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権兵衛道路沿道広告物
ガイドライン作成委員会(第2回)06年2月開通予定の権兵衛道路沿道の景観保護の観点から、広告物のデザインの統一を図る「自己用広告物のデザイン及び掲出方法に関するガイドライン」作成委員会(委員長=伊藤精晤信大農学部教授)の第2回会合が25日、南箕輪村の沢尻コミュニティセンターであり、第1回の議論を事務局がまとめた素々案をもとに、基本コンセプト、管理方法などについて議論した。委員会は、学識経験者、広告や建築の専門家、地元住民代表、伊那市、南箕輪村、県などで構成。8月に公募で決まった統一デザインの最優勝受賞者、建築士の北澤宗則さんもアドバイザーとして参加した。
素々案は、北澤さんのデザインとアイデアをもとに、間伐材と花を組み合わせた看板を提案し、花の管理には看板主の事業者だけでなく、地元住民の参加の道を開くことを織り込んだ、「他に例のないもの」(牛越徹上伊那地方事務所長)。
この素々案をめぐり、「事業者の責任をより明確にした方が良い」「花づくりを住民との協働で進めるシステムづくりが重要では」「法的な拘束力が無いので、事業者の納得を得られるものにするのも重要」など、活発に議論が交わされた。
ガイドラインの対象になるのは、権兵衛トンネル出口縲恍・專ケ上約7キロの範囲で店舗・事業所が敷地内に出す自己用看板。同地域は県が、大型店舗などの広告を規制する屋外広告物禁止地域に指定する予定だが、表示面積10平方メートル以内の自己用看板は適用除外となるため、その統一化を目指す。一部の区間は、地域住民が景観保護のために結んだ西箕輪ふるさと景観住民協定地区とも重なり、それとの相乗効果も目指している。モデル看板は21日、県が、小沢花の会の協力で伊那市小沢区に設置している。 -
そば乾燥調整施設が完成、稼働
ソバ種子の県内唯一の生産地、飯島町本郷にソバを乾燥・選別する乾燥調整施設が完成、26日稼働を開始した。来月上旬までフル稼働し、35トンの種子を採取する。
運営は本郷地区営農組合(伊藤一男組合長)、国の強い農業総合対策事業の交付金を受け、整備した。
刈り取ったソバは荷受ホッパーに投入、粗選機で大きなごみが除かれ、荷受軽量機で軽量する。続いて、4基の汎用遠赤外線乾燥機で水分が15%になるまで、約42時間乾燥させ、風選機で細かいごみをとり、粒選別で3サイズに選別、袋詰し、県原種センターに出荷。そば種子として、全県下で販売される。
同組合は10年前から地区内の転作田35ヘクタールでソバ種子として「信濃1号」を栽培。ブロックごと米とソバを交互に作付けし、品種間の交配を防ぎ、良質な種子を生産し、信用度を高めてきた。
なお、同組合は6日午前10時から、同施設や農機具の見学会を計画、多くの来場を呼び掛けている。
##(見出し(1))
ソバ種子生産のためのそば乾燥調整施設が完成、稼働開始
##(見出し(2))
ソバ種子の県内唯一の生産地、飯島町本郷にソバを乾燥・選別する乾燥調整施設が完成、26日稼働を開始した。来月上旬までフル稼働し、35トンの種子を採取する。
運営は本郷地区営農組合(伊藤一男組合長)、国の強い農業総合対策事業の交付金を受け、整備した。
刈り取ったソバは荷受ホッパーに投入、粗選機で大きなごみが除かれ、荷受軽量機で軽量する。続いて、4基の汎用遠赤外線乾燥機で水分が15%になるまで、約42時間乾燥させ、風選機で細かいごみをとり、粒選別で3サイズに選別、袋詰し、県原種センターに出荷。そば種子として、全県下で販売される。
同組合は10年前から地区内の転作田35ヘクタールでソバ種子として「信濃1号」を栽培。ブロックごと米とソバを交互に作付けし、品種間の交配を防ぎ、良質な種子を生産し、信用度を高めてきた。
なお、同組合は6日午前10時から、同施設や農機具の見学会を計画、多くの来場を呼び掛けている。 -
四徳温泉に炭焼き窯完成、
四徳出身者と四徳ファンでつくる中川村の「山里の暮らしと豊かな森を守る会(小松彰一会長、会員30人)」が四徳温泉に築窯した炭焼き窯(1号)が完成、24日火入りをした。
縦約180センチ、横120センチの炭焼き窯は、36災で集団移住する前の同地区で盛んに使われていた様式を参考に、四徳の土と石を使って積み上げた。
炭の原料は地域間伐材のならで、約250キロを入れ、型枠を組み、土を盛りながら作り上げた。
9月下旬に着手、10月中旬に完成し、1週間、煙道をふさいで、火をたき、窯を乾かした。24日、煙道を通し、火入りをした。
今後3日間約60時間燃やし続け、その後、密封し、窯が冷えるまで放置し、11月初旬、窯出しの予定。
同会は▽間伐材の有効利用で、森林の活性化を図る▽山里の暮らしの再現-などをテーマに活動、現在、NPОを申請中。
事務局の吉見次郎さん(上伊那森林組合、森林整備課)は「森林組合から資材費の支援を受け、会員、延べ50人が作業に加わり、一号窯を作り上げた。今後、様子を見ながら、2号窯にも取りかかりたい」と話していた。 -
これからも夫婦円満で
高遠町は26日、本年結婚生活50年を迎える町内の夫婦の「金婚祝賀会」を高遠さくらホテルで開いた。対象の20組のうち15組が出席し、節目を祝い、今後も円満な夫婦生活を送ることを期した。
伊東義人町長はあいさつで、「太平洋戦争を経験し、戦後の復興に努め、凶作もあった大変な時代を生き抜いて苦労されてきた。これからも健康で、夫婦円満に楽しい生活を送ってもらいたい」と祝いの言葉を送り、記念品を渡した。
出席者の横田稚さん(78)=長藤=は「敗戦から勤勉さや誠実さ、米国の合理性を加え、立ちあがりつつあった年」と、結婚した1956(昭和31)年から50年間の時代背景をたどり、「昭和の生き残りとして生かされてきた現在に感謝し、さらに良い生活を送っていきたい。それが恩返しだと思っている」と謝辞を述べた。
同時期にある高齢者慰安会の席上で金婚を祝っていたが、「きちんとした席を設けよう」と、02年に独立した。来春、合併で新市が誕生するため、今回が最後となった。 -
縫う作業が大変だけど楽しい
高遠町図書館で23日、革工芸教室があり、小学生や地域住民ら16人がカード入れ作りなどを体験した。
工芸教室を通して、図書館に親しみをもってもらおうと、毎年の恒例。工芸家の奈良定守さん(40)=伊那市若宮=や図書館職員の指導で、財布にもなる「図書カード入れ」や、バッグに付けたり、キーホルダーにもなる「なんでもホルダー」を作った。
図書カード入れは、張り合わせた革の縁に数個の穴をあけると、2本の針を穴の両側から通して、8の字を描くように縫った。
小学生は使い慣れない針の扱いに苦戦。高遠北小6年の藤沢芽吹さん(12)は「縫う作業がすごく大変。いろんなカードを入れていつも持ち歩きたい」と黙々と作業に打ち込んでいた。
奈良定さんは「物を作る楽しさとそれを使う楽しさを感じてもらえればうれしい。自分で作ったものに愛着がわいたとき、物を大切にする心を忘れないでほしい」と話していた。 -
連合長野「SALA」に車いす運搬車寄贈
連合長野は24日、高遠町下山田のNPO法人「SALA」(竹入寛章代表)に車いす運搬車一台(180万円相当)を寄贈した。
サラは01年に設立。障害者のタイムケア、入浴介助や食事介助などのホームヘルプ、外出支援などを展開し、今春には宅幼老所も併設した。
運搬車は手動式補助装置によって車内後部に車いすに乗ったままの乗降が可能。サラは、要車いす者の送迎に困難が生じていただけに、「待ち望んでいた。本当にありがたい」と感謝し、送迎のほかに外出支援などにも活用したいとしている。
連合長野は92年から、加盟労働組合員がボランティアとして取り組む「ふれあいカンパ基金」を活用して、地域貢献活動をする団体に支援している。毎年県内2地区各1団体で、今年は中南信地区が対象となっていた。 -
いつでも・どこでも・だれでも-コンピューター使えるように
ブロードバンド活用研究会経営者協会上伊那支部や伊那商工会議所などが共催するブロードバンド(BB)活用研究会の第5回が21日、伊那市の伊那技術形成センターであり、コンピューター使用の利便性を格段にアップする無線モジュールの活用方法などについての、システム会社のサーキットデザイン専務・小池幸永さんの講演や、県工業技術総合センターの主任研究員・中村正幸さんの実証実験中間報告を聞いた。
小池さんは、05年度から政府が実施する「U-JAPAN」政策の影響もあり、いつでも・どこでも・だれでも簡単にコンピューターが使用できるユビキタス社会の実現が近づいているとして、新潟大学構内で実施されている実験などを紹介しながら、コンピューターの回線をつなぎ合わせ格子状に敷設した環境下で、超小型の無線発信装置を使用して、データ交信が可能になる近未来の像について話した。
同会は上伊那地域のBB化促進のために結成。05年は、無線LANを中心に高速大容量の情報通信手段を自前で整備する可能性を探っている。
11月11日には、インターネットを中小企業が実際に活用する方法を検討する同会のIT活用研修会が伊那商工会議所で開催される予定。 -
ふるさとの福祉に役立てて
高遠町の高遠小学校の1942年に卒業した昭和17年同級会がこのほど、「我々のふるさとである高遠の福祉に役立ててほしい」と、町に10万2千円を寄付した。
高遠さくらホテルで1泊2日の日程で今年の同級会を開いた際、会費の繰越金の使い道を話し合い、町に寄付することを決めた。
町は「善意が形として残るように活用させてもらいたい」と感謝した。 -
南箕輪村公民館いろいろ物作り体験会
南箕輪村公民館で22日、いろいろ物作り体験会「くるくるワンちゃん作り」があった。おしぼりがかわいい犬になる簡単手芸を子どもから大人まで10人が楽しんだ。
来年の干支(えと)の犬を作ろうと計画し、手芸センター夢工房の野口みね子店長が講師を務めた。
くるくると巻いたおしぼりを半分に折り、足と顔を作るように丈夫なキルト糸で縛る。目、鼻、耳、尾をそれぞれボンドで接着し、リボンをつけて完成する。
カラフルなおしぼりを使い、色違いで1人2個ずつ作った。小学生も簡単にできるワンちゃんは、出来あがりサイズ高さ約8センチ。糸を縛る位置によって微妙に表情が異なり、「どっちもかわいい」と子どもたちも満足。大人の参加者も、「家にあるタオルで作ってみたい」と話していた。 -
全国障害者スポーツ大会に竹中一さんが初出場
伊那市手良の竹中一さん(68)は、第5回全国障害者スポーツ大会=11月3縲・日、岡山県=に県選手団の一員として初出場する。
参加種目はフライングディスクで、飛距離を競う「ディスタンス」と、7メートル先の的に当てる「アキュラシー」。
00年、脳内出血で倒れ、左半身不随の障害を持つ。市身体障害者協会員の勧めで、フライングディスクを始めた。昨年9月の県大会は、ぶっつけ本番にもかかわらず好成績を収め、全国出場を決めた。
「練習すればするほど、伸びない」と悩むが「しっかり飛ばすには、フリスビーを回転させること」と自己記録24メートルを超える25メートルを目指す。
24日は市役所を訪れ、小坂市長に出場あいさつ。
小坂市長は「伊那で一人の出場。頑張って」と激励した。
ユニフォーム姿の竹中さんは「ずばらしい報告ができれば」と決意を語った。
大会は水泳、アーチェリー、卓球などの種目がある。県選手団は49人。 -
11月に日本最大の和太鼓コンサート
全国の太鼓奏者が集結する和太鼓コンサート「太鼓ワールド ドド御祭(おんさい)」が11月27日、県伊那文化会館で開かれる。練習は最終段階に入り、出演者に気合いが入っている。
コンサートには県内をはじめ、福島県、東京都、京都府など全国から50チーム、約500人が出演。
東京国際和太鼓コンサートで入賞した伊那市の「颱人(だうと)」「大太」、茨城県の「みのり太鼓」などそれぞれの持ち味を生かしたグループ演奏と合同演奏の2本柱を織り交ぜ、舞台を作り上げる。合同演奏では、太鼓指導に当たる北原永さん=伊那市=が作曲した「夏まつり」を総勢250人でたたくほか、八丈太鼓節を聴かせる「荒波」、若手を中心とした「天地」などを用意。初めて見る人にも楽しめる演出という。
実行委員会制作部の渡辺泰徳さんは「和太鼓が盛んで、技術レベルも高い伊那谷から全国へ発信したい」と話し、今後も数年に1度のペースで開きたいとしている。
23日には、伊那市西春近の「まつり工房」で合同演奏の練習があり、福島県、東京都、愛知県などから約140人が集まった。
一曲たたき終えると、息が上がるほどで、出演者は本番に向けて熱心に取り組んだ。
このコンサートは「まつり工房」が全国各地で太鼓指導に出向いていることがきっかけ。さまざまな地域で、同じ曲目が普及してきたため、中・南信の太鼓グループで実行委員会を組織し、1年ほど前から準備を進めてきた。
当日は午後1時開場、1時半開演。入場料2千円(全席自由)。チケット販売は好調で、希望者に早めの購入を呼びかけている。
チケットなどの問い合わせは、まつり工房内の実行委員会(TEL78・6662)へ。 -
エーデル駒ケ根で運動会
駒ケ根市のケアハウス・エーデルこまがね(福澤亘施設長)は22日、恒例の運動会を施設内のデイサービス日常動作訓練スペースで開いた。入居者ら約40人が参加し、紅白に分かれてさまざまな競技を楽しんだ。
「秋の味覚を巻縲怩ォ巻き」は紅白1人ずつの選手がいすに座り、手に持った筒に長さ約5メートルのひもをより早く巻き取るゲーム。ひもの先に結んだ皿にはリンゴやイチゴなどのおもちゃが乗っているため、引っ張る時に落とさないようお年寄りらは慎重にひもを巻き取っていた。周囲からは「落とさないように」「慌てず気長にね」などと声援が飛んでいた。
「送って送って」は紅白各組の20人がそれぞれ一列に並び、7つの輪を人差し指だけを使って次々とリレーする速さを競うゲーム。お年寄りらは受け取った輪を落とすこともなく素早く隣りに渡すなど、見事な連携動作を見せていた=写真。 -
イングリッシュ・キャンプ
小学生らが家族と離れ、会話は英語だけで2日間を過ごそうという「イングリッシュ・キャンプ・イン伊那谷」が22・23日、駒ケ根市の駒ケ根キャンプ場で開かれた。海外との交流を図る「ゆとりwings」(池上ジェニー代表取締役)主催。伊那市、飯田市などの小学生男女12人が参加し、外国人のスタッフらとゲームや歌、キャンプファイアーやアメリカ風の食事などを楽しみながら生の英会話に親しんだ。
スタッフはほとんどが英会話スクールで働く米国、カナダなどの外国人講師。「ペラペラ…」と早口で話し掛けるスタッフらの英語を聞いて子どもたちはしばらくポカンとした表情を浮かべていたが、日本語の会話は一切禁止窶狽ニあって友達と相談することもできず、それぞれ懸命に考えて意味を理解しながらゲームや歌に挑戦して楽しんでいた。 -
【記者室】議員定数研究
議員定数の研究を進める箕輪町議会特別委員会が、町内各種団体長らの意見を聞く懇談会を開いた。意見は「定数減」「現状維持」の両方。来年1月ころに結論を出す考えで、住民アンケートや来月予定する区長との懇談会なども含め検討する▼現状維持か削減か。議員活動や町民への影響、メリット、デメリットなどが分からない状況で意見を求められても答えるのは難しいと思うが、定数問題だけに留まらず、議会の活性化、効率化、活動のアピールなど要望も出された懇談会。懇談の場も時には必要▼さて、「減らしてやっていけるのか議員の意見を聞きたい」。こんな声も数人。現在の議員定数18は妥当か否か。確かに議員の考えを聞いてみたいところである。(村上記者)
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親子で秋と遊ぶ
伊那市の育児支援ボランティアグループ「子どもネットいな」は22日、親子で参加するネイチャーゲーム「どっぷり秋感じよう」を同市横山の鳩吹公園周辺で開いた。
子どもネットいなの毎月1回のイベントに、市内から園児、児童、保護者など約60人が参加。この日は、くもり空で肌寒かったものの防寒具を着込んで、秋の自然の中でするゲームを楽しんだ。
公園近くの「ますみヶ丘平地林の市が管理する場所では、9マスのビンゴ用紙に、キノコ、鳥の声、いいにおい窶狽ネどと記されたビンゴや、森の中に隠した・ス森の妖精・ス(マツボックリに絵を描いたもの)の数を当てるゲームなどを満喫。ビンゴは、体全体の感覚を研ぎ澄ましながら見つけては、仲間と一緒にマスを埋めていった。
ゲームの指導をした「いなネイチャーゲームの会」の井口秀賢さん(53)=同市美篶=は「自然を肌で感じることで、生き物のことを考える力を養ってほしい。体験をすることで、ごみを捨てないなどの環境教育にも役立てたい」と話していた。
子どもネットいなは市内の子どもを持つ保護者の有志で、02年11月に発足。市駅前ビル・いなっせ内の子どもの遊び場「ちびっこ広場」で、週3回の読み聞かせなどのボランティア活動をしている。
来月のイベントは13日、いなっせの501縲・03会議室で、「北原子どもクリニック」(同市)の北原文徳さんの講演会がある。 -
東春近小学区の住民有志「子ども安全見守り隊」展開
伊那市の東春近小学校の地域住民約30人は「子ども安全見守り隊」を組織し、児童たちへの声かけ運動などのパトロールを通じて、防犯の啓もう活動に取り組んでいる。
都心部での子どもが巻き込まれる事件、近隣市町村での不審者の目撃窶狽ネど、児童を取り巻く環境悪化を懸念した同小学校が、東春近支所を通じて地域住民に協力を投げかけた。地域の有志で9月に隊を発足し、ボランティア活動を開始している。
パトロールは、腕に「安全見守り隊」の腕章を付けた隊員が、児童の登下校時に合わせて声かけ運動を展開。各隊員は散歩しながらなど、自分の地区内を重点的に見まわる。
事務局の東春近支所の小池孝行支所長は「地域全体で取り組むべき活動なので、今後も全戸に周知してもらい長期的に隊員を増やしていきたい。また、子どもたちに対し、どんなサポートができるのか提案も呼びかけている」と話す。 -
信大ISO委員会、市役所の内部監査見学
来年度、ISO14001の認証取得を目指す信州大学農学部のISO学生委員会が24日、伊那市役所の環境内部監査を見学した。
“環境マインドプロジェクト”を進める信州大学は、各学部でISO14001の認証取得を目指している。
農学部は現在その準備を進め“環境マインド”を持つ人材を育成・輩出することで、環境への取り組みの拠点化を図りたいとしている。
ISO学生委員会は、学内の環境問題に取り組む学生を主体に、今後は校内のごみ分別問題などに取り組む。
市役所の委員2人が訪れ、監査の手順を一通り見学。学生らは「監査の方法など、全く知識がなかったので、参考になった。いずれは内部監査員の資格を取得して監査していく必要がある」と話していた。
市の担当職員は「市役所としても内部監査に外部の目が入ることで、透明性確保になる。環境意識が若い世代にも広がれば」と話していた。 -
JA上伊那水田農業担い手育成現地検討会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)などは22日、水田農業担い手育成現地検討会をJA上伊那本所で開いた。JA長野中央会の中南信地区営農担当者やJA上伊那関係職員など約50人が参加。国の新たな食料・農業・農村基本計画に伴う県や上伊那の課題を検討し、集落型営農体への取り組みを進める飯島町やJA上伊那の実例から、各地区の今後の方向性を検討した。
国は今後、ある一定の基準で農業の「担い手」を絞り込み、そこへ重点的に、助成や政策を施していく。その要件の一つに、面積規模があり、具体的な内容は今月末に示される予定だが、現行方針が「担い手」とする、個人4ヘクタール(北海道は10ヘクタール)以上という要件が、かなり考慮されると考えられる。現在も約1%しか該当農家がいない上伊那には、ますます厳しい状況となることが予測され、JA上伊那は、集落型営農体の形成によって、助成対象となる農業者育成を進める方針を打ち出している。1戸当たり耕作面積が狭い上伊那の実情に合わせ、集落単位より広い、旧市町村単位での協業組織づくり進め、集落営農体の面積要件20ヘクタール(現行の要件)もクリアしたいとしている。
県内他地域は、こうした取り組みがほとんど進んでおらず、今後進めていきたいと、現状を報告した。 -
箕輪町交通無事故500日達成顕彰
交通死亡事故がなかった期間500日を達成した箕輪町は24日、県伊那合同庁舎で県交通安全運動推進本部の市町村顕彰を受けた。
04年6月7日以来、交通死亡事故が発生していない箕輪町は、今月20日、500日を達成。これまでにも千日を達成したことがある。
平澤豊満町長は「大変名誉ある受賞。達成は、非常に多くの人たちの日夜の努力のおかげ。500日を一つの出発点として、千日、その先と、ずっと継続させていきたい」と受賞を喜び、決意を新たにしていた。
10月24日現在、上伊那で交通死亡事故がない期間が最も長い市町村は、長谷村の1461日だという。 -
箕輪町消防団が秋季訓練
箕輪町消防団(荻原利一団長)の秋季訓練と救護競技大会が23日、箕輪中部小学校であった。
救護競技大会は、緊急時に必要な応急手当てができるように正しい救急法の知識と技術を身につける目的。
軽症の部、重症の部に分かれ、各分団から1チームずつが出場した。負傷個所は頭部の切創、右ひざの骨折などを想定し、競技開始前に出題。主将を含め4窶・人が三角きんなどを使い、役割を分担しながら負傷者の処置に当たった。
止血効果が適切か、患者の安静を保っているのかをポイントに審査した結果、総合順位は(1)第4分団(2)第6分団(3)第3分団窶狽ネどとなった。
また、全団員を対象とした秋季訓練には約230人が参加。方向転換、体形転換など基本訓練をこなした。 -
上伊那の育樹祭に280人
秋晴れの中川村陣馬形キャンプ場周辺森林で25日、第24回上伊那郡市育樹祭があった。中川村2小学校5年生95人をはじめ、上伊那の自治体や林業関係者ら280人が参加、広葉樹の間伐作業を通じて、森林の大切さを実感し、健全な森林を次世代に引き継ぐ気運を高めた。上伊那地方事務所・中川村などの主催。
作業は各所属ごとA縲廛ブロックに分かれ、自然のアカマツと広葉樹の混生林1・6ヘクタールで広葉樹を間伐。株立ちの木を間引き、混んでいる場所では細い物や形状の悪い木を選び出し、伐採した。
斜面の足場の悪い場所での作業とあって、子どもたちは足を踏ん張り、山ウルシの木を避けながら、慎重にのこぎりを使って、1本1本切り倒した。
約1時間の作業に汗した後、360度のパノラマが広がる山頂や、キャンブ場の芝生に陣取り、主催者が用意した昼食を囲んだ。
東小の神谷美帆さんは「のこぎりの使い方はこつがあり、難しかった」。倉田康弘君は「うまく切れると、すかっとした」と笑顔。 -
北限のユズ色づく
中川村葛島の下平宗男さん宅の柚子(ユズ)=ミカン科=が黄色に色づきはじめた。
自宅の南側、北風が当らない場所に植えられたユズ(ミカン科)は、樹高4メートル余、樹齢45年余、幹の太さは直径約30センチ。表面に凹凸のある直径7、8センチの実が2百個以上なっている。ほとんどの実が黄色に色づく11月上旬に収穫する。
45年前、下伊那郡泰阜村の宗男さんの姉、良子さんの嫁ぎ先から鉛筆ほどの太さの実生苗をもらい、暖かい場所を求め、植え場所を転々としながら大切に育てた。植えてから20年目頃から、春、可れんな白い花が咲き、実がなり始めた。
ユズは近所に配ったり、ジャム、ユズみそ、鍋や吸物の香りづけに利用するほか、冬至にはユズ湯を楽しむとか。
ユズはかんきつ類とあって、葉はアゲハチョウの食草、幼虫が集まり、小学生の自然観察の場になっているとも。
下平さんは「実は用途が広く、香りは最高。これからも大切にしたい」と話している。 -
中川村社会福祉協議会評議員会、会長に前原村議
中川村社会福祉協議会は24日夜、基幹集落センターで評議員会を開きいた。理事、評議員ら30人が出席し、定款の1部改正や理事・監事の選任、補正予算の4件を原案通り議決した。評議員会に先だって開いた理事会で、新会長に前原茂之さん(村議)、同副に上沢茂さん(民生児童委員)が選ばれた。
定款の1部改正は「社協あり方検討委員会」から6項目の是正改善策の答申を受けての改正。
改正では理事の定数を12人を1人増員し、13人とする。内訳は助役を削除し、民生児童委員、有識者各1人増やす。副会長2人制を1人にする-など。
理事の選任は定款改正と前理事の有賀直さんの辞任に伴うもの、新理事に浜崎喜久美さん(民生児童委員)、松村正明さん(公民館長)、松本榮二さん(福祉団体代表)が選ばれた。新監事は市瀬英治さん(村助役)に決まった。任期は来年9月30日まで。
議事終了後、前原新会長は「社協の窓口は広く、奥が深い。経営や村民への下部浸透など課題も山積しているが、社協充実に向け努力したい」と述べ、評議員の協力を求めた。 -
日ごろの成果堂々と
詩吟楠洲流聖楠会東部吟詠会(伊東英則会長)の第33回吟道発表大会が23日、高遠町西高遠の町総合福祉センターやますそであった。会員や聖楠会関係者ら100人余が集まり、日ごろの成果を披露した。
競争吟の序伝、初伝、中伝、奥伝の部は、口のあけ方や詩の内容に合った吟じ方などを審査し、会員らは堂々とはりのある声を吟じ、優勝を目指した。各種大会上位入賞者の特別吟の部では、第41回コロンビア全国吟詠コンクール信越大会第一部で準優勝した最年少の秋山祐里亜さん(10)=高遠北小4年=の発表もあった。
剣舞・詩舞の部、聖楠会5地区の代表者による吟の部など全102プログラムあった。剣舞・詩舞の部では、勇壮で華麗な舞を披露して、会場の拍手を集めた。
伊東会長は「過疎、高齢化のなか、新市になってからも会員増加に努め、友愛ときずなを深め楽しい会にしていきたい」とあいさつした。 -
宮田村ナイター野球閉幕
宮田村のナイター野球リーグは24日、宮田球場で閉幕。11チームが半年にわたって総当りで戦った結果、選手層の厚い「愛球クラブ」が全勝で2連覇を飾った。
同クラブは2人の投手陣を軸に、攻守ともに安定。勝負強さをみせて接戦も制した。
春日金夫監督のもとに集まった、20代から50代までの新旧の力がシーズン通じて機能。
代表の松下宏さんは結束力を勝因に挙げ、「まわりが支えてくれたおかげ。3連覇を目指したい」と丸山正徳投手は次の目標を見据えた。
前身の早起き野球を受け継ぎ、10数年続く同リーグ戦。今季は2チーム減ったが、例年以上の熱戦を繰り広げた。
この日の閉幕式にも全チームが参加。上位チームに優勝旗やトロフィー、賞状を渡して健闘をたたえ、下平誠会長は「しっかりと疲れをとって来季に向けて充電を」とあいさつした。
結果は次の通り。
(1)愛球クラブ(2)Gs(3)JA(4)里宮クラブ(5)新田クラブ(6)一撃(7)昭和病院(8)クレイジーモンキーズ(9)JETs(10)ナイトホークス(11)大原クラブ -
昭和コレクションの展示準備
昭和30、40年代の生活雑貨を来月開く宮田村の文化祭に展示しようとこのほど、村民有志が準備作業を行なった。収集品を提供した東京都在住の山本豊之さん(64)と、仲介した村町2区出身で都内で通信社を営む酒井平内さん(61)も参加。「使い捨ての時代だが、モノの大切さを見直すきっかけにしてもらえれば」と話した。
酒井さんが知人の山本さんの収集品を宮田村の活性化に使えないかと提案したのがきっかけ。
賛同した村民有志が文化祭出展を調整。この日は会場となる村老人福祉センターで、数千点にも及ぶ収集品の展示準備を進めた。
飲食品のラベルや包装など紙類が多いため、段ボールに貼り付けてディスプレイ。
ボランティアで作業を手伝おうと駆けつける村民もいて、膨大な収集品は順調に展示するまでにこぎつけた。
往年のスターのブロマイドなどもあり、参加者は「懐かしいなぁ」と会話しながら作業。思い出をよみがえらせていた。
「多くの人たちに懐かしんでもらい、村が元気になる源になれば」と酒井さん。
山本さんは「子どもにも見てほしい。私の収集品は本来捨てられるものばかりだが、消えていくモノから社会を見る目を育ててもらえれば」と話した。展示は11月5、6日。 -
宮田村の保育園で保護者の保育参加が好評
宮田村の3保育園は24日から3日間、保護者に園の生活を肌で味わってもらおうと「保育参加」を実施している。「自分の子どもだけを見るのではなく、周囲の友達との関わりなど、お父さん、お母さん方に幅広く学んでほしい」と3年前から導入。保護者にも好評だ。
参観するだけでなく、保育士の仕事を手伝ったり、一緒に遊んだり。中央保育園では24日に芋掘りを体験したが、保育参加で来ていた母親たちも一緒に汗を流した。
保育参加は3日間随時実施しており、自由に体験が可能。例年、仕事の合間を見ながら父親が来園することもあるという。
年中園児の母親=町3区=は「家では知らない子どもの一面を見ることができた」と、保育参加を評価した。
同園の関礼子園長は「普通の参観はただ傍観するだけ。園の生活に一緒に入り、子どもたちの様子、保育士の仕事を知ってもらうことも大切だと思う」と説明する。 -
南箕輪村職員互助会が不法投棄ごみ回収作業
南箕輪村職員互助会(理事長・加藤久樹助役)は22日、協働によるむらづくりに参加していこう-と、91人が参加し、村道沿いなどで不法投棄ごみの回収作業をした。
村が「新時代のむらづくり」に向けて進む中、村職員も村民の一人として、また村行政にかかわる者として積極的に取り組もうと計画した。
村道6号線、中央道の側道など4カ所に分かれて作業。職員は、道路沿いの草むらの中まで確認しながらポイ捨てごみや不法投棄ごみを拾った。大型農道と中央道の間の道にはテレビなども捨てられていた。
約1時間半で、可燃ごみ25袋、不燃ごみ120袋、自動車タイヤ7本、テレビ、ガスコンロ、タイプライターなどを回収した。
互助会は、来年度も協働のむらづくりの活動を検討したい-としている。 -
中央アルプス駒ケ岳ロープウェイガイド
白川ゆか里さん「始めて乗務した時は、ゴンドラから見る山の景色のあまりの素晴らしさに感動しました。今でも四季折々に山が見せてくれる表情にはうっとりしてしまいますね」駒ケ岳にロープウェイがあることはこの仕事に就くまで知らなかったため、最初に乗った時の感動はなおさらだったという。「個人的に一番好きなのは新緑の春かな。生き生きとした生命力が感じられるから」
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標高1661・5メートルのしらび平から2611・5メートルの千畳敷まで標高差950メートルを7分30秒で結ぶ駒ケ岳ロープウェイのガイド。訪れる観光客に「眼下に見えます木々はシラビソと申しまして窶煤vと日々美しい声で解説している。
意外に知られていないが、ロープウェイは1年を通して休まず運行している。通常は20分間隔だが、観光シーズンになると連日8縲・分間隔のフル稼働。休憩もほとんど取れず、ひっきりなしの乗務が続く。「疲れます。気圧も上と下ではかなり違うから窶煤Bでも一番つらいのは何といっても真冬ですね。マイナス20度ぐらいの中で笑顔でいるのはとっても大変」
乗務を始めたころは緊張してアナウンスを間違えることも度々でその都度冷や汗をかいた。「元々人前に出ることがあまり得意じゃない性格なので…。覚えるために一生懸命練習しました。今ではもう完全に暗記していて間違えることはありませんけどね」
曇りの日に「何が素晴らしい眺望だ。南アルプスなんか全然見えないじゃないか」と文句を言われたこともある。(きっと長い時間待たされてイライラしているんだろうな)と思い「申し訳ありません」と笑顔で謝ったら機嫌を直したという。
04年7月25日。落雷によりロープウェイの通常運転ができなくなり、千畳敷駅に観光客千人余りが取り残された事故が起きた時は「大変なことになった」とパニックに陥った。それ以降、乗客60人の命を預かっているという責任を強く自覚して乗務するよう心掛けている。「大変だけどこの仕事は大好き。このままずっと続けられたらいいな」
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唯一の悩みはゴンドラ内が定員いっぱいで混み合っている時…「体を触ってくるお客さんがいるんですよ。あからさまに嫌な顔もできないし、逃げるわけにもいかない窶煤Bそんな時はただじっと我慢するしかないですね。悔しいけど…」 (白鳥文男) -
ドラマ・イン・エデュケーション
演劇を通じて地域文化の向上を図るNPO法人こまがね演劇文化創造劇場は22・23日、演劇ワークショップ「ドラマ・イン・エデュケーション」を駒ケ根市文化会館で開いた。講師に英国ミドルセックス大ドラマ・イン・エデュケーション課程で主任教官を務めるケネス・テイラーさんを迎え、英国での実践的な演劇教育の手法を体験した。
テイラーさんは約10人の参加者に対し「ゲームを通じて体を動かし、想像力を養ってほしい」とあいさつ。まず自己紹介を兼ね、輪になった参加者にそれぞれの名前を悲しみの気持ちを込めて言うよう注文した。続いて「恥じる」「幸せ」「興奮」と異なる感情での自己紹介を全身で表現させ「皆の声、表情、動き…。これがドラマだ。人とのコミュニケーションにはこの想像力が大切だ」と熱っぽく訴えた=写真。