-
安協駒ケ根支会総会
伊南交通安全協会駒ケ根支会は12日、第11回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。理事など約50人が出席し、06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案を承認した。赤羽根徳彦会長はあいさつで「駒ケ根市の交通事故発生件数は一時減少したが、このところまた増える傾向にある。今後は役員だけの活動にとどまらず、できれば代議員にも協力してもらいながら安全の輪を広げていきたい」と述べた=写真。
07年度の主な事業は、季節ごとの交通安全運動や各種行事への協力のほか、高齢者宅への戸別訪問や路線バス車内での安全啓発活動など。 -
ヨガ教室開講
箕輪町教育委員会主催の「ヨガ教室」がこのほど、町文化センターで開講した。
国際ヨガ協会の池上みな子さんが、自力で行う心身の健康維持のためのヨガを指導する教室で40人が参加。6月末まで全8回開く。
池上さんは、「ゆがみ、縮み、最後にたるみときます。こうならないためにしっかり鍛えましょう。5、6月の目標です」と話し、ゆっくりと呼吸しながら首を回したり上体を前に倒すなど体をほぐす指導から始めた。
「内側に締めることは皆さんが日ごろしていない。いすの生活で筋肉が落ちている。きちっとやったら講座の6月までに改善される」と話し、参加者は両足を伸ばして座り、足を内側に締めるなど、指導に沿って取り組んだ。 -
天竜川北島地区豪雨災害を伝える会
モニュメント除幕式7月1日06年7月に箕輪町内で発生した豪雨災害を後世に伝えるため検討を進めている「天竜川北島地区豪雨災害を伝える会」(会長・平沢豊満箕輪町長)は14日、第3回会議を町役場で開いた。災害を伝える広場に石碑を建立し、7月1日に除幕式をすることを決めた。
広場は、天竜川右岸の深沢川との合流点下流の国有地で了承。町が占用手続きをする。面積約640平方メートル。桜の植樹やあずま屋、ベンチの整備など構想はあるが、詳細は今後、伝える会で検討する。
石碑は、表面に「北島災害伝承之碑」の文字、裏面に災害と復旧の状況などの文章を刻む。費用は町と松島区で負担する予定。
除幕式は伝える会主催で7月1日午前9時から開く。 -
コメリが手良保育園で園児らとともにシバザクラ植え
ホームセンターなどを展開するチェーンストア・コメリ(本社・新潟県、捧雄一郎社長)のコメリH&G伊那店(美篶、大塚良幸店長)は15日、伊那市の手良保育園(伊藤正子園長)を訪れ、シバザクラ100株を園児らとともに園内の一角に植えた。
地域貢献を目的とする「緑資金ボランティア活動」の一環。伊那店では7年前から地元の保育園や小学校に花の苗を寄贈し、子どもたちとともに植付け作業を行う中で交流を深めてきた。
今年は手良保育園をはじめ7つの小中学校へ花の苗を寄贈。昨年は店舗のある美篶地区のみで実施したが、好評だったことを受けて今回は実施個所を増やした。
手良保育園では年長、年中園児が作業に参加。店長の大塚さんの指示に従いながら、ポットから出したシバザクラを丁寧に植え付けた=写真。
伊藤園長は「子どもにとってもすごく良い経験なのでありがたい」と話していた。 -
南箕輪村防犯協会会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)は9日夜、07年度の初会合を村役場で開いた=写真。委員を委嘱し、組織体制や活動内容を確認した。
07年度の重点目標は▽各地区防犯部体制の充実(防犯部長、防犯副部長、女性部長、青年部長を全地区から選出)▽防犯パトロールの実施(区、組単位などでの防犯パトロール実施、青色回転灯車による防犯パトロールの強化拡大)▽防犯灯整備(本年度30基設置)▽緊急情報システムの構築(携帯メール配信システムを8月から導入予定)-。
防犯パトロールでは、区や組などでのパトロールと、防犯ボランティア、まっくん見守り隊との情報共有のため体制作りをし充実を図る。
年間の事業計画は青色回転灯車による防犯パトロール講習会、夏と秋の地域安全運動、放置自転車の警告活動、年末特別警戒など。本年度は情報を共有し連携を深めるため会議の回数も増やす。 -
【記者室】日系三世が語る両親と母国日本への思い
日系二世の父と日本人の母の間に生まれた米国籍の大学教授伊奈さつきさんは太平洋戦争中、米国内の強制収容所で生まれた。どこから見ても日本人だが日本語は話せない▼戦争が終わっても在米日系人への差別は消えず、家や仕事にも事欠く苦難の日々を送る中で両親が「米国人になるには日本語を話すべきではない」との方針で育てたためだ▼「5月に生まれたことにちなんで父がさつきと名付けてくれた。この名を誇りに思う」と英語で話すさつきさんは血は日本人でありながら心ならずも米国人となった。娘の幸せを考えてのこととはいえ、母国を捨てさせる苦渋の決断を下した両親の苦しみはどれほどだったろうか。ここにも戦争に翻弄された悲しい人生がある。(白鳥文男)
-
中学生が海外協力隊体験入隊
友好都市提携を結んでいる駒ケ根市と静岡県磐田市の中学生ら42人が12、13日、駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所に1泊2日の体験入隊をし、国際感覚を磨きながら互いに親ぼくを深めた。世界の文化を学び、学校の枠を超えた仲間づくりをしてもらおうと駒ケ根青年会議所(北原和明理事長)が17年前から毎年開いている。
参加した中学生は駒ケ根市のほか上伊那の20人と磐田市の22人。参加者は、協力隊員として南米エクアドルに派遣された経験を持つ高校教員による講義で環境問題を通じて先進国と開発途上国のつながりについて考えたほか、タマネギの皮を使った染物に挑戦したり、異文化体験ゲームを楽しんだりと、世界の暮らしや文化の一端に楽しく触れた。
入隊式では参加者を代表して宮田村の野溝文乃さんと磐田市の河合貴之さんが「自分で決意して体験入隊に参加したその心を忘れず、協力隊精神にのっとって訓練に精進することを誓う」と宣誓した=写真。北原理事長は「今回は環境に焦点を当てたプログラムを用意した。これからの地球環境を考える機会にしてほしい」と呼び掛けた。 -
全国陶器祭り
伊那市西町の春日公園で20日まで、全国陶器祭りが開かれている。会場には信楽、有田、伊万里、瀬戸、益子、九谷など、全国各地の陶器など15万点以上が並び、気に入った一品を探し求める来場者でにぎわっている=写真。
産地直送の安くて良い商品を竏窒ニ今回始めて伊那市での開催を決めた同陶器祭りは、参加8社が合同の行っているもの。全国各地で年間で約25回ほど市を開催している。
今回は人間国宝の三代徳田八重吉が手掛けた九谷焼をはじめ、庄村建、川崎誠一など有名作家による作品もあるほか、市価の20縲・0パーセントまで割り引かれた一品が多数並んでいる。
陶器市実行委員会代表の草野博司さんは「それぞれの地元で売っているような値段でやっており、特価品もある。足を運んでいただければ話をしながら値段交渉もできるので、楽しんで購入できるので、ぜひ一度見に来てほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。
問い合わせは陶器市実行委員会(TEL090・3072・5621)草野さんへ。 -
第16回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人、井上井月をしのんで毎年開催している「第16回信州伊那井月俳句大会」が13日、伊那市高遠町の高遠閣であった。一般1865句、小中学生9478句の中から選ばれた入賞者を表彰したほか、当日句吟行などもあり、参加者は歴史のある高遠城址を歩きながらそれぞれの思いを作品につづった。
井月没後120年に当たる今年は、昨年の合併で新伊那市となり、歴史的な出来事とのゆかりが深い高遠町での開催を企画。今回は一般、小中学生の部ともに投句者数が前回を上回り、一般の部に380人、小中学生の部に3529人からの応募があった。特に小中学生の応募は過去最多。地域別では県内の他地域からの応募が多く247人。県外からの応募もあった。
小中学生の応募作品は、子どもの感性で見つめた発想豊かな作品が主に入選作に選ばれ、春日愚良子信州井月会会長は「子どもの場合、言葉の中に大人のあかがついていないことが大切。周りにこだわらず、子どもの発想で自由に詠んだものほど読む人に新鮮な印象を与える」と講評。また、一般では伊那市の河野ふさ子さんの作品「井月の墓に立ち寄る雪婆」が大賞を受賞したほか、岡谷市の宮下白泉さんの「泳ぎゐて海と一緒に祓はるる」が伊那毎日新聞社賞を受賞している。 -
第4回さわやかウォーキングイン西町
伊那市西町区は13日、「第4回さわやかウォーキングイン西町」を開いた。区民約140人が参加。カルチャーセンターを発着として約7・5キロの道のりを歩き、新緑の季節を楽しんだ=写真。
もともと西町区ではこの時期に運動会を開催していたが、年々参加者が少なくなっていたこともあり、4年前にウォーキングイベントに切り替えた。
参加者はますみヶ丘マレットゴルフ場を目的地に会話を楽しみながら歩行。また、マレットゴルフ場では元信州大学農学部教授の建石繁明さんによる講話「身近な自然を感じてみよう」もあり、大人も子どもも身近な生き物についての関心を深めていた。 -
誕生記念樹配布
宮田村は昨年1年間に生まれた91人の子どもたちの家庭に対し13日、誕生を祝う記念樹を役場駐車場で配布した。会場には次々に両親や祖父母らが訪れ、用意されたショウジョウモミジ、ハナミズキ、シダレモモ、バラの4種類の苗木の中から好みの物を1本ずつ選んでそれぞれ大切そうに持ち帰った=写真。村担当者は「子どもと一緒に木も育ててもらい、自然環境に恵まれた村づくりに役立ててほしい」と話している。
村は子どもたちの誕生に際し、村有地に記念樹を植える行事を95年から行ってきたが、土地の確保などの事情もあり、ここ数年は各家庭への配布に切り替えている。 -
高遠町婦人会総会
伊那市高遠町婦人会(会員110人)は13日、07年度総会を高遠町福祉センターで開いた。本年度の事業計画と予算案を承認したほか、丸田南枝会長をはじめとした本年度の役員体制を紹介した。
本年度同会では、高遠っ子みまもり隊への参加やプールの草取りなどといったボランティア活動などに重点を置きながら公民館学級、盆踊り大会などといった活動に参加し、地域づくりの主体として、さまざまな取り組みを進めていく。
丸田会長は、行政に頼ることなく、金銭的メリットもないが、地域のために活動するのが本来の婦人会ではないかという過去に聞いた話を紹介し「会員の減少、高齢化、若い人が入ってくれないなど、悩みは尽きないが、自然体で楽しみながら高遠町婦人会としてやっていけたらと思う」と語った。
本年度の役員は次のみなさん。
◇会長=丸田南枝(番匠)
◇副会長=福沢初子(常盤)
◇総務=春日日出子(小原)
◇会計=安部幸子(五番)
◇監事=黒河内文江(本町)春日悦子(新町) -
わんぱくスクール開校
飯島町社会福祉協議会は07年度のいいじまわんぱくスクールを開校した。町内に住む16組の親子ら約40人が参加し、さまざまな体験を通して地域への理解を深めていく。13日、開校式が地域福祉センター石楠花苑で行われ、参加者がそれぞれ自己紹介して和やかにスクールがスタートした=写真。参加者は昼食会の後、ボランティアのスタッフの指導で早速工作やゲームを楽しんだ。スタッフ代表者の小林要さんはあいさつで「自分で使った物は自分で片付けることのできる人になってください。みんなで仲良く楽しくやりましょう」と呼び掛けた。
スクールは来年3月にかけて11回開かれ、ホタルの観察、陣馬形山登山、座禅、新年会などを行っていく。 -
日系人収容所を語る会
太平洋戦争中、米国在住の日系人が強制収容所で味わった苦しみを描いたドキュメンタリー映画「From A Silk Cocoon」(フロム・ア・シルク・コクーン)の上映会と、制作した米国人伊奈さつきさんとの対話の会が13日、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根シルクミュージアム、同市立博物館、同市教育委員会主催。約100人が集まり、罪のない人々に悲惨な運命をもたらす戦争についてあらためて考えた。
伊奈さんは1939縲・0年に米国で開かれたサンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会の日本館で生糸製作の実演や説明などに当たったシルク・ガールの一人、三井静子さん(富士見町出身)の娘で現在米国カリフォルニア州立大教授。三井さんは万博終了後、米国在住の日系2世伊奈周さんと結婚して米国で暮らしたが、ぼっ発した太平洋戦争のため一家で強制収容所に収容された。収容所で生まれたさつきさんは当時両親がつづった日記や手紙などの資料をもとに02年に映画を制作した。
上映後、伊奈さんは通訳を介し「私たち一家は戦後も米国に住んだが、日系人への憎しみのために差別されて苦しい生活を送った。米国で暮らすためには日本とのかかわりを絶たねばならず、私も日本語を話すなと両親に言われて育ったため、今皆さんに日本語で話せないことが心苦しい」と語った=写真。
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第14回特別展「愛の架け橋 サンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会と日米生糸貿易」を6月10日まで開いている。日系人収容所の実態を知ることができる貴重な写真など約60点のほか、万博ゆかりの和服、洋服やパンフレット、会場の盛況ぶりを伝える資料写真など約70点が展示されている。展示資料の多くはさつきさんが昨年6月に寄贈した。
午前9時縲恁゚後5時。水曜休館。入館料は一般300円、小・中学生100円。問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
紙しばい読み方講座開講
箕輪町図書館の「紙しばい読み方講座」の第1回が13日、同館であった。8人が参加し実技を通して紙芝居の読み方の基礎的技術を学んだ。
全2回の講座で、講師は伊那市でコマ書店を経営し、紙しばい公演実技指導を多数している小林豊子さん。
受講者は「ひよこちゃん」などの紙芝居を実際に皆の前で実演しアドバイスを受けた。
小林さんは、最後の「おしまい」という言葉について、「現実ではない紙芝居の世界に引き込まれて聞いている。『おしまい』の言葉で現実の世界に戻るので、この言葉が大切。物語に浸っている余韻があるので、最後の文章と少し間をとって言ってほしい」と話した。
紙を抜くときに『抜きながら読む』と書いてある場合は、「これが間。そこをきちんとやるといい」と話し、紙芝居の舞台の開け方ではタイトルや絵の位置を考え、より効果的になるよう舞台を開ける順番を変えることも提案した -
箕輪町国際交流協会総会
箕輪町国際交流協会は10日夜、07年度総会を町産業会館で開き、事業計画や予算案を承認した。
07年度事業計画は▽外国籍住民等との交流事業(国際交流広場、新年会、料理教室)▽国際親善、国際貢献、国際感覚養成事業▽語学、海外文化学習事業(日本語教室、語学講座、ポルトガル語母国語教室、子どものための中国語教室)▽外国籍住民等支援事業(緊急時メール配信システム検討)▽広報事業▽会員拡大・ボランティア育成事業-。予算総額は223万4712円。
06年度は、外国籍住民等との交流事業、語学学習、多文化共生事業などを実施。新規では、外国籍住民向け料理教室、清掃ボランティア大会、外国籍住民向け防災講習会、韓国語講座、中国語落語会などの事業をした。 -
看護大学周辺地域景観形成住民協定協議会が第18回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞
第18回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰の受賞団体が14日、決定し、上伊那では県看護大学周辺の景観形成と環境美化に努めてきた駒ヶ根市の看護大学地域景観形成住民協定協議会が国土交通大臣表彰を受賞することとなった。
花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間団体に対し感謝状を贈呈するもので、今回は全国の74団体と県内の8団体が表彰を受けることとなった。
看護大学周辺地域景観形成住民協定協議会は、県看護大学の開学時に学園のあるまちにふさわしい周辺環境整備を行い、美しい景観を地域で守り育てていくことを目的として上穂町区第五町内で96年に発足。大学での「ふれあい花壇」の実施、沿道水辺緑化活動の推進などに取り組む一方、上穂町区と連携しながら道路や公園などといった公共施設整備にも取り組んでいる。
感謝状の贈呈は6月2日に安曇野市の国営アルプスあづみの公園である。 -
伊那市ふるさと大使の後藤純雄さんが死去
ゴトウ・プロジェクトの代表で伊那市のふるさと大使としても活躍してきた後藤純雄さん(72)が12日、死去した。
後藤さんは1935年3月10日生まれ。伊那市山寺区の出身で、現在大鹿歌舞伎を題材とした映画「Beauty竏樗・オきもの」の撮影をしている後藤俊雄映画監督(67)=飯島町=の兄にあたる。
1958年にNHKサービスセンターに入社。スタジオパークの館長などを務めた後、2001年、自身の会社「ゴトウ・プロジェクト」を設立した。96年から伊那市のふるさと大使を務めており、市政施行40周年記念NHK公開番組「ふたりのビッグショー」や、伊那市制施行50周年記念「NHKのど自慢」の全国中継実現のために尽力したほか、NHK交響楽団、講師の派遣などを通して伊那市の文化活動に貢献した。
17日の午前11時から東京都三鷹市の法専寺で告別式を行った後、伊那市の常円寺で埋骨式を行う。 -
第29回プロドライバー事故防止コンクールで最優秀賞を受賞した伊那バスの運行管理責任者
伊那市東春近
小林金俊さん(63)車両の運行状況把握、運転者の指揮監督、事故防止対策など運行にかかわるあらゆることを管理する運行管理を統括している。一般路線バス、高速バス、観光路線バスなどに加え、各市町村の委託運行バス、貸切バス、観光バスなど、多い時には1日に100台以上を送り出すことになる。
「ここは伊那バスの心臓部。24時間体制で運行状況をチェックしたり、これから出発するバスの運転手がここで健康状態やアルコールが残っていないかなどをチェックしていく。24時間はえらいことだが、お客さんに安全で快適に乗ってもらうことが第一」と語る。
◇ ◇
18歳で伊那バスに入社。その後、車掌や夜行バスのガイド、スキー場の管理者、営業など、あらゆる部門を経験してきた。
夜行バスのガイドの時にはお客さんに楽しんでもらうための雰囲気づくりに奮闘。当時は高速道路も自家用車もなく、伊豆に行くにも夜行バスを利用するのが一般的だった。
「お客さんは楽しみで旅行に行くのだから、少しでも楽しんでもらいたいと思ってね。でも、昔は今のバスと違ってカラオケやビデオもなく、マイク一つでどうにかしなければならなかったから、先輩の運転手に教えてもらいながら全国の名所や旧跡を覚えた。今でも、日本中の名所や旧跡が分かるし、上伊那でも路線バスが通っているところの地理なら大体分かるよ」
◇ ◇
運行管理責任者となってからは交通事故防止を第一の目的として安全で快適な運行のために尽力。交通事故防止やマナーに関する研修会を開いたり、目標月間を設定するなどして、直接運転に携わる運転手だけでなく、すべての社員が一丸となって交通事故防止に高い意識を持ち、お客さんには快適に乗車してもらうための環境づくりに努めてきた。
「バスはドライバーとガイド、車両の3つがそろわないと走らない。運転手の場合、入社しても路線バスに乗るまでにはかなりの時間をかけて研修をし、高速に乗れるようになるには2、3年かかる。ガイドだって一人前になるには数年かかるけど、やっとこさ高速を走れるようになって、お客さんからいい意味での声が返ってくるとすごく嬉しい」
◇ ◇
今月8日には、県内のバス、タクシー、トラック事業所の中で交通事故防止や交通安全に高い意識をもって取り組んでいる事業所を表彰する「第29回プロドライバー事故防止コンテスト」(県交通安全協会連合会、県警など主催)伊那バスがで7回目の最優秀賞を受賞した。
「社員が一丸となって交通事故防止に努めてこなければこういう表彰は受けられないと思う。価値ある表彰を受けられたのは嬉しいこと。安全で事故防止のための目標を達成するためにこれからも最大限の努力で取り組んでいきたい」 -
母の日のおはなしむら&贈り物作り
南箕輪村図書館と村公民館は12日、「母の日のおはなしむら&贈り物作り」を村公民館で開いた。保育園児と小学生9人が、お母さんへ“ありがとう”の気持ちを込めて贈り物を熱心に作った。
母の日にちなんで絵本「おかあさんげんきですか。」の読み聞かせと、カレーライスを作るパネルシアターを楽しんだ後、堀薫公民館長の指導で贈り物の「こけし人形」を作った。
プルーン、桜、柿、正木の4種類の中から好きな木を選び、切り口にサインペンなどで顔を描き、リボンの着物を着せ、毛糸で髪の毛を付け、髪にもリボンを飾った。子どもたちは、お母さんの顔を思い浮かべて熱心に顔を描き、「お母さんに似てるよ」と話しながら赤色で口紅を塗ったように口を描いたり、ピンク色でほおを塗っていた。 -
西駒山野草展示会13日まで
西駒山草会(13人、網野幸治代表)の第6回西駒山野草展示会が12日、南箕輪村南原の南原公民館で始まった。斑入り植物など珍品ぞろいで、多くの来場者がじっくりと鑑賞している。展示は13日まで。
アツモリソウをはじめヤマシャクヤク、エンレイソウ、ヤブレガサ、ハッカクレンなど会員が大切に育てた約150種類、400鉢を展示している。今年は、ゆっくり鑑賞してほしい-と廊下にも山野草を並べた。
同会の展示会は、斑入り植物などの珍品がそろうことで知られ、「これだけの展示品は全国的にもない」と言われるほど。年々訪れる人が増えているという。
網野代表は、「珍しいものがいっぱいあるので、一人でも多く方に見てほしい」と話している。午前7時縲恁゚後4時。 -
箕輪町交通少年団
安全運転呼びかけ春の全国交通安全運動(11日縲・0日)に合わせ箕輪町交通少年団(70人、団長・小林交石町交通安全協会長)は12日、沢地籍の153号バイパスで、ドライバーにチラシを手渡して安全運転を呼びかけた。
交通少年団は町内5小学校の5、6年生有志が参加している。交通ルールを学び、交通指導所などで交通安全を呼び掛ける。
新年度最初の活動で、団員と町交通安全協会役員らが参加。交通安全運動のチラシとポケットティッシュ、グッズのセット210個を、団員が大きな声で「安全運転をお願いします」とドライバーに手渡した。
ドライバーは、「ありがとう」「がんばって」と団員に声を掛けて受け取っていた。 -
つつじ祭に合わせて第75回高尾神社例大祭が開催
伊那市山寺区の高尾神社で12日、第75回高尾神社例大祭があった。約500本のツツジが見ごろを迎える中、境内にはさまざまな出店が並び、地元の小学生が神事「裏安の舞」を披露。また、特設部隊では地元の太鼓グループや伊那小学校の児童らによる発表があり、訪れた地元住民を楽しませた。
高尾神社は1933年に山梨県の南アルプス市から遷宮したもので、それ以来、公園内にツツジを植え、毎年ツツジの花の時期に合わせて神社の例祭を行ってきた。
例年訪れる人が限られてきていることもあり、今年は家族連れをターゲットとして子どもに人気のアニメキャラクターが登場するイベントを企画。また、午後は子どもみこしもあり、祭りに活気を添えていた。
今年は花雨が少なかったことから花の咲きは今ひとつだというが、園内では赤や紫色のツツジが徐々に咲き始めており、訪れた人の目を楽しませている。 -
水辺の楽校でホタル幼虫上陸始まる
毎年6月から7月にかけて数百匹のホタルが乱舞することから駒ケ根ホタルまつりの会場となっている駒ケ根市中沢「水辺の楽校」のホタル水路=写真=で、水の中で暮らしながら終齢を迎えたゲンジボタルの幼虫がいよいよ上陸を始めた。まつりを主催する「ホタルとアヤメの里づくりの会」会長の山口久人さん(62)=中沢菅沼=は「6日夜に今年初めて上陸するのを確認した。その後も少しずつ上がって来ているようだ。上陸は例年5月の連休前だが、今年は春先の天候不順のせいか約1週間遅れ。しかし数はかなり期待できそうだ」と話している。ホタル水路では5年前の最盛期に約500匹のホタルが確認されている。まつりの開催はホタルの生育状況に左右されるが、今年は6月22縲・4日ごろになる見通しだ。
幼虫の上陸には条件があり、雨が降る日の夜7縲・時ごろに限られるため、年ごとの天候などによってその時期は一定しない。上陸時の体長は約10縲・0ミリで、既に成虫とほぼ同様に発光もするという。幼虫は上陸すると湿り気のある場所を見つけて土の中に潜り込み、30縲・0日前後でさなぎとなった後、さらに約10日で羽化してようやく成虫になるが、成虫として光を出しながら思い切り飛べるのはわずか数日から10日程度というはかない運命だ。 -
春の交通安全人波作戦
春の全国交通安全運動(11日縲・0日)の実施に合わせ伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)は11日朝、駒ケ根市の広域農道北原交差点付近の道路で人波作戦を展開した。安協や高齢者クラブの会員、駒ケ根警察署員などら約90人が参加し、出勤途中のドライバーらに事故防止を訴えた=写真。
この季節にしては冷たい風が吹く中、歩道に一列に並んだ参加者らはそれぞれ「飲酒運転による交通事故防止」「シートベルト、チャイルドシート着用」などののぼり旗を掲げ、交通事故防止を懸命にアピールしていた。
運動重点は「子どもと高齢者の交通事故防止」。全国重点は、飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進▽後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、県重点は、生活道路における交通事故の防止竏秩B -
飯島山草会が山野草展
飯島山草会(上前守会長)は12、13日、飯島文化館で山野草展を開く。
会場にはピンクの花が目を引くトキソウ、日本サクラソウ、大きな葉のハッカクレン、百年ものの岩ヒバ、葉の重なりが花のようなボタンヒバ、ギボウシとコケモモの寄せ植え、岩ヒバと四国チドリの寄せ植え、数百本が植えられたキリンソウの大鉢。形が面白いユキモチソウや、小さな花が可れんなヒメウツギなど会員12人が丹精込めた150鉢がずらり。
上前会長は「花ものや寄せ植え、大作、小品などいろいろな作品が集まった。ぜひ見に来て」と来場を呼び掛けている。
会場では山野草の苗も販売する。 -
県老人大学伊那学部入学式
長野県老人大学伊那学部の入学式が10日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。ともに2年間を学ぶ60歳以上の男女144人が集まり、これから始まる学生生活を前に志を新たにした。
高齢者が仲間づくりの輪を広げるとともに新しい知識や技術の習得、積極的な社会参加の推進などを図ることを目的とする取り組み。県内の各地方事務所ごとに学部を置いており、30年間で3万5千人が卒業している。
本年度の伊那学部には上伊那各地から男性52人、女性92人が入学。年齢別には65歳縲・9歳が最も多く、男性の平均年齢が69歳、女性が68歳となっている。最高年齢者は81歳だった。
入学生代表の村上芳麿さんは「今、私たちの生活は物質面での豊かさは進んだもののさまざまな問題が山積している。こうした問題に対応していくためには精神面での向上が必要。これまでの経験をもとにして更なる研鑚に励みたい」と語った。 -
かんてんぱぱで第7回木曽の29人展
木曽地域に住む芸術家らでつくる木曽作家協会(桝田千秋代表)は14日まで、「第7回木曽の29人展」を伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。油彩、水彩、アクリル画、漆芸などの約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は木曽地域で芸術活動していたグループや個人が集まって発足。さまざまな分野に携わる50代縲・0代のメンバーが所属しており、ともに作品発表などを行いながら互いの技術向上に努めてきた。
グループ展は今回で7回目。これまでは塩尻市や松本市などのギャラリーで行ってきたが、権兵衛トンネルが開通したことで今回初めて伊那市での作品展を企画した。
会場には4号から100号までの多彩な作品があり、「御嶽」「御岳参道」などといった地元風景をテーマとした作品や、自身の内面を見つめた抽象画などが展示されているほか、木曽を代表する伝統工芸の一つ、漆工芸も並んでいる。
出展者の一人古畑多美枝さん(77)は「作品は本当にさまざま。それぞれの作品の違いを楽しんでもらえれば」と話していた。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
【記者室】お茶を作る
ホットプレートでお茶ができる。子ども向けの「茶の絵本」に、釜入り茶の作り方が掲載されている。お茶は買ってくるもので、自分で作るとは考えたこともなく、興味がわいた▼その手作り茶を飲ませていただく機会に恵まれた。“香ばしくそう快な香り”というお茶は、本当にさわやかで、美味しくいただいた。小学1年生でも出来るというので自分も是非と思うのだが、何しろ生の茶葉が手に入らない。なんとも残念。静岡での体験イベントもすでに終わったと聞き、ますます残念▼お茶は作れなくとも飲むのは毎日のこと。「朝茶はその日の難逃れ」。小さいころから聞いてきたことわざをなんとなく心の中でつぶやきながら、今日もお出かけ前にお茶を一杯。(村上裕子)
-
青年海外協力隊員
箕輪町の藤沢志保さん、北原明子さん帰国報告青年海外協力隊員として05年4月から07年3月まで2年間、海外派遣されていた箕輪町の藤沢志保さん(28)=松島=と北原明子さん(26)=木下=が10日、箕輪町役場に平沢豊満町長を訪ね、帰国報告をした。
藤沢さんの任地はアフリカのセネガル。洋裁を学んだ経験を生かし、女性達が手芸を通じて現金収入や楽しみを得る目的で、地域の婦人会やHIV陽性者の会で手工芸を指導した。公用語は仏語だが現地のウオロフ語を学び、ミシンの使い方、洋裁、編み物、刺しゅうなどを教えた。
北原さんの任地は南米のパラグアイ。大学が農学部だったことから、現地の高校の農学科で野菜栽培を指導した。公用語はスペイン語で、農業経験のない高校生と毎日畑で作業し、トマト栽培を中心に種をまき苗を作ることから教えた。
藤沢さんは、「インフラ整備や教育制度など日本の良さも分かり、現地で貧しい中にある温かさ、明るさ、人と人とのつながりの大切さなどを感じた。今後は何らかの形で国際協力に関わりたい」。北原さんは「教えるつもりで行ったが、教えられることのほうが多かった。温かく受け入れてもらい、懐の深さを感じた。人とつながることはすごいことだとも感じた。今後は農業に関わる仕事を探したい」と語った。
平沢町長は、「いい経験でしたね。ご両親に感謝し、新しいステージで頑張って」と話した。