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写真展「冬季ローツェ南壁への挑戦」
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで7月3日まで、写真展「冬季ローツェ南壁への挑戦」が開かれている。世界初のローツェ南壁冬季登はんを成し遂げた日本山岳会東海支部隊の記録写真に来場者が関心を寄せている。伊那食品工業主催。
ヒマラヤ山脈のエベレスト南に連なる世界第4位、8516メートルの高峰「ローツェ」。この山の南側、標高差3300メートルの巨大岩壁「ローツェ南壁」は、雪崩と落石が多く非常に危険な壁で、過去約25回の試みのうち登頂したのは90年秋の旧ソ連隊のみ。
名古屋市在住の田辺治さん(47)率いる日本山岳会東海支部隊は、「世界中のだれもやったことのない冒険をしたい」と01年から06年に3度に渡ってこの難関に挑戦し、06年12月27日に史上初のローツェ南壁冬季完登を達成した。
展示写真はほとんど田辺隊長が撮影したもので、登山口から完登までの30点。長年の雪崩によって削られて出来たヒマラヤひだの7100メートル地点をくり抜いて第2キャンプを建設し、ひだを横断する仲間の隊員を撮影した写真などが印象深いという。
隊長の田辺さんは、「天候、隊の戦力も余力ぎりぎりで壁を登り切った。山頂は力なく断念したが、やっと長年の夢がかなった」と当時を振り返る。信州大学農学部出身で信大学士山岳会理事でもあり、「信大に入った学生は、山岳部に入ってほしい」とメッセージも送っている。
午前9時縲恁゚後6時(最終日午後3時)。 -
高校野球・赤穂
2年生が主体の若いチームを引っ張るのが、攻撃の基点となる主将で3年の高嶋。中軸の土橋まで手堅くつないで得点を狙う。長打力、機動力に多くは望めないが、春からの練習で次を狙う走塁の意識も高い。犠打などを正確に決めて好機を積み重ねる。
投手陣は左上手から繰り出す鈴木、右下手投げの田中と、タイプが違う2人が揃う。主戦を決めずコンディションが良い方を先発に起用するが、試合状況によって継投もある。
四球で大量失点につながる試合もあったが、課題だった制球力も向上しつつあり、緩急をつけた組み立てで打たせて取る。
昨夏は投手を務めた地元は二塁にコンバート。高嶋と組む二遊間が守りの要で、的確な送球をナイン全員で取り組んできた。2年生バッテリーを堅守で盛り立てるのが勝利に直結する。
春から徹底してきた・ス一球勝負・ス。「正確性、粘り強さが、大会までにあとどれだけ上積みできるか。勢いに乗れば、良い自信になってつながっていくはず」と山岸監督は、今も成長過程のナインに期待する。
初戦は坂城と長野オリンピックスタジアムで午前10時から。
◆高嶋学主将
3回戦突破が目標。思いっきり楽しくやりたい。甘い球が来たら初球からどんどん攻める。2枚の投手と守備が安定すれば、いい試合ができるはず。 -
【輝く!経営者 その後 ネクストエナジー・アンド・リソース 伊藤敦社長】
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
◆駒ケ根市中沢4753竏・
◆2003年12月設立
◆資本金4000万円
◆従業員9人
◆TEL0265・87・2070
◆FAX0265・87・2071
◆URL www.nextenergy.jp/
◆本紙の長期連載企画「上伊那・輝く!経営者」で04年7月に紹介。
「このまま環境破壊が続いたら地球はどうなってしまうんだ。自分にはいったい何ができるんだ」。熱帯雨林の乱伐の実態を知ったことがきっかけで高まった地球環境保護への思いから、居ても立ってもいられずに03年、会社を設立。ビジョンに「自然エネルギーにより、2031年までに原子力発電所1基分に当たる電力量約100万キロワットを供給する設備を普及させる」を掲げ、自然エネルギーのパイオニアとしてさまざまな事業に挑戦してきた。
この間の4年半、環境問題に対する社会の意識は大きく様変わりし、同社の事業の柱も設立当時の風力発電と小水力発電から太陽光発電へと大きくシフトしてきた。環境保護が国際社会の最優先課題となりつつある現代にあって、時代の最先端を走る企業の取り組みはどんなものか。そして、伊藤社長が見据えるこの地球の未来とは竏秩B -
【なぜ進まない 伊那市の学校耐震化率】
文部科学省がまとめた全国公立小中学校の耐震化率(4月1日現在)で伊那市は31・4%と、全国平均の62・3%を大きく下回った。上伊那の市町村は悪い順に、辰野町35・7%、駒ケ根市64・0%、箕輪町73・3%、宮田村76・9%。飯島町、南箕輪村、中川村はいずれも100%だ。
伊那市は理由について、改築を集中して行った後の81年に耐震基準が強化されたため竏窒ニいうが、81年以前の建物にその後施した耐震補強の率は駒ケ根市の30・8%に対して伊那市はわずか6・7%。その差は歴然だ。
中国・四川大地震では校舎が倒壊し、たくさんの子どもたちが無残な死を遂げた。同じ悲劇を繰り返さないよう、若い命を守るための事業に最優先で取り組んでほしい。(白鳥文男) -
高校野球選手権長野・学校紹介(3)上伊那農
自慢の攻撃力で今春、4季ぶりとなる北信越県大会に上伊那から唯一出場。南信予選から数え計6回の公式戦を経験したことでチームは成長した。県大会以降も選手たちは「上を目指すため真剣に苦しんできた」と守屋監督。課題の守備を克服し、夏の大会では甲子園出場を目指して戦う。
勝負強い打撃の小島が打線の軸となる。春の大会は1番に置いてきたが、2番の大槻、中軸の唐沢光、唐沢孟を含め夏は「チームにとって最も得点力の上がる打順を考えたい」と守屋監督。「いろんな選手が可能性も持っている。今年は本当に打撃がよいチーム」と自信を口にする。
チームの課題は投手陣を含めた守備力となる。練習はノック数を増やすなど、例年より力を入れて守備を強化。左腕で安定感のある主戦茅野、130キロ以上の速球を持つ藤森、キレのある変化球が魅力の柴竏窒フ3投手も大会に向け、試合中の集中力が上がってきた。
守屋監督は「緊張から失策が生まれることが多い。攻撃で気持ちよく打つことができれば、守備にも乗っていける。出来れば序盤で得点を重ね、投手が楽に投げれるような試合展開をつくりたい」と話す。
初戦は臼田竏猪リ曽青峰の勝者と対戦(9日午後2時・県営上田球場)する。
宮脇祐司主将
夏の大会に向けて意識が高まり、チームは良い状態。打撃もしっかりと練習してきたし、課題の守備も確実性を心掛けてきた。目標の甲子園出場に向け、まずは初戦を勝ちたい -
伊那中央ロータリークラブ新体制
伊那中央ロータリークラブは27日、第22年度(08年7月1日縲・9年6月30日)の体制を発表した。新会長には下井達典さん=オザワ建装代表取締役=が就任する。下井新会長は年度方針について、RIテーマと地区方針に従いつつ、活気を高めながら独自の奉仕活動に積極的に取り組んでいきたいとする考えを明らかにした。
伊那西高インターアクトクラブへの支援、青少年交換留学生の派遣・受け入れなど、さまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=下井達典▽会長エレクト=鈴木一比古▽副会長=川上今朝雄(兼クラブ奉仕委員長)、久保田文彦▽幹事=矢野昌史▽会計=小松健一▽SAA=田中宏明▽職業奉仕委員長=田村さつき▽社会福祉委員長=栗原敦司▽国際奉仕委員長=浦野祐治▽新世代活動委員長=名和義浩▽副幹事=木下雄二郎▽直前会長=田中洋 -
伊那市安全会議
交通、産業、防火・防犯など、市の安全の関係者でつくる伊那市安全会議(会長・小坂樫男市長)は27日、会議を開き「市民の日常生活を脅かすすべての災害事故を防止し、誰もが安心して暮らせるまちづくりのための事業を行う」などの方針を盛り込んだ08年度事業計画・予算案を承認した。予算額は前年度比13万4千円増の129万6千円。教育宣伝費を11万円増額した。
交通安全、産業安全、防火防犯、環境、保健、子ども安全の各部会長がそれぞれの事業計画を説明した。
併せて「08年度暴力追放・交通安全伊那市民安全大会」を10月12日に開催することが報告された。 -
小坂市長戸草ダム建設を国に要望へ
国が伊那市長谷に建設を予定していた戸草ダムの計画を見送る方針を打ち出したのを受け、上下伊那の18市町村でつくる天竜川上流治水促進期成同盟会が30日に国土交通省(東京都)と同中部地方整備局(名古屋市)、財務省などを訪れて行う会談の中で、伊那市の小坂樫男市長は「何度となく災害に遭ってきた地域住民の安全のため」として戸草ダム建設を強く要望していく構えだ。
小坂市長は27日の会見で「国が示した・スたたき台・スでは『見送り』とされているが、実質的には中止に等しい。美和ダム上流の住民の安全に配慮し、規模が小さくなってもいいから治水のためのダムをぜひ建設してもらうよう要望したい」と話した。
戸草ダムの発電と工業用水の使用権を01年に取り下げた県に対しても再検討を求めるとともに、ダムの必要性を国に訴えるよう要望していく考えを示している。
伊那市議会も26日「伊那市議会戸草ダム対策委員会」を設置し、国、県の関係機関に対して強力に建設を要請していく方針を確認している。 -
橋爪まさゆき陶展
陶風月草窯で作陶に取り組む岡谷市の橋爪政幸さん(56)は30日まで、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで陶展を開いている。
年1回の陶展は14回目。うわぐすりをかけない焼き締めを基本としているが、うわぐすりをかけた作品も展示。皿や鉢、急須、湯のみなど日常使いの食器、花いれなど100点弱の作品がある。
「器は使うと育っていく。焼き締めは特に変化する。使いながら、その変化を楽しむことができる」と魅力を話す橋爪さん。「焼き締めは、花や食材など素材を生かしてくれる。作っているものは、決して美術品ではない。いろいろなパターンがあるので、生活の中でどんどん使って、楽しんでもらいたい」という。
展示は午前10時縲恁゚後6時。 -
日本体育協会公認スポーツ指導者
伊那市
松田悦子さんエアロビクスやエアロダンス教室のチーム「ダンシングハート」を主宰し、日本体育協会公認スポーツ指導者、日本レクリエーションインストラクター、伊那市体育指導員として住民の健康づくりのため30年近く活動してきた。
今年3月、市体育指導員は退任したが、ダンスや体操指導など活動は休む間もなく続き、1日3本から5本の教室を忙しく飛び回っている。
「人が好き。人と関わっていくことが好き。感情ある動物なので難しいけれども楽しい。それでここまで来れたと思う。でもまずは一番に家族。主人の理解があったからこそ。感謝、感謝です」
ママさんバレーの役員をしていた1980年、伊那市教育委員会の当時の係長の勧めで日本体育協会公認スポーツ指導者の資格を取得。その後、市体育指導委員会の依頼で教室を指導した縁で、86年に市体育指導員の任命を受け22年間活動。96年からは同委員会の副委員長も務めた。
「スポーツは礼儀から礼儀でしょ。社会において一番の基本。スポーツによって人に対しての思いやり、忍耐力、集中力が備わっていくことを期待するし、願っている」
公民館活動や各種教室で子どもから高齢者まで指導するほか、身障者リハビリ機能訓練にも取り組むなど積極的に取り組んできた。
「ハートが一番」と名づけた「ダンシングハート」の活動も20年以上になり、教室は上伊那地域と諏訪地域で100を超える。
今は演歌体操が主体で、機能訓練、高齢者、中高年のお母さんたち、若い世代向けに、皆が同じ曲で踊れるようにと1曲に4通りの振り付けをする。
「いくら年をとってもパーティーの楽しみを」と、毎年クリスマス交流会も開催。約600人が参加する。
「ダンシングハートは皆がやめずに続いている。結婚や出産で一時離れても、また戻ってくれる。そのときの嬉しさはないですね。お金で買えない財産をいただいています」
労働大臣褒賞をはじめ数々の表彰も受けているが、長年の活動の間には、ひぼう中傷もあった。教室を移動する車の中で泣いたことも数知れないが、「中傷はプラスにしよう。自分の足元を見て、自分なりに聞く耳を持とう」と考えられるようになったという。
ダンシングハートの主宰者として弟子を抱えている以上、「あの人は人前で偉そうに言ってるけど、足元を見れば指導する立場ではない」と言われないように、朝は家中を動き回って掃除、片付けをし、夫と父の食事の準備もこなしてから教室指導に出かける日々。「まずは足元からだと思う。きちんとしたいと心がけています」。この姿勢はこれからも変わることはない。
「市体育指導員は一線を退いたが、また新たなスタートを切って、ゴールに向かって今までと変わらず、前進前進で自分を磨いていきたい」(村上裕子) -
上伊那広域連合議会 新ごみ中間処理施設用地了承
上伊那広域連合議会全員協議会が27日開かれ、伊那市にゆだねていた新ごみ中間処理施設の用地選定について「伊那市富県の天伯水源付近が最適地と判断した」と報告を受け、了承した。
候補地と決め、連合長の小坂伊那市長は「できるだけ早く地元へお願いし、理解を得られるように市、広域連合ともども全力を尽くしたい」と述べた。
伊那市民代表者らでつくる新ごみ中間処理施設用地選定委員会が自然や生活環境など近隣住民への影響、防災面、建設コストなどから、天伯水源付近(桜井、北新にまたがる区域)を選定した理由や検討経過、地元合意を得たあとの建設スケジュールなどを説明し、了承を得た。
また、上伊那情報センターの児童手当支給システムの誤りによる過支給(駒ケ根市3人、過支給額23万円)の報告もあった。 -
クラス一丸けん玉で全国目指して、宮田小6年1組
宮田村宮田小学校6年1組は29日、上田市で開かれる全国少年少女けん玉道選手権大会甲信越北陸ブロック予選に出場する。全国大会の出場権獲得を目指し、目標は優勝。日々の練習の成果は着実に力となって備わってきており、本番に向けて集中力も高めている。
5年生の時からクラス全員で始めたけん玉。全国につながる今回の大会は、遠方のために全員出場は叶わなかったが、28人中17人の児童が挑戦する。
総合学習の時間を主に使って練習を続け、27日は本番さながらの対戦形式。
大会に出場する、しないに関わらずいつも通りに全員で励み、6年1組一丸となって優勝しようと意欲を燃やした。
全国大会は各ブロックの男女個人戦。優勝者のみが出場を許される狭き門だが、担任の三澤稔教諭は「みんなが優勝を狙えるレベルにある。あとは精神力。大会を楽しむことができれば結果はついてくると思う」と期待を寄せる。 -
上伊那農高生が造園技能検定3級試験を受験
南箕輪村の上伊那農業高校中の原農場で28、29日、造園技能検定3級試験があった。同高緑地工学科緑地コース3年生18人らが受験し、竹垣などを設けた庭を造る作業試験や樹木鑑定などの実技試験で、日ごろの学習成果を披露した。
試験は厚生労働省が認定する国家検定。造園は3級から1級まであり、造園関係業者や造園を学ぶ専門高校生らが受験するという。同高での試験は2002年から7回目で、毎年、緑地工学科緑地コースの3年生が授業の一環で参加している。
作業試験は、標準時間2時間の中で縦1・5メートル、横2メートルの庭に竹垣や敷石の設置、サツキ、ヤブランの植栽をする内容。上農生たちは検定に向け、2年生の後半から竹垣などをロープで結ぶための独特の結び方を学ぶと3年生から実技の練習を始めてきた。授業には上伊那造園組合員の協力もあったという。
3級試験の県内会場は同高のほか、須坂園芸高、丸子修学館高であり、7月27日には松本合同庁舎で学科試験を行う。関係者によると、上農生の合格率は毎年高い水準を維持しているという。
造園技能検定3級の試験を受ける上伊那農業高校の受験生たち -
アユ釣り解禁
天竜川漁業協同組合管内の天竜川水系のアユの友釣りが28日、解禁になった。県内外から集まったおよそ300人の釣り人が、今季初のアユ釣りに挑戦した。
解禁区間は、天竜川の辰野町から中川村までの間と、高遠ダムより下流の三峰川。
南箕輪村の天龍橋上流で午前6時の解禁と同時に釣りを始めた東京都から来た小川雄吉さんは「36年間、解禁になると必ず来ている。川をいじってるからポイントが変わっていて、難しいね」と話していた。午前10時までに2匹釣れたとのこと。
天竜川漁協によると天竜川の水温は朝方が18度、正午近くが20度くらい。三峰川との合流点より下流は24日に高遠町の藤沢川支流「槻(つき)の木沢」に設けられた猪鹿沢(いろくさわ)第2砂防えん堤から泥水が流出した影響で濁っており、川に入る人も少なかったとのこと。横川川では30匹以上釣った人も3人確認できており、伊那市より上流の方が好調だったようだ。また市役所近くの本流で午前中だけで16匹釣った人などもいた。
三峰川水系の解禁は7月12日午前6時。投網解禁(天竜川、杉島えん堤より下流の三峰川、黒河内えん提より下流の黒川、小野川合流点より下流の横川川)は一次解禁8月17日午後6時(午後6時から午前4時の時間帯のみ投網可能)、二次解禁9月10日午前6時(終日投網可能)。友釣り以外のアユ釣り(コロガシ釣り、ひっかけ釣り、餌さ釣りなど)解禁は9月10日午前6時。
##写真(たてよこ) -
宮田村新規職員募集、保健師と栄養士を若干名
宮田村は保健師と栄養士の新規職員をいずれも若干名募集する。
受験資格はいずれも1983年4月2日以降の生まれで、該当する免許保有者(または来年春までに取得見込みの人)。
1次試験は9月21日で教養や専門、論文試験などを実施。通過者を対象に10月12日に面接による2次試験を行う。
受験申し込みは7月22日から8月14日まで。役場備え付けの申込書などに記載し送付する。
詳しくは村総務課総務係85・3181まで。 -
村農業委選挙事前審査に定数と同じ8派
7月1日告示、同6日投票の宮田村農業委員選挙の届出書類事前審査が26日、役場であった。定数と同じ8派が出席。ほかに書類の持ち帰りなどはなく、無投票の公算が高い。
8人はいずれも男性。大田切区、町二区から現職、町三区、北割区、南割区、中越区、新田区、大久保区がいずれも新人。 -
高校野球選手権長野・学校紹介(2)辰野
3年生は6人と少なく、2年生中心の選手構成となった。このうち前回大会を知る選手は最上級生の2人のみでチームとしての若さはあるが、その分「怖いもの知らず」と秋山監督。チームの気質を生かした、勢いのある攻撃を武器にベスト8を目指して戦う。
打線の流れを作るのは出塁率の高い先頭打者の近藤(3年)。主砲は長打力と勝負強さを兼ね備えた柴主将(3年)で、2人は昨年の夏を経験している打撃の中心となる。秋山監督は「小技を使いながら、少しでも点につながる攻撃ができれば」と語る。
守備の要は二遊間コンビ。二塁手今井(2年)は捕球、送球ともにチーム1番の確実性があり、遊撃手近藤は粗さのあった昨秋と比べ送球技術が上達しているという。130キロの力強い直球を持つ主戦、柴主将は大会に向け調子を上げており、直球に加えスライダー、カーブのキレも出てきている。
秋山監督は「先制されても粘り強さのあるチームだが、はまれば強いとの思いがあるので、先に点を取り、常にリードしている展開が理想」と話している。
初戦は上田東と対戦(6日午前10時、県営飯田球場)。勝ち上がると2回戦で長野工と戦う。
柴研斗主将
チーム打撃は単打でつなげれるバッティングができるようになり状態はよい。少ないチャンスを得点につなげるため、選手全員が貪欲に進塁を狙っていきたい -
経塚保育園がふるさとの家で親子クッキング
親子で伝統食づくりを体験しよう竏窒ニ、駒ケ根市経塚保育園(小出ちせ子園長)の年長園児とその保護者が26日、東伊那の農林業体験施設「ふるさとの家」を訪れ、地元の女性たちに習いながら五平もち作りに挑戦した。
食育への取り組みとして駒ケ根市の各園では「親子クッキング」を開き、親子一緒に食への理解を深める機会を設けている。今回の五平もちづくりもその一環。今年は伝統の食について学ぼうと初めて「ふるさとの家」で開いた。
親子はご飯をすり鉢でつぶしてもちを作った後、クルミみそ作りへ。
「同じ分量で作ったのに味が違う」「不思議だね」と話しながら、各みその味見を楽しんだ。
有沢拓己君(6)の母親・紀子さん(36)は「家でもたまに作るが、こんなに本格的に作ったことはない。子どもと一緒に作れるのは楽しいし、家でもぜひやってみたい」と話していた。 -
こまがね市民活動支援センター設立準備会が発足
市民と行政による協働のまちづくり推進の拠点施設「こまがね市民活動支援センター」の設立を目指す準備会が25日夜、発足し、会長には駒ケ根市民活動推進会議の会長として、センターのあり方などを検討してきた鈴木明さんを選出した。同会は今後、昨年10月に推進会議が作成した提案書をもとに、8月末を目途にセンターを具体的に運営していくための企画書を作成。その後、10月末ころまでにセンターの設置場所を決め、12月議会に諮りたいとしており、全国で先駆けてこうした拠点施設を設置している自治体の視察なども行う。
設立準備会は前身である発起人会のメンバーほか、推薦されたメンバーなど約30人で構成。それぞれ各分野で市民活動などに取り組んでいる。
センターは「公設民営」で設置する方針で、準備会では▽センターをどこに設置するか▽センターとして、どのような業務に取り組むのか▽行政、企業、諸団体との連携のあり方▽経営を含む、今後の運営方法竏窒ネどを各部会に分かれて検討する。
鈴木会長は「具体化することを大前提にして、できるだけ短期間で検討を進めたい。行政と市民が手を組み、市民に利用される施設になるよう、いいセンターにしていきたい」と語った。 -
駒ケ根商工会議所が永年勤続従業員を表彰
駒ケ根商工会議所(山下善広会頭)による第54回永年勤続従業員表彰式が25日、同所であり、勤続5年から20年までの205人に対し、山下会頭から表彰状が手渡された=写真。
長年業務に従事し、企業や地域の発展に貢献してきた永年勤続者を表彰するもので、本年は昨年の54人から大きく増加し、205人が表彰を受けた。
勤続40年で表彰された駒ケ根自動車産業の下平光男さん(60)は「私たちが今日まで勤めさせていただけたのも、上司や会社の同僚など、みなさまのおかげ。気持ちを新たにして、これからも職務に励みたい」と語った。
勤続20年以上の表彰者は次のみなさん。
【勤続40年】小林幸子(伊藤電工)伊藤満彦、今井和男、大前一雄(以上北沢電機製作所)下平光男(駒ケ根自動車産業)松崎勝二、宮沢正平(以上天竜精機)北原二三男(ナパック)
【勤続30年】山口高志(伊藤電工)青木茂、下島民雄、中塚秀夫(以上北沢電機製作所)唐沢満、増山民治(以上天竜精機)林芳文(ナパック)水野隆志(富貴屋建設)熊崎繁(松井自動車工業)
【勤続20年】太田和幸、佐々木富子(以上伊勢喜)小出裕徳(伊那醤油)小林裕司、下平栄治、竹村隆明、中村清子、牧田泰明、松崎修(以上北沢電機製作所)太田千恵子、竹村美智子(以上北平製作所)福沢みつ江(キョウリツ)樋屋清美(久保田織染工業)池上勝彦(セイビ社)気賀沢久夫(拓伸電機)加藤隆司、宮下幸男(以上竹花工業駒ケ根支店)宮脇薫(天竜精機)長谷川茂夫(トリオ精密)田中孝之(中坪建築所)久保田操(長野デラップス)有賀浩昭、熊谷英一、早川政博、原明宏(以上ヤマウラ) -
大芝・風呂の日 レビューが初コンサート
南箕輪村の温泉施設「大芝の湯」が毎月行う風呂の日イベントが25日夜あり、飯田市を拠点に活動する歌とギター演奏の2人組「Revue(レビュー)」がミニコンサートを開いた。同施設では初めて。2人が風呂上りの利用客らにゆっくりとくつろげる時間を提供した。
フリーの司会者、レポーターとして信越放送(SBC)ラジオの「伊那谷めぐりあい」にレギュラー出演中の井口明美さん。「いいだ人形劇フェスタ」公式ソングを手がけるなど、ギター演奏や作曲で幅広い活動を行っている桑原利彦さんの2人でつくる「レビュー」。
井口さんがラジオ番組で同施設を訪れたのがきっかけとなった。「自然豊かな大芝で歌えることを楽しみにしていた」と井口さん。ギターの伴奏に合わせ、「夏の思い出」「赤い花白い花」「ラビングユー」など数曲を柔らかな美声で歌い上げた。
利用客らを歌とギター演奏で楽しませる「レビュー」 -
イナリサーチがジャスダックに上場
医薬品非臨床試験受託、食品試験受託、脱臭装置設計・販売のイナリサーチ(中川博司社長、伊那市)は25日、ベンチャー・新興企業向けのジャスダック証券取引所に上場した。公募株式数は5800株、売り出し株式数は300株で価格は18万円。株式発行による資金は9億2548万円で、研究施設の建設などに5億3470万円、土地購入に3億9078万円を充当する。
中川社長は「医薬品開発がグローバル化、高度化する中で、国際的に通用する、より高度な技術を持つ会社として生まれ変わらなければならない時が来た。今後も技術の研さんに励み、信頼性の向上を図るとともに、信頼される医薬品等研究開発のパートナーとしてより一層の充実を目指したい」としている。
同社は74年設立。資本金2億円。08年3月期(予想)の連結売上高は32億4900万円(前期比13・6%増)、経常利益は3億2800万円(同62・3%増)。
医薬品非臨床試験事業では、医薬品開発企業の委託を受け、マウス、ラット、ウサギなどの実験動物や細胞を用いて医薬品候補物質に対する安全性や有効性を確認する業務を行っている。食品業界を対象とした臨床・非臨床試験も行っているほか、実験動物施設の運営を通して培った空気対策のノウハウを生かし、脱臭システムを設計、販売している。 -
伊那市議会が戸草ダム対策委員会設置
国土交通省中部地方整備局が戸草ダム建設計画を見送る方針を打ち出したのを受け、伊那市議会は26日、議員のみの全員協議会で「地域住民の安全な暮らしを守るため」として「伊那市議会戸草ダム対策委員会」を設置することを決めた。ダム建設に反対、として参画しないことを決めた共産党の3議員を除く23議員が参加する。
続いて行われた総会で、国、県の関係機関に対して強力に建設を要請していくなどとする活動計画と規約を承認したほか、委員長に三沢岩視議員、副委員長に前田久子議員を選出した。
全員協議会では議員全員参加の「保科正之公NHK大河ドラマ化実現議員連盟」の設置も全会一致で決めた。総会で、委員長に原浩議員、副委員長に伊藤泰雄議員を選出した。 -
伊那市議会3特別委員会設置
伊那市議会は26日の本会議で「議会活性化特別委員会」「交通対策特別委員会」「環境問題特別委員会」の3特別委員会の設置を決めた。定数はいずれも8人。設置期間は10年3月までの予定。
議会活性化特別委員会は、現職の任期が満了となる10年4月以降、定数を現行の26から5減の21とすることを念頭に置き、効率的な議会運営など議会の活性化について調査、研究していく。
交通対策特別委員会は、リニア中央エクスプレスなどの新たな課題や交通弱者対策なども含めたトータルな道路、交通施策について調査、研究していく。
環境問題特別委員会は、新エネルギー推進や三峰川総合開発事業などを含め、自然や景観を守り、地域資源を生かしたまちづくりを進めるための調査、研究をしていく。
委員は次の通り。
◇議会活性化特別委員会▽委員長=柴満喜夫▽副委員長=春日晋治▽委員=飯島光豊、黒河内浩、伊藤明由、飯島尚幸、小林信、原浩
◇交通対策特別委員会▽委員長=矢野隆良▽副委員長=中山彰博▽委員=飯島進、野々田高芳、前田久子、柳川広美、下島省吾、三沢岩視
◇環境問題特別委員会▽委員長=前沢啓子▽副委員長=竹中則子▽委員=平岩国幸、新井良二、小平恒夫、佐藤八十一、馬場秀則、北原幸彦 -
伊那市議会6月定例会閉会
伊那市議会6月定例会は26日、本会議を開き、各委員会に付託されていた、職員の不正に伴って市長などの給料を減額する条例改正の専決処分、住居表示を分かりやすくするための地名変更に伴う条例改正案などのほか、追加提案の08年度一般会計補正予算案などを含めた計19議案すべてを可決、同意して閉会した。議員提案による「義務教育費国庫負担制度の堅持」などを求める意見書2議案も可決した。
追加の08年度一般会計補正予算案は1億1310万円を追加し、総額308億2350万円とするもの。小中学校耐震診断・工事費として9140万円などを計上している。 -
上伊那地域観光戦略会議
地域特性を生かし上伊那地域の観光を再興するため、第1回上伊那地域観光戦略会議が26日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。上伊那地域の課題のうち、食の振興、他産業との連携に重点的に取り組むため今後、「『どんぶり街道』プロジェクト(仮称)と「食と健康の産業観光プロジェクト」(仮称)の2つの分科会を設置し、集中的に議論していくことを決めた。
上伊那地域観光戦略会議は、今年2月に県が策定した「観光立県長野」再興計画(08-12年)に基づき観光振興の取り組みを推進する。宿泊業、飲食業、運輸業や大学、商工業団体など24人で構成。
上伊那地域の観光は、中央アルプス、南アルプスなどの山岳や高遠の桜など「自然」の観光資源があり、観光地の利用者数、消費額ともにほぼ横ばいだが、宿泊利用者は約20%で「通過型の観光」という。
「観光立県長野」再興計画に盛り込んだ上伊那の観光振興の5つの施策のうち、まず食の振興として「どんぶり街道」(仮称)、他産業との連携で「食と健康の産業観光」(仮称)の各プロジェクトに取り組む。
事務局案では、「どんぶり街道」プロジェクトは、多数開発されているご当地の名物どんぶりを観光資源として定着させ誘客を図る方策、県内外への効果的なPR方法などを検討。食と健康の産業観光プロジェクトは、製造工場見学や敷地内一般開放で観光の拠点となっている食料品・飲料などの製造企業があることから、この活動を広げ、「健康・安全安心な食」をキーワードに産業観光ルートの開発などをし、企業と地域のイメージアップを図る。
今後、分科会設置に向け準備を進める。 -
唐木さちさん「花会」
伊那市上牧の花人・唐木さちさん(60)の写真集「野の花をいける」の出版を記念した花会が26日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。
唐木さんの自宅庭に咲く季節の花などを生けた作品は、洋風のピラミッドアジサイを和かごに生け、ナナカマドの実で花を持ち上げることで、わくわくとした勢いとグリーンの色合いのさわやかさを演出。少し色が変わり始めた青竹には、同じように少しさびた鉄あんどんを花器として使い、明かりのように赤みのある花を生ける。その隣りには、赤に連鎖して朱色の蜀台を花器に使うなど、すべての作品がつながり、ホール玄関から会場まで約40点が集まって一作品になっている。
「切花は、切ってからがまた違った命。器や花、背景との組み合わせを考え、生ける過程を一番楽しんでいる。生けたときに自分の想像と違うプレゼントをくれることで、美しいものへの敏感さが増す」と唐木さん。「弱そうな野の花でも一つの作品になっているので力がある。その空気と、野の花のおしゃれな感じを楽しんでいただきたい」という。
写真集「野の花をいける」(信濃毎日新聞社刊)は、季節の移ろいを折々の作品でまとめたといい、「多くの方が本を待っていてくださったことがすごくうれしい」と話している。
花会は28日まで。午前11時縲恁゚後4時。 -
森林づくり推進支援金上伊那地域分事業が内定
長野県森林づくり県民税を活用して実施する「森林づくり推進支援金」の上伊那地域分事業が内定した。25日、上伊那地方事務所が発表した。
「森林づくり推進支援金」は、地域の課題に対応した森林整備の推進、間伐材の利用促進など市町村の取り組みを支援する。
事業は、森林整備の推進9事業497万3千円、間伐材利用の促進2事業129万5千円、県民参加による森林づくりの促進1事業307万6千円。合計12事業で934万4千円。
各事業と支援金額は次の通り。
◇伊那市▽市民の森ますみヶ丘平地林整備事業307万6千円◇駒ヶ根市▽民有林境界確定事業88万5千円▽森林整備事業46万2千円◇辰野町▽森林整備事業63万3千円▽作業路開設事業57万円◇箕輪町▽森林整備事業54万2千円▽作業路開設事業48万8千円◇飯島町▽森林整備事業60万円▽作業路開設事業10万円◇南箕輪村▽森林セラピー誘導看板設置事業70万2千円◇中川村▽里山整備モデル事業69万3千円◇宮田村▽間伐材利用促進事業59万3千円 -
みのわTMOネットワーク2004幹事会
箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」(金沢洋一代表、約100人)は24日、幹事会を町商工会館で開き、TMOの組織体系や今期の「イルミネーションフェスタ☆みのわ」について話し合った。
イルミネーションフェスタは今年度新たに、県の元気づくり支援金に選定。今期は11月22日縲・9年1月10日で点灯時間は午後5縲・0時。場所は前回よりもさらに広げていく方針。
組織は、幹事会、企画委員会、6つの各部門の委員会があり、幹事会は委員会で話し合った企画運営などの決定機関として、企画委員会は活動の大筋を検討、部門ごとの委員会はそれぞれ計画を具体化していく形に位置付けた。
「みのわTMOネットワーク2004」は地域住民、農業経営者、会社員、学生など箕輪町を愛する人なら誰でも参加できる組織を目指しており、会員を募集している。
問い合わせは、みのわTMOネットワーク事務局(箕輪町商工会内)(TEL79・2117)へ。
6つの委員会は次の通り
◇イルミネーション設営委員会▽展示などにかかわる材料、作業道具などを準備、作業日程の設定など▽第1委員長=金沢洋一(ミツワクリーニング)、第2委員長=上田幸生(箕輪環境センター)
◇イベント委員会▽イベントに関わる全てのことの立案、運営指導など▽委員長=山口元樹(みのわ花園)
PR委員会▽イルミネーションやTMOを町内外に宣伝。パンフレットの作成、名刺の作成、メディア対応など▽委員長=木下信一(あかつか保険事務所)
組織強化委員会▽新会員の募集、組織の見直しなど▽委員長=山岸聖誉(山岸税理士社会保険事務所)
警備委員会▽イルミネーションやイベントの駐車場の管理、案内板の製作依頼、会場周辺の警備▽委員長=田畑恵一(南信自動車)
チャレンジ☆スペース委員会(仮)▽空き店舗対策など▽委員長=戸田真理子(ぷち・らぱん)
事務局▽ボランティア受け付け窓口、会計など▽田島豊(箕輪町商工会)、羽入田昌明(同) -
箕輪町内巡回バス見直し検討委員会
箕輪町内巡回バス見直し検討委員会が25日、箕輪町役場であった。委員長に箕輪町長寿クラブ連合会長の藤沢健太郎さんが、副委員長に商工会女性部長の小口幸子さんがそれぞれ就任。今後、箕輪町内巡回バス(みのちゃんバス)の運行について協議を進めていく。
同バスの運行見直しは04年に委員会が立ち上げられ、検討。05年1月から改正された路線や時刻などに基づき運行してきた。
今回、町民の要望や町内に大型商店などが開店することから、同バスの見直しを検討するため委員会を組織。委員は福祉文教常任委員会や町長寿クラブ連合会、伊那バスなどの代表者6人と一般から募った2人で、町職員が監事、事務局を務める。
箕輪町内巡回バスは1998年12月から運行。現在は町所有の2台のバス(伊那バスに運行委託)が平日のみの運行で市街地コース、東コース、西コース、南コースの4コースをそれぞれ1日5便ずつ走っている。
年間利用者数は04年約2万5千人、05年約3万1千人、06年約3万人、07年約3万1千人。
07年の年間利用者数を各コース別で見ると、市街地コース約3千人、東コース約1万3千人、西コース約7千人、南コース約8千人。最も利用率の高い東コースには中学生の利用者が多い。
委員会では委員が町民から聞かれる「土日祝日の運行の希望」「中央病院を利用しやすくして欲しい」など要望を挙げ、検討。土日祝日の運行に関しては利用状況を把握ために「試行的な運行をしてみたらどうか」という意見が出た。
町では次回の委員会で、要望を取り入れるための具体策や変更した場合の影響などを示していく方針。