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はら美術で広瀬良臣さん個展
明るい色彩で信州の山里や欧州の街並みを印象的に描く、高遠町の広瀬良臣さん(73)の個展が、29日から伊那市旭町のはら美術て開かれ、水彩や油彩、約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
信州大学教育学部の美術科を卒業後、教員を務める傍ら製作を続け、県展や光風会展など、数多くの展覧会に入選してきた。
東西にそびえるアルプスや古い街並みが、四季に合わせて表情を変える高遠町に魅了され、地元を題材とした作品を多く手がけてきたが、教員時代に訪れた欧州の古い街並みにもひかれ、5年ほど前から、フランスやシチリアなども描いている。
今年5月、日洋展に入選した「雪の西駒ヶ岳」は冬の高遠町から西駒ヶ岳を望んだ100号の大作。ぬけるような空の青さと白い雪のコントラストは、空気の透明感や冷たさまで感じられ、微妙な色使いで表現した雪の質感が、山里の雪深さをも思わせる。
入場無料。10月4日まで。 -
はなまる地域探検隊の絵手紙展示
伊那市内の小中学生を対象とした「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)の子どもが描いた絵手紙約90点を、伊那市役所の1階ロビーで10月2日まで展示している。
作品は今月10日、絵手紙創作体験で描いた。講師の坂本勇さんのアドバイスを受けながら、リンゴやピーマン、カブトムシなど、持ち寄ったモチーフをじっくり丁寧に描き、家族などにあてた言葉を添えた。
子どもは「自信がついた」「じっくり見ることで、“もの”の違った一面を発見できた」と話し、離れて暮らす祖父母に送りたいとする子もいた。
探検隊は、キャンプや農作業体験などの体験活動を通して、それぞれの良さと自主性を育てる試みで3年目。高校生ボランティアも多く参加し、学校や年齢を越え、お互いを尊重し合う心も学んでいる。 -
上伊那手話サークル結成25周年記念大会準備会
結成25周年の節目に、歩みを振り返り、一般にも活動を知ってもらおう窶狽ニ、上伊那手話サークル(会員110人)は10月2日、高遠町福祉センター「やますそ」で年記念大会を開く。準備会が27日、伊那市の福祉まちづくりセンターであった。
上伊那の手話サークル6団体と要約筆記グループが集まり「手話活動団体の間のにつながりをつくり、情報を共有しよう」と結成。手話を学び社会に広めることで、聴覚障害者への理解を求めたり、社会参加を促進。聴覚障害者のイベント協力も積極的に取り組んでいる。
県聴覚障害者協会上伊那支部と共に活動し、聴覚障害者とのつながりも深めている。
大会は、手話劇などで25年間の活動を紹介。手話の分からない人でも分かるように配慮し、一般にも参加を呼びかけている。尾曽共春実行委員長は「新しく入ったメンバーには歴史を知ってもらい、一般の人には一層の理解を求めていきたい」と語った。 -
東部中2年生 伊那郵便局で職場体験
伊那市坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)は27日、伊那東部中学校2年生の職場体験を受け入れた。希望する生徒3人が進路の参考に訪れ、局員から郵便局の仕事内容を聞いたり、郵便業務を実践した。
局内の見学、仕事の説明を聞いた3人は、郵便物を自局分と他局分に分ける「差し立て区分」や、配達する道順にそろえる「道順組み立て」のほか、周辺の家にハガキを配達したりした。
3人は「郵便です」と、明るい声で家を訪ねながら、約30件分の郵便物を歩いて配達。初めのうちは、はずかしそうにあいさつしていたが、次第に大きな声が出るようになり、ハガキを受け取った商店の人も「ご苦労様」と笑顔でねぎらっていた。
生徒の一人は「自分の出した手紙がどのように分けられているかが分かってよかった。大変な仕事だったが勉強になった」と話していた -
新山の「トンボの楽園」を保護
伊那市は本年度、日本有数の「トンボの楽園」保護事業に取り組む。「世界で最も小さい」といわれるハッチョウトンボの生息地を保護するため、11月ごろに着工、来年2月の完了を目指す。
事業は生息地を踏み荒らされないようにする歩道整備、ハッチョウトンボの生態を記した木製の看板設置、生息する昆虫を紹介するリーフレットの作成など、住民との協働で取り組む。歩道は延長120メートル、幅員1・2メートルの予定で、間伐材を利用。駐車場整備も考えている。事業費は620万円(うち県のコモンズ支援金372万円)。10月3日、市議会9月定例会本会議で本年度一般会計補正予算を提案する。
整備は当初、06年度事業だったが、昨年5月にハッチョウトンボの生息がわかり、見学に訪れる人がいたため、早めた。
生息地は富県上新山の私有地0・7ヘクタール。市によると、ハッチョウトンボは5月中旬から8月にかけて1万匹以上が舞った。そのほか、キイトトンボ、シオカラトンボ、オオアオイトトンボなど20種類以上を確認している。 -
ますみケ丘平地林の利活用
伊那市の第1回ますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員会が29日、市役所であった。本年度内に、短・中・長期の平地林の具体的な実施計画をまとめる。
委員は森林環境学習や森林整備の実践者、公募など10人で、委員長に森林などをテーマに執筆活動をこなす浜田久美子さん=ますみケ丘=を決めた。
03年度の利活用検討委員会の報告で、利活用の基本目標に▽安定した森林への誘導▽環境改変を最小限とした施設整備▽環境学習フィールドの整備窶狽ネど5点が提言されている。
委員会では、06窶・8年度分を含めた実施計画と、来年度以降の管理運営組織のあり方について方向づける。
委員を委嘱した小坂市長は「平地林を市民の憩いの場、教育の場として活用していきたい。すばらしいアイデアを出して」と呼びかけた。
委員は、これまでの経過や委員会の目的などの説明を受けたほか、現地を視察。「市民が楽しみ、生き生きと活動できる計画にしたい」「子どもの遊びにどう活用できるか考えたい」とそれぞれ話した。
平地林はアカマツを中心とした約68ヘクタール。97年から「市民の森」として地権者から用地を買収、04年度末で賃貸借を含め約53ヘクタールが済み、一次間伐がほぼ完了している。 -
10月2日にイーナちゃん広場
伊那市民の健康や生活を考える「イーナちゃん広場」が10月2日、勤労者福祉センター体育館・市民体育館で開かれる。午前9時から午後3時まで。
広場は第28回みんなの生活展、第22回健康まつり、第13回下水道展の合同展で、55団体が参加。統一テーマに「人にやさしく 地球にやさしく」を掲げる。市など主催。
健康まつりは、運動プラグラム体験ステージを中心にすえ、脳の前頭葉を刺激して集中力を高める効果などがある柳沢運動プログラム(親子向け)、成人向けや高齢者の体操などの発表と参加者が体験できる場を設ける。
また、地区の保健委員会がボール運動や減塩のすすめなどを取り上げるほか、医師や保健師による健康相談コーナー、胸囲測定による複合生活習慣病のメタボリックシンドロームチェック、動脈硬化度と血糖検査などもある。胃検診(検診料1千円)、骨検診(1650円)は有料。
生活展は「なつかしい給食と地産地消」「食料・農業を知ろう」のコーナー、リフォーム作品の展示、地球温暖化対策のパネル展示、インターネット体験などがある。
手作り石けんやマイバックの販売、衣類や日用品などが並ぶフリーマーケット(約50ブース)も。
下水道展は、水洗トイレ・災害用トイレの展示などに加え、ペットボトルを使った金魚鉢を300個用意。市報のクイズ解答者などに、伊那市・高遠町・長谷村のデザインマンホールぶたのコースター(6枚入り)をプレゼントする。
盛りだくさんの内容が組まれ、主催者は多くの来場を呼びかけている。 -
「赤そばの里」観光客でにぎわい
箕輪町上古田金原地区の「赤そばの里」は、ピンク色のじゅうたんを敷き詰めたように一面に赤ソバ(高嶺ルビー)が咲き誇り、大型バスや自家用車で訪れる観光客でにぎわいをみせている。
中箕輪農事組合法人(唐沢福一組合長)が栽培する4・2ヘクタールの畑は、赤ソバのピンク色が日に日に濃さを増している。留美庵周辺と中原地区で育てている赤ソバも見ごろを迎え、「これから夜の気温が下がり、ますます色も濃さを増していく」という。
花は、10月の霜が降りるころ、例年10月中旬ころまで楽しめる。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【IV】
-「同時に2つの道を選べないのが人間の救い」
大明化学工業(株)
取締役相談役
池上房男さん(92歳)大明化学工業の現相談役・池上房男さん(92歳)の特集後編-その2。
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赤ちゃん抱っこ「命」学ぶ
高遠中学校生徒の乳児ふれあい実習が29日、町保健センターであった。これから離乳食となる生後5カ月の赤ちゃんをもつ母親を対象とした離乳食実習があり、その中で3年の女子生徒12人が赤ちゃんの抱っこを体験した。
前期の選択授業で家庭科を専攻した生徒が、母性を養い、「親にどう育てられたか考える機会」とし、命の大切さを学んだ。
母親から赤ちゃんを預かった生徒たちは恐る恐る抱っこ。泣き出す赤ちゃんに困惑した表情を浮かべる生徒もいたが、「体にくっつけるようにして抱くといいよ」と母親からアドバイスをもらい、「よしよし」と笑顔であやしていた。
小池有紗さん(15)は「赤ちゃんを抱っこしたことがなかったから、泣いちゃうとどうすればいいのかわからなかった。お母さん方が普段どれだけ気を使って赤ちゃんと接しているのか、少しわかった気がする」と話していた。
生徒たちは赤ちゃんの着替えを体験したり、おかゆや大根とニンジンをすり潰した離乳食も味わった。 -
事故・違反無しを願い、ナシをプレゼント
飯島町の伊南交通安全協会飯島支会(今井豊支会長)は秋の交通安全運動期間中の29日、駒ケ根署員、会員計26人が参加し、広域農道七久保の道の駅「花の里いいじま」前で交通指導所を開設。飯島町の特産品である二十世紀梨をドライバーにプレゼントし「事故無し、違反無し」を呼び掛けた。
「無し」に「ナシ」を掛け、交通安全と町特産品をPRする、ナシプレゼントは今年で3回目゜百個用意し、チラシやティッシュなど交通安全グッズを添え「事故ナシ、違反ナシです。気を付けて運転を」と手渡した。
思いがけないナシのプレゼントにドライバーは、いずれも顔をほころばせ「ありがとう」と受け取っていた。
02年9月3日以来、死亡事故ゼロ記録を延伸中の飯島町だが、秋の運動期間中の初日、広域農道で2件の人身事故が発生し、1件は重傷事故となった。 -
伊那谷の清流を訪ねて
伊那谷各地の源流や森林を訪ね、自然環境や施設について学習する「清流と森をたずねて」が28日、飯島町や中川村などであり、38人が参加、清らかな水や豊かな緑にふれあい、環境保全意識を高めた。豊かな環境づくり上伊那地域会議主催。
伊那文化会館前に集合した一行は、バスで飯島町本郷に移動。与田切川の河原の石を腰を下ろし、県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんの解説に耳を傾け、対岸に帯状に続く、鳥居原レキ層を観察した。
鳥居原レキ層は約9万年前の扇状地レキ層、3回の異なる堆積時期が見られる場所。
征矢さんは「与田切川や中田切川が南駒ケ岳、越百岳を削り、巨石や小石、砂を下流に運び、堆積させ、扇状地を作った。川は削り、運び、溜める、3つの作用がある。自然の営みのすごさ、水の流れの偉大さを感じて」と話した。
また、腰を下ろしている花崗岩について「地下数百キロで形成された深成岩、駒ケ根市以南に見られる。木曽山脈が何回か上昇し、押し上げられた」と説明。
参加者は身近な自然の中から、伊那谷の歴史のロマンに触れた。
この後、ハギの花散る林道をゆっくり登り、標高1445メートルの陣馬形山に。山頂を彩る秋草を観察した。
また、駒ケ根市では中沢小学校の炭焼き釜、養命酒駒ケ根工場も見学した。 -
子育て中のお母さんの要望を聞く会
06年度に子育て支援センター設置を検討する中川村は28日、文化センターで「子育て中のお母さんの要望を聞く会」を開き、設置場所や、サービス内容のニーズを把握した。
3歳以下の子どもを持つお母さん104人に呼び掛け、13人が参加、村側から曽我村長をはじめ、河崎保健福祉課長ら関係職員9人が出席し、要望を聞き取った。
曽我村長・河崎課長は「村は昨年度策定した次世代育成行動計画を基に、子育て支援サービスの充実として、地域支援センターを06年度開設を目指している。内容を充実させるために、どのようなサービスにニーズがあるか、意見・要望を出してほしい」と趣旨に触れてあいさつ。
参加者からは「買物ついでに利用できる場所に設置を」「子どもたちが伸び伸びととびまわれる広さ」「公園が近くにあればもっといい」「子どもを遊ばせながら、お母さん同士思いきり、おしゃべりができるスペースがほしい」など設置場所について要望が出され、河崎課長は「チャオの2階スペースに、トイレやエレベーターを設置し、利用したらどうか」などの考えを示し、参加者から「買物しながら利用でき、ちょうどいい場所」と歓迎の発言があった。
内容については「専門的知識を持った相談員の配置を」「電話相談にも対応できるように」「子育てに関する情報が集まる場所に」「1時預かりはできないか」「ボールプールや滑り台がほしい」「弁当持参で1日中居られるように、遊ぶ場所と食事スペースを分けて」などのほか、公園について「大草城址公園の遊具は乳幼児では遊べない。1、2歳児でも遊べる遊具を」「チャオの裏の公園は利用頻度が高い。小さい子どもたちが遊べる公園に」「芝生と木陰のある公園に整備を」など。
このほか、村外から移住したお母さんから「子育てに関する施策や身近な情報が得られない。子育てマップのようなものができないか」などが多種多様な要望が出された。
村は出された意見、要望を整理し、参考にしながら、庁内検討を進める。
##(見出し(1))
子育て支援センター設置に向け、子育て中のお母さんたちの要望を聞く
##(見出し(2))
06年度に子育て支援センター設置を検討する中川村は28日、文化センターで「子育て中のお母さんの要望を聞く会」を開き、設置場所や、サービス内容のニーズを把握した。
3歳以下の子どもを持つお母さん104人に呼び掛け、13人が参加、村側から曽我村長をはじめ、河崎保健福祉課長ら関係職員9人が出席し、要望を聞き取った。
曽我村長・河崎課長は「村は昨年度策定した次世代育成行動計画を基に、子育て支援サービスの充実として、地域支援センターを06年度開設を目指している。内容を充実させるために、どのようなサービスにニーズがあるか、意見・要望を出してほしい」と趣旨に触れてあいさつ。
参加者からは「買物ついでに利用できる場所に設置を」「子どもたちが伸び伸びととびまわれる広さ」「公園が近くにあればもっといい」「子どもを遊ばせながら、お母さん同士思いきり、おしゃべりができるスペースがほしい」など設置場所について要望が出され、河崎課長は「チャオの2階スペースに、トイレやエレベーターを設置し、利用したらどうか」などの考えを示し、参加者から「買物しながら利用でき、ちょうどいい場所」と歓迎の発言があった。
内容については「専門的知識を持った相談員の配置を」「電話相談にも対応できるように」「子育てに関する情報が集まる場所に」「1時預かりはできないか」「ボールプールや滑り台がほしい」「弁当持参で1日中居られるように、遊ぶ場所と食事スペースを分けて」などのほか、公園について「大草城址公園の遊具は乳幼児では遊べない。1、2歳児でも遊べる遊具を」「チャオの裏の公園は利用頻度が高い。小さい子どもたちが遊べる公園に」「芝生と木陰のある公園に整備を」など。
このほか、村外から移住したお母さんから「子育てに関する施策や身近な情報が得られない。子育てマップのようなものができないか」などが多種多様な要望が出された。
村は出された意見、要望を整理し、参考にしながら、庁内検討を進める。
##(写真)
活発に意見交換した「子育て中のお母さんの要望を聞く会」 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【I】
-人間尊重の経営哲学
大明化学工業(株) 取締役相談役
池上房男さん(92歳)南箕輪村、JR北殿駅の近くに本社を構える大明化学工業は、伊那谷だけでなく長野県でも数少ない化学製品を製造する会社だ。
水道水を浄化するためのポリ塩化アルミニウム「タイパック」。食品添加物用のミョウバン。ファインセラミックスの原料であるアルミナ粉体-こうした現代生活には欠かせない化学製品で、比類ないトップシェアを誇るだけでなく、品質管理・労働衛生管理などの面で、幾多の賞に輝く。
現在、同社取締役相談役の池上房男さんは、1946(昭和21)年の創業以来、先頭で経営にあたり、その理念・手腕は高く評価されている。従業員の健康と生活を徹底して重視するその姿勢は、上伊那どころか、日本の経済産業界に「この人あり」と言われて久しく、「師」と仰ぐ経営者も多い。
その池上さんに焦点をあてた。
【毛賀沢明宏】 -
小学生の「税についての書道」作品審査会
伊那地区納税貯蓄組合連合会(坂井武司会長)は22日、小学生の「税についての書道」作品審査会を伊那市総合福祉センターで開き、金賞37点、銀賞71点を決めた。
上伊那10市町村の小学校37校から5366点の応募があった。昨年度と比べ285点の増。対象は4年生から6年生で、4年生は「ぜいきん」、5年生は「税金」、6年生は「納税」と書いた。
審査員は連合会女性部を中心に上伊那地方事務所、伊那税務署などの18人。小学生らしくのびのびとして筆勢があるか-などを基準に選考した。
入賞作品は「税を考える週間」(11月11-17日)などに市町村ごとに展示する予定。
金賞受賞者は次の皆さん。
平沢卓哉(伊那6年)山口聖(西箕輪6年)河野真奈美(伊那西6年)木下ありさ(伊那東5年)篠田渓(伊那北4年)吉沢有香音(富県5年)井上美智子(新山6年)倉田英里奈(美篶5年)登内紗希(手良6年)駒井遥(東春近6年)春日みわ(西春近南5年)中谷梨沙(西春近北4年)下平達也(赤穂6年)増田あやね(赤穂東6年)西村亮太郎(赤穂南5年)下平侑奈(中沢4年)竹村知世(東伊那6年)涌井唯衣(辰野南6年)丹羽まどか(辰野西4年)有賀遥菜(辰野東5年)小沢謙太(川島5年)小野由理子(両小野6年)山口夕貴(箕輪中部6年)矢崎萌子(箕輪北6年)鮎沢知弘(箕輪南6年)林純貴(箕輪西6年)尾崎綾佳(箕輪東4年)山川春奈(高遠5年)北原早希(高遠北4年)土村瑞紀(飯島6年)菅野雅子(七久保5年)有賀慎吾(南箕輪6年)清水李野(南部6年)高坂栞(宮田6年)丹羽博彦(中川西6年)米山誌識(中川東6年)西村ひかり(長谷6年) -
上伊那靖国招魂碑慰霊祭
上伊那靖国招魂碑慰霊祭が26日、高遠町の高遠城址公園であり、満蒙開拓殉難者、日清・日露戦争以来の戦没者遺族と来賓、約130人が参列した。
伊東義人高遠町長は「今日の平和は戦没者の努力とその後の発展を支えた先人らのお陰だが、少子高齢化や財政問題など、さまざまな問題も抱えるようになった。60年を経て、遺族が高齢化しつつあるが、命を持って示してくれた平和への思いを語り継ぐのが私たちの使命」と語った。
訪れた遺族は約65人。20年前に比べ、参列者の減少・高齢化は目に見えて著しい。遺族会会長は「戦後60年の風化は激しく、英霊の思いを伝える人も少なくなりつつある。現在ここにいる人が出席できなくなっても、家族に引き継ぎ、“戦争はいけない”という思いを引き継いでほしい」と語った。 -
光前寺十王堂特別公開
早太郎伝説で有名な駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)は開催中の長寿祭に合わせ、通常は非公開の十王堂内部を10月10日まで特別公開している。明かりに照らされた堂内には普段見ることのできない中尊地蔵菩薩のほか不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、弥勒菩薩ら十王の仏像が安置され、穏やかな表情を見せている=写真。本坊では十王の裁きと地獄の様子を描いた絵図「十王画」も公開している。
吉澤住職によると仏像の作者・年代は不明。十王堂は少なくとも過去50年は公開されていないはず窶狽ニいう。 -
マレットゴルフ全国大会駒ケ根で開催
駒ケ根市では初の開催となるマレットゴルフの全国大会「第15回全日本マレットゴルフ選手権駒ケ根大会」(全日本マレットゴルフ連盟主催)が27・28日、同市東伊那のふるさとの丘マレットゴルフ場で開かれた。県勢のほか、愛知、群馬、富山県などから約230人が出場し、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。
遠方から訪れた県外選手は「山がきれいに見えてとてもいい眺めだね」「コースも自然を生かした素晴らしいものだ」などと話しながら気持ちよさそうにボールを打っていた。
開会式では地元駒ケ根市の山口ひで子さんが選手を代表して「マナーを守り、正々堂々と戦います」と宣誓し=写真、始球式を藤森宗清連盟会長や中原正純市長らが行って大会を盛り上げた。 -
ドクターヘリシミュレーション
佐久市の佐久総合病院に常駐する県内でただ1機のドクターヘリコプターへの理解を深めようと伊南行政組合は27日、シミュレーション訓練を駒ケ根市営グラウンドで行った。消防署員、昭和伊南総合病院職員ら約40人が参加し、救急車からヘリコプターへの患者移送などの訓練を行った。
佐久総合病院のヘリコプター専任の医師岡田邦彦さんは「駒ケ根まで早ければ約20分で到着できる。せっかく配備された機材なのだから出動依頼をちゅうちょせず、効果的に運用して人命救助に役立ててほしい」と参加者らに呼び掛けた。
ドクターヘリは国・県の医療補助事業として05年7月に初めて導入され、9月現在までに計53回出動した。専任医師が常に待機し、患者搬送中にも治療ができること▽医師が行き先の病院にあらかじめ無線で詳しい処置の指示ができること窶狽ネどの利点があり、今後の活躍が期待されている。パイロットによると巡航速度は約280キロで、40分あれば県内のどこにでも到着できるという。 -
災害対策バイク入魂式
伊南行政組合は大規模災害発生時に孤立した地域の情報収集・調査や通信・連絡用などに使用するオフロードバイク4台をこのほど購入し28日、入魂式を駒ケ根市役所駐車場で行った。災害対策本部用として駒ケ根市も同じくバイク1台を購入した。非常通信用として衛星携帯電話3台も購入し、連携して万一の災害発生に備えることにしている。
関係者ら約20人が出席して清めの神事を行った後、消防署員がお披露目の初乗りをした=写真。出席した中原正純市長もバイクにまたがり、エンジン始動。予定にないハプニングにあっけにとられる関係者を尻目にさっそうと駐車場を1周。「(バイクは)40年ぶりかな。今のバイクはなかなか力があるね」と満足そうに話した。
バイクは排気量223cc。北・南消防署にそれぞれ2台ずつが配備され、バイク隊員の訓練も併せて行っていく。
伊南行政組合分の事業費はバイク160万円、ヘルメットなど45万円、隊員養成費20万円、保険など19万円の計約244万円。市購入分は62万円。うち41万円は県コモンズ支援金事業として採択されている。 -
宮田村の特産品・山ぶどうの収穫始まる
ワインに加工する宮田村の特産品「山ぶどう」の収獲が28日、始まった。昨年と比べ1週間遅いが平年並み。病害もほとんどなく、昨年を8トン上回る23トンの収量を予想する。糖度も高く、房も例年以上に大きいため、栽培農家は「今年も良いワインができそう」と最高の状態で・ス実りの秋・スを迎えた。
14軒の栽培農家のトップをきって、新田区の平沢秋人さんが酵母をつくるための山ぶどうを収獲。
妻の明子さんと一緒に汗を流し、たわわに実をつけた房を手作業で一つひとつ丁寧にもぎとった。
美味しいワインにするには糖度と酸のバランスが重要。26日の検査で糖度が20度を超えたため、収獲を開始した。
「天候も良く、どの農家も病害がほとんどなかった。最高の出来映え。美味しいワインができる」と平沢さん夫妻。
さっそくワインを醸造する村内の本坊酒造信州工場に持ち込み、仕込みの準備を進めた。収獲は今週末がピークで、10月12日頃まで続く。
山ぶどうを使ったワイン「紫輝」と「駒が原」の2銘柄は、県原産地呼称管理制度の認定を受けるなど、高い評価を得ている。最も早い新酒は12月に発売予定だ。 -
みのわ温泉ながたの湯入場者160万人達成
箕輪町長田の「みのわ温泉ながたの湯」は28日、入場者160万人を達成し、160万人目の利用客とその前後者に記念品を贈った。
98年12月14日のオープンから2217日目。160万人目は南箕輪村北殿の高橋勝美さん(62)。159万9999人目は茅野市の小野ノブ子さん(63)、160万1人目は箕輪町の川村勝枝さん(62)。160万人目にながた荘ペア宿泊券とアレンジ花、前後者にながたの湯利用券とアレンジ花を贈った。
160万人目の高橋さんは、ながたの湯を週1、2回利用している。「何が起こったかと思ってびっくりした。ながたの湯は泉質が良くて、つるつるしている気がする。これからも来たい」と話した。この日は、友達の川村さん(160万1人目)と一緒に訪れていた。
オープンから1日平均720人が利用。150万人達成は今年4月2日。半年間で10万人が訪れた。
みのわ振興公社の平沢豊満社長は、「広範囲から大勢の方にご利用いただき、ながたの湯を愛していただき、健康増進に役立っていることをうれしく思う。200万人、500万人を目指してがんばっていきたい」とあいさつした。 -
箕輪町防犯協会が青色防犯パトロール出発式
箕輪町防犯協会(平沢豊満会長)は28日、安心・安全のまちづくりのため、町の公用車に青色回転灯を着けて町内を巡回する青色防犯パトロールを始めた。伊那警察署管内で初。役場駐車場での出発式後、4台が町内を巡回した。
青色防犯パトロールは、犯罪発生を抑止し住民の不安解消のため、警察だけでなく地域の自主防犯活動の活性化が重要となることから、犯罪に強い安全で安心な地域づくりに取り組む地域やボランティア団体を警察が支援。青色回転灯を活用して巡回し、一層の抑止効果をねらう。
登録車両12台。パトロール実施者12人。青色回転灯は4つある。必ず2人以上が乗車し、うち1人は実施者証所持者。車両に「防犯パトロール中」のステッカーと青色回転灯装備車の標章を着ける。不審者(車)を発見した場合は警察に通報する。
出発式は、町防犯協会員、役場職員、伊那警察署長や署員ら関係者が出席。平沢町長は「町の中が、すべての人が防犯に向かっている、心のすきがない体制になれば犯罪がなくなるのでは。町民の熱い願いを乗せて、安全安心のために町内を巡回してほしい」とあいさつした。
今後、週1回午後3-5時に学校周辺中心、月1回午後7-8時に自動販売機周辺を重点に町内全域を回る。
県内では、15団体で41台導入。上伊那では辰野町が取り組んでいる。 -
伊那北高校合唱コンクール開催
伊那市山寺の伊那北高校の合唱コンクールが27日、伊那市民会館であり、各クラスが日ごろの成果を発表し合った。
37回目。合唱コンクールは、各クラスの発表に加え、生徒たちの独自グループの飛び入り参加もあり、多彩なグループが盛り上げる。
また、例年合唱部と共にPTAと教員も参加し、今年は総勢100人が「河口」などの2曲を、迫力ある歌声で披露した。
同校PTAは、生徒の日ごろの様子を知る機会にしよう窶狽ニ、11年前からコンクールに参加。生徒にとっても、普段見られない親の一面を知る機会になっているという。
今年は「ミスターブルー私の地球」を歌った3年E組が金賞を受賞した。 -
信州ラーメン博に上伊那から2店が出店
「第1回信州ラーメン博」(実行委員会主催)=30日窶・0月2日・長野市のビックハット駐車場特設会場=に、上伊那から伊那市の麺屋「二八」、駒ケ根市の「らぁめん一兆堂」の2店が出店する。
麺屋「二八」(矢野浩文社長)は、利用客に好評な「ゆず塩ラーメン」をメニューとして出す。鶏がらスープをベースに、かつおだしをとり、鶏の油で濃くを持たせた特製のスープ。細めんを使用し、塩づけチャーシュー、ネギ、メンマなどを彩りよく仕上げる。
ゆずは好みの分かれるところだが、嫌いな人にも「こういうのもありだね」と言ってもらえるよう、自分の味で勝負する。
ラーメン店を始めて10年。利用客のラーメンの味に対する批評が厳しい中、地元で「おいしい」と喜んでもらいたいという思いでラーメンを作り続けている。
9月、3店舗目となる諏訪市の麺厨房「大将」オープンで慌しく、準備に時間が取れなかったが、当日は利用客の反応はもちろん、自分自身も楽しむつもりだ。
「一兆堂」(斉藤敬一店主)は、ラーメン博バージョンの「とんこつしょうゆラーメン」をぶつける。石臼ひき粉の細めんを使い、かんだときに小麦粉特有の香りが楽しめるのが特徴。トッピングはチャーシュー、ホウレンソウ、ネギ、のり。
当初、長野のラーメンを盛り上げる1つの祭りと考えていたが、ラーメン博に対する世間の意識が高く「押しつぶされそうなプレッシャーがある」という。
27日は定休日だったが、26日から寝ずにスープづくりに当たり、本番に向けて万全を期す。
期間中は、両店とも休み。
ラーメン博には県内21店(うち上伊那2店)が出店。塩、しょうゆ、みそなど個性的なラーメンがそろう。前売り券550円、当日券600円。営業時間は30日午前11時窶伯゚後8時、10月1日午前9時窶伯゚後8時、2日午前9時窶伯゚後5時。 -
悪臭対策の請願は意見つきで採択
伊那市議会経済建設委員会(柳川広美委員長)が28日開かれ、西春近自治協議会(酒井俊一会長)が提出した「セイブハイコンの悪臭削減対策についての請願」を意見付きで採択とした。
請願では、84年、東春近木裏原に建設された農事組合法人セイブハイコンのたい肥生産施設から悪臭が発生。改善を申し入れ、当初に比べて軽減されたものの、地域住民は苦しめられているという。
委員会は市議会6月定例会で継続審査とし、周辺住民の声を聞いたり、たい肥施設の対応を聞いたりと現地を調査。調査によって施設のみでなく、農地にまかれたたい肥の臭いもあったという。また、臭いを研究する埼玉県の生研センターや、小川村のたい肥施設も視察した。
委員から「長い期間、臭いで苦しんできた。1日でも早く解決できるように努力するべき」などと意見が出され、採択とした。付帯意見は正副委員長に一任。悪臭の原因が搬入時か、かくはん時か特定できず、市とセイブハイコンがふん尿処理方法と設備の現況について専門家を交えて調査し、効果的な解決策を取るように意見をつける。
委員会を傍聴した小出三区の平沢一郎区長は「早期解決に向け、臭いがなくなるような具体策をとっていただきたい」と話した。 -
伊那市への立地企業が進出断念
伊那市横山の鳥居沢工業団地へ進出を予定していた、太陽電池式交通標識器の製造・販売「サンブライトエンジニアリング」(本社伊那市)が断念した。28日の市議会経済建設委員会協議会で、市が報告した。
団地は、権兵衛トンネルの残土を運んで埋め立てた面積1万8千平方メートル。3月末までに、建設予定だった面積3千平方メートルを市が造成し、水道や電気、電話などを整備した。
進出断念になったが、市は新たな産業立地に向け、積極的に施策を展開する。
伊那インター工業団地の更地買収に対し、いくつかの企業から問い合わせが来ていることから「インフラ整備が整い、十分、魅力ある土地。成果はある」とみる。
昨年12月、工場立地覚書の調印式があり、企業は4月に建設着手、秋ごろの操業開始を目指していた。6月末、市に工場進出はしないと文書で伝え、8月中旬に市、企業、横山鳥居沢区地権者組合間で債権・債務しないなどの確認書を取り交わした。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【II】
上伊那経済人が語る池上房男さん大明化学工業相談役の池上房男さんを、上伊那の経済人たちはどのように見ているか? ルビコン登内英夫会長、タカノ堀井朝運相談役、伊那食品工業塚越寛会長-の3人に聞いた。
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高齢者の事故防止徹底へ
高遠地区の高齢者交通安全リーダーの委嘱式と研修会が28日、町文化センターであった。高遠町と長谷村の各交通安全推進協議会、伊那警察署、高遠地区交通安全協会が連盟で35人を任命した。
県警が01年、「高齢者交通安全リーダー制度」を設置。高齢者の交通事故防止活動を推進するため、交通安全に対する意識の高揚を図る。
町、村の各地区の老人クラブから2人(杉島地区1人)で、町内22人、村内13人。任期は2年で、それぞれの老人クラブの行事などで啓発したり、交通安全の指導をする。
式で町交通安全推進協議会長の伊東町長は「一人ひとりの交通安全の意識の高揚を図り、悲惨な事故が限りなくゼロになるよう防止に努めたい。事故が起こらないように啓発をお願いしたい」とあいさつ。
また、村の同協議会長の宮下村長は「高齢になるにつれ、考えと行動が伴わないため、互いに目配りし、悲惨な事故が起きないようにしてもらいたい。さらに、知識や経験が豊かな分、子どもたちを守ってほしい」と協力を求めた。
研修は高遠交番所の岩井智明所長が死亡事故の事例を挙げ、「健康であっても、運転中の判断力の低下や反射神経のおとろえを受け入れてもらい、安全運転にを心掛けてほしい」と呼びかけた。
岩井所長によると、伊那署管内の今年の人身事故件数(27日現在)は456件で、うち死亡事故が2件(高遠町内1件)。高齢者の事故や夜間事故が目立っている。 -
高遠高校の教職員がAED操作学ぶ
高遠高校(清水國利校長)は26日、AED(自働体外除細動器)を活用した救命講習をした。
教職員約25人が受講し、生徒が事故に遭遇した場合や地域行事での人命救助を要する際に、適切な処置ができるよう技術を身に付けた。同校では救急講習を数回開いてきたが、AEDを取り入れた救命法を学ぶのは初めて。
心臓がけいれんした場合などに電気ショックを与え心臓を正常な状態に戻すAEDは、自動的に心電図波形を解析し、電気ショックの要否を判定。必要な処置についてもセット段階から音声で示す。
救急救命士や高遠消防署員が使用手順を解説。職員は真剣に耳を傾けながら、マネキンを使って実際にAEDを扱った。
職員の一人は「AEDの取り扱いは思っていたより難しさはなかったが、いざという時に迅速に対応できるよう、1回だけでなく訓練を積み重ねたい」と話していた。
12月には福祉コースの生徒も受講する予定だという。