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ものづくりから・スエコ・スの意識を
宮田村の住民有志が中心商店街の空き店舗に開設する梅が里ギャラリー「手づくり屋」は、地球にやさしいリサイクルのものづくりを推進しようと取り組みを始めた。“エコ・くらぶ”会員を募り、「できることから取り組んでいこう」と考えている。
既に古布を再活用した「布ぞうり」の教室がスタート。町一区の主婦・市川明子さん(38)が指導する。
母親の宮沢福子さん(67)が編んでくれた布ぞうりの良さが気に入り、2年前から自分でつくるようになったという市川さん。「家にある布を気軽にリサイクルできる。健康にも地球にもやさしいですよ」と多くの参加を募る。
あらゆる創作活動の場として、作品を発表したり、教室を開いたりできる空間にしようと今春誕生したギャラリー。現在は村内をはじめ箕輪町から飯田市まで20人余が出品するが、リサイクルを意識した作品も多いことから、さまざまな“エコ”についてみんなで考えていこうと計画。
今後は古着のリフォームや、村福祉作業所「シンフォニー」と連携して廃油石けんづくりなども予定する。
「気軽にできることから意識を広げ、エコを発信していけたら」と同ギャラリー。教室は随時開催。問い合わせ、申し込みは三浦さん(TEL090・3142・3691)へ。
古布をリサイクルする「布ぞうり」の教室もスタート。楽しみながら意識を広げていこうと取り組みが始まった -
北荒井稲荷のウワズミザクラ見ごろ
駒ケ根市伊南バイパス上がり線と赤須東町線の交差点付近にある「北新井稲荷」境内ににある「ウワミズザクラ」の大木が見ごろを迎えている。白い房状になった小さなサクラの花々がひっそりと咲き、道行く人たちの目を楽しませている=写真。
バラ科サクラ属のウワズミザクラ。一見すると、サクラとは似つかない様相をしているが、房状に咲く一つひとつの花は、一般的なサクラの形をしている。山野の日当たりの良い場所を好んで生育しているが、街中でこれだけの大木に育つのは珍しく、樹齢は推測で80年以上だという。
この神社を所有する大沢清彦さん(56)=梨の木=「もともとは植えた木ではなく、古損木から生えてきたものがこれだけ大きくなったらしい。毎年5月の連休ごろに咲くが、今年は少し早い」と話していた。
もう少し日にちが経つと甘い香が放つようになる。 -
平成の大検地あと3分の1
伊那市と隣接する市町村境を歩く新市誕生イベント「平成の大検地」が残り3分の1になった。本年度中に周囲200キロを踏破する計画。
新市の誇るべき郷土の美しさを市民に再認識してもらい、広く全国に発信するねらいで、06年7月、仙丈ケ岳登山を皮切りに始まった。地区公民館などが企画した山行も含め、多くの市民らが参加。検地の際、参加者にのぼり旗「平成の大検地測量方」を渡し、頂上で記念撮影を依頼している。
残っている区間は鋸岳縲恟ヒ峠、火山峠縲恣件t近など。
上伊那の中高年でつくる市民登山団体「伊那百名山の会」(春日千定会長)はこのほど、戸倉山(標高1681メートル)を目指して山行。会員を中心に、約40人が新山峠、分杭峠、駒ケ根市中沢の3グループに分かれて戸倉山に登った。
駒止めの松周辺のミツバツツジ群生地ではピンク色の花が満開で、参加者は腰を下ろして「花見」を楽しんだ。ミツバツツジの保護やごみ拾いを兼ねた山行で、持参したなたやかまでツツジに覆い被さった枯れ枝などを除去した。
頂上では3グループが合流。青空の下、昼食を食べたり、アルプスを眺めたりと1時間ほどゆっくりて下山した。
春日会長は「自然保護活動を通じ、南アルプス世界自然遺産登録に向けてふさわしい里山にしたい」と話した。 -
南箕輪久保へ絵画寄贈
お世話になっている地域に感謝の意を表したいと、南箕輪村久保の元教員・丸山拓郎さん(85)と北殿の画家・有賀殿夫さん(74)が久保区へ日本画を寄贈した。1日、同区公民館へ飾り付けるため、山口守夫区長をはじめとする区関係者約10人が集まり2人に感謝した。
寄贈した絵画は「輝」との題名で、日本美術院院友の有賀さんが3年前、有賀峠のカラマツ林を題材に描いた横102センチ、縦115センチの大作。夕方の木漏れ日が晩秋の林を黄金色に染めた風景が見る人を魅了する。白色の壁と木の梁(はり)が剥き出しの同公民館の雰囲気に合っていると関係者から好評だ。
「長年、この区にお世話になっているので」と丸山さんが、中学校の教え子である有賀さんに話を持ち掛けたところ、両者の思いが一致。丸山さんは寄贈するに当たり、額縁を用意した。村の公共施設に有賀さんの作品が寄贈されるのは4カ所目。
久保区に絵画を寄贈した丸山さんと制作者の有賀さん -
花の丘公園の八重桜、山桜が見ごろ
伊那市高遠町東高遠の花の丘公園の八重桜、山桜が見ごろを迎えた。中国から贈られたパンダ「ランラン」の死を悼み、名付けられた白花系の「ランラン」も咲いている。
八重桜、山桜約百種類のうち、今咲いているのはピンクのハナガサ、ベニシグレ、ベニユタカ、淡紅色のイチヨウ、フゲンゾウ、白系のシロタエ、ショウゲツなどのほか、黄色の桜ウコン、緑色の珍しいギョイコウも咲き約30種類の花が見られる。
また、同園の八重桜400本。八重桜の代表品種カンザンは咲き始め、週末ころが満開になりそうだ。山桜はオオヤマザクラが満開になっている。
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伊那文化会館で「舞台うら探検隊 設備見学編」
伊那市の県伊那文化会館は29日、「舞台うら探検隊 設備見学編」を同館大ホールで開いた。家族連れ約120人が、普段見ることのできないオーケストラピットや奈落などを見学し楽しんだ。
舞台を身近に感じてもらうための企画。参加者は大ホール内の照明やスピーカーの位置を確認。舞台は奥行き20メートル、横20メートル、高さ24メートルあり、舞台空間の効果を生かすために通常見ている舞台よりはるかに広い空間になっていることも知った。
オーケストラピットの体験では、オペラでオーケストラが生演奏する想定で、参加者全員がピット内に入り、舞台から3・6メートル下がったオーケストラが演奏する実際の高さまで降下した。
そこで演奏者役、指揮者役を決め、演奏者入場、楽器のチューニング、指揮者入場、そしてホールに流れる音楽に合わせて演奏するまでを体験。指揮者の子どもが両手を振り上げて指揮し、演奏者がバイオリンを弾く様子などをまねると、ほかの参加者は笑顔で楽しんでいた。 -
美篶青島の渋谷さん宅
家庭用にみそを手造り昔ながらの方法でみそを手造りしている伊那市美篶青島の渋谷節男さん(68)宅で、今年もみそ造りが始まった。大豆30キロを用意し、みそ玉作りに精を出した。
渋谷さんの家では1度に2年分のみそを仕込むため、みそ造りは1年おき。今年が仕込みの年で、節男さんと妻の米子さん、米子さんの妹の唐木律子さんの3人が手分けして取り組んだ。
節男さんは庭先に用意した大釜で大豆を煮る役目。豆が煮上がると、物置に用意した大豆をすりつぶす道具に入れる。ミンチのような状態になった大豆を今度は米子さんと律子さんが四角い形に整えてみそ玉を作り、わらを敷いた台の上に並べていく。
長年みそを手造りしているため、「市販みその味は知らない。造るのは面倒だけど、家で造ったみそはうまいもんで」と米子さん。節男さんも、律子さんも、「香りが違う」「一味違う」と口をそろえる。
みそ玉は1週間から10日寝かせた後、カビを洗い落とし、麹と塩と混ぜ、おけに入れて寝かせる。3カ月ほど経ったところで、みそをもう1回ひき直し、再度おけに詰めて寝かせる。春ころに食べられるようになるといい、1年後の出来上がりを楽しみにしている。 -
地域と児童が伊那北駅前整備
JR伊那北駅前広場の景観を伊那市の北の玄関口にふさわしく美しいものにしようと、駅周辺の商店主などでつくる山寺活性化協議会(矢野昌史理事長)と近くの伊那小学校5年夏組(浦野孝文教諭、33人)は協力して広場のいけすと緑地の整備に動き始めた。1日朝、約50人が現地に集まり、児童らは草むしりやいけすの掃除、協議会役員は枝打ちや不要木を取り除くなどの作業に当たった。ヤナギやツツジは残し、生い茂っていた低木約30本を重機で撤去した。緑地の面積は約70平方メートル。参加者らは「意外と広くて思ったよりも大変」などと話し合いながら作業に汗を流した=写真。
夏組の児童らは昨年4月の社会科授業の一環でごみと環境について調べたことがきっかけで、駅前広場の状態に着目。「いけすの水が汚い」「ごみがたくさん落ちている」などの声が出る中、6月の伊那北高校文化祭「ペン祭」のいけす利用を考えるワークショップにも参加して問題意識を深めた。維持費などの問題からいけすを取り壊すこともあり得ると聞き、市長に手紙を書いて維持を嘆願したことも。「このままではいけない。自分たちで行動を起こそう」と10月からは自主的に週1回の清掃をする一方、協議会と駅前再生構想について話し合ってきた。
浦野教諭は「これからここをどんなふうにするのかは子どもたちに任せている。芝生を植えるとか、花壇をつくるとかのアイデアが出たが、地元の人たちと話し合いながら良い方向を決めていってほしい」と児童らの活動を温かく見守っている。
同協議会は昨年、付近に学校が多いことから駅周辺を学生の街と位置付ける「学生の街ビジョン」構想を立ち上げた。今回の作業はその最初の取り組みでもある。矢野理事長は「子どもたちの気持ちがうれしい。一緒に考えながら、市民みんなに愛される駅前公園にしていきたい」と話している。 -
県労連メーデー伊那中央大会
県労連系の第79回メーデー伊那中央大会が1日、伊那市であった。上伊那各地から15団体・約300人が集まり、大会会場の伊那市生涯学習センター「いなっせ」から伊那北駅前までをデモ行進。のぼりや手作りのプラカードを掲げながら「憲法改悪は許さないぞ」「後期高齢者医療制度反対」「自衛隊をイラクから撤退させよう」「憲法9条を守ろう」などとシュプレヒコールを上げながら通りを練り歩いた=写真。
大会では「すべての団体・個人の枠を超え、すべての労働者の力を結集して日本の平和と民主主義を守り、生活向上と権利拡大、人間らしく生きるために目標を実現させよう」などとするメーデー宣言を全会一致で採択した。参加者が登壇しての意見発表もあった。 -
保科正之公生誕397年記念講演
伊那市観光協会主催の「保科正之公生誕397年記念講演」が29日、高遠町総合福祉センターやますそであった。直木賞受賞作家で伊那市ふるさと大使の中村彰彦さん、東京大学大学院教授の山内昌之さんの講演と2人のトークショーに会場を埋めた市民が興味深く聞き入った。
中村さんは「名君を育てた女たち」をテーマに生みの母お静、武田信玄の娘である見性院と信松院について話した。お静の実家、神尾家の悲愴な決意で生まれたのが幸松、後の保科正之で、出産にあたっては信松院が懐妊したお静を浦和にかくまったこと、見性院が600石のうち300石を幸松に与え、武田姓も与えて育てたことなどを話し、「武田家の誇りを持った姫君とお静の3人がタッグを組んで保科正之の幼少期を支えた。日本史の表面に出てこない、保科正之を育てた女性がいたことを知ってほしい」と語った。
山内さんは「世界の中の保科正之」をテーマに、「政治家としての哲学、リーダーとして学ぶところが多い」とし、軍事より民生を大切にする時代に入ったことを的確に捉えていたこと、逆転の発想を持っていたこと、飢餓対策で社倉制度を設けたこと、年金として老人に米を与えることを最初にしたことなどを挙げた。「美徳と、いい意味の頑固さを持ち、うそを言わない政治家だった。日本の近世史にこんな立派な政治家がいたことが嬉しかった。私たちがすぐに学べることはうそを言わない美徳」と話した。 -
【記者室】花にも命が
町のあちこちで色鮮やかなチューリップが満開になっている。童謡にある赤、白、黄色は定番だが、今は珍しい色形も多く、楽しませてくれる。
そんなチューリップが隣県で被害にあった。全国ではボタン、ユリなどもねらわれ、引き抜いたり切ったりという信じがたい行為が相次いでいる。盛りと咲く花を生けて愛でるためではなく、ただ無残に切ることは、極端な言い方かもしれないが人間の首を次々と切っているも同じ。花にも人間と同じく命がある。
花を傷付けた行為は、育てた人、花を見て心安らいでいた人も傷付けたのである。小さな花を慈しむ心を持たずに育ったということは親にも責任の一端はある。切られた花の悲しみ、人の心の痛みに気付いてほしい。(村上裕子) -
「値上げの前に竏秩vガソリン駆け込み給油
道路特定財源の暫定税率が1日に復活し、ガソリン価格が一斉に値上げになる見通しとなったことから上伊那でも30日、消費者が一部のスタンドに押し寄せる駆け込み給油が見られた。食品などをはじめ、さまざまな生活必需品の値上げが相次ぐ中、心細い財布の中身に大きく響くとあって消費者は・ス安値最終日・スに敏感に反応。29日夜にも一部のスタンドに行列ができるなどの混雑があったが、30日は朝の通勤時間帯などを中心に混雑ぶりはさらにエスカレートした。
伊那市東春近のスタンドには午前7時の開店と同時に客が殺到した。従業員は途切れない客の対応に大忙し。スタンド前には順番を待つ長い車列ができた。給油量が店の想定を大きく超えたことから午前11時前には早くも地下タンクの在庫が底をつき、やむなく一時営業を見合わせる事態に。
店長は「昨日の時点で約5日分の在庫があったはずなのに、この2日間の騒ぎで一気になくなってしまった。今日はタンクローリーが補給に来るまで商売できないんだから大損だ」とぼやいた。そうとは知らず給油に訪れた客は店の入り口に車止めのロープが張られているのを見て不審顔。同様の車が次々に訪れ、従業員は在庫切れの事情の説明に追われた。近くから来た農業の男性(71)は「今のうちに竏窒ニ思って来たんだが、ないものは仕方がない。ほかの店に行くよ」と話した。
宮田村内のスタンドでも早朝から普段の約2倍の客が給油に訪れた。伊那市西町の会社員男性(30)は「いつもはタンクが空になりそうなタイミングで給油に来るが、今日はまだだいぶ残っている。20リットルくらいしか入らないが、それでもお得感はけっこう大きい」と話した。
店側は「1カ月の短い期間に値下げと値上げ。いい加減にしてほしい。ドライバーはもちろんだけど、この混乱でうちも困っている」と語気を強めた。
スタンドの中には、混乱を避けるため「早めの給油をお勧めします」の張り紙を掲示する店もあった。
上伊那地域のレギュラーガソリンの価格はこの1カ月間、1リットル135円前後で推移してきたが、1日以降は値下げ以前の155円前後を上回る過去最高水準の165円前後まで一気に約30円跳ね上がりそうな勢いだ。復活する暫定税率分は1リットル当たり25・1円だが、原油価格の高騰分約5円が上乗せになるためという。
多くのスタンドが1日から値上げに踏み切るものとみられるが、一部の店は「うちは4月の値下げが1日遅れだったこともあり、値上げは2日からとする方針を決めた。とはいっても、ほかの店の様子次第では即日値上げすることも考えられる」としている。 -
伊那消防署が消火協力者に感謝状
4月4日に南箕輪村南原で起きた住宅火災を早期に発見し、初期消火に当たって被害を最小限に抑えたとして伊那消防署(唐沢三喜男署長)は30日、いずれも同村南原の無職松嶋正一さん(78)、会社員戸田礼奈さん(33)、農業篠原昭夫さん(70)、池迫三郎さん(65)・賢一さん(36)親子に感謝状を贈った=写真。唐沢署長は「空気の乾燥している折、早期発見と初期消火のおかげで被害が少なくて済んだ」と感謝の言葉を述べた。
最初に火災を発見して119番通報した松嶋さんは「自宅の裏に出てたばこを吸っていたら、1軒先の家から煙がもうもうと上がっているのが見えた。行ってみたら炎が2メートル近く上がっていたのでびっくりして応援を呼んだ」。松嶋さんから連絡を受けた戸田さんは携帯電話で119番通報し、家からバケツを持ってきて消火に当たった。篠原さんは無線を聞いて現場に駆け付け、外壁をなたではがすなどして消火活動に協力した。池迫さん親子はバケツや園芸用ホースを使って消火に当たった。
5人の協力により、被害は外壁などの一部焼失で済んだ。出火原因は、前日取り出したまきストーブの灰を紙袋に入れ、外壁に立てかけておいたことによるとみられる。出火当時、家人は留守で無事だった。 -
伊那ライオンズクラブ45周年記念総会
伊那ライオンズクラブは27日、結成45周年を記念して諏訪中央病院名誉院長、チェルノブイリ連帯基金理事長で「がんばらない」(集英社)などの著者鎌田実さんの講演会を県伊那文化会館で開いた。
鎌田実さんは1948年東京都に生まれ、東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県諏訪市の諏訪中央病院で地域医療に携わる。88年に同病院の院長に就任。91年からチェルノブイリ救援活動に参加。05年に同病院を退職し、非常勤医師として働く。06年に「がんばらないレーベル」を立ち上げ、CDジャズアルバム「ひまわり」をプロデュース。日本テレビの「世界一受けたい授業」、NHK「クイズ日本の顔」「紅白歌合戦(審査員)」などに出演。著書に「がんばらない」(集英社)、「あきらめない」(同)、「雪とパイナップル」(同)などがある。
鎌田さんは、黒柳徹子さんと共同の著書「トットちゃんとカマタ先生の ずっとやくそく」(ソフトバンククリエイティブ)を書くにあたってのエピソードや、海外に医療支援に行った時の話、父親から学んだことなど、自身の体験を交えながら「人間はみんなちょっとずつ変わっている。時代や地域によっては生きづらい人だっている。でも、その時に誰か一人でも、わかっていると言ってくれる人がいれば救われる。みんなが一生の間に1回、誰かに、その人にとって大事な役割をしてあげれば、世の中はもっと温かくなるんじゃないかと思う」「人道支援は困っている子どもや死にそうな子どもを救うこと」「一度失敗した人が再チャレンジができる、子どもたちがいつも可能性を与えられている、この国のために苦労して働いたお年寄りが最後まで命が終わるまでちゃん補償してくれる、そんな温かな血が通った国でないといけない」などホスピタリティ(心のこもったもてなし)の重要性などについて語った。 -
箕輪町母子寡婦福祉協議会総会
箕輪町母子寡婦福祉協議会(会員60人)は26日、総会を箕輪町の松島コミュニティセンターで開き、08年度の事業計画と予算案を承認した。
08年度の新規事業として、毎月第3土曜日(午前11時縲恁゚後3時)に定例会を開き、会員間での情報交換や親睦を図る。最初の定例会は5月17日で日帰りバスハイクを予定(昼神温泉、昼神の森)。
そのほか主な事業計画は▽母子生活自立支援講習会(7月26日・駒ケ根市総合文化センター)▽県母子寡婦福祉大会(10月19日・松本市音文センター)▽親と子のいきいき講座(11月30日)竏窒ネど。また町のふれあい広場や文化祭にも参加する。
松田八重子会長はあいさつの中で「昨年の総会時に、上伊那郡下において母子寡婦福祉協議会が、飯島と中川と箕輪の3町村になったことをお知らせしたが、今年度さらに中川が抜け、飯島と箕輪の2町となった。社会の母子家庭は年々増えていく中で、この会が減少していく方向にあるということは寂しく、残念。いきいきとした暮らしをしていくためにも、母子家庭、介護福祉の増進と生活基盤の安定充実を図るため、会員相互の絆を深め、活動の組織の拡充、強化を目指していかなくてはならない」と話していた。 -
中川村葛島の宅幼老所「かつら」でかつら祭
中川村葛島の宅幼老所「かつら」(伊佐栄豊理事長)で29日、「かつら祭り」があった。さまざまな催しが行われたほか、屋外には出店が並び、利用者やその家族、地域住民を楽しませた=写真。
祭りはもともと利用者家族対象に開催することを想定していたが、地域の壁を取り除き、地域の中でお年寄りたちを支えてもらおう竏窒ニ、地域住民にも開放している。3年目を迎えた今年も、家族連れなど120人以上の地域住民でにぎわった。
催しでは、遊びを通じて地域の文化や習慣などをともに学んできた「寺子屋塾かつら」の子どもたちが、これまでの成果を発表。また、三遊亭円楽最後の門下で二つ目の三遊亭楽王さんによる落語や、若手演芸家に贈られる「岡本マキ賞」を過去に受賞したことのある講談師・神田ひまわりさんによる講談もあり、お年寄りから子どもまで、訪れた多くの人が祭りを楽しんでいた。 -
受粉用の花が咲き、花つみ始まる 中川村
中川村小平の果樹園で、リンゴの受粉用の木「メイポール」が濃いピンクの花を咲かせ、傍らでリンゴの花つみ作業が始まった。
幹も枝も真っ直ぐ伸びて、びっしりと大きい花を咲かせるメイポール。この珍しい受粉用の木が植えられているのは下平政美さんの果樹園。白いリンゴの花の中で、鮮やかなピンクの花の柱は一際目を引く。
下平さんは高所作業車に乗り、中心花を残して残りを摘み取る花つみ作業をしながら「早く咲くメイポールにはミツバチが集まり、、ほかのリンゴの受粉を助けてくれる。風で花粉が舞って、自然と受粉もできる」と話している。 -
西箕輪高原マラソン大会に200人
伊那市の第19回西箕輪高原マラソン大会(実行委員会など主催)が29日、西箕輪中学校グラウンドを発着点に開かれた。地元の小・中学生を中心に、塩尻市や南箕輪村を含めて約200人が参加した。
コースは、西箕輪中学校グラウンドから伊那インター工業団地周辺を折り返す3キロと4・5キロ。
参加者はスタートの合図で、一斉に走り出した。青空が広がり、東に南アルプスを望みながら、自分のペースでゴールを目指した。
結果は次の通り。
◇3キロ▽小4男子(1)原洸14分58秒(2)三沢惇太15分14秒(3)原佳輝15分46秒▽小4女子(1)北原瑛理香18分12秒(2)山岸さくら18分12秒(3)伯耆原さえ18分13秒▽小5女子(1)金沢聖恩16分35秒(2)金沢聖耕16分51秒(3)中山美来17分34秒▽小6女子(1)唐沢和季14分01秒(2)杉山黎華14分02秒(3)杉山舞華14分17秒▽一般男子(1)溝上晴斗15分51秒(2)田中弘徳16分53秒(3)中村義直17分12秒▽一般女子(1)原妙子16分03秒(2)河合夏海17分20秒(3)名取素子17分21秒▽家族(1)丸山元資21分18秒
◇4・5キロ▽小5男子(1)山口健斗19分27秒(2)富沢正二郎19分54秒(3)村沢任21分06秒▽小6男子(1)河合直哉21分38秒(2)落合恒輝22分19秒(3)池上裕介24分31秒▽中学生男子(1)宮沢佳樹18分33秒(2)浦野理史18分41秒(3)有賀誠19分05秒(4)竹内雄也19分12秒(5)城取良樹19分21秒(6)白鳥克哉19分30秒▽中学生女子(1)落合悟花20分21秒(2)山口聖21分22秒(3)村上森花21分46秒(4)塩沢愛花21分50秒(5)松田愛菜23分12秒(6)小池美沙季23分22秒▽一般男子(1)延藤浩毅17分38秒(2)西広雄仁18分08秒(3)矢崎貴臣19分43秒▽一般女子(1)三沢喜予20分49秒(2)青木美恵25分24秒(3)大日向里美29分13秒▽40歳以上男子(1)富沢博之15分04秒(2)山田健一18分40秒(3)天野哲郎19分30秒 -
福与城址まつり
第12回福与城址まつりが29日、県史跡に指定されている箕輪町の福与城址で開かれた。多くの家族連れなどが集まり、暖かな日差しが降り注ぐ高台の城址で春のひとときを楽しんだ。近くの箕輪南小学校の児童らによる勇壮な城山太鼓の演奏や三日町保育園の園児らの歌と踊りなども披露され、詰め掛けた来場者を楽しませた=写真。会場には地元住民の屋台やフリーマーケットなども出店したほか、綿あめや豚汁などが無料で振る舞われてにぎわった。祭りにはその昔、この地から移住し、現在も「福与」姓を名乗る静岡県大井川町在住の12人もはるばる訪れ、箕輪町民らとの交流を楽しんだ。
城址の一角には、昨年秋に「福与城址を守る会」が植えたスイセンも美しい花を咲かせ、有志が寄贈した多くのこいのぼりが青空にはためいていた。
福与城は諏訪氏一族の藤沢頼親の居城だったが戦国時代の1545年、攻め寄せた甲斐武田軍2万人が城を包囲。4月29日、壮絶な戦いがあったとされるのを記念して毎年この日に祭りが開かれている。 -
第33回わんぱく広場
遊びを通して子どもたちの創造性と連帯感をはぐくもうと、伊那市青少年団体連絡協議会加盟の7団体でつくる実行委員会(清水剛委員長)と伊那市教育委員会は29日、第33回わんぱく広場を伊那市西町の春日城址公園で開いた。多くのちびっこたちが訪れ、汗ばむほどの陽気となった晴天の下で、歓声を上げながらさまざまな遊びを楽しんだ。
伊那青年会議所は輪ゴムで飛ばす紙飛行機やプラ板で作る竹とんぼなどの製作を指導した。作った竹とんぼを飛ばすコンテストやシャボン玉作りなども行われ、ブースの周辺は笑顔の子どもたちでにぎわった。ボーイスカウト伊那第1団が設置した、ロープで作った吊り橋を渡る「モンキーブリッジ」や、ロープにぶら下がって谷を滑り降りる「ロープケーブル」などは順番待ちの長い行列ができるほどの人気コーナーとなった。はなまる地域探検隊は空き缶を利用した竹馬や鳥の巣箱作りなどを指導。子どもたちは苦労して自分の手で作った竹馬で夢中になって遊んでいた=写真。 -
みちくさの会がジャガイモ植え
南箕輪村の女性たちでつくる「みちくさの会」(会員12人)の「はぐくみ会」6人は27日、南箕輪村大芝の畑にジャガイモを植えた。
みちくさの会にはこれまで「食の会」「歩こうの会」「花いっぱい」などのグループがあり活動してきた。今年3月に地元の保育園児たちに地元で作った野菜を食べてもらいたいという思いから「はぐくみの会」を結成。
今回村内の5つの保育園にジャガイモを提供するため、ダンシャクを8キロ、メイクインを4キロの計12キロの種芋を地元の農家から借りた約10アールの畑に植えた。
みちくさの会の山本昭子会長は「村で作った食材で子どもたちを育んでいければと思う。村のみんながそういう気持ちを持ってくれるのが夢。趣旨に賛同し、会に入って協力してくれる人や、別の会でこういった活動をしてくれる人が増えてくれればと思う」と話していた。
「はぐくみの会」ではジャガイモのほかに、ニンジンの栽培も予定している。 -
ジャガイモオーナー農場
箕輪北部営農組合が主催するジャガイモオーナー農場のジャガイモの植えつけが26日、箕輪町沢(愛来里の北側)であった。
同組合では遊休荒廃農地の解消、生産性の向上を高めるなどの目的から、組合員所有の遊休農地10アールを使い、ジャガイモ栽培のオーナーを一般から募集。今回、町内外の約30組がオーナーとして、1区画につき20個の種芋を植えた。
種芋はくぼみが少なく、味が良いと評判のキタアカリ。
「収穫が楽しみ。うまくとれればいいけど」と参加者の声。諏訪市や駒ケ根市から来た参加者もいた。
箕輪北部営農組合はほかにもオーナー制によるサツマイモの栽培やダイコンやハクサイの堀採りイベントも企画している。サツマイモの植えつけは6月に予定。 -
伊那まつり実行委員会第1回
「第36回伊那まつり」は8月2、3日竏秩B伊那市の夏を彩る大イベント、伊那まつりの第1回実行委員会が28日、伊那市役所であった。委員など約120人が出席し、日程と基本コンセプト「躍る」、テーマ「和」、キャッチフレーズ「熱、夏、竜」(A竏探SU・NA竏探SU・TA竏探SU)などを承認した。互選により、各委員会の正副委員長などを選出した。
市民踊りは2日に中心市街地で行い、ダンシング・オン・ザ・ロード、伊那節、勘太郎月夜唄を踊る。花火は3日。天竜川・三峰川合流点、市役所西、天竜川中州で打ち上げる。昨年に続き、市民から記念花火を募集する。おまつり広場はセントラルパークで開き、ローメン横丁、酒蔵横丁などを催す。
主な役員は次の皆さん。
▼実行委員長=丸山敞一郎▼総務広報委員長=藤沢秀敬▼同副委員長=小平恒夫、泉沢勝人▼市民おどり委員長=有賀昭洋▼同副委員長=飯島尚幸、唐木孝之、北條俊宏、高山光宏、中村登美子▼おまつり広場委員長=中村弘人▼同副委員長=柴宏治、小池秋男▼遊ingビレッジ委員長=唐沢幸利▼同副委員長=田中直美、黒河内直明▼花火委員長=川上健夫▼同副委員長=横森孝心、鈴木一比古、黒河内浩、春日州一、唐木一平▼交通委員長=堀内四郎▼同副委員長=内山寿、秋葉松美、唐沢賢治▼保安救護委員長=伊藤仁▼同副委員長=伊藤岩雄、戸田政光、宮下由紀夫▼事務局長=小池真一▼同次長=竹松慎一▼監査委員=伊藤正、森本光洋 -
2年振りに水中花火
##(見出し(1))
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800本のソメイヨシノが散り始めた飯島町七久保の千人塚公園で26日夜、2年振りに水中花火大会が行われた。
水中花火は1昨年まで桜祭りのメーンイベントとして開催されていたが、昨年から休止。「水中花火を楽しみたい」と言う声を受け地元七久保区地域づくり委員会が復活を決め、地区内を中心に寄付を募り、水中花火や打ち上げ花火など約300発を打ち上げた。
この夜は強風も吹き、気温も低く、おまけに冷たい雨も降り出すというあいにくの天気だったが、水中花火や打ち上げ花火、両岸から光の橋を掛けた花火などが夜空と水面を彩り、約500人の観客を喜ばせた。
七久保の宮下夕梨花さん(中学2年)は「すごくきれいで、良かった」と満足そう。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会、候補地の認識に誤り - 上山田区域には下山田区域を含んでいた -
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地の一つとして、伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が検討してきた高遠町上山田区域。その建設用地として市が見積もった2万9千平方メートルのうち、約1万3千平方メートルは隣接区の下山田地籍であることが28日までに分かり、市は同日の委員会で「これまで十分に確認してこなかった事務局のミス」と陳謝した。これを受け委員会はこの日予定していた候補地の絞り込みを延期し、事務局が下山田に対し改めて候補地だったことを説明した後、候補地の絞り込みを進めることで合意。最終候補地の決定も延期せざる得ないことになった。上山田は候補地の中でも評価点数が高く、住民の反感が少ないなど、有力候補地の一つだったため、下山田の今後の動向が注目される。
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説明によると、当初市では対象候補地北側にある市道押出・小原線を両区の境界だと認識していたが、実際は候補地のほぼ中央を流れる水路が区境となっていることが今月25日に地域住民からの指摘で判明。市ではその翌日、下山田区長を訪問し、陳謝するとともに状況を説明した。
下山田区長は▽区民に下山田が候補地であることを周知した上でなければこれ以上話を進められないこと▽下山田区に対し、正式に候補地とし連絡することから始めること竏窒ネど、9項目にわたる意見を提出。
委員会では「これまで積み上げてきた経過もあり、事務局から改めて候補地としての説明をしてもらい、慎重に取り組むべき」といった意見に賛同し、これまで各候補地に対して行ってきた手続きを下山田に対しても行い、候補地の絞り込みを行うことで合意した。
これまで隣接地として見られていた下山田には、各候補地を示した地図が送付されていないほか、点数評価項目の確認もしていない。下山田からこれまでにない新たな情報が出てきた場合、内容によっては評価点数が変わることもある。
また「住民の理解度」を評価する項目については、委員会として市民全体に意見を求めるような意向調査などを行っておらず、また、あくまで評価は客観的に進めたいとの判断から、評価項目から除外することになった。 -
小沢花の会「芝桜祭り」
伊那市小沢の住民有志による小沢花の会(池田清和会長)の「芝桜祭り」が、同会が管理する広域農道沿いの花公園で始まった。県内外から観光客が訪れ、愛らしい花の中を歩いたり写真を撮ったりとにぎわっている。
広さ30アールの公園には実際の富士山の千分の一サイズで作った名物花富士をはじめいくつかの富士があり、「2008」や今年のえとのネズミを花でデザイン。白と藤色の花で天竜川も作り、ピンクの花の間にはスイセンも咲き、公園は一枚の絵のように見える。
北側の芝桜の開花はこれからで、満開になるのは5月の連休ころの見込みという。花の時期は長く1カ月くらい楽しめる。
26、27日の週末には乗用車だけでなく中京方面からの大型観光バスが9台も訪れた。今年は大型バス用駐車場も整備している。
ライトアップは5月3日から5日の午後7時から9時まで。29日から公園隣りの田に水が入り逆さ富士も楽しめる。3日から6日は、ちんどん屋も来る。
会場ではお茶と漬物を無料サービス。芝桜の苗、芝桜まんじゅう、甘酒の販売もある。 -
南箕輪村食生活改善推進協議会 08年度総会
南箕輪村食生活改善推進協議会(倉田和子会長)は28日、村保健センター大会議室で2008年度定期総会を開いた=写真。会員ら約20人が主席し、地域普及活動のための料理講習会などの本年度事業計画を含む4議案を承認した。
本年度は、男性や高齢者の自立のための食生活講座開催や「元気で長生き食生活を見直すための料理」などを展開。倉田会長はあいさつで「会員の役割は大きい。まずは家庭から地域へと活動を広げていってほしい」と話した。 -
美南豊屋開店
箕輪町松島仲町の雑貨店「ぷち・らぱん」の隣の貸しスペース「ぷち・らぱん・どぅ」に26日、古物商「美南豊屋」がオープンした。
蓄音機、昭和初期から40年代ごろまでのラジオ、明治や大正時代の古タンスなどが店に並んでいる。
「骨董屋をやるのが夢だった」と店主の清水弘さん。
店を開いたきっかけは、木曽の蓄音機愛好者との交流の中で蓄音機の同好会を作ろうと話が進み、「では蓄音機のコンサートが開ける場所を」ということから。「ぷち・らぱん・どぅ」の管理をしている戸田真理子さんと同郷ということもあり、さっそく同スペースを借り、開店の準備を進めた。
清水さんは「そのうちに店の2階で蓄音機のコンサートを開きたい」と意気込みを話す。
店に並んでいるラジオや蓄音機は、清水さんが自分で、しっかりと音がでるように修理したものばかり。
「利益がどうというより、修理をするのが好き。なんか捨てるものがもったいなくて」。
問い合わせは、古物商「美南豊屋」(TEL73・6360)へ。
##写真(たてよこ) -
第11回ビデオ作品コンクール表彰式
愛好家でつくる伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長)と伊那ケーブルテレビジョン共催の第11回ビデオ作品コンクールの表彰式が26日、伊那市生涯学習センターであった。会員の研さんのために年1回開くコンクールで、伊那市長賞は伊那市の前田耕一さんの作品「そばにいてよかったねー」が受賞した。
作品は制限時間5分以内で未発表のもの29点。12日の審査会で映画監督の後藤俊夫さん、伊那市、伊那ケーブルテレビジョンの代表、ビデオクラブ会員らが撮影技術、編集技術、音声の使い方、作品の完成度などの項目を点数で評価し100点満点で審査した。
表彰式で飯島会長は、「競争し合うコンクールと違い1、2年かけて学んできたものの発表会という意味合いを持つ。審査で70点以上が23作あり上手な作品ができるようになってきた。今後は作者の思いが伝わるか、人の心を揺さぶる作品ができるかなどさらに精進したい」とあいさつした。
伊那ビデオクラブは93年発足。例会での勉強のほか撮影会、県内外クラブとの交流会をしている。今年は3月に「伊那映像祭2008」も開き好評だった。会員は30人。
結果は次の通り(敬称略)。
▽伊那市長賞=「そばにいてよかったねー」前田耕一(伊那市)▽伊那ケーブルテレビジョン賞=「蛙の楽園」有賀光代(伊那市)▽後藤監督賞=「あばれみこし」赤羽伊三夫(伊那市)▽伊那市教育委員会賞=「こいの季節」(伊那市)石川はつめ▽伊那ビデオクラブ会長賞=「ゆりの里」平沢三千人(南箕輪村)▽NHK長野ビデオクラブ会長賞=「月下美人一期一映の不思議」小島勇男(南箕輪村)▽中部日本新聞社賞=「狐の嫁入り」河野恒(北安曇郡池田町)▽信濃毎日新聞社賞=「待ちわびて2008」北原正(南箕輪村)▽長野日報社賞=「訪ねまほしき園原花桃の里」飯島尚美(伊那市)▽伊那毎日新聞社賞=「今 農業は?」赤羽仁(伊那市)▽みのわ新聞社賞=「押し花野外教室」小山喜美子(伊那市)▽上伊那教育会長賞=「三滝探検」武田忠芳(伊那市)▽伊那市有線放送賞=「俵作り」白鳥節夫(伊那市)
◆伊那ケーブルテレビジョンで放映している「ビデオクラブ作品集」から同社が選定し表彰する作品
▽優秀賞=「北大合唱団東京OB会クラーククラブ第5回演奏会」赤羽仁▽地域文化賞=「輝く子供たち」赤羽伊三夫▽ほのぼの賞=「中国春節の旅」武田忠芳▽シャッターチャンス賞=「白鳥の寝るところ休むところ」河野恒 -
美篶公民館でお別れ展
老朽化に伴い、年度中に取り壊す伊那市の美篶公民館で26、27日、「お別れ展」が開かれている。昭和30年代からの公民館の主な出来事、公民館を会場にした結婚式の様子、歴代役員の名簿などをまとめ、訪れた地域住民は興味深く目を通した。
お別れ展は、美篶公民館が長年、地域の拠点施設として使ってきた建物を思い出に刻み込んでほしいと企画。公民館の記録保存資料や地域住民から借りた写真などをそろえた。
アルバムは20冊余で、昭和20年代の村民運動会の仮装行列や文化活動の発表の場だった「ふるさと祭り」(79縲・6年)、公民館の増改築などが写し出される。
公民館での結婚式は62縲・6年)、208組が挙げ、入場や宴会の写真に加え、三三九度の木盃、結婚式の準備に当たった実行委員(公民館役員)着用の上着が並ぶ。祝宴の料理、結婚式にかかった費用なども記され、年配の地域住民は懐かしく見入っていた。
運動会のビデオも上映している。
木造2階建ての現支所・公民館は1962年に建設し、77年に増改築したが、古くなり、近くに美篶支所・公民館の機能を持つ「美篶きらめき館」を新築。5月6日に開所する。
お別れ展と同時に、きらめき館の内覧会が開かれ、地域住民は「広いね」と話しながら、講堂や研修室、創作室などを見て回った。
お別れ展と内覧会の開館時間は、いずれも午前9時縲恁゚後3時。