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産学で人材育成
成果発表信州大学農学研究科は、企業と連携し人材育成事業を行っている。16日発表会が開かれ、学生が研究結果を報告した。
信州大学農学研究科は、文部科学省が進める人材を大学と企業が育成していく事業を平成18年度から行なっている。
今年度は、週2回、3カ月間のインターンシップを大学院生7人が体験した。
そのうち、養命酒製造株式会社でインターンシップを体験した機能性食料開発学専攻修士2年生の浅井浩太郎さんは、若い女性向けのお酒の販売促進に取り組んだ成果を発表した。
浅井さんは、「自分は研究職に就くのだと漠然と考えていたが、営業職に近い仕事を体験し、やりがいをもって仕事をすることが大切だと分かった。社会に出てからの自分の働く姿がイメージできるようになった」と話していた。
大学の成果報告によると、インターンシップに参加した学生は、主体性や実行力、創造力など社会人としての基礎力がアップしていることが分かった。
受け入れ企業は、学生に対する期待感よりも社会貢献と考える企業が多いことから、大学では今後、学生の専門的な知識を活用できるようにすることが、インターンシップを活性化させるために重要竏窒ニしている。 -
元気づくり支援金選定開始
県全体で10億円、上伊那には9390万円が配分される県の地域発元気づくり支援金の選定作業が始まった。
16日、採択事業を選定する第1回目の委員会が伊那合同庁舎で開かれた。
今年度、上伊那地域では9390万円の枠に対して、8市町村から58件、1億1100万円の要望がある。 昨年度は84件、1億3500万円だった。
市町村別では、伊那市が南アルプスジオパーク推進事業など20件、3256万円、箕輪町はフェンシング全国大会に併せたイベントなど6件、2082万円、南箕輪村は大芝高原松くい虫予防事業など4件、1829万円の支援を要望している。
事業区分別では、産業振興、雇用拡大が16件の3600万円、環境保全・景観形成が14件の2500万円などとなっている。
委員会では、モデル性や公益性、有効性など各事業について評価し、今月23日に採択事業を決定。その後上伊那地方事務所長が正式決定して内示する予定。 -
高遠でチューリップ見ごろ
伊那市高遠町の山田河原駐車場近くの花壇では、チューリップが花を咲かせ、ドライバーの目を楽しませている。
山田河原駐車場からは、高遠城址公園へ向かう花見客を乗せたシャトルバスが運行している。
その近くの花壇ではチューリップが花を咲かせ、訪れた人を出迎えている。
この花壇は伊那市振興公社東部支所が管理していて、早咲きのものから遅いものまで全部で7千個のチューリップの球根が植えられている。
伊那市振興公社によると、チューリップは来月中ごろまで楽しむことができ、その後はカンナやダリアが花を咲かせるという。 -
伊那市消防団のホームページ完成
伊那市消防団の活動紹介や年間スケジュールなどを掲載したホームページがこのほど、完成した。
これは、消防団の活動を広く知ってもらうとともに、団員に活動スケジュールなどを漏れることなく伝えるために作成した。
ホームページには、日々の活動の記録が写真付きで紹介しているほか、組織の紹介、防災、防火のための準備や心得などを掲載している。
伊那市消防団の伊藤仁団長は、「市民のみなさんに消防団の活動を知ってもらい、その必要性を理解してもらいたい」と話していた。
今後は、各分団を紹介するページを設けたり、分団の垣根を越え団員たちが交流できるページを作成する予定という。 -
信州花便り
飯島町七久保にある千人塚公園の桜が見頃を迎えている。
千人塚は、標高1,000メートル近いため、里より10日ほど遅く咲き始める。
残雪の中央アルプスをバックに、池の周りに700本が咲き誇る。
種類は、ソメイヨシノやヒガンザクラなど。
開花状況は、現在満開でちょうど見頃となっている。
19日までの期間、午後10時までライトアップされているほか、25日には水上花火大会も予定されている。 -
障害者就労施設工賃アップ
伊那市の障害者社会就労センター「コスモスの家」は、利用者の工賃アップに取り組み、工賃の総額で4倍アップという成果を挙げた。
コスモスの家は、県の「工賃倍増計画実践モデル事業」に選ばれ、平成20年8月から今年3月まで事業に取り組んだ。
モデル事業所となったことで、施設に経営コンサルタントが入り、企業での荷物の仕分け作業、園芸店での苗の植えかえ作業など施設以外で働く場を新たに開拓した。
また、上伊那の障害者施設とともに年賀状のプリントや、製品のカタログ販売といった事業も新たに始めた。
その結果、1カ月間に利用者に支払われた工賃の総額が実施前の4倍、約33万9千円にアップした。
平均月額は約1万9千円。時給では、実施前の80円から353円になった。
また、施設以外で働くことにより利用者の意識にも変化があり、それまで気にしなかった仕事をするときの身だしなみなど、働く姿勢について考えるようになったという。
コスモスの家の小嶋早苗施設長は、「変わっていくことはエネルギーがいるがいいこと」と話し、今後も積極的に改革を進めていきたい竏窒ニしている。 -
あけぼの会発足
癌を患った人やその家族などでつくる「あけぼの会」の設立総会が13日、箕輪町の地域交流センターで開かれた。
箕輪町在住で過去に肺がんや胃がんなどを患った経験を持つ人など11人が参加した。
「あけぼの会」は、癌経験者やその家族などが、情報交換を行い、親睦を深めることで、少しでも癌の転移や再発といった不安な気持ちを和らげようと発足した。
会長で、自身も4年前胃がんを患った井澤道治さんは、「今日も、検査や入院で総会に出られないという連絡を3人からいただいている。癌の完治に絶対はないが、治るという前向きな姿勢を持つことが大切。皆で励まし、支えあい癌と戦っていきたい」と話していた。 -
園児がしいたけの菌打ち体験
南箕輪村南部保育園の園児は13日、大芝高原でシイタケの菌を木に打ちこむ作業を体験した。
これは、子どもたちに大芝の自然の中で菌打ちを体験してもらおうと、村内の住民有志が企画した。
南部保育園の年長児30人が、住民有志に教わりながら、ナラの原木60本にシイタケの菌を打ちこんだ。
菌打ちに使った木づちは、子どもたちが使いやすく、けがをしないようにとメンバーが作った。
子どもたちは、開けられた穴に狙いを定めてシイタケの菌を打ちこんでいた。
指導にあたった住民有志の一人は、「地域にある素晴らしい自然の中で、思い出をたくさん作ってもらいたい」と話していた。
シイタケは収穫できるようになるまでに2年ほどかかるということで、園児らは住民有志が育ててきたシイタケの収穫体験を10月頃に行う予定。 -
美篶の歴史を学ぶ会開講
昭和初期に伊那市美篶で作られた「美篶の歌」を題材にして地域の歴史や文化を学ぶ講座が13日、美篶きらめき館で開講した。
美篶の歌は、昭和初期、旧美篶村の村長だった赤羽源一さんが作詞した。
昔は小学校などで歌われていたが次第に歌われなくなり、今では12番すべてを歌える人はほとんどいないという。
美篶公民館では、その歌を多くの人に知ってもらい、また歌詞を学ぶことで地域の歴史を学ぼうと今回初めてこの講座を企画した。
初日は1番に歌われている芦の歴史に詳しい矢島太郎さんが講師を務めた。
矢島さんは、歌詞に歌われている「芦沢除け」とは、芦沢と高遠の堺にある山のことで、昔は「除け山」と呼ばれていたことなど、歌詞に沿って地理や歴史を説明した。
この講座は全10回を予定していて、次回は実際に景色を見ながら歌の内容を学ぶ。 -
育苗センターで播種始まる
田植えに備え、南箕輪村大泉にある水稲育苗センターで15日、播種作業が始まった。
作業をしているのは大泉水稲協業組合。
苗は南箕輪村内の農家からの注文がほとんどで、今年は育苗箱で、例年並みの3万6千箱の苗を作るという。
育苗センターでは、機械で育苗箱に土を入れ、種もみをまき、さらに土をかけていく。播種をした育苗箱は積み重ねた状態のまま、芽を出させるための部屋で管理する。
育てる苗の品種は「コシヒカリ」を中心に、酒米の「美山錦」「ひとごこち」など。
苗は出芽して3日くらい、1週間、すぐに田植えができる状態の3種類を注文に応じて作る。
作業は5月1日まで続き、毎日15人体制で取り組むという。 -
かっぽれで保科正之公大河ドラマ化PR
伊那市高遠町の高遠城址公園で15日、東京の大道芸人が江戸芸かっぽれを披露した。
この催しは高遠ゆかりの名君、保科正之公大河ドラマ化の運動を花見客にPRしようと、伊那市観光協会が開いた。
かっぽれを披露したのは、光江流社中の桜川梅光江家元率いる26人。
桜川さんらは昨年、東京で開かれた体力づくり元気フェスティバルに出演し、そこで高遠で健康体操をしているグループ「いきいきサポーター」のメンバーと知り合ったことが縁で今回、高遠を訪れることになった。
踊りが始まると周りは人だかりとなり、手拍子や掛け声で賑やかになった。
桜川さんによると、かっぽれは、元気の出るおめでたい大道芸として江戸の末期に始まり、次第に寄席や歌舞伎などでも踊られるようになったという。
この催しを企画した伊那市観光協会は、「さまざまな場面を通して、保科正之公をPRしていきたい」と話していた。
協会では大河ドラマ化実現を目指し100万人の署名集めていて、その数は14日現在で33万1840人となっている。 -
伊那商工会議所新入社員激励会
伊那商工会議所主催の新入社員激励会が15日、伊那商工会館で開かれ、この春入社した127人が出席した。
伊那商工会議所では市内の企業を対象に毎年、合同の激励会を開いている。
激励会の中で向山公人会頭は、「不況の中で企業は皆さんに期待を寄せている。早く職場に慣れ、なくてはならない人になってほしい」と呼びかけた。
また小坂樫男市長は、「新しい発想と能力を発揮し地域の発展のため活躍してほしい」と激励した。
これを受け、新入社員を代表して南信化成の北村春菜さんは、「会社の新しい原動力になれるよう、初心を忘れず真摯な姿勢で仕事に取り組んでいきます」と誓いの言葉を述べた。
今年度の参加者は30社127人で、昨年度は28社138人だった。
伊那商工会議所では、「不況になる前に企業が採用を決めたため例年通りの人数だったが、来年は大幅に減少する可能性もある」と話していた。 -
勝間のしだれ桜
伊那市高遠町勝間の薬師堂のしだれ桜が見ごろとなっている。
薬師堂の桜は樹齢およそ130年といわれている。
高遠城址公園の桜より数日遅れて見ごろとなり、公園の桜を見た帰りに訪れる人も多くいる。
周辺のガードレールは景観にマッチするよう、木製のものが使われている。
しだれ桜周辺は勝間の住民らでつくる「薬師堂の桜を守る会」がガードレールやお堂の清掃、桜の管理などを行っている。
会では、「ここ数年桜の名所として、有名になった。訪れた人たちに楽しんでもらえるよう、しっかり守っていきたい」と話している。 -
桜の下でD51の乗車体験
桜が満開となった伊那市の伊那公園で12日、公園内に置かれている蒸気機関車D51に乗車する体験会が開かれた。
これは、桜まつりの一環として今年初めて行われた。
家族連れなど約300人が、D51の運転席などに乗車した。
電車の普及により、D51などの蒸気機関車は昭和51年に完全に廃止された。
その当時、国鉄が使わなくなった蒸気機関車を全国の各市町村に貸し出したため、伊那市も35年前にD51を借り受け、伊那公園に配置したという。
35年を経過し、伊那公園のD51は老朽化も進んでいるが、今の電車にはない独特な風貌は今でも人気で、訪れた人は周囲を歩いたり、運転席に上がるなどして楽しんでいた。
イベントを企画した桜愛護会では、この日にD51と一緒に撮った写真を募集し、写真の展示会を行う予定。 -
伊那市長杯マレットゴルフ大会
伊那市長杯マレットゴルフ大会が12日、美篶の南割マレットゴルフ場で開かれ、集まった参加者が日頃の成果を競い合った。
参加者約80人が4人1組で54ホールを回った。
大会は、伊那市マレットゴルフ協会が毎年この時期に開いている。
協会では、1年に4回、大会を開いているが、春に開くこの大会の参加者が最も多いという。
この日は天候にも恵まれ、参加者は球の転がるコースを読みながら、競技に励んでいた。
大会の結果、総合優勝は中央区の松坂昭一さんだった。 -
上伊那消防団幹部が教養訓練
上伊那消防協会は12日、消防団幹部を対象とする訓練を行った。
消防団幹部を対象とした訓練は、災害現場における現場指揮者の指揮能力を高めるためのもので、年に1度行っている。
この日は、上伊那8市町村の消防団幹部ら約500人が集まり、基本動作の確認、災害時に迅速に対応するために必要となる小隊の編成などを訓練した。
また、新入団員などを対象とするラッパ手訓練も行われ、上伊那消防協会の講師を務める小林孝行さんから、音の出し方など基本的な実技指導を受けていた。
下平昌男会長は、「今日の訓練を生かし、災害時に迅速に対応できるよう取り組んでほしい」と話していた。 -
みのわ健康アカデミー入学式
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の入学式が14日、箕輪町地域交流センターで行われた。
「みのわ健康アカデミー」は、1年間かけて健康講座やマシントレーニング、在宅トレーニングなどに取り組む。
5年目の今年は、町内の56歳から74歳までの42人が入学した。
式で平澤豊満町長は、「大きな目標を持って継続し、いい仲間を作ってこれからの人生を楽しく過ごせるよう頑張ってください」とあいさつした。
式のあと、信州大学教育学部・医学部大学院の寺沢宏次教授による講演会が行われた。
寺沢教授は、コミュニケーションが脳を維持するために大切なことを説明し、「このアカデミーで愛情たっぷり、思いやりたっぷりのコミュニティを作ってほしい」と話していた。
学生は今後、体力測定や健康診断を行い、6月からトレーニングを始めるという。 -
伊那節まつり
伊那節を歌い継ぎ後世に伝えようと14日、伊那公園で伊那節まつりが行われた。
まつりは伊那公園にある「伊那節発祥の地」の石碑の前で毎年行われるが、この日はあいにくの雨で、公園内にある伊那東大社で行われた。
まつりは伊那商工会議所などが開いているもので、商工会議所や市の関係者など30人ほどが参加した。
伊那商工会議所の向山公人会頭は、「伊那節は伊那谷を代表する民謡。50回の祭りを機に全国に響き渡り、伊那市も発展していくことを願いたい」とあいさつした。
また、まつりでは伊那節保存会が歌と踊りを奉納した。
伊那節は、江戸時代に権兵衛峠を行き来するときに歌われた馬子唄で、正調のほか、与地の伊那節など節回しや踊りが少し変化したものも伝えられている。
この日は神社の拝殿での奉納ということで、厳粛な雰囲気の中、歌と踊りが披露されていた。 -
伊那エンジェルス隊が防犯呼びかけ
連日花見客で賑わう高遠城址公園で13日、防犯ボランティアグループ「伊那エンジェルス隊」のメンバーなど26人が防犯パトロールをした。
これは、高遠城址公園に訪れた花見客にスリや置き引きなどに注意をしてもらおうと実施した。
メンバー達は3班に分かれて夕方6時から公園内をパトロールし、花見客にスリなどに注意するよう声をかけていた。
伊那警察署によると、さくら祭りが始まった4月1日から13日までに公園内でスリや車上荒らしなどの事件は起きていないという。 -
地域づくり支援金選考会
住民が主体となった活動を支援する地域づくり支援金事業の選考会が14日、伊那市役所で開かれた。
地域づくり支援金は応募のあった団体の中から伊那市が採択した活動に対して支援金を交付するもので、支援金は1団体上限を50万円としていて、今年度は21団体からの応募があった。
選考委員会は市議会議員や地域協議会会長など8人で構成され、応募のあった団体を絞り込んだ。
伊那市では団体を今月中に決定し、ホームページなどで発表するという。
昨年度の地域づくり支援金事業には29団体の応募があり21団体が採択され、事業費は約400万円だった。 -
信州花便り
国宝松本城の本丸庭園では、恒例の夜桜会が開かれ、ライトアップされた桜が訪れた人を楽しませている。
夜桜会はライトアップされた松本城の桜を楽しみながら文化財保護への関心を高めてもらおうと、市と教育委員会が開いているもので、今年で10回目。
この夜桜会には、毎年およそ3万人が訪れていて、松本城の花見の名物として定着してきている。
庭園内にはシダレザクラやヒガンザクラなどおよそ300本の桜が咲いていて、県内外から訪れた人たちが夜空に浮かんだ桜を写真に収めるなどして楽しんでいる。
また会場にはお茶席が設けられ、ライトアップされた松本城を眺めながらお茶を楽しむことができるほか、天守閣の月見櫓では、琴や雅楽などの演奏も行われている。
この夜桜会は16日木曜日まで午後5時半から8時半の間、また15、16日は午後9時まで開かれている。 -
韮崎市文化協会が高遠城址公園で交流
山梨県韮崎市の文化協会が14日、高遠城址公園を訪れ、伊那市と交流した。
文化協会の会員など90人ほどが参加して、公園内にある新城藤原神社で神事を行った。
交流は、韮崎と高遠が武田信玄の一族を通じて戦国時代からつながりを持っていることから行われている。
韮崎市文化協会は、昭和49年から毎年公園を訪れていて、今年で35回目。また、伊那市は秋に韮崎で行われる祭りに行き、交流している。
神事の中で、韮崎の甲斐岳風会の会員が桜にちなんだ詩吟を奉納した。
そのあと高遠閣に移り、舞踊団体が韮崎で踊られている踊りを披露した。
ある参加者は、「天気のいい時は桜の下で踊った。外で踊れないのは残念だが、雨に濡れた桜も心に染みます」と話していた。 -
振り込め詐欺防止ATM集中警戒
振り込め詐欺を未然に防ごうと、伊那警察署は15日、防犯ボランティア団体「伊那エンジェルス隊」と、現金自動預け払い機「ATM」の集中警戒を伊那市内の金融機関で実施した。
そのうち八十二銀行伊那支店前では、伊那エンジェルス隊のメンバーと伊那署の警察官が、チラシを配りながら振り込め詐欺への注意を呼び掛けた。
お年寄りの振り込め詐欺被害が後を絶たない中、伊那署では去年から、年金支給日にATMの集中警戒を実施している。
国の定額給付金の支給が始まり、それをだまし取ろうとする詐欺が全国的に増加していることから、この日はその注意も併せて呼びかけた。
昨年、伊那署管内で発生した振り込め詐欺の被害件数は11件。今年に入ってからは15日現在まで、被害の届け出はないという。 -
新規就農実践塾開講式
新たに農業を始めた人たちに、実践的な技術や農業経営を学んでもらおうと15日、「新規就農実践塾」が伊那市の伊那合同庁舎で開講した。
今年度講座を受講する新規就農者など8人が、開講式に参加した。
農業への関心が高まる中、新たに農業を始めようと考える人は増加傾向にある。
上伊那農業改良普及センターでは、こうした人たちの疑問や不安に応えようと講座を開き、新規就農者のサポートを行っている。
第1回目のこの日は、Iターンで就農し10年目となる小野恵子さんの体験談もあった。
夫婦で農業をしている小野さんは、「私たち夫婦は、ピンチの時励まし合いながら、一つ一つ問題をクリアしてきた。それがこの10年につながった。農業には何が正しいということはない。Iターンならではの生活スタイルを作り上げてほしい」と話した。
ある参加者は、「3月に脱サラして、この4月から農業を始めた。米作りの技術などを学びたい」と話していた。
講座は来年3月まで開かれ、受講者は農業技術のほか、農村で生活するための生活術などを学ぶ。 -
唐木一直さんに当選証書付与
南箕輪村選挙管理委員会は13日、無投票当選した唐木一直氏に、当選証書を授与した。
この日は役場で当選証書付与式があり、南箕輪村選挙管理委員会の清水真委員長が、唐木氏に当選証書を手渡した。
唐木氏は「責任の重さを感じる。住民の声を聞きながら、覚悟を新たに、行政運営に努めたい」と話した。
唐木氏の初登庁は16日。この日に村長就任式が行われる。 -
権現桜 見頃
箕輪町中曽根の権現桜が、ここ数日の温かさで花が開き見頃を迎えている。
中曽根公民館の北側にある権現桜は、長野県の天然記念物にも指定されているエドヒガンザクラ。高さ18メートル、幹の太さ10メートルで、樹齢はおよそ千年と言われている。
東西に大きく枝が分かれ、開花の時期や、花の色が違う事から、二本の桜の木が癒着したとも言われている。
町観光協会によると、今年は、温かい日が続いたこともあり、ここ数日で開花が進み、8分咲きとなった。明日は満開になる見込みだという。
権現桜は、夜桜を楽しんでもらおうと、花が散るまでの期間、日没から午後10時半まで、ライトアップが行われている。 -
伊那市にマロニー(株)が進出
女優・中村玉緒さんのコマーシャルで知られている大阪に本社を置く食品メーカー・マロニー株式会社=本社・大阪、河内幸枝社長=は、伊那市に工場を建設する。
将来的に生産、開発の拠点にしたい考え。
この日は、市役所で工場用地提供に関する調印式が行われ、小坂樫男市長、マロニー株式会社2代目の河内社長が覚書を取り交わした。
マロニーは大阪、福岡、浜松に続き、小沢の小黒原工業適地に2万1千平方メートルを取得予定。工場の延床面積4000平方メートル。
小坂市長は「伊那工場を拠点に全国に世界にはばたいて欲しい」と語った。
また、河内社長は「伊那市と末永いおつきあいができるよう、長野県の方にたくさんマロニーを食べてもらいたい」と話した。
マロニーの今期の売り上げは、昨年2割増の28億円を見込んでいる。自動車産業をはじめ、製造業が軒並み減産を余儀なくされている中、「マロニー」は、生産が追いつかないほどの人気ぶりで、マロニー株式会社では、一部の工場で2交代制を敷いている。
マロニーは北海道産のジャガイモやトウモロコシから採れるでんぷんを原料とするでんぷん麺。今から45年前の1964(昭和39)年に発売された。
今では、乾燥はるさめも含めた部門で国内トップシェアの座を獲得している。
伊那市が平成16年から進めている企業立地は、マロニーで22件目。市では、今の不況をチャンスととらえ、さらに元気の良い企業を伊那に呼ぼうと招致活動を積極的に展開している。
マロニーが工場を建設する場所は、小黒川パーキングの北西側。市では、企業立地を後押しすべくスマートインターチェンジ化も継続して推し進めている。
100年に一度といわれる不況の中、企業立地を重点施策の3本柱に位置づける伊那市は今年度、最低でも5社の誘致を目指している。
マロニーの伊那工場は、2011年に着工し、2012年の夏ごろの稼動を目指しており、初期段階として地元で50人の雇用を予定している。 -
春の伝統行事、やきもち踊り
伊那市山寺に伝わる春の伝統行事・やきもち踊りが12日、山寺の白山社・八幡社合殿で行なわれた。羽織、はかまに身を包んだ保存会のメンバー36人が、集まった見物客の前で、ユーモラスな踊りを披露した。
やきもち踊りは、白山社・八幡社の春の例祭で毎年奉納されているもので、200年ほど前から踊り継がれている。県の無形民俗文化財に指定されており、足を振り上げ、飛び跳ねるユニークな動作などが特徴。前踊り、中踊り、後踊りに分かれていて、途中、2回、宴を挟み、魚の塩焼きを食べながらどぶろくを酌み交わし、キセルでたばこを吸う。
酔いが回り、足元がおぼつかなくなった踊り手に、観客からは「もっと足を上げろ」などとげきが飛んでいた。
最後の後踊りが終わると、踊り手は一斉に境内から逃げ出す。逃げ遅れて最後になった人には、1年間、厄がついて回ると言われているため、踊り手は下駄も履かずに飛び出す。
しかし、近年は、保存会の会長、原長四郎さんが、立場上、逃げ遅れ役をしており、今年も原さんが最後になった。
原さんはこのあと行われた直会で、厄落としをしたという。 -
満開の桜を見ながらウォーキング
満開の桜を見ながらウォーキングを楽しむイベントが11日、伊那市の三峰川サイクリングロードであった。
これは、市民グループ「三峰川みらい会議」が企画しているもので、今年で3年目。
この日は伊那市内を中心におよそ20人が参加し、伊那市役所から高遠町までの8キロを、2時間ほどかけて歩いた。
三峰川堤防ではこの日、ソメイヨシノなど100本以上の桜が見ごろを迎えており、参加者の目を楽しませていた。
三峰川みらい会議では「参加者には桜をきっかけに三峰川に親しんでほしい」と話していた。 -
箕輪町でさくらの観察会
花見とは違う角度で桜を楽しむ観察会が11日、箕輪町のながた自然公園で開かれた。
これは桜の知識を深め、身近な桜にも目をむけてもらおう竏窒ニ、箕輪町郷土博物館が開いたもので、地区住民ら11人が参加した。
箕輪町在住の樹木医、唐澤清さんが講師を務め、公園内を歩きながら説明。
園内にはソメイヨシノやエドヒガンザクラ、オオヤマザクラなど、6種類が植えられているが、中でソメイヨシノは、日本で最も親しまれている桜で、広く普及している半面、病気にかかりやすく、管理がとても難しい品種だという。
また、箕輪町のもみじ湖周辺に多く植えられているオオヤマザクラは、標高の高い場所や、寒冷地でよく見られる桜で、濃いピンクに大きな花が特徴だという。
唐沢さんは「1年間で花の咲くこの時期が一番種類を見分けやすい。桜の名所だけでなく、地域の桜にも目を向けてほしい」と話していた。