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大御食神社秋の大祭
駒ケ根市の美女ケ森大御食(おおみけ)神社の秋の大祭が秋晴れに恵まれた18日、多くの善男善女が参加して盛大に開催された。呼び物のお練り行列が朝から夕方まで市内を練り歩き、夜には神社に獅子頭を奉納して五穀豊穣を祈った。神楽殿では祭典青年らによる演芸が多彩に繰り広げられ、訪れた人たちを楽しませた。
呼び物のお練り行列は午前8時の打ち上げ花火を合図に共楽園を出発。笛、太鼓の調べが響く中、今年の祭りの年番を務める赤須町の旗を先頭に塩吹き、おかめ、金時、傘打ち、榊持らが続き、浦安の舞、獅子曳き、獅子招き、獅子切らに続いて獅子が最後尾を飾った。沿道は行列を一目見ようと詰め掛けた多くの市民らであふれ返り、あでやかな衣装に身を包んだ子供たちが目の前を通ると「きれいだね」「かわいいね」などと話し合ったり、晴れ姿を収めようとカメラやビデオなどを向けたりしていた。 -
アマランサスを収穫
高遠花摘み倶楽部は18日、高遠町藤沢水上地区の第2定植地で早生のアマランサスを収穫した。メンバーは「アマランサスを商品開発に結びつけ、高遠の特産品にする」と意気込んでいる。
アマランサスは信州大学農学部と連携し、遊休農地1・5ヘクタールを活用して栽培。収量が多く、育てやすい2品種を選び、6月に種をまいた。
収穫にはメンバー5人が参加。かまなどで1本ずつ株を切り、軽トラックの荷台に乗せて花先部分を取った。すべて手作業だったが、メンバーは特産品への夢を語り合いながら、作業に汗を流した。
早生は1週間ほどで終わらせ、晩生は10月に入ってから収穫する。
花先は天日で20日ほど乾燥させたあと、脱穀機にかけ、種を食用と来年の種まき用に販売する。販売方法や価格は今後、煮詰める。
花は9月初旬から咲き始め、今月末まで見ごろ。赤色(早生)、オレンジ色(晩生)があり、一般に無料公開している。
アマランサスは中南米原産のヒユ科。鉄分やカルシウムが多い。花は観賞、種は雑穀として活用できる。 -
坂本富子さんお手玉大会で全国優勝
「まさか、優勝するなんて。競技中は落ち着いていたが、優勝が分かった時、どきどきして、手が震えて、字が書けなかった」-。「伊那谷お手玉の会(亀山福治会長)」の坂本富子さん(67)=駒ケ根市福岡、主婦=は今月岐阜県美濃加茂市で開いたお手玉の全国大会「3個ジャグリング」一般の部で、初出場し、いきなり全国優勝した。
大会はお手玉遊びの普及活動に取り組む「日本お手玉の会」(本部愛媛県)などの主催。大会には全国各地から1800人余が参加。「2個ゆり」「3個ゆり」「3個ジャグリング」など4種目で競技。
坂本さんが優勝した「3個ジャグリング」は、両手で3個を交互に投げ上げる競技で、なかなか勝負がつかず、手の甲に乗せるなど難易度を高め、優勝を決めた。
坂本さんは「痴ほう防止と運動不足解消に」と昨年4月「伊那谷お手玉の会」に入会。亀山ちず子さんの指導を受け、めきめきと腕を上げ、大会に出場するとともに、検定も受験、3段に合格した。
亀山会長は「自分のことのようにうれしい。ほかの会員の励みになる」と喜んだ。 -
飯島町の2小学校所で運動会
さわやかに晴れ上がった17日、飯島町の2小学校で秋の大運動会を開いた。短期間の集中練習で培った技と力、協力する心をグラウンドいっぱいに繰り広げた。
このうち、飯島小学校では、力の限り走り抜いた5年生の短距離走でスタート、かわいらしい1年の表現「こんにちわ音頭」と続いた。
1本の竹に群がり、懸命に引いた「竹引き」。力と力がぶつかり、迫力満点の男子「棒倒し」、女子の「騎馬戦」など採点種目17種目を含む29プログラムの最期は全校ダンスで締めくくった。
一方、七久保小学校は運動会定番の短距離走、大玉送り、綱引のほか、4、5、6年が帽子を取り合う「合戦七久保城の攻防」、男女別の紅白リレーで盛り上がった。
保護者らはPTA種目に出場したり、ビデオカメラを回し、わが子のナイスショットを狙ってシャッターを押すなど家族で運動会を楽しんだ。 -
中川村2小学校で運動会
さわやかに晴れ上がった17日、中川村の2小学校では秋の大運動会を開いた。およそ2週間の集中した練習で積み上げた技と力、協力する心をグラウンドいっぱいに繰り広げた。
このうち、東小学校では1、2年生が一生懸命走ったかけっこに続き、3年の短距離走、1本の綱に力と心を合わせ全力で引いた綱引、迫力満点の騎馬戦「大草城の合戦」。練習の成果を披露した組体操「南方の華」など、採点種目13を含む23プログラムのラストは全校による「豊年おどり」で飾った。
一方、西小学校は全力で走り抜けた5年の「疾風の如く」でスタート。1本の竹に群がり、懸命に引いた「竹取物語」。かわいらしい1、2年のダンス「ハローサンキュー」と続した。昼食後は息の合った6年のマーチングバンドMAXがグランドを一周し、運動会を盛り上げた。運動会定番の綱引や大玉送り、迫力満点の「騎馬戦」などが続き、採点種目14種目を含む24プログラムを楽しんだ。 -
99歳以上の高齢者宅を訪問
伊那市は「敬老の日」の19日、長寿を祝って99歳以上の高齢者宅を訪問した。
上伊那で1番の長寿となった西春近の戸田志んさん(107)宅には、小坂市長らが訪ねた。
戸田さんは着物姿で対応。小坂市長は「県内で1番を目指して長生きを」と声をかけ、祝い状などを手渡した。
戸田さんは4世代7人暮らし。子ども6人、孫12人、ひ孫13人、やしゃご2人に恵まれる。5年前からベッド上での生活。耳が遠く、文章を見せると、返事が返ってくる。
長男新治さんの妻みち子さんによると「午前7時半ごろに起き、1日3度の食事を好き嫌いなく食べる。魚、カボチャ、イモが好き。週1回、デイサービスに通うのを楽しみにしている」という。時折、蚕を飼っていたことを思い出すそうだ。 -
AFC祭で農場を開放
信州大学農学部付属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)の第4回AFC祭が18日、南箕輪村の信大農学部構内の農場であった。
AFCは農場や演習林などを持ち、公開することで多くの人に知ってもらおうと企画。今回は、新たにそば打ち体験を加えたほか、木工教室、ヒツジ・ヤギとのふれあい、農場内をコースにしたクイズラリーなど体験を主にした催し物を盛り込んだ。
開始時刻から訪れる親子連れが多く、食べ放題のブドウ狩りは人気。本年は豊作で、来場者はナイアガラなどをもぎ取っては「おいしい」と口へ運んだ。
市内の母親の一人も「ブドウ狩りをしたり、木工をしたりと子どもと一緒に楽しめる」と話した。
リンゴやジャガイモ、シクラメン、間伐材などの販売もあり、数袋を手に持って帰る人が目立った。 -
宮田小の運動会
宮田村宮田小学校は17日、大運動会を同校庭で開いた。バラエティに富む23競技に、子どもたちは全力投球。練習の成果と団結力を発表した。
紅白に分かれて対戦。チームを勝利に導こうと、かけっこなどで力の限りを尽くした。
綱引きや騎馬戦、大玉送りなど、心を一つにして戦う場面も。団体戦の楽しさも感じながら、友達と力をあわせた。
最後は紅白リレー。代表がチームの栄誉を背負って力走し、白熱した。 -
地域のことはボランティアで、宮田村大久保区が新たな取り組み
「やらされる」から「やってみよう」に転換を‐。宮田村大久保区は区で行う作業について、全区民を対象に参加者を募り、今後はボランティア方式で進めることにした。強制ではなく、自主的な住民参加を促したい考えで、細田文徳区長は「地域のことについて、できることは自分たちの力でやっていきたい」と話す。
同区は環境整備や道普請などの作業について、今までは各戸1名の参加を求めてきた。
しかし、区民の地域づくりの意識を高めようと、ボランティア方式を考案。作業があるごとにチラシを全戸回覧し、有志に参加してもらう。
初めての作業はきょう18日に実施。不法投棄が激しい伊那峡一帯に防止用のロープや看板を設置するほか、危険個所の路面整備、集落センター周辺の環境美化など、分かれて行なう。
ボランティアに参加の制限はなく、子どもから高齢者まで歓迎。今後も随時作業を実施する。
名称は「大久保ボランティア」に決まったが、組織的な縛りやメンバーなども固定しない。
興味があったり、自分のできそうな作業に自主的に参加してもらう考えで、細田区長は「臨機応変に動ける体制にしたい」と話している。 -
宮田新村長就任後初の一般質問20日に
宮田村議会9月定例会は連休明けの20日に、一般質問を行う。7月に当選した清水新村長の考えを聞こうと、議長を除く11人が登壇。村長が選挙公約に掲げた官民協働や産業振興、福祉対策などを中心に、具体化に向けた取り組みを聞く。
産業振興面の質問が目立ち、新たな商品開発に向けた開発研究機関の必要性、企業誘致、観光活性化策など、村長の考えを質す。
また、行財政改革や庁内の意識改革も挙がっており、民間の活力、協働の進め方とあわせて具体的な政策も問う。
福祉対策では人口1万人のむらづくりを踏まえて、子育て支援関係の質問が中心。
各議員は村長に理念だけでなく、具体性を帯びた回答を引き出したい構え。厳しい村財政をふまえながら、活力の部分を注視している。
初の一般質問を前に村長は「議員の皆さんからも積極的な提言がほしい。一緒になってつくりあげていきたい」と話す。 -
宮田村町2区100歳の小木曽さんを敬老訪問
宮田村は敬老の日にあわせて、100歳以上の高齢者などを対象に敬老訪問。16日は清水靖夫村長が町2区の小木曽とくさん(100)宅を訪ね、祝い金や記念品を渡した。
とくさんは駒ケ根市内の老人施設に入っているため、代理で光明さん、広子さんの息子夫婦が受け取った。
「おばあちゃんは元気かね」と村長がたずねると、光明さんらは「耳が少し遠いが、私らより元気がいい」と、とくさんの日常生活の様子を話した。
今年3月に100歳を迎えたが、医者にかかったこともなく、薬を飲むこともないという。
好き嫌いもなく何でも食べるのが健康の秘訣。村長は「だからこそ、昔の人はみんな元気。これからも長生きしてほしい」と話していた。
村は80歳以上の高齢者に祝い金、88、90、95、99歳の節目や100歳以上の人には記念品も贈呈。民生員が自宅などを訪問し、健康状況を聞きながら渡している。
村内の100歳以上は3人で、今年100歳を迎える1人を含め全員が女性。最高齢は107歳の平澤由子さん=町3区=で、19日に村長が敬老訪問する。 -
田楽座中川公演
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は19日夜、中川村文化館で第12回中川村公演「おはやしがきこえてくる」を開いた。(村民有志でつくる実行委員会主催)。270人の聴衆は、心弾む太鼓の響き、生命力あふれる瑞々しい舞台に見入り、伝統芸能や祭りの大切さを実感した。
2部構成。中川中学校3年生が太鼓演奏、ヨサコイソーランで特別出演しオープニング。続いて、秩父の山車を曳(ひ)く曳子を鼓舞する勇壮なお囃子「秩父屋台囃子」。色どり鮮やかな花笠を手に活気あふれる踊り「花笠音頭」を披露、観客も手拍子で盛り上げた。
軽妙な鳥さし舞に続き「大黒様のおなーりー」で登場した大黒様は、聴衆を舞台に誘い出し、一緒に大笑いさせる「大黒笑い講」で会場全体に福を呼び込んだ。
太鼓演奏が中心の第2部は「鹿踊り」で開幕。「八丈」と続き、田楽座オリジナル曲「睦」で、音と音、人と人、心と心が睦みあい織り成す祭の『心』を余す所なく伝えた。
勇壮に秩父屋台囃子
中川中3年の太鼓演奏
伊那市富県の歌舞劇団田楽座は19日夜、中川村文化館で第12回中川村公演「おはやしがきこえてくる」を開いた。(村民有志でつくる実行委員会主催)。270人の聴衆は、心弾む太鼓の響き、生命力あふれる瑞々しい舞台に見入り、伝統芸能や祭りの大切さを実感した。
2部構成。中川中学校3年生が太鼓演奏、ヨサコイソーランで特別出演しオープニング。続いて、秩父の山車を曳(ひ)く曳子を鼓舞する勇壮なお囃子「秩父屋台囃子」。色どり鮮やかな花笠を手に活気あふれる踊り「花笠音頭」を披露、観客も手拍子で盛り上げた。
軽妙な鳥さし舞に続き「大黒様のおなーりー」で登場した大黒様は、聴衆を舞台に誘い出し、一緒に大笑いさせる「大黒笑い講」で会場全体に福を呼び込んだ。
太鼓演奏が中心の第2部は「鹿踊り」で開幕。「八丈」と続き、田楽座オリジナル曲「睦」で、音と音、人と人、心と心が睦みあい織り成す祭の『心』を余す所なく伝えた。 -
長谷村商工会が親ぼくマレットゴルフ
長谷村商工会は18日、村マレットゴルフ場で恒例の親ぼくマレットゴルフ大会を開いた。会員のほか、金融機関、行政、議会から36人が参加、4人ずつのグループで18ホール、パー72のコースを回った。
マレットゴルフは年にこの日だけという参加者もおり、一打目から、いきなり立ち木に当たったり、勢い余ってコース外に出たりと苦戦。4打のコースを8打打っても終わらない参加者も少なくなく「あれ、どうして入らないの。調子が悪いな」と話しながら、和気あいあいとプレーを楽しんだ。
終了後は、一緒に豚汁などを味わった。 -
信毎販売が図書券寄贈
創業25周年を迎えた信毎販売(岩本弘社長、本社塩尻市)は記念事業として駒ケ根市に対し児童図書券20万円分を寄贈した。16日、岩本社長ら5人が市役所を訪れ「これを機会に活字に親しんでもらえればうれしい」と中原正純市長に図書券を手渡した=写真。中原市長は「児童らの教育向上のために生かしたい」と感謝の言葉を述べた。
同社は駒ケ根市のほか、営業所などのある塩尻市、飯田市、伊那市など4市1町1村に図書券を寄贈する。 -
中学生職場体験本格化
今年から経営者協会も協力中学2年生が地元企業に出向く職場体験(秋期)が本格化している。中学校の進路指導の一環で毎年恒例だが、05年度からは経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)も組織として全面的に協力。産学協力の新たな一歩と期待が寄せられている。箕輪町にあるKOAの工場にも15窶・6日、箕輪中の男子生徒10人が訪れ、製品の洗浄や選別、測定などの仕事を従業員から教わりながら体験した。
会社概要説明を聞いて「企業は売って儲けることが主眼と思っていたが、地域の雇用を守ることに力を入れているのを知り、すごいと思った」(漆戸勇貴君)、「ゴミを50種類にも分別していると知り、企業の環境対策は本気なのだなと思った」(原司君)と感想。
「分からないことは何でも聞いて。分からないまま仕事をして不良を出すことは一番いけません」などとレクチャーを受け、製造ラインやパソコンのある机につくと、緊張し、引き締まった面持ちになった。
職場体験は中学2年生を対象に学校ごとに春と秋に期間を決めて実施。05年は上伊那で合計1980人が経験する。毎年、受入れ先の確保が問題になっていたが、05年度からは、経営者協会上伊那支部が青少年育成活動の一環として協力を表明。加盟企業に受入れ拡大を呼びかけた。
同支部の浦野正敏幹事長は「薬品を扱うなど職場の事情により受入れられない企業もあるが、学校教育と地域の産業界との新しい共同につながればうれしい」と話す。 -
南箕輪村と伊那市手良の高齢者学級交流会
南箕輪村公民館と伊那市手良公民館の高齢者学級交流会は16日、南箕輪村民センターであった。互いの活動を紹介し合い、演芸会で楽しく交流を深めた。
年1回の恒例。会場を市と村で交代に開き、今年は村が手良の学級生を招待。村のゆずり葉学級は48人中43人、手良は39人中21人が参加した。
それぞれの高齢者学級の活動紹介に続き、村の学級生が活動の中で作った「村民カルタ」や紙芝居などで村や伝説を紹介した。
昼食後はホールで演芸会。全員で「信濃の国」「ふるさと」を歌い、村は「大芝高原音頭」の踊りや「南箕輪村民の歌」、手良は「伊那節」を踊り「伊那市の歌」を斉唱するなど、それぞれの地域にちなんだ出し物のほか、学級生の有志が「ラバウル小唄」「津軽の花」などの踊りを披露した。 -
新米検査
有機米を生産・販売している駒ケ根市下平のマイ・ファーム中坪(中坪宏明代表)で16日、上伊那のトップを切って今年の新米検査が行われた。日本穀物検定協会関東支部長野出張所の御子柴邦明さんらが検査に訪れ、不安そうに見守る中坪さんの心配をよそに、水分や整粒、着色などの検査を淡々と進めた結果「すべて1等米!」と太鼓判を押した。中坪さんは「ほっとしている。今年は天候が良かったから去年と同じか少し多く収穫できた。でもちょっと出来過ぎかもしれないな」と晴れ晴れとした笑顔で話し、早速注文先への発送作業に追われていた。
検査は穀刺(こくし)と呼ばれる細長い金属製のさやを米の袋に突き刺して取った少量のサンプルの銘柄▽水分▽整粒▽着色粒▽死米▽異物窶狽ネどについて機械と目視によって調べる。最初のサンプルの水分を測定した御子柴さんは「ぴったり15%だ。これは素晴らしい。めったにないよ」と手放しで褒めていた。
県内の米の作況指数は103で平年に比べ「やや良」だという。 -
上の原保育所で伊那北吹奏楽部演奏
伊那市の上の原保育所で16日、伊那北高校吹奏楽部(北澤実枝子部長)生徒58人が、野外演奏会を開いた。
3年生の引退後、初となる演奏会は、保育園の誕生日会に合わせて企画された。ドラえもんやアンパンマンなど、子ども達が好きな4曲を選曲し、目でも楽しめるように窶狽ニ、劇などの演出も加えて練習してきた。
園児たちは、金管楽器や弦楽器が奏でる大なじみ音楽と、高校生のパフォーマンスに目を輝かせ「さんぽ」や「手のひらを太陽に」が演奏されると、音に合わせて大合唱を披露した。
弦バスを演奏する日岐敏史さん(16)は「小さい子がいると一緒に歌ってくれ、自然と笑顔になってうれしい」と話していた。 -
4小学校で運動会
駒ケ根市の赤穂、赤穂南、中沢、東伊那の各小学校はさわやかな秋晴れとなった17日、それぞれの校庭で運動会を開いた。児童らは大玉送り、綱引き、騎馬戦などのほか、かけっこやリレーなど次々に行われる競技に張り切って出場し、応援に訪れた保護者らの大きな声援を受けていた。
綱引きや騎馬戦など団体種目での楽しそうな笑顔とは打って変わって、各学年ごとに行われるかけっこでは、スタート順を待つ児童らの表情は一様に緊張気味だったが、号砲とともにスタートし、夢中で走ってゴールした後には、一転して満足感と達成感で輝く笑顔がこぼれていた。
訪れた保護者らは、懸命に競技に取り組む児童らの表情を残そうとカメラやビデオカメラのレンズを向けたり、頑張るわが子に届けとばかり「いけ」「そこだ」などと大きな声援を送っていた。 -
きものいぐち秋の呉服展示会「一期一会物語」開催
高遠町多町のきものいぐちで17日から、秋の呉服展示会「一期一会物語」が始まった=写真。
振袖フルセット通常38万円を29万8千円縲怐A夏冬喪服セット通常36万7500円を29万8千円縲怐Bお値打ち2点セットは訪問着と袋帯29万8千円、留袖と袋帯32万円、小紋と紬のレトロ街着コレクション10万円均一など。いずれも仕立て上げ価格。お楽しみ特典もある。
「フォーマルの京友禅を中心に展示。仕立上がりをお値打ち価格で提供します。レトロ街着コレクションは若い娘さんに着てほしい。ぜひ気軽に見に来てください」と話している。
高遠展は19日まで午前9時-午後7時、いぐち特設会場。南箕輪展は23-25日午前10時-午後7時(最終日午後5時)南箕輪村民センター2階。
問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
お月見団子作り
箕輪町三日町の特別養護老人ホームみのわ園は17日、中秋の名月(18日)を前にお月見団子作りをした。町赤十字奉仕団が利用者と一緒に団子を作り、皆でおいしく味わった。
利用者は4班に分かれ、長岡区の赤十字奉仕団員8人は2人ずつ分かれて手伝った。
団子は、固くならず柔らかすぎず、利用者が食べやすいように米粉6キロ、白玉粉1・5キロの5対1の割合で用意。調理室で下準備し、各班ごとに皆和気あいあいと団子を丸め、きな粉、ごま、あんこをまぶしておやつ用に三色団子を作った。
きれいに積み上げたお供えの団子とススキを飾った食卓で、出来たての団子を口に運び、「おいしい」と笑顔がこぼれた。利用者の家族も、「思いがけず一緒にできてよかった」と喜んでいた。
赤十字奉仕団は毎月、みのわ園とデイサービスセンターゆとり荘で奉仕活動をしている。団員は、「お月見団子を作ることはあまりないので、一緒に楽しみながらできた」と話していた。 -
農事組合法人「山室」を設立
高遠町の農事組合法人「山室」が17日、設立した。組合員の協業で農業の生産性を向上させ、利益を増進するねらい。集落単位で経営体を組織するのは上伊那で2カ所目。
農業を取り巻く情勢は、担い手の減少や高齢化、獣害被害による生産意欲の低下など耕作を放棄せざるを得ない厳しい状況。「先祖から受け継いだ農地・農業を守る」ため、地区内に住所または耕地を持つ農家戸数98戸のうち33戸が賛同した。
経営面積は現在、集計中だが、来年度の事業計画は約10ヘクタール。酒米を中心に、小麦、ソバを栽培する。定款では将来ありうる事業として林業経営、農畜産物の製造・加工なども盛っている。
出資金(資本金)は265万円。配当は組合員の出資額に応じ、残余がある場合は事業従事によって分ける。
三義交流館「やまびこ」で開かれた設立総会には組合員ら約30人が出席し、定款や事業計画、役員などを決定。
発起人代表で代表理事に選ばれた伊藤忠彦さんは、設立に至る経過に触れ「先祖から受け継いだ農地を守るために、組合員が一緒になって経営してほしい」と呼びかけた。
来賓の伊東町長は、新しい営農を作り上げていく1つのモデルとして農業の進展につながることに期待した。 -
伊那小学校で運動会
伊那小学校(北原和俊校長、765人)で17日、運動会があった。全校児童を縦割りで4チームに分け、全児童が参加した「4色対抗大玉送り」、1年生の笑顔がこぼれた「いっぱい入れ太陽っ子の玉入れ」など26種目で激戦を展開した。
5・6年女子の騎馬戦では、応援に熱が入った一人の教諭が、応援旗を折ってしまうハプニングが発生。保護者からの熱い声援も多かったが、先生たちも児童の応援に熱中していた。
4チーム対抗戦は今年で2年目。昨年度の児童会が、縦割りで団結する運動会をつくろう窶狽ニ始めた。 -
油絵の展示即売「四季の彩り」
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで20日まで、市内美篶美原在住の画家・小澤喜美子さんの油絵の展示販売会「四季の彩り」が開かれている=写真。
今回の個展は3年前に続き、3回目。南箕輪村の県道伊那箕輪線(通称・春日街道)から雄大な仙丈ケ岳を望んだ「仙丈残雪」、大鹿村の森林を空が入りきらないくらいの迫力で描いた「山里新緑」など、優しい柔らかなタッチで表現した新作48点が並ぶ。
小澤さんは約30年の画歴で、大潮会委員(審査員)を務めるほか、信州美術会、伊那美術会などに所属。上伊那を中心に、身近な風景を描き続けている。
「有名な場所でなく、普段誰もが目にしている日常を描いているので、見る人にそんな雰囲気が伝われば」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
伊那公民館高齢者教室がオープン講座
伊那公民館高齢者教室の毎月恒例の学習会が14日あった。この日は、一般住民も参加できるオープン講座として約120人が参加。講師に小県郡武石村の矢嶋診療所長・矢嶋嶺さんを向かえ、中高年期の健康の考え方、介護保険の功罪などについての話を聞いた。
長年医師として地域医療・福祉に貢献してきた矢嶋さんは、「地域で老いて家で死ぬために窶伯注Nに生きて思い残すことなく死ねる医療と介護とは窶煤vと題して講話。途中、冗談を交えながら、これからの医療・福祉について語った=写真。
矢嶋さんはフィンランドであった実験を例に上げ、「健康診断を絶対視してはいけない」と主張。話によると、心臓疾患に成りやすい40窶・5歳の1200人を対象に、徹底的に健康診断をしてコレステロールを下げた半数と、放置した半数の12年間の死亡率は、ほおっておいた人のほうが低いという。
「勝手に生活習慣を変えさせられ気に入らない生活を送るのではなく、好きなことをして充実した人生を送ったほうがよい」とし、「日本人は大勢に意向する移行がある。年よりの健康問題について、もっと頭を働かせたほうがよい」と呼びかけた。 -
長谷小学校で運動会
長谷小学校(三澤久夫校長、92人)で17日、運動会があった。紅白に分かれ、100メートル走や綱引きなど25種目で熱戦を繰り広げた。
今年は30回の節目の大会。特に変った種目はないというが、全校児童が参加する男女のリレーや、長谷村伝統の民謡「ざんざ節」の踊りが特徴という。
来入児8人を迎えた「はたひろい」で三澤校長は「学校に入学するまでみんなで仲良く遊んで、来年元気な姿できてください」と園児にメッセージを送った。
来年3月に伊那市・高遠町の市町村合併を控え、最後の運動会を満喫した。 -
宮田中1年1組がなごみ家にミニトマトを
宮田村宮田中学校1年1組は15日、栽培しているミニトマトを村の福祉交流施設なごみ家にプレゼントした。「本当にありがたい」と感謝され、生徒たちは「美味しく食べてもらえたら」と喜んだ。
同学級は今年、「村の福祉と関わりを持とう」と総合学習を展開。3つの班に分かれ活動しているが、そのうち野菜班は自分たちで栽培したミニトマトをなごみ家に持参し、利用者との交流も深めている。
今回が3回目となったが、生徒たちが丹精こめたミニトマトは毎回、利用者らに振る舞われて絶賛。小林茜さんは「持ってきて喜んでもらえると、うれしい」と話した。
昨年開所したなごみ家は高齢者や障害者が利用するほか、一般住民も参加して運営。松崎百夏さんは「今まで来たことがなかったが、お年寄りの皆さんとふれあえる機会を持てた」と語り、交流が深まることを楽しみにしていた。 -
宮田大学がコケ玉づくり
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」は16日、コケ玉づくりに挑戦。山野草を組み合わせるなど、オリジナルの作品を完成させた。
約40人の学級生の大半が初体験。白鳥剛公民館長の指導で、団子状に丸めた土の表面に、コケを丁寧に張りつけていった。
持参した山野草などを植え付け、独創性あふれる仕上がりに。「形をつくるのが難しかったけど、人ぞれぞれで面白い」と他人の作品と比べながら、ワイワイにぎやかに取り組んでいた。
作品は11月5、6日に開く村の文化祭に出品する予定。「玄関に飾る。家でもつくってみたい」と、意外と簡単にできるコケ玉は好評だった。 -
県伊那文化会館プラネタリウム担当
松尾美恵さん(25)有賀鮎子さん(24)ドームに映し出される満点の星空。まるで宇宙に抱かれているようなプラネタリウム。9月から秋番組「プラネテス縲恚罇ッの空縲怐vを投映している伊那市の県伊那文化会館プラネタリウムの“星空案内人”だ。
「小さいころから星が好きで、学校の自由研究も星を選んでいた」という松尾美恵さん。文学少女で神話から星の世界に入った。中でもアルゴ星の話が好きで、「星座は分からなくても、神話だけは知っていた」。空を見上げては三ツ星やカシオペアを探していた。
この仕事は3年目。イベントの仕事をしたいと同館に職を求め、プラネタリウムの話をもらった。「星好きの私がプラネタリウムに引き寄せられたのかな」という。
88年8月に開館したプラネタリウム。当時小学1年生で、4年生ころまでずっと通っていた有賀鮎子さん。「暗いところが好きだったので、暗いドームに絵が出てきてきれいだったのを覚えている。印象に残っているのは、神話をやっていてカシオペアが出てきたこと」。星ブームで、小学校の授業も星の勉強時間が長く、流星群は毎年見ていた。
大きくなってプラネタリウムのことは忘れていたが、求人を見て「やってみたい」と応募。2年目になる。
イベントの企画、番組決め、準備、投映など、プラネタリウムの仕事全般を受け持つ。幅広い年齢層が利用するため、年4回の番組に子ども向け、大人向けなど一つずつニーズに合った番組を選ぶ。
星空の生解説もする。初めは「緊張した」「手が震えた」という二人。今は、「お客様の反応を見ながら話すことを少し変えたり」と余裕も見せる。知っている星座の話は客の反応もよく、夏はさそり座が特に好反応だったという。
「興味を持ってもらえるように、面白く、分かりやすくを心がけている」有賀さん。松尾さんは「聞きやすいようにしたい。楽しく、ちょっと『くすっ』とするところがあってもいいかな」と。
音楽と共に星空を楽しむ「星空☆CDコンサート」は、番組作りから手掛ける。テーマを決め、シナリオを作り、選曲。校正を繰り返して完成させる。
「コンサートといってもここはプラネタリウムなので、星空にうまくからめていくような内容を考える」「星に興味がない人でも、コンサートに来たことで空を見上げるようになるかもしれない」
訪れた人に星に興味を持ってほしいと、伝える一言のために本や雑誌、インターネットなどをフル活用して調べる。楽しい番組、分かりやすい解説のため、勉強も欠かさない。
日本中のプラネタリウムは今、利用者が減少傾向にある。同館も例外ではない。初めて訪れた人が、「こんなにいいプラネタリウムなのに…。もっと多く来てほしいね」と話していくこともある。
「ただ星を見るだけの場、いやしの場としても使えるけど、いろいろなことができる」。環境問題、気象、宇宙飛行士など、さまざまに派生させることができ、その逆もある。「星に興味を持つならいろいろなところからでいいと思う。プラネタリウムをきっかけにいろんなことに関心を持ってもらえたら」
「子どもたちにたくさん見てほしい」。二人の願いだ。 -
西原ぶどう祭り家族連れでにぎわう
中川村片桐の西ケ原ぶどう生産組合(西村宗俊組合長、15軒)のブドウ園内の農村交流施設で17、18日、ぶどう祭を開催。村内外からぶどう狩りに訪れた来場者でにぎわっている。
現在、早生系の藤稔(ふじみのり)、安芸(あき)スイートが中心で、来場者は大房をはさみで切り取り、園内でほおばったり、5キロ、10キロと買い求めていた。
施設内では豚汁が振舞われ、ブドウと豚汁で、「食欲の秋」をたん能していた。
18日も豚汁サービス、焼肉コーナー(自費)を行う。ぶどう狩りは10月23日まで、早生系に続き、玉豊、中性種のシナノスマイル、ピオーネ、ナガノパープル、晩生の高妻、ロザリオビアンコと続く。入園料(食べ放題)は大人千円、小学生未満半額。直売は1キロ800円。