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ゆとり荘でおやつ作り
箕輪町三日町のデイサービスセンターゆとり荘で30日、夏らしくゼリーを使ったあんみつを利用者が作り、おやつの時間に皆でおいしく味わった。
おやつ作りは2カ月に1回、午後のお楽しみとして取り入れている。季節感を意識し、五平もち、お汁粉などのほか、薄焼き、お好み焼きなども作る。
利用者は手を消毒して準備万端。用意したミルク味と抹茶味の2種類のゼリーをスプーンで一口大に切ったり、缶詰のモモを包丁で小さく切るなど、皆で少しずつ協力。ゼリーとモモをボールで交ぜ、一人分ずつ盛り分けたあと、缶詰のミカン、あんこを飾り付けた。男性が包丁を持ってモモを切っていると、「女の衆よりうまいね」と女性からお褒めの言葉もあった。
皆で作ったおやつは格別の味で、冷たくて、つるんとしたゼリーをおいしそうに口に運んでいた。 -
第2次隊入所式
駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所は31日、05年度第2次隊の派遣前訓練入所式を同所で開いた。男性55、女性103、計158人の候補生が新たに入所し、79日間の厳しい訓練を開始した。候補生を代表して相稔子さん(ホンジュラス派遣予定)が「初心を忘れず厳しい訓練に取り組み、晴れて隊員となって海外協力の現場に立てるよう精進することを誓います」と力強く宣誓した。
加藤高史所長は「合宿生活はさまざまなルールがあり窮屈に感じる人もいるかもしれないが、この程度のことに適応できない者には隊員の資格はない。修了式では全員に修了証を手渡したい。健闘を祈る」と期待を込めてあいさつした。
第1次隊の訓練期間は11月17日までの79日間。派遣予定国は南西アジア、アフリカ、中南米など世界38カ国に及ぶ。訓練を終えた隊員は教育、保健衛生、農林水産、スポーツなどの分野で途上国の発展に協力する。候補生の平均年齢は男性27・9歳、女性27・1歳。上伊那からは和木明日香さん=辰野町、宮下裕典さん=長谷村=が参加している。 -
駒工の存続を求める伊南地区決起集会
県教育委員会が6月、駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するなどとした高校再編整備候補案を公表したことを受け、伊南4市町村と各教育委員会、議会、小中学校PTA、駒工同窓会らでつくる「駒ケ根工業高校を育てる会」は31日「駒工の存続を求める伊南地区決起集会」を駒ケ根市文化会館で開いた。呼び掛けに応じた市民ら約200人が集まって意見を交わし、県教委に対して再編案の白紙撤回を強く求めることなどを柱とする集会宣言を採択した。
参加者からは「県教委は地域の状況をまったく考えていない。一刻も早く再編案の白紙撤回を」「製造品出荷額が県下10地区で2位という上伊那の物づくりを支えてきた工業高校をなくしてしまうわけにはいかない」「第3通学区推進委員の14人中6人が諏訪地区というのは不公平だ。到底納得できない」など、統合は絶対反対とする意見が相次いだ。
駒ケ根工業高校は1942年、赤穂農商学校福岡農場として発足、61年に工業課程が新設され、64年に赤穂高から分離独立した。現在は機械、電気、情報技術の3科に計約330人の生徒が学ぶ。卒業生の進路はこの10年間進学と就職はほぼ半数ずつで推移し、就職先の大半は地元の製造企業。 -
宮田村の防災訓練 自主防災組織中心に展開
宮田村は防災の日の1日早朝、村内全域で東海地震を想定した防災訓練を実施。各地区は自主防災組織の見直し強化を進めており、消防団に頼らず住民が主体となって、避難、消火、救護などの訓練を展開した。
大久保区の訓練には約100人が参加。集落センターに集まり、各班長が避難人員の報告をした。
消火器を使って初期消火も。自主防災組織の消火班は消火栓の取り扱い、救護班は三角巾の使い方など、役割分担に従い訓練した。
消火栓を使った放水では、女性も体験。「毎年訓練には参加しているけど、消火栓を使うのは初めて。難しいと思っていたけど、こんなに簡単に扱えるとは」と話していた。
宮田村内では昨年あたりから、大半の区が消防団OBを指導者にすえるなど自主防災組織を強化再編。
防災訓練も現役の消防団は別会場で行い、誰かに頼るのではなく、住民が自主的に動くことに重点を置いた。
大久保区も組織を見直し、防災マニュアルを作成して訓練に臨み「日頃から準備と心構えを」と細田文徳区長は参加者に呼びかけ。
地元消防団の小松由幸部長は「自主防に訓練を任せたが、消防団OBの指導でしっかりできた。今後も続けて」と講評した。 -
第60回国体ビーチバレー出場
県大会、北信越大会を見事に勝ち抜き、第60回国民体育大会のビーチバレー競技(9月10日窶・2日、岡山県)への出場を決めた。
全国制覇を何度も成し遂げたことで有名な岡谷工業高校バレー部の出身。アタッカーとして活躍したが「残念ながら在籍時は全国優勝はできず、3位が最高でした」。
大学に進んでもバレーは続けた。ビーチバレーとの出会いはバレー部の先輩に誘われたことから。だが競技として真剣に取り組んだわけではなく、あくまで練習の合間の遊びとして楽しむレベルだった。
砂浜でのお遊びのように思われているビーチバレーだが、実は想像以上に体力と精神力が要求されるハードなスポーツだ。ルールもインドアのバレーより厳しい。特にオーバーハンドパス。未経験者のパスはすべてがダブルコンタクト(ドリブル)の反則になってしまうほどだ。
◇ ◇
今年の国体には何としても出場したいと決意し、この春、知人の紹介で岡工の後輩とペアを組んだ。「周囲からも出場を期待されていたのでプレッシャーは大変でした」わずかな時間も惜しんで練習に打ち込み、合間には筋力トレーニングに取り組んだ。
ビーチバレーのメンバーは2人だけ。普通のバレーのようにアタッカーとしてスパイクを打つだけ窶狽ニいうわけにはいかない。交代選手も認められないため、どちらかが具合が悪くなったりけがでもすればそれでおしまいだ。「レシーブは昔からあまりやる必要がなかったので、どっちかというと得意じゃなくて…。でもそんなこと言っていられない。2人のうちのどちらかが弱いと見れば、相手は徹底的に狙ってくるんです」北信越大会の最終戦では集中攻撃を浴びてギリギリまで体力を消耗し、炎天下だったせいもあって熱中症に陥ってしまう。「頭はボーッとするし、体は動かないしで本当に苦しかった」
◇ ◇
ビーチバレーの一番の難しさは足場が悪いこと。開催地によってそれぞれまったく違う砂の質で疲れ方も変わってくる。さらに屋外でプレーするため風の影響も大きく、気温や天候によっても試合の流れは左右される。「とにかくインドアのバレーとはまったく勝手が違う。でも競技としての厳しさとは別に、BGMを流したり、コメンテーターが試合の実況を放送したりして雰囲気を盛り上げるから観客は楽しいでしょうね。試合やってる方はそれどころじゃないけど」
「目標は優勝…と言いたいところだけど、国体にはプロ級の選手も出場してくるのでちょっと無理。でも精いっぱい頑張ります」
(白鳥文男) -
05衆院選 立候補者の横顔(2) 宮下一郎氏(47) 自民党
「あくまで地域、特に中山間地の視点に立って構造改革を」窶伯セ葉に力がこもった。
政府の郵政民営化法案に衆院採決の直前まで「反対」を唱えた。山奥まで郵便を届けるネットワークを残したい。過疎地の高齢者が頼る郵便局の貯金と保険の窓口業務を残したい窶煤u『小さな政府』をめざす構造改革は避けて通れないが、郵政ではそれだけは譲れなかった」と語る。
父・創平氏の生地である長谷村を自らの故郷と呼ぶ。長野第5区が抱える広大な中山間地に暮らす人々への思いも強い。党内での議論の末、「充分満足はしなかった」が自説がある程度政府案に反映したと判断。「構造改革を進めるためには政局の流動化を避けるべき」との思いで、採決では賛成票を投じた。
座右の銘は「着眼大局、着手小局」。郵政民営化法案をめぐっては、これを実践したといえるかもしれない。
前回選挙の前、創平氏の秘書として12年間政治の中枢で働いた。その経験は、「1年生議員とは思えない働きぶり」(森喜朗元首相)に生かされている。
だが、それを感じさせない「腰の低さ」「素直さ」を指摘する人も多い。年配者からは「一郎君」。同年代からは「一郎ちゃん」と親しく呼ばれるのもそのなせる技だろう。
趣味は手品と写真撮影。不規則な食事で少し太り「カミさんに睨まれている」と笑う。
現住所伊那市。妻との間に1女・1男。 -
韓国の研修団が宮田方式の今にふれた
集落営農などを学びたいと30日、韓国・忠清南道の農業者グループ16人が宮田村を訪れた。「宮田方式」と呼ばれる営農システムについて説明を受けたほか、リンゴや山ぶどうの転作地などを視察した。
一行は、韓国の全国的な農業組織「全国農民会総連盟」に加わっている若手農業者。28日から1週間の日程で、新潟県の魚沼や伊那谷など、各地の農業現場を見学している。
宮田村では、村の担当者が「宮田方式」について説明。
農地の所有と利用を分離し、かつては画期的な集落営農だったことを話したが、担い手不足などで方式そのものが行き詰まっていることも伝えた。
研修団長の金相賢さんは「韓国でも10年後には後継者問題が社会問題になる可能性がある。農民の地位を高め、豊かになる方策を考えなければ」と話していた。 -
中沢小地震防災訓練
防災の日の1日、駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は大地震発生に備えた防災訓練を行なった。「地震発生。頭を保護し、上履きのままで校庭に避難しなさい」と校内放送が流れると、全校の児童らは頭に防災ずきんをかぶり、無言のまま素早く整然と避難を終えた。
校庭に集合した児童らの前で、担任らの人員報告を受けた酒井照明教頭が北原校長に「児童全員避難完了」と報告し、訓練を終了した。
校庭から視聴覚室に移動した児童らは、県が制作した防災ビデオを見て地震への備えや地震発生時の対応などについて学んだ。
北原校長は「静かに早く避難ができた。実際に地震が起きた時にもこういう落ち着いた行動をとってほしい。今日は家に帰ったら地震について家族で話し合ってください」と話した。 -
地元の麦でビールをと宮田村でプロジェクト始動
地元産の大麦で地ビールをつくりたいと宮田村で構想が持ちあがり1日、関係者が集まり初の検討会を開いた。同村内で地ビールを醸造している南信州ビールは技術的な研究を始めたいと説明し、農協も賛同。麦の質やコストなど不透明な部分も抱えるが、「地域に根ざしたビールを」との共通認識で計画は始動した。
南信州ビールは今年、宮田村内の酒販店と協力し、地元の名水を使った「伊勢滝の風」を発売。
そのプロジェクトに関わった大田切区の農業田中一男さんが「地元の麦も使えないか」と同ビールに提案し、関係者に呼びかけた。
検討会には、農協、農業改良普及センター、村の担当者も出席。
南信州ビールの竹平考輝工場長代理は、地元産の大麦は通常ビールに使わない六条大麦であるが、麦芽として使える可能性を研究したいと説明。
農協と普及センターは研究調査に協力する意向で、調査結果によってはビールにあった品種の作付けにも前向きに取り組む姿勢を示した。
宮田村内では転作により約30戸の大麦栽培農家がおり、年間87トンほどを生産。
対して南信州ビールの麦使用量は年間15トンほどで、糖度やデンプン質など品質が適合すれば「原料として供給することは十分可能」(農協)だ。
農協宮田支所の小田切政市営農課長は「地元の製品になれば、栽培農家の意識も高まる」と話した。 -
10月の「権兵衛峠を歩こう」定員いっぱい
10月に開く「第25回米の道・権兵衛峠を歩こう」(実行委員会主催)の参加者の受け付けが始まった1日、定員300人に達した。
伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛トンネルが来春、開通するのに先立ち、バスに乗ってトンネル内を見学できることから、主催者は「トンネルへの関心が高かったのではないか」とみる。
例年、1週間ほどで埋まる人気のイベント。今回は電話が鳴りっぱなしで、午前中に定員が埋まるほどだった。申し込みは市内をはじめ、近隣市町村、下伊那、県外からあった。
10月15・16日には、開通プレイベント「権兵衛トンネル体験ツアー」を開催。詳細を煮詰めている段階だが、伊那市と木曽郡日義村の物産展会場を発着点に、シャトルバスを運行するため、ツアーへの参加を呼びかけている。 -
伊那市地震総合防災訓練
伊那市は、市役所で地震総合防災訓練(本部訓練)をした。市職員約150人が参加。東海地震注意情報発表時点から災害発生の初期段階までの訓練を、実際の場面を想定しながらそれぞれの役割をこなし、問題点や解決法を考えるロールプレーイング方式で取り組んだ。
訓練は、震度6弱で、土砂崩れや家屋の倒壊などの被害があったと想定。
今回は、新たに避難所開設マニュアル(案)に沿い、市職員が市役所から備蓄倉庫に寄り、毛布や食料などを持って避難所の新山小学校まで出向いた。
また、災害情報を市民に知らせる手段の一つとして、ケーブルテレビで生中継。庁舎内に設けた災害対策本部で、各部長が災害状況を報告する様子などを流した。
終了後、小坂市長は「訓練の反省点を各部署で点検し、災害の備えをしてほしい」と呼びかけた。
近く庁議を開き、各部での反省を出し合い、市職員行動マニュアルなどに生かしていく。 -
南箕輪小学校で祖父母参観
南箕輪村の南箕輪小学校(宮原貞雄校長、707人)で31日、祖父母参観があった。1窶・限は授業参観、3現は2年生と合唱クラブの発表を体育館で聞いた。年に1度の機会に、孫の勉強する姿を一目見ようと、大勢が訪れた。
歌の発表には約300人以上の祖父母が集まった。2年生は「夕やけこやけ」「虫のこえ」、3年生以上の有志でつくる合唱クラブは「HEIWAの鐘」を一生懸命合唱。それぞれ、この日のために、ほぼ毎日の練習を積んできた。
2年生は鈴やシンバルなどを使って虫の音色を演出。歌の最後には「おじいさん、おばあさん、いつも優しくお世話してくれてありがとうございます。いつまでもお元気でいてください」とメッセージを添え、感謝の気持ちを伝えた。歌のプレゼントを記録に残そうと、ビデオカメラなどを構える人もいた。
離れて暮らす2人の孫を見ようと訪れた夫婦は「授業を楽しくやっている姿が見ることができてよかった。孫の成長は楽しみ」と話した。 -
少年少女けん玉道選手権 平澤菜菜さん日本一
全日本少年少女けん玉道選手権大会(8月28日・東京)女子の部で伊那東小学校5年の平澤菜菜さん(11)が優勝、全国小学生陸上競技交流大会(8月27日・東京)女子走り高跳びで西春近北小学校6年の有賀楓子さん(12)が3位に入賞した。2人は1日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に報告をした。
平澤さんは2度目の挑戦。大会では初戦の1個目の技を失敗してしまったものの「緊張ぜずに試合を楽しむ」を心掛け、勝ち進んだ。「今までの練習の成果がちゃんと出せてよかった」と優勝を喜び、「目標は2連覇」と意気込んでいた。
有賀さんは県大会で樹立した大会新記録を5センチ上回る1メートル35センチを飛んだ。「競技場がとっても広くて緊張してできないと思ったが、いつもどうりに飛べてよかった」と入賞に満足していた。 -
天竜川 元気ですか
民間を中心とした52企業・団体、合計349人が参加して24時間、一斉に水質検査をする「天竜川水系健康診断」が1日午前10時に始まった。諏訪湖から遠州灘に至る水系31河川49カ所で、2時間おきに13回連続観測する。2日午前10時まで。
循環保全を重視する企業などでつくるリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)などが主催し、今年で9回目。
第1回観測時刻。伊那市内の小沢川と天竜川の合流地点に位置する小沢橋では、浄化槽関係の仕事に携わる人たちでつくる環境技術ネットワークの3人が、小沢川の水をくみ上げ、検査した。
測定値はCOD(化学的酸素消費量)が3、pH(水素イオン濃度)8・0、NO3(硝酸態窒素)0・805、PO4(リン酸態リン)0・1155。「まあまあきれい」の評価だった。
この地点では6回目の観測という鵜沢正行さん(63)=駒ヶ根市中沢=は「小沢川は、下水道処理がされていない家が多いため影響が出やすい。午前10時は生活廃水が一息つくころなので、こういう結果。昼を過ぎた午後2、6時くらいに数値が上がると思う」と話した。
調査は水系全体の汚染の種類、工業・農業排水や生活排水が時間的にどのような影響を及ぼすか掌握する。 -
訓練積んで有事に備える
「防災の日」の1日、高遠町と長谷村の各小中学校で防災訓練があり、緊急避難体制などを確認し、有事に備えた。
高遠小学校(宮下廣規校長、248人)では、授業中に震度4以上と思われる地震の発生を想定。児童たちは校内に緊急放送が流れると、教諭の指示に従い、机の下に身を隠した。
揺れの一時おさまりを告げる放送で、帽子をかぶったり、座布団で頭を覆いながら、すみやかに校庭に避難した。
宮下校長はあいさつで、1923(大正12)年に発生した関東大震災の被害を紹介し、「地震はいつ起こるかわからない。訓練だからといって安心せずに、常に緊張感をもって取り組むことが大事」と呼びかけた。
訓練終了後に各クラスで開いた反省会では、担任から「訓練とあって気持ちが緩んでいるせいか、のんびり行動する姿があった」と指摘を受ける学年もあった。
また、町内の3保育園で東海沖地震の発生を想定した園児引き渡し訓練があった。町と各保育園が連携し、町内放送によって、保護者が避難場所に園児を迎えにくるまでの一連の流れを確認した。
第一保育園(山岸加代子園長)では、非常食と水がこの日のおやつ。避難場所での食生活を体験した。
職員の指示で防災頭巾を被って、近くの高遠小学校校庭に避難。町内緊急放送で、各家庭にそれぞれの保育園の避難場所が伝えられると、保護者や家族らが迎えにきて、園児が引き渡された。
保護者のなかには、リュックサックを背負い、軍手などを身に付けて迎えにくる姿もあり、防災意識を高めていた。 -
紅葉ゆっくり楽しんで
高遠町と町観光協会は、色鮮やかな紅葉を楽しめる高遠城址公園の「秋まつり」の期間を例年より1週間伸ばす。10月29日から11月13日までの16日間。
4回目の秋まつりは、期間延長を要望する住民からの声や、「開催期間以上に紅葉が楽しめる」という例年の実績から検討し、期間延長を決定した。
春の桜まつりとは違い、秋まつりは食べ物の出店がなく、食の提供に欠けていたが、今回は地元住民の協力を得て、長イモの名産である金井地区のボランティアグループによる「とろろご飯」や高遠そばの会の「高遠そば」などを提供し、充実させる。
まつりは、胡弓(二胡)楊興新の演奏、そば打ち体験、クイズ大会など多彩なイベントを繰り広げる。 -
ヒマワリ個性豊かに描く
長谷村、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、村保育園の園児が杉島地区の休耕田に種をまき、満開となったヒマワリを描いた絵画展示会が9月中旬まで、美和郵便局ふれあいの部屋で開かれている。
年少から年長児まで35人がクレヨンや絵の具を使って、満開のヒマワリを8月上旬に観察した際の様子を思い思いに表現。画用紙いっぱいに大輪のヒマワリを描いた作品や、自分自身とヒマワリを描き、自分の背丈の倍以上に成長した立派なヒマワリを表現した作品などがある。
さらに、種の収穫に喜ぶ様子やヒマワリの迷路から笑顔をのぞかせた園児の姿などをとらえた写真パネル30点も飾った。 -
地域食材の日
飯島町の3小中学校は1日、新鮮で安心、県産ほぼ百%の食材を用いた給食で、長野県や飯島町の良さを実感し、児童、生徒の食べ物や農業への関心を高める「地域食材の日」を実施した。
このうち、飯島小学校では、キュウリ生産者の杉原和男さん=山久=、スイカ栽培の羽生章二さん=岩間=、カボチャを低農薬で栽培する米山節子さん=本郷=、ニンジンをぼかし堆肥で栽培する唐沢義一さん=石曽根=を招き、4クラスに分かれ、野菜中心の給食を囲んで交流を深めた。
この日の献立は、米山さんのカボチャ、唐沢さんのニンジンがたっぷり入った夏野菜カレー、塩イカのサラダ、すずらんハウス(駒ケ根市)の飲むヨーグルト、ごはんは飯島町産のコシヒカリを用い、デザートは飯島町の幸水ナシを用意した。
このうち、カボチャ生産者の米山さんを迎えた4年1組(土橋浩一郎教諭、28人)では、自分たちも畑でキャベツを栽培しているとあって、「野菜を作る時、気をつけていることは」「虫がついたら、どうするの」など、日ごろ疑問に思っていること、困っていることなどを率直に聞いた。
米山さんは「野菜栽培は土が大事、化学肥料を使わず、堆肥で栽培している。危険でない農薬を使って、回数は2回までとしている」と具体的に答えた。
この後、児童らはおいしい給食を味わいながら、生産者の苦労、食べ物の大切さをかみ締めた。 -
中川2小学校で避難訓練
「防災の日」の1日、中川村の2小学校では地震防災訓練を行い、気を引き締めた。
このうち、中川西小学校では「地震だ、机の下にもぐって」の指示で、一斉に机の下に頭から足まですっぽりもぐり込んだ。続いて「大きな地震が発生しそうなので、校庭に避難を」の校内放送を受け、防火扉をくぐって校庭に避難した。
校庭では各学年ごと、家の人への引渡し訓練。「名前と顔を確認してから、手渡しで家の人に渡す。家の人が迎えに来ても、黙って帰らず、先生に言ってから帰る」と話し、予行練習もした。
一方、中川西小学校では、防災ずきんを被って、校庭に避難。職員による消火訓練を見学した。
久保村和子校長は「情報をきちっと耳に入れ、どういう行動をとったら良いか、的確に判断することが1番大事、自分の身は自分で守るように」と呼び掛けた。 -
萱野高原に響く
箕輪中部小の音色箕輪中部小の金管バンドと合唱団の成果発表会が28日、箕輪町の萱野高原信州かやの山荘であった。山頂から響く音色は、初秋のさわやかな風に乗って眼下の箕輪町に広がっていった。
課外活動の一環で今回が初めて。約130人が参加。日頃練習を重ね、夏にNHK合唱コンクール地区大会銀賞(合唱団)や、県小学生バンドフェスティバルさわやかステージ賞(金管バンド)などの成果をおさめた児童たちをねぎらい、音楽活動を充実させて行くを狙って、学校・父兄が協力して開催した。
成果発表会の後は、バーベキューで腹ごしらえ。広い萱野公園を駆け回って遊んだ。
金管バンドは、05年度春の時点では6年生だけだったが、5年生や3年生が多数加わり、フェスティバル前には金管楽器が足りなくなるといううれしい悲鳴も。木琴や鉄琴、アコーディオンなど通常楽器も加えてバンドを編成したという。発表会では、6年生と担当教諭だけによる「聖者が街にやってきた」などの演奏もあり、盛んな拍手を受けていた。 -
南箕輪村庁内プロジェクトチーム始動
南箕輪村は、村の課題を検討するため、庁内に6つのプロジェクトチームを組織した。チームごとに会議を重ね、総合計画推進委員会や調整委員会に諮っていく。
チームは▽企業誘致推進▽大芝高原利活用▽南箕輪村らしさ追求▽組外解消対策▽地域福祉推進ネットワークづくり▽行政改革推進-。8人から11人程度の職員で構成する。
30日は、企業誘致推進プロジェクトチームの第1回会議をがあった。誘致の方法、村内の土地、上下水道など基盤整備の現状を話し、今後の進め方を協議した。
優良企業を誘致することで産業の高度化、雇用の拡大を促進し、村の産業・経済の確立を図る。メンバーは産業課、建設水道課、総務課の課長はじめ職員9人。堀正産業課長がチームリーダーを務める。
堀リーダーは「村長公約に優良企業誘致がある。長い目で推進しないといけない課題だが、村長任期の前半に方針を出していきたい」とあいさつした。 -
小西朝子展3日から
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館は特別展「小西朝子展窶葱UNST(芸術)・Mental(衝動)・Simple(独慎)」を3日から10月30日まで開く。最新作を含む彫像などの作品約70点を展示する。
小西さんは1970年東京生まれ。多摩美術大絵画科油画卒。97年渡仏し、各地で個展開催。現在もパリにアトリエを構え活躍中。
午前9時窶伯゚後5時30分。入館料は大人千円、大学・高校生800円、小・中学生500円(土曜日は小・中学生無料)。期間中休館なし。
問い合わせは同美術館(TEL83・5100)へ。 -
駒ケ根市第21回ふれあい広場4日に
駒ケ根市の第21回ふれあい広場(実行委員会・市社会福祉協議会主催)は「ともに生きるふれあいのまち」をテーマに、4日午前10時窶伯゚後3時に総合文化センター・すずらん公園を主会場に開かれる。会場には▽あおぞら広場▽バザール広場▽アルプス広場窶狽ェ設置されるほか、文化会館大ホール、あおぞら広場特設ステージでそれぞれ演芸会が催される。開会に先立ち、午前9時25分にJR駒ケ根駅前をパレードが出発し、会場まで練り歩く。
問い合わせは市社協(TEL81・5900)へ。 -
地域子ども育成100人の会
駒ケ根市の市民らでつくる地域子ども育成100人の会(村上守伸代表世話人)は30日、今年度の第1回会議を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が参加し、現代の子どもたちを取り巻くさまざまな問題点について意見を交わした=写真。村上さんは「現状を把握するため問題点を出し合い、次回の会議でその原因を探っていきたい」と述べた。
出席者は「子どもにどう接していいのか分からずに悩んでいる親が多い」「若い母親が一人で子育てをするのは大変。地域の人が何か手助けをできないか」「戦中世代に甘やかされて育った世代が親になっている。今後が心配」などと意見を出し合っていた。
中原稲雄教育長はあいさつで「子どもがおかしくなったのではなく、大人社会がおかしくなった影響を受けている。子育てを通じて良いまちづくりができるよう皆で考えていこう」と述べた。
事務局によると、今後数回の会議を経て今年度中をめどに「子育て10カ条」を策定したいとしている。 -
05衆院選 立候補者の横顔(1)
三沢好夫氏(61) 日本共産党「根っからの機械工だよ」窶薄レをむいて大きな声で語る。労働者として生き、その生活を守るために組合運動に打ち込んできた自信と誇りがにじんだ。
15歳でオリンパス光学伊那事業所に入社。以来、42年間生産現場の第一線で働いた。働きながら上農の定時制に学び、仕事も組合もバレーボールなどのスポーツも真剣に打ち込んだ。合理化・人員削減反対。女性労働者の差別是正や権利向上。「汗水流して働くものが報われる社会にしたい」窶曝J組時代の思いは今も変らない。
街頭演説で満蒙開拓団で満州に行ったという老人から「戦争だけはダメだ。頑張ってくれ」と声をかけられた。胸に込みあげるものがあった。「憲法9条は絶対に守らなければ」との思いを一層強くしたという。
いつもは家族で介護している89歳になる実母を、期間中は老人福祉施設に託して選挙を戦う。「年金・高齢者福祉の問題はまさに身を切るように切実だ」と強調する。
自他共に認める人情家。テレビドラマでそっと涙を流すこともあるという。約20年間に渡り南箕輪村のママさんバレーの監督を務めたこともあるスポーツマンでもある。
好きな言葉は「真実一路」。「そういう風に生きたいと思ってきた」と話す。
伊那市生まれ。南箕輪北殿在住。3人の息子は独立し、母・妻と3人暮らし。 -
新谷選手に聞く 五輪にかける想い
来年2月のトリノ冬季五輪。宮田村出身でスピードスケート短距離の新谷志保美選手(竹村製作所)は、昨季のスランプを乗り越え、五輪代表、さらにはメダル獲得のため練習を続けている。近く米国・ソルトレークで氷上合宿が始まるが、それを前に本人に五輪にかける想いを聞いた。
‐絶好調だった03‐04シーズンから一転、昨季は不振にあえいだが
体の小ささをカバーするためには、筋力を付けなければと体重を増やした。しかし、体脂肪が増えてしまった。体重が増えたわりに、筋力がつかなかったので、バランスを崩してしまった。
‐改善するための現在のトレーニングは
陸上トレーニングで筋力と体力アップを同時に行っている。ショートトラックのリンクで氷上練習も続け、オフの間も技術向上に努めてきた。テクニックと支える体力、今やっている練習が冬につながると信じている。
‐昨季はベテランの岡崎朋美選手(富士急)らベテラン勢や、吉井小百合選手(三協精機)など若手の台頭もめざましかったが
人と比べても仕方がない。自分を伸ばすことができるのは、自分しかいないと思ってやっている。
‐シーズンを前にした今の心境は
緊張感とやるしかないという気持ち。五輪は出場するだけでなく、金メダル獲得が目標。そのためには選考レースなどで世界記録を出さなければ、難しいと感じている。そのための練習を今は続けている。
◆新谷志保美 1979年8月10日生まれ。宮田小学校2年の時に、父純夫さんが指導するクラブでスケートを始めた。中学、高校、大学と各年代のタイトルを独占。昨季はW杯500メートル総合で11位と苦しんだが、03縲・4シーズンは総合3位になるなど、世界のトップスケーターとして活躍。宮田村の実家に帰省した時には、家族、愛猫と時間を過ごす -
婦人学級が住職の講話聞く
宮田村公民館の婦人学級は29日、中越区の圓浄寺に足を運び、古藤崇志住職の講話を聞いた。お互いの考えを尊重し合う大切さを説き、「明るく仲良く正しく生きたい」と話した。
ジョークも交えた講話に、約40人の学級生からは笑い声も。住職は極端な考えをする人が増えてきたと指摘し、「私たちはそれぞれ考え方が違う。人を追い詰めることによって、考えを押しつけるものはいかがなものか」と世相を反映しながら話しを進めた。
「信仰も同じ。柔軟にやっていくのが日本人の良さ」とも語り、偏った考え方ではなく、ルールの中で誰もが仲良く、そして明るく生活することが大切と話した。 -
ポンプ操法県大会の結果を地元に報告
県消防ポンプ操法大会(7月)小型ポンプの部で5位に入賞した宮田村消防団第3分団第5部は28日、寄せられた応援に感謝の気持ちをこめて、地元の大原区で報告会を開いた。
大原区の役員ら約30人を招待して懇親。「皆さんの協力に本当に感謝しています。今後も区の防災のため、微力ながらやっていきたい」と北原貴明主将はあいさつした。
小出義光区長は「消防団は年々技術をあげ、実を結んだ。この若い人たちの力を区の活性化にもつなげていきたい」と、団員の労をねぎらい、期待も寄せた。 -
長谷村公民館「歩け歩け運動」
長谷村公民館(伊藤智良館長)主催の恒例行事「歩け歩け運動」が28日あった。美和湖畔道路と美和ダム再開発事業施設見学をテーマに、約10キロの道のりを歩いて回った。集まった村内の家族連れなど約170人が、交流を深めながら気持ちのよい汗を流した。
美和ダムへの土砂流入を制御する洪水バイパストンネルを訪れた一行は、吐き口から約200メートルまでを見学。国土交通省・三峰川総合開発工事事務所の伊藤隆盛副所長の説明で知識を養った。トンネル内はひんやりと涼しく、奥へ進むと次第に暗くなり、子供たちは探検気分で大はしゃぎだった。
3人の息子と一緒に参加した、同村溝口の女性(40)は「地元にいても機会がないと入れないので、貴重な体験になった」と話した。
「歩け歩け運動」は長谷村の自然と施設の学習をするとともに、健康増進、体力向上などを図ろうと、1973年に始まり21回目。 -
就業体験の福祉大生 小学校で実務を体験
宮田村役場で就業体験をしている日本福祉大学経済学部(愛知県美浜町)の学生3人は30日、宮田小学校で花壇の世話や図書館業務の手伝いなどの現場実務を体験した。
仕事に対する意識向上を目的にした大学のインターンシップ制度を活用して来村。同村は福祉大と友好協力宣言を結び4年前から学生を積極的に受け入れている。
花壇の世話は、平松哲嗣教諭が補助につき、来年植えるパンジーの花の種まきと、マリーゴールドの枯れた花の除去をした。学生らは、特に注意をされることもなく、積極的に、素早く仕事をこなした。
平松教諭は「非常にまじめで、学習に対する取り組み姿勢がよい。気配りもよく、今日は作業が進み助かった」と3人を評価した。
立川剛之さん(20)は「小学校の仕事は思っていたよりもやることが多いことを知った。普段は黒板に向かって勉強しているが、現場での実習は体を動かしたりと楽しく、得るものも多い」とし、村民の印象については「人柄が優しく親切で、山に囲まれた環境が新鮮」と話した。