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年末特別警戒で街頭啓発
伊那警察署は1日、年末特別警戒(31日まで)の開始にあたり、伊那市防犯協会女性部、伊那エンジェルス隊など60人以上の協力を得て、市内の旧中央病院跡地横の国道153号線上で街頭啓発をした。
参加者たちは、自転車盗、侵入盗、振り込め詐欺などへの警戒を呼びかけるチラシや携帯用カイロ800セットを配布。通過するドライバーに「今日から年末特別警戒です。気をつけてください」と声を掛けた。
伊那署によると、10月末現在の管内の刑法犯認知件数は1111件(前年同期日234件減)。全体的に発生件数は減ってきているものの、依然として車上狙い、自動販売機狙い、オートバイ盗などの街頭犯罪が多発しているという。
櫻井誠副署長は「街頭啓発は抑止対策として効果的な活動。年末警戒初日にインパクトのあるアピールをして、地域の一人ひとりの意識を高めてほしい」と話している。 -
年末特別警戒出発式
犯罪や事故が増加する12月を迎えて駒ケ根警察署は1日、年末特別警戒体制の開始に当たり、パトロールの出発式を同署で行った。署員らは緊張した表情で松井君子県公安委員と向山静雄署長らによる服装点検を受けると=写真、早速パトカーや白バイに分乗して管内のパトロールに出発した。
整列した署員約40人に対し、向山署長は「管内の治安は比較的良い状況だが、年末特別警戒の期間中は特に情報を共有化し、全署員が一丸となって犯罪抑止のために頑張ってほしい」と訓示。松井公安委員は「大変な激務になるが、安心・安全な地域づくりに向けて努力を」と激励した。
同署では期間中、金融機関などを中心としたパトロールや一斉検問などの交通指導・取り締まりを行い、交通事故や犯罪などに注意するよう呼び掛けることにしている。 -
師走の風物誌
ザザ虫漁始まる伊那谷の冬の風物詩ザザ虫漁が1日、天竜川水系で始まった。
伊那市東春近の春近大橋上流の河原では、市内中央区の中村和美さん(78)が早朝から今シーズン初めてのザザ虫取り。鉄製カンジキをつけた足で川底の石をていねいに裏返すと、手で繰った四つ手網に面白いようにザザ虫が集まった。
25年間ザザ虫漁を続ける中村さんによれば、05年は、台風で川が荒れた04年に比して、まあまあの状況。それでも豊漁の年に比べれば、50%位の収穫量だろうと予測する。
トビゲラ、カワゲラ、ヘビトンボの幼虫が主な対象だが、天竜川ではバブル経済期あたりからトビゲラが主流になっているという。
シーズンは2月末まで。冷たい天竜の河原にザザ虫を追う人の姿を見るようになると、伊那谷は間もなく長い冬に包まれる。 -
【南大東島再訪記】離島産業振興の苦難〈下〉
豊かな自然環境を活かして「春になれば、ホテイアオイの花が咲き乱れるサ。何もしたくなくなったら、またここに来れば良いサ」
島のほぼ中央に位置する池をカヌーで進みながら、島の濱里保之産業課長は話した。
南大東島は火山の上にサンゴ礁が発達してできた島。盆地状の中央部には日本最大のカルスト湖沼群が広がる。沖縄県には1ヘクタール以上の天然湖沼は14しかないが、そのすべてが南大東島に集中している。
この湖沼群はすべて水路でつながっており、カヌーで漕ぎ出せばさまざまな水鳥が群れる手付かずの自然に触れることができる。これをそのまま観光資源にしようと、村でカヌーを購入、水辺の公園整備にも乗り出した。
カルスト湖沼群だけではない。深さ2000メートルの太平洋の底から一挙に突き出した断崖絶壁の島は、大陸に一度もつながったことがなく、首の回りが金色で愛くるしい顔をしたダイトウオオコウモリをはじめ島固有の動植物が多数存在する。流行のエコツーリズムの題材には事欠かない。
岸壁から目と鼻の先には透明度60メートルと言われる紺碧の海が広がり、島そのものがダイビングスポット。クルージングや釣り、運がよければ岸壁からホエールウオッチングまでできる。これもまた重要な観光資源だ。
もちろん島も、観光客誘致に力を入れており、近年、島の自然や歴史などを写真やパネルで紹介する島まるごと館(館長はダイトウオオコウモリ)を設置した。副館長の東和明さんによれば、島の環境保全とエコツーリズムの振興のために近くNPOも立ち上げるという。
観光業の振興が、島の発展の大きな柱であることは間違いない。だがそれと同時に、新たな地場産業育成も重要。青パパイアやサトウキビなどの農業生産物はもちろん、日本最大の漁場であるといわれるソデイカや、サワラ・マグロなどの海産物もその1つ。
新しい港の完成を控えて活気付く漁業組合を訪ねると「南大東の魚をサ、信州の山の中で食べてくれる人はいないかな」と、剥き身で全長70センチにも及ぶ大きなソデイカをまるごとプレゼントされた。
台風の通り道で、島に張り付くようにして着実に農地を増やし、荒波の中に小さな漁船を漕ぎ出して生きてきた人々。その「大きな夢」を感じた。
(毛賀沢明宏)
※本号で「離島産業振興の苦難」は終わり。次回より「文化・芸能の交流拡大へ」。 -
権兵衛トンネル開通をPR
国道361号沿線の市町村と商工観光団体などでつくる権兵衛街道活性化協議会は、権兵衛トンネル開通のPRポスター100枚とチラシ4万枚を作った。構成団体や観光施設などに配り、誘客をねらう。
ポスター=B1判=とチラシ=A4判=は同じデザインで、南アルプスから朝日が昇り、空がオレンジ色に染まった写真を使用。「伊那谷と木曽谷がグーンと接近!」と打ち出した。
チラシの裏面には、主要都市からのアクセスのほか、地図上で花や紅葉の名所、美術館・博物館、公園などを紹介。
権兵衛トンネル開通は来年2月上旬の見込みで、木曽竏宙ノ那間の所要時間は自動車で30分となる。協議会は「伊那竏猪リ曽が結ばれることで、伊那の食や温泉、木曽の漆器など1日で楽しむことができる」と「新しい旅の始まり」を提案している。 -
食と健康を考えるつどいパート20
伊那保健所、県食生活改善推進協議会上伊那支部、南箕輪村主催の「食と健康を考えるつどいパート20」は30日、南箕輪村民センターであった。約300人が集い、20周年を記念した寸劇、講演などで生活習慣の改善などを学び合った。
南箕輪食生活改善推進協議会の伊藤幸子会長が、身体障害者のリハビリを兼ねた調理実習と会食、一人暮らし老人への給食サービス、ヘルシーメニューの普及、小学生の親子対象ファミリークッキングなど活動事例を発表した。
朝食を食べない子どもの話に触れ、「食育を考え、母親、保護者と楽しい料理教室ができることを願っている」とし、「一人ひとり研さんを積み、村の皆さんが健康で長生きできるよう手助けしていきたい」と話した。
20周年記念の寸劇「健康万歳」では、父の飲みすぎ、母の肥満、ダイエットで痩せすぎの娘など健康に問題のある家族を食改の会員らが会場を笑わせながら熱演し、家族の健康を考えるきっかけを提供した。
伊那保健所の渡辺庸子所長によるメタボリックシンドロームについての講演も聞き、予防と治療は生活の見直し、運動と食事が基本になることを学んだ。 -
「編み機、面白い」
箕輪町で体験イベント昭和30年代に庶民の家庭で良く行われた毛糸の編み機の体験イベントが、27日箕輪町郷土博物館であった。スタッフの指導で、編み機初体験の子どもが次々と挑戦。アクリルタワシなどを試作した。「懐かしい」と昔の腕を披露する女性もいた。
箕輪町町制50周年の記念特別展の一環で、6日の古いカメラ、13日の8ミリフィルム、20日のガリ版印刷についで4回目。
郷土博物館職員の柴秀毅さんは「映画『3丁目の夕日』などの影響もあり、昭和30年代への関心が高く、予想以上の人が来た。編み機などは寄贈資料の中にもあるが、使えるものをあらためて借りたりした」と話した。
始めて編み機を使ったという加藤未里百さん(箕輪中部小5年)は「押す時にけっこう力が必要だった。(アクリルタワシは)すぐできちゃったので、もっとやりたい」と楽しそうだった。 -
民話とハーモニカミニコンサート
駒ケ根市のおもしろかっぱ館と赤穂、中沢、東伊那の市内3公民館は05年度親子・子どもふれあい事業の一環として26日「民話とハーモニカミニコンサート」をおもしろかっぱ館で開いた。東伊那公民館の講座生らでつくる「民話を語る会」と赤穂公民館の講座が母体となってできた「駒ケ根ハーモニカクラブ」のメンバーらが出演し、それぞれ見事な語りと演奏を披露した。
民話を語る会は5人が代わる代わる登場し『うば捨て山』『風の神と子ども』などの民話を情緒たっぷりに語った。駒ケ根ハーモニカクラブの8人は『赤とんぼ』『夕焼けこやけ』『里の秋』など童謡を中心に郷愁を誘うやわらかな音色で合奏を奏でた=写真。聴衆は目を閉じて語りやハーモニカを聴きながら晩秋の静かなひとときを楽しんでいた。 -
みつ240グラム瓶千本販売へ
ニホンミツバチを飼い、採取したみつを販売する「長谷村日本蜜蜂(みつばち)の会」(保科政男代表、48人)は26日、上伊那森林組合山菜加工所で、今季のみつをびん詰めした。
ハチはトチ、タラの木、ウドの花など山林からみつを集めるため、山間部が好調で、今季は平年より多く採取できたという。
役員10人で、会員から集まったみつを1びん240グラムずつ約千本詰め、「南アルプス入野谷日本みつ」のラベルを張った。1本1500円で道の駅南アルプスむらなどに並ぶ。
同会は個々で養蜂(ほう)していた村民でつくり、5年目。丸太をくりぬいた巣箱を山などに置き、管理し、採取は巣ごとすりこぎでつぶして網でこす。みつは、2年目の巣からのみ搾るため、糖度が高い濃厚な味わいが特徴だ。
保科代表は「会員一人ひとりが丹精込めてできたみつ。苦味がなくおいしくできた。活動が地域おこしにつながればうれしい」と話していた。 -
伊那市大坊
新そば食べる会、楽しく伊那市西町の大坊でこのほど「新そばを食べる会」があり、地区の高齢者13人が、伊那市そば打ち名人会の小林史麿さんの手打ちそばに舌づつみを打った。
西町区の敬老会に大坊地区からの参加者が一人もいなかったことから、「大坊のお年寄りにも敬老の心を伝えよう」と、民生委員の斧研つね子さん・保健委員の池上恵さん・ヘルパーの木島仁美さんが3人で企画。新そばを食べるだけでなく、そばのうんちく、大坊の歴史などに話が及ぶと、高齢者は「わが意を得たり」とばかりに体験談を披露した。
木島さんの「介護を受ける者・する者の物の見方・考え方」と題した講話には、高齢者一人ひとりが自分の考え方を発言して盛り上がった。「こうしてしゃべれることが幸せ」との声もあった。
池上さんの体操の指導では、85歳の人が寝転んだ後に手を使わずに起き上がり、参加者を驚かす場面も。
参加者の「来年もお願いしますよ」「また来たいよ」の声に、企画した3人はうれしそうだった。 -
冬山遭難防止対策会議
中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会(会長・中原正純市長)は24日、05年度冬山遭難防止対策会議を駒ケ根市役所で開いた。約10人が出席し、昨シーズンに引き続いて駒ケ岳千畳敷に補導員が常駐することなどの冬季補導計画を決めた。
常駐期間は年末年始(12月29日縲・月9日)と厳冬期(2月11日縲・月21日)の土・日・祭日など。天候や積雪の状態を考慮してその都度判断する。補導・救助共にできる経験と体力のある人が当たるとしている。
宝剣岳周辺に設置した遭難防止の指導標が現在一部傷んでいることから、2枚を新しい物に代えることが報告された=写真。
討論の中で「冬山の入山者が毎年減少してきている中で、補導が厳し過ぎるとさらに入山者が減るのでは」との声もあったが「カールで雪崩が起きるのは冬山の常識。千畳敷でも過去に遭難例がある。夏山のつもりで気軽に来た登山者を入らせるべきではない」との意見に対する反論は出なかった。 -
女性と市長懇談会
駒ケ根市は女性の意見を市政に反映させようと25日、同市内の子育て支援グループ会員の女性15人と中原正純市長、中原稲雄教育長ら市職員との懇談会を同市女性ふれあい館で開いた。参加者らは福祉や子育てについて母親やボランティアの立場から意見を交わした=写真。
参加者から駒ケ根駅前ビル・アルパのキッズランドについて「有料になってからあまり行かなくなった。以前のように無料にできないか」との質問が出たのに対し子ども課の小松政文課長は「税金で運営しているので、受益者負担の原則から無料というわけにはいかない。ただ、年間割引料金などの導入は検討したい」と回答した。
介護老人福祉施設・観成園が移転した跡地の利用方法についての質問に答えて中原市長は「共同作業所など、福祉のための施設としての活用を念頭において検討している」と述べた。
中原教育長は「学校は横割だが、子どもたちの縦の関係をはぐくむため、地域での子育て活動推進のモデル地区を設けたい」と話した。 -
飲まず、食わずで22キロを歩く
信州高遠少年自然の家主催の「信州高遠22キロかち歩き大会」が27日、信州高遠少年自然の家縲恍ャ文化センターのコースであった。地元をはじめ、12都府県から小中学生や中高年齢者ら約320人が参加、ほとんどが完歩した。
かち歩きは自己鍛錬のため、長い距離を飲まず、食わずで歩くもので、本年5回目を数えた。
スタート時刻の午前9時は、肌寒く、厚着をする参加者が目立ったが、日中は穏やかで歩くうちに暑くなるほどだったという。
参加者は5キロ地点まで集団で歩いて体を慣らし、それ以降はそれぞれ自分のペースで色づく山々の景色を楽しみながらゴールを目指した。 -
さくらの湯 入浴者150万人を達成
94年4月にオープンした高遠町の高遠温泉「さくらの湯」の入浴者が27日、150万人を達成した。150万人目と前後2人に地元産アルストロメリアの花束や、さくらの湯で使える食事券などをプレゼントした。
150万人目は、伊那市美篶の会社員伊藤直樹さん(25)。ピタリ賞に驚きながら「気に入っている温泉の1つで、オープンから母とたまに来ている」と話した。
達成セレモニーで、伊東町長らがくす玉を割り、伊藤さんにさくらの湯宿泊利用券(1万円分)と食事券(3千円分)を贈呈。
伊東町長は「多くの人に愛していただけるおふろにしたい」と活用を呼びかけた。
149万9999人目は伊那市美篶の山崎広幸さん、150万1人目は高遠町出身で神奈川県在住の中原優子さんだった。
周辺市町村で温泉施設ができ、一時、入浴者が減ったというものの、年間12万人が利用。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛や筋肉痛など効能がある。 -
日影区が区制施行100周年
伊那市日影区の区制施行100周年記念式典が27日、日影区公民館であった。区民約80人が集まり、記念碑の除幕などで節目を祝った。
記念碑は、公民館北側に記念碑を建立。「日影区百周年記念」の文字を刻み、裏面に沿革を記した。高さ2・2メートル(台座含む)、幅1・3メートルで、霊水石を使用。
区民が見守る中、中村勝区長らが除幕し、獅子舞を披露した。
式典で、中村区長は「さらに100年、200年と文化を築き上げていきたい」と発展を祈った。
記念事業の総事業費は約150万円で、区民から寄付金を募って取り組んだ。
江戸時代、田畑を開拓し、日影村の生活基盤が形成された。明治になって伊那町に編入し、1902年に日影区が発足した。世帯数は約1千戸。 -
華麗な舞を披露
神代流舞踊会(神代松栄家元)の発表会が23日、高遠町の高遠さくらホテルであり、会員が日ごろのけいこの成果を披露した。
発表会は6年ぶり。高遠町をはじめ、伊那市や長谷村など近隣市町村の会員や、各流派の家元らも出演、38プログラムを熱演した。
会員は曲に合わせて、華麗に舞った。各流派の家元らも舞台に花を添え、詰めかけた約80人の観衆を魅了した。 -
コンビニ強盗訓練
コンビニエンスストアを狙った強盗事件が各地で多発する中、駒ケ根署は25日、店に強盗が押し入ったという想定の防犯訓練を駒ケ根市のセブンイレブン梨の木店で行った。
同署の警察官が扮(ふん)した2人組の男が車で乗り付け、店に入るなり拳銃と日本刀を振りかざして「金を出せ」「早くしろ」と叫びながらカウンター内の従業員にバッグを投げて金を入れるよう要求=写真。従業員が金を渡すと2人組は素早く店を出て車で逃走した。従業員は追いかけてカラーボールを投げつけるが当たらず…。
訓練後の反省会で同署生活安全・刑事課の前島昭文係長は「非常ベルと通報スイッチをすぐに押したのは良かった。カラーボールは当たらなかったが、車を狙わなくても手前の地面にたたきつけることで染料が飛び散って付着する。実際に事件が起きれば落ち着いてはいられないが、車のナンバーや犯人の人相・服装などをできる限り正確に覚えておくことが検挙につながる」と講評した。 -
町3区の料理教室
宮田村の町3区保健補導員は26日、区民に呼びかけて料理教室を開いた。宮田中学校の小原啓子栄養士の指導で、14人が参加。地元に伝わるおやきや野菜汁など、昔ながらの郷土の味を再現し、健康面にも配慮した。
体操などを取りいれた健康教室は開いているが、今回初めて料理教室を企画。
参加者の多くはベテランの主婦だったが、それでも「最近はおやきを作る機会もめったになくなった」と新鮮な気持ちで挑戦していた。
また、各家庭からお味噌汁を持ち寄り、塩分測定する場面も。ほとんどの家庭が適正な範囲内で、参加者はホッとした表情もみせた。
補導員の上條享子さんは「郷土の料理も私たちの世代がやらないと、引き継ぐことができない。本当は若い人にも参加してもらいたかったが、今後は栄養についても学ぶことができたら」と話していた。 -
みはらしファームで菜洗い開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで26日から、温泉スタンド菜洗い場の無料開放が始まった。初日のこの日は、朝からカッパを着た人などが代わる代わる洗い場を訪れ、菜洗いに励んだ。
西春近から訪れた夫婦は、10キロの野沢菜を用意。農業公園内にある対面販売コーナーで購入した。夫婦は「畑を持たない人も、野沢菜を手に入れることができるし便利」と話していた。
スタンド開放に合わせて27日まで「野沢菜まつり」も開催。野沢菜の収穫体験や量り売り、野沢菜漬け講習会を行っている。
野沢菜は1キロ50円。野沢菜漬け講習会は午後1時からで要予約。受講料は300円(野沢菜と付け込む樽などは持参すること)。
問い合わせ・申し込みはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
南箕輪村の白鳥さん
シルバーアクセサリーの数々を展示シルバーアクセサリーなどの講師をしている南箕輪村北殿シルバー・スワン主宰、白鳥麻都香さん(43)は22日から、南箕輪郵便局ロビーでシルバーやビーズの手作りアクセサリーを展示している。12月末まで。
作品は、0・3ミリほどの純銀線に天然パールやサンゴなどの天然石を通してかぎ針で編む「純銀クロッシェ」、純銀の微粉末が入った専用粘土で好きな形を作り乾燥後に約800度の電気炉で焼く「銀粘土」、針とナイロン糸でビーズを編む「ビーズステッチ」の3種類。
アクセサリーコンテストに入賞した淡水パールやサンゴ、アクアマリンなどの天然石を使った豪華なネックレス、銀粘土で枠を作った拡大鏡、しなやかな仕上がりのビーズのラリエットなど、美しいデザインの26点を額に入れて展示している。
5年前から習い始め、日本余暇文化振興会の純銀クロッシェ特別講師、ビーズステッチ本部講師などの資格を持ち、南信を中心に教えている。
体験など問い合わせは白鳥さん(TEL・FAX74・7622)へ。 -
【記者室】インフルエンザ予防法
インフルエンザの予防接種を受けた。注射は大嫌いだが、仕事柄多くの人に会うので感染した場合迷惑がかからないように窶狽ニ仕方なく毎年この季節に医院に行く。最近はタミフルなどの特効薬もあるが、やはり病気は予防するに越したことはない▼ワクチンには厚生労働省が流行を予測した3種類のウイルスが含まれている。予測が外れれば何の効果もない窶狽ニいうことになるがそれは仕方がないだろう。だがそんな場合でも有効で簡単な予防法がある。うがいだ▼最近発表された研究結果によると、うがいに用いて効果がより高いのはヨードなどの薬品ではなく、普通の水なのだという。そんな安上がりで効果があれば言うことはない。だまされたと思ってお試しあれ。(白鳥記者)
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定年退職者等の生活設計講座
県南信労政事務所・伊那市は22日、伊那市西春近のサンライフ伊那で定年退職者等の生活設計講座を開いた。1年以内に定年退職を迎える人を対象に、再就職や生活設計、健康管理に役立ててもらうねらい。
内容は、雇用保険や厚生年金の給付、高年齢者の健康管理の講演のほか、健康体操の実技が組まれ、上伊那郡内の35人が受講した。
再就職について、伊那公共職業安定所職員が労働市場概況や、求人と求職のニーズの現状などを説明。「企業側は技術・経験のある即戦力を求めている」とし、再就職するために「『やりたい仕事』と『できる仕事』の妥協点を探る」などをアドバイスした。 -
正しい姿勢で健全な心
早稲田大学名誉教授の春木豊さん(心理学)と桜美林大学が正しい姿勢と心の変化のつながりを研究するため、長谷村の長谷小学校で9月から「背筋を伸ばす」いすを用いた実証研究をしている。
いすは横浜市の寺で座禅用に開発され、座面と背もたれにクッションが付いているのが特徴で、座面は前方が膨らみ後方に傾斜している。5年生15人に来年3月まで試作品を使ってもらい、月に1度、「やる気がでてきたか」や「元気がでてきたか」「ピリピリしないか」など約10項目を6段階評価して、心への影響を調査する。担任の視点からも児童の変化を調べ、データをまとめる。
同校で使用している従来の木のいすは、「姿勢が崩れやすい」。
大学生で同様の研究をしたところでは、背筋が伸び、顔が正面に向いていると気持ちが前向きで、猫背で下向きだとうつになりやすい結果が出たという。
春木さんと、桜美林大の鈴木平助教授(人間科学)は、「背筋を伸ばすいすによって姿勢や顔の向きが改善され、健全な心の教育につながることを示したい」とし、同校以外でも調査して、効果次第で最終的に全国での普及を目指している。 -
ベル伊那で永岡泰則さんの陶展 29日まで
岐阜県恵那市に窯を構える陶芸家・永岡泰則さん(53)の展示即売会は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。同ホールでの個展は昨年に続き2回目となる。
永岡さんは、1952(昭和27)年、福岡県生まれ。茶道の勉強をする中で、李朝陶磁の屈託のない優しさに魅入られ、作陶歴は23年間。全国各地で個展を開き李朝陶磁の魅力を伝えている。
李朝陶磁の「高麗白磁」「三島」「粉引」「黒高麗」などの作風で、茶道具をはじめ花器、一般食器100余展を出品。祭礼で供物入れに使われた「粉引祭器」は、一般食器として使い勝手のよい大きさに工夫して作っている。
永岡さんは「中国の白磁にない柔らかい風合いの李朝陶磁をご覧ください」と来場を呼びかけている。
27日、大日本茶道学会・向山弘仙さんの呈茶がある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
窪田孟恒絵絣(かすり)展
アンズの木の染料で染め上げた素朴で温かみのある窪田孟恒さんの絵絣(かすり)展が27日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。つむぎや生糸で織られたタペストリーや壁絵など約50点が、訪れた人を楽しませている。
絵絣は織られた布に絵を描くのでなく、描く絵を想定しながら糸を染め上げて模様を描く。作為的な線でなく“かすりの足”と言われる優しいラインが魅力。窪田さんはそんな絵絣に魅せられてグラフィックデザイナーから転職した。
藍(あい)でつくる絣絵は有名だが、自分だけの色彩を模索し、故郷・千曲市の木でもあるアンズの木の染料に出合った。
染める回数や媒染などによって橙、こげ茶など、色彩はさまざまに変化するが、温かみがあるアンズの染料は、絣の美しさを引きたてる。
窪田さんは「絣は自分の思いが及ばない美しさを表現してくれる」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
幼稚園児が勤労感謝訪問
勤労感謝の日に合わせ22日、駒ケ根市の聖マルチン幼稚園(山田日出子園長)の園児らが市内の郵便局、駅前交番、消防署を訪れて感謝の絵や歌をプレゼントした。
園児らは駅前交番に年少、駒ケ根郵便局に年中、伊南行政組合北消防署に年長組がそれぞれ訪れ、「いつもお仕事ありがとう」などとかわいい声をそろえて感謝の気持ちを伝え、描いた絵をプレゼントしたり皆で歌を歌ったりした。「応対した職員らは「ありがとう。これからも頑張ります」などと礼を述べ、貯金箱などのお土産を渡したり、パトカーに乗せてあげたりしていた。駒ケ根郵便局の矢島和一郎局長は「年末年始に向けて忙しくなるこの時期に、子どもたちの声を聞けてホッとした」と笑顔で話した。 -
育てた農作物 収穫を喜ぶ
伊那市の西春近北小学校で23日、そば打ち交流会があった。児童や保護者、地域住民が協力してそば作りを体験しよう窶狽ニ、7月下旬のそばの種まき、10月中旬の収穫と段階を踏み、この日は収穫祭としてそば打ちを約50人で楽しんだ。学校PTA、同窓会の主催。
地域のそば打ち愛好者でつくる「春近そばの会」の4人が指導。講師の実演の後、参加者らはそれぞれでグループをつくり実践した。親子連れが多く、それぞれが、そばを打つ共同作業を楽しんでいた。
打ちたてのそばは、その場で湯でて試食。自分たちで育てたソバの味を参加者でたん能した。
1年生の関島隆仁君(7つ)は母親と一緒の作業。「大変だったけど楽しかった。今度は一人でも打ってみたい」と楽しんでいた。
片桐省平校長は「普段ふれあいの少ない地域の人と同じ体験をするなかで、児童たちがいつも見守られていることを肌で感じてもらえれば」と話していた。
学校PTA、同窓会では、今後も活動を継続する考えだ。 -
悪質商法にだまされないために
伊那市の消費生活講座が22日、市役所であった。市民約70人が集まり、悪質商法にだまされないための講演などを聞いた。市・市消費者の会主催。
あいさつに立った原静江会長は「悪質商法が後を絶たない。被害を受けないために、最新情報を得て対応を考えてほしい」と呼びかけた。
講演では、県飯田消費生活センター所長の久保田篤さんが「『帰ってください』が大事な言葉」と題し、事例を交えながら振り込め詐欺などの対処法、実習を含めた訪問販売や電話でのしつこい勧誘の断り方を紹介。
久保田さんは「悪質商法は知っていても、自分のこととなると気づかない」とだれにでも起こりうる犯罪被害とし、自衛手段に▽家族の交通事故などを装った電話は、本人に確認するなど1人で判断しない▽不審なはがきは無視する窶狽ネどを挙げた。
また、講演に先立ち、消費者の会が催眠商法防止の朗読劇を披露した。
飯田消費生活センターの04年度相談件数は約8900件で、うち伊那市は747件。架空請求や「オレオレ詐欺」が多いという。 -
天白区が来村、ふれあい協定で
名古屋市天白区の都市と農村交流会(森山みゆき会長)の一行41人が22日中川村に訪れ、望岳荘で、地元中川村の都市と農村の交流会(中塚秀昭会長)メンバー7人と親ぼくを深めた。
中川村出身の森山会長は「中川村の人情に触れ、農産物を知ってもらおうと始まった交流会。何度来ても温かく迎えてくれる。長年続いてこそ、初めて固いきずなが生まれる」と述べ、さらに交流が深まることを期待した。
中川村の中塚会長は「明日はお楽しみのアップルランドでのリンゴ狩り。中川のおいしいリンゴをたくさん食べて、交流を深めて」と歓迎あいさつした。
村と天白区とは88年ふれあい協定を締結以来、都市と農村の交流会を中心に、相互交流が続いている。
一行は早朝、名古屋市を出発、長野市の善光寺参拝を済ませ、望岳荘で1泊し、明日はリンゴ狩りを予定する。
あいさつする森山会長 -
育てた農作物 収穫を喜ぶ
長谷村の長谷小学校5年生(降旗宏子教諭、15人)は23日、溝口の講友館で、年間通して取り組んできた稲作の収穫祭をした。
4月から同級生の祖父の指導で、もち米作りに励んだ。4月からあぜぬりや田植えをし、10月に稲刈りと脱穀をして、180キロを収穫した。
収穫祭は恒例の親子交流会も兼ね、保護者ら約20人とともに、4升を使ってもちづくり。児童は重いきねを振り上げて「よいしょ、よいしょ」と威勢よくもちをつき、あんこやきな粉、大根おろしなどで味わって、収穫の喜びをかみ締めた。
また、保護者らを前に、児童一人ひとりが稲作の活動を発表。作業の様子をスライドに映し出し、「あぜぬりや田植えは難しくてうまくできなかった」「モグラの穴のせいで水がぬけて大変だった」「脱穀したら米の量が半分くらいになってびっくりした」と振り返り、協力者に感謝した。
残りのもち米は今後、児童の自宅に配ったり、販売していく予定という。