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第1回全国ハイシニア信州伊那さくら大会 21日と22日の2日間開催
17都府県から42チームが参加を予定しているソフトボールの大会、第1回全国ハイシニア信州伊那さくら大会が、21日と22日の2日間開かれます。
13日は、伊那バス株式会社の藤澤秀敬社長が大会の優勝チームに贈られる優勝旗とトロフィーを関係者に手渡しました。
大会には、65歳以上の選手でつくるソフトボールチーム42チームが参加します。
21日と22日の2日間、伊那市と箕輪町、南箕輪村、宮田村の4会場で開かれます。
伊藤易明大会委員長は「今後も長く続いていく大会にしたい」と意気込みを話しました。 -
カラオケ喫茶利用者がステージで歌声披露
伊那市坂下のカラオケ喫茶「つむぎ」主催の歌謡祭が14日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
これは、「つむぎ」の利用者に大きい舞台の上で歌ってもらおうと毎年開かれているもので、会場にはおよそ200人が集まりました。
県内外から50人が参加し、華やかな衣装に身を包んで自慢の歌声を披露していました。
つむぎは、20年前に呉服屋を営む傍ら、カラオケを始めたのが最初で、現在カラオケ喫茶として多くの人が利用しています。
つむぎ代表の丹羽貴士さんは「いつも店で歌っている持ち歌を広い会場で思い切り歌ってもらうことができたので良かった」と話していました。 -
山火事予防パレード
上伊那地方事務所や南信森林管理署・市町村などは、山火事の予防を呼びかけるパレードを、17日、行いました。
17日は、伊那合同庁舎前でパレードの出発式が行われました。
予防パレードは、山火事が発生しやすい季節を迎え、住民に注意を促そうと毎年行われています。
青木 一男上伊那地方事務所長は、「一人ひとりが注意すれば、未然に防ぐ事ができる。地域の人に意識を高めてもらえるように呼びかけたい」と話していました。
去年の上伊那地域の山火事発生は5件で、0.82ヘクタールの山林を焼きました。
今年は、17日までに既に3件、0.46ヘクタールの被害が出ています。
原因は、ごみ焼きの延焼・タバコの不始末など、不注意によるものがほとんどとなっています。
パレードは、今日1日かけて、上伊那北部の4市町村を回りました。
18日は、伊南4市町村で行われる予定です。 -
白く清らかに ワサビの花咲く
南箕輪村田畑のわさび畑では、白く清らかなワサビの花が咲いています。
田畑の湧き水を利用して作られた穂高町の有賀均さんが運営する有賀ワサビ園です。
1月から2月ごろ植えたものが主となっています。
ワサビはアブラナ科の植物で、大量のきれいな水のある場所に生育が限定されます。
このワサビ畑の下流は、半沢のホタルで知られるホタルの生息地です。
ワサビは、有賀さん宅で加工して販売しているということです。 -
高遠町藤沢に食堂「こかげ」29日オープン
地元産の食材を使った食事やお茶などが楽しめる食堂「こかげ」が今月29日に伊那市高遠町藤沢にオープンします。
食堂こかげは、地元伊那市高遠町藤沢の主婦らでつくる「やさい村信州高遠藤沢郷・こかげ」が地元農産物を活用して地域の活性化につなげようとオープンするものです。
建物は、藤沢御堂垣外に昭和43年まで稼働していた寒天工場の建物を改装しました。
室内は信州産材が使われていて、囲炉裏の和室などが設けられています。
17日はオープンを前に建物のお披露目がされ、白鳥孝伊那市長をはじめ、地区の関係者などおよそ20人が出席しました。
17日は、地元産の食材をつかった黒豆ずしやおやきなど18品が用意され出席者達はさっそく味わっていました。
メニューは、季節の物を使った定食や手づくりの和菓子など様々です。
オープンは今月29日からで営業時間は午前11時から午後4時まで。
定休日は水曜日となっています。 -
伊那ナイターソフト 開会式
伊那ナイターソフトボールの今年度のリーグ戦の開会式が16日、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で行われました。
開会式では春日利男会長に昨年度の優勝チームから優勝旗が返還されました。
今年度は昨年度より1チーム多い25チームが参加し9月下旬までリーグ戦を行います。
春日会長は「一生懸命プレーしてもらい伊那ナイターを盛んにしていただきたい」と挨拶しました。
GTエボリュ竏茶Vョンのキャプテン、酒井広隆さんが力強く宣誓しました。
この後伊那ケーブルテレビ杯春季トーナメント戦の開会式も行われました。
今シーズンは15チームが出場します。
選手を代表して天竜ザザムシのキャプテン小林直人さんが選手宣誓をして健闘を誓いました。 -
コワーキングスペースの活用考える
コワーキングスペースを活用したビジネスモデルについて考える意見交換会が14日、伊那市東春近で開かれました。
意見交換会は伊那市東春近でコワーキングスペースを開設した佐藤駿さんが開いたものです。
意見交換会には、様々な職種の男女およそ25人が集まりました。
意見交換会ではコワーキングスペースについて「個人の力は小さいもの。自分に足りないものを補える人を探せる場所」「ビジネスだけでなく地域活性化の拠点として活用できる」などの意見が出されていました。
参加者は「ビジネスや地域活動をしていくうえで、人とのつながりを広げていく場所としてコワーキングスペースを活用していきたい。」と話していました。 -
草の家 桜染めを市長に紹介
伊那市西箕輪の農業公園 みはらしファームにある「草の家」の代表らが16日、伊那市役所を訪れ、タカトオコヒガンザクラで染めた桜染めの商品を、白鳥孝伊那市長に紹介しました。
桜染めは、草の家のメンバー7人が高遠城址公園で2月に剪定されたタカトオコヒガンザクラの皮を煮出して作りました。
濃いピンク色に染まった手作りのハンカチやコースター、木綿糸などを白鳥市長に紹介しました。
この桜染めは、3年ほど前から花見シーズンにあわせて制作していて、今年は良い色に染まったということです。
副代表の福沢久子さんは、「さまざまな桜の魅力を桜染めを通して知った」と話していました。
商品は、草の家や、高遠さくらホテル、通り町のタウンステーション伊那まちなどの他、21日、22日に市役所のシャトルバス乗り場に特設されるみはらしファームのブースで購入できます。 -
伊那ビジネス専門学校入学式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校で11日、入学式が行われました。
今年は、1年制のOAビジネス学科に5人が入学しました。5人は、それぞれ上伊那出身の18歳です。
新入生代表の学生は、「自覚と誇りをもって、学業に専念することを誓います」と宣誓しました。
三沢岩視理事長は「世界を取り巻く状況は混沌としており、上伊那の民間企業も苦労している。一生懸命勉強して、取れる資格は少しでも多くとって、就職して欲しい」と式辞を述べました。
三沢清美学校長は、「日々の生活の中で大切なものは、心構えのあり方。通年を通して自分自身を見つけてほしい」と訓示しました。
OAビジネス学科では、パソコン・簿記・ビジネスマナーを学び、企業の即戦力となることを目指します。
なお、伊那ビジネス専門学校では、例年ほぼ100%の就職率だということです。 -
高遠城址公園 開花宣言
伊那市は16日午後4時、高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラが開花したと発表しました。
伊那市では公園の南口ゲート付近や本丸で桜が開花したことから開花宣言を出しました。
今年は去年と比べて3日遅い開花宣言となりました。
今シーズンから開花宣言の翌日からが有料となっています。
料金は大人500円、小中学生は250円で伊那市民は無料で入園することができます。
伊那市では桜の満開は今週末と予想しています。 -
小黒川渓谷キャンプ場で安全祈願
伊那市の小黒川渓谷キャンプ場の今シーズンの営業が7日から始まっています。11日は、本格的なシーズン到来を前に今シーズンの無事を祈る安全祈願祭が行なわれました。
伊那市荒井内の萱にある小黒川渓谷キャンプ場は、8人が宿泊できるキャビンやオートキャンプ場、釣り堀などがあり年間1万人前後が利用しています。
この日は、市やキャンプ場の関係者8人がシーズンの無事を祈願しました。
小黒川渓谷キャンプ場は、昨年度から伊那スキーリゾートを経営している(株)クロスプロジェクトが指定管理者となり運営をおこなっています。
今シーズンは、関東や関西方面への営業に力を入れる計画で、昨シーズンの利用者数の1割増を目指します。
キャンプ場の営業は11月25日までとなっています。 -
伊那節まつり神事
伊那節発祥の地の碑の前で、伊那節の伝承や伊那市の振興などを願う伊那節まつりの神事が、12日伊那公園で行なわれました。
伊那節発祥の地の碑は、昭和35年に、伊那市と伊那商工会議所が立てました。
伊那節まつりは、伊那商工会議所が、毎年開いていて、今年で53回目です。
関係者が、神事をおこない、伊那節が伝承などを祈りました。
伊那商工会議所の藤澤 秀敬副会頭は、「これからも末永く大切に伝えていかなければと考えている。様々なイベントなどを通して、地域の振興がいっそう図られるよう取り組んでいきたい」と挨拶しました。
神事のあとは、伊那節保存会による伊那節が披露されました。
なお、伊那公園桜愛護会によると、伊那公園のコヒガン桜の見頃は20日前後になりそうだということです。 -
箕輪町地域公共交通会議 町が国に購入に対する申請を行うことが決定
箕輪町地域公共交通会議が16日、役場で開かれ、みのわタクシーが導入を予定している福祉タクシーについて、町が国に購入に対する補助金の申請をすることが決まりました。
会議には、バスやタクシーの事業所や利用団体、警察など15人が出席しました。
福祉タクシーは、車いす利用者でも乗り降りが楽にできるタクシーです。
車体価格はおよそ300万円で、現在みのわタクシーでは別の形の物を1台所有しています。
会議では、町が国に購入に対する補助金の申請をすることが了承されました。
補助金は、上限60万円で他の自治体の申請状況によって変わるということです。
なお、町としての補助については、協議して決めるということです。 -
高遠城址公園で恋の花“開花”
16日開花宣言が出された高遠城址公園。
ここが思い出の場所という若いカップルの恋の花も開花しました。
高遠城址公園を紋付袴と振袖姿で歩く男女。
3月に入籍したばかりの新婚さんです。
夫は和歌山県出身で26歳の小川忠繁さん。
妻は愛知県出身で27歳のまやさん。
南箕輪村の信州大学農学部に通っていた2人は、4年前まやさんのアプローチでおつきあいが始まりました。
卒業後は地元に戻った2人ですが遠距離交際を続け今年3月にゴールイン。
結婚の記念写真は、2人が学生時代、共に清掃のアルバイトをしていた思い出の高遠城址公園で撮ることにし、16日撮影が行われました。
2人は公園内を歩きながら桜雲橋や高遠閣の前などでカメラに収まっていました。
花見に訪れた人たちは2人におめでとうと祝福の言葉を送っていました。
2人は忠繁さんの実家がある和歌山県で暮らしていて、「桜が満開になったらまた高遠城址公園を訪れてみたい」と話していました。 -
三峰川堤防桜並木で灯籠祭り
三峰川堤防の桜並木について取り組んでいる伊那市の美篶小学校6年2組は、灯籠祭りを15日夜、現地で行いました。
美篶小の6年生は、1年生の頃から三峰川堤防の桜並木について取り組んでいます。
灯籠祭りは、桜並木の良さをもっと多くの人に知ってもらおうと6年2組が企画したものです。
日の暮れ始めた午後6時、用意した手づくりの灯籠およそ130個に明りが灯されました。
この灯籠は、子ども達がバザーで資金を集め作ったもので、それぞれに思い思いの絵が書かれています。
午後7時。
辺りが暗くなると幻想的な世界が広がりました。
桜はまだ蕾ですが、灯籠の明りに照らされ綺麗にライトアップされていました。
児童らは、今後も桜並木を地域の人との交流の場にしていきたいと話していました。 -
伊那市西春近の諏訪形区 活動の支援を伊那市に要望
災害に強い山にしようと取り組んでいる伊那市西春近の諏訪形区は、砂防えん堤を見回る為の巡視路の整備など、活動の支援を伊那市に要望しました。
16日は、諏訪形区の酒井文武区長と諏訪形区を災害から守る委員会のメンバーなど5人が市役所を訪れ、白鳥孝市長に要望書を手渡しました。
要望は▽砂防えん堤を見回る為の巡視路の整備▽倒れにくい広葉樹の栽培による森林づくり▽自然災害による被害を科学的調査で予測したマップの作成です。
諏訪形区は、平成18年豪雨災害で貝附沢が氾濫し、土砂が民家に流れ込むなどの被害を受けました。
これを受け区では委員会を立ち上げ、専門家らの協力を得ながら災害に強い山にする為に広葉樹の植樹などを行ってきました。
白鳥市長は「安全な山に少しでも近づけていけるよう、市としても一緒になって取り組んでいきたい」と話していました。
諏訪形区では、地域住民と行政、大学の連携のモデルケースとして、全国に発信していきたいと話していました。
なお諏訪形区の活動は、今年度の伊那市地域づくり活動支援金事業に採択されていています。 -
お花見日和 多くの人で賑わう
晴れ間の広がった15日、各地の公園は花見客で賑わいました。
伊那市の伊那公園では、会社の同僚や家族連れなどが桜の下でお弁当をひろげたりバーベキューをしていました。
公園内の桜は咲き始めといったところで、伊那公園桜愛護会の横森孝心さんによると満開は20日頃ということです。 -
宇津木薬師如来 33年ぶり御開帳
伊那市長谷杉島の報恩寺の境内にある宇津木薬師堂にある秘仏・薬師如来像の御開帳が、33年ぶりに行われました。
伊那市の有形文化財に指定されている杉島の宇津木薬師堂の薬師如来像は、妻や夫がない人が念ずれば授けてくれる縁結びの薬師といわれています。
毎年、4月に例祭が行われていますが、本尊である薬師如来を拝む事はできません。
報恩寺の近くで生まれた伊那市荒井の伊東家子さん95歳。人生3度目のご開帳にどうしても立ち会いたいと、家族とともに足を運びました。
昭和55年から実に33年ぶりに、薬師如来がご開帳されました。
僧侶らが大般若心経を転読してご開帳の法要を行いました。
薬師如来が杉島宇津木に移ったのが元歴元年1184年とされ、現在の薬師堂が建設されたのは、宝暦4年1754年とされています。
信心深い杉島の人たちは、33年に1度のご開帳を続けてきたということです。
15日は、伊那市外からも多くの人が訪れ、薬師如来像に手を合わせていました。
杉島宇津木地区は、現在、別荘地となっていて、常に住んでいる世帯はありません。
杉島地区は、前回のご開帳の昭和55年ごろには、70戸190人ほどが住んでいましたが、現在は、40戸、80人ほどに減っています。
次にご開帳されるのは、平成57年の予定で、伊那市では、この伝統を未来につないでいきたいとしています。 -
伊那市山寺の奇祭 やきもち踊り
伊那市山寺に伝わる奇祭、やきもち踊りが15日、白山社八幡社合殿で行われました。
やきもち踊りは、白山社八幡社の春の例祭で毎年奉納されているもので、県の無形民俗文化財に指定されています。
祭りでは、保存会の会員35人が羽織、袴、白足袋姿で足を上げ飛び跳ねるユーモラスな踊りを披露しました。
踊りは前踊り、中踊り、後踊りの三つに分かれていて踊りと踊りの合間には酒盛りが行われます。
アユの串焼きを肴に、どぶろくを飲んだり、キセルで刻みタバコをふかします。
後踊りが終わると踊り手は一斉に鳥居の外に駆け出します。
外にはその姿を撮ろうと多くのカメラマン達が待ち構えていました。
逃げ遅れると厄病にかかるといわれていて下駄も履かずに一目散に駆け出していました。 -
信州こころんの隣りに新施設完成
障害者の継続的な就労支援を行っている伊那市東春近の「県指定就労継続支援事業所信州こころん」の隣りに、新たに食品加工室と多目的室が完成しました。
施設は、延べ床面積76平方メートルの、木造平屋建てです。
総事業費は1,830万円で、うち1,800万円は県の補助金をあてています。
信州こころんは、2010年の11月に活動が始まりました。
これまでに、自主製品などを製作し、観光施設などで販売していて、当初2人だった利用者は現在17人となっています。
信州こころんでは、今年2月からそば打ち教室を開いていて、この加工室を利用してそばの他、ジャムや山菜などの瓶詰商品を販売していく考えです。
13日は、地域住民や福祉関係者らが施設を訪れ完成を祝いました。
信州こころんでは、加工室の完成に伴い定員を20人から30人に増やすということです。 -
伊那ローメンズクラブ ローメン祭に伊那市富県の児童養護施設たかずやの里の子ども達を招待
伊那ローメンズクラブは、30日に開かれるローメン祭に、伊那市富県の児童養護施設たかずやの里の子ども達を招待しました。
13日は、伊那ローメンズクラブの正木金内衛会長らがたかずやの里を訪れ、ローメン祭りで使える引換券を白鳥始施設長に手渡しました。
伊那ローメンズクラブでは、施設に通う子ども達にもイベントに参加してもらおうと、希望のあった14人分の引換券を用意し、贈りました。
白鳥施設長は「子ども達が地域のイベントに参加できる機会を与えてくれてとてもありがたいです」と感謝していました。
また、13日は信州プロレスリング代表のグレート☆無茶さんも同行し、5月20日に長野市のビックハットで開かれる信州プロレス旗揚げ5周年記念イベントに子ども達を招待しました。 -
伊那市出身梶野監督 福島の現状を語る
伊那市西春近出身の映画監督、梶野純子さんの講演会が14日、伊那市の伊那文化会館で開かれ、現在制作中の映画について話しました。
講演会は伊那北高校が開いたもので、会場には生徒や一般などおよそ850人が訪れました。
講師を務めた梶野さんは、伊那市西春近出身の37歳。伊那北高校を卒業後、単身渡米し映画制作を始めました。映画監督で夫のエドワード・コジアスキーさんと共に制作をしています。
2人は現在、福島県の原発を題材にしたドキュメンタリー映画を制作していて、講演の中でその一部が上映されました。
梶野さんは、3.11の被害を目の当たりにして、今の被災地の現状を世界に伝えようと映画制作を始めました。
映画は福島県の原発事故の被害を受けた農家の取り組みや心境、取材を通して知り合った農家の人たちの人柄がドキュメントタッチで描かれています。
梶野さんは「長期滞在で被ばくするリスクは高いが、取材を通じて学ぶことや得るものはそれより何倍も大きい」と話していまいした。
講演会では質疑の時間が設けられ、高校生から質問が出されていました。
ある女子生徒の「もし福島県の農家だったら被災後どうしましたか」との問いに、梶野さんは「自分の親も農業をやっていたので、取材していると農家のみなさんと父親を照らしあわせてしまう。自分の持つ伝統的な土地を守っていくということの大切さを考えると、私も残っていると思う」と答えていました。
質疑は1時間近く行われ、二人は丁寧に質問に答えていました。
講演終了後の取材に梶野さんは「伊那北高校の生徒のみなさんは若いのによく考えている。これから先まだまだ将来があるな、と思わせられるような充実したディスカッションだった」と話していました。
ある生徒は「福島の農家の人たちの声を聞いたり様子を観ていろんなことがわかったし、自分たちでもまだ何かしてあげられることがあるんじゃないかと思った」と話していました。
梶野さんとコジアスキーさんが制作中の映画「超自然の大地」は5月の完成を目指していて、作品は劇場のほかインターネットでも公開される予定です。 -
南箕輪村 新入社員研修会
南箕輪村商工会などは、この春村内の事業所に入社した新入社員らを対象にした、研修会を13日、村の商工会館で開きました。
研修会には、民間の企業や村の職員など、25人の新人が参加しました。
午前中は長野経済研究所の小沢廣行さんが講師を務め、社会人には積極性・責任性・規律性が大切だとして、新社会人に必要な心構えなどについて話しました。
午後は長野経済研究所の小賀阪知美さんを講師に実技研修が行われました。
参加者はグループに分かれて、電話応対などを練習しました。
開講式では、南箕輪村商工会の田中秀明会長が、「技術だけでなく、それぞれの職業に応じた道徳や常識を考え、最善を尽くして下さい」と話しました。
加藤久樹副村長は、「人も手を加えることで変わっていきます。人材の“材”の字が財産の財の字に変わるように頑張ってください。」と訓示しました。
南箕輪村商工会では、年2回新人研修を行っていて、10月にはフォローアップ研修として行われることになっています。 -
小林とむぼさん 「ヒトガタ」作品展
作家として、ヒトガタと呼ばれる人形などを製作している小林とむぼさんの作品展が伊那市の伊那図書館で始まりました。
会場には、ヒトガタや、絵画、手づくりのおもちゃなどおよそ40点が展示されています。
ヒトガタは、ねんどで作られた人形で、リアルで繊細な造形が幻想的な雰囲気を作りだしています。
群馬県に住む小林とむぼさんは、15年ほど前から本格的に創作を始めました。
伊那市に友人がいたことから、伊那で個展を開くことになりました。
3年前に脳梗塞で倒れましたが、入院中もリハビリをかねて創作活動を行なってきました。
小林さんが倒れた時に手がけていた作品「鮫姫の行方」が展示されています。
まだ未完成ですが、今後尾ヒレの部分を付け完成させたいと話しています。
退院後に制作された絵画4点展示もされています。
小林さんは、リハビリを通してだんだん創作できるようになることが楽しくてしかたがなかったといいます。
小林とむぼさんの作品展は、伊那図書館で22日の日曜日まで開かれています。 -
伊藤三千人さん油絵展
一水会会員として活躍している伊那市高遠町出身の洋画家・伊藤三千人さんの油絵展が、伊那市のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開かれています。
会場には、伊藤さんの代表作と近作48点が展示されています。
ベルシャインでの個展は、40年ほど前から2年に1回開いています。
今回のテーマは「信濃路の四季」
出身地の高遠町勝間のシダレ桜を描いた春。高遠の夕暮れを描いた夏。藤沢川の紅葉を描いた秋。
五郎山がかすむ様子を描いた冬など、四季折々の風景が並んでいます。
今回の作品展では、信州の風景のほかに、イタリアの風景を描いた水彩画などもあります。
この伊藤三千人さんの油絵展は、17日(火)まで、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれています。 -
井月の句碑 善光寺に建立
幕末から明治にかけておよそ30年にわたり伊那谷を放浪した漂泊の俳人井上井月の句碑が長野市の善光寺に建立されました。
句碑は井月の愛好家でつくる井上井月顕彰会が建立したもので13日は、会員などおよそ30人が集まり除幕式が行われました。
碑には「思ひよらぬ梅の花見て
善光寺」と「蝶に気のほぐれて杖の軽さかな」の二つの句が刻まれています。
句碑は顕彰会の会員が北信でも井月を知ってもらいたいと善光寺に建立を依頼したところ地名度はないものの伊那谷に多くのファンがいることなどから承諾されました。
この場所には、俳人、小林一茶の「春風や牛に引かれて善光寺」のほか、種田山頭火や夏目漱石などの句碑もあり、善光寺参拝のモデルコースになっています。
顕彰会では、県内外から多くの人が訪れる善光寺に、一茶や、山頭火と並んで井月の句碑が建立されたことは意義があると話します。
句碑の建立にあわせ、14日から27日まで長野市の長野相生座で井月の映画「ほかいびと」が上映されることになっていて、顕彰会では、井月の知名度アップに期待しています。 -
伊那谷D級七色弁当 試食会
熊肉やザザムシなど伊那谷特有の食を盛り込んだ季節限定の弁当が、15日日曜日に伊那公園で販売されます。
13日は、その試食会が伊那市役所で開かれました。
テレビ局のカメラに囲まれた白鳥孝伊那市長。
伊那公園桜愛護会が花見シーズンにあわせて作った伊那谷D級七色弁当は、多くの注目を集めました。
D級のDはデラックスのD、七色は、食材を表しています。
猪肉のスキ焼き、鹿肉の唐揚、熊肉の焼肉、ローメン、イナゴ、ザザムシ、蜂の子ご飯に缶ビールかお茶、鹿肉の燻製がついて1,500円です。
弁当は、15日の午前11時30分から100食限定で伊那公園で販売されます。
桜愛護会の特製弁当づくりは、今年で2年目で、去年より2品、ローメンと蜂の子ご飯をプラスしてグレードアップしました。
愛護会会員で上伊那猟友会伊那支部副支部長の小坂洋治さんが食材の調達から調理までを担当。試行錯誤しながら完成させました。
脂が乗っておいしいという冬眠前の去年11月に熊などを捕獲。
冷凍してこの日に備えました。
試食をした白鳥市長は、「おいしい」「めずらしい」と大絶賛。郷土の味として子どもたちに食べさせてあげたいと喜んでいました。
食材はすべて地元産、弁当の包み紙の図柄も愛護会会員によるもので、100%メイドイン伊那にこだわりました。
伊那公園は、タイミング良く13日が開花。
弁当が販売される15日には5分咲きとなる見込みです。 -
高遠城址公園の桜 開花宣言お預け
一方、桜の開花が待たれる伊那市高遠町の高遠城址公園は13日も、開花宣言とはならず開花はおあずけとなりました。
高遠城址公園は、朝から遠方からの観光客などで賑わっていました。
日本気象協会では、高遠城址公園の桜の開花を13日と予想していましたが、13日の開花宣言とはなりませんでした。
園内の桜はまだ蕾で、訪れた人は残念がっていました。
それでも、グラウンド付近の桜が自動販売機の持つ熱の暖かさで1、2輪咲いていて、訪れた人は写真に収めていました。
桜の管理をする桜守の稲辺謙次郎さんによると、開花は15日日曜日か16日月曜日とみています。
また、満開は20日ごろということです。 -
箕輪町のセーフコミュニティ認証 正式に決まる
安全安心の街づくりを目指す箕輪町のセーフコミュニティ認証が12日、正式に決まりました。
町村の認証は、全国で初となります。
12日は、日本セーフコミュニティ推進機構の白石陽子代表理事から、箕輪町の平澤豊満町長に認証決定通知が伝達されました。
セーフコミュニティは、WHO世界保健機関が認証しているもので、事故や自殺は予防できるという考えのもと安全安心な街づくりを進めるものです。
町は、平成21年12月から取得に向けた取り組みを始め、3月認証決定の内示を受けていました。
5月12日にセーフコミュニティの認証式で、平澤町長が合意書に署名し、正式に認証となります。
12日はこの他、箕輪町と伊那警察署がセーフコミュニティ推進に関する協定を結びました。
協定は、町のメール配信システムと、伊那ケーブルテレビの町専用チャンネルを利用して、伊那警察署が直接、犯罪被害や交通事故防止などに関する情報を流すものです。
田中泰史署長は「犯罪や事故を未然に防ぎ、安全安心な街となるよう取り組んでいきたい」と話していました。 -
不法投棄で書類送致
辰野町内に一般廃棄物を不法投棄したとして岡谷市の女と、上伊那郡内の男が13日、長野地方検察庁伊那支部に書類送致されました。
伊那警察署の発表によりますと、書類送致されたのは、岡谷市の自営業の女26歳と上伊那郡内の派遣社員の男39歳です。
2人は共謀して平成23年8月に3回にわたって紙くずやペットボトル、ダンボールなどおよそ72キロを辰野町内に捨てた疑いがもたれています。
捨てたごみは、岡谷市の女が経営する店の改装工事で出たものだということです。
辰野町役場から通報を受けた伊那署が捜査し犯行がわかりました。
調べに対し2人は容疑を認めているということです。