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マザーグース・パッチワークキルト展
辰野町の村上光子さんが主宰するマザーグースパッチワークキルトスクールの第12回マザーグース・パッチワークキルト展が17日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。タペストリーなど大作を中心に約100点の個性豊かな作品を展示している。
2年に1度、松本市美術館で展示会をしているが、今回は南信地区の生徒約40人の作品展。生徒皆で取り組む「フレンドシップキルト」は、今回は「かるたあそび」をテーマに、50音を生徒が1人1音ずつ、かるたのように同じ大きさの布にアヒル、唐辛子、ヨットなどを作り上げた。
タペストリーなどは自由作品で、代表の村上さんは窓をイメージし愛情で心があふれている様を表現した。生徒作品は「ばばの野良着より」「ハワイアンローズ」など、それぞれの思いを込めて縫い上げた。
パッチワークキルトは、「縫っているときが心が落ち着き、幸せを感じる。作品や家族のことなど考えてこつこつと縫う。時間を楽しく使えるのがうれしい」と村上代表。「心のこもった手作りの作品を見ていただきたい」と話している。
21日まで。手作りの小物販売もある。午前10時縲恁゚後6時(最終日午後5時)。 -
はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ伊那川北教室主宰
伊那市
赤羽弘美さん「自分の好きな色に色づけできる。私好みのお花ができる。それが魅力です。作っているときも、すごく楽しい」
ジュンコ・フローラ・スクールの公認教室を自宅で開き、今年で20年を迎えた。パンの花、染の花、香りの花を教えている。
パンの花との出合いいは20歳のとき。静岡のデパートで目にした瞬間、「ビビッとくるものがあった。衝撃的な出合いでした」。ずっと頭の中にあったパンの花。2度目の出合いは今から25年前。名古屋のデパートで見て、「私もやりたい」という思いが心の中に大きく膨らんだ。
当時、長野県内で学べる教室は長野市にしかなかった。子どもが小さかったため、実家の母に子どもを見てもらい、伊那の自宅から急行に乗って片道3時間かけて通った。「とにかく早く資格を取って、私も教室を開きたい。その一心で頑張りました」。
5年間通って資格を取得し、念願の教室を開講。その後、次々と発表される新しい技術を身に付けるため、現在も東京に通って学び続けている。
「パンの花は、ほぼ半永久的。それも魅力です」。パステル調が好きで、淡く優しい色合いの作品が部屋に飾られている。昔は大作が多かったが、近年の作品の傾向は、小さくてもデザイン性のある、手軽にできる作品に変わってきたという。
陶器調に仕上がるラペリスフラワー、本物そっくりのリアルアート・フラワーなども手がけ、今は7月に開講したばかりの透明感のあるシースルー・フラワーを勉強中。「新しいものが学べるので本当にうれしい」と意欲的だ。
指導も熱心で、身に付けた技術は惜しげなく生徒に伝える。多くの人にパンの花などの魅力を知ってほしいと体験講習会も随時開いている。「お教えすることも好きですね。生徒さんから教わることもいっぱいあります。平凡な主婦だけで終わっていた人生が、すてきな方々と出会えて日々成長した。私にとってものすごく大きな財産になっています」。
07年3月、ジュンコ・フローラ・スクールが創立40周年で初の表彰を実施。特別奨励賞を贈られた。受賞の喜びとともに、これまで協力してくれた夫や家族への感謝の気持ちがより強くなった。
20周年を記念して8月21日から25日まで、「はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ20周年記念展」を伊那市のかんてんぱぱホールで開く。生徒作品も含め200点近くを展示する。「いろいろな作品が並ぶので、ぜひ皆さんに見ていただきたい」。バラの形の香りの花を毎日20個プレゼントする計画で、合計100個の花作りや展示作品の仕上げなど、今は記念展に向け忙しい日々を送っている。(村上裕子) -
西箕輪地区が県の景観育成特区に指定
伊那市西箕輪地区の住民が申請していた「西箕輪景観育成特定地区景観計画」に基づき、県は17日付で同地区を県内で初の景観育成特区とすることを決めた。計画は同日付で県の景観育成計画に追加され、8月29日までの縦覧を経て9月1日に効力を発揮する。
指定により、特区内に建築物などを建てる場合、景観育成基準に適合した設計、施工を行うことが必要になるほか、適合しない場合は変更を勧告、命令することができる。適用区域は、協定締結者間の所有地などに限られる住民協定と違い、特区内のすべてが対象となる。
対象範囲は伊那インター工業団地、大萱の市営、県営住宅団地を除く西箕輪地区の約2360ヘクタール。景観育成基準として▽建築物は高さ原則13メートル以下で周辺の自然景観と調和した色調▽屋外広告物は表示面積10平方メートル以下で落ち着いた色調竏窒ネどと定めている。
同計画は、権兵衛トンネル開通などによる乱開発防止を目的に活動してきた西箕輪の住民による「ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)が昨年11月に作成。申請の条件となる地区内の3分の2以上の地権者の賛同署名とともに今年3月に県に提出した。
特区の申請を受けて県は5月に景観審議会、6月に都市計画審議会を開いて内容について審議する一方、4縲・月にホームページなどで計画案を公開して一般の意見を募集してきた。 -
公共交通利用促進街頭キャンペーン
公共交通の一層の利用促進を図るため、長野県公共交通活性化協議会、伊那バス、信州まつもと空港利用促進協議会、日本航空長野支店などは16日、市内大型店入口で買い物客らにチラシなどを配りバスや電車、飛行機などの利用を呼びかけた。
信州まつもと空港の利用促進合同街頭キャンペーンは07年11月の長野市、12月の上田市に続いて3回目。今回は南信地方初で、伊那市のほか諏訪市、飯田市の3地区で行った。
信州まつもと空港とバス事業者の合同街頭キャンペーンは今回が初めてで、伊那では関係者13人が、バスや電車の利用を呼びかけるポケットティッシュ、信州まつもと空港利用促進協議会が実施しているキャンペーンのチラシ、信州松本空港発着のツアーパンフレットなど200セットを配った。 -
JA上伊那 南箕輪村小学生に食農教材贈呈
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は18日、食農教育応援事業として、食農、環境、金融経済を題材とした補助教材や教師用指導書を南箕輪村教育委員会を通じ、村内の小学5年生(159人)に贈呈した。
同事業はJA、信用農業協同組合連合会、農林中央金庫によるJAバンクが本年度、創設。次世代を担う子どもたちに、農業について理解を広げてもらおうと全国の小学校に贈呈している。
教材は農業生産や農産物流通の現状、食品の価格形成の仕組み、農山村や里山が果たす環境保全機能などを説明した内容。村へ寄贈に訪れたJA上伊那南箕輪の原英雄代表理事は「農業の役割などいろいろなことを学んでくれれば」と話していた。
伊藤修村教委教育長に教材を受け渡す原英雄JA上伊那南箕輪代表理事 -
南箕輪村が公用バイクを導入
南箕輪村は本年度、経費削減・環境対策のため公用車の代わりに公用の原動付自転車1台を購入し、14日から同バイクの利用を開始した。村では今後、原油高対策として公用自転車の購入も考えていきたいという。
本年度購入予定の公用車数台のうち1台をバイクにした。購入費は約17万円。軽自動車に比べ購入費は6分の1、燃料費は2分の1ほど。かつて村では、バイクを公用車として使った時代もあったが10年以上前の話だという。
村では近年、経費削減のため公用車を減らしたり、軽自動車に切り替えたりと整理統合を進めていた。購入した公用バイクは、普通自動車免許で運転が可能な自動変速機を搭載した排気量50ccクラスのバイクで、近距離移動などで活躍が期待される。
経費削減・環境対策のため導入した公用バイク -
大芝高原プール 今季19日オープン
19日から今季の営業を始める、南箕輪村の大芝高原内プールで16日、安全祈願祭があった。同高原内のスポーツ施設を管理する公園管理事務所の関係者ら15人が出席。今シーズン、プールで事故が起こらないことをみなで祈った。
今季の営業に向け、プールの循環パイプやプールサイドを修繕するなど準備を進めてきた。村開発公社事務局の山崎文直局長は「みんなで力を合わせ、プールの安全運営に取り組んでもらいたい」と関係者に呼び掛けた。
プールは50メートル、25メートル、幼児用の3つがあり、19日から8月31日まで営業する。使用料金は一人、大人300円、小中学生200円、未就園児無料。受け付けは午前10時縲恁゚後3時。問い合わせは、公園管理事務所(TEL78・5835)へ。
今季のプール営業の安全を祈る関係者たち -
地区の農地を守れ!中沢地区営農組合の農地管理お助け隊が地区内の耕作放棄地を整備
先祖代々の農地を守ろう竏窒ニ、駒ケ根市の中沢地区営農組合(北沢満組合長)が16日、「農地管理お助け隊」として同地区中割で10年以上放置されていた耕作放棄地約27アールの整備に取り組んだ。作業には11集落から2人ずつ参加。ほ場を覆った草をビーバーなどで刈り倒し、汗を流した=写真。
農業者の高齢化、担い手の減少などが深刻化する中、全国的に荒廃農地が増加。また、放置されたままの荒廃農地に野生動物が入り込み、近隣の農作物が被害を受けるといった事態も生じている。
そんな中、同地区営農組合は、地区の農地を守ろう竏窒ニ一念発起。昨年度から地区独自で「中沢地区営農保全週間」を設け、この期間に集中して自身の農地管理に努めたり、組合員が地区内の耕作放棄地の整備に当たっている。
今年は山際近くにあり、ニホンジカの寝床となっている耕作放棄地を整備。どの地区にも土地利用組織はあるが、耕作放棄地の整備などに継続的に取り組んでいるのは珍しいという。
北沢組合長(55)=中沢中山=は「やっぱり、みんな自分の生まれ育った土地が好きだし、若い人たちに残していきたいと考えている。そのために、今自分たちが頑張らなければ」と話していた。
中沢地区の耕作放棄地は約30ヘクタール。今後、実態調査を進め、農地として復活する場所、山へ還元する場所などを検討していく。 -
伊那人現擁護委員協議会が研修会を開催
伊那人現擁護委員協議会(北條常信会長)が15日、研修会が駒ケ根市駅前ビル「アルパ」であった。上伊那地区の人権擁護委員約40人が集まり、活動を同じくする仲間の体験発表やインターネットを安心・安全に使うことなどをテーマとした講演会から、今後の活動に生かしていくべきことなどを学んだ。
研修会は人権擁護委員の資質向上と情報交換などを目的として開催しており、毎年開催地は各地区の持ち回りとなっている。今年は駒ケ根市で開催することとなった。
体験発表では、北部会、中部会の委員2人がこれまでの体験を交えて今後、自身が心がけていきたいことなどを発表。
人権擁護委員となって3年目となる白田信隆さん(65)=伊那市美原=は、過去の自身の失敗談から「よく聴き、受け止めた上で互いに解決策を共有できるまで、話し合うことが大切。あの時私はもっと聴くべきだった」と振り返った。一方、過去に相談に来た人が、その後立ち直り「『安心して暮らせるようになった』と話してくれたことが嬉しかった」と語った。 -
第6回高遠さくらホテル舞踊発表会
高遠さくらホテルが主催する舞踊発表会は13日、伊那市を中心に活動する5団体の合同発表会として同ホテルで開いた。
踊りの祭典として開き6回目。神代流、長藤舞踊会、高遠町郷土舞踊会、右女春会、扇秀流が参加した。
各流派ごとに1人、あるいはグループでステージに立ち、スポットライトを浴びながら、あでやかな着物姿で踊りを披露。「花の幡随院」「ああ 馬上盃」「金沢の雨」「おけさだいこ」などの曲で次々と踊った。観客からおひねりが飛んだり、大きな拍手が起きていた。
発表会後は交流を兼ねた食事会で、舞踊を楽しむ者同士、流派の垣根を越えて楽しいひとときを過ごした。 -
上伊那教育講演会
長野県教職員組合上伊那支部と上伊那PTA連合会は12日、08年度上伊那教育講演会を伊那市のJA上伊那本所で開いた。NPO法人マザーポート・ITながの理事長の中島直美さんが、「ネットで失うもの」縲怩゙しばまれゆく子どもたち・無関心な大人たち縲怩ニ題して、インターネットや携帯電話に潜む危険性などを話した。
インターネットで「アダルト」の4文字を入力して検索すると6100万件の情報が得られ、出てくる情報は今と昔では大きな違いがあること、ゲームサイトでも出会い系サイトと同じ機能があること、ネット上のターゲットは小中学生で子どもは誤った性の情報を得ていることなどを挙げ、「今の子は興味があったら、その先を調べる情報を持ってしまった。子どもが検索したら何につながるかわからない。家の子はゲームだけしているから大丈夫ということはない」と話した。
小学5、6年生程度の読み書きができれば親に内緒で無料でホームページを作ることができ、子どもが自ら個人情報をネット上に垂れ流している問題にも触れ、「子どもは友達が増えるという温かい気持ちで善意だが、出会い系サイトを自分で作っていることになる」と指摘した。
「ネット情報を侮ってはいけない。社会常識や分別があるから便利に使えるが、子どもは上手に使っているのではない。本当に子どもが何をしているか分かりたければ、子どもと肩を並べて画面を見てほしい」と強調した。 -
遊休農地にヤマゴボウを栽培
増える一方の遊休農地を有効利用しよう竏窒ニ、伊那市西春近の小出島区集落営農組合(有賀芳雄組合長、120人)は、新たにヤマゴボウの栽培に取り組んでいる。
有賀さんが昨年、新たな作物を試してみたいと個人で栽培に挑戦し、ある程度の手ごたえをつかんだことから、今年は組合として初めて栽培することを決めた。
このほど、組合の役員など6人が出て、広さ約7アールの畑にヤマゴボウの種約1リットルをまいた。種をまいた後は水と除草剤を施し、板でたたいて土中のガスを抜き、土になじませた上で、表面に稲わらを薄く敷き詰めた。こうすることで水分の蒸発を抑え、発芽率を向上させるとともに、雑草の成長を防ぐ効果があるとされる。
土起こしや消毒、雑草除去など、種まき前後の作業は大変だが、その後はあまり手がかからず、順調なら11月ごろには約1300キロが収穫ができるという。種子が1リットル当たり約4万6縲・千円と高額なのが玉にきずだが、収穫した根はA級品なら1本300円で販売できると関係者は今後に期待を寄せている。
有賀さんは「今年の出来をみてもらい、各農家でもヤマゴボウの栽培に取り組んでほしい。集落営農組合は地域の手助けたのめの組織。荒廃する遊休農地の有効活用と、農業人口の増加に少しでもつながってくれればうれしい」と話す。
ヤマゴボウはキク科のモリアザミで、別名キクゴボウ、アザミゴボウなどと呼ばれる。独特の歯ごたえと風味があり、みそ漬などにされる。 -
街なかジャズライブと商店街セール9月に
ジャズのライブと商店街のセールをタイアップしたイベント「Swing Jazz In INA(スイング・ジャズ・イン・伊那)2008」が9月1縲・1日に伊那市の中心商店街を舞台に開かれる。通り町商店会、いなっせテナント会、入舟商栄会、ルネッサンス西町の会、八幡町ロマン通り商店会、旭町実業団、中溝の会、商店街活性化イベント委員会と市内外のジャズファンなどでつくる「元気な街なかイベント」実行委員会(池上直樹委員長)主催。生涯学習センターでの音楽イベントと商店街のセールを組み合わせた初めての試み。事務局は、商店街の活性化のため、来年以降も続けていきたい竏窒ニしている。
期間中、市内各店舗が参加する「まちじゅう花いっぱい」が開催され、投票によるコンテストも行われる(伊那商工会議所など主催)。21日にはいなっせ北側広場で「伊那ブランド広場」を開催。JA上伊那、伊那市みやげ品組合、伊那市振興公社、あすなろ、市内の酒造メーカーがそれぞれ野菜、五平もち、おやき、漬物、、ローメン、ソースかつ丼、地酒などを販売する。
ジャズライブは9月21日。鈴木直樹&Swing Ace(スイング・エース)、伊那市東春近出身のプロ・ソウルシンガー湯沢かよこ、伊那市のアマチュアジャズバンド「スターダスト」、伊那中学校吹奏楽部が出演する。「街なかライブ」として午前11時にセントラルパークで無料でライブを披露するほか、生涯学習センターホールでコンサートを行う。全席自由、大人千円、高校生500円。
チケットは生涯学習センター(TEL78・5801)、ダイ十呉服店(TEL72・3015)へ。 -
「ぺアーレ伊那」に代わる愛称とマスコットキャラクター募集
伊那市西町の伊那社会保険健康センター「ぺアーレ伊那」の業務を10月から引き継ぐ伊那市山寺の測量・設計コンサルタント会社「ワイド」(斎藤庸道社長)は「ペアーレ」に代わる愛称とマスコットキャラクターを募集する。締め切りは8月12日。
採用作品は各1点。マスコットキャラクターの特選には2万円、愛称の特選には1万円が贈られるほか、愛称の入選2点に各5千円が贈られる。1人で何点でも応募可。
応募は官製はがきかEメールで。「マスコットキャラクター、愛称応募」と明記の上、郵便番号、住所、氏名、ふりがな、職業、電話番号を記入。宛先は「伊那市伊那316 株式会社ワイド」。アドレスはr_ito@cc-wide.co.jp
問い合わせは同社(TEL78・7533)へ。 -
担い手育成塾第3回講習会
新しい形のふる里づくりを進めるNPO法人「信州養命の里プロジェクト」(松村俊彦理事長)が主催する、「結いと絆(きずな) 協働で拓く担い手育成塾」の第3回講習会がこのほど、南箕輪村の信州大学農学部内の食と緑の科学館「ゆりの木」であった。
本年度から始まった担い手育成塾は、伊那谷の豊かな山林、農地を守り、持続可能な地域づくりに必要な人材、仲間づくりを目的としており、09年3月まで全9回を予定。
第3回目の講習会は、野菜の地方品種の保護と活用などの研究に取り組んでいる信州大学農学部教授の大井美和男さんが「里山の伝統野菜の保護と利用」について講義。
受講生からの「野菜を作っているが苗などを買ってみるとほとんどが外国性の名前がついている。将来的には外国品種ばかりになるのか」という質問には「日本の伝統野菜というのは、日本的な食文化が背景にあるので、全部外食産業になってしまえばなくなってしまうことも考えられる。これからの日本の食文化がキーになる」と話していた。 -
河原町リバース準優勝、伊那木曽地区少年野球大会
宮田村の少年野球チーム「河原町リバース」は13日、木曽郡内で開かれた第2回伊那木曽地区少年野球大会で木曽勢を次々と破り準優勝した。今季は春の宮田大会で3位入賞し、打撃を中心に調子も上向き。初出場の大会で好成績を残し「次ぎは優勝を」と新たな意欲を燃やしている。
上伊那と木曽地方の16チームによるトーナメント戦。リバースは準決勝まで木曽の各チームと対戦した。
初戦は日義に9‐5で勝利し、2回戦は延長の末に木曽を11‐7で撃破。
準決勝は主戦の岩永遼君が福島クラブを相手に完封し、打っても吉沢直己君が本塁打を放つなどして5‐0で快勝した。
決勝は伊那市の西友クラブに0‐3で屈したが、今季最高の成績に6年生が主体のチームは雰囲気も最高潮。
一方で、失策が失点につながるケースが多いことから、主将の浜田陽平君は「守備をもっと良くしたい」と元気なナインを引き締める。 -
利用者の快適な送迎に、村社協が車イス搭載福祉車両1台更新
宮田村社会福祉協議会は、デイサービス利用者を送迎する電動リフト付き福祉車両1台を更新した。車イス2台が搭載できるワゴン車。15日に納車され、安全祈願祭を行った。
以前使っていた車両の老朽化に伴う更新で、リース契約で導入。 排気量3リットルで、車イス2台搭載した場合にもほかに運転者、介助員含めて3人が乗車できる。
ストレッチャーも搭載でき、利用者の快適な送迎に一役。同社協は今までと同じ車イス搭載車両6台体制で、ニーズに応える。
この日は、山浦正弘会長と事務局、利用者が参列して神事を行った。 -
丸中産業の産業廃棄物焼却施設に行政処分
上伊那地方事務所は16日、産業廃棄物焼却施設を設置する南箕輪村の丸中産業(唐沢佳代子代表取締役)に対し、排ガス中のダイオキシン類の濃度が排出基準を超過したため、産業廃棄物処理施設(焼却施設)の使用停止・改善命令の行政処分をした。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律の規定により、(1)08年9月3日まで産業廃棄物処理施設の使用を停止すること(2)煙突から排出される排ガス中のダイオキシン類濃度を排出基準以下となるよう必要な措置を講ずること-を命じた。
上伊那地方事務所によると、丸中産業が設置している産業廃棄物の焼却施設について、5月27日に県が行政検査で煙突から排出される排ガス中のダイオキシン類の濃度測定を実施。7月14日に判明した測定値は15ナノグラムTEQ立方メートルノルマルで、排出基準値の10ナノグラムTEQ立方メートルノルマルを超過していた。丸中産業は15日から焼却施設の稼働を自主的に停止している。 -
上伊那建設労連西箕輪支部青年部
大萱保育園でボランティア作業上伊那建設労連西箕輪支部の青年部(杉山哲夫部長)は13日、大萱保育園で約半日かけて踏み台作りなどのボランティア作業に精を出した。
西箕輪地区の保育園3園を毎年1園ずつ訪問。材料費は園が負担し、青年部員が無償で園の希望を聞いて作業している。
今年は大萱保育園で、段差があるため小さい園児が出入りしにくい入口に踏み台を作ったり、建具の調整や棚作りなど、青年部の13人が仕事の腕を生かして手際よく取り組んだ。杉山部長は、「地元の役に立てればうれしい」と話した。
山岸加代子園長は、「保育士だけでは手が入らないところを、専門の皆さんにやってもらえる。とてもうれしい」と感謝していた。 -
地域の景観美化に、社協が色彩豊かにペチュニア飾って
宮田村社会福祉協議会は、デイサービスセンター前にペチュニアの花を飾って、地域の景観美化に協力。今が見ごろの時期を迎え、通行者の目を楽しませている。
「通行者やデイ利用者の皆さんに楽しんでもらえれば」と3年目。職員の実家から苗を取り寄せ、花栽培が好きな男性職員が中心となって丹精こめて育てている。
白やピンク、紫と色彩も豊かに8種類。「肥料など土づくりが大切かな。景観をきれいにして、ちょっとした癒しにでもなれば」と職員は話した。 -
全日本一般男子ソフトボール大会にミノワオールスター出場
全日本ソフトボール協会主催の第5回一般男子大会(8月2縲・日・山梨県甲斐市、48チーム出場)に箕輪町の選手を中心にしたチーム「ミノワオールスター」が出場する。15日、山浦秀一代表、山田光治監督、大槻信部長、上田俊明キャプテンが町役場を訪れ、平沢豊満町長にあいさつをした。
平沢町長は「ぜひがんばって優勝してください」と激励した。
ミノワオールスターは箕輪町早起きソフトボールの選手の中から、大会出場のため選手を募り結成した。第2、4回にも全国大会に出場し、ともにベスト8に進出した。今年は6月7、8日に箕輪町であった県大会で優勝し、全国大会出場を決めた。
チームは守備重視で、前大会後は「守りの強化に8割の力を注いだ」。県大会の決勝も、ZAZA天竜伊那を相手に得点を与えなかった。
山田監督と山浦代表は「メダルを取ってきたい」「みんなにメダルをプレゼントしたい」、上田キャプテンは「チームをまとめていくことが一番だと思うのでベストをつくしたい」、大槻部長は「選手のみんなが集中できるようバックアップしていきたい」とそれぞれ意気込みを話した。
ミノワオールスターの初戦は8日2日午前9時から、山梨県甲斐市の双葉スポーツ公園グラウンドで、大和ワイルドボアーズ(兵庫)と対戦する。 -
熊の胆密輸の組長に実刑判決
輸入が規制されている医薬品の熊の胆(くまのい)を密輸したとして関税法、薬事法違反などの罪に問われていた駒ケ根市赤穂、指定暴力団山口組系小林組組長の無職小林正治被告(65)の判決公判が17日、地裁伊那支部であった。藤井聖悟裁判官は、被告の供述は不自然で信用できない竏窒ニした上で、前刑の執行猶予期間中に犯行に及ぶなど一向に反省の気配もないことから再犯の恐れは極めて高く、刑責は重大で実刑は免れない竏窒ニ断じ、懲役4年4月、および罰金200万円(求刑懲役4年6月、罰金200万円)の実刑判決を言い渡した。同被告は銀行法違反、強要未遂の罪にも問われていた。一貫して無罪を主張してきた弁護側は判決を不服として控訴する方針を示している。
判決によると小林被告は05年7月と11月の2回にわたり、熊の胆計約4・8キロを密輸入し、販売目的で貯蔵していた。06年1月から10月にかけ、利息を支払う約束で延べ22人から現金計2750万円を集めたほか、06年12月、駒ケ根市内の施設の男性職員に対し、施設にいる女性に電話をするように言っておけ、電話がなければ施設に火をつけるぞ、などと脅した。 -
南箕輪小1年 ビオトーブで魚とり
ビオトープで水中生物を飼育する南箕輪村の南箕輪小学校1年1組(遠山信之教諭、児童30人)は17日、8月末の魚捕りに向け、事前体験をした。フナやメダカなどを網ですくったり、手づかみで捕まえたりして、水の中に住む生き物と触れ合った。
1組は生活科の時間を使って自然体験活動を展開。5月から学校近くに借りた8アールの休耕田を活用し、ヤリタナゴ、タニシ、ドブガイなど十数種類の水中生物を飼っている。活動の目的は水田フナの養殖で、8月末には子ブナを捕まえ、甘露煮にして食べようと考えている。
ビオトープには以前、児童の祖父らが確保した産卵期の親ブナ約20匹を放しておいたため、この日、子どもたちは成長中の子ブナの姿を確認して大はしゃぎ。フナを捕まえて「先生、いたよ」と報告したり、魚の群れを発見し「メダカがお祭りしてる」などと大声で喜んでいた。
学校近くのビオトープでフナなどを捕まえる児童たち -
高山植物保護啓発
4カ国語入りリーフレット作成高山植物等保護対策協議会・南信地区協議会は、高山植物の保護啓発活動強化のため、今回新たに登山者向けの4カ国語入りリーフレットを作成した。8月の「高山植物等保護パトロール強化期間」を中心に八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスの各所で配る。
リーフレットは、「植物の踏みつけに注意しましょう」「植物の採取や昆虫の捕獲は禁止されています」など6項目の「お願い」がある。最近は外国人の登山者も多いため、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語でイラストと共に記した。
登山者が利用できるよう、八ヶ岳、仙丈ケ岳藪沢カールなど山の写真、ミネウスユキソウ、ミヤマキンバイ、クルマユリなど高山植物の写真も掲載。4千部作った。
同協議会は、南信地区の森林管理署、地方事務所、市町村、観光・山岳関係団体で構成し、高山植物などの保護啓発や環境美化活動をしている。
高山植物等保護指導員の報告では、07年度の保護取締件数は1018件で06年度より46件増加。踏み荒らしの件数が大幅に増えた。違反行為の主なものは入り込み者の写真撮影や休憩のときに確認されている。認識の薄さやモラルの低さに原因があると考えているという。 -
赤穂東小の5、6年生が赤穂中学校を見学
駒ケ根市の中学校通学区変一部更の対象となる児童が通う赤穂東小学校の5、6年生約180人が15日、赤穂中学校の様子を見学した=写真。双方の中学校を見た児童らはその規模の違いに驚きながらも、自分の目的を実現するためにはどちらの学校へ通うのが良いのかを考えた。
中学校見学は前日の東中に続き開催した。赤穂中に到着した児童らは、同校の広田敦弘教頭から赤穂中が県内でも最も大きい規模の学校であること、生徒会、部活動とも活発な学校であることなどの説明を受けた。
その後、各教室の授業を見学。
両方の学校を見学した遊佐鼓さんは「東中は車いすの人にも良さそうな学校。赤穂中は東中と比べてすごく大きいことに驚いた」と話していた。
また、児童らとともに両校を見学を見学した赤穂東小保護者の一人は「赤穂中の方が一クラスの人数が大勢。今の環境と比べると、少し大きすぎるように感じる。やっぱり、小さい方が先生の目も行き届くし、自然環境といい、人的環境といい『東中が良いかな』と思った」と話した。
市教育委員会は「見学会は不安解消の意味で開催したもの。今回の見学会を参考に、各ご家庭で話し合っていただければ」としている。 -
東伊那小5年生がJA上伊那の農政対策委員のメンバーから稲の育て方を学ぶ
田んぼについて学ぼう竏窒ニ駒ケ根市東伊那小学校の5年生17人(春日美貴子教諭)が15日、上伊那農業協同組合(JA上伊那)駒ケ根東地区農政対策委員(下平士郎委員長)のメンバーから、稲の育て方や田んぼの多面的機能などを教わった=写真。
田んぼづくりは5年生の学習の一環として各学校で取り組まれており、同校の5年生も挑戦している。そんな中、実際に田んぼを育てている農家さんから稲の育て方や今後の管理方法を学ぶ目的で営農対策委員のメンバーを迎えた。
東伊那小の5年生の田んぼは先日まで中干ししていたが、これから穂が成長する時期を迎えるため、再び水を入れている。指導に当たったJA上伊那駒ケ根東支所の大槻憲治営農課長は「今、稲の穂は下の方にほんの5センチくらいしかないが、これから約1カ月でぐんぐん伸びる。田んぼの状態も良好」などとアドバイスした。
営農対策委員の下平委員長は「子どもたちに農業に目を向けてもらい、将来農業に取り組んでもらえれば」と話していた。
また、この日はJAバンクが全国の小学校高学年向けに作成した食農教育補助教材3種類の贈呈もあった。 -
北新区で新ごみ中間処理施設懇談会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設用地に伊那市富県の天伯水源付近(桜井区・北新区)が選定されたのを受けて14日夜、北新区(竹内秀作区長)は住民と市、広域連合との懇談会を同区の公民館で開いた。住民の「米が汚染されたら誰が補償してくれるのか」との質問に対し小坂樫男広域連合長は「被害は起こらないと思っているし、絶対に起こさないが、万一被害があったら当然、広域連合が補償する」と言明した。
91世帯から住民約50人が参加し、質問や意見をぶつけた。広域連合と市の担当者らは施設の安全性などについて「新しい施設は安全性の水準がが高く、被害は実害、風評ともに起きないものと自信を持っている」「建設の前に環境アセスメントを実施するし、完成後も観測や検査を行っていく」などと説明。
しかし住民からは「施設のせいで周辺が汚染されるのではないかと心配」「山すそに設備を造ったら地形上、排出ガスは必ず滞留する」など、不満や怒りの声が相次いだ。「そもそも決定までの経緯が納得できない。選定を初めからやり直すべき」などの意見も出た。「区として反対なら白紙に戻すつもりはあるか」との質問に対し酒井茂副市長は「何としても理解してもらうよう努力していきたい」と述べるにとどまった。
竹内区長は「懇談会は今後も必要に応じて開いていく。説明を聞いて理解した上で結論を出したい」としている。
次回の懇談会では▽候補地決定までの経緯▽施設の安全性▽地域の活性化策竏窒ネどについて説明、質疑が行われる見通し。期日は未定。 -
中学校西駒登山 トップをきって宮田中が頂上目指す
伊那谷の中学校の伝統でもある西駒ケ岳への集団登山が始まった。天候に恵まれた15日、地元の宮田村宮田中学校2年生が元気に頂上を目指した。
早朝、宮田村の登山口にあたる北御所を出発。事前に学習していたイワカガミやゴゼンタチバナソウなどの高山植物も楽しみながら、103人の子どもたちは一歩一歩前へと進んだ。
「石がゴロゴロしている所を登るのは初めてだったので大変だった」と統率係長を務めた小野覚君。「頑張ってみんなで声をかけあい乗りきった。明朝はご来光を見たい」と、汗をぬぐった。
今季も上下伊那の20校が西駒ケ岳への集団登山を予定する。例年よりもロープウエーの発着点となる千畳敷カールの残雪が多く、日程を延期する例も増えている。
宮田中は往復ロープウエーを使わず、16日夕方前には伊那市の桂小場に下山する予定だ。
高遠中、長谷中は仙丈ケ岳に登る。 -
芝平山絵図を虫干し
伊那市指定文化財である芝平山絵図の虫干しが15日、高遠町藤沢の御堂垣外公民館であった。高遠領6カ村と諏訪領12カ村の境界争いで、江戸幕府が決裁書として絵図を作ってから300年。地区住民は絵図を広げ、命がけで山を守った先人に思いをめぐらせた。
山論は6年間にわたり、高遠、諏訪の奉行所、江戸幕府評定所へ訴訟。その結果、諏訪に対して開墾を禁じ、芝平山に入ってはならないと裁決され、1708年、紛争が起きないように絵図を作って双方に渡した。
絵図は芝平山を中心に、道や川筋などが書かれ、諏訪領民の立ち入りを禁じる境界線が引かれている。
絵図は高遠町歴史博物館に保管されるが、年1回(7月15日)、御堂垣外、芝平、荒町、北原、栗田、四日市場の持ち回りで虫干ししている。
公民館には各地区総代ら20人余が集まり、木箱に入った縦1・8メートル、横2・4メートルの絵図を取り出し、畳の上に広げた。
張子の芝平山模型も出され、総代らは興味深げに見入っていた。
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高遠町歴史博物館で8月3日まで、第29回特別展「地域の文化財を知ろう竏虫ナ平山絵図虫干し行事」を開催中。絵図複製パネルや行事の様子を写真などで紹介している。
入館料は一般400円、小・中学生200円。 -
バスハイクで高遠城下町を探訪
伊那市民を対象にしたバスハイク「身近な魅力再発見」が15日、市内高遠町であった。第1弾は「高遠城下町探訪」で、市民22人が江戸時代の高遠藩主・保科正之公ゆかりの寺などを回った。伊那市観光協会伊那支部企画、伊那バス主催。
自分の住む地域の良さを知り、観光客に伝えてもらう竏窒ニNHK大河ドラマ化実現に向けて署名活動を展開している正之公(1611縲・2年)などを取り上げ、正之公の養父・正光公が建立した樹林寺、鉾持神社、東京音楽学校(現東京芸術大学)初代校長の伊沢修二生家など7カ所を回った。
ボランティアガイド「ふきのとう」会員らが案内に当たり、保科正光公の墓がある建福寺で正之公の生い立ちや4代将軍家綱の補佐役として江戸に詰め、飲用水のない江戸に玉川上水を開削するなど功績を紹介。「軍事力の政治から庶民の立場に立った政治へかじを取った」と説明した。
手良の春日敦子さん(67)は「近くてもなかなか来る機会がなかった。保科正之公がどんな人かあまり知らなかったので、説明を聞けてよかった」と話した。
本年度は11月まで5回の日程が組まれ、次回(8月)は長谷の仙水峠トレッキングを計画している。