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駒ケ根病院祭
駒ケ根市の県立駒ケ根病院(樋掛忠彦院長)は22日、地域の住民と交流し、精神障害者への理解を深めてもらおうと「第1回駒ケ根病院祭」を開いた。病院内では認知症やアルコール依存症などの精神病についての相談コーナーや病院食の試食コーナーのほか、バザーやミニコンサートなどが多彩に催され、訪れた多くの来場者でにぎわった。アイパル伊南で開かれた記念講演会では、NPOメンタルサポート駒の杜理事長の松・ス澄子さんが「精神障害者が地域で暮らすために」と題した講演を行って精神障害者への理解を強く訴えたほか、樋掛忠彦院長による講演「地域に開かれた病院を目指して」が行われた。
病院を訪れた人たちはパネル展示やビデオを見たり、病院食を試食したりして、普段あまり馴染みのない駒ケ根病院や精神病についての認識を深めていた=写真。 -
上伊那郡市剣道大会
県剣道連盟上伊那支部は23日、第51回上伊那郡市剣道大会を駒ケ根市武道館で開いた。上伊那各地の113チーム・約500人が出場し、小学生低学年、高学年、中学生、一般の男女それぞれの部で気合のみなぎった熱戦を展開した=写真。
上位は次の通り。
▼小学生低学年男子(1)伊那北スポーツ少年団A(2)伊那少年剣道クラブ虹(3)駒ケ根スポーツ少年団A、伊那剣心館A▼小学生低学年女子(1)伊那北スポーツ少年団(2)駒ケ根スポーツ少年団A(3)南剣、南箕輪わくわく智▼小学校高学年男子(1)伊那剣心館A(2)伊那北スポーツ少年団(3)駒ケ根スポーツ少年団A、伊那剣心館B▼小学校高学年女子(1)駒ケ根スポーツ少年団B(2)駒ケ根スポーツ少年団A(3)宮田少年剣道部桜、宮田少年剣道部梅▼中学生男子(1)伊那少年剣道クラブA(2)赤穂中A(3)伊那剣心館、伊那中▼中学生女子(1)春富中A(2)伊那剣心館(3)宮田少年剣道部、西春近スポーツ少年団▼一般男子(1)伊那剣心館A(2)教員同好会(3)高遠体協A、駒ケ根体協勇▼一般女子(1)高遠体協(2)伊那弥生ケ丘高(3)赤穂高、南箕輪 -
第19回消費生活展&環境・健康フェスティバル
駒ケ根市は22日「第19回消費生活展&環境・健康フェスティバル」を駒ケ根総合文化センターで開いた。各種団体による展示や体験コーナーのほか、幼稚園・保育園・学校の給食やおにぎりなどの試食コーナー、フリーマーケットやリサイクル品バザーコーナーなどが会場いっぱいに立ち並び、クイズラリーなども行われて、訪れた人たちで終日にぎわった=写真。
健康コーナーでは関心が高まっているアスベストについての展示や、食品ごとののエネルギー量が一目で分かる展示、血圧や骨密度などの測定や筋力アップのための運動体験などに多くの人が群がっていた。
環境・暮らしのコーナーではごみの減量を訴える展示や環境ポスターなどの入選作品が展示されたほか、試食コーナーには詰め掛けた来場者の順番待ちの行列ができるほどの盛況ぶりとなった。 -
高校改革プラン推進委員会(10)
南信地区の高校再編整備を検討する第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の10回目が24日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「旧通学区ごと1校削減」という共通認識のもと、諏訪、上伊那、下伊那の委員ごと、3つの部会をつくることを決め、地域ニーズを把握しながら、削減対象となる高校を、各部会が絞ることとなった。それぞれの試案は、次回委員会に提出する。
プランの提出期限を12月に控え、削減対象校の具体的検討に入った委員会だが「委員が個別に校名を挙げるのは難しい」とする声や「地域ニーズを十分把握しておらず、聞く時間がほしい」との意見があり、小林辰興辰野町教育長が「3地区の委員がグループをつくり、地域の声を汲んだ試案をだすべき」と、部会を提案。現在は委員の間に、統廃合に関する共通の認識が、ある程度でき、委員の話し合いで試案をつくることが的確と判断し、部会設置を決めた。
上伊那は11月7日、信州大学農学部で部会を開く。非公開としており、削減対象高校の絞り込みなど、具体的内容に踏み込むことも予測される。 -
南箕輪村で社協まつり
南箕輪村の第8回社協まつり(実行委員会主催)が23日、デイサービスセンター「松寿荘」などであった。地域に根ざしたよりよい福祉を目指し、多くの地域住民らが集った。
まつりでは、家庭用福祉車両の展示・説明、障害者とボランティアでつくるバンド「きずな」演奏などを新たに加え、多彩な催し物を展開。
演芸は踊り、車いすダンス、ハーモニカ演奏、手話など16のプログラムが組まれた。「ふるさと」などを出演者と来場者が一緒に歌う場面もあり、和やかな雰囲気に包まれた。
会場には書、ティッシュケースなどデイサービス利用者らの作品も並んだ。
また、車いす体験、障害者生きがいセンター「ひまわりの家」のカランコ、ぼかしなど自主製品の販売、足浴体験、おもちゃ作りコーナーなどもあった。 -
箕工祭で存続を呼びかけ
箕輪工業高校の「第41回箕工祭」が23日、一般公開された。全日制と定時制の合同文化祭で、テーマに「Peace窶蝿齔カ一度の青春に花を咲かそう!」を掲げた。
県教育委員会が示した高校改革プランで、統廃合の対象候補に挙がったことから、玄関入り口では、学友会(生徒会)が箕工の存続を呼びかけ。
生徒や来場者にメッセージを紙に書き込んでもらい、壁の模造紙にはり付けた。「箕輪の発展に、箕工は必要」「箕工は楽しいよ」など存続を願う言葉が並んだ。
また、定時制は「戦後60年 忘れてはならない過去がある窶拍シ本里山山辺中国人・朝鮮人強制労働」を展示発表。強制労働の実態などをまとめ「憲法第9条を変えようとする動きがある。若者が関心を持たなければならない」とし、平和の意味を考える機会にと訴えた。
そのほか、輪投げロボットの展示、書道や美術などの授業展、生徒によるコンサート、出店などもあった。 -
伊那市 工業団地用地を取得
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地内テセック所有地を取得するための用地売買契約調印式が24日、市役所であった。
市には工業団地に関する問い合わせがいくつか来ているそうで、分割でも対応していきたいとしている。
敷地面積は4万5千平方メートル。85(昭和60)年にテセックが用地取得したまま、更地になっていた。
市内にある5つの工業団地(県営含む)に空きはなく、企業立地の話があっても対応できなかった。新たな用地確保が必要だったことから、市土地開発公社が5億3600万円で買い取った。
テセックの大塚英樹社長と調印を交わした土地開発公社理事長の小坂市長は「快く承諾いただいた。優良企業を誘致していきたい」と述べた。
工業団地は伊那インターから車で5分。給排水も整っている。
市内横山にある鳥居沢工業団地(敷地面積1万8千平方メートル)は来年夏から売り出す予定。 -
ドラゴンフルーツを栽培、営利作物としての栽培は県内唯一
中川村南田島の矢沢義幸さん(38)=公務員=は150平方メートルのハウスで、ドラゴンフルーツ=多肉植物、三角サボテン科=を栽培、飯田市の青果店に出荷している。県内で営利作物として栽培しているのは矢沢さんだけ。
00年に沖縄旅行でドラゴンフルーツに出会い、栽培農家を見学させてもらい「花の美しさ、甘くシャーベットのようなおいしさ」にすっかり魅せられ、早速、白肉種を導入。翌年、赤肉種を合わせて4種類、20株を作付け、昨年、初めて花が咲き、収穫できるようになった。
7月下旬ころから、直径45センチの月下美人のような巨大花が夜中の数時間咲く。すぐに人工受粉させ、花後45日で、4、500グラムに果実は肥大化し熟す。うろこをつけたような特異な形で、存在感がある。味は白肉種はさっぱりと甘い、赤肉種は甘みが強い。
果肉にビタミンや繊維、ブドウ糖、人に有効なミネラルを含む自然食品。病虫害も少なく、無農薬栽培ができる。
矢沢さんは「新しい作物なので、試行錯誤の連続。最低温度は7度、重油高騰で燃料費が頭痛の種」と話していた。 -
人間力向上 決意新た
日本ボーイスカウト長野県連盟箕輪第一団(吉崎進団委員長)の創立30周年記念式典が23日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった=写真。団員や連盟関係者ら約100人が出席し、歴史の重みを再認識して、新たな出発を誓った。
吉崎団委員長はあいさつで、1976(昭和51)年に37人の団員で一歩を踏み出した発足当時からの歩みをたどり、「現代は自然が子どもたちから遠ざかり、親子のきずなさえも薄れてきている。自然をキャンバスにし、確かな人間力を身に付け、幸せな人生を送ってほしい」と団員らに呼びかけた。
第一団は現在、5隊(リーダー16人)54人で活動。記念事業として、発足20年から10年間の活動を記した記念誌「あゆみIII」を発刊し、年内には「ながた荘」入口にサルスベリとシャラの木を植樹する。
式では、7年以上にわたって団の活動に尽力したリーダーや指導者10人の功労者も表彰。2部では、樹木医の唐沢清さん(72)=沢=が「樹を診る」と題して講演した。 -
小渋ダム水源地域のビジョンを示す
公募や市民団体、行政機関で構成する小渋ダム水源地域協議会(座長・北沢秋司信大教授)は22日、中川村文化センターで、「小渋ダム水源地域ビジョン(案)」を示し、中川村・松川町・大鹿村の3町村の住民20人余が活発に意見交換した。
このビジョンはダム水源地域の行政と住民が共同で、ダムを活かした水源地域の自立的、継続的な活性化を図ることが目的。04年度に同協議会を設置し、検討を進め、ビジョン(案)「幸せの交流舞台こしぶだに」をまとめた。
ビジョン(案)は基本理念(水源地域の目指す将来像)に▽小渋川水源地域の3町村がつながりを強め、協働して地域活性化に取り組む▽水源地域の宝を保全育成し、国内外に発信する▽安全で安心で住みやすい、心安らぐ生活の舞台-を掲げ、ビジョンの柱は(1)流域内の協働と連携(2)流域外との交流促進(3)産業振興(4)自然・歴史文化とのふれあい(5)地域の連携を促進させるための環境整備-とした。
具体的活動に▽小渋ネット(仮称)の創設▽民間団体・住民・行政の協働・連携▽小渋湖まつりの拡充▽山村留学制度の創設▽おらが村の特産品の開発▽観光農園・体験農園▽ワーキングホリデーの開催▽グリーンツーリズムの推進▽歌舞伎など伝統文化の活用▽食の文化祭の開催▽河川の環境の保全と整備▽自然散策路の整備▽宝マップの作成▽水源地域を結ぶ道路整備・改良-などを挙げた。
参加者からは「四徳川の3滝を巡る遊歩道の整備を」「河床の樹木を伐採し、川を本来の姿に戻すべき」などの意見が出された。
出された意見を最終案に反映させ、県に提出。国の整備計画にのせ、予算化を図る。 -
上農高らしさ存分に文化祭
上伊那農業高校の文化祭「第86回上農祭」は23日、一般公開され、生徒が育てた野菜や花などの農産物販売、初の全校企画かかし展や各クラス・学年展、模擬店など多彩なイベントを繰り広げ、大勢の来場者でにぎわった。
かかし展は、全12クラスがそれぞれ等身大を製作。セーラー服を着た女子校生や球児、お笑い芸人に見立てたものなど、笑いを誘うユニークな作品がそろい、校舎前に並べた。来場者から一番優れた作品を選んでもらうように作品横に投票箱を設置。どの作品も人気を集めた。
生徒が実習で丹精込めて育てた農産物の販売は、ネギや白菜、セロリなどを並べた。紫、白、赤といった色鮮やかなシクラメンも来場者の目を引き、「きれいに育てたね」と買い手が殺到した。
クラス・学年展は、近代戦争展や修学旅行展など。同校と交流のある愛知県立三谷水産高校によるさつま揚げの販売もあった。 -
小渋もみじ祭りにぎやかに
秋の1日を小渋峡で楽しもうと23日、小渋釣掘場をメーン会場に、小渋もみじ祭りがにぎやかに開いた。
釣掘場では、大人も子どもも大物を狙ってつり糸をたれ、バームクーヘンが焼ける甘い香りが漂い、来場者の食欲を誘った。
四徳大橋下ではボートによるダム湖内の巡視体験。エメラルドグリーンの湖面から色づきはじめた両岸のもみじを見上げ、秋の風情に浸った。
ダム提内部の見学にも多くの大人、子どもが訪れ、ダムに関心を寄せた。 -
伊那市地蜂愛好会「巣コンテスト」
地蜂の巣の重さを競う、伊那市地蜂(じばち)愛好会主催の第8回コンテストが23日、西箕輪羽広の農業公園みはらしファームであった。上伊那から諏訪地方の会員31人が丹精込めて育てた40点を持ち寄った結果、4・06キロの巣を出品した富士見町の自営業中山一さん(47)が優勝した。
会員は、初夏にハチ追いをして土中に作り始めたばかりの「初期巣」を掘り出し、木箱、れんが鉢、段ボールなどに入れ、「会員が研究を重ねた飼育技術」(小木曽大吉会長)で大きくした自慢の巣を持ち込んだ。今年は夏の猛暑や降雨の少なさが影響し、全体的に小ぶりだったが、蜂の子がつまったきれいな巣がそろったという。
初出品の昨年は準優勝だった中山さんは「驚きの一言」とうれしさをにじませ、「良い蜂に巡り合えただけで、運がよかったんです。いろんな人の飼育方法を聞いて研究している。技術はまだまだ未熟です」と話していた。
会員である小坂樫男伊那市長も初めて出品し、6位に入賞。集まった巣は1キロ8千円前後で即売された。 -
縄文土器の野焼き
素朴で味わいのある縄文土器に焼き上げようと、飯島町中央公民館の「縄文土器にチャレンジ講座」は22日、与田切公園の作業道で野焼きをした。
同講座は大沢町教育長を講師に、小学生から高齢者まで幅広い年代層の13人が参加。7、10月の2回の講座で、手回しろくろを使って、波状の口縁がある「深鉢形土器」や、ランプの火を点したとされる「蛇体文装飾付釣手土器」、大かめなど縄目模様が特徴の縄文土器に模して20個を制作した。
成形し、自然乾燥させた土器を中央に固めて、周りにまきを積んで点火。火は勢いよく燃え上がり、参加者は「熱い、熱い」と言いながらも、縄文人の暮らしに思いを馳せ、まきをくべ、火をつくろっていた。
途中、おきだけにして、じんわりと焼くなどして、約7時間で色良く焼き上げた。
深皿型の土器に挑戦した寺岡正隆さん(66、七久保)は「どんなふうに焼けるのか、焼き上がりが楽しみ」と話していた。
完成した土器は29、30日、町文化館で開く「いいちゃん文化祭」に展示する。 -
登内英夫さん米寿祝賀
ルビコン本社に銅像ルビコン会長で県議・伊那商工会議所会頭などを歴任した登内英夫さんの米寿(88歳)の祝賀に、伊那市のルビコン本社に立ち姿の銅像が建立された。23日、制作者の彫刻家・瀬戸剛さん、宮下一郎衆院議員、小坂樫男伊那市長や登内さんの友人らが参加し除幕式があった。
銅像建立は04年から関係者の間で計画され、勝山修一ルビコン社長が発起人会会長となり、制作を辰野町町出身で日展・文部科学大臣賞などを受賞している瀬戸さんに依頼。台座を小林石材、台座裏の碑銘板を中央鈑金、基礎や外構を竹腰工業所が担当。銅像部分はルビコンエンジニアリングが、台座部分は同社労働組合が中心に寄贈した。
勝山社長は「創設以来会社を導いてきた登内会長を、これからは私達が支えて行くという思いを込めた」とあいさつ。
制作した瀬戸さんは「登内さんの顔には強靭な意志が現れているが、眼の奥に深い思いやりが秘められている。それを表現するのが難しかったが制作者としてはやりがいがあった」と話した。
登内さんは「(右の腕を軽く上げた)ポーズは、瀬戸先生の指定。少し恥ずかしいが、とても光栄でうれしい」と笑顔で語った。 -
ベルシャイン伊那店で平沢喜之助展
宮田村出身の「生命の讃歌を描く」洋画家・平沢喜之助(1919窶・4)の作品展は20日、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで始まった=写真。未公開作品を中心に、濃密に彩った重厚な油彩やパステル、素描など30余点を展示販売している。25日まで。
生涯心の叫びを画面に描き続け、画風を変えずに通した稀有の画家。千葉県房総半島の犬吠崎、白浜海岸などを描いた風景画や柿、バラ、ひまわりなどの静物画、裸婦画など、モチーフはさまざまで、60年代縲・0年代の作品を一度に見られる展示会となっている。
関係者も「芸術の秋に、平沢さんの描く世界を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
開場は午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
【記者室】省エネ
ごみ減量化のため、広告を使った封筒、裏紙を活用した印刷物など、さまざまな取り組みを目にするようになった▼伊那市は、6月から省エネルギー対策として「エコ通勤デー」を始めた。日ごろ、自動車で出勤する職員が自転車や公共機関などを利用。4カ月間の実施率平均は26・4%だった。二酸化炭素の削減量は、公用車のエアコン使用量に相当するという。効果は目に見えるものではないが「些細なことでも、積み重ねれば大きな省エネになる」。担当課は課長を通じ、継続した取り組みを促した▼ある会議で渡された資料。片面印刷で何枚もあった。両面印刷にすれば、半分で済む。わずかなことでも「地球全体の環境負荷を減らす意識づけにつながる」。(湯沢記者)
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福祉ふれあいまつりのバザー売り上げを社協へ寄付
宮田村ボランティア連絡協議会は24日、先月の福祉ふれあいまつりで行なったバザー売り上げ金7万1605円を村社会福祉協議会へ全額寄付した。
村民に不要な品を提供してほしいと呼びかけ、実施したバザー。生活用品や衣料など589点もの品々が集まり、会場で販売した。
この日は、まつりの実施主体である同協議会の仁科智弘会長が村役場を訪問。応対した小林修助役は「毎年ありがたい。大切に使わせてもらう」と善意を受け取った。
「今年のまつりは小中学生をはじめ多くの人が協力、参加した。この輪をますます広げていきたい。村も側面から支援して」と仁科さん。
小林助役は「ボランティアは言葉でいうより難しい。世代を超えた交流、参加が大切と痛感している」と答えていた。 -
「おさべ親王と梅が里」の大型紙芝居をゆかりの奈良五條市で上演
宮田村商工会の村おこし事業実行委員会は22日、村にゆかりがある奈良時代の皇族・他戸(おさべ)親王をまつる奈良県五條市の御霊神社例祭に参加した。親王の生涯を描いた手づくりの大型紙芝居を2年ぶりに現地で上演。信州と奈良を結ぶ歴史上の人物に想いを馳せながら、互いに交流を深めた。
委員と村内の朗読グループ「お話宅Q便」の7人が訪れ、神社境内で紙芝居を披露。氏子をはじめ集まった多くの地元住民に、遠く離れた信州に・ス親王伝説・スが根づいていることを伝えた。
宮田村には親王が詠んだとされる和歌が残り、同委員会は6年前から村おこしに生かそうと思案。伝承をもとに創作した物語「おさべ親王と梅が里」を作り、学校などで活用している。
あわせて史実の研究も進めてきたが、五條市で没し、御霊神社に母親の井上内親王らと一緒にまつられていることも分かった。
「親王を縁にして、新たなつながりを持てれば」と2年前に初めて同神社の例祭に参加。物語を大型紙芝居にして初上演し、交流が始まった。
今回は2年ぶりの上演となったが、委員らは「熱心に見てくれてうれしい。今後も交流の輪を広げていけたら」と話していた。 -
田原市民まつりで特産品を販売し、宮田をPR
宮田村は23日、友好都市の愛知県田原市で開かれた市民まつりに参加した。リンゴなど特産品を販売したが、持ち込んだ全商品を完売。村の良さをアピールしながら、絆を深めた。
村役場企画係の職員2人が同市を訪れ、特設のテント村で物販。試食もふんだんに振る舞い、リンゴジュースや地ビール、マスの燻製、大豆のドーナツなど多彩な特産品を販売した。
農業が盛んな田原市だが、特にリンゴは大人気。用意していった6ケース分は、短時間のうちに売り切れた。
田原市は今月1日に旧渥美町を編入で合併。新市になって初めての大規模イベントとなったが、宮田村の物販会場にも例年以上の人が訪れた。
「リンゴオーナーで来月に宮田へ行くよ」「スキーで冬に行くからね」など2人の村職員に気軽に声をかけてくる市民の姿も。PRだけでなく、草の根的なふれあいもあった。
両市村は育成会をきっかけに交流が広がり、99年に友好都市提携を締結。各種行事などで相互に行き来している。 -
ブロードバンド活用研究会第5回
無線モジュールを検証経営者協会上伊那支部や伊那商工会議所などが共催するブロードバンド(BB)活用研究会の第5回が21日、伊那市の伊那技術形成センターであり、コンピューター使用の利便性を格段にアップする無線モジュールの活用方法などについての、システム会社のサーキットデザイン専務・小池幸永さんの講演や、県工業技術総合センターの主任研究員・中村正幸さんの実証実験中間報告を聞いた。
小池さんは、05年度から政府が実施する「U-JAPAN」政策の影響もあり、いつでも・どこでも・だれでも簡単にコンピューターが使用できるユビキタス社会の実現が近づいているとして、新潟大学構内で実施されている実験などを紹介しながら、コンピューターの回線をつなぎ合わせ格子状に敷設した環境下で、超小型の無線発信装置を使用して、データ交信が可能になる近未来の像について話した。
同会は上伊那地域のBB化促進のために結成。05年は、無線LANを中心に高速大容量の情報通信手段を自前で整備する可能性を探っている。
11月11日には、インターネットを中小企業が実際に活用する方法を検討する同会のIT活用研修会が伊那商工会議所で開催される予定。 -
みはらしの湯に「みのりパフェ」登場
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の食堂に25日、地元産のナシやリンゴを使った「みのりパフェ」が登場した。12月末までの限定。
「みのりパフェ」はナシ「南水」、リンゴ「ジョナゴールド(またはフジ)」に、マロンアイス、ブドウゼリーなどを加えた。来月初旬からナシに変わってブドウを使い「地元のおいしい食材を紹介する」。価格は450円。
高沢尚人調理長(28)は「さっぱりめにした。ブドウゼリーとコーンフレークを混ぜた食感を楽しんでほしい」と話す。
苦労したのはブドウゼリーの味。地元の主婦らを対象にした事前の試食会の意見を参考に、子どもでも食べられるようにゼリーに入れた赤ワインをなくすなどした。
これまでの「イチゴパフェ」「豆腐パフェ」は好評で、ふろ上がりに注文する男性も少なくないという。 -
南信6市の青少年補導活動連絡協議会
南信6市青少年補導活動連絡協議会が24日、伊那市役所であった。補導委員ら約60人が集まり、各市の補導員活動の課題について意見を交わした。
冒頭、当番市の伊那市少年補導委員会・丸田旭雄会長は、インターネットや携帯電話による犯罪など子どもを取り巻く状況に触れ「地域の子どもは地域で守ることが、地域をよくすることになる。問題点を出し合い、活動に生かしてほしい」とあいさつした。
議題は▽補導活動中の声かけの仕方▽合併による補導委員の定数と活動窶狽ネど4市から5項目。
伊那市が提出した子どもの登下校の安全と補導委員のかかわりについて、他市から「自宅前を通る子どもと顔見知りになる」「賛同者の協力を得て、自動車に『安全パトロール中』のステッカーをはっている」など地域ぐるみの取り組みが挙がった。
また、茅野市から「勤めている人が多く、出てくるのが大変」と協議会の規模縮小が提案された。「お互いの体験や経験を出し合うことで、吸収できることがある」「必要に応じて、協議会を開けばいいのではないか」など両論の意見が出され、来月の会長会で再度、協議することになった。
そのあと、護国寺=東春近=の杉田寛仁住職による講演「こころの補導」を聞いた。 -
防犯功労者表彰報告
19日に塩尻市で開かれた地域安全フォーラムで防犯協会連合会・防犯栄誉銅賞を受賞した伊南地区事業場防犯協力会会長、伊南防犯連合会副会長の山浦義人さん(80)=駒ケ根市北町=が21日、駒ケ根警察署を訪れ、向山静雄署長らに受賞を報告した=写真。山浦さんは「(受賞は)突然のことで驚いている。警察や関係者の皆さんの活動に対して贈られるべきもので、私がいただく筋のものではないが…」と控えめに喜びを語った。
山浦さんは「車上狙い警戒中」のステッカーや「防犯推進員」のプレートを製作・配布してきたほか、暴力団や外国人不法就労防止問題にも積極的に取り組むなど、地域の安全運動や防犯活動を率先して行ってきた。 -
上伊那地方事務所、「原油高相談窓口」設置
県は、原油価格の上昇で経営が圧迫されている中小企業を対象に21日、「原油高相談窓口」を設置した。県庁の商工部ビジネス誘発課(026・235・7200)のほか、上伊那地方事務所商工雇用課(0265・76・6829)でも相談に乗る。
支援策は、経営健全化支援資金・中小企業振興資金などの融資制度のほか、工業技術総合センターによる省エネなどの技術相談、技術アドバイザーの派遣、コストアップ対応への経営アドバイスができる専門家の派遣などを用意している。 -
レントライフが全国会議を開催
不動産賃貸管理のレントライフ(本社・伊那市、淺川透会長)は20日、東京都西新宿のエステック情報ビルでフランチャイズ(FC)展開するレントライフネットワークの全国会議を開催した。北海道から奈良県まで約20の直営店・FC店が参加。大手コンサルタント会社・船井総合研究所が05年春から開始したレントライフセミナーで、同社の事業内容を知る業者が増え、新たに神奈川県横浜市と静岡県清水町の2社がFCに加盟した。直営店・FC店で合計22店舗展開になった。
会議では、「地域一番店」を目指して、不動産業の重要なツールになっているインターネットホームページの強化の方向性や、物件の仕入れ方法・管理方法などを、直営店を中心に各店舗の実情を紹介し合いながら議論。有効なノウハウを掘り起こして全国で駆使していくことを確認した。
賃貸管理は、従来の売買・賃貸の仲介を軸にした不動産事業の枠を超えて、集客・入退去から家賃や物件の管理、入居者の日常的クレーム処理などまでを行う新たな事業。マンション建設を行う建設会社や、賃貸物件のリフォーム会社などからも注目されている。
船井総研も、この業態に注目し、不動産事業の新しい形として、淺川会長などを講師にしたレントライフセミナーを、毎月、東京・大阪など全国各地で開催している。
淺川さんは船井総研のセミナー開催に合わせて自身の体験をもとに賃貸管理業の構想をまとめた「不動産業崩壊」(ビジネス社刊)を出版。東京の書店で大きく陳列されるなど注目を集めており、この書籍を通じてレントライフを知り、FC加盟の問い合わせをする会社も多いという。
新たに加盟した横浜市都筑区のリフォーム会社社長は「伊那市に行ったが、あの山の中で、業界の状況やインターネットなどに関して、柔軟で現代的な思考をしていることに驚いた。伊那市の本社で考えたことは都市部でも必ず通用すると思い加盟した。従来の大手のFCと違い、地場の企業の優しさを感じる」と話した。 -
駒ケ根ライオンズクラブ例会千回記念の寄付・寄贈
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は21日夜、千回目の記念例会を市内のグリーンホテルで開き、駒ケ根市に歓迎広告塔を寄贈したほか、世界の視覚障害者を支援する国際的プログラム「視力ファーストII」への献金としてライオンズクラブ国際協会に5千ドルを寄付した。
北原会長はあいさつで「42年前、結成当時の会員は22人だったが、現在は72人にまで増えてきた。地域社会にさまざまな貢献を重ねつつ、先輩たちが培ってきたクラブだ。駒ケ根の自然環境保全に力を入れ、今後もさらに積極的に社会奉仕活動にまい進していこう」と述べた。
寄贈された広告塔は高さ約5メートル。飯坂の伊南バイパス道路脇に立てられている。 -
第42回駒工祭
駒ケ根市の駒ケ根工業高校で23日まで第42回駒工祭が開かれている。テーマは「それいけ!テツぱんまん窶狽レくたち地球環境を守るんだ」。工業高校らしく、生徒らの製作した機体によるロボットコンテストや、授業で学んだ技術を来校者に体験してもらう「ものづくり体験」などが行われているほか、クラス展、クラブ展など校舎の内外で多彩な催しが行われている。
体育館で行われる第14回文化祭ロボットコンテスト「バルーンファイト」には各クラス2台ずつのロボットがエントリーし、コートの中で互いに風船を割って得点を競う。ゲーム時間は6分間。風船は色によって得点が異なる。22日は1次リーグ、23日は決勝リーグを戦う。
22日の1次リーグでは、各チームのオペレーター担当の生徒がリモコンを手に懸命にロボットを操縦し、時間内に1つでも多く風船を割ろうと熱戦を繰り広げた=写真。ポン、ポンと順調に風船を割っていくロボットがある一方で、ゲーム途中でトラブルのため動かなくなるロボットもあり、見詰める同級生らから「どうした、もうリタイアか」とやじが飛ぶなど、真剣な中にも楽しく対戦が行われていた。
23日の一般公開は午前10時縲恁゚後3時。 -
空圧駆動エアポンプ
アルプスエア(飯島町)などが共同開発飯島町の自動化機器開発メーカー・アルプスエア(米山達夫社長)が埴科郡坂城町のさかき技術交流研究会(宮澤義茂代表幹事)と共同開発していた空圧駆動エアポンプが完成し、22日から始まった坂城町工業展で初めて公開、注目を集めている。特許出願中。
原料液や燃料など2種類の液体を同時に吸引・噴出(混合も可能)できるポンプで、圧縮空気で制御・可動することが最大の特徴。電動モーターを使用するポンプと違い、雨水にさらされる屋外での使用や、スパークによる爆発の危険性がある揮発性の液体などにも使用できる。衛生上繰り替えし洗浄が必要な食料品生産工場などにも向いているという。
同様のポンプは海外や日本の大手メーカーで従来も製造されていたが、高価格で、操作も難しかった。自前のテクノセンターを持ち、管内の製造企業の共同開発に熱心な坂城町のさかき技術交流研究会は、03年の11月からこのポンプの共同開発に挑戦。外国製品にヒントを得て開発を進めたが、空気圧によるポンプの制御が難しく、さかきテクノセンターで講師をしていたアルプスエアの米山さんが、長年培った空圧制御の技術を活かして、04年12月から開発に加わった。
従来はアルミ鋳造製のポンプ本体の中に組み込まれていた制御装置を外付けにし、空気圧で液体を吸引するダイアフラムというゴム製の膜を往復作動する形にした窶狽ネどにより構造の簡易化が可能になり小型化と低価格が実現した。価格は従来製品の2分の1から3分の1を見込んでいる。
米山さんは、駒ヶ根市の製造メーカーを退職後、飯島町鳥居原で、自動化・省力化機器の研究開発を行っている。 -
第8回美空ひばり歌の里まつり
全国の美空ひばりファンが集う第8回美空ひばり歌の里まつりが22日、箕輪町松島の伊那プリンスホテルであった。ファン約250人は、美空ひばりの名曲の数々に包まれ、次々と繰り広げられる舞踊や歌唱のステージをたん能した。
三日町に美空ひばり歌の里が開館して9年目。恒例のまつり(ディナーショー)は、今年はひばりさんの17回忌でもあるため、楽しくにぎやかな祭りにしたいと実行委員会(小沢さとし委員長)で準備してきた。
ゲストコーナーは、ひばりさんの妹で歌手の佐藤勢津子さんによる歌や思い出話などがあり、元「ひばり&スカイ」の演奏、英語で歌うクリスチャベスさん、イントロゲームコーナーには関西で活躍する華乃家一座らを迎えた。
舞踊や大正琴、生演奏やカラオケによる歌唱など出演者は100人近くにのぼり、初めて沖縄からも参加。歌を口ずさんだり、写真を撮ったり、出演者も来場者も一緒に楽しんだ。