-
春の訪れ
「春分の日」を前に温かい日が続いている。
伊那は8日縲・3日、10日以外は最高気温が10度以上を記録。11日は最高気温が17・4度と春の訪れを感じさせる一日となった。
伊那市荒井区の長田伊三男さん宅の庭では福寿草が一面に咲き、ミツバチが花から花へと忙しく飛び回っている。 -
AEDを商工会議所に寄贈
駒ケ根市商工会議所青年部(大森慶高会長)は12日、AED(自動体外式除細動器)1台(約40万円)を駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)に寄贈した=写真。AEDは商工会館の3階廊下に設置される。
大森会長は「今年度の計画としていたAED寄贈ができた。購入費用はKOMA夏やふれあい広場、商工祭りなどに出店したブースでの利益や会員の会費を充てた。使わないに越したことはないが、不特定多数の人が集まる場所なので万一の際に役に立てばうれしい」、山下会頭は「高価な寄贈に心から感謝する。いつでも使えるよう、大切に設置しておく」とそれぞれ述べた。 -
箕輪町松島の西小路常会が地域の助け合いマップ作成
常会単位は町内初箕輪町松島の西小路常会が、防災マップ「地域の助け合いマップ」を作った。町内では常会単位で作成した第1号で、常会の全戸に配布し有効活用する。西小路常会を発信地にほかの地域へのマップ作りの広がりにも期待を寄せている。
西小路常会は32戸が加入。マップ作りは、町社会福祉協議会からの話もあり、昨年6月の常会で提案した。その後、社協職員から説明を受け、「古い常会なのでマップにしなくても皆知っている」という声もあったが、一人暮らしの人から「いざという時にマップがあるとありがたい」との話もあり、取り組むことにした。
8月末に各家庭1人以上が集会所に集まり、地域内の危険な場所や災害時に地域住民が安全に避難できるよう情報を出し合った。
町の地図を基本に組ごとに線で囲み、要支援者28人を赤色、茶飲み友達や親戚など常会外も含めた支援者を青色で記した。介護経験者で介護職員や看護士も書き、避難場所として中島光学と明音寺の駐車場、北町児童公園を示し、避難経路や危険個所も明記して完成させた。
町と町社協は06年度から「災害時住民支えあいマップ」作りに取り組み、07年度までに6地区で作成。町社協では、「松島、木下、沢などの大きな区では今後、西小路常会のように常会ベースのマップ作りを進めていくことになるのではと考えている」という。 -
神子柴消防積載車お披露目会
南箕輪村の神子柴区で9日、村消防団第3分団第2部(神子柴)の新しい小型ポンプ消防積載車のお披露目会が神子柴公民館であった。
消防積載車は老朽化に伴う更新で、村が2月末に区に引渡した。排気量3千cc、オートマチック車で6人乗り。赤色灯は最新のもので、夜間活動をしやすいように照明を増やした。ポンプとリフターは昨年度に更新したものを積み替えている。
区関係者や消防団、地元消防団OBらが出席し、現役消防団員が新車両を紹介した。
祝賀会で区長は、「ハイテク装備の新しい車両が配備され、団の意見をまとめていただき完璧な車になった」と村に感謝。第3分団の加藤秀樹分団長は、「団員の意見を吸い上げたとてもよい積載車になった。08年度はポンプ操法の全国大会がある。ここ数年は準優勝が続いているが、今年は村で優勝し、郡、県と勝ち上がり全国にこの車を進めたい」とあいさつした。
地元消防団OBから、激励品として大会練習用の水槽の目録贈呈もあった。 -
絵本作家・長谷川義史さん「絵本ライブ」
箕輪町の松島コミュニティセンターで9日、絵本作家・長谷川義史さんの「絵本ライブ」があった。大広間がいっぱいになるほど多くの親子が訪れ、目の前で絵を描きながら物語を繰り広げるライブやウクレレで自作の歌の披露があり、大阪弁の軽妙な語り口と絶妙な間合いで会場は笑いの渦に包まれた。
長谷川さんは大阪在住。グラフィックデザイナーからイラストレーターになり、現在は絵本作家として活躍している。
ライブは、うなぎやのおじさんの話、めんどくさいの話の2話。墨と筆でさらさらと絵を描き、物語を展開。箕輪町の子どもも絵の中に登場し、親子は夢中になって見入った。
絵本の読み聞かせもし、デビュー作「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」では、ひいひいおじいちゃん、ひいひいひいおじいちゃんの「ひい」の連続を声を出さずに首を振りながら読む技も披露。「簡単ですよ。でも恥ずかしいですよ。恥ずかしさだけ捨てればだれでもできます」と笑いを誘った。「『ひい』の一つひとつは亡くなったご先祖様。ここに生まれてきたということは奇跡。ラッキーやで」と、絵本に込めた思いも語った。 -
箕輪町観光協会「ふるさとの四季フォトコンテスト」審査会
推薦は唐沢康義さんの「紅の丘」箕輪町観光協会は13日、「ふるさとの四季フォトコンテスト」の審査会を町文化センターで開いた。推薦は、箕輪町の唐沢康義さんの作品「紅の丘」に決まった。
フォトコンテストのテーマは「町の観光・イベント・祭りなどに関する写真」に加え、今年は、みのわ手筒会後援による特別賞「手筒賞」を設け「手筒花火に関する写真」も募集した。
応募は、観光写真の部22人75点、手筒写真の部4人6点、合計24人81点。町観光協会役員、町内の写真店店主ら5人が審査し、推薦1点、特選3点、入選10点、手筒賞3点を選んだ。
今年は、イルミネーションフェスタみのわの写真が多く集まった。審査員によると「全体的にレベルが上がり、色がきれいになった」という。推薦の「紅の丘」は赤そばの里を撮影した作品で、「全体的に発色がよく、光と影のバランスがいい」と評価された。
入賞作品は17日から31日まで役場町民ホールに展示。25日に役場で表彰式をする。
結果は次の通り(敬称略)。
◆推薦=「紅の丘」唐沢康義(箕輪町)
◆特選=「秋のもみじ湖」酒井芳郎(箕輪町)、「みのわのイルミネーション」向山世男(伊那市)、「ヘブンリーブルー畑の記念写真」藤沢義昭(辰野町)
◆入選=「春の水辺」丹羽明仁(愛知県)、「砂浜のアオウミガメと卵-I」「秋の滝」桃沢浩明(高森町)、「渓流の彩り」中村軍(箕輪町)、「憩いの場所」土田正勝(下諏訪町)、「南アルプス遠望」「雪灯り」向山世男(伊那市)、「待ち合わせ場所」赤羽広治(箕輪町)、「福与城址 桜と水仙」井口光善(箕輪町)、「雪に埋まる日」新村清孝(辰野町)
◆手筒賞=「勇敢みのわ手筒花火」杉井道明(箕輪町)、「祭りの夕べ」藤沢義昭(辰野町)、「光のシャワー」山崎寿彦(箕輪町) -
第6回伊那市用地選定委員会小委員会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設場所を決める伊那市の用地選定委員会の小委員会が13日、市役所であった。「建設コストを評価する項目と環境影響を評価する項目とのバランスがとれていない」として、全体的な点数配分の方法を再検討するよう全体会から求められていた候補地の適正を判断する点数評価項目の配点方法については、これまで点数化していなかった「上水道工事費」を考慮して、20点を配点。コスト面については、施設用地費(30点)、取付道路費(20点)、上水道工事費の合計金額を算出する。それに合わせ、評価点も各項目の合計である70点を最大値として、各候補地のコスト合計に応じて配点する方法を提案することになった。この方法を用いた場合、最もコストが安くなる候補地は70点、最もコストが高くなる候補地は0点が配点される。
小委員会ではこの日、評価の仕方が決まっていない3つの点数評価項目の具体的な評価方法を検討。
施設運用に必要なプラント用水が確保できるかどうかを点数評価する項目では、候補地近隣に井戸があるかのみを判断基準にし、またく井戸がない場合は0点、深井戸がある場合は15点、浅井戸がある場合は30点を配点することを決定。深井戸の方が掘削にかかるコストが高くなるという理由で浅井戸がある用地の方が建設適地になると判断した。
また、搬入路と生活道路、通学路の関係を評価する項目については、搬入路の一部が通学路や生活道路と並行していた場合、その距離に応じて算出した点数を合計点からマイナスするほか、交差個所がある場合も、マイナス点とすることになった。
配点バランスの見直しについては「突出してほかの候補地よりコストが高くなる1カ所を除けば、各候補地のコストを評価する項目の差はあまりひらきがない。一層この場所を候補地から外して判断すべきではないか」といった声もあった。
また、環境影響を評価する項目とコスト面を評価する項目は分けて評価するかどうかについては、最終的な結論を導き出す部分に当たるため、現在市民から募っている意見の集計を待って、全体会の中で議論することになった。 -
かんてんぱぱホールで切り絵と写真で織りなす「日本で最も美しい村・大鹿」展
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで21日まで、切り絵と写真で織りなす「日本で最も美しい村・大鹿」展が開かれている。大鹿村で開催した「第1回日本で最も美しい村・大鹿フォトコンテスト」の入賞作品16点と、四季折々の風景や民俗芸能の一場面をとらえた切り絵作家・柳土情さん(74)=大鹿村=の作品約40点が、幻想的な世界を作り出している=写真。
全国の11村でつくる「日本で最も美しい村連合」に加盟する大鹿村。展覧会はこの連合の副会長でもある伊那食品工業の塚越寛会長の協力があって実現した。
今回切絵を出展している柳さんは、大鹿村に魅了され、約20年前に同村に移住。以降、切絵制作を始めた。大鹿を彩る季節の風景のほか、「人形浄瑠璃」など、伊那谷で見られる民俗芸能を題材とした作品も多く、一枚の紙の上に細かく描写された一つひとつの作品が、実際の風景や場面の魅力を一層引き立てている。
柳さんは「長野県の良い所を見てほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
「愛の鈴」を贈呈 南箕輪中卒業生感謝
南箕輪村社会福祉協議会のボランティア運営委員会(浦山幸男委員長)は14日、南箕輪中学校の卒業生148人に「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」との願いを込めて作った「愛の鈴」を贈った。
卒業生に毎年贈っている「愛の鈴」。今年は呼びかけに応じたボランティア約40人が心を込めて手作り。手芸用のひも2本を1組にして井桁に編み、顔に見立てたウッドビーズを通してひもを結び、鈴を付けた。
贈呈式で浦山委員長は「長い人生は追い風ばかりではない。そんなときは、半歩でもよいので前に進み、歩むことを止めないで。苦しくても休まず、前を向いて進んでほしい」とエールを送った。
学年会長の倉田佳和君は「地域のみなさんの協力の下、充実した3年間を過ごすことが出来た。これから一人ひとり、別々の道を進むがいつまでも見守ってくれればうれしい」とあいさつした。
各学級代表者に「愛の鈴」を手渡す浦山委員長ら -
「四季の茶道具展」 ベル伊那18日まで
人間国宝から中堅人気作家までの茶器を一同に集めた展示即売会「四季の茶道具展」は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。茶碗、水差、花入、建水、香合など約170点を並べている=写真。
人間国宝の高橋敬典の「透き釜」、鈴木蔵の「志埜茶碗」、14代酒井田柿右衛門の「濁手桜花文花瓶」などのほか、12代三輪休雪、13代田原陶兵衛、岡田裕ら萩焼の注目作家の作品を出品する。
地元ゆかりの作家として、会場には高遠藩砲術家坂本天山の子孫に当たるという、若手作家、坂本俊人の伊賀焼の器も並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
思い出たっぷり文集につづって、公民館子育て学級が閉講
未就園児親子を対象にした宮田村公民館子育て学級(増田淳子学級長)は13日、今年度の全日程を終了して閉講式を行った。子どもの成長などをつづった記念文集も完成。きずな深めた42組が1年間の思い出を振り返った。
救急講座にはじまり、ブルーベリー狩り、焼き芋大会など季節の楽しみも取り入れながら交流を深めた参加者。前身の家庭教育学級から約25年間続く講座は、今年も若い親子の交流を広げる機会となった。
文集は母親たちがそれぞれ自筆し、学級で体験した成果や子どもたちの現況などを、写真やイラストをふんだんに盛り込んで作成。学級役員が手づくりで製本し、参加親子全員に配った。
この日は、思い出が詰まった文集を手にしながら談笑。半数ほどは卒業し、春からの新たな出会いにも期待をふくらまた。
同公民館は新年度も同学級の開講を予定している。 -
伊那小6年剛組 通り町商店主たちとのお別れ会
伊那市の通り町商店街の活性化を願い活動してきた伊那小学校6年剛組(大沼聡教諭・31人)は11日夜、荒井区事務所で、今まで協同してきた商店主たちとのお別れ会を開いた。児童たちは各商店を紹介した冊子を披露、店主たちの人情を題材とした自主制作の映画を上映し、集まった関係者約20人に最後のエールを送った。
商店街の活気を取り戻したいと4年生のときから、自分たちで手がけた花や風鈴、ベンチなどをアーケードに飾り付けてきた剛組。5年生から取り組み始めたパンフレット作りは、3月初旬に完成した。49店舗の案内を載せたこん身の企画は、児童一人ひとりが取材し、各店、店主の魅力を言葉と写真で伝えた。
取り組みの集大成となった映画「通り町1丁目・2丁目の青空」は、活気あふれる昭和30年代の商店街にタイムスリップした子どもたちと商店主たちの出会いを描いた内容。児童たちは映画の中で、「昔の通り町の人たちも優しかった。それが今の通り町の人たちの人情になっている」との台詞に3年間の思いを込めた。
西村幹太君は「活動で目に見えた成果はなかったが、通り町の人たちのために役立ててうれしかった」と感想。通り町商店街振興組合の竹田一麿理事長は「みんなに元気づけられ、これからも通り町を発展させることを決意した。これまで通り町を愛してくれてありがとう」と感謝した。
商店主らの協力で印刷したパンフレット千部のうち約900部は市役所や市駅前ビルなどに置く。DVDに収めた映画は市立伊那図書館に寄贈する予定だ。
完成した「通り町パンフレット」を竹田理事長に贈呈する児童たち -
卒園式の繭コサージュ作り
25日の卒園式に繭を使った手作りのコサージュを着用しようと駒ケ根市の赤穂南幼稚園(熊谷美喜子園長)で12日、年長園児と保護者らが親子でコサージュ作りに取り組んだ=写真。
コサージュ製作は同市東伊那のシルクミュージアムが今年初めて発案、企画した。コサージュは花の部分に繭を使ってチューリップを表現したもので、長さ約7センチ。園児と保護者は駒ケ根シルクミュージアムの学芸員らの指導を受けながら、水色や赤、ピンクなどに着色した繭をはさみで切ったり、ボンドで接着したりした。「色と形がかわいいね」などと話しながら、楽しく作業に当たった。
卒園式用の学芸員の宮崎久美さんは「コサージュ製作を通じて、昔駒ケ根で養蚕が盛んだったことを知ってもらえたらうれしい。できれば来年以降も続けていきたい」と話している。 -
南箕輪小1年生親子が運動あそび
南箕輪村が保育園とすくすくはうすに導入している運動あそび事業の一環で、南箕輪小学校の1年生親子を対象にした運動あそびが8、9日、同校体育館であった。学級ごとに希望する親子が各1時間、しっかり体を動かして遊んだ。
本年度、11月に開き好評だったことから第2回を計画。運動保育士の金井仁美さんが指導した。
鉄棒、跳び箱、平均台、フープを順番に使うサーキット遊びでは、親子で鉄棒にぶら下がって“ブタの丸焼き”をして互いに顔を見合わせ手を振ったり、子どもたちが逆上がりをしたり。お父さん、お母さんも跳び箱を跳んだり、平均台の上を歩くなど子どもと一緒に遊んだ。
金井さんは、小学1年生の保護者から、運動あそびをやらなくなって子どもの柔軟性が無くなった、鉄棒の逆上がりができなくなったなどの声を聞くようになったことを話し、「子どもたちは運動不足。家でもいろいろな遊びをしてあげてほしい」と話した。
参加した保護者は、「思い切り体を動かせるいい機会だった」「回数を増やしてもらえるとうれしい」などと話していた。 -
第2回みなみみのわフォトグランプリ審査会
南箕輪村は11日夜、第2回みなみみのわフォトグランプリの審査会を村民センターで開き、最優秀賞は伊那市の伊藤好幸さんの作品「春うらゝ」に決まった。
現代の記憶を後世に記録として語り継ぐとともに村のPRをするため、南箕輪村らしさがあふれる写真を募り、14人から40点の応募があった。
本年度は、応募写真を06年10月から08年2月までに撮影したものとして期間を長くしたことにより、新たにイルミネーションフェスティバルの作品も応募されるなど、四季折々の多彩な作品が集まった。
審査員は、村内写真店代表、南箕輪中学校教諭、上伊那農業高校教諭、村開発公社事務局長、役場産業課長の5人。最優秀賞1点、優秀賞6点、佳作5点を選考した。優秀賞のヤング・パワー部門(中学生以下の応募)は今回は該当がなかった。
審査員のスタジオ結の小松豊さんは、「全体的に第1回よりいい作品が多く、クオリティが良くなった。応募者がもっと増えるといい」と話した。
表彰式は21日、村役場で開く。
結果は次の通り(敬称略)。
◆最優秀賞=「春うらゝ」伊藤好幸(伊那市)
◆優秀賞▼ネイチャーフォト部門=「赤松」清水弘康(南箕輪村)、「不夜城」耳塚雅和(南箕輪村)▼ヒューマンドキュメント部門=「ぼくたちのはじめての秋」関いずみ(南箕輪村)、「落ち穂ひろい」加藤平治(南箕輪村)▼Oshibaフェスティバル部門=「大芝高原まつり2007」林幸治(箕輪町)、「祭りのフィナーレ」大西廣文(飯島町)
◆佳作=「セラピーロード」(組み写真)南原M(南箕輪村)、「陽光」田村実(南箕輪村)、「光彩の中を」久保村由人(伊那市)、「メルヘンの森へようこそ」本名宣雄(伊那市)、「大芝のイルミネーション」向山世男(伊那市) -
高遠町板山地区の住民がタカトオコヒガンザクラの古木80本を治療
隠れた桜の名所を守ろう竏窒ニこのほど、伊那市高遠町の長藤板山集落(伊東基博総代、37戸)の住民12人が、地区内にある「タカトオコヒガンザクラ」の古木約80本のうち、テングス病にかかった樹木を治療した=写真。
“桜の名所”として毎年多くの観光客が訪れる高遠城址公園。板山地区は、高遠城址から国道152号を杖突峠方面にほどなく進んだ場所にある小さな集落で、高齢化が進んでいる。そんな板山地区だが、高遠城址公園と同じ「タカトオコヒガンザクラ」が約80本あることから、知るひとぞ知る隠れた桜の名所となっており、高遠城址公園を訪れた観光客が立ち寄ったりする光景もよく見られるという。
しかし近年は、樹齢40年を越えるタカトオコヒガンザクラが増え、幹から多数の小枝が生えてくる「テングス病」にかかり、昔のように美しく咲かなくなった古木も増えている。そこで、これらの古木を守ろうと地域住民が結束。病気にかかった古木を治療することになった。
作業は、テングス病に詳しい向山智晴さんの指導を受けながら、病気にかかった枝を切り落としたり、切り口から再び病気の菌が入り込まないよう、薬剤を塗布したりした。
作業を終えた伊東総代は「限界集落といわれる地域だが、若い人たちにも住みやすい集落になればと願っている」と話している。
同地区のタカトオコヒガンザクラは例年、4月20日ころ見ごろを迎えるという。 -
建設工事第2回合同現場パトロール
建設業労働災害防止協会伊那分会などは13日、本年度2回目となる建設工事現場パトロールを行った。同協会の会員と伊那労働基準監督署、上伊那地方事務所、各市町村などの関係者92人が参加し、上伊那地方の土木工事現場などを回り、指導した。
パトロールは毎年、12月と3月の2回で、建設工事における安全対策の推進を図る目的。参加者は各工事現場で請負業者の説明を受けながら、足場の組み方や重機の取り扱い方、掘削の方法など11項目を点検し、不備があれば指導した。
伊那市内の土木工事現場を訪れる参加者たち -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会(会長・宮坂正巳上伊那地方事務所長)が13日、伊那市の伊那合同庁舎であった。上伊那農業改良普及センター、信州大学農学部、上伊那猟友会、各市町村から委員約20人が出席。本年度の活動実績を報告、来年度の活動計画を確認した=写真。
同協議会は野生鳥獣に対する農地や林地などの保護管理を適正、効果的に実施するため、被害情報の収集や分析、市町村や地域での被害対策の検討、支援などが目的。
活動実績では、本年度初めて取り組んだ、上伊那地方の地図に獣類種別、既存対策、被害程度などを記した「被害マップ」の完成を報告。来年度の出没状況を加えながら、被害状況の推移を調べていくことを決めた。
2008年度の特定鳥獣保護管理計画(個体数調整計画)は、07年度と同規模のニホンジカ1240頭、ニホンザル200頭、ニホンカモシカ31頭。ツキノワグマは、人身事故や日中住宅地出没、農作物への強度の執着などがない個体以外は地元住民の理解を得て、学習放獣する。 -
伊那市観光計画推進協議会
昨年策定した伊那市観光基本計画に基づく「市観光実施計画」(アクションプロジェクト)への提言を求める観光計画推進協議会が13日、伊那市役所であった。商工業や観光事業関係者など10人が集まり、市観光課が作成したアクションプロジェクトの内容を検討。実施計画そのものについては評価する声も多かった一方、「ここで挙げられたものがどれだけ実施されるかが問題」「これ以上議論を重ねるより、実際に一つひとつ実施していくべき」とする声もあり、観光振興の鍵は、実施計画に盛り込まれた内容を地域住民や関係団体が主体的に取り組むかどうかにかかっていることが明確となった。
市では観光基本計画に基づき、素案を作成し、その中から実際に実現していける内容を中心に7つの基本戦略からなる実施計画を作成。計画の中で▽既存観光資源の充実▽市民参加型の観光振興▽観光インフラの整備竏窒ネどを掲げた。
参加者からは、これまでこうした計画が作られるたび、結局は実践までにいたらずに終わっていることを懸念する声や、また、観光事業者であっても実際自分たちが観光振興に取り組む意欲が薄いことを指摘する声もあり、「観光はすぐに結果がでるものではないので、時間をかけて取り組んでいく姿勢も大切」などとする意見もあった。
同協議会は今後も会議を重ね、本年度中に方向性をまとめる。 -
美篶公民館で本の「表装」学ぶ
伊那市立伊那図書館は8日、5月にオープンする新しい美篶公民館図書室の開館準備の一環で、市民を対象とした「本の装備」講習会を公民館で開いた。同図書館職員が講師となり、地域の女性11人が新しい図書室に入る本を実際に表装し、・ス地域の図書館づくり・スに協力した。
講習は、新しく建てる図書室の開館準備を地域住民と一緒に行おうと企画した。講習は図書室に新たに入る約8千冊のうち、未表装の本の一部を使用。作業は汚れや、きずから本を守るため、ポリエチレンの粘着フィルムを表紙に張り付けた。
図書館職員の樋代千恵美さんは「本が長持ちするように気持ちを込めて行って」と呼び掛けながら指導。参加者の一人は「作業は楽しいし、新しい図書室に自分が表装した本が並ぶなんてうれしい。図書室がオープンしたら、自分が表装した本を探してみようと思う」と熱心に作業した。
本の装備講習会は15日、同公民館である。参加希望は、伊那図書館(TEL73・2222)へ。
図書館職員から本の表装の手順を学ぶ参加者 -
伊那公小学生将棋教室 集大成の総当たり戦
伊那市の伊那公民館講座「小学生将棋教室」の今年度最後の教室が8日、同公民館であった。市内と辰野町の1縲・年生45人が出席し、低学年、中学年、高学年別の総当り戦で、それぞれがこれまでの勉強の成果を試した。
閉講式で武田登公民館長は「これをきっかけに少しでも将棋を好きになってくれればうれしい」とあいさつ。指導者の一人で日本将棋連盟上伊那支部長の林朝治支さん(81)=同市中央区=は「みんなで楽しく将棋を打つことができた。これからもぜひ続けてほしい」と呼び掛けた。
高学年の部で優勝した伊那小6年の原悠一郎君は2年間、同教室を受講。「優勝できるとは思わなかったのでうれしい。教室で学校のクラスとは違う友だちと知り合えたし、将棋ができたことが楽しかった。中学へいっても将棋を続けたい」と感想を述べた。
小学生将棋教室は、児童たちの休日の時間を有効活用するため1996年から始まり13年目。本年は54人が受講し、昨年12月縲・月、月1、2回のペースで計6回の教室を開いた。
各部門の総当たり戦で上位入賞したのは次の皆さん(カッコ内は所属、学年)。
▼低学年 (1)竹中廉(手良2)(2)武田駿也(伊那東1)(3)弓田希(伊那2)▼中学年 (1)不動佳樹(伊那東4)(2)武井俊祐(辰野西4)(3)竹中創太(手良4)▼高学年 (1)原悠一郎(伊那6)(2)斉藤諒(伊那北6)(3)原千春(伊那5)
総当たり戦の表彰を受ける児童たち -
箕輪町公民館運営審議会
箕輪町公民館運営審議会(唐沢弘光会長)は7日、町文化センターで開き、生涯学習事業の07年度の報告と08年度の計画方針の説明を受け協議した。
07年度事業は、町民文化祭、成人大学、公民館学級、公民館講座、町民ゴルフ大会、還暦祝、男女共同参画推進事業など。
08年度事業計画は、テーマが「公民館は“地育力向上”の実践道場」。新たに団塊の世代に対応する支援事業として「おやじ学級(男塾)」を開催。参加者の希望を聞きながら活動する方針で、公民館活動への参加を促進し、地域社会づくりを推進する。
重点的な取り組みは、分館活動の支援、町民文化祭、わらべうた・リトミック教室・子育て学級などの乳育児・家庭教育支援、ふきはら大学などの郷土・健康・環境学習支援、そば打ちなど学習交流推進などを計画している。
柴登巳夫町公民館長は、「公民館活動は厳しいが、本館活動が活発になるよう努めたい」とあいさつした。
委員からは、新事業おやじ学級(男塾)について「ハードルを低くしだれもが参加できるようにしてほしい」などの要望があった。 -
高校入試後期選抜試験
公立高校の後期選抜試験が11日、県内であり、上伊那の公立8校でも、約900人の受験生が、それぞれの志望校で試験に臨んだ=写真。
最終的な志願者倍率が1・16倍となった来年度新設の多部制高校「箕輪進修高校」では、受付時間の午前8時40分より早めに集まった生徒たちが各中学校ごとにまとまり、緊張した面持ちで試験会場へと向かった=写真。
後期試験は国語、数学、社会、理科、英語の順で行われ、各教科とも、なるべく広い分野の基礎的な内容をもとに、問題を出題。知識、理解力、技能とともに、思考力や判断力、表現力など総合的な学力を問う内容となっている。
出題された学力試験の問題と解答は県教育委員会のホームページで確認することができる。
合格発表は21日。 -
湯めぐりスタンプラリー抽選会
上伊那圏域内の温泉施設、観光施設への誘客を図ることなどを目的とする「信州上伊那温泉街道・湯めぐりスタンプラリー10」(上伊那広域連合主催)の抽選会が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。県内外から寄せられた応募総数3891通の中から、5万円分の旅行券が当たる特賞には、三重県の川端百合子さんが選ばれた。
圏域内にある温泉施設などを結んだスタンプラリーを作成し、観光客などに挑戦してもらうことで県内外に上伊那のPRをするとともに各施設の誘客を促進することを狙いとしたもので、10年目となる今年は、木曽路からの誘客も促す目的でスタンプラリーの中に木曽地域の2施設も加えた。
応募状況は、前回の2748通を千通以上上回る3891通となり、過去最多。上伊那圏域内からの応募が1954と最も多かったほか、県外からの応募も1025通と大きな割合を占めている。
事務局では、広報などを通じて圏域内へのPRを積極的に進めたことや季節の途中で抽選を行う「季節賞」を設けたことなどが、応募が増加した要因ではないかと分析している。
小坂連合長は「応募の数が年々増加しているということで、スタンプラリーの知名度とともに上伊那の知名度も上がってきているのではないかと感じている」と語った。
温泉無料入浴券などが当たる4等300本は後日事務局が抽選する。
当選者上伊那分は次の通り。
◇1等(各施設ペア宿泊券)▼仙流荘=上島洋子(伊那市)▼国民宿舎すずらん荘=梅田明稔(伊那市)立つのパークホテル=北條裕子(伊那市)▼望岳荘=丹羽泰兜(駒ケ根市)▼宮田観光ホテル松雲閣=浦野厚子(伊那市)
◇2等(施設利用券1万円分)=明尾美子(伊那市)佐々木英美(駒ヶ根市)中林美枝(箕輪町)
◇3等(施設利用券5千円分)平沢てい、平沢恭子(以上伊那市)中村千代子(箕輪町)戸田美紗子、横山映子(以上駒ケ根市)矢島陽子(辰野町)小岩井千津子(飯島町)
◇木曽路賞(木曽特産品)=伊藤多喜男、清水涼香、白鳥はるみ、中村祥子、明尾昭吾、向山政人(以上伊那市)原口喜美子、横山岩夫、片桐優美、吉沢登(以上駒ケ根市)中林美枝(箕輪町)長田洋平、大津洋平(以上辰野町) -
たこ作り体験会
箕輪町郷土博物館は9日、「たこ作り体験会」を開いた。5組16人の親子が和紙と竹ひごでたこ作りに挑戦した。
博物館事業の「どきどき体験会」。今回はたこ作りを通じて竹を使った物作りに親しもうと開き、博物館協議会委員で趣味で竹細工をしている丸山平治さんが指導した。
材料の竹は、丸山さんがよく乾燥させたものを用意したが、すす竹を4つ割りにしてしごく行程も知ってほしいと、参加者に実演して見せた。
親子は、障子紙にトラや宝船など好きな絵や文字を書き、竹ひごをはり、糸を縛り、足をつけて作り上げると、早速外に出てたこ揚げを楽しんだ。
町内の本田豊晴さん、さおりさん家族は子ども2人と参加。卒業の記念に-という中部小6年の里佳さんは、愛らしいネズミの絵を描き「絵がよく描けた」と話し、竹の工作が好きな中部小4年の義法君は「いつもは竹を切ったり、弓矢を作る。たこはよく出来たと思う」とうれしそうに話していた。 -
ライオンズクラブ新会員オリエンテーション
ライオンズクラブ国際協会334竏脱地区(長野県)の1リジョン(南信地区)は10日、新会員のオリエンテーションを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。諏訪縲恃ム田地区の10クラブの新会員約20人が出席し、ライオンズクラブの起源や理念、活動などについて理解を深めた=写真。
講師はリジョン・チェアパーソンの松本光彦さん(諏訪湖ライオンズクラブ)と名誉顧問で元地区ガバナーの所沢千秀さん。松本さんは「心の中に自分なりのライオンズクラブをつくり、型にはまらない活動を心掛けていってほしい。奉仕活動を地域に理解してもらうためのアピールや、会員同士の交流も大切だ」などと話した。
ホスト役を務める駒ケ根ライオンズクラブの井口美義会長はあいさつで「新会員は大変に期待されている。勉強してクラブの未来のために活躍してほしい」と激励した。 -
宮田村消防団に「竿頭綬」
宮田村消防団は、業績が認められ日本消防協会長表彰の「竿頭綬(かんとうじゅ)」を受けた。自治体消防制度60周年記念式典(7日・日本武道館)で表彰があり、平澤成己団長が出席。天皇、皇后両陛下が臨席する会場で、栄誉を受けた。
竿頭綬を受けたのは今年度、全国89機関で県内は3機関。宮田村消防団は1963(昭和38)年以来、2回目の受章となった。
「この栄誉を励みに、より活発な消防活動を責任感持ってやっていきたい」と平澤団長は気持ちを新たに話した。
同消防団の上條雅典本部長は同じく日本消防協会長表彰の「精績章」を受けた。 -
伊那公高齢者教室「すこやか学級」07年度終業式
伊那市の伊那公民館講座「高齢者教室すこやか学級」の07年度修業式が12日、同公民館であった。3年間の学習を終えた14人が修業。先輩学級の「福寿学級」や後輩ら約100人が見守るなか、それぞれが新たな旅立ちを心に決めた。
修業式で武田登公民館長は「3年間の学習、友との交流の中で人生の幅の広さ、潤いが持てたと思う。人は一生の間学び続ける。これからも楽しく学び、充実した日々が過ごせることを願う」と式辞を述べた。
高齢者教室の北原康孝会長(82)=同市日影=が「お互いに手を結び合い、これからも頑張っていこう」と祝辞。修業生代表の馬場武志さん(67)=同市狐島=は「これまで学んだ知識、教養、技能を生活に役立て、互いに思いやりの心を持ってこれからも歩んでいきたい」と答えた。
高齢者教室は3年間の「すこやか学級」と同学級を修業後に進級することができる「福寿学級」の2学級がある。それぞれマレット交流会や歴史、健康講座などの月に1回ある全体学習のほか、園芸、木彫、水墨画などのクラブ活動を展開しながら仲間づくりに励んでいる。
修業証書を受け取る卒業生 -
【記者室】花見の時期は間もなく
県外から引っ越してきた人に「タイヤはいつごろ変えればいいですかね」と聞かれた。10日朝、雪かきをしている人の姿を見かけたが、翌日は青空が広がり、車を運転していると暑いくらいで、開けた窓から入る風が心地よい。タイヤ交換を迷うのは無理もない。
1週間ほど前、桜の名所として知られる伊那市の高遠城址公園へ行った。花見客でにぎわう観桜期とは異なり、公園内は静まり返り、まだ雪が多く残っていた。ところが、昨日行ってみると、雪は大分解けていた。
長野地方気象台によると、開花予想は4月17日ごろと昨年より遅い。つぼみは硬く閉じているが、1日ごとに開花は近づいている。「花芽のつきは良く、楽しみ」と話す桜守。花見の時期は間もなく。(湯沢康江) -
雪が雨に
夜半の雪は明け方には雨に変わり、糸のような細い雨が地面を潤し、日陰に残った雪をとかし、三寒四温を繰り返し、確実に春になる、この時期が1年中で1番好きだ。例え冬将軍が未練げに小雪をちらつかせても、真冬のような勢いはない。
季節が巡るということはなんといいことか。今年の冬、特に2月は雪が多く、灯油は高く、懐の寒さが身に染む、厳しい冬だっただけに、春の訪れは素直にうれしい。
今日、明日は高校の後期入試選抜試験が行われる。受験生や家族にとって、本物の春を手にするまで、もう1つ大きなハードルを越えなくてはならない。1度位の挫折は人生には必要という人もいるが、だれ1人として15の春を泣かせたくない、心から健闘を祈る(大口国江)