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【NPO「トンボ谷の山育て村」会長 石原信行さん】
「人間は自然の力を借りて生きていることを自覚するべき。ここでは生きる上での基本が確認できる」
ずっと暮らしてきた名古屋市から今年4月に伊那市新山の山林に移り住み、都会の人や子どもたちとともに山の良さを実感できる場所にしようと「トンボ谷の山育て村」を立ち上げた。
名古屋市の職員だった2年前、KOA森林塾の通年コースを受講し、山についての基礎知識を学んだ。
「森林の素晴らしさを実感し、それまで漠然と考えていただけだった田舎暮らしに具体的で明確なビジョンが見えてきた。せっかく暮らすなら田んぼや畑の中ではなく、山林にしようと竏秩v
いくつかの候補地の中から、山の様子が気に入った新山に決め、約6600平方メートルの山林を購入した。昨年5月、山林内の一部を造成し、夢だったログハウスの建築に着手。専門業者の手を借りつつ、協力を買って出た友人らとともに家造りに汗を流した。
今年定年を3年余して57歳で退職。山での暮らしを始めた。
「住むならログハウスと思っていた。壁に木の地肌が見えている風情がいい。木材は飯田産の遠山杉を使っている。今年4月に住み始めたが、最高に快適。夏になっても涼しく、名古屋の暑さとは比べるべくもない。冬も暖かいというが、これは未経験だからまだ分かりませんね」
特に気に入っているのは、こだわって手造りしたという五右衛門風呂。
「下からゆっくりと温かみが伝わってきて何とも言えないほどいい気分です」
水は深さ40メートルの井戸からくみ上げている。家にはテレビもない。 「不便な生活に見えるかもしれないが、これこそ心豊かに生きる暮らしというものじゃないかな」
◇ ◇
「トンボ谷の山育て村」は山林での生活を楽しむ場だ。
「田舎での暮らしを通じて、何か社会に貢献できることがあるのではないかと考えた。機能性優先の都会に暮らす人たちに、もっと自然の良さを理解してもらい、自然の流れの中での生活リズムを体験してもらえたら竏秩Bそんな人たちが気軽に来られるスペースを提供したい」
訪れた人たちを泊めるゲストハウスはまだ建築中だが、年内には完成させたいという。
購入した山林は以前カラマツを植林した人工林だったが、伐採された後に広葉樹などが自生し、現在は自然の雑木林になりつつある。
「だが、このまま放っておくとボウボウの山になってしまう。日本の里山は、手を入れてつくる自然ともいうべき存在。ここはほんの小さなエリアではあるが、頑張ってそんな山にしていきたい」
(白鳥文男) -
大芝高原まつり ポスター図案など入賞者表彰
南箕輪村の「第23回大芝高原まつり」をPRするポスター図案などの入賞者表彰式が18日夕、村役場で行われた。祭りの実行委員会が選定した最優秀賞3点、優秀賞4点、佳作10点の作者、南箕輪中学校の生徒17人が訪れ、実行委員長の唐木一直村長から賞状を受け取った。
図案は同中のわくわくクラブ美術部の31人が一人1作品ずつ応募。6月中旬、実行委員会の副委員長、顧問、事務局ら11人が審査員となり、祭りのポスター、うちわ、パンフレットの図案となる最優秀賞3点など入賞作品を決めた。
表彰式で美術部顧問の辻やよい教諭は「中学生の図案を採用してくれる南箕輪村に感謝してほしい」とあいさつ。美術部の倉田愛実部長は「部員が今まで頑張って描いてきたものなので、表彰していただけてうれしい」と話した。 -
南箕輪村消防団 水難救助訓練
南箕輪村消防団(松沢武夫団長)は19日、大芝公園村民プールで08年度水難救助訓練を実施した。村消防団員、赤十字奉仕団委員ら約80人が参加。伊那消防署員を講師に招き、心肺蘇生法などの救助方法を学んだ。
訓練は水難事故が増えるこの時季に合わせて開いている恒例。心肺蘇生法のほか、AED(自動体外式除細動器の操作方法、浮き輪などを使った救助訓練で、有事の際の対処方法を勉強した。
浮き輪などを使った救助で、消防署員は「しがみつかれないよう、救助者の前からではなく後に回って救助を」と話した。また、本年は衣服を着たままの団員が救助者役となり、実際の救助を想定して訓練を行った。
##(写真たてよこ)
救助者に浮き輪を投げる団員 -
駒ケ根高原美術館で伊那市出身の板絵画、絵本作家・有賀忍さんの個展
彫った板に色彩を施した「板絵」を多く手がけ、絵本作家としても活躍している伊那市出身の有賀忍さん(62)=東京都=の個展「童心の風景竏瀦モヘ星・母は花竏秩vが19日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で始まった=写真。幻想的で遊び心あふれる作品120点以上が、訪れた人の目を楽しませている。
有賀さんが板絵を制作し始めたのは30年以上前。版画の版木にヒントを得て、そこにアクリルで色彩を施すようになったのがきっかけで、彫りを施した板にさまざまな色を何度も塗り重ねることで、独特で神秘的な世界を表現している。
絵のテーマには父親と子どもが戯れている様子を描いたものが多く、有賀さんは「今の時代、父親の存在が薄くなっている中、子どもよりも夢中になっているお父さんを描き、そこから『子どもと一緒にいることが一番幸せなんだ』というメッセージを伝えたかった」と話す。
そのほかにも世界の民話をテーマとした板絵や有賀さんが手がけた絵本の原画やアニメーションの原画なども展示している。
8月31日まで(会期中は無休)。開館時間は午前9時縲恁゚後5時半。入館料は大人千円、大高性800円、小中学生500円(毎週土曜は小中学生無料。
問い合わせは駒ケ根高原美術館(TEL83・5100)へ。 -
第16回駒ケ根市小学生相撲大会で小学生力士らが練習の成果を競い合う
第16回駒ケ根市小学生相撲大会が19日、同市駒ケ根高原切石公園の土俵であった。市内の小学生力士約360人が出場し、優勝を目指して土俵の上でぶつかり合った。
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おすすめ絵本リスト「絵本だいすき!」620冊配本
心豊かな育ち願い伊那市の保育園で読み聞かせ充実子どもたちに良い絵本と読み聞かせの楽しさを毎日味わってほしい-と願い、伊那市の保育士でつくる市保育園読み聞かせ推進委員会(小坂澄江委員長)は、初の取り組みで年齢別に選定したおすすめ絵本リスト「絵本だいすき!」の全620冊を購入し、巡回用の16キットに分けて園に配本する。18日、美篶公民館で開いた委員会で、第1回対象の16園にキットを配った。
委員会は充実した読み聞かせを研究するため06年秋に発足。市内保育園から各1人、26人の委員で構成する。
園ごとに購入する絵本の蔵書数は各園でばらつきがある。これまで明確な図書費の予算もなかったことなどから、委員会がおすすめ絵本の配本を検討。07年度の1年間かけて物語絵本、科学絵本、赤ちゃん絵本、ナンセンス絵本の4分野を意識し、絵や文の構成がしっかりして温かみがある、集団で見ることで楽しさが増す-などの基準で選んだ。
絵本や本棚など約80万円で市予算で購入。痛みを防ぐブックコートをし、年齢別の見分けシールも張った。
年齢別の40冊余を1キットとして16キットを1カ月ずつ配本。約2年間で全園に回す。毎日の読み聞かせに利用するほか、家庭にも広がるよう保護者に紹介する機会も設ける。
アドバイザーの春日由美子さんは、「ゲーム、テレビ世代で、耳で生の声を聞き理解することが少なくなっている。心の発達、コミュニケーション能力を育てるため、読み聞かせに力を入れ、子どもに本を楽しんでほしい」と話した。 -
アレチウリ駆除インストラクター養成講座
「三峰川みらい計画」の実現と、環境にやさしい地域づくりを目指して活動する市民団体「三峰川みらい会議」(織井秀夫代表)は18日、アレチウリ駆除インストラクター養成講座を伊那市で開いた。27日の県流域アレチウリ駆除一斉行動日に合わせ、同会議も参画して実施する「第10回アレチウリ駆除大作戦」の参加者に前もってアレチウリについての理解を深めてもらう狙い。
指導に当たったのは織井代表と、同会議クリーン作戦チーム代表の丸山宏一さん。伊那市浄水管理センターの室内でアレチウリの生態などについて講義した後、天竜川・三峰川合流点近くの河川敷で実地講習をした。丸山さんは「アレチウリは1本1本を根こそぎ抜き取る方法でしか駆除できない。人手がかかるので、たくさんの人の協力がぜひ必要」と参加者に訴えた。
織井代表は「講座は今年で10回目。その間の修了者は延べ百数十人になる。彼らがそれぞれの地域で駆除活動に当たってくれているおかげで、この辺のアレチウリはかなり減ってきた」と話した。
修了者には認定証と特製の「インストラクター」バッジが贈られた。 -
『伊那路』総目録発刊
郷土研究誌『伊那路』を発行する上伊那郷土研究会(伊藤一夫会長)は過去の掲載文などの検索に役立ててもらおうと18日、同誌の総目録第2巻を発刊した。月1回発行の『伊那路』の396縲・14号(90年1月縲・8年3月)に掲載されたすべての論文、紀行、短歌などの表題を「巻号別」「執筆者別」と、歴史、民俗、文学などの「分類別」に整理した。第1巻に比べ「分類別」の項目を44縲・9に増やすなど、検索のしやすさに配慮した。
『伊那路』は57年創刊。総目録第1巻は同誌の400号記念事業として91年に発刊されて好評を得ている。号が重なるにつれ、総目録の続編を希望する声が高まったことから、創刊50周年と600号発行の節目の年に当たる07年、記念事業として第2巻の発刊を決めた。12月に作業に取り掛かり、慎重に調査、編集作業を進めてようやく発刊にこぎつけた。
伊藤会長は「資料として使いやすくなるよう、神経を使った。苦労したが、分かりやすいものに仕上げることができた。さまざまな分野の研究に活用してもらえればうれしい」と話している。
B5判、189ページ。300部印刷し、会員や希望者に1冊3千円で販売する。問い合わせ、申し込みは伊藤会長(ファクス78・6719)へ。 -
祇園ばやし屋台が巡行
350年の伝統を誇る宮田村津島神社祇園祭宵祭りは19日開き、祇園ばやしの屋台が市街地を巡行。伊那谷に本格的な夏の訪れを告げた。
氏子の子どもたちが屋台を引っ張り、浴衣姿の女の子たちが手踊りを披露。
小学生から高校生も参加する宮田祇園囃子保存会が笛や太鼓で、涼しげな音色を響かせた。
日中は突き刺すような暑さとなったが、沿道には数多くの見物客が詰めかけ、勇壮なあばれ神輿とはまた違った雰囲気で祭り気分を味わっていた。 -
シニアあぐりスクール開校
JA上伊那の08年度シニアあぐりスクールが19日、南箕輪村のJAファーム竜西店で開校した。農業に関心のある31人が参加し、来年1月まで全6回で土づくりや野菜栽培などを学ぶ。
家庭菜園から定年帰農を目指す人まで、農業に関心を深め、農業に携わってみようと思う人を対象に開校し3年目。今年の参加者は40歳代から70歳代で平均60歳。
開校式で宮島紀義営農部長は、「大事な食生活を安全に守ってもらうことを大前提にスクールで頑張ってほしい」とあいさつした。
講義では、JA上伊那支所別の扱い農産物販売品数量実績、全国の主要野菜の作付け面積、農業の役割と機能など上伊那農業の概要や農業を取り巻く情勢について、また第1回テーマで「病害虫防除と農薬知識」を学んだ。村内の野菜ほ場と果樹園も見学した。 -
津島神社で平成の大改修が完了、竣工奉告祭
1年半にも及んだ宮田村津島神社の改修事業が全て完了し19日、竣工奉告祭が開かれた。社殿の屋根ふきかえに始まり、大提灯、のぼり旗などの新調、参道石段の改修まで事業は多岐に及んだが、地域の絶大な協力で落成。関係者約60人が集まり、・ス平成の大改修・スが無事終了したことを祝った。
築110年ほどが経過した社殿。1934(昭和9)年以来の大改修で、氏子総代経験者や区長らで改修委員会を組織して事業を進めてきた。
氏子や地元企業からよせられた寄付は2千万円にものぼり、老朽化が目立った社殿以外の各種設備にも手を入れた。
「氏子の皆さんの協力あってこそ、この日を迎えられた」と改修委員会の幹事長を務めた長矢好幸さんも感慨深げ。
奉告祭では、新調した直径1・2メートル、高さ3・2メートルに達する大提灯や拝殿幕などを掲げてお披露目した。
保科充会長は「津島神社は地域の拠り所。長年の懸案だった改修もでき、今後も気持ちをひとつに大切にしていきたい」と話した。
この日は、あばれ神輿で有名な同神社祇園祭宵祭りにあたり、新装なった社殿一帯で伝統の祭りが繰り広げられた。 -
あばれ神輿勇壮に
みこしを境内石段から投げ落とし破壊することなどから・ス天下の奇祭・スと呼ばれる宮田村津島神社祇園祭宵祭りは19日、中心商店街一帯で開いた。名物のあばれ神輿が練り歩き、埋め尽くした観客も巻き込み熱気に満ちた。
「奉仕者」と呼ばれる男衆が、5時間余りに渡って勇壮に担ぐあばれ神輿。石段から豪快に何度も何度も投げ落とす「打ち壊し」で最高潮を迎えた。
原形をとどめないまでに、みこしを粉砕。破片は屋根にあげると厄除けになるとされ、見物客も一緒に奪い合う光景がみられた。 -
夏まつりに竜が舞う
宮田村町三区は、20日のみやだ夏まつりで竜の舞を披露する。6月から練習を積み、本番では勇壮に舞い踊る。
今年で18回目を迎える夏まつりだが、2回目から参加。当時の区役員が小田切川で暴れたという竜の伝説をモチーフに編み出し、子どもたちの踊りで鎮めるというストーリーで本番も展開する。
4回に渡った練習も意気盛ん。本番では町三区の心意気をみせようと、準備万端だ。 -
まつりを前に駅前の環境美化
宮田村ボランティア連絡協議会は19日の祇園祭、20日のみやだ夏まつりを前に、JR宮田駅周辺の美化活動を行った。駅前広場「輪苑」を管理する一輪の会と合同で実施し、約50人が汗を流した。
「まつりの時に多くの人が利用する村の玄関口をきれいにしよう」と、毎年この時期に行うボランティア。
草刈りやごみ拾いなどで、2トントラック2台分を回収した。 -
南箕輪 保育料引き下げを答申
南箕輪村保育料審議委員会(北條明委員長、11人)は18日、唐木一直村長に対し、階層区分2縲・の保育料引き下げなどについて答申した。改定により、村保育料は上伊那他市町村の中で、一部階級を除き「最も低い部類」となった。適用は8月1日から。
子育てに力を入れる村は、同委員会に他市町村と比べて低所得者階層の保育料が割高となっている現状の見直しを要望。これに対し、委員会は階層区分2縲・の保育料を平均16%、価格幅では700縲・400円の引き下げとした。村の保育料引き下げは4年連続となった。
答申ではこのほか、同時期にわが子3人以上が保育園に通っている家庭については、3人目以降の保育料を無料とした。また、委員会では、年々増加傾向にある保育料未納について、未納保育料徴収対策の確立を強く要望した。
唐木村長に答申する北條委員長 -
旧井沢家住宅で伊那部宿にゆかりの俳句鑑賞と講演会
伊那市西町区の旧井沢家住宅(市有形文化財)を管理・運営する「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)などは18日から、「伊那部宿に集う近代の俳人たち」をテーマに、伊那部宿に関わりの深い俳諧結社の句集などを旧井沢家住宅で展示している。21日には講演会もある。
展示品は、狐島に生まれた馬場凌冬(1842縲・902年)が結成した俳諧結社の春日神社奉額原本。1902年に伊那市西町の春日神社に俳額奉納を計画し俳句を募集。上伊那全域、一部諏訪と飯田から3886句集まった中から選んだ句など388句の額の下書き原稿で西町区が所有している。
1902年に西町の俳人で結成した俳諧結社「観月社」の初代社長だった伊那部宿の根津半嶺(1846縲・939年)の俳句集や、観月社などの句集、春日神社境内にある根津半嶺の句碑の拓本などがある。
また、伊那部宿を考える会の会員、酒井昌好さんが伊那部宿を詠んだ俳句も展示した。
田中会長は、「明治から昭和にかけて伊那部宿や近隣で活躍した俳諧結社があり、多くの人が俳句を詠んでいたことを知ってほしい」と話している。
21日の講演は、横山みづほ(俳号)本名よね子さんが「父・花笑の思い出」、郷土史研究家の竹入弘元さんが「近代伊那部宿の文学熱について」を話す。午前10時から。
展示は21日まで。午前9時縲恁゚後5時(最終日午後3時)。21日のみ入場無料。 -
長野県A・コープが老人保健施設すずたけに車いす寄贈
長野県A・コープは18日、地域貢献キャンペーン企画「車いすを寄贈しよう」で、県下全35店に設置した募金箱に利用者から寄せらた善意で、伊那市美篶の富士見高原病院老人保健施設すずたけに車いす1台を贈った。今年の寄贈は車いす4台で県内の病院や老人ホームなど4施設に贈る。
A・コープは今年で12周年。車いす寄贈の活動は02年度からで7年目。07年度までに18台を寄贈している。
春の誕生祭で店舗のサービスカウンターなどに募金箱を設置。今年は3月7日から4月13日までの期間で募金額は21万4140円になった。例年寄贈は車いす3台だったが、今年は募金額が多く1台多い4台になった。
長野県A・コープ経営委員会委員の宮下勝義JA上伊那組合長は、「地域のために貢献できることを積極的にやりたい。皆様の生活、健康のお役に立てたらうれしい」と、長野県A・コープのロゴ入り車いすを贈った。
すずたけの上島麻紀子施設長は、「車いすは入所者にも通所者にも、いくつあっても非常に助かる。一般の方の小さな善意の固まりでいただいたことに感動している」と感謝した。 -
ツルニンジンを特産品に 長谷非持山
伊那市長谷非持山区の農家を中心に組織する非持山ツルニンジン研究会(北原利保会長、74人)は本年度、ツルニンジンの特産品開発に取り組む。遊休荒廃地を利用してツルニンジンを栽培し、地域の活性化に結びつける。
00年、地域おこしとして区内の里山に生えているツルニンジンの栽培を開始。区内から畑17アールを借り、収穫したツルニンジンや苗を長谷の「南アルプスふるさと祭り」で販売してきた。
ツルニンジンは苗を植えてから収穫するまでに3年ほどかかるため、栽培面積を増やし、ゆくゆくは地元の宿泊施設やレストランなどで提供できたらと構想を練る。
本年度は県の元気づくり支援金を受け、農場整備や特産品開発、健康づくり教室の開催などを計画。
特産品開発は、女性会員を中心に、天ぷらにしたり、たたきごぼうのように調理したりして方向を探る。年度中に1品は生み出す考えで、食による体質改善にもつなげる。
健康づくり教室は、地域食材を生かし、手打ちそばなど住民が持つ技を次世代に引き継ぐ。
8月には面積15アールに苗を植える予定。
北原会長(65)は「年々、遊休荒廃地は増える一方。農地を守り、住民が交流を深めながら地域の活性化に結びつけたい」と話した。
◆ツルニンジン 山ろくなどに生えるつる性の多年草。抗がん作用、滋養強壮、疲労回復など薬効があるといわれる。つるや葉はせんじて飲んだり、ふろに入れたりと活用できるそうだ。根が朝鮮人参に似て太く、茎がつるになることから、この名がつく。 -
園児向け ごみ分別の出前講座
伊那市の長谷保育園で18日、ごみ分別についての出前講座があった。園児向けは初めてで、市職員が紙芝居やクイズを交えながら分かりやすくごみを分別することを呼びかけた。
園内では「燃えるごみ」「燃えないごみ」「プラスチック」の3種類のごみ箱があるものの、園児は気なしに捨ててしまうことから自分で判断できるように、また保育士も責任を持った分別ができるように学習しようと市職員が出向く出前講座を活用した。
全園児48人を前に、生活環境課の職員2人が「プラスチックはきちんと分ければ、新しいものに使える。きれいに洗って出してくださいね」と呼びかけると、「はーい」と元気よく答えた。
また、ストローや牛乳パックなどを出し、園児たちにどのごみ箱に入れるか、ごみ箱前に集まってもらったり、園児から「輪ゴムはどこ」「机は」など質問もあり、関心を示していた。 -
新・イーナちゃんお披露目
伊那市は18日、市のイメージキャラクター「イーナちゃん」が身にまとう花をツツジからサクラに替えた新バージョンの着ぐるみを市役所で報道関係者に公開した。
市町村合併後の07年12月に新・伊那市の花がサクラに決まったため、イーナちゃんも衣替えを図ることになった。花のほかにデザイン上の変更はない。着ぐるみは2体製作予定で、もう1体も7月中に完成する。
市は新・イーナちゃんを市の行事やイベントなどに積極的に登場させ、市のイメージアップに生かしていきたいとしている。ツツジバージョンのイーナちゃんも新・イーナちゃんの家族としてこれまで同様、活躍してもらうという。
イーナちゃんは伊那市の頭文字のIを水滴にたとえた・ス妖精・ス。水によって植物が生長するように、市が発展していってほしい竏窒ニの願いが込められている。
市民への初披露は20日のドリームベースボール(県営伊那球場)の抽選会の予定。 -
伊那ライオンズクラブ新体制発足
伊那ライオンズクラブは18日、第46代となる吉沢文男新会長(南信美装伊那社長)の下で7月1日に発足した08年度の新体制を発表した。会長スローガンは「原点を大切に未来につなげる奉仕」。吉沢会長は「仲間との連携を大切にし、クラブの原点を守って、50周年に向かって魅力ある運営に努め、地域社会に貢献したい」としている。
08年度事業として、フィリピンの貧困層への支援、知的障害者とのクリスマス会開催、ガールスカウトへの助成などの奉仕活動のほか、公開講演会などを行う。
主な役員は次の皆さん。
▽会長=吉沢文男▽直前会長=斉藤喜啓▽第1副会長=花輪康一▽第2副会長=川上健夫▽第3副会長=高沢勝▽幹事=宮原徹▽会計=竹村市衛▽ライオンテーマー=入戸修二▽テールツイスター=赤羽寛▽副幹事=鈴木雅夫▽副会計=天野正春▽副ライオンテーマー=原広典▽副テールツイスター=三沢秀一▽会員理事=宮下久▽監査委員=新井良顕、織井常和 -
祇園祭本祭で今年も長持ち披露、女子高校生3人も華添えて
宮田村町二区の有志らでつくる「長持ち保存会」は今年も、20日の津島神社祇園祭本祭で奉納する。地元の女子高校生3人が、長持ちと一緒に氏子地域を練り歩く花笠踊りに初参加。あばれ神輿が勇壮な前日の宵祭りとは、またひと味違った趣きで伝統の祭りを盛りあげる。
保存会が発足して21年。独特の長持ち唄にあわせ、隊列を組んだ練り歩きで本祭りの名物として定着する。。
「発足時のメンバーがほとんど残ってやっている」と山浦正弘会長。平均年齢は65歳以上と熟し、後継者の悩みも抱えるが、メンバー全員が祭りを楽しみに練習を続ける。
近年は県看護大学(駒ケ根市)の学生が花笠踊りに参加していたが、今年は赤穂高校2年の多田井優海さん(16)=町二区=、小池美里さん(17)=駒ケ根市=、中平詩乃さん(16)=伊那市=が協力し、華を添える。
17日夜は総仕上げの練習があり、本番に向けて意気もあがった。 -
公民館太鼓教室、まつり出演へ
宮田村公民館太鼓教室は17日夜、9回に渡った全日程を終了。19日の祇園祭宵祭りと、20日のみやだ夏まつりへの出演が決まっており、本番前の最後の練習に熱が入った。
保育園児5人、小学生と保護者各3人の計11人が参加した今年度の教室。
幼い子どもたちが多かったが、病欠以外は皆勤する熱心ぶりで、太鼓の楽しさにふれてきた。
「小さい子たちは覚えるのが大変だったと思うが、よくやった」と指導した宮田太鼓の北原健一さん。
2曲を習得し、祭り当日もみんなで出演することになった。
最後の練習も力強く。「ドン、ドン、ドン」と元気に晴れの舞台を迎える。 -
祇園祭を全世界に発信、日福大がインターネットで生中継
宮田村津島神社祇園祭宵祭り(19日)の模様を今年も、日本福祉大学=愛知県=の学生がインターネットを駆使して生中継する。カメラ7台体制で午後4時から番組開始。10時ころのあばれ神輿・ス破壊・スまで余すことなく、全世界に伝える。
同大学が宮田村の情報発信事業を手がけて10年目。毎年学生たちの手で祇園祭が生中継されるが、今年も情報社会科学部、健康科学部の学生16人が制作する。
昨年度の中継終了後から構想をあたため、当日の中継内では昨年度の祇園祭を未公開映像交えながら流したり、村の名所観光地や名物丼などを紹介するコーナーも。
祭り好きで昨年から中継に加わったリーダーの平岡歩己さん(21)=情報社会科学部3年=は「中継を通じて、宮田村のことをより多くの人に知ってもらえれば」と話した。 -
みのわ祭り実行委員会
今月26日のみのわ祭りを前に、15日夜、最後のみのわ祭り実行委員会が箕輪町役場あった。事務局からイベント、出店、協賛金などの最終報告があった。
各種イベントには74団体2737人が参加し、前年の69団体2383人を上回った。また出店も41店舗と前年の36店舗を上回った。
午後2時30分に始まる開幕式はテープカットに代わり、一般公募から選ばれた町内15区の代表者15人が祭り開幕の合図となる花火点火のスイッチを押す。町内15区のグラウンドなどで花火が上がり、町民に祭りの開幕を知らせる。続くオープニングパレードは、鼓笛隊、子どもみこし、長持ちが会場を行進する。
ステージは国道153線バイパスの北(松島交差点)と南(箕輪町交番入口交差点)に2カ所設け、並行してイベントが進行。「自由な表現の場」として飛び入り参加もできる。バイパス北側では「みのわ御棒サ!」(丸太引きレース、午後3時縲・、「みのわ太鼓保存会」(太鼓演奏、午後6時15分ころ縲・が、南側では「活進術峰丈流護身武道」(演舞の披露など、午後2時40分縲・、「コカリナサークルあかね」(コカリナの演奏、午後3時縲・、「ESCOLA ALGODAO DOCE」(ブラジルの伝統的な踊り、午後3時20分縲・、「箕輪中部小2年1組」(手作り太鼓の演奏、午後4時半縲怐E午後5時10分縲・、「箕輪進修高校軽音部」(音楽演奏)が出演。
踊りは「動員のお祭り」との声から参加を区の自主性にゆだねたものの約2千人が参加。ワクワクダンシング(午後3時40分縲・、箕輪天竜音頭民謡流し(午後5時20分縲・。
みこしのスタートは午後6時15分からで、終了はそれぞれの団体の自主性にゆだねる(最終午後8時)。
また昨年まで商工会役員が中心となって事業者を回り集金していた花火の協賛金だが、今年は個別訪問をやめて納付書とお願い文章を送る形をとった。「任意」による集金にこだわった今回の形に、「本当に集まるのだろうか」と懸念の声もあったが約575万円(前年約755万円)が集まった。企業だけでなく個人からの協賛も多かった。
打上げ花火は番場原第2グラウンドで午後7時40分から打上げ開始。今年はアナウンスをはさまずに次々と花火を打ち上げていく方式に変更。煙火店3社がそれぞれテーマを設け、花火を打上げる。
また、みのわ天竜公園での手筒花火(午後8時20分縲・は一般公募から選ばれた2人が点火式で点火する。 -
箕輪西小学校でカレー会
箕輪西小学校はこのほど、「カレー会」を箕輪町の萱野高原で開いた。全校児童が参加し、4月に植えたジャガイモを使いカレーを作って食べた。
全校児童で自分たちの住んでいる場所や学校を高原から眺めてもらおうと、例年のながた荘での飯ごう炊さんの代わりに企画。3縲・年生のキャンプに1、2年生が合流し、縦割りグループの青空班ごと飯ごうで米をたき、カレーやサラダを作った。
炊事場では野菜を切ったり皮をむいたり、「こういうの片付けて」と何をすればいいのかと見ている年少児童に年長児童の声。
かまどではうちわであおって火を起こし、鍋や飯ごうの様子を見守った。
児童たちは食事を作る間にもトカゲやオオムラサキを見つけ目を輝かせたりと自然に親しんでいた。 -
甲斐駒ケ岳で男性滑落
18日午後1時30分すぎ、滋賀県長浜市の女性から、南アルプスの甲斐駒ケ岳の登山道で夫(56)が滑落したと伊那署に携帯電話で通報があった。南ア北部遭難対策協と同署が救助に向かった。
同署によると、現場はガスで視界が悪いが、助けを求める男性の声が確認できたという。 -
大芝高原音頭振付講習会 まつりに向けはじまる
南箕輪村の「大芝高原まつり」実行委員会・おまつりパレード委員会は15日夜、南箕輪小学校体育館で大芝高原音頭Newヴァージョンの振付講習会を始めた。集まった地域住民約30人は8月23日の祭りに向け、同音頭の振り付けを一つひとつ覚えていった。
2年前から祭りテーマソングとなった村独自の「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の振り付けを覚えてもらう目的。初日のこの日、講習会には、昨年すでに踊った経験のある参加者もおり、1年ぶりに体を動かしながら思い出していた。
講習会は全3回で29日と8月5日もある。時間はいずれも午後7時30分からで、29日の会場は南箕輪中学校体育館となる。参加希望者は当日受付。踊れる服装でタオル、舞竹(持っている人)を持参すること。
大芝高原まつり・おまつりパレードの参加などについては、大芝高原まつり実行委員会事務局(TEL72・2104、内線153)へ。
「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の振り付けを覚える参加者たち -
南箕輪「南部小祭り」 販売体験を楽しむ
南箕輪村の南部小学校(日岐博子校長、児童185人)は16日、商品の販売などを体験する「南部小祭り」を開き、児童たちが交流を深めた。1縲・年生それぞれが企画した、紙粘土で作った果物の店、手作りのしおりなどが当たるくじ引きなどの出店が校内に並び、にぎわった。
学級の連帯感を高めるための恒例。児童会が発行した・スおもちゃ・スの紙幣を一人あたり3千円配り、各教室などに設けた100円ショップ、お化け屋敷、雑貨屋などで買い物を楽しんだり、大きな声で「いらっしゃいませ」と呼び込みに精を出したりした。
5年生はくじ引きのほか、ゴム鉄砲の射的や紙飛行機を飛ばすゲームなどを計画。企画は好評で、他の学年からも注目を集めた。男子児童の一人は「買い物もいっぱいしたけど、声を出しすぎて疲れちゃった」と呼び込みに力が入っていた。
紙粘土で作った果物などを販売した1年生 -
伊那技専校学生 技能検定受検に取り組む
南箕輪村にある県伊那技術専門校(遠藤昌之校長)のメカトロニクス科1、2年と機械科の学生計22人が国家資格の技能検定受検に取り組んでいる。検定は7種あり、同校を会場に6月中旬から8月上旬にかけ、述べ46人が実技試験を受ける。
伊那技専では、今回の検定種にある「数値制御旋盤作業」「普通旋盤作業」「電気系保全作業」の2、3級受検を05年度から、必須学習カリキュラムとする。これらの一般合格率は3割程度。同校の前年度実績は各種5縲・0割と高く、就職へ有利に働いている。
実技試験は、図面通りに金属を切削加工し、規定の時間内に製品を製作する技術を評価するもの。7月下旬から8月下旬までの間にそれぞれ学科試験があり、10月までにいずれの合否が分かる。関係者は「学生自身が目標を持って取り組んでいる姿が見られる」と話す。
伊那技術専門校では28日、8月10日、見学説明会を開く。問い合わせは、同校(TEL72・2464)へ。
技能検定試験に取り組む受験生たち