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ハーモニカ教室プラムの里へ
宮田村公民館ハーモニカ教室はこのほど、村内の介護老人保健施設プラムの里を訪問。利用者に郷愁さそう音色を届けた。
独奏、合奏交えて唱歌、懐メロ、そして「千の風になって」など現在のヒット曲も。
3月の卒業シーズンにあわせて「仰げば尊し」も演奏し、利用者が手拍子したり口ずさむ光景もみられた。 -
みのわ健康アカデミー事前説明会
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の事前説明会が26日、町文化センターであった。入学希望者がアカデミーの内容や日程などの説明を聞いた。
アカデミーは3年目。42歳から74歳までの58人が入学を希望している。
保健福祉課の白鳥一利課長が、「無理なく1年間過ごせるように、全員が卒業できるように全面的にバックアップしていきたい」とあいさつ。担当者が内容などを説明した。
第3期は4月5日に入学式を予定。身体測定、体力測定もある。1年間、集団健康講座、健康学習、マシントレーニング、在宅トレーニング、検査・測定などに取り組む。
説明後は、信州大学教育学部の寺沢宏次助教授と県看護大学大学院の野坂俊弥助教授による開講公開講座もあった。 -
子育て10か条策定会議第3回
子育てのよりどころとなる駒ケ根市「子育て10か条」を選定する会議の第3回が26日、市役所南庁舎で開かれた。市民、団体の代表や教育関係者などで構成された委員約30人のうち14人が出席し、10か条策定に向けて意見を交わした=写真。
出席者らは5グループに分かれ、テレビを始めとするメディアや遊びの形態のほか、生活リズム、食育、地域とのかかわり、家族の協力などのテーマ別に「身近な人と元気よくあいさつしよう」「早寝早起き朝ご飯」など、具体的な文案を挙げてそれぞれ話し合った。文案は次回会議でさらに検討を加えた上で素案にまとめる。
2月に始まった会議は、当初3月中旬までに最終案をまとめて発表する計画だったが、じっくり検討したいとする意見が強く、策定は5月以降になる見通し。 -
天竜川上流水防連絡会幹事会
国土交通省天竜川上流河川事務所と県、天竜川流域の市町村、消防、警察などでつくる天竜川上流水防連絡会は26日、幹事会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。関係者約40人が出席し、07年度の活動として天竜川水防デー(4月26日、駒ケ根市)、伊那合同防災訓練(5月22日、伊那市)、堤防合同巡視(5月19日縲・月1日)などを行うことについて確認したほか、洗堀や堤防高など重要水防個所の変更について説明を受けた。
幹事長で天竜川上流河川事務所の杉山勉副所長は「出水期に備え、防災機関が集まる合同訓練などを行って万全の体制をとっていきたい。幅広い関係者の参加をお願いしたい」と呼び掛けた。 -
「生産組合上赤須」設立
駒ケ根市赤穂上赤須区と町二区の農業者36人でつくる集落営農組織「生産組合上赤須」の設立総会が26日夜、上赤須自彊館で開かれた=写真。関係者約30人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の22ヘクタールから99ヘクタールに、年間生産量も現在の米106トンから米460トン、ソバ10トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は9番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=入谷隆夫▽副組合長=酒井一義▽理事=米山一、原洋八▽監事=小川良三、中村一成 -
南箕輪村大芝高原
森林セラピーロード・グランドオープン5月20日南箕輪村大芝高原の森林セラピーロードが5月20日、グランドオープンする。27日夜の村森林セラピー協議会でオープニングイベントの内容などを協議した。
グランドオープンのセレモニーを開き、森林セラピーによる健康増進効果や、大芝高原の自然環境のすばらしさを広くPRし、認知度を上げることで村民をはじめ県内外からの利用者の集客を図る。
計画では、5月20日午前11時から、みんなの森案内看板付近でセレモニー。元オリンピック選手の松野明美さんを招待し、一般参加者と一緒にロードウォーキングをする。多目的広場の「水の広場」で松野さんによる講演のほか、ステージアトラクション、セラピーロード写真展、健康チェックなどを予定する。雨天の場合は屋内運動場を利用。詳細は今後検討を進める。
07年度の協議会事業は、農林水産省「消費者の部屋」と、名古屋市での森林セラピー紹介、展示。セラピー記念イベント、ロード内の施設・歩道整備の検討、森の案内人養成、セラピーメニュー作成、松くい虫募金など。 -
【記者室】イライラ踏切
車でよく通るJR駒ケ根駅近くの踏切でしょっちゅう列車の通過に引っかかる。多くの場合遮断機が降りると数分間開かないが、実際に列車が踏切を通過する時間は十秒程度だし、待った揚げ句に結局列車が通過しないこともあって余計に腹が立つ▼踏切で待っている歩行者からも不満の声が聞こえてくる。「待ち時間が長いのは列車が駅に停車している時にも踏切が閉じているからだ」「まだ列車動かないから遮断機くぐっちゃおうか」▼待ち切れずに無理な通過を試みる人も実際にいる。遮断機は線路のセンサーが列車の通過を感知して動作するごく単純な仕組みだがもう少し工夫の余地はないか。道路交通改善と事故防止のために少しでも遮断時間を短くしてほしい。(白鳥文男)
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市営住宅がしゅん工
伊那市高遠町の塩供市営住宅、ハイツ小原南G棟、長谷の高齢者専用住宅のしゅん工式が28日、それぞれ現地であった。いずれも4月1日から入居する。
市は4月の組織機構改革で、建設部監理課内に住宅政策係を新設。過疎地域の定住対策など含めて住宅施策を進めたいとしている。
塩供市営住宅は人口定住対策の一環。U・I・Jターン者を優先し、高遠北小学校の児童や第二保育園の園児数の確保などを図る。過疎地域自立促進計画に盛り込み、01年度から継続的に建設している。
木造平屋建ての2棟(2世帯分)。3DKの広さ93平方メートル。駐車場2台分を確保し、家庭菜園などもある。工事費3900万円。
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ハイツ小原南G棟は、核家族化による住宅不足の解消や若者を中心とした人口の定着を図るために建設。小原南地籍で5棟目となる。
鉄筋コンクリート造り3階建てで、9世帯分。2LDKの広さ62平方メートル。工事費9500万円。
2世帯分の空きがある。家賃は4万5千円。問い合わせは、高遠町総合支所建設課(TEL94・2551)へ。
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長谷地域で初めてとなる高齢者専用住宅は「ケアビレッジ長谷」として医療・保健・福祉の施設を一体的にした。
高齢化率が38%を超え、高齢者の独り世帯や高齢者のみの世帯が増えていることから、介護や援助を必要とする高齢者が在宅で生活できる基盤を整備した。
1棟8戸(1人世帯5戸、2人世帯3戸)の集合住宅。木造平屋建てで、延べ床面積は1人世帯が39平方メートル、2人世帯が53平方メートル。高齢者が安全に生活できるよう段差をなくし、オール電化にした。家庭菜園もつく。また、各戸に緊急通報装置を取り付け、何かあった場合、長谷健康増進センター内ショートステイやすらぎにつながる。事業費は1億2千万円で、過疎債などを活用した。
場所は特別養護老人ホーム栃の木荘の跡地で、近くに美和診療所、デイサービスセンターやすらぎなどがある。
5世帯に空きがある。入居条件は、市内に住む65歳以上の虚弱高齢者。家賃は収入によって4段階に分かれる。問い合わせは、長谷総合支所保健福祉課(TEL98・1144)へ。 -
かんてんぱぱで第14回東京木目込人形展暁朋会作品展
東京木目込人形を学ぶ暁朋会(黒河内暁朋代表)による第14回東京木目込人形展が4月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。20教室で学んだ127人が手掛けたさまざまな木目込人形約450点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は松本市から喬木村までの20教室で学ぶ受講者らによるもので、2年に一度ずつ開催している。
それぞれがこの2年の間に手掛けた作品を出展しており、祝い事に合わせて製作した五月びな、母親の形見の着物を決め込んだ「お福さん」の人形なども並んでいる。
黒河内代表は「一見、同じ人形が並んでいるように見えるが、頭のすえ方、木目込みの方法は一つひとつ違い、随分雰囲気の違う作品となっている。そういう所などを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
議員定数改変・ス慎重論・スが大勢
宮田村議会は27日、区長会と懇談。議員定数の適正規模について11人の区長全員から意見を聞いたが、定数改変について「議員自身が考えること」とした・ス慎重論・スが大半を占めた。そのうえで「議員の皆さんの頑張っている形がみたい」「議員は村が自立していくための具体案を考えてもらうことのほうが先決」など、定数問題よりも議会活動の活性化を求める声が上回った。
多くの区長は、3年前の前回選挙で定数が4減の12人に削られたことを考慮に入れつつ「議会を運営しているなかで、どう議員自身が(定数の規模を)感じているかが重要。議員の判断で決めていくべきだ」と話した。
3人ほどは住民意向の反映に支障が出るなどの理由から、削減の必要性がない、または無理に減らす必要はないとした。
「まわりの市町村が削減しているからといって気にすることはない。村の情勢に応じて考えるべきだ」といった声も。削減を求める意見は1人だった。
同村議会は議会改革を進めるなかで、削減を前提にしない形で定数の適正規模を検討している。
小林茂議長は懇談を終えて「今日の雰囲気、意見を踏まえ議会としてどう検討を進めていくか、つめていきたい」と話した。 -
松くい虫対策、健全なうちに樹種転換へ
宮田村は、新たに松くい虫の被害で枯れたとみられるアカマツを160本確認した。28日開いた村森林整備等推進協議会に報告。今後は被害木の伐倒処理から移行し、木が健全なうちに伐採して資源化を図れるよう積極的に樹種転換を進めていく考えを示した。5月ころに地権者説明会を開き、早急に対応していく。
同村内では昨年度に松くい虫の被害が初めて確認され、本年度は356本を伐倒処理した。
新年度も同程度の被害が想定されているが、今後は被害に遭う前に伐採し、樹種転換していく方針。
国県の補助も適用でき、健全な伐採木は材木やペレットなどに資源活用できることから「健全な木があるうちに早めの対応をする」(村林務係)考えだ。
新たに見つかった枯れた木は、3月14日の県や森林組合との合同目視調査で分かったもの。今までも被害にあっている天竜川、太田切川沿いの段丘が中心になっている。 -
村おこし実行委員会に改組し、より活性化に力
宮田村商工会は、会員以外の住民も積極的に巻き込み村の活性化に取り組んできた「村おこし事業実行委員会」と「考える会」を一つの組織に改編した。活動が重複する部分も増えているためで、より充実した形で活性化に取り組む。幅広く新たな会員も募集している。
新たな組織の名称は「村おこし実行委員会」。イベント部、広報部、特産品開発部の3つの部会を設けた。
委員長は平沢英夫さん、副委員長は田中一男さん、吉沢小百合さんで、現在の会員は30人。
村おこし事業実行委員会は1999年の発足で、梅公園の整備などを実施。「考える会」は2003年から活動を始め、村の味や伝統を伝えるフリーペーパーの作成などを行なってきた。
「両委員会とも村おこしという目的は同じで、一緒になることでさらに取り組みを進めたい」と村商工会事務局。
近くでは、14日に新田区の梅公園で2年目となる花見イベントを企画している。
新会員やイベントに関する問い合わせは同商工会85・2213まで -
伊那市職員 改善実践事例発表会
伊那市は27日夜、市役所で、第1回職員改善実践事例発表会を開いた。市民サービス向上を目的に職員全員が実際の業務で工夫した結果を改善実践事例として発表する初めての試み。代表5人(グループ)が発表し、全庁舎から集まった職員約130人が改革意識を共有した。
市行政改革推進チーム、総務部総務課行政改革推進係の企画。全職員を対象に、事務の省力化や効率化に結びついた、収入の増加や経費の削減が図れた竏窒ネどの改善事例を集い19件の応募があった。その中から5件を選定し、この日の発表で審査委員長の白鳥孝収入役をはじめとする審査員4人が評価した。
最も評価の高い優秀賞を手にしたのは、水道料金の徴収方法について発表した上水道課の「徴収対策に関する課員全員の取り組み」。代表者の松沢正上水道課長は、水道料金係のみで対応していた給水停止を全課員で現地対応するなどして未納料金の回収額を増やしたことを説明した。
そのほか、前月の最大需要電力で決まる基本料金を抑え電気料金の節減を図ったグループや地域の保育園として園開放を始めたグループなどが参加。発表者らは、スライドやBGMなどを用いて、視覚、聴覚に訴えるよう発表に工夫をみせた。
白鳥収入役は「改善事例は常に身近にあり、どう気づくかが重要。いつも自分の仕事に疑問を持つことが改善につながる」と講評した。
審査の結果は次の通り(カッコ内はチーム名)。
▽優秀賞=徴収対策に関する課員全員の取り組み(飲んだら払って!おいしいお水の供給者 伊那市上水道課)▽アイデア賞=電気料金の節減(高遠町学校給食センター)▽努力賞=地域の保育園として交流を深めた〈園開放〉(西春近中央保育園)▽審査員特別賞=GTDという考えを仕事に取り入れる(三分の一)▽奨励賞=担当係以外業務の窓口マニュアル共有による業務の平準化(復活!高遠一流会) -
交通安全コンクで無事故・無違反
伊那署は27日、県警交通部のコンクール「信州シルバーセーフティーアップ2006」に参加し、抽選会で2等賞に当選した坂下神社高齢者有志会(伊那市)に景品の伝達贈呈をした。5人で構成の同会の代表者樋代義男さん(70)=同市坂下=が同署を訪れ、小嶋惣逸署長から景品の体組成計を受け取った=写真。
「信州竏秩vは、高齢者の交通事故防止を図るため、高齢者を対象とし運転者、歩行者を問わず安全意識の向上を目指す、昨年初めて実施したコンクール。昨年7月縲・2月の期間中、参加チームが各地区の交通安全教室の参加や夜光反射材の活用などを実施し、交通安全のマナー意識を高めてきた。
コンクール参加は県内の1209チーム(同署管内35チーム)。そのうち、期間中の無事故・無違反を達成し運転記録証明を発行した192チーム(同11チーム)が2月末の抽選会へ参加した。管内からは2等賞のほか、「下川手」チームが3等賞の携帯式血圧計を手にしている。
樋代さんは「これを機会に活動の輪を広げ交通事故防止に向け、今後の参加チーム数を増やしていきた」と感想。小嶋署長は「安全な町づくりのために活動を広めて」と期待した。
伊那署管内で発生した昨年の人身事故数は、530件(前年比88件減)。その内、高齢者が関係する事故は、交差点内での事故280件に次いで多い、159件で、依然として上位で目立っている。 -
上伊那の主要渓流へイワナ放流
天竜川漁業協同組合(上條純敬組合長)は27、28日、上伊那の主要渓流約12河川にイワナの成魚を放流した。体長20縲・2センチ、約120グラムの2年魚を中心に前年より約130キロ多い630キロ(6500匹)を用意した。
28日は、伊那市や辰野町、箕輪町の6河川ほどで実施。組合員らが流れの穏やかな場所に放流すると魚は、元気よく体を踊らせ、たちまち流れの中に姿を隠した。
漁協関係者は「渓流釣り解禁から渇水状態が続いたが、ここ数日の降雨により河川に水が戻り、釣りの環境はよい。魚も川の虫を食べて成長する時期なので釣果も期待できる」と話した。
同漁協では、大型連休前の4月中にイワナやアマゴ、ジャンボニジマスの放流を計画。ニジマスの養殖事業をしている宮田養魚場(宮田村)などを5月末に閉鎖するため、今後の放流事業で用いるニジマスは、ほかの養魚場から成魚を購入して実施するという。
遊漁料は、一日券千円、年間券6千円、中学生券300円、小学生以下は無料。
南箕輪村の小沢川へイワナの成魚を放流する組合員 -
アマランサスそば販売
伊那市内の研究者や生産者でつくる伊那地域アマランサス研究会メンバーの食品加工会社・木曽屋(本社=同市高遠町、熊谷和寛社長)は28日、伊那商工会館で、地元産の穀物アマランサスを使用した新商品「アマランサスそば」の開発、商品化について発表した。
「アマランサスそば」は、昨年8月から試作研究を始めて商品化につなげた。種子を熱を加えてホップ加工し、そば粉と練り合わせているのが特徴。実をそのまますりつぶすのと比べ劣化速度が軽減さる。そば粉と混ぜると香ばしさや甘みが出るという。
商品は、「純生」「半生」の2タイプの生そばと、乾めんの計3種類を開発。「純生」タイプ(2人前220グラム、450円)を4月1日から、上伊那のニシザワ13店舗で発売を開始する予定だ。
アマランサスは、遊休農地解消や観光資源を目的として市内で栽培を開始。葉や実などの栄養価はほかの穀物と比べ高く、機能性食品として注目が集まる。同研究会はその効能を多角的に研究し、用途の拡大を図るため、06年3月に発足。現在、高遠町と東春近の休耕地約1・3ヘクタールで生産している。
熊谷社長は「そばとアマランサスを使うことで、地域活性化のために役立て、それぞれの需要を増やしていきたいと思っている」と話した。 -
箕輪町協働のまちづくり講演会
箕輪町は22日夜、協働のまちづくり講演会を町役場で開いた。協働のまちづくりのため住民が行政に依存しない姿勢を持つ必要性などを提示した講演と、町内のまちづくり活動の事例発表に学んだ。
NPO法人SCOP理事長の鷲見真一さんが、「協働のまちづくりを実現するために、今必要なこと」をテーマに講演。住民側に必要なことに▽行政に依存しない姿勢▽緊張感のある事業・取り組みを行う▽会議参加と実践参加のバランスをとる-を挙げ、「活動の経験をいろいろな場で発言し、多くの人と共有することで、社会資本が貯まるいい町になる。地道だが、この繰り返しが大事」と述べた。
まちづくり活動の事例報告は、町の06年度事業まちづくり住民提案事業補助金を受けた10団体のうち5団体が発表した。団体は▽これからの農業林業を考えるEグループ▽西部花街道をつくる会▽ちいむもみじ▽ひまわり畑▽箕輪まちづくり同友会-。「多くの人が力を合わせ、語らいながら作業することが協働だと感じた」などの意見があり、今後の課題には活動資金や参加者の確保などがあった。 -
みのわ少年少女合唱団入団式
箕輪町子どもセンターの「みのわ少年少女合唱団」は24日、07年度入団式を町文化センターで開き、10人の新入団員を迎えた。
合唱団は7年目。健全育成を目的に、学校の枠を超え歌を通して心の輪、友の輪を広げようと月2回、町文化センターで練習している。
これまで対象は小学3年生から中学生までだったが、07年度は小学1年生から受け入れ、新1年生は2人、新2年生は3人いる。
入団式で団長の日野亮子さんが「心の響き合いの大切さを学んでいる。心を一つにして明るく、楽しく、ハーモニーの輪を大きく広げましょう」と歓迎の言葉を述べ、団員が「心にはすばらしい翼がある」など3曲を歌った。
新入団員を代表して箕輪東小新3年生の渕井紫月さんは、「歌が大好きです。皆さんと一緒に歌えることを楽しみにしています」とあいさつした。
本年度は22人で活動する。町文化祭での発表のほか、昨年から始めた施設訪問も計画している。 -
山寺白山クラブ総会
伊那市山寺区の高齢者クラブ「山寺白山クラブ」(笠松一雄会長)は25日、06年度総会を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いた。
老人クラブの加入率が低下する中、同クラブの会員数190人。本年度も43人の加入があり、クラブ活動も積極的に行っている。今回は、06年度事業報告に合わせて高齢者の交通安全対策や方言に関する講話を企画。交通安全講話には、交通安全協会から福沢卓郎会長を迎えた。
福沢会長は高齢者の関わる事故が10年前より増加していることや住宅道路での事故が多いことなどを示した上で「高齢者は加齢とともに注意力、身体能力が低下している。そのことを十分認識してほしい」と呼びかけた。
笠松会長は「90歳になる人の中には、コーラスで活躍するなどしている人もおり、今後もみなさんの力を借りてクラブを維持していきたい」と話していた。 -
春陽会会友
箕輪町松島
井上秀芳さん油の匂いが染み付いたアトリエでキャンバスに向かう。「白を追求し表現の対象にしている」。白色で描くのは、コンクリートなどでできた構造物。「白の魅力にとりつかれている。うっかりすれば冷たくなるし、うっかりすれば浮いてしまうし…。下に色を入れて落ち着かせるけど、非常に難しいですね」
小さいころから絵が好きだった。小学6年のとき、日米の絵の交換会で、全国の何点かのうちの1点に選ばれアメリカに絵が送られた。伊那市の殿島橋と西春近を臨む絵で、通常の画用紙よりも大きな紙に描いた。今でも鮮明に覚えている。
本格的に絵を描くようになったのは高校を卒業し就職してからだった。春陽会会員の故・志村一男さんに諏訪で出会い、師事した。「すごくかわいがって下さって、育ててもらった」。春陽会南信研究会で年3回開く勉強会にも通った。
現在は春陽会会友で、信州美術会、諏訪美術会などの会員でもある。
いつどこに出かけても、「あそこっ」と心に止まった景色を覚えている。後日、機会をみて必ずその場を訪れる。何度もデッサンをしたり、写真を撮ったり。コンピューターも活用し、写真を狭めたり、広げたりして構図を考えることもある。
絵になるときもあれば、ならないときもある。絵にならなくて、それでも何かあると頭の中で考えているうちに、こういう風に変化させたら面白いのでは-と、何年も経ってから絵になることもある。
伊那市長谷の美和ダムも、そんな場所の一つ。何回も通い、あるとき雪が降り積もった様を見て「あっ、これは絵になる」と思った。何枚もデッサンし、やっと作品に取り掛かった。
「自分の絵というものは分からないからね。デッサンを十何枚描いて研究する。でもこうやってキャンバスに描いてみると『まずい』『これはだめだ』となることもある」。一作品を仕上げるのに、1年から長いときは3年くらいのスパンで取り組む。
県展で、白の使い方が非常に美しい-と評価された。ある人に「絵が小さい」「まだ小さい」と言われていたが、数年前、「最近ようやく絵が大きくなったね」と言われ嬉しい思いもした。しかし、満足するときはない。
「白でやっていきたいと思っているけど、自分の白という形にはなっていない。白をやってる先生がいる。本当に美しい。足元にも及ばない。それくらい自分の絵は未熟だから。おそらく一生かかっても駄目じゃない。それぐらい奥が深い、そう思います」
なぜ絵を描くのか。
「やむにやまれない気持ち-と師匠はいつも言ってた。描きたい、表現したいという気持ちでしょう。絵は構成すると本当にどういう風にもなる。だから本当におもしろいですよ。終わりがない。だから描き続けるんでしょうね」(村上裕子) -
「集落営農福岡」設立
駒ケ根市福岡区の農業者64人でつくる集落営農組織「集落営農福岡」の設立総会が24日夜、同区内の大原農事センター新生館で開かれた=写真。関係者約60人が出席し、規約、07年度事業計画・予算案、役員などを承認した。
同組織は5年後の12年をめどに法人化し、作付け面積を現在の34ヘクタールから58ヘクタールに、年間生産量も現在の米156トン、大豆0・3トンから米176トン、大麦5・3トン、大豆0・3トン、雑穀11・8トンに増加する計画。
市内での集落営農組織設立は8番目で、3月末までには全10組織が設立の予定。
役員は次の皆さん。
▽組合長=坂本英雄▽副組合長=赤羽根一博、北沢雄喜▽理事=竹内稔、菅沼辰保、小林卓爾▽監事=古沢正則、木下豊 -
県議選 伊那市区 井口純代氏が出馬表明
25日に県議選伊那市区(定数2)で立候補する意向を示した新人の音楽講師、井口純代氏(51)=あおぞら、福島=が27日、正式に出馬表明し「今まで培ってきた人と人とのネットワークをもっと広げ、県政で身を粉にして働きたい」と訴えた=写真。
各分野の市民活動に携わってきた井口氏は、市民の意見や提案が生かされない現在の行政に対する不満を語り「行政には変えねばならないことが山積み。まずは自分が県会で勉強して一生懸命やりたい」と決意を述べた。公約には▽長野県廃棄物条例の制定実現▽県民益に立った県政評価の進展▽地元の中小建設業を支える体制づくり竏窒ネどを挙げ、村井県政に対しては不支持寄りの姿勢を示した。
井口氏はこれまでに市町村合併の意向調査を求める市民の会の代表や旧伊那市の環境審議会委員を務め、現在はごみ問題について考える「ごみゼロの会」の事務局。生活クラブ生協の組合員として環境や食の安全に関する活動にも取り組んでいる。
事務所開きは28日の午後7時半から伊那市西箕輪のロッジ吹上で行う。
井口氏の出馬により、すでに現職2人が立候補を表明している伊那市区でも選挙戦が確実となった。 -
サンライフ伊那作品展
伊那市西春近の中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」で31日まで、06年度後期の趣味創作教室受講生らによる作品展が開かれている。水墨画やアロマテラピーなどの各教室で学んだ受講者らの作品、約240点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は毎年前後期の講座が完了する半月ごとに開いており、受講者が学習の成果を発表する場となっている。今回は、10月から学んできた142人が出展。水墨画や書道は毎回人気が高く、最近では陶芸教室なども受講者が増えてきている。また、06年度から始まったハーブアロマテラピー教室は女性受講者が集まっている。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時。
28日は午前10時から煎茶教室受講者によるお手前披露もある。午後2時まで。 -
子どもプラン次世代育成支援地域行動計画の報告
伊那市次世代育成支援推進協議会(畑房男会長)は27日、今月19日にまとめた子育て支援のための総合計画「子どもプラン次世代育成支援地域行動計画」を小坂伊那市長に報告をした=写真。
法律に基づき旧3市町村は05年、5カ年計画で次世代育成支援行動計画を策定。それぞれに実施してきた。しかし、昨年の合併に伴い残りの3カ年は新伊那市のプランを策定することとなり、昨年9月から旧3市町村の取り組みを調整しながら新しい行動計画の策定を進めてきた。
新プランには住民アンケートの結果も取り入れ、病後時保育、休日保育など、市が07年度から取り組んでいこうとしている新事業も盛り込んでいる。また、具体的な数値目標を示すことで、より実践的な内容としたほか、これまで個々に取り組まれていた個別事業についても窓口を中心に関係機関が連携を図れる体制を提言している。
畑会長は「それぞれの特色を取り入れ、子育て環境や価値観の多様化に配慮した。子どもたちがいきいきと生きられる活力ある伊那市をつくってほしい」と語った。 -
上伊那の工業展 08年度開催へ
上伊那の市町村、商工会議所・商工会、テクノ財団伊那テクノバレー地域センターなどでつくる「上伊那地域における工業展の検討会」(伊東久座長、23人)は、08年度を目途に工業展を開催する提言をまとめた。上伊那地方事務所が音頭を取り、6月に準備会を開いて開催に向ける。
上伊那の製造品出荷額(05年)は9500億円余で、県内10圏域で松本、長野に続く高さ。「ものづくりの上伊那」を発信し、製造業の発展につなげる。
地域内の企業から工業展開催の声が挙がり、事務局レベルで検討。地域内の製造業1101社を対象にもアンケートを取った。回収率24%。アンケート結果から、開催を希望する企業は56・9%を占めた。
工業展に期待することは▽新たな取引先の開拓▽認知・知名度アップ▽情報収集竏窒ネどで、上伊那で開催した場合、53社(34・6%)が「出展する」と答えた。
反対に「出展しない」は22・9%で、理由として▽メリットがない▽出展できるものがない▽県外出展のほうが効果的竏窒ネどを挙げた。
また、これまでに諏訪圏工業メッセなどへ出展した企業は33・8%。
準備会で目的や日時、場所などを検討し、商工団体を中心とした実行委員会に切り替えて詰めていく。 -
伊那まつりは8月4、5日
第35回伊那まつり委員会が27日、市役所であった。委員約20人が出席し、開催日を8月4、5日と決めた。昨年7月の豪雨災害で前回中止となったため、合併や権兵衛トンネル開通を記念し「目玉企画」を検討する。
「飛躍」をテーマに掲げ、4日の「市民おどり・おまつり広場」、5日の「花火大会・遊ingビレッジ」を二本柱に、例年並みのイベントを組んだ。屋台が並ぶ山寺駐車場は、駐車場として活用する方向。
商工観光関係やおどり連代表者などでつくる企画会議が練った実施方針が報告され、委員会で了承した。組織は市民おどり、花火、交通など7委員会を設ける。
実行委員長に選ばれた宮嶋次郎区長会長は「2年ぶりの開催となる。盛大になるよう知恵を絞り、見る人も踊る人も楽しめるまつりにしたい」と協力を求めた。
4月に実行委員会を開き、各委員会で内容を詰める。 -
高遠そばの店「ますや」 きょうオープン
伊那市高遠町の守屋豊さんが経営する高遠そばの店「ますや」が28日、東高遠にオープンする。
高遠そばは辛み大根、焼きみそ、刻みネギを合わせたからつゆで食べる地域食。地元産ソバを使い、自らで粉をひいて打つ。ゆでたてを味わってもらえるよう1人前を2回に分けて出したり、焼きみそをする器を小さいすり鉢にしたりと工夫した。
そばのしんに近い粉だけを使い、のどごしがつるつるとした「玄」、玄そばをあらびきした粒々感の「抜き」を同時に食べ比べ、食感の違いを楽しむ「合盛り」(900円)がお勧め。
そのほか「山の雑キノコざる」「トマトおろしそば」など季節商品も考えている。
客席は20で、客の顔が見えるように配置。残雪の中央アルプスを眺めることができる。駐車場は普通自動車9台分。
昨年、創業者を対象にした「創業塾」(伊那商工会議所・上伊那地域チャレンジ起業相談室主催)の起業チャンピオン賞を受賞している守屋さん(54)。「みそ味の高遠そばを味わったお客さんの反応が楽しみ」と話している。
営業時間は午前11時縲恁゚後4時(そばが終わり次第終了)。火曜日休み(祝日の場合は翌日)だが、4月は休まず営業する。
問い合わせは、ますや(TEL94・5123)へ。 -
林家木久蔵さん貫禄の話芸、プラム寄席で一席
宮田村の34店でつくる宮田プラムシール会(細田健一会長)は発足20周年を記念して25日、人気落語家の林家木久蔵師匠らによる「プラム寄席」を村民会館で開いた。300人満員札止めの会場は、テレビでもおなじみの・ス木久蔵節・スに笑いの渦(うず)。一流の話芸を満喫した。)
テレビ番組「笑点」のテーマに乗り高座にあがった木久蔵さん。
同村に誕生した・ス名物丼・スを食べたことから話し始め「名前をつけてくれって言われたんで、キジ丼に決めました。誕生おめでとうございます」と、飄々とした語り口で観客の心をさっとつかんだ。
笑点メンバーの三遊亭円楽さんや桂歌丸さんをネタにし、緻密な人物描写も。
「イヤーンバカーン」「やーねー」とおなじみのセリフも繰り出し、緩急自在の表現と独特の間合いに会場は酔いしれた。
この日は「木久蔵」の名前を父親である師匠から9月に受け継ぎ、真打ち昇進する林家きくおさん、6番弟子の林家ひろ木さんも出演。師匠譲りの軽妙さで会場を沸かせた。
プラムシール会は記念事業として寄席を開き買い物客を優待。おなじみ「木久蔵ラーメン」などが当たる抽選会も行なった。
「お客様の絶大な支持があればこそ」と細田会長は話した。 -
村観光協会事業費減でPR重点に
宮田村観光協会(会長・清水靖夫村長)は、昨年7月の豪雨災害により今年も営業を休止する宮田高原キャンプ場の利用料収入などが全く見込めないことから、2007年度はPR活動を重点に事業を絞り村の観光活性に取り組む。さっそく4月からホームページを開設し、村内の観光スポットやイベント、特産品などを幅広く発信。随時更新していく。
同協会の運営費は村からの補助と運営管理する同キャンプ場の利用料、隣接する高原牧場の放牧管理受託費で大半を賄っている。
しかし、高原への唯一の交通手段である寺沢林道の復旧が11月以降のため、従来であれば7月から始まる今季の牧場を含めたキャンプ場営業は断念。
26日に協会の定期総会を開いて07年度予算案を承認したが、利用料と牧場受託料がそっくり抜け落ちた形で、予算総額は本年度当初に比べ156万円減の248万円に。4割近い減収を見込む厳しい状況だ。
限られた予算での観光活性を余儀なくされるが、07年度の事業計画には、中央アルプスなど恵まれた自然環境を外に向けて積極的にPRする広報宣伝活動を重点に盛り込んだ。
関東・中部エリアの駅や高速サービスエリアに設置される無料情報誌に広告を掲載するほか、観光協会独自のホームページを開設。点から面へつながる観光地づくりを目指す。
村内では名物丼が誕生したばかりだが、さらに産業間の連携などにより個性ある食文化、特産品開発なども推進。PRや販路拡大も支援する。 -
子どもの安全見守り隊、危険未然防止にも力
住民有志を隊員に募り結成3年目を迎える宮田村の「子どもの安全見守り隊」は26日、活動状況や成果を報告する全体会を開いた。193人の隊員のうち約40人が出席。小中学校や警察から、隊員の地道な活動が児童生徒の登下校、校外活動時の安全を着実に高めていると報告があった。
宮田中の生徒指導教諭は、隊員からの連絡で下校中の生徒を安全に帰宅させたり、適切な指導につながった事例を5件報告。
「地域の方が不審に思ったり、まずいと思ったことを学校に連絡していただき、生徒が悪い方向へ走ったり、危険な目に遭うことを未然に防げた」と感謝した。
同隊は村教育委員会の呼びかけにより、一昨年に発足し、子どもの登下校などにあわせ、自分の都合がつく時に見守り活動を展開。一昨年の発足当初は100人だったが、着実に住民の協力で強化を続けてきた。
同教委は「より多くの見守る目を増やしたい」と話しており、新規の隊員も随時募集している。問い合わせは同教委85・2314まで。