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三峰川電力が三峰川風力発電事業計画にかかる環境影響評価の方法書を縦覧
伊那市の入笠山、鹿嶺高原一帯で風力発電事業の検討をしている三峰川電力(酒井宗二社長)は13日から、同事業にかかる環境影響評価の方法書の縦覧を行っている。
環境面での調査方法に対して広く意見を募ることを目的とするもので、9月12日までの午前8時半縲恁゚後5時(土日、祝日は除く)、同社ホームページ(http:www.mibuden.com)で縦覧できる。
これに伴なう意見書の提出を9月26日(必着)まで郵送FAX、電子メール受け付けており、住所、氏名を明記すること。ホームページ上からも意見を提出できるようになっている。
なお、縦覧は事業の可否を問うものではないとしている。
意見書の提出先は〒396竏・403長野県伊那市長谷黒河内2895三峰川電力会社。
問い合わせは三峰川電力三峰川発電所(TEL98・2027)へ。 -
子育て中のお父さん、お母さんもリフレッシュを竏猪~前ジャズin高遠が開催
高遠町在住のジャズピアニスト・緒方美音子さん(35)らによる「盆前ジャズin高遠」が11日夕方、伊那市の高遠町総合福祉センターであった。子育て中の家族連れなど200人以上が集まり、心地良いリズムと迫力のある演奏を楽しんだ=写真。
大学卒業後、働きながらジャズピアニストとして活動を続けていた緒方さん。高遠町へ越してきた2年前からは、活動を休止していた。しかし、子どもの保育園で知り合った友人らから演奏を依頼されたことをきっかけに活動を再開。そんな中、夫の転勤で今月末に渡米することが決まり、「渡米前最後のコンサートを」という友人らの要望を受け、今回のコンサートを企画した。
コンサートには、大学時代からともに演奏をしている佐藤友信さん(バス)、浅谷カヲルさん(ドラム)も出演。緒方さんのオリジナル曲を中心に、「古里」「遠き山に日は落ちて」などの童謡も、バラード調で披露。最後はセカンドアルバムのタイトル曲「SHOOTING STAR(シューティング・スター)」を演奏。大人だけでなく、子どもたちも演奏に合わせて体を動かすなどしてコンサートを満喫していた。 -
小沢区で50年ぶりに振り万灯復活
地元の伝統を復活させよう竏窒ニ、伊那市小沢区の住民有志と子どもたちが11日、「振り万灯」作りをした。同地域の振り万灯が復活するのは五十数年ぶり。地元住民の一人、唐沢幸男さんは「今年は1年目だが、今後も続けていければ」と話す。
麦わらを束ねたものに縄をつけ、麦わらの部分に火をつけて回す「振り万灯」は、辰野町から伊那市にかけて昔から行われてきたお盆の伝統。小沢区でも先祖の霊を迎える13日の「迎え万灯」、再び彼岸へと送る16日の「送り万灯」のほか、14日には「ごちそう万灯」として振り万灯を行い、先祖の霊をもてなしていたが、安全への配慮や麦を作る農家がなくなったことに伴ない、振りまんどもいつしか行われなくなっていた。
そんな中、地元伝統行事を子どもたちに継承することや住民同士の世代を超えた交流を目的として復活を企画。育成会などが中心となり、小学生家族などに参加を呼びかけた。
この日は、小学生や保護者、地域住民など約30人が参加し、昔の経験者から手ほどきを受けながら万灯作りに挑戦。
6年生の唐沢恵介君(11)は「難しかったけどとても楽しくできた」と話していた。
今年は13日夜に下小沢橋の上で地区の小学生が振りまんどを行う。 -
ごはんどころ「ぶらり亭」店主 久保村元気さん(26)
本年3月28日、伊那市西町の県勤労者福祉センター体育館近くに「ぶらり亭」をオープンした。自分の店を持つことは夢だった。・スぶらり・スと寄ってもらい、くつろいでもらおう竏窒ニの思いが込められた店だ。
店の雰囲気を伝えるため、ひらがなで表記した店の看板には「とるこらいす・そ縲怩キかつどん」と記されている。この2品がこの店の目玉メニューだ。味の追求はもちろんのこと、盛り付けなどの細部まで気遣った料理で客をもてなす。
社会人として働き始めたがそれまでの自分の仕事には、やりがいを感じていなかった。そんな時、昔から好きだった・ス飲食・スへの道を歩もうと思った。最終的に自分の店を構えるため、経営システムや接客方法などを学ぼう竏窒ニ、飲食店で働き、知人の料理人から料理の手ほどきを受けるなどして経験を積んだ。
メニューの「とるこらいす」は、長崎県の名物料理。両親の知り合いである、地方情報誌の編集に携わる人が毎月、送ってくれるその雑誌の中からヒントを得たという。「以前からトルコライスを自分の店で出したかった」。物珍しさも加わり、現在の人気メニューになっている。
ソースカツ丼の味には、一番の自信を持っている。幼少のころから好きだった、行きつけのとんかつ屋の味が忘れられず、それを手掛けた料理人から直々に調理方法を学んだ。その後は自分なりのカツを追い求め、使う材料や揚げ方などを研究。衣を薄めに付けることでサックリ感を出し、かむと中から肉汁があふれる現在のトンカツを完成させた。
いろいろな人の支えがあったから、自分の店を持つことが出来たという。最も世話になったのが、麺づくり「蒼空」(南箕輪村田畑)の人たち。ここで働いた約半年間は「お客さんに対してのサービスのこまやかさ」など、さまざまなことを学んだという。
開店当初は、立地条件や宣伝不足で客の入りは少なかったが、現在は昼間を中心に店内も満席になる繁盛ぶり。忙しいが、「何よりも、よろこんでくれるお客さんの姿がうれしい」。
これからも他の店では味わえない、珍しいメニューを出していきたいという。「常に新メニューを考えているので、完成するのを期待してください」。
##(お店データ)
ごはんどころ「ぶらり亭」
○営業時間 午前11時縲恁゚後2時30分、同5時縲・時30分
○定休日 毎週火曜日
○住所 伊那市伊那5913‐2
○TEL 0265・76・9665 -
県伊那文化会館「ぶたいうらたんけんたいコンサート編」
伊那市の県伊那文化会館は11日、「ぶたいうらたんけんたいコンサート編」を同館大ホールで開いた。親子約30人が、アイドルコンサートを想定した舞台裏を見学し、実際に音響や照明を担当してデモンストレーションした。
舞台を身近に感じてもらおうと企画。昨年はオペラ編で、第2弾の今年はアイドルコンサート編。客席に座ってデモンストレーションを見た後、ミラーボールで星型の光が会場内に映る仕組み、舞台上のモニタースピーカーなどの説明を聞いた。雪を降らすための雪布も間近に見て、子どもたちは小さく切ったアルミ箔を布にのせる準備も体験した。
最後は子どもたちが照明、音響、大道具に分かれ、会館スタッフの説明を聞いてデモンストレーションをした。大道具では、どん帳、ライト、雪など役割分担し、舞台監督の「ゴウ!」の合図で真剣な表情でどん張を上げるボタンを押すなどしていた。
伊那市境の伊東葵さん、元親君(伊那東小5年)、幸親君(同1年)の親子は2年連続の参加。「子どもがどうしても来たいと言って参加した。普段は絶対見られないのでいい機会。夏休みの思い出になる」と話していた。 -
ニシザワが新潟中越沖地震の義援金送る
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は10日、荒木社長ら2人が市役所を訪れ、新潟中越沖地震の義援金40万円を日赤県支部伊那市地区長の小坂樫男市長に受け渡した。義援金は同地区から日赤新潟県支部などへ送付される。
義援金は、お客さんと同社従業員の善意の集まり。7月18日竏・月5日、ニシザワの県内18店舗内に設置した義援金ボックスなどで集めた。40万円の内訳はお客さんが7割、従業員が3割となっている。
義援金を受け渡す荒木社長 -
信大中原寮の寮生と大萱保育園の園児が交流
南箕輪村の信州大学農学部の中原寮に下宿する学生5人が9日、伊那市の大萱保育園の年長園児とプールで交流した=写真。
地域交流の一環として同寮では、年間を通じて近隣にある大萱保育園を訪れており、保育園の運動会や遠足などに参加しながら交流を深めている。
季節に合わせ今回はプールでの交流会を企画。場所は園のプールより広い西箕輪小のプールを借りた。
園児たちは「お兄さんこっち」と学生の手を引いたり、水を掛け合ったりしながらいつもより元気にプール遊びを楽しんでいた。
寮長の松浦崇裕さん(21)は「子どもたちが好いてくれていっぱい集まってくるのは楽しいし、もてるのが嬉しい」と話していた。 -
みはらしの湯で地元で取れたブルーベリーを使った新しいデザート発売
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は11日、地元で採れたブルーベリーを使った「ブルーベリーソースのブラマンジェ」を発売した=写真。同施設がある農業公園「みはらしファーム」で採れたブルーベリーを使っているほか、夏に合わせてのど越しのさっぱりとしたデザートに仕上げた。
同施設ではこれまでも、みはらしファームで採れたイチゴやリンゴなどを使ったデザートをそれぞれの季節ごとに提供してきたが、ブルーベリーを使った商品は初めて。ブルーベリー園からの安定的な供給体制が整ったため、今回のメニューが実現した。
アーモンドの風味を付けた牛乳をゼラチンなどで固めたブラマンジェの上に、新鮮なブルーベリーで作ったソースをかけ、生のブルーベリーとアロエを添えている。
厨房チーフの高沢尚人さんは「今回は季節に合わせた冷たいデザート。みなさんでぜひ食べに来てください」と話していた。
価格は300円。食堂の営業時間は午前11時縲恁゚後8時。 -
伊那中央病院が産婦人科診療を制限
全国的な医師不足で、伊那中央病院は10日記者会見し、産婦人科の診療を制限したいと発表した。来年4月、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産婦人科常勤医師がゼロになる見込みで、中病は▽来年4月以降、郡外からの里帰り出産は遠慮してほしい▽産婦人科初診は紹介状を持参してほしい竏窒フ2点を挙げる。
上伊那の出産件数は年間1600件。内訳は中病が千件、昭和病院が500件、助産院など100件。
中病は医師の勤務体制のほか、診察室や分べん室など施設面からも、昭和病院の出産をそのまま受け入れるのは難しい状況にある。
里帰り出産は全体の20%を占めており、診療を制限することで昭和病院分をカバーする。
紹介状の持参は産婦人科外来の「パンク状態」を解消するため、10月ごろから始めたいという。ここ数カ月、外来受診は増加が顕著に表れ、6月は1624件だった。
小川秋実院長は「地域医療を守るため、制限しなければ対応できない」と理解を求める。
地域住民らに対しては、中病や各市町村の広報などで周知していく。 -
水森亜土さん作品展 ベル伊那14日まで
歌手、女優、イラストレーターとして活躍する水森亜土さんの作品展は14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。油絵、水彩などの作品約50点を展示販売している。
独特の感性で描いた作品は、ジャズ音楽などを題材に表現。「マスカレード」「cheek to cheek」などがある。額縁はすべて本人が指定したオリジナルで、赤、青、黄色などのパステル色が作品のよさを引き出している。
また、ティーシャツ、タオル、ポストカードなどのグッツも販売。各デザイン、各色をそろえたティーシャツは25種類ほどある。
午前10時縲恁゚後6時半(最終日は午後4時)。 -
日中友好都市小学生卓球交歓大会の報告会
日中国交正常化35周年を記念し、2竏・日、中国・北京市であった「日中友好都市小学生卓球交歓大会」に出場の伊那市チームが9日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会結果や交流の様子などを報告した。
参加したのは、いずれも伊那小学校5年の福沢秀平君(11)、中村詩穂さん(10)の選手2人、市体育協会理事長の阿部凱人監督(66)や保護者ら8人。大会は58チームが集まり、同市は友好都市を結ぶ北京市通州区の代表2選手との合同チームで戦い、予選を勝ちぬき、決勝トーナメントで敗退した。
市役所を訪れた福沢君、中村さん2人は通州区の代表選手と交換したユニフォームを着て、決勝トーナメント進出のトロフィーを持参した。中村さんは「中国選手のフォームを今後の練習に生かしたい」と感想。現地で誕生日を迎えた福沢君は、同区の人たちがケーキで祝ってくれた思い出を話し、「言葉は通じなかったが友だちが出来た」と報告した。
阿部監督は「歓迎されたことがうれしかったし、子供たち同士も打ち解け合って試合が出来ていた。中国の選手の実力は数段上で、監督同士の話し合いなどの中から中国卓球を吸収することが出来た」などと話した。
大会は5年に一度あり、日中両国の友好都市、友好交流都市の地域間交流などを目的とした大会。伊那市チームは1997年から3回連続出場している。
交歓大会に出場した福沢君(右)と中村さん -
伊那養護学校でふれあいジャーニー開催
自律学校の児童生徒と高校生などが養護学校の寄宿舎を活用して交流する「ふれあいジャーニー」が10日、伊那市の県伊那養護学校であった。上伊那の高校や大学に通う学生ら36人が参加。バーベキューや散歩などをしながら伊那養護学校の生徒らと交流を深めた。
県立施設の有効活用と地域交流への取り組みとして毎年夏休みに開催している取り組み。今年は小学部が散歩、中学部がバーベキューづくり、高等部が飼育小屋のさく作りを実施。中学部のバーベキュー作りでは、高校生が伊那養の生徒らに寄り添い、野菜の切り方を丁寧に教えてあげる姿も見られたほか、アスレチックで高校生顔負けの運動能力を披露する伊那養の生徒もおり、それぞれに交流を楽しんでいた。
高遠高校2年の竹入真穂さん(16)は「いろんな人と交流したくて今回初めて参加した。みんな元気で楽しい。来年はもっと動きやすい格好で来たい」と話していた。 -
伊那北高校ペン祭地域スタッフがまちづくりワークショップの案を伊那市に報告
伊那北高校の生徒らでつくるペン祭地域スタッフが9日、伊那市の白鳥孝副市長を訪れ、ワークショップの結果を報告した=写真。
同グループは6月24日の文化祭で伊那北駅前の池を中心としたまちづくりについて考えるワークショップを企画。小学生から大人までに参加を呼びかけ、駅周辺のまちづくりについて考えた。
この日は、その時の提案を報告するため、スタッフ長の宮沢俊太郎君(18)=伊那市=と副スタッフ長の渋谷侑加さん(17)=駒ヶ根市=が各班の提案をまとめたレポートなどを持って市役所を訪れた。
報告を受けた白鳥副市長は「高校生が主体となってまちづくりを考えるのは素晴らしいこと。次の代にワークショップを引き継ぎ、最終的な意見集約をしてみては」と提案。
それに対し宮沢君は「まちづくりについて考えるのは楽しいことが分かったし、ほかのみんなも楽しそうだった。後輩スタッフなどに話してワークショップを継続できないか話してみたい」と語った。
各班のまちづくり提案は、15日まで市役所1階のホールに展示している。 -
一晩の楽しみ 月下美人一斉に12輪咲く
伊那市西町の割烹「てる」で育てている月下美人(サボテン科)が8日夜、一鉢から12輪の花を一斉に開花させた。夕方から開き始めたその白い花は、周囲に甘い香りを漂わせながら大輪の花を咲きそろえた。
店主の藤原光明さん(59)によると、月下美人を育て始めたのは約8年前。毎夏、2輪ほど花を咲かせていたが、一度に12輪を咲かせたのは初めて。寒さに弱い植物といい、「この冬はビニールを覆い被せたのがよかったのでは」と話している。
この夜、藤原さん夫婦は、2人だけで見るのはもったいない竏窒ニ近所の人たちを招いた。「見事だね」「よい香り」などとみんなで歓喜。藤原さんは「来年も頑張って咲かせます」と、一夜限りの大花をじっと眺め、目に焼きつけていた。 -
全国小学生学年別柔道大会出場
19日、愛媛県松山市で開かれる、第4回全国小学生学年別柔道大会(全日本柔道連盟主催)の小学5年生女子40キロ超級に出場。南信地区からの本大会進出は初めてとなる。小学2年生から柔道を始め、これまでで1番の晴れ舞台。「目標は優勝! 自分の力を精いっぱい出し切って頑張りたい」と気合が入る。
6月24日、上田市であった県予選会の同階級トーナメントで優勝し、全国大会出場の切符を勝ち取った。大会は県内各地区の予選を勝ち上がった選手が出場。1回戦を払い腰、準決勝を得意の内またで勝ち進んだ。決勝戦は、昨年の優勝者で同門の好敵手と対戦し、体落としからの押さえ込みで勝利。この大会、オール一本勝ちの活躍を見せた。
小学2年生の時、小学校の授業で空手の講演会があった。その時に「胴着がかっこよかった」というのが格闘技に目覚めたきっかけ。自分から積極的に柔道を学ぶことを願い現在、伊那市川北町にある創武館道場に週3回通っている。
憧れの柔道家は谷亮子選手。「ヤワラちゃんのような技がきれいに決まる選手になりたい」と話す。
身長は156センチで、小学校のクラスの中でも長身だという。指導する同道場の小沢正幸代表は「パワー系の柔道が魅力で、気持ちで頑張れるタイプ」と評価。男の子相手の練習でも気合負けしない根性で実力を伸ばしている。
今大会の南信予選を約1カ月後に控えた5月末、軸足の左足骨折の大けがを負う大ピンチがあった。けい古が出来ないもどかしさの中でも毎週の練習には欠かさず参加。筋肉トレーニングや後輩の世話など、その時の自分に出来る精いっぱいのことに取り組んだ。
臨んだ南信予選は、軸足で立てない状態にもかかわらず優勝した。小沢代表は「この経験で精神面も成長した。攻める気持ちを表に出した戦い方が出来るようになった」と話す。
全国大会は各都道府県代表の48人が出場。3人ずつのリーグ戦を行い、各リーグ1位の計16人が決勝トーナメントを戦う。「学校の友だちも応援してくれている。みんなの声援を力に代えて頑張りたい。勝つ自信はある」と上を見据えている。 -
吉良家ゆかりの地同士で親ぼく
愛知県吉良町の町議10人が7日、忠臣蔵で知られる吉良上野介義央に仕えた、理鏡(りきょう)が晩年を過したといわれる伊那市美篶青島を訪れた。青島地区役員ら約10人が本年6月に同町を訪問したのがきっかけ。吉良家ゆかりの地同士の親ぼくを深めた。
理鏡は、赤穂浪士の討ち入りの際、にけがを負うが逃げ延び、後に出家して犠牲者の冥福を祈り続けたという人物。諸国順礼の後、20年間羽広仲仙寺で修行を積み、亡くなるまでの3年間を青島の円通庵観音堂で過したという。
町議らは長野県の県政視察に合わせて訪れた。青島地区役員ら約10人が円通庵を案内したり、若林徹男区長らが制作した、理鏡の生涯を題材とした手作り紙芝居を送ったり竏窒ニ交流を深めた。
理鏡の遺品は地元住民によって整理され、それをもとに住民たちは共有田を購入。その収益は飢饉(ききん)や災害などの有事の際に活用されたといい、吉良町の町議の岩瀬良郎さんは「理鏡がこの地で活躍したことがうれしい」と感想を述べた。
若林区長は「吉良町との交流は今後、民間だけでなく行政レベルでの交流に広がっていってほしい」と話している。
理鏡を題材とした手作り紙芝居を吉良町の岩瀬町議に送る青島の若林区長 -
かんてんぱぱホールで新村洋子さんの写真展
ベトナムの農村に根付く人間とゾウの営みを撮り続けている伊那市出身の写真家、新村洋子さん(67)=東京都=による写真展「象と生きる竏茶xトナム中部高原地帯竏秩vが20日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。人間とともに生活するゾウたちや農村の営みを写した作品54点が、訪れた人の目を楽しませている。
新村さんがゾウと人の生活を追い始めたのは5年ほど前。農村の人々を写すために訪れていたある村で、偶然1頭のゾウがカメラのフレームの中を横切ったことがきっかけとなった。
その後、国立公園内で保護され、野生に戻れなくなってしまった子ゾウが調教され、人に慣れ親しむまでを撮影。今回の作品展では、そのプロセスを一つの大きなテーマとしている。
野生動物とともにある人間の営みを撮影した作品には、野生動物と人間が徐々に信頼関係を築いていく姿も写し出されている。
新村さんは「野生の生き物と人とがともに暮らす生活は徐々に失われつつあるが、それでもなお、そういう生活をしている人たちがおり、人間も野生動物に生かされていることを感じる。野生の象と人が共生している姿を見てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。11、12、18、19日の午後1時からは新村さんの写真絵本『象と生きる』(ポプラ社)の読み聞かせもある。 -
手良保育園でジャガイモ掘り
野菜を収穫してもらおう竏窒ニ伊那市手良保育園の園児90人が2日、農村女性グループ「手良あいの会」(会員15人、登内糸子代表)の畑でジャガイモ掘りをした=写真。
園児たちがあいの会の畑でジャガイモ掘りをするのは3年目。自宅でできた野菜を直売所で販売している同会は、保育園給食にも地元野菜を提供しており、野菜ができる様子を園児たちにも知ってもらおうと収穫体験をしてきた。
ジャガイモ掘りには園児のほか、未就園児親子約20組も参加。「掘っても掘ってもイモが出てくる」などと話しながら収穫を楽しんだ。
登内代表は「今の子どもたちはジャガイモが育つ姿も知らない。こういう風にできるんだと感じてもらえれば」と話していた。
収穫したジャガイモは園児たちがお土産として持ち帰ったほか、給食の材料となる。 -
市役所でハードディスク盗まれる
伊那市は7日、記者会見を開き「市役所建設課からハードディスク1台が盗まれた」と発表した。伊那署へ盗難届けを出した。
盗難にあったハードディスクには、昨年7月の豪雨災害や道路舗装の要望にかかわる写真1万枚余、電話番号などを含む道路や河川の各期成同盟会役員名簿、市道新設・拡幅のための用地交渉の記録(1998縲・006年)などのデータが入っていた。個人情報の人数は確認中。
ハードディスク(バックアップ用)は外付けで、ノートパソコンなどと一緒に課内のOAコーナーにあった。スチール製棚の柱と盗難防止用のワイヤーで固定し、施錠していたが、はずされていた。ワイヤーは残っていたが、ダイヤルキーなどはなかった。
バックアップ作業は週1回、男性職員1人が当たっており、7月30日時点はあった。8月6日、作業しようとしたところ、ないことに気づいた。休暇中を含む課内22人をはじめ、全庁に機器の所在を確認したが、心当たりのある職員はいなかった。課職員のうち2人は8月3日午後5時半以前になくなっているのに気付いたが、貸し出し中だと思っていたという。
これまで機器のチェックはしておらず、今後の対応策として▽外付けの機器はロッカー、または部屋に保管する▽毎日、機器をチェックする▽パスワードが設定できる情報機器はパスワードを設定し、情報漏えいを防ぐ竏窒ネどを挙げた。
記者会見で、林俊宏総務部長は「個人情報が入っていた。おわびを申し上げる」と頭を下げた。
データはメーン用が残っているため、業務に支障はないという。 -
東春近小5年 伊東佑理さん柔道全国大会に出場
第4回全国小学生学年別柔道大会(19日・愛媛県)に出場する、伊那市の東春近小5年生の伊東佑理さん(10)=創武館道場=が6日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に意気込みを語った。
伊東さんは、6月末に上田市であった、県大会女子の部小学5年40キロ超級で優勝し、南信地区初の全国大会出場を決めた。大会では、準決勝を得意の内また、同門対決となった決勝を押さえ込みで勝つなど、1回戦からすべて一本勝ち勝利の活躍だったという。
伊東さんは、柔道家の谷亮子選手の影響で小学校2年から競技を始めた。指導する同道場(伊那市)の小沢正幸代表は「パワー系の柔道が魅力で、気持ちで頑張れるタイプ」と評価。伊東さんは「谷選手みたいな技のきれいな選手になりたい」と、週3回の練習に励んでいるという。
全国大会は各都道府県代表の48人が集まり、3人ずつの総当り戦勝者の16人で決勝トーナメントを戦う。伊東さんは大会に向け、「自分の力を精いっぱい出し切って、出来れば優勝したい」と健闘を誓っている。 -
七夕祭り「サンヨリコヨリ」 子ども約180人参加
伊那市の美篶、富県に伝わる七夕祭り「サンヨリコヨリ」が7日あった。両地区の保育園児、小学生ら計約180人が参加し、市内2個所で子供たちが「サンヨリコヨリ」と言いながら3周し、持っている七夕飾りで円陣から逃げる鬼男をたたいて追い払うなどの奇祭を繰り広げた。
「サンヨリコヨリ」は室町時代、大洪水が起きた際、同市高遠町藤沢片倉の天伯宮が富県の桜井、美篶の川手に流れ着いたことから、洪水を起こす疫病神を叩きつぶす意味を込めて始まったのがいわれ。「サンヨリコヨリ」は、厄病を払う神事の掛け声からきているという。
祭りでは、また、美篶上川手の天白社の氏子総代約30人が徒歩で、同社に祭られた大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)をみこしで担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)が安置された、三峰川対岸の富県桜井の天伯社へ向った。 -
伊那税務署 中学3年生の夏休み租税教室
伊那市の伊那税務署で6日、市内の中学3年生を対象とした「夏休み租税教室」があった。4校から計38人の生徒が参加し、租税教育用ビデオの鑑賞や署内見学などを通じて税金に理解を深めた。同税務署、市税務課の共催。
次世代を担う生徒らに、税の意識と役割に関心を持ってもらうなどを目的とし、本年で18回目。教室では、税務署、市税務課の関係者による講話で、税金に関するクイズを解くなどして、税金を身近に感じた。
あいさつで新井宏伊那税務署長は「税金はみんなの生活をつくるための会費のようなもの。税金について学んで、次の時代を担う人になってほしい」などと話した。
新井署長のあいさつを聞く生徒ら -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画展
第34回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会が3日、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった=写真。県内から出品のあった作文7点と版画19点の入賞作品計26点を展示している。全労済県本部主催。20日まで。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973(昭和48)年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった作文359点、版画723から入賞作品を展示した。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じさせる作品ばかりが並ぶ。
上伊那勢は、作文で「温かいアイスの味」の中島瑞樹君(中川西小5年)が金賞を受賞。版画で「落葉は秋がいっぱい」の松下太一君(宮田小2)が金賞、「クルミわり」の堀井満里奈さん(同小2)が銀賞となり、入賞している。
関係者は「どの作品も、長野県の豊かな自然環境に育った子供たちの素直な感情が表現された内容で胸を打つ作品が多い」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
入賞した上伊那の小学生の版画2点も展示(左から松下君、堀井さんの作品) -
広島への原爆の日に合わせて伊那市で第21回伊那市民平和のつどいが開催
広島への原爆投下から62年目を迎えた6日、第21回伊那市民平和のつどいが伊那市の丸山公園であった。原爆の残り火をともし続けている平和の塔の前に大人から中学生まで約60人が参加。原爆投下時刻とされている午前8時15分には全員で黙とうをし、争いのない平和な世界を願った。
市民レベルで平和な社会を実現するための取り組みを続けている「非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会」(建石繁明運営委員長)が主催して毎年行っているもの。福岡県星野村で守り続けられていた広島の原爆の残り火から分火してもらい、平和の塔を設置してからは塔の前で式典を開いている。
黙とうをした後、一人ひとり前に進んで塔の前で手を合わせた。
式典に参加した伊那市の上脇仁君(12)は「いつもは母に連れられて来ていたが、今年は一人で来た。歴史の授業をやってから戦争や平和について自分で調べたりするようになった。平和で戦争がない方がいい」と話していた。
建石運営委員長(72)は「戦争経験のある人たちは高齢化しており、そうした人たちばかりで集まっていてもだめ。若い人にはもっと積極的に関わりを持ち、戦争のことを語り継いでもらいたい」と話していた。 -
県文で第22回風景の会絵画展
伊那市の県伊那文化会館で19日まで、「第22回風景の会絵画展竏宙ノ那谷・南信州を描く竏秩vが開かれている。アルプスや天竜川など、伊那谷の四季折々を描いた日本がや洋画、版画など約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
風景の会は東海地方で活動する作家らが所属団体を超えて結成している絵画団体。展覧会活動を中心としてこれまでには伊勢志摩、木曽、奥飛騨などを描き、展覧会を開催してきたが、今回は新伊那市の誕生1周年を記念した展覧会を企画。「伊那谷・南信州を描く」をテーマとしたほか、今回初めて伊那市での展覧会が実現した。
会員35人の作品に加え、地元招待作家7人の作品も合わせて展示。花見のにぎわいとともに鮮やかに咲く高遠コヒガンザクラや、厳かな雰囲気が漂う神社や仏閣など、誰もが見慣れた地元の風景が、それぞれの作品の中で多彩な表情を見せている。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時半(入場は午後5時までで、月曜日は休館)。 -
第35回伊那まつり
伊那市の夏の一大イベント「第35回伊那まつり」(実行委員会主催)が4日、市街地を中心に始まった。昨年、豪雨災害の影響で中止したため、2年ぶりの開催。合併後、初めてで「飛躍」をテーマに、市民おどりをはじめ、多彩な催し物が繰り広げられ、会場は熱気であふれた。5日まで。
メーンの一つ、市民おどりには地区、小・中学校、企業などで編成した81連、約6300人が参加。歩行者天国となった伊那北駅前交差点竏衷t日公園下交差点の延長1・6キロの沿道に、手作りあんどん約400基が並び、参加者は生演奏に合わせ、パワフルな踊りを見せた。
また、9地区の区長がNHK大河ドラマ「風林火山」にちなみ、武田信玄を迎え撃つ城主にふんした伊那九将参陣、大わらじの練り歩き、屋台村などもあった。
5日は、子ども広場や郷土芸能、屋台などの「遊ingビレッジ」(午後3時半、市役所西側駐車場)、スターマイン、音楽花火など約5千発を用意した花火大会(7時半、天竜川・三峰川合流点から打ち上げ)がある。 -
渡米前最後となるジャズコンサート「盆前ジャズin高遠」を開く
ジャズピアニスト
伊那市高遠町小原
緒方美音子さん(35)お客さんと楽しさを分かち合える瞬間は楽しい。会場が大きい小さいに関わらず、お客さんがたくさん来てくれて、「わー」ってなる感覚を一度味わっちゃうとやめられないよね竏秩B
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千葉県出身。ジャズピアニストの父とハワイアン歌手の母のもとに生まれ、実家で経営していた音楽教室でクラシックピアノ、声楽などあらゆる音楽を習わされた。
「でも、クラシックのレッスンはいくら弾けるようになっても楽しくなくて大嫌いだった。中学1年生の時にストライキしてすべてのレッスンをやめた。それからポップスやフュージョンなど、自分のやりたい音楽を始めたんだけど、『こういうやり方もあるんだ』って楽しかった」
本格的にジャズを始めたのは大学に入ってからだった。名だたるジャズプレーヤーを輩出している早稲田大学のモダンジャズ研究会の門をたたき、すぐにでもジャズを生業としていけるような技術を持った仲間たちの中でより高度な技術を身に付けるためのノウハウを学んだ。
「1、2年ほど修行を積んでプロの世界へと飛び出していく人も多かったし、それなりの仲間も集まってきたから楽しかった。自分の場合、小さい時からジャズを聞いて育ったから、ジャズの音はご飯を食べるかのように自然に入ってきた。曲を作ることにも苦労を感じなかったし、損得勘定ぬきにして『自分の作りたい曲を作ってそれをお客さんが楽しんでくれればいいんじゃない』って思えた」
その後も都内を中心としてライブ活動を展開。オリジナル曲のアルバムもリリースしてきたが、夫の転勤で高遠へ越してきた2年前からは、一時的に活動を休止していた。
「生活環境の変化や子育てなど、乗り越えてることが多かったから、1年半ほどは周囲にもジャズピアニストだってことを言ってなかった。『今はできないけど、いつかやれる時がある』って言い聞かせていたし、もっと練習しなきゃっていう戒めもあったから」
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活動を再開したのは今年の6月。子どもの保育園で出会った母親仲間のに頼まれて、コンサートで演奏したことがきっかけとなった。7月には3枚目のアルバムもリリースしたが、夫がボストンに転勤することとなり、今月末に高遠を離れることになった。
それを知った保育園の仲間などが、渡米前最後のコンサートができないかと画策。それが「盆前ジャズin高遠」として実現することとなった。
今回のコンサートには、学生時代からともに演奏している仲間2人を呼び寄せて10曲ほどを演奏する予定だ。
「普段の子育てから解放されてママさんパパさんに楽しんでもらうために、ジャスの世界を楽しんでもらえるスタンダードやオリジナルのほか、子どもたちに伝えていきたい日本の童謡などを集めた。生の音とピアノとウッドベースでつくる音楽を楽しんでもらえれば」
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「盆前ジャズin高遠」は11日の午後4時半から(開場は午後4時)、伊那市の高遠町総合福祉センター「やますそ」である。全席自由で2千円(中学生以下千円)。託児室もある(託児は要予約)。
チケットの購入・問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
南大東島の子どもたちが伊那市で太鼓と島唄のコンサート
もう一度伊那でコンサートを竏窒ニいう高校生らの思いを発端として伊那市を訪れた沖縄県南大東島の子どもたちによる大東太鼓と島唄のコンサートが3日、伊那市の県伊那文化会館であった。会場にはどこか懐かしい沖縄民謡などを歌い上げる「ボロジノ娘」の愛らしい歌声と、「大東太鼓碧会」の力強い太鼓の音が響き、満席となった客席からは惜しみない拍手が贈られた。
大東太鼓の碧会は、小学生から高校生まで総勢30人が個人打ちと何人かが入れ替わりながら太鼓を打ち続ける回し打ちを披露。とりを務めた高校生は、威勢の良いかけ声とともにひときわ力強い太鼓を披露し、会場を魅了した。
「島唄」など、なじのある曲など13曲ほどを披露したボロジノ娘の演奏には、観客も手拍子で参加。会場が一体となってコンサートを盛り上げた。
今回のコンサートのために練習を重ねてきた高校生の一人、宮城克仁君(17)は「お客さんがたくさん入ってくれて嬉しかった。島の伝統をいろんな人に知ってもらいたいので、こういう形でコンサートができるのは良い。また来たいです」と話していた。 -
秋山巌・豊英木版画展
大分県竹田市出身の木版画家秋山巌さんと三男の豊英さんの木版画展「竏虫R頭火の世界竏秩vは6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。近作を中心に動物や人物、風景などの版画約60点を展示販売している。
巌さんは、俳人種田山頭火の俳句に絵を加えた、素朴さと詩情に溢れた版画を出品。豊英さんは、シニカルをテーマとした、ハリネズミ、ヒツジ、ウサギなどをモチーフとした個性的な作品を並べる。
巌さんの作品は、俳人の後姿を絵の題材にした、滋味豊かな作品が多い。また、表情にそれぞれ違いのあるフクロウの版画も人気があるという。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
で60株のレンゲショウマが見ごろ
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伊那市西春近の山野草園ヒノキオ(飯島隼人園主)では60株のレンゲショウマが見ごろを迎えている。里山の斜面を切開いた1500平方メートルの園内のあちらこちらで咲き、8月中旬まで見られる。
キンポウゲ科、「蓮華升麻」と書く。細長い茎を伸ばし、大豆のようなつぼみを10数個つける。薄紫のハス(蓮)に似た花を下向きに咲かせる。
「標高が900メートルと高いので、花の色が冴えている。品があって、毎日見ていても飽きない」と飯島さん。
同園ではほかに、イワタバコやヤマユリが見ごろで、続いて、キレンゲショウマも黄色のラッパ状の花を咲かせる。