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箕輪町副町長2人制
住民有志がアンケート結果への見解発表協働のまちづくりを進める箕輪町の住民有志「みのわ・ネット」(松沢幸利代表、10人)は、町長や町議会議員に対し実施した副町長2人制の考えを聞くアンケートの結果をまとめた。回答に対し、「なぜ2人必要か説明されていない」「議会議決の説明責任が果たされていない」などの見解を示した。
町長の設問は▽2人制とした理由竏秩B議員は▽副町長定数条例に「賛成」か「反対」か▽その理由竏窒フ2点。対象は町長、議員(前職・現職)の計23人で、5月末の期限までに町長、改選前の議員13人、新議員5人の計19人から回答を得た。このうち共産党議員3人は共同回答。改選前の議員回答は賛成10人、反対3人。新議員の回答は賛成3人、反対0人、その他2人。
みのわ・ネットの見解は、町長回答に対し▽助役2人制で職員レベルが上がっているにもかかわらずなぜ2人必要か説明されていない▽副町長2人制の説明チラシでは助役=副町長となっていて間違った認識を与える-など。改選前の議員回答には▽議会内で議論が深まった様子が全く見受けられない▽議員としての考えが見えず、議会議決した説明責任が果たされていない-。新議員の回答には▽新人としての意欲的な意見や町づくりに対する熱い思いを期待したが、残念ながらそれを感じることができなかった-など。
今後、町長及び議員との意見交換の開催を検討している。 -
【記者室】物好きが集まって
上伊那産サツマイモを原料にしたいも焼酎「伊那八峰」に、今年は南箕輪村の「大芝の華」が仲間入りする。昨年の「不死清水」に変えての販売となる▼南箕輪ブランド作りを企画した南箕輪開発公社の呼びかけに応じた有志が「いも焼酎南箕輪会」を発足し過日、休耕田にサツマイモ苗を植えた。「物好きな衆の集まり」と会長。利益が出るものではなくボランティア的な要素が強いが、年代の違う仲間が集まっていることにも意義があり、楽しみでやるのだという▼「一番飲むのは俺じゃない。あっち」。目線の先の男性は笑いながら作業を続行。その後ろで「俺は日本酒だけど、焼酎もいい」との声が。自分たちが作った焼酎を酌み交わす日が待ち遠しいようだ。(村上裕子)
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豊かな環境づくり上伊那地域会議総会
上伊那地区内の団体、企業、個人、行政機関など46団体で構成している豊かな環境づくり上伊那地域会議(代表・木下さちゑ駒ヶ根市消費者の会会長)は14日、07年度総会を伊那市の県伊那合同庁舎で開き、本年度事業を承認した。
住民参加による豊かな環境づくりと環境負荷の少ない持続的発展を目指す活動に取り組む同会では本年度、子どもを対象とする環境学習や環境保全活動に係る費用などを助成する環境学習支援事業に力を入れていくほか、昨年は災害のために開催できなかった自然観察会などを再開し、体験を通じた環境学習の提供に努めていく。 -
箕輪町議会6月定例会一般質問要旨
箕輪町議会6月定例会の一般質問は18、19日にある。質問者は14人。質問要旨は次の通り。
平出政敏議員 (1)第4次振興計画に基づく05、06年度の実施計画取り組み説明、報告の骨子(2)行財政力の強化(3)少子高齢化社会の対応(4)安全・安心・快適な環境整備
寺平秀行議員 (1)町制改革(2)地球温暖化防止(3)地域ブランド戦略(4)安全のまちづくり
松本つぢ議員 (1)沢上のびのび広場の整備(2)大雨時の道路の排水対策(3)子どもの医療費無料化、対象年齢の拡大(4)子育て支援センター設置
荻原かほり議員 (1)男女共同参画社会づくり実現のための箕輪町のあるべき姿と今後の取り組み(2)高齢者や障がい社福祉の配慮
丸山善弘議員 (1)ごみの減量化対策強化(2)「森林の里親制度」を設立し下流域の住民や企業への協力の声を町から発信を(3)町民簡易監査制度(4)療養病床の転換支援
下原甲子人議員 (1)行政運営の基本スタンスと行財政改革(2)振興計画、行政経営計画の進ちょく状況(3)統一地方選挙(4)企業誘致推進の現況と今後(5)環境問題の取り組み
春日巌議員 (1)税政改革による町民への影響(2)ごみ減量化対策(3)豪雨時雨水排水対策
松崎久司議員 (1)行政経営計画(集中改革プラン)推進状況(2)06年度決算見込み(3)常会加入促進検討結果(4)ものづくり教育
藤田英文議員 (1)地方分権と産業振興、住人誘致(2)税等未納金の回収と納入法(3)行政経営計画の進ちょくと課題
武村俊身議員 (1)06年7月豪雨災害復旧進ちょく状況(2)市街地の雨水排水対策(3)公共施設の耐震事業(4)少子高齢化社会の中で子育て支援対策
唐沢荘介議員 (1)「一点突破・全面展開」町議選投票率過去最低(2)日本風景街道と待屋開発(3)町民個人が築く協働のまちづくり「善行支援」(4)給食費の未納
大槻久人議員 (1)副町長2人制での行財政改革(2)子育て応援カードの創設(3)保育園・学校における食育の推進(4)保育園・学校給食での生野菜の提供(5)企業誘致の推進(6)土地開発公社保有土地の公売(7)障害者保健福祉プランによる障害者の地域移行
小島常男議員 (1)道路について(2)観光開発(3)防災で緊急時の連絡・避難(4)老々介護家庭増の町としての対策(5)下水道加入率・利用率
向山章議員 (1)副町長2人制(2)企業誘致等具体的な施策(3)町営住宅の入居規約整備(4)教育再生会議の話し合いについての町教委の考え方 -
箕輪町図書館
絵本コーナー1階へ移設箕輪町図書館は、小さな子どもが階段を使うことなく安全に図書館を利用できるように、これまで2階にあった絵本コーナーを1階に移設した。
新設場所は1階図書室の北側の一角。本棚で囲ったスペースで、座って本が見られるようにカーペットを敷き、中央にはテーブルがある。絵本5600冊、紙芝居900点を50音順に所蔵している。
13日までの蔵書点検期間に合わせて作業した。絵本コーナー移設に伴い、これまで1階にあった歴史や伝記の一般書は2階に移動した。
図書館では、「保護者は1階の文学コーナーの利用が多く、絵本コーナーが1階になったことで親子が同じ階で利用できるようになった」とし、一層の利用を呼びかけている。
移設作業により6月の「絵本読んであげるよ」は21日に開く。 -
駒ケ根市の中学校通学区変更の必要あり
開会中の駒ケ根市議会6月定例会で14日、一般質問が行われた。
生徒数の格差がさらに広がりつつある赤穂、東の両中学校の適正化について中坪宏明議員が質問したのに答えて中原稲雄教育長は「新中学校建設までの間の当面の対策として、赤穂地区の一部の生徒に東中への通学を認める・ス指定学校変更・ス制度を06年度から導入しているが、それも限界がある。緊急の対策として・ス通学区変更・スの必要がある」として、教育委員会としてこれまで導入に否定的だった通学区の変更も視野に入れた抜本的な対策が必要だとする考えを明らかにした。
関連して中原正純市長は「新中学校建設は今後の市政の最重要課題。08年度に策定する第3次総合計画後期基本計画に位置付けられるよう考えていく。あまり長期にはならないようにしたい」として建設に前向きな姿勢を示した。
現在の生徒数は赤穂中923人、東中150人。人口動態などの予測から、この差は今後さらに広がることが予想され、赤穂は学級増による教室不足、東は1学年1学級となることが懸念されている。
三原一高議員が市財政健全化の状況について質問したのに対し中原市長は「現在の実質的な借入金残高は103億9千万円で、市民一人当たりでは30万4千円になる」と答弁。「社会資本整備を進めてきたことは将来の市の発展の布石となるはず。(借入金残高は)一時的に大きくなっているが、今後は毎年度減少していく見込み」として、財政はより健全化に向かうとする見方を示した。 -
東伊那小でプール開きの会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)で14日、プール開きの会が行われた。あいにくの雨のため、予定されていたプール開きは中止。児童らは「楽しみにしていたのに…」と残念そうに話し合っていた。代わりに体育館で開かれた会では、2、4、6年の代表児童らが全校児童の前に進み出て「クロールが泳げるようになりたい」「頑張って練習して良い記録を出したい」「丁寧にきれいに泳ぐことを心掛けたい」などとそれぞれ決意を発表したり、スポーツ交流委員児童らがプールへの入り方の手本を見せたりした=写真。
小川校長は「今年の夏は暑くなるそうだから泳ぐにはとてもよい。目標を持って練習し、自分の力を伸ばすよう頑張れ。水の事故を起こさないように、決まりをしっかり守りながら体を鍛えよう」と児童らに呼び掛けた。 -
伊那市立図書館、ブックスタートで本の母子手帳「ブックパスポート」を配布
絵本を通じて赤ちゃんと過ごす時間を楽しんでもらおう竏窒ニ伊那市立図書館は14日、6カ月児健診に訪れた母親と赤ちゃんに絵本1冊と本の母子手帳「ブックパスポート」をプレゼントした。
地域で生まれた赤ちゃんと保護者に絵本などをプレゼントする「ブックスタート」は子育て支援や読書推進などを目的としてイギリスで始まった取り組み。日本でも01年から活動が始まり、伊那市ではその翌年から同プログラムを導入してきた。
それに合わせて例年は、推薦絵本を紹介したチラシを配布してきたが、今年は本の母子手帳として使ってもらおう竏窒ニまとめた小冊子「ブックパスポート(ブックスタート編)」を配布。小冊子は母子手帳と同じ大きさで、市内の学校図書室や保育園関係者などが選定した0縲・歳児向けの推薦絵本を掲載しているほか、読み聞かせをした時に子どもがどんな様子だったかなどをメモできる記録ノートなどもついている。
ブックパスポートを手にした母親の一人は「子どもがこれから大きくなった時の参考になる。自分が子どもの時に読んだ本もありました」と話していた。 本年度は対象となる700組の親子に検診のたびに順次配布するほか、残り300冊は希望する1歳児の母親に配布することなどを考えている。
平賀研也館長(48)は「子育ては楽しい、子どもと触れ合うことは楽しいんだよということを本を通じて伝えられれば」と話していた。
今後は、各年代に応じたブックパスポートの作成なども検討していく予定。 -
信大生が昔ながらの除草機で水田の除草作業
信州大学農学部の食料生産科学科の2年生約30人が14日、昔ながらの除草機を使って低農薬栽培に取り組む水田の草取りをした=写真。
同学部では実習の一環として野菜や果物や花きなどの栽培・販売に取り組んでいるが、水稲栽培もその一つ。環境への配慮や食の安全性が求められる中、4年前からは一部で低農薬栽培にも取り組んでいる。
今年は、実習の中に昔ながらの手押し除草機を使った草取り作業を導入。これまで除草作業は農場管理者が行ってきたが、学生を動員することで昨年より50アール広い150アールで低農薬栽培を実現した。除草機を使った水田は、一般的な水田では2回使う除草剤を1回に抑えている。
おのおのに手押し除草機を持った学生たちは水田の中へ。ぬかるみから足が抜けず、思わず田んぼの中に手をついてしまった学生もいたが、「見た目より大変」と泥まみれになりながら作業に励んでいた。
栽培した米は10月中旬ころから構内の生産品販売所で販売する予定。 -
子どもたちもパイロット、宮田村ラジコン愛好会がインドア飛行会
宮田村ラジコン愛好会(竹内浩一会長)はこのほど、宮田小学校体育館でインドア飛行会を開いた。箕輪町から飯田市まで愛好家約20人が参加。地元の子どもたちも加わり、ラジコンヘリコプターや飛行機を巧みに宙に舞わせた。
竹内さんは初心者にも手軽に飛行を楽しんでもらおうと、小型電動ヘリを円盤型に改良。
この日も地元の小学生数人が挑戦し、機体が宙に浮くと「ワーッ」と歓声があがった。
送信機で操りながら、飛ばす醍醐味を心ゆくまで満喫。
「誰でも楽しめるのが今のラジコンの世界。多くの人に味わってもらえれば」と竹内さん。今後も飛行会を予定しており、メンバーも随時募集している。 -
遊ゆう広場で絵本を見る会
宮田村町二区仲なかふれあいセンター内の乳幼児親子交流施設「遊ゆう広場」は13日、絵本を見る会を開いた。
広場に常設してある絵本に加え、村図書館から人気の25冊を借りてきて、親子で自由に読めるように初めて企画した。
子どもたちが読んでもらいたい本を自身で選び、母親のもとへ駆け寄る姿も。
男の子にはトーマスや自動車など、乗り物の絵本が人気。女の子は物語風のかわいらしい絵本を手に。
絵を見ながら母親の読み聞かせに耳を傾ける子どもたち。世界が広がる本の楽しさを親子一緒に味わっていた。
会場では村内のグループ「お話宅Q便」による読み聞かせ、手遊びなどもあった。 -
プールの季節控え、保育士が救急講習
プールのシーズンを控え、宮田村3つの保育園の保育士は13日、救急講習を受講した。万が一の事態に備え、伊南広域消防本部の署員から人工呼吸や心臓マッサージのほか、AED(自動体外式除細動器)の使用法なども学んだ。
村内の保育園は6月末から7月にかけてプール遊びを始めるが、毎年その前に救急講習を実施している。
この日は西保育園に約30人の保育士が集まり、講義を受けるだけでなく、一人ひとりが心肺蘇生法やAEDの扱い方を実際に体験。
署員は「お昼寝の時間などに、子どもたちの普段の呼吸を知っておくこともいざという時に役に立ちます」と、日頃からの心がけも呼びかけていた。 -
親王伝説で交流、遠く2つの地を結んで
宮田村と奈良県五條市。遠く数百キロも離れた2つの地が、「他戸(おさべ)親王」という奈良時代の皇太子をキーワードに結ばれている。9日には親王をまつる五條市御霊神社の藤井治宮司が宮田村を訪れ、来月発売する地元の名水地ビール「梅が里麦酒」の採水神事で斎主をつとめた。
「暗殺されたと聞いていたが、宮田村に隠れ救われたのではと地元の人たちから数年前に話しを聞かせて頂き驚いた。それが本当なら何かホッとする気持ちです」。採水神事を厳かに終えた藤井さんは笑顔で話した。
定説では政争に巻き込まれた親王は、母親の井上内親王とともに殺されたとされる。
しかし、宮田村には親王が詠んだとされる和歌が伝わっており、村が・ス梅が里・スと呼ばれる由縁にも。
「北御所」「上の宮」など関係した地名も今に残り、宮田村誌には「黒川上流の北御所には、光仁天皇の第三皇子(他戸親王)がかくれておられた」と記述する。
村民有志でつくる村おこし実行委員会は親王の物語を創作。大型紙芝居もつくり、5年前から御霊神社の例祭に出演参加するようにもなった。
「親王がもたらしてくれたつながり。今後も深めていければ」。相互の交流は始まったばかりだが、藤井宮司も期待を寄せる。 -
キタハラカメラ伊那店店長 上原裕男さん(46)
「お客さんに育ててもらった」竏秩B1988(昭和63)年、伊那市境に店を構えた「キタハラカメラ伊那店」は、来年で開店20年目を迎える。足しげく通ってくれた人たちとの出会いが支えになっていると振り返る。来店客と写真について語り合う表情に笑顔があふれる。
写真に携わる仕事に就きたい竏窒ニ専門学校を卒業後、県内で店舗展開する「キタハラカメラ」に入社した。最初は本店(下諏訪町)で現像の仕事などをしたが数年後、オープンしたばかりの伊那店の店長を任された。それ以来、利用者との交流は広がっていった。
フィルムカメラが主流だった開店当初に比べ、写真の現像注文は減少してきているのが現実だ。デジタルカメラの需要拡大に伴い、わが子の成長記録や旅行の思い出は、パソコンなどにデータ保存する人がほとんど。次第に利用客は減少していったが、それでも常連客とのつながりだけは変らなかったという。
7年ほど前から利用客のために開設したギャラリーの周りに、開店と同時に訪れる愛好者らの輪が出来る。03年からは、これらの輪でつくる集まり「なんじゃもんじゃ」が、伊那市立伊那図書館で年一回の写真展を始めた。
メンバーは約60人で、小学生や大学教授、主婦、会社員など職業や年齢はさまざま。ギャラリーに集まると、その日に撮影した写真やカメラ、プリンターなどをテーマに話題は尽きないという。
「いつも訪れる人たちからカメラについて教わることが多く、楽しみでもある。ここの店を頼って、集まってくれるファンがいるからやっていける。今では、毎日来店する人が現れないと心配になることも…」と、少し照れ笑いを見せる。
7年ほど前に開設したギャラリーは、利用客の自信作で埋め尽されている -
上伊那公民館連絡協議会地区館・分館役職員研修会
上伊那公民館連絡協議会は10日、07年度地区館・分館役職員研修会を伊那市の伊那公民館で開いた。地区館・分館のよりよいあり方を探求するため、183人が参加し、レポート発表や分散会で各地域の実態を基に情報交換した。
開会式で武田登会長は、「子どもから中高年、お年寄りまで地域の人々の居場所となるような地区館・分館について悩み、実情を出し合い、考え合ってほしい」とし、今までの事業・活動に固執せず新時代にあった事業を考えるためもう一度住民の声を聞いてニーズをつかむこと、地区館・分館活動を幅広くし気軽に寄り合える居場所にすることを挙げた。
レポート発表では、箕輪町の松島分館が夏祭りなどの事例を紹介し、分館役員がいかに協力していくかが課題とした。伊那市の日影分館は「みんな寄っといで」事業の童謡唱歌を歌う会や健康講座などを説明し、「一部屋空けていつでも自由に無料で使えるようにしたい」とした。 -
箕輪町郷土博物館特集展示「柴宮忠徳の世界」
箕輪町郷土博物館は、箕輪町大出出身で今春、68歳で急逝した洋画家の柴宮忠徳さんの作品を紹介する特集展示「柴宮忠徳の世界」を開催している。
柴宮さんは、東京学芸大学美術科を卒業し高校教諭になるが、教職を退き制作活動に専念。安井賞展入選3回、第1回現代日本画展で銀賞受賞。立軌展は81年の第33回から第43回まで毎回出品。89年には紺綬褒章受賞。千葉県佐倉市に暮らしていた。
今回、遺族から作品22点の寄贈があり、そのうちの16点と以前に寄贈された作品2点の計18点を展示した。
作品は第15回安井賞展入選「野の休息」、立軌展に出品した「回想の風景」「秋色」「萌える」「湖のある風景(登る)」など。「明るい色調が見るものに鮮烈な印象を与える作品」という。
展示は7月1日まで。時間は午前9時縲恁゚後4時半。月曜休館。入館料大人100円、中学生以下無料。 -
【ネイチャー・アート 市山泰子さん】
野山にある身近な素材竏忠ヤ、枯れ枝、木の皮、種、コケ、落ち葉、流木、昆虫の繭…。そんなありふれた材料を集め、オリジナリティあふれる美しい装飾品に変身させる。結婚、家の新築などさまざまな要望に応じて作品を制作する一方で、森を舞台にした創作ワークショップを開催し、自然の魅力を発信し続けている。
98年には『くらしを彩るリース竏註Xを歩く、リースをつくる』を出版。そのほか新聞、雑誌にエッセーを連載する傍ら、自宅近くにある養命酒製造駒ケ根工場の「健康の森」、「記念館」でディスプレー・アドバイザーも務めている。
「作品展を見た人が『こんな材料なら家の周りにもたくさんある』と驚きの声を上げるのを聞くと本当にうれしくなります。作品の評価のことではなくて、見過ごしていたきれいな物が身の回りにはたくさんあるんだ竏窒ニ気づいてくれたことがね」
◇ ◇
北アルプスのふもと、谷深い小谷村で生まれ育った。小学校5年生の時に通い始めた生け花教室の初日、先生に言われた。
「材料は花屋では買わない。自分で山に行って気に入った物を採っていらっしゃい」
もともと野山が好きで毎日傾斜が急な原生林で遊んでいたくらいだから喜んで山に行き、時間を忘れて歩き回っては抱え切れないほどの花や葉を集めた。
「山に一人でいても怖いと思ったことはなかったけれど、それでさらに山と親しくなりました。木漏れ日や水のせせらぎ、鳥の声…。そんな美しい自然の中で過ごしたおかげで情緒的な感性が育まれたんじゃないかな」
長じて金沢、京都などに住んだが、山の近くで暮らしたいという思いは募るばかりだった。20年ほど前、自然の中での暮らしに賛同した夫が長野県に転職。駒ケ根に定住した。
◇ ◇
「どこでリース作りを習ったのかと時々聞かれますが、誰にも教わったことはありません。山に行き、目に留まった素材を集めて組み合わせるだけで素敵なリースができるんです。自然に浸り、美しさを見つけ、造形する竏秩B特別な技は何もいらない」
レッスンでも「作り方にとらわれないで、好きなように」とアドバイスする。注意するのは、型にはまってしまうことだ。
「山に嫌われていなければ良い材料を見せてもらえる。そんな森との一体感が幸福なんです。だから毎日森を歩いている。人間というのは、自然から離れれば離れるほど不安になるんじゃないでしょうか。自然は人の心を支え、励ましてくれるのに…。みんなもっと山に行き、森を歩いて美しさを発見してみてはいかがでしょう」
(白鳥文男) -
はらぺこ保育園で五平もちづくり
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」の園児たちが13日、五平もちづくりに挑戦した。園児の祖母である朝田節子さん(62)が作り方を伝授。昔ながらの味を学んだ。
自宅でも五平もちをよくつくる朝田さん。子どもたちにも郷土料理づくりを体験してほしい竏窒ニ同園に呼びかけ、サンショウの季節に合わせて五平もち会を開くこととなった。
みそダレには園児たちが手作りしたみそを使用。サンショウとクルミのほかにエゴマを加え、ミリンで味付けした。また、炊き上がったご飯はすり鉢とすりこぎで丁寧に潰し、平たい円状に成形。「せっちゃん、こう?」と朝田さんに尋ねながら、大小さまざまな丸もちをいくつも作り上げていた=写真。
朝田さんは「子どもたちもエゴマやクルミを上手にすってくれた。子どもだけでなく、若いお母さんたちにも作り方を覚えてもらい、うちで作ってもらえれば」と話していた。 -
美篶中央保育園と美篶東部保育園がみすず寮を訪問
伊那市の美篶中央保育園と美篶東部保育園の園児たち約75人が13日、隣接する養護老人ホーム「みすず寮」と特別養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、お年寄りたちと触れ合った。
お年寄りとの触れ合いを通して人をいたわる心や年配者を大切にする気持ちを学んでほしい竏窒ニ美篶中央保育園では、毎年同じ地区内にあるみすず寮への訪問を続けており、運動会や観劇の機会にも交流している。
今回は保育園同士の交流を兼ねて美篶東部保育園の園児たちとともに訪問。園児たちは施設内を一通り見学しながらお年寄りの前で歌を披露。ベッドで寝ているお年寄りらと握手を交わすなどして、笑顔を見せていた。
こうした園児との交流はお年寄りの生活にも刺激となっており、心待ちにしている人も多いという。 -
県建設業協会伊那支部が道路クリーン作戦を実施
長野県建設業協会伊那支部(北原隆光支部長)は13日、上伊那地区の県道、市町村道で「道路クリーン作戦」を展開した。建設業関係者352人、行政関係者91が参加。64班に分かれ、41路線289キロの道路沿いでごみ拾いをした=写真。
地域貢献の一環として毎年行っている取り組みで27回目。良好な道路環境を維持することを目的としており、各班ごとに3キロから5キロほどの道のりを点検する今年は国道3路線、主要地方道9路線、一般県道13路線、市町村道16路線で実施。
全体で空き缶79袋、空きびん14袋、可燃ごみ198袋、不燃ごみ235袋を回収したほか、タイヤやホイールなどといったものもあった。
担当者は「不燃ごみではペットボトルが多かったほか、タバコの吸い殻や箱、ビニールなどが多かった」と話していた。 -
連日の暑さに園児たち水遊び
花菖蒲(しょうぶ)が咲き始めた伊那市役所南のせせらぎ水路で13日、竜東保育園の年長児56人が恒例の水遊びをした。連日の暑さに児童たちは水着姿で参加。水の冷たさを感じながら水路内を走り回ったりして楽しんだ=写真。
上伊那地方は、11日から気温25度以上の夏日が続く。そのため、例年より早めの訪問となったが水路内の約4千株の花菖蒲の開花はまばら。関係者によると、見ごろは下旬で、7月中旬まで花を楽しめるという。
長野地方気象台によると、13日、伊那市の最高気温は25・4度と平年より高め。週間天気予報は、低気圧や前線の影響で雲が広がりやすく雨の降る日があり、最高気温は下がる。14日から梅雨入りになる可能性は高いという。 -
松くい虫対策に寄付
南箕輪村の南箕輪小学校を卒業した、1934(昭和9)年入学同級会は12日、村の松くい虫対策の資金にしてほしいと、同級会で集めた2万5745円を村森林セラピー協議会に寄付した。同級会の当番監事を務める清水勇さん、唐沢元広さん、原泉さん(いずれも満80歳)の3人が役場を訪れた=写真。
同級会の開催知らせを会員らに届けたところ、同級生の一人である原隆男さん=箕輪町木下=から欠席届けとともに寄付金1万円が添えたのがきっかけ。「松くい虫対策に役立てて」との原さんの願いに同級生らは共感し、4月に大芝荘で開いた同級会で使わなかった会費の残金も加えて寄付金とした。
清水さんは「同級生らと相談したところ同意が得られた。皆、松は村の木だから大事にしようとの思いでいる」と話した。
村は大芝高原のアカマツの松くい虫対策として前年度、薬剤の樹幹注入を660本に施し、本年度は630本を予定する。 -
マレット交流 伊那公民館高齢者教室
伊那市の伊那公民館高齢者教室は12日、6月の全体学習として、マレットゴルフ交流会を同市高遠町の高遠花の丘MG場で開いた=写真。同交流会は高齢者教室では人気の学習。この日は48人が集まり、桜の新緑が青空に映える会場に快音を響かせた。
本年は新市誕生後初めて高遠町で開催。交流会には全体で69人が参加し、マレットゴルフをプレーしなかった残りのメンバーは「さくらホテル」で入浴を楽しんだ。その後、マレットを満喫したメンバーらと合流し、慰労会を同ホテルで開いた。
武田登館長は「今までになく、多くの人の参加があってよかった。高遠を知る機会にもなったし、交流を深めることができた」と話していた。
高齢者教室は、3年間の「すこやか学級」と同学級を卒業後に通える「福寿学級」の2教室があり受講生は合計163人。月に1回ある歴史、健康講座などの全体学習のほか、木彫、水墨画などのクラブ活動を通じ、地域・仲間づくりに励んでいる。 -
県と市町村の協働で滞納整理
県の個人県民税対策室は、県内の市町村と協働で市県民税の滞納整理に当たる。伊那市で13日、県職員3人を市職員と併任する辞令を交付した。
税源移譲で、市県民税の滞納額が増えると予想され、市町村が抱える困難な事案を県職員と協働で滞納整理に当たる。滞納整理を県職員がすることで、滞納者への心理的な影響など滞納額の縮減に効果があると考えられる。
上伊那地方事務所税務課に籍を置き、上・下伊那、諏訪、木曽を範囲とする。任期は08年3月末。1軒当たりの滞納額50万円以上の滞納整理事務に当たる。市内の対象軒数は100件弱。
県職員とともに、大口滞納者の事案を分析し、個別状況を確認。財産調査から収納までの計画を作成し、徴収事務に取り組む。市県民税に加え、固定資産税、国保税などの滞納がある場合は合わせて徴収する。また、公売や差し押さえなど県職員が持つ知識や経験を借りる。
辞令交付式で、小坂市長は「地方税の滞納が増えている。県と市の協調関係ができた」と取り組み効果に期待した。
税の滞納額(05年度末)は14億円。そのうち市税(06年度末累計)は1億9千万円。市は03年度から徴収対策室を設けて滞納整理に力を入れている。 -
南箕輪村で地産地消打ち合わせ会
南部小学校で試行へ南箕輪村はこのほど、学校と保育園の給食で地産地消を進めようと関係者による打ち合わせ会を村民センターで開いた。ファーマーズあじ縲怩ネと協力し、南部小学校で1カ月間試行する方針を決めた。
村役場産業課、営農センター、JA上伊那、あじ縲怩ネ、教育委員会、住民福祉課、小学校と保育園の栄養士が参加。現状や今後の事業推進について意見を交わした。
学校、保育園給食の現場では時間、配達、規格などの問題があり地産地消がなかなか進まないのが現状。保育園では地産はイチゴ、キノコ。時期によってメロン、トウモロコシ、スイカを発注しているという。
協議では村産、上伊那産、県内産という段階で発注された農産物をそろえることとし、南部小で試行し課題を解決しながら取り組むことを決めた。
学校栄養士は、「給食に地元産を出して村に愛着を持ち、旬のものを入れて村のよさを感じてほしい。農家の人にも子どもが食べてくれた、うれしいという思いを持ってもらえたら」と話し、1品でも2品でも地元産を取り入れたい考えを示した。 -
ますます青春、熱き戦い再び
村ナイターソフト40歳以上のリーグ戦開幕宮田村ナイターソフトボール会の40歳以上を対象にした「ますます青春リーグ」は13日夜、宮田球場で開幕した。3年目のシーズンを迎え、混合を含めた3チームを編成。総当りで26日まで熱戦を展開する。
開幕試合は石沢KSCとリバースの混合チームが新田区のエラーズと対戦。
初回から本塁打が飛び出す打撃戦となったが、難しい飛球を果敢に捕球するなど、若々しいハッスルプレーも目立った。
ますます青春リーグは、若者も参加する正規のリーグ戦が消防団の訓練の関係で中断となる6月に開催。
ベンチを暖めがちな中高年の選手の出場機会も増えると好評で、ベテランらしい味のあるプレーに磨きもかけている。
「往年の名選手がいっぱい。年齢関係なく、和気あいあいと楽しんでいます」と同会の小林強会長。
この日に試合がなかった河原町クラブと大久保スターズの混合チームは19日に試合に臨む。 -
おやじ道場が活動スタート
熟年男性が語らい、ふれあい、挑戦する宮田村公民館の「おやじ道場」は13日、村民会館で新たに開講した。活動を通じて男の友情を深めたいと、60歳から80歳までの13人が参加。初回はそば打ちに取り組み、慣れない厨房に戸惑いながらも、少年のように柔和な・スハニカミ・スの笑顔が広がった。
この日は、参加メンバーでもある秋山泰久さん=南割区=と松尾清光さん=町三区=が指導。
着慣れないエプロンを身に付けた・スおやじ・スたちが、悪戦苦闘しながらそば打ちに励む姿があった。
「見てるよりもやってみると、本当に難しい」と話すが、表情はとても穏やか。
会話も楽しみながらせっせと手を動かし、「家へ帰っても練習したい」と、さっそくそば粉を分けてもらっているメンバーもいた。
汗を流して手打ちしたそばは、きしめんのように太かったが、忘れられぬ思い出の味に。「これがまた最高ね」と笑顔がはじけた。
妻が入会を申し込んだという町三区の坂駄一人さん(73)は「仕事では多くの人と接してきたが、振り返ると地元との交流が希薄だった。同じ地域に暮らすおやじ同士、新たな人間関係を築いていければ」と話した。
今後は月に1回開き、多彩な挑戦も交えて気軽に楽しく活動を続けていく。 -
職員労組と住民有志が協働で花のプランターを村施設に
宮田村職員労働組合と住民有志は12日夕、役場と3つの保育園、小中学校玄関周辺にマリーゴールドの苗を植えた計50鉢のプランターを設置した。
「多くの人が利用する村の施設に彩りを」と3年目の・ス協働作業・ス。大田切区の花卉農家がタネを提供し、大久保区の吉沢小百合さん方で苗にまで育てた約300本のマリーゴールドをこの日、プランターに移植した。
約40人が参加して協力。「きれに咲いてね」と丁寧に植え付け、各所へプランターを運んだ。
同組合の小林敏雄委員長は「小さい村なのでこれからも機会あるごとに、職員と住民が協力してやっていければ」と話した。 -
花ろまん(17)バラ(上)
バラ、そうび、しょうび、長春花などの別名を持ち、美と愛と純潔の象徴として、世界中の人々に愛され、「花の女王」として君臨し続けるバラ。
エジプトのクレオパトラはバラのかぐわしい香りでローマの英雄をもてなし、皇帝ネロは1夜の宴に10万ドルのバラを費やした。ルイ16世の王妃、マリーアントワネットはウィーンからフランスに輿入れする時、沿道の民衆に、高価なバラを振りまいて歓声を浴びた。ナポレオン1世の妃、ジョセフィーヌは財力と権力を駆使し、世界中のバラを収集した。そして、1951年サンフランシスコでの対日講和条約の席に飾られたのは「ピース」と名付けられたバラ。バラは歴史を彩る名脇役であり、言葉よりも雄弁である。今回は伊南地区のオープンガーデンの中から、バラの美しい庭を紹介する(大口国江)
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「バラ200種類が咲くイングリッシュガーデン」坂本克代さん(駒ケ根市福岡)
花びらが重なり合い圧倒的な存在感のマリアカラスと、青紫色のブルームーンが来客を迎える。アンジェラとサマースノーのアーチをくぐると、剣弁高芯の凛とした色鮮やかなモダンローズが並ぶ。
庭の外周は白いバラや白い草花など白で統一したホワイトガーデンになっている。
来園者にゆっくりと庭を楽しんでもらおうと、今年から有料(500円で茶・菓子付き)にした。入場料は市に寄付するとか。
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(駒ケ根市広小路)
駒ケ根市広小路の森文具店前に、今を盛りと咲き誇る約20鉢のバラの大鉢が並び、道行く人の足を止めさせている。
森明子さんが自宅のあるビルの5階屋上で、イングリッシュローズを中心に40鉢を育て、花の時期だけ店の前に並べる。
森さんは「屋上は風が強く、水やりが大変。イングリッシュローズは四季咲き、花形もよく、香りもいい」と話す。
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5月中旬から降霜まで、40種類が咲き続ける、中村昇子さん(飯島町居酒屋甲斐路)
店の前の壁面を覆うバラたち。ピンク、オレンジ、黄色、白と重なりあって壮観。
5月中旬に黄モッコウバラが咲きはじめ、バラの季節到来。続いて、白の一重、ナニワイバラが雪が降り積ったように咲く。一重のアンティシモ、花形が愛らしいアンジェラ。降霜まで咲き続けるスーパーエクセルゼなど40種類が次々と咲いて、店と庭を彩る。
挿し木をして、苗を作り、仲間と交換して品種を増やしたとか。
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「バラとユリ、宿根草などで絵になる庭に」平宮一恵さん(中川村片桐)
百坪余のバラとユリ、宿根草の庭。赤のつるバラのアーチをくぐると、家の壁面を彩る黄色やピンクなど、バラ、バラ:。50種類余のバラが庭のあちこちに混植されている。バラの足元に植えられたパンジーやジキタリス、ナデシコ、アリッサムなどの草花が混ぜん一体になって風景を創っている。
平宮さんは「自分自身を表現するのが庭。バラだけでなく、みんなが主役になる庭を目指した」と話す。
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レンガ塀からこぼれんばかり咲き匂うバラ、田中礼子さん(駒ケ根市小町屋)
レンガ塀からピンクやオレンジ、ベージュと個性豊かなバラがあふれんばかりに咲き誇り、登下校の子どもたちは花に顔を寄せて、香りを楽しんでいる。 2百坪余の広大な庭には80種類約百本のバラが育つ。モダンローズ第1号「ラ・フランス」、対日講和条約の席に飾られたという「ピース」など、由緒ある品種のほか、野イバラ、イザヨイバラ、ヨシノスズバラなど珍しい原種バラもある。
田中さんは「朝、花がら摘みをしながら、『きれいに咲いてくれてありがとう』と声を掛ける時が至福のひととき」と話す。 -
記者室
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記者室大口一般質問
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今回から1問1答方式となった飯島町議会の一般質問が終った。自分自身勝手な思い込みで、1項目ごとまとめて、質問し、理事者が答える。答弁に対して意見、疑問があれば再質問する。納得したら、次の項目に移る-というように考えていた▼しかし、多くの議員は1項目を細目ごと5、6回に分けて質問、そのつど答弁。極めてわかり易いが、細目ごと同じ比重に聞こえた。この項目で、なにを1番聞きたいのか、何を強く主張したいのか、今1つよく分からなかったという難もあった。時間の無駄もあり、前段の部分で時間切れという場面もあった▼何と言っても今回は初めて、試行である。今後、工夫して、すばらしい一般質問になることを期待したい(大口国江)