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高遠町文化センターで新春百人一首大会
伊那市の高遠町文化センターで14日、新春百人一首大会があった。町内をはじめ、上伊那各地から21組63人が集まり、お手つきをしないように用心しながら、読み上げられた札を取り合った=写真。高遠町図書館主催。
開館以来20回目となる取り組み。伝統文化に触れる機会が少なくなる中、新年の遊びを通して日本の美しさや情緒に触れてもらおうという願いが込められている。今年は、旧伊那市内や、南箕輪村や宮田村からの参加もあった。
小学3、4年生、小学5、6年生、中学生以上の3部門に分かれ、トーナメント方式で対戦。3人一組でチームを構成して参加した。
中には家族でチーム参加して息のあったコンビネーションを見せるチームや、上の句が読み上げられるのと同時に下の句の書かれた札をとる小学生もおり、周囲を楽しませた。
入賞者チームは次の通り。
◇小学校3、4年生の部(1)若葉1(本田峻太、前田かのん、坂井政仁)宮田3(2)ドラゴンズ(田中拓海、佐藤司、松下凌大)箕輪北3(3)フラッシュ(竹内一平、春日優美、松下志帆)宮田3
◇小学校5、6年生の部(1)あおぞらA(坪木沙歩、三沢彩貴、丸山晴香)西春近北6(2)ビクトリー(馬場清秀、中谷梨沙、三沢恭佑)西春近北5(3)ケヤキッズ(唐木雄飛、橋本紗季、宮下静玲菜)西春近北5
◇一般(中学生以上)の部(1)CROSS(伊藤菜月、北沢瑞、唐木美咲)春富中1(2)朝山花(油井瞳、原彩佳、柳沢史佳)高遠中1(3)拓健(三沢健斗、三沢拓也、三沢正美)伊那市福島 -
新春将棋大会
日本将棋連盟上伊那支部(林朝治支部長)は14日、新春将棋大会を伊那市の中央区公民館で開いた。小学生から有段者まで約20人が集まり、新年の初対局に臨んだ=写真。
顔合わせの意味を込め、例年開催している大会。普段は、ほかの関係団体が主催する大会に参加することが多いが、この大会は支部の主催で開いている。
今年は有段者以上のA組に8人、1級以下のB組に9人、小学生を対象とするC組に5人が参加。さまざまに対局を繰り広げ、1位3位を決定した。
同支部では大会のほかにも、子ども将棋教室にも取り組んでおり、こうした大会に参加する子などを中心に、年々レベルも上がっているという。 -
イーナちゃんマレットゴルフクラブが初打ち
伊那市の有志でつくる「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」(会員約160人、池上為夫会長)は14日、2007年の初打ち大会を伊那市東春近の榛原河川敷マレット場で開いた。約90人が集まり、雪の残る中久しぶりのプレーを楽しんだ=写真。
同クラブは、本格シーズンとなる3月縲・2月には月3度、年間約30回の大会を開催しているが、冬期はプレーオフとなるため、個々で練習や交流試合を重ねている。初打ち大会は毎年のイベントで、年初めのプレーを楽しみながら会員相互の交流を深めている。
今年は6日に予定していたが、大雪が降って延期となり、例年より少し遅い開催となった。
だいぶ解けたものの、コースには雪が残っており、多くの参加者が雪の壁に苦戦。「雪がなければいいのに」などと話しながら、いつもと違うコースを楽しんでいた。
同クラブは31日まで新入会員を募集している。
問い合わせは事務局(TEL72・4513)へ。 -
2006/07V・チャレンジリーグ男子バレーボール伊那大会
2006/07V・チャレンジリーグの男子バレーボール伊那大会が14日、伊那市の勤労者福祉センターであり、集まった1千人以上のファンが、白熱した試合に声援を送った=写真。日本バレーボールリーグ機構など主催。
今シーズンからチャレンジリーグとしてスタートした2部リーグの開幕戦2日目。リーグ参加9チームのうち、前日に高森町大会で対戦した東京ヴェルディ、富士通、FC東京、近畿クラブスフィーダの4チームが、対戦相手を変えて5セットマッチで試合を展開した。
東京ヴェルディ対富士通で行われた第1試合は、1、4セットを富士通が、2、3セットを東京ヴェルディが取る目の離せないゲームとなったが、安定した攻守で最終セットを勝ち取った東京ヴェルディが連勝を飾った。
FC東京対近畿クラブスフィーダで行われた第2試合は、スピードのあるサイド攻撃で試合のペースをつかんだFC東京がストレートで3セットを先取。辰野町出身で岡谷工業高校を卒業した中谷宏大も、リベロとして出場し、チームの勝利に貢献した。 -
長谷村商工会が3商工会の合併を決議
伊那市の長谷村商工会(橋爪將司会長)は14日、臨時時総会を開き、高遠町商工会、西春近商工会との合併を賛成多数で決議した。
昨年10月に合併の調印を交わした3商工会は、今月20日までにそれぞれの地区で臨時総会を開き、合併を決議する。長谷村商工会は、最も早く臨時総会を開く運びとなった。
橋爪会長は「長谷村商工会は小さいながらも加入率75%というまとまりがある良い商工会だった。今日は解散総会をするわけだがみなさんのご巧妙な判断を仰ぎたい」と語り、4月からスタートしようとしている新体制を説明。会員らは、効率的で効果的な事業運営を目指す新体制の趣旨を挙手により決議した。
宮下市蔵長谷総合支所長は「大きな時代の変化の中での決断だと思う。基幹産業である農林業が衰退する中、商工会のみなさんが旧長谷村を支えてくれた。合併による弊害への懸念もあると思うが、みなさんが原動力となる新しい商工会に期待したい」と語った。 -
宮田小3年「若葉1」が伝統の百人一首大会で優勝
宮田村宮田小学校3年生の有志が14日、3人1組の団体戦で競う伊那市高遠町図書館が開いた新春百人一首大会低学年の部に出場。本田峻太君、前田かのんさん、坂井政仁君で組んだ「若葉1」が接戦の末、見事に優勝を果たした。入学当初から百人一首に力を入れてきた同学年。初の対外試合に緊張感もあったが、普段の実力を発揮して、新たな自信をつかんだ。
宮田小3年の3チームを含む上伊那各地の10チームが「源平」ルールにより、トーナメント方式で対戦。
「若葉1」は順調に勝ち上がったが、箕輪北小(箕輪町)の3年生チームとの決勝は息詰まる熱戦となった。
最後の1枚まで争ったが、相手のお手つきで勝負あり。運も味方にして、20回目を迎える伝統の大会を制した。
宮田小3年は隔月に全員参加で百人一首大会を開催。名人を頂点に、勝利するごとに階級をあげる「名人、クイーン戦」を行なっている。
若葉1の本田君、前田さん、坂井君はその戦いで、常にトップ3の座を守り続ける・ス名人・ス。それでも初めての対外試合に、緊張と戸惑いもあった。
しかし、いざ試合が始まると集中力は抜群。臆することなく、他校の子どもたちと戦った。
3人は優勝の充実に感に浸りながらも、「今度やる時は、もっと大差をつけて相手を倒したい」とどん欲だ。 -
なごみ家で「繭玉」づくり
宮田村の福祉交流施設なごみ家で15日、小正月の伝統行事「繭玉」づくりが行なわれた。利用者や地域住民約30人が参加。にぎやかに昔ながらの風習を満喫し、無病息災などを願った。
地域の伝統や風習に詳しい大田切区の酒井昌子さんを講師に迎え、全員で挑戦。米の粉を丸めてこねて、繭の形に似せた団子を白とピンクの2種類仕上げた。
高さ約2・5メートルのサカキとヤナギの木の枝に丁寧に刺して、立派な飾りが完成。
木片に13本の線を書く鬼を追い払うおまじないの「鬼木」も用意し、「今年も良い1年になるぞ」と笑顔がこぼれた。
「昔はどこの農家でもやった行事。今は何か機会がないと難しいが、みんなでやると楽しいねぇ」と参加者。
残った繭玉はおしるこに入れて、新年の味で会食も楽しんだ。 -
伊那市マレット協会・92人が快音・熱戦
伊那市マレットゴルフ協会(諸田秀会長)は13日、同市美篶の南割河川敷マレットゴルフ場で、本年度の初打ち大会を開いた。3市町村合併に伴い高遠町、長谷地区からも新会員19人を迎え、92人がコース上に初打ちの快音を響かせた。
諸田会長は「マレットゴルフのマナーを守り、健康に気を付けて今年度も楽しくプレーしてほしい。初打ちにふさわしい結果が出ることを期待する」とあいさつ。熱戦を終えた会員らには、ダルマ1個の記念品が贈られた。
同協会は、1縲・2月、月2回の例会など、年間約30回の大会を予定している。
結果は次の通り。
▽男性 (1)宮下近夫106(2)赤羽篤108(3)伊坪寿勝110(4)網野信一郎、酒井重雄、田中豊文113(5)小沢恒二郎、宮下昭喜、諸田秀114(6)赤羽貞雄115
▽女性 (1)林清子104(2)浅野八重子114(3)平沢祐子115(4)網野さだ子、池田紀子、城鳥和子116(5)佐藤美知、鈴木よしゑ117(6)山崎和子118
▽ホールインワン 池上猛、春日初夫、山崎広美、浅野八重子(2回)、城鳥和子 -
駒ケ根市の町一区子ども会お汁粉会
駒ケ根市の町一区子ども会(中嶋真由美会長)は13日、今年最初の行事、お汁粉会を区内の赤須町地域交流センターで開いた。親子ら約70人が参加し、母親らが愛情込めて作った甘い汁粉をたっぷりと味わった=写真。子どもたちは「甘い」「おいしい」と言いながら無中になって汁粉をほお張り「たくさん作ったからいっぱい食べてね」との呼び掛けに応えて何杯もお代わりを繰り返していた。
汁粉ができるまでの間、子どもたちは紙芝居を見たり、数人ずつ集まってトランプやかるた、百人一首などで遊ぶなど、歓声を上げながら正月の一日を楽しく過ごした。
汁粉会は子ども会が創設された1975年の翌年から30年以上にわたって途切れることなく続いている正月の行事。時に雑煮会に形を変えながらも、毎年連綿と受け継がれてきている。 -
ガールスカウトがミャンマーへ送るピースパック作り
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は13日、ミャンマーの難民キャンプの子どもたちに送る「ピースパック」の袋詰め作業をした。年長園児から高校生まで約25人のスカウトが集まり、鉛筆やノート、色鉛筆などを1セットとしたピースパック45袋を作り上げた=写真。
取り組みはガールスカウト日本連盟が取り組む「ピースパックプロジェクト」の一環。同プロジェクトは、世界には生活に困窮する人がいる事実を知るとともに、互いに助け合いながら生きていくことの大切さを学ぶために行っており、各団がそれぞれピースパックを作成している。
長野第26団では、昨年12月に実施したフリーマーケットで得た収益金でピースパックに詰める文具を購入。中高生が中心となり、英語で書いたメッセージカードを添えた。
スカウトらは袋に入れる文具がきちんとそろっているを確認しながら、一つひとつ袋詰めにしていた。
ピースパックは2月の始めころ、ミャンマーへと発送する。 -
「能装束講座」駒ケ根高原美術館で
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は文化庁芸術拠点形成事業「室町時代から平成へ竏駐坙{文化の普遍性と能装束の美」の一環として13日、滋賀県の浅井能楽資料館館長で山口能装束研究所長の山口憲さんを講師に招いての能装束講演会「日本人の原点に迫る竏瀦カ様に見る心模様」を同館で開いた。市内の中学生と一般約70人が参加し、能装束の歴史や製法、色彩などについて実際に能装束に触れながら講義を聞いた=写真。山口さんは「能装束は世界に誇れる日本の素晴らしい伝統文化だ」と強調した上で、源氏と平氏など役の上での装束の違いや、観世流や宝生流など流派による違いなどについても詳しく説明した。
講演後、中学生は講演で聞いた能のイメージを絵画に仕上げるワークショップにも挑戦した。
同事業では喜多流能楽師を招き、能装束を着けて舞を披露するなどの能装束講座を2月4日に開く。
同館では特別展「能装束展」が3月4日まで開かれている。入場無料。午前9時30分縲恁゚後5時。特別展期間中は常設展の入館料も割引料金(大人500円、大学・高校生300円、中学生以下無料)となっている。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
かるた大会、中川図書館
中川村図書館(杉沢かおり館長)は13日、新年恒例のかるた大会を開いた。園児から小学生、大人まで約40人が参加、園児、小学校低学年、同高学年、百人一首の4グループに分かれ、5種類のかるたと百人一首を使い、2-3回戦の合計点で競った。
かるたは「犬も歩けば棒に当る」で始まる昔なじみの犬棒かるた、「どこでもドア」「竹コプター」など便利な道具が登場するドラえもんかるた、「せんにんはなんにん、1人でもせんにん」など言葉の遊びが楽しいダジャレかるたなど。
子どもたちは職員が読み上げると、すばやく、札の上を視線を走らせ、「あった!」と手を伸ばした。中にはお手つきをし、1回休みになったり、同時に手を伸ばし、札の上に手を重ねるなど、白熱した展開になった。
各部門の優勝者は次のみなさん(敬称略)
▽保育園の部=原ほのか▽小学校低学年の部=米山圭輔▽高学年の部=若林幸佑▽百人一首=大竹竜馬
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書初めと繭玉づくり
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋は13日、書初めと小正月の伝統行繭玉づくりをした。
町内を中心に近隣から約30人が参加、いろりばたで、飯島陣屋友の会の会員から、繭玉の言われなどを聞きながら、米の粉をこね、ゆで、もう1度しっかりとこね、手の平で丸め、まゆの形にした。
出来上がった繭玉はサカキの木に飾ったり、もち帰り用に小枝に数個ずつさした。
また、堀越康寛さん(教委職員)を講師に、書初めもあり、丁寧に墨をすり、手本を見ながら、「初夢」「大地」「もち」「水」など好きな言葉や字を書いた。堀越さんは「墨をすって、心を落ちつかせ、気持ちを字に込めるといい作品になる」と話していた。 -
郷土史クラブがほんだれ様作り
箕輪町の小学4年生から6年生の有志で活動する郷土史クラブが13日、小正月の伝統行事「ほんだれ様」作りを体験した。五穀豊穣を願い、町郷土博物館の玄関前にまゆ玉などを付けて飾り付けた。
ほんだれ様は1月8日の「初山」に、薪を取りに山に行き、今年も薪が取れるようにとの願いと、作物の五穀豊穣を願って行ったもので、20日まで飾る。町内の農家も昔は飾っていたが、現在はほとんどやっていないという。
自宅に毎年ほんだれ様を飾っている下古田の丸山平治さん(67)の協力で、薪の中心にサカキを立て、子どもたちが紅白のまゆ玉をミズブサの枝に付けた。もちを竹の先につけた稲の花、アワとヒエの穂に見立てたヌルデの枝も飾って仕上げた。
子どもたちは飾り付けが終わると、新たにまゆ玉を作って食べたり、枝に付けて家に持ち帰る飾りも作った。
博物館では20日までほんだれ様を飾る。 -
北小河内漆戸の小正月行事「大文字」
箕輪町北小河内の漆戸常会は13日早朝、小正月行事の「大文字」を地区内の道祖神のある辻に飾り付け、今年1年の平穏無事を祈った。
大文字は一年の平穏無事、無病息災、五穀豊穣の願いを託す伝承行事で、町内では大出上村地区の大文字と同様に98年に町文化財の指定を受けている。
大文字は、大明神ののぼり枠を利用して立てた。頂上に木製の赤い太陽を据え、御幣、松、サカキ、色紙で作った花を等間隔で飾っている。花は8日に常会で手作りした。
15日朝に大文字の降ろし作業をし、飾りの花を常会の36軒が3本ずつ持ち帰り、縁起物として玄関に供える。 -
宮田村で小正月の伝統行事「しし追い」
宮田村町一区で13日夕、小正月の伝統行事「しし追い」があった。子どもたちがヤナギの棒で羽子板を打ち鳴らし、各戸を訪問。玄関先で「ししおいの唄」を元気に歌い、地域の安全、無病息災を願った。
害を及ぼす動物を追い払い、農作物の豊作を祈願するのが由来。「鳥追い」とも呼ばれ、かつては村内の多くの地区で14日に行なわれていたが、近年は減ってきている。
町一区も20年ほど中断していた期間があったが、前回「亥年」だった12年前の1995年に復活。今も育成会、PTAが協力し、小学生が参加して伝統を受け継いでいる。
午後5時前に子どもたち約50人が集まり、7班で区内を巡回。
「ししやい、とりやい・・」と独特の調子で歌い、ヤナギやネムの木でつくった鵬遣棒(ほうやりぼう)を叩いてリズムを取った。
厄除けしてもらった家主が子どもたちにお菓子を手渡すのが恒例。「今年も良い1年を迎えられそうだ」と元気な姿に目を細めた。
14日には町二区が「しし追い」、河原町、駒が原などでは「鳥追い」として行なう。 -
フラワーアレンジメント教室「Harvest(ハーベスト)」主宰
箕輪町
北原百美さん「フラワーアレンジメントを装飾よりインテリアにしたい。人間の基礎になる生活が潤っていると人にもやさしくなれるし、頑張れるので、元気の出るアレンジを研究していきたい」
カントリースタイルが好きで愛読していた雑誌で、ドライフラワーのアレンジメントを知った。東京・自由が丘のデポー39(05年閉店)に通い、5年前に資格を取得した。
勉強する前は、ドライフラワーは「枯れた花」というイメージを持っていたが、生の花が咲いているのかと見惑うほど鮮やかで、自由自在に形を変えられることに新鮮さを覚えた。「素朴で、生の花のイメージでありながら強くない。ずっと前からそこにある感じ」。そんな魅力にひかれた。
その後、花本来の美しさが長く保たれ枯れないプリザーブドフラワーが世の中に紹介されるようになり、プリザーブドフラワー「ブーケ」のディプロマも3年前に取得した。
「花があると気持ちが優しくなる。素朴さの中から生まれる温かさがある。日常、ちょっと疲れても癒される暮らしになって、花があることで張りが出て、前向きな気持ちが持てるようになった」。花に関わるようになって心にも変化が生まれた。
友人に贈った花を見た人が「習いたい」とやってきたのを機に教室を主宰。収穫を意味する「Harvest(ハーベスト)」を教室名にした。作品も収穫だが、心にも栄養を得てリフレッシュしてほしい-との思いを込めた。
協会には属さず、「作品を見ていただいて、これを作りたいと来てくださるのが一番」と宣伝はしていない。「隠れ家っぽいところでちょっとだけ自分にいいものを作って帰る。ちょっとした幸せみたいでいいですよね」。口コミで広がり生徒は40人ほどいる。
ドライフラワー、プリザーブドフラワー、木の実やリボンなど身近にあるものを自由にアレンジする独自のスタイル。「家になじむ雑貨のイメージで自然に作る」ことを最も大切にしている。
「使いたいメーンの花が一番かわいく見えるように考え、野原に自然に花が咲いているように作る。決まった形がないので、切りすぎても付け足すこともできる。工作に近い感じですね」
作品は出来立てのよさもあるが、年月を経て増す味わいもあり、少しずつ作り直す楽しみもある。
好きなのは黄色や茶色でシンプルなものだが、「満足してもらえないと悲しいので…」と、教室では生徒の好きな花、色を使ってもらうようにしている。
受注で新築祝いや花嫁のブーケ、成人式用の髪飾りなどを作る。プリザーブドフラワーのブーケを式後に小さいブーケと卓上飾りに作り直して長く楽しむことも提案している。
「好きで始めたことが、皆さんに気に入っていただけた。気負わないのがうまくいく秘訣ですかね。この世界はもっと奥が深い。今まではカントリーにこだわってきたけれど、いろいろな可能性があるので、プリザーブドフラワーで幅を広げて、いろんな色を試したり、今はあまりない種類の花に挑戦していきたいですね」(村上裕子) -
地球の会が結成竏駐・M地球議定書竏窒フ策定に向けて動き出す
市民レベルから温暖化防止に働きかけよう竏窒ニ13日、南信地区の市民有志による「地球の会」が発足した=写真。「身近で簡単、すぐに効果が見える」をキーワードに、気負いせずに誰もが取り組めるエコ活動を実践・模索。それを一般市民へと普及することを通じて、個人レベルでの環境問題意識を高めていきたいと考えている。
当初メンバーは上下伊那を中心とする10人で、木工職人、農業者、学生、NPO関係者など。07年度末までには具体的活動を目標をまとめた「南信地球議定書」を策定し、批准した個人に実践してもらおうと考えており、会員は議定書の目標策定に向けて、勉強会や具体的なエコ活動を実践していくが▽自分たちやその家族の間で実践する「勝手にサマータイム」▽二酸化炭素を減らすことに役立つ植物を植える竏窒ネど、身近でできることを中心としている。
また、個人で実践する目標も一つだけ設定し、年度末に成果を報告し合う。
寺平秀行代表は「今までこうした問題に関心の無かった人に関心を持ってもらうことが今年最大の目標。徐々に活動の輪を広げていきたい」と語った。
第1回勉強会は2月ころを予定している。
会に関する問い合わせは地球の会(TEL70・5728)寺平代表へ。 -
寒さ忘れて初げいこ、宮田村公民館少林寺拳法教室
宮田村公民館の少林寺拳法教室は12日夜、新年の初げいこを村武道館で行なった。寒さも忘れて、子どもたちが気持ち新たに心身の鍛練に励んだ。
凍るような畳の上で、子どもたちはさっそく座禅。姿勢を正して、自己の内面を見つめる「鎮魂行」から始めた。
入念に柔軟体操。体をほぐしてから、気合を入れて型の反復練習をした。
今年は少林寺拳法が創始して60周年。各種大会も数多く開かれ、同教室も参加を予定している。
指導する鈴木英仁さんは「子どもを取り巻く問題がおきている今、心と体をつくる少林寺拳法を広く知ってもらいたい。親子でも一緒に気軽に参加してもらえたら」と話す。
練習日は毎週金曜日の午後7時から同武道館で。新メンバーも随時募集している。問い合わせは鈴木さん090・1543・3763まで。 -
地域づくり支援事業、新年度も継続へ
宮田村は、住民の自主的なむらづくりに15万円を上限に補助する「地域づくり支援事業」を新年度も継続する。・ス協働・スの柱として導入した同事業も4年目を迎えるが、さらに地域に密着した活動を掘り起こし、支援していく考えだ。
同事業は本年度も12日現在で37件の申請があり、規定を満たした34件を認定している。
村内11区全てが活用し、道路修繕、公園整備など使い道も多彩。村から資材購入の支援を受け、作業は住民が協力してあたる姿が各所でみられるようになってきた。
また、子どもの安全が危ぐされるなか、南割区、大田切区、新田区などは通学路の安全確保に支援事業を活用し、見通しの悪かった場所の木々の伐採、車止めの設置などを行なっている。
村の文化遺産を後世に継承しようと取り組む「宮田城址保存会」は、同城址の保存事業に活用。
その他にも、住民交流促進や男女共同参画、次世代育成など、文化、福祉面にも及び、効果を出している。
村は2月から新年度の受け付けを開始するが、あわせて県の「地域発元気づくり支援金」の相談取り扱いにも乗っている。
「ぜひ、より多くの地域に密着した団体に活用してもらい、一緒にむらづくりを進めていきたい」と村総務課。問い合わせは同課企画情報係85・3181まで。 -
原油高騰で入浴料の値上げを検討
伊那市議会全員協議会が12日開かれ、市は使用料や補助金の見直し、羽広荘改修工事の概要など5項目を報告した。
新年度の予算編成に当たり、使用料・扶助費・補助金の見直し事項として▽文化体育施設の使用料は、市外の個人が1・2倍、団体が2倍に引き上げ、市民と差をつける▽高齢者介護慰労金支給事業の給付対象から要介護1・2を除外する▽補助金は06年度の10%以上を削減する竏窒ネどを挙げた。温泉施設の入浴料は原油高騰に伴い、値上げする方向で検討している。一方、少子化対策で不妊治療費助成事業など充実させる。
建築から30年以上が経つ羽広荘の改修工事は、トイレ付きの客室を設定するなど観光宿泊施設として集客を図る。
改修は、1階フロント周辺の整備、全客室(19室)への洗面台設置、洋室の設定、エレベーターの設置など。南アルプスの景観が眺められるように、段差の解消や東側のサッシを更新する。
1月末にプロボーサル選考によって設計業者を決定し、3月末に設計を完了。準備が整い次第、工事請負業者を選定する。工事費は1億5千万円以内の条件を付ける。
工事期間は5月連休明けからを予定。
工事費は、事業主体の伊那市総合開発が民間資金を借入れて調達。借入金の返済は市が元利償還金の半分を負担する。
宿泊料を4段階設定に見直すことで、05年度実績から試算し、年間2千万円の増収を見込む。
◇ ◇
伊那市選挙管理員会は12日の市議会全員協議会で、投票所の閉鎖時刻を17カ所で繰り上げるとした。
投票所71カ所のうち、長谷の浦が4時間、高遠の山室、松倉などが1時間と現行6カ所で繰り上げ措置をとっている。合併によって投票箱の開票所到着が開票時刻直前になってしまい、事務処理に支障が出ている。そのため、直線距離10キロの区域外に当たる11カ所を新たに加える。
浦は区制廃止で、杉島に統合することを検討する。
市選挙管理委員会で決定後、4月8日の県議会議員選挙から適用。
また、選挙ポスター掲示場の設置個所も県選管と協議が整い次第、461カ所から296カ所に減らす。 -
【記者室】旬のものは旬に
自宅の軒下にずらりと並んだ凍み大根や凍りもち…。近年では、作る家庭が少なくなったという。温かい日差しを受けながら、年配者が作業を進める▼「昔はいろりの回りで、夜なべ仕事にしたもんだ」「紙が貴重で、もちをくるむときは書き終えた帳面を使った」と思い出話が次々と出てくる。保存することができ、重宝がられる食材。「昔の人の知恵だねぇ」。近くの農産物直売所に出すと、すぐに売り切れてしまうそうだ▼スーパーマーケットなどへ行けば、一年中、野菜が買える時代。便利なのだが、それが当たり前になると、だんだん季節感がにぶる。旬のものは旬に食べる。栄養価も高く、体にも良い。それが1番。(湯沢康江)
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上伊那教職員美術展
第33回上伊那教職員美術展は14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。小・中学校の美術科担当教諭らでつくる上伊那美術教育研究会(三澤久夫会長)の主催。
20縲・0歳代の会員27人が一人、1、2点ずつの計42点の絵画、デザイン画、石こう像を出品。休日の研修会や教職の合間の少ない時間の中で制作した力作が並ぶ。児童・生徒、その保護者らが会場を訪れている。
伊那谷や安曇野などの山や川の風景画のほか、家族などの人物画、花を描いた静物画など、題材は幅広い。油彩や水彩、パステルなどの画材それぞれで技法も違うため、来場者は各作品を比べながら眺めている。
会員の一人、土屋雅敬教諭(西箕輪中学校)は「作品を普段、見てもらうことがない保護者や地域住民の人たちに見てもらい、自分たちのことを知ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時30分。 -
月刊誌「伊那路」通巻600号達成
上伊那郷土研究会(伊藤一夫会長、会員750人)が発行する月刊誌「伊那路」が通巻600号を達成した。郷土研究者らの発表の場として昨年12月で創刊満50周年を迎えた。600号では、これまでの半世紀の歩みを特集。2月3日には、記念公開歴史講演会を予定している。
1957(昭和32)年、郷土の歴史を中心に自然、地理などの研究者らが集まり同会を発足し、創刊。会員らが研究成果を寄稿し、1カ月に一回、毎号約千部を発行してきた。これまでの特集では、郷土の偉人や災害などについて掲載。昨年は7月豪雨災害、権兵衛トンネル開通なども取り上げた。
地域文化の発展に貢献し、郷土史の百科事典的な役割を果たしている伊那路。伊藤会長は「600号続いたのも発行に携わる人たちの熱意があったから。今までの蓄積が郷土の文化的な宝になってくれれば」と話している。
記念講演会は午後1時から、伊那市駅前ビルいなっせで開く。国学院大学教授の倉石忠彦さんが、同誌創刊に尽力した宮田村出身の民俗学者・向山雅重さん(1904竏・0年)について語るほか、前上伊那郷土研究会長の竹入弘元さん、県立歴史館専門主事の田村栄作さんの講演もある。公聴無料。
問い合わせは、上伊那郷土研究会(TEL78・6719)へ。 -
伊那技専メカトロニクス科2年 技能検定2級合格
南箕輪村の県伊那技術専門校(石川秀延校長)のメカトロニクス科2年の学生8人が今年度前期実施の国家資格技能検定2級に合格した。同資格の取得は中級技能者レベルを示し、企業にとって即戦力となる目安。就職活動への効果があるという。
実務経験が3年以上必要だった受験資格が、04年度から技専の2年制在学中に取得可能となった。同校は、同科のカリキュラムを見直し、地元産業で最も需要のある「普通旋盤」「数値制御(NC)旋盤」「電気系保全」の計3種での技能検定2級の受験を必須とした。
同科の学生10人。合格者8人は普通旋盤の技能検定に合格し、その内6人はNC旋盤でも合格した。電気系保全の受験は1年生の時に7人が取得している。
技能検定2級は「就職後の社員教育制度の中で受験するのが一般」(同校)。団塊の世代の大量退職で問題となる「後継者不足」といった社会問題に対し、若年者の技術レベル向上のためにもカリキュラムを見直したという。 -
伊那西スケート場 待望の滑走
伊那市ますみケ丘の伊那西スケート場が13日、今季オープンした。開場から3時間で、地元住民ら約100人が利用。暖冬の影響で初滑りができないでいた人々の表情にやっと笑顔が戻ってきた。営業は2月4日まで。
近くの小学生や保護者のほか、松川町の常連客も来場した。伊那西小5年の大野田真二君(11)らは「やっと冬がきた」と滑走を満喫。「イナバウアー」と叫んで、鬼ごっこなどをして楽しんだ。
冷え込みは続かないものの雪が凍り滑走可能となり、前年度と比べ18日遅いシーズン入り。「今月いっぱいは子どもたちに乗せてあげたい」と管理人らは、今後の冷え込みを期待する。
開場は午前7時縲恣ッ10時、午後6時縲恣ッ9時の一日2回。入場料は小学生以上200円。問い合わせは、伊那西スケート場(TEL78・7597)へ。 -
タオル切りボランティア
箕輪町のデイサービスセンターゆとり荘で使う古タオルの準備を手伝おうと、町社会福祉協議会の呼びかけに応じた地域住民が11日、町福祉センターでタオルを小さく切る作業に取り組んだ。
ゆとり荘では、古いタオルを住民から提供してもらい、小さく切って利用者の介助をはじめさまざまな場面で利用している。
本年度は、昨年の災害時にも提供があったため多くの古タオルが集まった。切る作業が追いついていないこともあり、住民がちょっとしたボランティアに参加するきっかけ作りも考えて、町社協の地域ふれあいグループが初めてタオル切りボランティアを募集した。
好きな時間に都合のつく時間だけ-と呼びかけたところ、午前中に5人、午後に7人が訪れた。
タオル切りは、フェイスタオル8等分の大きさに切る。厚手のタオルやバスタオルのように大きなサイズもあり、何枚も切るのは大変な作業だが、参加者は「少しお役に立てれば」と、同じ思いで集まった人たちと話をしながら次々とタオルを切っていた。 -
南箕輪村図書館に正月飾り
南箕輪村久保の橋爪純子さんが手がけた正月飾りが、村図書館に飾られ、利用者を迎えている。
橋爪さんは、ボランティアで村図書館に手作りの季節の飾りを届けている。
今回は、正月らしく松、竹、紅白の梅、南天、椿などを丸木に生け込み、千代紙で折った鶴をあしらった飾り。長く鑑賞できるよう造花も使って仕上げている。
図書館の入り口正面に飾られ、館内は華やいだ雰囲気。訪れる人の目を楽しませている。小正月の15日ころまで飾る予定。 -
人権擁護委員に委嘱状
駒ケ根市の人権擁護委員4人のうち12月31日で任期が切れた下島大輔さん(68)=中沢=の退任に伴い、新たに委員となった上村秀一さん(61)=中沢=への委嘱状伝達式が12日、駒ケ根市役所で行われた。法務大臣名の委嘱状を中原正純市長から受け取った上村さんは「これから委員の仕事を勉強し、これまでの経験を生かして誠実に対応していきたい」と抱負を述べた。任期は09年12月31日までの3年間。
2000年11月からの2期6年間を務めて退任した下島大輔さんには感謝状と記念品が贈られた。 -
駒ケ根東中入学説明会
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は12日、07年度入学予定の小学校児童と保護者を対象とした説明会を同校で開いた。参加者らは中学での生活、学習、規則や入学までの準備などについて担当教諭らの詳しい説明を受けたほか、授業参観や給食の試食、制服の採寸なども行った。児童らは明るい笑顔で給食を食べながら、もうすぐ入学する中学への期待を膨らませていた=写真。
東中への来年度入学予定者は中沢小の34人、東伊那小の20人のほか、本来なら赤穂中に入学するはずの赤穂南小からの希望者2人を加えた計56人。希望者に東中への入学を認める指定学校変更の特例措置は昨年度、竜東地区からの入学者だけでは現行の1学年2学級が1学級となってしまうことから市教育委員会が初めて実施した。07年度は竜東地区だけで2学級編成に十分な入学予定者があったが、翌年度以降も当面続けていく方針であることから今年度も実施した。