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駒ケ根建設業組合がボランティア清掃
日ごろ世話になっている地域に恩返しをしようと駒ケ根建設業組合(佐々木正博組合長)は27日、駒ケ根市の田沢川と国道153号線伊南バイパス沿線の歩道の草刈りやごみ拾いなどのボランティア清掃作業を行った。毎年この時期に行っている作業で、今年で5回目。
建設業のほか水道、設備、測量、設計などの企業45社から約60人が参加し、強烈な日差しが照りつける中で、歩道に生えた草を黙々とむしったり、草刈り機のエンジン音を響かせながら河原や土手に長く伸びた草を刈ったりした=写真。伊那建設事務所と駒ケ根市の職員も数人参加したほか、国道沿いにある一部企業なども作業に協力した。
作業に先立って佐々木組合長は「非常に暑いので、けがと熱中症には十分気をつけて作業を」と呼び掛けた。 -
参院選 あす投票
第21回参院選は29日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。長野選挙区(改選定数2)に立候補している吉田博美(58)=自民現、羽田雄一郎(39)=民主現、中野早苗(59)=共産新、中川博司(49)=社民新=の4氏は12日からの選挙期間中、県内をくまなく遊説し、それぞれの政策を訴えてきた。争点となった年金、政治モラルなどについて有権者がどのような答えを出すか、自民への逆風で与野党逆転はあるのか、間もなく結論が出る。
4候補は上伊那各地でも、街頭演説、個人演説会、総決起大会などで熱弁を振るってきた。
選挙戦中盤以降になると、候補の訴え、支持者の応援演説の中に「与野党逆転」を強く意識した「間違いのない選択」「大事な分かれ道」などの言葉が多く聞かれるようになった。
現職の吉田、羽田両陣営の演説には、自民逆風への必死の抵抗と、民主追い風への確かな手応えが鮮明に現れた。
伊那市内で開いた吉田氏の総決起大会で、宮下創平元衆院議員は「敵は民主党だけではない。共産党の追い込みも激しい。前門の虎、後門の狼だ」と危機感をあおった。吉田氏も参院で与野党が逆転した場合の国会審議の遅れなどを強調し「間違いのない選択」を必死に求めた。
一方の、羽田陣営は、飯田市内で開いた個人演説会で、中島衛元衆院議員らが「今参院選で民主中心の野党が過半数を取れば、次の総選挙で政権交代も十分あり得る」と激励。羽田氏も「小沢一郎代表は、今回与野党逆転が出来なければ自分の政治生命はもうない、と退路を断った戦いをしている。いまの政治に不満の人は与野党逆転のための1票を」と力を込めた。
この現職2人に挑戦する共産新人中野氏の陣営は、伊那市での街頭演説で羽田氏が先行し、吉田氏と中野氏が次の議席を奪い合っていると分析。「モラルのない自民の政治を変えたいと思うなら、自民議席を中野に」と訴え、与党議席の削減を求めた。
また、社民新人の中川氏は、上伊那遊説で「この参院選は二つの意味で日本の未来、私たちの暮らしにとっても大きな分かれ道を選択する選挙」と強調。与党政権が進めた構造改革、規制緩和による格差拡大と、改憲への動きを批判し、自民党政治との決別を迫った。
6年前の第19回参院選は吉田氏が羽田氏に5万3千票の差をつけトップ当選。しかし、民主党から羽田氏と小山峰男氏の2候補が立ったため票を分ける形となった。今回は自民への逆風に加え、民主が統一候補を出したため、6年前より羽田氏に票が集まることは確実視されている。
04年の第20回参院選では民主の北沢俊美氏が自民の若林正俊氏に14万票の大差をつけて圧勝している。
今回の参院選の得票数によっては、次の衆院選での政権交代をもくろむ民主の勢いが県内の政党勢力図に影響を与えることは間違いなく、吉田氏の総決起大会で宮下創平元衆院議員は「民主に負けるようなことがあれば、長野県の自民党にとって大変なことになる」と危惧した。 -
高齢者障害者交流センター整備へ
南箕輪村議会臨時会で予算可決南箕輪村は、障害者生きがいセンター「ひまわりの家」を増築し、「高齢者障害者交流センター」を整備する。27日開いた村議会臨時会で、工事費などの補正予算案を可決した。
障害者生きがいセンターは98年4月に建設。障害者の自立支援と介護者の負担軽減を図る目的で、現在、知的障害者18人、重度障害者1人が通所し、日中活動として村内事業所から組み立て材料の提供を受けて軽作業をし、社会参加をしている。
通所者は年々増加傾向で、特に精神障害者や身体障害者の中には日中の居場所がなく地域での場所の確保が急務になっていることなどから今回、国の07年度地域介護・福祉空間整備等交付金の内示を受け、施設を整備して事業を推進する。
センターは、既存の「ひまわりの家」南に延床面積約134平方メートルの平屋建物を増築する。交流室、サロン、相談室、ホールなどを設置し、既存建物と通路で接続する。建物管理を一元化するため、増築部分に事務室などは設置しない。
事業費は概算で設計監理料195万円、工事費3100万円、備品購入費330万円。国からの交付金は3300万円(建築工事・備品購入事業)。
今後、8月に設計入札、11月に工事着工し08年3月中旬完成予定。
補正予算は、歳入歳出に各3300万円を追加し、総額を42億6099万6千円とする。 -
伊那都市計画下水道(南箕輪村決定)
村都市計画審議会が面積拡大変更を答申南箕輪村都市計画審議会(13人、原武人会長)は27日、村役場で開き、伊那都市計画下水道(南箕輪村決定)の排水区域面積の拡大変更について、諮問通りに約853ヘクタールから約911ヘクタールに変更する答申をした。
今回の変更は、公共下水道の排水区域に北原工業団地と、既設区域に隣接して宅地化が進んでいる地域を追加するもの。これにより公衆衛生の向上と公共用水域の水質保全を図る。
唐木一直村長が審議会に変更案を諮問。協議の結果、審議会は原案通りの変更を答申した。
今後村が下水道法と都市計画法の認可変更を県に申請。許可が下りた後、来年度から下水道整備に着手する予定。 -
介護予防の「おたっしゃ教室」
利用者が楽しく活動箕輪町社会福祉協議会は、町地域包括支援センターの委託で介護予防を目的とした新事業「おたっしゃ教室」を開いている。9人の利用者が毎週1回、デイサービスセンターゆとり荘内の教室で運動や趣味の活動を楽しんでいる。
同教室は、運動機能、入浴、生きがいの3つのプログラムを専門職が関わりながら、毎日の生活が元気で過ごせるように支援していく。
対象は特定高齢者。包括支援センターの実務者会で決め、本人や家族の同意を得て参加が決まる。体が不自由な人は主治医の許可も得ている。
6月から始まり、期間は6カ月間。毎回、午前10時から午後3時ころまで教室で過ごす。午前中は運動、入浴、趣味活動・レクリエーション。昼食後に体操・運動を取り入れたレクリエーションや個別の機能訓練をする。スタッフは看護師、理学療法士、介護士。ボランティアも協力している。
回を重ね、利用者からは「こういう教室があってうれしい」「ありがたい」という声も聞かれるようになり、昼食時には盛り付けや配膳を手伝い、職員と一緒に食器洗いをするなど、意欲が出てきているという。
訪問看護ステーション管理者で、おたっしゃ教室責任者の加藤ヨシ子さんは、「教室に来ることで友達ができ、一緒に活動して人との交わりができる」とし、「個人指導のリハビリで介護保険に移行しないよう少しでも現状を維持したい」と話している。 -
マツタケ初物出始め
伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム産直市場(小林史麿社長)では、秋の味覚「マツタケ」が早くも並び始めた=写真。
例年8月のお盆前後から並び始めるマツタケだが、今年は10日ほど早め。地元ではすでに西山、東山とも出始めており、同直売所でもここ3日ほどは店頭に並んでいるが、この日は9本のマツタケが並んだ。
小林社長は「この時期に出るマツタケは土用マツタケといってはやせたものが多いが、今年のはわりとしっかりとしていて香りもある」と話し、今年のできについても期待を示す。
訪れた買い物客も、店頭に並んでいるのがマツタケだと分かると驚いた表情を見せ、「もうマツタケが出ているんだね」などと話しながら見入っていた。 -
はら美術で熔壌ガラスの江副さんと江口さんが二人展
伊那市長谷在住のガラス工芸家、江副行昭さん(74)、江口智子さん(47)による二人展が31日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。光沢のある微妙な色合いを放つ「熔壌ガラス」の壷や花器など約200点が、訪れた人たちを魅了している=写真。
同会場での二人展は2年ぶり。土に含まれる鉱物とガラスを溶け合わせる「熔壌ガラス」は、江副さんが確立した手法で、江口さんはその後継者としてともに制作活動を続けている。
今回は小黒川など、3カ所で採取した土を用いた作品を展示。中には、1200年近く燃え続ける「消えずの火」を護る広島県の大聖院にある霊火堂で採取した土を用いた作品は、鉱物がつくる表面の文様が細かく、ほかの作品とは違う独特の色彩を放っている。
また、江口さんは熔壌ガラスに自身のデザインを加えた作品を出展。葉や花などといった自然の素材をモチーフとしてガラスに焼き付けるなど、柔らかさを感じさせる作品が中心となっている。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
南アルプスを望む高台でハーブが彩る「カモスガーデン」をつくる
箕輪町下古田
加茂克昭さん(57)カモスガーデンの“カモス”には、『加茂’s』と、『(香りを)醸す』っていう二つの意味があるんだよ竏秩B
南アルプスを正面に望む伊那市西箕輪の高台にあるカモスガーデン。ローズマリー、ロシアンセイジ、ミントなど、ハーブを中心とする花たちが四季折々に庭を彩る。中でも、20種約1万3千株あるラベンダーが咲く6月から8月中旬にかけては、一面が淡い紫色に染まり、心地よい香りが辺りを漂う。
都会の喧噪(けんそう)を忘れて心安らぐ香りの中でひと時を過ごしてみませんか?竏秩B道行く人たちに花たちが語りかける。
「ラベンダーは知る人ぞ知る一年中楽しめる花。花の時期はもちろん、花の咲かない秋だってシルバーグレーの硬い葉っぱが出て、それもまたいい。冬は雪で黒がかった色に変わってくるのだけど、その色もきれい。背景には雪をかぶった南アルプスも見える」
◇ ◇
自分の手で土にさわりながら植物を育てたい竏窒ニ、考えるようになったのは45歳を過ぎてからのことだった。夢を実現すべく、横浜市で経営していた会社を締め、ハーブガーデンを開くために妻の実家のある上伊那に移住。しかし、こちらでやろうと思っていたハーブガーデンの企画が頓挫してしまい、一瞬にして右も左も分からない辺鄙(へんぴ)な地に取り残されることに。途方に暮れながら、しばらくは何もできない日が続いた。
せっかく景色のいい所にいるのだから景色のいい所に住みましょう竏秩Bそんな姿を見かねた妻が探してきた小さなアパートに移り、改めて自分の思いを見直す中で、再起をかけて動き始める。
まずは辰野町の生産者に頼み込んで仕事をしながら花の栽培技術を学ぶ。
「その年は何年かに一度の大雪が降って、つぶれたハウスを建て直す作業から始めたんだけど、それまでだらだらしていた50近い体で真冬の朝の凍った世界に出ていったものだから大変だった。耳なんかがしもやけになってね」と笑う。
その傍ら、アパートの近くにあった使われていない畑を借り、庭づくりを始める。しかし、そこは10年以上も使われていなかった荒れ地だったため、地力を再生させるために1年間はただひたすら土を耕した。次は品種の選定。種を取り寄せては枯らしという作業を繰り返す中で、寒いこの地でも育つ品種を一つひとつ検証。ガーデンとして一般の人に開放できるようになるまでに5年を費やした。
「実際にやってみて、横浜に帰ろうと何度も思ったけどね。それでも横浜にいたころは仕事の付き合いでも見栄を張って無理をして生きていたけど、今は自然のままで生きている。体も健康になったしね」と語る。 -
燃えろインターハイ(3)陸上・男子棒高跳び
全国の強豪選手が集う運動の祭典、インターハイにデビューする。3年連続出場を一つの目標に掲げる松沢。「1年生なので思いっきりやって、(トップ選手の)笹瀬選手らと上位争いを演じたい」と自信を伺わせる。
「調子は上がっている」と松沢。これまでの助走距離を10メートルほど伸ばし、長くて硬いポールに変え、それらに対応できるよう励むことで記録を更新している。7月上旬の南信選手権は、自信最高の公式記録4メートル60をマーク。普段の練習では4メートル80もクリアしている。
全国につながる南信、県大会は調子を落としていた。右手首、左足首の捻挫などを負っていた県大会は「最悪だった」と松沢。練習不足で失っていた助走速度を取り戻すため走り込んで臨んだ、次の北信越大会は4メートル50の4位となるも「助走が安定し、次につながる大会」になった。
インターハイは、4メートル70が予選ボーダーラインとなる。指導する上杉丈夫顧問は「長いポールを使える長身の選手に対し、小柄な松沢には、それを補う助走技術がある。本番でも力を発揮できるはず」と激励。松沢は「確実に予選を通過し、今大会では全国高校1年生記録の5メートル10を目指したい」と上を見据える。
伊那市東春近在住。 -
伊那市ふるさと大使 三沢さんが伊那中で講演
伊那市ふるさと大使のハワイ大学大学院教授三沢満さん(70)=ハワイ在住、西町区出身、写真=が26日、伊那中学校で、「少年少女の志を世界に向けて」と題した講演会を開いた。
三沢さんは出席した1、3年生に対し、進路に関係して講話。「今から地球規模の大きな気持ちを持ち、世界に飛び立つことを思ってほしい。そして、一日、一日を目的を持って過すことが大切」などと訴えた。
経済学博士として活躍する三沢さんは、世界で自分の気持ちを伝えるためには英語力が必要と主張。そのためには、▼耳から入る英語を覚える習慣を持つ▼英語に抵抗をなくすため、外国に友人をつくる竏窒ネどの方法を実践してほしいとした。
また、「海外で活躍するにも伊那がよりどころになる。故郷の意味を考え、そこからどう羽ばたいていくかが重要となる」と話した。 -
西保育園縁日ごっこ、背中がゾクゾクお化け屋敷も
宮田村西保育園は25、26日に縁日ごっこを開き、夏祭りの風情を楽しんだ。
お化け屋敷では、年長園児自ら妖怪に扮そう。各家庭で手作りしてきた衣装を身にまとい、ゲゲゲの鬼太郎やドラキュラなどに変身した。
客となった年下の園児たちは、薄暗い屋敷の中へ。年長園児の演出に、泣き叫ぶ子どもの姿もあるなど、ちょっぴりこわーい体験を満喫した。
年中園児は手作りのおもちゃを並べた・スお店屋さん・スを開設。「いらっしゃい、いらっしゃい」と客寄せも本格的に、縁日気分を盛り上げた。 -
岸本和子さん 個展 ベル伊那・31日まで
中央画壇で活躍する洋画家、岸本和子さんの油絵展は31日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
正統派の人物画を描き続け、現在は東京都羽村在住の画家。新作を中心に、女性像や花、西洋人形を題材とした32点を展示販売している。
人物画は、フラメンコ、バレーなどの服に身を包んだ女性像を描いている。画家本人の誠実な人間性がにじみ出ているそれぞれの作品に、多くの人の注目が集まっている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。入場無料。 -
ながた荘に鈴虫の声
箕輪町長田のながた荘に、鈴虫の声が響いている。
東京都町田市在住の、ながた荘の利用客から届いた。毎年の恒例になっており、今回は60匹近くいる。
虫かごを1階ロビーのエレベーター前に置いているが、鈴虫の声がロビーに涼しげに響き、利用客の中には、本物の鈴虫が鳴いていると知って驚く人もいるという。
ながた荘では、「秋まで鈴虫の生演奏が楽しめると思う」と話している。 -
駒ケ根ライオンズクラブ新体制発足
駒ケ根ライオンズクラブは26日、井口美義新会長の下で7月に発足した07年度の新体制を発表した。会長スローガンは「友愛深めて 社会のために」。井口会長は「地域との親交を通じて友愛を深めながら、さまざまな奉仕活動に積極的に取り組みたい」と抱負を語った。07年度の重点事業は、スポーツ少年団の子どもたちを中心とした公共・福祉施設などの環境クリーン事業(9月2日、市内6カ所)、介護・高齢者福祉事業援助を目的としたチャリティー映画会(11月16日、市文化会館)の開催など。このほか献血や青少年育成事業などの奉仕活動に取り組んでいく。
今年度から、会員の人数と質の確保のため、一定以上の年齢、経験のある会員を終身会員とする制度を新たに導入した。初年度登録の終身会員は6人。
主な役員は次の皆さん。
▽会長=井口美義▽前会長=服部信彦▽第1副会長=浦野英喜▽第2副会長=下島利満▽第3副会長=吉沢正敏▽幹事=諏訪徳行▽会計=奥田憲一▽Lテーマー=下村明▽テールツイスター=小池強▽副幹事=下沢正一▽副会計=平沢玲子▽副Lテーマー=小田切さち子▽副テールツイスター=松井良介 -
駒ケ根市国保運営協議会
駒ケ根市国民健康保険運営協議会は26日、07年度第1回の会議を市保健センターで開いた。委員など約20人が出席し、国民健康保険特別会計の06年度決算見込みと07年度予算などについて市担当者から説明を受けた。
06年度決算見込みは歳入25億9580万円(対前年度比7・03%増)に対し歳出25億4290万円(同5・01%増)で5290万円の黒字。この結果、国保事業基金の取り崩しはせず、年度末の基金残高は2億1100万円となる。07年度予算は歳入・歳出とも27億600万円で前年比14・62%増。
任期満了に伴う委員改選後、初の会議であり、委員に委嘱書が手渡された=写真。任期は07年7月1日縲・9年6月30日の2年間。会長には前任期に引き続き堀千代美さんが選出された。
委員は次の皆さん。
▼会長=堀千代美▼委員=那須裕、気賀沢たつ子、中谷均、横田克彦、高仲成人、小町谷紀幸、中山清志、寺沢昇、山田功、奥村誠二 -
駒ケ根市全国大会出場激励会
第37回全国高校ギター・マンドリンフェスティバル(7月28、29日、大阪府)と全国高校総合体育大会(7縲・月、佐賀県)の3競技に出場する選手の激励会が25日夕、駒ケ根市保健センターで開かれた。出場者はそれぞれ「本番でも練習通り良い演奏をしたい」、「頑張って強豪を倒したい」、「一つでも多く勝ちたい」などと力強く決意を語った。中原稲雄教育長は「日ごろの精進の結果の全国大会出場。調子を整えて準備し、良い成績を挙げられるよう頑張って」と激励した。
出場者は次の皆さん。
◆第37回全国高校ギター・マンドリンフェスティバル(7月28、29日、大阪府)▼赤穂高校器楽部=早川美由紀(顧問・指揮)小鍛冶美穂(3年・マンドリン)飯塚彩(2年・同)▼伊那弥生ケ丘高校器楽部=唐沢侑希(3年・マンドセロ)堺沢彩(3年・マンドリン)坂本典子(3年・コントラバス)和田祐樹(2年・ギター)
◆全国高校総合体育大会ソフトボール(7月28日縲・月1日、佐賀県)▼伊那弥生ケ丘高校男子ソフトボール部=村上一(3年)小出大志(3年)下島健(3年)◆同バレーボール(8月3縲・日、佐賀県)▼東海大学付属第三高校女子バレーボール部=戸枝陽香(3年)◆同新体操(8月3縲・日、佐賀県)▼伊那西高校新体操部=笠原基衣(1年) -
燃えろインターハイ(2)男子ソフトボール
昨年のチームと比べ投手力は落ちるものの、それを補い余る攻撃力を武器とした前年を上回るチームになった。4年連続23回目の全国総体出場を果した伊那弥生は、前回果せなかった8強入りを目指して戦う。
「上位から下位までむらなく打てる」と小林監督。主将の4番日比野(3年)は長打力があり、好機に強く、3番村上(同)は確実につなげる小技を持つ。下位打線には、来年の中軸を担う2年生を据え、全体的に厚みのある打線が誕生した。
投手は、いずれも・ス打たせて取るタイプ・スの唐木(3年)、原、岡村(2年)の3人。堅実な守備を生かして練習してきた、遊撃の村上らセンターラインが中心となって、ピッチャーを支えていく。
チームは、今春の選抜大会1回戦をきっかけに変化した。強豪・清風南海(大阪府)との戦いで一方的な展開を許さず、連打を浴びせた。小林監督は「選手たちの自信につながった」と成長を喜ぶ。
初戦は正則学園(東京都)と飛龍(静岡県)の勝者と対戦。どちらも強敵だ。日比野主将は「初戦を勝って、最低でもベスト16入りしたい。元気のよいチームのムードで守備からリズムをつくり攻撃につなげたい」と意気込む。 -
飲酒運転防止パトロール
夏の交通安全やまびこ運動の一環で、箕輪町交通安全協会(小林交石会長)と町交通安全推進協議会(会長・平沢豊満町長)は25日夜、町内の飲食店を回って飲酒運転防止パトロールをし、啓発チラシを配った。
町安協役員や推進協の委員ら約30人が5班に分かれ、箕輪町警部交番の指導で飲食店を訪問。店主らに「飲酒運転防止にご協力ください」と県警などが作ったチラシを手渡した。
チラシには「酒酔い運転一発取り消し!」の大きな文字があり、「飲酒運手四(し)ない運動」の4項目などが書かれている。 -
伊那公民館高齢者教室、山本勘助について学ぶ公開講座
伊那公民館の高齢者教室は25日、オープン講座を開いた。受講者や一般参加者など約100人が参加。元信州高遠美術館館長の堀井英雄さんを講師に迎え、NHKの大河ドラマで注目を集め、高遠城を築いたとされている山本勘助について学んだ=写真。
堀井さんを迎えて開く公開講座は2年目。市町村合併にちなんで昨年、高遠町に縁の深い絵島をテーマとした講座を開催ところ好評だったため、今年も高遠の歴史に関連した歴史講座を企画。
堀井さんは、武田信玄に器量を認められ、武勇に優れていたとされる勘助だが、甲陽軍鑑以外の史書や古文書に登場しないことから、実在の人物だったか疑問視されていたことを説明、しかし、昭和40年代に発見された市川文書に名前があったことで「実在が明らかになった」とした。
また、さまざまな資料の中にある勘助に関する記述を紹介し、築城術、戦術ともに高く評価されていたことを示した。 -
KOAが感謝祭バザーの収益金を大萱の里へ寄付
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は26日、6月感謝祭で開いたバザーの収益金10万円を伊那市西箕輪の身体障害者療護施設「大萱の里」(堀井文英施設長)に寄付した=写真。
福祉施設への寄付は11年前から取り組んでおり、今回は13回目。同社では例年、地域社会との信頼関係構築を目的として株主総会後に感謝祭を開催している。その中で、地球環境問題への取り組みとして社員の家庭にある商品価値のある不要品を集めたバザーも実施。その収益は、上伊那の福祉施設に寄付してきた。同施設にはこれまでも車いすやイベント用テントなどを寄贈している。
この日は、バザーの代表者ほか4人が施設を訪問。利用者らにバザーの趣旨などを説明し、収益金を堀川施設長に手渡した。
堀川施設長は感謝の意を示し、「有意義に使わせてもらいたい。AEDの導入を検討しているので、その購入費にしたいと考えている」と語った。 -
第2回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会
第2回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会(委員長・伊藤精晤信州大学名誉教授)が26日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。今後の進行スケジュールを確認。事務局から立地の適正を評価するため具体的な評価項目例と検討手順案が示され、次回委員会で具体的検討に入ることとなった。
事務局は立地を回避すべき地域かどうかを見るための具体的な評価項目として北アルプス広域連合、上田地域広域連合の例を紹介し、各広域連合の実施状況を掲示。▽自然環境保全▽生活環境保全▽災害面への配慮▽教育福祉施設との位置関係竏窒ネど、いくつかに分類し各広域連合の実施状況と詳細基準を比較し、上伊那広域連合が02年のごみ処理基本計画に基づいて設定した評価項目なども公開した。
会議概要は伊那市のホームページ上で公開するとともに上伊那広域連合圏内の住民から意見を募り、内容検討と必要に応じた公聴会などを開催していく。 -
伊那市消費者の会が廃油を使った石けんづくり
伊那市消費者の会(向山八千子会長)は23日、廃油を使った石けんとぼかしづくりを実施した=写真。この日は約10人のメンバーが参加し、かせいソーダを混ぜた廃油を型に流し込むなどといった作業に取り組んだ。
ごみの減量化を目的として30年以上前から続いている取り組み。廃油を使った石けんは牛乳パックは豆腐の空きパックなどを型として使用していたこともあったが、今年からはステンレス製の金型を用いて作製している。
冬場を除く4月縲・1月にかけて作業を行っており、石けんは年間数千個以上を作る。
出来上がった品物は上伊那農業協同組合(JA上伊那)の本所やあじーな、羽広荘などで販売しているほか、10月に開く伊那市の生活展にも出品しているが、雑誌に紹介されたことがあるなど、好評だという。
価格は石けんが300グラム100円、ぼかしが900グラム300円。 -
避難所と役場の通信網を確保、災害時の情報伝達に期待
宮田村の防災行政無線が、従来のアナログ設備の老朽化による更新で、上伊那で初めてデジタル同報無線システムを導入し、8月1日、本格運用を開始する。役場に設置した親局と、災害時には避難所となる村内13カ所の公共施設に設置した屋外拡声子局(子局)の双方向通信が可能になる。災害では電話や携帯が使えないことも予想されるが、無線により各地区との情報伝達網を確保する。
今までの子局設備は、火災や広報など親局からの送信情報を受け取り、拡声スピーカーを通して近隣に伝達するのみだった。
双方向通信により、親局と子局は電話感覚の通話を実現。補助バッテリーにより、停電になっても3日間程度は子局機能を保つ。
全19カ所の子局数は以前と同じだが、双方向通信機能を持たせたのは集落センターなど各区の基幹施設13カ所。村内11区すべてを網羅し、各区で管理する。
また、子局と同様に親局からの情報を受け取る持ち運び可能な戸別受信機を14台導入。村民会館、老人福祉センター、村体育センター、小、中学校に設ける5台は、電光表示盤により情報を文字表示する機能を持ち、音声だけでなく情報が目で読み取れる。
昨年度から2年間かけて整備し、総工費は9240万円。音声だけでなくデータや画像の送受信など将来的な拡張性も備え、村内全域で9月2日にある防災訓練では双方向通信を取り入れる。
防災行政無線のデジタル化は03年から総務省が推奨。現在宮田村と同様のシステムを設けているのは全国で50カ所程度だが、アナログ波の免許更新が本年末で出来なくなり、各自治体で導入が進むと予想される。
##写真
避難所にもなる各区の基幹施設に設けられた子局に整備した「双方向通信機能」。親局と電話感覚で通話ができる -
2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル 参加者募集
南箕輪村大芝高原で10月、「2007信州大芝高原イルミネーション・フェスティバル」がある。村の活性化を目的に住民有志による実行委員会の主催で昨年初開催し、村内外の多くの人でにぎわったイベントを今年も開く。8月末までイルミネーションを出展する参加者を募集している。
フェスティバルは、大芝高原のメーンストリートをイルミネーションで飾り、いやしの空間を作る。期間は10月6日から28日まで。点灯時間は午後5時半から10時まで。飾りつけは10月1日から6日まで、片付けは28日から11月4日まで。
参加料は個人が3500円、企業・団体が5千円。保険料別途。出展者は飾りつけから片付けまで自己負担で行う。各ブースにAC100V2A縲・Aまでの電源を供給する。通電時間は点灯期間。ただし飾りつけ期間は午後4時から。
期間中の保守点検は出展者が原則管理。実行委員会でパトロールし異常時は連絡する。保険の関係上、完成時の写真を保管して異常時には異常時の写真と対比できるようにし、異常があった場合は現場事務所に速やかに連絡する。
参加者は1平方メートル以内の宣伝用パネルを表示取り付けることができる。形状は制限なし。各自で負担する。
飾りつけ依頼型出展希望及びスポンサー応募型出展希望は、実行委員会で判断し対応する。
保険料(動産総合保険+賠償責任保険)は5万円まで500円、10万円まで千円、15万円まで1500円、20万円まで2千円、20万円以上各自対応。
申込みは南箕輪村商工会内のイルミネーション・フェスティバル実行委員会(TEL72・6265)へ。 -
県選抜U-14海外遠征2007、小中学生空手道選手権大会出場選手激励会
飯島町役場で25日、サッカーの県選抜U-14海外遠征2007に選ばれた飯島中2年生3人(市村凌君・西村明典君・山口洸君)と、第50回全国小中学生空手道選手権大会に出場する松村世奈さん(飯島中3年、豊岡)の激励会があった。
県選抜U-14海外遠征2007は8月23日縲・月4日までスペイン、フランスなどを回り、マコンでトーナメントに出場したり、強豪クラブチームと試合をする。世界トップレベルのスペイン・フランスサッカーにじかに触れることで、県の中学生年代のレベルアップ、国体少年の部への強化などがねらい。上伊那や県、北信越、全国の各段階のトレーニングセンターで選抜、チーム34人中、飯島中から3人も選ばれたのは初めての快挙。
FW・MFの市村君(上の原)は「自分のできる最大限のプレーをしてきたい」。DFの西村君(南仲町)は「日本人とは違った体格、技術を持つ相手のFWに対し、止められるように頑張りたい」。GKの山口君(新田)は「将来に生かせる経験を集中的にしてきたい」とそれぞれ抱負を述べた。
一方、日本空手協会第50回全国小中学生選手権大会(8月4日、宮城県利府町で開催)に出場する松村さんは県大会(5月6日、松本市信州スカイパーク体育館で開催)で中学3年女子形の部でベスト8入りし、全国大会に駒を進めた。松村さんは「全国大会は最後の機会、悔いの残らない試合にしたい」と決意表明した。
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出場する選手ら -
飯島で交通事故
26日午前10時10分ごろ、飯島町飯島の町道交差点で飯島の無職石田富子さん(79)運転のミニバイクと飯島の会社員下平美穂子さん(52)運転の軽ワゴン車が出会い頭に衝突した。石田さんは左手指骨折の疑い。下平さんにけがはなかった。
交差点に信号はなく、立ち木などで見通しが悪い。駒ケ根署は、石田さんが一時停止を怠ったのではないかとみて原因を調べている。 -
水辺の競演ハス、スイレン:
夏の水辺を彩るハス、スイレン、炎暑の中の一服の清涼剤として人々に親しまれている。エジプトの神々の王、オリシスに捧げられた聖なる花、ハス。釈迦誕生の時、五色のハスの花びらが降り注いだと言われ、泥水から清らかな花を咲かせることから、中国では「君子」として称賛される。スイレンは太陽に恋した乙女が、両親に反対され、湖に身を投げ、その乙女の魂がスイレンになったという悲しい伝説がある。かつて湖沼で普通に見られたコウホネ、「崇高」「美しい人格」という花言葉を持つ、古刹でひっそりと金色の花を咲かせている。今回は涼を呼ぶ、各地のウォーターガーデンを紹介する(大口国江)
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ピンクと白のハス、色とりどりのスイレンも見ごろ、飯島町赤坂の小山重美さん
飯島町赤坂のふれあい農道沿いの休耕田でピンクと白のハス、黄色やピンクのスイレンが見ごろを迎えている。
近くの農業、小山重美さんが4年前に、15アールの田にハスは白2株、ピンクの八重5株、スイレンはピンクの濃淡、黄色をそれぞれを1、2株植えたところ、田1面に繁殖した。スイレンは6月20日ころから、ハスは7月初めから次々と開花し、今が見ごろ、来月中旬まで楽しめる。
小山さんは「ハスは清浄無垢、仏様の花で尊い」。妻の金子さんは「スイレンは花の形も整い、小さくてかわいい」と話している。
道路沿いとあって、関心が高く、「これも植えておいたら」と、ガマやマコモダケも持ち込まれ、田んぼの隅に植えられた。中にはフナやコイを放流する人もあり、魚を狙ってシラサギも来るなど、田の中はにぎやかとか。
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神秘的な花、貴公子の風情が魅力、伊那市山寺、茅原英男さん
JR伊那北駅北の線路沿いに茅原さんのハス田はある。「こんな町中にハスが咲いている」と、大抵の人は驚く。
98年から知人に分けてもらったり、種苗会社から苗を取り寄せ、白やピンクなど8・2アールで栽培している。
今、咲いているのはつぼみの先端はピンクで、開くと真っ白になる白ハス。続いて、ピンクの花も咲き出す。
大型で花弁は20枚前後の花は、夜明け前から咲き始め、日の出には満開、ほのかに甘い香りが漂い、午後には閉じ始める。これを3日間繰り返し、3日目の午後から散り始める。
「崇高な雰囲気、けがれのない花の美しさ、田んぼ1面に漂うほのかな香り、梅雨のうっとうしさを忘れる」と魅力を。もう1つの魅力はハス田に集まる、メダカやタニシ、カエルなど。「ハスの葉の上でカエルがひなたぼっこをしている。とてもかわいい」と笑顔を向ける。
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ハス、スイレン、コウホネ、水辺の3重奏、駒ケ根市東伊那の下島安正さん
駒ケ根市東伊那の竜東線から田んぼ1枚隔てた下島さんの休耕田では、ハスやスイレン、コウホネが水辺の3重奏を奏で、涼を呼んでいる。
3・5アールに植えられたハスは、濃いピンクで弁数が90枚前後となる八重茶わんハス、つぼみの先端がピンクで、開くと白くなる白ハスの2種類。無数の花を8月下旬まで咲き続ける。
3アールのスイレンの池には白と黄色、ピンクのスイレンのほか、黄色のコウホネが水面を彩る。スイレンは6月から咲き始めた。
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名園にひっそりと咲くコウホネ、スイレン、駒ケ根市光前寺
駒ケ根市の古刹・光前寺(吉沢道人住職)の本坊客殿奥の庭園は築山泉水庭で、前面に池があり、四季折々の水辺の景色を創っている。
初夏と晩秋には濃紫のカキツバタが池を彩り、今は金色のコウホネ、まもなくスイレンも咲く。池の周りにはギボウシが群生し、水色の涼しげな花を多数咲かせている。
池1面でなく、ぽつりぽつりと浮葉を漂わせ、真鯉、緋鯉がわずかに水面を揺らす。ここだけ、時はゆっくりと流れる。
庭園を望みながら、お茶と菓子の接待を受ける、まさに至福のひととき。
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【「信濃鶴」長生社専務、杜氏 北原岳志さん】
06年度製造の新酒を対象にした全国新酒鑑評会で「純米大吟醸信濃鶴」が金賞に輝いた。純米酒が金賞を受賞するのは極めて珍しい。信濃鶴は過去、少量の醸造用アルコールを添加した吟醸酒で6年連続金賞受賞の記録を持っているが、02年に「純米酒しか造らない」と宣言して以降では初の受賞だ。この間の道のりは決して平坦ではなかった。
◇ ◇
「長男だからいずれは蔵を継ぐことになるだろうと思ってはいたが、まさか杜氏(とうじ)として酒を造ることになるとは考えもしなかった」
杜氏とは職人を監督、指揮する親方で、酒造りの総責任者だ。
大学は工学部に進学し、ものづくりの基本となる技術、品質管理などのほか、経営学も習得。90年に家業に入り、酒造にかかわるすべての仕事を覚えた。
数年後、長く働いてきた杜氏が体の具合を悪くした。後任の杜氏を探したが適当な人が見つからないまま月日が過ぎ、いよいよ翌年はもう働けない竏窒ニいう状況に追い込まれた。杜氏がいなければ酒は造れない。
「誰もいないのなら自分がやるしかない。だが、それまで8年間やってきたとはいえ、教えられてやるのと自ら先頭に立ってやるのとは全然別。必死だった」
苦労しながら杜氏として数年の経験を積むうち、自らの酒造りに疑問がわいてきた。
「日本酒の消費はずっと前から右肩下がりを続けている。消費者に受け入れられないのは単純にまずいからだ。それなら思い切って日本酒本来の原点の姿に戻ろう」と、醸造用アルコールを添加しない純米酒だけを造っていくことを決断した。純米酒だけの蔵は全国で十数軒しかない。父である社長を説得し、運命の大転換に乗り出した。
純米酒は「コクはあるが重い」というのが定評だ。案の定、当初は評判が悪く、売り上げも落ちた。鑑評会の金賞連続受賞もぱったりと途絶えた。しかしぐっとこらえて、コクを残しつつキレを出そうと、さまざまな試行錯誤を重ねて課題を一つ一つ克服。そして今年、5年間にわたる挑戦がようやく実を結んだ。
「やっと光が見えたような気がする。思った方向に向いているかな、って。味を評価されたこともうれしいが、純米だけに絞ったことで蔵として一本筋が通ったことが大きい」
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理想の酒は「香り高く、米の味わいがある程度出ていて、かつキレがいい」と言う。
「昔は抜きん出た酒を造りたい、東京で売れるような酒を造りたい、などと考えていた。今はね、結局自分の好きな酒を造ればいいんじゃないかと思うようになった」
酒は生き物だ。まったく同じに仕込んだつもりでも同じ酒にはならない。
「酒造りで、こうすればこうなる竏窒ニ確信が持てるのはせいぜい1年に1つ。長い道のりだが、地道な実験を繰り返しながら理想の酒を追い求めていきたい」
( 白鳥文男) -
玉屋書店が学校などに図書寄贈
駒ケ根市の玉屋書店(森隆社長)は同市内の7小・中学校すべてと4カ所の子ども交流センターに新品の図書など約210冊を寄贈した。25日、森社長が市役所教育長室を訪れ、中原稲雄教育長に目録を手渡した=写真。森社長は「在庫として毎年少しずつたまってきた本。眠らせておくより、学校などで有効に使ってもらえればうれしい。寄贈は初めてだが、数年してたまったらまた寄贈したい」と話した。中原教育長は「貢献に感謝する。趣旨を十分に受け止め、大事に使わせていただく」と礼を述べた。
寄贈したのは小・中学校に対し住宅地図計7冊と、子ども交流センターに対し児童書、学習書など計204冊。小・中学校にはさらに数百冊を寄贈する予定で、現在各学校が希望の図書を選定している。 -
駒ケ根市内の5小学校終業式
駒ケ根市内の5小学校で25日、1学期の終業式がそれぞれ行われた。子どもたちが待ちに待った長い夏休み竏秩B始まりは一斉だが終わりは赤穂、赤穂東は8月20日まで、赤穂南、中沢、東伊那は21日までとなっている。
赤穂南小学校(下平達朗校長)では全校児童を前に3、6年生が学習の成果などを発表した。6年生は全児童が下級生を取り囲むように大きく輪をつくり、就学旅行の思い出をこめた絵を披露。ディズニーランド、東京タワー、雷門など、印象的な場所を描いた絵を一人ずつ掲げて見せた=写真。3年生は1学期に初めて習ったというリコーダーの演奏を披露。『さくら笛』と『ソロサンマ』の2曲を立派に演奏した。下平校長は「1学期はみんなそれぞれ頑張った。夏休みは火遊びをしない、けがをしない、うそをつかない竏窒フ3つの約束を守って良い休みにしてください。8月22日の2学期の始業式には元気に会いましょう」と呼び掛けた。