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ドドーンと宮田の名物丼24日発売
宮田村の飲食店12店が腕によりをかけて24日に発売する“名物丼”が21日、報道陣に披露された。基本ルールである村の特産・山ぶどうワインを用いて、各店ともに個性あふれる丼が完成。村内産のシメジや豆腐などを使用する店も多く、“地産地消”への配慮も怠らない。村商工会青年部が村民にアイデアやレシピを募り始まったプロジェクト、「名物丼の歴史が始まる。お客様と一緒に進化していく」と関係者の寄せる期待は熱い。
村民公募のアイデアから選んだ「鶏の山ぶどう酒煮丼」をベースに、多くの人に愛される丼にしようと各店が独自の味を開発。
焼き鳥丼風があったり、デミグラスソースのシチュー風があったりと多彩。なかには締めにお茶漬けも楽しめる「ひつまぶし風」の丼まで飛び出した。
和食、洋食、中華と各店の個性が出ているのも特徴的。わさびや山椒を隠し味に使ったりするなど本格的な味わいだ。
商工会青年部は、各店をたずね歩いてもらおうと、5月6日までスタンプラリーも展開する。
村内には飲食店30店余りがあるが、実にその4割ほどが名物丼を提供することになり、そば蔵の小林享さん(50)は「みんな、やるぞっていう熱意を持っている証拠。張りきっています」と発売が待ち遠しい様子。
既に団体の予約が入っている店舗もあるなど、発売前から期待感は高まるばかりだ。
名物丼販売店は次の通り。
青葉TEL85・2344、鳳TEL85・4053、駒雪TEL85・2962、こまゆき荘TEL81・7117、酒菜亭すしよしTEL85・2074、そば蔵宮田店TEL85・4870、レストランときわTEL85・2207、萬里TEL85・2065、ペンションめいぷるTEL85・5335(24日以降発売)、すし割烹梵TEL85・4764、ジョイかすがTEL85・2424、レストハウスおおたTEL85・2237
腕によりをかけた各店の丼が勢揃い
味も見た目も個性豊か -
上伊那総合卓球選手権大会
第50回上伊那総合卓球選手権大会が21日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。男女別のシングルス、ダブルスの競技に延べ約140人が参加し、熱戦を繰り広げた。上伊那卓球連盟主催
同連盟が企画する本年度最後の大会。小学校4年生から一般の60歳代までが集まり、年齢に関係なく同地区内で最も強いシングルス、ダブルス選手を決めた。
男子シングルスでは、伊那東部中学校2年生の沖村貴弘君(伊那少年卓球クラブ)が大人を相手に勝ち進み初優勝。準決勝、決勝では、一般選手に対してストレートで勝ち、栄冠を手にした。
結果は次の通り。
【男子】
▽シングルス (1)沖村貴弘(伊那少年卓球クラブ)(2)平野整(辰野卓球クラブ)(3)中村光伸(アルプス中央信金)、赤羽隆行(辰野卓球クラブ)
▽ダブルス (1)中村光伸(アルプス中央信金)・沖村貴弘(伊那少年卓球クラブ)(2)松沢正記(ニッパツ)・村沢貴之(駒ヶ根クラブ)(3)斉藤浩明(ニッパツ)・西村礼文(駒ヶ根クラブ)、平野整・赤羽隆行(辰野卓球クラブ)
【女子】
▽シングルス (1)宮崎愛子(伊那西レディース)(2)米山真梨子(箕輪ママ)(3)有賀益美(美篶レディース)、石井久子(同)
▽ダブルス (1)千村淳子(駒ヶ根クラブ)・石井久子(美篶レディース)(2)下島瑞貴・下島紗弓(伊那西高校)(3)上田倫美・上田鈴穂(伊那西高校)、春日宏香・牛山雅美(同)
熱戦を展開する女子ダブルス -
練炭で心中図り実父を殺人未遂
伊那署は21日午前0時18分、殺人未遂の疑いで、箕輪町木下の無職矢野勝容疑者(49)を逮捕した。20日午前6時ごろ、矢野容疑者からの119番通報で消防署員が掛け付けたところ、家の2階に実母のあさ子さん(79)、1階に実父(86)が倒れているのを発見。実母は既に死亡、実父は病院へ運ばれ重体だという。同署は、犯行の動機や母親の死因などを捜査している。
調べによると、容疑者は実母と共謀して実父を殺害し、自らも自殺しようとしたがその目的を遂げなかった疑い。19日朝ごろ、自宅で実父に睡眠薬を飲ませ、眠らせてから室内で練炭を燃やし、一酸化炭素中毒死させようとしたという。
練炭は、1階と2階のそれぞれにあり、容疑者は「3人で死のうと思った」などと供述。地域住民によると、容疑者は実父らと同居していて、自宅で溶接業を営んでいたが現在は3人とも無職だったという。
殺人未遂事件のあった現場住宅 -
飯島町七久保の線路沿いで土手火災
20日午前11時50分ごろ、飯島町七久保のJR飯田線鰻沢第2踏切南約200メートルの線路北側土手から出火。土手の下草など約1530平方メートルを焼いて午後零時50分に鎮火した。けが人はなかった。駒ケ根署が原因を調べている。
火のあおりを受けて線路脇にある電車の信号通信ケーブルの絶縁体が約100メートルにわたって数カ所焼けたため、上りと下りの普通列車の運行がそれぞれ54分と34分遅れ、計60人の乗客が影響を受けた。 -
みはらしファーム「みんなで大豆を作ろうよ」
みそ造りを体験伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの企画「みんなで大豆を作ろうよ」の最終回となるみそ造りが18日、みはらしファーム内の漬物加工場であった。9組30人が皆で育てた大豆でみそ作りを体験し、それぞれ持参したおけに10キロずつ仕込んだ。
恒例企画で今年は茅野、諏訪方面、遠くは東京から参加。春に種をまき大豆を育てた。天候に恵まれず草取り、収穫はできなかったが、コンバインで刈り取った大豆で12月に豆腐作りをした。大豆は78・3キロ収穫。みそ造りに28キロを使った。
塩とこうじを混ぜ、機械ですりつぶした煮豆を加えて均等に混ぜ合わせた。子どもたちは煮豆が機械から出てくる様子を「モンブランみたい」とじっと眺めたり、塩きりこうじと煮豆を競い合って混ぜていた。
今年で4回目の参加という松本市の浅輪佳代子さん家族は、友達家族3組も誘い計20人で参加した。「子どもが土、自然とふれあえて、どうやってみそができるか実体験できる。みその美味しさ、安心して食べられるのがいい」と話していた。 -
ガールスカウト長野県第26団フライアップ式
ガールスカウト日本連盟長野県第26団(60人、木部則子団委員長)は18日、各部門の最上級スカウトが上の部門に上がる「フライアップ式(上進式)」を伊那公民館で開いた。スカウトや保護者が見守る中、各部門で計10人が抱負を述べてフライアップした。
スカウトは造花で作った道を通り、「お友達をいっぱいつくりたい」「レンジャーになってもがんばります」などと抱負を述べ、花をジャンプしてそれぞれ上の部門に進んだ。
12年間活動してきた高校3年生の原祥子さんと長田梓さんは、春から大学に進学するが、スカウトに席を残し大人の部門SCAPPに上進した。長野県連盟からスカウト賞の授与があり、「大学生になっても頑張りたい」と話した。
木部団員長は、「新しい部門で新しいお友達を作り、楽しいことをいっぱい身に付けてほしい。フライアップできるのは、自分が一生懸命やっただけでなく、支えてくださったリーダーや父母の協力があったから。感謝の気持ちをもって、皆さんのおかげで大きくなれることを感じてほしい」とあいさつした。 -
南箕輪村「南原地区まちづくり景観形成住民協定」認定報告
南箕輪村南原地区が06年6月に締結した「南原地区まちづくり景観形成住民協定」が県知事の認定を受け19日、県庁で認定書交付式があった。協会長の伊藤幸一さんらは同日、村役場を訪れ唐木一直村長に認定の報告をした。
認定書交付式では、南原地区と伊那市御園地区の協定が認定を受け、板倉敏和副知事が認定書を交付した。
南原地区の協定は村内初で、地区全域を対象に景観の保全に取り組む。中央アルプスの山ろくで、南アルプスの雄大な風景を望む自然豊かな地域だが、権兵衛トンネル開通に伴う工場や店舗の進出、看板設置などにより景観が損なわれることを懸念し、06年6月20日に締結した。協定署名者は503世帯。区に居住する区民のほか地区内に土地を所有する村外者、地区内の企業などが署名した。
景観形成基準は土地利用、建築物、垣・柵・擁壁など9項目。建築物の高さは13メートル以下で勾配屋根、屋外広告物は道路から1メートル以上後退-などを定めている。
伊藤会長は、「念願かなって認定をいただき、今日が一歩。区民の中で協力して361号線沿いにチューリップを植えるなどの活動をしたい。花を一株でも多く植えるなどできることから細く長く取り組みたい」と話した。唐木村長は、「南原は開発が進んで一番心配している地域なので、住民が景観を守ろうと協定をしてくれたことは画期的でとてもありがたいと感謝している」と話した。 -
小学校卒業式
中川村の2小学校で20日、卒業式が行われ、それぞれ思い出深い学びやを後にし、新たな世界に飛び立った。
中川東小学校(久保村和子校長)では38人がパンジーやプリムラが飾られた花道を通って、ひな壇にそろった。
久保村校長は卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し「児童会や学校行事で常にリーダーシップを発揮し、下級生に温かく接し、心を1つに活動した」と卒業生の校内での姿に触れ「大きな夢を抱き、未来に飛び立つが、これまで以上に勉強やスポーツに力を発揮し、悔いのない充実した日々を送ってほしい。自信と希望を持ち、心豊かにたくましく歩んで」とはなむけの言葉を贈り、門出を祝った。
在校生は「仲良く遊んでくださった6年生のお兄さん、優しく世話してくださった6年生のおねえさん、ご卒業おめでとう」と呼び掛け、巣立つ6年生に感謝し、歌で卒業を祝福した。卒業生は「今こそ飛びたとう、未来を信じて、若い力を信じて、広い広い大空に」と、巣立ちの決意を歌声に込め、会場いっぱい響かせた。
西小学校では30人が巣立った。 -
駒ケ根市議選立候補予定者説明会
駒ケ根市選挙管理委員会(今福清二委員長)は20日、任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)の立候補予定者への届け出手続きなどの説明会を市役所で開いた。定数15に対し、これまでに立候補を表明している16派が出席。担当者から手続きや選挙運動についての説明を聞いた=写真。
出席したのは現職9、新人7。党派別では共産党2、公明党1、無所属13。立候補届け出書類の事前審査は4月3日に市役所で行われる。
今福委員長はあいさつで「健全な民主政治の発展のためには明るくきれいな選挙の実施が肝要。公正な選挙を行い、市民の関心と期待に応えられるよう要請する」と述べた。 -
光前寺の「十王図」県宝指定へ
駒ケ根市の古刹光前寺(吉沢道人住職)が所蔵する「絹本著色地蔵十王図」(けんぽんちゃくしょくじぞうじゅうおうず)=写真=が県宝に指定されることがほぼ確実な見通しとなった。県教育委員会の諮問を受けて11月から審議してきた県文化財保護審議会が19日に指定を答申した。正式決定は4縲・月の定例教育委員会での審議待ちだが、県担当者は「答申結果がくつがえることは通常あり得ず、まず間違いない」としている。知らせを聞いた吉沢住職は「ありがたいこと。今後は管理をよりしっかりするよう気を引き締めなければならない。何らかの機会をみて一般にも公開していきたい」と話している。
「絹本著色地蔵十王図」は地獄で死者を断罪する閻魔王など十王を描いた10幅と、亡者を救済する地蔵を描いた1幅の全11幅。室町時代以前の作と伝えられるが、作者など詳細は不明。十王は古くから民衆に恐れられ、信仰の対象となってきた。 -
緑ヶ丘敬愛幼稚園第33回卒業証書授与式
伊那市狐島の緑ヶ丘敬愛幼稚園(宮原光生園長)の第33回卒業証書授与式が20日、同園であり、新一年生になる年長園児31人がへ新しい生活への期待を胸に卒業証書を受け取った。
宮原園長は「こうして素晴らしい男の子、女の子に成長してくれて嬉しい。幼稚園で幼稚園ではいっぱい楽しいことを経験して、大変良い思い出ができたと思う。小学校へ行ってもがんばって下さい」と激励し、一人ひとりに卒業証書を手渡した。
また「送る言葉」では、保護者や保育士が卒園園児にむけてメッセージを朗読。「本当に大きくなりましたね」などと語りかけ、無事に3年間を修了したことを祝福した。
最後は参加者全員で「思い出のアルバム」などを合唱=写真。大きな声で歌いながら、幼稚園での思い出を胸に刻んでいた。
21日には伊那緑ヶ丘幼稚園でも卒業証書授与式がある。 -
駅伝参加校の選手らがみはらしファームで早朝ごみ拾い
春の高校伊那駅伝2007で優勝した佐久長聖高校と県外出場校3校の選手ら約40人が19日から、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで早朝ごみ拾いに取り組んでいる=写真。
これまでは駅伝の開催日時前後に参加校が宿泊するというのは一般的だったが、佐久長聖、秋田工業(秋田県)、洛南(京都府)、大牟田(福岡)の4校は今年、駅伝終了後から4日間の合同合宿を実施。羽広荘に宿泊し、その間を過ごしている。その中で、各校の監督たちが合宿の一環として奉仕活動に取り組むことを提案。毎朝の食事の後に、みはらしファーム内のごみ拾いをしてもらうこととなった。
選手らは各班に分かれてみはらしファーム内の公園や各施設周辺のごみを収集。溝の中など、細部まで気を配りながらごみ拾いに取り組んでいた。
羽広荘の高木伸治支配人は「普段は事務所職員がやっていることを生徒らがやってくれているのでありがたい。伊那は駅伝が盛んな地でもあり、今後合宿が続いてくれればと期待している」と話していた。 -
自衛隊新入隊員激励会
駒ケ根市自衛隊協力会(堀内利徳会長)は18日、新たに陸上自衛隊に入隊する清水龍司さん(18)=小町屋=を激励する会を市福祉センターで開いた。清水さんは赤穂高校を卒業したばかり。兄健司さん(25)が陸上自衛隊にいることから入隊を決意した。「兄からは自衛隊は厳しいところ竏窒ニ聞いているが、皆さんの期待に応えられるよう頑張りたい」と決意を述べた=写真。堀内会長はあいさつで「自衛隊の任務は防衛から国際協力に変わり、入隊も難関になった。いろいろと大変なこともあるだろうが、ぜひ立派に働いてほしい」と激励した。
同市出身の入隊者は昨年までの5年間で6人。 -
信州上伊那を巡る・湯めぐりスタンプラリー9抽選会
上伊那広域連合(小坂樫男連合長)は20日、信州伊那路「ふるさと・ゆめぐりスタンプラリー9」の抽選会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開き、応募総数2748通の中から特賞3本を含む377本の当選者を選んだ。
地域の魅力をPRする目的で開催している取り組みで、昨年4月から本年2月13日までに上伊那の温泉施設や特色ある施設を結んだスタンプラリーを実施。一定数の施設を巡った人にハガキで応募してもらい、利用施設数別に抽選を行い、上伊那の特産品や旅行券などの賞品を進呈する当選者を選出した。
PRに力を入れた今年は、応募総数が昨年より64%増加。権兵衛トンネルの影響もあり、岐阜県や東海方面からの応募者増も見られた。また、これまでは抽選会を年度末1回としていたが、今年は季節賞を設け、年3回抽選会を実施した。
小坂連合長は「来年は10回ということなので木曽を含めた形で行いたい。各市町村で宣伝をしてもらい、上伊那のPRにつなげてもらえれば」と語り、特賞の当選者を選出。その後、各市町村の担当者が抽選行い、各賞の当選者が決定した。
上位当選者は次のみなさん。
◇特賞=岩垂幹夫(伊那市)寺島利彦(茅野市)有賀哲郎(南箕輪村)
◇1等=寺島知子(茅野市)石川清子(駒ヶ根市)村山光留(箕輪町)南裕美(伊那市) -
駒ケ根市議会3月定例会閉会
駒ケ根市議会3月定例会は最終日の20日、本会議を開き、07年度一般会計予算、同特別会計予算など各常任委員会に付託されていた議案について委員長報告、質疑、討論、採決を行い、追加議案を含む50議案すべてを原案通り可決して閉会した。
市議会議員の報酬を増額する条例改正案をめぐっては共産党の2議員から現状維持を求める修正案が提出され、討論を経た採決の結果、賛成2で否決された。議員の報酬は(カッコ内は現行)▽議長=40万5千円(38万3千円)▽副議長=33万9千円(32万6千円)▽議員=31万4千円(29万8千円)竏窒ニなる。施行は4月30日。
議員定数削減に伴って常任委員会を現行の3から2とする市議会委員会条例の改正案が全会一致で可決され、次の改選時から施行される。委員会の名称と所属議員数は総務産業委員会8人、文教厚生委員会7人。 -
小町屋区敬老会
駒ケ根市の小町屋区(竹村幸茂区長)は18日、敬老会を同区の公民館で開いた。招待された75歳以上のお年寄り232人のうち73人が出席し、長寿と健康を笑顔で喜び合った=写真。喜寿を迎えた人たちには中原正純市長が記念品を手渡した。
演芸会では区民の有志らが次々にステージに登場して歌や踊り、神楽などを披露。お年寄りたちは和やかに笑いながら楽しいひとときを過ごした。
喜寿を迎えたのは次の皆さん。
赤羽忠男、北林忠男、田中あきよ、渡辺睦美(以上上市場)赤須義秋、新井康子、有賀菊江、井口晴人、大嶋隆重、木下一一、武井みすゞ、水上千代子、横山智和子、(以上下市場)池成正子、大口三子雄、小林克喜、藤本武子(以上北部)気賀沢なつ子、竹村文子、藤沢正博、宮沢昭、矢沢多賀志、矢沢なつ、矢沢とみ(以上南部) -
【記者室】食品加工体験の魅力
みはらしファームの企画「みんなで大豆を作ろうよ」のみそ造りに4年連続で参加した家族が、みその美味しさ、食の安全、実体験できる楽しさを魅力に挙げた。自分達で育てた大豆を使い、みそを作る。材料も分かっている。確かに安心▼箕輪町が進める都市農村交流の構想作りに向けたワークショップで、みそやジャムなどの加工体験の話があった。現在もリンゴオーナーや農作物の収穫体験などは行われているが、さらに加工体験が加われば楽しみが増え、手作りの良さも味わえる▼構想に盛り込む場合は、加工施設や受け入れ体制など当然課題はあるが、食の安全に対して人々の関心が高い時代に、安全を売り物にした加工体験は誘客手段の一つになるように思う。(村上裕子)
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伊那市が人事異動を内示
伊那市は20日、4月1日付の人事異動を内示した。重点事業を促進するため、組織体制を改編し、6課7係を新設。昨年は管理職が中心だったが、合併して1年が経ったことから大規模異動とした。
異動職員は部長級9人、課長級34人、課長補佐級33人、係長級64人、主査級68人、主任級86人、主事級55人の計349人。昇格は部長級で2人。自己推薦を含め、課長級に40代の若手職員5人(昇格)を登用した。
人事交流は「戸惑いの声もある」が、本庁から総合支所へ15人、総合支所から本庁へ24人、総合支所間4人とした。
組織は商工観光課を商工振興課と観光課に分けたほか、子ども相談係、住宅政策係、森林整備係などを新設。ごみ処理施設建設に対応するため、市民生活部生活環境課に企画調整幹を配置する。保育園長の兼務は統合などで一部解消し、保育の充実を図る。また、収入役の廃止に伴い、部長級の会計管理者を置く。
小坂市長は「組織体制を充実させ、適材適所に配置した」と述べた。
31日付の退職者は21人で、うち早期退職者は13人だった。 -
桜写真コンテストの作品を募集
伊那商工会議所は、伊那市内の桜を題材にした桜写真コンテストを初めて企画した。地元の魅力を再発見してもらい、伊那の桜のイメージアップを図るねらい。5月10日まで、作品を募集する。
テーマは「市内の桜とアルプス」または「おらが自慢の市内の桜」。カラー写真の四ツ切。点数は1人5点以内。未発表の作品で、入賞作品の版権は主催者に帰属する。
主催者は「市内に桜の名所が数多くあり、掘り起こしをしたい。2つのアルプスに囲まれた伊那の景色を楽しんで」と多くの応募を呼びかけ、観光振興に結びつくことを期待する。
5月下旬までに審査する。応募作品の中から最優秀賞1点(2万円・記念品)、優秀賞2点(1万円・記念品)などを選び、駅前再開発ビル「いなっせ」などに展示する予定。
希望者は、作品裏面に所定の応募票をはり、伊那商議所へ提出する。応募票は市報「いな」4月号と一緒に配布するほか、中南信のカメラ店にある。
応募先は〒396竏・011 伊那市中央区4605竏・ 伊那商工会議所「桜写真コンテスト」係。
問い合わせは、伊那商議所(TEL72・7000)へ。 -
170年の伝統今も堅く「伊勢太々講」
宮田村北割区の小林義文さん(80)宅で17日、約170年前の江戸・天保年間から続く「伊勢太々講(いせだいだいこう)」があった。同区と南割区の36戸が加わり講を組織しているもの。今年も2人の代参が2月に三重県の伊勢神宮を参拝してお札を持ち帰ったが、この日はその報告と神事、お札を配って各家庭の健康と繁栄、地域安全などを祈った。社会情勢の変化により次代へつなぐ難しさもあるが、伝統で今も堅く結ばれている。
庶民が自由に旅行できなかった江戸時代。宮田村内でも代参人を設けて巡拝信仰する「参詣講」が、旧部落ごとにできた。
宮田村誌によると、秋葉講(静岡)戸隠講(長野)三峯講(埼玉)金桜講(山梨)などがあり、その中のひとつが「伊勢太々講」。
太平洋戦争末期の一時期を除いて、代参による参拝は休むことなく、社会が変容して個人参拝が主になった現在も、36戸が伝統を守り受け継いできた。
神事や祝宴の準備をする幹事役の「宿仲間」は4戸、代参は2戸で当番制。会場も宿仲間の自宅を提供し、毎年変わる。
この日は17人が出席し、代参の牧田正博さん、牧田千春さんが報告、2礼2拍手1礼して献杯。宿仲間が用意した心づくしの料理に舌鼓を打ち談笑した。
出席者は60歳以上が大半だったが「大切に続けていかなければ」と宿仲間のひとり小林彦雄さん。
来年の代参となった浦野広さん(50)は、先輩から講についての話しを聞き、熱心にメモ取りながら「先祖代々の伝統を継承するのも我々の責務。私たちの代でつぶさないよう、地域の繁栄にもつなげたい」と話した。 -
宮田小卒業式、115人が巣立ちの春
宮田村宮田小学校は20日、卒業式を開いた。全校児童が歌で心を通いあわせ、卒業生115人の門出を祝った。
卒業生と在校生が向き合い、学年ごとに惜別の合唱。「6年生の頑張っていた姿を私たちはずっと忘れない」「6年生が教えてくれた強い心とやさしさを忘れず、僕たちも立派になります」と祝福した。
卒業生はその贈る言葉をかみしめながら、心ひとつに小学校生活最後の合唱。
全校の仲間や教職員、地域、そして保護者への感謝の気持ちを音楽に乗せ、清らかな歌声を響かせた。
野溝和人校長は「自分の可能性を信じ、希望を持って新生活に臨んでください」と激励した。
教職員に見送られ、成長した姿で母校をあとにした卒業生。希望と自信に目を輝かせた表情は春光に照らされ、キラキラと光っていた。 -
なごみ家で草餅づくり
季節の変わり目の彼岸にあわせ、宮田村の福祉交流施設なごみ家で19日、草餅づくりが行なわれた。あたたかな春の陽気に誘われて、利用者や地域住民約30人が参加。上品なヨモギの香りを楽しみながら、にぎやかに調理した。
もち米の粉を丹念に練り上げ、蒸した後に餅つき機に投入。ヨモギを混ぜると「春の香りがする」と、期待感が上昇した。
モッチモの餅につぶあんをふんだんに入れて完成。みんなで会食したが、口の中いっぱいに広がる・ス春・スに、参加者の笑顔にも花が咲いた。 -
さざんかの会発足
県の精神保健福祉ボランティア講座の修了者25人ほどが集まり、宮田村に新たなボランティア組織「さざんかの会」が発足した。精神に障害を持つ人も数多く利用する同村の福祉交流施設なごみ家を中心に活動し、話し相手になったり食事支援したり、ふれあいを深める。不足しがちな障害者と地域との接点になればと、当事者同士の期待も高い。
3年前になごみ家が開所したことを契機に、ボランティアへの地元意識は年々上昇。
先日まで行なわれた県の精神保健福祉ボランティア講座は今年宮田村を会場としたが、実に43人の修了者のうち28人を同村民で占めた。
なごみ家では一昨年の同講座修了者が既に食事ボランティアなどとして活躍しているが、今年の修了者の多くも加わり充実する形で「さざんかの会」は発足した。
16日の発足式では「気楽に気軽に垣根のない活動を」と確認。社会福祉協議会のボランティア団体として登録することも決めた。
なごみ家を利用する心の病と向きあう当事者グループ「さくら」の酒井保美さんは「自分たちも支えてもらうだけではなく、食事づくりなど一緒にしようと考えている。それが地域に出ることにもつながるはず」と話す。 -
高遠高生 「新伊那市大検地図」つくる
伊那市と隣接する市町村境を歩く新市誕生イベント「平成の大検地」に関係し、高遠高校の芸術コース美術専攻の生徒約30人が「新伊那市大検地図」を制作している。完成品は、これまでの検地状況を記した資料と一緒に4月ごろ、市役所に展示する予定になっている。
地図はビニール製の縦4メートル、横4メートルのテントシートに水性ペンキで描いた。生徒たちは市からの依頼で1月ごろから制作を開始。授業や放課後の時間を使って、青色に塗った下地に地形を描写していった。
20日は、完成が間近となり、地図に市の公共施設や地籍、主用道路名などを記したシールを張っていった=写真。1年生の丹茜さん(16)=同市上の原=は「皆の力で完成させられる喜びを感じている」と振り返った。完成は色の塗り直しなどあり3月末になるという。
「平成の竏秩vは昨年7月の仙丈ケ岳記念登山を皮切りに本年秋に終了する予定。市民らが境界をランダムに歩き、周囲約200キロの踏破を目指す。 -
天竜川防災ボランティア
河川敷内の伐採木撤去作業南箕輪村田畑地区の天竜川明神橋上流の河川敷内で18日、村の呼びかけに応じて集まった天竜川防災ボランティアが、河川敷内の支障となる立木除去のため、2月に伐採した木や小枝の撤去作業に精を出した。
06年7月の梅雨前線豪雨の経験から増水した天竜川の危険性を考え、村がボランティアによる支障木の伐採を始めた。
防災意識の高揚と資源の有効活用を目的に撤去作業の参加者には無償で木や小枝をゆずると呼びかけ、村内の16人が参加した。2月7日、塩ノ井の原建設が伐採した100本以上の木をチェーンソーなどで運びやすい大きさに切断し、軽トラックなどに積んで運び出した。
大芝区から参加した夫婦は、持ち帰る伐採木は自宅のまきストーブに使うと言い、「河川の防災ボランティアはいいことだと思う。地元の川を愛するのは大切。7月の災害のとき、天竜川が増水して危険なこともわかったので、伐採作業も必要。これくらいの労力は惜しまずやります」と話していた。
村は、伐採木がまだ残っているため、村内在住に限らず自由に持っていってもらうように、今月末まで現場を開放する。今回作業した河川敷内の南側に残る立木の除去作業は、07年度にやりたいとしている。 -
南箕輪村沢尻地区社協たんぽぽの会
卒園・卒業祝い会南箕輪村の沢尻地区社会福祉協議会主催の一人暮らし住民を対象にした交流会「たんぽぽの会」は17日、地区内の保育園卒園児と小学校卒業生を招いて卒園・卒業祝い会を沢尻公民館で開き、子ども達と交流しながら節目を祝った。
たんぽぽの会は毎月1回、会食、茶話会、カラオケなどを楽しみ、区民祭り、敬老会、村の社協まつりなど地域の行事にも参加している。
卒園・卒業祝い会は昨年に続き2年目。卒園児9人、卒業生8人、たんぽぽの会30人が集まった。
ハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」が、「春の歌メドレー」「信濃の国」「千の風になって」などの演奏を披露し、会場の皆で演奏に合わせて歌った。子どもとお年寄りが一緒にゲームを楽しんだあと、ケーキを食べてお祝いし、子ども達には花のプレゼントもあった。 -
「赤バイ」消防団に配備
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は19日、日本消防協会から寄贈を受けた消防用オフロードバイク「赤バイ」3台とマウンテンバイク(自転車)2台の配備式を駒ケ根市役所で行った=写真。団は4月に新たに組織する赤バイ隊(倉田義裕隊長、25人)に配備し、災害の防止と対策に活用していく。小平団長は「大規模災害初動期に役立つよう訓練に励め」として倉田隊長にキーを手渡した。消防団の赤バイ隊は県下で上田市消防団に次いで2番目という。
バイクは市販の225CCバイクに緊急用車両としての改造を加えたもので、赤色灯、サイレン、マイク、消火器2本、収納箱などが取り付けられている。
災害用のオフロードバイクは05年度から06年度にかけ、災害時の緊急連絡用として市が災害対策本部に2台、伊南行政組合消防本部が北、南の各署に2台ずつをそれぞれ導入、配備している。 -
ログプランター作り講座
駒ケ根市は18日、今年度第2回の駒ケ根自然楽校「ログプランター講座」を同市東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」で開いた。市民ら約50人が参加し、丸太をチェーンソーで加工するプランター作りに挑戦した。
チェーンソーを持つのは初めて竏窒ニいう参加者もあり、作業にかかる前には講師から機械の安全な取り扱い方について詳しい説明を受けた=写真。素材の丸太は林道などで伐採したヒノキの不要木で、直径は約20縲・0センチ。いつくかの班に分かれた参加者は丸太を約50センチの長さに切った後、中をくり抜く作業にかかったがチェーンソーの扱いに四苦八苦。仲間同士で助け合いながら慎重に作業を進めた。慣れるに従って道具の扱い方も徐々に上達し、全体の形を整えて見事に完成。「苦労したが、思ったよりもうまくできた」と満足そうに持ち帰っていた。 -
駒ケ根市文化財団基金奨励賞に2団体
駒ケ根市文化財団(渋谷敦士理事長)が文化、芸術の振興などを目的に4年前から毎年贈っている文化財団基金奨励賞の第4回受賞者に旭光カメラクラブ(吉村昇代表)と混声合唱団「明日歌」(新井克太郎代表)の2団体が選ばれ18日、市総合文化センターで授賞式が行われた。代表者ら4人が出席し、中原稲雄副理事長から賞状と奨励金10万円をそれぞれ受け取った=写真。吉村さんは「名誉ある賞をいただけたのも先輩の熱意のたまもの。私たちもその熱意を引き継いで後輩を育てていきたい」、新井さんは「団員、家族、地域の人たちのおかげ。この受賞を契機に音楽文化の向上に努めていきたい」とあいさつした。
旭光カメラクラブは1950年に地域の写真好きが集まって発足。宮崎学さん、津野祐次さんなどのプロ写真家を輩出している。混声合唱団「明日歌」は84年に赤穂公民館の学習サークルとして発足。毎年定期演奏会を行うなど活発に活動し、89年には優良勤労青少年クラブとして労働大臣褒章を受けた。 -
伊南地区少年剣道大会
伊南地区剣道協会(松崎友善会長)は17日、第1回伊南地区少年剣道大会を駒ケ根市武道館で開いた。地区内の4市町村から小・中学生約80人が出場し、7部門で優勝を争った=写真。
上位は次の皆さん。
▼小学1・2年の部(1)池上新(中川東2)(2)土屋建太郎(赤穂2)(3)米山哲弘(赤穂1)▼小学3・4年男子の部(1)気賀沢仁哉(赤穂4)(2)小林駿(宮田4)(3)田中慎吾(赤穂南3)▼小学3・4年女子の部(1)森岡里奈(赤穂南3)(2)小沢麻衣(宮田4)(3)小田切愛奈(宮田3)▼小学5・6年男子の部(1)唐木瞭(赤穂東6)(2)下平勇斗(赤穂東6)(3)小沢慶太郎(宮田6)▼小学5・6年女子の部(1)春日ともえ(赤穂東5)(2)田畑野乃夏(赤穂5)(3)竹沢萩野(赤穂5)▼中学男子の部(1)竹入省吾(赤穂1)(2)西村智弥(赤穂1)(3)石沢周(赤穂1)▼中学女子の部(1)下井雪乃(赤穂2)(2)竹沢穂波(赤穂2)(3)清水はるな(赤穂1)