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西小5年生が田植え経験
総合的学習で米づくりを進める中川村西小学校5年生(斉藤圭子教諭、30人)は28日、学校東側の水田7・5アールで、保護者の手を借りながら、手植えによる田植え体験をした。
短パン、裸足で、田の畦に集合した児童らは、児童の祖父、久保田幸男さんから「3、4本ずつ、15-18センチ間隔で、深植えしないように」と指導を受け、15センチ前後に生育した「モチヒカリ」の中苗を持ち、田に張られた綱に沿って植えはじめた。
児童らは「カエルがいた!」「虫がいる」などとにぎやかに作業を進めた。
また、田の畦にお茶道具を持ち込み、野良のお茶も楽しんだ。
今後、水管理は地域の水守に依頼し、秋には稲刈りを楽しみ、収穫した米でもちをついて収穫祭を行う計画とか。 -
高遠美術館入館者45万人達成
今年10月で開館15年となる伊那市の信州高遠美術館は27日、入館者数45万人を達成した=写真。
高遠町出身の画家・原田政雄氏が近現代作家の作品を寄贈したことに伴ない建設された同美術館には、原田氏か譲り受けた作品のほか、中村不折、池上秀畝などといった高遠町にゆかりのある作家らの作品など約900点が収蔵されている。歓桜期を中心に年間で約3万人の入館者が訪れており、05年4月27日には入館者40万人を達成。入館者の中心は県外者だが、イベントや企画展の時には伊那市や駒ヶ根市などから訪れる人も多くなるという。
45万人目の入館者となった岡谷市の宮坂道さん(74)は「桜の名所として高遠城址に来ることはあったが、美術館は初めて。風林火山が話題となり、高遠城址もこれからもっと浮上してくると思う。それとともに美術館も発展するように願いたい」と話していた。
また、宮坂さんの孫で小学5年生の優希ちゃんが44万9999人目に、伊那市富県の池田明宏さんが45万1人目となり、それぞれ記念品を受け取った。 -
東伊那小でプール清掃
本格的な夏を前に28日、駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で児童らがプールの清掃を行った。明るい日差しの下、水着の上にTシャツなどを着た児童らは水を抜いたプールに入り、たわしやぞうきんを手にして底や内壁にこびりついた泥や落ち葉などをきれいに取り除いた=写真。児童らは時折水の掛け合いっこなどをして歓声を上げながら「まだ少し寒いね」「暑くなったら思い切り泳ぎたいな」などと明るい笑顔で話し合っていた。
同小のプール開きは6月14日の予定。 -
・ス児童を守る・ス宮田小教職員が防犯訓練
宮田村宮田小学校は、不審者侵入を想定した教職員対象の防犯訓練を開いた。校内と教室侵入の2パターンを用意し、いかに児童の身を守るか実践で学んだ。
校内侵入を想定した訓練では、不審者役も教員が扮して実施。大声で廊下をわめき散らす不審者の心情観察にまで迫った。
逆上させないように接する対応役の教職員だが、距離感の保ち方など難しさも。
終了後、訓練を見守った宮田村駐在所の署員は「不審者に柔らかく接する初期の対応は良かった。相手がどのような状況であるか、観察して対応することも大切」と指導した。 -
信州大学農学部に食と緑の科学資料館「ゆりの木」がオープン
信州大学農学部が60周年記念事業として整備を進めてきた「食と緑の科学資料館・ゆりの木」が26日、構内の一角にオープンした。開所式には関係者など約200人が集まり、展示された貴重な学術標本などを見学した。
同館は農学部の教授陣がそれぞれに所持していた植物や動物の資料、標本を一元的に管理・活用するために整備を進めてきたもの。また、地域連携の拠点にも位置付けており、ただ一般公開するだけでなく、資料を活用した公開講座の開催、子どもに対する自然教育への開放などにも取り組むことを計画している。
目玉の一つであるチョウの標本は、県内に分布するものから世界に分布するものまでがそろっており、東南アジアなどに分布する「キシタアゲハ」は、現在確認されている16種の雌雄がすべてそろっている。この標本を提供した森林科学科の岡野哲郎教授は「島によってチョウの形がどう違うかを比べることができるなど、学術的な視点から見ることができるのがこの資料館の特徴」と話していた。
今後はさらに整備を進め、所蔵品を増やしていく。
同館の開館時間は平日の午前10時縲恁゚後4時。
問い合わせは事務室(TEL77・1350)へ。 -
高遠高校校名検討へ
伊那市の高遠高校で25日、第3回将来の高遠高校を考える会(会長・小坂樫男伊那市長)があり、新カリキュラムの導入(08年4月)に合わせて校名を検討したいとする学校側の提案を承認した。これに伴い、同校では6月22日まで校名を募集し、新しい校名を用いるのか、現在の校名のままとするのかを検討していく。
魅力ある高校作りへの取り組みとして同校は05年、高遠高校関係者に対して将来像などに関するアンケートを実施。その中で▽特色を生かしたコース制の導入▽校名検討に対する要望竏窒ネどがあり、校内検討委員会を設けて新カリキュラムや校名に関する検討を進めてきた。
その結果を今年2月に開いた「将来の高遠高校を考える会」で報告。新カリキュラムの導入とともに校名検討についても提案したが、校名については一部の参加者から疑問の声が挙がるなどしたため、調整期間を設けて同窓会や振興会との話し合いを行ってきた。
会の承認を受けて福沢務校長は「歴史もあり、個性のあるコース制を導入している高校はここだけ。ぜひ学校として残していきたい」とコメント。一方校名検討については、節足な議論は避けて慎重な話し合いを重ねたいとしている。
募集内容は(1)校名(2)その校名の推薦理由竏窒フ2点で、現在の校名が良い場合は応募用紙校名欄に「高遠高校」と書いて応募する。
応募締切り後、同校職員らによる一次選考、将来の高遠高校を考える会などによる二次選考を行う。
応募先は〒396竏・293伊那市高遠町小原824高遠高校校名係(TEL94・4262、FAX94・1210)。 -
駒工生徒2人が国家資格取得
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)のいずれも情報技術科2年の川頭匠君(16)=駒ケ根市赤穂福岡=と福島裕也君(16)=飯島町飯島中町=は国家資格の初級システムアドミニストレータ試験に合格した。25日、本間校長が校長室で2人に合格証書を手渡した=写真。2人は「こつこつ勉強したのが報われた」「勉強の時間が足りなかったので合格できると思っていなかった」とそれぞれ喜びを語った。同校は生徒の資格取得に力を入れているが、この資格で2人同時に合格したのは初めてという。
試験はパソコンやネットワークなどを駆使する情報処理技術者としての知識と技能を問うもので、4月に行われた。合格率は31%で、このうち高校生ではわずか13%という狭き門だった。 -
七久保小全校で飯ごう炊さん、
飯島町七久保の七久保小学校は24日、千人塚公園で、全校飯ごう炊さんに合わせ、6年生31人は桜保護活動を、1縲・年生は公園内の美化活動に精を出した。
七久保小学校は今春、町振興公社が呼びかけた桜ファミリーに応募し、駐車場内の八重桜6本を管理している。
全体会で信州いいじま桜守の宮下会長は「担当する桜を友達と思って手入れを」と呼び掛け、樹木医の宮嶋紀義さんは「桜の開花しているのはわずか1週間だが、残りの358日を大事に手入れしてやると、来春には美しい花が咲く」と述べ「木の周りの草を刈り、お礼の肥料をやってほしい」と作業内容を説明した。
6年生は桜守の会員に教わりながら、草かきで桜の根元の草を刈り、即効性肥料を丁寧にまいた。
この後、班ごと桜の木の下に陣取り、昼食づくり。穴を掘って、かまどを作り、飯ごうでご飯を炊き、ジャガイモやタマネギを入れ、隠し味を効かせたシーチキンカレーを作った。 -
【朝の学舎】木は自然の贈り物
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中川東小「青葉給食」
五月晴れ、青葉、若葉の校庭で24日、中川村の中川東小学校は「青葉給食」、西小学校は「さつき給食」を行った。
この日の献立は、野外で食べやすいようにと、主食は「いなり寿司と太巻き」。鶏の唐揚げ、キュウリとカニかまぼこのサラダ、運びやすいようにと、牛乳は紙パック、デザートは子どもたちに人気のヨーグルトなど。
それぞれ、仲良し班で桜の木の下にシートを敷いて、給食を囲んだ。班長の「いただきます」のあいさつで、一斉に食べ始めた。
子どもたちは緑豊かな景色、おいしい空気と一緒に、給食を味わった。 -
「ネイチャー伊那谷」第13回写真展
駒ケ根市、飯田市などに在住するアマチュア写真家のクラブ「自然写真集団ネイチャー伊那谷」(片桐勝彦会長)は第13回写真展「自然賛歌」を駒ケ根市の市立博物館市民ギャラリーで27日まで開いている。中央アルプス駒ケ岳をはじめとする大自然の四季折々の表情を見事にとらえた作品のほか、コマウスユキソウ、ミヤマキンバイなどの愛らしい高山植物を撮影した写真など、会員7人が思い思いに撮影した自信作約70点を展示している。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時(最終27日は午後4時30分)。問い合わせは同館(83・1135)へ。 -
宮田中、毎月各国の料理を生徒たちに
宮田村の宮田中学校の給食で月に1回、世界各国の料理を味わう取り組みが始まった。23日はオーストラリア料理で、初めて味わう異国の食べ物に生徒たちは興味深げ。企画した同校の小原啓子栄養師は「食を通じて世界に目を向け、新たな発見を感じてもらえれば」と“食育”に広がり持たせる試みに期待を寄せる。
オーストラリアの食卓に欠かせない「べジマイト」と呼ばれる野菜エキスを発酵させたペースト状の食品と、同国民がファーストフード感覚で気軽に食べる「ミートパイ」を給食メニューに盛り込んだ。
同国出身で本年度の同校ALT(語学指導助手)のアダム・コラールさん(34)が、生徒たちに母国の料理を紹介。ランチルームで全校一緒に味わった。
べジマイトはパンにバターと一緒に塗って食べたが、オーストラリアの納豆と呼ばれる味は、生徒たちにとって“未知との遭遇”。好みは分かれたが、2年生の服部裕明君(13)は「みそみたいな味がして、とてもおいしい。給食でいろんな国の食文化が味わえて楽しい」と話した。
「自分の国では当たり前でも、他の国では違う。食事によって文化の違いを知ることは、とても重要なことに思う」とアダムさん。
食材の入手など苦労は多いが、子どもたちのためにと小原栄養師や給食調理員。来月はカリブ海の国の料理を予定する。
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ALTのアダムさんから話を聞き、生徒たちはオーストラリアの味に舌鼓を打った -
みそづくり 伊南こども劇場
駒ケ根市の伊南こども劇場(北村和枝運営委員長)は19日、飯島町田切の井口明夫さん宅で、恒例のみそづくりを行った。
会員親子、12組約30人が参加した。前日、昨秋、同地区で収穫した30キロの大豆を洗い、水に浸け、水分を十分含ませた。
午前5時から、大釜で煮始め、午前9時に煮上がった。子どもたちは煮えたばかりの大豆を試食させてもらい「甘くて、おいしい」と大喜び。
煮えた大豆は子どもたちも手伝い、みそ潰し機(チョッパー)に掛け、粗熱を取って、21キロのこうじと塩11キロを混ぜ、煮汁を加え、耳たぶほどの柔らかさにして、みそおけに仕込んだ。
この後、各家庭に持ち帰り、直射日光が当らない暖かい所に置き、10月末まで熟成させると、手作りのみそが食べられるという。
作業終了後、昨年の手作りみそを使った豚汁を囲んで昼食。「やっぱり、手作りみそは一味違う」と食も進んだ。
場所を提供し、指導に当った井口初江さんは「地元の大豆を使い、添加物を一切使わない手作りみそは、シンプルで昔ながらのあきのこない味。おけにササを敷くと、防腐剤代わりになる」と話していた。 -
箕輪町食生活改善推進協議会
箕輪町食生活改善推進協議会は21日、07年度総会を町保健センターで開き、本年度の事業計画、予算案などを承認した。
事業計画は視察研修や大会、「食と健康を考えるつどい」への参加。地域での日常活動は伝達講習会、ファミリークッキング、ヘルスサポーター21、男の料理教室、ボランティア(ふれあい広場、離乳食教室)。町への協力は保健センター栄養指導室の清掃、健康づくり推進週間など各種事業への参加など。
予算は収入、支出の各総額が8万3162円。
会員67人。07年度役員は会長が小林節子さん、副会長が前川紀美子さん。小林会長は、「食育、メタボリックシンドロームなど食の問題が言われている。各種講習や大会に参加し、自分の健康、家族の健康、地域の皆さんの健康と、輪を広げていきたい」とあいさつした。 -
高遠、長谷中で不審者対応訓練
伊那市の高遠中学校(唐沢正吉校長、182人)と長谷中学校(西巻健史校長、50人)は16日、不審者侵入を想定した対応訓練を開いた。伊那署の協力を得て訓練を実施。生徒や教員らは対処方法などを確認し、緊急時に備えた。
高遠中では、授業中、2階の教室に同署職員が扮(ふん)する不審者が侵入した想定で実施。摸造の刃物を振りかざした不審者を担任の男性教諭が椅子などで動きを止めている間、生徒らは避難した。その後、3階へ逃げた不審者は、連絡を受けて駆け付けた他の男性職員らによって取り押さえられた。その間に全校生徒は体育館に避難した。
反省会で高遠町交番の岩井智昭交番所長は「不審者はどこから侵入してくるか分からないので臨機応変な対応をして。不審者の行動には決まりがない」と注意。唐沢校長は「自分の命は自分で守るための方法を普段の生活の中で、いつでも対応できるように意識し、考えることが必要」と話した。
本年の4月末現在、同署管内で発生した児童・生徒が被害を受けた犯罪の認知件数は7件(前年比同)で、そのうち声掛け事案は3件(同2件減)、わいせつ行為は4件(同2件増)。校内への侵入事件は発生していない。
##(写真)
不審者をサスマタなどを使って取り押さえる職員ら(長谷中学校) -
カレーづくり楽しむ 西春近南小飯ごう炊さん
伊那市の西春近南小学校(唐沢武彦校長、163人)は21日、同地区の休み平キャンプ場で全校参加の飯ごう炊さんを開いた。全学年の児童が混じった班割り構成でそれぞれがカレーライスを作り、味わった。
同小学校で恒例の班ごう炊さん。5月中旬に企画したが降雨の影響で延期になっていたが、この日は待ちに待った晴天。児童たちは、学校からキャンプ場への約1時間半の道も楽しみながら歩いていった。
キャンプ場に着くとそれぞれの班でカレーライスづくりに挑戦。高学年の児童が中心となって役割を果す中で1年生も野菜の皮むきなどを分担する活躍をみせた。料理が完成するとそれぞれが舌鼓を打ちながら会食した。
6年生の宮下永輝君(12)は「低学年につくり方を教えるのは難しかったけど皆で料理したカレーの味はおいしい」と話していた。
完成したカレーをご飯の上に盛って完成 -
宮田中で防犯訓練と護身術講習会
宮田村の宮田中学校は22日、不審者の校内侵入を想定した防犯訓練と護身術講習会を開いた。全校生徒が参加して不審者に手をつかまれたり、抱きつかれた場合などの対処法も学習した。
駒ケ根署員の指導で安全に逃げるための護身術を体験。友達同士2人1組になって、自分よりも力が強い人にどう対処するか実践法式で学んだ。
「護身術は相手を撃退するものではありません」と同署員。生徒たちは繰り返し練習し、万が一の心構えも強くした。
防犯訓練は署員扮する不審者が校内に侵入したと想定。教諭数人が駆けつけたが、暴れる相手に手こずり緊迫した内容に。
ようやく取り抑え、息を切らせる職員もいたが「昨年の訓練よりも適切に対応できた」と話した。
各学級は教室入口に机などでバリケードをつくり、不審者が侵入できないように訓練。校内放送で不審者確保を確認してから、全校生徒は無言で体育館に避難した。
同校では近年、防犯訓練と護身術講習会を組み合わせる形で、生徒、教職員の安全対策と意識向上を図っている。 -
中川村教育長、松村正明さん(62)
「教育長の仕事は公民館や文化財、学校教育と多岐に渡っている。頭の中に常に入れておく内容、目を届かせる範囲が各段に広い」と就任1カ月の感想を。
1944年中川村片桐田島に生まれ。「子どもが好きで、創造し作り出すことに関心があり、教員になろう」と、信州大学教育学部に進み、卒業後は上田二中学校に社会科教諭として赴任「学級経営の難しさを痛感し、先輩教諭から社会科指導のあり方を徹底的にたたきこまれ、鍛えられた」。
隣村の大鹿村大河原中学校では小規模校のため、社会科、国語、英語、体育、美術と、色々の教科を教えることでき、楽しかったとか。
伊那中学校を経て、松本市の信大附属中学校へ「全県から意欲ある人々が集まり、人との巡り会い、関わりの中で刺激を受け、人的財産を蓄積できた」。
その後、長谷小学校へ、初めての小学校で5年生を受け持った。「初めは中学校のくせが抜けず、言葉遣いに気を使ったが、慣れるに従い、思いきり自由にやらせてもらった。炭焼きに挑戦したが失敗、いろいろな人に助けられ、経験者に教わりながら、焼けるようになった。5年間もいたので、児童ばかりでなく、家族もわかるようになった」とか。
87年、赤穂小学校に転任し、初めて1年生を受け持ったり、教務主任として、赤穂南小学校への分離も経験した。
94年、赤穂南小学校の開校に合わせ、教頭として多くの同僚と一緒に南小に移った。「開校準備は時間との競争で大変だった。寝る間も惜しんで、動きまわった。開校に出くわすなんて、一生に1度あるかどうかの巡り合わせ、貴重な体験をした。開校し、子どもたちが登校してきて、初めて、学校に魂が入ったと感じた」とか。
研究校と言われる長野市三輪小学校に校長として赴任「どのように足が地についた研究をするか考え、公開研究会を行なわず、地道な発表会にした」。 続いて、伊那市東春近小学校長に「地区協の力が大きく、学校からの要望はものの見事に実現した。地域が学校を大切に思い、支えてくれていることを痛感した3年間だった」。
隣町の飯島中学校では再び、中学校に戻り「数学をさんすうと言ったり、優しく、丁寧に話したりと、中学の感覚に戻るのに、少し時間が掛かった。あいさつ、清掃、歌声、読書を根づかせることに心を砕いた」
退職後、05年10月から、村公民館長を務め、07年4月教育長に就任した。
「『人は人によって人となる』に言い尽くされるが、教育のいきつくところは『人』。教える側も、教わる側も一方通行でなく、信頼関係を築き、相互に高まる関係であってほしい」と希望する。母と妻の3人暮らし -
「Beauty-美しきもの」が撮影終了で関係者慰労会
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の撮影がほぼ終了し、21日夜、飯島町のJA上伊那Aコープ飯島店で、後藤監督をはじめ、主演の片岡孝太郎さん、片岡愛之助さんら俳優、スタッフ、地元関係者ら百人余が参加し、関係者慰労会を開いた。村歌舞伎保存会主催。全ての撮影は22日で終了、7月末までに完成させ、公開は秋以降の予定。
後藤監督は「秋、冬、春の3シーズンのロケは明日1日を残すところとなった。スタッフやキャスト、地元の皆さんの協力でここまで進めることができた。特に『成功させる会』を中心に、5千万円余のカンパをいただいた」と感謝し、関係者の労を労った。
主役の片岡孝太郎さんは「自然の中で健康的に仕事ができた。ぼくにとって、最高に楽しいかった」。片岡愛之助さんは「200人縲・00人のエキストラが集まっていただき、映画を盛り上げてくれた」。歌子役の麻生久美子さんは「歌子は魅力的な女性。この役を演じられて幸せ」と、それぞれ感想を交えながら、感謝の気持ちを伝えた。
この後、伊那市の白鳥副市長の発声で乾杯。撮影中の苦労話や楽しい話をさかなにおいしいお酒を酌み交わし、互いに労を労い、充実感を味わった。 -
いのち」をテーマに南信合唱祭
駒ケ根文化館で20日、「いのち」をテーマに、第63回南信合唱祭があった。南信各地から23団体が出演、混声、女声合唱など特長あるハーモニーを披露し、歌う喜び、聴く楽しさをたん能した。南信合唱連盟主催。
全員で「大地讃頌」でオープニング。アフリカンドラム・ジュボー・ド・コマガネの勇壮な響きで盛り上げ、、すずらん少年少女合唱団はさわやかに「瑠璃色の地球」を歌った。
混声合唱団明日歌は「最上川舟歌」を洗練されたハーモニーでつづり、飯島女声コーラスは祈りの歌「アメイジング・グレース」をしっとりと歌い共感を呼んだ。
最後に伊那女声コーラスが「こんな美しい朝に」を披露、余韻を残して、合唱祭の幕は下りた。 -
上伊那地区PTA指導者研修会
上伊那地区PTA連合会は20日、07年度PTA指導者研修会を赤穂小学校で行なった。上伊那の37小学校14中学校から同会理事ら約80人が参加し、「子どもの笑顔のために、自らいきいきと光り輝く、PTA活動を実現するために」をテーマに、全体会と分科会で意見交換した。
全体会で、伊那教育事務所の佐々木光男所長は「児童生徒の学力や体力低下、いじめ、不登校、子どもの安全確保など、教育現場は諸問題が山積している」と現状に触れ「教え込む教育から、自ら学び、自ら考える教育への転換に向け、家庭と学校、地域がますます連携しなくてはならない。その中心的役割を担うのがPTA」と述べ、有意義な研修会になるように期待した。 この後、前年度のPTA役員3人が、PTA活動を通して、感じたこと、課題、要望などを発表した。
また、8会場に分かれ、各学校のPTA活動やメディアリテラシー、学校図書館、PTA新聞、遊びとスポーツ-など8テーマで真剣に話しあった。 -
箕工で新高校のための新校舎建設始まる
高校改革プランに伴い08年4月、新しい多部制・単位制高校に移行する箕輪町の箕輪工業高校で新館の建設が始まる。22日から遺跡の発掘調査に入り、建設開始は8月。来年8月下旬の完成予定で、新しい高校の生徒たちは2学期から新しい校舎を使用する。
新しい学校の進ちょく状況は、19日夜あった箕輪工業高校同窓会の総会で学校側から示された。
新館は現在空き地となっている構内の一角に建設する予定で鉄骨造3階建。1階に科学室、食堂、2階に普通教室、職員室、3階には特別講義室、普通教室、保健相談室を設置する予定。延べ床面積は1397ヘクタール。総事業費3億1729万円。
ほかにも、現在の箕工には電気科棟、管理棟本館などがあるが、新館の建設後に電気科棟の全面改築に着手する。また、管理棟改修も県に要望していく予定で、生徒の学習への影響は最小限に抑えたいとしている。
校名については昨年末にホームページで公募し、現在3つの候補に絞り込んだ。校章、校歌もホームページで意見を募った結果、校章は新しいものを、校歌は現在の箕工のものを用いる方針。 -
箕輪写友会第8回写真展
写真愛好家でつくる箕輪写友会(青沼久雄会長)の第8回写真展が18日、箕輪町文化センター展示コーナーで始まった。冬と春の自然を中心とした写真に来場者が関心を寄せている。
会員10人が1人3点、合計30点を展示した。昨年秋の写真展以降に撮影した冬と春の写真が中心で、撮影場所は県内が主で近県で撮った作品もある。
冬は、雪をかぶった樹木に朝日があたる瞬間を零下20度の中で40分近く待って撮ったという写真や、樹氷と風で舞い上がる雪を撮ったもの、雪山と月など厳しい自然の中の見事な一瞬をとらえた作品が並ぶ。春は桜が多く、地元の桜だけでなく山梨県の身延山久遠寺の桜などもある。同じ場所の写真でも撮影者によって趣が変わり、その違いも楽しめる。
青沼会長は、「写真を見て県内でもいい所があることを知ってほしい」と話している。
展示は27日まで。午前10時縲恁゚後7時(21日と27日は午後5時まで)。 -
宮田小3年4組と2年、海外協力隊員候補生と交流授業
宮田村の宮田小学校3年4組と2年生は18日、国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所の隊員候補生を迎え、国際理解の交流授業を行った。
3年4組を訪れたのは、学校教育支援で中米のホンジュラスに派遣予定の本田泰生さん(39)山本浩司さん(38)伊藤由紀子さん(36)の3人。
伊藤さんはピンク色が鮮やかなホンジュラスの民族衣装で現れ、子どもたちは興味津々。スライドを使ってクイズ形式で、同国の言葉や文化、暮らしぶりを伝えた
日本と比べ環境的に厳しい学校の様子も紹介。「みんなが学校に通えるわけではありません。家のために働く子どもたちもいます」と説明すると、児童は貧しくとも屈託のない笑顔が広がる現地の子どもたちの写真を見つめた。
2年生は太平洋に浮かぶバヌアツに派遣される3人と交流。地球温暖化により国土の水没も危ぐされる小さな島国の現状を知り、利便性を追い求める自分たちの暮らしが遠い国までつながっていることも学んだ。 -
伊那市教育委員会 委員長など決まる
伊那市教育委員会は、任期満了に伴う同委員会の委員長、委員長職務代理者の選任について、18日、臨時会を開き、委員長に新任の松田泰俊氏(63)を、委員長職務代理者に荒木康雄氏(51)を選任した。それぞれ任期は1年間。
臨時会の後、14日の市議会臨時会で人事が可決された、新任委員の松田氏=任期3年=と熊谷健氏(49)=同4年=に対する任命書辞令交付式があり、2人が小坂樫男市長から任命書を受け取った。
教育委員会委員長に就任した松田氏は「大変な重責だが皆さんの協力を得て、伊那市の教育振興のために尽したい」とあいさつした。
松田氏は、駒沢大学文学部社会学科卒。県内の小中学校教諭として教べんを取り、06年1月から同11月までの間、県教育委員会委員長を勤めていた。 -
春花壇で中川中が県知事賞
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の中央審査結果が発表され、「虹」をテーマにした中川村の中川中学校のメーン花壇が県知事賞に輝いた。
中央審査に同校の他、上伊那から2校が推薦され、このうち、伊那市の長谷中学校は日本植物園協会賞に、春富中学校は優良賞に選ばれた。審査は9日、県教育委員会や県農政部農業技術科、園芸特産課、中日新聞社ら4人の審査員が、黄色や青、赤などのパンジーで彩られたメーン花壇を、花の生育状況、花壇の設計、地域への波及などを観点に審査した。 -
東伊那小防犯訓練
駒ケ根市の東伊那郵便局強盗事件が起きたあの日から約3年竏秩B犯人が逃げ込んだ東伊那小学校(小川清美校長)は事件の教訓を生かそうと15日、校内への侵入者に対する防犯訓練を行った。
駒ケ根署の警察官扮(ふん)する不審者が模擬日本刀などを持って職員室に侵入。居合わせた教頭や校長が児童らを安全に避難させる時間を稼ごうと応対しているうち、いらだった不審者が暴れ始めたため、急を聞いて駆け付けて来た教職員らがさす又や木刀などを使いながら総がかりで押さえ込んだ=写真。
訓練後のまとめの会で小川校長は全校児童に対し「学校では先生がみんなの命を守るが学校の外でも何があるか分からない。自分の命は自分で守る気持ちを忘れないように」と呼び掛けた。
同小は事件発生を機に毎月15日を防犯安全の日と定め、児童らが携帯する防犯ブザーの点検などを行っているほか、毎年5月に全校防犯訓練を行うことにしている。
事件は04年5月10日午後5時ごろ発生した。東伊那郵便局に強盗が押し入って現金を強奪し、同小敷地内に止めておいた車の中に逃げ込んだが住民らに取り囲まれ、逃げ切れないとみて包丁で胸を刺して自殺した。事件発生時、児童らは既に全員が下校していたため、犯人と遭遇する事態は辛うじて免れた。 -
外国語&文化講座開講
多文化共生社会を目指して中南信地方で活動しているNPO法人クローバーコミュニケーション信州(野溝直樹代表)は13日、中国語とイタリア語の2講座を初めて駒ケ根市で開講した。中国語講座には6人が、イタリア語講座には昨年宮田村で開いた講座の受講生も含め5人が参加した。参加者は日本語と違う発音の数々に苦労しながらも、講師の指導で簡単な会話などを楽しそうに学んでいた=写真。
講座はいずれも毎月2回開き、来年2月ごろまで開講。言葉だけでなく文化や料理なども楽しく体験していくほか、希望者を対象にして中国語講座は台湾へ、イタリア語講座はイタリア・サルディニア島への旅行を計画している。
同講座は中途からの受講も受け付けている。問い合わせは中国語講座は伊藤貴司さん(TEL090・8023・7456)、イタリア語講座はアレッシオ・サンナさん(夜のみTEL090・7270・1857)へ。 -
津島神社改修を計画
祇園祭あばれみこしが有名な宮田村町二区の津島神社社殿の雨漏りがひどくなり、氏子の協力で大規模な改修を計画している。鉄板ぶき屋根と内部の改修、さらに同祭に使うのぼり旗、大提灯なども老朽化しており新調する。来年夏をめどに全事業を完了させたい考えだ。
同神社は350年ほどの歴史があると伝えられ、現在の社殿は明治時代の建物。過去にも数回部分改修を行ってきたが、築110年余の経過で屋根などの老朽化は激しく、社殿内部への影響拡大も懸念される。
この長年の懸案に新旧の氏子総代は集まり、2月に改修委員会(保科充会長)を発足。準備を進めてきた。
事業費は700万円ほどを見込み、社殿のほか老朽化した道具などの更新も進める予定。
また今まで神社名を刻んだ「社標」がなかったが、祭りに使う社殿用の幕とあわせて整備を計画する。
同神社の氏子は町一区、町二区、町三区で1000戸ほど。氏子の寄付を主体に事業を進めたい考えで、改修委員会や氏子総代は地域に理解と協力を求めている。 -
宮田小2年2組が探鳥会
宮田村宮田小学校2年2組は16日、駒ケ根市の駒ケ根高原で探鳥会を開いた。33人の児童は耳を澄ませて鳥たちの・スさえずり・スを聞き、木の上に止まる「オオルリ」の美しい姿に息を飲んだ。
1年生の時から校内外で野鳥に親しむ同学級。いつも鳥について教えてもらう日本野鳥の会の小口泰人さん=駒ケ根市福岡=の案内で、大沼湖畔から別荘地内を散策した。
森の中での本格的な観察は初心者の子どもたち。小口さんからマナーも聞きつつ、静かに目と耳を自然の中に傾けた。
段々と近くなる鳴き声。目で追うと、ウグイスが大空に。「見えた」「飛んだ飛んだ」と歓声もわいた。
その後もホオジロ、コゲラ、シジュウカラと、子どもたちを歓迎するかのように鳥の歌声が森を包み込む。
沢の近くの木の上ではオオルリを発見。肉眼でも見ることができたが、双眼鏡をのぞくと「青色だ」「カワイイ」と子どもたちの目が輝いた。
担任の原一彦教諭からは植物の説明も受けるなど、多彩な生き物が暮らす地元の豊かな自然にどっぷりと親しんだ。