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上伊那産ハナマンテン 給食で提供
伊那市は、地元農産物の良さを知ってもらおうと、上伊那産の小麦「ハナマンテン」で作った麺を、試験的に学校給食に取り入れています。
今後は、ハナマンテンの生産と消費の拡大を図りたい考えです。
ハナマンテンは、長野県が麺専用に開発した品種で、伊那市を含む上伊那の一部で栽培されています。
平成16年に県が開発した際、JA上伊那がその普及促進を決め伊那市などの農家が栽培を始めたもので、今年はおよそ千トンの収穫がありました。
伊那市では、9月26日から市内の小学校と中学校の給食で試験的にハナマンテンを使った麺を取り入れています。
12日は、高遠と長谷の小中学校で提供されました。
このうち長谷小学校では、栄養士から説明を受けた後、全校児童およそ80人が麺の食感や味を確かめました。
ハナマンテンは、麺にするとコシがでて茹でた後も伸びにくいのが特徴です。
伊那市では、今年度中に市内の全ての小中学校で2回実施し、感想を聞いて今後の取り組みに活かしたいとしています。 -
上農高校 ナガノパープル栽培
南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科の生徒は、ぶどうの長野県限定栽培品種「ナガノパープル」の栽培に取り組んでいます。
ナガノパープルは、一般的に知られている巨峰と比べ甘味が多く皮ごと食べられるのが特徴です。
上農高校では、5年前からナガノパープルの栽培に取り組んでいます。
8日は、生徒4人がぶどうの収穫と品質チェックを行いました。
学校にあるビニールハウスが老朽化していることから、ぶどうの木にビニールを覆っただけの雨除け栽培と呼ばれる方法で栽培しています。
生徒らは、雨除け栽培はビニールハウスでの栽培に比べ、乾燥しやすいことから「夏場の水やりを多めにした」と話します。
去年に比べ、乾燥によるひび割れは少なかったものの、摘果が不十分だったことから、粒が小さく、色つきが悪いものが目立つということです。
生徒達は、今年の経験を来年に活かしたいと話します。
収穫したぶどうは、24日から県内7か所で開かれる「日本学校農業クラブ全国大会」で販売するということです。 -
木曽馬とお別れの会
今年度末、廃止の方向で検討が進められている伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある木曽馬牧場の木曽馬3頭が、佐久市の牧場へ譲渡されることになり、10日にお別れ会が開かれました。
お別れ会には伊那市やみはらしファームの関係者、西箕輪保育園の園児などが参加し、馬たちに別れのニンジンが贈呈されました。
今回譲渡されるのは、木曽馬のメイ、ヤマト、コリュウの3頭です。
木曽馬牧場は、平成22年に乗馬体験者が落馬する事故があり、現在休止状態となっています。
伊那市が木曽馬牧場を廃止する方向で進めていることや、馬の年齢も高くなってきたことから、余生をゆっくり過ごしてもらおうと、佐久市のスエトシ牧場に譲渡することとなりました。
伊那市によりますと、来年3月までは、引き続き伊那乗馬クラブに木曽馬牧場の維持管理を委託するということです。
それ以降の跡地利用については、JA上伊那や西箕輪の農業振興センターなどと検討していきたいとしています。 -
箕輪町木下 梨オーナー園の収穫祭
箕輪町木下の梨オーナー園の収穫祭が6日から始まり、県内外から訪れたオーナーが梨の収穫を行いました。
この日は、県内や東京、愛知からオーナーが訪れ、南水を収穫しました。
箕輪町が行っている都市と農村の交流事業・グリーンツーリズムの一環で、オーナーは、春に摘果作業、6月に袋かけ作業を行い、今日、収穫となりました。
今年は、夏の間の気温が高かったことから、糖度が高く、できは良いということです。
オーナーは、自分の区画にある梨の木から、一つ一つ丁寧に収穫していました。
梨オーナー園の収穫作業は、8日まで行われるということです。 -
台風接近 リンゴ農家は・・・
30日夜から1日未明にかけて長野県に再接近すると見られている強い台風17号ですが、土砂災害に加え、果樹の落下も心配されます。
りんご栽培が盛んな伊那市西箕輪でお話を聞きました。
伊那市西箕輪の2ヘクタールでリンゴを栽培している重盛さんは、「防ぎようがない。とにかく祈るのみ」と話し空に手を合わせました。
午後4時半現在、長野地方気象台によりますと、台風17号は、県内に、30日夜はじめから1日未明にかけて、最も近づく見込みです。
台風の接近に伴って、県内は非常に激しい雨が降る所もあると予想されていて、気象台では、土砂災害や川の増水に警戒するよう呼びかけています。
10月1日午前6時までの24時間に降る雨の量は、多い所で南部で200ミリと予想されています。
また、夜はじめから1日未明にかけて、北または西の風が強く吹く見込みで、最大風速は15メートル、最大瞬間風速は30メートルと予想されています。
気象台では、大雨による土砂災害や強い風による果実の落下や倒木などにも注意するよう呼びかけています。
台風の接近に伴い、南アルプス林道バスは、30日の午後5時から運休しています。 -
台風接近で収穫作業急ピッチ
大型で非常に強い台風17号の接近を前に、箕輪町中原の北原農園では、梨の収穫作業が行われていました。
35アールある北原農園の畑には、収穫を控えた梨が3万個以上実っています。
今年は雨が少なく日照時間が長かったため、甘みがのり出来は良いということです。
通常10日ほどかけて収穫作業をするということですが、30日から10月1日にかけて台風の直撃が予想されるため、急ピッチで作業を行っていました。
北原農園の北原次夫さんは「今年は本当に出来が良い。出来が良いだけになんとか台風をしのぎたい。もう10日遅く来てくれれば竏秩vと話していました。
長野地方気象台によりますと、大型で非常に強い台風17号は、30日の夜から10月1日の未明にかけて長野県に最接近する見込みで、早ければ30日の夕方から雨が降り始めそうだということです。
30日夕方から10月1日未明にかけての県内の総降水量は、多いところで120ミリを予想しています。
気象台では、雨、風が強いことが予想されることから、河川の増水、土砂災害、倒木、果実の落下などに注意を呼びかけています。 -
古田の里赤そば花まつりにぎわう
古田の里赤そば花まつりが29日から箕輪町上古田の上古田公民館で始まりました。
会場には多くの人が訪れ、打ち立てのそばを味わっていました。
赤そば花まつりは、地元でとれたそばを味わってもらい、地域の元気につなげようと毎年上古田区が行っているものです。
会場では信州箕輪そばうちの会を中心にした有志のメンバーがそばを打っていました。
盛りそば500円、田舎そばが600円で販売されていて、赤そばは先着100食限定で提供されます。
会場の外では、そば粉を使ったそば饅頭や地元の農産物が販売されています。
赤そば花まつりは明日まで上古田公民館で開かれています。 -
高遠辛味大根を高遠北小児童が間引き
伊那市高遠町の高遠北小学校3年の児童が高遠の特産品「高遠辛味大根」の間引き作業を27日高遠町藤沢の畑で行いました。
27日は高遠町の伊藤正樹さんの畑5アールに植えられた高遠辛味大根の間引き作業が行われました。
間引き作業は、社会科の授業の一環で農家の仕事や地元の特産品について学んでもらおうと今回初めて行ったものです。
高遠辛味大根は、保科正之が高遠そばの薬味として食べていたといわれていますが、近年地元では育てられていませんでした。
福島県大沼郡金山町で育てられていたことから、旧高遠町役場の職員らが種を貰い受け、平成15年に復活したということです。
児童は、小さいものを選んで次々と間引いていました。
間引きした高遠辛味大根は、学校に持ち帰り葉の部分をおひたしにして食べるということです。 -
南殿 殿村八幡宮で松くい虫被害 確認
南箕輪村の南殿区で新たに松くい虫被害が確認されました。村では、被害拡大防止のために、枯れた松を見つけたら、役場に連絡するよう呼びかけています
新たに松くい虫被害が確認されたのは、南殿の殿村八幡宮のある森の西側です。
8月下旬に村から委託されている巡視員が枯れた松を1本見つけ、県の林業総合センターに鑑定を依頼したところ、松枯れを引き起こすマツノザイセンチュウが見つかりました。
村では、今回見つかった松を、今週中に切り倒し、破砕処理を行う予定だという事です。
南箕輪村では、2010年に田畑区で初めて松くい虫被害が確認され、これまでに、神子柴区、中込区で見つかっています。
南殿区での松くい虫被害が見つかったのは、今回が初めての事です。
南箕輪村では、被害拡大防止のために、松が枯れていたら、すぐに役場に連絡を入れて欲しいと呼びかけています。 -
上農とトマトの木 コラボレーションでメニュー開発
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が考案した雑穀や地元野菜を使ったメニューが、21日から、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにあるトマトの木で、期間限定で提供されます。
期間限定で提供されるのは、みはらしファームのリンゴと上伊那産の小麦ハナマンテンを使ったピザ、トマトとアマランサスのパスタ、ブルーベリーのパウンドケーキなど9品です。
13日は、トマトの木でコラボレーションレシピの試食会が開かれ、上農高校の生徒4人の他、企画したJA上伊那や伊那地域アマランンサス研究会の関係者などおよそ40人が集まりました。
試食会は、トマトの木を経営するJA上伊那が、地産地消と地元野菜の普及を進めようと、上農高校の生産環境科作物班に呼びかけ実現したものです。
生徒らは、今年3月からレシピを考え、6月からは福島靖店長と話し合いを重ねてきました。
提供されるメニューは、福島店長らがアレンジを加えたということですが、雑穀を使ったカレーはほぼ生徒のアイディア通りということです。
試食の後参加者らは、味や見た目、食感などの感想をアンケートに書いていました。
生徒が考案したメニューは、21日からおよそ1か月の期間限定で提供されます。 -
果樹園「雅秋園」オープン
箕輪町福与の果樹園「雅秋園」が17日オープンし、訪れた人がぶどう狩りを楽しみました。
雅秋園は、ぶどうが中心の果樹園で広さは1.2ヘクタールあります。
17日は、地元の高齢者などが訪れ、秋の味覚を楽しんでいました。
雅秋園では大粒の品種も含めて、8種類のぶどうが植えられています。
そのうちナイアガラ、コンコード、デラウェアの3種類は、1日食べ放題です。
料金は、大人が500円、小学生が250円、小学生以下は無料です。
雅秋園では、50年ほど前にぶどう栽培をはじめ、よい木は残し、その他は更新しながら、果樹園を運営しています。
ぶどうは雨が少ないことを好むという事で、今年は、豊作だということです。
今年は、10月上旬頃までの営業を予定しています。 -
農事組合法人まっくんファーム コンバイン入魂式
南箕輪村の農事組合法人まっくんファームは、新しく購入した稲刈り用コンバインの入魂式を、5日、行いました。
この日は、南殿にあるJA農機倉庫で入魂式が行われました。
現在、まっくんファームには10台の稲刈り用コンバインがあり、そのうちの1台を老朽化に伴い更新しました。
購入価格は約900万円で、そのうち200万円は村の補助です。
まっくんファームの倉田庄衛組合長は、「村の農業発展のために有効に活用したい」と話していました。
まっくんファームは現在、約140haの田んぼを受託していて、
今月14日から10月中旬まで稲の刈り取り作業を行うことになっています。 -
認定農業者、担い手組織を対象に合同セミナー
JA上伊那は、認定農業者、担い手組織を対象にしたセミナーを、8月29日に開きました。
セミナーは、地域農業の振興を目的にJA上伊那が毎年開いているもので、会場には、約160人が集まりました。
この日は、群馬県のJA甘楽富岡の黒澤賢治さんが「担い手を核とした地域農業の活性化について」と題して講演しました。
甘楽富岡地域は米がほとんど取れない地域だということで、米以上に付加価値のつくものとして旬の野菜を生産する取組を行っているということです。
また、JAの支所ごとに年に4回座談会を開いたり、アンケートを実施して組合員の意見を積極的に取り入れているということです。
黒澤さんは、「組合員、消費者、食品産業などを農業振興の計画に組み込み、地域産業の育成に対しJAが主体的役割を担う必要がある」と話していました。 -
南信の水稲「平年並み見込み」
関東農政局長野地域センターは、30日、県内の今年の水稲の作柄概況を発表しました。
南信は、平年並みの見込みとなっています。
8月15日現在の作柄概況で、長野県全体の作柄は、「平年並みの見込み」となっています。
南信は、穂数が「やや少ない」、1穂あたりのもみ数は「やや多い」、全もみ数は「平年並み」登熟は「平年並み」で、全体では「平年並み」となっています。
今年は、6月に低温の時期があった事から背丈が伸び悩みましたが、7月以降気温が上昇したため生育が進みました。
出穂にかけて天候に恵まれたことから、粒の肥大は良好が見込まれるということです。
なお、他地域の東信、中信、北信、ともに平年並みの見込みとなっています。 -
中央アルプスにセンサーカメラ設置
南信森林管理署は、中央アルプスの標高2700メートルの高山帯にセンサーカメラを設置しニホンジカ生息調査を行います。
高山帯に設置するセンサーカメラは3つのセンサーがついていて動物などが通過した際は写真や動画で記録されます。
去年、中央アルプスでシカの目撃情報があったことから南信森林管理署では今年6月に標高1500メートルから1900メートル付近にセンサーカメラ4台を設置しました。
その結果ニホンジカ2頭がセンサーカメラに写しだされました。
低地でのニホンジカの目撃情報が増えていることから、南信森林管理署ではニホンジカが高山帯まで生息しているかを調査するため、センサーカメラを設置することにしました。
設置場所は、標高2,700メートルの登山道周辺2キロ付近に10台のセンサーカメラを設置します。
設置作業は職員9人が29日、と30日の2日間行うことになっていて、調査は10月まで実施することになっています。 -
秋の味覚 りんごの出荷始まる
箕輪町のJA上伊那箕輪果実選果場で、秋の味覚りんごの出荷が24日から、始まりました。
24日は、職員などおよそ30人が、りんごの選果作業に追われていました。
出荷が始まったのは、早生種「ツガル」です。
JA上伊那によりますと、今年は、春先の天候不順を心配していたということですが、その後の天候がよく、順調に育ったということです。
今年はカメムシによるりんごへの被害が多いということですが、ツガルに関しては、影響はほとんどないということです。
初日の24日は、上伊那地域の農家からおよそ1,000キロのりんごが選果場に持ち込まれ、機械と人の手を使って大きさや色づきなど4つの等級に分けていました。
JA上伊那では、つがるの今年の出荷量を2万5千ケースと見込んでいて、主に関東や中京方面に出荷されるということです。
ピークは9月5日ごろとなっています。 -
TPP交渉参加表明反対の要請書提出
伊那市議会は10日、内閣総理大臣宛でTPP交渉参加表明反対に関する要請書を提出しました。
要請では、政府として責任ある情報の開示と公正公平な運営による国民的議論の場を設定すること。
国益に即した具体的な判断基準を政府の統一見解として明示すること。
またそのようなプロセスを経ない限りTPP交渉参加表明は断固として行わないことを求めています。
この要請は上伊那農政対策委員会とJA上伊那より内閣総理大臣に提出するよう依頼があり、10日開かれた市議会経済建設委員会協議会で了承されたものです。
市議会ではこれまでに、JA上伊那などから出されたTPP参加に反対する請願、陳情を採択しているほか、内閣総理大臣などに対し、意見書を提出しています。 -
次期森林づくり県民税 住民説明会
今年度で終了予定の森林づくり県民税について、来年度以降も継続の意向を示す長野県は、上伊那地域の住民を対象にした説明会を8日夜、伊那合同庁舎で開きました。
この日は、上伊那地域の住民およそ50人が、県から説明を聞きました。
県は、平成25年度以降に実施を計画している次期森林づくり県民税の案を6日に公表しています。
それによりますと、個人の年額は現行通りの500円で、実施期間は平成25年4月1日からの5年間としています。
森林税を使った新たな取り組みとしては、間伐材の搬出促進、県内各地の特色を活かした持続可能な森林づくりモデル事業の構築、市町村の水源林取得経費の支援などをあげています。
説明会の後に行われた意見交換では、住民から「森林税の継続には賛成するが、これまでの取り組みで足踏み状態になっているものもある。県がもっとリーダーシップを発揮して取り組みを進めていく必要がある」などといった意見が出ていました。
県庁森林政策課の有賀秀敏課長は「意見を参考にして新たな森林税の構築に活かしていきたい」と話していました。
県では説明会の他にパブリックコメントを募集していて、住民の意見も参考にしながら、県議会9月定例会に条例改正案として提出することにしています。 -
伊那市手良の酪農家 酒井秀明さん東海農政局長賞を受賞
伊那市手良の酪農家、酒井秀明(しゅうめい)さんは、牛乳の品質や衛生管理がすぐれているとして、長野、愛知、岐阜、三重の4県の酪農家のうち、1位にあたる東海農政局長賞を受賞しました。
8日、酒井さんがJA上伊那本所を訪れ、御子柴茂樹組合長に受賞の報告をしました。
酒井さんが受賞した、東海農政局長賞は、長野、愛知、岐阜、三重にある1052件の酪農家のうち、牛乳の品質、衛生管理が最も優れているものに贈られるものです。
審査は、脂肪やタンパク質、細菌の数、体細胞数など5項目を検査します。体細胞数は少ないほど牛が健康であることを示すもので、その数が少ない生産者を上位とする方法で順位を決めます。
今回の審査で、1ミリリットルあたりの体細胞数が平均で23万個であったのに対し、酒井さんの牛乳は6万3千個と少なかったということです。
御子柴組合長は、「後継者育成のためにこれからも頑張ってほしい」と話していました。 -
100%上伊那産のそば粉使用「伊那華のそば 新そば」発売
JA上伊那は、100%上伊那産のそば粉を使用した「伊那華のそば 新そば」を、8日に発売しました。
原料には、上伊那で生産された夏そば、「しなの夏そば」が
使用されています。
夏そばは、5月中旬から種をまき、7月下旬に収穫を行います。
普通のそばに比べ、のどごしがよく食べやすいのが特徴だということです。
木曽にある製麺会社と3年前から共同開発を進め、商品化に至りました。
JA上伊那では、「地元の商品を地元の人に味わってもらいたい」と話していました。
伊那華のそばは、3食入りつゆ付きで840円、伊那市や駒ヶ根市などのAコープ店や直売所で、年内限定で販売されています。 -
東西春近の財産区議員らが貝付沢での取り組みを視察
伊那市の東春近と西春近の財産区議員らが平成18年豪雨で土砂災害にあった伊那市西春近諏訪形の貝付沢での地域住民の活動を7月27日視察しました。
27日は東西春近の財産区議員など20人ほどが地域住民らで作る諏訪形地区を災害から守る委員会の活動を視察しました。
委員会が取り組んでいる保育ブロック工法は、根が地中深く伸びるようにする工法で、深く張った根が土砂災害を防ぎます。
根が深く張ることで、植物が抜けにくくなり野生鳥獣対策にも有効と期待しています。
貝付沢は平成18年豪雨で氾濫し、広域農道に大量の土砂が堆積するなど大きな被害がありました。
5月に植えた160株の苗は秋頃に災害のあった斜面に植える予定だということです。
参加者は、「植えたあとの育ちは良いのか」「東春近の山も貝付沢と同じやわらかい土なので、取り組みを参考にしたい」などと話していました。
諏訪形区を災害から守る委員会副委員長の酒井卓実さんは、「長い時間がかかることだが、委員会や住民も協力してくれているのでコツコツとりくんで災害のない強い里山にできれば」と話していました。 -
条例制定にむけ審議会と地区部会委員が意見交換
長野県が来年3月の策定を目指す「食と農業農村振興県民条例」について協議している食と農業農村振興審議会は30日、地区部会委員と意見を交換しました。
意見交換会には、審議会の委員や上下伊那と諏訪地区の部会委員などおよそ30人が出席しました。
条例は、食と農業の持続的な発展を目指そうと、その方向性を指し示すために県が策定するものです。
30日は、各地区の状況や抱えている問題などについて意見を交換しました。
県によりますと上伊那地域の農業の状況は、農家1戸あたりの耕作面積は108アールで県平均の95アールを上回っています。しかし、平成22年度の農業産出額は238億9千万円で前年比98.7%と、水稲や畜産を中心に減少しているということです。
出席者からは「有害鳥獣や耕作放棄地対策については、シルバー人材センターとの協力が有効であると思う。地域のブランド化の他、観光など他産業との連携が必要だと思う」などと、意見が出されました。
審議会では今後、県内の各地区部会との意見交換を行い、出された意見を反映させた計画案を、10月に県に答申するということです。 -
南箕輪村南部保の園児 ブルーベリー狩りを楽しむ
南箕輪村南部保育園の園児は23日、ブルーベリー狩りを楽しみました。
23日は、年長園児34人が伊那市西箕輪地籍にある藤澤忠雄さんの農園を訪れ、ブルーベリー狩りをしました。
村営農センターが園児に地元の食材を食べてもらいたいと、今回初めて企画しました。
広さ10アールほどの農園には、紫に色づいたブルーベリーが実っていて、園児らは甘そうな実を選んでいました。
藤澤さんは「喜んでくれたので作った甲斐がある」と話していました。
南部保育園の有賀春美園長は「自分で取ってその場で食べられるというとても貴重な体験になったと思う」と話していました。
子ども達は、ブルーベリーの味が気に入った様子で、多い子で50個以上食べたということです。 -
農村生活マイスター 研修会
女性の立場から農業振興に取り組む農村生活マイスター協会上伊那支部による研修会が19日伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
研修会には、農村生活マイスターに任命されている女性を中心に50人ほどが参加しました。
農村生活マイスターは、長野県が策定した男女共同参画プランに基づき農業振興などに取り組む女性のことで、県知事が任命します。
現在上伊那では58人が任命されています。
研修会はプランが策定されてから今年度で20年になることから、改めて活動について考えてもらおうと開かれました。
研修会ではグループに分かれ、「農村振興に女性が力を発揮するには」をテーマに意見交換をしました。
参加者からは、「家事と農作業の兼ね合いが大変で、男性の協力が必要」「収入が少ないため、後継者に給料を払っていくのが難しい」といった意見が出されました。
農村生活マイスター協会上伊那支部長の吉澤小百合さんは、「女性の意見を尊重し、農家を引っ張っていけるようにしていきたい」と話していました。 -
樹種転換に向け大芝高原を視察
南箕輪村森林協議会は、松くい虫対策として、大芝高原にあるアカマツの樹種転換に向け、12日現地を視察しました。
12日は、協議会を構成する南箕輪村や、上伊那森林組合、信州大学農学部など10人ほどが大芝高原にあるセラピーロードみんなの森を視察しました。
南箕輪村は、去年策定した大芝村有林森林整備基本計画に基づき、松くい虫被害防止などを目的に、アカマツから広葉樹への樹種転換に来年度から取り組みます。
範囲は、セラピーロードみんなの森ゾーンのうちの12.5haで、平成27年度までに広葉樹を増やしていきます。
参加者は、樹種転換を計画している場所の植物の種類や、日光の入り具合などを視察していました。
参加者からは、「間伐をして自生しているモミジを育てていったらどうか」「苗が簡単に育てられるものを植えたらどうか」などという意見があがっていました。 -
人・農地プラン策定へ向け研修会
箕輪町の今後の農業を考える「人・農地プラン」検討委員会の研修会が9日、地域交流センターで開かれました。
研修会には、委員の他、農業に携わる人などおよそ60人が参加しました。
人・農地プランは、農業の担い手不足や耕作放棄地の増加など、地域の農業が抱える問題の解決にむけ、今後の展開を描こうというものです。
農林水産省の呼びかけに応じた市町村が作成するもので、町は、今年3月に検討委員会を発足させました。
9日は、信州大学農学部食料生産科学科の加藤光一教授が講師を務めました。
加藤さんは「農地を広げたい人、辞めたい人などと、地域の中で徹底した話し合いを行い、プランを組み立てていく必要がある」と話しました。
町では、農地所有者や耕作している4,700世帯を対象に、農業に関する意向調査を今年3月から行いました。
現在集計中ということですが、回答のあった4割のうち、半数が5年ないし10年以内に農業を辞める、または縮小することを考えていることがわかりました。
今後は、町内各地区からあげられたプランの原案を検討委員会で図り、来年3月を目処にプランを策定する考えです。 -
神子柴農地・水保全会 上農生と植栽
農地や環境を守ろうと取り組んでいる南箕輪村の神子柴農地・水保全会は5日、上伊那農業高校の生徒と花の苗を植えました。
5日は、学校前の県道脇に会のメンバーと園芸科学科の生徒およそ20人が集まり、マリーゴールドの苗およそ300株を植えました。
今年3月に発足した保全会は、地区社協や営農組合、上農高校などで構成されていて、区内の農地や農業用水路の保全管理を行っています。
参加者らは、白とオレンジ、黄色の花が同じ間隔になるよう、手分けして植えていました。
毛利猛代表は「今後も事業を広げよりよい地域づくりを行っていきたい」と話していました。
花は、9月末まで楽しめるということです。 -
戸草ダム 多目的ダムではなく治水ダムとして整備へ
国土交通省・三峰川総合開発工事事務所は、伊那市長谷の戸草ダムについて、多目的ダムではなく、治水ダムとして整備していく考えを示しました。
5日は伊那市役所で、伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が開かれ、三峰川総合開発工事事務所や天竜川上流河川事務所から伊那市に対し、事業計画や防災対策について説明がありました。
戸草ダムについて、国土交通省の三峰川総合開発工事事務所の鈴木昭二所長は、「今後は多目的ダムではなく治水ダムとして、社会経済情勢の変化に合わせて建設実施時期を検討する」と話しました。
参加者からは、「社会情勢や経済情勢を待っていては災害は防げない」といった意見がだされました。
白鳥孝伊那市長は、「戸草ダムが必要なことには変わりがない。新しい戸草ダムを形作っていくことが必要」と話しました。 -
観光客が農業体験でカカシ作りに挑戦
箕輪町が実施する、都市と農村の交流事業、グリーンツーリズムの一環で町を訪れている観光客が6月30日にカカシ作りを体験しました。
この日は、東京や愛知から訪れている9人が、地元農家から教わってカカシを作りました。
顔を取り付けた木の棒にワラを巻きつけ、それぞれ持ち寄った古着を着せるなどして思い思いのカカシを作っていました。 -
中アでニホンジカの生息情報収集へ
野生鳥獣の被害対策を行っている上伊那地区の対策協議会は、今年度、中央アルプス地域でのニホンジカの生息情報を収集するとともに捕獲対策を実施することになりました。
29日伊那合同庁舎で開かれた対策協議会で、今後中ア地域でのニホンジカの生息情報の収集を行うことを決めました。
ここ数年、天竜川西側のニホンジカの目撃などの件数が増え続けていることから、今後は多くの目撃、捕獲等の情報収集を行い生息域の把握に努めるとともに捕獲対策を検討実施するとしています。
平成23年度の野生鳥獣による農林業被害額は、前年度より1,500万円ほど減少して1億8,200万円ですが、依然として2億円近い被害が発生していて、ここ5年ほど横ばいの状況です。
農業・林業ともシカによる被害がもっとも多く被害額のほぼ半分を占めています。
ニホンジカによる農業被害面積は、くくりわなや防護柵の設置が進み前年の4割減となる115ヘクタールでしたが、被害額は、3,600万円とわずかな減少にとどまっています。
23年度は、ニホンジカの個体数調整の計画5,652頭に対し捕獲実績は、7,332頭と前の年度の2.5倍と大幅に上回りました。
今年度は、計画をさらに引き上げ6,170頭とする計画で、協議会では、個体数調整による被害の推移を今年度以降注目していきたいとしています。
一方、防護柵は、伊那市など3市町の18か所で延長29キロを予定していて、事業費は、8,400万円を見込んでいます。
協議会会長の青木一男上伊那地方事務所長は、「被害減少に向けて取り組みを強化していきたい」と話していました。