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小1女児重傷
7日午前7時40分ごろ、駒ケ根市飯坂の市道を横断していた同市下平、自営業池上攻さん(37)の長女で赤穂東小学校1年の有咲ちゃん(7つ)が、同市上穂北、派遣社員平沢葉月さん(23)が運転する乗用車にはねられた。有咲ちゃんは市内の病院に運ばれたが、あごと左足の骨を折る重傷。
現場は直線の道路で、有咲ちゃんは4年生の兄と一緒に徒歩で登校中、渋滞で停車していた自動車の列の間から道路に出たところを、反対車線を時速約30窶・0キロで走ってきた平沢さんの車にはねられた。駒ケ根署は双方の安全確認が不十分だったとみて原因を調べている。
市内では小・中学生が重傷を負う交通事故が8月だけでも3件起きていることから、同署は文書を配布して学校などに注意を呼び掛けていた。 -
日本ネイリスト協会認定1級 上田香代子さん
南箕輪村沢尻にある、ネイルサロン「スタジオケイズウイッシュ」の代表を務める。
ネイリストは、爪や指先を健康的で美しくするプロ。いわゆる「爪のお医者さん」。アクリル絵の具でペイントしたり、バラの花など浮き上がらせたり(エンボスアート)するネイルアートだけでなく、深爪や二枚爪などの補修、爪のケアなどの知識や技術が必要とされる。
利用者は10代から70代までと幅広い。女性に限らず「ふとんが当たるだけでも痛い」と巻き爪で悩む男性も訪れる。「通っていただければ、治りますよ」。爪を通して、コンプレックスの解消や、気持ちのリフレッシュと元気になる手助けができればと話す。
ネイルに興味を持っていたが、21歳で結婚し、3人の子育てをするには無理だろうなと半ばあきらめていた。
しかし、5年前、雑誌で偶然、ネイルを学べる学校が松本市にあるのを見つけた。2年間通い、爪の解剖学、爪の病気、ネイルケア、アートなど基本から学んだ。働きながら、学校へ通う日々は大変だったが「好きなことだったので、苦にならなかった」。
日本ネイリスト協会1級を取得し、03年7月にネイルサロンをオープン。今ほどネイルは普及しておらず、1年間は宣伝に費やした。
利用者は、上伊那を中心に広がっている。ネイルが浸透すると同時に、仕事がハードになった。ブライダルにも力を入れており、プライベートな時間はほとんどないが「お客さんと向き合い、話をするのは楽しい。それに、喜ぶ顔を見られる一番いい仕事だと思います」。
ネイルスクールは随時、開催中。自分自身で楽しめるように、爪の手入れ、簡単なアートの方法などを指導する。その中で「アートをしてみたいという人が育ってくれたら」と思いを込める。
9月には中学生の職場体験を受け入れる。ネイルは美容院の付属と受け取りがちだが、仕事として認められたとうれしく感じている。
(湯沢康江) -
台風14号の影響
台風14号の影響で強い風が吹き、7日、伊那市、箕輪町を中心に、リンゴや梨の落果、稲やソバの倒伏、ブドウ棚の倒れなどがあった。上伊那地方事務所は8日以降に被害面積や被害額などをまとめる。
伊那市内で、「つがる」やジョナゴールドなどを栽培する生産者の一人は「台風の直撃を逃れて、よかった。9割が落果した数年前に比べてまだいい」と話しながらも「台風前に若干収穫したが、熟期でないものは残しておいた。落ちなくても、すれて傷ものになってしまう」と心配そうに雨の中を見守っていた。
また、収穫を控えたぶどう園では、一部の棚が根本から倒れた。豊作だっただけに、生産者は「まいった」と肩を落としたが、ブドウに傷みはなく、まずはひと安心。復旧作業が進み、予定通りにオープンする。
宮田村では、使用していないハウス2棟が倒壊。大田切区で栗の木が倒れ、一時道をふさいだが、村が撤去した。宮田高原に向かう寺沢林道で落石もあった。
飯島町のJA果実選果場には「つがる」「幸水」が通常に比べて2窶・割増の持ち込みがあったという。
今後、果実の玉ずれ被害が広がる可能性もあるとみられる。
小中学校は、時間を切り上げて集団下校するなど対応した。
飯田測候所によると、伊那の最大風速は15メートルで、降水量(午前6時窶伯゚後6時)は14ミリだった。 -
11日にきたっせで朝市
伊那商工会議所伊那北駅周辺活性化協議会は11日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」駐車場で朝市を開く。
協議会は8月、「きたっせ」の完成を機に、山寺区の伊那商工会議所議員、山寺区商工会役員の11人で立ち上げた。伊那北に人が集まるように、イベントの開催や商店街での売り出しなどを計画している。その第1弾として朝市を企画、区内10店舗の協力を得た。
当日は午前7時から11時ごろまでオープン。すし屋のどんぶりもの、おやき、ウナギのかば焼きのほか、野菜や果物、生花、洋菓子などを販売。砂糖の100円市、キノコ汁やポップコーンの無料コーナー、足湯、おもちゃ屋などもある。
矢野昌史会長は「子どもが喜ぶコーナーも設けているので、家族そろって楽しんでいただきたい」と来場を呼びかけている。買い物袋は持参。衆院選の投票日で「きたっせ」が投票所になっていることから、投票率アップにもつなげたいとする。
協議会では、ぎおん祭りなどに合わせ、朝市を開いていた八幡町実業団協同組合ともタイアップし、年2回ほど開いていきたいとしている。 -
箕輪町営農センターたい肥散布機レンタル開始
箕輪町営農センターは、町内で農地を耕作する人を対象に、自走式小型たい肥散布機のレンタルを始めた。7日、育苗ハウスでデモンストレーションがあり、関係者が機械の性能などを確認した。
町は、05年度を「土づくり元年」と位置付け、地域農産物の「箕輪ブランド」づくりの足がかりとして、有機たい肥利用の促進と普及を図る土づくり事業に取り組んでいる。
たい肥散布機は、営農センターが町の全額補助を受けて購入。全長2・8メートル、幅1・3メートル、高さ1・2メートル。最大積載量は600キロ。散布幅は1・2メートルから2・5メートル。
特徴は、▽たい肥の自動積み込み、運搬、散布が1台でできる▽レバー1本で前・後進、無段階速度調節が自由にできる▽拡散板の開閉で散布幅の調節ができる-など。たい肥銀行で扱うたい肥専用として貸し出す。
たい肥散布はこれまで、果樹園やハウスでは手散布しかできず、施肥していないケースもある。貸し出す散布機は小回りがきく自走式で、果樹園やパイプハウスでの使用に適しているという。
デモンストレーションでは、散布機の機能を見たり、たい肥銀行の関係者らが散布機に合うたい肥の水分量などを確認した。
本格的な稼働は、果樹園などが収穫を終えた10月ころからの見込み。営農センターは、「化学肥料だけでは本物の“味”にはならない。良質なたい肥の投入が不可欠。有機農業を実践しよう」と、散布機利用を呼びかけている。
問い合わせ、申し込みはJA上伊那グリーンセンターみのわ(TEL79・0636)へ。 -
みはらしの湯の展示ギャラリーに墨彩画展示
四季折々のモチーフを、墨の濃淡や顔彩で美しく描いた墨彩画、約25点が、30日まで伊那市西箕輪の日帰り温泉施設、みはらしの湯のギャラリーに展示され、入浴客を楽しませている。
作者は西箕輪在住の宮下源明さん(70)。
7年前に不慮の事故で、右足を切断する大けがを負って以来、車いす生活を続けている。
手術後は手足がうまく動かず、いつも体はしびれた状態が続いた。何か気を紛らわすことが出来れば窶狽ニ始めたのが絵だった。
水彩画、水墨画、墨彩画窶狽ニ段階を踏み、3年前からはサンライフ伊那の教室にも通っている。
墨彩画は、ほとんど動かせなかった両手のリハビリにもなっり、現在は、細やかな筆使いで花や山並みなどを丹精に描いている。
宮下さんは「若いころ野球で鍛えた精神力で病気を乗り越え、絵も続けてこれた。障害に負けないように描き続けていきたい」と話す。 -
上伊那の今年の水稲作況予測まとまる
水稲の収穫を目前にひかえ上伊那農業協同組合は5日、上伊那で一斉に坪がりをし、作況を104、例年より良好と予測した。
上伊那の10アールあたりの予想収量平均は623・2キロ。地域別には、伊那市、南箕輪村、高遠町、長谷村からなる中部が最も高く625・6キロ。南部は622・1キロ、北部は620・2キロとなった。
収穫時期は平年より1、2日早く、施設受け入れは、予定通り。
登熟は良好で品質も良いが、刈り遅れによる胴割れが心配されるため、JA上伊那は、稲作農家に適期刈り取りを呼びかけていく。 -
オール信州マレットゴルフ大会
オール信州マレットゴルフ大会が6日、箕輪町のながた自然公園マレットゴルフ場ながたコースであった。上伊那を中心に全県から180余人が集まり、36ホール、パー144のコースを楽しんだ。上伊那平成会主催、伊那毎日新聞社など後援。
愛好者が親ぼくを深める大会で13回目。毎年、全県から楽しみに訪れる常連プレーヤーも多いという。
ながたコースは今年の5月末に9ホールを増設。上り下りの差が多い難コースで、初めてプレーする参加者も多く、OBが続出するなど苦戦していた。
片桐守会長(76)=同町木下=は「マレットゴルフは老若男女を問わず、和気あいあいと楽しめるスポーツ。健康増進のためにも、今後ますますこういう機会を持ってやっていきたい」と話す。
結果は次の通り。
▽総合優勝=林その子(諏訪市)117
▽男子 (1)中條清志(辰野町)118(2)樋口明勝(辰野町)121(3)唐沢恒司(伊那市)121(4)片桐守(箕輪町)122(5)山口忠(松本市)122(6)酒井孝夫(松本市)122(7)赤羽忠男(辰野町)122(8)小林岩夫(伊那市)123(9)小沢恒二郎(伊那市)124(10)柏原和夫(駒ヶ根市)124
▽女性 (1)白鳥栄子(伊那市)118(2)山口ひで子(駒ヶ根市)122(3)北林志げ子(伊那市)125(4)中島きくゑ(箕輪町)126(5)星春美(松本市)126(6)唐沢シゲル(伊那市)127(7)早川タエ(塩尻市)127(8)御子柴富子(塩尻市)127(9)藤堂のり子(諏訪市)127(10)山田ツユ子(箕輪町)129 -
どんちゃん祭りフォトコンテスト
中川村のどんちゃん祭り実行委員会総務宣伝部(鈴木信部会長、11人)は6日夜、役場で第14回どんちゃん祭り(8月6日開催)フォトコンテストの審査を行い、大会長賞に下平善彦さん(飯田市)の「総出のよさこい」を選んだ。
コンテストには村内外から5人、19点の応募があった。メーンのみこしと花火の共演、ナイヤガラ花火、盛り上がったヨサコイソーラン、楽しい子どもみこし-などをテーマにした作品がずらり。
どんちゃん祭りらしさ、表現力などで審査、大会長賞、どんちゃん祭り賞、優秀賞、佳作を各1点選んだ。
結果は次の通り(敬称略)
▽大会長賞=下平善彦(飯田市)「総出のよさこい」▽どんちゃん祭り賞=大西廣文(飯島町)「今年もやるぜ商工会」▽優秀賞=西永恵(中川村)「夜空に映えて」▽佳作=片桐久司(飯島町)「子供みこしの出発」
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高齢者敬愛訪問
「敬老の日」を前に
7日、飯島町の高坂町長と山田助役らは、2班に分かれ、米寿(88歳)を迎える55人の高齢者宅を訪問し、町からの福祉金、町社会福祉協議会の祝い金を贈り、長寿を祝った。
このうち、高坂町長の訪問を受けた中村美寿々さん(岩間)は「足の具合が悪いくらい。気が向けば、草むしりをしているので、『草かきばば』と言われている。若い人たちが、野菜を作るなど、健康に気遣ってくれる」と笑顔。
高坂町長は「戦前、戦後を一生懸命働いてきたのが、長寿の秘訣では。これからも、転倒しないように気をつけ、元気で長生きを」と激励した。
なお、15日には、百歳を迎える2人を訪問。国、県からの祝い状、記念品に合わせ、町、社協からの祝い金を手渡す。 -
芸術に親しみ明日への活力を
高遠町の高遠公民館は7日、「美術館作品鑑賞会」を信州高遠美術館で開いた。美術館に足を運ぶ機会を増やしてもらうとともに、感性を養い、「明日への活力につなげてもらいたい」と企画。地域住民ら約20人が参加し、芸術への関心を高めた。
同美術館の竹内徹館長の案内で、19日まで開催している日本画家の福井爽人東京芸術大学名誉教授と、鍛金作家の宮田亮平同大副学長の二人展を鑑賞。淡い色彩で幻想的な世界を表現している福井さんの作品では、「静かさのなかに、訴えるものがある」と説明を聞いた。
また、竹内館長は美術館創立までの経緯や、町出身の伊沢修二が東京芸術大学の前身である東京音楽学校初代学長だったことを縁に、二人展が実現したことなどを話し、「町に美術館ができたことも、素晴らしい芸術家の作品展ができているのも、歴史のおかげ」と紹介した。
美術館には初めて訪れるという参加者もいた。室町の女性(76)は「普段はあまり(美術館に)足を運ぶことがないし、説明を受けながら鑑賞することがなく、非常にいい機会を設けてもらった。いくら見ても飽きないね」と話していた。 -
描く人物それぞれ個性光る
絵画団体「春陽会」に所属する伊那地区の女性4人よる「春陽伊那女性展」が29日、高遠町の信州高遠美術館で始まった。春陽会の全国公募展や県展での入選作品を含む洋画17点を展示している。9月19日まで。
出品者は、福澤睦子さん、中村千佐子さん、唐澤弥生さん(以上伊那市)飯島とし子さん(高遠町)。油彩画を3点ずつのほか、中村さんは水彩画2点、福澤さんはパステル画3点も飾った。
「人間を否定的に見るのではなく、信じ合ったり、助け合ったりするもの」とする福澤さんの作品は、子どもを暖かく抱く夫婦を描いた「家族A」。飯島さんは00年に同会初入選した「深大寺コーポ」、唐沢さんは「予感I」「大地I」、中村さんは「小さな対話」など、いずれも人物画を中心とし、「心象の世界を描いた」(飯島さん)個性光る作品が並んだ。
4人での展示は今回が初めて。「自分たちそれぞれの気持ちがどう伝わるか楽しみ。みなさんに批評してもらい、これからの勉強の励みにしたい。ぜひ足を運んでもらえたら」と来場を呼びかけている。 -
伊那市民体育祭太極拳講習会開催
未体験者などにも太極拳を楽しんでもらおう窶狽ニ4日、伊那市西箕輪のサンビレッジ体育館で、伊那体協太極拳気功部が主催する太極拳講習会があった。
伊那市民体育祭に合わせ、6人の日本人講師と、中国で50年以上太極拳普及に貢献してきた劉慶州(りゅうけいしゅう)氏を講師に迎えた講習会で、劉さんは「太極拳は身体的な健康のみでなく、心の健康維持や若さを保つのにも適している。ぜひ長く続けてほしい」と参加者に呼びかけた。
初心者から中級者まで、延べ90人は、それぞれレベルに合ったグループに分かれ、太極拳の型などを学んだ。若者からお年よりまで、さまざまな年代の人が参加していたが、圧倒的に女性が多かった。
また、講師それぞれの表演もあり、なかなか見ることのできない素晴らしい演技が、参加者の目を楽しませていた。
健康を意識する中高年や女性も気軽にできる太極拳の受講希望者は、年々増加しているという。 -
05衆院選 参謀に聞く 宮下派選対統括責任者 三沢岩視さん(67)
支持者の中には「現職有利」と見る向きもあるが、実際は予断を許さない厳しい選挙だ。特に加藤さんの陣営は、実働の皆さんの実態がつかみきれないところもあり、終盤に向け予期せぬ動きが出ないかと警戒している。
昔と違い今の選挙は、組織で上から号令してもどうにもならない面がある。気を引き締めて着実に支持を広げることがカギだ。
前回の選挙は創平氏の後援会の力で戦ったが、04年2月から若返りを目指してきた。05年度中にすべて終わらせるつもりだったが、解散・総選挙となり、若返りの途中で選挙戦を迎えている。一つの柱は青壮層にどのように食い込むかだが、伊那青年会議所のOB中心に峰明会が結成され、その第一歩は記した。農協や商工会議所の青壮層にも地歩を広げつつある。下伊那も、地方議員を中心に支持層を広げている。
伊那谷を良くするということでは一郎氏も創平氏の思いを継いでやっているが、国の財政が厳しい中で、その方法や手法は変ってくるだろう。それが時代の流れだ。地方を尊重するために「三位一体改革」などを推進すべき。
一郎氏はまじめで腰が低く、誰にでも好かれる人。その個性を活かして、大政治家になって欲しい。 -
南箕輪村議会9月定例会開会
南箕輪村議会9月定例会は6日、開会した。村公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例、住民カード条例の一部を改正する条例の条例案2件、04年度一般会計など決算認定の議案7件、05年度一般会計補正予算など補正予算案6件、長野県町村総合事務組合規約の変更など2件、村教育委員の任命1件、財産取得の議案1件の計19件を提出した。組合規約変更、財産取得、人事案件の4件を即決、残りの議案と陳情を各委員会に付託した。
即決は、長野県町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び組合規約の変更について、南信地域町村交通災害共済事務組合を組織する町村数の減少及び組合規約の変更について。
財産取得は、消防ポンプ自動車CD-1型の取得。指名競争入札で価格は1312万5千円。契約相手方は晴海産業(本社・南箕輪村、堀秀臣社長)。納期は06年1月31日。第3分団第1部(田畑)で使用する。
教育委員は有賀志津子さん(47)の任命に同意。川崎玲子委員の任期満了に伴うもの。
一般会計補正予算は歳入歳出に各7966万2千円を追加し、総額を45億6514万円とする。
陳情は「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書。 -
箕輪町議会9月定例会開会
箕輪町議会9月定例会は6日、開会した。04年度町一般会計など決算認定の議案7件、05年度一般会計補正予算など補正予算案7件、長期継続契約に関する条例、町公の施設の指定管理者の指定手続等に関する条例、中学生海外研修やまと基金条例制定など条例案6件、長野県町村総合事務組合などの規約変更議案2件など計23件を提出した。組合規約変更の2件を即決、残りの議案と請願・陳情を各委員会に付託した。土地開発公社、みのわ振興公社の経営状況の報告もあった。
即決は、南信地域町村交通災害共済事務組合を組織する町村数の減少及び組合規約の変更について、長野県町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び組合規約の変更について。
05年度一般会計補正予算は、歳入歳出に各4億5806万8千円を追加し、総額を84億4386万8千円とする。
請願は▽青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書の採択に関する請願▽「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書-。陳情は▽「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書-。 -
05衆院選 参謀に聞く 三沢派選対事務長 小林伸陽さん
前回(03年11月)の衆院選と違い、選挙の中身に対する関心が高まっている。運動員が回っても、有権者が話に耳を傾けてくれる。そうなることで、消費税増税や郵政民営化の反対など国民の暮らしを守る、憲法第9条を守ることを分かってもらえると思う。
「構造改革」といって進めてきた自民党政治は、何かいいことがあったのかと話題になり始めた。中小企業は? 農業は? 介護は?…。国民の弱い者いじめで、改革してよかったと思うことはない。「改革」といえば、もっとよくしたい、政治を変えてほしいという期待である。
5区の有権者数は約29万4600人。投票率は70%を超えるのではないかとみる。得票数の目標を有権者の3分の1に設定した。
支持の輪が広がりつつあり、手ごたえも感じているが、大きなうねりになっていない。党員を中心に、票を上乗せする必要がある。
態度を決めかねている無党派層が多く、その動向がカギを握る。いかに獲得できるか、これからの選挙運動が当落を決めることになる。
選挙戦も終盤。きめ細かな街頭演説や各支部単位の電話作戦などで、庶民の暮らしを守ることを訴え、支持を広げたい。 -
木曽でも「第九」を合唱
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通記念の「手づくりの第九」が来年6月、伊那に加え、木曽でも開くことが6日、決まった。
「手づくり窶煤vは06年6月17日に木曽福島町の木曽福島中学校体育館、18日に県伊那文化会館でそれぞれ開催。公募した両地域の住民有志ら約350人が祝いの気持ちを込めて「第九」をドイツ語で歌う。
当初は伊那市のみだったが、木曽側から「木曽でも開いてほしい」と要望が出たため、会場を探すなどして木曽を追加。両地域での開催が文化交流の広がりにつながると喜ぶ。
団員は本番に向け、6月から月1回のペースで練習を開始、順調に進んでいるという。
権兵衛トンネルは来年2月ごろに開通する見込みで、開通後は両地域を行き来しながら合同練習に取り組む。
チケット販売は来年4月ごろを予定。
当日は、指揮者に東京シティーフィルのバイオリン奏者征矢健之介さん=伊那市出身=を迎えるほか、地元のソリストも出演。オーケストラは伊那フィルハーモニー交響楽団が務める。 -
コーラスグループが交歓会
伊那市生涯学習センターで3日夜、第27回市内コーラスグループ発表交歓会があった。各公民館で活動する5グループが出演し、日ごろの練習成果を発表した。
市内コーラスグループが集う年1回の発表会。グループごとに衣装をそろえ、ステージに立った。
「会津磐梯山」「どじょっこふなっこ」…と民謡、唱歌、ポップスなどを選曲。アカペラに挑戦するグループもあった。全員で「キャンプ生活」などを歌うプログラムも組まれ、息のあった歌声を会場に響かせた。
また「歌の好きな人ばかりが集まって練習している。楽しく歌いたい」「アットホームなところがいいと会員が少しずつ増えているのが何よりうれしい」とそれぞれ活動紹介もあった。 -
救急救命の向上目指し
伊那消防署は、救急隊員と医療機関が連携し救急救命の確立を高める「ワークステーション方式」の実現に向けた試行を5日から9日まで、伊那中央病院で展開している。期間中は、救急隊員の技術・知識の充実を図るため医師から指導も受ける。
県内では初の試み。昨年9月に試行を始め、今回で3回目。
ワークステーション方式は病院に救急車両を常置し、出場指令がでるまで救急隊員は病院救急部で院内実習をしながら待機。指令を受けると医師が同乗(ドクターカー)し、救急現場に出動。医師の助言を受けながら、ともに処置・治療にあたる。管外の救急隊からの搬送を途中で引き継ぐこと(ドッキング方式)にも取り組む。
医師が同乗することで、外傷から病気まで幅広く早急な措置が可能となり、救命率の向上が期待できる。
前回までは全症例に対し出場していたが、ドクターカーが出ている間に事案が多発することを恐れ、今回は重症傷病者(疑いを含む)を対象に出場。午前・午後に分かれ、6人の救急隊員が待機した。
初日の午後は1件、2日目は出場はなかった。
今後も試行を繰り返し問題点などを明かにし、本格的運用に向けた資料づくりを進める。 -
伊那小PTAバザーにぎわう
伊那市の伊那小学校PTAが主催する、年1度のバザーが3日、同校第1、第2体育館であった。PTAが集めた各家庭で不要な贈答品や、児童の総合学習に関連した品を販売した。開始の合図とともに体育館の入り口から人の波が押し寄せ、地域住民や保護者などでにぎわった。
児童のブースには、14クラスの店が並び、学級農園で採ったばかりの野菜、花の苗や草木染めのハンカチなどを販売した。
3年謹組は竹とんぼ、鉛筆たて、スプーン、水鉄砲など竹の加工品を出品。「いらっしゃいませ。貯金箱はいかがですか」と、大きな声で客寄せをして全品を売った。
売上金は、総合学習で取り組んでいる・ス竹を使った家・スの材料費などに使う。児童の一人は「自分で作った竹とんぼが売れてよかった。売れたお金で、丈夫でピカピカした家を建てたい」と喜んでいた。
伊那小はPTA廃品回収をしない代わりに、15年以上前からバザーを続けている。PTAは、売上金を毎年学校教育の活動資金に役立て、昨年は学級で使う電子オルガン、全校児童分の防犯ホイッスルを購入した。 -
冬眠お目覚めコンサート
ピアノの魅力を忘れてしまったお母さんや子どもたちに楽しさを思い出してもらおうと伊南子ども劇場は3日、第75回低学年例会「冬眠ピアノお目覚めコンサート」を駒ケ根市文化会館で開いた。会員の親子ら約150人が集まり、ジャズピアニスト河野康弘さんのピアノ演奏や歌を楽しんだ。
河野さんは子どもたちに「世界中の人がみんな仲良く暮らせるといいね」などとやさしく話し掛けながら『星に願いを』『ピノキオ』などの曲を披露した。「童謡の『チューリップ』はみんな知ってるね? 一緒に歌おう」と呼び掛け、ジャズ風にアレンジしたリズミックな演奏を始めると会場の親子らも手拍子を取り、体を揺らしながら楽しそうに声を合わせていた。
河野さんは1953年生まれ。高校卒業後にピアノを始めた。矢沢永吉バンドのキーボード奏者としてプロデビューし、その後ジャズピアニストに転身。現在世界各地で演奏活動をするなど活躍中。 -
夏の天体観測
親子・こどもふれあい事業9月の巻として駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は3日夜、天体観測教室「夏の星座を眺める」を同館で開いた。親子約10人が参加し、宇宙や星について学んだ。
空が暗くなるまでの間、館内で宇宙についての話を聞いた子供たちは話が終わると早速広場に飛び出し、設置した2基の天体望遠鏡を代わる代わるのぞくが「何にも見えないよ…」。あいにくの曇り空で星は一つも見えず、残念ながら観測はお預け=写真。小雨もぱらついてきたため、せっかく正確に設置した望遠鏡は早々に引き上げとなった。代わりに館内で木星に関するビデオを見ることになった参加者らは「冬の観測に期待しようよ」などと残念そうに慰め合っていた。
同館は「冬の夜空観測教室」を12月17日に開くことにしている。 -
第2回市政モニター会議
駒ケ根市は5日、第2回市政モニター会議を市役所で開いた。市長の委嘱を受けたモニター10人のうち7人が出席し、6月の第1回会議に引き続いて、市政の問題や市報のあり方などについて中原正純市長や市担当者らに提言した=写真。
冒頭、中原市長が市政に関する最近の状況についていくつか説明し、モニターらはそれぞれ意見を述べた。新中学校建設計画について「東中は生徒数の減少で来年度から1学年1学級になってしまうかしれない。片や赤穂中は県下一の大規模校。この状況を解決するため、下平に中学を建設すべきだ」「単学級には親密感が増すなどのメリットもあるし、長期的に考えるべき」などと意見を交わした。ごみの分別が他市町村に比べ厳しいといわれていることに関して「住民は反感を持ちながら従っているのでは。分別のアイデアを募集し、市報などで紹介すれば意欲的に取り組む気持ちが生まれるかもしれない」などの提言も出された。 -
花のある風景コンクール
飯島町のわが町は花で美しく推進機構(花機構)は5日、「第12回花のある風景づくりコンクール」の審査を行った。雨の中、花機構企画情報部会委員や写楽会の代表など委員9人が、町内26団体・個人(地域17、事業所5、個人4)が丹精込めて育てた花壇を見て回り、慎重に審査した。結果は各部門を通じて、最も優秀な町長賞に土村幸子さん(田切)の花壇が輝いた。
▽花の美観性(美観性・デザイン)▽花壇の規模▽生育状況▽徐草等の状況▽景観との調和-の5項目で審査、各部門で金、銀、努力賞のほか、審査員奨励賞を選んだ。
結果は次の通り
◇個人の部▽金賞=林基司▽銀賞=中村昇子▽努力賞=森脇眞一◇地域の部▽金賞=岩間花の会▽銀賞=北河原耕地、飯島小学校▽努力賞=田切公民館、七久保小学校緑化委員会◇事業所の部▽金賞=飯島文化館、JA上伊那飯島給油所▽努力賞=こまくさ園、芳和精機◇審査員奨励賞=25点
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亀山福治・ちず子夫妻
「子どもたちはお手玉を通じて、集中力が高まり、脳の働きが活発になる。体全体を使うので、高齢者の機能回復にも役立つ。お手玉は心と体を癒す」と効用を。
昨年4月、「伊那谷お手玉の会」を立ち上げ、福治さんが会長を務め、ちず子さんが技術指導に当り、2人3脚で、お手玉を通じて、青少年の健全育成に励む。
ちず子さんのお手玉との出会いは古い。子どものころ、姉や近所の同世代の友だちと「いちれつだんぱんはれつして:」と歌いながら、お手玉をつかむ「ちょっきり」、「3つ玉」などで、暗くなるまで遊んだ。
再び、柔らかい布の感触、軽やかなお手玉の音色に触れたのは、足を傷め、動けなくなった98年のこと。中川村の望岳荘で同病の女性に会ったことがきっかけ。「お手玉がリハビリにいいよと勧められ、日本お手玉の会の篠田啓子さん(飯田市)を紹介された」。
「お手玉が足のリハビリに役立つなんて」と半信半疑ながらも、以後、篠田さんが主宰するお手玉教室「南信おしなご会」に入り、すっかり、お手玉にのめりこんだ。
「篠田先生について、飯田市内の小学校に指導に行っているうちに、特注の杖でよろよろ歩いていたのが、杖なしで歩けるまでに回復した。病院では足しかマッサージしないが、お手玉の全身運動が効いたのでは」と分析する。
お手玉の腕も見る見る上達し、おしなご会では最上級の1級(上下伊那で2人のみ)、
全国お手玉協会の3段を取得した。これを機に、飯島町で「お手玉の会」を立ち上げたらどうかと、篠田さんに勧められ、福治さんが中心になって、2月準備会を持ち、広く会員を募った。
「反響が大きく、町内はもとより、伊那市、駒ケ根市からも集まり、うれしかったが、一方では責任も感じた」。4月に会員40人で設立。会の名称を「伊那谷お手玉の会」とした。
第3日曜日の「お手玉教室」を中心に、飯島町の子育て広場、フレッシュセミナー、飯島小学校の飯小タイム、駒ケ根市・岡谷市の移動図書館など、活動の範囲は広がり、お手玉愛好者は増加した。
今年3月、町教育委員会と共催で初めての「町民お手玉大会」を開催、子ども・一般合わせて120人が参加する大イベントになった。「よく、ここまで、輪が広がった。技術も格段に向上した。これも、会員をはじめ、支えてくださった皆さんのお陰と感無量だった」。
また、「障害を持つ男児がお手玉をすることで、改善された。おばあちゃんにお手玉を握らせているうちに、はしが持てるようになったという、喜びの声を聞くのが、1番うれしい」。
10月31日に、東京で、国際大会が開かれる。お手玉を通じて、世界の人々と交流できるのが、今から楽しみとか。
夫婦2人暮らし(大口国江) -
宮田村商工会青年部の北原さんが青年部の主張の関東大会に出場
商工会の青年部員を対象にした主張発表の関東ブロック大会(8日・山梨県北杜市)に、宮田村商工会の北原貴明さん(32)=大原区=が県代表として出場する。支えてくれた仲間や家族への感謝を胸に、青年部活動に全力で打ち込んだ10年間の想いをぶつける。
南信、県大会で最優秀を獲得し、宮田村商工会としては昨年の池上真悟さんに続き2年連続の県代表。
同商工会初の全国出場に期待がかかるが「今まで通り素直に表現できれば」と、北原さんに気負いはない。
主張は400字詰め原稿用紙10枚分にも及ぶ。「こんなに長い文章を書くのは学生の時以来」と話すが、青年部が歳末に行う慈善パーティーを成功させた喜び、それを支えた仲間のことなどを飾らずに綴った。
南信大会から全ての文章を暗記。表現方法など高いレベルの争いだったが、自分のスタイルを崩さず、想いをダイレクトに主張した。
「みんなの助けがあってひとつの事業が成功した。伝えることで、少しでも恩返しができたら」。関東大会も感謝の気持ちで舞台にあがる。 -
ストーリーサインでウォークラリー
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は19日から、村内24カ所に設置した絵柄の違う看板「ストーリーサイン」を使って、ウォークラリーを実施する。村にゆかりの他戸(おさべ)親王伝説を紹介するサインを巡り、村の魅力を再発見してもらう初の試み。商工会の商品券を賞品に用意し、多くの人の参加を呼びかけている。
親王の伝説を基にして、同委員会は物語を創作。名場面をデザイン化し、今春ストーリーサインが完成した。
新たな村のシンボルとして活性化につなげたい考えで、サインを使ったイベントは初めてとなる。
期間は来月1日まで。村内に点在するストーリーサインを自由にめぐって、サインに書かれている番号を所定の用紙に記入する。
用紙は10月2日にふれあい広場で開く商工祭会場で提出(当日来られない人は、1日までに商工会に持参)。
参加者全員に参加賞があるほか、3千円から1万円の商品券が当たるチャンスもある。
参加など詳しい問い合わせは宮田村商工会85・2213まで。 -
05衆院選 参謀に聞く 加藤派選対委員長 中島衛さん
私が衆院選に出馬して戦っていた時には、各市町村、そして地区末端までに後援会支部があり、組織的な選挙だった。今度の選挙は全く組織がない。あちこち事務所があるわけではないし、運動員もいない。
しかし、世の中が変わり、昔のように選対組織がなくても選挙は勝てる。加藤氏個人の魅力が浸透さえすれば、互角の勝負になるはずだ。
今回の選挙は小泉さんの術中に世間もマスコミも踊らされている。しかし、ちょっとしたことで風向きが変わる可能性は高い。小泉さんの強引な政治手法を国民が真剣に考えた時、どんな答えを出すかは分からない。
加藤氏は縁もゆかりもなく、同級生も親戚もいない、この伊那谷から出馬した。昔のような上伊那と下伊那を2分するような地域モンローで票を掘り起こすのは難しい。
年も若く経験が浅いことも確か。しかし、アジアなど国際的立場で仕事をして都会と地方の格差、さらには強者と弱者の格差について肌で感じている。本来の政治のあり方を取り戻そうと気概に満ちている。
今回の選挙は政権選択の意味合いもある。加藤氏の考えを有権者に訴え、5区にも民主党の風を吹かせたい。 -
高速バス長野~飯田線
10月に増便実験県の南北を結ぶ高速バス「みすずハイウェイバス長野縲恃ム田線」は10月、1日2便の増便実験を行う。
増便実験ダイヤは現在の最終便の1時間後で、長野行きでは飯田バスセンターを18時40分発(駒ヶ根IC19時25分、伊那IC19時38分)、長野県21時42分着。飯田行きでは長野県庁を19時35分発(伊那IC21時44分、駒ヶ根IC21時57分)、飯田バスセンター22時42分着。
10月の土・日・祝日を除いた平日に20日間運行する。停留所や運賃は現行と同じ。
公共交通機関の利便性の向上を図るもので、8月4日から24日までの間、ハイウェイバス社内やバス会社の運行窓口などで行ったアンケート調査で寄せられた185人の回答のうち、一番希望の多かった時間帯に増便し、利用状況を調べる。