-
みやだブルーベリーまつり初開催
宮田村駒ケ原でブルーベリーを栽培するフルーツファームひおく、山玉農園、ウエストファームの3つの農園は12日から、栽培開始10年を迎えて「みやだブルーベリーまつり」を初開催している。21日まで。今までは各農園ともに出荷を主体にしてきたが、地元の新鮮な果実をじかに味わってほしいと企画。摘み取り体験ができ、初日から多くの人でにぎわった。
女性グループ「まみぃずベリー」が始めた同地区のブルーベリー栽培。もとは水田や牧草地だった耕地を活用しての挑戦だったが、枯れては植えなおすなど10年の間には色々な苦労もあったという。
その甲斐あって現在では収量、品質ともに安定し、味も高い評価を受けるまでに。
一般に広く開放しての摘み取り体験は初めてだが「宮田でもブルーベリーを育てていることを知ってもらい、より身近に感じてもらえれば」とフルーツファームひおくの樋屋喜代美さんは話す。
この日は、リンゴオーナーとして村内農家と契約する中京圏の家族らの収獲体験とも重なり、地元内外の人たちが摘み取りを満喫。
愛知県江南市から4人家族で訪れた山田英樹さんは「子どもたちにブルーベリーがなっている姿をみせることができて良かった」と話した。
入場料は6百円で食べ放題。持ち帰りは1キロ2千円。時間は午前10時から午後4時まで。問い合わせは樋屋さん090・1125・9003まで。 -
公共施設の美化に協力、大原区高齢ク「楽生会」
宮田村大原区高齢者クラブ「楽生会」は6日、ボランティアで村公共施設の美化清掃を行った。役場と村老人福祉センターの2カ所で、庭木のせん定や草刈り、ゴミ拾いなどして約30人が汗を流した。
同会は年に4回、社会奉仕活動を実施。多くの村民が利用する公共施設の美化にも毎年協力している。
知久昭夫会長は「小さくても自立を決めた宮田村。公共施設は村の玄関口でもあり、我々住民としてもできることで協力していきたい」と話した。
24日は大原区内でも清掃活動を行う予定だ。 -
秋の味覚、新サンマ早くも入荷
宮田村町三区の生鮮スーパー「こいち」に10日朝、秋の味覚を代表するサンマが早くも入荷した。前日に北海道根室・花咲港で水揚げされた初物を空輸で直送したもので、さっそく店頭に並ぶと品定めする買い物客の姿がみられた。
初物とあって卸値は1キロ2500円ほどと高値だが、同店は1尾490円と卸値と同程度の価格で提供。
サンマは比較的近海で獲れるため、原油価格高騰の影響を現在までは大きく受けていないといい、前林善一社長は「今年は比較的、型も大きい」と話す。
同店にはこの日、6キロが入荷。漁が最盛期を迎える8月末から9月に向けて入荷量も増え、徐々に値段は下がっていく。 -
田原市のメロンが給食デザートに、友好都市の農産物味わって
給食を友情のかけ橋に‐。宮田村宮田中学校の給食で、同村と友好都市を結ぶ愛知県田原市の農産物を取り入れる試みが始まった。10日は第一弾でデザートとしてメロンを盛り込んだ。今後も季節ごとに旬の農産物を仕入れて、生徒に味わってもらう考えだ。
村と田原市の農協マーケットが農産物の販売などで交流している点に、同校の小原啓子栄養士が着目。
9日には小原さんが実際に田原市まで足を運び、生産関係者らと懇談するなかで、同市産のメロン「ルビアレッド」を仕入れた。
「田原市は全国を代表する農産地。給食から友好都市のことを学び、輪を広げていくことも良いのでは」と小原さん。
「キャベツや菜の花、ブロッコリーと品目も多彩。毎月は難しいが、季節に1回ほどは田原産の農産物を給食に使いたい」と話す。
同校の給食は地元産食材の活用に熱心で、生産者との交流も実施。さらに世界の料理を献立に取り入れる日を設けるなど、学びや楽しさを盛りこみながら子どもたちの食を育んでいる。 -
涼を求めてそうめん流し
宮田村の福祉交流施設なごみ家で10日、夏恒例の流しそうめんが行われた。涼を求めて利用者や地域住民約30人が参加。次々と流されるそうめんをすくい、ワイワイにぎやかに舌鼓を打った。
若い親子の姿もあり、風流な伝統の食べ方に興味津々。水の上をすべるように流れてくるそうめんに歓声をあげながら、幼い子どもたちもパクリとたいらげた。
ボランティアが季節の野菜でつくったかき揚げも食し、ボリューム満点。「おいしいね」と笑顔が広がった。
1歳10カ月の伊藤彩羽ちゃんも大喜び。母親のさえ子さん=北割区=は「屋外でみんなで食べるのは楽しいですね」と話していた。 -
宮田高原に赤そばの花畑を
宮田村は、標高1650メートルに広がる宮田高原の誘客につなげようと、赤い花が咲くそば品種「高嶺ルビー」の栽培に乗り出した。同品種を開発した村内企業のタカノが協力。牧草地に育てるため、通常の農地とは違って土を耕さない「不耕起栽培」を採用した。順調にいけば平地よりも1カ月早い8月中旬に開花予定。客の入り込みが最盛期の夏季と重なるため「高原の早咲き赤そばとしても話題になれば」と、関係者は期待を寄せている。
役場職員とタカノの担当者が9日、現地で作業。高原キャンプ場から望める最適地にと、牛が放牧される北西斜面を選んだ。
今季は試験的に経過をみようと、時期をずらしながら25平方メートルを4区画栽培。この日は無肥料と有肥料に分け、2区画に種をまいた。
「様子を見るなかで来季以降は、さらに本格的な栽培につなげたい」と平沢正典産業建設課長。放牧牛の減少や頭打ちが続くキャンプ場利用者など課題も抱える同高原だけに「活性化の一助になれば」と期待は大きい。
タカノでは10数年前に標高2千メートルを超える場所で高嶺ルビーの栽培に成功しているが、「不耕起栽培」との組み合わせはテストケースともなる。
今回は牧草の上から種をまき、刈り取りながらからめていく播種方法で、通常栽培の約4倍の種を用いた。
同社企画室の北林広巳係長は「土に届かなかったり水で流れることもあるため種を多くした。気象や土壌条件も生育に関係するが、うまく花が咲いてくれれば」と話した。 -
大久保区民が地震体験車で大地震の揺れを体感
大地震の揺れを体験してもらい、日ごろの防災意識を高めてもらおう竏窒ニ宮田村の大久保区(小田切修区長)は6日、地震体験車の体験乗車を開いた。家族連れなどが朝から集まり、過去の大地震の揺れを体験=写真。改めて事前の備えの大切さなどを学んだ。
世界や国内で大地震により甚大な被害が発生している中、区民にもこうした時の対応方法を学んでほしいと今回の体験乗車を企画。 集まった区民は4人一組で体験車に乗り込み、さまざまな揺れを体験。
関東大震災の揺れを体験した小田切千寿さん(45)は「座っていたから良かったが、すごい揺れだった。これだけ揺れると危ないと実感した」と語った。
また、小田切区長(64)は「ほとんどの人たちは震度2、3程度の地震しか知らないと思う。『地震とはこういうものなんだよ』ということを知っておいてもらうことで、万が一の時、けがをせず、避難してもらえれば」と話していた。
同区では今年、ハンドマイクや照明、炊飯釜などといった防災グッズを県や村の支援金などを活用してそろえている。 -
梅が里ギャラリー「手づくり屋」でラベンダー祭り開催
季節の花でクラフトを楽しんでもらおう竏窒ニ、宮田村の住民有志が中心商店街の空き店舗に開設する梅が里ギャラリー「手づくり屋」で6日、「ラベンダー祭り」があった。訪れた人たちは、同店に作品を並べる作家の一人、市川明子さんに指導を受けながら、ラベンダースティックやラベンダーの花かご作りに挑戦。香を楽しみながら作品づくりを楽しんだ=写真。
今の季節、優しい香とその色で道行く人を楽しませてくれるラベンダーだか、そのまま放置され、枯れていくものも多い。そこで、このラベンダーを使って何かできないかと企画した。
この日は会員の自宅の庭などに生えている生花を使用。それをリボンと一緒に編みこむことで、香が楽しめるラベンダースティックと花かごに仕上げた。乾燥させると2、3年は楽しめるという。
参加者は「楽しいね」などと話ながらそれぞれの作品を仕上げていた。 -
デイ利用のお年寄りがかんてんぱぱで社会見学
宮田村社会福祉協議会のデイサービス利用者はこのほど、伊那市西春近の伊那食品工業本社北丘工場「かんてんぱぱショップ」を見学。寒天製造の一端にふれ、おいしいスイーツに舌鼓を打った。
例年この時期に同社「かんてんぱぱガーデン」内にある喫茶でお茶の時間を楽しんでいるが、今年は工場見学を追加。
1週間余りに日替りでデイ利用者が訪れ、ガラス越しに工場内の様子にふれた。
喫茶のさつき亭では好みのデザートなどを注文して、午後のティータイムを満喫。
おじいちゃん、おばあちゃんたちは「素晴らしい工場だね」と目を丸くしながら、会話も弾んでいた。 -
伝統の技が守る・スあばれ神輿・ス津島神社祇園祭控えて製作順調
350年余の歴史を誇る宮田村津島神社祇園祭宵祭りを19日に控え、主役となる「あばれ神輿(みこし)」の製作が順調に進んでいる。神輿は祭りの最後に神社石段から投げ落として・ス破壊・スするため、氏子3地区の大工が回り番で毎年新調するのがしきたり。今年は富田屋建築の伊藤秀雄さん(60)=町二区=が伝統の技を守りながら、ひとりで作り上げている。
大工になった翌年の21歳の時から数え、11回目の神輿づくりに励む伊藤さん。3年に1度の大仕事だが、確かな技術は師匠だった兄の邦雄さんから受け継いだものだ。
ひとりで作るようになって5回目。邦雄さんが他界して6年が経過したが、それでも兄弟一緒に作った時の記憶が脳裏によぎることもあるという。
神輿づくりは氏子の町一区、町二区、町三区の大工が当番で担当。後継者不足の悩みを抱えながらも、伊藤さんら昔気質の大工が毎年変わらぬ姿で忠実に再現する。
屋根の曲がり具合など難しい技術も多いが、伊藤さんは兄が常々言った「きれいさ」にこだわる。接着剤を極力使わず、大半を木と木の組み合わせで仕上げるのもその一端だ。
今年は6月末から製作を開始し、約2週間で8割がた完成。
祭り本番は奉仕者と呼ばれる多数の男衆が神輿を担ぎ、午後9時半ころにクライマックスの・ス破壊・スを迎える。 -
地元120人の大合唱と初共演、アンサンブル信州in宮田
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の定期演奏会は5日に駒ケ根市文化会館で開き、6回目にして初の地元合唱団との共演が実現。宮田小、中学校、高遠、赤穂両高校の児童生徒、さらに村内4つの声楽グループの121人が、プロの奏でる音色にあわせて満員の会場とともに歌声を広げた。
「子どもたちに本物の音楽を届けたい」と、住民有志の熱意で発足した同楽団。
6年目の夏を迎え「さらに地元密着を」と、合唱団とのコラボレーションを初めて企画した。
「ふるさと」と「千の風になって」の2曲を大合唱。一流奏者の演奏にあわせて観衆も一緒になって歌った。
コンサートマスターを務めたバイオリン奏者の浅井万水美さんは「6回も演奏会が続いたきたのは地元の協力があってこそ。村全体が同じ方向をむいている。既成のオーケストラとはまた違った良さがありますね」と話していた。 -
南割区がマレット交流大会を開催
宮田村の南割区は6日、交流マレットゴルフ大会を村マレットゴルフ場で開いた。小学生から70代までの区民28人が集まり、プレーを楽しみながら親ぼくを深めた=写真。
南割区は昨年から、区民の交流を図ることを目的としたマレット大会を開催している。今年は分館事業として企画したところ、昨年より多くのメンバーがエントリーした。
参加者は、各班に分かれてプレーを実施。急な坂が難所となっている22番ホールでは、苦戦する人も多く、ボールが下に戻ってこないよう、力いっぱい球を打っていた。
娘の梢さん、楓さんと参加した小田切京子さんは「今年初めて参加した。マレットゴルフは始めたばかりだが、できるだけ少ない回数でホールに入れられるように頑張りたい」と話していた。 -
2年ぶり復活の名水地ビール「伊勢滝の風」、発売記念パーティーで乾杯
宮田村の酒販店が共同企画した名水地ビール「伊勢滝の風」が4日、2年ぶりに発売を開始した。村内では飲み放題の記念パーティーを開催。約130人ができたてのビールをグラスに注ぎ、・ス復活・スを祝った。
標高1900メートルにある伊勢滝近くの湧き水を使用。村内でも秘められた名水として評判だが、一昨年の豪雨災害で林道が通行不能となり、採水ができず昨年は醸造を断念した。
今年は6月に酒販店活性化委員会ら関係者が現地で採水。新田区の南信州ビールで醸造を進めてきた。
パーティーでは参加者全員で乾杯し、ゴクリと一杯。町一区の女性は「おいしい水を飲んだ時のような・スサン・スとした後味が素晴らしい。伊勢滝に行ってマイナスイオンを浴びているような爽快感です」とグラスを空けていた。
伊勢滝の風は村内7店舗(入田細田酒店、喜多屋酒店、正木屋酒店本店、同バイパス店、伊東酒店、スーパーこいち、Aコープ宮田店)で販売。330ミリリットル瓶500円で、3千本限定。問い合わせは入田細田酒店(85・2105)まで。 -
アンサンブルin宮田定期演奏会
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は5日、6回目の定期演奏会を駒ケ根市文化会館で開いた。昼の部は上伊那各地の小、中学生約千人を無料招待。一般対象の夜の部は本格的なクラシックを届け、さらに地元合唱との初共演もあった。
今回は新たに管楽器を客演に迎え、より厚みを増した演目に。昼の部では、宮田小、中学校の子どもたちを司会に迎え、奏者とのトークも交えながら、音楽の楽しさ、素晴らしさを会場に伝えた。
バイオリンの竹中勇人さんは「今回はより子どもたちをはじめとして地域とのふれあいが深まった感じがしますね」と、演奏会を聴き終えた来場者と握手した。 -
夏まつり本番待ち遠しく、踊り練習に100人
今月20日に迫った宮田村のみやだ夏まつりを彩る宮田音頭などの踊り練習がこのほど、役場会議室であった。約100人が参加。本番に向けて熱心に励んだ。
春日悦子さん=町三区=と、伊藤みつ子さん=町二区=が講師。 踊り連として参加する各区の担当者や親子でまつりに臨む宮田小学校2年生の保護者らが、踊りの型などを繰り返し練習した。
「楽しんで当日はみんなで盛りあがりたい」と2年保護者代表の伊藤真弓さん。
今年から会場が役場横の村民グランドに移り、踊りの輪も一層華やかになりそうだ。 -
がんばれ!村の消防団、上伊那大会にむけて壮行会
消防操法上伊那大会(13日伊那市)ポンプ車の部に出場する宮田村消防団2分団3部=町三区河原町=の壮行会が3日朝行われ、清水靖夫村長らが出場団員を激励した。
小田切誠主将は「上位に入れるよう頑張りたい」と抱負。清水村長らは練習の成果を存分に発揮してとエールを送った。
村消防団の操法大会は先月22日に開き、優勝チームが上伊那大会への出場権を獲得。小型ポンプ車、ラッパの激励会は9日朝に予定している。 -
地域とともに子育てハンドブック作成へ
宮田村の住民グループ「いきねっと宮田」は今年度、若い親子を地域一体で支援しようと「子育て情報ハンドブック」を作成する。子育て中の親たちの生の声を拾いあげ、実際に取材や編集にも携わってもらう考え。4日には前段となるワークショップを村老人福祉センターで開き、どのような情報が欲しいか、育児中の母親たちの意見要望を聞いた。
ざっくばらんに会話しながら、自由な形で意見交換。
病院や子ども同伴可能な施設、サークルや各種相談など、若い母親たちは自分の今の生活に照らし合わせて、欲しいと思う情報を紙に書き込んだ。
「一緒に作り上げるプロセスが、子育ての原動力にもなるはず。多くの力で完成させたい」と、ハンドブック作成プロジェクトの吉澤小百合さん。近く発足予定の編集委員会にも、若い親たちに参加を呼びかけ、500部ほどを作成する。
いきねっと宮田は、村内の育児中の父母182人にアンケート調査も実施。病院や託児に関する情報を求める声が多く、ハンドブックに寄せる期待の高さも伺わせた。
県の元気づくり支援金の助成も受け、8月末にはフォーラムを開き、子育てネットワークづくりも視野にホームページの立ち上げも計画するが、奥田博子代表は「本当に必要な村ならではの情報を網羅し、地域と若い人が関わりを持つなかで子どもたちを育みたい」と話す。
ワークショップは7日も開く。問い合わせは村教育委員会子ども室沼野さん85・2314まで。 -
宮田小ふれあい委員会、プラムの里で交流
宮田村宮田小学校児童会ふれあい委員会は2日、村内新田区の介護老人保健施設プラムの里を訪問し、利用者のお年寄りたちと交流を深めた。
同委員会は校内の異学年交流を中心に活動しているが今回、「お年寄りとふれあいたい」と意見が出され、準備を進めてきた。
学級活動などで同施設を訪れた経験がある子どもたちもいて、慣れた様子で交流する姿も。
百人一首やだるま落しなど昔懐かしいおもちゃなどを持参して一緒に遊び、笑顔を広げていた。 -
5日に本番、アンサンブル信州in宮田がリハーサル開始
国内外の有望な若手演奏家が集まる宮田村の弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」は3日、2日後に控えた定期演奏会に向けてリハーサルを始めた。6回目を迎える今年の定演は、地元合唱との共演を盛り込むなど話題づくめ。管楽器を新たに客演に迎えるなど、本番を成功させようと団員、関係者が心ひとつに意気込んでいる。
「子どもたちに本物の音楽を」と、住民有志の熱意で発足した同合奏団。毎年の定演には一般向けのほかに、上伊那各地の小中学生を無料招待してコンサートも開いている。
この日のリハーサルも宮田小学校3年3組の児童が見学。プロの奏者の練習風景にふれ、音楽を心から楽しみながらも真剣に打ち込む様子を肌で感じた。
5日に駒ケ根市文化会館で開く定演では、一般向けの夜の部で地元の子どもたちを中心とした合唱と初共演が実現。
前東京音楽大学長で、今年から住まいも村内に移して音楽芸術監督を務める兎束俊之さんは「合唱した子どもたちの記憶は大人になってからも残るはず。より地域と密着した合奏団になれば」と、今回の定演にいつも以上の期待を寄せる。
5日は午後2時から子どもたち対象のコンサート、6時からが一般対象で合唱共演のほか、バッハやドボルザークの名曲を奏でる。
入場料は前売り3千円、当日3500円で宮田村民会館ほか、駒ケ根市文化会館、飯島町文化館などで取り扱っている。問い合わせは加藤テレビ85・4220へ。 -
北川製菓の洋菓子が全国菓子大博覧会で名誉総裁賞
北川製菓(本社駒ケ根市)の洋菓子「ドゥスールカスタード」が、寛仁親王が名誉総裁を務める4年に1度の全国菓子大博覧会で名誉総裁賞(技術部門)を受けた。北川浩一社長は「品質が評価されてうれしい」と喜んでいる。
ドゥスールカスタードはカスタードクリームの入ったソフトケーキ。
賞味期間は60日と長いが、柔らかな食感を損なうことなく作りたての味わいが楽しめる人気商品で、スーパーやコンビニ、キヨスクなどで販売している。
同博覧会は全国の菓子に関連する組合が開き、今回は兵庫県姫路市であった。同製菓は初出展で、数ある全国の名菓を抑えて快挙を成し遂げた。
先日発売を開始した焼きドーナツに続き、もち入りアンドーナツなど新製品の開発も次々と進んでおり、「受賞を契機に今後も開発型の企業としてまい進していく」と北川社長は話した。 -
2年ぶり宮田高原キャンプ場再開、さっそく地元宮田小6年が飯ごうすいさん
一昨年の豪雨災害で林道が崩落し休止していた標高1650メートルに広がる宮田村の宮田高原キャンプ場が1日から、2年ぶりに本格営業を再開した。2日にはさっそく地元宮田小学校6年生が野外体験学習で訪れ、はんごう炊さんなど楽しんだ。
6年生はオリエンテーリングで高原内を散策。丘の上で「ヤッホー」と叫ぶなど用意された関門をクリアし、自然にふれながら楽しくはんごう炊さん用の食材をゲットした。
火をおこし、ご飯を炊いた子どもたち。協力して完成させたカレーライスは格別な様子で、舌鼓を打った。
中央アルプスを望む雄大な高原として自然派キャンパーの支持も得る同高原。
キャンプサイトのほかにログハウスもあり、牛の放牧や遊歩道、少し足をのばせば黒川渓谷などもある。
近年は利用客が1500人ほどだが、村内では大切な観光資源として見直す動きも始まっており、赤そばの試験栽培も近くスタートする。
村産業建設課によると既に20件以上の予約が入っているという。9月末まで営業。予約、問い合わせは高原管理室85・2683まで。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」、2年ぶり4日に発売開始
宮田村の酒販店が共同企画した名水地ビール「伊勢滝の風」が4日、村内7店舗のみで発売を開始する。当日は飲み放題の発売記念パーティーを村内で開催。2日は醸造する新田区の南信州ビール駒ケ岳醸造所でビン詰め作業があり、初回出荷分の500本を準備した。
標高1900メートルにある村内でも評判の湧水を使用。昨年は一昨年の豪雨災害の影響で採水ができず、2年ぶり3回目の醸造となった。
6月初めに関係者が協力して採水し、仕込みを開始してから約1カ月。
順調に発酵熟成し、「華やかな香りを残しつつ、キレのあるのどごしが味わえる。伊勢滝の水を感じられるビールに仕上がった」と、同醸造所の竹平考輝所長も太鼓判を押す。
千リットルの限定発売で、価格は330ミリリットルビン一本500円。4日午後6時半からは、オードブルなども用意してJA宮田支所で発売記念パーティーを開く。
会費は2千円で、チケットは「伊勢滝の風」を取り扱う7店(入田細田酒店、喜多屋酒店、正木屋酒店本店、同バイパス店、伊東酒店、スーパーこいち、Aコープ宮田店)で販売中。
問い合わせは入田細田酒店85・2105まで。 -
いきねっと宮田が4、7日に子育てワークショップ
地域の身近な課題に取り組む宮田村の住民グループ「いきねっと宮田」は4日と7日に、子育てワークショップを開く。さまざまな声を拾いあげ、今年度中に作成する子育てハンドブックに反映させていく。
ハンドブックは村内の子育て世代の保護者に配布を予定。身近な情報を盛り込みながら、若い親たちを支援していく一冊に仕上げる計画だ。
ワークショップでは語らいながら、ブックに掲載していく内容などへの検討を深める。
4日は午前10時から村老人福祉センター、7日は午後7時から村民会館。
県の元気づくり支援金の助成事業で、同グループは地域連携で子育て支援の拡充を目指したい考え。手始めとなるワークショップへも幅広い参加を呼びかけている。
問い合わせは村教育委員会こども室沼野さん85・2314まで。 -
生産者交え保護者が給食試食
宮田村宮田小学校PTA父親母親委員会は今年度、保護者対象に給食試食会を開いている。自校で調理する村の学校給食の良さにふれながら、農産物を食材として提供する村内の生産者とも交流。「子どもたちのために」と取り組む現場の姿に理解を深めつつ、家庭の・ス食育・スを見直す機会にもしている。
試食会は昨年度から始めたが、今年度は生産者との会食を初めて盛り込んだ。27日には2、3年生の保護者が対象で、調理や子どもたちの配膳の様子なども見学した。
学校栄養士の滝澤きぬゑさんと、生産者でつくる「学校給食を育てる会」の吉澤小百合さん、有賀絹代さん、小田切靖子さんを交えて試食。
滝沢さんは栄養バランスに配慮して給食献立を考えていると説明し「家庭でも子どもたちの成長を心がけて食事をつくって」と呼びかけた。
吉澤さん、有賀さん、小田切さんは、食材提供に限らず児童と農産物の栽培も通じて交流を深めていると紹介し「喜んでくれる子どもたちの顔が忘れられない。それがパワーになります」と話した。
試食を終えた母親のひとりは「家でできない部分を給食でカバーしてくれている」と感想も。同委員会の平澤澄子委員長は「家庭に帰ってからも、親子の共通の話題として食事を考えてもらえれば」と話した。 -
定数と同じ8人が無投票当選、宮田村農業委員選挙
宮田村農業委員会選挙は1日告示し、定数と同じ8人の立候補により今回も無投票で全員の当選が決まった。内訳は現職2人と新人6人で全員男性。任期は20日から3年間。
当選者は届け出順に次の皆さん(氏名、年齢、地区名、当選回数の順)。
小田切暢明(62)=中越区(1)=、鈴木幸雄(62)=北割区(1)=、小林定義(57)=南割区(1)=、田中賢一(61)=大田切区(2)=、小田切多聞(64)=新田区(1)=、宮嶋正明(64)=町三区(1)=、吉澤要祐(53)=大久保区(1)=、保科充(70)=町二区(4)= -
宮田小6年1組がけん玉道選手権予選で大活躍、田中翔子さんが全国の舞台へ
宮田村宮田小学校6年1組は29日、全国少年少女けん玉道選手権大会甲信越北陸ブロック予選(上田市)に出場。女子の部で田中翔子さん(11)が優勝し、8月末に東京で開かれる全国大会への切符を手にした。男子3人、女子6人が決勝トーナメントに進出する大活躍で、チーム戦も1位から3位まで上位を独占した。
田中さんは公式戦初挑戦。一回戦から決勝までストレートで完勝し快挙を成し遂げた。
「緊張したけど、自分のリズムで焦らずに戦えた」と振り返り、「クラスの仲間の分も頑張り、全国大会では優勝したい」と意欲を燃やした。
同じ女子の部で3位小田切陽子さん、4位本田彩乃さん、5位浦野優花さん、7位小木曽茜さん、8位に宮下結里香さんが入り、6年1組が上位を独占。
男子の部でも3位に太田智也君、6位に保科仁平君、7位に加藤航君が入賞した。
全国大会には競技種目がない団体のチーム戦も、太田君、保科君、加藤君で組む「ミヤダーズ」が優勝。
2位には福澤風歌さん、平澤瑠菜さん、小木曽茜さんの「mezzo‐forte」、3位には本田彩乃さん、加藤舞香さん、浦野優花さんの「ハニーフラワー」が入った。
5年生からクラス全員でけん玉を始めてわずか1年余り。ブロック予選には遠方で参加できない児童もいたが、クラス一丸となった日々の練習の成果は大きく花開いた。
他校で全国優勝の選手を育てた経験もある担任の三澤稔教諭は「短期間でみんなここまでよく上達した。ほめるしかない。快挙ですよ」と目を細めた。 -
情報発信に官学の連携強化へ、宮田村と日福大が研究会発足
宮田村と日本福祉大学は29日、「宮田村情報発信事業研究会」を名古屋市中区の同大学名古屋キャンパスで発足した。村おこしの一助にと官学の協力により98年に始まった同事業は10年目を迎えたが、7月の津島神社祇園祭をインターネット中継で配信するなど一部にとどまっており、研究会を組織することでさらに連携強化して取り組みたい考えだ。
研究会には千頭聡教授ら学校関係者、現役学生、発信事業に関わったOB、さらに村からは情報発信を始めるきっかけをつくった同大OBで宮田村議の天野早人さん、村総務課の赤羽和人係長の計10人が参加した。
今までの経過を降り返りながら課題を検証。インターネット配信を一つのツールとして全国に宮田村をPRしようと理念を持って事業を始めた経緯もあり、10年を契機に改めて仕かけづくりを行っていこうと確認した。
村は今後、福祉や商工観光など担当部署の範囲も拡大させて研究会に参画させたい考え。赤羽係長は「大学の持っているノウハウ、頭脳を幅広くむらづくりに活かせたら」と期待を寄せる。 -
高校野球・赤穂
2年生が主体の若いチームを引っ張るのが、攻撃の基点となる主将で3年の高嶋。中軸の土橋まで手堅くつないで得点を狙う。長打力、機動力に多くは望めないが、春からの練習で次を狙う走塁の意識も高い。犠打などを正確に決めて好機を積み重ねる。
投手陣は左上手から繰り出す鈴木、右下手投げの田中と、タイプが違う2人が揃う。主戦を決めずコンディションが良い方を先発に起用するが、試合状況によって継投もある。
四球で大量失点につながる試合もあったが、課題だった制球力も向上しつつあり、緩急をつけた組み立てで打たせて取る。
昨夏は投手を務めた地元は二塁にコンバート。高嶋と組む二遊間が守りの要で、的確な送球をナイン全員で取り組んできた。2年生バッテリーを堅守で盛り立てるのが勝利に直結する。
春から徹底してきた・ス一球勝負・ス。「正確性、粘り強さが、大会までにあとどれだけ上積みできるか。勢いに乗れば、良い自信になってつながっていくはず」と山岸監督は、今も成長過程のナインに期待する。
初戦は坂城と長野オリンピックスタジアムで午前10時から。
◆高嶋学主将
3回戦突破が目標。思いっきり楽しくやりたい。甘い球が来たら初球からどんどん攻める。2枚の投手と守備が安定すれば、いい試合ができるはず。 -
カジカ棲む清流に、自然を呼び戻す会が放流
宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)は28日、自家養殖したカジカの稚魚約300匹を村内の河川9カ所に放流した。魚影を復活させようと取り組んでいるもので、「大きく育てよ」と送り出した。
清流の石の下に棲むカジカ。コンクリート護岸によるU字溝化が進んだ昭和40年代の河川改修などにより、一時は追われるように姿を消した。
同会は15年ほど前から成魚、5年前からは自分たちで育てた稚魚の放流を始め、今では市街地を流れる小田切川にも魚影が戻ってきた。
今年は新たに大沢川や、石積みが残る水路へも放流を拡大。孵化して3カ月余り1・5センチほどの小さな稚魚を川へ放した。
「昔は村内のどの川にもカジカがいた。よくモリで突いて取ったものさ」と会員。
3年ほどで体長15センチまでに成長するというが、加藤会長は「村内の川は水質も良く環境は抜群。今後は石積みが残る河川水路の調査も進めたい」と話した。 -
クラス一丸けん玉で全国目指して、宮田小6年1組
宮田村宮田小学校6年1組は29日、上田市で開かれる全国少年少女けん玉道選手権大会甲信越北陸ブロック予選に出場する。全国大会の出場権獲得を目指し、目標は優勝。日々の練習の成果は着実に力となって備わってきており、本番に向けて集中力も高めている。
5年生の時からクラス全員で始めたけん玉。全国につながる今回の大会は、遠方のために全員出場は叶わなかったが、28人中17人の児童が挑戦する。
総合学習の時間を主に使って練習を続け、27日は本番さながらの対戦形式。
大会に出場する、しないに関わらずいつも通りに全員で励み、6年1組一丸となって優勝しようと意欲を燃やした。
全国大会は各ブロックの男女個人戦。優勝者のみが出場を許される狭き門だが、担任の三澤稔教諭は「みんなが優勝を狙えるレベルにある。あとは精神力。大会を楽しむことができれば結果はついてくると思う」と期待を寄せる。