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伊那郵便局 赤バイクで交通安全パレード
伊那坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)は11日朝、「春の全国交通安全運動」(6竏・5日)に合わせ、赤バイク(郵便配達用バイク)による交通安全パレードをした=写真。
前年に続いて2回目となるパレードは、伊那署管内の郵便局で唯一。同署の協力でパトロールカーを先導に、交互2列に隊を組んだバイク22台が小雨が降る中、同局を発着点に伊那北駅から伊那市駅までの間(約2キロ)を走り、地域住民に交通安全を呼びかけた。
局は04年度、4件の交通事故を起こしてしまったのを契機にパレードをはじめた。前年度は局員の交通に対する安全意識が向上され、事故は0件に抑えられたという。
パレード前の出発式で藤原局長は「交通事故を発生させないという意気込みで市内をパレードしてほしい」とあいさつ。伊那署の小嶋惣逸署長は「地域の安全パトロールなど、皆さんが日ごろから総力をあげて取り組んでくれていることがありがたい」と感謝した。
同局貯金保険課の宮下豊文総務主任は「絶対に交通事故を起しません。子どもが安心して通学できる環境をつくることを誓います」と決意表明した。 -
旧井澤家に花の写真で春を演出 「青葉の会」が展示会
ペアーレ伊那の写真講座生徒の有志でつくる青葉の会(中澤二郎会長)の展示会「花の写真展」は20日まで、伊那市西町の旧井澤家住宅で開いている=写真。
新伊那市誕生を記念した企画で、同所での展示は初めて。桜のシーズンに合わせ、会員16人が一人一点づつの花の写真を出品。色彩豊かな作品のそれぞれが、会場をあでやかな雰囲気にしている。
ウズイスカグラ、クリスマスローズ、セツブンソウ、ザゼンソウ、コブシなどの写真を展示。桜の写真が多く、駒ヶ根市東伊那や中川村美里のシダレザクラ、伊那市高遠町のタカトオコヒガンザクラなどの名所で撮影した作品がある。
会員は伊那市を中心に上伊那から集まる60代前後の男女。ペアーレ伊那の写真講座では、松本大学研究員の建石繁明さん(71)=同市西町=を講師に招き、週一回の学習を通して技術を磨いている。
建石さんは「写真を見てもらい、春が到来した感じを味わってもらえれば」と話している。
火曜日休館。午前9時縲恁゚後5時。入館料は大人(高校生以上)200円、小中学生100円。 -
みはらしファームでアスパラ狩り開始
畑に生えた新鮮なアスパラの収穫を楽しんでもらおう竏窒ニ11日、伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームは、観光客を対象としたアスパラ狩りを始めた。愛知県から訪れた15人は、ハウスの中で大きく成長したアスパラを袋いっぱいに詰め込んだ。
アスパラ狩りは、6月下旬までのイチゴ狩りに代わる収穫体験イベントとして企画。本年度はツアー客を中心に7月まで続ける。ツアー客の要望にこたえ、アスパラ狩り体験を実施したことも過去にあったが、本格的な導入は本年度が初めて。
400円で8センチ×30センチの袋いっぱい詰め込むことができる。アスパラ狩りのほ場は8つ。約1週間のサイクルで新しいものが生えてくるという。
この日は、アスパラの試食も準備され、参加者は「甘い」「新鮮だから香がいい」などと話しながら味を楽しんでいた。
アスパラは今が旬。上伊那産は甘味があって柔らかく、さまざまな調理方法で楽しむことができる。 -
アフガニスタンで教育支援などに取り組む女性を招いた報告会
アフガニスタンにある教育の現状を知り、自分たちの教育のあり方を改めて考えてほしい竏窒ニ5月28日、女性や子ども医療、教育、自立支援に取り組むアフガン女性・ソハイラさんを迎えた対話会が、伊那市駅前ビル・いなっせである。
ソハイラさんは、アフガン女性の自立を目指して1977年に発足した「アフガニスタン女性革命協会(RAWA)」の一員で、現在は戦禍や貧困に追われた子どもや女性の教育支援をしている。
会の主催する尾崎真理子さん(24)は、日本からRAWAの支援するグループに所属しており「自分の地元の人にもアフガンの話を聞いてほしい」と今回の対談を企画した。
大学卒業後、アフガニスタンへのスタディーツアーに参加。米軍の侵攻と共に一時的に集中した各国のNGOは現地から徐々に撤退し、現地には再び貧困に困窮する人たちがいた。お金だけではない、支援の形があるのではないか竏窒サう考え、発展途上国での教育支援にも携わってきた。
尾崎さんは「アフガンの現状を通して、そもそも教育とは何のためにあるのかなどを考えてもらえるような対談にしたい」と話す。
対談は市民団体の交流イベント「市民バザール」の中で実施する予定。現在は対談の企画・運営をする実行委員も募集している。
問い合わせは伊那国際交流協会(TEL72・7706)、または(TEL090・3536・3211)尾崎さんへ。 -
コモンズ支援金地域枠選定委員会
地域の特性を生かした取り組みなどを対象とした県の「コモンズ支援金」の上伊那地方(地域枠)選定委員会が11日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那地方事務所長の牛越徹委員長ら5人の委員が出席して、支援金の要望状況や事業概要を確認した。次回の委員会で採択事業を絞り込む。
支援金の本年度予算は前年度と同額の10億円で、全県枠に3億円、地域枠に7億円を配分する。上伊那地方は前年度比100万円増の5070万円で、これに対して同比17件65万9千円増の79件9538万4千円(市町村分・40件6180万円、公共団体分・39件3358万4千円)の申請があった。
市町村別の市町村分と公共団体分の総計は、伊那市・31件3625万9千円、駒ヶ根市・8件974万1千円、辰野町・8件760万1千円、箕輪町・7件668万1千円、飯島町・4件851万3千円、南箕輪村・10件1203万2千円、中川村・4件777万7千円、宮田村・7件678万円。
事業区分別では、「安心・安全な暮らしの支援」が15件・1973万7千円、「美しいまちづくり」が10件・1401万3千円、「魅力ある観光の創出」が7件・1199万6千円と多かった。
委員会では、事業の選定にあたり▽妥当性▽有効性▽戦略性▽自律性▽協働性竏窒フ基準などを確認し、次回25日の委員会で採択事業を絞り込み、今月中に決定・内示することを決めた。 -
上伊那の県不法投棄監視連絡委員委嘱
上伊那地方事務所は11日、不法投棄監視連絡員の委嘱式を県伊那合同庁舎で開き、牛越徹所長が11人に委嘱状を手渡した。
県が00年度に導入した監視連絡員は担当区域内を巡回して、廃棄物の不法投棄などに関する情報を関係機関に通報するなど、不法投棄の発見や未然防止に努める。本年度は「市町村からの要望が強く」(上伊那地方事務所)、昨年度より4人増員した。
上伊那地方事務所の発表によると、不法投棄実態調査の昨年度集計は2月末現在で、前年度同期に比べて約100件増の489件。このうち、家庭ごみや空き缶・空き瓶、タイヤなどの一般廃棄物が96・5%を占め、投棄個所は道路や山林が多かった。
牛越所長はあいさつで「不法投棄の早期発見、早期対応が大切。住み良い地域づくりに協力を願いたい」と呼びかけた。
式に続いて研修会もあり、不法投棄の現状や業務内容などの確認、各市町村との打ち合わせをした。 -
駒ケ根市春季バレーボール選手権大会
06年度春季駒ケ根市バレーボール選手権大会(6人制)が9日、同市の社会体育館(男子)市民体育館(女子)の2会場で開かれた。市バレーボール協会(清水博人会長)主催。上伊那各地から男子5、女子6チームが出場し、優勝を目指してそれぞれ熱戦を繰り広げた=写真。
上位は次の通り。
▼男子 (1)駒ケ根クラブ(2)赤穂高(3)伊那体協▼女子 (1)伊那西高(2)駒ケ根クラブ(3)中川中 -
【記者室】渋滞でイライラ
春の行楽シーズンが始まった。休日になると都会に住む人たちが豊かな自然を求めて県内の観光地にやって来るが、たくさんの車が同じ方向に一斉に移動するのだから当然道路は込み合う▼中央道を利用する関東の人たちは往復とも小仏トンネル辺りで激しい渋滞に巻き込まれる。ニュースで「渋滞は50キロ」などと聞くと同情を禁じ得ないが、乗っている家族連れやカップルにしてみれば渋滞は承知の上で出掛けて来るのだから案外何とも思っていないのかもしれない▼しかしわれわれ田舎者がたまに観光地に出掛けて渋滞に巻き込まれると疲れとイライラで運転も荒くなるものだ。楽しい行楽が一瞬のうちに悪夢とならないよう、お出掛けの際はくれぐれも慎重な運転を。(白鳥記者)
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NHKテレビ『すこやか長寿』公開録画
月に1度全国放送されているNHK教育テレビの健康番組『福祉ネットワーク・公開すこやか長寿』の公開録画が9日、飯島町文化館で行われた。会場内の各所には大小4台のテレビカメラをはじめさまざまな放送用機器が配置され、物々しい雰囲気。客席を埋めた町民300人は収録本番の会場に漂うピリピリとした独特の緊張感を感じながら、番組に参加する楽しさを味わった=写真。
本番のステージには出演を希望した6人の町民が登場し、司会者や講師の武井正子さん、ゲストの講談師神田陽子さんらとともに「体と心に元気なステップを」のテーマで健康運動に取り組んだ。米田安夫さん(81)=親町=は得意のマレットゴルフの腕前を披露。司会者の問いかけに答えて「健康づくりにはこれが一番」などと笑顔で話していた。
本番前にはNHKのフロアディレクターがステージに上がり、拍手のし方を指導した。客席の来場者は「速く、強く、歯切れ良くたたくときれいに聞こえます」と教えられ、3回練習した末にようやくOKをもらった。初めての体験に入場者らは「テレビともなるといろいろ大変だね」などとささやき合っていた。
収録された番組は20日午後8時、27日午後1時20分(再放送)からそれぞれ30分間、NHK教育テレビで全国放送される予定。 -
健康教室でお手玉会
宮田村町三区の保健補導員会は9日、06年度健康教室の第1回講座「お手玉会」を村老人福祉センターで開いた。約20人が参加し、伊那谷お手玉の会の亀山福治会長らの指導でお手玉を作ったり、歌に合わせてをお手玉遊びを楽しんだりした=写真。
まずはそれぞれお手玉作りに挑戦。玄米やアズキのほか「音が良くなる」という数珠玉といわれる植物の実などを使い、布を針で縫って俵型のお手玉をそれぞれ2縲・個作った。亀山会長が「一番扱いやすい」というお手玉の会の規格40グラムプラスマイナス5グラムの重さになるよう、参加者ははかりで計りながら材料の配合を調節した。全員が出来上がったところで歌を歌いながらお手玉遊び。自分で作ったお手玉を歌に合わせて投げ上げては「懐かしい」「良い音がするね」などと話しながら、童心に帰って夢中で楽しんでいた。
健康教室の第2回講座は秋頃に開催の予定。 -
梅花見
05年にオープンした宮田村の梅公園で9日「第1回梅公園お花見イベント」が開かれた。村おこし事業実行委員会(田中一男実行委員長)主催。公園に植えられた約30本のウメの花は1縲・分咲き。残念ながら花見に合わせて満開竏窒ニはいかなかったが、うららかな日よりに誘われて多くの村民が梅公園を訪れ、ほのかな花の香りを楽しんだ。オープニングイベントとして宮田太鼓の演奏が行われた=写真ほか、YOSAKOIソーラン踊りなども披露され、花見の雰囲気を盛り上げていた。
会場では抹茶の野だてや豚汁などの無料サービスも行われ、わたあめやポップコーン、飲み物などの出店が軒を並べて訪れた家族連れでにぎわった。 -
通学路安全のため樹木伐採
児童らの通学路に覆い被さる樹木の枝を取り除いて見通しを良くしようと宮田村の大田切区(田畑睦夫区長)は9日、区民有志による伐採作業を区内の2カ所の道路で行った。約20人の住民が集まり、道路に大きく張り出したヒノキやマツなどの枝をのこぎりやなた、チェーンソーなどを使って伐採した=写真。田畑区長は「薄暗い所は子どもたちが不審者に狙われやすい。通学路が明るくなることで安全が確保できれば何よりだ。併せて冬季の凍結対策やごみの不法投棄を予防する効果も期待している」と話している。
道路には手作業では届かない高さに茂る枝も多く、住民らは高所作業車を使った伐採作業を日をあらためて再度行うことにしている。 -
ドッグスクール開校
飼い犬のしつけに悩む愛犬家を対象にした日本聴導犬協会主催の第11回プロドッグスクール(全5回)が9日、駒ケ根市役所で開校した。第1回は犬は連れずに、飼い主のみ参加の講座。指導に当たる同協会の有馬もと会長は参加者の悩みを聞きながら丁寧にアドバイスをした=写真。「ほえて困る」という訴えには「原因のほとんどは思春期によるもの。人間なら不良中学生といったところかな。6、7、8カ月ごろはどうしようもないが、時期が過ぎれば治まることが多い」。「言うことを聞かない」悩みに対しては「犬は人間社会で暮らすことによって強いストレスを感じている。ストレスを解消すれば素直に言うことを聞くようになる。それにはかむものを与えることが有効。1種類だと飽きてしまうので幾種類も与えるのが良い」などと助言した。
16日に東伊那のふるさとの丘で行われる第2回以降の講座では受講者がそれぞれの飼い犬を伴っての参加となり、いよいよ実践的なしつけ訓練が行われる。 -
駒草会民謡発表会
雪輪民謡会、駒ケ根民謡友の会、三味線晴駒会主催の第20回駒草会民謡発表会が9日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。約50組の出演者は緊張した表情で次々にステージに登場し、三味線や尺八、笛太鼓などの伴奏に合わせてそれぞれ自慢ののどを披露した=写真。この道数十年というベテランから今日が初舞台という初心者まで、日ごろのけいこの成果を発揮しようと精いっぱいの歌を響かせた。客席の参加者らは時折手拍子を取ったりながら歌声に聴き入っていた。
上伊那各地の民謡クラブの賛助出演などもあり、ステージと客席が一体となって民謡づけの一日を楽しんでいた。 -
県下弓道大会駒ケ根大会
第15回県下弓道大会駒ケ根大会(駒ケ根体育協会弓道部主催)が9日、駒ケ根市弓道場で開かれた。高校男子・女子、一般の3部に県下各地から計183人が出場し、日ごろの修練の成果を競った=写真。競技は個人戦が1人12射、団体戦が3人12射。同中の時は競射で争われた。
上位は次の皆さん。
◆個人▼高校男子 (1)井上加奈英(下諏訪向陽)10中(2)清水哲平(赤穂)10中(3)木下陽(下伊那農)10中(4)高木利真(下諏訪向陽)10中(5)畑口翼(駒ケ根工)9中▼高校女子 (1)長谷川円(岡谷南)11中(2)遠山美佳(赤穂)10中(3)山口麻奈(飯田風越)9中(4)高戸風香(下諏訪向陽)9中(5)新井はるか(伊那西)9中▼一般 (1)前沢秀夫(宮田)11中(2)高仲成人(駒ケ根)10中(3)久保田知恵(伊那)10中(4)小越剛(エプソン)9中(5)中田真也(伊那)9中
◆団体 (1)赤穂高(渋谷純・板山洸介・浅原健太)11中(2)下諏訪向陽高(中村彩音・高戸風香・掛川佳奈)10中(3)東伊那(前沢秀夫・湯沢幸司・森田慶一)10中 -
七久保小学校が手紙渡し、40年目
1通の手紙に安全運転への願いと自らの決意を込めて40年-。飯島町七久保小学校5年生31人は10日早朝、七久保の広域農道沿いで、交通安全、無事故を願い、恒例の手紙渡し運動をした。
同校は1967年4月から春秋の全国交通安全運動に合わせ、手紙渡しを運動を展開し、今年で40年目。
児童らは通勤途中のドライバーに「安全運転を」と声を掛け、自分が怖かった体験や、気をつけてほしいことなどをつづった手紙を手渡した。ドライバーは一瞬戸惑いながらも、「ありがとう、会社についたら、読ませていただきます」と笑顔で受け取っていた。
児童らは「横断歩道で止まってくれて、うれしかったと書いた」。「交通安全に気をつけてくれてありがとうという感謝の気持ちと、自分の交通安全への決意を書いた」と話していた。
駒ケ根署の山田久登次長は「1通の手紙に思いを込めた、他に類を見ない運動が継続されていることはすばらしい。手紙を受け取ったドライバーはぜひ、返信してほしい。そのことによって、一層実の上がる運動に展開するのでは」と期待していた。 -
宗良親王の歌碑を除幕
中川村の沖町地区住民らでつくる歌碑建立実行委員会(小沢昭夫委員長)は8日、大草城址公園に建立した宗良親王の歌碑と副碑の除幕をした。
冷たい雨の降る、あいにくの天候だったが、地域住民や村、議会、地元の小学生ら約百人が参列。関係者がテープカットし、小学生らが除幕し、碑の完成を祝い、公園の発展を願った。
歌は李花集の中から、大草城に縁の深い歌を選び、碑の表に「宗良親王御歌 我を世に ありやと問えば 信濃なる いなとこたへよ 嶺の松風」と刻み、裏面には宗良親王の紹介と、大草城との関わり、碑の由来など記した。
碑は高さ2・3メートル(台石を含む)、幅3・1メートルの御影石。1901年(明治34年)宮中御歌、歌題「宗良親王」に立ち合った人の孫、亀割糸子さんが揮ごうした。
「大草城の歴史と公園をつなぐものを後世に残そう」と、沖町地区有志が実行委員会を組織、浄財を募った。松沢三郎さんや塩沢護さんが多額の寄付を寄せたほか、50人余が協力した。歌碑に合わせ、公園の沿革を記した副碑も建立した。
除幕に先立ち、小沢実行委員長は経過に触れた後「多くの方々の協力で、後世の残す価値のある碑が建立できた。この歌碑と桜が礎になり、さらに立派な公園になるように」とあいさつした。
【宗良親王】後醍醐天皇の第8子で南北朝時代、南朝方の征東将軍として、各地を転戦。1343年大河原(大鹿村)に入り、以来30年余、大草城主、香坂高宗の庇護により、任務を遂行、信濃宮、大草の宮と呼ばれた。詠歌に優れ、歌聖として名高く、名歌を残した。 -
県無形文化財・ス奇祭・ス「やきもち踊り」16日
・ス奇祭・スとして知られる山寺区上村の白山社八幡社合殿の例祭「やきもち踊り」(16日)を控えた区民約30人は9日、御神木に巻かれた古くなったしめ縄を作り直した。
毎年、例祭の約8日前にしめ縄を作り替えるのが風習。この日は区、氏子総代会、やきもち踊り保存会から参加者が集まり、長さ11メートルのしめ縄、5本のしめ子などを協力して制作した。
わらの束をねじりながらなっていく作業はひと苦労。参加者は「そーりゃ」と掛け声を合わせて気合を充てん。なうメンバーを交代しながら、約2時間で縄を完成させた。
氏子総代会長の笠松保さんは「区民にとってしめ縄作りは、一つの風物詩になっているね。例祭を終えてから、皆田んぼの仕事を始める」と話した。
県無形文化財である「やきもち踊り」は、酒盛りと踊りを繰り返し、踊りが終わると鳥居から一気に走り出す…。江戸時代、伊勢参りに行った人たちが習い、例祭で踊ったのが始まりと伝えられている。
しめ縄は10日、伊那北地域活性化センターきたっせで、例祭に用いる道具などと一緒に厄払いをして一時保管。例祭前日の15日、市指定天然記念物のケヤキの御神木に巻かれる。例祭は16日正午から。 -
伊那市身体障害者福祉協会・合併創立総会
伊那市・高遠町・長谷村の3市町村合併により統合した伊那市身体障害者福祉協会は9日、市福祉まちづくりセンターで合併創立総会と記念式典を開いた。式典には会員ら約90人が出席。新会長に選ばれた竹松猛会長=日影=は、新体制になった身障協への協力を呼びかけた。
式典で竹松会長は「3市町村合併により、身体障害者手帳の交付者は約2300人を超えた。会員は増えたが、入会率は32%と厳しい状況。これからは事業を活発化させ、魅力ある協会にしなければ。皆さんと支えあって、伊那市が全国一住み良い街と言われるように頑張っていきたい」とあいさつした。
伊東義人市長職務執行者は「合併により、今までの福祉(サービスの質)が落ちないよう、協力していきたい。今後、市でも重点的に支援していきたい」と話した。
総会では役員選出や、会員相互の親ぼく会や障害者スポーツへの積極的参加などの本年度事業計画など3議案を承認、可決。役員は副会長に西村周市さん=高遠町上山田=、加藤伸一さん=原新田=、下島忠孝さん=中央区=らが選任された。 -
伊那部宿を考える会 旧井澤家に桜植樹
伊那部宿を考える会(田中三郎会長)は9日、伊那市西町の旧井澤家住宅敷地内に、新伊那市誕生を祝った記念事業として、エドヒガンザクラなどの苗木3本を植樹した。会員約10人が、小さな苗木が大きな幹に成長することを願いながら丁寧に植えた。
旧井澤家住宅近くにある、40年ほど前までは桜の名所として知られていた「尾花ヶ崎」の花の再現も目的とする。会員によると、同所は約650年前の南北朝時代に活躍した宗良親王が歌を詠んだ場所としても有名だという。
エドヒガンザクラはタカトオコヒガンザクラに似ていて、花びらは小さく、ピンク色が濃いのが特徴。苗木の大きさは3メートルほど。高遠町で桜の苗木を育てている人から譲り受けた。
会員の一人は「花が見られるのは3年後かな。せっかく植えたのだから、良い木に育って皆でお花見でもできればうれしい」と話していた。 -
上伊那消防協会 8市町村団員629人が教養訓練
上伊那消防協会(宮島忠夫協会長)は9日、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場などで、06年度消防団員教養訓練を開いた。8市町村の各部長以上の幹部団員のほか、ラッパ手ら629人が参加した。
幹部団員の災害現場での指揮能力の養成、新入団員への的確な指導の徹底を図るための指導力向上、ラッパ手のレベル向上を目指す訓練。幹部訓練に長野消防学校の滝澤巌さん、ラッパ手訓練に郡ラッパ講師の小林孝行さんを招き、それぞれが学習した。
幹部訓練では敬礼や号令のかけ方など基本動作を学んだ。グラウンドには「回れ右」「左向け左」など大きな声が響き、きびきびと停止間、進行間の訓練に取り組んだ。
ラッパ手訓練は近くの県伊那勤労者福祉センター体育館で技術向上に励んだ。
宮島協会長は「消防団の基本となる大事な訓練。現場で迅速な対応ができるよう、しっかりと身につけてほしい」と呼びかけた。 -
南アルプスで男性遭難 足首など打撲
9日午前11時52分ころ、南アルプス仙丈ケ岳の岳沢付近で雪崩により群馬県沼田市の自営業の男性(49)が遭難していることが、同伴者の通報で分かった。県警は午後1時34分、ヘリコプターで男性を救助し、伊那市内の病院に搬送。男性は頭、首、右足首打撲などの軽傷を負っていた。
遭難者を含む2人は8日から、大仙丈を目指して入山。三峰川ベースキャンプに野営し9日午前3時40分ころ出発したところ、登頂途中に雪崩に巻き込まれて約50メートル流され負傷した。
同伴者が自力で下山し、長谷駐在所へ救助要請し、県警のヘリコプターが出動。午後1時50分、市内の病院に収容した。 -
男子バレー公開ゲーム・NEC長野VS岡谷工業高校
男子6人制バレーボール「NEC長野×岡谷工業高校」の5セット公開ゲームと技術講習会が9日、伊那市の伊那中学校体育館であった。一流選手らが息をつく暇もない熱戦を繰り広げるのを、約460人の観客が見守った。上伊那バレーボール協会主催。
試合は大方の予想を反し岡谷工業が5セットすべてに勝利した。関係者によると、NEC長野の主力選手はけがのため力を発揮できなかったのが原因。岡谷工業は選手の入れ替え時期だったというが、前年度の春の高校バレーで全国3位になった力を見せつけた。
コートサイドなどでは、上伊那の小中学校でバレーに取り組む子どもたちが観戦。一流選手たちの白熱のプレーに飯島中1年の上原紗希さん(12)は「こういう試合を生で観ることができてうれしい。すごい迫力。あんな選手たちみたいになりたいな」とあ然としていた。
技術講習会には約300人の小中学生が参加。講師にVリーグ「茂原アルカス」元監督の辻智之氏(38)=千葉県=を招き、小学生は基礎プレー中心に、中学生はチームプレー中心に技術を学んだ。 -
信大農学部で松くい虫対策本部設置
北上する松くい虫被害を未然に防ぐため南箕輪村の信州大学農学部はこのほど、松くい虫対策本部を設置した。農学部の附属研究施設・アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)と森林科学科の教員が中心となり、年度前半までにワーキンググループを立ち上げ。薬剤の樹幹注入などによって予防に努めていく。
上伊那での被害は伊南地域が中心だった。しかし、2月には伊那市東春近、西春近でその被害が確認されるなど、対象範囲は北部にも拡大しており、今後は、更に被害が拡大するのではないかと懸念する声もある。そのため演習林として松を保有する同学部としても、被害を未然に防ぐ必要があると判断。対策本部を設置することとなった。
予防措置を講じていくのはアカマツなどが多い構内演習林約15ヘクタールとなる。 -
若年者を対象とした就職相談室「サロン・ド・お仕事」を開設
ニート、フリーター問題を解消し、地域労働力の確保につなげよう竏窒ニ伊那市は11日から、若年者を対象とした就職相談室「サロン・ド・お仕事」をいなっせ4階の402会議室に開設する。
県、NPOなどが連携する松本市の就職相談室「ジョブカフェ信州」の派遣アドバイザーと市役所職員が常駐し、若年者の仕事に関する不安や悩みが解消されるよう、相談を受ける。職業紹介へとつながる状況になった場合は、ハローワーク伊那と連携して担当職員を配置するなどして相談しやすい環境づくりを進める。
県内でもいくつかの市町村でこうした取り組みを進めているが、相談実績は年々増加しているという。
対象は30代程度までの若年非定職者。開設は毎月第2火曜日の午後1時縲恁゚後4時半。 -
マレットゴルフの季節「大芝高原」「はびろ」今季オープン
南箕輪村の「大芝高原マレットゴルフ場」と伊那市西箕輪の「マレットパークはびろ」が9、10日、それぞれ今季の施設運用を開始した。
村開発公社が運営する大芝高原マレットゴルフ場では9日、村を代表する愛好者グループ「南箕輪マレットゴルフ同好会」ら約80人を招き、オープンセレモニーをした。
式典で村開発公社の山崎文直常務理事が「コース上ですばらしい快音が聞こえることを願う。皆さんが仲良くプレーできることを期待する」とあいさつ。同好会の池上辰夫会長は「自分たちで遊ぶマレットゴルフ場なので、自分たちできれいに使っていきましょう」と呼びかけた。
山崎常務理事と池上会長が始球式で快音を響かせると、会員らはさっそくオープニング大会を開いた。
大芝高原マレットゴルフ場は「赤松」(18ホール)、「桧」(18ホール)、「白樺」(9ホール)の3コース。プレー料金は一日200円。年間券は4千円。道具貸出料金は300円(ボール100円、スティック200円)。営業時間は午前8時30分縲恁゚後5時。
昨年度は4月12日縲・2月4日まで営業。利用者は2万9873人。年間券購入者は410人だった。
マレットパークはびろは「天竜」(18ホール)、「仙丈」(18ホール)の2コース。プレー料金は一日300円。年間券は5千円。道具貸出料金は1セット100円(ボール、スティックどちらか一方でも)。営業時間は午前8時30分縲恁゚後6時。
昨年度は4月上旬縲・1月下旬まで営業。利用者は2万1530人。年間券購入者は237人だった。
同好会オープニング大会の結果は次に通り。
▽男性 (1)戸塚久雄83(2)池上辰夫、萩原文博86(3)伊東幸人、羽生剛88(4)倉田喜隆、松本孝志89(5)池上安雄90(6)福田岩雄、三沢一二三、小倉孝一91
▽女性 (1)北沢ヒデ子86(2)伊藤茂美87(3)伊藤久子、倉田さだ子、武村八千江89(4)原幹子、大槻キサエ93(5)深見フサエ94(6)根橋栄、小沢かおる95
ホールインワン 酒井精治、山口実子 -
青島堤防桜保存会が「さくら功労者」で表彰
伊那市美篶青島の三峰川右岸堤防沿いに植わる桜並木を守る青島堤防桜保存会が、財団法人日本さくらの会から桜の保存や愛護運動などに功績のあった「さくら功労者」として表彰を受けた。
堤防沿いの桜は、洪水時の堤防決壊防止などのため、大正時代に約1800本が植えられたが、昭和後期に砂利採取の車両道路に使用することから大半が撤去されたという。現在はソメイヨシノ約40本だけが残っている。
同保存会は96年、青島区全92戸の区民で発足し、病害虫防除や施肥、せん定などの手入れをして管理に当たり、桜の保護活動に尽力。観桜期には見事な花を咲かせ、多くの人に親しまれている。
橋爪正昭会長(62)は「先代が育てた桜を区民全員で守り、その努力が表彰されてうれしい。これからも保存はもちろんだが、増やしていくこともしていけたら」と話している。 -
野中ひろみさんが伊那ではじめての個展
先月開かれた第45回日本現代工芸美術展で現代工芸賞を受賞した伊那市の染織家・野中ひろみさん(59)は20日から、伊那市旭町のはら美術で個展を開く。地元での個展は初めて。日展に入選した大作から、バッグなどの小物まで約60点を展示する。
受賞作品「黎明」は、八ヶ岳の頂上から見た朝焼けをとらえたもので、赤色を基調としながら、雲の流れ、山並み、光の表情などを幻想的に表現した。
染織は裂織を基本としている。古布などを裂き、別の布へと織り上げる裂織は、既存の生地の色をそのまま使うことが多いが、染織は裂織の素材に染色を施すため、より正確なラインと鮮やかな色づかいが実現できるという。野中さんが染織を始めたのは2、3年前からだが、作品は数々の展覧会で高く評価され、日展には3年連続で入選している。
個展のテーマ「過ぎし時と未来を綴って」は、過去から未来までの道を織で表現したいという思いを込めた。野中さんは「手を加えることで、古布はこんなにも素晴らしく生まれ変わるんだと知ってほしい」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。25日まで。 -
天竜川や商店街にこいのぼりを飾りつけ
伊那商工会議所商業連合協議会は10日、恒例事業「まちいっぱいこいのぼり」を展開している。天竜川にかかる伊那市の大橋上流などにこいのぼりを取り付け、花見などで訪れる観光客らを楽しませる。5月9日まで。
本年は権兵衛トンネル開通、新伊那市誕生で、例年以上に県内外から観光客が来ると見込まれ、新市のPRや商店街のにぎわいを演出する。
天竜川では、花火のナイアガラ用ワイヤを活用。入舟駐車場から対岸の中央区までの220メートル区間に、黒や赤、青など大小さまざまのこいのぼり45匹が連なる。
中心商店街(通り町縲恃ェ幡町)にもミニこいのぼり約300匹を飾り付けた。 -
如月会生け花展
8流派が集う生け花の如月会(保科百子会長、103人)は第49回生け花展を駒ケ根駅前ビル・アルパで9日まで開いている。合作3点を含む約100点の作品が並び、華やかな色と香りで会場を包んでいる。かれんに咲いたサクラなどをあしらった美しい作品の数々に、訪れた人たちは「きれいだね」「素敵だね」などと話しながらじっくりと見入っている=写真。
入場無料。9日の開場時間は午前10時縲恁゚後4時30分。