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宮田小3年3組がリンゴ収獲
宮田村の宮田小学校3年3組は18日、作業を手伝い成長を見守ってきたリンゴ「ふじ」の収獲を駒が原の農園で行なった。お世話になった園主の樋屋喜吉さんに感謝しながら、真っ赤な実を丁寧にもぎとった。
社会科の校外授業の時に偶然出会った樋屋さんの農園で、春先からリンゴについて学習。1本の木を借りて、袋かけなどの栽培も体験してきた。
先日、駒が原地区は局地的な強風で落果被害がでたが、子どもたちの木は奇跡的にほぼ無傷。
この日の児童は、農家の大変さを感じながら、被害がなかったことにひと安心。強風に耐え立派に実ったリンゴを一人、ひとり手にした。
12月には樋屋さんらを呼んで、感謝の意味を込めて収獲祭を開く予定だ。 -
本年度当初比1億9千万円減の31億円を目標に予算編成を
宮田村は18日、建設事業など投資的費用を本年度の7割以内に抑制し、予算額も本年度当初に比べ約1億9千万円減の31億円を目標とする来年度の予算編成方針を示した。慣例にとらわれず事務事業を見直し、根本から積み上げる「ゼロベース予算」で編成に取り組む。
本年度当初予算額の9割を上限として、一般財源を各事務事業に配分。継続する県単農道と土地区画整備事業を除き、投資的費用の見直しも徹底する。
来年度からは行政評価制度も導入するため、今回の予算編成は事業効果を再検証する意味合いも強い。
そのため予算額だけでなく、事業に見合った制度への変更なども検討し、歳出削減に努めたい考えだ。
また、将来的な財政難を見越して、来年度予算は基金からの繰り入れを見込まないことが基本方針。数年続いている緊縮予算を継続し、持続可能な村財政の確立を目指す。
この日は、職員を集めた会議で編成方針を説明。村長就任後初の予算編成となる清水靖夫村長は、徹底的な見直しと、地域の要望、実情に沿った事業展開を呼びかけた。 -
出張農業試験場開催
県農事試験場などは17日、環境に優しい農業技術の普及・問題解決を目的とした「出張農業試験場」を伊那市のJA南信会館で開いた。地元生産者や農業関係者などが集まり、減農薬・減科学肥料への取り組み事例を学んだり、今年度、上伊那で段階的に導入されている温湯種子消毒について意見交換した。
JA上伊那は、本年度南部で導入した温湯種子消毒の結果を報告。細菌病やバカ苗病の発生抑制は、従来の消毒と同じ効果が得られ、環境付加の低減にもつながる窶狽ニして、今後は北部、中部でも温湯種子消毒の機械導入を進め、06年度からは個人育苗にも対応しながら温湯種子消毒種モミの早期普及に務める方針を明かにした。
上伊那農業改良普及センターは、温湯種子消毒した種モミの保存技術実験の中間経過を報告。実際にモミを保存するのは冬期で、低温期に再実験する必要があるとしながらも、ファンで水分量を15%以下にしたモミが、4カ月後も90%以上の発芽率を確保できた経過を示した。 -
はら美術で梅木草屯能面展
600年引き継がれてきた能面を今に伝える面打ち師・梅木草屯さん(80)の能面展が、23日まで伊那市旭町のはら美術で開かれている。喜怒哀楽を通して生きた人間の魂を打ち込んだ女面や男面など約50点が、訪れた人を圧倒している。
20日に県伊那文化会館である「伊那能」に合わせ、より関心を高めてもらうことを目的としたもの。
同じ種類でも宗家ごと微妙に面持ちは異なっており、面打ち師は、それを忠実に再現しながら技術を引き継いでいく。
同じ女系でも、女性の怨霊・恨みを芸術化した「般若」と、かわいらしさを表現した「小面」では訴えるものが全くことなり、人間の持つ感情が、表情をリアルにしている。
梅木さんは「生きた顔であるかどうか、何かを訴えかけているかどうかを感じてほしい」と話していた。
入場無料。 -
【記者室】返事が小さい
駒ケ根の青年海外協力隊訓練所は途上国への援助の志に燃えた若者たちに派遣国の言語や習慣などを習得させ、年間数百人をボランティアとして世界に送り出している。79日間の訓練を終えて誇らしげに修了証を受け取る候補生らの表情はりりしく、頼もしい▼だがどうしたことか、晴れの修了式で1人ずつ名前を呼ばれて進み出る彼らの返事はほとんどが聞こえないほどに小さい。燃える意気込みで途上国に飛び出す彼らにあの小さな声はいかにも不似合いだ▼ただでさえ、日本人は何を考えているのか分からない窶狽ニ世界中で言われているのだ。ハッタリでもいいから大きな声であいさつや返事を交わし、好印象を与えて相手の心にどんどん入り込んでいってほしい。 (白鳥記者)
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【南大東島再訪記】広がる子どもの交流〈上〉
伊那への児童派遣、村予算に計上へ
「今後も、信州・伊那と南大東島の小中学校の交流を継続していくために、村は来年度予算にその経費を計上する方向で検討しています」
水田の無い南大東島の島民に食べてもらおうと、伊那市の有志が作った「友好米」を持参した「伊那コメ娘」一行を前にして、照屋林明南大東村長は、こうあいさつした。3日の村役場へのコメの贈呈式。村長の背後には助役以下村役場の職員全員が並んでいた。
「あぁ、そんなところにまで話が進んできたんだなぁ……」。コメ娘代表の井地千代子さんはつぶやいた。
沖縄県の市町村には、第2次世界大戦で、講和条約が結ばれる前に米軍が行った土地の強制収用などの行為に対する保障として、対米請求権が認められている。基金が設けられ、その果実で市町村などへの事業補助が行われる。以前は、道路整備などのハード面に利用されてきたが、近年は子どもの交流や教育振興の事業に当てられることが多いという。
照屋村長は、その対米請求権事業の1つとして、来年の春か夏、島の子どもの代表を伊那市に派遣する計画があることを明らかにしたのだ。
「信州は、島とまったく自然環境が違う。島では体験できないことを体験し、そこで育つ子どもたちと交流することはとても大切な体験になると思う」。と照屋林伸同村教育長も語った。照屋さんも8月に伊那を訪問した1人。千畳敷カールで島の校歌を歌った時には、「自分自身も何か胸を張る気持ちになった」と笑う。
南大東島はこれまで、100年前の島開拓の時に八丈島出身者が多かったことから、八丈島の小中学校と交流を深めてきた。それはそれで重要なのだが、環境的には似通った地域同士であり、山・川・稲・紅葉・雪・氷……等が見られる地域の子どもとの交流を求めていたのだという。
8月に伊那に来た子どもと久しぶりに話していると、すぐにその友だちが回りに集まり、「水は冷たいの?」「田んぼって足が沈んじゃうの?」「お祭りの音楽花火は毎年見られるの?」と話しかけてきた。「今度は僕たち行けるかなぁ?」。そのうちの一人が言った言葉が印象的だった。 -
元箕輪消防署員2人が秋の危険業務従事者叙勲を受章
秋の危険業務従事者叙勲で、元伊那消防組合消防本部箕輪消防署員の柴家道さん(67)=箕輪町松島、伊東一晃さん(66)=南箕輪村南殿=が瑞宝単光章を受章した。17日、町役場で平沢豊満町長に喜びの報告をした。
箕輪消防署では初の受章に加え、一つの署で2人が一度に受章するのは珍しいという。
柴さん、伊東さんともに、「実感がわかない。当たり前のことをやってきただけだが、天皇陛下から叙勲を頂けるなんて光栄」と語った。
両氏は、61年から町消防団員として地域住民の安寧秩序の推進に努め、伊那消防組合発足の翌年、74年に消防士を拝命。消防一筋に勤め、現在の消防の礎を築いた。
柴さんは、96年の町の繁華街で3棟を全焼した火災を教訓に、大型防火水槽の設置に尽力し消防水利などの施設強化に努めたほか、事業所や危険物施設での警防マニュアル作成、署員教育などに力を注いだ。隊長として先頭に立って指揮をとり、「全国救助大会に行ったことが印象に残っている」という。
伊東さんは、救急出動件数の増加から救急車2台体制の実現に尽力し、救急体制の強化とスムーズな対応を確立。消防団に対しても救護員の統率指導、警防戦術など火災現場で役立つ技術の習得に貢献した。「生命、財産を守るのが使命。救急のときは生命の維持が一番難しかった」と振り返った。
町長は両氏の受章を祝い、長年の労苦をねぎらった。箕輪消防署も、「職員の輪のまとめ役をし、今の基礎を作ってくれた人たち。先輩の受章はうれしく、後輩の励みになる」と喜んでいる。 -
上伊那歯科医師会コ・デンタル講習会
上伊那歯科医師会(原田寿久会長)は16日、05年度コ・デンタル講習会を箕輪町文化センターで開いた。歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付、歯科技工士の219人が、ヘルスカウンセリングのスキルを学んだ。
講師は、ヘルスカウンセリングセンターインターナショナル所長の小森まり子さん。昨年に引き続いての講演で、「共感コミュニケーション2」と題し、メンタル(心理・思考・知性)の個人的な状態が反映される非言語メッセージや、アサーション(上手な自己主張)などについてゲームを交えて話した。
非言語メッセージは視線や声の調子、表情、態度やしぐさ、オーラ、病気を生み出すストレスからくるものなどがあり、「多くは無自覚で発生し、言動のくせ、病気、生活習慣などに影響して悩みや人間関係の悪化を作り出す要因にもなる」と説明。くせを作る脳やキレる脳、自分をコントロールする脳などを紹介し、「健康指導は自分をコントロールする人間の脳に働きかけることが大事。よく話を聞き、笑顔で朗らかに接することが大事」とした。
感情伝達は、言葉はわずか7%、声の調子が38%、表情が55%という数値を示し、「言葉だけでは真意は伝わらない。何を言うかではなくどう言うかのほうが伝わる。“お大事に”をどう言うかがとても大切」と話した。 -
ハッチョウトンボ生息 広さ・数が全国最大規模
伊那市は18日、新山のハッチョウトンボ生息調査の結果を発表した。環境省の05年版レッドデータブックの準絶滅危ぐ種に選定されるモートンイトトンボなど27種類を確認。生息地の広さ、ハッチョウトンボ数は「全国最大規模」という。
調査は、日本蜻蛉(とんぼ)学会会長の枝重夫さん(73)=松本市=に依頼。5月から9月にかけ、月1回のペースで湿地を中心に調べた。
生息地は富県上新山の私有地0・7ヘクタール。ハッチョウトンボの発生数は5千匹と推定。そのほか、希少種であるルリボシヤンマ、ヒメアカネ、ネキトンボなど多くの種類を確認した。近くにあるゴルフ場脇の沢では、指標昆虫のムカシトンボや、ヒメクロサナエが見られた。
枝さんは▽湧水があり、1年中ひあがらない▽草丈が短く、日当たりがよい窶狽ネど「ハッチョウトンボの生息する条件が整っている」と説明。どこの池でも見られるクロイトトンボなど普通種が見られなかったことなどから「さらに5、6種は増えるのではないか」と話した。
市は引き続き、調査する方向で検討。
本年度は「トンボの楽園」保護事業として、地域住民の協力を得ながら生息地が踏み荒らされないように歩道などを整備する。
ハッチョウトンボは体長2センチほどで「世界で最も小さい」といわれ、5月下旬から8月中旬ごろまで見ることができる。県内の生息地は19カ所あるそうだ。 -
奥入瀬渓谷など四季の風景美しく
箕輪町中曽根の洋画家向井敏一洋画個展が18日、伊那市生涯学習センター2階展示ギャラリーで始まった。青森県の奥入瀬渓谷など風景画52点が並ぶ。22日まで。
テーマは「山河の四季を描く」。作品のうち奥入瀬を題材にしたのは14点ほどで、新緑と紅葉の風景が描かれる。奥入瀬は「原始的な川といわれる。年間を通して水量が一定で、川辺に草と木が生えた風景」に引かれ、5・10月に現地へ行ったという。
そのほか、地元の仙丈ケ岳や西駒、冬の白馬連峰など四季折々の近作がそろう。サイズはF6縲・0号。
向井さん(58)は「筆を止めるときが完結ではなく、見ている人に何か伝わるものがあれば」と話している。
開館は午前10時縲恁゚後5時(最終日3時)。入場無料。 -
伊那社会保険委員大会
伊那社会保険委員会・長野社会保険事務局伊那事務所は16日、伊那市のプリエ・キャスレードで第19回伊那社会保険委員大会を開いた。社会保険委員ら約100人が出席。
あいさつに立った唐沢敏治会長は「社会保険行政は納得できるものが出ていない。従業員の幸せを考えたとき、社会保険委員の役割は大きい。各企業で持てる力を発揮してほしい」と呼びかけた。
そのあと、社会保険委員功労者として21人を表彰。
講演では、長野社会保険事務局指導医療官で、医学博士の並木一郎さんが「歯と口腔の健康を考える」と題して話した。
社会保険委員は医療保険制度や公的年金制度の知識を習得し、事業主や従業員などに社会保険に関する指導や相談を受け、健康管理事業を推進している。
功労者表彰を受けたのは次の皆さん(敬称略)。
◇社会保険委員功労者▽社会保険庁長官表彰=丸山和夫(伊那バス)▽長野社会保険事務局長表彰=伊沢芳人(中央アルプス観光)広島一美(羽広工業)小松美代子(旭精工)▽長野社会保険事務局保険課長表彰=北原康男(ニシザワ)中山広子(長谷金属工業)宮下繁(ヨウホク)奥田博子(パブリックレコード)宮下恭子(ミヤシタフーズ)▽会長・所長連名表彰=伊藤雅志(伊那自動車教習所)伊東忠雄(マルエス)赤尾永子(サン工業)原貴子(三洋グラビア)溝口ヤヨイ(ジッソク)春日弘美(光洋設備)今井幸子(エムアイ精密)酒井久美子(宮田衛生社)笠原重治(リッポー鋳造)向山弘恵(協和精機製作所)
◇政府管掌健康保険事業功労事業主▽社会保険庁長官表彰=登内英雄(登喜和冷凍食品)
◇厚生年金保険事業功労事業主▽社会保険庁長官表彰=池戸信昌(豊信合成) -
天竜川上流河川懇談会に50人
南箕輪村の村民センターで17日夜、天竜川上流河川懇談会があった。地域住民ら約50人が集まり、村内にある北殿水位観測所を理解するとともに、天竜川の将来像について意見を出し合った。村、国土交通省天竜川上流河川事務所主催。
水位観測所は、水位の状況によって水防活動や避難勧告の目安の一つとなるもので、河川ごとに設定されている。
懇談会は、参加者一人ひとりが自分の意見を付せんに書き、意見集約する方法で進められた。
地元に観測所があることを「全く知らなかった」「あることは知っているが、機能がわからない」という参加者もおり、地域住民への説明の必要性が挙がった。また「水位は数字でなく、色で表示をしたらどうか」「危険ラインの明示がほしい」などの提案もあった。
将来像では、村周辺の天竜川を写した航空図を用意。参加者が具体的な地点を示し、中州にある樹木の伐採などを要望した。
これらの意見は、反映できるものはしていく。
会場には、天竜川の災害と治水、水生生物調査の取り組みなどのパネルが展示された。
河川懇談会は、夏に開いた区長会などから水位情報がわかりづらいなど河川に対する意見が出たことから初めて開催。今後、各自治体の意向によって流域住民の意見を聞く場を設けていく予定。 -
伊那市富県北福地・はらぺこ保育園
子どもには、里山の中で多くのことを感じながら育ってほしい。こんな保育園、あったらいいね窶煤B母親たちのそんな思いが詰まった「はらぺこ保育園」。森の中にある園舎での生活も、半年を経過した。四季の移ろいと共に、さまざまな表情を見せる里山からは、元気な園児13人の笑い声がいつも聞こえてくる。「先生、こんなもの見つけたよ」「お母さん、楽しいね」。子どもたちは感じたことを全身で表しながら、目を輝かせている。
◇ ◇
全てが手探りからのスタートだった。はらぺこは一方的に預かってもらう場所ではない。母親たちは、園を開始する前に「どんなことをしていきたいか」を保育士の小林成親さんと話し合った。
「命を生かすためのすべを学んでほしい」「『俺は子どものころさんざん山で遊んだぞ』と、言えるように育ってほしい」「何かを創り出す喜びを感じてほしい」、それぞれ表現は異なるが、全ての根幹には「豊かな自然と向き合う中で、健やかに育ってほしい」との願いがあった。作成した“やりたいことリスト”には、山遊び、草木染め、畑づくりなど、が挙がった。
そんな思いに支えられ、活動してきた子どもたちは、親が追いつけないほどのスピードで、自然から多くのものを吸収している。
◇ ◇
はらぺこで変わるのはむしろ母親窶狽ニ話す人もいる。月に2、3度ある「保育当番」は、母親が保育をサポートする日。家庭との両立は大変な面もある。しかし、子どもの成長を間近で知ることができる貴重な時間、自分の子どもと同じくらい愛情を注げる園児たち、自分と子どもを十分理解し、相談に応じてくれる力強い母親仲間・保育士の協力は、悩みや不安さえも吹き飛ばしてくれる。保育・子育ての楽しさや喜びを教えてくれる「はらぺこ」のつながりは、貴重な財産。
◇ ◇
保育士・小林さんは、一人一人の園児と向き合うことを大切にしている。個人差はあれ、子どもは自分で道を発見し、前へ進む力を持っている。だから今の姿を受け入れて待つ。理屈で行動を制限することは簡単だが「どうしてか」を、自身の体験を通して学んでほしい。それは時間のかかることかもしれない。ただ、生きた経験から納得すれば、一生子どもの中に残る。
◇ ◇
母親たちは呼びかける。「小さい子どもと向き合えるのはほんのちょっと。ここはその時間をがっちりと向き合える。気軽に親子で遊びにきませんか」。
◇ ◇
はらぺこは来入児を募集中。入園体験も受け付けている。問い合せは、はらぺこ保育園(TEL76・3341)で平日午後2時縲恁゚後3時に受け付ける。それ以外の時間は(TEL090・1769・4427)伊藤さんへ。
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(伊藤愛子) -
飯島産鉢花大展示即売会
飯島町七久保の道の駅花の里いいじまで19、20日、飯島産のシクラメン・洋ランなど冬の鉢花の展示販売会が開かれる。
シクラメンは町内5軒の農家が家庭用から贈答用の大鉢まで色とりどりの2百鉢を、2軒の洋ラン農家は話題の新品種やキャスレード系など、直立系シンビジュームを中心に百鉢を並べる。
ちなみに価格はシクラメンが千円縲・千円が中心、シンビジュームは3千円縲・千円で、産地ならではの豊富な品ぞろえ、価格で販売する。
冬を彩るシクラメン、洋ランがずらり -
斑鳩町議会が来町、議会と交流会
飯島町の友好都市、奈良県斑鳩町議会(中西和夫議長)は17日、1泊2日の日程で来町、初日は社会福祉協議会を視察し、飯島町議会(野村議長、12人)と交流会を開いた。
斑鳩町から小城利重町長、中西議長をはじめ議員12人、事務局職員の合わせて16人が訪れた。全議員による研修視察は初めて。
野村議長は「お茶1杯がきっかけの個人的なつきあいから、社協の姉妹提携、さらに災害時の応援協定と進み、98年には友好提携が結ばれ、交流の大輪の花が咲いた」と振り返った。高坂町長は「さらに交流の輪が広がり、実が上がるように」と歓迎あいさつ。
中西議長は「当議会でも定数論議が始まっている。12人に削減した飯島議会の議会運営を参考にしたい」。小城町長は「末永く交流でき、お互いの町が発展できるように」と希望した。 -
斑鳩町議会町内視察でりんご狩りを楽しむ
飯島町の友好都市、奈良県斑鳩町議会(中西和夫議長、16人)は18日、町議会の案内で、陣屋や果樹農家、JA上伊那果樹選果場、道の駅花の里いいじまなど町内の各施設を視察、町の文化や歴史、農業、産業施策に理解を深めた。
このうち、上の原のリンゴ農家、市村潔さん宅では、真っ赤に色づいたふじリンゴの園内で、市村さんから「飯島のリンゴは蜜が入っておいしい。下から押し上げるように採る」と教わり、議員らは早速、大きなリンゴを選んでもぎ採り、丸かじりした。
リンゴがなっているのを初めて見た議員もあり、カメラや携帯電話で写真を撮って楽しんだ。
飯高昭二議員は「自然の中で、飯島のおいしい空気と一緒に食べるリンゴの味は格別」と喜んでいた。 -
大草駐在所の深沢尚子さんが表彰
中川村大草の駒ケ根署大草駐在所の深沢源浩巡査部長の妻、尚子さん(58)は15日、県警本部の「警察官駐在所勤務者夫人表彰」を受賞した=写真。10年以上、駐在所勤務の夫に協力、援助した夫人が対象で、県内では6人のみ。
県警生活安全部の伊東政市部長が訪れ、駒ケ根署長ら関係者が見守る中、伝達した。
受賞した尚子さんは「残すところ後2年、夫を助け、地域の安全安心のために頑張りたい」と笑顔を向けた。 尚子さんは71年結婚と同時に南信濃村南和田駐在所に赴任、真田町長駐在所、長野市綿打駐在所を経て、昨年4月大草駐在所に。「中川村は自然が豊かで、気候は温暖。村民は丸く、良いところ」。 結婚早々、浅間山荘事件に遭遇、前線の夫に代わり、留守を守った。「テレビで現場が中継され、夫は常に危険にさらされていると実感した」。豪雪の栄村にも2年間勤めた「家族全員で雪下ろし、雪片付けに苦労した。夫が警らに出て、1人になると心細かったが、10年間、平穏に暮らせた」と振り返った。 深沢巡査部長は「中川村は高齢者が多く、交通事故が心配。今年は小渋の落石事故や、ガードレールの金属片など珍しい事件が発生した。駐在所が地域住民の安心のより所となるように、妻とともに努力したい」と話していた。 -
高遠歴史博物館で貴重な拓本を公開
高遠町東高遠の町立歴史博物館で27日まで、第22回特別展「拓本展窶柏甯・0年・今変革の時」が開かれている。同館が所有する、町に縁の深い人物の拓本を中心に約30点を公開。「精神文化の大切さと正しい価値観や倫理観を学ぶ一助にしたい」とした。
砲術家の坂本天山が客死した長崎平戸の門人によって文化2年、皓台寺に建立された墓碑銘や、中国山東省曲阜の孔子博物館院の前庭にある孔子像、蘭学者の熊谷珪碩が内藤頼直公に献上し、1872(明治5)年に高遠小学校に寄贈した水戸藩校の弘道館碑の拓本などを並べた。
町出身で東京音楽学校(現東京芸術大学)の初代校長・伊沢修二氏の記念碑や顕彰碑、高遠城址公園にある高遠公園碑や靖国招魂碑も展示している。
午前9時から午後4時30分まで。入館料は一般400(団体300)円、小中学生200(団体150)円。
問い合わせは、町立歴史博物館(TEL94・4444)へ。 -
4人を納税表彰
「税を考える週間(11窶・7日)」の17日、伊那市の伊那税務署(中島善吉署長)で納税表彰式があった=写真。
国税の申告と納税及び租税教育などに関して功績があった4人を表彰。本年は青色申告制度55周年に当たり、青色申告の普及・育成などに貢献し、制度の発展と税務行政の円滑な運営に功績のあった4人にも感謝状を贈呈した。
中島署長は「受彰は日ごろの努力のたま物。これからも申告納税制度の定着の発展のために、いっそうのお力ぞえをお願いします」とあいさつ。受彰者の代表で伊那法人会常任理事の小口幸子さんは「受彰に恥じることのないよう、今後も努めていきたい」と感謝の気持ちを述べた。
受彰したのは次の皆さん。
【税務署長納税表彰】
▽小口幸子(伊那法人会常任理事、伊那法人会女性部長)▽黒河内靖(県酒造組合前理事、伊那酒造協会前理事長、伊那間税会前理事)▽渕井和子(県納税貯蓄組合連合会理事、伊那地区納税貯蓄組合連合会理事、伊那地区納税貯蓄組合連合会女性部長)▽小澤勝正(伊那法人会常任理事、伊那法人会研修委員長)
【青色申告制度施行55周年記念署長感謝状】
▽橋爪利行(伊那法人会監事)▽上田昇(上伊那青色申告会連合会会計)▽小田切和雄(伊那法人会厚生委員、伊那法人会箕輪支部副支部長)▽田中義文(宮田村青色申告会前監事) -
無許可で風俗営業 飲食店経営者送致
伊那署は17日、無許可で風俗営業をしていた疑いで、伊那市上の原在住の飲食店経営・野澤浩平容疑者(27)を、風俗営業等の規制及び業務の適性化等に関する法律違反で、長野地方検察庁伊那支部に送致した。
調べによると、野澤容疑者は伊那市内の飲食店「C窶薄コ(しいむすめ)」の営業許可を受けず、さらに、16歳の少女に接待させていた疑い。 -
まちづくり大賞の入賞団体・個人を表彰
地域ボランティアの花いっぱい運動を顕彰する伊那市の「まちづくり大賞」の表彰式が15日、市役所であった。
小坂市長が努力賞以上の入賞団体・個人に表彰状などを手渡し、花づくりを通した美化運動の継続を呼びかけた。
最優秀賞に選ばれた「東松福寿会」(手良野口)の矢沢善秋さんは「自分たちのすむ地域を明るくしようと花づくりをしている。権兵衛トンネル開通や合併を控え、新伊那市のイメージアップのために一層努力したい」と述べた。
「まちづくり大賞」は97年度から始まり、今回は過去最高の23団体・個人から応募があった。「東松福寿会」は東松入り口の道路延長250メートルにスイセン、松笠菊、マリーゴールドなど5種類を植えて管理している活動が認められた。
入賞団体・個人の写真は21日まで、市役所1階市民ホールに展示されている。 -
地域包括支援センター運営協議会
駒ケ根市は16日、地域包括支援センター運営協議会を保健センターで開いた。委員15人のうち13人が出席し、中原正純市長から委嘱状を受け取った=写真。委員の互選により、会長に市民生児童委員協議会の竹上一郎さん、副会長に県看護大の安田貴恵子さんが選出された。出席した委員らは介護保険法の改正や地域包括支援センターの役割と設置・運営などについて市担当者の説明を聞いた。
同センターは、介護保険法の改正により国の方針が予防重視型システムに修正されたことで、地域における介護の総合的な窓口とマネージメント機能を担う施設としての役割を担う。駒ケ根市では人口規模などにより2カ所設置したい考え。
委員は次の皆さん。
▽会長=竹上一郎▽副会長=安田貴恵子▽委員=野々村ハナエ、小出勇、鈴木健司、福沢宏、林朝昭、高橋ひろ子、佐々木弘子、石原早苗、馬場隆志、水野恵美子、斉藤幹彦、小林タキ、西島弘子 -
別荘ローラー作戦
11月の指名手配被疑者捜査強化月間に合わせて駒ケ根警察署は17日、同市菅の台の別荘地を対象にオウム真理教被疑者についてのチラシなどを配布するローラー作戦を実施した。
同署警備課の鈴木眞一郎課長ら6人と別荘地を管理する駒ケ根市職員3人が手分けして182戸の別荘すべてを巡回し、オウム真理教被疑者3人の顔写真入りのチラシと防犯診断カードを手渡して「不審な人物を見かけたらぜひ警察に通報してください」などと呼び掛けた=写真。
別荘地に住む池田恭一さん(65)は「この辺りは人通りもほとんどない。たまに見かけない人や車を目にするが、別荘の所有者かもしれず、不審者かどうかの判断はなかなかむずかしい」と話していた。
別荘地はシーズンオフに入り、滞在する人は少なかったことから、署員らは空き巣の被害などがないか1軒1軒確かめながら巡回していた。 -
駒ケ根病院祭の売上寄付
駒ケ根市の県立駒ケ根病院(樋掛忠彦院長)で10月22日に開かれた「第1回駒ケ根病院祭」の実行委員会は16日、職員らが行ったバザーの売上金2万8千円を同市飯坂の精神障害者共同住居「こまの杜飯坂」に寄付した。実行委員長の藤原利勝副院長らがこまの杜を訪れ、松・ス澄子理事長に寄付金を手渡した=写真。松・ス理事長は「本当に助かる。ありがたいこと」と感謝を述べた。
バザーでは病院職員らが持ち寄ったタオルや食器などの日用品や電化製品など157点を販売した。藤原実行委員長は「思ったより好評で、寄付できるだけの金額ができて良かった。できれば来年以降も続けていきたい」と話した。 -
エーデルこまがねで文化祭
駒ケ根市のケアハウス・エーデルこまがね(福澤亘施設長)は21日まで文化祭を開いている。利用者らの絵画、写真、生け花などの作品展のほか、うたごえ教室の発表会、カラオケ会などが日替わりで行われる。
15日には抹茶を味わう茶会が開かれた。利用者ら約20人が集まり、同施設で茶道教室の講師を務める吉瀬洋子さんが本格的にたてた茶をじっくりと味わった=写真。利用者らは「作法はよく分からないがとてもおいしかった」と満足そうな笑顔を浮かべていた。
展示室には利用者らが制作したちぎり絵、書道、人形、刺しゅうなどの力作が並び、訪れた人たちからは「なかなか大したもんだ」などと感心の声が上がっていた。 -
箕輪町議会議員定数の区長との懇談会
箕輪町議会の議員定数研究委員会(8人、松崎久司委員長)は16日、議員定数についての区長との懇談会を町役場で開いた。意見は「現状維持」「定数減」の両方あり、民意反映のための住民アンケートや10月の町内各種団体長との懇談会の意見とともに、今後の検討資料にする。
町議会は、自立を目指した町が新しいまちづくりを積極的に進める中で、今の議員定数が妥当かどうか研究するため特別委員会を組織。来年1月中に方向付けする考え。現在の定数は18。03年4月の前回選挙で22から18になった。
「定数減」の数は2人、3人、5人などで、「少数精鋭で」「各委員会一人ずつの減はどうか」など。現状維持は「将来人口3万人の町になると予想しているので現状がいい」「あまり減らすことは議会軽視にあたるのでは」「前回選挙で削減したのでもう1、2回やったほうがいい」などだった。
町にふさわしい議会のあるべき姿の検討や議員の能力向上を求める声もあった。 -
南箕輪村職員接遇研修会
南箕輪村は16日、職員の資質向上のため接遇研修会を村民センターで開いた。長野経済研究所から講師を招き、サービス業としての行政窓口を目指し、好感を与える応対を学んだ。
講師は、「住民の期待に一つでも二つでも答えるために、満足や信頼を得るマナーを学んで」と話し、身だしなみ、態度・動作、話し方・聞き方などの基本、電話や来客の応対を指導した。
身だしなみは、「感じるのは皆さんではなく、相手がどう感じるか。清潔感の“感”を意識して」とし、明るい表情の大切さ、特に目の表情を大切にすることでより相手に気持ちが伝わることも話した。
職員は、ペアになって表情筋を動かして笑顔を作るなど実践も交えて学んだ。 -
【南大東島再訪記】「平成のコメの道」〈下〉
「おいしいコメがいつも届けば……」
友好米を届けるコメ娘の一行には、じつは心配事が1つだけあった。伊那のコメで喜んでもらいたいけれど、島でコメを扱う商店の営業に影響を与えないだろうか?窶狽ニいうことだった。
南大東島は沖縄本島から東に約400キロ。周囲20・6キロの島に1380人が住む。島の59・7%を占める農地はそのほとんどがサトウキビで、あとは青パパイアやジャガイモ。水田はまったくない。
島民はもちろんコメを主食にしているが、当然全量、島外から、農協その他の流通ルートを通じて持ち込まれている。
コメを使う商店は、与儀商店・大盛商店・ケンちゃんストアーなど3件ほどあり、銘柄的には新潟県魚沼産コシヒカリから秋田こまち、ひとめぼれなど数種並ぶが、もっとも安価の秋田こまちでも5キロ2140円と、輸送費などの関係で伊那では考えられない値段がついている。
さらに、高温の地であることから保管などにも苦心しており、各商店がどれほど努力しても、どうしても鮮度的に落ちてしまう。新米も入らないわけではないが量的に少ない。島民のほとんどが「もっとおいしいコメを食べたい」と望んでいるという。
こうした地に、「川下り米」として有名で、食味もよい伊那市東春近の新米コシヒカリを、経費相当の原価で持ち込むのだから、島のコメ屋に少なからぬ影響が出るのではないか窶狽ニ危惧したのだ。
だが、取りこし苦労だった。米屋の1つ与儀商店の田仲留美子さんは8月に伊那を訪れた1人でもあり、交流をさらに深めようと、友好米のおにぎり作りや申込みの集約に率先してあたってくれた。
それどころか「伊那に行った時から、こんなおいしいコメがいつも届けば、島の人はきっと喜ぶと思っていた」と、今後継続して、伊那で取れたコメを島に直送し・販売する窓口を引き受けてくれる方向で、話し合いを続けることを約束したのだった。ほかの米屋さんも歓迎してくれた。
こうして、人々の友好の中から、伊那の特産品であるコメを直接流通させる、経済的な交流の試みが新たに始まろうとしているのだ。(毛賀沢明宏)
※「平成のコメの道」は本号で終わり。次回からは「動き始めた子どもの交流」が始まります。 -
ICT・CEKがデジタル放送共同ヘッドエンド開局式
伊那ケーブルテレビジョン(ICT・伊那市、向山公人社長)とエコーシティー・駒ケ岳(CEK・駒ケ根市、中原正純社長)のデジタル放送共同ヘッドエンド開局式が17日、伊那市内であった。BS、CS放送を先行してデジタル放送を開始。双方の自主放送の視聴も可能になった。
来年4月にNHK、10月に民放各局がデジタル放送を始めるのに伴い、共同で整備。伊那ケーブルに、県内地上デジタル放送再送信設備などヘッドエンド設備を置き、双方を光ケーブルでつないだ。事業費は約1億2千万円。設備投資・ランニングコストの軽減、上伊那郡内の情報共有化による情報サービスの向上を図る。デジタル放送のチャンネル数は41(地上波含む)。
開局式には両社役員、行政関係者ら約40人が出席。
テープカット後、向山社長は「チャンネルを楽しむほか、生活や経済、自然災害など生活情報を住民に伝えていく」とあいさつ。中原社長も情報の共有化によるメリットを挙げ、加入を促した。
加入者は、デジタル放送対応の専用チューナーの取り付けが必要。17日現在、約1千戸の申し込みが入っている。12月末まで「加入推進キャンペーン」を展開中。
加入世帯は上伊那8市町村で3万7533戸。
問い合わせはICT(TEL73・2020)、CEK(TEL82・4000)へ。 -
ハッピーテール、野良猫手術支援基金設置
保健所に収容される犬猫の保護・里親探しに取り組む民間団体「ハッピーテール」は、野良猫の不妊手術を助成する「ノラ猫手術支援基金」を設立した。対象は野良猫に餌やりをする上伊那在住者。処分される割合が高い「野良子猫」を減らすための新たな試み。
ボランティアの積極的な活動で不妊手術の浸透もあり、2000年ころから伊那保健所に収容される犬猫は減少。98年度は287匹だった猫の処分数も、昨年度は106匹となった。しかし猫の場合、収容に対する処分割合が約8割と圧倒的に高い。「捨て猫」「野良が産んだ子猫」など、返還先のない子猫がほとんどを占め、その多くは処分される。昨年度は収容された79匹のうち、71匹が処分された。犬は迷い犬が買主に返還されるケースが多く、処分割合は約3割。
ボランティア団体も、多数の子猫を受け入れられる体制はなく、現状打開策を模索していた。
子猫が多い原因の一つは野良が野良を生む悪循環があること。野良に餌やりをする人も多いが「飼ってはいない」という意識から、不妊手術を施す人は少ない。そのためハッピーテールは「餌を与えている人にも一応の責任を負ってもらおう」と、手術費を一部負担してもらう代わりに、1回につき3千円を助成する今回の基金を設立した。
事務局の柴崎真弓さんは「餌をあげることは否定しない。『猫がかわいそう』と手術を否定する人もいるが、トラブルが発生すれば猫も住みにくくなってしまう。共存していくために、手術は必要」と訴える。
また一般に対しては、基金への協力も求めている。
助成・基金に関する申し込み・問い合せはハッピーテール事務局(TEL090・2671・4270)東野さんへ。