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駅前ビル「アルパ」で如月会華道展
伊南地域で活動する生け花7流派の師範などでつくる「如月会」(本田郁子会長)の生け花展が13日まで、駒ケ根市駅前ビル「アルパ」で開かれている。その美しさをさらに引き立たせるよう生けられた花々約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
毎年この時期に開く生け花展で51回目。生け花を学ぶ受講者らのほか、同ビルにを訪れた買い物客なども会場を訪れるという。
今回は91人の会員が作品を出展。大作3点、中作2点、個人作品75点が並んでおり、桜、ぼけなど、今の季節の花々をさまざまに生けた作品が目を引く。
本田会長は「常に躍進するよう、鍛錬を重ねているので、その成果を見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時半。 -
シルクミュージアムでまゆのかぶと作り講座開催
駒ヶ根市東伊那の広域総合交流促進施設「シルクミュージアム」で12日、まゆ玉を使ったかぶと作り体験講座があった。家族連れなど9組が参加。さまざまな色に染色したまゆをはさみで切り分け、のりで張り付けながら、まゆ玉より少し大きめのかぶとを作り上げた=写真。
同ミュージアムでは、養蚕文化を別の形で残していこうとさまざまな活動を展開しているが、季節の行事に合わせて開催するまゆ玉クラフト教室もその一環。今回は端午の節句を前にかぶと飾り作りを企画した。
「まゆかぶと」の考案者である橋本佐知子さんの指導に従いながら、参加者はまゆに切り目を入れたり、編み込んだりと奮闘。まゆ玉が徐々にかぶとの形になっていく姿を楽しみながら、創作に取り組んだ。
この日、宮田村から参加した平沢由美子さん(35)優紀さん(9)親子は「下に2歳の弟がいるので、その子のためのかぶとを作ってみようと参加した。まゆ玉自体、触るのも初めてで、どんな風に仕上がるのか楽しみ」と話しながら、かぶと作りに励んでいた。
現在は通常の一般の体験講座でも「兜とこいのぼり」作りができる。体験料600円。時間は午前9縲恁゚後3時。
問い合わせはシルクミュージアム(TEL82・8381)へ。 -
伊那JC4月公開例会
伊那青年会議所(唐沢幸利理事長)の地域共育実践委員会(清水剛委員長)は11日夜、日本青年会議所が制作したアニメ『学の夏休み』を教材として活用する教育実践プログラム実施の第一弾として、一般市民を集めての公開例会を伊那商工会館で開いた=写真。地域の小学生や保護者、教員など約30人が参加。プログラムについてJCメンバーの説明を聞き、上映されたアニメを視聴した。
『学の夏休み』は、都会に住む10歳の小学生、学が山間にある父の実家で体験する夏休みの出来事を通して、思いやりや命の大切さなどを学んでいく姿を描いている。プログラムは、小学生と保護者らがアニメを見て感じたことを「家庭学習シート」に記入することで親子で話し合う機会をつくるとともに、次代を担う子どもたちに日本の伝統的な価値観を身につけさせる狙い。
伊那JCは今後小学校や学童クラブ、公民館などに出向き、無料で実践に当たるとして、プログラムの活用を呼び掛けている。期間は5月縲・0月。問い合わせは伊那JC(TEL78・2328)へ。 -
伊那中央RCが新潟のRCと友好提携
サクラが取り持つ縁で竏秩B伊那中央ロータリークラブ(田中洋会長)は12日、新潟県燕市を中心とした地区で活動する分水ロータリークラブ(田辺松夫会長)との友好クラブ締結書に伊那市で調印した。締結書を取り交わした両会長は笑顔で握手した=写真。伊那中央としては初めての友好提携。
両RCはいずれも日本さくらの会が選定する「桜の名所100選」に選ばれた名所を地域内に持つことから、これを縁に互いの活動の幅を広げていこうと2年前に分水RCが提携を呼び掛けた。
伊那中央の田中会長は「伊那の人間は穏やかでのんびりしている。競争心に欠けるきらいはあるが、争いは好まない気質なので、どうか安心してお付き合いを」とあいさつ。会場からは和やかな笑いが起こった。伊那中央は約30人、分水は14人が調印式に出席し、互いの桜を話題に交流を深めた。
分水は江戸時代の僧侶、良寛が住んだ地としても知られる。 -
青島霞堤防のサクラライトアップ
高遠城址公園に通じるナイスロード沿いの三峰川青島霞堤防でサクラのライトアップが始まった=写真。青島区田園地帯景観形成住民協定委員会(矢島信之委員長)が信州伊那アルプス街道推進協議会(有賀正喜会長)の協力で2年ぶりに実施にこぎつけた。
11日夜、ライトアップに協力する青島サクラ保存会の小林安博さんが照明器具を配置して結線。明るいライトの光がサクラの木を照らし出すと、辺りに人家もほとんどない暗闇の中にピンクの花がクッキリと鮮やかに浮かび上がった。小林さんは「まだ咲き始めで、これからが見ごろ。高遠の夜桜見物で通る人たちが楽しんでくれれば何よりだ」と話している。
堤防沿いには約40本のサクラがあるが、このうち道路近くの10本を6基の照明で照らす。ライトアップは開花状況によるが、約2週間続ける予定。
同委員会は一昨年、護岸工事中だった業者の好意により、電気を無償で供給してもらって初めてのライトアップを実施。好評を博したが、昨年は工事が終了していて電源費用のめどがたたず、実施を見送らざるを得なかった。 -
南箕輪村おもしろ将棋塾
土曜日の昼下がり。南箕輪村公民館の一室で静かに将棋を指す仲間がいる。
「南箕輪村おもしろ将棋塾」。95年6月1日に活動が始まり、まもなく丸13年になる。
発足の1年前、将棋の総本山である日本将棋連盟が将棋普及指導員制度を始め、その公認指導員1期生となった村内在住の荻原文博さんが、最初の普及活動として立ち上げた。
発足時の会員は13人。将棋好きな前南箕輪村長の山口一男さんと、中川新聞店会長の中川澄雄さんを顧問に迎えてのスタートだった。
将棋塾の初代代表を務めた武井清純さんは発足のとき、「愛好家の要望で塾ができた。将棋を楽しみながら地域に貢献したい。愛好家を増やし親ぼくをより深めたい」と語ったのだという。現在、会員の中で最高齢の86歳。三度の飯より将棋が好きで、脳の活性化のために-と必ず例会にやってくる。
例会は毎月第1土曜日の午後1時から5時まで。相手を交代しながら1人でも多くの仲間と対局できるように心がけている。年3回程度、勝ち抜き戦の大会も開催。個々には各地の大会にも参加しているという。
会員は16人で、そのうち女性1人、中学生1人。会員ではないが小学生も訪れ、大人から指導を受けて楽しんでいる。
第3土曜日に村民体育館であるNPO法人南箕輪わくわくクラブカルチャースクールの将棋にも、会員の多くが参加している。
「愛好家の集いだから、皆で仲良く親ぼくを図るのが第一」と話すのは、4代目代表の野沢勝さん。「将棋は頭を使うのでボケ防止にもなる。よく考えることがすごくいいのかな。思考力が備わるので子どもたちにもいい」という。
事務局を担当する公認指導員の荻原さんも、「塾の中では勝敗にこだわらず、頭の体操のつもりでやっている。集中力や決断力が身につき、人と接することで礼儀や人への思いやりに効果がある。親子で参加することで触れ合いも広がる」と話す。
「将棋を通して人の輪を広げ、地方の自治体の活性にも役立てる」と、仲間も随時募集している。(村上裕子) -
風船メッセージの返事を保管 52年目に対面
1956(昭和31)年10月、伊那中学校1年2組が飛ばした風船を拾った群馬県富岡市の斉藤朝男さん(82)が12日、来伊した。当時の生徒は64歳。伊那中学校前に、22人が集まり、52年目にして初めての対面を喜び合った。
斉藤さんは山へキノコ採りに行き、赤い風船を見つけた。返事を書いて送ったあと、生徒46人から斉藤さんのもとに手紙が届いた。その後、全く交流はなかったが、年齢を重ね「手紙を返したい」と伊那中学校を通じ、当時の生徒と連絡を取り、対面が実現した。
斉藤さんにとって手紙は宝物。「ちょいちょい見ていた。ぼつぼつ返しに行こうかと思いながら10年、20年と過ぎてしまった。手紙を返せて晴々とした気持ち」と話し、当時担任だった西村幸男さんに手紙の入った封筒を手渡した。
ほとんどの人が理科の実験で風船を飛ばしたことを忘れていたが、長年、保管されていた手紙を広げ「まさか群馬まで行ったとは思いませんでした」などと書かれた懐かしい文面に目を通した。
斉藤さんは、妻と二男夫婦の4人で訪れ、名刺代わりに手作りコンニャクをプレゼント。
同クラスは11月に同級会を開く計画で、斉藤さんを招待する予定という。 -
臨時列車「高遠さくらまつり号」運行
JR東日本、JR東海は12日、伊那市の高遠城址公園の観桜期に合わせ、臨時列車「高遠さくらまつり号」を新たに運行した。初日は長野・松本方面を中心に、家族連れなど150人が利用し、出足は好調だった。
臨時列車の運行区間は松本竏宙ノ那北間(一部快速)。岡谷駅で「特急あずさ」などの乗り換えができることから、東京方面の花見客も2割程度いた。車内では、桜の花びらをかたどった「記念乗車証明書」が発行された。
伊那北駅から高遠までは、市の委託でジェイアールバス関東がシャトルバスを運行。住民有志が観光ボランティアを買って出て、花見客と一緒にバスへ乗り込んだ。
松本市から来た女性は「数年前、高遠に来たときは渋滞だったが、今日は電車とバスですんなり行けた。南側が満開で、桜も十分楽しめた。こういう企画があれば、また利用したい」と話した。
伊那市政策推進課は「利用客は予想以上。来年以降は反省点を踏まえ、平日運行などを含めて方向性を決めたい」と期待した。
臨時列車の運行は第2、3土・日曜日の4日間。伊那北駅前では臨時列車の利用者に限り、シャトルバス乗車券、高遠城址公園入園券などがセットになったパスポートを大人千円、中学生以下500円で販売している。 -
与田切公園桜まつり開幕
7分咲きのソメイヨシノが花のトンネルをつくる飯島町与田切公園で12日、第23回桜まつりが開幕、19日までにぎやかに開かれる。
初日はオープニングセレモニーの「越百の水」の水汲式をはじめ、各種イベントが催され、穏やかな陽気に誘われ、町内外から家族づれが繰り出し、出店やフリーマーケットを冷やかしたりと、のどかに花見を楽しんだ。
「越百の水」の水場は、村産材のヒノキ、杉で水屋を新築し、与田切川の石で越百山を表現するなど、イメージアップした。実行委員らは早速、ペットボトルに水を汲み、口に含んで、名水を実感した。
芝生広場では子どもたちは紙飛行機や竹トンボづくりに熱中し、大型紙芝居に見入った。飲食の出店もにぎわい、野外ステージでは太鼓演奏があり、桜まつりを盛り上げた。
ライトアップは今シーズンは6基を増設し16基が午後5時30分から午後10時まで点灯する。 -
伊那三女ゆかりの西岸寺のシダレ桜満開
飯島町本郷の西岸寺のシダレ桜が満開になった。昨年よりも1週間遅く、ほぼ例年なみ。
樹齢3-400年のこの桜は、約200年前、花を愛で、和歌を詠み、伊那谷の庶民文芸の先駆けとなった伊那三女のゆかりの桜。
松の緑と白壁のコントラスト、こんもりとした樹形も美しく、絶好の被写体とあって、アマチュアカメラマンや花見客でにぎわっている。 -
駒ヶ根青年海外協力隊訓練所で公開講座
駒ヶ根市にある国際協力機構(JICA)の駒ヶ根青年海外協力隊訓練所で11日、公開講座があった。JICA青年海外協力隊の大塚正明事務局長=写真=が、「JICAボランティア事業の理念と目標」について講演。同訓練所で訓練に励む候補生のほか、一般などが聴講した。
公開講座は同訓練所で訓練する候補生らの講義に合わせて定期的に開催している。
講師に迎えた大塚事務局長は最初に「一人ひとり、参加のモチベーションは異なると思うが、国際協力はとても影響の大きいもの。自分の中に核となる部分がなければ立ち行かなくなる」と指摘。貧富の格差、地球的規模の課題など、こうした問題の背景には日本で暮らす自分たちの生活が大きな影響を与えていることを示し「そうした問題は一部の問題でなく、我々が共有しているもの。世界的問題として考えていかなければならない」と国際協力の必要性を語った。
また「国際ボランティアは国内ボランティアと異なり、感謝されない可能性もある。それだけ国際協力は難しいということだが、裏を返せばものすごく良いことができる可能性もある。ボランティアは生身の人間が活動するもので、個人の考えが非常に大きな影響を与える。自分が国際協力に行くことにより、良い方向にも悪い方向にも変わることを覚えておいてほしい」と訴えた。 -
竜南保育園で世代間交流推進へ
第1弾はヨモギ摘み08年度初の取り組みで1年を通して世代間交流をする伊那市の竜南保育園(間山静園長)で11日、地域のお年寄りと一緒に園児がヨモギ摘みを楽しんだ。
同園は今年3月、手作りひな人形を園に贈った地域の人らを招いて感謝の会を開いた。「子どもたちとお昼を食べて楽しかった」というお年寄りの話を聞き、お年寄りと園児の交流の大切さを感じ、08年度の園の年間計画に世代間交流を初めて盛り込んだ。ヨモギ摘みは第1弾。地元西町区に園が話を持ちかけ、西町長寿会(埋橋正行会長)が協力することになった。
年長、年中園児41人は、長寿会の会員と園児の祖母ら約20人とともに園近くの土手を歩いてヨモギを探した。ヨモギを知らない園児もいて、おじいさんやおばあさんが「これがヨモギだよ」と周りの草をかき分けて教えると、園児は次々と柔らかなヨモギを摘んでビニール袋の中に入れ、「こんなにとれたよ」とお年寄りに見せて喜んでいた。
長寿会の会員は、「自分の孫でなくても子どもたちと触れ合えていい」と話し、「参加できる範囲で協力していきたい」という。
園では、ヨモギを冷凍しておき、5月に長寿会と一緒に草もちを作って試食するという。このほか野菜作りにも一緒に取り組む計画で、ジャガイモやサツマイモなどの栽培から収穫、野菜を使った料理と会食も楽しむ予定だ。 -
伊藤真一陶展
伊那市に陶芸窯を構える伊藤真一さん(33)は14日まで、かんてんぱぱホールで「陶展」を開いている。織部、染付、粉引の千点近い食器などを展示販売している。
食器をメーンに「全体を通して素材を生かす作業」が特徴の作品。織部は土目を生かしてざっくりと、染付は生地を丁寧に作り絵を生かす、粉引は土の持ち味をシンプルに生かしているという。
今回、力を入れている一つという織部の作品が約半数を占め、新しいシリーズとして加飾の器もある。湯のみ、皿、鉢、急須、酒器、花入れなど日常使いの器は、「自分が作る作風の内側で、収納や重さなど扱いやすさに気を配っている」という。
「飾る美術品ではないので、とにかく手に取って触れていただき、質感などを感じてほしい」と話している。
時間は午前10時縲恁゚後6時(最終日午後3時)。入場無料。 -
箕輪北小で交通安全教室
箕輪町の箕輪北小学校で11日、交通安全教室があった。1、2年生138人が交通ルールを守り、安全に歩行するために伊那警察署箕輪町警部交番所の倉田千明所長や箕輪町交通安全協会の会員らの指導を受けた。
まず玄関前に集合した児童たちに倉田所長が「細い道から大きい道に出るときは特に注意する。車が来ないかよく見ること」「渡っている途中で信号が点滅したら、すぐに渡ってしまう。渡り始める前に点滅したら無理に渡らないこと」など横断歩道や信号の渡り方、道路の歩き方を指導。
その後、児童たちは2人一組で手をつないで要所要所に安協会員などの立つ学校周辺の道路を歩いた。「走らなくていいんだよ」「はい、右、左、右を見て、手を上げて」など教えられながら、安全な歩き方を学んでいた。 -
【記者室】頑張ってる人には逆効果な「頑張れ」
新年度スタートを機に学校や職場が替わった人は多いだろう。かく言う筆者も受け持ち地域が替わった。朝から晩まで忘れ物やポカミスを繰り返し、リズムがつかめないまま、あっという間に一日が過ぎていく…。
大人はともかく、新たに入園、入学した子どもたちの緊張ぶりは見ていて気の毒なほどだ。慣れない環境に戸惑いながらも、懸命に順応しようとしている姿がいじらしい。帰宅するころには身も心もぐったりと疲れ切ってしまっている。
そんな時に慰めになるのは家族の優しい一言だ。しかし「頑張れ」などはかえって逆効果になることも。言われるまでもなく、彼らは精いっぱい頑張っているからだ。すぐに慣れて楽になる。その間は温かく見守ってやろう。(白鳥文男) -
上伊那建具協同組合青年部 修繕ボランティア
上伊那建具協同組合青年部(網野暁部長)は12日、「良い戸の日(4月10日)」のボランティア活動の一環で、南箕輪村の北部、西部両保育園の修繕作業をした。組合員15人がそれぞれの園に分かれ、老朽化したげた箱や引き戸などを、手馴れた手つきで直していった。
活動は組合への理解を深めてもらう目的で20年以上続く恒例事業。毎年、上伊那地方の各市町村を年回りで訪れている。今回は同村の順番となり、村役場から要望のあった2保育園の修繕作業を行った。
西部保育園では、壊れて使われなくなった木製滑り台や、動きにくくなったガラス戸などを修理した=写真。「あちこち修繕していただいてありがたい。滑り台が直ったことなどを早く園児たちに伝えたい」と北原和子園長。網野部長は「これをきっかけにわれわれの仕事に興味を持ってくれれば」と話した。
西部保育園の施設を修繕する組合員ら -
南箕輪村12区の08年度区長決定
南箕輪村12区の2008年度区長が決まった。11日、村役場で区長会初会合があり、区長会長に唐木達南殿区長、副会長に増沢宮雄北殿区長を選出した。
山口守夫久保区長
池上忠人中込区長
征矢保彦塩ノ井区長
増沢宮雄北殿区長
唐木達南殿区長
孕石勝市田畑区長
沖村文夫神子柴区長
唐沢四朗治沢尻区長
久保村義輝南原区長
小沢幸治大芝区長
原幸寛大泉区長
桜井和美北原区長 -
交通事故死ゼロを目指し 南箕輪村安協人波作戦
交通安全に対する意識を高める国民運動「交通事故死ゼロを目指す日」の活動が10日、春の交通安全運動に合わせて行われた。南箕輪村交通安全協会は雨が降りしきる中、田畑の村道沿いで人波作戦を繰り広げた。
村安協ら約10人が参加し、「シートベルト着用」などと記したのぼり旗約10本を村道両側に設置し、通行するドライバーに交通安全をPR。飯島英之協会長は「一人ひとりの自覚がないと交通事故は防止できない。まずは家庭の中から意識付けを」と話していた。
「交通事故死ゼロ竏秩vは、1968(昭和43)年以降、毎日、交通死亡事故が発生しているため、内閣府が決定した国民運動で、近年の交通事故死傷者数の減少傾向を確実なものにする狙い。本年から始まり、2月20日にも実施している。
上伊那各市町村の交通死亡事故ゼロ継続日数(9日現在)は、箕輪町574日、中川村559日、南箕輪村480日、駒ヶ根市314日、宮田村244日、伊那市116日、辰野町111日、飯島町53日。
南箕輪村田畑の村道で人波作戦を行う村安協ら -
上伊那公民館連絡協議会総会
上伊那地区の公民館関係者でつくる上伊那公民館連絡協議会の総会が9日、駒ヶ根市の赤穂公民館であった。本年度の会長には、武田登伊那公民館長=写真=が再選。08年度事業などを承認した。
生涯学習推進に取り組む公民館関係職員が集まる同協議会は、年間を通じて研修や視察、懇談会などを開催し、情報交換を図りながら地域全体の生涯学習、社会活動教育の室の向上に努めている。
昨年度に続き、会長に再選した武田伊那公民館長は「超高齢化社会、子ども、青少年の問題を考える時、家庭と地域社会が本来の姿を取り戻すことが求められている。そのためにも地域交流の拠点である公民館が再認識されているのは確か。時代、地域のニーズに合った新しい公民館活動も求められているが、時代が変わっても、変わることのない住民自治活動を目指していきたい」と語った。
協議会では、地区館、分館職員が一堂に会する研修会の開催、上伊那地区で活動する社会教育関係者が集う「上伊那社会教育関係者懇談会」などの開催を通して、情報交換と連携を深めていく。 -
伊那市の女性団体訪韓へ
韓国の南原(ナムウォン)市を舞台に展開する古典的純愛物語『春香(しゅんこう)伝』にちなんだ「春香祭」(5月1縲・日)が同市で開かれるのに合わせ、伊那市の女性団体や文化団体の会員などでつくる民間の使節団(竹中則子団長、16人)が韓国を訪れる。
2月の韓国大統領就任式に出席した小坂樫男市長と、同席した南原市の崔中根市長が懇談した際、両市の文化団体の交流についても話が弾んだのが事の始まり。帰国した市長に話を聞いた女性団体連絡協議会の竹中則子会長らが訪韓に名乗りを上げた。
『春香伝』と伊那市には、戦時中に疎開していた作曲家の高木東六さん(伊那市名誉市民・故人)が当時、物語を題材にしたオペラ『春香』を作曲した縁もある。女団連は02年、日韓交流文化公演で上演されたオペラを横浜市で鑑賞している。竹中団長は「市長に話を聞いてぜひ行きたいと思った。祭りが楽しみ。短い訪問だが、韓国の女性団体との交流もしたい」と話している。
祭りは『春香』の劇やオペラの上演、伝統的な衣装を身にまとっての市内パレードや歌の大会などが6日間にわたって催され、韓国全土から約50万人が訪れるという。
10日には日程や注意事項などの説明会が市役所で開かれた=写真。参加者は旅行代理店の担当者の説明を聞きながら韓国に思いをはせた。
訪問は2泊3日。4月30日早朝に伊那市を出発し、同日韓国着。5月1日に南原市長を表敬訪問し、祭りを視察する。2日はソウル市内の観光などをして深夜帰着の予定。 -
子どもの安全見守り隊4年目に
宮田村教育委員会の呼びかけで202人の住民が隊員となって活動する「子どもの安全見守り隊」の全体会が9日夜、村民会館で開かれた。登下校の児童生徒を日常的に見守って4年目を迎えるが、この日も普段の見まわりなどで気に付いた点を報告。宮田小、中学校側は「皆さんのおかげで不審事案が未然に防止されている。今後も何かあったら声をかけて」と感謝した。
2005年4月に100人で発足した同隊。散歩や買い物などを兼ねながら、さりげなく子どもたちの安全を見守る活動の輪は草の根的に広がり、この3年間で隊員は倍にまで増えた。
全体会で宮田中生徒指導担当の瀧澤敏郎教諭は「隊員の皆さんからの通報で、生徒が悪い方向へ走ったり、危険な目に遭うことを未然に防げた」と説明。
気持ちが沈んでいる子どもを励まし、立ち直らせてくれた事例もあったと報告した。
宮田小の清水閣成校長も地域に見守られている心強さにふれ、より一層の理解と協力を求めた。
席上、隊員からは通学路や公園など危険箇所の指摘も。3月に入隊したという男性は「60年ぶりに児童生徒と一緒に登下校している。宮田の子どもたちはよくあいさつができている」と話した。
新井洋一教育長は「声かけが子どもたちを守り育てる第一歩。どんどん声をかけてやってください」と呼びかけた。 -
日赤奉仕団員が救急講習
日赤奉仕団宮田村分区は9日夜、団員会議とAED(自動除細動器)も用いた救急講習会を開いた。約25人の団員が心肺そ生、人工呼吸などを実践的に学び、万が一の備えをした。
同団でAEDの講習は初めて。伊南消防の署員から指導を受けながら、一人ひとりが体験した。
「やってみると難しい」と話しがらも、繰り返し練習。有事の際に役に立つようにと熱心に講習を受けていた。
会議では本年度の事業計画、村消防団春季訓練への参加について説明。地域のために結束を図ろうと意思疎通もした。 -
木下長寿クラブ連合会定期総会
箕輪町木下区の高齢者たちでつくる木下長寿クラブ連合会(今岡富作夫会長・約270人)の定期総会が9日、同町の木下公民館であり、08年度の事業計画や予算などの議案を承認した。
08年度の主な事業は▽花園作業▽健康づくり講演会▽箕輪南宮神社の清掃作業▽親睦旅行竏窒ネど。
また同会にはマレットゴルフ部やコーラス部など5つの部があり、今年度もそれぞれ月1縲・回の活動を予定している。 -
南箕輪村ゲートボール連盟 08年度定期総会
南箕輪村ゲートボール連盟は9日、同村の大芝屋内運動場で2008年度定期総会を開いた。会員約30人が出席し、08、09年度役員の選出や本年度事業計画など3議案を承認した。会長には4期7年目となる、伊藤聖人さん(79)=神子柴=を再任した。
伊藤会長が「高齢化が進み、県内の愛好者が減ってきている。わが連盟も会員増員を目指し、健康づくりと親ぼくを図りたい」とあいさつ。来賓の唐木一直村長は「会員を増やしながら、みなさんが元気に活動が発展することを祈念する」と激励した。
同連盟の会員は53人で、4年ほど前から村内の身体障害者を会に迎えるなどして、会員の増員を目指している。活動は月2回で、23日、今シーズン初となる例会を開き活動をスタートする。
大芝屋内運動場で08年度定期総会を開く村ゲートボール連盟 -
県の「景観育成特定地区」指定に向け、2年越しの活動を展開
西箕輪ふるさと景観住民協定者会の事務局長
伊那市西箕輪
山口通之さん(66)海外を見ると、フランスなんかは100年ぐらい街の景観を守ってきた歴史がある。日本はそういう点ですごく鈍感。でも、高度経済成長を経て「何でもかんでも建設すればきれいになる」という考えから「地域の歴史にあった風景が一番素晴らしいんじゃないか」ってなってきたね竏秩B
先月末、西箕輪地区全域を県の景観育成特定地区に指定するため、地権者の3分の2以上の同意書などを県に提出した「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」。その事務局長として、2年がかりで活動を引っ張ってきた。今後、順調にいけば8月下旬ころ、西箕輪は県内初の景観育成特定地区となる見込みだ。
「ここには山と畑、そこに人間の営みがある。また、意外と知られていないが、ここは先人たちがうんと苦労して水を引いてきた経過もある。西箕輪にはそういう自然や歴史、文化が織りなす日本の原風景がある」
◇ ◇
1942年生まれ。日本が高度経済成長期にあった1964年に高校の教員になり、時代の変遷とともに移り変わっていく地域の姿を見てきた。
最初に赴任したのは佐久市岩村田。地元の浅間山麓(ろく)は、観光開発のために開発が進んでいる真っ最中だった。山野やはにわかにして別荘地やスキー場へと変わり、道や店舗ができていった。地域は豊かになったかのように見えたが、開発が進む一方で「こんなはずじゃなかった」もらす地域住民の声も聞こえてきた。
「開発は悪いことじゃないけど、特にバブル崩壊後は『これまで開発に突っ走ってきたが、果たして本当それで良かったのか』という声が高まった。そんな中『地域の人が地域のことを考えるなきゃいけない』という気運も出てきた」
◇ ◇
西箕輪地区では02年、産業廃棄物の処分場建設計画が浮上したことをきっかけに景観や環境に関する議論が始まった。住民アンケートの結果、多くの住民がこの地に人一倍の愛着を持っていることが分かり、05年には西箕輪地区全体を対象とした紳士協定「西箕輪ふるさと景観住民協定」を締結。県から景観特定育成地区の話を持ちかけられたのはちょうどその時だった。
「法的拘束力をもって景観育成を図れるってことだが、3分の2以上の同意書が必要だったり、景観計画の素案を作成しなきゃだったりとやるべきことが山ほどあったから、かなりのプレッシャーだった」と振り返る。
そんな中、特区指定に向けた活動を開始。しかし、先を急ぐより、住民に理解してもらうことを最優先しようと決め、説明会やワークショップ、景観ウォーキングなど、さまざまなイベントを開催。特区指定への理解を求めるとともに、この地区の景観の素晴らしさを改めて知ってもらうための取り組みを展開した。そんな活動の結果、景観計画案の同意を得ることもでき、住民の3分の2以上の同意書も集まった。 -
駒ヶ根市第1回男女共同参画推進市民委員会
駒ヶ根市は8日、本年度1回目となる男女共同参画推進市民委員会を市役所南庁舎で開いた。中原稲雄教育長が市民代表15人に委嘱状を手渡し、委員長には湯沢章作さん(東伊那)を選出した=写真。
市民委員会は具体的な取り組みの実施を通して、男女共同参画の推進を図るため、2年任期で活動を展開している。
本年度は▽男女の固定的役割意識をなくした共同参画意識づくり▽家庭、地域、職場において互いに生き生き活動できる環境づくり竏窒ネどを重点目標とし、男女共同参画を推進のための条例制定にむけた検討を始める。また、研究集会、講座、地域学習会などの開催、市内一般企業への広報活動などを通して、男女共同参画の意識づくり、家庭と仕事の両立支援などに努める。
中原教育長は「男女共同参画もまちづくりの一環。男性、女性とも、それぞれの特性があり、それを生かしながら共同参画を進めてほしい」と語った。 -
駒ヶ根市、楽しくヘルシークッキングレシピ集作成
駒ヶ根市はこのほど、ヘルシーな料理の作り方を掲載したレシピ集「楽しくヘルシークッキング」を作成した=写真。レシピ集の作成には市が04年から19年度まで開催してきた「男性のためのヘルシークッキング教室」に通っていたOBでつくる「親交会」が協力。08年度から始まる特定保健指導や健康生活応援塾などで活用していく。
「男性のためのヘルシークッキング教室」は、男性の食生活改善などを目的として市が実施してきた事業だが、本年度からは男女問わず、生活改善を必要とする人を対象とした「健康生活応援塾」などが始まるため、ヘルシークッキング教室は昨年度で終了することになった。
それに伴ない、これまでの集大成として、同教室のOBらがレシピ集をまとめることとなった。
レシピ集には06年度に取り組んだ全10回分のレシピを写真とともに掲載。また、教室であつかった食材を別のやり方で調理した応用編も掲載している。
担当者は「基本的に旬の食材を使い、減塩などにも配慮している。初心者の男性のために始まった教室なので、簡単で作りやすいものばかり。とてもよくまとまっているので、保健指導の中で活用していきたい」と話していた。 -
上伊那に桜前線 高遠見ごろ15日前後
伊那市は9日、桜の名所として知られる高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を宣言した。昨年より4日遅く、例年と比べて4日早い。見ごろは15日前後から1週間ほど。
基準となる公園内の桜雲橋周辺の桜が数輪咲き始めた。日当たりのよい公園南ゲート付近は、すでに2分咲き。11日ごろから、夜間(午後6時縲・0時)のライトアップをする。混雑はないものの、開花宣言によって入園者は徐々に増えると見られ、12、13、19、20日にピークを迎えそう。
9日は、県内外から観光バスなどが入り、花見客はゆっくりと公園内を散策。花びらをカメラに収めたり、桜を見ながら弁当を食べたりして、のんびりと過ごした。
兵庫県姫路市からツアーで訪れた女性(82)は「1度、来たいと思っていた。花びらのピンクが濃く、かわいらしくてやさしい色」と話し、花見を楽しんだ。
公園内には、タカトオコヒガンザクラ1500本がある。古いもので樹齢140年。花は濃い紅色で、ソメイヨシノよりやや小ぶりなのが特徴。コヒガンザクラ樹林は1960年、県天然記念物に指定された。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL94・3939)で確認できる。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
コカリナサークル「明音」コンサート
箕輪町の明音寺(上野徳明住職)で8日、同町住民でつくるコカリナサークル「明音(あかね)」(会員15人)が明音寺仏教婦人会に演奏を披露した。
「明音」は昨年9月から毎月2回コカリナの練習をしている。会場は、会員の中に明音寺の関係者がいる縁から、同寺を借りている。今回、明音寺から依頼され、仏教婦人会の総会でのコンサートとなった。
「四季の歌」「世界中の子どもたちが」など歌を交えて9曲を披露。「故郷(ふるさと)」では、コカリナの演奏に合わせて、コンサートを鑑賞していた仏教婦人会の会員も歌った。 -
南信病院長に知事感謝状
上伊那福祉事務所の生活保護嘱託医を33年間にわたって務め、3月末に退任した南信病院長、近藤廉治さん(80)=伊那市美篶=に9日、知事感謝状が贈られた。近藤さんは「33年と聞いてびっくりしたくらい、本当にあっという間だった。少し長過ぎたから若い人に譲りたい。皆さんの協力のおかげで無事に終えられてよかった。楽しかった」と笑顔で振り返った。
感謝状を手渡した宮坂正巳地方事務所長は「長きにわたり、福祉行政の円滑な運営と適正な保護の実施に貢献した功績に感謝する。今後もますます活躍を」と感謝の言葉を述べた。
近藤さんは1975年以来、精神的な病気が原因で生活保護を申請した人の認定と継続についての判断やアドバイスなどをしてきた。信州大医学部卒。県駒ケ根病院長を経て72年、南信病院を開設した。園芸療法などの先進的な取り組みで知られる。
嘱託医の後任は同病院の副院長、武藤隆さんが務める。