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好きになれば必ず上達する
小学校に上がる前は体が弱く、すぐに熱を出しては寝込んでいた。心配した親が体を鍛えようと近くのスイミングスクールに通わせたのが水泳との出会いだったが、何年通ってもなかなか泳げるようにならなかった。小学生になっても泳ぐのは大嫌いで、よく親の目をごまかしてスクールをサボってはしかられていた。ところが窶煤B
「4年生のころ、コーチが男の人から若くてきれいな女性に代わったんです。まだ25メートル泳げないでいた自分に『頑張って泳げるようになろうね』とやさしく言ってくれた…。たちまち泳げるようになりましたよ!」
自信がついたことで知らず知らずのうちに泳くことが好きになり、1年後には選手育成コースに入った。そして6年生の時には市の大会で優勝するまでになった。「それからは水泳に夢中で中学、高校とずっと水泳部でした。でも全国大会に行くまでにはなれませんでしたね」
大学在学中には水泳の特技を生かしてスイミングセンターでインストラクターのアルバイトをした。就職を考え始めた時「選手としての泳ぎには限界が見えていたので、それなら強い選手をつくろう窶狽ニ思ってこの仕事を選んだんです」。
1日4、5時間から長い時は7、8時間水に入っているハードな職業だが「普通の人には大変なのかもしれないけれど、昔から水に慣れているので何でもありませんね」。
◇ ◇
体が小さかったころ、コーチに「お前は太志じゃなくて『ヤセシ』だな」と言われたことがある。「冗談のつもりだったのかもしれないけど、今でも忘れない。子どもの心を傷つけるようなことは言うべきじゃないですね」自らが経験したつらい思いを味わわせたくない窶狽ニ子供たちへの言葉の掛け方や接し方には特に気を使い、コーチや従業員らにも指示して徹底させている。「スクールにくる子どもたちには、上手になることよりもとにかく水泳を好きになってもらいたいと願っています。好きになれば必ず上達するんです。このぼくがそうだったようにね」
◇ ◇
クラブの会員らでつくるチームは全国マスターズカップで2年連続総合優勝するなど強豪として知られているが「勝ち負けにはあまりこだわらずに、仲間と一緒に楽しむことを優先したいですね」。
クラブにはスイミングのほかエアロビクス、フィットネス、アスレチックの各コースもある。「水泳ばかり専門にやってきたので、エアロビクスを教えるのは最初慣れなくて大変でした。でもやってみるとこれもかなり面白い。水泳ばかりでなくいろいろなことを楽しんでもらいたいと思います。今後も元気で楽しいクラブとして、健康の喜びを発信していきたいですね」 -
ふきはら大学・大学院
音楽講座で秋を歌う箕輪町公民館のふきはら大学と大学院は9日、町文化センターでの合同音楽講座で秋を題材にした曲を楽しく歌った。
講師は、日本音楽療法学会認定音楽療法士の笠原正純さん。
中秋の名月を思い浮かべながら「月光の曲」「ムーンリバー」「ムーンライトセレナーデ」などの曲を聞いたあと、「箕輪町の歌」「公民館の歌」を斉唱。続いて「まっかな秋」「里の秋」など秋の曲を次々と歌った。
注意して発音する言葉を何回か練習したり、歌詞の意味を大事にして「胸がドキドキする感じを作ってください」などアドバイスを受けながら、気持ちよく声を出していた。 -
第9回駒ケ根市民ゴルフ大会
10日、第9回駒ケ根市民ゴルフ大会が信州駒ケ根カントリークラブで開かれた。107人が出場し、和やかな雰囲気の中にも真剣にスコアを競った。第1組のスタートは午前7時30分。朝のさわやかな日差しが降り注ぐ中、芝の緑が鮮やかに映えるコースに「ナイスショット!」の声が響いた。
成績上位は次の皆さん。
▽一般の部(1)米山文夫(小町屋)68・60(2)長田幸男(福岡)70・20(3)村上正吾(小町屋)71・00▽70歳以上の部(1)北村四郎(上穂町)71・20(2)中村鯉知郎(東伊那)72・60(3)小島郁男(小町屋)76・60▽レディスの部(1)宮澤幸子(町3区)71・00(2)藤生靖美(中割)72・80(3)大澤知子(町2区)73・80▽グロス(1)松本正治(町2区)74(2)宮下敏雄(中沢)75(3)松崎俊貴(小町屋)76(4)田中清治(町4区)77(5)宮澤幸子(町3区)77 -
信濃教育会生涯学習講座
教職員に生涯学習の視点から生き方を見つめ直す機会にしてもらおうと信濃教育会生涯学習センターと上伊那教育会は10日、第3回生涯学習講座「地域文化と生涯学習窶狽ニもに創る・ともに生きる」を駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」セミナーハウスで開いた。駒ケ根市を中心とした上伊那各地の小中学校教諭ら約70人が参加し、教育活動の実践についての発表と講演を聞いた。参加者は時折メモを取ったりしながら真剣な表情で発表に耳を傾けていた。
東伊那小学校は5年生児童を対象に今年7月に行ったふるさとの家からの通学合宿について発表した。宮脇正実教諭は「4泊5日の合宿を通じて集団生活のルールと実践的な食育教育ができた」と報告した=写真。
駒ケ根市教育委員会の生涯学習課と東伊那育成会が火山地区子ども会の活動について発表したほか、信濃教育会の牛越充会長は「生涯学習社会における学社融合」と題した講演を行った。 -
救命講習
9日の「救急の日」に合わせて伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は10日、一般市民を対象にした普通救命講習会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。北・南消防署職員4人が講師として心肺蘇生法や止血法などを基礎から指導し、参加した27人全員に修了証が交付された。
参加者らは基本的な講義を聞いた後、3班に分かれ、それぞれ人形を使って心肺蘇生法の実習を行った。人工呼吸で吹き込む息がなかなか入らなかったり、心臓マッサージの押し方が弱すぎたりと参加者らはそれぞれ苦労していたが、署員の丁寧な指導で徐々にこつを覚え込んでいた。
竹上消防長は「救急車が到着するまでに平均6、7分かかる。この間の処置次第で患者の命が助かるかどうか決まるので、実際の場面に遭遇した時にきちんと行えるようしっかり覚えていってください」とあいさつした。 -
2園で運動会
さわやかな秋晴れとなった11日、飯島町の保育園のトップを切って、東部保育園と本郷保育園で運動会を行った。
このうち、東部保育園は準備体操に続き、年少から年長までそろって「かごをめがけて(玉入れ)」。年少親子が馬になって走り、ニンジン(菓子パン)をゲットする「走れ、マキバオー」。年中親子が手を見て、お父さん、お母さんを当てる「みーつけた」と続き、全園児が心を1本の綱に託し、懸命に引いた「綱引」など、15プログラムを楽しんだ。 一方、本郷保育園では、子どもを1輪車に乗せて走ったり、ストローが菓子を吸い寄せ、子どもに食べさせる「ごはんですよ-」。園児と小学生が協力しあった「玉入れ」、リズム「なかよし音頭」など14プログラムに快い汗を流した。
両園の保護者らは親子競技や保護者競技に駆り出されたり、ビデオを回し、我が子のベストショットを狙って、シャッターを押すなど、大忙しだった。 -
むらづくりネット宮田と村長が懇談
行政と協力しながら、村民の手によるむらづくりを考えたいと8月に発足した宮田村の「むらづくりネット宮田」は10日、清水靖夫村長と懇談した。「机に向っているだけでなく、もっと地域の活動や行事に参加して」と役場職員に注文。村内外に視野を向け、活性化のための情報管理、情報発信を積極的に進めるべきとも求めた。
ネット側からは保科治男会長をはじめ10人ほどが出席。懇談はテーマを設けず自由に意見交換したが、職員の対応や人件費の問題など役場に対する批判に意見が集中した。
何か一緒に取り組もうとする具体的な提案は双方に乏しかったが、庁内にむらづくりのための特別な部署を設けてほしいと要望も。
村が活性化するためのあらゆる情報を役場が収集し、村民などに提供して一緒に協力することを考えてと求めた。
工場誘致や村に本部がある日本聴導犬協会の移転新施設計画についても意見が挙がり、村長は「情報があってから手を打っては遅い」と話し、積極的な対応策に乗り出していることを説明した。 -
宮田小3年3組がリンゴについて学習
宮田村の宮田小学校3年3組28人は、村内大田切区の樋屋喜吉さんの農園で春先からリンゴについての学習を深めている。実際に1本の木を借りうけて、栽培も体験。つくる喜びと大変さも肌で学んでいる。
社会科の授業で村を探検してると、ハッと目についたリンゴの木。どんな風に作業をするんだろうと興味を持った。
樋屋さんの協力で、5月から学習を開始。先日は「千秋(せんしゅう)」の袋取りを体験し、リンゴがトラックで運ばれていく様子も見学した。
全国各地へ出荷されていることを知り、子どもたちは驚きの様子。説明する樋屋さんの話しに熱心に耳を傾け、メモを取った。
借りている木はふじ。収獲は11月中旬を予定しているが、その後もリンゴについて幅広く学んでいく考えだ。 -
きたっせの朝市にぎわう
伊那商工会議所伊那北駅周辺活性化協議会(矢野昌史会長、11人)は11日、伊那北地域活性化センター「きたっせ」駐車場で朝市を開いた。午前7時の開始時刻から、砂糖の100円市、すし屋のどんぶりなどに人気が集まった。
衆院選の投票日で「きたっせ」が投票所になっていることから、投票率アップも兼ねて伊那北に人が集まるように初めて企画した。山寺区内10店舗の協力を得て、おやき、野菜、果物、生花、洋菓子などを販売。子どもが楽しめるようにおもちゃや、無料のポップコーンなども並んだ。
どんぶりものはイクラとマグロがたっぷりのったもので、60食を用意。朝食を食べがてら家族で訪れる人も多く、無料のキノコ汁と一緒に味わっていた。
また、温泉スタンドから湯を運んだ足湯もあった。
「朝市があると聞いて、いつも持ってこない財布を持ってきた」という女性は買い物をしたり、キノコ汁を食べたりとゆっくりしていた。
矢野会長は「もうけは別にして、住民に楽しんでもらい、商店街利用のきっかけになれば」と話した。 -
伊那中学校で青パパイヤが給食に
食を通して南大東島を感じてもらおう窶狽ニ8日、伊那市の伊那中学校で沖縄県南大東島の特産品、青パパイヤなどを使った給食が出た。
伊那市と南大東島は、互いの訪問団が行き来するなどして交流を深めているが、中学生は交流する機会がないため「せめて食を通して南大東島に触れてもらおう」と、南大東島スペシャルメニューを企画した。
青パパイヤは南大東島の生産者から直送してもらい「どんな味かじかに感じてもらおう」と、細切りにしてシンプルなサラダにした。そのほかにも、黒糖パン、唐揚げのシークヮーサーのソースがけ、もずくなど、沖縄に関係するメニューをそろえた。
生徒たちは、いつもと違うメニューの数々に関心を示し「どれが青パパイヤ?」「ジャガイモみたい」などと話しながら、普段なじみのない南国の味を楽しんでいた。 -
箕輪北・西小で運動会
箕輪町の箕輪北小学校と西小学校で11日、町内5小学校の先頭を切って運動会があった。あいにく途中から雨が降る天気になったが、児童は熱気で雨を吹き飛ばし、短距離走やリレー、綱引きなど競技も応援も頑張った。
2校とも、種目を繰り上げるなどプログラムを変更して開いた。
北小は、リレー、かけっこ、騎馬戦、棒倒し、竹引きや綱引きなどの種目があった。紅白対抗得点種目の綱引きは、2学年ずつで競技。腰を落としてジリジリと綱を引いたり、歯を食い縛り顔を真っ赤にして引っ張ったり。どの学年も熱戦を繰り広げた。
西小の種目は、かけっこ、綱引き、玉入れ、一輪車、組体操など。1・2年生が足に豆をつくって練習に励んだ竹馬「われら竹馬がんばり隊」は、音楽に合わせて歩いたり、同じ場所でぐるりと1周したり、ジャンプや片足で乗るなど、見事な技を次々と披露した。 -
赤穂中大運動会
上伊那で唯一の中学校大運動会が11日、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)で開かれた。男子棒倒しや女子騎馬戦、代表選手による赤白リレーなど十数種目が校庭狭しと繰り広げられ、生徒らは有り余る若いエネルギーを思い切り競技にぶつけた。
呼び物の男子棒倒しでは上半身裸になった男子生徒が学年別と全学年で対戦した。号砲とともに相手の棒をめがけて一斉に突進窶煤B激しい肉弾戦を展開し、けがを恐れない勇気と力を競った。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十騎が土ぼこりを巻き上げながら校庭中を駆け巡り、甲高い叫び声を上げながら帽子を取り合う必死の攻防窶煤B男子に負けない熱い戦いを繰り広げた。
訪れた保護者らは、大人並みの体格の生徒が校庭を縦横に駆け巡る迫力に「さすが中学生だねえ」などと感心しながら大きな声援を送っていた。 -
加藤学氏(民主新)の敗戦の弁
予想外だ。なぜこんなに自民党が強いのか?宮下さんには圧倒的な組織力があり、私は名前が浸透しなかった。小泉さんのパワー、マスコミの報道姿勢、宮下さんの組織力の前に敗れた。時間があってもっとキチンと話をすることができれば、小泉さんのやり方では地方は良くなっていないことは分かってもらえたはずだ。まともに考えれば、このような郡部で自民党が票を延ばす要素はない。郵政民営化反対と言いながら賛成票を投じた宮下さんが当選するのはおかしいと思う。今後も、この地で私の意思を浸透させるために、地道に人と合う機会を増やし組織を作り上げていきたい。
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三沢好夫氏(共産新)の敗戦の弁
結果では期待に応えきれなかったが、国民の暮らし、平和を守るという党の主張が大勢の皆さんの共感を得たことは前回に比べて、その市町村でも強く感じた。
年金・福祉・暮らしなど深刻な問題が国民の中にある中、それにどう応えるか訴えてきたし、手応えもあった。伊那谷では憲法9条を守ることに関する国民の期待も今まで以上に力強く感じた選挙だった。私たちの役割も一層増している。
これらの問題への期待に応えられるよう、これからの頑張っていきたい。 -
長野5区当選 宮下一郎氏(自民前)の歓びの声
急な解散から始まった2回目の選挙は大変厳しい戦いとなったが、気を引き締めて頑張った。多くの方の支援で勝つことができて感謝しているとともに、2期目の仕事に向けて重い責任を感じ、決意に燃えている。
選挙戦を戦う中で、地域の元気、活性化を一貫して訴えてきたことが理解されたと思う。争点だった郵政民営化には基本的に賛成の人が多いとの感触を得た。民営化すると田舎の郵便局はなくなってしまうのではないか窶狽ニの心配の声も聞いたが、こういうマイナスの面はきちんと手当てし、やってよかったと言われる改革にしなければならない。民営化をはじめとする構造改革を進め、現在の難局を乗り切っていくよう努力したい。 -
伊那市でリトルシニア信越連盟秋季大会
全日リトル野球協会リトルシニア信越連盟主催の05年度秋季大会が11日、伊那市の県営、市営球場など4会場で始まった。「伊那ファイターズ」は初戦、新潟県ブロック「新発田」に5対2で勝利。2回戦は負けたものの、大会を盛り上げた。
リトルシニア(中学生の硬式野球)の技術向上・普及などを目指す大会。信越連盟の新潟、東北信、中南信ブロックから代表チーム、計16チームが出場し、トーナメントで競う。
初日、県営球場の1試合目に伊那ファイターズが登場。五回裏、1点を追う伊那は、主戦・佐々木直之(箕輪3年)の左翼越え2塁打を口火に3得点し、勝利を決定付けた。
逆転の場面はクロスプレー。桜井望(東部3年)の安打にランナーの安西隼大(高遠3年)がホームに戻ると、会場が一気に盛り上がった。我が子を応援する保護者たちからは熱い声援がわいた。
2回戦は東北信ブロック「飯山」と対戦し4対3の接戦で敗北した。 -
伊那市長杯争奪ソフトボール大会
伊那市長杯争奪一般男子・女子・シニアソフトボール大会が11日、富士塚スポーツ公園運動場など3会場であった=写真。市体育協会ソフトボール部主催、KOAなど後援。
親ぼくを深める12回目の大会で、今年はシニアの部(59歳以上)を追加。日程の都合で女子チームの参加はなかったが、一般男子の部に14チーム、シニアの部に7チームが参加し、それぞれトーナメントで優勝を競った。
結果は次の通り。
【一般男子】
▼1回戦=加城7‐6ちゅ縲怩ィ縲怩ュGets、セレネーズ8窶・トレンディー、アスター17窶・伊那OB、West11窶・パイレーツ、G・T・E7窶・ないのにクラブ、たかーズ5窶・レッドビッキーズ
▼2回戦=加城8窶・ドリーム1、アスター11窶・セレネーズ、West6窶・ライジング、G・T・E8窶・たかーズ
▼準決勝=アスター9窶・加城、G・T・E6窶・West
▽決勝=アスター(雨天により抽選)7窶・G・T・E
【シニア】
▼1回戦=伊那OBクラブ16窶・みすずシニア、伊那勘太郎クラブ8窶・アスプス美篶、伊那西町クラブ6窶・伊那天竜クラブ
▼準決勝=伊那OBクラブ7窶・手良球友ソフトボールクラブ、伊那西町クラブ13窶・伊那勘太郎クラブ
▼決勝=伊那OBクラブ9窶・伊那西町クラブ -
05衆院選長野5区
宮下一郎氏、圧勝で再選第44回衆院選は11日、全国一斉に投票が行なわれ、即日開票の結果、小選挙区長野5区では自民党前職の宮下一郎氏(47)が、次点の民主党新人・加藤学氏(36)に4万7520票の差をつける圧勝で再選を果たした。投票終了直後に当選確実が打たれると、宮下氏の事務所は喜びの声に包まれた。共産党新人の三沢好夫氏(61)は、保守2党制への流れに埋もれた形になった。
全国的にも郵政民営化推進を前面に押し出した「小泉劇場」の演出が効を奏し、自民党と公明党の与党で圧倒的に過半数を占める圧勝をおさめたが、長野5区でも同様の形になった。
5区の投票率は75・86%で、前回(03年)の71・55%を約4・3ポイント上回った。
宮下氏は今回の解散・総選挙の焦点だった郵政民営化法案に衆院での採択直前まで反対し、「自説の多くが法案修正に取り入れられた」として採択時では賛成に回る事前の経緯をたどった。選挙戦ではその経緯を「地方の視点から首相に対しても言うべきことは言う姿勢」として押し出し、「一年生議員とは思えない活躍ぶり」を強調。森喜朗元首相、安倍晋三党幹事長代行、福田康夫前官房長官などが次々と伊那谷に入って、「将来を担う逸材」と評価して見せるなど、「政権中枢への近さ」を印象づけた。懸案だった青壮年層での支持の拡大も、伊那青年会議所時代の同期生を中心にサポーター組織が結成されるなど、一歩前進。前回より約1万1500票を上乗せした。
民主党の加藤氏は、「頑張っている者が報われる政治」を掲げて連合上伊那・飯田地協の全面的バックアップを受けたが、地元候補擁立を求める声も出る中、民主党の5区での候補者選定が遅れたことが影響し、宮下氏追撃の体制が整わなかった。
2度目の挑戦になった共産党の三沢氏は、年金・増税・憲法問題を正面に掲げた「自民も民主も庶民泣かせの根は同じ。確かな野党、共産党を」と呼びかけたが、前回と同じく組織票を固めるに留まった。 -
飯島中が球技クラスマッチ
飯島町の飯島中学校は9日、体育館などで3年生の球技クラスマッチを行い、体育授業の成果を披露するとともに、クラスの団結と意気を示した=写真。種目はバレーボールやバスケットボール、卓球、バドミントンの4種類。
選手らは懸命にボールを追い掛けて走りまわり、得点の度にハイタッチで仲間同士喜びを分かちあいながら、ゲームを進めた。
ギャラリーには級友が陣取り、クラス旗を掲げ「○○さん頑張って」「声を出して」と声援を送っていた。
2年生は12日、1年生は13日の予定。 -
宮崎さんが絵画寄贈
中川村大草出身の宮崎義光さん(77)=世田谷区=は9日、文化センターで、少年時代の思い出重ね、ふるさと中川村に絵画を寄贈した。
作品は日展会員の高宮一栄さん(福岡県)が41年に描いた「流水のほとり」60号油彩。
副題は「少年」。絵が描かれた年代は、宮崎さんが勉学のためにふるさとを後にした40年とほぼ同じ「1本杉の下、川のほとりにたたずむ少年は自分そのもの。赤いほお、筒袖の着物、ゴムぞうり姿の少年に自分を重ね、一目で気に入った。この絵に出会い、お世話になった中川村のことを思い出した」と動機に触れた。
曽我村長は「ふるさとの山河、少年をテーマにした作品、文化センターに飾るのにふさわしい。いつまでも大切にしたい」と感謝した。 -
大芝の湯食堂に秋の新メニュー
地元産キノコ入り「とん汁定食」南箕輪村の日帰り温泉「大芝の湯」食堂に秋の新メニュー、地元産のキノコが入った「とん汁定食」(650円)が登場する。
豚肉、ニンジン、ゴボウ、大根、サトイモ、コンニャクなどの具に、ジコボウ、アワタケ、クリタケなど時期のキノコを加える特製とん汁。夏メニュー「冷し中華」に代わってメニューに加わる。
9日、唐木一直村長や加藤久樹助役らが試食。村長は「とん汁が好きなのでこれはいい」と話し、好評だった。
12日から登場予定だが、キノコの入荷状況により変更あり。
利用者に楽しんでほしい-とメニューに季節の料理を取り入れている大芝の湯。「寒くなる季節。キノコ入りとん汁で温まって」と話している。 -
シルバー人材センター環境整備ボランティア
駒ケ根市の表玄関のイメージアップに協力しようと駒ケ根伊南広域シルバー人材センター赤穂地区委員会(堀宏委員長)は9日、駒ケ根駅前周辺の除草などの環境美化ボランティア作業を行った。会員約60人が参加し、緑地帯や道路沿いの植え込みに伸びた草を取り除くなどの作業に汗を流した。
参加者はそれぞれ草かきやかま、せん定ばさみなどを手にし「少し見ない間にえらい伸びたなあ」などと話し合いながら、夏の間に伸びた草を刈ったり植え込みの枝を切ったりしていた=写真。
同委員会は7月にも同様のボランティア作業を行っている。 -
5年生が稲刈り
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)は9日、5年生児童による稲刈り作業を行った。児童と保護者ら約150人が参加し、ぎこちない手つきでかまを使って稲を刈ったりひもで縛ったりして農業に親しんだ=写真。
学校から歩いて5分程の所にある約10アールの田んぼに集まった児童らは、かまの使い方などを教えられると待ち切れない様子で早速田んぼに入り、並んでザクザクと稲を刈り始めた。時折「腰が痛い」「暑い!」と田んぼのあちこちから声が上がるなど、児童らは昔ながらの手作業の苦労が身にしみた様子だったが、それでも友達同士励まし合いながら笑顔でかまを振るった。稲刈りは始めて窶狽ニいう児童もいたが、教諭や同級生らに教えられ、汗をふきながら懸命に作業に取り組んでいた。
刈り取った稲は約2週間乾燥させた後脱穀し、11月の収穫祭に備えて保存するという。 -
JA駒ケ根支所がカーブミラー磨き
JA駒ケ根支所(倉澤公則支所長)は地域貢献活動の一環として9日朝、駒ケ根市赤穂地区の約千カ所に上るカーブミラー磨きのボランティア作業を行った。職員ら約170人が参加し、交差点に立つカーブミラーの汚れをワイパーや布で落とした=写真。
管内の赤穂地区を13地域に分け、担当する班が2、3人ずつの小グループをいくつか編成して作業開始。「これは汚れているなあ」などと話しながら一つ一つのミラーに洗剤や水を吹き掛け、ワイパーや布でごしごしとこすってこびりついた汚れをきれいに落とした。カーブミラーは近い所では約10メートルごとに設置されているため、参加者らは次から次へと忙しく歩き回っては作業を繰り返した。
通勤・通学ラッシュ前の時間帯とあって通る人もまばらな早朝の道路窶煤B目立たない作業は人知れず静かに続いた。 -
夜間ソフト閉会
中川村牧ケ原文化公園サンアリーナで9日夜、中川夜間ソフトボールリーグ戦の閉会式と、村長杯争奪ソフトボール大会の開会式が行われた。
最初に行われた閉会式では、中川リーグの片桐良明会長が、上位5位までのチームに賞状とトロフィーを贈って健闘をたたえた後「優勝できなかったチームも来年を期して頑張ってほしい。今日から村長杯争奪大会が始まるが、楽しいゲームを」とあいさつ。
中川夜間リーグ戦には10チームが参加、5月から7月末までの長丁場の戦いを勝ち抜き、優勝したのは葛北チーム。2位柳沢、3位アゴターズ、4位二八会、5位ベンチャーズの順。
村長杯争奪ソフトボール大会には中川リーグと片桐リーグの計18チームが出場、トーナメントで優勝を目指す。 -
今日、衆院選投票
小泉式「構造改革」への伊那谷住民の審判は?第44回衆院選は今日11日、投票が行なわれる。候補者名で投じる小選挙区長野5区(定数1人)と、政党名で選ぶ比例代表北陸信越ブロック(定数11)の2つの選挙と、罷免する裁判官に×印をつける最高裁裁判官国民審査(第20回)が同時に行われる。
長野5区では、届け出順に、共産党新人の三沢好夫(61)、自民党前職の宮下一郎(47)、民主党新人の加藤学(36)窶狽フ3氏が立候補している。30日の公示以来、各派政策を打ち出し舌戦を繰り広げてきたが、小泉内閣の進めてきた「構造改革」に伊那谷有権者がどのような審判を下すかが注目される。
投票は、5区合計で349カ所の投票所で、午前7時から一部を除き午後8時まで受け付ける。駒ヶ根市の4カ所、高遠町の5カ所、飯島町の3カ所、中川村の2カ所、長谷村の1カ所は投票締め切り時間が繰り上げられる。
有権者数は5区合計で29万4731人(9月2日現在)。 -
保育園で運動会
秋の運動会シーズン到来-。伊那市の保育園6園と箕輪町の1園で10日、運動会があった。園児は頑張って練習してきたリズムダンスを披露したり、歯を食い縛って綱引きしたり、秋晴れの空の下、元気いっぱいに園庭をかけまわった。
箕輪町の木下北保育園の親子運動会は、リズムダンス、かけっこ、玉入れ、障害物競争など18プログラム。
年長親子の騎馬戦「うばえ!相手の宝」は、お父さんやお母さんが子どもをおぶって、子どもたちが帽子をうばいあった。お父さんたちは相手の後ろに回り込んだり、必死に逃げたり。子どもたちは歓声を上げながら、友達の帽子を取ろうと落ちそうなくらい体を乗り出して頑張った。
真剣な眼差しでゴール目指して走ったり、音楽に合わせて軽快に踊ったり、園児はパワー全開。保護者はカメラやビデオで我が子の姿を熱心に追いかけていた。 -
みはらしラベンダー風呂はじまる
リラックス効果のある甘い香りを入浴客に楽しんでもらおう窶狽ニ11日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の湯船は、乾燥ラベンダーを浮かべた「ラベンダー風呂」になる。
ラベンダーは施設に隣接するみはらしファームで8月に収穫したもの。花の時期が終わる直前に収穫し、乾燥させた。
ラベンダーには発汗作用があり、せき、打ち身、あせも、リュウマチなどにも効果があるという。
唐澤壽男支配人は「夏に楽しんだラベンダーの香りを、今度は湯の中でも楽しんでもらえれば」と話す。
ラベンダー風呂は、9月の毎日曜日と祭日に実施するほか、年末年始などにも計画しているという。 -
大所帯の建具屋で奮闘する2代目
(有)唐沢木工所 唐沢剛さん(34)箕輪町松島箕輪町松島の唐沢木工所。上伊那では一番大人数の従業員7人の建具屋の2代目だ。会社全体では、年間約100以上の新築・増改築の現場に関わり、ドア・引き戸・障子・ふすまなどの建具や、食器棚やタンス・下駄箱など作り付けの家具を造る。
「建具は造って収めれば終わりでなく、うまく動かないとだめじゃないですか。だから見た目よりはむしろ、機能性や耐久性にこだわった仕事をしたいんですよ」
柔らかだがはっきりとした口調で話す。「建具は、客が触れて、動かしてみて初めて製品になるんだ」との思いが強い。
建具造りは、施主や建設会社の担当者と相談してデザインや素材を決めると、建設途中の現場で寸法を取り、図面を起こして、それに基づいて木工所で製作する。そして出来上がった建具を現場に持ち込み、所定の場所に設置して完成する。もちろん、施主がそれを動かしてみて、最終的に完成するのだが…。
「木工所での加工は機械が入っているから、まぁ一応はできる。一番技術が求められるのは、据え付けの時。ノミとカナヅチ、ノコギリとカンナ、昔ながらの道具を使った手仕事の質がそこで問われるんです」
丹精に造った建具でも、柱やハリに据え付ける時にわずかでも歪みを出すと使い勝手の悪いものになる。要求されるのは細かい手仕事。一番心を砕くところだという。
木工所内での仕事では材料選びが難しい。
「建具の材は細くて薄いですよね。だから仕入れてきた板などを、どのように使うかを良く吟味しないと、細く切ったとたんに曲がったりねじれたりして使い物にならないんですよ」
どんなところに生えていた木か?丸太のどの部分の材か?木目の詰まり方はどうか?窶狽サんなことを瞬時に総合して、建具のどの部分に使うかを決めるのだという。
「これはもうキャリアが物を言う世界で、僕なんかまだまだ修行中そのものですよ」
弥生ヶ丘高校から神戸国際大学に進んだ。学生時代はソフトボールや野球に打ち込んだ。卒業後レジャーランド関連の建設会社の営業マンになったが、25歳で家業を継ぐために帰省。1年間伊那技術専門校の木工科に学び、父・滋雄(59)さんの会社に入った。
以来8年。子供の頃から知っている先輩従業員に「とにかく何でも教えてもらい」、雪見障子や組子など、細かい技術を身につけてきた。しだいに自分でできる仕事が多くなるうちに、「ものづくりの楽しさが分かるようになってきた」という。
このごろようやく、『良い仕事しているじゃないか』とお施主や同業者に言われるようになった。「そりゃ、やっぱりうれしいですよね」。2代目は、照れくさそうに笑った。【毛賀沢明宏】 -
三義地区運動会
高遠町三義地区の7集落の住民が楽しむ運動会が10日、三義グラウンドであった。
三義小学校が廃校となって以来、跡地にできたグラウンドで、山室の分館や区会が実行委員会となり、運動会を続けている。
少子高齢化の影響を受け、独居老人世帯や高齢者家族が増加しているが、運動会は、町部に出た若い家族も受け入れ、参加は130家族になるという。
高齢者が多いこともあり、競うことを目的とする競技より、クイズや玉入れ、踊りなど、みんなで楽しめる内容の種目が多い。
町営住宅ができたころから、わずかだがこの地区に移住する人もいて、新入区民の紹介も運動会でする。
子どもからお年寄りまで、多くの人が集まったこの日は、普段は静かな地区も、活気を取り戻した。