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5年ぶりで獅子道中練り
春うらら、中川村大草下平の八幡神社で五穀豊じょうを祈る春祭りが1日あった。年番の下平地区の子どもから高齢者まで百人以上参加し、囃子屋台を引き、獅子舞いを披露しながら道中を練歩き、沿道の村民を楽しませた。
祭りは大草5地区が年番で行っているが、道中練りは下平地区が当番の年だけ実施。
神社北の県道伊那生田飯田線、下平信号機付近から出発した行列は、道づくりのひょっとこ、おかめ、しょうきと続き、刀を手にした和唐内(獅子きり)2人が獅子と掛合いながら行進。子どもたちは道中囃子「しゃんしゃんらつ」を披露、地域の女性たちは与地の伊那節などを踊った。
神社に到着すると、ししの練り込み、20数年ぶりとなる緋色の衣装をまとった獅子が悪魔払いを奉納し、五穀豊じょう、地域の安寧を祈願した。 -
辞令伝達、飯島町高坂町長訓示
飯島町は2日、防災集会室で、約120人の職員が出席し、人事異動辞令交付・年度始め式と合わせて、新教育長の就任式も行なった。
自治法改正による副町長制導入やこども室、会計管理者設置など30人余となった異動の職員に辞令を交付した後、高坂町長は「協働のまちづくりと人口増活力あるまちづくりに向けたメリハリ予算のいよいよ執行段階、今年度は新しいまちづくりの正念場、理事者も職員も真価が問われる。それぞれの立場で意識改革し、住民の目線に沿い、各課が真剣に取り組み、積極的な行政運営で、すばらしい年にして」と訓示した。
また、山田敏郎教育長は就任あいさつで「こども室や地域子ども支援センター新設など枠組が変わり、新たに歩み始め、さまざまな力が求められている。職場や立場を超えて、子どもたちの幸福のために、お力添えを」と協力を求めた。 -
林公明さん(80
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「桜はパッと咲いて、パッと散る、日本人に心情にマッチする」-。飯島町のコヒガン桜の古木を親木に、2千本余のコヒガン桜の苗木を育成し、町内の千人塚公園や与田切公園、七久保保育園、アグリネーチャーいいじま、道の駅本郷、藤巻川沿いなどに植え、花の季節には、多くの人に愛でられている。
23年前、肝臓ガンで大手術を受け、生死の境をさ迷った。「獣に襲われたり、底無し沼に足を取られるなど恐ろしい幻覚症状が現れ、地獄のような10日間を過ごした。夢現の中で、桜の花が満開のお寺の中から仏様が現れ『今の世に間に合わなくとも、後世に残る仕事をせよ』というお告げがあった」という。 死の淵から奇跡的に回復し、健康を取り戻し、全国の仏教美術を訪ねる「シャラの会」に入り、主に、国宝級の仏像、建造物を中心に、全国400カ寺を巡った。また、御仏との約束を果たそうと、20年前から、町内の色が良い、コヒガン桜の古木の枝をもらい受け、挿し木をした。最初の年は50本成功し、3年目には1メートル余に成長、千人塚公園に植栽した。以後、毎年100本、多い年は300本挿した。「挿し木のコツも分かり、80%成功するようになった」。
6縲・月に5センチの新梢を挿し、10月にポット上げ、翌年畑で育成し、3年目で1メートル余に生育し、定植する。
林さんが育苗したコヒガン桜はだれ言うともなく「お陣屋コヒガン桜」の名前ですっかり定着した。
また、飯島小学校のソメイヨシノの古木「見守り桜」の苗も育て、転退職する教諭らに飯島町の記念にと贈っている。
おかめ、しだれ、八重、ウコン桜など様々の桜の挿し木に挑戦した。挿し木だけでなく、旅先で拾ったサクランボをまき、実生からも育てる「どんな花が咲くか楽しみ」と笑顔を向ける。
桜の苗は町内ばかりでなく、飯島町と友好提携している奈良県斑鳩町に21世紀を記念し、2000年に21本植栽し、3年間手入れに通った。「作業中、法隆寺の鐘がゴーンと聞こえ、感動的だった」。愛知県の知人、「日本桜の会」を通じて、岡崎県吉良町の花岳寺にも贈った。さらに、数年前、フランスのパリで日本料理店を営む、町出身の芦部巧さんの依頼でパリにも。昨年、来町した芦部さんから、パリの桜の写真を見せてもらい「しっかりとパリに根付き、大きくなった」と感無量だったとか。
苗を無料提供し、桜の木の保護育成活動、桜を通じて国際親善の取り組みは高く評価され、「長野県桜の会」から表彰された。
昨年は花の季節に町内に植栽した桜を見て回った。「大きくなったが、まだ幼木。藤巻川沿いはきれいだった。桜守ばかりでなく、千人塚の桜守ファミリーなど、みんなで桜を守ろうという気運が盛り上がっていることが一番うれしい」と平成の花咲かじいさんはにっこり。
妻と長男夫婦の4人暮らし。 -
教育長就任式・年度始め式
中川村は2日、基間集落センターで、教育長就任式と年度始め式を行なった。
教育長就任式では、曽我村長が「給食センターの改築など教育行政の課題は目白押し。子どもから高齢者まで前向きに暮らせるように尽力を」と期待。
松村正明新教育長は「大役で身が引き締まる思い。公民館活動や学校教育の経験を生かして、一つ一つ考えながら進めたい」と就任あいさつ。
年度始め式では、新入職員に辞令交付した後、曽我村長は「村民の福祉向上に向け、都合や前例に捕らわれず、長い目で見て、大局的に判断し、各課の連絡を密にし、相乗効果を上げてほしい。19年は数字のごろ合わせで『いくいく』。19年度がいい方向に進むように、みんなで力を合わせて頑張ろう」と呼び掛けた。 -
【入社式のあいさつ】ルビコン・勝山修一社長
企業が生き残るには利益を出さなければならない。お客様に買ってもらえる製品を造り続けることが企業の役割。製造業の付加価値は何によってもたらされるかというと品質、納期、価格である。価格が安くても品質に問題があったり、納期に間に合わない会社の製品は採用されない。製品そのものに対してもそうだが、従業員一人ひとりの仕事も問われる。自分のやる気、仕事の質、そこに上澄みされた付加価値というものが評価される。それぞれの職場に入ったら意識して仕事をしてもらいたいと思う。
若い時に抱いた夢や希望、若者らしい正義感を大事にしてほしい。これからの自分の仕事の質を決めて、自ら考える原点になるものだと思う。学生時代に勉強してきたことをいつまでも、そのレベルを保つ努力をすることが大切。それが仕事のやり方、ものの見方に生きてくると思う。それぞれの職場で希望を持って、明るく、前向きに仕事の取り組んでもらいたい。
◆新入社員26人
(前年比11人増)
大学・大学院卒22人、短大・専門学校卒3人、高校卒1人 -
TOSCミニバスチャレンジカップ
第2回TOSCミニバスケットボールチャレンジカップが3月31日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など2会場であった。県内外から男子9、女子9の計18チームがリーグ戦で交流した。市総合型地域スポーツクラブ・東部地区クラブ主催。
各チームがこれから始まるシーズンに向け、力を試すための大会。男女とも前年と同じチームが参加した。男女それぞれで3チームずつに分かれ予選リーグを戦い、各ブロックの同順位チーム同士で決勝リーグを展開した。
選手たち監督や保護者の熱い指示、声援を受け、息の合った連携プレーを披露。パスカットからボールを手にすると一気にゴールへ向かって得点するなど、目まぐるしい攻守戦を見せた。
結果は次の通り。
【男子】(1)川中島(2)大阪豊中(3)山梨大国(4)松本北部(5)松本鎌田(6)箕輪(7)駒ヶ根(8)長野湯谷(9)イナ・イースト
【女子】(1)白根あずま(2)松本南部(3)川中島(4)TOSC(5)大阪豊中(6)篠ノ井(7)松本筑摩(8)アストラム(9)駒ヶ根 -
太田切川で変死体
31日午前6時35分ごろ、駒ケ根市と宮田村堺に架かる太田切橋下の太田切川右岸堤防上に人が倒れていると110番通報があり、駒ケ根署員が急行したところ、すでに死亡していた。遺体は家族の確認により、新潟県糸魚川市の会社員男性(34)と分かった。
同署の調べによると死因は頭蓋骨骨折と見られる。橋の欄干に足跡があるなど、周囲の状況などから飛び降り自殺の疑いが強いと見て捜査している。 -
消防団バイク隊発足
宮田村消防団(平澤成己団長)は、災害時の情報収集などを中心に活用しようと、団員から募ってバイク隊を正式に発足する。当初は5人で個人所有のバイクを使用する。
機動性が高いバイクは、災害時に威力を発揮するとして近年注目度も高い。
同消防団でも導入の検討を始め、昨年の消防団春季訓練でアトラクションを実施。大規模地震が発生したと想定して、本部に被災状況などを報告する模擬訓練を行なった。
4月1日の消防団辞令交付式でバイク隊員を任命する。 -
駒ケ根市退職者送別式
30日、駒ケ根市は31日付で退職する佐藤伊左男収入役(63)の退任式を市役所南庁舎で開いた。市職員ら約100人が出席し、長年の労苦を拍手でねぎらった。31日付で退職する市職員8人の送別式も続いて行われた。
佐藤収入役は1962年に市職員となって以来の時代の変化を懐かしく振り返った上で「自分なりに一生懸命やってきたが、信頼される役所づくりのためにはまず自分自身を改革する必要がある。より良いものに変えていく、新たなものをつくりだす意識で仕事に取り組んでほしい。市のますますの発展を祈る」と別れの言葉を述べた。
佐藤収入役は04年3月、総務部長を最後に市職員を退職後、収入役に就任。地方自治法改正に伴って任期を約1年残して退任する。
退職者は次の皆さん。
▽一般行政=花木道治(技監)小林晃一(教育次長)佐野信子(会計課長)赤沢千穂(保健福祉課介護支援係長)黒河内とみ子(市民生活課国保医療係長)田村仁志(税務課主任)林史絵子(税務課主任)▽技能労務=佐野千恵子(竜東学校給食センター主査) -
【記者室】大芝高原のセラピーロードオープンへ
南箕輪村大芝高原「みんなの森」の森林セラピーロードが5月20日、グランドオープンする。森の命や力を感じ心身に元気を取り戻させようとする森林セラピーの健康増進効果や自然のすばらしさをPRし、集客を図ろうと準備中だ▼村森林セラピー協議会が昨秋企画したツアーの参加者が、その後も大芝を訪れている。これは、また来たいと思わせる魅力がある証拠。1度足を運んでもらわなければ始まらない。宿泊はコテージが評判というから、それもアピールポイントに加えるなど宣伝にも工夫がいる▼来村者に好印象を抱いてもらえなければ、今後につながらない。協議会や行政だけでは限界がある。大芝の魅力を伝えるには、大芝を愛する村民の力が必要になる。(村上裕子)
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県議選 郡区 候補者の横顔
「政治は結果責任である」竏秩B少子化対策、安心して暮らせる老後など幅広い意味で「豊かさ」が実感できる地域社会を作ることが求められ、それが県議の使命と考えている。
昨年7月、豪雨災害の影響で、上伊那各地も土砂流出や道路の陥没など被害を受けた。午前4時に起き、現場に出向き、被害を目の当たりにした。「安心、安全な地域づくりが大事である」と痛感した。
災害に強い地域づくり、出産後の女性の職場復帰を含めた少子化対策、既存企業の持つ経営資源を生かした経済対策など大きな課題を抱えながらも、夢や希望を持てる地域づくりを目指す。
村井知事に対しては「理想を求め、現実を踏まえて取り組んでいる」と評価し、なれあいではなく、チェック機関として議会の役割を果たすとしている。
幅広い趣味を持っていたが、今は好きなジャズの音楽を聞くくらい。「半分は仕事」で、よく本を読み、パソコンをいじる。時々、ギターも弾く。大学時代はスキー部に所属していた。
好きな言葉は「一期一会」で、人との出会いを大切にする。
家族は妻、二女。箕輪町松島。 -
県議選 伊那市区 候補者横顔
小学6年生のとき父が他界し、女きょうだいが多い中、家業の農業を支えてきた苦労人だ。しかし、その時に培った底力が、今の礎となっている。「自分は苦労したと思ってたけど、母は『そうでもない』って言うんだよ」と笑う。
伊那の郷土を良くしたい竏秩Bそんな思いから政治家を志すこととなった。今もその思いは変わらない。しかし今回は、村井県政の誕生にかかわった者の一人としてこれからの県政を導いていく責任があるとも感じている。
今回はまず、新たに伊那市区に加わった高遠、長谷地区でのあいさつ回りから始めたが、その中で中山間地の過疎化や農業振興問題が極めて深刻であることを実感した。
「県内には北と南、山村部と都市部の格差がある。そのこと一つ見ても農業振興を考えていかなければならない」と均衡の取れた地域づくりを訴える。また、産業振興により自力をつけることも重要であると考えており、中小企業に対する技術、人材育成支援などを具体策に挙げる。
趣味はそば打ち。みんなにごちそうできれば竏窒ニ始め、伊那市そば打ち名人の会の名人位を取得した。「理想は高く、敷居は低く」が信念。妻と二人暮し。美篶上大島。 -
配食ボランティアグループ
伊那市長谷
あつもり旧長谷村が一人暮らしのお年寄りを対象として97年から提供してきた配食サービス「やすらぎ弁当」の調理ボランティアをしてきた。配食サービスは月2回。それを地区内の女性17人が2グループに分かれて、月に1回ずつ調理する。
「作ったことのないメニューなんかもあったから、ここで覚えたのをうちに帰って作ってみたりもしてね」「自分たちの勉強にもなったね」と口々に語る。
メンバーが作った弁当には手紙ボランティアの人たちが書いた手紙が添えられ、配達ボランティアグループ「みつばち」によってお年寄りの家に届けられる。
◇ ◇
「家でも(食事を)作っているし、何かできないかねえ」と、子育てを終えた仲間数人で始めた活動だったが、年を重ねるごとに1人、2人と増え、宅配も月2回行えるようになった。
毎回栄養士の作成した献立に従い、さまざまなメニューを調理する。最初は作り方が分からないものもあったが、それぞれが家でやっている方法を参考にしながらアレンジ。「こういう風にすりゃあいいかねえ」「そうだね」そんなやりとりをしながら調理するのは楽しかった。
お年寄りに食べてもらうものだから竏窒ニ、味付けも濃くなり過ぎないように配慮。「量が多い」という声があれば、それを参考にして調節した。そんな女性たちの愛情が弁当の隠し味となっていた。
だからこそ、栄養バランスに不安を感じている一人暮らしのお年寄りにも好評で、「おいしかった」とアンケートに書いてくれることも多かった。
調理の後に残りものをつまみながら世間話をするのも楽しみの一つ。
「作っている間は話せないけど、がんばって作った後にお茶を飲みながら話すのが楽しくてね」と笑う。
◇ ◇
この4月から市内統一の「あじさい弁当」に移行するため、10年に及ぶ活動にピリオドを打つが、一抹の寂しさを感じずにはいられない。
「協力し合って楽しみながら作ってくることができた。せっかくいい仲間ができたのだから、これからも何かの形でグループを残していきたいね」 -
ARECがホームページを立ち上げ
伊那商工会議所内にある上田市産学官連携支援施設AREC(エイレック)伊那分室などは、県内企業を紹介するホームページ(HP)を立ち上げた。企業情報を公開し、学生らの就職活動を支援する。
ARECは本年度、経済産業省関東経済産業局「若者と中小企業とのネットワーク構築事業」の採択を受け、学生と地域企業をつなぐ連携プロジェクトを展開している。
HPには精密機器器具、電気機械器具、情報処理、サービス、建設業、医療関係など情報を公開する県内企業を市町村別に紹介。就職面接会開催のお知らせも載る。
トップページから、求人を希望する企業は求人票登録、求職者は会社資料の請求がそれぞれできる。
伊那市HPのU・Iターン情報や若者の就職支援サイト「ジョブカフェ信州」などにもリンク。
08年3月の大学など卒業予定者の就職戦線は始まっており、伊那分室は「学生は売り手市場。企業情報を発信することで、地元での就職につなげたい」と活用を促す。
問い合わせは、伊那商工会議所内AREC伊那分室の中村さん(TEL72・7000)へ。
アドレス http://www.aa.alles.or.jp/~pond/snavi/index.htm -
南箕輪村花いっぱい推進協議会総会
南箕輪村花いっぱい推進協議会は28日夜、07年度総会を村役場で開き、事業計画案と予算案などを協議し承認した。
07年度事業は、前年度に引き続き大芝高原で花いっぱい運動を展開する。広域農道東側花壇と愛の鐘花壇は菜の花とマリーゴールド、大芝の湯駐車場入り口花壇はチューリップとコスモス、村道6号線花壇はジャーマンアイリスとコスモスを育てる。広域農道東側ではラベンダーの手入れもする。
フラワーアレンジによる花いっぱい運動は4月から有料化し、役場庁舎や村内事業所など10カ所に置く。
06年度は普通会員に上伊那農業協同組合南箕輪支所、特別会員に障害者生きがいセンターが入会した。07年度は信州大学農学部の学生有志のサークル「かーみやん」が特別会員として入会する。
総会では、同協議会にチューリップの球根1800球を寄付した、障害者とのふれあい活動をしている「ひまわり号の会」に感謝状を贈った。有賀一夫代表は「花いっぱいの活動を知って寄付した。感謝状をいただき身に余る光栄」とあいさつした。チューリップは大芝の湯駐車場入り口花壇とプランターに植えた。 -
組織見直しで窓口の変更も
宮田村は4月から保育関連業務を教育委員会に移管して「こども室」を新設したほか、係の統廃合により今までよりも2係少ない5課13係体制(教委、議会事務局)となる。新たな体制で業務が始まるが、こども室をはじめ窓口が変わるものも多く注意が必要だ。
廃止となる生活環境係が行なっていたゴミなどの環境関連は、新設の住民福祉課住民生活係に移行。また、消防、防犯、防災は総務課総務係、交通関係は議会事務局が担う。
同じく廃止の国保児童係の保育関連はこども室、その他の業務は住民生活係が引き継ぐ。
こども室に改組される村教委教育総務係の施設関連は、同生涯学習係の業務となる。
同村は2002年度に10課21係あったが、行政改革などで組織の見直しを進めている。 -
障害者福祉計画を村長に具申
宮田村障がい者福祉計画策定委員会(浦野勝人会長)は29日、検討してきた計画内容を清水靖夫村長に具申した。障害者と住民が利用するなごみ家や村福祉作業所の方向性などにも言及。県や上伊那圏域の集約などをもとに各種サービスなど2011年度を目標にした数値も盛り込んだ。村は案をもとに実施していく。
障害者自立支援法により、国は各市町村に計画策定を義務付け。村は1月に民生児童委員、社協、医師、身障者福祉協会、介護者ら12人で構成する策定委員会を設け、意見交換してきた。
障害者の地域支援では交流施設なごみ家の今後の方向性についてふれ、相談業務充実や長期的な利用者の社会復帰の手助けが必要などとした。
障害者を対象にした意識調査で充実を望む声が多かった「移動手段の確保」については、利用者の送迎問題があると問題提起。
村福祉作業所は通所者の一般就労への促進を図り、同作業所などがある仲なかふれあいセンターを「福祉拠点施設」と位置付け総合的に充実するとした。
障害者が自立するための生活支援としては、事業者と検討協議して利用しやすいようにサービスの充実を図っていくとした。 -
年度末式と教育長退任式
中川村は30日、基幹集落センターで06年度の年度末仕事納め式と北村俊郎教育長(64)の退任式があった。
退職職員3人、派遣期間終了で県に戻る1人に人事通知書を交付、退職職員3人を永年勤続表彰した。
引き続き、北村教育長の退任式。曽我村長は「こども囲碁教室の指導や中間教室の整備、村誌発刊などに尽力した」と功績をたたえ「今後も村の子どもたちの指導をよろしく」と送る言葉を述べた。
北村教育長は「白内障にかかり、車の運転にも不自由し、病気のために、教育に対する気力、情熱も薄らいでいることに気がついた」と退任理由に触れ「図書館長に女性の登用や、中学校の大規模改修、村誌も完成させることができ、うれしかった。手術により、視力も回復したので、今後は囲碁に精進し、県チャンピオンに帰り咲きたい」とあいさつした。
北村教育長は03年10月1日に就任、3年6カ月勤めた。後任の教育長は1日の臨時教育委員会で選任される。 -
高校野球 春季上伊那大会
高校野球の春季上伊那大会(県高野連上伊那支部主催)は3月31日、駒ヶ根市アルプス球場で開幕し、1回戦2試合があった。駒ヶ根工業が辰野を4‐2で、高遠が赤穂を5‐3で下し、7日の準決勝へ進んだ。
春季大会は、4月下旬の北信越県大会南信予選に向け、実力を測る大会。上伊那地区の8校が出場し、8日に同球場である決勝戦までの4日間のトーナメントを戦う。
1日は、1回戦残り1試合があり、伊那北と伊那弥生ヶ丘(午前9時30分、同球場)が戦う。
##(スコア)
【1回戦】(31日、駒ヶ根市アルプス球場)
駒ヶ根工業
110010001-4
101000000-2
辰野
##(スコア)
高遠
0001011002-5
2010000000-3
赤穂
(延長十回) -
県議選 選挙戦に突入
任期満了に伴う県議選が30日、告示された。上伊那は伊那市区・定数2に3人(現職2、新人1)、駒ケ根市区・定数1に2人(現職1、前職1)、上伊那郡区・定数2に4人(現職3、前職1)が立候補の届け出をし、9日間の舌戦がスタートした。投票日は4月8日。
届け出順に、伊那市区が現職木下茂人(71)=無所属(3)・美篶、現職向山公人(64)=政信会(2)・西町、新人の井口純代(51)=あおぞら・福島=の3氏。
駒ケ根市区(定数1)は、前職佐々木祥二(55)=無所属・赤須東、現職林奉文(61)=あおぞら(1)・南割の2氏。
上伊那郡区(定数2)は、現職清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、現職小林伸陽(63)=共産党(2)・箕輪町、前職垣内基良(57)=無所属・辰野町、現職小原勇(58)=無所属(1)・宮田村=の4氏。
立候補届け出は、市役所や上伊那地方事務所でそれぞれ受け付けた。各陣営は、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「七つ道具」を受け取り、各事務所へ戻った。
立候補者は事務所前などで出陣式を済ませ、支持者に見送られながら遊説に飛び出した。
有権者数は伊那市区5万7327人(男2万7764人、女2万9563人)、駒ケ根市区2万7535人(男1万3360人、女1万4175人)、郡区6万8547人(男3万3422人、女3万5125人)。 -
国体スケート優勝報告
第62回国体のスピードスケート競技(1月、群馬県)成年女子500メートルで自身初の優勝を果たした駒ケ根市町四区出身のスケート選手加治木彩さん(24)が29日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に優勝を報告した=写真。加治木さんは「どちらかといえば千メートルが得意だが今回は500が良かった。2番手で行って最後で抜く作戦だったが、思った通りのレースができた。絶対に優勝しようと思って臨んだ」と会心のレースを振り返った。中原市長は「市民にとっても大変うれしいこと。これからもぜひ活躍を」と激励した。
加治木さんは小学2年からスケートを始めた。進学した東海第三高で短距離に転向し、インターハイ千メートルで優勝するなど活躍。信州大教育学部在学中は全日本学生選手権で3回優勝したほか、オーストリア・インスブルックで開催されたユニバーシアード冬季大会(05年)では銅メダルに輝いた。現在八幡屋礒五郎所属。 -
県議選 伊那市区では3人が第一声
伊那市区(定数2)では、現職2人と新人1人がそれぞれ第一声を挙げ、本格的な選挙戦に突入した。
年配者を中心に約350人の支持者が集まった木下氏の出陣式。近藤廉治選対委員長は「ゆがんだ県政を直す大切な選挙。木下氏は県政では重鎮的役割を果たしている。健全な県政とタイアップして伊那市を長野県で一番いい市にしよう」と多くの支持を求めた。
式では宮下一郎衆院議員や小坂樫男伊那市長が応援のメッセージで激励。支持者らとともに「ガンバロー」と気勢を挙げ、遊説へと出発した。初日は市内全域を回り、支持を呼びかけた。
向山氏の陣営には約350人の支持者が集まった。神山公秀事務長は「とにかく選挙が始まった。戦う以上、正々堂々と戦って良い成績を収めたい。そのためには有権者一人ひとりの支持が必要」と集まった支持者に協力を求めた。会場には小坂樫男市長や、元県議の登内英夫氏などが応援に駆けつけたほか、村井県知事や安倍総理大臣などからも応援のメッセージが寄せられた。その後、必勝の檄文を読み、「ガンバロー」を三唱。市内全域で遊説を行い、支持を求めた。
「出発式」と称して第一声を挙げた井口氏は、政党、組織などへの働きかけはせず、選対を設けない独自選挙。集まった約20人の支持者の拍手に送られ、まずは自身の地元である福島区までを遊説。福島区では街頭演説を行い、「お金も組織もないが、県会に行って一生懸命がんばりたい。よろしくお願します」と呼びかけた。その後は町部や西部方面での遊説を展開。選挙期間中には市内全域を回るほか、チラシの全戸配布を行い、支持を訴えていく。 -
特別養護老人ホーム・みすず寮の経営移管式典
伊那市の特別養護老人ホーム「みすず寮」で30日、経営移管式典があり、小坂樫男伊那市長と上伊那福祉協会の平沢豊満会長が経営移管協定書と契約書の調印を交わした。
上伊那広域連合では96年、福祉整備計画を上伊那広域として取り組んでいく方針を打ち出し、各市町村が運営していた養護老人ホーム、特別養護老人ホームの経営を上伊那福祉協会に移管してきた。特養みすず寮の経営移管はその一環として検討されてきたもので、上伊那では最後の移管となる。
上伊那福祉協会による運営が始まるのは4月1日。正規職員22人のうち、引き続き同施設で働くことを希望している8人については、市が派遣する形で同施設に残る。
小坂市長は「移管については反対の声もあったが、すでに特養6施設、養護老人2施設を運営する老人福祉の担い手であるといって間違いない。これまでよりサービスが落ちるということはなく、心配する要素は一つもない」と強調。
また、平沢会長は「福祉協会は利用者から絶対的な信頼をいただける存在として定着してきている。地域に根ざした施設となるよう、職員一同努めていきたい」と語った。
【経営移管に伴う住民監査請求却下】
市監査委員会は30日、みすず寮の経営移管に反対するグループ有志が提出していた住民監査請求書を却下し、29日付で請求者に通知したことを公表した。
監査請求書は、経営移管に反対する「公営みすず寮を守る会」(原弘会長代行)のメンバーなど数人が2月15日に提出していたが、地方自治法が要求する要件「行為の違法性・不当性」を満たしていないと判断した。 -
南箕輪村交通安全対策協議会
南箕輪村交通安全対策協議会(会長・唐木一直村長)は27日夜、07年第1回会議を村役場で開き、村交通安全計画や春の交通安全運動の取り組みを協議した。
協議会の事業は交通安全推進事業の総合的研究、情報交換、啓発活動など。小中学校PTA会長、小中学校長、保育園保護者会長、保育園長、安協執行部ら委員と、区長、安協役員、地区PTA会長の地区推進員ら70人で構成。任期は1年。
村交通安全計画(06縲・0年度)の概要を説明。第8次計画で、村の第4次総合計画と整合性を図りながら策定した。主な内容は、死亡事故数0・死傷者数100人以下の目標設定、地域住民が一体となった道路環境整備、交通安全意識の啓蒙、救急救助活動の取り組み(AED操作方法の普及など)。具体的な交通安全対策推進で、村のテーマ「交差点及び交差点付近の事故防止」も示した。
春の全国交通安全運動(5月11日縲・0日)の実施内容も説明し、園児、児童、生徒の登下校時間の街頭指導の協力も呼びかけた。 -
箕輪町酪農振興協議会総会
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)は27日、第47回総会を町産業会館で開き、06年度事業と決算の報告、07年度事業計画案と予算案などを承認した。
根橋会長は、「乳の価格が下がり、えさの価格は高騰。荒廃地を使っていい飼料を作っていくことも大切になる。土地集約や人、機械など皆でまとまって頑張り、本当にやってよかったと思える酪農振興協議会にしたい」とあいさつした。
07年度事業計画は、酪農近代化の推進(乳牛事故防止対策、環境保全型農業の推進、親ぼく事業、農作業事故防止対策)、畜産農政対策、優良事例の研修視察、消費拡大に向けた取り組み、研修会参加、認定農業者加入促進など。
役員改選は会長は留任。そのほかの役員は次の通り(敬称略)。
◇副会長=栗原茂喜◇会計=唐沢政文◇支部長▽沢・大出・八乙女・東箕輪=栗原茂喜▽上古田・中原・松島=唐沢政文▽木下=唐沢重治▽一の宮・中曽根=唐沢坂佳▽福与・三日町=登内幸雄◇監事=桜井克成、荻原省三
【婦人部】◇部長=大槻浜子◇副部長=小池久子◇支部長▽沢・大出・八乙女・東箕輪=藤田正子▽上古田・中原・松島=唐沢孝子▽木下=唐沢秀子▽一の宮・中曽根=大槻浜子▽福与・三日町=小池久子 -
【アマチュア劇団演出家・俳優 肥野隆さん】
伊那市のアマチュア劇団「南信協同」創設にかかわり、現在も中心メンバーとして演出に役者に活躍しているほか、駒ケ根市民と劇団昴の共同公演などにも多数出演。演劇歴は半世紀にも及ぶが、舞台に懸ける情熱はいまだ衰えを見せない。
「この年でやっているのは自分ぐらいになってしまった。でも芝居は奥が深いからやめようとは思いません。演劇の楽しさはね、根本的には自分でありながらほかの人物になれること。自分ではない人間をつくっていくのが魅力です。自分そのままを演じるのは一番楽だがそうではなく、個性を生かして自分なりの役をつくり上げる、その課程がね」
◇ ◇
演劇との出合いは1958(昭和33)年、19歳の時。戦後間もなく結成された「赤穂演劇研究会」の会員だった知人が、運転していたトラックの事故で大けがをした。
「見舞いに行ったら研究会の仲間が相談していた。人数が足りなくなる、どうしようって。そこで『お前、頼む』と言われて協力することになったんです」
その年はスタッフとしての参加だったが、翌年の13期定期公演『恩讐の彼方に』(菊池寛原作)には役者として出演した。
「旅の若い夫婦役でね。追いはぎをしていた主人公の市九郎に斬られる役。でも初めて踏んだ舞台はとても新鮮で楽しかった。あの感覚は一度経験するともう忘れられません。中毒のようなものですね」
以来、毎年の定期公演に欠かさず出演し、「何をやったか記憶がないほど」たくさんの芝居にかかわった。
だが、その後赤穂研究会は若い人が入らず、活動停止状態に。一方で自分の仕事も忙しく、転勤などで1カ所に定住できない生活が続いたため、演劇をやりたくてもできない状態が続いた。
93年、伊那文化会館で翌年に上演する『早春賦』の参加者を募集していることを知り、スタッフでもいいからと応募したところ、いや、ぜひ役者で竏窒ニ乞われて久々の出演を果たした。せっかくの機会を1回限りで終わらせるのは惜しいと、新しい劇団をつくることを決意。メンバーは思うようには集まらなかったがようやく15人ぐらいが集まり、11月に「南信協同」設立にこぎつけた。
◇ ◇
役者だけでなく、演出にも意欲的に取り組んできた。
「芝居をやる人は個性が強いから皆の気持ちを統一するのはなかなか大変でね。だからこそ演出家が毅然としたリーダーシップでまとめなくちゃ良い芝居はできない。もし出来が悪ければそれは役者のせいでなく、演出が悪いということ。絶対的な責任があるんです。だから意見は聞くが最終決定は演出がする。けいこでは大きな声を上げることもしょっちゅうですよ」
「演劇で一番大事なのはとにかくお客さんが見て楽しんでくれること、これに尽きる。お客さんに楽しんでもらえない芝居ならやる意味はありません」
(白鳥文男) -
上穂開発協議会総会
駒ケ根市の北割一、同二、中割、南割、上穂町、福岡の竜西6区の正副区長、市議会議員、農業委員らでつくる上穂開発協議会は27日、07年度総会を市役所で開いた。委員ら約50人が出席し、07年度事業計画・予算案を承認し、道路整備などあらかじめ市に要望した事項の回答について担当者から説明を受けたほか、各区の正副区長らで組織する理事の互選によって選出された正副会長らの役員人事を了承した。07年度の事業として治山治水の促進や環境保全対策、交通安全対策、道路の改良と災害防止に関する活動などを行っていく。
役員は次の皆さん。
▽会長=小町谷紀幸(北割二区長)▽副会長=倉田隆之(中割区長)▽会計=大森実雄(南割区長)▽監事=竹内稔(福岡区農業委員)吉川守(上穂町区農業委員) -
「下在南部生産組合」設立
駒ケ根市赤穂小町屋区と市場割区の農業者83人でつくる集落営農組織「下在南部生産組合」の設立総会が28日夜、市場割研修センターで開かれた=写真。関係者約50人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の46ヘクタールから67ヘクタールに、年間生産量も現在の米223トンから米315トン、大麦8トンに増加する計画。
市内で計画されていた10の集落営農組織はすべて設立された。
役員は次の皆さん。
▽組合長=村沢邦雄▽副組合長=気賀沢文孝、気賀沢洋夫▽理事=北沢祥平、金村悦男▽監事=中村正人、辰口巌 -
南原配水池通水式
南箕輪村は28日、南原地区の水道水のさらなる安定供給などのため、06年度事業で増設した南原配水池の通水式をした。
91年度に貯水量216立方メートルの南原配水池を建設。上伊那広域水道用水企業団から受水し、南原地区に配水している。当初は1日260縲・70立方メートルの配水量だったが、現在は350立方メートルに増加。南原地区、沢尻地区の一部と伊那市の一部が給水地域で、約400世帯、給水人口は1100人。
国道361号権兵衛峠トンネル開通に伴い、今後さらに水需要の増加が見込まれることから、新たに貯水量208立方メートルの配水池を既存配水池の北側に増設。満水時は、南原地区の通常使用量の約28時間分の貯水能力が確保された。
村が東海地震防災対策強化地域に指定されていることから、緊急時の飲料水確保のため、国の補助事業(補助率3分の1)を活用し、緊急遮断弁も設置した。今回の設置により、村内3配水池のすべてに緊急遮断弁が設置された。
通水式で唐木一直村長がバルブを開いて受水を開始した。村長は、「増設によりさらに地域の水の安定供給ができる。この地域は今後開発が進むと思われるので、水がこれからも必要になる。今後も安定供給を図っていきたい」とあいさつした。
配水池は鉄筋コンクリート耐震設計造、半地下方式。電気機械設備工事などを含む総事業費は5403万3千円。 -
伊那市総合開発臨時株主総会
旧高遠町、旧長谷村の公益法人と4月1日から事業統合する伊那市総合開発(社長・小坂樫男市長)は28日、臨時株主総会を開き、統合に伴う定款の変更と取締役、監査役の選任に関する2議案を承認した。
定款変更に伴い、名称も「伊那市観光株式会社」に変更。取締役の数は「10人以内から12人以内」とする。
また、役員については、酒井茂氏が取締役を辞任。白鳥孝氏は監査役辞任し、4月1日から専務代表取締役に就任する。また、伊東義人氏、宮下市蔵氏、森本光洋氏を取締役に、伊那市の代表監査委員を務める井上富男氏を監査役に選任した。
本店の位置は高遠町総合支所に置くことを検討してきたが、白鳥氏が専務代表取締役を務めていることなどから、体制が整うまでは伊那市役所内に置く。