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長谷で鹿公園のあり方を検討
伊那市が長谷にある南アルプス鹿公園の07年度廃止を検討していることを受け、長谷地域で検討会が立ち上がった。地域内でも賛否が分かれ、産業や観光面など幅広く検討し、存続か、廃止かの方向を出す。
検討会は、鹿公園の管理人、農業委員、市担当職員ら10人で構成。
7月下旬に開いた初会合で、出席者から「シカの有害鳥獣被害が出ている」と廃止の意見が出る一方で、「情操教育として続けてきた。肉を食べることは食育にもつながる」と存続を求める声もあった。賛否はあったものの、「現状の頭数では多い」が大半を占めたという。
6月に長谷地域協議会が主催した「新伊那市2006 写真・資料展」で、地域づくりに対する住民からの意見にも、存続に向けた検討を望む意見が出ていた。
鹿公園は85年、鹿牧場として始まり、現在、広さ2ヘクタールで約60頭を飼育。休日には子どもらが訪れている。管理委託や飼料など年間230万円がかかり、継続が厳しい状況になっている。 -
中川・宮田両村の若手農業者グループが初の交流会
中川村と宮田村の若手農業者グループが7日夜、中川村望岳荘いろりで初の交流会を開き、農業談義で盛り上がった。
宮田村からは宮田村農業者クラブ(杉山栄司会長)のメンバー6人、中川村は「まーる(川田多喜雄会長」の会員18人が参加し、農業全般について、和やかに歓談した。両グループの事務局を務める上伊那普及センターが企画した。
いろりを囲んだ参加者を前に「まーる」の川田会長は「お互いに顔見知りになって、情報交換したり、若い農業者のネットワークを構築しよう」と歓迎あいさつ。
宮田村農業者クラブの杉山会長は「農業をしていると外に出掛ける機会が少なく、視野が狭くなる。中川村だけでなく、上伊那のほかの農業者とどんどん交流し、農業を盛り上げよう」と呼びかけた。
中川村役場の宮沢農政係長の発声で乾杯し、交流会に移った。
会では昨今の原油高が農業に及ぼす影響や、地球環境に優しい農業などグローバルな視点から農業を語ったり、足元の営農の課題など、話題は尽きず、夜遅くまで語りあい、おいしい酒を酌み交わした。 -
県と村の協働滞納整理併任職員3人に辞令交付
中川村は6日、役場で、県と村の協働滞納整理併任職員3人に辞令を交付した。
個人住民税は市町村民税と県民税があり、市町村がセットで徴収事務を行なっており、滞納者がいると、その分、市町村も県も自主財源が減少する。そこで、県と村が協働して、滞納整理することで、自主財源確保を図るととも、県の徴収ノウハウやテクニックを伝授することで徴収率を向上させる。
併任職員は県総務部税務課に在籍しながら、村の住民税務課税務課係として、村職員とともに、滞納整理の実務に当る。
委嘱されたのは、個人県民税対策室上伊那駐在収納推進員の下平和則さん、今村光男さん、渡辺信悟さん。
曽我村長は辞令を交付した後「県と村が互いに協力して、実効を上げて」と期待。主任収納推進員の下平さんは「悪質な滞納者には厳しく、救済すべきところには、適切な措置をとるなど、メリハリを付けて、滞納整理に当りたい」と述べた。
村と県は6月29日に「協働による滞納整理に関する協定書」を締結、辞令交付により、実質的な活動が始まった。今後、村担当職員と協議し、対象者を決めて、財産調査などを進めていく。 -
社協ミニデイ、童心に戻ってシャボン玉遊び
宮田村社会福祉協議会が村内各地区で開くミニデイサービスで、利用する高齢者がシャボン玉遊びを楽しんでいる。
8日は北割区であり、約10人が童心に戻って体験。専用液だけでなく、粉石けんや洗濯石けん、食器洗浄用洗剤でもシャボン玉ができるか試した。
まるで子どもたちの夏休みの自由研究のように、実験気分も満点。ストローや紙筒などを使って想い想いに息を吹き込んだ。
「飛んだ、飛んだ」「私しゃ全然ふくらまん」と大ハシャギ。「やめられんねぇ」「夢にも出てきそう」と、シャボン玉と一緒に笑顔もはじけた。 -
祭りだワッショイ、つつじまつり
宮田村つつじが丘区で4日夜、恒例のつつじまつりが開かれた。昨年の区役員が実行委員会の中心となり、子どもみこしや花火大会などで盛りあがった。
子どもたちのみこしと山車が区内を練り歩き。「ワッショイ、ワッショイ」と元気な声がこだました。
村営住宅が立ち並ぶ団地のつつじが丘区は村内で最も小さい地区だが、この日はPTA、消防団と若い人たちも一致団結。
焼きソバや綿菓子の販売やヨーヨー釣りなどもあり、区民は縁日気分も満喫した。
川上勝実行委員長は「子どもたちにとって夏休みの良い思い出になれば」と話していた。 -
子どもの安全を考える会、情報交換で協力推進
宮田村でこのほど、「子どもの安全を考える会」が開かれた。宮田小、中学校PTAや教職員、村内各地区の防犯指導員ら約50人が出席。情報を共有化し、今後も地域一丸となって子どもの安全を見守っていこうと再確認した。
駒ケ根署生活安全刑事課が最近の児童、生徒に対する声かけ事案などの状況を報告。
席上、小学生に配布してある防犯ブザーやホイッスルが、万が一の時にすぐに使えるよう徹底を求める意見などもあった。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画展
第34回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会が3日、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった=写真。県内から出品のあった作文7点と版画19点の入賞作品計26点を展示している。全労済県本部主催。20日まで。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973(昭和48)年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった作文359点、版画723から入賞作品を展示した。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じさせる作品ばかりが並ぶ。
上伊那勢は、作文で「温かいアイスの味」の中島瑞樹君(中川西小5年)が金賞を受賞。版画で「落葉は秋がいっぱい」の松下太一君(宮田小2)が金賞、「クルミわり」の堀井満里奈さん(同小2)が銀賞となり、入賞している。
関係者は「どの作品も、長野県の豊かな自然環境に育った子供たちの素直な感情が表現された内容で胸を打つ作品が多い」と話している。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。
入賞した上伊那の小学生の版画2点も展示(左から松下君、堀井さんの作品) -
箕輪町警部交番に夏季支援物資を贈呈
箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)は6日、町の安全のためパトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、交番に支援物資を届けている。今回はカップ麺を段ボール箱16ケース、ドリンク類約200本を届けた。
役員7人が訪れ、小林会長が「安心安全の暮らしができるのも、署員が昼夜を問わず頑張っていただいているおかげ。いくらかでも応援できればと思う」とあいさつした。倉田千明所長は、「交番も新庁舎になり署員も元気に働いている。例年、皆さんからご支援いただき、元気づけられている。引き続き頑張っていきたい」と感謝した。
贈呈式の後、役員は町の治安情勢について所長の説明を聞いた。今年の犯罪発生件数は7月末までに103件で昨年より15件減少。交通事故は人身事故が64件で昨年と同数、傷者90人で昨年より11人増加、死亡は0。物損事故は260件で昨年より26件減少している。 -
伊那税務署 中学3年生の夏休み租税教室
伊那市の伊那税務署で6日、市内の中学3年生を対象とした「夏休み租税教室」があった。4校から計38人の生徒が参加し、租税教育用ビデオの鑑賞や署内見学などを通じて税金に理解を深めた。同税務署、市税務課の共催。
次世代を担う生徒らに、税の意識と役割に関心を持ってもらうなどを目的とし、本年で18回目。教室では、税務署、市税務課の関係者による講話で、税金に関するクイズを解くなどして、税金を身近に感じた。
あいさつで新井宏伊那税務署長は「税金はみんなの生活をつくるための会費のようなもの。税金について学んで、次の時代を担う人になってほしい」などと話した。
新井署長のあいさつを聞く生徒ら -
七夕祭り「サンヨリコヨリ」 子ども約180人参加
伊那市の美篶、富県に伝わる七夕祭り「サンヨリコヨリ」が7日あった。両地区の保育園児、小学生ら計約180人が参加し、市内2個所で子供たちが「サンヨリコヨリ」と言いながら3周し、持っている七夕飾りで円陣から逃げる鬼男をたたいて追い払うなどの奇祭を繰り広げた。
「サンヨリコヨリ」は室町時代、大洪水が起きた際、同市高遠町藤沢片倉の天伯宮が富県の桜井、美篶の川手に流れ着いたことから、洪水を起こす疫病神を叩きつぶす意味を込めて始まったのがいわれ。「サンヨリコヨリ」は、厄病を払う神事の掛け声からきているという。
祭りでは、また、美篶上川手の天白社の氏子総代約30人が徒歩で、同社に祭られた大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)をみこしで担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)が安置された、三峰川対岸の富県桜井の天伯社へ向った。 -
東春近小5年 伊東佑理さん柔道全国大会に出場
第4回全国小学生学年別柔道大会(19日・愛媛県)に出場する、伊那市の東春近小5年生の伊東佑理さん(10)=創武館道場=が6日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に意気込みを語った。
伊東さんは、6月末に上田市であった、県大会女子の部小学5年40キロ超級で優勝し、南信地区初の全国大会出場を決めた。大会では、準決勝を得意の内また、同門対決となった決勝を押さえ込みで勝つなど、1回戦からすべて一本勝ち勝利の活躍だったという。
伊東さんは、柔道家の谷亮子選手の影響で小学校2年から競技を始めた。指導する同道場(伊那市)の小沢正幸代表は「パワー系の柔道が魅力で、気持ちで頑張れるタイプ」と評価。伊東さんは「谷選手みたいな技のきれいな選手になりたい」と、週3回の練習に励んでいるという。
全国大会は各都道府県代表の48人が集まり、3人ずつの総当り戦勝者の16人で決勝トーナメントを戦う。伊東さんは大会に向け、「自分の力を精いっぱい出し切って、出来れば優勝したい」と健闘を誓っている。 -
入間川部屋表敬訪問
恒例となった夏合宿で3日から当地に滞在している大相撲入間川部屋の入間川哲雄師匠(元大関栃司)と駒ケ根市北割一区出身の力士池戸(18)=本名・池戸彰=らが6日、市役所を訪れて原寛恒副市長を表敬訪問した。池戸さんは「先場所では何とか勝ち越せた。このままの勢いで一気に駆け上がりたい。来年来る時には必ず三段目に上がっているよう、けいこに精進したい」と力強く話した。原副市長は「今後の活躍に期待する」と述べて差し入れの麦茶を手渡した=写真。
入間川親方は「駒ケ根では毎年市民の皆さんに温かく接してもらってありがたい。けいこ後の温泉も力士たちにとって活力となっている」と話した。池戸は現在序二段の東73枚目。
力士らは4日には小学生相撲教室で子どもたちにけいこをつけ、5日には交通安全キャンペーンに参加するなどしたほか、7、8日には保育園を訪問して園児らと交流する。 -
大正琴シニアコンサート
琴伝流大正琴全国普及会(本部・駒ケ根市)は5日、第1回シニアコンサートを駒ケ根市の文化会館で開いた。全国からテープオーディションを経て参加した60歳以上の演奏者による25グループが次々にステージに登場し、そろいの衣装で得意の曲を披露=写真。クラシック、ポピュラー、演歌、唱歌などそれぞれの持ち味を生かした演奏をホールいっぱいに響かせた。
同会の北林豊常務理事は開会式で「大正琴は本来年齢にかかわらず楽しめる楽器だが、高齢者からは早いテンポの曲に指が追いつかないとか、最近の曲は好きになれないなどの声を聞くようになった。そこで今回初めてのシニアコンサートを開いた。人生経験に裏打ちされた味のある演奏を聞かせてください」とあいさつした。 -
市役所でハードディスク盗まれる
伊那市は7日、記者会見を開き「市役所建設課からハードディスク1台が盗まれた」と発表した。伊那署へ盗難届けを出した。
盗難にあったハードディスクには、昨年7月の豪雨災害や道路舗装の要望にかかわる写真1万枚余、電話番号などを含む道路や河川の各期成同盟会役員名簿、市道新設・拡幅のための用地交渉の記録(1998縲・006年)などのデータが入っていた。個人情報の人数は確認中。
ハードディスク(バックアップ用)は外付けで、ノートパソコンなどと一緒に課内のOAコーナーにあった。スチール製棚の柱と盗難防止用のワイヤーで固定し、施錠していたが、はずされていた。ワイヤーは残っていたが、ダイヤルキーなどはなかった。
バックアップ作業は週1回、男性職員1人が当たっており、7月30日時点はあった。8月6日、作業しようとしたところ、ないことに気づいた。休暇中を含む課内22人をはじめ、全庁に機器の所在を確認したが、心当たりのある職員はいなかった。課職員のうち2人は8月3日午後5時半以前になくなっているのに気付いたが、貸し出し中だと思っていたという。
これまで機器のチェックはしておらず、今後の対応策として▽外付けの機器はロッカー、または部屋に保管する▽毎日、機器をチェックする▽パスワードが設定できる情報機器はパスワードを設定し、情報漏えいを防ぐ竏窒ネどを挙げた。
記者会見で、林俊宏総務部長は「個人情報が入っていた。おわびを申し上げる」と頭を下げた。
データはメーン用が残っているため、業務に支障はないという。 -
みのわ芸文協が文化懇談会
箕輪町のみのわ芸術文化協会は4日、文化懇談会「郷土の文学」を町文化センターで開いた。36人が参加し、町にゆかりのある俳人、歌人をテーマにした講演を聞いた。
講演は「野口在色の俳句の世界」「藤沢古實の精神の軌跡」の2本立て。藤沢古實については、南小河内の小口恵子さんが話した。藤沢古實は1897年に三日町上棚に生まれ、歌誌「アララギ」の選者になるが、アララギを離れ自分で歌の道を開拓。晩年は箕輪中学校で教べんをとり、大出に住んで短歌を指導した。
17歳で亡き母を追慕して作り「アララギ」に掲載された2首をはじめ、健康を害して帰郷し西駒ケ岳に登山したことが歌の転機となり、このとき作った歌が後に「山岳歌人」と言われる第1歩になったことなどを紹介した。
「野口在色の俳句の世界」は、上伊那教育会郷土研究文学班の委員で赤穂中学校勤務の北林敏文さんが話した。 -
箕工高の新校名 再協議
箕輪工業高校の未来を育てる会(会長・平沢豊満箕輪町長)が6日夜、箕輪町文化センターであった。同窓生や関係者ら約30人が参加。同校の教職員らでつくる準備委員会が、08年4月に始まる新しい多部制・単位制高校の名前を「みのわ進修高等学校」とすることを提案したが、育てる会からは「みのわ」を漢字とすべきとする案が多く出たため、学校関係者が県と調整を図りながら検討していくことになった。
新高校の検討をしている準備委員会は、大筋で固まった学習内容などを育てる会関係者に提示し、意見を求めた。
校名は昨年8月から12月にかけて公募し、寄せられた52件を小委員会などが検討。明治時代に高等小学校の補習教育の場として地元住民が主体的に開設していた「進修学舎」にちなむ「進修」を用いた。
校歌は現在の箕工の校歌を継続するが、校章は学校のイメージに合ったデザインをいくつか作製し、その中から選ぶ。
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箕輪工業高校が08年4月に移行する新しい多部制・単位制高校の校名について、同校代表者と県教育委員会は7日、話し合い、あらためてPTAや同窓会関係者などで「一から」協議し、今月末までに校名案を決定・具申する方針を確認した。
6日の「箕輪工業高校の未来を育てる会」の協議内容を受けて両者が調整。案は、最終的には学校の責任で決定し、県教委に具申する。 -
高校生の先進農家体験実習の受け入れ式
農業高校の高校生が先進農家に泊まり込んで現場について学ぶ体験実習の受け入れ式が6日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。上伊那農業高校の生徒16人と生徒らを受け入れる農家7人が対面。高校生らは実習での抱負を語った=写真。
優れた農業経営や農家での生活を通じて農業者となるための自覚や意欲を高めてもらうことを目的とする県の取り組み。生徒らは受け入れ農家宅に泊まり込み農作業を手伝いながら1週間を過ごす。今回は上農生のほか、南安曇農業高校(安曇野市)2人も実習に臨む予定で、生徒たちの約6割が非農家だという。
上伊那農業改良普及センターの佐藤光吉センター長は「目的をもって体験実習に臨み、日々感じたことや気付いたことをその日のうちにまとめて整理してほしい」と生徒たちを激励。受け入れ農家と対面した生徒たちは「一つでも多くのことを勉強して帰りたい」「学校では学べないこともいっぱいあると思うので自分から積極的に行動したい」とそれぞれの思いを語った。 -
全日本少年サッカー決勝T進出ならずも健闘キラリ、トップストーンJr
U‐12(12歳以下)の第31回全日本少年サッカー大会は7日、福島県Jヴィレッジで1次ラウンド最終日を行い、県代表のトップストーンジュニア(宮田村)は青森FCに1‐1で引き分け、東京ヴェルディには0‐14で敗れ、最終成績1勝2敗2分けでF組3位。惜しくも決勝トーナメント進出は逃したが、有能な選手が集まる大都市のクラブチームを相手に、人口1万人にも満たない小さな村の子どもたちの健闘が光った。
青森FC戦は、前半コーナーキックからMF三浦があわせて先制。相手に支配される時間帯もあったが、勝利は目前まできていた。
しかし、後半のロスタイム。相手のシュートがゴール前に守った2人の脇を抜けて決まり、無念の引き分け。決勝トーナメント進出の望みが絶たれた。
しかし、優勝候補にもあがる実力が突出したチーム以外とは、互角以上の戦いができた今回の全日本。真っ黒に日焼けしたイレブンはかけがえのない経験を手にした。 -
ユーモアたっぷりのかかしがお目見え
○…伊那市長谷黒河内の南アルプス林道バス営業所東側に、かかし17体が立つ。「イナバウアー」の技を見せるフィギュアスケート選手などユーモアたっぷりのかかしに、登山客らの注目を集めている。
かかしは、買い物かごを提げたスタイル抜群の女性や野球帽をかぶった子どもなどさまざま。パッチリとした目に、口元を赤色に塗るなど細かい部分にまで気を配っている。
地元に住む女性が作ったもの。当初は水田のスズメを追い払うためだったが、今では楽しみで作っているという。
米の収穫が終わる10月末ごろまで飾っておくそうだ。 -
超大型店出店計画で意見交換
飯島町産業振興審議会が7日、役場であり、伊南地域への超大型店「ベイシア」「カインズホーム」セット出店計画について意見交換した。審議会では「超大型店との共存共栄は不可能。出店すれば、飯島町をはじめ伊南4市町村の既存小売店は壊滅的な影響を受ける」との認識で一致した。
駒ケ根市福岡地籍の伊南バイパスを挟んで、西にカインズ、東にベイシアを立地する計画が浮上。これを受け、7月10日、上伊那7商工会連名による「上伊那地域への超大型店出店に対する反対要請」が高坂町長に手渡され、8月1日、「伊南地域への超大型店進出に断固反対する共同声明」が伊南地域の商工会、市町村長、市町村議会議長などの連名で出された。
意見交換では「各商店が消費者ニーズに対応することを考えることが大切」など厳しい意見もあったが「一般の消費者にどうして反対するのか、理解されていない。消費者へのPRが必要」「町は農業、商工業など各産業が均衡ある発展によるまちづくりを進めている。その点からも超大型店の出店は望ましくない」「出店阻止には、消費者の理解と住民運動の盛り上がりが必要」など意見が出された。 -
女性団員、県消防操法大会でも堂々と
県消防ポンプ操法大会(5日・下伊那郡喬木村)で、駒ケ根市消防団の女性団員8人が2チームを編成して小型ポンプ操法を披露した。
6月に市の操法大会に初出場。つかんだ感触と課題を胸に「県大会にも出てみたい」とその後も早朝に練習を続けてきた。
女子は審査種目ではないが、今までの成果を存分に発揮。会場からは割れんばかりの拍手も寄せられた。
「最高。今までで一番良かった」とチーム最年少の林彩さん(19)。滝澤稔副団長は「男性団員にとって良い刺激にもなれば」と目を細めた。 -
【記者室】友への手紙はどこへ
学校を休んだ友達がいると、「早く元気になってね」と手紙を書き、給食のパンと一緒に友達の家に届ける。自分が学校に通っていたころは当たり前のことだったが、今、この行為がなくなったと聞いた▼元教諭の講演での話。パンを届けた子どもにカゼがうつったら困るとか、なんだかんだと理由はあるらしい。すべての学校でなくなったかどうかはわからないが、この現実に驚いた。隣の席の子が数日欠席しているにも関わらず、理由すら知らない子どももいるとか▼休んだ友達を思い、励ましの手紙を書く。そこには相手を思いやる心があり、その心がはぐくまれていくはずなのに…。今、人として大切なことが置き去りにされているようで、悲しくなる。(村上裕子)
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どんぶりレンジャーと対戦?!
宮田村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーが3日夜、村の中心商店街で開かれた「夏の夜店」に出動。楽しいゲームで、会場に訪れた人たちと・ス対戦・スした。
水の中に落ちそうなゲームもあり、レンジャーは体を張ってイベントを盛り上げ。
チビッコはヒーローとの楽しい交流を思う存分満喫。夏休みの楽しい思い出にしていた。 -
2年ぶり宮出し大人みこし勇壮に
宮田村大原区は4日、大原天満宮の例祭にあわせて27回目の大原祭を開いた。豪雨災害のため昨年は中止した花火と大人みこしが復活。子どもみこしも元気良く区内を練り歩いた。
2年ぶりとなる大人みこしは勇壮に宮出し。負けず劣らず子どもみこしも威勢の良いかけ声で、祭りの到来を告げた。
夜は演芸大会や花火と盛りあがり、宮田太鼓のステージも。区民が心ひとつに夏祭りを満喫した。 -
全日本少年サッカーで1勝、トップストーンJr決勝トーナメント進出に望みも
U‐12(12歳以下)の第31回全日本少年サッカーは5、6日、福島県Jヴィレッジで1次ラウンドを戦い、県代表のトップストーンジュニア(宮田村)は1勝1敗1分けでF組3位と健闘している。初出場ながら、全国の強豪相手に随所に自分たちのサッカーを展開。1次最終日の7日は優勝候補の東京ヴェルディジュニアとの対戦があり厳しいが、決勝トーナメント進出に可能性も残す。
1次ラウンド初戦の徳島ヴォルティスジュニア(徳島)戦は、2‐1の快勝。早いプレスで相手の攻撃を封じ込め、スピードでも上回った。
前半開始直後、左サイドから絶好機。MF三好が突破して冷静に先制ゴールを決めた。
前半中盤にはFW木下がスルーパスに反応し追加点。上部組織がJリーグ2部(J2)に所属する3年連続全日本出場のチームから殊勲の1勝を奪った。
2戦目のスポーツネット(大阪)戦は、体力、技術ともに劣勢。FW木下が抜け出し先制はしたが、終始押されて1‐6で敗れた。
3戦目の宮前SC(愛媛)戦も先制。期待が持てる内容だったが最後に追いつかれ1‐1の引き分けだった。
細田文徳総監督は「フィジカル面などで劣る部分もあるが、全国のレベルで我々のサッカーが通用することも証明できた。前線にボールが渡れば面白い試合ができる」と手応えも感じつつ、1次最終日は青森FC(青森)、東京ヴェルディの2試合を戦う。 -
県消防操法大会小型ポンプ、宮田村消防団3分団3部は6位に
県消防ポンプ操法・ラッパ吹奏大会は5日、下伊那郡喬木村で開き、小型ポンプの部で上伊那代表の宮田村消防団3分団3部(大田切区)は6位となった。「内容的には満足している」と団員。慣れない土のグラウンドでの大会だったが健闘した。他の上伊那勢はラッパ吹奏で辰野町消防団ラッパ隊が16年ぶりに優勝、ポンプ車操法は同町常備部が4位入賞した。
昨年村の大会で最下位に沈んだ宮田村消防団3分団3部は、見事に復活。県内13地区の代表が集まるこの日の県大会も、上位と遜色(そんしょく)のない素晴らしい操法を披露した。
村や上伊那大会はアスファルトの上で行われるが、今回の県大会は土のグラウンド。環境に慣れようと、村中央グラウンドで毎晩練習を積んできた。
「今日の結果は少し不満だが、内容は満足しています」と出場団員は清々しい表情。
唐澤忠主将は「経験を活かして、今後の消防活動につなげていきたい」と話した。
会場には村から団OBや各区長、家族、住民ら約100人が訪れ、声援を送った。 -
駒ケ根市民総体
駒ケ根市のスポーツの祭典、第35回市民総合体育大会が5日、市内の各会場で行われた。約2千人が16競技に参加し、それぞれ優勝を目指して熱戦を繰り広げた。13種目が区対抗で行われ、優勝は東伊那が勝ち取った。2位は中沢、3位は福岡だった。
大会は当初7月29日開催の予定だったが、参院選の日程変更により1週間遅れての実施となった。ゴルフのみ29日に行われた。
上位は次の通り。
◆区対抗種目
▼陸上駅伝(1)東伊那(2)中沢(3)町二▼野球(1)町二、中沢(2)北割一、上穂町▼ソフトボール(1)東伊那、福岡(2)下平、南割▼バレーボール男子(1)町三(2)上赤須(3)町一、小町屋▼バレーボール女子(1)東伊那、北割一(2)町二、市場割▼卓球(1)町三(2)中沢(3)町二、福岡▼バドミントン(1)市場割・上赤須合同(2)下平(3)北割二、福岡▼バスケットボール(1)中沢(2)町四(3)東伊那、南割▼弓道(1)東伊那(2)中沢(3)町四▼テニス(1)東伊那(2)町四(3)小町屋、福岡▼ゲートボール(1)下平(2)市場割(3)東伊那▼マレットゴルフ(1)上穂町(2)福岡(3)東伊那▼綱引き(1)北割一(2)中沢(3)東伊那、北割二▼ゴルフ(1)町四(2)中沢(3)町三
◆個人種目
▼アーチェリー(1)井上淑孝(2)下嶋勝美(3)浦野裕之▼弓道(1)竹村政秋(2)板山洸介(3)山岸稔員▼ソフトテニス男子(1)唐沢直也・吉川拓登(2)山岸朋博・松枝拓磨(3)増沢良雄・小鍛冶忠男▼ソフトテニス女子(1)原有里沙・北沢由依(2)小池美里・山岸弘子(3)増沢愛子・小鍛冶輝子▼剣道小学生4年以下男子(1)田中慎吾(2)中村拓哉(3)小林和也、土屋建太郎▼同5・6年男子(1)松村青(2)馬場信介(3)気賀沢仁哉、浦上雅也▼同女子(1)田畑野乃夏(2)長坂育美(3)新井詩織▼同中学男子(1)桑原蓮(2)石沢周(3)寺平達、森岡大輝▼同女子(1)沢上かれん(2)林くるみ(3)宮沢夢美、竹沢穂波▼同高校・一般男子(1)込谷晃(2)米山弘(3)坂井宏光、御子柴誉幸▼同女子(1)春日敏子
◆総合成績(1)東伊那(2)中沢(3)福岡(4)町四(5)町二(6)北割一▼特別賞=町三 -
シルクの里夏まつり
駒ケ根市東伊那のシルクミュージアム周辺で5日、「駒見シルクの里夏まつり」が開かれた。農産物直売、縁日コーナー、工作教室、釣り、フルートコンサートなどさまざまな催しが多彩に行われ、訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
丸太を使ったプランター作りコーナーには花好きの女性などが集まり、駒ケ根自然楽校の会員らの指導でチェーンソーの扱いに四苦八苦しながら作業に汗を流した=写真。シルクミュージアムに隣接するため池では無料の釣りコーナーが設けられ、子どもたちがのんびりと釣り糸を垂れた。
軒を並べた屋台では子どもたちにわたあめやスイカが振る舞われたほか、トウモロコシや生ビール、地鶏の焼き鳥などが販売され、訪れた人の人気を集めていた。 -
大相撲力士交通安全呼び掛け
駒ケ根市北割一区出身の力士池戸彰さん(18)をはじめ、恒例の夏合宿で当地に滞在している大相撲入間川部屋の力士ら5人が5日、同市菅の台のバス停で行われた交通安全キャンペーンに参加した。浴衣姿の力士らは観光で高原を訪れた家族連れなどに、風船やガム、折り紙で作ったマスコットなどとともに啓発チラシを手渡しながら「安全運転でお願いします」などと大きな声で呼び掛けた=写真。観光客らは突然目の前に現れたちょんまげ姿の大きな力士たちにびっくりした様子だったが、安全運転の呼び掛けに笑顔でうなずいていた。
大相撲力士の協力を得ての交通安全キャンペーンは、伊南交通安全協会と駒ケ根署が毎年行っている。 -
梅公園美化作業
「梅と水」をテーマに村商工会が中心になって05年春に開園した宮田村の梅公園の美化作業が5日、商工会の役員と職員の手によって行われた。約20人が参加し、エンジン式草刈り機の音を響かせて約千平方メートルの公園内の下草刈りなどを行った=写真。参加者は「村のイメージのためにも常にきれいにしておきたい」と話した。照りつける日差しの下での作業を終えた参加者らは焼き肉で互いの労をねぎらい合った。
同公園にはウメ約40本、カエデ約20本が植えられ、季節ごとの風情で訪れる人の目を楽しませている。