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伊那北高・薫ヶ丘クロスペンアカデミー本年度開校
伊那北高校生の土曜補習を目的に設立された「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」の本年度開校式が15日、市民会館であり、同校卒業生で弁護士の御子柴一彦さんを招いた記念講演があった。集まった生徒、保護者、地域住民ら約900人は御子柴さんの話に耳を傾けた。
同高校では野球に明け暮れた御子柴さん。進学した慶應義塾大学の野球部では、3年生時の春のリーグ戦で20打数10安打6打点と活躍し、優勝した。現在は弁護士として法廷に立っている。
「野球と私竏瀦カ武両道を目指して竏秩vと題した講演では高校、大学時代に熱中した野球や、7回目の挑戦でやっとの思いで合格した司法試験の苦労話などを話した。
御子柴さんは今までの人生を振り返り「私にとっては野球以外、楽しみというものはない。しかし、何か一つのものに打ち込められることで、楽しい人生が送れるのではないかと考える」と語った。
質疑応答では後輩野球部員から「接戦の試合で気をつけることは」との質問。御子柴さんは対して「失敗を恐れず、後悔しないように自分の実力を出しきること」と助言した。 -
市長選・市議選事前審査
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選の立候補届出書類・選挙公報等事前審査が17日、市役所と高遠町・長谷の各総合支所であった=写真。18日まで。
市長選は、小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=の1派のみ。
市議選(定数26)は、伊那の富県・東春近・西春近・美篶・手良・西箕輪、高遠、長谷が対象で、伊那13派、高遠8派、長谷5派がそれぞれ審査を受けた。
18日も午前9時縲恁゚後4時、伊那の竜西・竜東を対象に、市役所多目的ホールで受け付ける。
立候補届出手続き説明会の開催日以降、市選挙管理委員会から、立候補届出関係書類を持ち帰った人はいない。 -
陣屋ウォーク準備ウォーク
陣屋ウォーク実行委員会(田島好美会長)は15日夜、29日の陣屋ウォークスタートを前に、冷たい雨の中、町内コースで準備ウォークを行った。
ウォーク参加予定者93人中、35人が参加、2隊に分かれ、町文化館駐車場を発着点に、国道153号を北上、駅南踏みきりを渡り、東部保育園、諏訪神社、マイタウンから北上、与田切公園を折り返し地点に、9・5キロを約3時間かけて歩いた。
始めの式で、雨具を着て集まった参加者を前に、田島会長は「本番では今夜のような雨の日も予想され、良い実践訓練になると思う。リーダーの指示に従い、事故のないように」と激励。
この後、2隊に分かれ、1列になって、黙々と歩を進めた。 -
中川村消防団が春季訓練・観閲式
中川村消防団は16日、サンアリーナで、団員157人、11機関が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は制服姿がまだ板についていない新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓25人を前に、機関点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、中継送水訓練、ラッパ訓練などを披露した。
また、表彰もあり、前団長をはじめ前部長まで退職者11人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽松村等、米山喜明、上村郁夫、北島正俊、大場澄雄、北島正明、藤川邦俊、細田裕、中川健、大木島明、小笠原和典 -
北割2区敬老会
駒ケ根市の北割2区(小林治男区長)は16日、アイパルいなんで敬老会を開き、75歳以上の対象者224人のうち、89人の元気なお年寄りが出席した。
敬老会には原助役、地元市議らが来賓として出席。開会で小林区長は「まだまだ現役で働いている人も多い。来年も敬老会に出席できるように、健康に留意して」とあいさつ。原助役は「米寿や喜寿の節目を機に、健康に留意し、ますます元気で活躍を」と激励した。
喜寿を迎えた高齢者18人に市から記念品が、米寿の8人に区から祝い品が贈られたあと、祝宴。区が用意した飲み物や食べ物に舌鼓を打ちながら、子どもたちも交えた「マツケンサンバ」「花笠音頭」などの舞台発表やビンゴゲームを楽しんだ。 -
熊野社で例祭
宮田村大久保区の熊野社の例祭は15日宵祭り、16日本祭りでにぎやかに行われた。
15日、夕闇迫る大久保集落センターに集合した祭典委員や祭囃子保存会、子ども連らは、地域住民を前に、囃子の演奏やしし舞、悪魔払いを披露した後、鉦(かね)太鼓の音もにぎやかに隊列を整え、熊野社までお練り道中を繰り広げた。
祭提灯が灯る神社境内では、祭囃子保存会が悪魔払いやしし舞を奉納し、祝宴で盛り上がった。
翌16日も神社境内で、しし舞と悪魔払いを奉納し、五穀豊じょうと地域の安ねいを祈った。 -
里宮神社の春祭
夜来の雨も上がり、青空が広がった16日、宮田村町3区の里宮神社で春祭がのどかに繰り広げられた。氏子らは満開の桜の下にござを敷き、重詰のごちそうにはしを運びながら、特設ステージで繰り広げられる演芸を楽しみ、近所同士、酒を酌み交わし、陽春の1日を楽しく過ごした。
神事、新氏子の紹介と続いたあとはお待ちかね、演芸大会。梅が里宮田太鼓子ども連の元気いっぱいの演奏で幕開け。カラオケや各班の出し物などが舞台を飾った。 -
早起き野球が開幕
駒ケ根市早起き野球連盟(下島好弘会長)は16日早朝、リーグ戦開幕に当り、06年度の開会式を、雨のため、会場を市民体育館に変更して開いた。
登録14チームの選手約150人を前に、下島会長は「今年から野球部員以外の高校生も出場できるようになり、年齢幅が広がった。優勝を競いつつも、健康増進と親ぼくを図って」と呼び掛け、来賓の中原市長は「勝負である以上、各チームとも優勝を目指して」と激励した。
北割1区チームの竹沢崇主将が「野球でも慰労会でもハッスルことを誓います」と選手宣誓した。
昨シーズンより1チーム新に登録し、1チーム減の登録14チームは、市営、馬住ケ原、農村交流広場の各グラウンドで、7月までリーグ戦を戦う。 -
桜まつり・山の音&手って市にぎやかに
中川村の望岳荘芝生広場で16日、第2回桜まつり・山の音&手って市(アルプスコンサート)があった。村民有志でつくる実行委員会主催。
第1回桜まつりコンテスト入賞作品の発表や蟹沢かつひろさんのフォーク弾き語り、「彦音-Hikone」のオカニナ演奏に耳を澄まし、満開のソメイヨシノを見上げ、陽春の一時をのどかに過ごした。
また、会場では手作りパンや菓子、中川焼き、手織りの袋物、紙細工、鉢花などクラフトマーケットやフリーマーケット、野点、喫茶などが催され、来場者でにぎわった。
この日は午後になって、雨が上がり、青空が広がったため、途中から会場を望岳荘館内から、芝生に移動した。 -
辰己屋建設、沿道清掃とごみ拾い
飯島町の辰己屋建設は15日、社員ら約40人が参加し、地域貢献活動の一環として、広域農道のふれあい橋南からJA七久保支所まで、沿道清掃とごみ拾いのボランティアをした。
社員らは4班に分かれ、燃えるごみの袋やガラス、金属、プラスチックなどを入れる不燃物の袋を持ち、ゆっくりと歩きながら、道路や側溝に投げ捨てられた空き缶、紙くずなどを拾い集めた。
時には植え込みの中、土手の下まで手を伸ばして丁寧に拾い集めた。
参加者はごみの詰った袋を持ち上げ「今年はビニールや空き缶、ペットボトルが多い」と話していた。 -
軟式野球審判講習会に150人余
県軟式野球連盟南信支部連合会(森下清支部長)は16日、駒ケ根市の市民体育館などで、「南信地区統一審判員講習会」を開いた=写真。
上下伊那や諏訪地方から約150人が参加、県審判連の技術指導員らを講師に、座学と実習で、06年度野球規則改定のポイントを学び、正確なジャッジを身に付けた。
座学では具体的に、▽接合バットのバット内部を加工したものの使用は認めない▽送球するマネ(偽投)の扱い▽反則打球の処理-などを学び、この後、市営グランドで、増田屋自工チームと帝国通信チームの協力で、試合場面でのジャッジを実習した。 -
花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞
伊那市の県伊那文化会館で、東京方面から訪れた花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞を楽しんでいる。
同館が今年初めて誘客の一環で旅行会社主催のバスツアーにプラネタリウム鑑賞を紹介し、クラブツーリズム(本社・東京都)が企画した。
ツアーは高遠城址公園縲恟t日城址公園縲怦ノ那文化会館プラネタリウム縲恟辮z訪・足湯を巡る。12日から始まり20日まで予約がある。
15日は45人が、春日公園の桜を楽しんだあとプラネタリウムを鑑賞した。番組は25分。おとめ座やおおぐま座、こぐま座など春の星座や惑星などを担当職員がライブで紹介。ドームに伊那谷を映して地元の紹介もした。
ツアー客の東京都渋谷区の親子は、「いやされて、とてもよかった。コースの最後だから余韻があるままバスに乗れる」「プラネタリウムがツアーにあるのは珍しいのでとてもいい」と話していた。
プラネタリウム鑑賞は親しみやすい、ゆっくりできる-など好評。会館は、秋の紅葉狩りツアーなどにもプラネタリウム利用を積極的に働きかけたいとしている。 -
高遠高生徒が共同作業所の売店手伝う
高遠高校福祉コースの生徒が15、16日、「さくら祭り」をしている伊那市高遠町の高遠城址公園内にある高遠共同作業所の売店で、昨年に続いて販売の手伝いをした。
福祉コースは毎年、伊那養護学校や老人福祉施設、保育園などで交流を図っているが、「成人した知的障害者と接する機会も設けたい」とボランティア活動を計画した。
体験を希望した3年生4人が、2人ずつ日替りで取り組んだ。生徒たちは「いらっしゃいませ」「よかったら手にとって見てください」と積極的に接客した。
活動にあたった伊藤遼奈さん(17)は「手伝いを通して体験してみないと知ることができないことを学ぶことができ、いい経験になった。今後に生かしていきたい」と話していた。
また、観桜客の駐車場として開放している同校グラウンドでは、生徒たちが駐車場の整理や、町観光協会などが展開する旧高遠藩主・保科正之公のドラマ化実現に向けた署名活動をし、花見客に協力を呼びかけた。
生徒会の3年生約40人が23日までの土・日曜日の4日間で活動にあたる。生徒たちは笑顔で「行ってらっしゃい」などと声をそろえて花見客を迎えていた。 -
ガーナ国籍男性 不法残留の疑いで逮捕
伊那署は15日午後2時45分、不法残留の疑いで、ガーナ国籍の東京都足立区の無職アレックス・アンチー容疑者(39)を箕輪町のJR飯田線、木下駅駐車場で逮捕した。不法滞在期間は13年4カ月余。
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桜とレンギョ
南箕輪村の上伊那農業高校では、春日街道沿いに植えられた桜とレンギョが咲き始めた。黄色とピンク色、2色の花のカーテンが、ドライバーの目を楽しませている。
今年は桜の咲き始めが若干遅め。このところの暖かさで、先に咲いたレンギョの後を追い、桜の花も開き始めた。 -
オールドノリタケ名陶展 18日までベルシャイン伊那店
明治中期から大正初期にかけ、日本から米国中心に海外輸出された磁器「オールドノリタケ」の展示販売会は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
花瓶、水差し、ティーセット、飾り皿などの約100点の名陶を出品。当時の職人たちが海外からの受注で丹精込めてつくった作品のほとんどに24金がほどこされ、あでやかな展示会となっている。
絵柄はバラ、キク、ウメなどの花柄や風車の風景画、貴婦人やインディアンの人物画などさまざま。西洋磁器のスタイルを取りながら日本人の細やかな装飾技術が光る作品が集まっている。
関係者は「日本にもあったアールヌーボー製品。100年を経て里帰りした日本磁器の細工のすばらしさを見てください」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
社協が支援者マップづくりを計画
伊那市社会福祉協議会は本年度、高齢者などの要援護者と地域住民との関係性を図式化する「支援者マップ」を作成する。災害時に被災者となりやすい要援護者を、近隣住民が助け合いによって救済することを目指すためのもので、今後はモデル地区を選定し、地域ごとのマップ作りを進める。
阪神大震災の時、被災者の約75%が近隣住民によって助け出されたという。大規模災害の場合、多くの人が一気に救援を必要とし、消防、救急が不足するため、住民同士の助け合いによる人命救助が重要な役割を負う。
しかし、介護保険サービスの導入以降「介護はプロに任せるもの」という考え方が一般化する一方で、介護サービス利用者と近隣住民との関係性が希薄化。近所にいながらにして、どこに誰がいるか知らないということも多い。
マップの作成は、こうした状況を解消することを目的としており、要援護者と関係性のある近隣住民に災害時支援を依頼するなどして、具体的な救援方法も検討していく。 -
消防委員会
宮田村消防委員会は13日開き、新年度から2年間の役員体制を決めた。委員長は2期目となる近藤満さん=町3区=、副委員長は久保田秀男さん=中越区=を新たに選んだ。
村と消防団が本年度の事業計画を説明。2年計画で整備するデジタル波防災行政無線や、心肺蘇生に使うAED(自動体外除細動機)の新規導入などを話した。
近藤委員長は消防団員の確保対策にふれ、「各種消防大会の時に、団員の子どもたちなどに見学させてはどうか。お父さんが頑張っている姿を見せる良い機会で、団員の確保につながると思う」と提案した。 -
異例の若さで唄導師に抜擢
24日大本山の法然上人法要で宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職(44)が、24日に同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市上京区)で催行される御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師を勤めることになった。40歳代の若さでの抜擢は極めて異例。大僧正にかわって宗祖・法然上人の法要を営む大役だが「ご縁あってのこと。しっかりと勤めあげたい」と話している。
御忌大会は総本山知恩院(京都市)と、清浄華院を含め5つの大本山で4月中に行われる。
6寺院合計で18人の唄導師が選ばれるが、大半は60歳代半ばから70歳代。山田住職は「年齢だけを考えればご遠慮したいとも考えたが、このような大役が来たのもご縁と感じて引き受けさせて頂いた」と話す。
法要は約40分もの間、唄導師が追悼文を読みあげる。いつもの読経とは全く違う独特な節回し。また、清浄華院の場合は唄導師を助ける従者がいないため「自分が間違えれば全てが止まってしまう」と重圧も大きい。
寺院にとって春は忙しい時期ではあるが、5回に分けて10日間、清浄華院で習礼(しゅれい、リハーサルの意味)を積んだ。
通常は大僧正など最高位の僧侶しか着ることのできない緋衣(ひのえ)を身にまとう、一世一代の法要。当日は白心寺の檀家約120人も駆けつけ、住職が行う法要に参加する。 -
駅前でさくらまつり
宮田村のJR宮田駅前で14日夜、さくらまつりが開かれた。近くの商店主や事業主らでつくる「宮田駅前共同体(MSC)」が企画。多くの住民が訪れ、酒などを酌み交わしながら夜桜見物を満喫した。
まつりは10年以上継続。MSCのメンバーが駅前の桜にボンボリを付けてライトアップしたほか、イルミネーションも点灯して会場を設営した。
会費千円で飲み放題とあって、花も酒も大好きな地域の住民が多数来場。少し肌寒かったが、可憐な花をつまみに春の宴(うたげ)を楽しんでいた。
ボンボリの点灯などは桜が開花している間は継続する予定。MSC会長の伊藤博康さんは「駅前を明るくしたいとみんなで協力している。少しでも活性化につながれば」と話していた。 -
建設労連が太子講
宮田村の建設関連の職人らで構成する上伊那建設労働組合宮田支会(間山光会長、53人)は15日、宮田小学校横に設けてある太子祠で「宮田太子講」を開いた。約20人の役員が出席。業界の発展や工事の無事などを祈願した。
多くの寺院を建立し、建築用の万能計算機でもある「差し金」を考案したと言われる聖徳太子は、建築職人にとって信仰の対象。
宮田村でも大正初めに祠が造られ、1962年4月に現在地に移された長い歴史を持つ。
太子講も毎年4月に開いており、この日も仏事を挙行。白心寺の山田弘之住職の読経に手をあわせた。
「我々も初心にかえりながら、今年1年仕事に励んでいきたい」と間山さんは話していた。 -
中林忠良展オープニングパーティ
駒ケ根市の高原美術館で版画家中林忠良さんの展覧会が始まった。中林さんが1960年代から06年に制作した銅版画作品約150点が展示されている。初日の15日にはオープニングパーティーが同館で開かれ、関係者約40人が出席して展覧会の開催を祝った。中林さんはあいさつで「今まで人に言ったことはないのだが、実は私の作品の題材は皆原寸大。自分と社会のあり方やアイデンティティを訪ねる気持ちの表れかもしれない」と作品についてのエピソードを披露した。
中林さんは1937年東京生まれ。東京芸術大絵画科在学中に銅版画に出会い、同大学院では版画を専攻した。数々の国際賞を受けるなど活躍し、03年には紫綬褒章を受章。89年同大教授に就任、05年に退任した。現在日本版画協会理事長。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
こぶし花まつり
駒ケ根市菅の台の家族旅行村で15・16日の2日間「こぶし花まつり」が開かれている。コブシの花が白い花を咲かせるテント村には団子や地ビール、野菜、鉢植えの花、おもちゃなどの屋台のほか、シイタケの駒打ちや竹笛作りの体験コーナーなどが並び、訪れた親子連れなどでにぎわいをみせている=写真。ボブスレー、ゴーカート、リンリンサークルの各コーナーは料金が半額になっていることもあり、多くの子どもたちが集まって歓声を上げて楽しんでいる。
16日は午後1時15分からちびっこマスつかみ取り大会などが行われる予定(悪天候中止)。
問い合わせは家族旅行村アルプスの丘(TEL83・7227)へ。 -
町一区子ども会1年生を迎える会
創立31年目を迎えた駒ケ根市の町一区子ども会(堺沢良枝会長)は15日、小学校に入学した区内の1年生を迎える会を赤須町地域交流センターで開いた。今年入学した1年生は14人。地域のお兄さん、お姉さんたちに囲まれた子どもたちは保護者らとともにゲームなどをして楽しいひとときを過ごした。6年生に一人一人インタビューを受けた1年生は大勢の前で少し照れながらもそれぞれ名前やクラスなどをはっきりと答え=写真、自由帳などが入ったプレゼントの包みをもらってうれしそうな笑顔を見せていた。
会場には区内の子どもたちの家が一目で分かるよう、05年に子ども会が新たに作成した子どもマップが持ち込まれ、1年生は自分の家の場所に貼ってある保育園児用のグレーのシールを1年生用の緑色の物に楽しそうに貼り替えていた。 -
緑化木頒布
駒ケ根市は15日朝、緑化木の無料頒布を市役所南庁舎の駐車場で行った=写真。用意された苗木はマンサク50本、ヤマボウシ190本。冷たい風が吹く中、長い行列を作ってじっと待っていた約100人の市民らは、午前8時30分に頒布が始まるとうれしそうに苗木を受け取り、大事そうに両手に抱えて持ち帰っていた。
列の先頭は宮田村中越の吉沢和彦さん(70)。「6時40分に来た。寒かったが、帰って庭に植えるのが楽しみだ」と笑顔で話していた。
苗木の頒布は16日も午前8時30分から行われる。 -
市長選・市議選告示まであと1週間
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選が、あと1週間に迫った。住民の会話にも、選挙の話題が上がるようになった。
17、18日は本庁・総合支所で、それぞれ立候補届出書類・選挙公報などの事前審査がある。受け付けは午前9時縲恁゚後4時。
【市長選】
出馬を表明しているのは、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=のみ。
後援会組織は、16日に結成総会を開く長谷を含めて29支部。
これまで組織に市議を含んでいたが、今回は市議選と日程が同じであることから、役員は後援会幹部で固めた。青壮年、女性、熟年など各年齢層を網羅する。
また、市内の企業や6割近い区から推薦を得ている。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、25カ所の集落や市議選立候補予定者の集会に出向き、出席した住民に政策などを訴えている。
後援会では「新たな立候補予定者が出るのか先が見えないが、選挙体制は整えている」と気を引き締める。
小坂氏は、具体的な施策に▽過疎対策の充実(定住対策など)▽少子化対策(保育園の統廃合を進め、働く人の手助けをする、企業の育児休暇を取れる体制)▽旧伊那中央病院の後利用として▽保健・福祉の拠点整備、新規企業誘致と既存企業の支援竏窒ネどを挙げる。
新人擁立に動く市民有志は「市議選にエネルギーを吸い取られる」などの現状もあり「希望は捨てていないが、厳しい」という。市民有志の結論を待つ共産党上伊那地区委員会は「最終結論まで、時間をいただきたい。鋭意努力したい」としている。
合併を推進し、新しいまちづくりの道筋をつける意味から、新人が出にくい状況もあるようで、一部から「無投票になるのではないか」という見方も出ている。
【市議選】
市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明。各選挙区で定数を超え、選挙戦は確実となっている。立候補予定者は各地域を回り、組織拡大を図っている。
伊那選挙区は、地区別に伊那8人、富県1人、美篶3人、手良2人、西箕輪2人、東春近3人、西春近2人。
西箕輪の選挙人登録者数は4790人で、前職5人のうち3人が引退したため、他地域からの切り崩しが激しくなっている。
高遠選挙区は定数5に対し、前職7人、新人1人の計8人が出馬を表明。そのほかに動きはなく、現状のまま選挙戦に持ち込まれそうだ。
高遠地区は西高遠から前職5人が出馬を表明しており、混戦となる模様。候補者のいない他地区に拡大を図るなど動きも活発化している。
一方で、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の三義、長藤、藤沢の3地区は、新人の擁立に苦戦し、前職5人のうち候補者は藤沢から1人のみ。河南地区は上山田から新人1人、下山田から前職1人が名乗りをあげている。
長谷選挙区は新人擁立の模索や周囲の動向を探るなど他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。
地区別に見ると、有権者数約870人の非持に2人、約390人の溝口に2人、約90人の杉島に1人が立つ。溝口、杉島の立候補予定者は大票田、非持の切り崩しを回りながら候補者を出していない黒河内、中尾、市野瀬などの草刈り場からの集票を狙う。
高遠、長谷は前回選が無投票だっただけに、各陣営とも票読みに苦労している。 -
木下長寿クラブ連合会総会
箕輪町内の長寿クラブの新年度総会が各地区で始まった。木下長寿クラブ連合会は15日、木下公民館で総会を開き、新事業も含めた06年度事業計画などを承認した。
木下は会員約300人。本年度は新会員37人を迎えた。
06年度の新事業は▽90歳の会員にお祝いを贈る▽よりよりクラブ活動のため意識調査をする-の2点。お祝い贈呈は初年度の今回に限り、90歳以上の19人全員に総会の中で贈った。意識調査は今後、質問項目など詳細を検討する。
継続事業は公民館近くの花園作業、親ぼく旅行など。健康保持と知性・教養向上のためのクラブ活動は3部。マレットゴルフ(38人)は山の神マレット場で月2回、グラウンドゴルフ(64人)は長野リズム時計グラウンドで月2回、コーラス(59人)は公民館で月1回活動する。
堀口泉連合会長は、「今年は2つの大きな新事業の推進に当たりたい」とし、「1人が親しい人1人を連れてきてほしいと会員増強に熱心に取り組んだ結果、新しく37人が意欲的に活動しようと会に入る」と話し、本年度も会員増強運動への協力を求めた。 -
前箕輪町消防団長
荻原利一さん「消防団活動は365日24時間営業。いつも気を張っていたけど、やっと肩の荷が下りたかな」。3月末、箕輪町消防団長を退任した。団長と副団長を各2期4年務めた。団員時代を含め約22年間、町の安全のために尽した。
83年3月末、分団長を務め退団。それから16年、副団長任命の話がきた。副団長になれば団長まで務めるコースが出来ている。分団長時代に団長の大変さを見てきただけにためらいもあったが、任命を受けた。
団長の4年間は、「地域の人から愛され信頼される団、自分たちの仲間づくりをする団を目指せ」と団員に訓示してきた。
「団員450人の命は団長次第だという。町にもお世話になるけど、人命を預かる。指揮をとるのは大変」。責任は重い。火災現場ではまず状況把握。建物内に人がいるか確認し、類焼を食い止めるための判断をする。自分と団員の身を守りながらの活動になる。「火災も水害も人探しも、早めに手を打とうと動いた。人命第一だから」と振り返る。
団員確保は、「町民に協力願うしかない」と理解を求めてきた。「長くなくてもいい。5年くらい経験してもらえれば。消防団は大切だという気持ちを持ってもらわないと、これから活動は難しくなる」とする。
「消防やってるときは、うんと若く感じるね。入ってくる団員は若いから、自分も45歳から50歳くらいの気持ちでやってた」。団長、副団長の8年間。「多くの人と知り合えたこと、若い衆と交流できたことが収穫」という。
消防団員になったのは高校卒業後すぐ。学業と修業を終え、家業の大東畳店で働き出したときだった。当時、団員は自営業の長男が多く、消防団が家を訪れ「今年からお願い」と、本人の意思とは関係なく法被を置いていった。「昔は家にいる人は団に入るものと思ってた」と、当然のことのように入団した。
ボランティアで町民の生命、財産を守る-。基本は今と何一つ変わらない。「1年終わるたびに地下足袋をもらって、災害があったときは屯所に帰ってきて茶わんで一杯飲む。それが報酬だった」。
楽しい思い出の一つは花見。「運転練習を兼ねてポンプ車で送ってくれたり。高遠まで行ったこともある。今はポンプ車で行くなんてできないけど、よき時代だった」。
団員時代は機関部に所属。ポンプ操法も8年経験した。当時は、棒吸管を連結し放水直前までの操法を競う種目があった。仲間と「もうちょっとやるか」と頑張り、「あと1年で棒吸管がなくなると聞けば最後までやるかとなる。おもしろかった」と種目最後の年まで続けた。
「ポンプ操法は大変だけど、それを乗り切った団員は活動に対して熱いものが出来てくる。人間としても成長し、友達もできる」。活動を共にした仲間とは、今も付き合いがある。
箕輪町には、団長経験者で組織する町消防団参与会がある。団を温かく見守り、アドバイスを求められたときに協力する会。7人目の参与になった。「俺より上の偉い衆がいるから今度はぺーぺーね」と冗談交じりに笑いながら、「参与は死ぬまで。何もできないけど見守っていきたい」と、団員450人を見てきた優しい眼差しで語った。(村上裕子) -
3市町村合併で体育指導委員会も統合
伊那市体育指導委員の委嘱書交付式が14日夜、市駅前ビルいなっせであった。3市町村合併により各市町村の体育指導委員会は統合。市教育委員会は35人(内訳=旧伊那21人、同高遠6人、同長谷8人)を委嘱した。
北原教育長は「新しい市の健康づくり、住民の元気づくりを担ってほしい。今は高齢者から幼児にいたる各年代にそれぞれの課題があると思う。幅広い守備範囲となるが、皆さん目標を持って取り組んでほしい」とあいさつした。
委嘱式の後、体育指導委員会役員を選出。委員長に松本守博さん=坂下区=、副委員長3人に伊藤直人さん=高遠長藤=、伊藤卓郎さん=長谷非持=、松田悦子さん=荒井区=が選任された。
体育指導委員は地域の生涯学習スポーツ振興の中心者。学校、公民館などのスポーツ事業を手助けする役割などを担っている。同委員会主管の本年度行事は5月の「イーナちゃんウォーキングカーニバル」、7月の「ラジオ体操オープニングセレモニー」などがある。 -
歌誌「波濤(はとう)」選者の宮脇瑞穂さんが自費出版
歌誌「波濤(はとう)」選者の宮脇瑞穂さん(65)=伊那市西春近=が、全国各地の寺院を詠んだ短歌を集めた本「お寺あそび竏鋳Z歌に詠まれた寺院1000竏秩vを出版した。
明治以降の歌人などが約1900寺について詠んだ約4千首を、都道府県別、県内は地域ごとにまとめて収録。歌人として著名な石川啄木、斎藤茂吉の作品のほか、四国霊場八十八ヶ所巡りの際に自分で作った約250首も載せた。
宮脇さんは著書の前書に「父母と師と親しい故人の方々へ、写経代わりに集めた私的なお寺メモです」と記載。2004年11月に八十八ヶ所巡りを終えたのを契機に、本年1月19日の父・臻(しん)之介さんの23回忌を締め切りにして、近現代歌人の約10万首に目を通して歌を集めた。師である木俣修さんの命日の4月4日、発行した。
宮脇さんは「作品を詠み返すとふしぎと、その寺院の雰囲気が思い出される楽しみがある。本を読む人によっては寺を回るガイドブックになっているのでうれしい」と話している。
自費出版の「お寺あそび」は1200部を発行。歌人仲間や親しい友人などに配布し残部は少々。
問い合わせは、宮脇さん(TEL0265・76・1877)へ