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伊那三曲協会が西春近北小で筝指導
伊那三曲協会は日本音楽の普及活動の一環で毎年、上伊那の小学校で筝の体験授業を開いている。7日、伊那市の西春近北小でもあり、普及委員長の福沢雅志世さん=同市山寺=と会員5人が6年生2クラス計37人の児童を指導した。
1クラスずつ、練習曲の「さくらさくら」を学習した。ほとんどの児童が初めて筝に触れるため、メンバー一人ひとりが子どもたちの手を取り、優しく教えると、授業が終わるころには筝の透き通った音色が教室に広がった。
福沢さんは箏について、奈良時代に中国から渡来した楽器で、形は「竜」がモチーフになっているなどと説明。そのほか、尺八や三味線の説明もあり、児童らは楽器を眺めながら関心深く話を聞いた。
溝上やこさん(12)は「思ったより難しかったが分かりやすく教えてもらったのでうまく演奏することができた。初めて筝に触ったが楽しかった」と話していた。
伊那三曲協会の普及活動は本年度、同小学校で3校目。毎年、10数個所で指導しているという。
メンバーに手を取られながら筝の演奏を勉強する西春近北小学校6学年の児童たち -
バイパス開通プレ・イベント
国道153号線伊南バイパスの駒ケ根工区全線が15日に供用開始されるのを前に8日、開通記念のプレ・イベントが現地の道路上で開かれた。国土交通省飯田国道事務所と駒ケ根市主催。ほぼ完成した道路を見ようと多くの家族連れなどが集まり、駒ケ根太鼓子ども連の太鼓演奏や記念植樹などで一足早く開通を祝った=写真。真新しい舗装の路上では地区対抗の大縄跳びや綱引き大会、大道芸などのイベントのほか、ミニSLやバッテリーカー、建設機械の試乗や、竹とんぼ、繭、針金細工などのクラフト体験が多彩に催された。先着100人にはアルストロメリアがプレゼントされた。
中原正純市長はあいさつで「バイパス開通はまさに悲願だった。伊南地区の発展に大きく寄与貢献してくれることだろう」と述べた。
伊南バイパス駒ケ根工区は延長4・2キロ。今回開通するのは福岡縲恷s道中通り線の延長1・3キロ。15日には駒ケ根大橋の銘板除幕式などに続いて式典が行われ、午後2時に一般供用が開始される。 -
小学生JA共済ドッジボール 上伊那3チーム県へ
小学校高学年を対象とした、第10回JA共済ドッジボール南信地区大会が8日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。上伊那勢は女子の部で「南小アタッカーズ」(南箕輪)が連覇するなど、男女計3チームが県大会(22日、長野市)の出場権を手にした。
大会は、JA信州諏訪、上伊那、みなみ信州の管内の小学校から男子17(上伊那6)、女子12(同3)の計29チームが出場。各部門ごと予選リーグ、決勝トーナメントを展開し、県大会に出場する男女各上位4チームを決めた。
6年生でチームを構成する南小アタッカーズの永井舞華主将は「今日はチームが一丸となって声を出し合ってレシーブすることができた。県大会でも優勝を目指し、みんなで声を出し合っていきたい」と意気込みを語った。
結果は次の通り。
▽男子 (1)座光寺DBCリアル(座光寺)(2)南小ハトポッポ(南箕輪)(3)ロゼオナイツB(高遠)
▽女子 (1)南小アタッカーズ(南箕輪)
女子の部で優勝した「南小アタッカーズ」 -
赤松荘バリアフリー化工事終了
南箕輪村が進めていた老人憩いの家「赤松荘」のバリアフリー化改修工事が終了し、10日から利用を始める。
工事は、玄関前にUの字のスロープを設置し、玄関の中まですべてフラットにした。これまでは、集会室2部屋、広間1部屋、内縁があったが、内縁をなくして集会室を広げ、畳からフローリングにし敷居もすべてなくすなど、利用者に優しい施設になった。
赤松荘は会議のほか、村社会福祉協議会の結婚相談の会場でもあり、10日の結婚相談から利用再開となる。
総事業費は約700万円。設計・監理は川上設計、工事請負業者は入戸建設工業。 -
箕輪町警部交番に支援物資
箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)は6日、町の安全のため歳末特別警戒のパトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、支援物資を届けている。今回は役員8人が訪れ、小林会長が「師走を迎え、事件事故の多発の時期になった。町民が安全で安心して暮らせるよう、署員の皆さんに頑張っていただきたい」とあいさつし、切りもち20キロ、栄養ドリンク50本、カップ麺14ケースを贈った。
倉田千明所長は、「夏、冬の支援は非常に励みになる。寒くなるので温かいものをいただき、頑張りたい」と感謝した。
贈呈式後の役員会で、所長から町の治安情勢の説明も受けた。今年は犯罪、事故ともに昨年より減少。今年1月から11月末まで刑法犯は151件(前年比41件減)。交通事故は人身事故94件(前年比17件減)、物損事故は10月末までで431件(同51件減)。交通事故で後退時の衝突が目立つため、後方の安全確認の呼びかけもあった。 -
長谷にぎやかい
6月に発足した伊那市の「長谷にぎやかい」(指田志恵子代表)。地域の活性化を願い、まちづくり活動を展開する。長谷在住・出身者、そして長谷を応援したい人が集まっている。名前の通り、長谷をにぎやかにしたいと願う人であれば、だれでも入ることができる。会費も、会則もない。できる人が、できることをやる。
指田代表は言う。「地域づくりは自分おこしです」と。「合併して地域が寂しくなったと感じたが、ようやく住民が行動を起こし、変わり始めた。汗と笑いで、この地域に住んで良かったねと言えるまちにしたい」
長谷にある道の駅「南アルプスむら」のメルシーを拠点の場として活用。「人はおもしろいこと、楽しいことを探している。そういうところに人は集まる」と情報発信や人と人とを結びつける交流の場にしたいと考えている。
本年度は、フリーマーケット「ありがとう市」をはじめ、ジャズピアノコンサート、着物のリフォーム講習会(ちゃんちゃんこ作り)など6つの事業を組んだ。
初めて開いた「ありがとう市」には不用になった衣類、アクセサリー、日用雑貨など15店が並んだ。中には、長谷循環バスが通る風景を題材にしたイラスト販売や似顔絵コーナーも。
おもちゃ1個でも売ることができるのが特徴で、子どものころから、まちづくりに参画してほしいと願いを込めている。
今後も継続していく。
また、子どもの立場に立ったマップ作りも準備中。地域資源や食べ物など長谷の魅力をまとめたいと構想を練る。
24日には「ありがとうピアノコンサート竏茶Nリスマス・イブに聴くジャズピアノの調べ」がある。
企画を組むにはエネルギーがいる。気持ちがあっても、あと一歩を踏み出せない人もいる。「一緒にやろうよと肩をたたき、力を合わせながら、地域をにぎやかにする行動をしたい。自分の住む地域は、自分たちで創造しなければ良くならない」と背中を押す。 (湯沢康江) -
南殿区 キンボールで区民体育祭
南箕輪村の南殿区冬季区民体育祭が9日、村民体育館であり、親子ら約160人がニュースポーツのキンボールを楽しんだ。区内16組が参加し、各チームともボールを床に落とさないようにコートを駆け回り、白熱した試合を展開した。
冬季区民大会は10年以上続く恒例で、キンボールを始めたのは3年目。それまで綱引きや卓球などの競技をしていたが、年齢に関係なく楽しめるためキンボールで区内の親ぼくを深めている。
関係者は「スポーツで和気あいあいと交流を広げてほしい。日ごろ顔を合わさない人との出合いの場にもなるので、仲間づくりのきっかけに役立ててもらえれば」と話している。
白熱した試合を展開する南殿の区民ら -
「みのわ・たつのクリスマス国際交流会」
箕輪、辰野町の小中学校でつくる北部教職員会日本語指導教室担当者会は9日、箕輪北小学校で両地域の国際交流の輪を広げるためのパーティー「みのわ・たつのクリスマス国際交流会」を開いた。各学校の外国籍児童、生徒とその家族ら約90人が集まった。
交流会は、地域に暮らす外国人が互いの文化を尊重し合いながら、日本での生活になじむための理解を深めるきっかけの場で7回目。出席者たちは日本人の友人を招待し、一緒に歌を歌ったり、ゲームやプレゼント交換などをして楽しんだ。
パーティーは各家庭1品ずつ料理を持ち寄る形式。ミンチなどを小麦粉の皮で包んで油で揚げた半月型のおやつ「ヒゾーリス」、コンデンスミルクを固めた菓子「ブリガデーロ」などのブラジルの家庭料理がテーブルに並んだ。
北部日本語指導教室担当者の北原正治教諭(箕輪中部小)は「一緒に飲んだり、食べたりする場を設けることは大切なこと。これを契機に、保護者同士の横のつながり、子ども同士の縦のつながり、そして日本の子どもたちとのつながりが生まれれば」と話している。
各家庭の手作り料理に舌鼓を打つ出席者たち -
父母・市民・子ども教職員のつどい
上伊那の高校教諭らでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる上伊那実行委員会」は9日、「父母・市民・子ども教職員のつどい」を開き、自閉症、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などで「困っているこどもたち」について考えた。伊那毎日新聞社など後援。
子どもたちに行き届いた教育を進めるための集いで、29回目の今回は、上伊那の福祉教育の連携を図るため保育園や小中学校からも実行委員を集めた。各教育現場の現状報告を行うなどして、縦の連携をスタートさせるためのきっかけにした。
現状報告の後、出席した130人で意見交換。出席した教員や保護者からは「これまで続いた特別な支援を途切れさせないためにも進学時、保護者や(前の学校の)先生からその子の情報がほしい」「子どもたちを支えるためには多くの人がその障害を理解し、多くの目で対応していくべき」などの意見があった。
全国生活指導研究協議会常任委員で今回のコメンテーターを務めた大和久勝さんは「発達障害だけでなく子どもをどうとらえ、どう育てるかが教育実践の基本。そして、教師以上に接点を持ち、仲間としての関わりを日々実践しているのは学級や学年の子どもたち。個人指導、集団指導の展開の結合という筋道の中で子どもは育つ」と話した。
現状報告で養護学校の支援体制や課題について語る代表者 -
公正な入札を実現する伊那市民の会 勉強会
伊那市土地開発公社発注の測量、設計、許認可業務に不正入札疑惑があるとして、市監査委員に対し住民監査請求を提出した「公正な入札を実現する伊那市民の会」(若林敏明代表)は9日夜、市駅前ビルいなっせで勉強会を開き、代理人の松村文夫弁護士が同公社の入札の実態などを解説した=写真。
同会の説明だと、公社発注の05年度契約分のうち予定価格1千万円以上の2件を一つの測量設計会社が予定価格の97・9パーセントの高率で落札。また、公社は地方自治法で認められていない「見積り入札」と称し、入札者が立ち会わず職員だけで開札するなどしたという。
勉強会には会員ら約30人が出席。松村弁護士は説明で、「入札金額の60パーセントは人件費と資材費となるため、残り40パーセントの管理費の範囲以内で金額を下げることはできたはず。それが予定価格の95パーセント以上となると談合と言える」と主張した。
会は市監査委員に対し11月20日、住民監査請求を提出。委員は今後、受け付けの翌日から60日以内に受理するかを含め審査し、監査結果を通知する。会はこの日、出席者に対し、公正な監査を求めるための請願書への署名を求めた。 -
「信濃路の山頭火」 出版記念フォーラム
山口県に生まれ全国各地を旅した漂泊の俳人、種田山頭火(1882縲・940年)の信州での旅の足跡を描いた文芸書「信濃路の山頭火」(ほおずき書籍)の出版記念フォーラムが9日、伊那市の市駅前ビルいなっせであった。同市美篶の俳人で信州井月会代表の春日愚良子さん(79)ら4人の著者が山頭火について語った。
山頭火(本名種田正一)は母親、弟の自殺を経験するなど苦難の末、出家して1926年から漂泊の旅を始める。信濃への訪問は34、36、39年の3回。30年にわたり伊那谷を漂泊した俳人、井上井月(1822縲・7年)を慕い、3度目の旅で念願叶い美篶にある井月の墓前に立ったという。
フォーラムでは、山頭火が3度の信州入りで作った俳句数十点を紹介。なかには井月の墓の前で作られた句もあり、酒好きの井月に酒好きの山頭火が持ってきた酒を親愛の情を込めて注いでいる様子を詠ったものなどもあった。来場した約50人は4人の著者が語る山頭火の魅力をメモするなど熱心に聞いた。
4人の著者が山頭火の魅力について語った -
中国人企業研修生と地元の野ひばりの会が食文化で交流
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宮田村民会館で7日、中国人企業研修生と地元農村女性ネットグループ「野ひばり会(太田芳子会長)」が食文化で交流した。
清水村長の提案で初めて実施した交流会には、企業研修生は女性20人が参加し、水餃子づくりを披露。野ひばりの会は23人が集まり、手際よく、宮田特産のルチンそばを使って、二八そばを打ち、カボチャやサツマイモの天ぷら、かき揚などを調理した。
研修生は慣れた手つきで、ニンジンやネギなどみじん切りする様子を見て、太田会長は「庖丁さばきがいい。てきぱきして、気持ちがいい」としきりに感心していた。
また、研修生のリュウディさんは「初めて、声を掛けていただき、うれしかった。祖国のお母さんと料理をしているようで、楽しい」と笑顔を向けた。
天ぷらも揚がり、水餃子も煮えて、仲良く会食。それぞれの国の料理を味わいながら、親ぼくを深めた。
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みはらしの湯クリスマスの装い
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は25日まで、同施設ロビーにツリーなどクリスマスの飾り付けをしている。
クリスマスの飾り付けは同施設で毎年恒例となっており、今年は先月26日から飾り始めた。
ツリー、サンタクロース、雪だるま、カボチャが出入り口前に並び、訪れた利用者たちを出迎えている。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半。 -
天竜川水系健康診断10年のまとめ刊行報告会
諏訪湖流入河川と天竜川の本、支流の水質調査を10年間続けた「天竜川水系健康診断」の調査結果をまとめた本の刊行報告会が6日、伊那市駅前ビルいなっせであった。調査に参加した企業の代表約40人が出席し、結果を分析した沖野外輝夫信州大学名誉教授から分析内容を聞いた。
97年から始まった調査は、上下伊那の企業20社でつくるリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)が主催し、10年間で延べ約3500人が参加した。毎年、河川の各個所の水質を2時間おき、24時間検査し、水系全体の汚染の種類や工業、生活排水などが時間的にどのような影響を及ぼすかを把握した。
報告会では、天竜川支流の定点調査でまとめた、汚染の総合指標となるCOD(化学的酸素消費量)の時間変化の積み上げ図などで、生活排水などにより汚染数値が変化しているのを説明。「水質をよくする鍵は生活の中にある」とした。
沖野名誉教授は「水質調査はソフト事業であり、これで天竜川の水質がよくなるわけではない。生活の中で水の使い方を気にするなど一人ひとりが関心を高めること。生き物は水がなけらば生きられないことを再確認し、他の生物との共存が重要」とまとめた。
10年間の分析結果を報告する沖野名誉教授 -
伊那スキーリゾート オープンに向け安全祈願
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」で7日、15日のオープンに向けた安全祈願祭を開いた=写真。集まった関係者約40人は、センターハウスからゲレンデを眺めながら今シーズンの安全を祈った。今季で20シーズン目の節目となる。
スキー場ではオープンに向け、人工降雪機を4日夜から稼働。まずは、営業開始日までに全長約1200メートルのゲレンデのうち下半分の雪造りの完成を目指している。昨年は暖冬によりゲレンデ造りがはかどらなかったため、関係者は今季の今後の冷え込みを期待している。
祈願祭でスキー場を経営するヤマウラの山浦速夫会長は「お世話になっている地域の人たちに満足してもらえるスキー場として、安全確保を第一に、お客様のニーズに合った経営をしていきたい」とあいさつした。
オープン日から21日までは「初滑りキャンペーン」として、リフト一日券(大人、子どもとも)を2千円で販売する。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。営業期間は来年3月31日まで。 -
福祉用車両寄贈
駒ケ根市のプラスチックめっき部品製造の塚田理研工業(下島康保社長)は7日、創業45周年記念として福祉用の軽自動車1台(130万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。市役所玄関前で行われたセレモニーで、塚田社長が中原正純市長に記念のキーを手渡した=写真。塚田社長は「地域への感謝の気持ちを込めて贈る。有効に使ってもらえればうれしい」と述べた。同社は創業40周年の5年前にも福祉用車両を市に寄贈している。
車の助手席には利用者が乗り降りしやすいよう、モーターで90度外側に回転して車外にせり出す機能が備えられている。車は地域包括支援センターに配備され、介護予防などの用途に使用される。 -
繭クラフト作品展
繭を使ったクラフト作品を集めた展示会が駒ケ根市の東伊那郵便局(小林敏明局長)で26日まで開かれている。シルクミュージアムで繭作品を作る愛好者の会「まゆっこサークル」の会員など13人が制作した17作品を展示=写真。季節に合わせたサンタクロースやトナカイ、クリスマス・ケーキなどをあしらった作品や、来年のえとのねずみなどのほか、糸をつむぐおばあさん、健康のための食事バランスガイドなど、繭の風合いを生かした精巧な作品の数々が訪れた人たちの目を楽しませている。
同局は期間中の日曜、祝日(9、16、23、24日)も午前9時縲恁゚後零時30分まで展示スペースを開放する。開放日は年賀はがきの販売もする。 -
屋外広告物禁止地域の既存不適格広告物、早期撤去進まず
屋外広告物禁止地域指定に伴い、既存不適格広告物の早期適正化を促すために上伊那地域景観協議会の取り組む「中央・南アルプスを望む沿道景観育成事業」。対象となる国道361号伊那木曽連絡道路沿線にある既存不適格広告物の撤去を呼びかけ、撤去費の助成なども行ってきたが、対象となる69件のうち、この1年で撤去された対象広告物は14件に留まる。いまだ撤去していない事業所についても、経過措置として設けられている3年以内には撤去する合意が得られているものの、「早期撤去」は進まない現状にある。
同区域が屋外広告物条例に基づく屋外広告物禁止地域の指定を受けたのは昨年2月。これにより、国道361号沿線の両側100メートルの範囲内で、景観を阻害する広告物(自己用広告物を除く)を設置することができなくなり、既に設置されている広告物についても指定のあった日から3年以内に撤去しなければならなくなった。
当初、同地域内でこの条例の対象となる袖看板や巻看板などは伊那市、南箕輪にある11事業者が69カ所に設置していたが、同協議会では早期撤去を促すために撤去にかかる費用を一部補助する「中央・南アルプスを望む沿道景観育成事業」を昨年度実施。結果、9事業者が撤去に応じ、残る対象事業者は2事業者のみとなった。しかし、この2業者が大半の広告物を掲示しているため、ほとんどが早期撤去されていない。
担当者によると、撤去されない広告物のほとんどが、設置業者と広告主との契約によって設置されているもので、現状で撤去すると契約違反になってしまうというのが撤去できない主な理由だという。一方で、撤去に応じた事業者には「広告物を掲示していないと客に経営不振と見られることがある」と撤去を懸念していた業者もあったため、早期撤去に応じた業者との不平等間もある。
こうした状況に対し担当者は「最後の年に必ずしも補助できるかは分からないので」としている。 -
第21回粘土&デコラティブペイント作品展
上伊那在住の主婦仲間を中心とする「第21紙粘土&デコラティブペイント作品展竏註Sの散歩道竏秩vが9日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。ひな人形やフラワーアート、デコラティブペイント(トールペイント)の壁掛けなど約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は手づくりの作品制作に取り組む主婦たちが仲間の輪を広げたり、自分たちの作品を一般の人にも見てもらうことなどを目的として始めたもの。各地区で開かれる教室で技術を習得したメンバーから、自分で教室を開いている人までさまざま。作品も粘土、インテリア、アクセサリー、デコラティブペイント、パッチワーク、編み物など多岐にわたる。
また、今回は“和”をメーンとし、古布を使った人形なども多数並んでいる。
来場者は「かわいいね」と話しながらそれぞれの作品に見入っていた。
代表の篠原誠子さん(60)=伊那市=は「こつこつ手先を使って作る作品ばかり。年齢の高いメンバーも多いが、頑張っているところを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
起業チャンピオン賞に小野沢武生さん
伊那市ますみケ丘の小野沢武生さん(37)は、薪(まき)ストーブ専門のメンテナンス事業を始めた。国内で初めてといい「お客さまが楽しいストーブライフを送れるようにフォローしたい」と語る。
小野沢さんは薪ストーブの輸入会社から独立。経験や知識を生かし、薪ストーブの販売・施工、修理、薪の販売など薪ストーブにかかわることを仕事とする。薪は、家具のおがくずを圧縮した人工薪の有効活用も考えている。
伊那谷は薪ストーブ人口が多いものの、10月以降、事業者にストーブの修理や薪の調達など依頼が集中し、対応できない現状に、商売として重要と考え、9月に起業。ホームページ開設でPRし、上・下伊那をはじめ、県内外のユーザーのもとへ出向いている。
伊那商工会議所と上伊那地域チャレンジ起業相談室が主催した「創業塾竏茶Xテップ・アップコース」で、起業チャンピオン賞を受賞。7日、表彰式があった。▽着眼点に優れている▽地域に密着している▽顧客とのコミュニケーションを重要視している竏窒ェ評価された。
講師の平沢会計事務所代表・平沢三津男さんは、原油高騰で薪ストーブに注目が集まる中、地元に根を下ろした企業に成長することを祈念した。
創業塾は創業を考えている人や創業間もない人を対象に、5日間の日程で、創業の心構えや事業計画の作成などの講座を組んだ。受講した小野沢さんは計画性や客が求めるニーズは何かなどが収穫できたという。 -
日本ピスコが南箕輪村にテレビ寄贈
南箕輪村塩ノ井の日本ピスコ(山崎清康社長)は3日、南箕輪村に60インチのプラズマテレビを寄贈した。村は、役場庁舎1階ロビー正面の壁面に設置し、村の文字放送などを放映していく。
日本ピスコは76年に岡谷市で設立。86年に南箕輪村に移転した。今年は創立30周年、村に移って20周年の節目で、昨年の豪雨災害の教訓から緊急事態での利用なども考えテレビ寄贈を決め、根本取締役が唐木一直村長に目録を手渡した。
根本取締役は、「地域や行政にお世話になって順調に伸びることができた。気持ちだけだが行政、地域のために使ってほしい」と話した。唐木村長は、「いろいろな面で村を支えてもらっている。村民への情報発信のため活用させてもらう」と感謝した。
村は、伊那ケーブルテレビジョンで放送している村の文字放送(30チャンネル)や広報番組を常時流していくという。 -
南箕輪村議会12月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会12月定例会の一般質問は12、13日にある。質問者は9人。質問要旨は次の通り。
原悟郎議員 (1)新年度予算の重点事項など(2)生きがいセンターの増築及び運営(3)学力調査状況
原司宣議員 (1)行政と自治組織の役割と活動(2)住民参加の自治組織と組外世帯(3)今後の自治組織のあり方(4)大芝公園施設、村民プールの維持管理(5)大芝公園(運動関連)設備の運営(6)村有林の育成
山本昭子議員 (1)黒川の整備計画(2)本村小中学生の健康状況(3)食育について村としての取り組み(4)栄養教諭制度
山口守夫議員 (1)農業振興対策(2)森林整備対策
孕石勝市議員 (1)障害者福祉計画(2)スポーツ振興基本計画
高見利夫議員 (1)村内産業の振興策(2)入札制度(3)郷土館(4)交通安全対策
三沢澄子議員 (1)後期高齢者医療制度(2)介護保険の改善
久保村義輝議員 (1)農林業振興(2)行政姿勢
小坂泰夫議員 (1)議会での村長答弁の重さと答弁後の経過(2)区組加入者・未加入者間の不公平感の是正(3)味工房新施設 -
クリスマスローズ、夏を乗り越え旅立ち
宮田村で夏から初冬まで育ったキンポウゲ科の「クリスマスローズ」が、開花前の出荷の季節を迎えて次々と大阪の花き業者に引き取られている。
クリスマスローズは暑さに弱く、そのため冷涼な信州に業者が着目。苗になるまで大阪で育ち、夏を越して冬の季節を迎える出荷前に再び大阪へ戻る。
大原区で花きを栽培する林義人さん(36)が業者からの委託を受け、4年前から伊那市長谷で、2年前からは宮田村でも夏の管理に携わる。
10月下旬から大阪へ戻す作業が始まり、約3万鉢の・ス里帰り・スもほぼ終了。
英国ではクリスマスに花が咲くためにその名が付いたというが、日本では1月から3月に開花。さまざまな色の花をつけ人気も高いという。 -
第3回親育ち元気アップ講座
箕輪町は5日、0縲・歳児の親子を対象にした「親育ち元気アップ講座」を同町文化センターで開いた。町内でピアノ教室を開いている柴宮和子さんが、クラシックや童謡などを演奏し、参加者たちは親子でミニコンサートを鑑賞した。
同講座は子育て支援事業の一環として、子育て中の親にリフレッシュしてもらうことを目的として、箕輪町が今年から始めたもので今回で3回目となる。
親子でじゅうたんの上に座り、「子犬のワルツ」「ゆりかごのうた」「アイアイ」「さんぽ」などの演奏を、母親はゆったりと、子供はバナナやリンゴのフルーツシェイカーを元気に振って楽しんだ。 -
食品、添加物等年末一斉取締り
県内の各保健所では食中毒などの発生防止に向けて、食品の年末一斉取締りが行われている。伊那保健所では28日までに、スーパー、市場、そうざい製造業、乳製品製造業、食肉製品製造業など管内の約40施設の取り締りを予定している。先月28日に県がノロウイルス食中毒注意報を発令したこともあり、特にノロウイルス対策を重点的に行うとのこと。
4日は箕輪町のジャスコ箕輪店に伊那保健所職員と、南信広域を担当している諏訪保健所の職員が監視指導に訪れた。
食品売場を回り、保存温度が適性に保たれているか、添加物の表示が適性であるかなど、商品を手にして調べていった。また、調理場などでは、食材を扱う店員たちがしっかりと手洗いをしているか、調理器具の洗い方は適切か、揚げ物などに使う油は劣化していないかなどを調べた。
伊那保健所ではノロウイルスによる感染を予防するために、各家庭でも手洗いと食材の加熱を徹底して欲しいと呼びかけている。
##写真(たてよこ) -
県老人大学伊那学部作品発表会
県老人大学伊那学部は5日、作品発表会を県伊那合同庁舎で開いた。来年2月に卒業する2年生たち約100人が、各講座で学んだ集大成を披露し合った。
講堂で、それぞれの講座の代表者が2年間の活動の講評を行った後、全員で会議室や講堂前の通路に飾られた作品を観賞した。
作品は書道や俳句、短歌、水墨画、ちぎり絵など103点で、「すてきじゃない」「墨の濃淡が難しい」など互いの作品を評し合う姿が見られた。
生徒たちは「俳句は、やったことがなかったが、2年やって楽しくなった。卒業してもクラブを作ってやっていきたい」「2年間で基礎を学べ、有意義だった」など講座の感想を話した。
作品の展示は発表会の間だけのもの。「もったいないなあ」との声も聞こえた。 -
障害者社会就労センターに蜜ろう干支人形寄贈
伊那市御園で養蜂園を営む小松実治さんが6日、市内の障害者社会就労センター「ゆめわーく」を訪れ、同施設と障害者社会就労センター「さくらの家」「ひまわりの家」「コスモスの家」、障害者社会生活支援センター「輪っこはうす」などの施設に蜜(みつ)ろうで作ったネズミの置物約180組360個を寄贈した。
「ゆめわーく」などの利用者たちには小松さんがハチの巣箱づくりを依頼している。
蜜ろうの置物は、利用者が販売して収益金を得られるように毎年、翌年の干支を寄贈している。
小松さんは「ネズミはコツコツとやります。ミツバチも同じようにコツコツと一生懸命働きます。皆さんも頑張って働いてください」とあいさつした。
その後、「ゆめわーく」の利用者とその他の施設の代表者たちによる箱詰め作業が行われた。4つ足立ちのネズミと2本足立ちのネズミが1個ずつで一組となっており、価格は500円。
「ゆめわーく」では7日から販売する。
##写真(たてよこ)
蜜ろうネズミを並べる小松実治さん(中央)と「ゆめわーく」職員や利用者など -
箕輪ミニバスケットボールクラブ、北信越大会出場あいさつ
箕輪町にある「箕輪ミニバスケットボールクラブ」が22、23日に富山県で開かれる北信越ミニバスケットボール大会に出場する。6日、大会に出場するメンバーなどが同町役場を訪れ平沢豊満町長と小林通昭教育長にあいさつした。
同クラブは町内外の小学生1縲・年生約30人が所属しており、5、6年生で構成されたAチームは先月24日のパナホーム東海カップ長野県ミニバスケットボール選手権大会で優勝した。それにより、北信越ミニバスケットボール大会と08年1月26、27日に長野市で開かれる全国選抜長野県大会への出場が決まった。
北信越大会は長野県ミニバスケットボール選手権大会での上位2チームが、全国選抜長野県ミニバスケットボール大会は上位8チームが出場し、それぞれの大会に全国ミニバスケットボール大会出場への切符が用意されている。
チームのキャプテン唐沢恵介さんは「今まで練習してきたことを十分発揮して1位を狙えるよう頑張っていきたい」と決意表明した。チームメイトたちもキャプテンに続いて、「悔いの残らない全力のプレーをして全国へつなげたい」「ボールを回し、シュートをいっぱい入れて全国へいけるよう頑張りたい」「今日からの一回一回の練習をしっかりやって全国へつなげたい」など全員が決意表明した。
平沢町長は「これからも一人一人が目標と夢を持って、その実現のために、ぜひ頑張っていただきたい」と激励した。
ニバスケットボール北信越大会出場メンバーは次のみなさん。
唐沢恵介(伊那西6年)田中壮汰(箕輪北6年)田中和樹(同)水田諒(同)伊藤龍輝(箕輪中部6年)桑沢亮(箕輪北6年)牛山奈生都(同)小川大介(箕輪北5年)星野勝輝(箕輪中部5年)花岡裕史(箕輪北5年)新里裕太(箕輪中部5年)宮坂勇輝(同)古田純也(同)片山真司(箕輪北5年)有賀真哉(箕輪北5年)。 -
伊那広域シルバー人材センター南箕輪地区懇談会
南箕輪村公民館で7日、伊那広域シルバー人材センターの南箕輪地区懇談会が開かれた。会員78人が参加し、状況報告や活動報告、意見交換などを行った。
地区委員の清水武茂さんは「意見や質問を出していただいて、実績などがいっそうよく、上向きになっていきますように願います」とあいさつした。
現在南箕輪地区の会員は93人。今年度10人が入会し7人が退会している。受託事業実績では前年度より件数では16件、金額では273万8527円上回っている。
6月にはせん定講習会、7、10月には村役場の草刈りなどのボランティア、11月には自動車安全運転講習会などの活動を行ってきた。後期活動計画では08年1月に家事援助料理講習会、高齢者のための健康教室、2月に親睦1泊旅行などを予定している。 -
クリスマスお楽しみ会 劇やゲームで満喫
伊那市の「第41回クリスマスお楽しみ会」が8日、伊那市民会館であった。クリスマスツリーなどを飾り付けた会場に親子や園児、児童ら約300人が集まり、一足早いイベントを満喫した。ボーイ・ガールスカウト、はなまる地域探検隊などでつくる実行委員会主催。
スタッフがサンタクロースやトナカイなどにふんして登場すると、待ちかねた子どもたちの歓声で幕開け。リズム体操や手遊び、喜劇などの発表のほか○×クイズやジグソーパズル、大玉を使ったゲームなどの催しを市内の6団体が繰り広げた。
本年は伊那マジッククラブのメンバーによるマジック披露があった。3本のロープが1本につなげたり、燃えた紙の中から紙テープを出したりするマジックを子どもたちは目を輝かせて楽しんだ。
帰り際には、一人ひとりにカラーペンのクリスマスプレゼントが手渡された。
爆弾に見立てた大玉を一カ所にまとまらないようにするゲームを楽しむ子どもたち