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農業の魅力発見セミナー
農業分野の知識を広げ地域の魅力を再発見するセミナーが南箕輪村の上伊那農業高校で19日、開かれました。
19日は、上伊那農業高校の1年生から3年生の生徒40人が参加し現役農業者や移住定住者から話を聞きました。
19日は、4人が講師を務め、このうち伊那市西箕輪でアスパラガスやブロッコリーを栽培している泉澤幸雄さんは、農業を始めたきっかけについて話しました。
就農以前は、地元のスポーツ用品店に勤務していた泉澤さんは、父親が経営している、いちご園の手伝いをする中で農業に興味を持ったということです。
平成26年4月から農業に参入し、現在は主品目としているアスパラの栽培を始めました。
泉澤さんは「上伊那は関東圏や中京圏などに近く流通にすぐれ農産物の魅力を伝えるには適した土地だと思います。」また、「寒暖差を利用して味のある野菜をつくることができます」と話していました。
セミナーは、上伊那農業改良普及センター・伊那市・JA上伊那が開いたものです。
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JA上伊那 農産物で岡工応援
JA上伊那は、全国高校ラグビー大会に長野県代表として出場する、岡谷工業高校ラグビー部に上伊那産米60キロとリンゴジュースを贈呈しました。
12日は岡工ラグビー部で上伊那出身の3人が伊那市のJA上伊那本所を訪れ、御子柴茂樹組合長から米とジュースを受け取りました。
受け取ったのは2年生で伊那中出身の吉田翔さんと、1年生で箕輪中出身の逢沢郁也さん、唐澤崇さんです。
JAでは、岡工ラグビー部に上伊那出身の選手が5人いる事から農産物でチームを応援しようとお米とジュースを贈る事にしました。
全国高校ラグビー大会は27日から大阪府の花園ラグビー場で開幕し、岡工は27日の初戦で和歌山工業高校と対戦します。
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東農大の学生が酒造り学ぶ
東京農業大学の学生2人が、10日から伊那市西町の漆戸醸造で酒造りについて学ぶ実習を行っています。
訪れているのは、東京農業大学応用生物科学部醸造科学科3年の、半田ゆか子さんと野村陽佳(はるか)さんです。
11日は蒸した米や麹などを混ぜる櫂入れ(かいいれ)を体験しました。
タンクの中の温度や成分が均一にする作業で、酵母の発酵を促します。
杜氏の漆戸貴彦さんから「大きい酒蔵では仕込み歌を歌ってリズムや時間を合わせて混ぜています」などと説明していました。
また、製品としての品質チェックで利き酒も体験していました。
半田さんは「実際に体を動かして体験してみることで、お酒造りの苦労や楽しさを学ぶことができる」と話していました。
野村さんは「座学では学ぶことができない体験ならではの研修が出来ています」と話していました。
漆戸醸造の漆戸正彦社長が東農大の卒業生で、毎年学生を受け入れていて、今年で17回目になります。
2人は21日まで、漆戸醸造に住み込みで研修を行う予定です。 -
東箕輪の今後の農業考える
箕輪町東箕輪の農業の現状と課題を把握して、今後の方策について話し合う懇談会が11日、南小河内公民館で開かれました。
懇談会は箕輪町が開いたもので、農業従事者など15人が参加しました。
北小河内、南小河内、長岡でも担い手不足が深刻で、参加者からは「1ヘクタール近くの農園を持つ果樹農家が、担い手がいないためやめたいと言っている」、「サルによる被害でやめた農家もいる」との声が上がっていました。
また、東箕輪は天竜川と山に挟まれた限られた土地の中に住宅と農地が混在していて、広い農地が確保できないのも課題だとして、今後農地の集約について話していくことも確認されました。
懇談会は、人と農地の問題を一体的に解決するための方法を考えるために農林水産省が作成を呼びかけている「人・農地プラン」を元に開かれました。
人農地プラン東箕輪地区推進リーダーの鈴木健二さんは「具体的な施策を考えていかなければ厳しい現状は変わらない。地域にあったものを考えていきましょう」と話していました。 -
南箕輪村産のりんごを園児にプレゼント
南箕輪村営農センターは村内で収穫したりんごを7日村西部保育園の園児にプレゼントしました。
村のりんごをPRする地産地消事業として行われたもので早速園児が試食していました。
りんごは村内全ての保育園や学校給食センターなどに合わせて1500個ほどが配られました。
村営農センターでは村内で採れたりんごを味わってもらうことで
地元農産物の消費拡大につなげていきたいとしています。
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みはらしいちご 収穫始まる
伊那市西箕輪のみはらしいちご園では、地元の直売所や洋菓子店に出荷するいちごの収穫作業が始まりました。
収穫作業は1日から始まりました。
みはらしいちご園を運営する羽広いちご生産組合の井踏岩夫組合長のハウスでは、まだ数は少ないものの、赤くて大きいいちごが実っています。
この時期はクリスマス用のケーキなどで需要が多くなります。
今年は秋頃暖かい日が多かったため、例年より少し早く実が大きくなったということです。
みはらしいちご園ではいちご狩りをすることができ、今シーズンは来年1月2日からの営業を予定しています。
観光客や地元住民にも人気で、去年は1月から5か月間の営業で、およそ7万人が訪れたということです。
すでに開園初日の予約が入り始めていて、それまでに間に合うようハウス内では準備が進められています。
井踏組合長は「実際にみはらしいちご園に来てもらって、生のいちごの美味しさを感じてもらいたい」と話していました。
みはらしいちご園のいちご狩りは来年1月2日にスタートで、毎年12月中旬頃には年始の予約がいっぱいになってしまうということです。
また、みはらしファームでは元旦に20周年企画も予定しているということです。 -
野のもの 献上記念でアワランチ
伊那市長谷非持の雑穀レストラン野のものは、皇居で行われた新嘗祭にアワを献上したことを記念して同じ畑で栽培したアワを使ったランチメニューの提供を期間限定で始めました。
すりつぶしたりせずに炊いたアワを使って食感を残しています。
アワと豆腐のハンバーグ、白ネギとキノコのアワとじ、カブのアワチリソース和え、カボチャとアワのポタージュスープ、アワご飯がセットで1,200円のランチプレートです。
代表の吉田洋介さんと伊那市の地域おこし協力隊、牛山沙織さんは、先月22日に皇居を訪れ野のもので栽培したアワ5合分を献上しました。
天皇陛下からは「天候不順の中苦労されて作ったアワを責任を持って使わせて頂きます」とのお言葉を頂いたという事です。
レストランの中にはその時に使用した奉納箱が展示されています。
アワを使ったランチの提供はきのう皇居で行われた新嘗祭に合わせて始めたものです。
アワを使ったランチの提供は伊那市長谷の道の駅・南アルプスむら長谷にある雑穀レストラン野のもので28日まで行われています。
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箕輪町の小原さんカリンを収穫
箕輪町木下の果樹農家、小原金安さんの畑でジュース用のカリンの収穫が21日に行われました。
小原さんの5アールの果樹園には約40本のカリンの木が植えられています。
今年は、数は例年より2割ほど少ないものの、ひとつひとつの実は大きく実ったという事です。
春先に枝を間引いて太陽の光を当てるための剪定を行い、5月に花が咲いたら病気や害虫を防ぐ袋掛けをし、10月から11月にかけて収穫の時期を迎えます。
2、3回霜にあたると実がしまり香りが増すという事で、ここ数日の冷え込みで、ようやく収穫に適した実になったということです。
カリンは下伊那の加工施設に持ち込みます。皮ごとミキサーにかけて2か月ほど発酵させた後、来年春にジュースとして販売されるという事です。
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信大農学部でシクラメン販売開始
南箕輪村の信州大学農学部で、毎年人気のシクラメンの販売が20日から始まりました。
生産品販売所にはシクラメンがずらりと並び、販売開始を聞きつけた人が買いに訪れていました。
植物資源科学コースの2年生が授業の一環で育てたもので、およそ20品種1,600鉢が用意されました。
値段は1鉢1,200円で、なくなり次第販売終了になります。 -
ながたの湯にお菜洗い場設置
温泉を使ったお菜洗い場が、箕輪町のながたの湯西側の駐車場に17日オープンしました。
朝8時には2組が訪れ、野沢菜や大根を洗っていました。
お菜洗い場は、温泉で野菜を洗ってもらおうと箕輪町が毎年無料で提供しています。
お菜洗い場の設置は12月9日までで、時間は午前8時から午後8時までです。
毎週火曜日は休みとなっています。
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ついで見回りでニホンジカ158頭を捕獲
国有林内で効率的にニホンジカを捕獲するため治山工事を請け負う作業員が作業のついでにワナを確認する「ついで見回り通報」で158頭を捕獲したことがわかりました。
これは12日開かれた、南信森林管理署管内の市町村で集まる、国有林野等所在市町村長有志協議会の総会で報告されたものです。
「ついで見回り・通報」は、南信森林管理署の請負事業所の宮下建設がニホンジカがワナにかかっているのを見つけたら、上伊那猟友会に通報するというもので、3者は今年8月に基本合意書を取り交わしました。
猟友会の負担を少なくし、効率的にシカを捕獲する狙いです。
宮下建設は、伊那市長谷の浦国有林内の船形沢地すべり工事を行っていて8月31日から11月3日まで作業へ向かう通勤時や休憩時間にワナの見回りを行いました。
作業場所へ向かう道路周辺に125基のワナを設置し、およそ2か月で158頭のニホンジカを捕獲したということです。
南信森林管理署では、効果があったとして、この取り組みを拡大していきたい考えです。
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JA上伊那まつりでおにぎりバトル
農産物の収穫に感謝するJA上伊那まつりが10日と11日の2日間伊那市のJA上伊那本所で行われ、10日は上伊那産の具材を使ったおにぎりを食べ比べる「おにぎりバトル」が行われました。
おにぎりバトルでは、たたいた梅と味噌を塗った「うめみそおにぎり」、スイートコーンとひき肉のそぼろを包んだ「コーンそぼろおにぎり」、塩だれを絡めた豚肉を混ぜ込んだ「豚肉とネギの塩ダレチャーハン風おにぎり」の3種類が提供されました。
考案したのは伊那市出身のタレント成美さんと、JA上伊那きのこ・果実大使の北澤ユウジさん、JA上伊那生活部会です。
上伊那産の食材を使ったオリジナル料理の食べ比べは今年で4回目になります。
限定100セットが無料で提供され、訪れた人たちが食べ比べていました。
食べ終わると、気に入ったものに投票していました。
投票の結果成美さんのコーンそぼろおにぎりが一番多くの票を集めました。
JA上伊那まつりは11日までで、11日も農産物品評会やきのこ狩り体験のほか、大宝投げなどが行われます。 -
炭で松くい虫対策
炭を撒いて土壌改良を行いマツに抵抗力をつけることで松くい虫被害を防ごうという取り組みが南箕輪村神子柴で行われています。
9日は南箕輪村の神子柴区共有財産組合が管理している林で炭を撒く作業が行われました。
組合員はマツのまわりの落ち葉を取り除き炭を撒いていきました。
これによりマツに抵抗力がつき病気になりにくくなるということです。
炭を撒いたマツには目印としてピンクのヒモが取り付けられました。
付近では松くい虫被害が確認されていて伐採する樹木には黄色のヒモが取り付けられています。
取組は5年目で、これまでに炭を撒いたマツおよそ40本のうち松くい虫被害が確認されたのは2本だということです。
南箕輪村では、完全に防ぐ事はできないが他の場所と比べ発生のリスクは低くなっているとみて、今後もその効果について検証を進めていくとしています。
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人と森を繋ぐ「森JOY」
伊那市ミドリナ委員会主催の“森と歓喜する”をテーマにしたイベント「森JOY」が4日、ますみヶ丘平地林で行われました。
イベントではコンサートが開かれ、伊那市在住のピアニスト平澤真希さんのオルガンの演奏に合わせて、長谷中学校の1年生と国内外で活動するバリトン歌手、髙橋正典さんが歌を歌いました。
他に、伊那市芸術文化大使の唐木さちさんによる花入れや、地元の林業関係者による間伐の実演などが行われました。
森JOYは、伊那市が進める50年の森林ビジョンをサポートするため今年4月に発足したミドリナ委員会が主催したものです。
森の中で様々な体験をすることで、人と森を繋ごうと企画されました。
ミドリナ委員会ではこれまで月に1回イベントを行ってきましたが、森JOYは規模を拡大し市内の企業や団体に呼び掛け実現させました。
イベントでは、「森で未来を語る」と題してパネルディスカッションも行われました。
白鳥孝市長や信州大学の学生、伊那西高校の生徒など5人が話をしました。
白鳥市長は、「資源を使う、育てる、また使うという循環が森林の未来に必要だ」と話しました。
伊那市50年の森林ビジョン推進委員で平澤社長の平澤さんは、「森林を作る研究は進んでいるが利用する研究が足りない。若い人たちに期待したい」と話していました。
ミドリナ委員会では現在、都市部の企業と伊那市の森林がコラボレーションするビジネスプランを企画していて、来年度以降に実施していきたいとしています。 -
ドローンを活用した森林調査
上伊那森林組合は、林業の効率化を図ろうと初めて小型無人機ドローンを使った樹種や材積量を調査する実験を伊那市福島の森林で31日、行いました。
31日は、伊那市福島のセイブグリーンパーク西側の樹種転換予定地およそ9ヘクタールで調査を行いました。
航空撮影をして樹種や材積量を調査します。
これは、スマート林業の実現に向け県や信州大学、林業事業者などでつくる協議会「スマート林業タスクフォースNAGANO」の事業の一環で行われたものです。
協議会では今年度、ドローンを利用した森林の詳細解析を県内10か所で行う計画で、このうちの一つに上伊那森林組合が選ばれました。
上伊那森林組合では、今年4月にドローンの活用を考えるプロジェクトチームを立ち上げ、一人が操縦技能の資格を取得しました。
31日は、その資格を持つ職員が操縦をし、8分間のフライトを2回行いました。
高さ100メートルになるとドローンは自動飛行となります。
およそ120枚の写真を撮影しました。
今後は、専用の解析ソフトを使い木の高さや位置が分かる画像を作成する予定です。
上伊那森林組合では、「先進的な取り組みを進めていきたい」としています。
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地蜂の巣重さを競うコンテスト
地蜂と呼ばれるクロスズメバチを育てその巣の重さを競うコンテストが、伊那市西箕輪のみはらしファームで28日に行われました。
段ボールに入れられた巣に煙幕を焚き地蜂を気絶させます。
しばらくしたら蓋を開け中から巣を取り出します。
今年のコンテストには伊那市を中心に上伊那や諏訪地域の19人がエントリーし27個の巣が集まりました。
取り出した巣は測りに乗せて重さを確認します。
巣は中にいる蜂の子を食べるために1キロ8千円で販売され、訪れた人たちが品定めしていました。
審査の結果、駒ヶ根市の吉村昇さんが3.596キロで優勝しました。
コンテストは伊那市地蜂愛好会が発足した平成9年の翌年から毎年行われていて今年で21回目になります。
愛好会では「伊那谷の伝統文化の蜂追いを後世に伝えていきたい」と話していました。
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信大生が育てた米 販売開始
南箕輪村の信州大学農学部の学生が栽培したコシヒカリの販売が、23日から生産品販売所で始まりました。
米は植物資源科学コースと動物資源生命科学コースの2年生が栽培しました。
5月に田植えを、先月中旬から下旬にかけて稲刈りをして、およそ10トンの米を収穫しました。
今年は梅雨が短く、記録的な猛暑など、天候が不安定だったため、平年に比べて2割から3割ほど少ない収量だったということです。
植物資源科学コース2年の勝見莉緒奈さんは「初めての田植えで泥だらけになって苦労を感じたし、草取りも大変だった」と話し、一丸恭子さんは「こうやっておいしい米ができているんだな、と感じた」と話していました。
信大農学部のこしひかりは、低農薬の5キロ入りが2,000円、10キロ入りが3,900円で、キャンパス内の生産品販売所で購入することができます。 -
地元の資源活用し商品開発
伊那市高遠町の住民有志でつくる伊那東部山村再生支援研究会は、東京農大などと連携し、地元の森林資源を使って「炭・アロマ多機能空調器」の商品化を進めています。
20日はクスノキ科の落葉樹クロモジが自生する高遠町藤沢の山林で、東京農業大学の菅原泉教授らが、林内の光の量を調査しました。
クロモジの枝の断面からはさわやかな香りがし、蒸留することで精油を精製できます。
伊那東部山村再生支援研究会は、これまで使われていなかった森林資源を有効活用しようと、東京農大や企業などに呼びかけ今年7月に検討委員会を立ち上げました。
検討委員会はアカマツ・カラマツ材を炭化させたものとクロモジの精油を組み合わせた空気を清浄する空調器を、現在東京農大の施設で開発しています。
この事業は農林水産省の「6次産業化中央サポート事業」に採択されています。
今後は、試作品を伊那市内や東京都の病院・介護施設などに設置し、室内環境の改善や・癒しの効果を調べるということです。
研究会では、今後商品を計画的に生産していくための資源供給体制の構築も進めたいとしています。
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スーパー赤果肉りんご 開発
南箕輪村の信州大学農学部の伴野 潔教授は、果肉が濃い赤色のリンゴ「スーパー赤果肉リンゴ」を開発しました。
伴野教授は今回、ジャムやシードルの加工に向いている色の濃いものと、生でも食べられるものの2種類の新品種のリンゴを開発しました。
11日は信大農学部で、新品種開発の記者会見が開かれました。
伴野教授は、1999年から赤果肉の遺伝子を持つリンゴと、つがるや紅玉などを掛け合わせ、赤い果肉の品種を開発してきました。
しかし、標高の高い場所でしか育てられなかったり、環境の影響を受けやすいなどの問題がありました。
2013年から、早生種で小玉、芯から早期に着色するタイプと、晩生種で大玉、収穫の直前に着色するタイプの、赤果肉の遺伝子を持つ2つのリンゴを掛け合わせた新品種を開発しました。
どちらもアントシアニンを多く含み、機能性が高いリンゴだということです。
この日の会見には、リンゴの農家や加工業者も参加しました。
これまでの赤い果肉のリンゴで去年シードルを手掛けた伊那市の醸造所も参加していました。
栽培農家や加工業者の所得拡大・リンゴの消費拡大などにも期待がかかります。
伴野教授は、今後、味などを確認して品種登録するかどうか検討したいとしています。
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園児が牧場で羊と触れ合う
伊那市高遠町の高遠第2第3保育園の園児は、10日に地域の住民が管理する牧場で羊と触れ合いました。
高遠第2第3保育園の年少から年長まで全園児が羊にエサやりをして遊びました。
ここは、高遠町藤沢にある牧場「メリーベリー水上」です。
藤沢を中心とした住民でつくる高遠町山村活性化協議会が信大農学部の協力で、耕作放棄地対策として作った牧場です。
雑草が生え荒れてしまった土地3千平方メートルに羊4頭を放し、草を食べてさせて景観形成につなげています。
園児らは、地域の人たちが用意してくれた桑の葉などをあげていました。
牧場内ではキノコの栽培が行われていて、子ども達はナメコとクリタケの収穫を体験しました。
協議会では「幼いうちから動物に触れる楽しさを知ってもらい、地域の自然にも興味を持ってもらいたい」と話していました。
羊は、気温が低くなる11月中旬に一端信大農学部に引き渡し、来年の春、再びここへ放牧するという事です。
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井上さん コンテストで知事賞
先月末に長野市で開かれた、第34回長野県フラワーデザインコンテストで、サンスイ生花店の井上美久さんが、最高賞に次ぐ県知事賞を受賞しました。
井上さんは箕輪町在住の27歳で、伊那市上新田のサンスイ生花店の店長です。
コンテストの課題は「秋風のハーモニー」で、赤や茶色、オレンジなど、濃い色の花を使って紅葉を表現しました。
土台にもこだわっていて製作には2週間かかったということです。
先月25日に長野市で開かれたフラワーデザインコンテストの展示競技部門で、県内から出品された50作品のうち、最高賞に次ぐ県知事賞を受賞しました。
井上さんは上伊那農業高校の園芸科学科卒業で、20歳の時から花に携わる仕事をしてきました。
井上さんは「びっくりしたし、とても嬉しかった。お世話になった人たちに感謝したい。この経験で技術が上がっていると思うので、今後に活かしていきたい」と話していました。
サンスイ生花店では、スタッフの技術向上を目的に毎年作品を出品していて、3位以内に入賞するのは3回目です。
小池忍社長は「お客様へのサービス向上につなげていきたい」と話していました。 -
地蜂の巣 今年の出来は…
クロスズメバチ、通称「地蜂」の巣の重さを競う「地蜂の巣コンテスト」が、10月28日に伊那市西箕輪で開かれます。
不安定な気候の影響でここ数年は軽めの巣が多くなっていますが、今年の出来はどうでしょうか。
伊那市地蜂愛好会の有賀幸雄会長が働く会社の裏には2つの巣箱が置かれ、次から次へと地蜂が通っています。
エサとなる鳥のレバーや砂糖の入った水の周りには多くの地蜂が集まっています。
有賀さんは「今年は蜂の通いも盛況で期待できる」と話します。
今年の春は暖かくなるのが早かったことから、例年に比べて2週間ほど早く巣作りが始まったということです。
巣作りの期間が長くなった分、大きさは期待できると有賀さんは話します。
今年は真夏日が多かったことから、暑さを凌ぐことができるかが課題でした。
この道60年の有賀さんは、巣箱の4分の3を地中に埋めて、暑さを凌ぐことができる環境を作りました。
去年の地蜂の巣コンテストの優勝は3.5キロでしたが、今年は大きいものが出来そうだと有賀さんは話します。
有賀さんは「周り(の愛好家)を見ても良い巣が出来ている。5キロぐらいになってほしいと期待している」と話していました。
地蜂の巣コンテストは10月28日(日)の午前9時から伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで開かれます。 -
南福地ファーム キャベツ収穫
伊那市富県の住民でつくる農事組合法人南福地ファームは30日キャベツの収穫作業をしました。
小雨の中、組合員25人が午前7時30分から収穫作業を行いました。
直径25センチほどに育ったキャベツを包丁で茎から切り取り、余分な葉を取り除いていました。
収穫したキャベツは手作業で、コンテナに積み込んでいました。
今年は7月に苗を植え、9月に入り晴天の日が少なかったものの、例年並みの大きさに育ったという事です。
南福地ファームは地区住民およそ120人が組合員となり、稲作や野菜の栽培を行っています。
キャベツは7年前から栽培を始めました。
飲食店やスーパー等で使われる加工向けで、今年は6トン近くの収量を見込んでいるという事です。
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米の作柄 南信「平年並み」
農林水産省関東農政局は今月15日現在の米の作柄概況を発表しました。
それによりますと南信は「平年並み」となっています。
南信の10アールあたりの米の予想収量は629キロで平年を100とした場合作況指数は100の「平年並み」と見込まれています。
長野県全体の10アールあたりの予想収量は624キロで作況指数は101の「平年並み」となっています。
全もみ数は「平年並み」、登熟は、出穂期以降の日照時間が多かった事から「やや良」となっています。
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皇居へ献上の「アワ」収穫
11月に皇居で行われる新嘗祭で献上される雑穀「アワ」の収穫が28日伊那市長谷で行われました。
アワは、伊那市長谷のレストラン「野のもの」の吉田洋介さんが栽培したものです。
この日は吉田さんと長谷の地域おこし協力隊の牛山沙織さんが収穫を行いました。
新嘗祭は天皇陛下がその年の収穫を神に感謝するものです。
毎年47都道府県から、米一升とアワ5合が献上されていて、長野県から今年は吉田さんのアワが選ばれました。
農薬や化学肥料は使わずに育てていて、今年は献上することから特に草取りや鳥よけのネットを張るなど手間をかけてきたという事です。
粒の形や色、大きさなどを選別してそろえ、5合を箱に納め、10月に皇居へ献上することになっています。
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AFC祭 収穫体験楽しむ
南箕輪村の信州大学農学部の農場や演習林を一般に公開するAFC祭が、22日に行われ、親子連れなどが収穫体験を楽しみました。
農学部の学生が実習で利用している農場を開放し、ぶどう狩りが行われました。
園内ではナイアガラが無料で食べ放題となっていて、持ち帰りは1キロ400円です。
ブドウ狩りは毎年人気だという事で、今日も親子連れなどで賑わっていました。
AFC祭は信大農学部の附属施設、アルプス圏フィールド科学教育センターが、実習の場所を公開し多くの人に活動を知ってもらおうと毎年行っていて、今年で17回目になります。
会場には木工体験などのブースも設けられました。
このイベントには毎年2,500人から3,000人ほどが訪れているという事です。
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入野谷在来そば 収穫
入野谷在来のそばの復活に取り組んでいる入野谷そば振興会などのメンバーは、伊那市長谷浦の圃場で実の刈り取り作業を、26日に行いました。
今年は数量限定で試験販売を行い一般の人むけに入野谷在来のそばが提供される予定です。
伊那市長谷浦にある12アールの圃場で刈り取り作業が行われました。他の品種と交配しないようここで育てた実は、主に入野谷在来のそばを増やすための来年用の種として使用されます。
今年は浦のほかに長谷杉島でも栽培を行っていて、全体で160キロほどの収量を見込んでいるという事です。
杉島の圃場での収穫は28日に行われる事になっています。
11月下旬頃には数量限定で試験販売を行う計画で、信州そば発祥の地伊那そば振興会加盟店の一部での提供を予定しています。
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上伊那花卉品評会
アルストロメリアやトルコギキョウなど県内有数の産地となっている上伊那の花を集めて審査する品評会が21日伊那市役所で開かれました。
市役所1階ロビーには30人が出品した8品目125点の花が並びました。
最高賞となる県知事賞には、飯島町の森谷芳弘さんのバラが選ばれました。
発色、バランス、全体の姿などが評価されたということです。
今年は夏場の猛暑で花の生育に影響が出たため、去年に比べ40点程少なくなりました。
品評会に出品された花は、審査後予約販売され、訪れた人がお気に入りを見つけては予約していました。
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マツタケ今年は「平年並みに期待」
上伊那地域ではマツタケが収穫できる季節となりました。
伊那市富県新山のマツタケ名人藤原儀兵衛さんによりますと去年は不作だったことから、今年は「平年並みに期待したい」と話しています。
伊那市富県新山のマツタケ名人藤原儀兵衛さんです。
藤原さんは、自分のマツタケ山を整備し贈答用などにしています。
藤原さんが「しろ」と呼んでいるマツタケが生える場所です。
今月初めには大きいサイズのきのこが多く出たということですが、その後は小さいものが多いということです。
藤原さんは、「8月のお盆明けに平年より気温の低い日があり、それが収量の伸び悩みの原因となっている。今後は生育がよいとされる気温15度前後で推移してほしい」と話していました。
伊那市高遠町でマツタケ料理を提供している竹松旅館です。
17日は千葉県から宿泊客が訪れ、マツタケの寿司や刺身、すき焼きなどが提供されました。
竹松旅館では、7日頃から入荷が始まりました。
この1週間ほどで地元の高遠や長谷から入荷しました。
竹松旅館では、22日頃からマツタケ風呂のサービスも始めるということです。
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赤いシードル 今年も醸造始まる
信州大学農学部が開発した赤い果肉のりんご「ハニールージュ」を使ったシードルづくりが今年も伊那市横山で始まっています。
タンクの中に入っているのは、赤いりんごの果肉を使ったシードルです。
伊那市横山のカモシカシードル醸造所では、10日から赤い果肉のりんご「ハニールージュ」を使った、今年のシードルの仕込みが始まりました。
カモシカシードルでは2年前から「Rose(ロゼ)」という名前の赤いシードルを作り始めました。
毎年人気で1か月ほどで売り切れるということで、今年はハニールージュおよそ800キロを使い、去年よりも300本多い700本を作る予定です。
入倉浩平所長は「赤い色が無くならないように、大事に大事に醸造しています。デザートと一緒に楽しんでもらいたい」と話していました。
カモシカシードルで醸造されている今年のRoseは、12月頃から醸造所のショップや市内の酒販店で、1本750ミリリットル入り3,240円で販売される予定です。