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南箕輪村農業経営基盤強化構想案 諮問
南箕輪村農と食の審議会が、昨日村役場で開かれ、農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想案について諮問されました。 21日は、有識者や各種団体の代表など15人が唐木一直村長から、委員に委嘱されました。 審議会は、農業振興や食の安全、食育、健康などについて、村長の諮問に応じて審議します。 唐木村長は「生活の根幹に係る問題。様々な角度から検討をお願いしたい」と挨拶しました。 21日は、唐木村長が、三澤 澄子会長に農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想案について諮問しました。 構想案では、法の改正に伴い、担い手の確保や農地の集積、集約化を進めるための見直しがされています。 審議会では、意見を集約し、9月3日までに答申することにしています。
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12日は上農恒例の盆花市
上伊那農業高校伝統の盆花市があす、伊那市のいなっせと伊那北駅の前で開かれます。 11日は盆花市を前に花束づくりが行われました。 上農高校農業委員会役員と生徒あわせておよそ100人が作業を行いました。 盆花に使われる花は菊やアスター、トルコギキョウ、オミナエシなど6種類ほどで、すべて校内で生徒が栽培しました。 花束は目標としている500束には及びませんでしたが400束が完成し、今年はアスターが3色揃ったということです。 盆花市は12日午前9時からいなっせと伊那北駅前の広場で開かれます。
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上伊那初 りんご「夏あかり」出荷
お盆にあわせたりんごの需要に対応していこうと、JA上伊那の初の栽培品種「夏あかり」の初出荷が8日行われました。 夏あかりは、長野市の農家が、品種改良で生み出したりんごです。 これまでの早生種「シナノレッド」よりさらに早い極早生種で、お盆の需要に応えます。 酸味が少なく、噛み応えがあるのが特徴で、これまでのシナノレッドと比べ、ボケずらいということです。 JA上伊那管内では、初めての品種で、今シーズンは、比較的若手の農家7軒が生産しました。 8日は、初めて取り扱う品種ということもあり、作業にあたる人たちは、まず味見です。 選果の基準などを打ち合わせてから作業開始。 ベルトコンベアーに真っ赤に色づいた夏あかねが流れました。 人の目でキズや着色のチェックを終えたりんごは、大きさや熟度などを瞬時に測定する光センサー選別機を通って箱詰めされていきました。 お盆需要に対応しようと、花が咲いてから100日で収穫できるという極早生種の夏あかりは、今年5キロケースで150ケースの出荷を見込んでいます。 出荷作業は盆前には、ほとんど終わるということです。
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信大農学部 井上教授が穀物の本を出版
作物や植物栄養学について研究している、信州大学農学部の井上直人教授はその成果をまとめた「おいしい穀物の科学」を出版しました。 16日は、井上教授が伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長に本を寄贈しました。 この本は、伊那市の米の美味しさを科学的根拠に基づき説明しているほか、米をはじめとした三大穀物やソバ、雑穀に関する研究成果を紹介しています。 井上教授は、伊那市の「米」は、硬さ、粘りなどを物理的に数値化した食味値が、ブランド米と同等かそれ以上だとしています。 美味しい米ができる理由は、「南アルプスなどの山岳地帯から流れ出る水がミネラルを豊富に含んでいるため」としています。 白鳥市長は「伊那市の川の水にはミネラルを豊富に含んでいる事などを小中学校で教えていきたい」と話していました。
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上牧の里山でマツタケ復活の研究
伊那市上牧の有志でつくる上牧里山づくりは、東京大学が行う、里山でのマツタケの復活の研究に、フィールドを提供します。 18日は、上牧里山づくりの大野田文吉代表と、東京大学の黒河内寛之特任助教が上牧公民館で記者会見を開きました。 研究は、黒河内さんが所属する東大の研究室が行うもので、里山と人との共生をテーマに、マツタケの復活を目指すものです。 教員だった大野田さんが伊那北高校で黒河内さんを教えたことなどが縁で、研究場所に選ばれました 大野田さんによると、上牧では30年ほど前はマツタケがよくとれたということですが、手入れをする人が少なくなり、近年はきのこ自体が減っているということです。 今後は、里山のデータ収集するため、落ち葉をかいたり、研究室で育てたマツタケの菌糸体を植えるなどして、手を加えた場所を手を加えない場所と比較していくということです。 研究は数年から数十年にわたり続けられる予定で、多くの人が実践できるマツタケ復活の方法を科学的に立証していくということです。
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ヤマトイワナ原種保護へ 守る会発足
三峰川上流域に生息する希少なヤマトイワナの原種を保存しつつ利活用に繋げていこうと「三峰川のヤマトイワナを守る会」が18日、発足しました。 会では今後、遊漁区間の有り方についてまとめるとしています。 18日は、伊那市役所で初めての会議が開かれました。 日本には4種類のイワナがいて、ヤマトイワナは中部地方の太平洋側と紀伊半島のごく一部に生息しているとされています。 成魚の全長は平均するとおよそ25センチで、体はやや黒ずんでいてオレンジ色の斑点が目立つのが特徴です。 近年、乱獲や生息環境の悪化などによりヤマトイワナの原種の個体数が減少傾向にあるということで、県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。 そこで今回、ヤマトイワナについて学びその保護と釣り人との関わり方を考えようと、守る会が発足しました。 三峰川に関係する団体や行政、遊漁者など18人で構成します。 会長には、天竜川漁業協同組合組合長の上條純敬さんが選ばれました。 伊那市では今年度、ヤマトイワナの原種保護に40万円の予算を計上していて、9月までに遺伝子解析による生息数調査を行う計画です。 会では、この調査結果をもとに遊漁区間の有り方について検討し、漁業協同組合への提言としてまとめるとしています。
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新宿高野でブルーベリーフェア始まる
東京都新宿区にある老舗のフルーツ専門店新宿高野で、18日から伊那産のブルーベリーを使ったフェアが始まり多くの人で賑わいました。訪れた人たちからは、「味が良い」と好評です。 これは、伊那市とJA上伊那が協力して伊那市をPRしようと初めて開かれたものです。 新宿駅東口にある新宿高野は創業から129年の老舗。 全国各地の高級フルーツのギフトや加工品などを扱っています。 新宿高野で使われているブルーベリーは、伊那市高遠町勝間などで生産されたものです。 甘みの強いブルーレイと酸味があるブルークロップが使われていて、地下2階では、ブルーベリーを使ったショートケーキやタルトなどが並びました。 イメージキャラクター、イ~ナちゃんも応援に駆け付け、買い物客らに伊那市をPRしていました。 初日の18日は、高遠町のブルーベリー生産者、秋山文男さんが訪れ、フルーツ教室の講師を務めました。 フルーツ教室は毎回人気だという事で、今回もすぐに予約で一杯になったということです。 教室では、伊那産のブルーベリーを使ったデザートなどを味わいながら生産者の話を聞きます。 秋山さんは、「ひとつぶひとつぶ食べるのではなく、たくさん口に入れて食べるのが一番おいしい」と話していました。 このフェアを中心となって進めてきたのは伊那市とJA上伊那の職員でつくるプロジェクトチームです。 メンバーたちはお揃いの衣装を着てブルーベリーの販売促進や上伊那産のアルストロメリアを無料でプレゼントしていました。 高野本店5階にあるフルーツパーラーではパフェの提供が始まっています。値段は1,600円で、客からは好評だという事です。 新宿高野のブルーベリーフェアは7月31日まで開かれていて、28日には白鳥孝市長がトップセールスをすることになっています。
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有賀建具店 木の色楽しむ展示会
伊那市西箕輪の有賀建具店の地元の木を使った家具や建具などの展示会が、かんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、地元の木を中心に国内の木材を使用して製作された家具や小物など100点が並んでいます。 今回初めて、有賀さんと、有賀建具店で働く弟子5人、独立した弟子2人で作品展を開きました。 会場に並ぶ作品だけで、90種類の樹木の木材が使われています。 有賀建具店のように色々な木の地の色を活かした製品作りを行う建具店は、全国でも数少なく、有賀さんは、その先駆けです。 普通では捨てられてしまう木材も地元や全国から集めています。 乾燥だけで5年かかるということで、多くの種類を使った製品をつくるには時間と手間がかかるということです。 有賀建具店の作品展は、21日(月)まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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箕輪町のレストランたべりこ 20日オープン
箕輪町大出の農産物直売所「にこりこ」のとなりに隣接するレストラン「たべりこ」が、20日にオープンします。 この日は、大根サラダや、野菜の漬物、サヤエンドウの胡麻和えなど、野菜を中心に30種類ほどが並びました。 隣の直売所にこりこに普段並ぶ、地元箕輪で採れた野菜を主に使っていて、旬の味が楽しめるメニューとなっています。 レストランはバイキング形式で、参加者は、少しずつ皿にとって味わっていました。 目玉の商品は石臼で自家製粉した赤そばを使った手打ちそばで、こちらも、お代わり可能です。 箕輪町では、町の農産物をPRするとともに、農家所得を増やすことができればと、3月下旬から、5000万円かけて、施設を改修しました。 たくさんの野菜の味を楽しんでもらうため、常時、30~40種類のメニューを用意したいとしています。 レストランたべりこは、大人一人1300円で、営業時間は、平日で午前11時から午後3時、12月までは無休で営業、20日にオープンします。
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まっくん軽トラ市 新鮮な野菜を安価で
軽トラの荷台を店舗に見立てて採れたての野菜を販売する「まっくん軽トラ市」が12日、南箕輪村の大芝高原で開かれました。 大芝高原味工房前には、村内の生産者9団体が軽トラの荷台を使って商品を売っていました。 販売されたのは、トマトやキャベツ、キュウリなど今が旬なものからカボチャなどの先取り野菜まで様々です。 軽トラ市は、生産者が直接販売することで消費者に安心して購入してもらおうと村開発公社が開いているもので、今年で3年目です。 直売所よりも安価で売られているということで、袋いっぱいに買っている人の姿もありました。 また、味工房では信州大学農学部が開発したこの時期収穫されるいちごを使ったジェラードが限定販売され、訪れた人達は早速味わっていました。 まっくん軽トラ市は、7月~10月までの第2土曜日に開かれていて、次回は8月9日に予定されています。
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台風8号 農作物被害なし
台風8号は、10日深夜に長野県に最も接近しましたが、上伊那地域への影響はありませんでした。 県内有数のスイートコーンの生産地南箕輪村の農家もほっと一息です。 南箕輪村大泉の清水忠雄さん。 若干倒れたものもあるということですが、台風の影響は少なくひと安心です。 台風一過の11日、伊那地域の最高気温は、30.3度と真夏日となりました。 台風8号は、10日深夜、長野県に最も接近しましたが、雨や風の影響はありませんでした。 10日午後4時48分に上伊那地域に出された大雨洪水警報は、午後11時22分に解除されました。 伊那市、箕輪町、南箕輪村によりますと、雨や風による被害はなかったということです。 10日午後6時から運休していた南アルプス林道バスは、11日午前8時から運行を再開しました。 JA上伊那によりますと、11日現在、辰野町から中川村までの上伊那管内で、被害の報告はないということです。
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高山植物等保護対策協議会 今年度保護意識やマナー高揚
高山植物等保護対策協議会が4日、伊那市山寺の南信森林管理署で開かれ、今年度の事業として、高山植物等の保護意識やマナーの高揚を図ることなどが承認されました。 協議会には、南信地区の市町村関係者らおよそ30人が出席しました。 平成25年度の保護取締件数は、平成24年度より34件多い468件でした。 具体的な内容として「踏み荒らし」「禁止区域への侵入」が合わせて355件で、全体の76%を占めました。 増えた主な要因として「写真撮影や休憩の際の無意識な行為、知識の欠如によるものが多い」ということです。 協議会では今年度の事業として、保護パトロールを強化していくほか、関係機関や団体と協力して保護柵や保護標識の整備等を実施していくとしています。
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森林税上伊那地域会議
森林税を活用して行う施策について住民の意見を聞く上伊那地域会議が4日伊那合同庁舎で開かれました。 会議には、委員に委嘱されている関係する団体の代表など9人が出席しました。 森林税は、平成20年度から導入されていて、間伐や里山の集約化などが進められています。 25年度からは間伐した木材の搬出支援も始まりました。 税収規模は、毎年6億円ほどです。 委員からは、近年のゲリラ豪雨で山における作業道整備が崩壊をもたらす危険があるとして、県の指導強化を求める意見や森林を伐採してのメガソーラー開発を危惧する意見がありました。 会議では、市町村の申請により配分される総額1,328万円の森林づくり推進支援金の配分案が示されました。 伊那市は、松くい虫の被害木の処理などに420万円、箕輪町も松くい虫対策などに151万円、南箕輪村は、大芝高原関連などに116万円が配分される見通しです。
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新規就農者激励会 15人が出席し関係機関が激励
去年6月から上伊那で農業を始めた新規就農者の激励会が、3日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 激励会には、新たに農業を始めた人など15人が出席し、 それぞれ抱負を話しました。 このうち、東日本大震災の影響で福島県から伊那市に移住している果樹農家、佐藤浩信さんの三男、佐藤孝樹さんは、「始めたばかりでわからない事ばかりだが、知識を蓄えていい果物をつくりたい」と話していました。 現在25歳の孝樹さんは、今年3月、安曇野市での農業研修を終え、4月から西箕輪でリンゴとモモの栽培をしています。 父の浩信さんとは、福島の実家の農園とどう協力していくかなどを一緒に話し合ったりしているということです。 今年4月から6月までの上伊那の新規就農者は15人で、このうち40歳未満が13人、40歳以上が2人となっています。
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ダチョウの卵でおやつ作り
伊那市の西箕輪保育園で、ダチョウの卵を使ったおやつ作りが3日、行われました。 ダチョウの卵に、マイナスドライバーと金槌を使って、慎重に穴を開けます。膜をとると、黄身が見えました。ボウルに取り出します。 3日はホットプレートで、ダチョウの卵の目玉焼きを作りました。 隣のホットプレートには、鶏の卵の目玉焼き、そしてウズラの卵の目玉焼き。ダチョウの卵は、鶏の卵の20個分に相当します。 子どもたちは興味深そうに、目玉焼きを見つめていました。 目玉焼き以外は、ホットケーキにします。 西箕輪保育園では、近くにある農業公園みはらしファームに度々散歩に訪れていて、ダチョウを目にすることがありました。 卵を食べてみたいと、園児から声があがったことから、みはらしファームに依頼したところ、今回、18個の卵が提供されました。 ホットケーキが出来上がると園児からは歓声があがっていました。 ホットケーキにはジャムを塗って食べました。 ダチョウは、たくさん生む雌でも、1年間に40個から50個しか卵を生まないため、みはらしファームでは、1個3000円で販売されています。 西箕輪保育園では、卵の殻もきれいに洗って、絵を描いたり、おもちゃにして楽しむほか、残りの卵も、だしまき玉子などにして給食で味わうということです。
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株式会社サンティアが経ヶ岳で森林整備作業
南箕輪村と森林の里親協定を結んでいる株式会社サンティアは、19日、経ヶ岳登山道の村有林で、今年度1回目の整備作業を行いました。 この日は、サンティアの従業員など15人が参加し、林業の専門家から指導を受けながら下草刈りや枝打ちを行いました。 ホテルやパチンコ店を経営しているサンティアは諏訪市に本社を置き、南箕輪村にも事業所があります。 2012年に、企業と地域、行政が協力して森林整備を行う森林の里親協定を結びました。 この日はその協定に基づく作業で、今回で3回目になります。 参加するメンバーが毎回異なるため、初めて作業に参加する従業員もいます。 サンティアでは、今年秋にも、ここで森林整備作業を行う予定です。
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伊那市50年の森林ビジョン策定委員会 立ち上げへ
伊那市は、森林の将来像を描き市民との関わり方や整備方針などについて定める「伊那市50年の森林ビジョン策定委員会」を立ち上げます。 これは、森林の現状を把握し、50年後の伊那市の森林のあるべき姿について検討しようと設置されるものです。 市によりますと、伊那市の森林の面積は市全体の82%にあたる5万5,000ヘクタールだということです。 このうち、国有林を除いた民有林は3万3,400ヘクタールで、6割がカラマツやアカマツなどの人工林となっています。 近年これらの人工林が成熟期を迎えることから、市では樹種転換を含めた森林の有り方について検討していく考えです。 有識者や木材利用者などを委員に委嘱し、8月に第1回の会議を開きます。 白鳥孝市長は「課題を明確にし、後世に豊かな森林を残していきたい」と話していました。
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桃澤明さん・農事組合法人「田原」 県知事表彰受賞
地域の農業の発展に功績があったとして、伊那市の伊那酪農業協同組合の桃澤明組合長と、農事組合法人「田原」が知事表彰を受賞しました。 6日は、伊那市ますみヶ丘の伊那酪農業協同組合の桃澤明組合長と、伊那市東春近の農事組合法人「田原」の中村博組合長らが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 桃澤さんは、昭和41年に伊那市ますみヶ丘で酪農を始めました。 良質なワラや干し草などを確保し、安定した牛乳の提供に努めきました。 現在は、28人の組合員と年間およそ1万1,000トンの牛乳を生産して います。 農事組合法人「田原」は、平成16年に設立されました。 平成23年度から3年かけて17ヘクタールの耕作放棄地を農地として再生しました。 また、農家民宿を取り入れて都市住民との農業体験も積極的に行っています。 白鳥市長は「今までの苦労や体験を、農業を担う世代の人達に伝えていってください」と話しました。
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入笠牧場 牛放牧
夏の間、急斜面で足腰を鍛え、涼しく過ごしてもらおうとJA上伊那が管理する伊那市高遠町の入笠牧場に、6日、牛が放牧されました。 放牧されたのは、上下伊那の酪農家からの11頭です。 種牛がいないため数が減りました。 牛は、一列に並べられ、一頭一頭、体重測定、衛生検査が行われます。 検査が終わった牛は、300ヘクタールの牧場に放たれます。 預けている間は農家の手間が省けるほか、涼しい場所で夏を過ごせます。 牛は、5か月間涼しい高原で過ごし、10月上旬に下牧する予定です。 ※写真:JA上伊那
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草刈軽減へ 田畑にヒメイワダレソウ植栽
南箕輪村の神子柴区民や農業団体などでつくる「神子柴農地水環境保全会」は草刈り作業軽減に向け3日会員の畑に花の苗を植えました。 3日は会員の麦畑の土手に、ヒメイワダレソウの苗、800株を植えました。 ヒメイワダレソウは寒さに強く、人などが踏んでも枯れにくい植物で、根付くと土手一面に広がり雑草が生えにくくなるという事です。 この日は会員や県の職員などおよそ15人が広さ50ヘクタールの畑のまわりに20センチ間隔で苗を植えていました。 会では、農家の高齢化や後継者不足が進むなか、農作業の軽減を図る事で、これ以上遊休農地が増えないようにと、今回試験的な取り組みとして実施しました。 会によりますと農作業軽減を目的に畑や田んぼの土手に、植物を植えるのは村内では初めての事だという事です。
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上伊那農政対策委員会 TPPに関する特別決議
JA上伊那などで作る上伊那農政対策委員会の総会が3日、JA上伊那本所で開かれ、TPP交渉における国会決議が実現するように徹底した運動を展開するなどとした特別決議を行いました。 総会にはJA上伊那や農業関係者らおよそ100人が出席しました。 決議文によりますと、「米、麦、牛肉・豚肉、乳製品などの農林水産の重要品目を除外または再協議する」とした国会決議が実現するよう、徹底した運動を展開するとしています。 委員長でJA上伊那の御子柴茂樹組合長は「全農のあり方を考え現状を見ながら将来に向かって日本の農業を何としてでも守っていきたい」と話しました。 総会ではこの他、平成26年度の事業計画案など3議案が承認されました。
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JA上伊那 おかゆポットとお米券贈呈
JA上伊那は、炊飯器に入れておかゆが作れるおかゆポットと、お米券を南箕輪村に贈呈しました。 3日は、JA上伊那の唐澤善廣理事ら3人が役場を訪れ、唐木一直村長におかゆポット70個と、お米券190枚を贈りました。 これは、JA上伊那食卓愛の運動の一環として、毎年上伊那の8市町村に贈られています。 おかゆポットは、容器の中に米と水を入れ、炊飯器の中に入れて一緒に炊くと離乳食用のおかゆが作れるものです。 村では、3か月健診を受けた第一子に渡す予定です。 唐木村長は「栄養を重視して、きちんとごはんを食べる習慣が身につくよう活用したい」と話していました。
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村農業経営者協議会 盆花の定植
南箕輪村農業経営者協議会は2日、お盆に販売する盆花の苗を植えました。 毎年お盆の時期に、ファーマーズあじーなやみはらしファームとれたて市場などで販売する、盆花の定植が行われました。 この日は、協議会会員12人がプランターで育てた5,000株の苗を畑に移しました。 花の苗は、アスターで白や紫など4色です。 南箕輪村農業経営者協議会の加藤功会長は、「毎年期待されている。今年は花の色を1色増やしたので楽しみにしていてほしい」と話していました。 植えられた盆花は、8月に切り取り作業をして、菊やゆりの花と一緒に束ねられ販売されます。 作業は来週も予定されていて、全部で12,000株が移植されるということです。
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上戸中条井水利組合が水枡検査
伊那市西箕輪の上戸中条井水利組合が農業用水として取水する、塩尻市の奈良井国有林内にある水枡で2日、通水量の検査が行われました。 水枡は、明治8年に奈良井川土地改良区と上戸中条水利組合の間で、筑摩県令の調停により協定が結ばれ、翌明治9年に完成、通水しています。 これは、当時上戸地区と中条地区が水田の干ばつ解消のために、奈良井川の水を分水し、規定量を通水したものです。 上戸中条井水利組合は伊那市側に流れる北沢川の水利権を持っていなかったことから、下流の小沢川の水利権を持つ、荒井や小沢などの了解を取り付け、北沢川から取水できるようになりました。 組合では、奈良井川から取水して、その水を小沢川の源流、南沢川に流し込み、同じ水量を北沢川から取水しています。 この日は伊那市や松本市などから関係者50人が集まり、その水枡の検査が行われました。 検査は枡の9か所の深さを計測、ピンポン玉を流して流れの速さを計測、通水量が計測されました。 今年の通水量は毎秒0.081立法メートルでした。 上戸中条井水利組合では、138年間続いている農業用水の水源を守っていくと話していました。
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新宿の中学生が田植え体験
伊那市と友好提携を結ぶ東京都新宿区の中学生が、5月26日、高遠町小原の田んぼで田植えを体験しました。 伊那市を訪れたのは、新宿区立牛込第一中学校の1年生90人です。 田植え体験は、高遠町の農事組合法人らいふが生産している野菜や米を給食の食材として購入している事が縁で、行われたものです。 指導は、らいふの組合員や地元の農家が行い、コシヒカリの苗を約24aの田んぼに植えました。 生徒らは、裸足で田んぼの中に入り、15センチ間隔で、2、3本ずつ苗を植えていました。 農事組合法人らいふの西村勝雄理事長は、「米はスーパーなどで簡単に手に入るが、農家の苦労などを体験し、感じてもらえたら嬉しい」と話していました。 この日植えた苗は、らいふが管理し秋にはおよそ24俵の米が収穫できるということです。 収穫した米は、牛込第一中学校の給食で提供されることになっています。
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松くい虫保全林は900m以下まで拡大
伊那市松くい虫対策協議会が、22日開かれ、拡大する松くい虫被害に対応するため、これまで、標高800メートル以下までだった地区保全森林を900m以下までに拡大し、伐倒駆除を行っていくことなどを決めました。 22日は今年度の協議会が伊那市役所で開かれ、委員に委嘱された各地区の財産区や地区の代表などが参加しました。 昨年度の県内の松くい虫による被害は、夏の暑さと雨が少なかった影響で、12月末現在で過去最大となる7万㎥となり、被害が拡大しています。 伊那市でも、減少していた被害量が増加に転じ、昨年度12月末現在で被害量は過去最大の2,184立方メートルとなりました。 伊那市内では、昨年度、高遠町勝間の東部地区で被害が初めて確認されたほか、これまで被害が出にくいとされていた標高800メートル以上の西箕輪、手良などでも被害が拡大しています。 こうした状況に対応するため、伊那市では、補助金交付の対象となる地区保全森林を、標高800メートル以下から900メートル以下に拡大する方針を示し、協議会で了承されました。 協議会では、委員から、「被害が出る前に松を伐採し、販売するほうが現実的ではないか」といった意見が出されていました。 白鳥孝市長は、「枯れる前に木材として活用する方向に転換を図り、樹種転換をすすめたい」と話していました。
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JA健康長寿へウォーキング
長野県内のJAが進めている健康寿命創造運動の一環で、県内で初めてとなる大規模なウォーキング大会が、29日、伊那市の西箕輪地区で行われました。 この日は、西箕輪のみはらしファーム東側駐車場を出発し、西箕輪地区、7.6キロを歩きました。 ウォーキングにはJA上伊那の女性組織生活部会のメンバーを中心に162人が参加しました。 長野県は、寿命は、男女ともに全国1位となっていますが、日常生活を支障なく送れる健康寿命は、平成22年度で男性6位、女性17位となっています。 JA健康寿命創造運動は、この健康寿命を伸ばそうという取り組みで、食生活セミナーや、口腔ケアの講座などが開かれてきました。 ウォーキング大会もその一環で、今回のような大規模な取り組みは、県内でも初めてです。 佐久総合病院の農村医学研究所の主任研究員を務める柳澤和也さんが指導しました。 柳澤さんは、ストレッチの方法や歩き方のコツなどを参加者に教えていました。 参加者は、初夏の高原を、元気よく歩いていました。 JA上伊那では、こうした取り組みを通して組合員の健康増進につなげたいとしています。
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市農委 農林水産大臣賞 受賞
伊那市農業委員会は、地域農業の発展と農業者の地位向上に尽力したとして、農林水産大臣賞を受賞しました。 28日は、伊那市農業委員会の田中哲雄会長ら3人が伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長に受賞を報告しました。 農業委員会は、平成23年度から24年度にかけて、耕作放棄地対策として、伊那市東春近田原のおよそ16ヘクタールを引き受け、ネギや麦などを栽培しました。 伊那市の「人・農地プラン」として、伊那市周辺の農地を集積し、担い手の育成や農地の有効活用に努めてきました。 これらの活動が評価され、農林水産大臣賞が贈られました。 田中さんは「耕作放棄地対策や人・農地プランをこれからも続けていく。今後は日陰や山間地などの農地に向かない、耕作不能土地の解消に力を注ぎたい」と話していました。 白鳥市長は「市でも農作物の販促に協力していきたい」と話していました。
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伊那市と新宿高野 ブルーベリーフェア開催
伊那市は、JA上伊那と協力して東京都新宿区にあるフルーツの老舗専門店「新宿高野」と「ブルーベリーフェア」を7月に東京で開催します。 白鳥市長が27日の定例記者会見で概要を説明しました。 ブルーベリーフェアは7月18日から31日までの14日間、新宿高野本店で開かれます。 期間中、伊那産のブルーベリーを使ったパフェの提供や伊那市の生産者が品種の特徴や食べ方を教えるフルーツ教室などを予定しています。
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「まっくん田んぼ体験隊」が田植え作業
農業体験を通した観光振興と農業の発展などを目的に南箕輪村で始まった「まっくん田んぼ体験隊」の田植え作業が、25日に行われました。 「まっくん田んぼ体験隊」は、南箕輪村の農事組合法人まっくんファームや6次産業化検討ワーキングチームなどで組織する実行委員会が今年度から行っているものです。 農家ではない人たちにも田植えを体験してもらおうと参加を呼びかけ、伊那市や南箕輪村から13人が参加しました。 まっくんファームで、鶏糞を肥料とした米の減農薬栽培を行っているメンバーが講師となり、「コシヒカリ 森の大地」の苗を植えていきました。 10年前から減農薬栽培に取り組んでいる上伊那農業高校の、生産環境科の生徒2人も参加し、田植え機の運転を体験しました。 「まっくん田んぼ体験隊」では、6月に田んぼの草取り、8月に案山子作り、9月に収穫、10月に採れた米をつかった五平餅を作る計画です。