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大寒 寒ざらしそばを川に投入
21日は、大寒。今朝の伊那地域の最低気温は、今季最低となるマイナス10.5度まで冷え込みました。 伊那市の高遠そば組合は、大寒のこの日、寒ざらしそばを、川に投入しました。 今年、用意されたそばは、去年と同じ90キロです。 長谷から高遠町三義一帯の入野(いりの)谷郷(やごう)で収穫されました。 およそ600食分になります。 この日は、寒ざらしそばを復活し商品化した高遠そば組合のメンバーが、長谷市野瀬の粟沢(あわさわ)川に、そばをさらしました。 寒ざらしそばは、全国的に大寒の日に川に投入するということで、高遠が発祥と言われています。 江戸時代、内藤家が高遠藩主の時に、寒中にさらしたそばを、夏に将軍に献上したことが古文書に記されています。 清流にさらすことで渋みやあくが抜け、甘みが増すとともに、モチモチ・シコシコ感が強くなるということです。 また、夏になっても虫が食わないということで、冷蔵庫の無い時代に高遠にうまれた暮らしの知恵だということです。 そばは、夏は味が落ちるといわれることから、高遠そば組合では、夏のそばの消費拡大につなげようと寒ざらしそば復活に取り組んでいて、商品化してから、今年で3年目です。 寒ざらしそばは、節分の2月3日ごろ引き上げる予定で、その後、乾燥させます。 提供店は、壱刻、華留運、ますや、楽座紅葉軒の4軒です。 7月16日、17日、18日の3日間限定で、1食1200円で提供する予定です。
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みのわ未来委員会が「町民参加」を町に提言
今後10年間の箕輪町の目指すべき将来像とまちづくりの基本方針を定めた第5次振興計画について検討してきた未来委員会は、「町民自らが参加してまちづくりに取り組む必要がある」と、白鳥政徳町長に21日提言しました。 この日は、未来委員会が、箕輪町役場で開かれました。 提言では、「人口減少と少子高齢化による新たな時代に対し、町の将来像である『みんなが創る、未来につながる、暮らしやすい箕輪町』の実現に向け、町民自らが参加してまちづくりに取り組む必要がある」としています。 町民自らが町をPRしたり、セールスマンとなってまちづくりに参加する体制が理想として、町の状況を把握できるような情報を提供し、課題を共有できる場を設けることなどを町に対して求めました。 みのわ未来委員会の浦野正敏会長は、「人口減少の時代、町民一人一人が主役となり、活躍できるよう取り組みを進めてほしい」と話していました。
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伊那市の空き家バンク登録 説明会始まる
去年11月から伊那市内全域に登録エリアが広がった伊那市の空き家バンクについての説明会が、21日から山寺の事務所で始まりました。 相談会は、伊那市山寺の集落支援員事務所で行っています。 伊那市は、これまで高遠町地区と長谷地区のみで空き家バンク制度を実施していましたが、去年11月から伊那市内全域に対象地域を広げました。 これまで旧伊那市エリアで登録に至った物件はありませんが、荒井、坂下、西箕輪、美篶のそれぞれ1件で登録に向けた調査や相談を具体的に行っているという事です。 相談会では、空き家の所有者に使用状況や、賃貸・売却の意思、修繕が必要な箇所などを確認します。 次回は来月24日(水)と27日(土)に開かれる事になっています。
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高遠スポーツ公園文化体育館 今年秋から改修工事
伊那市は、21日に開かれた市議会全員協議会で、高遠スポーツ公園文化体育館の耐震補強を行うための改修工事を実施する事を報告しました。 耐震診断の結果、基準を満たしていない事がわかったという事です。 今年秋に工事を始め、来年秋の完成まで約1年間利用できなくなります。 工事費用は合併特例債を財源とした約5億円です。 伊那市では、早めに利用の再開ができるよう、来年度当初予算で工事を実施していくという事です。
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伊那市営住宅 子育て世帯の要件緩和へ
伊那市は、子育て世帯の市営住宅の入居要件を、来年度から緩和する方針です。 21日に開かれた伊那市議会臨時会で条例改正案が提出され、全会一致で可決されました。 市営住宅の入居要件は、これまで世帯の収入が月15万8千円以上ある事でした。 これが、40歳未満の夫婦または、中学生以下の子どもがいる子育て世帯に限り、12万3千円以上に引き下げられます。 また、中学生以下の子どもがいる場合の家賃は2割減額となります。 収入の額が入居要件となっている市営住宅は高遠町地区、長谷地区に159軒あるという事です。 改正された伊那市営住宅条例は4月1日から施行されます。
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赤カブに似た野菜、ビーツをスムージーに
ストレッチ体操や健康食の教室を主宰する伊那市西町の原田信子さんは、ウクライナ原産の野菜、ビーツをスムージーにした商品を開発し販売を始めました。 18日、原田さんが市役所で商品の概要を説明しました。 「生き生きするビーツスムージー」という商品名で、西箕輪の農家が有機無農薬栽培したビーツを使っています。 ビーツは赤いカブのような形をしたウクライナ原産の野菜です。 皮をむいたビーツをミキサーにかけたもので、食物繊維を摂取できるほか、疲労回復や動脈硬化予防などの効果が期待できる成分が含まれているという事です。 原田さんは伊那谷で栽培された農作物の良さを多くの人に知ってもらおうと一昨年から開発に取り組んできました。 凍らせたものをヨーグルトに混ぜたり、ドレッシングにしてもいいという事です。 「生き生きするビーツスムージー」は伊那市の酒店いたやなどで販売されているほか、市内の串正と梨麻で提供しています。 価格は200ミリリットル入り750円となっています。
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マイコンカーラリーで駒工2年の中村俊介君が全国優勝
ロボットカーの速さを競う高校生の全国大会ジャパンマイコンカーラリー2016の上級者部門で、伊那市西箕輪大萱で駒ヶ根工業高校2年の中村俊介君が優勝しました。 20日は中村君と駒ヶ根工業高校ロボット研究制作部顧問の小池伸一教諭が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に優勝の報告をしました。 中村君の全国大会出場は2回目で、去年は決勝トーナメントでコースアウトしてしまいました。 今年はどんなコースにも対応できるようプログラムを組んだりギアを3週間かけて調整するなど優勝をめざしてきたということです。 10日に東京都で開かれた全国大会には、地区大会で上位となった59台が出場し、予選と決勝トーナメントが行われました。 決勝戦では1周65メートルのコースを走り、15.22秒で2位に0.15秒差をつけ優勝しました。 白鳥市長は、「来年も優勝して報告しに来てください」と話していました。
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若手作家公募個展「トライアル・ギャラリー」
長野県ゆかりの若手作家3人による公募個展「トライアル・ギャラリー2015」が21日から伊那市の伊那文化会館で始まります。 この展示会は、伊那文化会館が若手作家を支援しようと去年から開いているものです。 美術展示ホールを3つのエリアに分け、3人の作家が個展を開いています。 長野市在住の伊藤倫さんは、和紙や廃材の段ボールを使った創作書道を展示しています。 大町市在住の遠藤励さんは雪のあたたかさやぬくもりをテーマにした写真を展示しています。 駒ヶ根市在住の原口風花さんは、4号から200号までの油彩画18点を展示しています。 サイやヤギ、ゾウなどを多く描いていて、動物の持つエネルギーや力強さを表現しているということです。 赤や黄色など鮮やかな色が特徴で、東南アジアを旅行した経験がもとになっているということです。 若手作家公募個展「トライアル・ギャラリー2015」は、26日(火)まで伊那市の伊那文化会館で開かれています。 24日(日)午後1時半からは作家による作品解説が行われます。
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地区の安泰願い上戸で大文字下ろし
伊那市西箕輪上戸の小正月の伝統行事「大文字」。行事を締めくくる大文字下ろしが20日行われました。 大文字は、道祖神のある辻に柱を建て、厄除けや家内安全、五穀豊穣を願う行事です。 上戸では、約2300年前から始められたと言われ、今でも曜日にとらわれず14日に柱を建て20日に下ろしています。 朝5時半、太鼓の音が響くと大文字柱のある三ツ辻に区民が集まってきました。男衆およそ60人が、綱やサスマタを使い電線などに当たらないよう慎重に柱を下していきます。 長さ12メートル程の柱が無事下ろされると、巾着や花飾りが取り外されると集まった人たちは、気に入った物を持ち帰っていました。 持ち帰った飾りは、縁起物として今年1年間、各家庭の神棚に飾られます。 家に飾られた古い物は正月の縁起物などと一緒に23日に行われるどんど焼きで燃やされるということです。
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上伊那医療体制維持に向け公立3病院連携必要
伊那市の白鳥孝市長は20日開かれた定例記者会見で上伊那の医療体制の維持に向け、「公立3病院が連携していかないと堅持できない」との考えを改めて示しました。 伊那中央病院、昭和伊南総合病院、町立辰野病院の経営の一本化について白鳥市長は「財政面などで課題があると」答えました。 しかし、上伊那全体の医療体制の維持に向けては、相手があることとしたうえで、「産婦人科や小児科など医師確保が難しい診療科では、公立3病院で医師の応援など連携が必要」と話していました。
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伊那市職員研修 上農生が講師に
伊那市役所の職員を対象にした研修会が19日に開かれ、初めて高校生が講師を務めました。 市の理事者や職員およそ60人を前に発表をするのは上伊那農業高校の生徒です。 耕作放棄地の解消や、有害鳥獣対策など農業をとおして地域の課題解決に取り組んでいる上農生を講師に迎え、今後の取り組みの参考にしようと研修が行われました。 このうち、有害鳥獣対策で捕獲された鹿の有効活用について研究しているグループは、身近な食料資源として地産地消する仕組みを作る事が消費拡大へのカギだと説明しました。 そのためには「代表となる料理」「観光向け」「身近なレシピ」などニーズに合った調理方法の開発や、価格を抑えるために解体施設を普及させることが必要だと話していました。 19日はこのほかに、上農生が開発した鹿肉の餃子とジャーキーがふるまわれました。 白鳥孝市長は「高校生と協力し、農業を基にした地域づくりを進めていきたい」と話していました。
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杖突峠トラックスリップ 一時通行止め
国道152号杖突峠は、スリップしたトラックにより20日午前11時頃から4時間あまり通行止めとなりました。 茅野警察署によりますと、事故が起きたのは、杖突峠の頂上から約100メートル茅野市側に下った場所です。 事故を起こしたトラックは、茅野市方面に進行中スリップし道を塞ぐ状態で停止しました。 このため杖突峠は、午前11時ごろから午後3時までのおよそ4時間に渡り、通行止めとなりました。 この事故によるけが人はいませんでした。 警察では、月曜日に降った雪により、路面が滑りやすい状態となっている、運転には十分注意してほしいと呼び掛けていました。
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ガソリンスタンドの計量器に軽自動車衝突
伊那市山寺のガソリンスタンドで20日、スタンド内の計量機に軽自動車が衝突する事故がありました。 これによるケガ人はいませんでした。 伊那警察署の発表によりますと事故があったのは20日、午前8時10分ころで、上伊那郡内の66歳無職の男性が運転する軽自動車が給油のためにガソリンスタンドに入った際、計量機に衝突したものです。 計量機は反対側で給油していた男性の軽トラックに倒れかかりました。 運転していた男性と給油中の男性、従業員にけがはありませんでした。 また計量機が破損したことによる燃料漏れもないということです。 事故の原因について伊那警察署では運転操作を誤ったものとみていて危険物を取り扱う場所では細心の注意を払うよう呼びかけています。
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いな少年少女合唱団がマタイ受難曲演奏会に出演
いな少年少女合唱団は、30日に東京都で開かれるバッハ作曲の「マタイ受難曲」の演奏会に出演します。 17日は演奏会に向け、東京から指揮者を招き練習をしました。 17日は演奏会で指揮を担当する福島章恭さんを招き、伊那公民館で練習をしました。 マタイ受難曲は、聖書を題材にした曲で、バッハ最高傑作の一つとされています。 合唱、ソリスト、オーケストラが演奏する大編成の曲で、全体の演奏時間は3時間を超えます。 全体で70曲ほどで構成されていて、いな少年少女合唱団は、そのうちの2曲に出演します。 演奏会に出演する東京の合唱団の伴奏者が、いな少年少女合唱団と親交があり、出演が決まりました。 福島さんは、ドイツ語の発音や声の強弱など指導していました。 「マタイ受難曲」の演奏会は、30日(土)午後3時から、東京都のめぐろパーシモンホールで開かれます。
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新ごみ処理施設事業 落札者決定
伊那市富県に建設される新しいごみ中間処理施設の整備運営事業落札者は神戸市の㈱神鋼環境ソリューションを代表とするグループに決まりました。 落札金額は158億9千万円となっています。 19日は、上伊那広域連合で記者会見が開かれ入札結果が報告されました。 事業者は、兵庫県神戸市に本社を置く神鋼環境ソリューションを代表とし上伊那の7社が協力企業となっているグループです。 上伊那広域連合によりますと入札は総合評価一般競争入札で、2グループから提案書の提出があり総合評価の結果、技術、価格とも両面で評価されました。 落札額はおよそ158億9千万円となっています。 処理量は1日当たり118トンで処理方式を流動床式ガス化溶融炉としています。 受注実績は同じ方式で15件あるということです。 施設は、最新の排ガス処理により環境への影響を最小化しごみを燃やすエネルギーによる発電で施設の電力を賄います。 また、敷地内にマレットゴルフ場や足湯など憩いの場を整備する計画です。 事業期間は、設計・建設が平成28年度から3年間、運営、維持管理が平成31年度から15年間の合わせて18年間となっています。 2月下旬に事業仮契約を締結し広域連合議会に議案として提出することになっています。
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旧井澤家住宅で新春書画展
地元出身の芸術家の作品や骨董品、今年の干支「申」にちなんだ作品が並ぶ「新春書画展」が、伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。 展示会は、伊那部宿を考える会が毎年開いていて、会場には掛け軸や美術作品などおよそ130点が展示されています。 掛け軸は、中村不折や小坂芝田など地元出身の芸術家の作品や井上井月の句が書かれたもので、そのほとんどは今回初めて展示されたものだということです。 他に、伊那市長谷の手芸グループ「美里会」は毎年干支にちなんだ木目込人形を展示しています。 地元の芸術家にも協力を呼びかけ、伊那市の漫画家橋爪まんぷさんの申にちなんだイラストや、西春近の酒井一さんの木工作品なども並びます。 新春書画展は25日まで、旧井澤家住宅で開かれています。
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南箕輪村特別職報酬等審議会に白紙諮問
南箕輪村の唐木一直村長は、来年度の理事者や議員の特別職報酬等について19日、審議会に白紙諮問しました。 この日は、唐木村長から審議会の塩澤肇会長に諮問書が手渡されました。 唐木村長は「職務に見合った報酬が望ましいとされている中、村は人口増加対策に力を入れていく。審議会での議論の内容を尊重したい」と挨拶しました。 今年度の理事者の給料は条例で定められた額と同じで、村長が71万9千円、副村長が61万1千円、教育長が52万円となっています。 また、議員の報酬は20万千円です。 塩澤会長は「村の財政状況や村民の意見が反映されるような答申をしたい」と話しました。 審議会は2月上旬までに村長に答申する予定です。
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イーナムービーズ動画をHPで公開
伊那市の魅力を市内外に発信するシティプロモーション映像「イーナ・ムービーズなつかしい未来」のHPが開設し一部の映像が公開されています。 18日は、総合プロデュースをする伊那市出身で人物デザイナーの柘植伊佐夫さんらが記者会見を市内で開きました。 開設したHPには、これまでに撮影した市内の自然や歴史、文化などが紹介されています。 この他、4分ほどでまとめた高遠城址公園や子育て支援センターなどを映した春編と南アルプスや伝統行事さんよりこよりなどの夏編が公開されています。 現在は冬編の撮影が行われていて柘植さんは「鹿の猟やジビエについて紹介したい」と話していました。 伊那市では、この映像を首都圏の列車内やテレビCMなどで放送するとしています。 伊那市のプロモーション映像は3月の完成を予定しています。
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雪の影響で乱れた交通機関などが回復
18日の大雪で通行止めとなっていた中央自動車道は19日通行止めが解除されました。 JR中央東線の特急あずさ、スーパーあずさも通常運行し交通機関の乱れは回復しています。 中央道は、19日午前11時に上り線が、午後4時に下り線の通行止めが解除されました。 高速バスは午後1時以降、一部の便で運行を再開しました。
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伊那警察署管内の3団体が交通栄誉章を受章
伊那交通安全緑十字会など伊那警察署管内の3団体が、交通安全活動に功績があったとして交通栄誉章を受章しました。 18日、3団体の代表者が伊那警察署を訪れ受章の報告をしました。 伊那交通安全緑十字会は、自宅訪問や出前講座を通して、高齢者の交通事故防止の活動を行っています。 伊那東小学校は、地域住民と協力し、学校周辺地域での車の最高速度を時速30キロに制限する「ゾーン30」の指定に貢献しました。 南箕輪村の信英蓄電器箔株式会社は、研修会を実施するなど社員の交通安全意識向上に努めています。 交通栄誉章は交通安全活動に貢献した団体に全日本交通安全協会会長から贈られるものです。 今回全国で、団体は44団体、学校は48校、事業所は92事業所が受章しています。
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中曽根の獅子舞 地域の安泰願う
地域や区民の今年一年の安泰や無病息災を願う伝統の獅子舞が10日、箕輪町の中曽根で披露されました。 保存会のメンバーおよそ40人が区内の神社で舞を奉納した後、区長の自宅や区内の辻など4か所で伝統の獅子舞を披露しました。 中曽根の獅子舞は町の無形民俗文化財に指定されていて、戦後、住民有志により毎年、小正月に舞うようになったということです。 舞は、地域の安泰や五穀豊穣、無病息災を願う五つの舞で構成され、区内の辻3か所では、雌獅子2頭による舞い合わせが披露されました。 保存会会長の唐澤信孝さんは「中曽根は農家が多い地区。区内の安泰と共に、五穀豊穣を願った良い舞いが披露できた」と話していました。 舞いが終わると、集まった人達は、獅子に頭を噛んでもらい、今年一年の無事を願っていました。
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小河内神社御筒粥の神事 世の中「六分七厘」
箕輪町の小河内神社で、今年の農作物の出来や世相を占う御筒粥の神事が17日に行われ、今年の世の中は去年より三厘下がって「六分七厘」となりました。 神事は今年1年の五穀豊穣を願う小河内神社の祈年祭で毎年行われています。 朝6時に釜を火にかけ、2時間ほど煮たてました。 午前8時すぎ、北小河内と南小河内の住民でつくる総代会のメンバーが見守る中、釜の中から筒が取り出されました。 筒は葦の茎を21本束ねた物で、筒に入った米粒の数で、今年の農作物の出来や世相を占います。 占いの結果、世の中は、去年より3厘下がり六分七厘でした。 水稲は早生が上々で、そのほか、ささげ、リンゴ、大豆が上々となっています。 神社関係者は「ひとつの将来の見通しが出た。結果を参考にして今年1年、共々に頑張っていきたい」と話していました。
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南箕輪村ご当地メニュー審査会 グランプリ決定
南箕輪村観光協会は、地元の食材を使ったご当地メニューの審査会を11日、村保健センターで開きました。 グランプリには、中村光宏さんが考案した「リンゴと洋なしのガレット」が選ばれました。 グランプリを受賞した中村光宏さんが考案した「リンゴと洋なしのガレット」です。 地元でとれたりんごと洋ナシを、パイ生地で固め焼き上げたものです。 季節に合わせた地元の果物を使い、簡単に作れる点が評価されたということです。 南箕輪村観光協会は、村を代表するご当地メニューの商品化を目指して、去年10月から2か月間レシピを募集しました。 村内外13人から33点の応募があり、審査を経て9人の10点で最終審査が行われました。 最終審査では、考案者が料理の説明をし、唐木一直村長など10人が審査しました。 村観光協会会長の唐木村長は「それぞれ工夫を感じるレシピ。今後、地元事業者と話し合い料理の商品化を進めていきたい」と話していました。
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お日待ちの伝統行事 引持の獅子舞 披露
伊那市高遠町上山田引持に伝わる引持の獅子舞が16日、地域住民に披露され集まった人たちが家内安全や五穀豊穣を願いました。 引持の獅子舞は、地区住民が徹夜で酒を酌み交わしながら日の出を待ち、地区の安泰を願う「お日待ち」の行事で行われていたといわれています。 今は地域住民でつくる引持組合が毎年行っていて会場となった引持生活改善センターにはおよそ60人が集まりました。 前は獅子を後ろはひょっとこの面をつけた2人が会場狭しと舞を披露し獅子が体についたノミを食べるユニークな仕草もありました。 引持組合では「地域の繋がりを大事にしながら伝統行事を引き継いでいきたい」と話していました。
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インフルエンザで南箕輪村の南部保育園が学級閉鎖
南箕輪村の南部保育園年中の2クラスは、インフルエンザ発症者が増加しているため、19日と20日の2日間学級閉鎖の措置がとられます。 学級閉鎖となるのは南部保育園の年中2クラスです。 インフルエンザに感染したとみられる園児数は2クラス合わせて36人中11人で 19日と20日の2日間、学級閉鎖となります。 南箕輪村では、「外出時のマスクの着用や外出後の手洗いやうがいを行い、咳エチケットを守って感染予防に努めてほしい」と呼びかけています。
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3月に合唱フェスティバル「田中眞郎とうたう仲間たち」開催
50年以上にわたり上伊那地域で合唱の指導にあたってきた田中眞郎さんの功績を称える合唱フェスティバルが3月27日に伊那文化会館で開かれます。 田中さんは飯山市生まれの78歳。 新潟大学教育学部の音楽科を卒業後、上伊那の高校で合唱クラブの育成に務めたほか現在も合唱団の指導にあたっています。 一昨年田中さんが伊那市から教育文化功労の表彰を受けたことがきっかけで、これまでに指導を受けた有志が集まり合唱フェスティバル「田中眞郎とうたう仲間たち」実行委員会を立ち上げました。 昨夜は初めての合同練習が伊那市のいなっせで行われ7つの合唱団からおよそ120人が集まりました。 合唱フェスティバルでは、各合唱団の演奏のほか有志による合同演奏、ミュージカルなどの企画ステージも予定されています。 実行委員会では「田中さんの指導を受けた人たちが一堂に会しこれからの活動の礎となる一大イベントにしていきたい」と話しています。 合唱フェスティバル「田中眞郎とうたう仲間たち」は3月27日に伊那文化会館で開かれ、入場料は500円を予定しています。
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伊那地域も大雪 生活に影響
伊那地域は18日未明から雪が降り始め朝から雪かきをする人の姿が見られました。 雪が原因による停電が発生したほか中央道が通行止めになるなど生活にも影響が出ました。 長野地方気象台は午前0時過ぎに上伊那地域に大雪警報を出し警戒を呼びかけました。 伊那地域は今シーズン初めて市街地でも雪が積もり、朝から住民が雪かきにおわれていました。
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駒ヶ根市長選挙 現職の杉本幸治さんが無投票で当選
任期満了に伴う駒ヶ根市長選挙が17日に告示され、現職の杉本幸治さんが、無投票で3期目の当選を果たしました。 2期連続無投票で当選となった杉本さんは、現在66歳です。 3期目の政策として、人口減少対策や子育て支援、地域医療の充実など、9項目を柱とする施策を掲げました。 杉本さんは、「無投票当選だが、これまでの2期8年で一定の 評価は頂けていると考えている。 3期目は地方創生に引き続き力を入れていきたい」と話しました。 杉本さんの3期目の任期は1月29日から平成32年の1月28日までの4年間となっています。
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400年の歴史 羽広の獅子舞 奉納
伊那市西箕輪羽広で400年あまりの歴史がある羽広の獅子舞が17日、仲仙寺本堂で奉納されました。 午前7時、雄獅子と雌獅子による舞が始まりました。 口を閉じているのが雄獅子、口をあけているのが雌獅子で、2頭の舞合わせが特徴です。 大きく静かに舞う「肇国の舞」や剣を使い悪魔を打ち払う「剣の舞」など、5つの舞で構成されていて、総称して「阿吽の舞」と呼ばれています。 羽広の獅子舞は市の無形民俗文化財に指定されていて、区内全戸が会員となる羽広獅子舞保存会が受け継いでいます。 獅子舞の奉納が終わると、北と南に分かれて区内の家庭を周り家内安全や五穀豊穣を願う「戸毎舞」が行われました。 家には家族や近所の人たちが集まり、舞を楽しんでいました。 今年は南北合わせて30戸を周りました。 羽広の獅子舞は一部を焼失した仲仙寺の再興を祝い舞ったのが始まりで、奉納は400年あまり続いているということです。
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小正月の行事「賽の神」地域の安泰願う
伊那市東春近中殿島に伝わる小正月の伝統行事、賽の神のどんど焼きが17日行われ地域住民が家内安全や無病息災を願いました。 17日は高さ8メートルほどの青竹から「お月さま」や「柳」と呼ばれる飾り物が外されました。 青竹は1週間前に建てられたものでこの行事は賽の神と呼ばれています。 中殿島の城上東や城上西、渡場の一部に伝わるもので今は地元の中学生が主体となって行事を引き継いでいます。 青竹に付けられていた「柳」と呼ばれる色紙で飾り付けをした竹は縁起物として地区内に配られます。 地域に古くから住んでいる人によりますと「柳」は丸めて輪にしてから屋根に投げ家内安全を願いましたが今は玄関に飾る家が多いということです。 中学生が「柳」を配っている間に大人たちが青竹を切ったものや正月飾りをどんど焼きで燃やす準備をします。 どんど焼きには20人ほどが集まり、火が付けられると正月飾りは勢いよく燃え、ダルマのはじける音が響いていました。 賽の神を行った住民有志は「地域に残る伝統行事として守っていきたい。」と話していました。