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交通安全活動推進委員委嘱式
交通事故の防止のため県公安委員会が委嘱する地域交通安全活動推進委員の委嘱式が3日、駒ケ根署で行われた。委嘱を受けた7人のうち6人が出席し、山本修作署長から一人一人委嘱状の伝達を受けた=写真。委員の一人赤羽根徳彦さん(71)=駒ケ根市福岡=は「光栄に思う。安協の仕事と兼ねながら委員皆で力を合わせ、交通事故が1件でも減るよう活動していきたい」と述べた。山本署長は「地域の交通事故防止のため、教育や指導をぜひよろしくお願いしたい」と激励した。
委員のうち6人は再任。新任は1人。任期2年。
委員は次の皆さん。
赤羽根徳彦(駒ケ根市)唐沢利明(同)中島明美(同)橋爪利夫(宮田村)冨永松雄(中川村)筒井功(南箕輪村)小林博明(飯島町) -
駒ケ根市内小中学校入学式
駒ケ根市内の全小中学校で5日、入学式が一斉に行われた。5小学校は午前に、2中学校は午後にそれぞれ式を行い、初々しい新入生を迎えて希望に満ちた新学期をスタートさせた。
赤穂中学校(杉田純治校長)では真新しい制服に身を包んだ295人の新入生が在校生や保護者らの拍手で迎えられた=写真。入学者を代表して桑原華さんは「今から始まる中学校生活への大きな希望で胸を膨らませている。運動会、白鈴祭、合唱コンクールなどの行事や部活、生徒会活動などに一生懸命取り組みたい。何も分からず不安も多いが、明るい笑顔で、大きな声であいさつすることはできる。一日一日を大切にし、充実した中学校生活を送りたい」と述べた。
杉田校長は式辞で「中学の3年間は人生を決める大きな成長の時期。スタートに当たって緊張と不安を覚えているだろうが、そんな自分に勇気を与える方法を教えよう。それは『おはようございます』などのあいさつの言葉だ。あいさつを体から発することで自分自身をはっきりと決められるし、人の和をつくれる。毎日元気に学校に来てほしい」と呼び掛けた。
入学者数は小学校が赤穂150、赤穂東88、赤穂南86、中沢29、東伊那14。中学校は赤穂295、東57。 -
花いっぱい運動
南箕輪村特産品カーネーションのアレンジメント有料化始まる南箕輪村花いっぱい推進協議会の事業で、役場庁舎などに飾っていた村の特産品カーネーションのアレンジメント有料化が4月から始まった。アレンジメントを担当する村障害者生きがいセンター「ひまわりの家」の職員と通所者が、申込みのあった公共施設と村内事業所の全10カ所に花を届けた。
カーネーションのアレンジメントは、「清花園」(田畑)の堀友和さんが、地域の人に村の特産品カーネーションをもっと知ってほしい-と、昨年3月から役場庁舎などに飾ったのがきっかけ。4月から協議会が共に取り組み、「ひまわりの家」の通所者がアレンジメントをしている。
屋外だけでなく屋内も花いっぱいの村にしたい-と、アレンジメントを飾る村内事業所を募り、不景気でひまわりの家の通所者の収入が減少していることから、アレンジメントを有料化して料金の一部を収入にあてることにした。
申込みは役場庁舎内2カ所、村民センター、図書館、村公民館、村商工会、JA上伊那南箕輪支所、プリンセスジュエリー、ギャランショップ伊北、伊那総建の10カ所。
アレンジメントは4月から10月までは毎週、冬期の11月から3月までは2週間ごとに交換。今回から、「ひまわりの家」の職員と通所者が各施設に花を届ける。 -
箕輪町がマイカップ式自販機を庁舎に設置
箕輪町は、エコアクション21環境活動の一環で、マイカップ式自動販売機を役場1階に設置した。紙コップの削減を図り、自販機売上の一部は苗木購入など町の環境活動に役立てる。
マイカップ式自販機は伊那市がすでに導入している。町環境委員会の町への導入提案を受け検討の結果、新年度から設置となった。
料金60円で通常の紙コップで購入できるが、「マイカップボタン」を押し自分のカップを入れて購入すると紙コップが出ない代わりに10円が戻る。
町はこれまで設置していた自販機1台をマイカップ式に切り替えた。年間利用は約1万2千カップ。今回2割から3割の約3千個の紙コップ(トイレットペーパーで75ロール相当)の削減を見込む。 -
県伊那文化会館
「信州から宇宙を見よう!-県内の宇宙スポットと天体写真展-」伊那市の県伊那文化会館は、「信州から宇宙を見よう!-県内の宇宙スポットと天体写真展-」を美術展示ホールで開いている。
県内の天文・宇宙関連施設の特色を知ってもらうと同時に、宇宙のさまざまな表情を写した写真を見て天文や宇宙に関心を持ってほしい-と企画した。
観測所、天文台、プラネタリウムなど宇宙・天文関連施設24カ所のパネルを展示。佐久市にある「佐久市子ども未来館」と「佐久市天体観測施設うすだドーム」が06年11月から07年2月にかけて開いた企画展の展示パネルを借り、新たに3施設を加えた。施設の写真と場所、解説員の名前や写真、コメントなどを紹介している。各施設のパンフレットも自由に持ち帰りできるよう用意している。
地元アマチュア天文写真家らが撮影した天体写真は彗星、流星群、惑星、星雲・星団、銀河など37点ある。
同館所有の反射望遠鏡、木曽観測所の105センチシュミット望遠鏡の写真と模型なども展示している。
会期は19日まで。午前10時縲恁゚後5時、月曜休館。入場無料。 -
高遠城址公園 タカトオコヒガンザクラ開花宣言
伊那市は5日、桜の名所として知られる高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花宣言を出した。昨年に比べて8日早く、見ごろは12日前後。
桜は、公園内南口付近で咲き始めた。
混雑はないものの、県内外から花見客が訪れ、桜を見ながら弁当を食べたり、花びらをカメラに収めたりしてゆっくりと散策。
東京都から来たある夫妻は「これだけ本数があると、満開はきれいでしょうね。機会があれば、上空から見てみたい」と話していた。
公園内には、タカトオコヒガンザクラ1500本がある。花は濃い紅色で、雲のようにもくもくと咲くのが特徴。60年、県天然記念物の指定を受けている。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL94・3939)で受け付けている。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
箕輪町ながたの湯
「200万人達成日を当てよう」投票始まる箕輪町長田の「ながたの湯」は、入場者200万人達成日を当てる投票を始めた。正解者の中から200人に、ながたの湯入場券が当たる。
特等は回数券1冊、20人。1等は入場券1枚、180人。
3月31日現在の入場者数は194万5309人。営業日数は2691日。1日平均722人の利用がある。支配人、マネージャー、フロント一同の達成日予想も掲示している。
投票用紙は入場1回につき1枚で先着5万人に渡す。必要事項を記入し、施設内の応募箱に入れる。1人何回でも投票できるが当選は1人1枚のみ。投票締め切りは6月20日。 -
中川西小入学式
中川村の2小学校で5日、07年度入学式が行われ、新入児童ら50人は心躍らせ、希望に満ちた義務教育の一歩を踏み出した。
このうち、中川西小学校(気賀沢厚典校長)では新1年生26人は、在校生や保護者、来賓の温かい拍手に迎えられて、手をつないで入場。
君が代斉唱の後、気賀沢校長は新1年生に「学校はいろいろな人が集まり、心をそろえて頑張る所。友だちといっぱい遊んで、うんと勉強して、心の体もたくましく成長させて」と呼び掛け、保護者には「全職員が力を合わせて、子どもたちの成長のために努力します」と誓った。
在校生らは「学校は
分からないことがあったら、なんでも聞いて。明日から一緒に頑張りましょう」と、西小の新しい仲間を歓迎した。
最後に、新1年生は歌「どきどきの1年生」を響かせ、式を閉じた。 -
飯島中学校入学式
飯島町の飯島中学校(竹沢代蔵校長)は6日、新入生96人を迎え、07年度入学式を行った。真新しい制服に身を包んだ新入生は、在校生や保護者の拍手の中、不安と期待を胸に、緊張した表情で入場した。
竹沢校長は「中学校の3年間は心も身体も最も成長する時。大きく成長するには、さまざまな活動に自分から進んで、本気で取り組むことが大切。継続は力なり、頑張ろうという気持ちを持ち続け、先輩に学び、一流の中学生になって」と式辞を述べた。
生徒会長の松村知明君は「分からないことがあったら、気軽に、先輩や先生方に声を掛けてください。1人の仲間として力になれると思います。元気であいさつを交わし、明るい学校生活を送ろう」と歓迎し、新入生代表の三石峻太君は「ひとり一人が目当てを持ち、伝統ある飯島中学校の生徒として恥かしくない、りっぱな中学生になります。先生方、先輩のみなさん、指導よろしくおねがいします」とあいさつした。
この日は飯島小学校と七久保小学校でも入学式が行なわれ、合わせて80人が義務教育のスタートを切った。 -
マレット同好会初例会に34人がプレー
宮田村新田区の宮田マレットゴルフ場は1日から今季の営業を始め、4日は村マレットゴルフ同好会(森田孝司会長)が本年度初例会を開いた。34人の会員が参加し、感触を楽しみプレーした。
同好会はマレットゴルフ場の整備から管理運営まで幅広くサポート。営業開始を控えた先月28日には40人以上の会員が参加して、コース整備を行った。
初例会は寒の戻りで肌寒い天候となったが、心地良い球音が場内に響き渡り、シーズンの到来を実感。感覚を呼び覚ましながら、ラウンドしていた。
マレットゴルフ場は一般の利用ももちろん可能だが、同好会は新規会員を随時募集中。今季も毎週水曜日に例会(第3水は記録会)を行うほか、村長杯、助役杯など11月まで各種大会を開く。
問い合わせは事務局の原さん85・3446まで。 -
伊那バス 大型5台を新車に更新
伊那バス(本社・伊那市、藤沢秀敬社長)は5日、本社で、約10年ほど使用した旧車両との入れ替えで購入した、新車両5台のための入魂式を開いた。藤沢社長をはじめ、社員ら約45人が出席し、安全を祈った。
購入した車両は、観光バス(460馬力)3台、高速バス(380馬力)2台の計5台の大型バス。環境性能を考慮した車両で、新長期排出ガス規制に適合したエンジンを採用したのが特徴だという。
新車両は、4月中旬から運用する予定となっている。
また、同社では、ドライバーの安全運転、経済的な運転の向上を目指すため、2月から大型バス全62台にデジタル式運行記録計を設置。同機器により、車両の走行距離・時間や最高・平均速度のほか、急発進・加速などの運転手の走行情報が収集できるという。
入魂式で新車両5台の安全を祈願(伊那バス本社) -
中川西小の百年桜、入学式を待たず、満開
中川村片桐の中川西小学校駐車場のエドヒガン桜が、5日の入学式を待たずに満開になった。
樹齢百数10年、花の色は鮮やか。花数多く、重なり合って咲く様はまさに豊満。
数年前に樹勢が衰えたため、周りを囲い保護した。 -
県議選 駒ケ根市区 参謀に聞く
設問(1)選挙の特徴、争点(2)予想投票率(3)その根拠(4)その影響(5)当落ライン(6)激戦地(7)地盤(8)最もアピールする点(9)有権者の反応(10)ひとこと
佐々木祥二候補
福沢喜美選対委員長
(1)林候補は無所属というが実体は共産党。この点を市民の皆さんによく知ってもらい、適切な判断をしてもらいたい(2)70縲・2%(3)06年の県知事選駒ケ根市区(70・2%)(4)あまりないだろう(5)1万縲・万1千。駒ケ根市区の選挙は僅差の勝負になることが多い。今回もそうかもしれない(6)林候補の地元南割周辺の地区(7)市内全域。地元の町部と中沢が堅調だし、手応えは全体的に高まっている(8)福祉も教育もただではできない。まず安定した財政基盤をつくることが前提だ。そうすることが将来の夢や展望が開ける県政の実現につながる(9)決して悪くない。前回選よりもかなり良い(10)たった1つの議席が共産党では情けない。とにかくこの現状を変えたい。何がなんでも勝つ。
林奉文候補
村井喜美雄選対委員長
(1)暮らし優先か土建重視復活か。田中県政の後退を何とか食い止めなければならない。村井知事は県政を私物化している(2)70縲・5%(3)06年の県知事選駒ケ根市区(70・2%)(4)投票率が上がれば相手の組織票以外の得票が見込めることからこちらに有利と考える(5)1万縲・万1千。僅差だろう(6)あえて言えば全部(7)特にない。市内の全体で良い感触を得ている(8)一番大事なのは福祉、教育。子どもを大切にし、お年寄りをいたわる政策を実現する(9)非常に良い。訴えたいこと、主張が浸透してきている(10)行動力、政策能力、政治姿勢、人柄と、どれを取っても素晴らしい。県議会活性化のためのみならず、市のためにも県議として最もふさわしい人物だという自信がある。 -
県看護大入学式
駒ケ根市の県看護大学(深山智代学長)は4日、07年度入学式を行った。難関を突破した学部生90人、大学院生15人が深山学長から入学許可を受け、晴れてあこがれの学生生活のスタートを切った=写真。深山学長は「意義のある学生生活にするため、個人の可能性を最大限に開花させること、個性尊重、視点の多様性を学ぶことなどの本学の理念を心に留め、折りに触れて思い起こしてほしい」と歓迎の言葉を述べた。新入生を代表して学部生の栗林綾香さんは「看護師にあこがれてこの大学に入学した。患者に思いやりを持ち、心を癒すことができる看護師になれるよう、知識や技術だけでなく、優しい感性を磨きたい」、大学院生の頭川典子さんは「この素晴らしい環境の中で、看護の現場で役立つ人材となれるよう日々努力していきたい」とそれぞれ決意を述べた。
式後、新入生らはガイダンスや昼食会、記念写真撮影などの日程を次々とこなし、あわただしい中にも自由で楽しい学生生活の第一歩を踏み出した。 -
北の城橋、予定よりも早く11日正午に開通
橋げたに損傷がみつかり昨年11月から通行止めの宮田村中越区の天竜川にかかる「北の城橋」は修復が順調に進み、当初予定よりも20日ほど早い今月11日正午から通行可能となる。村が管理する橋げたなどが木製の吊り橋だが、伊那市南東部と結んで交通量も多いことから、早期開通を望む声も強かった。
改修したのは橋げたと車のタイヤが接する磨耗板。5年前に改修した一部を除いて、強度の高い外国産材に取り替えた。ワイヤー(主索)2本の防錆塗装も行い現況復旧した。
1958(昭和33)年に完成した橋は、1985(昭和60)年に大規模改修。今回の改修には2900万円余りの予算をかけたが「前回の改修と同様に10数年程度の耐用を考えている」と村産業建設課は見込んでいる。
村は当初復旧時期を4月末としていたが、冬期の天候安定などにより工事は順調に進んでいた。 -
県議選 伊那市区 各陣営の参謀に聞く
県議選伊那市区(定数2)の各派参謀に戦況、予想などを聞いた。
設問=(1)今回の選挙の特徴(争点も含め)(2)投票率の予想(3)その根拠(4)投票率の影響(5)当落ライン(6)激戦地(7)地盤(8)有権者に最もアピールしていること(9)有権者の反応(10)ひとこと
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かんてんぱぱで第19回上伊那工芸展
上伊那工芸会による第19回上伊那工芸展が8日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。さまざまな工芸に携わる28作家による工芸品約40点と小作品約300点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
上伊那工芸会は上伊那地域の工芸レベル向上を目的として25年ほど前に発足したもので、年を重ねるごとに会員が増え、日展に出品するなどといったレベルの高い会員も多く在籍するようになった。幅広い分野の作家が派閥などにかかわらず集まっている同会のような取り組みは、県内でも珍しいという。
作品展は1年おきに開催。陶磁、染色、木芸、人形など、さまざまな工芸で作られた多彩な作品を一度に見ることができるだけでなく、作家それぞれの技法や個性の違いも楽しむことができる。
彫鍛金作家の木下五郎さんは「工芸は生活に密着したものを芸術の域まで高めた日本独特の文化。興味がある人はぜひ参加してほし」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
公営特養みすず寮を守る会が「伊那市くらしといのちを守る会」に拡大改組
伊那市の特別養護老人ホーム「みすず寮」の経営移管が完了したことに伴い同施設の経営移管反対を訴えてきた「公営特養みすず寮を守る会」(原弘代表)は31日、報告集会を開き、同会を拡大改組した「伊那市くらしといのちを守る会」を新たに発足した=写真。
同会では、行政の責任として公営特養の存続を求める署名活動や住民監査請求などを行ってきたが、市の3月議会でみすず寮の移管に関する2議案が可決され、30日の調印式をもって上伊那福祉協会への経営移管が正式に完了した。
一連の状況に関する報告を行った後、竹松成就副会長は「みすず寮の移管は完了してしまったが、今後も福祉行政をチェックし、弱いものを守る会として発展させていきたい」と拡大改組を提案。参加者からも同意を得た。
新しい会の活動としては、行革大綱に基づき進められようとしているさまざまな背策について考え、市の公的責任の所在を追求していきたいとしている。
当面の間はみすず寮を守る会の役員が新しい会の役員を務める。 -
桜前線足早に
地元では早咲きと知られる桜の名所、伊那市の西春近公民館南児童公園のコヒガンザクラが満開になっている。夜は地元有志が設置したぼんぼりに光がともり幻想的な風景をつくっている=写真。
樹齢80年ほどの古木2本など計8本が公園を囲む。花の色は淡いピンク色で枝は木の下に立った人を包み込むように垂れている。近くの子ども連れの家族が日中は訪れ、間近で花を見ながら遊具で遊んでいる。
今年は前年より2日早い3月28日の咲きはじめ。ここ数日の気温上昇で花は一気に満開となった。公民館内にある支所の女性職員は「今年は早くから満開となった。毎日がお花見のようでワクワクする」と心躍らせていた。
ライトアップは、観桜期中の午後6時縲恣ッ9時30分。 -
県伊那文化会館学芸員
伊那市
林 誠さん(46)「展覧会で実物を見るのが本当にいい。良質の展覧会を提供し続ける責任がある」
伊那市の県伊那文化会館で、学芸員として美術展示の企画、貸し会場の管理などをしている。
東京で生まれ、9歳から高校卒業までを栃木県小山市で過ごした。美術が好きで高校までは絵を描き、大学では西洋美術史を専攻。学芸員の資格を取った。卒業後は民間企業で営業をしていたが、長野県職員の学芸員募集を人づてに聞き88年、採用されて長野の地にやってきた。
長野県信濃美術館に3カ月間席を置き、建設中だった伊那文化会館に異動になった。「前例が無いところからのスタート」。美術展示ホールの環境設定に1年半を費やした。
それまで、上下伊那ゆかりの作家を美術展覧会として鑑賞することが無く、中村不折、須山計一の展覧会を企画。これが実質的な仕事の出発点となる。
3年後に信濃美術館に配属され10数年。04年4月、再び伊那文化会館に戻った。
県庁所在地と違い人口規模や交通の便など難しい面もあるが、「地域に密着して文化に光を当て、広く紹介し知ってもらうことが主眼。独特の文化風土を持ったこの土地ならではの良さ」という。
「この地は美術作家が多く出ている。地元に知名度が無くてもレベルが高い作家が多い」。作家を発掘、検証する企画に取り組んできた。「期待しないで来たけど、こんなすごい人がいたんだね-という感想が返ってくるのが醍醐味。してやったりですね」。
展覧会は、素材が限られる上に所蔵品がなく100%借り物。低予算で学芸員は1人。「大変制約は大きい。その中で最高のパフォーマンスをするには、創意工夫をしないといけない。それが逆に楽しいとも言えますね」。企画内容もさることながら、地域の人と直に接することが大変重要-と、自らポスターの掲示をお願いして商店も歩く。
会場準備は、与えられた作品が本来持っている魅力を最大限発揮させる展示方法を常に意識する。「特別な演出をすることではない。作品を見ても駄目。耳で聞かないと駄目」。光を強くしてくれ、隣と仲が悪いから離して-と、作品の声が聞こえてくるという。作品の良さを殺さず、最後は鑑賞する客の立場で作為的な状況を与えないように展示する。
「展示のプロとしては、いい展覧会、いい照明だったでは駄目。いい作品だったと返ってくるのが目指すところ。主役は作品ですから」
展示ホールは開館から19年経った今もきれいな状態が保たれ、壁の張替えはしていない。「利用者がきれいに使ってくれていることに尽きる。発表者の意識が高い」。貸し会場の管理者として、信頼関係を得て気持ちよく使ってもらうためのサポートも大切にしている。
4日に始まった「信州から宇宙を見よう!-県内の宇宙スポットと天体写真展-」。今回は音響担当職員と協力し、本格的な機材を入れて展示会場に音楽を流す“ささやかな提案”をしている。
「複合施設の特徴を生かさないと新鮮味を失ってしまう」。専門職員が同じ屋根の下にいるメリットを生かし、施設と人材がうまくクロスオーバーする企画をしていくことが今後の課題だという。(村上裕子) -
県議選 郡区 参謀に聞く
8日に投票が行われる県議選上伊那郡区(定数2)の各派の参謀に、選挙の争点、戦況などを聞いた。
設問は(1)選挙の特徴(争点含む)(2)投票率の予想(3)その根拠(4)投票率の影響(5)当落ライン(6)激戦地(7)地盤(8)有権者に最もアピールしていること(9)有権者の反応(10)ひとこと竏秩B -
記者室
「世の中は3日見ぬ間の桜かな」という言葉があるが、今年の桜前線は猛スピードで上伊那を駆け上がっている。大草城址公園の江戸彼岸桜や下平のシダレ桜は満開、中川西小の百年桜も入学式を待たずに満開。坂戸橋の染井吉野は2分咲き、西岸寺のシダレ桜は見頃、与田切公園の桜もちらほら▼咲く前から心騒ぎ、咲けば咲いたで「花に嵐」の例え、春は風が強く、晴天は続かない。「世の中に絶えて桜のなかりせば:」という心境▼昨年観光バス用の駐車場を整備した大草城址公園、与田切公園は観桜ツアで思いの外にぎわった。「花よりだんご」を当てこみ、今年は両園とも地元有志による出店も多数、気合十分だが、早過ぎる開花、影響はないだろうか、気になる(大口国江)
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3園統合で初の入園式
飯島町の3園体制での初めての入園式が4日、各園であり、合わせて68人が集団生活をスタートさせた。
このうち、本郷・田切と統合した東部保育園では、新園舎に新入園児29人をはじめ、田切・本郷からの園児、合わせて103人が集合した。
3園統合での保育開始に当り、高坂町長は子どもたちには「みんなで仲良く頑張って、楽しい保育園にして」と呼び掛け、保護者には「マイクロバスによる通園など色々と不安があると思うが、町は安全確保に万全を期すので、安心して通わせて」と訴えた。また、森下鈴子園長は「早寝、早起き、朝ご飯をしっかり食べて、元気に通って」と呼び掛けた。
最後に「チューリップ」を歌い、年長、年中組にとっても、ちょっぴり緊張した新園舎での式を閉じた。 -
地域子育て支援センターオープン
飯島町の子育て支援の拠点施設「地域子育て支援センター」が東部保育園に併設され、4日オープンした。
関係者ら約50人が見守る中、高坂町長らがテープカットし、全員でくす玉を開披し、開所を祝った。
同センターは▽親子での遊びの場の提供▽育児不安についての各種相談事業▽子育ての関する情報提供-などを実施する。開所は毎週月-金曜日。時間は「あそびの広場」が午前9時縲恊ウ午、午後1時縲・時、子ども相談・子育て相談は午前8時30分縲恁゚後5時15分。
開所式で、高坂町長は「町の重点施策である子育て支援の中核施設と位置付け、所長、専門員を配置した。創意工夫した利活用で、所期の目的が果たせるように」と期待を込めた。 -
ふれあい公園がオープン
中川村のチャオ東側に再整備したふれあい公園が1日オープンした。早速、隣接のつどいの広場「バンビーニ」から親子が訪れ、複合遊具やスプリング遊具を楽しんだ。
国交省のまちづくり交付金事業を活用し、チャオ周辺活性化事業の一環として、チャオ東側エリア既設公園の再整備から着手。
同公園は全体を堤防の法面を利用した芝生広場で、シダレ桜も植栽した。南側エリアには幼児から低学年の子どもまでが遊べる木製の複合遊具やスプリング遊具、ベンチ、あずまやなど休憩施設も整備し、供用開始した。
今後、村は上流エリアの整備を進める。 -
スイセン
紺碧の空に屹立する残雪を抱いた中央アルプス主峰宝剣岳を仰ぐ、光前寺参道に「衝撃的に早い」という名を持つ「ラインベルト アーリー センセーション」が咲き始め、駒ケ根市のスイセンの季節到来を告げる。以後、大杯や小杯、房咲きと様々なスイセンが5月連休ころまで、町を彩り、格好のカメラスポットとして、全国に発信される。1球が翌年には3球に、3年目は6球に増え、やがて土手いっぱいに増えて、スイセンの町になるという夢のような話が12年の歳月と、団結し継続した活動で正夢になろうとしている。すべては1球1球、みんなで植え付けたことから始まった。今回は約1ヘクタールで800種類百万球を栽培し、スイセンのまちづくりを支える、園芸農家、北村信之さん(中割)と、スイセン街道実現に向けた北割2区営農組合の10年余の活動の歴史を仕掛人の1人塩沢淳一さんにお聞きした(大口国江)
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##(中見出し)
スイセンは繁殖力おう盛、植え放しでも咲く北村信之さん
ヒガンバナ科スイセン属、園芸品種は1万品種以上、ラッパや大カップ、小カップ、八重咲き、房咲き、バタフライ咲き、ペチコート咲きなど13区分に分類される。北村さんはその代表的な品種800種類をそろえ、ハウス周辺の畑や休耕田で繁殖させている。今年は光前寺参道脇の休耕田35アールに100種類、20万球を植え付け、見本園を作った。「ラインベルトアーリーセンセーション」や密植に強い「アイスホーリー」などが咲き始めた。この後、黄色とオレンジのフリルがかわいい「ベルリン」、赤と黄色のコントラストが目を引く「ダブルファッション」、カップが長い「エイリアン」など様々な種類が咲き出す。
「スイセンは病気に強く、植え放しでもどんどん増えて、花を咲かせる。品種も多く飽きない」と魅力を。
##(中見出し)
スイセン街道の仕掛人の1人、塩沢淳一さん
94年3月、退職を機に「何か、地元に役立つことをしたい」とスイセンの名所を視察するなど研究してきた。「スイセンは管理が楽、雑草に先んじて花が咲き、夏は休眠期に入る。草刈りの邪魔にならない」と、水田の土手に1万球を植えたのが始まり。北村信之さんから球根を購入し、スコップで穴を開け、1球1球植え付けた。
翌年、北割2区営農組合は花の咲いた塩沢さんの土手を見て「花畑のようだ」と、農事部長の提案でみんなで2000球を植え付けた。「土手の草刈は球根の肥大に影響する5月いっぱいは行なわないこと」で地権者の合意もできた。球根は市から現物支給され、以後毎年1、2万球を現在まで植え続けている。01年は8千球を北割2区のふれあい花壇に植え付けた。「毎年きれいに咲き、中央アルプスをバックに、格好のカメラスポットになっている」。
植え付けは営農組合員ばかりでなく、区、分館役員、PTA、子ども会、高齢者クラブ、光前寺檀家と今では区を挙げての取り組みに拡大した。
「昨年10月は育成会の子どもたちがたくさん参加し、冷たい雨の中、頑張ってくれた」と振り返る。
「みんながスイセンを植えることで、景観も心も美しくなる。スイセンは団結と継続の花」と話す。
##(中見出し)
球根の現物支給で、活動を支援、駒ケ根市
スイセンの花の黄色や白のじゅうたんは、光前寺参道から発し、広域農道沿い、さらに、南割の琴ケ沢線にまで伸びている。
「美しい景観のまちづくり条例」を制定する同市は、うるおいのまち事業として、95年度から北割2区営農組合に、1万球前後の球根を現物支給し、01年からは琴ケ沢沿線住民協定にも5千球前後を支給している。スイセンの植え付けは中山間地域直接支払事業の一環としての位置付けでもある。
市の担当者は「スイセンは市が球根を提供し、住民が協力し合って植え付け、管理する、まさに協働のまちづくりのモデル。今年度からは農地・水・環境保全対策事業としての取り組みも考えられるのでは」と話している。
◇◇こぼれ話
「水仙」は花の姿と芳香が、水の中の仙人のようだと、中国の古典から命名された。学名の「ナルシサス」はギリシャ神話の泉に映った自分の姿に恋し、花なった美少年の名前。それ故、花言葉は自己愛、うぬぼれとか。 -
子育て支援センター充実 伊那市
伊那市は3日、旧富県北部保育園と高遠町図書館2階・視聴覚室の計2個所へ、新たに「子育て支援センター」を開所した。富県は老朽化の進む東春近の施設からの移転で、高遠町は新設。この日、高遠町のセンターでは、早くも子ども連れの親子約10組が訪れ、遊具などで楽しんだ。
子育て支援センターは、小学校入学前の子どもと、その親を対象とした親子の触れ合いの場として約10年前に開設。高遠町地区からのニーズに答えてセンターを増所したことにより、現在市内に4個所ある。
各施設には特徴があり、今回開所した富県は、旧保育園の施設利用により園庭の砂場やプールが利用できる。高遠は図書館がある施設へ開設したため、親子の読み聞かせを楽しむことができるという。
市子育て支援課によると、センターの利用状況は年々増加の傾向。06年度の2月までの累計利用者延べ人数は、前年度比2172人増の2万1040人だった。
各センターでは、月一回の子育て講座で、保育士や栄養士などによる運動遊びや絵本の読み聞かせなども実施している。
各センターの開設時間は次の通り。
▽富県・竜南=月曜日縲恚燉j日、午前9時縲恁゚後4時▽上の原=毎日、午前9時縲恁゚後4時(土・日曜日、祝日は午後3時まで)▽高遠=毎週火・金曜日、午前9時30分縲恁゚後12時30分
表札を掲げる小坂樫男市長と利用者ら(高遠町図書館) -
人権啓発「人形」配布 伊那市の新入学児童へ
伊那市政策推進課人権男女共同参画係は本年度、人権啓発活動として、市内の全15小学校に入学の新入児童へ人権人形を配布している。入学式のある4縲・日、それぞれの学校で人形を児童らに受け渡しPRしている。
同係によると、活動は法務局がつくる「伊那地域人権啓発活動ネットワーク協議会」の事業の一環。活動範囲は協議会を組織する上伊那地域で、本年度は重点的に同市で展開する。人形配布は同市への委託事業で、本年初めての取り組みだという。
人形は「まもる君」「あゆみちゃん」の2種類があり、新入児一人当たり一体が行き渡るよう本年度入学予定の688人分を用意。9センチほどの大きさでキーホルダーになっている。「子どもの人権110番」などの相談窓口の電話番号を記したタグも付いている。
関係者は「命の大切さや他人を思いやる心を育てるため、小さいうちから人権に意識を持ってもらいたい」と話している。 -
小中学・高校で入学式
上伊那小中学校、高校で4日、07年度入学式が始まった。新入生らは緊張した面持ちで式に臨み、上級生らとの新しい学校生活をスタートした。
伊那東小(山本一夫校長)には、126人(男子59人、女子67人)が入学。在校生や保護者らが拍手で出迎える中、期待と不安の気持ちを交錯させながら式場へ入場した。
山本校長は「校舎の周りの桜の木も皆さんの入学を祝うように咲き出した。自分から元気よくあいさつし、友だちをたくさんつくって」と話した。
新入児童らは、校長や来賓の問い掛け一つひとつに対し、「はい!」と元気な返事。先輩らの「皆さんと私たちは今日から友だち」との迎えの言葉に歌声で答えた。
入学式のピークは5日。 -
駒ケ根市議選立候補届出書類事前審査
3日、任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)の立候補届出書類の事前審査が駒ケ根市役所で行われた。定数15に対し、これまでに立候補を表明している16派が出席。選挙管理委員会の担当者が記入漏れなど書類の不備の有無を慎重にチェックした=写真。
現職のベテラン2人が引退した東伊那区でさらに立候補する動きもあるが、告示まで10日余りとなり、出馬は微妙な情勢となっている。