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ひまわりの里づくり三峰川沿いで今年も 園児が種まき
伊那市長谷総合支所、国土交通省三峰川総合開発工事事務所などが取り組む「ひまわりの里」づくりが10日、長谷杉島の三峰川沿いにある休耕田であった。長谷保育園の園児たち約20人が集まり「大きくなって」と願いながら種をまいた。
水源地花いっぱい運動の一環として、上下流域の交流と水源地の大切さをアピールする目的。「ひまわりの里」づくりは1992年から、美和ダム、戸草ダム周辺を花でいっぱいにしよう竏窒ニ取り組んでいる。
地域住民が所有する約4アールの休耕田を借りて実施。園児たちは種が入ったバケツを手に、地元老人クラブや職員らとともに用意した1・5キロを約30センチ間隔で2粒ずつ畝にまいていった。優しく土をかぶせると「できた」と作業完了を声に出して確認し、大きな花が咲くのを期待した。
関係者によると8月中旬ころには花が咲きそろう。自分たちの背丈よりも大きくなったヒマワリを見学に、もう一度訪れる予定だ。
ヒマワリの種は上下伊那の小中学校、高校、各市町村庁舎などの120カ所にも配布して栽培を呼びかけ、「水源地花いっぱい運動コンクール」で大きさや高さ、見栄えなどを審査する。
詳しい内容の問い合わせは、伊那市長谷総合支所建設水道課(TEL98・2211)へ。 -
交番相談員の制服完成 「着ると気持ち引き締まる」
県内の交番相談員の制服がこのほど完成した。10日から、伊那署管内の伊那市駅前交番2人、箕輪町交番1人、高遠町交番1人の計4人も制服を着て、仕事に励んでいる。
空き交番対策として警察官OBなどが務める交番相談員。これまで私服に名札をして職務にあたっていたが、交番を訪れた人には分かりづらいとの声があり、4月の増員に合わせて制服を作った。
色やデザインは警察官の制服に似ていて、合服は上下が紺色。左胸には「長野県警察」、背中には「交番相談員」と記され、腕や制帽にはサクラをデザインしたマークが付いている。
伊那市駅前交番の交番相談員の小松俊之さん(64)は「やはり制服を着ると気持ちが引き締まる」と気合が入っていた。 -
南箕輪村でゆったり水中教室開講
自分の健康は自分でつくろう竏窒ニ10日、高齢者の介護予防などを目的とした「ゆったり水中教室」が南箕輪村のふれあいプラザで開講した。
65歳以上を対象とする講座で、負荷の少ない水中運動に取り組みながら介護予防や体調改善を目指す。無理せず楽しんで取り組めるため好評で、個人差はあるが関節痛の改善、体脂肪減少などがそれぞれ見られるという。
初日は自己紹介と体力測定、身体検査を実施。参加者は「一日でも長く自分の足で歩きたい」「体重を減らしたい」などと意気込みを語っていた。
講座修了の直前にも同様の測定をして、改善の度合いを見る。
65歳以下を対象とした「すっきり水中教室」は、現在参加者を募集している。
対象は村内在住の65歳以下。6月7日より約5カ月間で全17回開講する。場所はふれあいプラザで午後3時縲恁゚後4時半。初日は水着の販売あり。
問い合わせは村役場住民福祉課(TEL72・2105)へ。 -
シルクミュージアムで銘仙展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第11回特別展「大正・昭和前期の心華やぐおしゃれ着 銘仙」展を6月4日まで開いている。栃木県の着物収集家川田穣さん所蔵のコレクションのほか、市民らから寄せられた銘仙約50点を展示。華やかな着物の数々が訪れた人たちのため息を誘っている。当時の有名美人画家の手になる銘仙を描いた絵画やポスターなども併せて展示している。
銘仙は大正から昭和初期にかけて流行した平織りの普段着。明るく、美しい模様と、軽く優れた着心地で庶民らを中心に長く愛用された。
午前9時縲恁゚後5時。水曜定休。入館料は小・中学生100円、高校生以上300円(団体割引あり)。問い合わせはシルクミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
赤穂東小春の交通安全教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は9日、3・4年生を対象に春の交通安全教室を開いた。駒ケ根警察署員3人を講師に招き、児童らに自転車の安全な乗り方などを指導した。
自宅から自転車を持ち込んだ児童らはヘルメットを用意してグラウンドに集合し、署員らの説明を受けた。「一番大切なのは交差点で急に飛び出さないこと。自転車のサイズが体に合っているか、ブレーキやハンドルは正常かについてもよく確認すること」と注意を受けた児童らは1人ずつ学校周辺の道路に出て実践訓練=写真。交差点など道路の要所に立った警官や教諭らに指導を受けながら安全運転のポイントを学んだ。中には自転車が大きすぎて両足が地面に着かず、注意される児童もいた。
1・2・5・6年生の交通安全教室は12日に行われる予定。 -
中沢小春の遠足
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は9日、春の遠足を行った。1・2年生は東伊那のふるさとの丘、3・4年生は赤穂の共楽園を目指してそれぞれ元気に学校を出発。前日に続いての夏のような陽気の中、日差しを浴びながら列になって一路目的地を目指した。汗だくになりながら歩き続け、ようやくの思いで到着した児童らはグループごと、思い思いの場所に敷物を敷いて陣取り、楽しみにしていた弁当に早速かじりついた=写真。
お腹がいっぱいになると友達同士で歓声を上げて追いかけっこをしたり、ブランコや滑り台などの遊具で心行くまで遊ぶなど、明るい春の一日を思い切り楽しんでいた。 -
長田保育園で畑開き
箕輪町の長田保育園(古畑康子園長)は今年、園近くに畑を借りて園児が野菜作りをする。9日、畑開きがあり、年長児が土作りとトウモロコシの種まきをした。
地域の中で保育園を、園児を見守ってもらい、地域と一緒に子育てをする-という園の方針で、畑づくりはそのきっかけ作り。昨年度から取り組んでいる食育の一環でもある。
長田は畑がなく、昨年はプランターでミニトマトなどを育てた。今年は、年長児の祖父、深沢盛雄さん(68)=大出山口=が借りている畑の一部を園のために提供。畑づくりが実現した。
年長児は、町営農センターが配ったたい肥を入れたバケツを持って畑に出発。年中、年少児が見学する中、深沢さんが耕したところにたい肥を入れ、手で畑の土とよく混ぜた。トウモロコシの種を一粒ずつまき、自分のトウモロコシがわかるように名札を立て、天に聞こえるような大きな声で「大きくなりますように!」とお祈りした。
古畑園長は、「昨年、食育をやる中で園児が野菜を身近に感じて食べられるようになった。土に触れることから始め、いろいろな野菜が育つところを見せたい」という。
今後、農園の名前を付け、トマト、サツマイモ、二十日大根などを育てる。年長、年中児が主に作業し、収穫などは年少児も含め全員でやり、ごっこ遊びのレストランで味わうことも計画している。 -
BDF事業
廃食用油回収順調箕輪町が06年度から本格的に始めた「協働による廃食用油リサイクル推進事業」の廃食用油回収は、4月は一般家庭分442リットル、小・中学校と保育園分197リットルが集まり、順調な滑り出しとなっている。
町内の各家庭から集める廃食用油を町共同作業の家でバイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、町内巡回「みのちゃんバス」に使う地球・環境にやさしいリサイクル事業。
資源収集ステーションで各地区月1回、回収。4月は4日間で、町によると前年度に試行しているため問題なく回収できたという。
町内の5小学校と中学校、9保育園の給食室から出る廃食用油は、町担当課職員とBDFを精製している共同作業の家の通所者らが専用の廃食用油回収車で集めている。小・中学校と園児数の多い松島、沢、木下北の3園は毎月、残り6園は2カ月に1回。
9日は、箕輪中学校で回収作業をし、通所者が廃食用油の入ったポリタンクと空のポリタンクを交換。10リットル入りポリタンク10個、約100リットルを回収した。
現在、みのちゃんバスは燃料のうち1割を精製したBDFでまかなっている。
町は、地球・環境にやさしいリサイクル推進のため、引き続き回収への協力を呼びかけている。 -
みのわ手筒会総会
発足5周年を迎えた「みのわ手筒会」(39人、唐沢修一会長)は8日夜、06年度総会を伊那プリンスホテルで開き、5周年事業を含む本年度事業計画案などを承認した。
5周年事業は、05年7月に手筒会が全国で初めて制定した「手筒花火に関する保安技術基準」を広く周知し、打ち揚げ時の安全性を明確にするため、「手筒花火に関する保安技術基準」とほかの基準の冊子を作成する。事業費15万7千円は、コモンズ支援金(地域枠)の内定を受けた。
2006みのわ祭り(7月29日)で記念打ち揚げ、手筒花火を撮影に訪れる写真ファンらのためのフォトコンテスト、記念オリジナルTシャツ作製、手筒会公認ホームページ開設(6月ころ)も計画。5月20日発売の情報誌NaO6月号に、箕輪町紹介の中で手筒会の情報も掲載される。
本年度事業は、煙火打揚従事者保安講習会、救護講習会、煙火製造工程講習、打ち揚げ練習など。打ち揚げは、みのわ祭りのほか各地域からの要請に応じ朝日村、軽井沢町、飯綱高原、生坂村のイベントを予定している。
昨年度は7月から10月にかけて、みのわ祭り、八乙女区の盆祭りのほか、市町村合併に伴う記念イベントなど町外5カ所でも打ち揚げた。
唐沢会長は、「昨年、一昨年は合併関連のイベントに呼ばれ箕輪町の代表としてうれしく思う。5周年の節目を迎え、皆さんに喜ばれる煙火として安全には安全を期して活動していきたい」とあいさつした。 -
花の丘公園の桜が見ごろ
八重桜、山桜を中心に、100種類以上、約3千本が植えられている伊那市高遠町の花の丘公園。満開の桜に誘われ、連日、若者や夫婦連れなど観光客が訪れている。
満開は昨年より1週間遅く、13日ごろまで楽しめる。多品種のため、色の濃淡や形などが異なる。中には、黄緑色のギョイコウザクラもある。
観光客は「2度目の花見だね」と話しながら公園内を散策したり、桜を写真に収めたりと、ゆっくりくつろぐ。
初めて来たという名古屋市の山田香代子さん(70)由香さん(40)親子は「青空に桜が映えてきれい。桜名を記した看板がすべてにあるといいですね」と話していた。
公園は89年、通年観光を目指し、区や老人クラブなど24の各種団体が高遠城址公園のコヒガンザクラと異なった品種の桜を植えた。平均樹高5メートルほどに生長。
観光客は、関東や中京方面が大半を占め、高遠城址公園を見て、再度花の丘公園を訪れるケースが多いという。
花の丘公園は高遠城址公園から徒歩25分。中央アルプスを眺望できる。入園無料。駐車場は普通車30台。 -
連休中に権兵衛トンネル利用車が集中
連休中の権兵衛トンネルは、観光などで移動する小型車の利用が集中した。連休なか日の4日の交通量10999台は、過去最多の開通翌日(11378台)に続く。また今回は、1日だけでなく連日にわたって大幅な交通量増加が見られた。
特に利用が集中したのは3縲・日。3日間の1日利用平均・9586台は、過去3カ月の休日利用平均・5286台を大きく上回っている。
また、混雑時の権兵衛峠道路に県外ナンバーが多かったことから、トンネルが県外ドライバーにも広く認知されてきたことがうかがえる。
伊那市西箕輪のみはらしいちご園には、国道19号からトンネルを抜けてくる岐阜県観光客なども多く来園。ピークだった6日は、前年の倍近い約1300人が来園しており、従業員は「これまで来れなかった遠方の人も来園できるようになったのでは」と話す。
観光収益向上というプラス効果を見せた半面、交通環境の悪化というマイナス面もある。トンネルの交通量が増加したことと「小沢花の会」のシバザクラの見ごろが重なったことで、権兵衛峠道路と広域農道の一部で渋滞が生じた。また、見通しの良い権兵衛峠道路は上下ともにスピードを出す車も多く、周辺住民から危険性を指摘する声もあった。 -
大芝高原音頭Newヴァージョン2006の振付第1案のお披露目
大芝高原音頭普及チーム会議が8日夜、南箕輪村の村民センターであり、「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の振り付け第1案が披露された。
振り付けは宝塚歌劇団OGの可奈潤子さんや岡谷市のイベント企画制作会社・サクセスなどが担当。普及チームの要望などを織り交ぜ、簡単なステップやサンバの要素などを盛り込んだ。動作は11パターンで、歌詞の内容に合わせた動きもある。
新しい振り付けに挑戦した普及チームのメンバーからは「あまり息切れしないので長時間踊れる」「リズム的に合っていて面白かった」「練習すれば出来そう」などの意見や、「手が絶えず上にあり、年配者には大変」「若い人用、お年より用のバージョンをつくってほしい」「もっとメリハリをつけた方がよい」などの声もあった。
全体的には好意的な印象で、次回16日のに発表する第2案がほぼ完成となる見込み。正式決定は19日。今後は、普及方法などについても検討していく。 -
おやこまつりに向けた準備、着々と
21日に「おやこまつり」をする伊那おやこ劇場(春日伸子代表)が、準備を着々と進めている。会員たちは「まつりをやる人も見に来てくれる人も楽しめるまつりにしたい」と意欲を見せている。
昨年は20周年記念イベントなどと重なり、祭りの方は開催を見送ったため、約2年ぶりとなる。
「みんなで一つのものをつくることを通して横のつながりをつくりたいたい」「伝承遊びを親子でやるなどして親子で遊ぶ時間を大切にしたい」などの思いから、今回のまつりでは親子で凧(たこ)づくりに挑戦することを企画。農業公園みはらしファーム「工房Coo」の佐野博志さんを迎え、さまざまな話を聞きながら親子で凧づくり、凧揚げを楽しむ。
また、6月の例会で鑑賞する「腹ペコおおかみ・ゴンスケ」の主人公、ゴンスケを模ったパンの製作をパン屋に依頼。まつりで販売し、お昼にみんなで食べたいと考えている。 親子劇場会員有志でつくる影絵サークル「きらっぴー」の上演もある。
春日代表は「親子が没頭して遊べる時間を大切にした内容。来てもらえればきっと楽しんでもらえると思う」と多くの参加を呼びかけている。
まつりは南箕輪村の大芝荘研修センターで午前10時(会場は9時45分)から。子ども300円(凧代込み)、大人200円。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。 -
中川図書館が文部科学大臣表彰
中川村図書館(杉沢かおり館長)は子どもの読書活動の実践で文部科学大臣表彰を受賞。9日、役場で曽我村長に報告した。
杉沢館長は「村の図書館としてコミュケーションを大切に、地道な活動が認めらてうれしい。お話会など積極的に協力していただいているボランティアのみなさんのお陰」と笑顔。
同館は乳幼児、児童への読書啓発活動として、団体・個人のボランティアによるお話会やリズム。ブックスタート事業(乳幼児読書事業)、小・中学校、保育園へのコンテナによる図書のまとめ貸出などのほか、公民館と共催し、幅広い参加を願い、組織の枠を外した「元気っこ講座」など特色ある活動が認められた。
受賞式は先月26日、代々木オリンピックセンターで、「子ども読書フォーラム」に合わせ行われ、図書館、小・中学校、障害児学級の5部門で各県1館(校)ずつ選ばれた。 -
男児水死で村内に衝撃
宮田村町3区駒が原の農業用水路で、水遊びしていた3歳の男児が水死したが、同様の事故が近年なかった村内には衝撃も広がっている。水田がしろかきの時期を迎えており、現場の用水路も水量が平常時より増加。コンクリートで固めたU字溝構造の用水路がはらむ危険性も浮上するが、村内含め全国どこにでもある普通の用水路だけに、関係者は対応に頭を悩ませている。
「誰に責任があるわけでもない。不運が重なってしまった」「本当にやるせない」「家の孫も水遊びが好き。しかし、どう注意したら良いのか」。幼い命を失った悲しい事故から一夜明け、多くの村民が肩を落とした。
現場の用水路は夏から冬場は水量も少ないというが、今月初めの連休明けからは稲作のために水かさが急増していた。
事故当時は水深20センチほどに達しており、村産業建設課の担当者は「流れがきつく、大人が立っているのもやっと」と説明。表面にはコケなども生えており、滑りやすい状況とも指摘した。
全国的に昭和40縲・0年代にU字溝が普及。村内でもほ場整備により、大半の用水路がU字溝になった。
「真っ直ぐの滑り台を水が流れて来るようなもの」と担当者。現場も用水路が長い直線で続いており、勾配も急なことから、見た目以上の強い流れになることも考えられる。
U字溝の危険性の高さは以前から全国的に指摘されるが「全てに防護柵を設けたり、ふた(暗きょ)をすることは物理的に不可能」(村産業建設課)なことも確かだ。
男児が通っていた保育園を含む村内の教育機関は急きょ、園児、児童、そして保護者らに再度注意を徹底するよう喚起した。
村教育委員会も近く予定している通学路の安全点検パトロールで、用水路を含め危険箇所の再徹底を図るが「最終的には子どもと保護者に自覚を促すしかない」と話した。 -
宮田中が標高差800メートルの強歩大会
宮田村の宮田中学校は9日、12キロ先の宮田高原を目指す全校参加の強歩大会を開いた。標高差800メートルに及ぶ厳しいコースだったが、1位の男子は1時間9分59秒で到着。そのほかの生徒も粘り強くゴールに向い、完走、完歩した。
強歩大会は13回目。体力にあわせ9・6キロのコースも設けたが、約300人の生徒の大半は高原まで歩いた。
急激な上り坂の連続だったが、自分を奮い立たせて一歩一歩。友人同士励ましあう姿もみられ、新緑の林道をひたすら歩いた。
トップを競う生徒たちは、目標タイムや順位を目指して激走。1位の谷川大輔君(3年)は「去年は途中で歩いてしまったが、今年は全て走りきれた」と充実感に浸っていた。
濃い霧がかかったり、残雪もあるなど、高原はまだ初春の気配。
林道の木々の合間からは眼下に村の景色も広がり、生徒たちは走り、歩きながら自然の豊かさも改めて感じていた。
上位の結果は次の通り。
【男子】(1)谷川大輔(2)古河原達哉(3)松澤祐希(4)上田成剛(5)福澤拓司【女子】(1)石倉みか(2)諸田葵(3)飯島あゆみ(4)宮下真美(5)馬場裕香 -
高速バス国道153号宮田バス停が移転
毎日5路線、上下各30便が停車する宮田村の国道153号宮田バス停が11日、農協Aコープ宮田店前から村役場近くに移転。始発から運用を開始する。上下線ともバスの停車スペースを路側帯に確保。路上停車により、渋滞や事故の懸念もあった駒ヶ根方面の下り線だが、より安全で快適となる。
新たなバス停は伊那方面の上り線が役場前交差点の北、下り線は南にそれぞれ50メートルほど。現在地からは300メートルほど離れている。
移転にともない同バス停までの運行距離が変わってくるが、5路線いずれも乗車運賃の変更はない。
自宅から車で来て高速バスに乗車する人たちには、役場駐車場を利用してもらう。
同バス停は新宿線が上下各16、横浜線が各2、名古屋線が各9、中部国際空港線が各1、大阪線が各2便停車。
多くの利用者があるが、従来の下り線には十分な路側帯がないことから、後続車両の通行を妨げるなどの影響があった。
また、今まで上り線のみだった風雨をしのぐ停留所の屋根も両線に設ける。 -
消費者の会が総会
伊那市消費者の会は10日、市役所で総会を開いた。会員約20人が出席。本年度事業を決めたほか、会長に原静江さん=上荒井=を再任した。
原会長は「ごみを減らす運動や振り込め詐欺の予防など多くの人に知ってもらうため、会員を増やしていきたい」とあいさつ。
本年度の活動テーマに「めざそう!循環型社会」を掲げ▽マイバック作りと普及▽リフォーム講習会の開催▽フリーマーケットへの出店▽廃油を利用した石けんづくり、ぼかしづくり▽消費者意識の啓発竏窒ネどの事業に取り組むことを決めた。これまで組織がなかった高遠町・長谷にも会員の輪を広げたいとしている。
終了後、研修会で、飯田消費生活センターの寺沢豊所長が「最近の消費者相談から」と題して講演した。 -
伊那市の西春近北小で「子ども見守り隊」発足
伊那市の西春近北小学校(片桐省平校長、219人)で9日、通学路の安全をパトロールする「子ども見守り隊」の発足式があった。保護者や地域住民など90人のボランティアで結成。全校児童と交流を深めるために学区内地区ごとに分かれて交流も深めた。
同小学校では児童の安全を確保するため、PTAや同窓会員中心につくる「北小子どもを語る会」の協力を得て同隊を結成。隊員は児童の登下校時に合わせて通学路に立って見守るなどの活動を、自分が実行できる範囲で取り組んでいく。
あいさつに立った片桐校長は児童たちに向けて「隊員の皆さんはお金を1円もほしいと言わずにボランティアで協力してくれています。帰る時に出会ったら、元気のよいあいさつをすることがお礼になる」と呼びかけた。
児童代表者は「一つしかない命を大切にし、交通事故には合わないよう気を付けます。登下校の見守り、よろしくお願いします」と大きな声で隊員らに感謝した。
小学校ごとの見守りボランティアの発足数は、伊那署管内で22校のうち15校目。伊那市内では15校中10校目となった。 -
中電ギャラリーで玉井宏光さん「心の詩展」
米国ハワイ州ホノルル市在住の旅行会社経営・玉井宏光さん(64)の「心の詩(書)展」は19日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。今までに6回の個展を開いているが県内では初めて。数々の苦難を乗り越えてきた玉井さんの人生から絞り出た・ス言葉・スを書にした作品が並ぶ。
「人生舞台に脚本なし」などの書20点、ハワイのエメラルドグリーンの海などを撮影した風景写真4点の計24点を出品。3年前に独学で始めた書道の腕前は力強さがあり独特の魅力がある。心豊かに人生を生きたいとの思いが込められた作品は、見る人に希望を与えている。
岐阜県岐阜市生まれ。34年前には単独で、アメリカ大陸4万5千キロを自動車で9カ月間掛けれ走破するなど異色の経歴。詩を書きため始めたのは57歳の時で、胸に込み上げてきた言葉はこれまでに500を越える。
玉井さんは「作品を見てもらって共感してもらえれば作者みょう利。もう一回やりたいと、皆さんには思える人生を送ってほしい」と話している。
今月は県内原村の八ヶ岳自然文化園でも個展を開く予定。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。入場無料。 -
ソフトバレーボール全国フェスティバル県予選
06年度ソフトバレーボール全国都道府県フェスティバル県予選会のが7日、安曇野市の堀金総合体育館であり、上伊那勢は、ねんりんの部で「似たかよったかC」(上伊那)、ファミリーの部で「はせくらぶB」(伊那市)が優勝した。県バレーボール協会などの主催。
ねんりんの部は60歳以上の男女各2人ずつの4人編成で、県下から8チームが参加。予選リーグ、決勝トーナメントの白熱の試合を戦った結果、上伊那のチームが上位3位を独占した。
決勝トーナメントでは互いに約6カ月間、週2回の練習を共にしてきた、手の内を知り尽くした相手同士の戦いとなった。決勝戦の3セット目はジュースの接戦の末2竏・で優勝した。
「似たかよったかC」は10月28竏・0日、静岡県である全国大会へ出場する。
ねんりんの部の試合結果は次の通り。
(1)似たかよったかC(若林一雄=監督兼主将、田中一喜、北村隆人、室岡南都子、大村八重子、奥原幸子、山崎正子、田中マネージャー)(2)似たかよったかB(3)似たかよったかA -
11チーム参加「やまびこリーグ」開幕
伊那市やまびこソフトボール連盟(大根田勝則会長)は8日夜、同市の富士塚スポーツ公園運動場グランドでリーグ戦の開会式をした。本年度で29回目。前年度より1チーム少ない11チームの約100人が集まり、ナイターソフトの開幕を祝った。
前回リーグの優勝チームが優勝旗などを返還。大根田会長は「40歳を過ぎると自分の体が思うように動かないと思うが、シーズンオフの間に体づくりをしてきた成果を今日から発揮して」とあいさつした。
選手代表のホワイトウルフ主将・宮沢幸則さん(52)=伊那市美篶上川手=は「勝敗にこだわらず和気あいあいとプレーすることを誓う」と選手宣誓した。
式典が終わると早々リーグ開幕戦2試合があり、生き生きとしたプレーを繰り広げていた。
やまびこソフトボール連盟には満年齢40歳以上の男子、満年齢20歳以上の女子選手らが登録。リーグ戦は8月上旬まで、富士塚スポーツ公園運動場グランドで熱戦を展開。8月下旬からは、上位6チーム、下位5チームに分かれてリーグを戦う秋季大会を予定している。
試合結果
▽インターフェアOB16竏・ホワイトウルフ▽竜東クラブ10竏・錦クラブ -
伊那市の手良小「仲良し週間」で紙飛行機大会
伊那市の手良小学校(植木行雄校長、156人)で9日、「仲良し紙飛行機大会」があった。1縲・年生が入り混じった8グループで競技。児童たちは学年の枠を超えた仲間同士で、一つの目標に向かって協力した。同小学校児童会の主催。
全校児童のふれあいを目的とした「仲良し週間」(8竏・2日)の一環行事。競技は各グループの学年代表ごとに飛ばした飛行機の中で、遠くまで飛行したトップ機の数を争そった。
グループ内では上級生の男子らが、1、2年生に紙飛行機の作り方を教える微笑ましい光景が広がった。6年生の石倉果歩ちゃん(11)は「1年生も楽しんでくれたと思う。この週間中は、学年や男女関係なく楽しめる週間にしたい」と話していた。
児童会では仲良し週間中の8日、図書委員会による紙芝居の読み聞かせをした。11日には大縄飛び大会、12日には仲良し給食を企画している。 -
図書館おはなし会
宮田村図書館はこのほど、おはなし会を開いた。読み聞かせや体を使ったゲームもあり、親子で本の楽しさにふれた。
職員やボランティアが協力。子どもたちは遊び感覚で、物語の世界へ。
静かにじっくりと朗読に聞き入る。楽しい場面などでは身を乗り出す姿もあった。
合間には手足を動かすなど、簡単なゲームも。ふれあいながら、笑顔も広がっていた。 -
【登場】伊那弥生ヶ丘高校長
安藤貴幸さん(56)「なぜ生きるのか」「なぜ学ぶのか」といった疑問を持ち、人から教えてもらった答えではなく、自ら「どうして」と考える。そんな“哲学する生徒”を育てたいんです竏秩B
初任地は野沢北高校。蘇南、諏訪清涼などで教べんをとり、前任地の辰野高校では校長を務めた。弥生ヶ丘への着任は2回目。15年ぶりだが「元気で礼儀正しい生徒たちは昔と変わらない」と語る。
勉強、恋愛、進路など、高校時代は悩みも一段と多くなる。放課後には生徒たちと、人生論を語り合うこともあった。教師と生徒という関係でなく、人生の先輩として。やりとりを通して、生徒が問題解決の糸口を発見し、一歩ずつ踏み出して行く姿を見るのは楽しかった。
辰野高校では、地域と連携した学校づくりに力を入れ、フォーラムや協議会を開催した。情報の発信と地域の要望の受け入れで「開かれた学校」を実現し、地域との信頼関係を築いた。
時代の変遷と共に、社会ニーズも変化し、ただ進学を目的とした学びではなく、社会と積極的にかかわったり、自分の考えを形にする能力、あいさつなどの基本的マナーなどが求められるようになってきた。「生徒たちには、そんな社会の中で自分の力を思う存分発揮できるようになってほしい。そのための環境を整え、成長しようとする生徒たちの力を引き出していきたい」。
現在は妻、娘、両親と共に、飯田市の実家に暮らしている。担当は英語。 -
伊那市スポーツ少年団春季球技大会
伊那市スポーツ少年団の第69回春季球技大会が7日、伊那東小学校体育館などであり、男子4チーム、女子10チームが参加してミニバスケットボールチームの熱戦を繰り広げた。
日ごろの成果を競い合い、互いの資質向上を図ることを目的とする大会で、例年春と秋にある。それぞれ小学4縲・年生を中心としたメンバーで構成し、トーナメントで上位を目指した。
粘り強いディフェンスやスピードのあるパス回しで白熱した試合を展開。伊那市スポーツ少年団としては初参加となった女子の高遠キットミンツは2位入る健闘を見せた。
予定していた軟式野球大会は、雨天のため14日に延期となった。
結果は次の通り。
◇男子(1)伊那ミニ(2)西春近(3)竜東
◇女子(1)伊那ミニ(2)高遠キットミンツ(3)ミスズ -
駒ケ根高原マラソン出場者募集
初秋の駒ケ根高原を走る「第24回中央アルプス駒ケ根高原マラソン」(駒ケ根市、市観光協会など主催)が9月24日、招待選手に今年の名古屋国際女子マラソン優勝の弘山晴美さん(資生堂ランニングクラブ)を迎えて開かれる。事務局は8月18日まで出場の申し込みを受付中。
コースは3キロ、6キロ、15キロでそれぞれ男女・年代別などに分かれて走り、完走者全員に無料で記録証が発行される。参加賞として駒ケ岳ロープウエイ割引券、早太郎温泉入浴割引券、ソースかつ丼割引券などが全員に進呈されるほか、抽選でホノルルマラソン招待とペア宿泊券が当たるなどの特典がある。参加料は小学生500円、中学生以上3千円。
申し込み、大会要項請求はエントリー事務局(TEL0120・711・951)、問い合わせは駒ケ根市役所内大会事務局(TEL83・2111)へ。 -
禁煙貯金を寄付
たばこを吸ったつもりで貯めた貯金を福祉のために使って竏窒ニ駒ケ根市赤穂上穂町の下澤庄三さん(91)は8日、駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ、竹内会長に寄付金12万円を手渡した=写真。
下澤さんは24歳の時にたばこを吸い始めたが、50歳の時に一念発起。仏壇にたばこを供え、家族の前で禁煙宣言して以来きっぱりとたばこをやめた。その後40年間、たばこを吸ったつもりで毎月1万円ずつ貯金して孫たちに与えたりしていたが、今月6日に91歳の誕生日を迎えた記念に竏窒ニ寄付を思い立ったという。「日の光を浴びての畑仕事と週3回のゲートボールが健康の秘訣。骨密度の値も毎年良くなっているよ」と元気に話した。
寄付金を受け取った竹内会長は「善意銀行に積み立てて有効に活用したい」と礼を述べ、寄付の志と禁煙について「大先輩の厚意と精神的な強さにあやかりたい」と感心していた。 -
東伊那保育園児が花祭り
駒ケ根市の東伊那保育園(宮澤操園長)の園児ら約60人が8日、東伊那の善福寺(小川元樹住職)を訪れ、月遅れの花祭りを祝った。花祭りはお釈迦(しゃか)様の誕生を祝う恒例の行事。1列に並んだ園児らは花で飾られた御堂の中に立つお釈迦(しゃか)様の像にひしゃくで甘茶を掛けては、小さな手を合わせていた=写真。
参拝を終えた園児らには寺で用意した甘茶が振る舞われた。一口飲んだ園児らは「甘くておいしい」と口々に言いながらたちまち飲み干し「もっと欲しい」「お代わり」と無邪気に茶わんを差し出していた。
園児らには健やかな成長を祈って祝いのもちと交通安全のお守りがプレゼントされた。 -
ADHD障害と向き合う高山さんが講演
自身も注意欠陥多動性障害(ADHD)を抱えつつ、埼玉県で同じ悩みを持つ子どもらを支援しているNPO法人代表の高山恵子さんがこのほど、宮田村の人権講演会「地域ぐるみで子育て支援」で講演した。行動だけで特別視するのではなく、障害も個性のひとつとして理解してほしいと説明。本人が自信を持って生活できるよう、周囲の温かな見守りが大切と訴えた。
ADHDは、注意力が散漫になる軽度の発達障害。「落ち着きがない」などで片付けられることもあり、いじめや虐待、無理解などで・ス自信喪失・スなどの2次障害につながる場合もある。
高山さんは障害を説明しながら、自信喪失が最も怖いと指摘。本人の努力も必要だが、見守る社会環境が重要と話した。
障害者本人の自分を大切にする気持ち(自尊心)を高めることが、自立の一歩だとも語り、周囲が連携して本人や親を支援してほしいと呼びかけた。
ある参加者は「障害の有無に関わらず、今日の講演は社会全体に通じることだと思う。もっと互いの理解を深めなければ」と話していた。