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「まっくん田んぼ体験隊」が田植え作業
農業体験を通した観光振興と農業の発展などを目的に南箕輪村で始まった「まっくん田んぼ体験隊」の田植え作業が、25日に行われました。 「まっくん田んぼ体験隊」は、南箕輪村の農事組合法人まっくんファームや6次産業化検討ワーキングチームなどで組織する実行委員会が今年度から行っているものです。 農家ではない人たちにも田植えを体験してもらおうと参加を呼びかけ、伊那市や南箕輪村から13人が参加しました。 まっくんファームで、鶏糞を肥料とした米の減農薬栽培を行っているメンバーが講師となり、「コシヒカリ 森の大地」の苗を植えていきました。 10年前から減農薬栽培に取り組んでいる上伊那農業高校の、生産環境科の生徒2人も参加し、田植え機の運転を体験しました。 「まっくん田んぼ体験隊」では、6月に田んぼの草取り、8月に案山子作り、9月に収穫、10月に採れた米をつかった五平餅を作る計画です。
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伊那市西山でシカ捕獲数増加
伊那市の天竜川より西の地域で昨年度捕獲されたニホンジカは、31頭で、5頭だった前の年に比べて6倍に増えたことがわかりました。 23日市役所で開かれた伊那市有害鳥獣対策協議会で報告されました。 昨年度のニホンジカの捕獲量は、市全体で3,300頭とほぼ前年並みでした。 伊那地区は、308頭で、そのうち西春近や西箕輪地区の西山で捕獲されたのは、中央道沿いを中心に31頭でした。 伊那猟友会の牧田文男会長は、「西山でも一般の人がニホンジカの姿を見るようになってきている。北は辰野から、南は、竜東から川を渡って入ってきていて、間違いなく増えている。今年度は、くくり罠で、西山の捕獲を徹底的にやらなければならない」と話していました。 会長の白鳥孝市長も「ニホンジカが西山に広がっていて、ある日爆発的に被害が出ないか心配している」と述べました。 伊那市の昨年度の有害鳥獣による農作物被害は、213トン、2,900万円余りでした。
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JA上伊那 6次産業化に向け新会社設立へ
JA上伊那は、農作物に付加価値をつけて販売する6次産業化に向けた新しい会社をこの秋をめどに設立する考えです。 23日開かれた通常総代会で可決されました。 販売するのは、米に含まれるアミノ酸の一種ギャバを生かすよう加工したギャバ米と言われる白米で、上伊那産の米に機能性を高めた付加価値をつけます。 ギャバには、血圧を下げ、ストレスを緩和する効能があるといわれています。 営農部の片桐邦俊次長は、「加温・加湿でギャバを生かせる加工ができる。若い人に受けるのではないか」と話しています。 JA上伊那では、夏に関東方面などで試験販売を行い、事業の規模などを決め秋ごろに新しい会社を設立する考えです。 JA上伊那が設立発起人となり1億円を上限に出資し、政府の6次化ファンドの出資を受ける予定です。
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外来種ブラックバス釣り大会
天竜川での増加が懸念されている北米原産の淡水魚、ブラックバスの生態調査を兼ねたバス釣り大会が18日、辰野町から箕輪町の天竜川で開かれました。 大会には、上伊那を中心に県内外からおよそ40人が参加しました。 ブラックバスは、特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれていて、天竜川でも増加しています。 天竜川漁業協同組合によると、アカウオなどの在来種に影響が出ているということです。 大会に参加した釣り客は「バスは、引きが良いので楽しさはあるが、リリースしないなどマナーを守って欲しい」と話していました。 増加の原因は釣りを楽しむための密放流によるものと考えられています。 この日は、バスが産卵期を迎えていて、動きが少ないことや、水温が低いという悪条件ではありましたが、辰野町を中心に全体で80匹、およそ32.5キロのブラックバスが釣り上げられました。 大会の結果、最も多く釣った人で4キロ、最も大きかったバスは42センチでした。 釣り上げられたバスは岡谷市の水産試験場に持ち込まれ、解剖して食性などを調べるということです。
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母の日のカーネーション 出荷追い込み
11日の母の日を前に、南箕輪村田畑のカーネーション生産組合・清花園では、出荷作業が追いこみを迎えていました。 母の日を前に最後の出荷日となった8日。 ハウスでは、加藤 忠一さん・久江さん夫妻が、ラッパ状に蕾が開いたものを選んで、花を切り取る作業を行っていました。 母の日に間に合わせるため、今朝は朝5時から作業を行いました。 8日切った花は、千本ほどだということです。
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南アルプス ニホンジカ捕獲数 500頭増
昨年度、南アルプスで捕獲されたニホンジカの頭数は1,771頭と、平成24年度よりおよそ500頭増えていることがわかりました。 南信森林管理署の発表によりますと、昨年度捕獲したニホンジカの頭数は、南アルプスで、前年度より494頭多い1,771頭、八ヶ岳では1,061頭、霧ヶ峰では609頭で、合計で3,441頭と、前年度に比べ1,015頭増えています。 捕獲は、国有林職員と、南アルプス食害対策協議会が委託した猟友会などにより行われました。 南信森林管理署によりますと、捕獲頭数が増えた理由について、くくり罠の貸し出しや猟友会による捕獲が積極的に行われたことを要因に挙げています。 また、昨年度初めて中央アルプス地域の高山帯でニホンジカが確認されたことから、今年度は中央アルプスでの捕獲を強化していきたいとしています。
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鮎の稚魚 放流はじまる
天竜川漁業協同組合は、2日から鮎の稚魚の放流を始めました。 鮎の稚魚の放流は、20日まで行われます。 去年と同様、4トン、50万尾を放流する計画です。 初日の2日は、漁協前の天竜川で放流しました。 鮎の稚魚は、県産で、8センチほどですが、友釣りが解禁となる6月22日には、20センチに成長するということです。 去年、天竜川の鮎漁は、ここ10年で一番良かったということです。 天竜川漁協では、大水などで川が荒れないよう今シーズンの天候に期待しています。
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平成25年度のペレット販売 過去最高
上伊那森林組合が製造している木質ペレット燃料「ビュア1号」の平成25年度の売り上げが、過去最高だったことがわかりました。 2日、伊那市内で開かれた上伊那森林組合の第20回通常総代会で報告されました。 それによりますと、平成25年度の木質ペレット燃料「ピュア1号」の売り上げは、当初の計画量を上回る1,935トン、5,600万円で、過去最高となりました。 組合では、品質が評価され全国的に販路が広がったことと、寒波や石油など化石燃料の高騰が影響したと見ています。 上伊那森林組合は、製造しているペレットの品質などが認められ、平成24年度に日本ペレット協会から全国で初めての優良認証を受けています。
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早くも田植え始まる
上伊那で毎年いち早く田植えをしている伊那市手良の田んぼでは株式会社中坪ノーサンによる代かきや田植え作業が始まりました。 中坪ノーサンは伊那市手良で担い手がいなくなった地域の田んぼで稲作を行っています。 手良の農家登内里見さん夫妻らで経営していて面積が広いことから、毎年早く田植えを行います。 28日は妻の美穂さんが田植え機でコシヒカリを植えていました。 今年はおよそ160トンの生産を計画していて農薬を通常の半分以下しか使わない安心安全な米づくりに取り組んでいます。 一方すぐ近くの田んぼでは夫の里見さんが代かきを行っていました。 おいしい米づくりは土づくりから始まると考える里見さんは、化学肥料は使わず、有機肥料による農業を行っています。 里見さんは、「有機肥料を使うことによる循環型農業を目指したい。」と話していました。 中坪ノーサンの田植えは6月はじめまで続くということです。
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地元の木材で小中学校用の机とイスを製作
上伊那森林組合などでつくる上伊那林業再生協議会は、地元の木材の有効利用などを目的に小中学校用の机とイスを製作しました。今後は木育講座と合わせて普及を図っていく計画です。 県の補助金を活用し、前年度事業で製作しました。 机は上伊那産のカラマツを使用し、縦45センチ、横65センチの天板を作りました。天板の部分のみを取り外して付け替えができるものです。 イスは、カラマツとヒノキの2種類を作り、高さも45センチのものと40センチのものがあります。 地域で育った木を地域で製品化し活用していく流れを確立しようと、上伊那林業再生協議会が前年度事業で製作したものです。 今年度は、伊那市、駒ヶ根市、飯島町、宮田村のいくつかの小中学校へモデル的に導入する計画です。 協議会では、子ども達に森林の大切さを伝えるため、製品の導入と併せて木育講座も実施していくということです。
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2月の大雪被害 農業施設など3億6千万円被害
今年2月の大雪による上伊那地域の農業用パイプハウスなどが壊れる被害は3億6千万円あまりとなりました。 大雪による被害で3億円を超えたのは、平成10年1月以来15年ぶりとなります。 県のまとめによりますと、ことし2月の大雪による農業被害は、上伊那全体で3億6千700万円に上りました。 3億円を超えたのは、平成10年1月の7億8千万円についで、15年ぶりの被害だという事です。 このうち、パイプハウスなどの生産施設の被害は3億5千万円あまりでした。 自治体別では伊那市が最も多く337棟で1億2千万円、続いて駒ヶ根市の8千9百万円、宮田村の7千1百万円となっています。 ハウスの倒壊により花卉や野菜などが枯れてしまう農作物被害は8千9百万円で、自治体別では駒ヶ根市が3千万円、中川村が2千万円、飯島町が1千9百万円あまりとなっています。 県では農業施設の修繕や建設費用や苗の購入費用の一部を補助するなどして、農家を支援することにしています。
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TPP反対 街宣車リレーで訴える
TPP、環太平洋連携協定反対を訴える、街宣車リレーが21日、上伊那地域で行われました。 街宣車リレーは、23日にオバマ米大統領が訪日することを受けて、TPPに関する国会決議実現を求める気運を高めようと、中南信のJAが行ったものです。 「TPPに関する国会決議」では、「農林水産物の重要品目について、除外または再協議の対象とする事」などが採択されています。 21日は、JA辰野支所をスタートした街宣車が、各支所やあじーななど15か所でミニ集会を開きながらリレーしました。 22日は、JAみなみ信州の各支所などを回ることになっています。
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親子でアスパラガスの収穫体験
伊那市西箕輪の畑で19日、アスパラガスの収穫体験が行われました。 収穫体験には県内から10家族、30人が参加しました。 農業体験は、JA上伊那とコープながのが農業の楽しさを知ってもらおうと行っているものです。 長さ30センチの棒より短いものは切り取らないよう説明を受けると、家族ごとハウスに入り収穫しました。 子どもたちは、棒よりも長いアスパラガスを探すと、次々に収穫しました。 19日はこのほかジャガイモの植え付けなども行われ、草取りや収穫体験などが予定されています。
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15個いちごカキ氷 早食い競争
15個のいちごが乗ったかき氷の早食い競争が、13日伊那市のみはらしファームで行われました。 みはらしファームオープン15周年を迎えたことにちなんで15個のいちごをかき氷に乗せました。 かき氷早食い競争は、3回行われ、それぞれ抽選により選ばれた5人で競いました。 午前10時半から行われた最初の競争には、子ども5人が登場。 氷の冷たさに悪戦苦闘しながら、競いあっていました。 結果は、箕輪町木下の箕輪中部小6年、中野太稀くんが1位となり、賞品のみはらしイチゴ2パックを受け取りました。
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トルコギキョウ播種作業最盛期
上伊那の花の主力品種のひとつトルコギキョウの播種作業が最盛期を迎えています。 14日は伊那市東春近のハウスでトルコギキョウの播種作業が行われました。 播種作業は上伊那の生産農家およそ90戸でつくる農事組合法人いなアグリバレーが行っているものです。 今年度は新規参入農家や生産量を増やした農家があったことから昨年度より30万本ほど多い330万本の出荷を予定しています。 作業は土をひいたトレーに専用の機械を使って一粒ずつまくもので、14日だけでおよそ2200枚のトレーに種をまきました。 いなアグリバレーによりますと、長野県はトルコギキョウの出荷が日本一、また県内では諏訪に次いで上伊那は2番目の出荷量だということです。 出荷しているうちの8割が上伊那のオリジナル品種で花の色の良さや花持ちの長いところが特長だということです。 播種作業は5月末まで行われ、出荷は6月下旬頃からピークとなり主に、関東や関西、中京方面に出荷する計画です。
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雑穀レシピパンフレット完成
い~な雑穀ネットワークは、栄養価の高い雑穀を普及させようと、簡単なレシピを掲載したパンフレットを作成しました。 今回作成されたのは、A4サイズを三つ折にしたパンフレットです。 平成23年に発足したい~な雑穀ネットワークが、気軽に雑穀料理に挑戦してもらいたいと初めて作りました。 サトイモのたかきび和えや、モチキビを使った袋煮など、6つのレシピが掲載されています。 レシピは平成23年12月に行われた雑穀レシピコンクールの上位作品の中から選ばれました。 簡単に調理できることのほか、雑穀の種類や調理法など、バランスを考え、選んだということです。 レシピパンフレットは7千部作成され、伊那商工会議所や市内の直売所などで配布されています。
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信大 子羊ベビーラッシュ
南箕輪村の信州大学農学部では先月から9日までに14頭の子羊が生まれ、ベビーラッシュとなっています。 9日に生まれたばかりの双子の子羊は体長はおよそ50センチ、体重2キロで母親のそばから離れずじっとしていました。 農学部の農場ではサホーク種とフライスランド種の2種類、合わせて30頭を飼育しています。 先月から9日までに14頭の子羊が生まれました。 さらに、妊娠中の羊もいて、あと8頭生まれる予定だという事です。 羊は1回の出産で1頭~3頭を産み、今年は特に双子の出産が多かったという事です。 好奇心旺盛な子羊たちは、学生たちが柵のそばに立つと、近づき指をなめていました。
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水稲 播種作業始まる
箕輪町中原のJA上伊那北部水稲育苗センターで、水稲の播種作業が始まりました。 9日は10人ほどが作業にあたっていました。 播種作業は9日から始まり29日まで行われます。 箕輪町の育苗センターでは辰野町と箕輪町、宮田村の水稲の苗を作っています。今年から、宮田村の苗も担当する事になり、去年より7千枚多い7万5千枚の苗箱を作るという事です。 コシヒカリが全体の9割を占め、残りはアキタコマチともち米となっています。 苗箱に専用のマットを敷いて消毒された種もみを蒔き土をかぶせたあと室温が28度、湿度ほぼ100パーセントに保たれた出芽室に3日間入れられます。 出芽した苗は、ハウスなどで20日から30日ほど育てられ、ゴールデンウィーク頃から田んぼに植えられるということです。
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パレードで山火事予防
山火事予防を呼びかけるパレードが今日、伊那市などで行われました。 9日は、県や市町村職員8人が伊那合同庁舎前を出発し、伊那市から辰野町までをまわり火災予防を呼びかけました。 啓発活動は、空気が乾燥し山火事が発生しやすい毎年この時期に行われているものです。 上伊那管内では去年、6件の山火事が発生していて、合わせて2.75ヘクタールを焼きました。 これはおととしと比べ6倍の焼失面積となっています。 今年は2件の火災被害が出ています。 上伊那地方事務所の青木一男所長は「これから農作業などで土手焼きや焚き火をする機会が増えるので、意識を高めてもらえるよう呼び掛けたい」と話していました。 啓発活動は、あすも行われ、駒ヶ根市から中川村までをまわるということです。
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営農型太陽光発電施設計画の農地転用 不許可
南箕輪村農業委員会総会が7日、村役場で開かれ、委員会は大芝での営農型太陽光発電施設計画にともなう農地の一時転用を不許可としました。 農業委員会総会には委員16人が出席し、大芝で計画中の農作物を栽培しながら太陽光発電を行う営農型太陽光発電、ソーラーシェアリングに伴う、農地の一時転用について審議しました。 これは神奈川の太陽光発電事業者が地元農家と共に進めているものです。 およそ2万平方メートルの農地に太陽光パネル5千枚ほどを設置し中部電力に売電する計画です。 高さ3メートルほどの支柱にパネルを設置することで農地としての活用も継続します。 委員からは「パネルありきで話しが進んでいて営農が実施できるか疑問。」 「計画がうまくいかなかった場合パネル撤去はどうなるか不安。」 「詳細な営農計画を示すべき。」といった意見が出されていました。 総会では委員会の採決が行われ会長を除く15人全員が農地の一時転用について不許可としました。 神奈川の業者は委員から出された意見について検討し計画を再提出するとしています。
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アルストロメリア 出荷最盛期
南米原産の花、アルストロメリアの出荷が伊那市など上伊那地域で最盛期を迎えています。 長野県は、アルストロメリアの生産量が全国一で、国内のシェアの3割を占め、その8割は上伊那産ということです。 今は、花の出荷のピークで、伊那市東春近田原の酒井弘道さんのハウスでも作業が本格化しています。 JA上伊那花卉部会のアルストロメリア専門部の部長をつとめる酒井さんは、ハウス13棟、8,300平方メートルで花を栽培しています。 主に大都市圏を中心に、北は北海道、南は九州まで出荷されていて、その数は、年間で75万本にのぼります。 ハウスで切った花は、近くの自宅まで運び、切りそろえ、ダンボール詰めしていきます。 アルストロメリアの出荷のピークは5月の母の日頃まで続きます。
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田植えシーズン前に種籾の発芽作業
田植えシーズンを前に、箕輪町のJA上伊那水稲育苗施設では、種籾を発芽させるための作業が、連日、行われています。 施設では、4月9日からの播種作業を前に、3月下旬から、連日、種籾を発芽させるための作業が行われています。 籾は、60度ほどで10分間温めて殺菌したあと、1週間水につけます。 それを28度に保たれた部屋に、24時間入れて発芽させます。 発芽させた後は、脱水機にかけて乾燥させ、は種作業を行うまでの間保管します。 こちらの施設では、これまで辰野町、箕輪町の田んぼの苗を作ってきましたが、今年からは宮田村の一部も担当するようになりました。 扱う籾は、袋にして3200袋、およそ13トンで、育苗箱にして7万5千枚ほどになります。 今年も、夏が暑いことが予想されることから、暑い時期の出穂を避けるため、 今年は全体的に作業を1週間ほど遅らせています。 JA上伊那の職員によると田植えのピークは、5月20日前後になるということです。
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県道与地・辰野線沿いにハナモモ植樹
県道与地辰野線の整備を行っている「信州みのわ花街道推進協議会」は29日、ハナモモの苗を植えました。 29日は、会員およそ50人が県道与地辰野線の辰野境から伊那境までの8キロに、ハナモモの苗およそ30本を植樹しました。 会では、協働の街づくりの一環として10年前から整備活動を行っていて、現在道路脇にはハナモモが1,260本植えられています。 毎年多くの人が花を見に訪れていて、近年では大型バスで来る観光客も増えているということです。 会員らは植樹の他に、消毒をしたり肥料を与えたりしていました。 花の見ごろは4月下旬ということです。 会では、見ごろに合わせてウォーキングのイベントなどを計画しているということで、多くの人に見てもらいたいと話していました。
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果樹凍霜害対策研修会
りんごや梨の凍霜害を未然に防ごうという研修会が18日、箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場で開かれました。 これは、去年上伊那で大きな被害があったりんごや梨の凍霜害を今年はできる限り防ごうと、JA上伊那果樹部会が主催したものです。 この日は、上伊那の果樹生産者およそ60人が参加しました。 研修会では、上伊那農業改良普及センターの職員から、樹木を寒さから守るために最も効果的だとされている、せん定した枝のチップを活用した燃焼法の実施方法が説明されました。 耐熱素材でできた容器に、せん定したりんごや梨の枝をチップ状に乾燥させたものを入れ、火を点けます。 りんごは、木が並ぶ通路に、梨は枝が広がっている下にこれを置きます。 燃焼時間はおよそ3時間で、10アールあたり40個置くのが効果的だということです。 JA上伊那によりますと、去年の上伊那の凍霜害の被害は、およそ230ヘクタール、2億8,500万円となっています。
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福島の佐藤さんが新規就農講座で講演
東日本大震災の影響で、福島県から伊那に移住している果樹農家 佐藤浩信さんが、新規就農者を対象にした研修会で、7日、講演しました。 この日は、今年度12回開かれてきた新規就農実践塾のまとめとなる研修会が伊那市のJA上伊那西箕輪支所で開かれ、14人が参加しました。 佐藤さんは、福島県伊達市で、ギフト用の果物を主に扱う果樹園を営んでいます。そこで、桃やりんご、さくらんぼ・柿などを栽培・加工しています。 福島第一原発事故直後の2011年3月15日に避難を始め、4月2日には、伊那の地に移ることを決めました。 伊那の地を再起の場所に決めたのは、この場所が果樹栽培に適した場所だと感じたからだといいます。 佐藤さんは「伊那は標高差があるため、地域の中でも収穫時期を1週間程度ずらすことができる。東京、名古屋、大阪ともつながっているので観光地としても可能性がある」と話しました。 また、需要が多い時期に収穫時期を合わせれば、高く販売することができるといった戦略についても話していました。 実践塾の参加者からは、りんごの収穫期と柿の加工の時期は重なるが、作業的に可能なのかなどといった質問が、次々と出されていました。
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伊那華のみそ娘 寒仕込み
JA上伊那の特産みそ「伊那華のみそ娘」の寒仕込みが本格化しています。 蒸した米に麹菌をつけて2日間おき、大豆とあら塩を混ぜておけに入れていきます。 伊那市東春近の主婦15人でつくる加工組合が毎年農閑期のこの時期に仕込んでいて、今年で15年目を迎えます。 味噌の消費量は年々減少気味で、今年は在庫調整のため、去年の12トンから6トンと生産量を半減させるということです。 伊那華のみそ娘は、伊那産のコシヒカリと大豆を使用しています。 組合長の小林都志子さんは、「地域の学校でも使ってもらっている安心で安全な味噌。ぜひ多くの人に味わってもらいたい」と話しています。 味噌の仕込みで特に大事なのは、麹づくりです。 味を左右するというその作業は、蒸らした米を42度まで下げて、麹菌をまぶしていきます。 組合発足当初から参加している人が多く、息のあった仕事ぶりでてきぱきと進めていました。 味噌は、1年間ねかせてJAの直売所などに出荷されていきます。 仕込みは、3月20日頃まで行なわれます。
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フクシマで菜の花プロジェクト
チェルノブイリ原発事故で、放射能に汚染された土壌を菜の花の力で回復させる伊那谷発の菜の花プロジェクトが、今福島県で始まろうとしています。 NPO法人チェルノブイリ救援中部理事で南箕輪村の原富男さん。 今年1月から福島県郡山市の障害者就労支援施設で、菜の花や鶏糞からエネルギーを取り出し、排出液から放射能を取り除くプラントの建設を進めています。 3月中旬の完成を目指し、5月頃からの稼動を目指します。 原さんは、1986年のチェルノブイリ原発事故の5年後から粉ミルクや医療器械を現地に送る支援を始めました。 2005年頃からは、畑の徐染と地域振興への取り組みをはじめました。 菜の花のナタネ油からバイオディーゼル燃料をとり、放射能は、ゼオライトに吸着させ、排出液は、肥料として使うしくみで、「菜の花プロジェクト」と名づけました。 菜の花を栽培した後の2年間は、同じ畑で野菜を栽培してもセシウムが含まれないということがわかり、プロジェクトは、今後規模を拡大する計画です。 フクシマで展開しているプロジェクトは、バイオディーゼル燃料に加え、バイオガスを発生させるしくみが大きな意味を持ちます。 ここでは、共同作業所として会津地鶏の養鶏場を運営していて、鶏糞を活用しようという狙いがあります。 鶏糞は、原発事故の前は、肥料として販売していましたが、原発事故の後、放射性物質が検出されたため、販売を中止しました。 施設を運営する社会福祉法人にんじん舎の会では、試行錯誤を繰り返し、菜の花プロジェクトに行き着きました。 ここでの菜の花プロジェクトは、バイオディーゼル燃料を取り出した後、放射能が含まれる菜の花の茎や鶏糞を発酵させメタンガスを電力に変えて売電する計画です。 排出液は、ゼオライトで放射能を取り除き、液肥として活用します。 福島第1原発事故から3年、 4回目の春が訪れようとしています。
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上農高校生徒対象の就農懇談会
伊那市やJA上伊那は、上伊那農業高校の生徒を対象に、将来、地元への就農を考えてもらうための懇談会を、27日、上農の同窓会館で開きました。 懇談会には、1年生から3年生までの、就農希望者や、農業関係の学校へ進学する生徒30人ほどが参加しました。 懇談会は、人口増加策や、農業振興のために、将来、上農生に地元で就農してもらいたいと伊那市などが初めて開きました。 白鳥 孝伊那市長は、中国などで爆発的に人口が増加し、今後、食料不足になる可能性があるとして、日本は自給率を上げなければならないと説明しました。 上伊那は、標高差があり、どんな分野の農林業もできる可能性に満ちた地域だとして、白鳥市長は、「せっかく高校で農業を勉強したのだから、可能性の高い地域である伊那谷で農業をやってもらいたい」と話していました。
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農業施設被害 過去最大
JA上伊那は、今回の大雪による19日現在の被害をまとめました。 パイプハウスの倒壊を中心にした施設被害は、356棟、3億3,700万円余りで、施設被害としては過去最大となっています。 2回の大雪による内訳は、2月8日が259棟、2億5,600万円、14日は、97棟、8千万円余りです。 市町村別では、伊那市が175棟、1億6,100万円、駒ヶ根市が72棟、7,800万円、飯島町が52棟、4,600万円などとなっています。 作物別では、水稲育苗施設が110件、1億1,000万円、野菜施設が107棟、1億円、花卉施設が75棟、7,100万円などとなっています。 作物被害は、アルストロメリアなど花卉を中心に2,106平方メートル、377万円余りとなっています。 21日は、JA上伊那災害対策本部の2回目の対策会議が開かれ、復旧に向けた対応策を話しあいました。 御子柴茂樹組合長は、今回の大雪で出張先から戻れず、14日から17日まで山梨県のJR甲府駅に足止めされたということです。 JA上伊那では、パイプハウスの部材や施工業者の人員確保を行う考えです。 ただパイプハウスの注文が殺到し、生産者の希望に沿った復旧が出来ないことが懸念されるとして、現在作物を栽培している施設を最優先に対応する考えです。 次に優先するのは、今年の作物栽培に向けての施設で、水稲や野菜などの育苗に係る施設をあげています。 今回振った2回の大雪は、今年の稲や野菜、花卉の栽培に暗い影を落としています。
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洋らんの展示会 大雪のため会期1日延長
春の訪れを告げる洋らんの展示会が15日から箕輪町富田のガーデン和らぎで始まりました。 会期は、大雪のため一日延長し、17日までとなっています。 会場には、270鉢、40種類の洋らんが並んでいます。 展示会は、町内外の愛好家で作る洋らんの花を咲かせる会が一年間の成果の発表の場として毎年開いているものです。 中には、会独自で交配をさせた品種もあります。 会では、「今年は寒さで展示会に合わせて花を咲かせるのに苦労した。会員が一年間努力して咲かせた花を見てほしい」と話していました。 会期は16日までの予定でしたが、大雪の影響で見に来られなかった人たちのために、一日延長します。 洋らんの花を咲かせる会の展示会は17日月曜日まで、箕輪町富田のガーデン和らぎで開かれています。 それでは天気予報です。