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進徳館の日
高遠藩の藩校「進徳館」の教育精神を見つめ直し受け継いでいこうと、28日、恒例の進徳館の日の行事が行われました。 会場となった高遠城址公園内の高遠閣には、高遠藩にゆかりのある来賓や一般などおよそ150人が集まりました。 進徳館は、幕末の1860年、高遠藩主内藤頼直が藩士の育成を目的に創設しました。 伊那市では、進徳館の精神を現代にも生かしていこうと毎年5月に進徳館の日を設けています。 実践発表では、高遠北小学校の中島元博教諭が、昨年度から全校で取り組んでいる「高遠そば作り」について話しました。 中島さんは、「活動を通して、子ども達の中に食事をいただくという自覚、もったいないという気持ち、ふるさと高遠を思う心が育った」とまとめました。 他に高遠高校の音楽専攻の生徒が歌を披露しました。 伊那市では、「歴史に名を残す多くの人材を輩出した進徳館教育の精神を今後も継承していきたい」と話していました。
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入笠山 山開き
伊那市長谷と富士見町にまたがる標高1955メートルの入笠山で、28日、夏山シーズンの到来をつげる山開きが行われました。 28日は、県内外から多くの登山客が訪れ、山登りを楽しんでいました。 南アルプス最北部に位置する入笠山は、山頂近くまでゴンドラリフトや車道が通じていて、登山口から頂上までは30分ほどで登ることができます。 登山道は、途中岩場コースと迂回コースに分かれていて、お年寄りや子ども、初心者にも比較的登りやすい山とされています。 また、登山道の脇には自生している草花があり、登山者の目を楽しませています。 標高1955メートルの入笠山頂上です。 28日は、あいにくの曇り空となりましたが、晴れていると中央南の両アルプスの他、八ヶ岳など360度のパノラマを楽しむことができます。 それでも、時折雲の隙間から顔を出す山の頂を見ながら、登山者らはお昼を食べたり写真を撮るなどして楽しんでいました。
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まっくん田んぼ体験隊 上農生が農業の風習紹介
農業体験講座まっくん田んぼ体験隊が28日開かれ、上伊那農業高校の生徒が南信州に伝わる農業の風習について説明しました。 上農高校の生徒が、南信州に伝わる風習「おさなぶり」について説明しました。 おさなぶりは、稲穂に見立てきなこをかけたおにぎりを田んぼの神様に供え、豊作を願う風習です。 これにちなんで上農生手作りのおにぎりが参加者に配られ、全員で味わいました。 おにぎりは今回植えた南箕輪村の特別栽培米「風の村米だより」が使われました。 まっくん田んぼ体験隊は、農家や学生、行政などでつくる実行委員会が行っている農業体験講座で、今日は村内のほか関東方面から35人が参加しました。 今後は田んぼの生物調査や稲刈りなどが行われる予定で、生徒による講座も毎回行われるということです。
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伊那弥生ヶ丘高校吹奏楽クラブ定期演奏会
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校吹奏楽クラブの定期演奏会が今日伊那文化会館で開かれました。 定期演奏会では、コンテストの課題曲やポップスなど10曲を演奏しました。 吹奏楽のための序曲「センチュリア」では部員全員が出演し、迫力ある演奏を披露しました。 会場ではほかに、熊本地震の復興支援のための募金箱が設置されました。 生徒から被災地のために何かしたいという声が上がり行ったもので、熊本県吹奏楽連盟を通して被災地の高校の吹奏楽部に送られるということです。 伊那弥生ヶ丘高校吹奏楽クラブは今年度1年生14人が入部し、54人で活動をしています。 定期演奏会はこれまで3月に開かれていましたが、3学年そろって出演したいと、初めて5月に開かれました。 会場にはおよそ400人が集まり、演奏に耳を傾けていました。
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小阪洋治さん宅 子ガモが生まれる
南箕輪村南殿の小阪洋治さん宅の池で、26日にカモの赤ちゃんが生まれました。 小阪さん宅では、数年前からカモが卵を産んでいます。 去年はカモの親子を見かけることはありませんでしたが、今年は11羽の子ガモが卵から孵りました。 この日も親ガモの後ろを元気よく泳いでいました。 また、小阪さん宅では樹齢100年のヤマボウシの木の花が現在見頃となっていて、6月中ごろまで楽しめるということです。
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カフェと併設した介護施設「たんぽぽの家」オープン
介護施設とカフェが併設した小規模多機能型居宅介護施設「たんぽぽの家」が、6月1日に伊那市美篶中県にオープンします。 27日はオープニングセレモニーが行われ、テープカットで施設の完成を祝いました。 敷地面積はおよそ700坪、延べ床面積は121坪で、建物は木造平屋一部2階建てです。 介護施設には9人が宿泊でき、通所利用者と合わせて29人が定員となっています。 1階はベッドや浴室、ダイニングルームがある生活スペースとなっています。 2階は多目的室として健康体操や会議などで使われる予定です。 特徴として、介護施設と隣接して地域住民参加型のカフェも運営します。 地域の住民が地元の食材を使った料理を振る舞う他、「みすずそばの会」が提供する打ち立ての蕎麦を味わうことができます。 カフェは施設利用者だけでなく誰でも利用することができ、地域全体で介護への理解を深めていく考えです。 たんぽぽの家では、28日と29日の2日間内覧会を開きます。
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産官学が連携して中山間地域の薬草活用へ
産学官が連携して農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は、今年度新たに中山間地域の薬草の調査や活用に取り組むことを決めました。 24日に南箕輪村の信州大学農学部で総会が開かれ、今年度の事業計画が示されました。 今年度は新たに中山間地域に生えている薬草の種類の調査や、活用について取り組みます。 これまで開かれたシンポジウムの中で、中山間地域の資源の発掘について取り組み、その中で、薬草関係の活用策への提案が多数ありました。 それを受けて、今年度は、薬草の種類を調査し、その有効活用についての組織づくりを行います。 その他にはニホンジカの肉利用や遊休荒廃地の活用の研究などに力を入れていくということです。 伊那谷アグリイノベーションでは、夏と秋にシンポジウムを開く他、農作物を活用した体験講座などを計画しています。
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造形作家天野惣平さん作品展
伊那市高遠町の造形作家天野惣平さんの作品展が、伊那市高遠町の旧三義小学校芝平分校で27日から始まりました。 会場には、廃校になった教室全体を使って、マニラ麻という麻の繊維で作った作品が展示されています。 天野さんは、現在63歳で、武蔵野美術大学を卒業後、絵画を学ぶためイタリアへ留学しました。 24歳の時に帰国し、30歳から東京で個展を始めました。 作風も油絵中心から、立体作品に変わり、50歳からは会場を現在の場所に移して毎年作品を展示しています。 天野さんの作品にタイトルは無く、見た人それぞれの感性で自由に作品を楽しんでもらいたいと話していました。 天野惣平さんの作品展は、6月1日まで、伊那市高遠町の旧三義小学校芝平分校で開かれています。
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ヨガを体験 ヨガマルシェin高遠
ヨガを体験するイベント、ヨガマルシェin高遠が22日、伊那市高遠町文化体育館で行われました。 このイベントは上伊那スポーツ振興協議会が開いたもので会場にはおよそ150人が訪れました。 リラックスと解毒を意味するデトックスをテーマにしていて5人の講師が交代でヨガの指導にあたり参加者は、体の動かし方や呼吸法などを学びました。 イベントではほかに耳つぼマッサージやアロマテラピーなど健康や癒しのコーナーも設けられました。 協議会では「スポーツクラブの教室の中でもヨガは人気があります。健康維持のためにも普及に努めていきたいです。」と話していました。
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児童生徒の指導方法について考える
小中学校の教員が児童、生徒の指導方法について考える公益社団法人上伊那教育会総研修会が28日、伊那文化会館で開かれました。 総研修会では会員発表が行われ、箕輪中学校のICT支援員阿部知之さんが情報通信技術、ICTを使った教育の実践をテーマに話をしました。 阿部さんは、ICT教育により生徒の学習への興味を引き出し、教員と生徒の双方向の授業に取り組んだことを紹介し、「発表する機会や、互いに教えあう機会が増えたと感じている生徒が増加している」と話していました。 会場にはおよそ千人が集まり話に耳を傾けていました。 上伊那教育会は小中学校や特別支援学校、南信教育事務所で構成されていて教える力の向上のための研修のほか自然や歴史文化についての調査研究などを行っています。
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経済産業省のはばたく商店街30選 受賞
伊那市中心商店街の活性化に取り組んでいる伊那まちの再生やるじゃん会は経済産業省の「はばたく商店街30選」に選ばれました。 はばたく商店街30選は、地域発展に貢献している商店街が選ばれるもので県内では唯一の受賞です。 25日に経済産業省本館で表彰式があり27日、伊那まちの再生やるじゃん会のメンバーが伊那商工会館で受賞の報告をしました。 会は伊那市の山寺、坂下、荒井、西町の商店主や地元住民らおよそ50人が参加し平成23年度に設立しました。 会ではバラを商店街に飾ることで訪れた人と商店との新たなコミュニケーションが生まれるきっかけづくりや鉢カバーとして地域の間伐材を活用する取り組みを進めています。 またちびっこ駅伝やハロウィンなど、街の賑わいを創出するイベントを開催しています。 他にも商店主による勉強会を開き商店街の価値観の共有や店の魅力づくりに取り組んでいます。 会では商店街が連帯感を持ち地域住民と価値観を共有しながら街づくりを進める必要があるとしてそれぞれの店の魅力づくりに長期的なスタンスで取り組んでいきたいとしています。
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災害大規模停電にそなえ伊那市と中電が協定締結
伊那市と中部電力は、災害時に大規模な停電が発生した場合、中部電力が復旧を行う際に土地や建物を提供する協定を、26日、締結しました。 26日は伊那市役所で、白鳥孝市長と、中部電力伊那営業所の松沢茂所長が、協定書に調印しました。 この協定は、災害時に大規模な停電が発生し、中部電力伊那営業所が、他の営業所から応援を受けて復旧作業を行わなければならない場合に、市が所有する土地や建物を無償で使用できるようにするものです。 市の土地などを使用する場合書類の提出が必要ですが、発災時は、口頭のみで使用が許可されます。 使用することができる物件は、伊那市営球場・市民プール周辺の駐車場と伊那公民館、市民体育館・富士塚グラウンド周辺の駐車場と市民体育館付属施設会議室、 高遠町、長谷地区付近で発災した場合に備えて、的場公園ループ橋下駐車場・高遠町文化センター駐車場と高遠町総合福祉センターとなっています。 白鳥市長は、「電力はライフラインの中で最も重要なひとつ。いつ起きるかわからない災害に様々な準備をしていきたい」と挨拶しました。 長野県内で、中部電力と同様の協定を締結しているのは3市町村あり、伊那市が4番目だということです。
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信大りんごシードル販売開始
南箕輪村の信州大学農学部の学生が栽培したりんごを使った発泡酒・シードルが完成し、26日から販売が始まりました。 農学部で販売が始まったのは、食物資源科学コースの2年生が実習で栽培・収穫したフジを使ったシードルです。 伊那市内のワイン工房に依頼し、今回初めてシードルを作りました。 ラベルのデザインは2年生が手掛け、375ミリリットルを神谷 美乃里さんが、750ミリリットルボトルを西村 郁美さんが手掛けました。 りんごのシードルは900本限定で、375ミリリットルが1000円、750ミリリットルが1500円となっています。
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第50回上伊那書道展
50回目の開催となる上伊那書道展伊那市の伊那文化会館で開かれています。 会場には、会員・一般93人の作品と、歴代の書道協会の会長8人の作品、明治時代から活躍した書家の中村不折の作品、100点ほどが展示されています。 4字熟語を千文字並べた不折の千字文をもとに制作された合作もあります。 上伊那書道展は、様々な流派があり、作品もバラエティ豊かだということです。 今年は不折生誕150周年であり、書道展が50年を迎えたことを記念して、不折の作品も展示されています。 上伊那書道協会会長の池上信子さんは「書道に関わる人から不折への理解を深めてほしい」と話していました。 この上伊那書道展は、29日(日)まで、伊那文化会館で開かれています。
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JA上伊那の販売高 140億円
RJA上伊那の昨年度の販売高は140億4700万円で、3年ぶりに増加に転じました。 26日は、JA上伊那本所で第20回総代会が開かれ、組合員260人ほどが参加しました。 JA上伊那の昨年度の販売高は、140億4700万円ほどで3年ぶりに増加に転じました。 20年前、平成8年に5つのJAが合併して発足した当初は、230億円あったということですが、右肩下がりに減少しています。 御子柴茂樹代表理事組合長は、「1次産業を圧迫する政策ばかりで、アベノミクスのリスクが重くのしかかっている。農業は食料だけでなく農地や風景を守っていることを認識してもらいたい」と挨拶しました。 今年度から平成30年度までの中期計画では、最終年度までに150億円を目指すとしています。 農業生産を進行するため、ハウスなどの施設や機械の導入などをJAが支援する事業に3年間で4億2000万円を予算に盛っています。
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体験交流の家「やってみらっし」出足好調
今年4月に伊那市西箕輪のみはらしファームにオープンした体験交流の家「やってみらっし」は、これまで約6,900人が利用し、みはらしファームでは「好調な出足」だとしています。 26日、はオープン以来初めてとなる200人規模の団体が訪れました。 岐阜県多治見市の陶都中学校の2年生で、2つのグループにわかれて100人ずつおやき作りを体験しました。 やってみらっしは今年4月1日にオープンしました。 みはらしファーム公園事務所によりますと、26日までの利用人数は6,903人で、このうち、団体の利用は学校やスポーツクラブ、企業など5団体316人となっています。 利用者のうち8割ほどが県内からの利用者で、県外からは中京圏が中心だということです。 やってみらっしでは、広く施設をPRし修学旅行など更に多くの団体客の受け入れに繋げていきたいとしています。
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最高気温30.8度の真夏日
26日の伊那地域の最高気温は30.8度の真夏日で、今年一番の暑さとなりました。 長野地方気象台によりますと、27日は前線の影響で雨の予想で気温は平年並みとなるみこみです。
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被災地を支援コンサート 6月に開催
東日本大震災や熊本地震の被災地を支援するチャリティーコンサートが、6月8日伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれます。 25日は、コンサートを主催するグループのメンバーで上伊那在住の竹内健さん、美智子さん夫妻が会場を訪れPR用のタペストリーを飾りました。 タペストリーは、宮城県石巻市の呉服店で津波や泥を被った着物を洗ったものを使い作られたものです。 コンサートは、伊那市出身のクラリネット奏者、橋爪恵一さんらが中心となり開くものです。 橋爪さんは、音楽をとおして震災や被災地の事を忘れないというメッセージを発信し続けようと活動しています。 コンサートは、全国10か所で予定され東北と熊本の復興支援に充てるという事です。 コンサートは6月8日、午後6時30分から信州高遠美術館で開催されます。
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箕輪町地域公共交通活性化協議会 発足
高齢者や障害者など、交通弱者が利用しやすい公共交通サービスについて検討する「箕輪町地域公共交通活性化協議会」が発足しました。 協議会は交通事業者や学校関係者、各種団体の代表者など、18人で組織され、25日は、白鳥一利副町長から委員に委嘱状が渡されました。 協議会の会長には、諏訪東京理科大学教授の奥原正夫さんが選ばれました。 町では平成21年度より、町内を巡回するみのちゃんバスを運行していて、年間の利用者は3万人ほどとなっています。 活性化協議会では、今年度中に概ね5年後を見据えた、交通サービスのマスタープランを策定します。 プランでは、少子高齢化社会を迎える中で住みやすい地域作りや持続可能な公共交通の在り方について研究をしていきます。 今後は、住民アンケートなどを基に、交通弱者が利用しやすい交通サービスの在り方を協議していきます。
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「高遠学園構想推進連絡会」が発足
高遠高校が行っている地域での体験型学習活動を伊那市内全域に広げ、地域づくりや教育振興を図る「高遠学園構想推進連絡会」が25日に発足しました。 1回目の会議が25日に開かれ、高遠高校振興会会長の白鳥孝伊那市長から委員に委嘱書が手渡されました。 高遠町の小中学校や保育園、公民館、図書館のほか、伊那市観光協会や伊那市商工会などで組織されています。 高遠高校では、生徒が学校の外で学ぶ教育カリキュラムとして「地域体験型学習活動」を行っています。 これまで高遠町・長谷地区を中心に行っていましたが、今後はこの活動を市内全域に広げ、高遠高校を核とした教育振興や地域づくりを進めます。 これまで一対一の交流だったものを連絡会で情報共有し、スムーズに活動を行えるようにします。 高遠高校と、小中学校、保育園、公民館、福祉施設が連携し互いの教育振興を図る組織を「高遠学園」とし「高遠学園構想推進連絡会」は、その推進母体となります。 会長には松田泰俊伊那市教育委員長が選ばれました。 連絡会では、各機関から、高遠高校と行える交流事業を提案してもらい、6月中にまとめて年間計画を作成する予定です。
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南箕輪村の南部小学校3年生りんごの学習
南箕輪村の南部小学校3年生の児童は25日、地元の農家からりんごの栽培について学びました。 南部小学校では毎年3年生が農家の協力でりんごの栽培について学んでいます。 5月2日に余分な花を摘み取る摘花を体験し、この日は、実の大きさ測る観察学習を行いました。 指導したのは、南箕輪村田畑の農家、加藤良次さんです。 ノギスという長さを測る器具を使って測定すると、2センチほどに成長していました。 9月には、りんごに模様をつけるためのシール張りを行い、11月に収穫を体験する予定です。
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沢区民ハイキング
箕輪町沢の区民が区有林を歩く区民ハイキングが22日行われました。 ハイキングには地区住民や区内の登山愛好者でつくる楽山会のメンバーおよそ90人が参加しました。 歩いたのは、ながた自然公園から桑沢山中腹にある眺望櫓までの7.6キロです。 沢区では、区会議員や楽山会のメンバーが林道や区有林の整備を行っています。 区民ハイキングは、区民に整備された区有林を見てもらおうと沢公民館が行っているもので、今回で6回目です。 眺望櫓に到着すると、参加者は景色を眺めていました。 眺望櫓は4年ほど前に楽山会が設置したもので、町内を一望することができます。 沢公民館では「森林浴や山野草を楽しみ、区内の自然に親しんでもらいたい」と話していました。
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親子で農業体験イベント
伊那青年会議所が企画した親子で農業体験をするイベントが14日に伊那市東春近の畑で行われました。 この日は市内から親子17組が参加し、東春近の畑で馬と鍬を使った耕作作業を体験しました。 馬を使った馬耕は、鋤という耕作道具を馬に引かせ、土を耕すものです。 今日は、高遠町山室で馬耕を行っている横山春樹さん、紀子さん夫妻が作業の指導をしました。 参加者は馬の力に驚きながら作業を体験していました。 鍬を使った作業では、親子で力を合わせて土を耕していました。 この農業体験は、親子が協力して作業を行うことで絆を深めてもらおうと伊那青年会議所が今回初めて企画したものです。 耕した畑にはとうもろこしやジャガイモが植えられ、7月には収穫した野菜を使った親子での調理体験が企画されています。
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中央アルプス国定公園化に向けて自然環境調査を実施
中央アルプス県立自然公園の国定公園化を目指す研究部会の会議が25日に伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、今年度は公園の自然環境調査を実施することが確認されました。 中央アルプス国定公園化研究部会は、山岳観光を推進しようと上下伊那、塩尻、木曽の自治体や観光連盟で組織する中央アルプス山岳協議会が設置したものです。 2回目の会議となるこの日は、今年度県が行う自然環境調査の内容について説明がありました。 中央アルプス県立自然公園の動植物の固有種、地形地質のほか年間利用者数や観光消費額などについての実態調査を行います。 調査は業務委託し、結果は随時報告されるということです。 調査の結果、国定公園の要件を満たせば、環境省に国定公園化の申請が出されることになります。 研究部会では平成29年度中の申請を目指しています。
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ジュビロ磐田のホームスタジアムの芝を美篶保育園に定植
静岡県のJ1プロサッカーチーム「ジュビロ磐田」のホームスタジアムに生えていた芝が24日、伊那市の美篶保育園に定植されました。 この日は市役所の職員が芝の定植作業を行いました。 美篶保育園の園庭に定植されたのは、サッカーJ1リーグのジュビロ磐田が使用している静岡県の「ヤマハスタジアム」の芝です。 今回は磐田市と友好都市提携を結んでいることから、美篶保育園ではスタジアムの芝を分けてもらうことになりました。 スタジアムの芝はやわらかくスポーツに適した芝だということです。 この日は遊具の周り110平方メートルに定植しました。 今後は、園児が泥や砂で遊べる一部の場所を除き、園庭の全てを芝生化する予定です。 芝が敷かれると年長園児が踏んで均していました。 保育園では、水やりの作業を園児と一緒にするということです。 伊那市では今年度、すでに芝生が整備されている上の原保育園などを除く全ての保育園で順次芝生化を進めていくということです。
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伊那中学校2年生と市長が意見交換
総合的な学習の一環で山や自然について学んでいる伊那市の伊那中学校2年生は24日、白鳥孝市長を学校に招き、意見交換を行いました。 この日は、山登りを趣味の一つとしている白鳥孝市長を学校に招き、話を聞きました。 はじめに、白鳥市長は南アルプスの現状について説明しました。 白鳥市長は「南アルプスは、ニホンジカの食害が広がり、ライチョウの食べる植物がなくなっている。また、外来植物による環境の変化など深刻な問題が起きている」と説明しました。 伊那中学校2年生は今年度、総合的な学習の一環で山と自然をテーマに学んでいて、これまで山岳関係者などから話を聞いてきました。 この後、生徒と市長で意見交換をしました。 生徒達は7月に西駒登山を控えていて、登山に関する質問も出ました。 また、学校から見える山について質問する生徒もいました。 白鳥市長は「両アルプスに囲まれた伊那谷の風景を一切変えないように守っていくことが、我々住んでいる人の大切な仕事です」と話しました。
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上伊那のご当地メニューに「そばガレット」
上伊那地域の観光について考える「旅づくり塾が」伊那市のいなっせで24日開かれ、新たなご当地メニューとしてそばガレットがあがりました。 上伊那観光連盟では、2年前からリクルートグループのじゃらんリサーチセンターに委託し、フリーペーパーを発行しています。 フリーペーパーでカフェの特集や食の情報が好評だったことから今年度はご当地メニューの開発を行うことにしました。 24日は、行政の他、民間や飲食店、観光業者などから40人が参加しグループに分かれてワークショップを行いました。 はじめに、メイン食材となる食材を選びました。 昨年度に続きじゃらんリサーチセンターの佐藤真一さんが講師を務め、「1年を通し提供できるよう季節をとわない食材を選んではどうか」とアドバイスしていました。 参加者は、ジビエや漬物、雑穀などと書いていました。 グループごとに食材を3つに絞り込み最後に発表しました。 最終的には、地元産のそば粉を扱うことに決まりがレッドが有力な候補としてあがりました。 次回は6月に開かれ、具体的な調理方法などを検討することになっています。
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地域医療構想 意見案を議論
上伊那地域の医療関係者などでつくる上伊那医療圏地域医療構想調整会議が23日に開かれ、県が今年度中に策定する地域医療構想に対する意見書案を議論しました。 23日は、2回目の会合が伊那市のいなっせで開かれました。 地域医療構想は都道府県ごと策定するもので、団塊世代が75歳以上になる2025年を見据えた医療体制の構築を目指すものです。 23日は、来月9日の策定委員会に提出する意見案について議論しました。 上伊那は人口当たりの病床数が県内最少で全国平均を下回っているほか、医師などの医療従事者の不足などが深刻となっています。 こうした厳しい状況を踏まえ病床数の確保や在宅医療に対応できる医療体制の整備などを求めていくとしています。 委員からは「脳血管疾患や急性心筋梗塞を2次医療圏で診られる体制づくりが必要」「地域包括ケアの体制づくりを盛り込むべき」などの意見が出されました。 北原敏久会長は「住民の期待に応えられる医療体制をつくっていきたい」と話していました。 6月9日の策定委員会には、県内の各圏域から意見書が提出され県の地域医療構想の策定に反映されます。
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上農生 アツモリソウ保護回復へ
アツモリソウの保護や増殖に取り組んできた上伊那農業高校のバイテク班は、県の認定を受け美ヶ原のアツモリソウの保護回復に取り組みます。 24日は事前学習が行われ、回復事業に協力する富士見町アツモリソウ再生会議の平林啓作さんが栽培の注意点などを説明しました。 バイテク班では、長年バイオテクノロジー技術を使ってアツモリソウの無菌培養増殖の研究に取り組んでいます。 県の希少野生動植物保護条例の認定を受けニホンジカの食害など深刻な被害を受けている美ヶ原高原のアツモリソウの保護回復に着手することになりました。 学校が認定されるのは上伊那農業高校が初めてです。 バイテク班では、美ヶ原高原のアツモリソウを自生地で人工授粉させ種を持ち帰り培養し苗を育てる計画です。 24日の事前学習で平林さんは「受粉後に、養分を種子に集中させるため不要な花びらを取り害虫から守ることが必要です」と話しました。 また「自生地には踏み荒らさないよう少人数で行き、現場に菌を持ち込まない事が大切です」とポイントを話していました。 上伊那農業高校では6月に美ヶ原高原の自生地で人工受粉作業を行う計画です。
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ぽっかぽかの家でルピナス見頃
南箕輪村の高齢者・障害者交流施設「ぽっかぽかの家」でルピナスやアヤメ、アイリスの花が見頃を迎えています。 ぽっかぽかの家の庭には、ルピナスやアヤメ、アイリスの花およそ200本が植えられています。 近くの花壇に植えられていたものを分けてもらったり、利用者がもらってきたものを植えたりして数が増えていったということです。 花は先週から咲きはじめ、来週いっぱい見頃だということです。