-
箕輪町郷土博物館でひな祭り機織り体験
箕輪町郷土博物館で4日、ひな祭り機織り体験講座があった。定員を上回る人気で、参加者は自分で織った布を着せて愛らしい内裏びなを作った。
機織りとひな人形作りがセットになった体験講座。人形の着物にする布を、博物館所蔵の機を再現した簡易機織り機で、縦糸に木綿糸、横糸に毛糸を使い約12センチの長さに織った。機織り初体験の人も多く、博物館職員に教わりながらきれいに織り上げた。
人形は、職員が事前に胴体や飾りを準備。綿棒の先端を顔にし、軸に綿を巻き、その上から絵の具で淡いぼかしのように色を塗ったキッチンペーパーを5枚重ねて着せた胴体に、参加者がそれぞれ織った布を着せ、烏帽子や冠、扇などをボンドでつけて仕上げた。
松島区の女性は、「機織りは足と手がうまくいかなくて…。ひな人形は幾つになってもいい。華やぎますね。和紙を敷いたお盆にのせて玄関に飾ります」とうれしそうに話していた。 -
津野祐次写真展
駒ケ根高原美術館は山岳写真家津野祐次さんの写真展「光と山気の交響曲(シンフォニー)」を同館キャパシティホールで3月7日まで開いている=写真。津野さんが1月に出版した写真集『光と山気の交響曲(シンフォニー)』から代表作約30点を展示。大自然が織り成す幻想的な色彩とコントラストを見事にとらえた作品の数々に、訪れた人たちはため息をつきながらじっくりと見入っている。
津野さんは1946年駒ケ根市生まれ。山岳写真家の第一人者として活躍している。写真集、著書、ガイドブックなど多数。
午前9時30分縲恁゚後5時。入館料大人1千円、大・高生800円、小・中学生500円(小・中学生は毎土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
パラリンピック出場選手を激励
駒ケ根ロータリークラブ(堀内照夫会長)は6日、トリノパラリンピックのアイスホッケーに出場する竹内俊文さん(29)=駒ケ根市赤穂北割一区=を駒ケ根商工会館で開いた第2401回例会に招き、大会での健闘を祈って激励金5万円を贈った=写真。竹内さんは「パラリンピックは3回目。今回は熱の入った練習もできているので、何としても『金』を取る。大会後にメダルをかけて皆さんに報告に来られるよう頑張りたい」と決意を述べ、会員らの喝采を浴びた。
竹内さんは長野市での長期合宿練習などを経て31日にトリノに向けて出発。11日の初戦スウェーデン戦に出場する。 -
赤穂東小大縄跳び大会
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)で7日、全校大縄跳び大会が始まった。学年縦割り編成の「仲良し学級」9チームが3チームずつ対戦する予選を3日間かけて行い、勝ち上がった3チームに職員チームが加わった4チームで10日に決勝を行う。
7日に対戦したのは1年生と6年生のそれぞれ1縲・組でつくる3チーム。児童らは審判の「始め」の声で一斉に跳び始めた=写真。競技は7分間に何回跳べるかを競うもの。児童らは回る縄の中にタイミングを見計らって飛び込んでは次から次へとジャンプして回数を重ねた。うまく跳べた児童はつかの間緊張から解放され、友達と顔を見合わせて喜んでいた。
各チームとも精いっぱい頑張って跳んだ結果、1組チームが290回で決勝に進出した。8日は3・5年生、9日は2・4年生チームによる予選が行われる。 -
野ひばりの会10周年で3月に記念事業
宮田村の農業女性グループ野ひばりの会(橋爪千春会長)は結成10周年を迎え、3月4日に記念の「かあさんのイベント」を開く。恒例の料理実習体験のほか、記念講演も行なう。
このほど新年会を兼ねて会議を開き、記念事業に関して協議。あわせて会員の拡大など、10年を節目にさらに充実した活動を展開しようと確認した。
同会は地産地消をひとつのキーワードに、食と農業を結び付ける活動も精力的。
おやきやスープなど地元産品をいかした料理の開発、農産物の直売など、交流を通じて多くの人に農業の楽しさ、大切さを伝えている。
住民に呼びかけて開く恒例の「かあさんのイベント」だが、今年は10周年記念としてさらにバージョンアップ。
料理実習は参加者全員でながーい太巻きに挑戦するほか、野菜タップリのすいとん汁、カレー味などの創作おやきをつくる。
上伊那農業改良普及センターの佐藤和枝所長の記念講演も開く。 -
特別職の報酬据え置きを答申
条例規定額の5縲・3%減額を延長へ宮田村特別職報酬審議会(太田照夫会長)は7日、諮問通り、新年度の村長ら理事者3役の給料を村条例規定額から10縲・3%、村議も5%減額し、本年度と同額に据え置くよう答申した。自立を進める村の財政など考慮した結果「村民意識を考えれば、減額はやむを得ない」と判断。3年連続で同額とした。村は3月定例村議会に関連議案を上程する。
村長は13%、助役、教育長は10%減額。月額給料の3・3カ月分支給される「期末手当」に反映する。村議報酬の減額もあわせると、年間総額で555万円ほどの節減になる。
また、消防団や農業委員など非常勤特別職の報酬についても規定額から平均3%程度の引き下げを継続する。
日当払いの委員会や協議会などの報酬も、規定から千円減額の5千円、半日は1500円減額の2千円。いずれも3年連続で同額。
この日の審議会は、村の財政状況や他町村の給料動向も考慮に入れながら検討。
「村税の増加など明るい兆しもあるが、自立を進めるうえで財政状況はまだまだ不安」などの意見があった。
人事院が引き上げ勧告した勤勉手当の取り扱いについても議論したが「そぐわない」と理事者、村議各報酬への適用を見送った。
答申通りに改定した場合の月額給料は次の通り。カッコ内は条例規定額。
▽村長64万3800円(74万円)▽助役55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)▽議長26万3150円(27万7千円)▽副議長、委員長20万3300円(21万4千円)▽議員18万2400円(19万2千円) -
そばの実の会発足式
宮田村のそば打ちを愛好する女性たちで結成した「そばの実の会」は7日、発足式を村民会館で開いた。村長をはじめ各界の関係者ら約50人を招待。打ちたてのそばを振る舞い、「地域活性の一助になれば」と決意を新たにした。
村の農業女性グループ「野ひばりの会」のそば班として10年前から取り組んできたが、さらに活動の幅を広めようと、新たに組織化した。
この日は朝から3時間ほどかけて準備。19人の会員は手馴れた様子で、分担しながらせっせと70人前ものそばを手打ちした。
式ではゆであがったばかりを会食。「二八そば」のツルツルとした食感を心ゆくまで満喫していた。
席上、酒井昌子会長は「暗中模索だが、あれもこれもやってみたい。技を身につけ、地域を盛り上げていけたら」とあいさつ。清水村長ら来賓は「そばのように末永く頑張って」と激励した。
自慢の腕を活かして、村内のイベントに引っ張りだこのメンバーだが、今後は福祉施設やデイサービスなどボランティア事業にも力を注ぐ考えだ。 -
【記者室】純白の結婚式
中央アルプス駒ケ岳の千畳敷で「純白の結婚式」が行われた。挙式したのは東京都と大阪府の2組のカップル。新郎新婦は「一生の記念になった」「大自然の中での挙式という念願がかなって大満足」とそれぞれ笑顔で話したが…▼東には遠く富士山が望めるほどの好天に恵まれたものの、雪に覆われた標高2610メートルの千畳敷は氷点下24度! 新婦はウエディングドレスからのぞく肩や腕にワセリンを塗ったり、服の下に使い捨てカイロをいくつもしのばせるなどの防寒対策をとっていた▼親族らは寒さに震えていたが、荒々しい岩肌を見せる宝剣岳の下での式は、新郎新婦はもとより出席者にとって忘れ得ない思い出になったろう。ともあれ吹雪でなくて何よりだった。(白鳥記者)
-
まめまめクラブと手良小4が交流
黒豆栽培に取り組むJA上伊那手良地区生活部会の「まめまめクラブ」(北原温子代表、17人)は6日、手良小学校を訪れ、ふれあい学習に取り組む4年生(竹内千景教諭、24人)と昔遊びで交流した。
「まめまめクラブ」は一昨年に発足し、昨年は面積14アールで210キロの黒豆を収穫した。無農薬の上、天候不順で虫に食われたくず豆を使い、お手玉を作った。昨年は宅老所に贈り、今回は昔遊びを伝承したいと小学校を選んだ。
メンバーは、児童一人にお手玉を3個ずつプレゼント。1個40グラムで、くず豆など3種類を入れた。
「学校に行くとき、いつもお手玉を持って行った。休み時間は廊下で、友だちと遊んだ」というメンバーが、お手玉を手の上に乗せたり、両手で3個のお手玉を回したりといくつかの技を披露。児童たちから「おー、すごい」と声が挙がった。
そのあと、メンバー6人を講師に、グループごとにお手玉を習った。うまく上がらず、お手玉をつかめないなど苦戦していた。
お手玉をするのが始めてだった後藤靖幸君(10)は「両手で2個を回すのが難しかったけど、楽しかった。これから練習したい」と話した。
「まめまめクラブ」は今後も、お手玉を通した交流をしていきたいとしている。 -
南箕輪村との和解金問題で城南物産が控訴
南箕輪村神子柴の城南物産(埋橋常人社長)及び埋橋常人氏が村を相手に井戸水汚濁の損害賠償を請求した控訴審の解決金に関わる強制執行差し止めの請求異議申し立てで、長野地方裁判所伊那支部の、村側の主張を認めた判決(1月23日)を不服とし、城南物産と埋橋氏は7日までに東京高等裁判所に控訴した。
請求異議申し立ては、村が解決金450万円の支払いを、村税債権(埋橋氏側の村税滞納分)を差し押さえて残金を支払ったことに対し、埋橋氏は差し押さえ手続きを無効と主張し解決金支払いの強制執行も辞さない旨を通知。村が、強制執行に対する異議申し立てと強制執行不許可の内容で提訴し第1審で勝訴した。
埋橋氏は「税金を払わないと言っている訳ではない。差し押えは許されない」、唐木一直村長は「1審では全面的に認められた。村の取った行動は当然の行為」と話している。 -
箕輪西小スケート学習のお礼
管理人を給食に招待箕輪町の箕輪西小学校(湯本明雄校長)は6日、スケート学習でお世話になった上古田スケート場の管理人らをお礼の会に招待し、ランチルームで一緒に給食を味わった。
西小は1月11日から27日まで13日間、スケート学習に励んだ。朝晩、寒さの中でリンク整備など管理をしてきた町教育委員会や管理人の飯島岱さん(61)=上古田=とその家族らに感謝の気持ちを込めて給食に招待した。
学年ごとに児童代表がお礼とスケート学習で頑張ったこと、うれしかったことなどを書いた作文や手紙、俳句をプレゼント。全校を代表して2年生の小坂結衣さんが、「大会では転んで3位だったけど、一生懸命滑ったのでよかった。来年は大会で1位をとってタイムを早くしたい。来年も体を壊さずにスケート場を管理してください。ありがとうございました」と作文を発表した。
飯島さんが「管理人は今年初めてで、無事に終わることができたのは皆さんが教えてくれたおかげ。元気なら来年も皆さんと一緒にスケートを楽しみたい」とあいさつ。校長がお礼に自身で撮影した写真と手紙を贈った。
給食のメニューは、サバから揚げ煮おろし、ひじきのいため煮、むぎごはん、みそ汁、牛乳。管理人らは各学年の席に一緒に座り、児童と話をしながら楽しんだ。 -
南箕輪村むらづくり委員会
住民がむらづくりを提言南箕輪村むらづくり委員会は6日夜、役場で会議を開き、むらづくりに関する村民の提案を聞いた。
委員会は、村の新しい基本構想に基づく基本計画づくりを進めるなかで、将来像を実現するための具体的な検討を進めている。村民のアイデアを聞きながら計画案をまとめようと、むらづくりに関する意見を募り、6日までに2件の提言があった。
むらづくりを考える有志の集まり「ハイジア」(6人、西森一博代表)は、大芝高原の利活用として、ヘルスツーリズムを参考に既存施設の複合利用と健康増進施設の認可取得など健康を軸にしたサービスを提言した。
沢尻区の八木国久さん(61)は書面で、社会貢献型「散歩の奨励」で、近所や子どもとのふれあい、交流、ボランティア的パトロールなどの効果と、チェックポイントの押印回数で表彰する奨励方法を提案した。
ハイジアは、気軽に話をする仲間が集まり1月に結成。「住民も行政に歩み寄らないといけない。いい機会」と、西森代表ら3人が提案会で発表。「提案を実現化したい。村は自立が決まったので、利益を出して村に還元したい」とし、プロジェクトに取り上げられた場合は説明にも出向く考えで、今後住民へのPRも検討するという。 -
NECライティング、県が助成対象に
伊那市美篶のNECライティング伊那工場(本社は東京都品川区)の生産設備増設が、県の信州ものづくり産業投資応援条例にもとづく「環境配慮型企業投資応援助成金」の対象事業に認定され、7日県庁で同社の階元輝征社長に認定通知書が手渡された。
同条例は、県が、地域経済の持続的発展と雇用確保を図って制定した。製造業などの企業が県内で工場を新増設する場合に、不動産取得税の課税免除や助成金を交付する。助成金交付の要件は(1)家屋・設備の取得額が10億円以上、(2)増加する雇用者数が10人以上、(3)操業後2年以内に環境ISO14001またはエコアクション21の認証を取得すること竏窒ネど。
NECライティングは、伊那工場にテレビやパソコンのバックライト製造工場増設を進めており、投資予定額は約39億円。6生産ラインを増設、従業員は3月末までに300人、将来的には5縲・00人を見込んでいる。グループ会社のNEC長野からの出向などで大半をまかない、新規常勤雇用者予定数は10人としている。
「環境配慮」の点では、生産系の水の再利用を徹底し、排水しないという。
これまで同助成金の対象に認定されたのは8件。上伊那では飯島町久根平工業団地に食酢工場を建設した内堀醸造(本社・岐阜県八百津町)、辰野町新町産業団地に自動車用過給機部品製造工場を増設した石川島汎用機械(本社・辰野町)に次いで、3件目。 -
伊那華のみそ娘仕込み開始
伊那産の大豆と米麹(こうじ)でつくる上伊那農業協同組合(JA上伊那)の特産みそ「伊那華のみそ娘」の仕込みが始まり、加工組合(市原みさを組合長)のメンバー約15人が、連日作業に励んでいる。
加工組合は、地産地消による安全な食品の提供を目指し、地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めている。昔ながらの田舎の味に近づけるよう努力を重ね、味を左右する麹づくりにもこだわりがある。豆を炊き、桶(おけ)に漬け込むまで、1日4人ずつで作業し、1日350キロ、ひと冬15トンを仕込む。
今年は、口当たりをより良くするために、あら塩を使用することにした。2縲・月に仕込み、1年間熟成させて完成する。
持ち込んだ自家用大豆をみそにする請け負いもしている。10キロの大豆から約30キロのみそができるという。
自家用大豆加工の希望者は、JA上伊那東春近支所(TEL72・5291)へ。 -
JA上伊那伊那華のみそ娘仕込み開始
伊那産の大豆と米麹(こうじ)でつくる上伊那農業協同組合(JA上伊那)の特産みそ「伊那華のみそ娘」の仕込みが今年も始まり、加工組合(市原みさを組合長)のメンバー約15人が、連日作業に励んでいる。
同組合は、地産地消による安全な食品の提供を目指し、地元農産物と塩だけを使用したみそ作りを進めている。昔ながらの田舎の味に近づけるよう、努力を重ね、味を左右する麹づくりにもこだわりがある。豆を炊き、桶に漬け込むまで、1日4人ずつで作業し、1日350キロ、ひと冬15トンを仕込む。
今年は、口当たりをより良くするために、あら塩を使用することにした。2縲・月に仕込み、1年間熟成させて完成する。
持ち込んだ自家用大豆をみそにする請け負いもしており、10キロの大豆から約30キロのみそができるという。
自家用大豆加工を希望する人はJA上伊那東春近支所(TEL72・5291)へ。 -
雪の話題
久しぶりにまとまった雪となった7日、小学校や保育園などで、雪遊びを元気よく楽しむ子どもたちの姿が見られた。
伊那市の竜東保育所(下島典子所長)では、登園してきた順に雪で遊びが始まった。
園児たちは、感触を確かめるように雪の上に寝転がったり、雪合戦、そり滑りなどを楽しみ、自分と同じ丈ほどある雪だるまも何体も作り上げた。雪の中を懸命に駆け回った園児らは「暑い」と頬(ほほ)を赤くしていた。
飯田測候所によると、昨年12月24日以来、44日ぶりのまとまった積雪となった。
今年は、強い冬型の寒波が続いたことから、太平洋側に雪や雨を降らせる低気圧がなかなか通過せず、南信地域に連日の好天をもたらしている。 -
新市の生活を周知へ
高遠町と長谷村で6日夜、伊那市との合併に伴う住民説明会が始まった。町は6、村は8会場で、それぞれ合併協議会で作成した「くらしのガイド」に基づいて、住民生活に密着した事柄や新市の行政組織などについて周知していく。
高遠町の初日は、三義地区を対象に三義地域交流拠点施設であり、住民約50人が集まった。地域協議会の役割、高遠や長谷区域に設置する総合支所の機能をはじめ、大字をなくした新たな住所表示の変更などを説明。三義地区は過疎対策事業の一環で、45歳以上で10キロ以上の通勤者は通勤補助を受けることが可能となることも報告した。
住民からは交通機関の充実や、消防車両の更新、老朽化に伴う橋の新設の要望など身近な生活に沿った意見や質問がでた。
伊東義人町長はあいさつで「よりよいまちづくりには、住民の意見を聞く機会を数多く設けていくことが重要である。地域づくりの主役は住民。市政に関心をもってもらい高遠地域を元気にしてもらいたい」と述べた。
長谷村は非持山を対象に開き、地域住民25人が集まった。
各担当課からの説明後、参加者から「地区への補助金はどうなるのか」と質問があった。
村側は「3市町村で異なる。06年度は現行通りだが、段階的に現伊那市の水準に合わせるため、3年ぐらいかけて引き下げていく」とした。
そのほか、社会福祉協議会の組織などに質問があった。 -
村を忘れず福祉の心持ち続けて
南箕輪村社会福祉協議会と村ボランティア運営委員会(浦山幸男会長)は5日、村社協ボランティアセンターで、南箕輪中学校と伊那養護学校中学部の本年度卒業生に贈る「愛の鈴」を作った。
愛の鈴は、ビーズに綿糸を通した約5センチのこけしに、小さな鈴がついたキーホルダーで「卒業後も村のことを忘れず、福祉の気持ちをもって」との願いを込め、15年以上毎年贈っている。もともとは村婦人教育推進協議会の発案で始まり、当初は貝殻のキーホルダーだったという。
会員を含め村内全域から募ったボランティア約50人が参加。青や緑、赤、黄色など鮮やかな綿糸を2色ずつ組み合わせて編み、木製のビーズに通し、鈴を付けて完成させた。
ビーズの部分には、かわいらしい、にこやかな表情を描き、一つ一つに「村中の思いを込めて」卒業生(南中145人、伊那養護9人)と正副担任分の約170個を仕上げた。
浦山会長は「常に身に付けてもらいたい。村民の気持ちが生徒に伝わればうれしい」と話していた。
「愛の鈴」は、「御卒業おめでとう」のメッセージカードも添え、各クラスごと牛乳パックに和紙を張って作ったケースに入れて、卒業式前に学校へ届ける。 -
三峰川みらい会議が風力発電を学習
三峰川みらい会議は7日夜、伊那市役所で風力発電の学習会を開いた。高遠町・長谷村に風力発電事業構想を持つ丸紅の子会社三峰川電力から事業概要を聞き、今後、会としての考え方をまとめる。
みらい会議は、三峰川の水源域を守る立場から、三峰川電力に対して事業の規模や野生動植物保護への対応、建設までの手続きなどの質問事項を提出。事業計画は固まっておらず、三峰川電力は現時点での入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根伝い約11キロ(半対峠辺り除く)に計画している事業概要、風力発電のメリット・デメリットなどを説明した。
計画では、高さ100メートルほどの風車を20数基取り付ける。3万キロワットの電力を作った場合、3万トンの二酸化炭素を削減できるという。
環境影響評価の結果は1縲・カ月のうちに縦覧できるように準備し、事業計画が固まった時点で説明会を開く。地域住民が判断できる材料を示し、意見を聞きたいとした。
参加者から「権兵衛トンネルを抜けると、南アルプスが見える。自然エネルギーも大事だが、雄大な風景を次世代に残したい」など環境や生態系への影響を心配する声が上がり、三峰川電力の大西英一副所長は「事業によって、森づくりにつなげたい」と強調。「中止要望書に配慮した事業計画にしたい。住民の同意が得られなければ、事業化はできないと考える」と答えた。
そのほか、取り付け道路の規模や運営主体、住民の意見の反映などに質問があり、夜行性動物の調査に要望が出た。
学習会にはメンバーのほか、一般にも参加を呼びかけ、約20人が集まった。 -
陣屋ウォーク実行委員会設立
飯島町発足50周年記念事業「静岡市縲恃ム島町240キロメートル陣屋ウォーク」の初の実行委員会が6日夜、飯島文化館であった。
「代官行列を楽しむ会」「山を楽しむ会」「天竜川を歩く会」の会員をはじめ一般町民ら約20人が参加した発足会では、会長に田島好美さん(山を楽しむ会)、同副に松村澄人さん(代官行列を楽しむ会)、小林要さんを選び、目的やコース、ウォークの方法などを話し合った。
飯島陣屋はかつて駿府陣屋の出張所「出張(でばり)」で、1811年、代官の小野田三郎右衛門が公用を済ませ、駿府に帰った-との史実をもとに、小野田代官の行列とは逆コースで、飯島町のルーツを訪ねる。
4月29日に静岡県の駿府公園を出発、清水港、山梨県、諏訪郡を経て、50周年記念式典が行われる10月28日に飯島町に到着する。土、日曜日を中心に8日間で、240キロを完歩する。初日(駿府公園から)と最終日(帰町)は野良着の江戸姿で道中する。送迎、移動は町バスを利用する。
実行委員会では現在、参加者とスタッフを募集している。定員40人。個人参加は全コース歩き通すことができる人を優先する。団体はリレー形式も可。
申し込み締め切りは3月15日まで。詳細は事務局の唐沢さん(町教委、TEL86・5877)。 -
新春講演会
駒ケ根商工会議所は2日、新春講演会「今年の経営環境をズバリ予測」を駒ケ根商工会館で開いた。駒ケ根市、飯島町などの会社経営者ら約110人が参加し、タナベ経営・東京第一本部長の加藤克己さんによる「2006年度の企業環境と打つべき手竏註l口減少時代のリ・デザイン戦略」と、秋田県立能代工業高校バスケットボール部前監督の加藤廣志さんによる「使命を現実化し勝ち続ける勝利哲学」と題した2つの講演を聞いた。
加藤克己さんは日本経済の課題について「団塊世代の一斉退職などの大構造変化を前に現状維持は許されない。各企業のリ・デザイン力が問われる」と話した=写真。その上で業種別、テーマ別に具体的な戦略を示し「オープン経営、全員参加型企業を目指せ」と呼び掛けた。
参加者らは資料を見つめ、時折メモを取ったりしながら真剣な表情で講演に聞き入っていた。 -
マンモグラフィ検診施設画像認定
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は乳がん検診のエックス線撮影で使用されるマンモグラフィ検診施設に認定された。上下伊那では前澤病院=駒ケ根市=に続く2件目の認定。期間は2月1日縲・9年1月31日で、3年ごとに再評価、更新される。
同病院のマンモグラフィ用設備は05年7月に最新のデジタル機器に更新。従来より少ないエックス線で解析ができるため被検診者の体への負担が少ないほか、診断に要する時間が短縮できるなどの利点がある。検診には女性の放射線技師2人が専任で当たる体制を取っているため、女性が気兼ねなく受診できる。検診は約10分で終わり、結果もすぐに分かるという。
乳がんは40縲・0歳代の発生率が高いとされるが、ライフスタイルの変化などにより30歳代の患者も増えつつあることから同病院は、病気の早期発見のために若いうちから定期的な受診を竏窒ニ呼び掛けている。 -
いいじまむら夢楽塾
町の農業の活性化を図ろうと飯島町の農業関係者らでつくる実行委員会(中原道夫実行委員長)は5日「いいじまむら夢楽(むら)塾2006」を飯島町文化館で開いた。約80人が出席し、講演や意見交換などを通じて農業への理解を深め、大きく変化する政策の中での今後の取り組みへの決意を新たにした。
式典で農業功績者の表彰、農業経営改善計画認定書交付などが行われたほか、むらづくり講演会では富山大極東地域研究センター副センター長の酒井富夫さんによる「経営所得安定対策後の農村の光と影」と題した講演が行われた。参加者が意見を出し合うワークショップや、飯島中学校の小林研太君(3年)中村佳与さん(2年)による意見発表、自由に懇談する夜なべ談義などが多彩に催された。
表彰された農業功績者は次の皆さん。▽大西正明▽吉川勤▽林英彦▽早稲田吉郎 -
お手玉健康教室
飯島町の本郷地区健康推進委員会と本郷公民館(山口安彦館長)は5日、第2回本郷地区健康教室として「お手玉で遊ぶ会」を開いた。区民約20人が参加し、伊那谷お手玉の会の亀山ちず子さんの指導でお手玉作りとお手玉を使った健康運動を楽しんだ。
亀山さんは「お手玉は音も大切。中に何を入れるかでいろいろと楽しめますよ」と話し、中国アズキ、米などのほか、数珠玉といわれる植物の実やビール瓶の栓なども使えることを紹介した。
参加者がそれぞれお手玉を仕上げたところで、全員立ってお手玉を使った健康運動を開始。頭に乗せたお手玉を背中側に落として手で受け取ったり、ひざの下をくぐらせて手で受け取るなどの全身運動を繰り返した=写真。参加者は「暑くなった」と言って部屋のストーブを消してしまい「さあ次は?」といろいろな技に挑戦。「難しいけど楽しいね」「こりゃいい運動だわ」などと話し合いながら夢中になってお手玉を投げ上げていた。 -
炭焼き窯の歩み展示
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)で05年夏にPTAらが中心になって取り組んだ炭焼き窯製作の作業などの様子や記録が「新・炭焼き窯の完成までの足跡」として校内に展示され、児童や訪れたPTAなどの目を引いている=写真。8月の旧窯の解体から基礎工事、10月の完成披露式、最初の炭焼きと窯出しなどの苦労の様子を写真と説明文で克明に振り返っている。作業記録や多くの写真を収めたアルバム、パンフレットなども展示され、自由に見ることができる。
同小では中沢の伝統産業であり、文化でもある炭焼きを児童らに受け継いでいってほしい竏窒ニ総合的な学習の時間などを利用して毎年炭焼きを行っている。92年に設置した初代の窯は天井が落ちるなど傷みが激しくなってきたため昨年8月、本格的な造りの窯を新たに製作した。内部の奥行き2メートル、最大幅1・6メートル、高さ1・5メートルで周囲は土と耐火レンガで固め、外壁にはヒノキの丸太を使った。
児童らが焼いた炭はPTAや市民らに販売して収益金を卒業記念品や図書「炭焼き文庫」の購入に充てているほか、国内で大きな災害があった際には被災地へ義援金として送るなどしている。 -
トンネル開通記念の献立が好評 西箕輪小中学校
西箕輪学校共同調理場は6日、西箕輪小中学校の給食を権兵衛トンネル開通記念の献立にした。えごまみその五平もちや、ちくわをトンネルに見立てた揚げ物など591食分を用意、子どもたちに好評だった。
トンネル開通で木曽が近くなったことから、木曽の食材を味わおうと祝いの意味を込めた(栄養士・太田浩美さん)。メニューは、開田高原のかぶ菜を使った塩のない漬物「すんき」、地元産野菜を使った大平など。
西箕輪小1年生の中には早速、権兵衛トンネルを通ったという児童もいて、ちくわの穴をのぞき込むなど楽しんでから、大きな口を開けてかぶりついた。 -
木曽路ツアーが人気
伊那バスが企画した日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」が5日、あった。初回は伊那市、駒ケ根市、南箕輪村などの夫婦、家族、仲間連れなど42人が参加し、権兵衛トンネル開通によって結ばれた木曽との近さを実感した。
ツアーは、4日に開通したばかりの権兵衛トンネルを抜け、福島関所跡や木曽馬の里の見学、御嶽明神温泉「やまゆり荘」での入浴、奈良井宿の散策などが組まれた。
権兵衛トンネルは延長4・4キロで、5分ほどで通過。広域農道中の原信号機から木曽側の国道19号までの所要時間は25分ほどだった。
バスの中では、崩れやすい地質と大量の出水などで計画より2年遅れたなど工事中の苦労話が紹介された。また、参加者からの木曽節のリクエストに、バスガイドが音頭を取って一緒に歌う場面も。
木曽側の電光掲示板には、気温マイナス6度、5度などと示され、冷える1日だったが、うっすらと見える御岳山でゆっくりと温泉に入ってくつろいだり、行く先々で買い物を楽しんだりした。昼食には、開田のそばをはじめ、そばコロッケ、そば豆腐などを味わった。
娘夫婦に誘われて参加した駒ケ根市の中原ふさえさん(71)は「権兵衛峠を通るのに比べたら、本当にトンネルはあっという間。木曽が近くなったので、今度は夏に来てみたい」と話した。
ツアーは2月土・日曜日の7回を設定。1台につき40人だったが、反響の大きさに2便の運行に切り替え、500人まで増やした。ほぼ埋まっているため、平日の22日を追加。希望者は、申込金1千円を添えて申し込む。
今後のツアー企画については検討するという。
問い合わせは、伊那バス貸切課(TEL72・0002)へ。 -
箕輪町さわやかパートナー講座
箕輪町教育委員会主催の「さわやかパートナー講座」が3日夜、町文化センターであった。約30人がアルツハイマーの介護体験を熱心に聞いた。
夫の介護をしている木下在住の金田玲子さんが、「ちょっと耳を傾けて縲怩墲スしの介護体験から縲怐vと題して話した。金田さんは、98年ころからアルツハイマーの夫を介護。03年1月に脳梗塞状態で寝たきりになった夫の尊厳を重視しながら日々介護をしている。
寝たきりになる前は東京への旅行や観劇など夫をどこへでも連れ出したこと、寝たきりで話せない夫と言葉は返ってこないが普通と同じように会話していることなどを紹介。
「元気なときよりもかえって心の中では夫婦らしい夫婦をしている。主人と対しているときはとても穏やか。これがとても不思議」と話し、以前は病気と闘い、夫とのけんかは当たり前、自分がすごくみじめで悲しかったことを話した。
「病人も変化するが介護者も変化する。せつないことばかりじゃない。だんだん変わってくることを皆さんに言ってあげたい」とし、困っている人同士話すことでいやされる-と、町福祉課の認知症家族会「のぞみの会」「夫婦の会」があることも紹介した。
「夫は自分からアルツハイマーだと言って病気を認めた。病気を認め、できるだけ認知症になった人も社会生活できるように地域でしていかないといけない。認知症は病気だということを認識してもらい、介護者と病人が安心してくらせる世の中を願っている」と語った。 -
寒中すくすくおもしろ将棋戦会
南箕輪おもしろ将棋塾(野沢勝代表)は4日、「寒中すくすくおもしろ将棋戦会」を南箕輪村公民館で開いた。今年の指し始め会で、小学生から大人まで13人が半日じっくりと将棋を指して楽しんだ。
おもしろ将棋塾は小学生を含め会員20人。第1土曜日に例会、第3土曜日に南箕輪わくわくクラブの活動をしている。
指し始め会は毎年2月で、将棋を楽しく指して腕前を試し、仲間づくりをしようと開いている。
親ぼくを深めることが主目的のため、勝敗を競うのではなく自由に指し合った。会員の小学3、4年生も大人に交じって真剣な表情で将棋板に向かっていた。
「特に子ども達に伝統文化の将棋にふれて、おもしろさを知ってほしい」と参加も呼びかけている。 -
商工会建設部会が地元の受注拡大ねらってパンフ作成
宮田村商工会建設部会(小田切和夫部会長)は、同部会加盟全58企業の連絡先やセールスポイントを網羅したPRパンフレットを作成している。年度内に完成し、村内全戸に配布する予定。村内の建設関連も公共事業の減少で厳しい状況が続いており、一般個人向けの受注を少しでも開拓しようという試みだ。
同部会員は建設土木のほか、左官、塗装、設備、インテリア、測量、設計など多彩な事業所で構成。個人向けならばほぼ全ての関連工事が加盟事業所でまかなえる。
「これだけの仕事ができるんだと知ってもらいたい。ちょっとした困った時にでも連絡してもらえれば」と、関係者は新たに作成中のパンフに期待を寄せる。
電話の前など各家庭の目立つ所に貼ってもらえるよう、パンフの見やすさも配慮。加盟企業の連絡先だけでなく、営業内容を記し、地元客層の拡大につなげたい考え。