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古田の里赤そば花まつり 賑わう
箕輪町の上古田区による、「古田の里赤そば花まつり」が28日から、上古田公民館で開かれています。 会場には朝から多くの人たちが訪れ、打ちたてのそばを味わっていました。 これは、地域で獲れたそばや農作物を味わってもらおうと、上古田区が毎年開いているものです。 地区内にある赤そば畑は、現在ちょうど見ごろを迎えていて、県内外から観光客が訪れています。 畑を管理する赤そばの会では、「台風18号の影響で倒れてしまったが、ここ数日で花が起きてくれて、見頃になっている」と話しています。 まつり会場では、区内のそば打ち名人による手打ちそばが販売されました。 1日限定1,000食で赤そばは200食用意されました。 訪れた人はそば打ちの様子を見ながらそばを味わっていました。 また、会場の外ではそば粉を使った饅頭や農産物が販売されています。 赤そば花まつりは29日午後3時まで開かれます。 そばはあすも1,000食用意され、このうち赤そばは200食となっています。
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伊那公民館学級 おやじの会がごみ拾い
伊那公民館の公民館講座「おやじの会」のメンバーは、24日、市内のごみ拾いをしました。 24日は、おやじの会のメンバー45人が4班に分かれ、ごみ拾いをしました。 会では、月に1回集まり、料理や史跡めぐりなどの教室を開いています。 今回は、地域貢献と体力づくりを目的に市内のごみ拾いをしました。 伊那公園から市役所までをまわった15人は、たばこの吸い殻や空き缶などを拾っていました。 おやじの会では、「今後も積極的に地域と関わっていきたい」と話していました。
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道路・交通問題で懇談会
伊那市議会の道路・交通対策特別委員会は、調査・研究活動に市民の声を反映させようと、26日、懇談会を市役所で開きました。 市民からは、国道153号バイパスの早期建設や市内環状線の整備をめぐる要望などが出されました。 26日、特別委員会の呼びかけに対し、市民120人が市役所の多目的ホールにつめかけました。 伊那市議会の道路・交通対策特別委員会は、慢性化する交通渋滞の解消や利便性の高い公共交通の構築を目指して調査・研究に取り組んでいます。 懇談会は、伊那市が去年6月に道路網整備の今後の進め方を具体的に示した伊那市幹線道路網整備計画のアクションプログラムを市民に知ってもらい、今後の道路・交通計画に活かそうと初めて開かれました。 路線やテーマ別に委員会が会場に意見を求めました。 公共交通のテーマでは、伊那と木曽を結ぶ連絡バス復活を望む声もありました。 ある参加者は、「道路行政は民間ではできない仕事なので、他市町村に遅れをとらないようきちんと進めるよう市に働きかけてほしい」と話していました。
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南信の水稲 作況指数100
農林水産省関東農政局長野地域センターは、今年の南信地区の水稲の作況指数を100とし、平年並みの収量になると見込んでいます。 関東農政局長野地域センターが27日発表した9月15日現在の作柄概況によりますと10アールあたりの平年収量に対する今年の予想収量の比率を表す作況指数は100となっています。 南信は穂の数は、やや少なく、一つの穂につく、もみ数は平年並み。 全もみ数がやや少なく、登熟はやや良と予想されています。
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信州みのわ山野草クラブ 山野草展示会
信州みのわ山野草クラブの第21回秋の山野草展示会が、28日から、箕輪町の木下公民館で開かれます。 展示会を前に、会場には、作品が並べられていました。 信州みのわ山野草クラブには17人の会員がいて、毎月1回展示会を開き、研鑽を積んでいます。 今回は、寄せ植えや、石付け、季節の花木、斑入りの草木など200点が並べられています。 寄せ植えは、特色の異なる植物を植えると、水加減などが変わるため種類を選ぶのが難しいという事です。 クラブによると、秋に展示会を開くのは、伊那谷では珍しいということで、秋の山野草を楽しんでもらいたいとしています。 信州みのわ山野草クラブの展示会は28日、29日の2日間、箕輪町木下公民館で開かれています。
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この秋一番の寒さ お蚕様もストーブで暖
27日朝の伊那地域の最低気温は8度とこの秋一番の寒さとなりました。 この冷え込みで蚕の活動も鈍くなっているようです。 箕輪町の養蚕農家、大槻文利さんの作業場では、12万匹の蚕が繭をつくる段階となっています。 しかし、最近の朝晩の冷え込で蚕は糸を出さず身を寄せ合いじっとしているという事です。 昨夜から作業場にはストーブが置かれ、室温は15度以上に保たれています。 今朝の伊那地域の最低気温は8度で、平年と比べ4・3度下回りました。 長野地方気象台によりますと、28日の朝も27日の朝と同じくらいの冷え込みになるという事です。
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市総合計画後期基本計画答申案まとまる
伊那市総合計画の平成26年度から30年度までの後期基本計画の市長への答申案が27日まとまりました。 25人の委員で組織する審議会が4月から9回にわたり市側が提出した原案を審議してきました。 後期基本計画案は、社会情勢の変化に対応し、見直されるものです。 人口の減少、東日本大震災、リニア中央新幹線、TPPなど地域をとりまく情勢を鑑み作成されました。 27日は、最終回となる審議会が市役所で開かれました。 後期計画案の第6章の広域交通網の整備の項目では、リニア新幹線の中間駅へのアクセス向上のための道路網整備や小黒川パーキングエリアから出入りが可能なスマートインターチェンジの設置などが盛り込まれています。 小黒川スマートインターチェンジの1日平均の利用台数を1,072台とする目標値も記されています。 審議会は、10月中旬に白鳥孝市長に答申する予定です。
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箕輪中学校文化祭「ふきはら祭」
27日から上伊那各地の中学校で一斉に文化祭が始まりました。 このうち箕輪町の箕輪中学校の第41回ふきはら祭では、ステージ発表などが行われました。 箕輪中学校の文化祭の今年のテーマは、「つなぐ」です。クラス・学年・全校が大きなつながりとなることを願ってこのテーマにしたということです。 総合的な学習の発表では、1年生が、福祉体験学習について発表しました。 学習では視覚障害者のための点字を体験したり、認知症について理解を深めたということで、映像に合わせて発表していました。 また、1年から3年までの生徒代表5人による弁論会も行われました。 3年生の赤羽 真穂さんは祖父の死を通して感じた家族のつながりについて発表し、「亡くなる前に感謝の気持ちが伝えられなかった。家族と過ごす時間を当たり前と思っていたが、大切にしなければならないと思った」と話していました。 各教室には生徒達の美術作品などが並び、保護者などが見学していました。 箕輪中学校の文化祭は28日までで、ステージ発表や合唱コンクールが予定されています。
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銭湯「菊の湯」 12月で廃業
伊那市に唯一残る銭湯、菊の湯が、今年12月をもって営業を終了することになりました。地域住民からは存続を望む声があがっています。 伊那市荒井にある公衆浴場「菊の湯 ラドン温泉」です。 26日、営業終了を知らせる張り紙を、店に貼り出しました。 それによると、燃料費の高騰、施設の老朽化、従業員の高齢化などにより、今年12月29日を持って廃業する事を決断したということです。 菊の湯は、昭和10年に創業し、79年間にわたり町部の銭湯として利用されてきました。 戦後間もなく、多くの家にはまだ風呂がなかった頃から現在まで、菊の湯は社交場としても活用されてきました。 しかし、従業員の高齢化などにより今年1月には、59年間続けた貸し席業務を終了しています。 銭湯は現在も、一日平均50人~60人の利用があるということですが、燃料費が高騰するなど採算が合わない状況が続いていました。 今年5月ごろ、家族や従業員と話し合い、廃業することを決めたということです。 78歳になる経営者の唐澤 寿子さんは、「夫が亡くなり3年間、一生懸命経営してきたが、もう限界。お客様には迷惑をかけるが区切りを付けたい。」と話していました。 菊の湯から歩いて1分ほどの場所にある「寿司と天ぷらのアカハネ」の夫妻は、60年間菊の湯に通ってきました。 菊の湯廃業の知らせを受けて、赤羽さんら5人の呼びかけ人は、存続を願う署名活動を始めました。 署名は白鳥孝伊那市長宛で、「菊の湯の存続は、一事業者の問題というより地域福祉の観点から行政としても克服すべき課題だ」として、公衆浴場存続が叶うようリーダーシップを発揮する事など求めるものです。 10月20日を目途に、集まった署名の第一弾が白鳥市長に届けられる予定です。
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つかはらに生きたイナゴ入荷 今年は少なめ
イナゴは、伊那谷を代表する珍味として知られています。 佃煮にするための生きたイナゴの販売が伊那市上新田のつかはらで始まっています。 今年は台風の影響で数は少なめだということです。 25日は主に新潟県で採れた生きたイナゴ50キロが入荷し、早速店頭に並べられていました。 つかはらでは川魚や珍味を扱っています。 今年は台風18号の影響で数が少なく、現時点で多い年の3分の一ほどだということです。 値段は1キロ3,990円と、去年より若干値上がりしています。 入荷を聞きつけ県内外からすでに80件ほどの注文があるということです。 地元からも買い求める人の姿がありました。 この生きたイナゴは10月いっぱい販売されます。
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仙丈ケ岳を愛する会ふれあい登山
伊那市長谷の住民などで作る仙丈ケ岳を愛する会のふれあい登山が、22日と23日の2日間行われました。 ふれあい登山には、県内外から12人が参加しました。 林道バスに乗り、大平山荘から仙丈を目指しました。 仙丈ケ岳を愛する会は、平成16年に発足し、登山を楽しんだり、仙丈に関係する環境問題について教育するなどの活動を行っています。 発足から毎年この時期に登山を行っていて、今年で10年目です。 4時間ほどかけて、仙丈小屋にたどり着きました。 仙丈小屋の就寝時間は、午後7時半。灯りが消されます。 翌朝、一行は、午前4時半に小屋をたち、仙丈ヶ岳の頂上を目指します。 この日のご来光です。 富士山の姿も見えました。 その後、下山の際には、ライチョウを目にすることも出来ました。 仙丈ケ岳を愛する会会長の中山(なかやま)晶計(しょうけい)長谷地域自治区長は、「登山を通して南アルプスの魅力を知って欲しい。また、鹿対策や環境問題、小屋のあり方など、南アを取り巻く環境についても理解してもらうきっかけになってほしい」と話していました。
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伊那市出身 池上さん 「高遠城の再現図」を寄贈
伊那市出身で東京都に住む空間デザイナー池上 典(のり)さんは、絵図や文献を参考にして描いた江戸時代の高遠城の再現図を、伊那市に寄贈しました。 26日は、市役所を訪れた池上さんに、白鳥孝市長から感謝状が贈られました。 伊那市に寄贈されたのは、3枚の高遠城の再現図です。 「総構図(そうがまえず)東方を望む」は、伊那市側から見た鳥瞰図。 「総構図 西方を望む」は、長谷側から見た鳥瞰図。 「本丸御殿図(ごてんず)」は高遠城本丸を描きだしています。 絵図や文献を参考にして、グリッドという罫線を用いて、広さ、大きさ、奥行き、高低差などを正確に描いたということです。 池上 典さんは、伊那市日影出身で、現在は、東京都日野市に住んでいます。 空間デザイナーとして活躍していて、大阪市立歴史博物館、阪神淡路大震災メモリアルセンターなどのデザインを手がけています。 自ら編み出したグリッドを用いて完成時の予想図を描く透視図技法で、高遠城の再現に挑戦しました。 資料が限られているため、建物などは想像も入っているということですが、江戸時代後期の高遠城の姿が描き出されています。 池上さんの高遠城再現図は、伊那市高遠町歴史博物館で管理され、11月頃から公開される予定です。 伊那市では、タブレット端末で古地図と現在地をリンクさせて歴史を楽しむアプリ「高遠ぶらり」などで、この再現図を活用していきたいとしています。
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第68回国民体育大会 伊那市の選手 壮行会
28日(土)から東京都で開催される第68回国民体育大会に出場する伊那市の選手の壮行会が、25日、開かれました。 伊那市から国体に出場する16人のうち、昨夜の壮行会には9人が出席しました。 出場するのは、陸上競技の少年男子400mに高遠高校3年の小林英和さん、陸上競技少年女子棒高跳に上伊那農業高校3年の原奈津美さん、サッカー女子に信州大学2年の大平理恵さん、ソフトテニス監督の木曽青峰高校教員、東條明彦さん、ソフトテニス少年男子に上伊那農業高校3年の池上陽介さん、同じく2年の東條樹さんと埋橋啓さん、軟式野球にルビコン(株)の丸山泰裕さん、弓道に上伊那薬剤師会の山田静香さんです。 ソフトテニス少年男子に伊那市から出場するのは、1993年に旧長谷村の選手が出場して以来、20年ぶりだということです。 白鳥市長は、「7年後の東京オリンピックに出場できる選手もいるかもしれない。良い報告を伊那市に持ち帰って来てください」と激励しました。 第68回国民体育大会は28日(土)から東京都で開催されます。
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箕輪西小学校5年生が稲刈りを体験
箕輪町の箕輪西小学校の5年生の児童は26日、学校近くの田んぼで稲刈りをしました。 1時間ほどかけて手で刈り取った稲を10束ずつ麻のヒモでまとめて、はぞかけをしました。 5年生は今年5月、総合学習の一環で学校近くの4.3aの田んぼに、もち米のモチヒカリの苗を植えて育ててきました。 稲は10日間ほど天日に干し、11月の収穫祭でおはぎにして親子で味わうという事です。 26日の伊那地域の最高気温は、前の日より8度近く低い21.6度で、10月上旬並みの一日となりました。長野地方気象台によりますと、27日以降は晴れ間が広がり平年並みの気温に戻るということです。
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村民生児童委員が募金ボラ表彰
南箕輪村の民生児童委員協議会は、長年にわたり、共同募金運動に貢献したとして、11日の県社会福祉大会でボランティア表彰を受けました。 19日は、南箕輪村民生児童委員協議会の丸山 博志会長が、村役場を訪れ、受賞を報告しました。 村民生児童委員は、30年以上にわたり、10月から年末にかけて行われる赤い羽根共同募金で、村内の企業を回り募金を呼びかけています。 回る企業は、30社ほどで、毎年200万円以上の募金を集めています。 11日に大町市で開かれた第62回県社会福祉大会で、共同募金運動ボランティア表彰を受けました。 丸山会長は「長年続けてきた活動が認められた。今後も協力いただける企業を開拓していきたい」と挨拶しました。 共同募金の一部は、地元自治体に還元されていて、唐木一直村長は、「村の福祉にも大変役立っている。」と感謝していました。
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「おからこ」でおもてなし
旧井澤家住宅を管理・運営する伊那部宿を考える会は、22日伊那地域で古くから、十五夜に合わせ食べられてきたおからこで、東京から訪れた人達をもてなしました。 おからこは、十五夜の時に月に供え食べられてきた物で、考える会では、後世に伝えていこうと毎年この時期に作っています。 この日も、会員15人あまりが、午前中から、もち米をすり潰し、作りました。 十五夜が、収穫期という事もあり、米の粉で手軽にできる餅として作られたと言われています。
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南箕輪村と伊藤園が災害時協定
南箕輪村は東京都に本社がある飲料メーカー伊藤園と、災害時における飲料水の提供についての協定を25日結びました。 今日は南箕輪村役場で調印式が行われ、唐木一直村長と伊藤園伊那支店の池田剛史支店長らが協定書を取り交わしました。 株式会社伊藤園は南箕輪村神子柴に支店があります。 今回の協定では、災害時に村の要請に応じて緑茶やウーロン茶などを提供します。 伊藤園が災害時協定を結ぶのは県内では2件目だということです。 南箕輪村の唐木一直村長は「大手のメーカーと協定を結ぶことができありがたい。いつ発生するかわからない災害に備え、飲料水の備えは重要」と話していました。
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伊那文25周年事業 役者に花束渡すプレゼンター募集
12月1日に開館25周年を迎える伊那市西町の伊那文化会館は、25周年事業の一環として、当日上演されるミュージカル「クリスマス・キャロル」で役者に花束を贈呈するプレゼンター1人を募集します。 25日は伊那文化会館で記者会見が開かれ、下半期の25周年事業が発表されました。 開館記念日の12月1日に上演される「クリスマス・キャロル」で、主役を演じる劇団スイセイ・ミュージカルの草刈正雄さんに花束を渡すプレゼンターを募集します。 このほか、「伊那文とともに地域のがんばる人応援事業」をスタートさせ、地域で芸術活動にとりくんでいる人に表彰状などを贈ります。 第1回の受賞者は、上伊那書道協会会長の池上信子さんで、10月11日に受賞式が行われます。 他に、10月6日のプラハ国立歌劇場のオペラ、モーツァルトの「魔笛」では、伊那市内の小学生9人が出演します。 クリスマス・キャロルのプレゼンターの募集は10月2日から31日まで行われます。
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伊那中央病院4年連続黒字
伊那中央病院の平成24年度決算は純利益が7億4千万円と 4年連続で黒字となりました。 25日、伊那市役所で開かれた伊那中央行政組合議会で報告されました。 平成24年度は入院診療単価や外来患者数の増加などにより、約7億4千万円の純利益を確保し、累積赤字は11億円に縮減しています。 年間の延べ患者数は、入院が11万8千人で、23年度と比べ2800人の減少、外来が19万9千人で、23年度と比べ5800人増加しました。 伊那中央病院では、さらなる経営健全化に向け、経営改善に取りくんでいくとともに、今年度は中長期経営計画の見直しを行うことにしています。
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アンサンブル伊那 ヒノキ畳ベッド販売へ
知的障害者の就労支援をしている、伊那市西箕輪の「アンサンブル伊那」は、ヒノキの間伐材を使った畳ベッドの販売を始めます。 施設内にある木材加工の作業スペースの一角には、ベッドの試作品が置かれています。 社会福祉法人アンサンブル会では、伊那市と下伊那郡松川町で、知的障害者の就労支援施設を運営しています。 松川町の施設では、今月から、ヒノキの間伐材を使った畳の生産を開始しています。 ヒノキの畳は、稲わらの物と比べ、湿気に強く、防虫性に優れ、カビの発生やダニの繁殖を防ぐ効果があるという事です。 アンサンブル伊那では、この畳を使った新たな製品の開発を進めています。 試作された、ベッドの大きさは、縦2メートル、横1メートルで、今後は、松川の施設と連携し、ベッド専用の畳の開発や、組み立て方法の簡略化などについて検討を進めていくという事です。 アンサンブル伊那では、今年度中にベッドの販売を予定しています。 価格はおよそ10万円を予定しています。
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控訴審 住民側の請求退ける
25日、東京高裁で行われたNECライティング補助金返還問題の控訴審判決で下田文男裁判長は一審の長野地裁に続き住民側の請求を全面的に退けました。 住民訴訟は東京に本社を置くNECライティングの伊那工場閉鎖により伊那市が支払った補助金と用地整備費用が無駄になったとして市民らがその返還と損害賠償を市がNECライティング側に請求するよう求めていたものです。 これに対し市側は市に損害賠償を請求する権利はないなどと主張していました。 伊那市の顧問弁護士によりますと市側の主張が全面的に認められたということです。 判決について白鳥孝伊那市長は「判決は私どもの主張が全面的に認められたものであり大変評価しております。今後も企業誘致に努め地域経済の活性化を図っていきたいと考えております」とコメントしています。 一方、原告側市民代表の市川富士雄さんは「判決に期待していたが高裁の判断は国民の側に立っていない。全くもって残念だ。」と話し今後、最高裁で争うかどうかを検討するとしています。
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南アルプスのユネスコエコパーク認定に向け国と連携を求める
伊那市の白鳥孝市長は、24日開かれた南信森林管理署と市町村との意見交換会で「南アルプスのユネスコエコパーク認定に向け、国と連携し情報の共有化を図っていきたい」と要望しました。 南信地区国有林野等所在市町村長有志協議会の総会が24日、伊那市の南信森林管理署で開かれ、南信地区の13市町村の代表者などおよそ30人が出席しました。 協議会は、地域社会と国有林野事業の連携強化を図ることなどを目的に組織しています。 意見交換で、白鳥市長は「エコパークの認定に向け、南アルプス国立公園の管理主体である環境省や国有林を管理している林野庁と連携し、情報の発信や共有を行っていきたい」と要望しました。 これに対し南信森林管理署では「どのようなことができるか事務レベルで検討していきたい」と話していました。 出席者からはこの他に、「登山道の整備を自治体と一緒になってやっていってほしい」との意見や「中央アルプスでのニホンジカ生息数の将来予測はどうみているか」などの質問が出されました。
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サン工業株式会社 南アルプス観光振興の為に寄付
伊那市西箕輪に本社がある金属表面処理加工業サン工業株式会社は、南アルプス山岳観光の振興と環境保護の為に100万円を、24日、伊那市に寄付しました。 24日は、サン工業株式会社の川上健夫社長ら4人が伊那市役所を訪れました。 寄付は、地域貢献を目的に行われたもので、去年は児童養護施設たかずやの里の整備費として100万円を寄付しています。 川上社長は「自然とうまく調和できる会社づくりを行っていきたい」と話していました。 南アルプスは、国立公園の指定を受けて50周年を迎える来年、ユネスコエコパークの認定審査や、日本ジオパークの全国大会の開催が予定されています。 白鳥市長は「一過性のものにならないよう、来年はスタートの年にしたい。南アルプスの玄関口として整備の為に使わせていただきます」と感謝していました。
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箕輪町駅伝大会 木下A18連覇
箕輪町内を走る秋の恒例行事、箕輪町駅伝大会が23日に開かれました。 大会の結果、木下Aが18年連続の総合優勝に輝きました。 大会は町民の体力向上と地区の交流の場にしようと毎年行われていて今年で54回になります。 大会には、箕輪町の友好交流都市、静岡県浜松市の庄内地区を含む42チームが参加しました。 大会は東と西のコースにわけ、コース別優勝と合計タイムの総合優勝を競います。 東コースは、北小河内をスタートし福与公民館までの4区間8.24キロ。 西コースは、沢グラウンド南側をスタートし西部地域を南下して役場にゴールする6区間13.41キロです。 23日は、秋晴れの中、沿道では多くの人たちが選手たちに声援を送っていました。 西コースでは、木下Aの総合18連覇を阻止しようと、松島Aが健闘の走りを見せました。 大会の結果、東コースは木下A。西コースは松島Aがそれぞれ大会新記録で優勝しました。 合計タイムの総合優勝は木下Aが1時間12分28秒で18連覇を達成しました。
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赤そばの里 見頃
箕輪町上古田の赤そばの里では、そばの花が見ごろを迎え県内外から多くの人が訪れています。 ネパール原産のそばを、日本でも育つように品種改良したもので高嶺ルビーと呼ばれています。 箕輪町上古田の赤そばの里は標高およそ900メートル、広さは4.2ヘクタールで赤いそばの花が広がっています。 この畑を管理しているのは上古田の有志でつくる古田の里赤そばの会です。 会では8月に種を蒔き手入れを行ってきました。 赤そばの里は、箕輪町の観光スポットにもなっていてこの時期は、県内外から観光客や写真愛好家が訪れます。 24日も、多くの人が訪れお気に入りの場所で写真撮影をしたりしていました。 入り口には無料休憩所も設けられていて、ここでは地元で採れた野菜や果物が並びます。 24日は、採れたての松茸もありました。 28日(土)、29日(日)には上古田公民館で手打ちそばが試食できる赤そばまつりが行われることになっています。 赤そばは、10月初旬まで楽しめるということです。
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桜・山・食を柱に観光実施計画策定へ
平成26年度から平成28年度までの伊那市観光実施計画について協議、検討する委員会が24日、伊那市役所で開かれ桜・山・食を観光の柱とする計画案が示されました。 伊那市では、平成19年度に観光の基本的な方向性を定めた観光基本計画を策定し、この計画に沿って具体的な施策を示した観光実施計画を作成しました。 現在の計画期間が終了するため平成26年度から28年度の実施計画を策定します。 委員は、観光関係者事業者や商工団体など25人で構成され来年2月まで6回にわたって計画を検討します。 24日は、市側から実施計画やスケジュールの素案が示されました。 計画案では桜、山、食を柱として滞在型の観光誘客に取り組むとしています。 重点事業では、高遠城址公園の夜桜ツアーや南アルプス国立公園50周年記念事業、信州そば発祥の地やローメンの情報発信などをあげています。 実施計画では来年2月中旬までに策定する計画です。
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風情豊かに 燈籠祭
豊作と無病息災を感謝する鉾持神社の秋の例祭、燈籠祭が22日と23日に行われました。 籠祭では各家庭が笹竹に、ほおずき提灯を飾り夜になると商店街は赤く色付きます。 提灯の灯がともるなか伝統の高遠囃子の演奏が行われました。 この日は和服で商店街を散策する人たちの姿がみられ高遠囃子を聞いたり、提灯をバックにして写真を撮るなどそれぞれ祭りを楽しんでいました。 祭りでは他に子ども神輿の練り歩きもあり、子どもたちの元気な掛け声が賑やかに響いていました。
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キノコ採りの男性死亡
21日、岡谷市の山林にキノコ採りに出かけていた箕輪町の男性が沢に転落し、死亡しました。 岡谷警察署の発表によりますと死亡したのは、箕輪町木下の無職小出一男さん87歳です。 小出さんは21日、午前7時45分ころ岡谷市の山林で家族2人とキノコ採りをしていたところ斜面から沢に転落したものです。 家族が消防に通報し諏訪市内の病院に運ばれましたが21日午後3時15分に死亡が確認されました。 転落の原因については、岡谷署で調べを進めています。
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はつらつママさんバレーボールIN伊那
オリンピックやワールドカップで活躍したバレーボール選手と試合をする「はつらつママさんバレーボールIN伊那」が、22日、伊那市の伊那勤労者福祉センター体育館で開かれました。 22日は、市内のママさんバレーボールチーム3チームが、全日本で活躍した選手12人で作るドリームチームと対戦しました。 はつらつママさんバレーボールは、年間10回全国各地で開かれています。 今回は、伊那市民体育祭の60回記念事業として開かれました。 全日本の主将として活躍した吉原知子さんや、パワフルカナの異名を持つ大山加奈さんのスパイクが次々と決まります。 それでも、選抜チームも粘りを見せ、ドリームチームから得点を奪っていました。 22日は他に、バレーボール教室が開かれました。 教室には、17のバレーボールチームと市内4つの中学校からおよそ130人が参加し、憧れの選手からアドバイスを受けていました。 伊那市では、今回の経験が今後の活動の励みになればうれしい」と話していました。
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ローメンでギネス挑戦へリハーサル
ローメンでギネス認定を目指す伊那中学校は22日、リハーサルを行い28日の本番に向け手順などを確認しました。 22日は休日返上で生徒会を中心とした有志とギネス挑戦をサポートしている伊那ローメンズクラブのメンバーなどおよそ60人が伊那中学校に集まりました。 ギネス挑戦は100グラム以上の麺を器に盛り付け、器と器が接した状態で並べるものです。 麺であれば種類は問われず現在は福島県浪江町のなみえ焼きそばが1427皿でギネス記録に認定されています。 伊那中学校ではその記録を大きく上回る2000皿に挑戦する計画でこの日は盛り付けや計量、器の並べ方の手順を確認していました。 屋外でローメンを作り計量が終わると体育館に運びこまれます。 再度計量し100グラム以上が確認されると仕上げにキャベツとマトンがのせられます。 黒沢晋平生徒会長は「器を運ぶ時は慎重にし計量は難しいがスピーディーにしたい。」と話していました。 伊那中のギネス挑戦は文化祭のメーンイベントとして今月28日に行われます。