-
生産者と消費者の交流イベント「ふれあい農産市場」
生産者と消費者の交流イベント「ふれあい農産市場」が27日、駒ケ根市内にある4カ所の農産物直売所であった。生産者は各直売所で直接消費者と接し、農産物を販売。また、各直売所ごとのさまざまな催しがあり、訪れた人たちを楽しませた。
同イベントは、消費者に地元農産物の魅力を知ってもらうとともに、生産者自身、消費者の求めているものをしろう竏窒ニ、中沢地区、東伊那の営農組合が今年初めて企画。中沢、東伊那にある「やまんた直売所」「かっぱふれあいセンター」「火山の直売所」だけでなく、「駒ケ根高原直売所」にも参加を呼びかた。
そのうち東伊那の火山直売所(宮下篤組合長)では、スイカの試食会を実施。
訪れた買い物客は「柔らかい」「甘い」などと話ながら、試食したスイカを購入していた=写真。
宮下組合長は「ここは常連客が多いが、夏休み中は帰省した人も訪れてくれるため、にぎわう。今後は。火山独自でもこうしたイベントを実施していきたい」と話していた。 -
遊休農地解消を目指し竏忠ホ山直売所の生産者有志でつくる「やきいもポン」が、直売所の販売計画に基づき遊休農地で農産物を生産
遊休農地の拡大を食い止めたい竏秩B
駒ケ根市東伊那にある火山直売所の生産者組合(生産者200人、宮下篤組合長)有志7人でつくるグループ「やきいもポン」は今年、直売所の販売計画に基づいて遊休農地約30アールで農産物を生産している。活動の目的は遊休農地の有効活用。今年はサツマイモやイモ、トウモロコシなどを生産し、すでに直売所へと出荷しているが、農産物の人気は上々。同直売所の組合長でグループの代表を務める宮下さん(71)は「火山は中山間地で荒廃農地も多い。無作付け農地が増えることを何とかして食い止めたい」と話す。
◇ ◇
全国的に農地の荒廃化が問題となる中、野生動物による農作物への被害が深刻な山ぎわの地域では、作った作物が全滅に近い状態まで被害に遭うこともあるため、農家の生産意欲を失い、さらに荒廃地が増える悪循環が生じている。
中山間地に位置する火山地区でも同様の現象が生じており、遊休農地が荒廃化することを懸念されている。
そんな中、火山直売所に野菜を出荷する生産者7人が話し合い、遊休農地の解消方法を模索。直売所の販売計画に沿って野菜を生産することで、遊休農地を活用していこうと考えた。
これから秋にかけてはサツマイモなども直売所に並ぶ予定で、来年度以降は、徐々に作付面積を増やしていきたいと考えている。 -
子どもクッキングで朝食の大切さを学ぶ
1日の活力源となる朝ご飯を自分たちで作ってみよう竏窒ニ27日、第4回子どもクッキング教室が駒ケ根市の保健センターであった。市内の小学校に通う小学3年生から6年生までの約50人が集まり、自分たちで簡単につくれる朝ご飯メニューを作りながら、朝食の大切さを学んだ。
子どもクッキング教室は、子どもたち自身に「食」に対する関心を深めてもらうことなどを目的として市食育懇話会「子どもたちの食育部会」が05年から開催している。
今回は「元気のでる朝ごはんメニュー」と題して、おにぎりやさつま汁など6種類のメニュー作りに挑戦。児童らの指導には給食センターの調理員や食生活改善員、こまちゃん食育応援団のメンバーなどが協力し、包丁の使い方から味付けの方法などを伝授した=写真。
この日参加した赤穂小学校3年生の北原寧々さん(8)は「上手にできた。食いしん坊なので、食べるのが楽しみ」と話していた。
また、調理に先立ち、朝ご飯についての話もあった。 -
少林寺拳法宮田支部の拳士たちが親子で自然体験
宮田村の少林寺拳法宮田支部(鈴木英仁支部長)の少年少女拳士とその家族が27日、駒ケ根市のシイタケ生産者・水上平八郎さん(53)の雑木林で林間学習をした。子どもたちは協力合いながらキツツキの巣箱づくりやシイタケ採りなどを体験。自然の大切さを学ぶとともに、仲間との絆を深めた。
ただ拳法を身に付けるだけでなく、人との絆や相手を思いやる心を学んでほしいとの願いから、同支部では普段からこうした体験学習を展開しており、水上さんの林で林業体験をするのは2年目。
最初に上伊那地方事務所林務課の大崎智文さんからアカマツ林の話や近年問題となっている松くい虫のことなどを学び、林の中につるすキツツキの巣箱づくりに挑戦。年下の子が釘を打つ時は釘が曲がらないよう、年上の子が添えてあげるなどして、みんなで一つの巣箱を完成させ、「キツツキが入るといいな」などと笑顔で話していた。
水上さんは「こうした体験の中で子どもたち自然を知ってもらい、未来へとつないでいってほしい」と話していた。
また、現在少林寺拳法宮田支部、駒ケ根支部ではともに活動する拳士を募集している。
宮田支部の問い合わせは(TEL090・1543・3763)鈴木さん、駒ケ根支部の問い合わせは(TEL090・4196・・4032)気賀沢さんへ。 -
リンゴオーナー農園の園開き、各地で開催
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の「リンゴオーナー園」の園開きが27日、上伊那各地であり、今年自分のリンゴを育てようと考えている県内外の家族連れなどが各地の農園を訪れ、契約式に臨んだ。
同制度は1シーズン、自分のリンゴの木を持ち、秋には自分の木からリンゴを収穫することができるもの。土や自然に親しみ、農業への理解を深めてもらうことなどを目的として開催している。
そのうち宮田村の酒井秀康さん(51)の農園では今年、29組の家族がオーナーとして契約。この日愛知県名古屋市から家族とともに契約式に訪れた薮田留美さんは「去年も同じ畑でダンボール9箱ぐらい取れた。今年も秋が楽しみ」と話し、気に入った木に契約のしるしとなる札を下げていた=写真。
オーナーのほとんどがリピーター。主には県外から訪れる家族が中心で、県内別地域から訪れる人も1割程度いるという。 -
井坪建設が収入付住宅の予約受付
総合建設業の井坪(本社・飯島町)が駒ケ根市赤穂市場割に建設する収入付住宅「スズラン・ヒルズ」の予約が始まり、好評に付き、現在、残り3棟となった。
「夢の住宅革命」と言われるイツボの「収入付住宅」は、メゾネット型2戸建住宅を建設、片方に自分が住み、一方から家賃収入を得るシステム。
特長は▽将来的に二世帯住宅として使用できる▽退職後の自己資金が貯まる▽2戸とも賃貸にすると家賃収入が毎月20万円になる▽井坪ならではの耐震性にすぐれた鉄筋コンクリート住宅(白くま工法)▽省エネ、オール電化-など。
今回受付中の「スズラン・ヒルズ」はメゾネット型3LDK(95平方メートル)2戸建、プライベート庭付き、ケヤキ並木、2つのアルプスを望む絶好の住環境。
ちなみに土地建物3600万円(自己資金500万円)の場合、借入3000万円、ローン返済10万9317円、家賃収入10万円、返済自己負担9317円となる。
井坪社長は「今のアパートの家賃で、3LDKの庭付き住宅に住めて、土地建物の資産が持てる。さらに定年後は生涯月10万円の収入が得られる」と話している。
詳細は同社(TEL86・8778) -
インターハイ(6)
総体県大会で優勝し、インターハイ(8月2~6日・埼玉県新座市)の出場を決めた。ただ、全国で勝ち上がるには選手全員の技の正確性が課題となる。大野監督は「最近は意識できるようになってきた」と期待。ベスト8入りを目標に、まずは初戦突破を目指す。
昨年の総体北信越大会で優勝した部員らで構成。しかし、本年の大会は、参加した6校中5位と落ち込んだ。技の決まりの浅さが目立った。試合の流れがつくれず、実力を出し切れなかった。
大会後は、それぞれが基本に立ち返り、技の正確さを意識しながらフットワーク強化に励んだ。「元気があり、自分たちで考え、行動できる選手たち」と大野監督。各自が努力し、成果を出しているという。
目指すのは昨年(ベスト32)を上回るベスト8。丸山主将は「今までやってきた集大成にしたい。団体の5人に入れない3年生や、インターハイに出られない女子部員の分も意識して頑張りたい」 -
アレチウリ駆除大作戦
第10回アレチウリ駆除大作戦(実行委員会主催)が27日、伊那市内の三峰川水系であった。地域住民約140人が参加し、ぐんぐんと伸びた帰化植物アレチウリを1本ずつ抜き取った。10回の節目を記念し、三峰川流域の環境を学ぶ親子環境教室を初めて開いた。
環境教室には親子ら16人が参加。アレチウリの長さや茎の太さ(周囲)を競うなど遊び心を取り入れた内容で、アレチウリの生態を学びながら駆除作業に当たった。
参加者は、それぞれ繁茂したアレチウリの根を抜き、茎をたぐり寄せた。1日に10センチ、20センチと伸びるそうで、長さはすべて4メートル以上。一番長かったのは7メートル65センチで、太さは4・1センチだった。参加者は「繁殖力がすごい」と驚いていた。
アレチウリ駆除は三峰川の自然や歴史を後世に残すため、市民団体「三峰川みらい会議」が主導となって進めていたが、地域の取り組みとして広がり、丸山宏一副代表は「趣旨が浸透した。子供たちに遊んでもらえる三峰川を残すため、活動を続けていきたい」と話した。
アレチウリに覆われた植物は光合成が出来ずに枯れるなど生態系のバランスが崩れる。河川敷だけでなく、段丘崖、道路沿い、畑作地帯などにも繁茂し、見つけたら抜き取ることが重要という。 -
長谷の中尾橋が開通
伊那市長谷の三峰川に架かる中尾橋の開通式が28日、現地であった。地域に伝わる中尾歌舞伎の弁慶が地域の発展を願う口上を述べるなど中尾橋の完成を祝った。
中尾橋は国道152号と中尾区を結ぶ唯一の主要生活道路。1973年に建設された旧橋は幅員が狭く、自動車のすれ違いが出来ない上、通学路にもかかわらず歩道がなく、車道2車線化と歩道整備の必要性があった。04縲・8年度、旧橋の10メートル上流部に新しく橋を架け替えた。延長94メートル、幅員10メートル(片側歩道)。「弁慶橋」として親しまれるよう親柱に弁慶の石造物2体、欄干に中尾歌舞伎公演の様子などを写した写真パネル6枚を取り付けたのが特徴。旧橋撤去を含む事業費は3億6千万円(うち国庫補助1億9800万円)。
開通式で、小坂市長や中山晶計長谷総合支所長らは、台風で中尾橋が流されるなど災害と向き合った歴史を振り返り、地域の発展や交通便益に期待した。
長谷保育園児25人が元気いっぱいに踊りを見せたあと、地域住民らが渡り初めし、完成を喜び合った。橋上に、中尾歌舞伎の演目「御所桜堀川夜討弁慶上使の段」の主人公弁慶が登場し、式典に花を添えた。
旧橋は11月縲恬・N3月、撤去される。 -
琴伝流大正琴「虹彩」第28回上伊那地区交歓会
琴伝流大正琴上伊那地区指導者会「虹彩」の上伊那地区交歓会が27日、箕輪町の町文化センターであった。約50グループ・教室が出演し、練習の成果を披露した。
今回で28回目の同交歓会は、毎年1回、飯島町、駒ケ根市、伊那市、箕輪町で持ち回りで開いている。
それぞれそろいの衣装を着て、「大きな古時計」「異邦人」「人生いろいろ」など34曲を演奏。
最後に「故郷」を指導者たちが演奏し会場の参加者全員が合唱した。
また交歓会では20年継続者と80歳以上の門下生の表彰もあった。 -
長野県吹奏楽コンクール高校部門A編成中南信地区大会
伊那県民文化会館で27日、長野県吹奏楽コンクール高校部門A編成の中南信地区大会があった。南信の19校が出場し、県大会出場を目指し演奏した。
長野県吹奏楽コンクール高等部門は、楽団編成により、A(1校単独で50人まで。課題曲と自由曲演奏)、B(単独または複数校で30人まで。自由曲)、C(単独または複数校でA・Bに出場しない生徒で構成し人数制限なし。自由曲)の3部門がある。
A部門は東北信地区大会(15校)、中南信地区大会合わせて34校が出場。そのうち県大会へは各地区からそれぞれ9校が出場できる。
上伊那で出場したのは伊那北、伊那西、伊那弥生ケ丘、赤穂の4校で、弥生ケ丘と赤穂は県大会への出場を決めた。
大会結果は次の通り。
▽金賞(県大会出場)=松本深志、松本美須々ケ丘、松本蟻ケ崎、豊科、塩尻志学館▽銀賞(県大会出場)=松本県ケ丘、伊那弥生ケ丘、赤穂、下諏訪向陽▽銀賞(そのほか)=東海大学付属第三、飯田風越、松商学園、飯田、伊那北、諏訪清陵、諏訪二葉、下諏訪農業▽銅=木曽・木曽山林・木曽青峰、伊那西 -
【記者室】花火のごとく
花火は心躍る。祭り彩る盛夏の花火も、冬空に咲く恵比寿講花火も。花火は家の窓から眺めるものだったが、手筒花火を打ち揚げる「みのわ手筒会」との出会いで、間近で見る醍醐味を知った▼発足の年から取材させていただき、吹き上がる華に感動した。同時に地域に活力を-と願う会員の熱き思い、心意気を見せていただいた。打ち上げ花火も手筒花火も、わずか数秒に魂を込める。危険と隣り合わせなだけに、命を懸けた華。見る人の心を明るく照らし、潔く散る▼一瞬でもいい。花火のごとく人の心に明かりを届けることはできただろうか。感動なんて大それたものでなく、小さな小さな明かりでいい。そっと照らし、そして消える。そんな人生が送れたら幸せ。(村上裕子)
-
長谷の糸ぐるまが、市町村合併後、初めて高遠町の民話「狐の曼荼羅」に挑戦
長谷に伝わる民話を切り絵紙芝居にして、語り伝えてきた「糸ぐるま(久保田文子代表)」は、民話のテーマを伊那市内の他地区に広げ、初めて高遠町の民話を題材にした切り絵紙芝居「狐の曼荼羅」を製作。28日、この民話が伝わる高遠町西龍寺(清水俊一郎住職)で初上演した。
会場には夏休み中の小学生や門徒ら20人余が集まり、画面を見入り、日々努力、精進し、弥陀の世界に入った白狐の化身「お松」に思いを重ね、感動を共有した。
大型紙芝居9作目、13枚で構成する「狐の曼荼羅」は、今から約500年前、西龍寺にお松という、働き者で心優しいお手伝いさんがいた。長年一生懸命働いていたお松はある日「里に帰りたい」と暇ごいをした。最後のお勤めを済ませたお松は「お礼に」と1枚の絵を書き残して立ち去った。その後、住職は墓地で眠るように死んでいる白狐を見つけ、尻尾の先に墨がついているのを見て、ハタと「お松は白狐だったのか」と気づいた。白狐を手厚く葬った住職は、お松の残した絵をよく見ると、あちこちに毛がついていた。この狐は生死の境をさ迷っている間に、諸仏の悟りの境地である弥陀の世界を描いたものと伝えられ、今も大切に保存されている-というストーリー。
久保田さんは「寺に伝わる『狐の曼荼羅』を見せていただいた時は、感動で涙が止まらなかった。こんなすばらしい話を紙芝居にして、みんなに見てもらい、ふるさとを大切にする心が育めばと思った。これからも市内の民話を掘り起こし、伝えていきたい」と話す。
同寺の清水昭代さんは「寺の風情が伝わるすばらしい色彩の紙芝居に感動した。多くのみなさんに紙芝居を通じて民話『狐の曼荼羅』が知ってもらえればうれしい。『曼荼羅』もこの紙芝居も寺の宝」と感謝した。
また、久保田さんは「民話の本筋を変えず、いかに物語を膨らませるかに苦労した」とも。 -
町三区、ナイターで区民運動会
宮田村町三区の区民運動会は26日夜、中央グラウンドで開いた。区と分館の主催で800人にのぼる区民が参加。夕暮れを待って競技を開始し、・スナイター・スで競技を楽しんだ。
猛暑対策としてナイター方式を採用する同運動会も今年で18回目。前々回から隔年開催となった。
玉入れに綱引き、輪投げなど、誰もが出場できるように多彩な8種目を用意。班対抗で熱戦を繰り広げた。
ラストの精鋭ペアリレーまで息の抜けない展開に。声を枯らして声援にも力が入った。
優勝2班、2位が5班、3位は3班だったが、各地区ともに隣近所の結束が目立った。 -
駅前広場「輪苑」にあずまやを
宮田村のJR宮田駅周辺の住民有志でつくる「一輪の会」(小沢常明会長)は26日、整備を進める駅前広場「輪苑」に休憩所となるあずまやを建てようと地鎮祭を開いた。同会の手づくりで輪苑が開園して2年が経過。あずまやの設置は当初からの念願でもあり、今回も地域の幅広い協力で建設にこぎつけた。
新田区の後藤寛さんが、所有する山林からヒノキ材を提供。
棟りょうにはあずまやを何棟も建てた経験がある同区の小田切幸平さん、屋根ふきは中越区の久保田秀男さんに協力を仰ぎ、一輪の会メンバーが基礎から枠ぐみまで力をあわせて手づくりする。
広さは4畳半ほどで、10月の完成を予定。「輪苑はどんどん進化し、多くの人に親しんでもらえる広場となった。念願だったあずまやもみんなの手づくりで、立派に完成させたい」と小沢会長は話した。 -
東京・長野手話ダンス交流会
東京・長野手話ダンス交流会がこのほど、伊那市のJA上伊那本所であった。東京と地元の手話ダンスグループのメンバー約70人が参加し、日頃の練習の成果を発表しあった。
今回で9回目の同会は、上伊那の手話ダンスグループと東京の手話ダンスグループが親交を深めるもので、東京からは手話ダンスのグループ「アミカ」のメンバーらが、地元からは日本手話ダンス指導員の大槻一子さん(箕輪町)の教えている教室の生徒らが参加。
「年齢を問わず、手話ダンスの大好きな人たちが集まっている」と大槻さん。交流会では30代から80代まで、幅広い年齢層が、「今日の日はさよなら」「みかんの花咲く丘」など18曲を踊り、和気あいあいとしたひとときを楽しんだ。 -
上伊那バスケットボール技術講習会
上伊那バスケットボール協会は26日、上伊那バスケットボール技術講習会を伊那市の伊那中学校第2体育館で開いた。上伊那の高校の11チーム(男子5チーム、女子6チーム)約120人が参加し、山梨クィーンビーズバスケットボールクラブ(W1リーグ在籍)の選手たちの胸を借り、技術を学んだ。
30年以上前から続いている同講習会は、年1回講師として山梨クィーンビーズ(旧甲府クィーンビーズ)の選手と指導者を招き、年ごとにミニバスケットボールクラブ、中学生、高校生の技術指導を行なっている。
今年は高校生が対象で、インターハイ予選が終りメンバーを新たにした各高校のチームが、それぞれ山梨クィンビーズと5分間のゲームをした。
ゲーム後は山梨クィーンビーズの部長兼ゼネラルマネージャーの島立登志和さんが、高校生チームに「自分がボールを持ったらもっと攻める気持ちを持たないと」「残りが2、3分くらいになると一人ひとりにプレッシャーがかかってくる。もっとしゃべって5人になるための努力をする」など指導。
山梨クィーンビーズと試合をした高校生たちは「あたりが強い」「リバウンドを取られる」「ディフェンスが抜けない」などと同チームの技術に舌を巻き、「勉強になった」と話していた -
お陣屋行燈市盛大に
江戸の縁日を楽しむ飯島町の第15回お陣屋行燈市は26、27日、広小路で開催。真冬開催から初めて、夏開催になり、酷暑の中、しずしずと代官行列や大型時代劇「必殺仕事人」、行燈市俳句大会、獅子舞など多彩なイベントが繰り広げられ、お店も並んだ。行燈市80人衆などでつくる実行委員会主催(関連記事1面へ)
おなじみどんどろ獅子舞で幕開け、代官行列が練り歩き、行燈一座の大道芝居「必殺仕事人」も好評。2千円で21枚の1両木札に両替した来場者は、茶屋で冷たいかき氷を食べたり、ビールを飲み、おたなを冷やかしたりして、市の風情を楽しんだ。夕闇迫れば、一斉に大小百基の行燈に火が入り、幻想的な雰囲気を醸した。
27日の催しのタイムスケジュールは次の通り
▽午前10時開門、11時お陣屋太鼓、正午大型時代劇、午後1時、ブラスバンドなど音楽演奏、、午後2時、市場納め。 -
インターハイ(5)
女子100、200メートルバタフライで3年連続となる全国高校総体(8月17縲・0日・埼玉県川口市)に出場。高校3年間の集大成となるレースに臨む。新たなフォームが定着し手応えを感じている。「1、2年のときは悔しい思いだけが残った。目標達成のため、最後は気持ちで泳ぎたい」
フォームの改善は「体の伸び」を心掛け、速度に乗った泳ぎで体力消耗を減らす目的。昨夏以降、本格的に取り組んできた。25メートルの平均ストローク数は高校1年当時と比べ、7回から6回に減少。自己ベストは100メートル約1秒50、200メートル約5秒の短縮となった。
現在、長水路の100メートル1分3秒03、200メートル2分17秒23などや短水路の記録を含め計9つの県、県高校記録を保持。これらすべてを前大会以後、自分が持つ記録を更新、または新たに樹立してきた。1年間で大きく成長した成果だ。
「これまで達成できなかった両種目で決勝(予選上位8人)に残ることが目標。(小学5年から指導を受けるISC駒ヶ根スイミングクラブの)今井コーチに感謝の気持ちを込め、良い結果が出せれば。今年はまだ納得いくレースが出来ていない。本当に喜ぶのはインターハイに取っておきたい」
駒ヶ根市上赤須。祖父、父母、姉、弟との6人家族。赤穂中出身。17歳。 -
南ア食害対策シンポ
南アルプス地域で拡大しているニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は26日「南アルプス食害対策シンポジウム できることから始めよう! 南アルプスの貴重な高山植物保護に向けて」を南箕輪村の信州大農学部で開いた。一般、学生など約200人が集まり、専門家による講演を聴くなどして、シカの食害への理解を深めた。
講演は元千葉県立博物館副館長・大場達之さんの「植生から見た赤石山系の特質」、信州大名誉教授・土田勝義さんの「高山植生の復元と高山植物の保全」、信州大農学部准教授・泉山茂之さんの「南アルプスを越えるシカ」。いずれも研究に裏打ちされた説得力のある内容で、集まった聴衆は熱心に話に耳を傾けていた。
同協議会によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は県内でも数年前から急速に拡大し、仙丈ケ岳の馬の背付近の花畑でもシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害防止のため、8月7縲・日の3日間、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に初めて設置する。作業は一般から募ったボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。 -
『信州を楽しむ住まい』刊行
建設会社のフォレストコーポレーション(伊那市西春近)社長の小沢仁さんは『信州を楽しむ住まい 「工房信州の家づくりグループ」の提案』(川辺書林、A5判158ページ、税抜き1400円)=写真=を刊行した。自宅を建てたいが、どんな家が良いのか悩んでいる、という人たちに向け「信州を楽しむ豊かな暮らし」ができるよう、地域特性に応じた「信州らしい家」「信州の良さを実感できる家」を建てては竏窒ニ家造りのプロの立場からアドバイスしている。
「信州らしい暮らし」を住まいに取り入れる具体的な方法として(1)地元信州の木(2)自然素材(3)自然型通気工法(4)広がり空間の間取り竏窒イとした「工房信州の家」を提案。豊富な写真や図表を交えて詳しく紹介している。
小沢さんは文中で「経済成長を遂げる中で住宅業界がややもすると置き忘れてしまった感のある『こだわり』を、まずは作り手側が取り戻すべきだ」「家作りをお考えの方もぜひ『こだわりの家作り』を実践されることを願ってやみません」と結んでいる。 -
暴力追放美篶地区大会
第19回暴力追放・地域安全美篶地区大会が25日、伊那市の美篶きらめき館で開かれた。美篶各種団体協議会(春日純雄会長)主催。区内の住民など約150人が参加し「安全、安心を実感できる地域づくりの実現のために暴力追放、身近な犯罪の防止、交通事故防止の3点を確認し、実践する」などとする大会宣言を採択した。
伊那警察署の生活安全課長、刑事課長、交通課長が管内の情勢などについて報告し、続いて区長会、防犯協会女性部、青少年育成会、交通安全協会がそれぞれ決意表明をした。
大会は90年に地区内で暴力団による拳銃発砲事件が起きたことを契機に毎年開かれている。 -
土地利用計画審議会
国土利用計画法に基づき、今後10年間の土地利用の方向性について市が策定する「伊那市土地計画」の原案を審議するための伊那市土地利用計画審議会は25日、08年度第1回の会議を市役所で開いた。小坂樫男市長が飯島尚幸会長に計画案を諮問した。委員など約20人が出席。市が示した計画案の全3章のうち第1章「市土地利用に関する基本構想」について市担当者の説明を受けた。
計画案は『二つのアルプスに抱かれた自然共生都市』を実現するため、社会、経済情勢の状況変化に的確に対応した土地利用を総合的かつ計画的に行う」とする基本理念のもと、地域ごとの現状と課題、土地利用の方向などについて記述している。
審議会は全5回開催し、11月に答申の予定。計画は12月市議会の議決を経て策定される見通し。 -
美篶保育園安全祈願祭
伊那市の美篶中央、美篶東部の両保育園が統合して来年4月に発足する美篶保育園(仮称)の建設工事開始に先立って26日、安全祈願祭が美篶中県の建設用地で行われた。地権者、市、工事の関係者など約50人が出席し、祭壇に玉ぐしをささげるなどして工事の安全と施設の無事完成を祈願した。
新保育園は敷地面積約6620平方メートル。園舎は木造平屋建てで延べ床面積約1365平方メートル。定員は150人で、保育室6室、未満児保育室2室、リズム室などを備える。環境に配慮してペレットボイラーを導入し、室内暖房や床暖房、給湯などに利用する。事業費は約3億5280万円。
祈願祭に続いて行われた起工式で小坂樫男市長は「市では出生数は減っているが、入園者数は増えている。美篶の中心地にできる新保育園で素晴らしい子どもたちが育つよう応援していきたい」と述べた。 -
夏祭り 熱気舞う
駒ケ根市の夏祭り「KOMA夏!!第6話“JUST FINE”竏昼蘒P根は元気なんです竏秩vと「ゆかたまつり」が26日、中心商店街であった。熱気あふれるダンスパレードが市街を練り歩き、中学生バンドや駒ケ根太鼓の演奏など、さまざまな催しがあり、多くの人たちでにぎわいを見せた=写真。
午後6時にはダンスパレードがスタート。一般市民らでつくる17チームが参加し、テーマソング「GO OVER」に合わせて華麗な動きを披露。それぞれこの日のために準備してきた個性的な衣装を身にまとい、沿道の観客らの声援を受けながら汗を流した。
そのほかにも、中学生による屋台などが、訪れた人たちを楽しませた。 -
中央構造線サイクリング
伊那市高遠町から飯田市まで自転車で走る「第17回中央構造線サイクリング大会」が26、27日、開かれている。初日は高遠町から下伊那郡大鹿村までの45キロで、県内をはじめ、伊那市と友好提携を結ぶ新宿区、愛知県、福岡県などから小学生縲恃N配者の162人が参加した。
日本最大の断層、中央構造線に沿い、標高差680メートルの分杭峠、780メートルの地蔵峠を越えるコース。今回は土砂崩れ個所があったため、南信濃まで行かず、地蔵峠で折り返して大鹿村を回るコースに変更した。
速さは競わず、健脚向けで、参加者は中央・南アルプスに囲まれた景色を楽しみ、それぞれ自分のペースで走った。午前中から気温30度を超える暑さで、首にタオルをかけ、汗を流しながらゴールを目指した。
また、高遠領主・小坂市長から飛脚に「サイクリングを通じて地域が栄えるように」と記された親書が渡され、大鹿領、遠山領とつなぐ。
27日は127人が参加する予定。 -
西箕輪南・北保育園交流川遊び
伊那市の西箕輪南部保育園と北部保育園は25日、南箕輪村大泉所ダム上の大泉川の川原で年長児交流川遊びをした。園児はチューブ乗りや魚つかみなど歓声を上げて自然の中で元気に遊んだ。
同じ西箕輪小学校に入学するため2園で交流をしており、川遊びも毎年合同で実施。保護者も参加し、大自然の中ならではのダイナミックな遊びを楽しんでいる。
園児22人は、プールで練習を重ねたチューブ乗りに挑戦。川底の石にお尻が当たらないように少し技術を要する乗り方もなんとか上手にこなし、笑顔でお父さんや保育士の待つ下流へ。転覆のハプニングもあり、中には「もうやらない」と話す園児もいたが、多くは「楽しい」「もう1回やる」と順番待ちの列に並んでいた。
父親参観などで作った木の舟を川に浮かべ、勢いよく流れる舟をキャーキャーとはしゃぎながら追いかけたり、放したニジマスつかみをしたりと、水しぶきを上げて楽しんでいた。 -
小渋ダム湖面巡視体験
「森と湖に親しむ旬間(21-31日)」に合わせ、中川村大草の小渋湖周辺で26日、小渋ダム湖面巡視体験が行われた。天竜川ダム統合管理事務所などの主催。
家族や友だち同士がライフジャケットを着て、巡視ボートに乗り込み、約20分間のダム湖遊覧を楽しんだ=写真。
陸は厳しい暑さだったが、湖上は涼しい風が吹き、しぶきも上がり、涼味満点。参加者は下から見上げるダムの雄大さに驚き、エメラルド色の水面、周りの緑濃き山々の連なりに感嘆の声を上げた。 駒ケ根市から親子3人で参加した中村ゆかりさんは「湖上は涼しく、景色も良かった」。順君は「ダムが大きくて、びっくりした」と話していた。 -
マルコミ・コットンクラブ(竹中理恵子さん講師代表)
駒ケ根市すずらん通りのコットンショップ・マルコミ(小林好恵店主)が主宰するパッチワーク教室「マルコミ・コットンクラブ」は9月27、28日、駒ケ根市文化センター小ホールでクラブ結成25周年記念「パッチワークキルト展-リバティーに恋をして-」を開く。講師代表の竹中理恵子さん(宮田村)、講師の林和子さん(飯島町)、唐沢芳子さん(駒ケ根市)、宮沢公子さん(駒ケ根市)の4人にグループ顧問の下島みねさん(駒ケ根市)も加わり、5年振りの記念展に向けて、内容を検討している。
同グループは25年前、パッチワーク界をリードする東京の古矢美智子さんから直接指導を受けた竹中さんを講師に、本町にあったマルコミの旧店舗でスタート。竹中さんは古矢さんから繊細できれい、正確なパッチワークの技術を習得し、講師の資格を得て、月1回3教室で指導。店舗を現在地に移転してから、生徒数が増えたため、熱心でセンスのよい生徒の中から、古矢さんの推薦で新たに3人の講師が誕生。竹中さんを加え4人が交替で月1回、12教室を受持ち、生徒数は68人の大所帯に膨れ上がった。60代を中心に30代から80代と年齢幅は広い。
「リバティーに恋して」をテーマに開く同展では、全員がリバティープリントタナローンをふんだんに使用したビクトリア、アールヌーボー、オリエンタル風の作品を製作。120センチ四方の大作が68枚ずらりと並ぶとあって、見ごたえ十分。
「リバティー」とは針仕事をする女性なら1度は憧れる、イギリスの最も華やかで豊かなビクトリア時代に生れ、布に対するこだわりが百年以上経た今もますます、世界中の人々を魅了している。
ほかに、50センチ四方の作品48枚をつないだハワイアン調のキルト「フレンドシップ」も展示する。
パッチワーク歴30年の竹中さんは「単純な図形から複雑な造形美まで、奥が深い」。宮沢さんは「色々な布を使い、さまざまな作品ができる。色の組み合せにより、同じ布を使っても全く別な作品ができる」と、パッチワークの魅力を。
唐沢さんは「手を掛ければ掛けただけ、すばらしい作品ができる」。林さんは「物作りが好き、針と糸さえあれば、どこでもできる」。最年長の下島さんは「パッチワークは元気のもと、長生きの秘訣」とそれぞれ、パッチワークの楽しさを話した(大口国江)
かこみで
パッチワーク・キルト展
日時・27日午前10時縲恁゚後8時、28日午前9時縲恁゚後6時。
場所・駒ケ根文化センター小ホール。
入場無料。
詳細・コットンショップ・マルコミ(TEL83・2553) -
消防団協力事業所に3社
宮田村は24日、初の消防団協力事業所として平沢製作所、カトー、ティービーエムの3社を認定した。人員確保が課題の消防団だが、地元企業に理解を広げ団活動の活性化を図るのがねらい。従業員の入団促進などさらに支援を強化してもらい、地域防災体制の充実を図る。
消防庁が推進している制度で、村は本年度新たに導入。従業員が消防団に複数入っているなど、協力体制が認められた事業所を認定する。
この日は、協力事業所であることを示す表示証を村役場で交付し、清水靖夫村長が平沢製作所の平岩弘幸総務部長、カトーの加藤英明専務、ティビーエムの唐澤敏治副社長にそれぞれ手渡した。
「消防団の機能充実には地元事業所の協力が欠かせない。地域を守るために一層の協力を」と清水村長。
平沢成己団長も「団員確保は悩みのたね。有事には団員は出動せねばならず、ぜひ企業の皆さんに理解と支援をしてほしい」と話した。