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箕輪町内小学校にAED配備
箕輪町は、町内5小学校に自動体外式除細動器(AED)を1台ずつ配備した。機器の配備に合わせこのほど、各校の担当者向けに町文化センターで講習会をした。
箕輪中学校には本年度、辰野青年会議所が創立25周年記念でAEDを寄贈。町は今回、町議会9月定例会に補正予算を提出し、全小学校にも配備した。
講習会では、業者が機器の説明をし、箕輪消防署員が指導した。各校では教職員がすでに救急講習を受けているが、AEDのふたを開けて電源を入れ、音声に従って電極パッドを張る、放電ボタンを押すなど一連の操作を再確認していた。 -
美篶野球スポーツ少年団 25周年記念事業
伊那市の美篶野球スポーツ少年団は3日、発足25周年記念事業の記念大会、式典を開いた。記念大会は美篶小学校グラウンドなど市内3会場であり、低学年と高学年の部に県内外から計13チームを招待して交流。夜の式典は団員のほか、保護者やOB団員ら約100人で節目を祝った。
1983(昭和58)年に発足した美篶野球スポーツ少年団。これまでに卒団員は300人を超える。野球を通じて美篶小に通う児童たちの体と心を育てるため、「決して諦めないこと」などを合言葉に活動を続け、現在は約30人が団に所属する。
JA上伊那本所フラワーホール(狐島)であった式典で、矢島八郎団長は「地域のみなさんの支えがあったから続けてこれた。これからもスポーツを通じて、諦めない気持ちを育てていきたい」と式辞。15年目となる根津修二監督は「これからももっと多くの子どもたち野球を教えていきたい」とあいさつした。
記念行事として、美篶野球スポーツ少年団は美篶小の神戸春美教諭作曲、矢島団長作詞の団歌のほか、25周年を振り返る記念誌と記念DVDを制作した。 -
南箕輪小北原地区児童のスクールバス運行開始
南箕輪村立南箕輪小学校に通う北原地区の児童を対象にした冬期間のスクールバス運行が、5日の下校時から始まった。運行は2月末までで、24人の児童が利用する。
スクールバス運行については、北原地区の保護者が06年10月、南箕輪小と村教育委員会に要望書を提出。村教委が07年2月、日没の早い11月から2月までの冬期間に限り運行する回答書を出した。
北原地区は南箕輪村と箕輪町の境に位置する。村教委は、「歩いての登下校が基本」とした上で、通学距離がおおむね4キロ以上を目安に、人家のない場所を長い距離歩くことなどを考慮し、スクールバス導入を決めたという。バスは、10月の村議会臨時会で可決し、購入した新車両を使う。
バスは北原公民館と南箕輪中学校ロータリーを結ぶ。朝は児童24人全員が乗車し1便の運行。帰りは学年により下校時間が異なるため2便運行する。所要時間は約5分。
児童の安全な乗降を考え、歩道や歩道橋が設置されていることなどから、南小前ではなく隣接する南中ロータリーを利用する。
児童の中には1時間弱かけて通う子もいて「帰りは暗くなってしまう」といい、バス通学を「うれしい」と笑顔で話していた。 -
まなびピア箕輪
文化祭、マナビィランドにぎやかに箕輪町の生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2007の一環、みのわ町民文化祭の「音楽の広場」と「芸能の広場」は3日、町文化センターホールであった。
音楽の広場は、小学校の合唱団や親子合唱、和太鼓、箕輪中学校の合唱部と吹奏楽部、大正琴、吟詠会、邦楽、ハーモニカ、コーラスなど17プログラム。芸能の広場は太極拳で始まり、子どもたちの元気なダンス、フラダンスやジャズダンス、舞踊、民謡など19プログラムあった。
町民が日ごろの学びの成果を披露しあい、観客も写真を撮ったり、出演者に拍手を送り、文化の祭典を楽しんだ。
マナビィランドは、町役場駐車場であった。各種団体や小学生のフリーマーケット、農産物販売などでにぎわった。
野良っ娘の会は野菜や果物、おやきなどを販売。消費者の会と母子寡婦福祉協議会、ガールスカウトはフリーマーケットなどを開いた。箕輪中部小学校3年4組と5年1組も参加し、フリーマーケットや学習の中で栽培した野菜、手作りあめなどを販売し、子どもたちや保護者が買い求めた。
建設老連箕輪町支部青年部は毎年人気の包丁研ぎで、町民が持ち込む包丁を切れ味が良くなるように丁寧に研いでいた。 -
08年度公立高校生徒募集定員が決定
長野県教育委員会は6日、定例会を開き、08年度の公立高校生徒募集定員を決定し、私立高校の募集定員を公表した。上伊那では、高校再編に伴ない多部制・単位制の「箕輪進修高校(仮称)」になる箕輪工業高校の全日制3学級と箕工と上伊那農業高校の定時制2学級に代わる形で多部制・単位制の普通科3学級、工業科1学級が箕輪進修高校に設置される。そのほかの高校については、前年度募集定員と同じとなっている。
募集定員策定に当たっては、旧12通学区ごとに中学校の卒業見込み者数の増減に見合った増減を行い、私立高校の生徒募集定員、高校再編に関わる事項などを考慮。第1回予定数調査の結果を参考にした。
私立の伊那西高校の募集定員も前年度同様で180人となっている。
上伊那地区を対象とする旧第8通学区の来年度の中学卒業見込み者数は前年度より10人多い1998人。 -
11日にみはらしファームで北海道犬の展覧会
縄文犬の血を現代に引き継ぐ「北海道犬」の魅力を知ってもらおう竏窒ニ天然記念物北海道犬協会関東連合は11日、約100頭近い北海道犬が集う「第31回関東連合展覧会」を伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム羽広温泉第一駐車場で開く。長野支部の太田進支部長(73)=伊那市=は「伊那市が獣害対策として北海道犬を導入しようとしている時期でもあり、野生の姿を留めている北海道犬の良さ、素晴らしさを多くの方に見ていただければ」と語る。
同協会は過去、北海道犬が絶滅の危機にあった時、種の保存と質の向上を目的として発足。現在は全国に各支部があり、それぞれに活動をしている。
展覧会は北海道犬の真の質を知ってもらうとともに、会員同士の親ぼくを深めることを目的として毎年開催しているもので、県内で開催するのは4年ぶり。生後3カ月以上の血統書を持つ北海道犬を対象としており、稚犬、幼犬、壮犬、成犬など、それぞれの生育年数に合わせた7区分で審査を展開。耳や鼻の形、足と胴のバランス、前胸部の張り具合、北海道犬としての気迫などを評価しながら、優勝犬などを決定する。
時代に合わせて品種改良が施されてきた洋犬に対し、北海道犬は原種の野生感を保っており、その性格も忠誠心が強いという。
展覧会は午前8時から(雨天決行)。 -
伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会が10日に候補地関係地区区長を対象とした合同説明会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設候補地13地区を決定した伊那市の用地選定委員会は10日、候補地に当たる区とそれに隣接する区の役員を対象とした合同説明会を伊那市役所で開く。
対象となるのは市内35区と1常会と市外2区。市外の対象地区については、広域連合を通じて連絡をしている。
当日は新ごみ中間処理施設建設に関するこれまでの経過や候補地選定の今後の進め方、新しい施設の計画概要などを説明する予定で、一般も傍聴することができるようになっている。
時間は午後6時縲恁゚後7時半。また、11、16日にも同様の説明会を開催する(16日の会場は伊那市駅前ビル「いなっせ」)ほか、今回説明の対象とならない区の区長に対しても、20日に今回の候補地選定にかかる説明会を開く。 -
伊那市の若手職員が「桜の木百選」認定などを提案
伊那市の若手職員11人でつくる「元気の出る伊那市」プランニングチームは5日、小坂市長に「桜の木百選」認定や市民の立場に立った窓口案内の表示などを提案した。内容は各担当課で検討し、実現可能なものは新年度予算に反映する。
メンバーは20代が中心。「観光」「市役所の雰囲気」の2つをテーマに決め、6月から会議を重ねてきた。
「観光」の「日本一の桜の里づくり」プロジェクトは「桜の木百選」認定で地域住民が主体となって維持管理するシステムを構築するねらい。桜マップ作成や桜に関する疑問を寄せる「桜守さんお願い110番」の開設などを盛った。
また、市民を対象としたツアー企画「南アルプス山ろく食と健康プロジェクト」キャンペーン、中央・南アルプスのPRとして「アルプスの日」制定なども挙げた。
そのほか▽窓口業務の情報の共有化▽ノー残業デーは部・課ごとに設定する▽本庁1階ホールを公民館サークルの作品発表の場に提供する竏窒ネど。
若手職員から提案説明を受けた小坂市長は「食と健康プロジェクトで、シカやイノシシなどジビエ、雑穀アマランサスを食べて歩くのも一つのアイデア」「課の表示は具体的な仕事内容を書くのも必要かと思う」などと答え「真剣な思いが伝わってきた。絶えず事務改善の気持ちを持って」と促した。
「元気の出る竏秩vは9年目の取り組み。これまで住民票の休日発行や正面玄関へのバス乗り場移転などを採用し、改善につなげている。 -
アルプス中央信用金庫中小企業景気レポートから見る
アルプス中央信用金庫はこのほど、上伊那の中小企業を中心に事業継承についてのアンケートをした。
それによると社長(代表者)の年齢層に対する問いでは、「60歳代・70歳以上」の答えが、不動産業100%、卸売業59%(少数点以下四捨五入)、製造業50%、小売業46%、建設業33%、サービス業32%の順で多い。
サービス業が唯一「20・30歳代」(23%)で10%を超え、「70歳以上」は0%と年齢層が他の業種に比べ若い。対称的に不動産業は「60・70歳以上」で構成され、高齢化が顕著に見られる。
事業承継に対する認識についての問いには「経営問題のひとつだと認識している」がすべての業種で5割以上を占めた。「最優先の問題だと認識している」と答えたのは小売業36%、卸売業33%、製造業29%、建設業26%、サービス業14%、不動産業0%。「経営問題とは認識していない」の答えはサービス業18%、卸売業17%、不動産業17%、小売業8%、建設業8%、製造業6%となった。
事業承継への対応は「対応できている」が卸売業58%、建設業23%、サービス業18%、製造業18%、小売業16%、不動産業0%。「対応を進めている」は製造業44%、建設業33%、小売業28%、サービス業23%、不動産業17%、卸売業8%。「今後対応予定である」は不動産業67%、小売業36%、建設業26%、製造業25%、サービス業23%、卸売業17%。「対応していない」はサービス業27%、小売業20%、建設業18%、卸売業17%、不動産業17%、製造業11%の順となった。
社長(代表者)が60歳以上のみの不動産業は「経営問題のひとつだと認識している」が83%と最も多いものの「対応できている」「対応を進めている」の合計は17%(平均54%)と最も少ない。
不動産業に次いで「社長(代表者)が60歳以上」が多い卸売業は「最優先の経営問題だと認識している」は小売業に次いで多く、「対応できている」「対応を進めている」の合計は67%と最も多い。
後継者へ事業承継する際に「どのようなことが問題になるか」の問いには「事業の将来性」「後継者の力量」「取引先との信頼関係の維持」などの答えが各業種で多い。またサービス業、不動産業は「候補者の不在」という答えも多かった。 -
駒ケ根明社協が寄付
明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は10月20日に駒ケ根市内の大型店など6カ所で行った街頭募金の全額約6万8千円を市社会福祉協議会に寄付した=写真。5日、福澤哲男副会長ら役員3人が市役所を訪れ、中原正純市長に募金を手渡した=写真。中原市長は「社会奉仕への取り組みを通じて市の福祉増進に寄与する皆さんの尊い志に敬意を表する。寄付金は市民の福祉のために有効に使いたい」と感謝の言葉を述べた。
寄付金は市社協の善意銀行に積み立てられる。 -
伊南行政消防本部しゅん工式
現庁舎の老朽化に伴い、昨年11月から建設が進められてきた伊南行政組合消防本部・北消防署の新庁舎が完成し6日、駒ケ根市飯坂の現地でしゅん工式が行われた。伊南4市町村の消防関係者など約110人が出席し、テープカットやくす玉割りなどをして庁舎の完成を祈った=写真。
アイ・パルいなんで行われた祝賀会で中原正純組合長は「長年の懸案であり、待望久しかった新庁舎が立派にしゅん工した。伊南地区の消防、防災体制が整ったことは誠に心強い。とりわけ訓練棟は職員の技術、モチベーションの向上に大きく貢献するだろう。住民の期待に応え、使命、役割を果たしていってほしい」とあいさつした。
新庁舎は鉄骨2階建て、述べ床面積約1630平方メートル。3990平方メートルの敷地内には訓練塔2棟も設置された。総事業費は約6億4千万円。
新庁舎は10、11日に一般にも公開される。午前9時30分縲恁゚後2時。 -
郷愁呼ぶ柿のれん
市田柿の産地、中川村で民家の軒先や簡易ハウスで、柿のれんが深まりゆく秋を告げている。
村内大草の安富広治さん(81)は4アールで20本を栽培、25日からへたが黄色になった物から収穫し、自動柿むき機で柿むきを始めた。
むいた柿はひもで吊るし、簡易ハウスで約2週間乾かし、ひもから外し、ほぞを切り、棚に並べて、しっかりと干して、こが吹くと出来上がり。
安富さんは「今年はなりも良く、大きさも手ごろ。値段の高いうちに出荷したい」と話していた。 -
飯島食改が厚生労働大臣賞受賞
飯島町食生活改善協議会(新井美津子会長、会員61人)は1日、全国食生活改善大会(大阪市グランキューブ大阪で開催)の席上、厚生労働大臣賞を受賞。5日、役場に訪れ、高坂町長に喜びの報告をした。県下では2町村のみの栄誉
新井会長は「これを機会に、食改の活動をアピールし、地域の皆さんの食を通じて、健康的な生活習慣の実現に取り組みたい」と報告。高坂町長は「長い間の継続した取り組みが認められた。これからも一層の活躍を」と期待した。
同会は男性や高齢者、一般などを対象にした料理講習会や勉強会の開催、1人暮らし老人の給食サービスなどのほか、3地区の支部や昨年結成したヤング支部の活動など認められた。 -
育てた大豆で子どもたちの味噌完成
5年生の時に栽培した大豆を使って、半年以上かけて味噌に仕込んだ宮田村宮田小学校6年2組。30キロの大豆から90キロもの美味しい味噌が完成した。ただ栽培するだけでなく、昔ながらの加工を体験してきた子どもたち。苦労して得た素朴な味に、さまざまな想いをめぐらせた。
2月に仕込んでから9ヵ月。木とプラスチックの樽2種類に分けて熟成させておいた味噌と・ス対面・スし、「豆の香りがする」と歓声をあげた。
樽によって味噌の色が違うことに気付いた児童も。
栽培時から協力した酒井昌子さん=大田切区=は「木の樽は気温の変化に対応する。その辺りで色も違うんじゃないかな」と、子どもたちに話した。
さっそく取り出し、各自が家に持ち帰るため袋詰めに。
樽出しホヤホヤの味噌をキュウリにつけて試食もした。
「おいしい。豆の味だ」と、奥深い味わいに浸る姿も。
酒井さんと一緒に指導した有賀絹代さん=北割区=は「買ってくるのは簡単なこと。それだけに自分で作ってみるのは、良い体験になったはず」と目を細めた。
近く全校の給食食材としても提供。児童個々に味噌を使った料理を研究し、調理実習なども予定している。 -
駒ケ根市農集排竜東中部地区しゅん工式
駒ケ根市は2日、竜東中部地区の農業集落排水事業のしゅん工式を中沢原の同地区浄化センターで開いた。関係者約90人が出席し、テープカットのセレモニーをするなどして施設の完成を祝った=写真。
同事業は2000年度に着工した。対象人口は中沢の下割、中割の一部、本曽倉、原と東伊那の伊那耕地の2290人。管路は延長21キロで、ポンプ施設は11基。総事業費は21億円。 -
箕輪陶芸研究会がバザー売上金を町に寄付
箕輪陶芸研究会(27人、大槻隆会長)は30日、第15回陶芸展で会員作品を販売したチャリティーバザーの売上の全額5万6100円を箕輪町に寄付した。
陶芸展は10月7、8日に松島コミュニティセンターで開催。5年前からチャリティーバザーを同時開催し、会員制作の一輪挿し、湯のみ、カップ、皿など日常使いの作品約100点を販売した。100円から300円が主で、高くても千円程度と安価のため毎年バザー目当てに訪れる人もいて、作品は完売した。
大槻会長と向山智充副会長が町役場を訪れ、「町の福祉のために役立ててほしい」と寄付金を手渡した。平沢豊満町長は、「大切に使わせていただく」と感謝した。 -
日本学校農業クラブ全国大会
上農高生5人が優秀賞第58回日本学校農業クラブ全国大会(10月24・25日、広島県)の農業鑑定と情報処理の2競技会で、上伊那農業高校の生徒5人が優秀賞を受賞した。
農業鑑定競技会には6月の校内大会で選ばれた8人が出場。農業機械の部で生産環境科2年の毛利賢人君(17)、農業の部で生産環境科3年の有賀敏明君(17)、園芸の部で園芸科学科3年の竹内健二君(17)、林業の部で緑地工学科3年の菅沼祥成君(17)が受賞した。
情報処理競技会は、県大会で優秀賞だった生産環境科3年の丸山慎二君(17)が県代表2人のうちの1人として出場し、優秀賞になった。
農業鑑定競技は農業の専門知識を問う全40問のうち38問は1問20秒、計算の2問は1問40秒で答える。情報処理競技は、筆記10問を10分間、コンピューターを使いグラフや考察文書を作成する実技60分で競った。
生徒は8月から毎日夜8時から9時ころまで学校で勉強に励み、大会に臨んだ。
竹内君は「毎日遅くまで勉強した成果が出てよかった」、毛利君は「先輩たちが取ってきた賞が途絶えないように頑張った」、目指した最優秀賞に惜しくも手が届かず残念な思いも語った菅沼君、丸山君、有賀君は、「優秀賞で終わったが、結果が残せて満足」「後輩に託したい」などと話した。
上農高では9日の収穫祭で、全校生徒の前で5人を表彰するという。 -
箕輪町
箕輪西小学校親子合唱01年、音楽教諭だった当時の教頭が、親子で同じ思い出を作ることができたら-との思いで立ち上げた。学年に関係なく歌の好きな児童と保護者が、音楽教諭の指導で歌うことを楽しんでいる。
発足時の1年生が今年3月、卒業した。6年間歌い続けてきた児童が10数人抜けたことで一時は存続も心配されたが、新団員の勧誘を兼ねた「お別れコンサート」が功を奏したのか、現在は1年生から6年生まで児童20人、大人12人の合計32人。団員の中には学校長と国際交流員もいる。さらに今年はお父さんの参加もあり、学校長らも含め男性は5人。混声合唱ができるようになり合唱曲の幅も広がった。
練習は月2回、金曜日の午後7時から1時間、学校の音楽室に集まる。とにかく歌うことが好きな児童は、練習日には「今日は親子合唱あるよね」と、昼間から笑顔を見せているという。全校児童が名前も顔も互いに知っている小規模校。合唱も皆が友達で和気あいあいとした雰囲気にあふれている。
指導する有賀千づる教諭は、「一番の目的は歌を楽しむこと」という。年代が幅広いため選曲の難しさもあるが、今年は低学年の児童が多いので楽しめる曲を入れたり、お父さんも思いきり歌えるように混声パートを入れたりと工夫。皆で声を響かせ合い、年間10曲くらい歌う。
校内音楽会では、「天使の羽のマーチ」など3曲を発表した。輪唱にしたり、ペープサートも取り入れ、親子の息のあった歌声を披露した。
みのわ町民文化祭のステージにも発足時から毎年参加。出演を知ったお父さんは「えーっ!?」と驚きだったようだが、2部合唱「世界がひとつになるまで」「ぜんぶ空」を文化センターのホールで歌い上げた。
お父さんと一緒に入った2年生の唐沢美茂里さんは、「みんなとってもきれいな声で楽しい合唱団」。歌が大好きな5年生の日野太郎君は、「みんなで一緒に歌えて楽しい。ステージで歌うのも楽しみ」と話す。
今年PTA役員になったのをきっかけに参加した小坂勉さんは、「お母さんたちのきれいな声にびっくり。子どもたちとも一緒に歌えて貴重な時間です」と満足の様子だ。
「ずっと繋がってきている親子合唱なので、続けていきたい」と有賀教諭。「とにかく楽しんで、体いっぱいに子どもも親も自分を表現してもらえたらいい」という。
今月16日の同校参観日には、親子合唱の発表が予定されている。(村上裕子) -
秋季上伊那地区高校野球大会 最終日結果など
秋季上伊那地区高校野球大会の最終日が4日、県営伊那球場と駒ヶ根アルプス球場であり、10月20日から始まったリーグ戦の全日程が終了、伊那北高校が5勝1敗の勝ち点10で通算18回目の優勝を果した。準優勝は上伊那農、3位は伊那弥生に決まった。
結果は次の通り(カッコ内は勝ち点)。
(1)伊那北(10)(2)上伊那農(9)(3)伊那弥生(9)=得失点差による大会規定により(4)駒ヶ根工(5)辰野(6)赤穂(7)高遠・箕輪工
………………………………
▽第4日
【県営伊那球場】
高遠・箕輪工
0000020=2
0501111=9
上伊那農
(7回コールド)
伊那弥生
01010010=3
00000300=3
上伊那農
(規定により引き分け)
駒ヶ根工
010000000=1
02000040×=6
伊那弥生
【駒ヶ根アルプス球場】
辰野
00205100=8
20021301=9
赤穂
(規定により)
辰野
003000000=3
30010000×=4
伊那北
………………………
▽最終日
【県営伊那球場】
赤穂
0100200=3
500331×=12
伊那北
(7回コールド)
赤穂
000000100=1
21100002×=6
伊那弥生
伊那北
040101002=8
000000200=2
上伊那農
【駒ヶ根アルプス球場】
駒ヶ根工
000000000=0
01003101×=6
辰野
駒ヶ根工
003010301=8
000000210=3
高遠・箕輪工 -
【記者室】駒ケ根市長選で公開討論会を
駒ケ根市長選の投票日1月20日まで2カ月余り。ここへきてようやく動きが表面化してきた。現在1人が出馬を表明しているほか少なくとも2人が立候補を模索中。選挙戦となるのは確実な情勢だ▼選挙戦といえば車を走らせながら名前を連呼するのが昔から見慣れた光景だが、よく考えればこれはただ騒々しいだけで有権者にとっては何の意味もない。それよりも候補全員が顔をそろえて丁々発止の舌戦を繰り広げる公開討論会をぜひ開いてもらいたい。それぞれの考えが理解できる貴重な機会になるはずだ▼日本ではほとんど定着していないが、最近になって一部の選挙で行われて好評を博している。もっとも、政策論争に自信のない候補は絶対に承知しないだろうが。(白鳥文男)
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駒ケ根警察署お宝展
駒ケ根署(山本修作署長)は家族ぐるみでの親ぼくを深めようと3日、署員らが自慢の品を持ち寄って披露する「私のお宝展」と、家族らが一堂に集まって会食する「家族ふれあいランチ」を同署で開いた。お宝展には署員と家族73人が131点を出品。学生時代の思い出が詰まったスポーツ用具や楽器、趣味で集めた切手やコインのほか、警察学校時代の生活記録など、それぞれの人柄をうかがわせる品が並んだ=写真。参加者らは「あの人にこんな趣味があったとは知らなかった」、「人は見かけによらないな」などと楽しそうに話し合っていた。
参加者は署内を見学したり、昼食を囲んで家族ぐるみで楽しく語り合ったりしていた。
山本署長はあいさつで「突然の呼び出しでせっかくの休みがつぶれることも多い仕事だが、支えてくれる家族の協力があってこそ続けられる。駒ケ根警察署一家として今後も頑張ろう」と呼び掛けた。 -
県高校駅伝 上伊那農3位・2年ぶり北信越へ
全国大会予選を兼ねた男子58回、女子19回の県高校駅伝競走大会は4日、大町市運動公園陸上競技場を発着に男子26校が7区間42・195キロ、女子20校が5区間21・0975キロで競い、男子は佐久長聖が大会新で10連覇、女子は長野東が初優勝した。上伊那勢は男子の上伊那農が3位で2年ぶりの北信越大会(18日・石川県小松市)出場を決め、伊那北が6位入賞した。
結果は次の通り=1位と上伊那関係分
【男子】(1)佐久長聖(村沢明伸、大迫傑、佐々木寛文、千葉健太、藤井翼、佐々木健太、堂本尚寛)2時間06分20秒=大会新(3)上伊那農業(福沢純平、池田涼太、山口宏和、小林正俊、田原直貴、柴巧磨、熊谷直)2時間19分37秒(6)伊那北(村上剛、重盛赳男、春日隆大、北原弘司、浅井順平、神航平、中村英雄)2時間22分44秒 -
小田光博さん 防衛大臣から感謝状授与
伊那市中央区の歯科技工士で、県自衛官募集相談員協議会連合副会長の小田光博さん(75)がこのほど、長年にわたり自衛官募集に協力したとして石破茂防衛大臣から感謝状を受け取った。2日、小田さんらが市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞の喜びを報告した=写真。
小田さんは、市自衛隊協力会の立ち上げに携わり、1999年からは伊那地区(上伊那)募集相談員会会長として活動する。10月27日、東京・新宿で授賞式があり、その功績を称えて石破防衛大臣から感謝状の授与があった。
小田さんは「国民の生命、財産を守るためにあるのが自衛隊だと思っている。難しいことは考えず、素直な気持ちで協力している。この感謝状は多くのみなさんの協力の下、代表としていただいたものだと考えている」と話していた。 -
磐田市から市民ら90人、表敬訪問
友好都市訪問交流事業で、磐田市の市民訪問団約90人が4日、駒ケ根市役所に訪れ、原副市長らの歓迎を受けた。
同事業は旧磐田市で実施していた友好都市駒ケ根市との交流を新市においても継続し、友好都市である駒ケ根市を市民に知ってもらおうと、公募により応募者を募った。
この日は早朝、磐田市を出発、駒ケ根インターを経て、駒ケ根高原へ。駒ケ根ファームスで昼食、光前寺で紅葉を楽しんで、市役所に訪れた。
一行を迎え、原副市長は「限られた時間の中で、駒ケ根市の風景を楽しみ、これを機に駒ケ根を好きになって、友好を深めて」と歓迎。一行を代表し、磐田市秘書広報課の石川純一課長は「今日は天気に恵まれ、柿やリンゴなど実りの秋を実感できた。これを機に民間主体の交流が深まれば」とあいさつした。 -
かっぱ伝説と駒見の東コースで
駒ケ根市博物館の「古里そぞろ歩き」が4日、約20人が参加、東伊那小学校の宮脇正実教諭らを講師に、東伊那地区のかっぱ伝説と駒見の東コースで行われた。
東伊那小学校玄関前に集合した参加者は、刈り取りが終り、柿の実が赤くなった晩秋の風情を楽しみながら、塩田の箱畳へ。個人の墓地にある五輪搭の前で、宮脇教諭は「供養搭または墓標として建立され、上から空輪、鳳輪、火輪、水輪、地輪と呼ばれる」と説明。
また、大久保の善福寺では三十三観音石仏33体のうち、高遠石工、守屋貞治作の11番、准低観音と18番の如意輪観音を中心に見て回った。
このほか、阪本天山の墾田の碑、蓮台場の宝きょう印搭、高遠藩大久保番所跡なども見学し、地域の史跡、文化財に理解を深めた。 -
大規模林野火災防御訓練
伊南消防協議会の大規模林野火災防御訓練が4日、飯島町日曽利北の沢林道など3会場で行われた。
大規模林野火災発生における防災機関の緊密な協力体制を確立し、迅速的確な防御活動を目的とする訓練に、伊南消防協議会を構成する4市町村消防団・伊南行政組合消防本部・県消防防災航空隊ら約150人が参加した。
訓練は午前8時55分、日曽利山ノ田で山火事発生、連日の異常乾燥と折からの強風にあおられ、山頂方面に延焼拡大を想定。町は災害対策本部を設置、近隣に応援を要請するとともに、県消防防災航空隊に出動を要請した。
ヘリポートとなった柏木運動場には、午前9時40分、防災ヘリコプターが飛来し、消防長や町消防団長らを乗せ、上空偵察訓練に飛び立ち、再び、飛来したヘリは約1トンの水を火災現場に運び、放水した。
一方、火災現場の北の沢林道では消防ポンプ車とホースを中継し、遠距離送水訓練をしたり、背負い式の消火器具による消火訓練のほか、オフロード隊も出動し、偵察や負傷者救助訓練に活躍した。 -
東中が県中駅伝男女アベック優勝を報告
第18回県中学校駅伝競走大会(3日、松本市)で大会史上初の男女アベック優勝を果たし、北信越大会(11月23日、松本市)、全国大会(12月15日、山口県)出場を決めた駒ケ根市の東中学校の選手らが5日、市役所を訪れ、中原正純市長らに優勝を報告した=写真。選手らは一人一人レースを振り返り「アベック優勝できたのはうれしいが、タイム的にはまだまだ満足できない。全国大会に通用するようにこれからチーム全員でさらに頑張りたい」と異口同音に語った。竹田正樹監督は「昨年は勝てずに悔しい思いをしたので、今年は絶対勝つんだという気持ちで春から一丸となってやってきた。団結の強さがプラスアルファとなった」と総括。満面の笑顔で迎えた中原市長は「信じられない快挙を成し遂げた。全国大会でも頑張って優勝を」と激励した。
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映画「Beauty」の完成記念イベント
伊那市出身の後藤俊夫監督がメガホンを取った長編劇映画「Beauty(ビューティー)竏窒、つくしいもの」の完成記念イベントが4日、長谷の文化伝承施設「中尾座」であった。市無形文化財に指定される中尾歌舞伎の秋季公演や公開対談「地芝居の魅力と継承」を展開した。
中尾歌舞伎保存会による公演は「義経千本桜 鮨(すし)屋の段」。源平合戦に敗れた平家の大将平惟盛をかくまった鮨屋を舞台に、親子関係などを描いた悲話。笑いもあれば、勘当された権太が父に短刀で刺され、自分のおろかさを悔やみながら死んでいくなど涙を誘う場面も。
詰めかけた観客約200人は迫真の演技に見入り、おひねりを投げたり、盛んに拍手を送った。
公開対談で、後藤監督は、農村歌舞伎を取り上げた理由について「伊那谷は伝統芸能の宝庫。先人から受け継いできた魂に魅力を感じた」と語り、地元住民の体験を基に構成したことを紹介。「映画の中で、戦争の古傷が痛み、役者が足を引きずりながら舞台で必死に踊るシーンがある。本当の美しいものとは何か。友情をテーマに込めた」と話した。
中尾歌舞伎を継承する立場から、西村篝保存会長は会員確保の難しさに触れ「仕事を持ちながらのけいこで、好きでないとできない。我こそはと思う人は参加してほしい」と呼びかけた。
また、市教育委員会の松田泰俊委員長は「伝統芸能には痛快さ、舞台と観客との一体感など魅力がある。地域に大きなエネルギーを与えるもので、自分の生き方を考える機会にもなる」と継承の必要性を挙げた。
そのほか、まわり舞台や奈落底など舞台裏見学会、大見得講習会などもあった。
中尾歌舞伎は江戸時代から続き、一時、戦争で自然消滅したが、86年に復活。例年、春と秋に定期公演を開いている。 -
箕輪少年野球連盟が6年生にメダルを授与
6年生にとっては小学生時代最後の試合となる箕輪少年野球連盟の秋季リーグ戦が4日、箕輪町の上古田グラウンドであり、来春中学生となる選手26人に、各チームの監督からメダルが贈られた=写真。
同連盟では例年、連盟に参加する参加6チームによるリーグ戦を年間を通じて行っている。そのリーグ戦は秋季リーグで閉幕するため、この試合で少年野球から卒業する6年生に対してこれまでの頑張りを称える意味でメダルを授与している。
漆戸博会長は「6年生はこれで少年野球と離れるが、上を目指して頑張ってほしい。少年野球で学んだ礼儀や感謝の気持ちを忘れずに、今後へ生かしていってほしい」と6年生を激励。その後、各チームの監督が選手一人ひとりに言葉をかけながらメダルを贈呈。監督から「頑張ったな」と言われ、涙を見せる選手もいた。
6年生を代表して箕輪ジャイアンツの清水駿太君(12)が「みなさんの協力があって、大好きな野球を続けてくることができた。中学にいっても思いやりとみなさんに教わったことを忘れることなく、頑張っていきたい。今まで本当にありがとうございました」と語った。 -
JA上伊那のフォトコンテストで伊那市の北原はるみさんが最優秀賞
上伊那農業協同組合(JA上伊那)によるJA上伊那フォトコンテスト2007の審査会が5日、伊那市狐島の本所であった。今年のテーマ「上伊那の“農”と“暮らし”」を題材とした作品75点の中から、野沢菜を収穫する女性の表情をとらえた伊那市富県の北原はるみさん(50)の作品「70年間の思い 我家の味はここから」=写真=を最優秀賞に選んだ。
上伊那の農や人々の営みを題材とした写真を募るコンテストで12年目。今年は7月から10月末まで作品を募集したところ、41人から作品が寄せられ、県外からの応募もあった。
審査には、宮田村出身のプロカメラマン・唐木孝治さん(高森町)をはじめ、JA上伊那の役職員など20人が参加。撮り手の思いが伝わってくるかなどといった点から作品を選出した結果、透過する光で鮮やかに写し出された菜と、収穫する表情豊かな女性の姿が印象的な北原さんの作品が最優秀賞となった。
唐木審査委員長は「今年は全体的にレベルが高く、優劣つけ難い作品が多かった。コンテストのレベルも年々上がっているが、最優秀賞の作品は女性のしぐさもマッチしている」と講評した。
入賞者は10日のJA上伊那まつりで表彰するほか、当日は応募全作品を本所に展示する。入賞作品は来年1月のJA上伊那の広報誌に掲載する。
入賞者は次のみなさん。
◇最優秀賞=北原はるみ(伊那市)
◇優秀賞=小林紀一(飯島町)ドリチュラー・ブライアン(飯島町)
◇佳作=井口真吾(駒ケ根市)久保村由人(伊那市)宮沢信(中川村)
◇入選=野溝文武(伊那市)平沢善博(宮田村)原鳳兵(飯島町)向山世男(箕輪町)
◇努力賞=酒井芳郎(箕輪町)