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お宝神社で初の夏祭り、ご神体のご開帳も
飯島町飯島赤坂の商業集積地アイタウン協同組合(岩村金男代表理事、9店舗)は21日、アイタウン敷地内の「お宝神社」で初めての夏祭り(例祭)を開いた。神事や縁日、フリーマーケットなどでにぎわった。
同神社は昨年7月、地域活性化を目的に、縁結びの神体を祭った社殿を設け、参道、石燈ろう、金色の鳥居も整備した。
昔、不思議な石も持った若い男女が、石の導きで、この地、アイタウン(開いた運)で出会い、結ばれ、子宝に恵まれ、商売も繁盛した-というのが、組合が創作した由緒とか。
組合員や町、町商工会など約30人が参列し、厳かに茅野神官による神事、ご神体の開帳などが行なわれた。神社前では縁日が開かれ、お宝グッズの販売、輪投げ、ヨーヨーつり、針金細工などのほか、飲物や食べ物の屋台も並び、夜遅くまでにぎわった。
また、ホテル陣屋では三波春輝さん(春ちゃん)、坂口未さん(ミィー)によるものまねショーも行なわれた。 -
田中康夫氏が街頭演説
参院選比例区の新党日本代表・田中康夫氏は24日、伊那市の大型店前で街頭演説した。年金問題、教育問題、ハコモノ行政などを挙げ「なんの後ろ盾もない政党。おかしいことはおかしいと声を広げ、社会を変えていこう」と訴えた。
年金制度に触れた田中氏は「社会保険庁を廃止し、非公務員型の『日本年金機構』にしても、職員の給与は税金からで年金制度の問題解決にならない」と指摘。「社保庁改革」ではなく「年金制度改革」が急務とし、年金手帳から振り込んだ額、もらえる額が記帳される「年金通帳」の導入を提案した。
また、県知事時代の公共工事への一般競争入札導入などを挙げ、6年連続で起債残高を減らした実績から「増税なき財政再建はできる」と述べ、(県知事時代に)県でやってきた福祉や教育の改革が後戻りしないために全国に広げるとした。 -
第53回全日本中学校通信陸上県大会結果
第53回全日本中学校通信陸上県大会が21、22日、長野市営陸上競技場であり、上伊那勢は3種目で3人が標準記録を突破し、全国大会(8月20竏・3日、宮城県)の出場を決めた。1日の県中学総体ですでに出場を決めている選手を合わせると、7種目(男子共通400メートルリレーを含む)で延べ5人が全国の舞台で戦う。
上伊那勢は、男子共通200メートルの加藤一樹(赤穂)が22秒68で標準記録を突破した。県総体ですでに標準記録を突破している男子3年100メートルの加藤と男子共通110メートル障害の森雅貴(同)は今回、さらに記録を更新して優勝。加藤は個人競技2種目での出場となる。
男子共通400メートルの大野裕紀(赤穂)は予選で50秒85、男子2・3年1500メートルの福沢潤一(駒ヶ根東)も予選で4分10秒16をマークし、ともに標準記録を突破。福沢は県総体の男子3千メートルでも標準記録に達しているため、2種目で全国大会に出場する。
結果は次に通り(決勝記録=上伊那関係分)。
【男子】
▽1年100メートル (1)濱裕哉(岡谷南部)12秒27(6)唐沢玄(南箕輪)12秒80▽3年100メートル (1)加藤一樹(赤穂)11秒21(5)森雅貴(赤穂)11秒52▽共通200メートル (1)加藤一樹(赤穂3)22秒68(7)大野裕紀(赤穂3)23秒32▽同400メートル (1)大野裕紀(赤穂3)51秒15=大会新▽同800メートル (1)小林純平(駒ヶ根東3)2分04秒39▽2・3年1500メートル (1)福沢潤一(駒ヶ根東3)4分12秒01(2)小林純平(駒ヶ根東3)4分12秒13▽共通3千メートル (1)臼田稔宏(松川)9分05秒46(3)白鳥敦(箕輪3)9分21秒04▽同110メートル障害 (1)森雅貴(赤穂3)14秒89▽同棒高跳び (1)春日太陽(春富3)3メートル80▽同走り幅跳び (1)嶺村鴻汰(大町第一3)6メートル45(4)原翔太(伊那3)6メートル09▽同4種競技 (1)胡桃沢裕之(飯田高陵3)2413得点(4)村沢和樹(宮田3)1915得点(6)宮坂佳裕(辰野3)19868得点
【女子】
▽2年100メートル (1)塩川瑞希(小諸東)12秒87=大会新(2)征矢萌唯(箕輪)12秒97(6)中村夕貴(赤穂)13秒42▽共通200メートル (1)塩川瑞希(小諸東2)26秒36(3)征矢萌唯(箕輪2)26秒56▽同1500メートル (1)篠田美樹(駒ヶ根東3)4分46秒86(3)湯沢ほのか(駒ヶ根東1)4分50秒85▽同100メートル障害 (1)宮沢七夕子(櫻ヶ岡3)15秒21(4)桐山明日香(宮田3)16秒28(7)中谷一恵(辰野3)16秒80▽同走り高跳び (1)有賀楓子(春富2)1メートル54▽同幅跳び (1)宮坂楓(岡谷東部3)5メートル37(2)桐山明日香(宮田3)5メートル28(4)小池麻美(駒ヶ根東3)4メートル91(7)大久保萌花(伊那東部2)4メートル72▽同砲丸投げ (1)古田迪子(明善3)11メートル84(5)村田彩香(南箕輪3)10メートル74 -
独立展、女流画家協会展出展
箕輪町長岡
柴光子さん伊那美術協会の第83回伊那美術展で、最高賞の伊那美術協会賞を受賞した。作品は自然の生命力をテーマにした油彩「大地・私のふるさと」。第80回に続いて2度目の最高賞。「自分に恥ずかしくない絵を出したいと思って出品した。もちろんうれしいけど、自分はまだまだと思ってる」。現状に満足することなく、自分の目指す絵の世界を追い続けている。
本格的に絵を始めたのは8年前。美術部員だった高校時代に県展に入選しているが、長年絵を描くことは忘れていた。子育てが一段落し、陶芸やクラシックギターなどをやったが、しっくりこない。箕輪町公民館の油絵教室に参加し、「私は絵が一番好きだった。もう一度、県展に出したい」と、再び絵筆を握った。
県展は最初の2年間は落選したが、それ以後は連続入選。中央では、独立展、女流画家協会展に出展し入選している。
題材に選んだのは「キャベツ」だった。「身近にあるものが一番いいと思って…」。中央展はテーマを変えず、これでもかというくらいに観察して、飽きるまで描かないと駄目だという。丸のキャベツから葉1枚に、キャベツには青虫やチョウがいるからと、今度はチョウをいっぱい描くなどテーマは少しずつ変化し、今は「チョウ」を題材にしている。
「画面は素朴だけど熱気があふれる絵を描きたい。それが好き」
真っ白なキャンバスに向い、どうしよう、描けるのかな…と必死になって描く。こうして描いたチョウは、「力強い。もっと続けなさい」と中央展でアドバイスを受けた。「あぁ、これで良かったんだ」と感じた。
独立展は100号以上を3点出品する。3点が同じ力で描いていないと落選する。
普段は昼間に絵を描くが、出品が迫っても描けないときは、朝早く起きて描く。制作に行き詰ると、独立展会友の小木曽章八さんに絵を見てもらう。「3点描いているとわからなくなる。アドバイスを聞いて、『あぁ、そうだったんだ』と気がつく」という。
中央展に出品すると指導を受けるが、「評価を受けることも作品を高めるのに大事」と言い、「落ちたときこそ大事にしないといけない」と、なぜ駄目なのかを考え、アドバイスを聞きに行く。
「苦しいけど充実してる。なんとかここまで来たけど、もっともっといいのが描けるんじゃないかなと思う。欲張りかな」(村上裕子) -
コンビニに深夜強盗
21日午前1時3分ころ、伊那市伊那のコンビニエンスストア「ローソン伊那仲町店」に入ってきた3人組の男がいきなり店員らを金属バットで脅し、レジにあった同店の売上金など現金二十数万円を奪って逃走した。
事件当時、店内には男性店長(43)とアルバイトの男性店員(58)の2人が勤務していたが、いずれもけがなどはなかった。客はいなかった。
伊那署によると、店に入ってきた3人組のうちの1人の男がいきなり金属バットを振り上げ商品棚の前にいた店員を脅し、店の事務室に入ろうとしたが、店長が阻止。その間に別の男がレジから現金を奪った。
3人組は店を出てから走って逃げた様子で、店の駐車場に車などはなかった。金属バットは店の外に捨ててあった。
店からの非常通報装置で連絡を受けた警備会社が警察に連絡。伊那署と県警本部刑事部が聞き込み調査などを続けている。
伊那署によると、3人はいずれも身長160縲・70センチで、白い手袋をしていた。
金属バットを持っていた男は、年齢20歳前後、坊主頭で、黒の半そでシャツ、灰色半ズボン、を身につけていた。
他の2人はいずれも頭にタオルをかぶり、白いマスクをしていた。服装は1人が黒いジャンパーに白いズボン、もう1人が黒っぽいしま柄長袖シャツに黒のズボン。
同店には防犯カメラがいたるところに設置してあり、今回の犯人も写し出されていた。 -
優雅に市中を祇園囃子屋台巡行
350年の伝統を誇る宮田村津島神社祇園祭宵祭りは21日開き、伊那谷に本格的な夏の訪れを告げる祇園囃子の屋台が市街地を巡行した。
氏子の子どもたちが力をあわせて屋台を引っ張り、小学生から高校生まで参加する宮田祇園囃子保存会が、笛や太鼓で涼しげな音色を響かせた。
浴衣姿の女の子たちが各所で踊りも披露。勇壮なあばれみこしとはひと味違う優雅さで祭りを盛りたてた。 -
箕輪町が駅駐輪場の放置自転車撤去
箕輪町は20日、町が管理する3駅の駐輪場に放置されている自転車の撤去作業をした=写真。
町による放置自転車の整理・撤去は、駐輪場の整備を目的として毎年行っているもの。木下駅、伊那松島駅、沢駅の駐輪場で事前調査したところ、68台の放置自転車を確認。19日までに持ち帰ることを求める荷札を取り付けた。この日は、それらのうち19日までに持ち帰られなかった自転車を放置自転車として撤去。警察やJR東海職員などの立会いのもと、町職員や各区衛生部などが作業に取り組み、木下で19台、伊那松島で36台、沢で6台の放置自転車を回収した。
撤去した自転車は1カ月間町で保管するが、それでも引き取りにこないものはクリーンセンター八乙女で処分する。
放置自転車には盗難されたものが含まれているほか、通学に使っていた自転車をそのまま駅に放置して卒業する人などもいるという。 -
南箕輪村消防団水難救助訓練
南箕輪村消防団(宮島忠夫団長)は21日、水難救助訓練を大芝公演村民プールで開いた。消防団員など70人が参加。事故が起きた場合の対処方法などを学んだ。
訓練は水難事故が増えるこの季節に合わせて毎年行っているもの。消防団、日赤奉仕団のほか保育園職員、小中学校の職員、救急法救急員認定者なども訓練に参加し、伊那消防署の消防士や救急救命士の指導を受けながら、混雑している救助に向かう時に有効なヒューマンチェーンや、実際の手順で人工呼吸を実践=写真。
指導に当たった伊那消防署の武井指令は「水の事故の場合おかしいと思ってからでは遅い。そう思う前に救急車の出動を呼び、その後状態が回復した場合は、再度連絡してくれればいい。水の事故は早めの連絡が大切。また、事故が起こってしまった場合は、まず、人を呼んでほしい」と呼びかけた。 -
箕輪町郷土博物館で土偶づくり
箕輪町郷土博物館は21日、土偶づくり体験会を同館で開いた。小学生から一般まで約15人が集まり、縄文時代の土偶や土鈴などに挑戦した=写真。
取り組みは郷土の歴史や考古学などに関する関心を高めてもらうことを目的とする「町内まるごと博物館事業」の一環。昨年の土鈴づくりに続き、今年は土偶づくりに挑戦する企画した。
参加者は、町内の遺跡や畑などから出土した土偶や土鈴などをモデルとして粘土を成形。竹串で模様をつけるなどして、思い思いの作品を作り上げていた。
制作した土偶や土鈴は3カ月ほど乾燥させた後、職員が焼き上げる。 -
かんてんぱぱで現代工芸長野会会員小作品展
日本現代工芸美術家協会長野会の有志24人による「現代工芸長野会会員小作品展」が30日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。日展、日本現代工芸美術展などで活躍する各種工芸作家の作品約千点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会では例年、県内作家の日本現代工芸美術展に出展した作品を一堂に集めた展覧会を開催しているが、今回の展覧会は「普段作家たちが制作する作品を楽しみながら見てもらう」と小作品ばかりを集めた。
陶磁、金属、漆、ガラス、染色など、さまざまな分野の作家が、自分の展示スペースを個性豊かに演出。器や花器、ランプなどといった生活に身近な作品も多く、購入できるようになっている。
箕輪町の木工作家、中沢達彦さん(50)は「小作品の展覧会は3、4年に一度のもの。その間に作家自身も作品も変化しているので、そういう変化を楽しみながら見てほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
第89回全国高校野球選手権長野大会 第8日
第89回全国高校野球選手権長野大会は第8日の21日、3回戦8試合が県下4球場であった。上伊那勢は、松本美須々と対戦した伊那弥生が、先制点を奪うも逆転を許してしまい、1竏・の7回コールドで大敗。地球環境と戦った上伊那農業は、一時2点差まで詰め寄るも力及ばず5竏・1で敗れた。
…………………
【県営長野野球場】
松本美須々
0005003=8
0100000=1
伊那弥生
(7回コールド)
○…伊那弥生は、初先発の主戦平沢が波に乗れず、速度と制球力を欠いた直球を狙われた。2回に先制するも4回、四死球に失策が絡み一挙5点を奪われると、選手らは意気消沈してしまった。原監督は「完敗ですね。でも、エースが投げて負けたのだからしかたない」と悔しさをにじませた。
「先制点をとってくれたのにオレが打たれてしまったのが一番の敗因」と平沢。試合に向けて体調は万全だった。しかし、この日、最速130キロの直球に勢いはなかった。変化球を中心に配球を立て直すが、甘いコースの直球を打たれ、守備にリズムがつくれなかった。「(1、2回戦は)後輩が頑張ってくれたのに情けない」と周囲の期待を背負ってきたエースは、悔し涙を流した。
春日主将は「平沢は悪いなりに一生懸命投げてくれてた。打たれても取り返そうと、みんなが打席に立っていたのだが…、こういう結果になってしまった。でも、全選手が全力を尽したので、この試合に悔いはない」と上を向いた。
【伊那弥生竏衷シ本美須々】試合後に悔し涙を流す伊那弥生選手ら=21日、県営長野野球場
……………………
【諏訪湖スタジアム】
地球環境
103103003=11
100022000=5
上伊那農業
○…上農は先発の宮下が初回に1点を先制され、その裏すかさず同点に追いつくも3回、地球環境の連続長打などで一気に3点を失う苦しい展開。4点を追う4回には2死満塁の好機にもう一本が出ず、無得点に終わった。
だが続く5回に反撃。1死一、二塁から6番宮下が右翼線を破る二塁打で2点を挙げ、2点差にまで追いすがった。6回には互いに点を取り合ったものの、上農は7回以降無得点。9回にはダメ押しの3点を奪われて押し切られ、涙をのんだ。
投手は両チームとも3人の継投だったが、上農は3投手ともに1イニング3点を失う集中打を浴びたことが勝敗を分けた。
守屋監督 残念。選手はよくやった。立派だった。満塁のチャンスで点を取れなかったことと、相手打線が予想以上に良く、長打を打たれたことが敗因。技術はともかく、気持ちを一つにしてプレーできた。ゲームには負けたが皆よく頑張った。
大蔵大主将 勝つ気でいたのでとても悔しい。自分たち3年生はもう試合はできないが、この気持ちを後輩に託したい。3年間すごくいい経験ができた。
##写真
5回、長打で2者が生還。2点差に詰め寄る -
駒ケ根高原美術館で横浜の高校生が美術ワークショップ
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は21日、神奈川県横浜市の橘学苑高校デザイン美術コースの1年生を対象にしたワークショップを同館で開いた。来館した56人の生徒は「すべてのものを○△□に閉じ込める(あてはめる)」をテーマにした絵画作品の制作に挑戦。与えられた1時間の時間内に作品を仕上げようと真剣な表情で絵筆やクレヨンを動かしていた=写真。
制作に先立って参加者は同館に展示されている絵画などの作品を鑑賞したほか、松井君子副館長の講義「美術との出会いについて」を聴いて作品制作のイメージを高めた。松井副館長は「絵が下手な人はいない。全員が個性的で上手。自信を持って描いて」と呼び掛けた。
同校がワークショップを受講するのは3回目。05年から同館を毎年訪れている。 -
駒ケ根天竜川河川愛護連絡会が美化活動
駒ケ根市内の天竜川と支流河川などに関係する団体でつくる(会長・原寛恒副市長)は21日朝、天竜川と田沢川の美化活動を行った。19団体の会員らと市職員など約130人が参加し、河原や土手に落ちているごみなどを拾ったほか、アレチウリの駆除も併せて行った。天竜川の対象区域は東伊那区・大久保地区縲怏コ平区・丸塚地区の約2キロ。参加者はごみ袋を手に川の両岸を歩き、ペットボトルや空き缶などのごみをせっせと拾い集めていた=写真。
作業に先立ち、下平区の農村環境改善センター・一心館で開いた開会式で原寛恒会長は「1993年から毎年行ってきたが、回を重ねるごとに美化意識は着実に高まっている。活動を通じてさらなるモラル向上につながってほしい」と述べた。 -
津島神社祇園祭、あばれみこし勇壮に
・ス天下の奇祭・スと呼ばれる宮田村津島神社祇園祭宵祭りは21日あり、名物のあばれみこしが神社周辺の中心商店街を練り歩いた。梅雨空を吹き飛ばす迫力で、埋め尽くす観客も巻き込んで熱気に満ちた。
18歳から60代後半までの「奉仕者」と称される担ぎ手が、勇壮にみこしを運行。5時間近く練り歩き、神社石段からみこしを豪快に投げ落とす「打ち壊し」で最高潮に達した。
原形をとどめないまでにみこしを粉砕。その破片は厄除けになるとされ、見物客も一緒になり奪い合う光景がみられた。 -
宮田村津島神社祇園祭、勇壮に本格的な夏の到来告げる
“天下の奇祭”と呼ばれる宮田村津島神社祇園祭は21日あり、名物のあばれみこしが神社周辺の中心商店街を練り歩いた。梅雨空を吹き飛ばす迫力で、埋め尽くす観客も巻き込んで熱気に満ちた。
18歳から60代後半までの「奉仕者」と称される担ぎ手が、勇壮にみこしを運行。5時間近く練り歩き、神社石段からみこしを豪快に投げ落とす「打ち壊し」で最高潮に達した。
原形をとどめないまでにみこしを粉砕。その破片は厄除けになるとされ、見物客も一緒になり奪い合う光景がみられた。 -
茶道具名工逸品展
人間国宝作家らの作品が並ぶ展示即売会「茶道具名工逸品展」は24日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。茶碗、水指、香炉など約60点を並べている。
10代大樋長左衛門の「黒茶碗」、16代永楽善五郎の「紅葉絵茶碗」の秀作のほか、廣澤洋海の細密香炉など見ごたえのある作品の数々を出品している。
また、同時併催の「鑑賞陶磁展」では、松井康成の「晴白練上壷」、今泉今右衛門の「色鍋島吹墨花瓶」などの作品もある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。22日(午前11時縲恁゚後4時)まで「お呈茶」も実施している。 -
橋爪まさゆきさん陶芸展
岡谷市に窯を構える陶工橋爪まさゆきさん(55)の陶芸展は24日まで、伊那市坂下区旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で開いている。コーヒーカップや花入など、生活を彩る日常雑器100余点を展示即売している。入場無料。
同ギャラリーでは、12年連続の個展となった今回は、これまで出品してきた「焼締」に加え、・ス夏向き・スの白色が涼しげな「粉引」や「刷毛目」も出品した。切れ目を入れたり、指で押し曲げたりと、器の形にこだわった作品の数々は、人の手の温もりを伝えている。
岡谷市生まれの橋爪さんは、栃木県の益子と福井県の越前で計6年間学び、1990年、独立するため築窯。県内を中心に東京都などで年間約6回の個展を開いている。橋爪さんは「モノを入れて楽しめる器をこれからも作っていきたい」と話している。
午前10時縲恁゚後6時。問い合わせは、アートギャラリー「ミヤマ」(TEL72・4711)へ。
同ギャラリーで12回目の個展を開く岡谷市の橋爪さん -
駒ケ岳の遭難者救助
21日午後3時半ごろに中央アルプス駒ケ岳で滑落、負傷し、駒ケ根署に携帯電話で救助を求めていた大阪府大東市の自営業国谷忠男さん(65)は一夜明けた22日午前9時33分、宮田村黒川渓谷の黒川林道を下山中のところを、要請を受けて捜索に当たっていた中ア遭難対策協議会の救助隊に発見され、救助された。国谷さんは肋骨や左手甲の骨折などの重傷。同行していた女性にけがはなかった。
調べによると国谷さんらは21日午前9時ごろ、日帰りの予定で駒ケ岳に入山。馬ノ背を下山中の午後3時半ごろ、7合目途中の夫婦滝付近で濡れた岩に足を滑らせて約10メートル滑落した。 -
羽生出展
東京芸術大で34年間教授などを務めて今年3月に退任した国画会会員の画家羽生出(いずる)さん(67)の絵画展「面と空間の詩学」が駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で8月22日まで開かれている。1960縲・6年制作の油彩、水彩、素描作品約70点を展示。人物、風景、静物などの具象画に代表される初期の作品から、少ない色と単純な直線を使った構図が特徴的な円熟期の抽象画への変遷が楽しめる。
羽生さんは1939年、東京都生まれ。東京芸術大絵画科油画を経て同大学院修了。現在同大名誉教授、日本美術家連盟会員。
会期中無休。午前9時縲恁゚後5時30分。入館料は大人千円、大学・高校生800円、小・中学生500円(土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
地震義援金募集開始
16日に起きた新潟県中越沖地震で被害を受けた被災地への義援金の受け付けを駒ケ根市が20日から始めた。市役所保健福祉課、市民生活課、駒ケ根駅前ビル・アルパ1階の市民サービスコーナー、中沢支所、東伊那支所のほか、ふれあいセンターの各窓口に募金箱を置き、市民の協力を呼び掛けている=写真。受け付け期間は8月31日まで(延長することもあり)。希望者には領収証も発行する。募金は日本赤十字社県支部を通じて被災地に送られる。
問い合わせは市役所保健福祉課社会福祉係(TEL83・2111内線314)へ。 -
駒ケ根雇用対策協議会設立
上伊那の有効求人倍率が1・6倍を超える水準で推移するなど求職者には望ましい状況が続く反面、企業側は深刻な人材不足に悩んでいる。雇用の確保が課題となっているこうした現状を打開しようと駒ケ根市は、産・学・官が連携しての雇用対策に乗り出した。趣旨に賛同した市内の企業約40社を会員に、赤穂高校、駒ケ根工業高校、伊那技術専門校と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市が協力し、伊那公共職業安定所とも連携しながらさまざまな雇用対策を行っていく。
19日、会員企業と関係者約30人が出席し、「駒ケ根雇用対策協議会」を設立する総会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた=写真。総会で承認された07年度事業計画によると、U、I、Jターンを促進するため▽全国の大学を訪問してUターンをアピール▽企業ガイドを作成、配布▽盆、正月の帰省時に就職相談会を開催▽リクルート主催のUIターンフェアに参加竏窒ネどを実施。地元高校生に対しては、希望者を登録して地元企業についての情報提供を行うほか、高校の進路指導職員らによる意見交換会を開催し、地元企業への就職を呼び掛けるとともに、進学する生徒のUターンを促進するための対策などを検討していく。
初年度予算は会員企業の会費20万円のほか、負担金として商工会議所40万円、市100万円の計160万円。
会長に選任された中原正純市長は「人手不足の状況が続いていることから、今後はより強固な人材確保対策が求められる。協力して取り組んでいこう」と呼び掛けた。
伊那公共職業安定所の井口功所長は「行政が主導して雇用確保対策に取り組むのは上伊那で初ではないか。今後の成果に期待したい」と話している。 -
改修工事を終えた羽広荘が21日にリニューアルオープン
客室などの改装を行っていた伊那市西箕輪の公共宿泊施設「羽広荘」が21日、「みはらしの宿羽広荘」としてリニューアルオープンする。これまで和室しかなかった客室の一部を改装し、洋室4部屋を設置。エレベーターや障害者用トイレを完備するなどして全館バリアフリーとした。また、「みはらしの宿」という愛称を決定。南アルプスに面する東側の部屋は、障害物のない窓を用いるなどして、南アルプスを望む展望そのものを同施設の売りとしていく狙いだ。高木支配人は「公共の宿ということに期待してくる利用者もいるので、安い料金でよりよいサービスを提供していきたい」語る。
老朽化が懸案事項となっていた同施設では、約2カ月前から一部を除く大規模改修に着手し、客室、玄関まわり、ホール、食堂などの改修を進めてきた。
その中で、従来19部屋あった客室を18室にしてゆったりと利用できる部屋を設けたほか、これまでなかった洗面台を全室に完備。18室中9室にはトイレも設置するなど、部屋そのものの機能を充実させた。収容人員は65人。総事業費は約1億4800万円。
料金に一律で(1泊2食付き)6975円としていたが、今後は部屋ごとにランク付けし、7710円縲・810円とする。また、リニューアルに伴ない更なるサービス向上を図るため、食堂のメニューも充実。その季節に地元で採れた食材を使って作る「パノラマランチ」など提供していく(パノラマランチは要予約)。
一方、入浴だけの受け入れは宿泊客への配慮から8月末で廃止する予定。 -
日影区ふれあいクラブが五平もちづくり
伊那市日影区の高齢者クラブ「日影区ふれあいクラブ」(池上吉治代表、会員77人)は20日、五平もちの会を日影公民館で開いた。約20人集まり、仲間とともに昔懐かしい郷土料理作りを楽しんだ=写真。
同クラブでは、年間を通じて草取りなどといった地域奉仕活動などに取り組んでいるが、他の地域で高齢者クラブの休会などが報告される中、より魅力的な活動に取り組みながら会員数を増やしていきたいと、今回初めて五平もちづくりに挑戦。もちにつけるみそには、クルミ、サンショウを加え、昔はいろりの炭火で焼いていたことから、みそを塗った後の仕上げの焼きは、野外用コンロの炭火であぶることに。参加者らは、昔の記憶を思い出しながらご飯をすり潰したりみその味を確かめるなどしていた。
参加した女性の一人は「昔は田植えなどの大仕事が終わった後のごちそうだった。今は家族が少ないので作らないが、こういうものは大勢で食べるほうが楽しい」と話していた。 -
07年上伊那地区夏季一時金要求・妥結状況結果(第1報6月30日現在)
南信労政事務所はこのほど、07年上伊那地区夏季一時金要求・妥結状況結果の第1報(6月30日現在)をまとめた。
調査は6月30日から7月31日までに上伊那地区の民間労働組合32組合に対して実施。30日現在で21組合から要求が提出され、20組合が妥結している。
平均要求額は60万718円。前年同期より1万8079円下回っており、要求月数も2・34カ月と0・03カ月少ない。
それに対し平均妥結額も前年同期を1万3212円下回り、55万3841円。妥結月数は2・14カ月、前年同期より0・03カ月少なくなっている。
妥結分布では、50万円台が6組合と最も多く、次いで60万円台の4組合となっている。
平均妥結額は鉄鋼・金属の87万3197円が最も高くなっている。
最終報は8月10日に公表する。 -
副町長2人の必要性について意見交換
箕輪町の副町長2人制に関する意見交換会が19日夜、松島コミュニティーセンターであった。地域住民10人余が集まり、平沢町長、町議員と副町長2人制の必要性などについて意見を交わした。
協働のまちづくりを進める町民有志の「みのわ・ネット」(松沢幸利代表)が企画。町議会3月定例会で副町長を2人とする議案が可決されたことを受け、町長や町議会議員に対し、副町長2人制の考えを聞くアンケートを取った。結果を踏まえ、町長から副町長2人の必要性、議員から町議会で可決した経過などを聞いて意見交換する場を持った。
出席者から「町長が最善の道として選んだのなら、良い方向にいくのではないか」という意見もあったが「行革を進めているのは、箕輪だけではない。なぜ、2人いるのか」「現場で解決できることは、担当課に任せれば良いのではないか」など2人の必要性に質問が集中した。
平沢町長は、副町長1人の場合、役場内の事務処理、住民からの苦情などの対応に追われ、まちづくりの中長期展望に立った改革が手につかない実態を説明。「一層の行財政改革と、企業誘致や住宅開発などをストップさせないために2人が必要」と理由を挙げた。
松沢代表は「町民の立場の考えであるか疑問符である」と述べ、住民満足度などに対する町のアンケート結果を待って、今後の方向性を考えたいとした。
会には現・前議員全員に出席を呼びかけたが、出席したのは5人だった。 -
卓球で全国大会などへ出場
南箕輪村から卓球の全国大会などへ出場する小・中学生3人が19日、役場を訪れ、唐木村長に出場あいさつをした。
全日本卓球選手権大会(27縲・9日、兵庫県)と第59回中部日本卓球選手権大会(8月25縲・6日、静岡県)に平石聖亜君(11)=南箕輪小6年・北殿、中学校総合体育大会北信越大会(8月6縲・日、松本市)に山岡孝太君(14)=南箕輪中3年・久保=がそれぞれ男子シングルスへ出場。伊藤力斗君(10)=南箕輪小5年・南殿=は、日中友好協会などが主催する日中友好交流都市小学生卓球交歓大会(8月1縲・日、ペキンほか)に参加する。いずれも南箕輪わくわくクラブに所属し、週5回の練習に取り組んでいる。
県大会で3位になった平石君は、2度目の全国大会出場。「予選リーグを突破して決勝トーナメントに進みたい。緊張すると体が動かなくなるので、緊張しないで臨めたらいい」と話した。
山岡君は、県大会2位で初めての北信越大会出場を決め「攻撃のミスを少なくして、全国大会出場(上位10人)を目指したい」と決意を述べた。
伊藤君は、中国での試合を楽しみにしていた。
3人は、倉田亜来夫監督と来庁。
唐木村長は、各選手の活躍に期待した。 -
ソースかつどんメニュー 肉の素材を生かした11品
「伊那ソースかつどん会」加盟店の一つ、ベルシャイン伊那店1階にある手作りレストラン「BELL」は、ソースかつどん専門メニューを2品から11品に増やした。肉の素材を生かしたメニューで、客の反応は上々という。
新たに加わったのは、8時間煮込んだ柔らかい豚の角煮を使った「豚角ソース丼」、豚ロースの薄切りを幾重にも重ねた「十二単衣ソース丼」、霜降りステーキ肉をミディアムに揚げた「牛カツソース丼」、お好み焼き風にソース・マヨネーズ・かつお節などがマッチした「ソースお好み丼」など。数量限定品もある。
売り出しから1カ月余が経ち、リピーターも多い。特に「豚角」「お好み」「ヒレ」が人気。
オーナーシェフの高見沢周司さん(57)は「オリジナルソースに合うメニュー作りに苦労した。これだけの種類をそろえたのは画期的なこと。肉の違いを楽しんでほしい」と話す。
これからもメニューを増やす考えで「伊那のソースかつどん」をアピールする。 -
館報コンク受賞を伊那市長に報告
伊那市内の9公民館でつくる伊那市公民館運営協議会(武田登運営協議会長)発行の館報「いな」がこのほど、全国公民館報コンクール(全国公民館連合会主催)で、優秀賞を受賞した。20日、市役所に武田運営協議会長らが訪れ、小坂樫男市長に報告した。
同コンクールは、公民館広報の充実を図るため、本年始めて開催した。全国297公民館から応募があり、企画、文章、デザイン・レイアウトなどを大学教授ら10人の審査員が審査。最優秀賞1館、優秀賞3館、特別賞6館を選んだ。
館報「いな」は1954(昭和29)年に発行。現在は、各公民館活動や地域で活躍する人、自然文化などについて掲載し、2カ月に1回の発行で全戸配布している。特徴として各公民館の館長、主事ら編集委員が制作した掲載内容を地域住民が審査するモニター制度を導入している。
武田運営協議会長は「表紙の写真やレイアウトがよく、住民参加も図られてるなどを評価された」と報告し、「今後もこれを契機に、より親しまれる館報をつくっていきたい」と意気込みを述べた。
優秀賞の賞状を手にする武田運営協議会長(右)ら -
カナダで国際交流の中学生を激励
宮田村が伊那市など3市町村と合同で中学生をカナダへ派遣する国際交流事業(7月30日から12日間)で20日、同村から参加する7人の激励会が役場であった。清水靖夫村長から励ましを受けた生徒たちは、現地の人と交流を深め、語学や文化を学びたいと意欲を語った。
7人は小田切瑞希さん、田辺瑞季さん、湯沢侑奈さん、石井那苗さん、木村萌子さん、宮澤夢さん、加藤真結香さんで、いずれも宮田中2年の女子。
カナダのレスブリッジ市に滞在し、各家庭に分かれてホームステイする。
「本場の英語を学んできたい」「カナダの文化を感じ、交流できれば」と生徒たちは抱負。
清水村長は「学生時代に多くの人と関わりを持つことは、大切な財産となる。自信を持って貴重な体験を積んできて」と激励した。
同村の中学生海外派遣は1995年に開始。昨年度までは1人あたり10万円を基本に旅費を補助していたが、今年からは参加各家庭が全額自己負担する。 -
祇園祭を世界へ配信、福祉大生がインターネット放送で生中継
宮田村津島神社祇園祭宵祭り(21日)の模様を、今年も日本福祉大学の学生がインターネット放送で全世界に生中継する。6台のカメラを駆使し、正午過ぎから午後10時過ぎのあばれみこし打ち壊し、仕掛け花火終了まで余すことなく伝える。
同村と同大学が友好宣言を結んでいることなどが縁で、8年ほど前から中継を開始。
地域づくりプロジェクト、インターネット放送部の学生に有志も加わり、総勢18人体制で中継に臨む。
正午からの放送では、今まで取材してきた祭りを中心にした村の様子を紹介。午後4時半の子どもみこし出発からは生放送に切り替え、現地からリアルな映像を配信する。
1年生の時から中継に参加してきたリーダーの長坂紫布さん(21)=人間福祉情報学科4年=は「アクセスも年々増えており楽しみ。みこしの迫力を多くの人に伝えることができれば」と話す。