-
伊那市がJR東海に意見書
JR東海が公表したリニア中央新幹線の環境配慮書に対し、伊那市は、構造線や断層についての検証や南アルプスの隆起への対応策を盛り込んだ内容の意見書を26日提出しました。
JR東海は、26日までリニア新幹線の県内分の環境配慮書に対する環境保全の見地からの意見を募集し、提出された意見に配慮して環境影響評価を行うとしています。
伊那市が提出した意見書は、南アルプス周辺に関しては、地質データの正確な開示とサンプルの保管を求めるとともに、仏像構造線・戸台構造帯周辺の十分な地質調査と対応策、南アルプスの隆起の量に関しても十分な対応策を検討すべきとしています。
工事用道路は、ニホンジカの移動範囲を拡大させるものであり、生態系に大きな影響があると考えられるため、十分な調査の上、対策を講ずべきとしています。
中央アルプス周辺に関しては、伊那谷断層についての検証の必要性を訴えています。
長野県の駅に関しては、JR東海においてアクセスの整備を実施することを明記し、できる限り、配慮するとの記載事項については、具体的にどの様に対応するのかを明確にすべきとしています。
また、南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会会長の立場から、世界自然遺産登録や日本ジオパーク、ユネスコエコパークへの取り組みに影響が出ないよう検証と対策を講じるよう求めています。 -
園児が案山子作り
伊那市の富県保育園の園児は、自分達が育てているもち米を守ろうと、案山子作りを26日行いました。
26日は、保育園にJA上伊那青壮年部富県支部のメンバー5人が訪れ、園児と一緒に案山子を作りました。
富県保育園では、去年から富県支部のメンバーに指導を受けながら、園のそばの田んぼでもち米を作っています。
木の棒にわらを巻き付け、マジックでペイントしたTシャツを着せました。
最後に顔にへのへのもへじと書いて完成です。
園児達は、手分けして案山子を田んぼまで運び、記念撮影するなどして完成を祝いました。 -
美篶小で自由研究作品展
伊那市の美篶小学校で、夏休みの自由研究の展示が25日から始まりました。
廊下には、子ども達が作った工作や、研究についての模造紙が貼られていました。
1年生の教室の前では、色とりどりの工作などが並んでいました。
この自由研究は、1年生から6年生までの全員が1人1作品を提出しています。
この作品展は、来月2日まで開かれています。 -
高遠さくらホテルバス入魂式
伊那市高遠町の高遠さくらホテルに、新しい送迎用マイクロバスが配備されました。
25日、市役所車庫棟前でバスの入魂式が行われました。
高遠さくらホテルには送迎用マイクロバスが2台あり、そのうちの1台が利用開始から15年経過し古くなったため、今回更新されました。
29人乗りで、国の地域活性化交付金を受け、およそ500万円で購入しました。
式で白鳥孝市長は、「安全にたくさんのお客様に乗ってもらうようお願いしたい。施設で譲り合ってフル稼働してください」とあいさつしました。
バスには、今後デザインを検討しホテルの名前などを入れるということです。 -
伊那コンビニ防犯協会総会
伊那コンビニエンスストア防犯協会の総会が25日、伊那警察署で開かれ、会員が防犯の取り組みを確認しました。
総会にはコンビニエンスストアの経営者や店長ら18人が出席し、今年度の事業計画を承認しました。
今年度は、ATMや、ゆうパックの利用者に振り込め詐欺の被害防止を呼び掛けるほか、店舗の防犯体制の点検・強化などに取り組むことを確認していました。
総会後、伊那警察署の真岸一郎生活安全課長の講話がありました。
今年、長野県内で発生したコンビニ強盗はこれまでに5件で、伊那署管内では4月に辰野町で発生しています。
全国的にコンビニ強盗の発生が多い午前1時から4時の時間帯に従業員を複数勤務させることや、日常的な防犯カメラの点検を呼び掛けていました。
また、振り込め詐欺事件ではコンビニのATMを利用する可能性もあるとして、「利用者の素振りがおかしいと感じたら遠慮なく警察に電話してほしい」と話していました。 -
交通死亡事故多発非常事態宣言 発令
今年に入って、上伊那では11人、伊那市内では7人が交通事故で亡くなっていることを受け、伊那市などは25日、非常事態宣言を発令しました。
25日は、伊那市役所の駐車場で伊那市の白鳥孝市長らが、非常事態宣言を発令しました。
市役所前には交通指導所が設けられ、交通安全協会などが、ドライバーにチラシなどを配り、安全運転を呼びかけました。
伊那市が交通死亡事故多発非常事態宣言を発令するのは、平成11年、11月以来、12年ぶりの2回目となります。伊那市では、今年、死亡事故が多発していて、死亡者が去年の5人を上回り、現在7人となっています。
また、上伊那地域では、7月中旬以降、1か月の間に3件の交通死亡事故が発生し、伊那市も含め、24日現在で11人が亡くなっています。これは、過去5年間で最も死亡事故者数が多かった去年と比べても4ヶ月早いペースとなっています。
交通死亡事故の傾向としては、高齢者が関係する事故が半数を占めているほか、夜間に多くなっています。
非常事態宣言の期間は、9月3日までの10日間となっていて、期間中は、伊那市役所前で、市の職員が街頭啓発を行う他、各地区で広報活動が行なわれる予定です。 -
劇団南信協同が稽古に熱
今月27日と28日に伊那文化会館附属劇団「南信協同」による演劇「人を食った話」が上演されます。
団員らは24日、公演を前に通し稽古を行っていました。
南信協同による演劇「人を食った話」は、警察官を川に投げ込みケガを負わせた罪に問われているお婆さんと、取り調べをする検事が繰り広げる喜劇です。
舞台設定は昭和30年代の東北地方で罪を認めさせようとする検事に対し、それをはぐらかし、逆に検事をやりこめるお婆さんとの軽妙なやりとりが見どころです。
南信協同では、「誰でも気軽に楽しめる舞台なので、多くの人に足を運んでもらいたい。」と話しています。
演劇「人を食った話」は、27日が午後6時、28日が午後2時開演で会場は伊那文化会館小ホール。
入場料は前売りが大学生以上1000円、高校生以下が500円、当日は200円増しとなっています。 -
日本舞踊家 花柳さんが日本画寄贈
伊那市坂下の日本舞踊家、花柳弥寿太郎さんが、伊那市に日本画を寄贈しました。
花柳さんは23日、伊那市役所を訪れ舞踊の門下生が描いた20号の日本画を寄贈しました。
絵はその門下生から購入し大切にしていましたが、現在通っている長谷デイサービスセンター「やすらぎ」に飾ろうと寄贈しました。
花柳さんは、「やすらぎに通っている人たちや、職員のおかげで楽しく過ごさせていただいています。この絵はお礼の気持ちです。」と話していました。
花柳さんはこれまでにも数点の日本画を伊那市に寄贈していて、今回贈った絵は、「やすらぎ」に飾られるということです。 -
電動車いす講習会
電動車いすに乗っていた96歳の男性が車と衝突し死亡した7月の交通事故を受け、伊那市は24日、高齢者を対象にした電動車いすの講習会を開きました。
講習会は事故のあった東春近で開かれました。
伊那市では7月の事故を受け、安全に電動車いすを運転してもらおうと、旗を作成し参加者に配布しました。
電動車いすの講習会は、これまで市内では手良地区の交通安全協会が独自に行っていましたが、伊那市が行うのは今回が初めてです。
伊那警察署の署員などが講師となり、「急なカーブで転倒しないよう気をつける、進行方向を変える時は十分な安全確認を行う」など安全運転の心構えを指導しました。
伊那市では、今後、地区ごとに電動車いすの利用数を調査し、講習会を開いていくという事です。 -
アマランサスうどん給食で提供
雑穀アマランサスを使った新商品、アマランサスうどんが完成し24日、伊那市の手良小学校給食で提供されました。
実を粉にしたアマランサスを小麦粉に混ぜたもので、もちもちとした食感が特徴です。
この日は、アマランサス研修会のメンバーでうどんを開発した伊那市の製麺業、木曽屋社長の熊谷和寛さんが手良小学校を訪れ、児童と一緒に給食を食べました。
研究会は、アマランサスを活用した地域振興を目的に活動しています。タンパク質、カルシウム、鉄分が豊富に含まれている事から、これまでにもアマランサス入りの食材を学校給食に提供しています。
アマランサスうどんは、手良小学校を含む市内4つの小中学校で合わせて2,380食が提供されたという事です。 -
議会改革へ市民が意見
伊那市議会が議員や議会のあり方などについて市民と意見を交わす議会改革フォーラムが23日、伊那市役所で開かれました。
フォーラムは市民にわかりやすく、開かれた議会を目指そうと議員9人で構成する議会改革特別委員会が開いたもので、会場には、およそ100人が集まりました。
市議会では市民の意見を行政運営に反映させるため活動原則を定めた議会基本条例の制定を目指しています。
条例の基本方針として、情報公開と市民が参画しやすい議会運営や、議会としての政策立案また政策提言に努めることなどをあげています。
フォーラムは市民の声を条例に反映させようと開かれたもので、多くの意見が出されていました。
議会では出された意見を議会基本条例に反映させ議会改革に取り組みたいとしています。 -
「自ら説明することもやぶさかでない」
伊那市の白鳥孝市長は24日市役所で開かれた記者会見で竜東地区3保育園の統廃合計画に反対している伊那東保育園保護者会に対し「自ら説明することもやぶさかでない」として計画に理解を求めていくとの考えを示しました。
伊那市の統廃合計画は、伊那東保育園を廃園とし竜東保育園と統合するとしています。
また統合した竜東保育園と今の伊那北保育園を建て替え耐震化する計画です。
伊那東保育園保護者会では、統合により園児が増えることで、職員の目が行き届かなくなることなどが心配だとして、存続を求めていくとしています。
伊那東保育園の存続については住民有志が署名活動を行っていて、1,100人ほどの署名が集まっているということです。
この署名は29日に市の担当部長に手渡すことになっています。
伊那市によりますと竜東地区の3歳から5歳の子どもは、3年後にはおよそ80人減少するということで、3つの保育園の存続は財政上厳しいとしています。
このことから市では計画に反対の住民に対し、丁寧に説明し理解を求めていくとしています。 -
名古屋大学の学生でつくる名古屋大学交響楽団 演奏披露
愛知県の名古屋大学の学生でつくる名古屋大学交響楽団は23日、伊那市の富県小学校で演奏を披露しました。
23日は、メンバーおよそ90人が富県小学校を訪れ、子ども達にも馴染みのあるベートーベンの運命など8曲を披露しました。
演奏は、小学生に、生の迫力ある演奏を聞いてもらおうと行われたものです。
演奏の合間には、団員が「バイオリンは弦楽器の中でも高い音のでる楽器」などと、分かりやすく楽器の紹介をしていました。
他にも、児童がオーケストラの指揮者を体験。
指揮にあわせ団員が演奏していました。
名古屋大学交響楽団では、23日から2泊3日で、県内外の小学校など6か所で公演を予定しているということです。 -
保育士が小学校で一日体験研修
保育士が小学校で児童と生活をともにする一日体験研修が23日、伊那市の伊那小学校で行われました。
一日体験研修は、小学生に入学後、学校に馴染めず授業に手中できない、いわゆる小1プロブレムを解消していこうと行われたものです。
23日は、竜西保育園で年中を受け持っている北原美代子さんが、伊那小学校の1年山組で研修を受けました。
一日研修は、今年度伊那市が始めて実施するもので、保育士およそ280人を対象としています。
4時間目の図工の時間では、北原さんが児童の間に入りサポートしていました。
伊那市では、保育園と小学校の相互理解を深め、小1プロブレムの解消に向け取り組んでいきたいと話していました。 -
千葉県の2つの小学校の児童と伊那市の長谷小の児童 中央構造線見学
農山村留学に訪れている千葉県の2つの小学校の児童と伊那市の長谷小の児童は22日、学校近くの溝口露頭で中央構造線を見学しました。
伊那市長谷を訪れているのは、千葉県の小学6年生の児童あわせて148人で、19日から自然観察などを行ってきました。
農山村留学は、自然の中で様々な体験をすることで、都会では味わえない経験をしてもらおうと行われているものです。
22日は、学校近くの溝口露頭を見学し、中央構造線について長谷公民館の池上謙館長から説明を受けました。
池上館長は「中央構造線が1億年以上前にできたとされている」などと説明し、児童らは話に耳を傾けていました。 -
南ア ジオパークガイド養成講座開講
南アルプスジオパークの魅力を伝えるガイド養成講座が23日開講しました。
9月までに6回の講座が開かれ講座修了生にはガイド認定書が送られます。
これは、南アルプスジオパークについて理解を深めてもらう為の、ツアーの案内人を養成しようと南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会が初めて開いたものです。
講座には、伊那市を始め飯田市や大鹿村、富士見町などから40人が参加しました。
受講生はジオパークのガイドとして必要な知識などを見に付けるため、飯田市の隕石クレーターや伊那市長谷の戸台の化石などを見学します。
ジオパークとは、地球の成り立ちや大地の出来方を知る事ができる場所をいいます。
平成20年12月に伊那市の一部を含む中央構造線エリアが日本ジオパークに認定されました。
講座では、市の担当職員がジオパークの魅力などについて解説しました。
この中で、「南アルプスジオパークでは日本列島の土台を造ったプレートの沈み込みにまつわる現象を観察することができる。」と説明しました。
また、南アルプス林道沿いで石灰岩を観察できる幕岩や塩見岳の赤色チャートなどジオサイトの見どころについて話していました。
次回の講座は今月29日に大鹿村の中央構造線博物館で開かれることになっています。
9月までに6回の講座が開かれ講座修了生にはガイド認定書が送られます。 -
伊那市竜西一部で停電
22日、午後4時頃から伊那市竜西の市街地で停電があり、午後5時現在約70世帯が復旧していません。
停電になったのは、伊那市荒井区、西町区、坂下区の一部地域で、最大で377世帯に影響が出ました。
中部電力伊那営業所によりますと、原因は不明だということです。
この停電により、通り町などで、信号機が止まり、交通渋滞も見られました。
徐々に復旧していて、午後5時現在で停電しているのは、70戸だということです。 -
中病 脳卒中センター9月開所
伊那中央病院は、脳卒中患者に対し、診療科が異なる医師が、チーム体制で治療にあたる、脳卒中センターを9月に開所します。
これは22日、伊那市役所で開かれた、伊那中央行政組合全員協議会で報告されました。
これまで中央病院では、脳卒中の患者一人に対し、一人の医師が担当し、診療を行ってきました。
センターが開所する事で、一人の患者に対し、外科や内科など、複数の医師がそれぞれの立場から診察を行い、チームとして対応していくという事です。
中央病院では、年間に360人程の脳卒中の患者が入院し、およそ、220人の手術を行っているという事です。
センター開所にあたり、信州大学から、脳神経外科に新たに1人の医師が加わる事になって、脳神経外科3人、神経内科4人合わせて7人体制でチーム医療を行う計画です。
伊那中央病院によると、チームとして、脳卒中患者の医療を行っているのは、県内で、信大と相沢病院に続いて3例目になるという事です。 -
二十二夜尊大祭
安産や家内安全を祈願する二十二夜尊大祭が21日、伊那市の丸山公園で開かれました。
二十二夜尊大祭は、坂下区の有志などでつくる実行委員会が毎年開いているものです。
旧暦の7月22日の夜に、月の出を待って願をかけると願いがかなうと伝えられています。
二十二夜尊の碑の前では、安産を祈願するロウソクの火が灯されました。
火の消えたロウソクを持ち帰り、陣痛が始まったら火をつけるとロウソクが終わるまでに分娩が終わると言われています。
21日は、出産を控えた妊婦や、出産を終えお礼返しに来る家族連れの姿もありました。
坂下区では、「地域の伝統行事を今後も守っていきたい」と話していました。 -
タウンステーション愛称を決める投票受け付け
伊那市の中心市街地の再生に取り組む伊那まちの再生やるじゃん会では、いなっせ前にオープンしたタウンステーションの愛称を募集し、5点に絞りました。
この5点の中から愛称を決める投票を、来月2日まで行っています。
候補は●タウンステーション「伊那まち」●タウンステーション「およりて」●タウンステーション「はみんぐ」●「えきすぽ伊那」●「イーナステーション」の5点です。
8月4日から15日まで愛称の募集を行い、市内外から31点の応募がありました。
投票は、施設内に置かれた投票用紙に記入するか、はがきやFAXで受け付けます。
委員会では、投票者10名にバラの苗木をプレゼントするということです。
期間は9月2日金曜日までとなっています。
タウンステーションのオープンから21日までの利用者は551人で、1日平均30人が利用しています。
委員会では、「伊那まつりなどのイベントがあったので多くの人に足を運んでもらえた。今後も継続して利用してもらえるような場所にしていきたい」と話していました。 -
ふるさと歩行者天国
JR伊那市駅前から伊那北駅前までを歩行者天国とし様々なイベントなどが行われるふるさと歩行者天国が、15日の夜、行われました。
歩行者天国では、提灯が灯され、親子連れなどでにぎわいました。
ふるさと歩行者天国は、中心市街地の商店主などでつくる伊那市商店街活性化イベント委員会が毎年開いています。
帰省中の人たちに、歩行者天国でふるさとの思い出づくりをしてもらおうというものです。
旭町では、紙芝居や、シャボン玉体験コーナーのほか郵便配達バイクに乗車体験できるコーナーもあり人気を集めていました。 -
伊那市ご当地B級グルメフェスタ
歩行者天国にあわせて、伊那市ご当地B級グルメフェスタが15日夜セントラルパークで開かれました。
これは、伊那ローメンズクラブが、B1グランプリの愛Bリーグの正会員に昇格した事を記念して、今年初めて開かれました。
販売されたのは、B1グランプリに出品するものと同じ味付けのローメンです。
ブースでは、一般市民がボランティアとして、調理などを手伝っていました。
会場には多くの人が訪れ、ローメンを味わっていました。
ローメンを1杯買うと、ローメンズクラブ加盟店で使える食券などがあたるスクラッチも用意されていました。
また、伊那餃子会の発足1周年を記念して、餃子も販売され、多くの人が買い求めていました。
会場には、今年4月にデビューしたローメンズクラブのマスコット・ウマカローの着ぐるみも登場し、イベントを盛り上げていました。 -
沖縄の太鼓、島唄に1,600人が酔う
2年に1回、今回で4回目となる沖縄大東太鼓と島唄コンサートが、20日に伊那市で行われ、伊那文化会館の大ホールは、1,600人の聴衆で埋まりました。
南大東島の大東太鼓碧会は、勇壮な掛け声とともに踊りながら乱れ打ちを繰り返す、揃い打ち、回し打ちを披露しました。
太鼓の響きと迫力ある打ち手のパフォーマンスでつめかけた1,600人の観客を圧倒していました。
久米島町の登武那覇太鼓は、昔から島に伝わるエイサー太鼓をベースに独自性も盛り込んだ創作太鼓で、伊那西小学校の5・6年生も演奏に加わりました。
伊那と南大東島の交流は、青パパイヤが縁で始まり、今年で7年目を迎えています。
はじめに島に渡った伊那の訪問団が現地で太鼓演奏を見て感激し、伊那でのコンサートを実現させました。
初回は、文化会館小ホールでしたが、2回目以降は、大ホールで演奏していて、南国の雰囲気漂う島唄や迫力ある太鼓演奏は、毎回多くの観客を魅了しています。
コンサートが終わると、舞台上で島の子どもたちと伊那西小児童のお別れ会があり、お互い名残惜しそうに握手を交わしていました -
リニアについて学ぶ
リニア中央新幹線について学ぶ講演会が14日、伊那市のいなっせで開かれました。
これは、大鹿村に事務局を置く住民有志の会「南アルプスの自然を愛する会全国ネット」が開いたもので、この会は、リニア中央新幹線の南アルプスを貫くCルートの撤回を求めています。
講演では、ジャーナリストの広瀬隆さんが話をしました。
広瀬さんは、「地震が起きる可能性の高い断層の上にリニアを走らせようとしている」と指摘しました。
また、「リニアは東海道新幹線の3倍のエネルギーを使う。リニアの計画が進めば現在停止している浜岡原発の再開になる」と話しました。
広瀬さんは、「東海地震は間違いなく起こる。リニアは大事故を起こし、浜岡原発は広い範囲に放射性物質を放出することになる」との可能性を話し、リニアの計画撤回を訴えていました。 -
押し花同好会作品展
伊那市のまほら伊那市民大学の同窓生でつくる押し花同好会の作品展が、伊那市の日帰り温泉施設みはらしの湯で開かれています。
みはらしの湯ロビーには押し花作品23点が展示されています。
押し花同好会は会員10人で、毎月1回、西春近公民館で学んでいます。
作品は、指導者の鈴木晴江さんのアドバイスを受け会員がデザインしたオリジナルです。
月を題材に桜や梅などを使ったものや、ガーデンをイメージした作品が並んでいます。
この作品展は31日まで、みはらしの湯ロビーで開かれています。 -
映画監督 山崎貴さんトークショー
映画「ALWAYS 3丁目の夕日」などの映画監督として知られる、山崎貴さんのトークショーが19日、伊那市の信州INAセミナーハウスで開かれました。
これは、伊那市内の医療関係機関で作る伊那市医師会が開いたもので、医師やスタッフなどおよそ100人が集まりました。
山崎さんは、松本市出身の48歳。高校卒業まで長野県で過ごし、その後東京の映像製作会社に入社。現在もその会社に所属しながら映画を制作しています。
山崎さんが手がけた映画の中で、昭和30年代の東京の暮らしぶりを描いた「ALWAYS 3丁目の夕日」は、日本アカデミー賞で、作品賞、監督賞をはじめ12部門で最優秀賞を受賞しています。
「ALWAYS 3丁目の夕日」について山崎さんは「自分の生きていない時代を描くのはとても怖かった。とにかく当時のことを勉強して、映画を観た人が当時を思い出すような作品づくりを心がけた」と話していました。
山崎さんは「映画は誰か特定の人に見てもらいたいと思って作ると、その相手に届くいい映画になる。これからもその気持ちを持って映画づくりをしていきたい」と話していました。 -
ソフトボール国体北信越予選
10月に山口県で開かれる「第66回国民体育大会」のソフトボール北信越地区予選が20日から伊那市内で始まりました。
この日は伊那市内3つの会場で試合が行われました。
このうち富士塚運動公園では成年男子と成年女子の試合が行われました。
ソフトボール北信越国体予選は、5県が持ち回りで開催していて、長野県での開催は5年ぶりになります。
各県の選抜チームがトーナメント方式で試合を行い、優勝チームのみが国体への出場権を獲得します。
成年男子長野代表は、選手12人のうち10人が上伊那のメンバーで構成されているチームです。
初戦石川代表と対戦した長野代表は、1点を追う4回にタイムリーヒットで同点に追いつきましたが、その後追加点を奪われ、3‐2で敗れました。
このほかの長野代表の試合は、成年女子が福井代表に5‐0で勝ち21日の決勝戦へ駒を進めていて、少年男子は新潟代表に4-5で、少年女子は福井代表に0-10でいずれも敗れています。 -
上農生が開発 雑穀カレーの試食会
伊那市が毎月17日に定めている「い縲怩ネ雑穀の日」に合わせて17日、上伊那農業高校の生徒が雑穀入りカレーの試食会を市役所で開きました。
昼時になると多くの職員が試食会場の前に集まり、カレーを手に取っていました。
雑穀カレーは、去年から雑穀の活用について取り組んでいる上農高校生産環境科の作物班が作ったものです。
カレーのとろみづけには小麦粉ではなくモチキビを使っているためアレルギーのある人でも食べることができます。
上農高校作物班では、カレーのレトルト化を計画していて、試食会での意見や感想を生かしたいとしています。
また試食会に合わせて行った募金活動で集めたお金で、東日本大震災で被災した人たちにレトルトの雑穀カレーを届ける計画も立てています。
上農高校生産環境科作物班の石川涼加さんは「雑穀の入った栄養価の高いカレーなので、被災地の人に食べてもらい元気になってほしい」と話していました。
上農高校では、今後地元企業などの協力を得てレトルト化を進めていきたいとしています。 -
伊那地区成人式
15日には、お盆の帰省に合わせ、伊那市の伊那地区でお盆成人式が行われました。
伊那地区成人式は、高遠町・長谷地区を除き、14日と15日の2日間、市内8つの公民館などで行われました。
このうち、美篶公民館ではスーツやワンピ竏茶Xに身を包んだ新成人、67人が式に出席しました。
式では、700年前から伝わるという美篶笠原の獅子舞が披露され、参加者の成人を祝いました。
主催した美篶公民館の赤羽 仁館長は「成人は独り立ちすることが求められる。困難が待ち受けていると思うががんばって欲しい」と祝いの言葉を送りました。
新成人を代表して高嶋 学さんは「責任の重さを自覚し、視野を広げ、社会人としての役目を果たしていきたい」と謝辞を述べました。
式のあとには交流会が開かれ、小学校時代の恩師が、当時の思い出を振り返りました。
また、小学校時代の映像も上映され、幼い頃の自分達の姿に歓声があがっていました。
今年、伊那地区は、平成2年年4月2日から平成3年4月1日までに生まれた男性387人、女性356人の、合せて743人が成人を迎えています。 -
沖縄の島の子どもたち 来伊
伊那文化会館で沖縄の大東太鼓などのコンサートを行う島の子どもたちが、交流のある伊那市の西箕輪小学校を19日に訪れました。
20日、伊那文化会館で行われるのは、大東太鼓と島唄、沖縄エイサーコンサートで、沖縄県の南大東島と北大東島、久米島の子どもたちが、太鼓や島唄、エイサーを披露します。
始業式を前に紹介された島の子どもたちは、一緒に給食を食べた後、西小の児童たちと演目を練習し、その後明日のコンサートに備えていました。
中高生の代表は、市役所を訪れ白鳥孝市長を表敬訪問しコンサートの見所をアピールしました。
市役所を訪れたのは、コンサートに出演する中学生と高校生6人と、指導者です。
「力強く、感動を与える太鼓を披露したい。」「感謝の気持ちを込めてたたきます。」「心に響く演奏をしたい」などとそれぞれが抱負を話すと、白鳥市長は、「同じ島国に暮らす私たちなので、この交流が長く続くことを願います。みなさんは、どうしてそんなに太鼓が上手なの」と聞くと、指導者で南大東村教育委員会の川満廣司さんは、「とにかく太鼓が好きだからです」と答えていました。
コンサートは、20日の午後7時から、県伊那文化会館大ホールで行われます。