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パソコンの年賀状作り相談
箕輪町の「パソコンで年賀状作りお悩み相談」が2日、町情報通信センターであった。住民が動物写真などを持ち込み、オリジナル年賀状を仕上げた。
「パソコンで、どうやって年賀状を作っていいかわからない」という悩みを持つ住民の相談に応じようと町、町公民館、町商工会の共催で初めて企画。町職員、パソコンインストラクターらが指導に当たった。
年賀状を書く時期とあり、年配者らが参加。相談内容は、年賀状に写真やインターネット上のデザインを使いたい、住所を登録したいなどさまざまで、指導者は一人ひとりにパソコン操作を指導した。
松島の大蔵せつ子さん(65)は「絵を入れることができなかったので参加した。文章と絵のバランスも難しい」と話し、アドバイスを受けながら工夫を凝らして年賀状を作っていた。 -
ベル伊那で日本画家・高崎昇平さん展示即売会 6日まで
東京都大田区在住の日本画家・高崎昇平さん(37)の展示即売会「静かな時の流れ」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
高崎さんは1968年、東京生まれ。1995年に東京芸術大学大学院を卒業後、00年の「第1回信州高遠の四季展」で大賞を受賞するなど、伊那谷とゆかりのある若手実力画家。同店での展示会は3回目となる。
近作を中心に、0竏・00号サイズの25点を出品。題材は風景画が多く、高遠町のコヒガンザクラ、勝間のしだれ桜のほか、母親の実家がある岩手県の北上川などを描いている。
自然の中で流れる時間に身を置き感じた思いを絵にしている竏窒ニいう作品は、自然の移り変わりを優しいタッチで表わし、見る人に安らぎを与えている。
また、手ごろな値段でミニ色紙も販売している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
図書館知って親しんで
高遠町図書館で3日、「としょかんまつり」が始まった。今年で開館20周年を迎え、歴史をたどる「20年のあゆみ展」、体験講座、古本・雑誌市などを繰り広げている。4日まで。
恒例の古本・雑誌市では、図書館や町民から寄せられた廃棄図書約500冊を無料配布している。教養書や文学書、雑誌などさまざまで、子どもからお年寄りまで、人気のコーナーとなっている。
「20年のあゆみ展」では、図書館の年間の利用状況や行事、所蔵している古文書の紹介などが記され、毎年発行している「図書館だより」や、これまでの図書館での出来事を写した写真などを並べている。
「押し花教室」と、年賀状に描く「つぶやき画講座」もあった。押し花教室は約10人が参加し、来年の干支(えと)にちなんで犬の写真に、ムラサキハナナやビオラ、ロベリアなどの押し花を飾り付けたしおりを作った。
4日午前10時30分からは「心を育てる絵本講座」がある。北原こどもクリニック(伊那市)の北原文徳院長が「お父さんにも伝えたい絵本の魅力」と題し、絵本の楽しみ方などについて語る。
絵本の複製原画展、本を借りた人に手作りのコースターも贈っている。
鈴木岬館長は「20年間やってこれたのも町民の協力があったからこそ。感謝を込めてやらせてもらっている。まつりを通してさらに図書館に親しみをもってもらいたい」と話している。 -
みはらしの湯でチェーンソーアートの実演
丸太をチェーンソーで切り出してさまざまな彫刻をつくるチェーンソーアートの実演が3日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」であり、入浴客らの目を楽しませた。
実演したのはますみヶ丘のチェーンソーカーバー・小野沢武生さん。小野沢さんはますみヶ丘平地林の間伐材を使った彫刻作品を製作し、全国各地で実演会もしているが、伊那市では初めて。
今月、施設のロビーには、小野沢さんがますみヶ丘平地林やそこに住む小動物のイメージした作品を展示。来年度以降、本格的に遊歩道整備が進む平地林に、関心を持ってもらおう竏窒ニ企画した。
小野沢さんは、来年度のえと・戌(いぬ)をテーマに、40分程度で1作品を鮮やかに仕上げた。
実演は4日も正午からと午後2時からの2回ある。 -
シルバー・スワン主宰
南箕輪村北殿
白鳥麻都香さん(43)シルバーアクセサリーや七宝焼などの講師として南信を中心に出張講習する多忙な日々。教えるのは、純銀線に天然石を通してかぎ針で編む純銀クロッシェ、針と糸でビーズを編むビーズステッチ、銀粘土、七宝焼、ビーズスキル、シルバーオーバーレイと幅広い。
もともとキラキラしたもの、編物や縫い物は好きだったが、手芸に関わるきっかけは15年ほど前。夫の転勤先の秋田県で、公民館の「七宝焼」講座を知った。昔、名古屋空港で七宝焼を見て、すてきだなと思った記憶がある。「自分で作れるの?」と入会。まだ小さかった次男をおぶって講座に通った。
長野県に戻り、「もっと七宝焼を極めたい」と教室を探していたとき、訪れた南箕輪村の手芸センター夢工房で、七宝焼講師の話があり、思いがけず教室を持つようになった。
シルバーを始めたのは5年前。銀粘土の体験をしてその魅力にひかれ、日本余暇文化振興会の純銀クロッシェ特別講師、ビーズステッチ本部講師などの資格を取得。ペアーレ伊那などで教えている。
シルバージュエリーなどオリジナル作品は、『純銀ジュエリー104点』など何冊かの本に掲載されている。
「オリジナルは自分が着けたいもの、好きな色や形などから考える。でも四苦八苦。自分は一講師なので、芸術家とは思っていないんです」。重きを置くのは教室。「生徒とのやりとり、完成して喜ぶ顔を見るのがうれしい」と、楽しい教室を心がけている。
「今の私しか知らない人は、経歴を聞くと驚くんです」。手芸とはかけ離れた体育大出身。箕輪町に生まれ、中学時代は機械体操の平均台で県大会2位の記録を持つ。進学した伊那弥生ヶ丘高校は機械体操部がなく、「音楽と体育が特に好きで、どちらかの道に進みたい」と考えていたため合唱部に入部。しかし、新体操部に引っ張られた。個人の「輪」で県大会2位。北信越大会にも出場した。
体育大で新体操に打ち込んだが、体を酷使して椎間板がつぶれた。激しい運動ができない、クラブを続けられない…。そんなとき、新体操の演技の伴奏をするピアニスト募集を見つけ、転身した。
大学の2年先輩の山崎浩子、3年後輩の秋山エリカらが出場した世界選手権(仏)や、4大陸選手権(米国)、全日本の試合などで伴奏した。
ピアニスト引退後は、信学会の幼児教育課体育教諭としてエアロビクスを教えていた。
高校の体育教諭になりたいと思っていた時期がある。今は違う道だが、「人に何か教える、伝えるということがずっとやりたかったのかなと思う。できるだけいろいろな楽しいものを提供できるように、常に新しいポケットを用意したい」と、東京へ研修に行くほか、今は樹脂粘土でビーズを作る資格取得を目指し勉強中だ。
「いろいろな技術を教わって、自分の中で組み合わせて展開できたらと思うので、常に勉強していたい。止まってはいたくない」
スケジュール帳は予定がびっしり。「家族の協力があってこそ勉強に行かせてもらっている」と感謝しながら、勉強に、指導にと駆け回っている。 -
なごみ家の焼き芋
宮田村の福祉交流施設「なごみ家」はこのほど、焼き芋会を開いた。利用者や地域の住民が集まり、コンガリ焼けたサツマイモに舌鼓。ホクホクの笑顔が広がった。
近くの畑で栽培してきたイモを、心の病と向き合う当事者グループ「こざくら」のメンバーが収獲。
この日は立派に成長したイモを、なごみ家自慢のビッグな七輪で炭焼きにした。
焼きたてアッツアツを口に運び「おいしい」とみんなで大喜び。季節の味で食欲を満たしていた。 -
職域防犯部会年末研修会
年末特別警戒体制初日の1日、伊南防犯連合会は職域防犯部会の年末研修会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。伊南地区の金融機関や事業場などの代表者約70人が出席し、駒ケ根警察署の課長ら担当者から犯罪や交通事故の状況などについて説明を聞いた=写真ほか、ビデオ『許すな振り込め詐欺』を見て詐欺の実態や防止法について学んだ。
駒ケ根署の向山静雄署長は「今日から年末警戒体制に入った。管内では凶悪犯罪はほとんど発生していないが、体感治安向上のためさらに努力する。情報の共有化と自己の安全をお願いしたい」とあいさつした。
同署生活安全刑事課の大杉元文課長は「自販機荒らしや空き巣狙い、下着泥棒などが発生している。振り込め詐欺も手口が巧妙化しているので引っかからないように」として情報提供と注意を呼び掛けた。交通課の渋谷保人課長は「高齢者の事故が増えている。事故防止には本人の自覚と周囲の気配りが大切」と話した。 -
かんてんぱぱで手描ぼかし染展
和幸手描染色研究会の生徒や指導者、22人による「手描ぼかし染展」が6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。「ぼかし」を使った絶妙な色のグラデーションが、約70点の額装や着物などを彩り、訪れた人を楽しませている。
「手描ぼかし染」は友禅を基本とする独自の染色技術で、筆で描くように染色できる。それを追求するため、同会は約20年前に発足。現在は県内10カ所に教室がある。
伊那、駒ケ根教室の生徒と、指導者の作品を展示。手描ぼかし染をより多くの人に知ってもらい、生徒のスキルアップにつなげることが目的。
ハンカチなどの小物から着物、額装まで、細やかで幻想的な絵柄が表現できるため、カンバスに描かれた絵画かと思わせるような作品も多い。
会長の大橋幸子さんの作品展も同時開催。知事賞を受賞した100号の額装や、製作に多くの時間を費やしたという鮮やかな打掛も飾る。
代表の大橋寿朗さんは「一点一点時間をかけて仕上げた作品の数々は見ごたえがある。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と話していた。
入場無料。 -
職人に技・知識学ぶ
高遠町の高遠北小学校でこのほど、地域交流講座があった。地域の良さを知ろうと3年目。児童たちは町内の住民を講師とする全6講座から希望する講座に分かれ、ろう細工や竹細工、高遠太鼓の演奏、化石づくりなどを体験した。
町の名物「高遠まんじゅうづくり」は、西高遠の文青堂菓子店(武井文一店主)に児童8人が出向き挑戦した。
こしあんを生地で包み、丸めたり、くり抜き器を使って、タヌキやウサギなどの形にして、蒸し器にかけた。あんこの入れ過ぎで生地が破れたり、小麦粉を顔につけてしまうなどの珍場面もあった。
ふっくらと仕上がったまんじゅうに一つずつ、「高遠城址まんじゅう」と焼印を押し、市販品と同じように包んで出来あがり。児童たちは「おいしい」と笑顔を浮かべて出来たてをほお張り、余った分は持ち帰った。
3年生の伊藤詩穂さん(9つ)は「まんじゅうが好きだったから自分で作ってみたかった。実際にやってみると難しかったけど、いろんなことを知ることができ楽しかった」と話していた。 -
村の宝まとめて保存
長谷村が分散して保管してきた埋蔵文化財や戸台の化石などを一括して収蔵するため、村公民館南側に増築していた生涯学習活動施設が完成し、2日、開館式があった。
施設は、鉄筋コンクリート平屋建て約450平方メートル。アンモナイトを中心とした戸台の化石、村内で出土した縄文土器などの埋蔵文化財、各地区で発見された古文書などを保管する収蔵室3部屋があり、一部を展示できるよう常設展示スペースを備えている。
蔵書などを閲覧できる図書室、「子どもに読み聞かせなどができるように」(村教委)多目的ホールも設けた。総事業費は約1億2500万円。
村内にある文化財は現在、化石が4千点、古文書5千点、埋蔵文化財2200点、蔵書6千点で、順次搬入を進めていく。
宮下村長はあいさつで「これからも自分たちが誇りのもてる地域として、先人の文化遺産を後世に残すための基礎的な土壌ができて感無量」と完成を喜んだ。 -
年末特別警戒で街頭啓発
伊那警察署は1日、年末特別警戒(31日まで)の開始にあたり、伊那市防犯協会女性部、伊那エンジェルス隊など60人以上の協力を得て、市内の旧中央病院跡地横の国道153号線上で街頭啓発をした。
参加者たちは、自転車盗、侵入盗、振り込め詐欺などへの警戒を呼びかけるチラシや携帯用カイロ800セットを配布。通過するドライバーに「今日から年末特別警戒です。気をつけてください」と声を掛けた。
伊那署によると、10月末現在の管内の刑法犯認知件数は1111件(前年同期日234件減)。全体的に発生件数は減ってきているものの、依然として車上狙い、自動販売機狙い、オートバイ盗などの街頭犯罪が多発しているという。
櫻井誠副署長は「街頭啓発は抑止対策として効果的な活動。年末警戒初日にインパクトのあるアピールをして、地域の一人ひとりの意識を高めてほしい」と話している。 -
年末特別警戒出発式
犯罪や事故が増加する12月を迎えて駒ケ根警察署は1日、年末特別警戒体制の開始に当たり、パトロールの出発式を同署で行った。署員らは緊張した表情で松井君子県公安委員と向山静雄署長らによる服装点検を受けると=写真、早速パトカーや白バイに分乗して管内のパトロールに出発した。
整列した署員約40人に対し、向山署長は「管内の治安は比較的良い状況だが、年末特別警戒の期間中は特に情報を共有化し、全署員が一丸となって犯罪抑止のために頑張ってほしい」と訓示。松井公安委員は「大変な激務になるが、安心・安全な地域づくりに向けて努力を」と激励した。
同署では期間中、金融機関などを中心としたパトロールや一斉検問などの交通指導・取り締まりを行い、交通事故や犯罪などに注意するよう呼び掛けることにしている。 -
師走の風物誌
ザザ虫漁始まる伊那谷の冬の風物詩ザザ虫漁が1日、天竜川水系で始まった。
伊那市東春近の春近大橋上流の河原では、市内中央区の中村和美さん(78)が早朝から今シーズン初めてのザザ虫取り。鉄製カンジキをつけた足で川底の石をていねいに裏返すと、手で繰った四つ手網に面白いようにザザ虫が集まった。
25年間ザザ虫漁を続ける中村さんによれば、05年は、台風で川が荒れた04年に比して、まあまあの状況。それでも豊漁の年に比べれば、50%位の収穫量だろうと予測する。
トビゲラ、カワゲラ、ヘビトンボの幼虫が主な対象だが、天竜川ではバブル経済期あたりからトビゲラが主流になっているという。
シーズンは2月末まで。冷たい天竜の河原にザザ虫を追う人の姿を見るようになると、伊那谷は間もなく長い冬に包まれる。 -
【南大東島再訪記】離島産業振興の苦難〈下〉
豊かな自然環境を活かして「春になれば、ホテイアオイの花が咲き乱れるサ。何もしたくなくなったら、またここに来れば良いサ」
島のほぼ中央に位置する池をカヌーで進みながら、島の濱里保之産業課長は話した。
南大東島は火山の上にサンゴ礁が発達してできた島。盆地状の中央部には日本最大のカルスト湖沼群が広がる。沖縄県には1ヘクタール以上の天然湖沼は14しかないが、そのすべてが南大東島に集中している。
この湖沼群はすべて水路でつながっており、カヌーで漕ぎ出せばさまざまな水鳥が群れる手付かずの自然に触れることができる。これをそのまま観光資源にしようと、村でカヌーを購入、水辺の公園整備にも乗り出した。
カルスト湖沼群だけではない。深さ2000メートルの太平洋の底から一挙に突き出した断崖絶壁の島は、大陸に一度もつながったことがなく、首の回りが金色で愛くるしい顔をしたダイトウオオコウモリをはじめ島固有の動植物が多数存在する。流行のエコツーリズムの題材には事欠かない。
岸壁から目と鼻の先には透明度60メートルと言われる紺碧の海が広がり、島そのものがダイビングスポット。クルージングや釣り、運がよければ岸壁からホエールウオッチングまでできる。これもまた重要な観光資源だ。
もちろん島も、観光客誘致に力を入れており、近年、島の自然や歴史などを写真やパネルで紹介する島まるごと館(館長はダイトウオオコウモリ)を設置した。副館長の東和明さんによれば、島の環境保全とエコツーリズムの振興のために近くNPOも立ち上げるという。
観光業の振興が、島の発展の大きな柱であることは間違いない。だがそれと同時に、新たな地場産業育成も重要。青パパイアやサトウキビなどの農業生産物はもちろん、日本最大の漁場であるといわれるソデイカや、サワラ・マグロなどの海産物もその1つ。
新しい港の完成を控えて活気付く漁業組合を訪ねると「南大東の魚をサ、信州の山の中で食べてくれる人はいないかな」と、剥き身で全長70センチにも及ぶ大きなソデイカをまるごとプレゼントされた。
台風の通り道で、島に張り付くようにして着実に農地を増やし、荒波の中に小さな漁船を漕ぎ出して生きてきた人々。その「大きな夢」を感じた。
(毛賀沢明宏)
※本号で「離島産業振興の苦難」は終わり。次回より「文化・芸能の交流拡大へ」。 -
権兵衛トンネル開通をPR
国道361号沿線の市町村と商工観光団体などでつくる権兵衛街道活性化協議会は、権兵衛トンネル開通のPRポスター100枚とチラシ4万枚を作った。構成団体や観光施設などに配り、誘客をねらう。
ポスター=B1判=とチラシ=A4判=は同じデザインで、南アルプスから朝日が昇り、空がオレンジ色に染まった写真を使用。「伊那谷と木曽谷がグーンと接近!」と打ち出した。
チラシの裏面には、主要都市からのアクセスのほか、地図上で花や紅葉の名所、美術館・博物館、公園などを紹介。
権兵衛トンネル開通は来年2月上旬の見込みで、木曽竏宙ノ那間の所要時間は自動車で30分となる。協議会は「伊那竏猪リ曽が結ばれることで、伊那の食や温泉、木曽の漆器など1日で楽しむことができる」と「新しい旅の始まり」を提案している。 -
食と健康を考えるつどいパート20
伊那保健所、県食生活改善推進協議会上伊那支部、南箕輪村主催の「食と健康を考えるつどいパート20」は30日、南箕輪村民センターであった。約300人が集い、20周年を記念した寸劇、講演などで生活習慣の改善などを学び合った。
南箕輪食生活改善推進協議会の伊藤幸子会長が、身体障害者のリハビリを兼ねた調理実習と会食、一人暮らし老人への給食サービス、ヘルシーメニューの普及、小学生の親子対象ファミリークッキングなど活動事例を発表した。
朝食を食べない子どもの話に触れ、「食育を考え、母親、保護者と楽しい料理教室ができることを願っている」とし、「一人ひとり研さんを積み、村の皆さんが健康で長生きできるよう手助けしていきたい」と話した。
20周年記念の寸劇「健康万歳」では、父の飲みすぎ、母の肥満、ダイエットで痩せすぎの娘など健康に問題のある家族を食改の会員らが会場を笑わせながら熱演し、家族の健康を考えるきっかけを提供した。
伊那保健所の渡辺庸子所長によるメタボリックシンドロームについての講演も聞き、予防と治療は生活の見直し、運動と食事が基本になることを学んだ。 -
「編み機、面白い」
箕輪町で体験イベント昭和30年代に庶民の家庭で良く行われた毛糸の編み機の体験イベントが、27日箕輪町郷土博物館であった。スタッフの指導で、編み機初体験の子どもが次々と挑戦。アクリルタワシなどを試作した。「懐かしい」と昔の腕を披露する女性もいた。
箕輪町町制50周年の記念特別展の一環で、6日の古いカメラ、13日の8ミリフィルム、20日のガリ版印刷についで4回目。
郷土博物館職員の柴秀毅さんは「映画『3丁目の夕日』などの影響もあり、昭和30年代への関心が高く、予想以上の人が来た。編み機などは寄贈資料の中にもあるが、使えるものをあらためて借りたりした」と話した。
始めて編み機を使ったという加藤未里百さん(箕輪中部小5年)は「押す時にけっこう力が必要だった。(アクリルタワシは)すぐできちゃったので、もっとやりたい」と楽しそうだった。 -
民話とハーモニカミニコンサート
駒ケ根市のおもしろかっぱ館と赤穂、中沢、東伊那の市内3公民館は05年度親子・子どもふれあい事業の一環として26日「民話とハーモニカミニコンサート」をおもしろかっぱ館で開いた。東伊那公民館の講座生らでつくる「民話を語る会」と赤穂公民館の講座が母体となってできた「駒ケ根ハーモニカクラブ」のメンバーらが出演し、それぞれ見事な語りと演奏を披露した。
民話を語る会は5人が代わる代わる登場し『うば捨て山』『風の神と子ども』などの民話を情緒たっぷりに語った。駒ケ根ハーモニカクラブの8人は『赤とんぼ』『夕焼けこやけ』『里の秋』など童謡を中心に郷愁を誘うやわらかな音色で合奏を奏でた=写真。聴衆は目を閉じて語りやハーモニカを聴きながら晩秋の静かなひとときを楽しんでいた。 -
みつ240グラム瓶千本販売へ
ニホンミツバチを飼い、採取したみつを販売する「長谷村日本蜜蜂(みつばち)の会」(保科政男代表、48人)は26日、上伊那森林組合山菜加工所で、今季のみつをびん詰めした。
ハチはトチ、タラの木、ウドの花など山林からみつを集めるため、山間部が好調で、今季は平年より多く採取できたという。
役員10人で、会員から集まったみつを1びん240グラムずつ約千本詰め、「南アルプス入野谷日本みつ」のラベルを張った。1本1500円で道の駅南アルプスむらなどに並ぶ。
同会は個々で養蜂(ほう)していた村民でつくり、5年目。丸太をくりぬいた巣箱を山などに置き、管理し、採取は巣ごとすりこぎでつぶして網でこす。みつは、2年目の巣からのみ搾るため、糖度が高い濃厚な味わいが特徴だ。
保科代表は「会員一人ひとりが丹精込めてできたみつ。苦味がなくおいしくできた。活動が地域おこしにつながればうれしい」と話していた。 -
伊那市大坊
新そば食べる会、楽しく伊那市西町の大坊でこのほど「新そばを食べる会」があり、地区の高齢者13人が、伊那市そば打ち名人会の小林史麿さんの手打ちそばに舌づつみを打った。
西町区の敬老会に大坊地区からの参加者が一人もいなかったことから、「大坊のお年寄りにも敬老の心を伝えよう」と、民生委員の斧研つね子さん・保健委員の池上恵さん・ヘルパーの木島仁美さんが3人で企画。新そばを食べるだけでなく、そばのうんちく、大坊の歴史などに話が及ぶと、高齢者は「わが意を得たり」とばかりに体験談を披露した。
木島さんの「介護を受ける者・する者の物の見方・考え方」と題した講話には、高齢者一人ひとりが自分の考え方を発言して盛り上がった。「こうしてしゃべれることが幸せ」との声もあった。
池上さんの体操の指導では、85歳の人が寝転んだ後に手を使わずに起き上がり、参加者を驚かす場面も。
参加者の「来年もお願いしますよ」「また来たいよ」の声に、企画した3人はうれしそうだった。 -
冬山遭難防止対策会議
中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会(会長・中原正純市長)は24日、05年度冬山遭難防止対策会議を駒ケ根市役所で開いた。約10人が出席し、昨シーズンに引き続いて駒ケ岳千畳敷に補導員が常駐することなどの冬季補導計画を決めた。
常駐期間は年末年始(12月29日縲・月9日)と厳冬期(2月11日縲・月21日)の土・日・祭日など。天候や積雪の状態を考慮してその都度判断する。補導・救助共にできる経験と体力のある人が当たるとしている。
宝剣岳周辺に設置した遭難防止の指導標が現在一部傷んでいることから、2枚を新しい物に代えることが報告された=写真。
討論の中で「冬山の入山者が毎年減少してきている中で、補導が厳し過ぎるとさらに入山者が減るのでは」との声もあったが「カールで雪崩が起きるのは冬山の常識。千畳敷でも過去に遭難例がある。夏山のつもりで気軽に来た登山者を入らせるべきではない」との意見に対する反論は出なかった。 -
女性と市長懇談会
駒ケ根市は女性の意見を市政に反映させようと25日、同市内の子育て支援グループ会員の女性15人と中原正純市長、中原稲雄教育長ら市職員との懇談会を同市女性ふれあい館で開いた。参加者らは福祉や子育てについて母親やボランティアの立場から意見を交わした=写真。
参加者から駒ケ根駅前ビル・アルパのキッズランドについて「有料になってからあまり行かなくなった。以前のように無料にできないか」との質問が出たのに対し子ども課の小松政文課長は「税金で運営しているので、受益者負担の原則から無料というわけにはいかない。ただ、年間割引料金などの導入は検討したい」と回答した。
介護老人福祉施設・観成園が移転した跡地の利用方法についての質問に答えて中原市長は「共同作業所など、福祉のための施設としての活用を念頭において検討している」と述べた。
中原教育長は「学校は横割だが、子どもたちの縦の関係をはぐくむため、地域での子育て活動推進のモデル地区を設けたい」と話した。 -
飲まず、食わずで22キロを歩く
信州高遠少年自然の家主催の「信州高遠22キロかち歩き大会」が27日、信州高遠少年自然の家縲恍ャ文化センターのコースであった。地元をはじめ、12都府県から小中学生や中高年齢者ら約320人が参加、ほとんどが完歩した。
かち歩きは自己鍛錬のため、長い距離を飲まず、食わずで歩くもので、本年5回目を数えた。
スタート時刻の午前9時は、肌寒く、厚着をする参加者が目立ったが、日中は穏やかで歩くうちに暑くなるほどだったという。
参加者は5キロ地点まで集団で歩いて体を慣らし、それ以降はそれぞれ自分のペースで色づく山々の景色を楽しみながらゴールを目指した。 -
さくらの湯 入浴者150万人を達成
94年4月にオープンした高遠町の高遠温泉「さくらの湯」の入浴者が27日、150万人を達成した。150万人目と前後2人に地元産アルストロメリアの花束や、さくらの湯で使える食事券などをプレゼントした。
150万人目は、伊那市美篶の会社員伊藤直樹さん(25)。ピタリ賞に驚きながら「気に入っている温泉の1つで、オープンから母とたまに来ている」と話した。
達成セレモニーで、伊東町長らがくす玉を割り、伊藤さんにさくらの湯宿泊利用券(1万円分)と食事券(3千円分)を贈呈。
伊東町長は「多くの人に愛していただけるおふろにしたい」と活用を呼びかけた。
149万9999人目は伊那市美篶の山崎広幸さん、150万1人目は高遠町出身で神奈川県在住の中原優子さんだった。
周辺市町村で温泉施設ができ、一時、入浴者が減ったというものの、年間12万人が利用。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や筋肉痛など効能がある。 -
日影区が区制施行100周年
伊那市日影区の区制施行100周年記念式典が27日、日影区公民館であった。区民約80人が集まり、記念碑の除幕などで節目を祝った。
記念碑は、公民館北側に記念碑を建立。「日影区百周年記念」の文字を刻み、裏面に沿革を記した。高さ2・2メートル(台座含む)、幅1・3メートルで、霊水石を使用。
区民が見守る中、中村勝区長らが除幕し、獅子舞を披露した。
式典で、中村区長は「さらに100年、200年と文化を築き上げていきたい」と発展を祈った。
記念事業の総事業費は約150万円で、区民から寄付金を募って取り組んだ。
江戸時代、田畑を開拓し、日影村の生活基盤が形成された。明治になって伊那町に編入し、1902年に日影区が発足した。世帯数は約1千戸。 -
華麗な舞を披露
神代流舞踊会(神代松栄家元)の発表会が23日、高遠町の高遠さくらホテルであり、会員が日ごろのけいこの成果を披露した。
発表会は6年ぶり。高遠町をはじめ、伊那市や長谷村など近隣市町村の会員や、各流派の家元らも出演、38プログラムを熱演した。
会員は曲に合わせて、華麗に舞った。各流派の家元らも舞台に花を添え、詰めかけた約80人の観衆を魅了した。 -
コンビニ強盗訓練
コンビニエンスストアを狙った強盗事件が各地で多発する中、駒ケ根署は25日、店に強盗が押し入ったという想定の防犯訓練を駒ケ根市のセブンイレブン梨の木店で行った。
同署の警察官が扮(ふん)した2人組の男が車で乗り付け、店に入るなり拳銃と日本刀を振りかざして「金を出せ」「早くしろ」と叫びながらカウンター内の従業員にバッグを投げて金を入れるよう要求=写真。従業員が金を渡すと2人組は素早く店を出て車で逃走した。従業員は追いかけてカラーボールを投げつけるが当たらず…。
訓練後の反省会で同署生活安全・刑事課の前島昭文係長は「非常ベルと通報スイッチをすぐに押したのは良かった。カラーボールは当たらなかったが、車を狙わなくても手前の地面にたたきつけることで染料が飛び散って付着する。実際に事件が起きれば落ち着いてはいられないが、車のナンバーや犯人の人相・服装などをできる限り正確に覚えておくことが検挙につながる」と講評した。 -
町3区の料理教室
宮田村の町3区保健補導員は26日、区民に呼びかけて料理教室を開いた。宮田中学校の小原啓子栄養士の指導で、14人が参加。地元に伝わるおやきや野菜汁など、昔ながらの郷土の味を再現し、健康面にも配慮した。
体操などを取りいれた健康教室は開いているが、今回初めて料理教室を企画。
参加者の多くはベテランの主婦だったが、それでも「最近はおやきを作る機会もめったになくなった」と新鮮な気持ちで挑戦していた。
また、各家庭からお味噌汁を持ち寄り、塩分測定する場面も。ほとんどの家庭が適正な範囲内で、参加者はホッとした表情もみせた。
補導員の上條享子さんは「郷土の料理も私たちの世代がやらないと、引き継ぐことができない。本当は若い人にも参加してもらいたかったが、今後は栄養についても学ぶことができたら」と話していた。 -
みはらしファームで菜洗い開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで26日から、温泉スタンド菜洗い場の無料開放が始まった。初日のこの日は、朝からカッパを着た人などが代わる代わる洗い場を訪れ、菜洗いに励んだ。
西春近から訪れた夫婦は、10キロの野沢菜を用意。農業公園内にある対面販売コーナーで購入した。夫婦は「畑を持たない人も、野沢菜を手に入れることができるし便利」と話していた。
スタンド開放に合わせて27日まで「野沢菜まつり」も開催。野沢菜の収穫体験や量り売り、野沢菜漬け講習会を行っている。
野沢菜は1キロ50円。野沢菜漬け講習会は午後1時からで要予約。受講料は300円(野沢菜と付け込む樽などは持参すること)。
問い合わせ・申し込みはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
南箕輪村の白鳥さん
シルバーアクセサリーの数々を展示シルバーアクセサリーなどの講師をしている南箕輪村北殿シルバー・スワン主宰、白鳥麻都香さん(43)は22日から、南箕輪郵便局ロビーでシルバーやビーズの手作りアクセサリーを展示している。12月末まで。
作品は、0・3ミリほどの純銀線に天然パールやサンゴなどの天然石を通してかぎ針で編む「純銀クロッシェ」、純銀の微粉末が入った専用粘土で好きな形を作り乾燥後に約800度の電気炉で焼く「銀粘土」、針とナイロン糸でビーズを編む「ビーズステッチ」の3種類。
アクセサリーコンテストに入賞した淡水パールやサンゴ、アクアマリンなどの天然石を使った豪華なネックレス、銀粘土で枠を作った拡大鏡、しなやかな仕上がりのビーズのラリエットなど、美しいデザインの26点を額に入れて展示している。
5年前から習い始め、日本余暇文化振興会の純銀クロッシェ特別講師、ビーズステッチ本部講師などの資格を持ち、南信を中心に教えている。
体験など問い合わせは白鳥さん(TEL・FAX74・7622)へ。