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ベル伊那店で決算大バザール 4日まで
宮永岳彦、東郷青児、織田広喜ら中央画壇の巨匠から、中堅、若手の油絵作家約50人の作品が集まる「決算大バザール」は4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。100点余をバザール価格の20窶・0パーセント引きで展示販売している。
辰野町出身の大森祥吾の安曇野、駒ケ岳、仙丈ケ岳など信州の風景画7点、小田切訓の「西教会のある運河」、笠井不二雄、島根清のさわやかな奥入瀬を描いた競作などの注目作品を展示。荒々しい津軽の冬景色を表現した「雪道」の高野元孝も人気があるという。
関係者は「新作、力作がそろっているのでぜひ」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
宮田観光開発が経営改善推進委員会(仮称)の設置先送り
観光ホテルを経営し、長期債務や施設老朽化が問題化している宮田村の第3セクター「宮田観光開発」は29日取締役会を開き、9月中の発足を予定していた外部チェック機関「経営改善推進委員会」(仮称)の設置を先送りした。組織の目的をより明確にするよう、意見がでたもの。会長の清水靖夫村長は「今までの延長線にならないためにも、議論の煮詰めが必要」と指摘した。
同社は経営監視や地域も巻き込んだ活性化策を検討しようと、推進委員会の設置を計画。取締役4人で選考委員会を構成し、社外から人選を進めてきた。
当初はこの日の取締役会で承認し、発足する運びだったが、もう少し議論してからでも遅くないと一致した。
本紙の取材に清水会長は「選考した人選に問題はないが、中途半端な形で発足しても、お願いしたい人に失礼になる」と説明。取締役会では、名称も含め委員会の機能や意義の練り直しを現場サイドに求めたという。
来月の取締役会で再度、練り直した案をもとに議論して、設置の手順を進める考え。
村は同社に50%出資し、債務は全額補償する立場。今年3月末現在の金融機関からの借入残高は5億4千万円余りにのぼる。 -
村内経済に閉そく感も
宮田村商工業振興資金審議委員会(増田清委員長)は30日開き、金融機関や商工会が村内経済の状況を報告した。「親会社に吸い取られ、下請けは利益があがらない」と、景気動向以前に問題があると指摘。中小企業が主体の地方の閉そく感が改めて浮き彫りになった。
村商工会の代表と村、2つの金融機関、県信用保証協会伊那支店が出席。
アルプス中央信用金庫宮田支店の担当者は村内の経済動向について「特に商業、建設業が受注、売り上げとも厳しい。工業は元気が良い企業もあるが、利益があがらないのが実情」と説明。
「国内の景気は踊り場を脱出したといわれるが、地域はまだまだ」とも続けた。
商工会の増田清副会長も「親会社の方針ですぐに状況が変わり、単価も引き下げられ、下請けは利益が出ない」と指摘。
割安な海外への生産シフトもあり、中小企業はより厳しい現実に直面していると訴え、「だまって待っているような企業は生き残れない」と話した。
八十二銀行宮田支店は、周辺の企業誘致の動きについて「企業は進出する際に、税金補助など(自治体の)支援を求めている。簡単に誘致は決まらないが、上伊那では具体的な動きもあり我々も協力したい」と報告した。 -
第4回ブロードバンド活用研究会無線編伊那食で開催
県経営者協会上伊那支部など4者によるブロードバンド活用研究会(無線編)が30日、伊那市西春近の伊那食品工業であり、ブロードバンド環境のない長距離間無線通信の実証実験をした。
研究会の無線編は、無線での長距離間通信や、大容量情報のやり取りを研究。光ファイバーなどの回線がない地域での、無線の実用化の可能性を模索している。
この日は伊那食品工業の情報システム部が「越境無線通信縲恣・Aルプスを越えて縲怐vと題し、山梨県甲斐市にある支社と無線通信を試みた。
入笠山と山梨県と愛宕山の頂上2カ所に中継点を設置。約83キロの区間で、音声と映像のやり取りに成功した。ただ、実験に取り組んだ伊那食品の社員は、見通しの良さを必要とするために、受信アンテナの設置ポイント選定に苦労したことや、中継点を2カ所設置したために、コスト高となり、実用化は難しい窶狽ニ振りかえった。 -
県内上半期倒産89件
弁護士一任の信州林産
負債額、7番目東京商工リサーチの発表によれば、販売不振のため9月5日弁護士一任の手続きをとった信州林産の負債総額は9億1000万円で、県内の05年度上半期(4窶・月)で7番目の規模になった。倒産規模では7月に民亊再生手続きをとった山ノ内町の竜王観光の70億円、4月の飯山市斑尾高原開発の52億円、5月の塩尻市広丘ショッピングタウンの30億円が目立った。
同期の県内企業倒産整理状況は、負債総額が1000万円以上のもので、89件。前年度同期比で2件減、前年度下半期比で1件減だが、負債総額は、負債額10億円以上の大型倒産が6件発生し、総額で346億4900万円で、前年度同期比72億4500万円増、前年度下半期比100億5100万円増だった。
販売不振・既往のシワ寄せ・売掛金回収難を要因とする不況型倒産が73件で、全体の82%を占め、一部で景気回復が言われるものの実体経済の厳しさがうかがわれる数字となった。
業態別で建設業が36件と依然多数を占め、地域別では北信の33件に次いで、南信が21件と多かった。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【IV】
-「同時に2つの道を選べないのが人間の救い」
大明化学工業(株)
取締役相談役
池上房男さん(92歳)上伊那郡南箕輪村に本社を構える大明化学工業の現相談役・池上房男さん(92歳)の特集後編。前回は、上伊那の多くの経済人がその実績を認める池上さんの経営哲学にスポットをあてた。今回は、池上さんのお話をもとに大明化学工業の歴史をエピソード的にまとめた。
【毛賀沢明宏】 -
経営講座「環境と経営」
企業の連携により地元産業を活性化させようと市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は27日、南信地域の企業経営者や管理者を対象に開いている05年度経営講座の第2回講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、千葉商科大政策情報学部教授で環境・経済ジャーナリストの三橋規宏さんによる「環境と経営をいかに両立させるか窶萩椏s議定書の発行を受けて」と題した講演を聞いた。
三橋さんは「この50年の地球環境の変化は大きく、今後への影響が大変心配される」とした上で企業の経営姿勢について「生き残るためには明確な企業像の構築が不可欠。トップのリーダーシップが成否の鍵を握っている」として、経営者の環境に対する理念が最も重要だと訴えた=写真。
三橋さんは国連大学が提唱するゼロ・エミッション運動の推進に活躍し01年、第1回ゼロ・エミッション賞を受賞した。 -
商工会議所観光ルート確立を目指し現地視察
観光事業活性化のため、滞在型観光コースづくりを計画している伊那商工会議所の新規ビジョン特別委員会(唐木和世会長)の正副委員長など7人が27日、伊那市や長谷村で現地視察をした。
観光振興事業促進に向けた取り組みを企画する同委員会は、先ごろ行った意見集約で、滞在型観光コースの企画を含むいくつかの具体的取り組みを決めた。
観光コースは、市町村合併やトンネル開通を踏まえた広域から選定し、トレッキングなどを楽しめる滞在型コースにしたいと構想している。
伊那市では、市商工観光課職員の案内で、経ヶ岳植物園や権兵衛トンネルの出口にあたる西箕輪の国道361号線沿いを視察。同地域は、トンネルの開通に合わせてレストパークの建設も予定している。
植物園は、伊那市の観光の拠点、みはらしファームと、権兵衛トンネルを林道でつながっており、トレッキングコースの設置などが提案されたが、園や山林整備が課題とされた。また、現在は来伊者が滞在できる魅力的な宿泊施設がないという指摘もあり、ハード面での整備の必要性を確認し、会議所としても観光整備の具体化に協力したい窶狽ニする話もあった。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【IV】
-「同時に2つの道を選べないのが人間の救い」
大明化学工業(株)
取締役相談役
池上房男さん(92歳)大明化学工業の現相談役・池上房男さん(92歳)の特集後編-その2。
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伊那谷に輝いた化学工業の光【I】
-人間尊重の経営哲学
大明化学工業(株) 取締役相談役
池上房男さん(92歳)南箕輪村、JR北殿駅の近くに本社を構える大明化学工業は、伊那谷だけでなく長野県でも数少ない化学製品を製造する会社だ。
水道水を浄化するためのポリ塩化アルミニウム「タイパック」。食品添加物用のミョウバン。ファインセラミックスの原料であるアルミナ粉体-こうした現代生活には欠かせない化学製品で、比類ないトップシェアを誇るだけでなく、品質管理・労働衛生管理などの面で、幾多の賞に輝く。
現在、同社取締役相談役の池上房男さんは、1946(昭和21)年の創業以来、先頭で経営にあたり、その理念・手腕は高く評価されている。従業員の健康と生活を徹底して重視するその姿勢は、上伊那どころか、日本の経済産業界に「この人あり」と言われて久しく、「師」と仰ぐ経営者も多い。
その池上さんに焦点をあてた。
【毛賀沢明宏】 -
伊那市への立地企業が進出断念
伊那市横山の鳥居沢工業団地へ進出を予定していた、太陽電池式交通標識器の製造・販売「サンブライトエンジニアリング」(本社伊那市)が断念した。28日の市議会経済建設委員会協議会で、市が報告した。
団地は、権兵衛トンネルの残土を運んで埋め立てた面積1万8千平方メートル。3月末までに、建設予定だった面積3千平方メートルを市が造成し、水道や電気、電話などを整備した。
進出断念になったが、市は新たな産業立地に向け、積極的に施策を展開する。
伊那インター工業団地の更地買収に対し、いくつかの企業から問い合わせが来ていることから「インフラ整備が整い、十分、魅力ある土地。成果はある」とみる。
昨年12月、工場立地覚書の調印式があり、企業は4月に建設着手、秋ごろの操業開始を目指していた。6月末、市に工場進出はしないと文書で伝え、8月中旬に市、企業、横山鳥居沢区地権者組合間で債権・債務しないなどの確認書を取り交わした。 -
伊那谷に輝いた化学工業の光【II】
上伊那経済人が語る池上房男さん大明化学工業相談役の池上房男さんを、上伊那の経済人たちはどのように見ているか? ルビコン登内英夫会長、タカノ堀井朝運相談役、伊那食品工業塚越寛会長-の3人に聞いた。
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まちじゅう花いっぱいコンクール審査
美しい花で装い、空間も楽しめる商店街づくりに取り組んでもらおう窶狽ニ、伊那商工会議所商業連合協議会(田中忠会長)主催の「まちじゅう花いっぱいコンクール」の審査が27日、市内各商店街であった。
コンクールは、環境美化に努め、買い物客が和める空間づくりを各商店街に競ってもらう初めて試み。デザインや花の配色、生育具合に加え、地域の景観向上に貢献しているかなどを審査員9人が評価した。
各商店街は、通りに面した街頭に造花を飾ったり、花のプランターを階段脇に配置するなどして、工夫を凝らしてた。
審査の結果、商店街全体に花を配置し、伊那小学校5年剛組の協力も得て演出している通り町商店街振興組合が優勝。準優勝はいなっせテナント会、3位は入舟商栄会協同組合を選んだ。 -
職業訓練2期目が閉講
求職者を対象にした国の職業訓練事業を昨年から受託している宮田村商工会運営の「宮田ビジネス学院」はこのほど、2期目の訓練事業が閉講。20人が情報処理や簿記会計など幅広く習得し、新たな就業機会に備えた。来月からは3期目がスタートする。
この日、受講生は4班に分かれて職場環境についてのプレゼンテーション。3カ月間学んだ集大成として、成果などを発表した。
同事業は職安(ハローワーク)が登録求職者に対して受講生を募集。従来は伊那市のビジネス学校が独占的に受託していたが、収益もにらんで同商工会は新規参入している。 -
健康寝具の体験会
伊那市日影のベルシャイン伊那店は寝具製造卸メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て24日から、同店の2階文化ホールで健康体験会「カラダにやさしい健康寝具」を開いている=写真。26日まで。
掛け布団を中心に、血行促進、不眠症解消などの効能効果がある敷き布団や、オーストラリア産の生後8カ月のヒツジの毛からできた敷き物などを紹介している。
掛け布団は羽毛や真綿など13アイテムを展示。極寒に生息する「アイダーダック(毛綿鴨)」の羽毛布団は高級品で、寒さから体温を守るための羽毛はフワフワと弾力性に富み、保温性にも優れているという。
関係者は「1日8時間の睡眠を取るとしたら、人生の3分の1を布団の中で過ごすことになる。正しい寝具の選び方、健康について話し合い、寝具の大切さを理解してもらえれば」と来場を呼びかける。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時30分)まで。 -
第4回
伊那谷発-個性ある食文化を全国へ【下】伊那谷には様々な食品製造会社がある。その中から、長い伝統を引き継ぎながら新たな展開の道を模索する登喜和冷凍食品の登内英雄社長と、宮島酒店の宮島敏企画部長に、直面する課題と今後にかける夢などを話し合ってもらった。その後編。
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伊那食品工業
寒天フィルム製造に本腰
伊那谷初の液化天然ガス利用工場新設伊那食品工業(本社・伊那市、井上修社長)は11月から環境配慮型の新製品「寒天フィルム」の本格製造を始める。製造する伊那市西春近の藤沢工場C棟では、伊那谷で初めて燃料にCO2排出量の少ない液化天然ガス(LNG)を使用する。
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宮田駅前の開発に向けて懇談会を早期開催へ
宮田村で長年懸案となっているJR宮田駅前の開発について清水靖夫村長は20日、地権者らを集めて懇談会を開きたい意向を明らかにした。「村にふさわしい玄関口を」と以前から議論があったが、関係者を一同に介す形での具体的な話し合いは、開かれれば初めてとなる。
村議会一般質問で答えたもの。「現状を放置しておくわけにはいかない」として、早期の開催を示した。
村の都市計画などでは、駅前を広場にしたり、周辺の中心商店街の活性化などが盛り込まれている。
しかし、実際は地権者の問題もあり、具体的には進んでいない。
村産業建設課によると、駅周囲の土地はJRが所有するが、駅前の地権者は大小含めて10数件、県道までに広げるとさらに増えるという。
「個々に話しはあったようだが、関係者がまとまった形で話し合いのテーブルにつくことは、今までなかったと思う」と同課。
駅前は空き地などもあることから、村内には玄関口としての有効活用や活性化を求める声も根強い。 -
菓匠「しみず」でケーキショー
伊那市前橋町の菓匠「しみず」で、ケーキショーが開かれている。パティシエが作り上げた工芸菓子が並び、来店者は職人芸に感心している。9月末ごろまで。
工芸菓子はチョコレート工芸、アーモンドと砂糖をペーストにしたマジパンのデコレーションケーキの5個。ヒマワリを中心に、虫とり網を持った男の子を題材にした「夏の思い出」、「かご盛りのフルーツ」「海の中のショコラたち」などパティシエが一人ひとり構想を練り、2カ月前から準備した。人物の生き生きとした表情、色使いなどテーマに合わせた雰囲気を出している。
また、販売員のかごを使ったラッピングも飾っている。
同店では「店売りの菓子とは違う、なかなか見る機会のない工芸菓子の世界を楽しんでほしい」と話す。
例年「ジャパンケーキショー」(東京都洋菓子協会主催)に出展しているが、新店舗のオープンを来月に控え、出展はやめ、店内で開いた。 -
第4回
伊那谷発-個性ある食文化を全国へ【上】狂牛病や鳥インフルエンザを1つの契機にして、近年、食についての消費者の意識が変化している。安全・安心・健康を求めて、伝統食への関心が高まり、その地で採れたものをその地で食す「地産地消」の考え方も急速に普及してきた。そうした中で、上伊那の食品製造業社は何を考え、模索しているか?
伝統食こうや豆腐の新たな展開を目指して研究を重ねる登喜和冷凍食品の登内英雄社長と、地元産の酒米「美山錦」を使った個性ある日本酒の製造と販売に精力を傾ける宮島酒店の宮島敏企画部長に、直面する課題と食品製造業の今後にかける夢を語り合ってもらった。
【司会・毛賀沢明宏】 -
プレゼンテーション・コミュニケーション能力養成研究会
会員企業のレベルアップを図り、地域の産業を活性化させようと駒ケ根市の製造業者らでつくっているテクノネット駒ケ根は17日「プレゼンテーション・コミュニケーション能力養成研究会」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員企業から中堅社員16人が参加し、コーディネーターに迎えた喜田寛総合研究所代表・喜田寛さんの指導でビジネス能力アップの研修を受けた。
喜田さんは受講者らに「人間関係で最も大切なのはあいさつと感謝の気持ちだ」と強調し、「こんにちは」を何度も繰り返し練習させた。その上で受講者一人ひとりに3分間の自由スピーチをさせ、話し方や姿勢、態度などから各人の性格や長所・短所をズバリと指摘。「頭は切れるし人間的にも苦労しているが存在感が薄い。今のままでは何をしてもうまくいかない。目標を明確にしてやり抜け」「ひとがよすぎて相手を自分のペースに引き込めない。失敗を恐れずに迷わずやってみることだ」などと辛口の人物評を展開した。受講者らは思い当たる節があるらしく、神妙な表情で指摘を受け入れていた=写真。 -
宮田ブランドの開発を
宮田村の清水靖夫村長は20日、特産品づくりと観光の両面を検討するプロジェクトを早期に立ち上げると言及。「山ぶどうに続く・ス宮田ブランド・スを開発するため、具体的に取り組む」と考えを明らかにした。村議会一般質問で答えた。
農・工・商の連携を基本とし、各関係機関参加による組織を早期に立ち上げ。
「観光資源の有効活用も一体的に考える」とし、村の観光拠点が点在する新田区の通称「西山山麓」の活性化、観光ルート化もあわせて研究していく考えを示した。
ただ、村は呼びかけを行なうとして、話し合いは民間主導で行ないたいと説明。「協議の内容によって、行政の関わり方も見えてくる」とした。
また、産業振興では企業誘致も積極的に推進するとして、同様にプロジェクトを立ち上げると説明。既存用地の整備のほか、農業振興と調整しながら、新たな工業用地の設定も検討する姿勢をみせた。 -
中学生職場体験本格化
今年から経営者協会も協力中学2年生が地元企業に出向く職場体験(秋期)が本格化している。中学校の進路指導の一環で毎年恒例だが、05年度からは経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)も組織として全面的に協力。産学協力の新たな一歩と期待が寄せられている。箕輪町にあるKOAの工場にも15窶・6日、箕輪中の男子生徒10人が訪れ、製品の洗浄や選別、測定などの仕事を従業員から教わりながら体験した。
会社概要説明を聞いて「企業は売って儲けることが主眼と思っていたが、地域の雇用を守ることに力を入れているのを知り、すごいと思った」(漆戸勇貴君)、「ゴミを50種類にも分別していると知り、企業の環境対策は本気なのだなと思った」(原司君)と感想。
「分からないことは何でも聞いて。分からないまま仕事をして不良を出すことは一番いけません」などとレクチャーを受け、製造ラインやパソコンのある机につくと、緊張し、引き締まった面持ちになった。
職場体験は中学2年生を対象に学校ごとに春と秋に期間を決めて実施。05年は上伊那で合計1980人が経験する。毎年、受入れ先の確保が問題になっていたが、05年度からは、経営者協会上伊那支部が青少年育成活動の一環として協力を表明。加盟企業に受入れ拡大を呼びかけた。
同支部の浦野正敏幹事長は「薬品を扱うなど職場の事情により受入れられない企業もあるが、学校教育と地域の産業界との新しい共同につながればうれしい」と話す。 -
きものいぐち秋の呉服展示会「一期一会物語」開催
高遠町多町のきものいぐちで17日から、秋の呉服展示会「一期一会物語」が始まった=写真。
振袖フルセット通常38万円を29万8千円縲怐A夏冬喪服セット通常36万7500円を29万8千円縲怐Bお値打ち2点セットは訪問着と袋帯29万8千円、留袖と袋帯32万円、小紋と紬のレトロ街着コレクション10万円均一など。いずれも仕立て上げ価格。お楽しみ特典もある。
「フォーマルの京友禅を中心に展示。仕立上がりをお値打ち価格で提供します。レトロ街着コレクションは若い娘さんに着てほしい。ぜひ気軽に見に来てください」と話している。
高遠展は19日まで午前9時-午後7時、いぐち特設会場。南箕輪展は23-25日午前10時-午後7時(最終日午後5時)南箕輪村民センター2階。
問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
西原ぶどう祭り家族連れでにぎわう
中川村片桐の西ケ原ぶどう生産組合(西村宗俊組合長、15軒)のブドウ園内の農村交流施設で17、18日、ぶどう祭を開催。村内外からぶどう狩りに訪れた来場者でにぎわっている。
現在、早生系の藤稔(ふじみのり)、安芸(あき)スイートが中心で、来場者は大房をはさみで切り取り、園内でほおばったり、5キロ、10キロと買い求めていた。
施設内では豚汁が振舞われ、ブドウと豚汁で、「食欲の秋」をたん能していた。
18日も豚汁サービス、焼肉コーナー(自費)を行う。ぶどう狩りは10月23日まで、早生系に続き、玉豊、中性種のシナノスマイル、ピオーネ、ナガノパープル、晩生の高妻、ロザリオビアンコと続く。入園料(食べ放題)は大人千円、小学生未満半額。直売は1キロ800円。 -
南信州うまいもの即売会
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で17、18日、「南信州うまいもの即売会」が開かれ、にぎわっている。南信州加工開発連絡会主催。
味の里のまつかわの各種漬物、湯ケ洞の素朴なおやき、楽珍房の特産の市田柿を使った銘菓、下條ふるさとうまいもの会は蒸したて、熱々のそばまんじゅうの実演販売のほか、銘茶やケチャプ、ジュース、ジャム、乳製品など、下伊那各地から集まった14団体が約百種類を即売している。
18日は午前10時-午後3時、運だめしもち投げ宝拾いは午後1時30分。農産物パック加工相談コーナーは午前10時から。 -
伊那地区労働衛生大会
伊那労働基準協会(向山孝一会長)は15日、県伊那文化会館で伊那地区労働衛生大会を開いた=写真。
全国労働安全衛生週間(10月1窶・日)を前にした、9月の準備期間に合わせ、労働者の健康確保と快適な職場環境づくりの推進を図るもの。上伊那の事業場から約380人が参加した。
冒頭、向山会長は「健康を阻害する要因をリストアップし、改善する機会にしてほしい。また、生活習慣病など一人ひとりが健康を守る意思が必要」とあいさつ。
大会宣言では、腰痛やじん肺などの職業性疾病が後を絶たず、一酸化炭素中毒などの災害も発生している状況から「心身ともに健康で、生き生きと働くことのできる快適な職場環境づくりに向けて取り組む」と誓った。
そのほか、伊那労働基準監督署員の化学物質や過重労働に対する健康障害の防止対策などの講話、陸上貨物運送事業労働災害防止協会上伊那分会の小池長分会長の大会宣言発表、信州大学医学部助教授で、医学博士の巽信夫さんの特別講演「働きざかりのメンタルヘルス」などもあった。
労基署の労働災害発生状況(8月末まで)は119件(前年同時期比8件増)。「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」が多い。 -
ビジネスプラン創造塾が開講
伊那商工会議所で17日、ビジネスプラン創造塾が開講した=写真。伊那市を中心に、申し込みのあった起業希望者ら26人のビジネスアイデアの事業実現をサポートする。伊那商工会議所・市主催。
塾は、新規創業を目指す人や新たな事業展開や商品開発、販路開拓などを考えている中小企業者を対象にしたもの。専門スタッフを講師に迎え、11月中旬まで6回、伊那市のマーケット分析、資金計画、事業計画書の作成などを学ぶ。
初回、参加者は、講師の経営コンサルタント星井あき子さんから、起業の心構えや成功するマーケティング・アイデアの作成方法などを聞いた。
星井さんは「起業するとは週40時間人のために働くことではなく、週80時間自分のために働くこと。それくらいの気概がなければできない」と述べ、起業に大切なこととして▽自分の欲求があるものを見つける▽変化する環境に自分を合わせる革新、ネットワークを作り守るなど起業家精神を持つ▽意思決定は早くする窶狽ネど5つを挙げた。
最終日は個別に作成した事業計画を発表するプレゼンテーションがあり、優秀なビジネスプランは「起業チャンピオン賞」として表彰する。 -
シェフの求める食材は
中川村文化センターで19日、大阪市のイタリアンレストラン「トラットリア パッパ」のオーナーシェフ、松本喜宏さんを講師に「こだわりのシェフの求める食材」講演会があった。中川村営農センター主催。
約30人が聴講。この中で、松本さんは「料理人が欲しいのは安全でおいしい野菜、つまり生産者が食べている物。おいしい野菜とは、味がはっきりしていること。マイルドでなく酸味が強い、苦味があるとか、甘みのある、味の濃いもの」と述べ、中川村の食材について「リンゴ、モモはデザートに、アスパラはサラダ、パスタに利用している」と話した。
また、「大企業の薄利多売の安売り合戦に対し、個性的な店づくりで差別化している」と最近のレストラン業界の動向に触れた。
農業生産者への要望に▽安全でおいしい野菜▽運送会社との交渉し、送料を安く▽包装の簡素化▽こまめな情報発信-などを挙げた。
この後、農家が持ち込んだ食材のサンプル、ブナシメジやドラゴンフルーツ、トウガンなどについて、食材としての可能性を示唆した。 -
宮田村商工会がお買い物ラリー
宮田村商工会商業部会(鈴木正文部会長)は30日まで、ディズニーリゾートペア入場券などが当たる恒例の「お買い物ラリー」を実施している。協賛店で500円以上の買い物をするとスタンプがもらえ、4店舗分集めると、参加賞のほか抽選で豪華賞品が当たる。
村内の商店で買い物を楽しんでもらおうと企画。4年目を迎え好評で、千円から5千円の商品券計60本も用意した。
揃ったスタンプは、10月2日に村内新田区のふれあい広場で開く商工祭の会場に午前10時から午後1時までに持参。
参加賞と交換するほか、豪華賞品の抽選にもエントリーできる。(当日来られない人は26日から30日までに商工会で交換)。
ラリーに関する問い合わせは村商工会85・2213まで。