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山寺で奇祭「やきもち踊り」
伊那市山寺区上村の八幡社白山社で15日、県無形文化財に指定される「やきもち踊り」があった。酒盛りと踊りを繰り返し、踊り終わると鳥居から一目散に走り出す奇祭。
羽織はかま姿の保存会員ら36人は境内で輪になり、足を挙げてユーモラスに踊った。前踊り・中踊り・後踊りの3段で、合間に刻みたばこをふかし、どぶろくや串焼きのアユで酒盛り。踊り手の顔が徐々に赤らんだ。
境内にある満開は見ごろで、詰めかけた見物人にも酒盛りの酒や魚が振る舞われた。
踊りの終了と同時に、踊り手はげたもはかず、鳥居の外へ。逃げ遅れると、厄病にかかわると伝えられ、歌の終わりに近づくと、踊り手はすぐ逃げ出せるように鳥居付近から離れようとせず、観客の笑いを誘った。
やきもち踊りは江戸時代、伊勢参りに行った人たちが習い、例祭で奉納されたが始まりといわれる。歌詞に「大津の浦はヤレコリヤ焼きもちがはらんで…」とあることから、その名がついた。 -
桜満開の伊那公園でイベント
桜の名所の一つ、伊那市の伊那公園で15日、「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」(伊那公園愛護会主催)があった。ソメイヨシノを中心とする300本余は満開。花見を高遠城址公園から伊那公園に切り替えた人もいたようで、多くの人でにぎわった。
公園内芝生広場の特設ステージでは、地元の小出太鼓、伊那太鼓が威勢よく演奏を披露したほか、飛び入り参加のカラオケなどが繰り広げられ、盛り上がりを見せた。
06年7月、公園内に足裏のつぼを刺激する健康歩道が完成したことから、地元の保健委員らが訪れた人に正しい歩き方を指導した。
暖かな1日で、ステージ前に用意した座席では市内外の家族連れなどが昼食を食べたり、酒をくみ交わしたりとのんびり過ごしていた。 -
箕輪町議選あす告示
4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙(22日投開票)は、17日告示する。議員定数を18から15に削減した初の選挙は、現新17人が立候補を予定し、定数2超で選挙戦が確実になっている。
15日までの立候補予定者は現職10人、新人7人。党派別では共産党2、公明党1、無所属14。女性は2人でいずれも新人。
現職の1人が06年暮れに出馬を表明。07年1月下旬から次々と現職、新人が出馬し定数15に達した。その後、候補擁立の声が聞こえるものの表明がなく、一時は無投票もささやかれたが、3月の立候補予定者事前説明会当日に新人1人、さらに立候補届出書類事前審査会直前の4月10日に新たに新人1人が出馬し定数2超となった。
各派は少数激戦のため「当選ラインが上がる」と見て、前哨戦は激しさを増している。
3月29日現在の選挙人名簿登録者数は1万9999人(男性9872人、女性1万127人)。 -
35歳以上のサッカー愛好者 カップ大会・白熱
本年発足した35歳以上のサッカー愛好者でつくる「南信35リーグ」は15日、伊那市の市陸上競技場で、初の公式戦となるカップ大会を開いた。南信地区の7チームが22日の決勝に向け予選リーグを展開。選手らは年齢を感じさせない動きでピッチを走り抜けた。
同リーグは、県サッカー協会の目標である、シニアサッカーの競技人口を増やすため3月末に設立。1998年に中信地区に設けたのが始まりで、南信地区は2番目となる。現在、北信、東信地区にもリーグの設立が検討されている。
カップ大会のほか、5月6日、同競技場でリーグ戦を開幕。11月4日までの間、同7チームがホーム&アウェーの総当り計42試合の熱戦を繰り広げる。
南信35リーグ運営委員長の小沢広志さん(50)=伊那市御園=は「サッカーを生涯スポーツとして広めていきたい。子どもたちが大人になってもサッカーを楽しむための地盤づくりの一歩になれば」と話す。
南信35リーグに加盟する7チームは次の通り。
▽いなのかんたろう▽FC飯田35▽駒ケ岳シニア▽SankyoFCシニア▽茅野ピースウイッシュサッカークラブ▽トップストーンシニア▽南箕輪Padre -
南箕輪村議 あす告示
南箕輪村議会議員選挙は17日告示、22日投開票される。15日現在、定数10に対し現新11人が立候補する予定で選挙戦突入は確実な情勢となった。
議員定数16から10に削減された今回は、定数1超の少数激戦の見込み。出馬を表明したのは現職9人、新人2人。党派別では共産党2人、無所属9人。女性は2人。
現職で不出馬の意向を示しているのは、赤羽悌氏(無所属・久保)、池田輝夫氏(同・田畑)、清水国洋氏(同・南殿)、清水松雄氏(同・大泉)、中山朋美氏(同・南原)、藤原定一氏(公明・大泉)、丸山博志氏(無所属・神子柴)の7人。
定数減により、当選ラインが上がるなどの要因もあり、現職で不出馬の意向を示した地区などで、新人の擁立は進まなかった。
地域別では、北殿3人、田畑2人。南殿、中込、南原、神子柴、大泉、久保はそれぞれ1人。沢尻、塩ノ井、北原、大芝からの立候補はない。
8日現在の有権者数は1万422人(男性5163人、女性5259人)。 -
大久保熊野社例祭、子どもたちの囃子もにぎやかに
宮田村大久保区の熊野神社例祭は14日宵祭り、15日本祭りで伝統の獅子舞とお囃子を奉納した。大人に加わり子どもたちも数多く参加。伝統を受け継ぎ、本格的な春の到来を地域みんなで祝った。
大久保の獅子舞は150年ほどの歴史を持ち、祭囃子保存会(小田切忠会長)が継承。
数十年前からは育成会事業で区内の小学生にも囃子を指導し、今年も約30人ほどの子どもたちが3月中旬から練習を積んできた。
宵祭りでは区集落センターから神社まで獅子と囃子が練り歩き、のどかな田園広がる地域に楽しげな笛や太鼓の音が響き渡った。
悪魔払いの舞を奉納し、地域の人たちによる演芸もにぎやかに。楽しい宴(うたげ)で春の夜が更けていった。 -
満開の桜に囲まれ里宮神社春祭り
宮田村駒ケ原の里宮神社で16日、春の例祭が開かれた。数多くの住民が集まり、恒例の演芸大会も盛況。満開のサクラをめでつつ、春の宴を満喫した。
同社は創建120年を迎えた由緒ある地域の守り神。数十年前から住民みんなで祭りを祝おうと演芸を取り入れ、駒ケ原約250戸の氏子にとって春の・ス風物詩・スとして定着している。
宮田太鼓の演奏で開幕。地区青年部の演劇は悪代官を水戸黄門が見事に懲らしめ、観衆を沸かせた。
有志による歌や踊りなどでも盛りあがり、村の人気ヒーロー「どんぶりレンジャー」も登場。
約7縲・00人が集まった会場で全員参加のジャンケン大会を行い、見事レンジャーに勝った5人には、村の名物丼が食べられる「丼券」が贈られるなど、盛りあがった。 -
【日本舞踊指導者 北原博子さん】
新舞踊「日本民謡舞踊連盟」の準師範。市内の3グループに踊りを指導し、踊りの楽しさを幅広い年齢層の生徒らと分かち合っている。
「運動の代わりになれば竏窒ニ言って始める方も多いんですが、続けていくうち『面白さにのめり込んでしまってやめられない』と皆さん楽しんでくれています」
一方で自身は指導者らが集まる研究会でけいこを積むほか、松本市に月1回通って連盟の指導者の教えを受けるなどの研さんを重ねている。
「先生方の踊りは見れば見るほど素晴らしくて、私なんかにはとてもまねができない。全国から来てくださる素晴らしい先生に教えていただけて幸せです」
◇ ◇
踊りを始めたのは二十数年前。義母に勧められて農協生活班の日本舞踊教室に通い始めたのがきっかけだった。
「踊りは昔から好きだったんですよ。かすかな記憶だけど5歳ぐらいのころに人前で踊ったことがあるくらいで。青年会でも仲間で振り付けをして祭りで踊ったものです」
しかし本格的な踊りは思ったよりもずっと難しく、なかなか覚えられずに苦労した。
「始めて3カ月目ぐらいに、やめようかな竏窒ニ思いましたが、その時期を過ぎたら少しずつ楽しさが分かってきてもうやめられなくなった。それ以降はやめようと思ったことはありません」
連盟の県大会や全国大会など、大きな舞台の前には胃が痛い思いをする時もあるが「それも含めて踊るのが本当に好きです」。
◇ ◇
踊りの難しさは、ほんのちょっとした動きやしぐさにあると言う。
「曲に合わせて動くことはできるが、そこに繊細な技が加わらないと見る人は感動してくれない。例えば、手ぬぐいの使い方、目線、腰の動き、手指の先、首の振り方竏秩Bそれに曲の一つ一つが物語になっているから、それをどう表現していくかが難しいところです。自分が物語の主人公になり切る気持ちが大切ですね」
「男踊りと女踊りがあって踊り分けなければならないこともある。難しいけれどそこがまた面白いんです。私はどちらかというと男踊りの方が好きですね。動きが速くて気持ちがいいから」
(白鳥文男) -
06年7月豪雨災害復旧事業合同安全祈願祭
箕輪町で13日、06年7月豪雨災害復旧事業の合同安全祈願祭があった。工事関係者、町、伊那建設事務所、天竜川上流河川事務所、町議会など約80人が出席し、神事で工事の安全を祈願した。
工事関係者代表で浅川建設工業専務の浅川孝二さんが、「これから本格的な工事がスタートする。地元の皆様にはご迷惑をおかけし、ご協力いただくことばかりだが、安全第一に工期内のしゅん工、よい仕事、すばらしい砂防ダムが出来るよう努力する」とあいさつした。
来賓あいさつで平沢豊満町長は「安全、迅速な対応と、無事故で完成できるようお願いする」、伊那建設事務所の山浦直人所長は「皆様のご協力をいただき安全にしゅん工すること、地域の皆様が災害から早く立ち直るよう1日も早い工事のしゅん工をやっていただけるようお願いする」と述べた。
伊那建設事務所によると、災害復旧工事は砂防えん堤が北小河内中の沢で高さ13・5メートル、堤長149メートル。上古田たきの沢は高さ10・5メートル、堤長44メートル。上古田山の田沢は高さ7・5メートル、堤長58メートル。上古田の地滑りのあった場所は抑止杭(長さ9縲・3・5メートル)を24本、水抜きボーリング(長さ16縲・5メートル)を14本やる。事業費は6億円を超える。その後に渓流保全工事や床固め工事なども計画している。
道路、河川、林道、耕地などの復旧工事は合計63カ所で事業費は約5億7200万円。合計約12億円の事業。07年度内にしゅん工予定。 -
第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバル全国大会に望月音楽教室の生徒3人が出場
日本アーティストビューロー主催の07年度第19回フリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバルの全国大会(5月4日、大阪府・メルパルクOSAKA)に、南箕輪村北殿の望月音楽教室伊那レッスン室の生徒3人が出場する。南箕輪中学校1年の大塚智哉君(12)、諏訪市立豊田小学校5年の矢崎宏一君(10)、南箕輪小学校3年の藤沢優花さん(9)。3人はそれぞれ別の部門への出場で、入賞を目指し練習に励んでいる。
プロのオーケストラと共演できる大会。部門別の課題曲集から選曲した曲で全国区テープ審査、地区本選大会を勝ち抜き、全国大会出場を決めた。
大塚君は3回目の出場で、今回はシニア・スチューデント・コンチェルト部門。演奏曲はハイドン「ソナタ作品XVI-35 第1楽章」。「オーケストラと楽しく弾いて、一番いい成績を残せればいいと思う」と話した。
矢崎君は2度目の挑戦で全国出場を決めた。ジュニア・スチューデント・コンチェルト部門で、演奏曲は「ソナチネハ長調 作品Op36-3 第1楽章」。「受かったときは本当にうれしかった。全国では地区本選より、もうちょっといい演奏をしたい」という。
藤沢さんは、初参加で全国大会の切符を手にした。リトル・コンチェルト部門で、演奏曲は「バイエル51番」。「受かったと知ったときはびっくりした。オーケストラと楽しく弾きたい」という。
望月音楽教室は主宰の望月玲子さんと、平林千枝さんが指導。3年連続で希望する生徒が同フェスティバルに参加している。「大編成のオーケストラと共演できるコンクールはほかにない。貴重な体験をまず楽しみ、オーケストラの音と合わせて弾いてきてほしい」と話している。 -
赤穂南小交通安全教室
駒ケ根市の赤穂南小学校(下平達朗校長)は12日、1・2年生児童を対象にした春の交通安全教室を開いた。児童らは学校周辺の一般道路に出て、安全な横断歩道の渡り方や道路の歩き方について路上での実地訓練を行った。
1人ずつ道路に出た児童はいずれも心細いのか心なしか緊張した表情。それでも横断歩道にさしかかると駒ケ根署の警察官の指導を受けながら、教えられた通り左右を念入りに確認して車などが来ないことを確かめると、手を高く上げて素速く渡り切っていた=写真。学校のすぐ近くにはJR飯田線の踏切もあるため、児童らは踏切の渡り方の注意についても併せて指導を受けていた。 -
駒ケ根市緑化木頒布
駒ケ根市は14日朝、緑化木の無料頒布を市役所南庁舎の駐車場で行った=写真。用意された苗木はイロハモミジ260本、ミツバツツジ200本。冷たい風が吹く中、長い行列を作ってじっと待っていた約150人の市民らは、午前8時30分に頒布が始まるとうれしそうに苗木を受け取り、大事そうに両手に抱えて持ち帰っていた=写真。列の先頭の女性は「午前6時半ごろに来た。寒いが苗木がもらえるので苦にならない」と笑顔で話した。増野和男産業振興部長は「緑は暮らしに安らぎと潤いを与えてくれる。市も緑化木の頒布を通じて緑化事業に協力したい。大事に育ててください」と呼び掛けた。
苗木の頒布は15日も午前8時30分から行われる。 -
駒ケ根市議選今日告示
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は15日、告示される。定数15に対し、これまでに16人が立候補を表明していて選挙戦突入は確実な情勢。立候補の届出は午前8時30分縲恁゚後5時まで市役所で行われる。
立候補予定者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。
投票は22日。市内22カ所の投票所で午前7時縲恁゚後8時まで行われ、午後9時に市民体育館で開票作業が始まる。期日前投票、不在者投票は16縲・1日の午前8時30分縲恁゚後8時まで市役所2階の大会議室で行われる。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。 -
梅公園で花見イベントにぎやかに
宮田村の住民有志が参加する「村おこし実行委員会」(平沢英夫委員長)は14日、委員の手づくりで整備した新田区の梅公園で花見イベントを開いた。昨年に続き2回目。満開の花の下、村内グループの出し物や各種飲食のサービスなどで、多くの人出で賑わった。
天候にも恵まれ、駒ケ岳の残雪に梅の花が色鮮やか。訪れた人たちは、サクラとはまた一味違う、奥ゆかしい花の姿を堪能した。
宮田太鼓が演奏を披露。信州みやだ梅舞会はよさこソーランを勇壮に舞い、会場を盛り上げていた。
地元野菜ふんだんの豚汁や、公園内の井戸水を使ったコーヒー、お茶の無料サービスも盛況。農業女性グループ野ひばりの会が80食用意した「梅おこわ」は昼前に完売するほどの人気を集めた。
梅にまつわる親王伝説から「梅が里」とも呼ばれる同村。同委員会はその伝説を地域活性化につなげようと取り組み、一昨年に梅公園を整備したが「このような機会を持つことで、多彩な交流につながれば」とメンバーは話した。 -
【記者室】選挙戦に望むもの
県議選の次は息つく間もなく市町村議選。有権者の多くは「今度は誰に入れよう」とまたぞろ頭を悩ませているに違いない。選択の大きな基準となるのは人柄だが、当然候補者は自分を最大限良く見せようとするからその本質を見抜くのは容易ではない▼だが選挙戦が熱を帯びてくると互いの政策や人格などをあからさまに攻撃するネガティブ・キャンペーンが見られることがある。発展すると感情むき出しの子ども同士の口げんかのようになり、奥に秘めたはずの人間性を垣間見ることができて実に面白い▼品格を疑われると考えてのためか、めったに見られないのが残念だ。有権者は当たり障りのない政策論よりも実はこんな人間味あふれる舌戦を望んでいるのだが…。(白鳥文男)
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伊那市誕生一周年記念式典
新伊那市の誕生1周年を記念する式典が14日、伊那市の生涯学習センターであった。関係者など約300人が集まり、この1年を振り返るとともに新市のさらなる発展を願った。 小坂樫男市長はまちの基礎固めに取り組んできたこの1年に触れ「これから伊那市が発展するためには旧市町村の壁を取り払ったまちづくりが必要。合併効果を最大限に生かし、財政の建て直し、健全化に努めて、市民と行政の信頼に基づいた協働のまちづくりを目指したい」と語った。
式典では旧市の市歌を作曲した故・高木東六さんをはじめとする名誉市民3人に名誉市民賞を授与したほか、ふるさと大使13人に委嘱状を授与。オープニングセレモニーではふるさと大使の一人でシンセサイザー・ギター演奏者・天山さん(高遠町出身)が地元をイメージして作曲した5曲と、伊那養護学校の第二校歌とも言われている「どんぐりの行進」を高遠小学校合唱団19人とともに披露し、会場を楽しませた。 -
木のある暮らし展
木に携わる職人などでつくる「NPO南信州木の会」は14、15日、「木のある暮らし展」を伊那市美篶の南信州木の情報館で開いている。5人の職人が手掛けた地域材で作ったダイニングテーブルやイス、テーブルなど約20点が、訪れた人を楽しませている。
木の関するさまざまな情報を消費者のもとへダイレクトに発信することを目的として開館した同館で行う初の作品展。今回は「木で和む、キッチン&ダイニング」をテーマに、ダイニング家具やキッチン小物を並べたほか、持ち込みが困難なオリジナル木製キッチンなどは、写真展示している。
家具作りを本業としている職人のほか、大工、建具職人などもそれぞれが携わってきた分野で培った技術を生かしながらオリジナルの作品を出品しているのが特徴。それぞれが地域材の魅力を最大限にアピールするように工夫している。
また、外ではクラフト市も開催。会員の一人が手掛けたオリジナルの木製笛「ユカイナ」など、珍しいクラフト作品も並び、来場者を楽しませていた。
今後同会では、月1回のペースで「住まいのと木の相談室」という無料相談会を実施するほか、さまざまなイベントを通して、木の情報を発信していきたいとしている。
木のある暮らし展は午前10時縲恁゚後5時。
相談会は毎月第2土曜の午前10時縲恁゚後4時。 -
津軽三味線コンサート
津軽三味線の兄弟ユニット・岡野将之さん(19)、哲也さん(17)によるコンサートが14日、伊那商工会議所大ホールで開かれた。約250人が集まり、息が合った張りのある三味線演奏に聞き入った=写真。
同コンサートはアルプス中央信用金庫経営者の会竜東支部(宮下光一支部長)が地域貢献の一環として企画。昨年8月にも同様のコンサートを開催したところ、約170人が集まる盛況を得たため、再度岡野兄弟を招いた。
今回は京都府舞鶴市で活動している和太鼓グループ「かわら屋」がオープニングで威勢のよい太鼓演奏を披露。その後、岡野兄弟が登場し、津軽三味線の代表曲の一つ「津軽じょんから節」などを演奏し、聴衆を魅了した。また、兄・将之さんの兄弟弟子に当たる手踊り・民謡の中野みち子さん(34)も友情出演。三味線の伴奏で「あいや節」などを歌い、会場を楽しませていた。 -
高遠の桜満開
渋滞もピークに伊那市高遠町の桜の名所、高遠城址公園に向かう花見客の車で伊那市内は14日、終日渋滞した。
同公園のタカトオコヒガンザクラが満開となってから初の週末とあって、中央高速道路の伊那インターから県外ナンバー車が続々と伊那市内へ。ほとんどが中心市街地を抜け、国道361を利用して高遠町方面へ向かうコースをたどった。
そのため、インター・アクセス道路から進行してきた車で県道南箕輪沢渡線がまず渋滞。正午前には、枝道から同県道へ進入できない車の列も前橋町で多く見られた。
ようやく市街地を抜けた県外車を待っていたのは、国道361号線や市道の通称ナイスロードの本格的な渋滞。午後になっても日影区あたりから高遠町まで車が詰まった。
大渋滞に巻き込まれた地元車の一部が脇道に迂回するなどしたため、国道周辺の市道も大混乱。午後1時ころ、渋滞に巻き込まれ脇道に入った美篶笠原の女性(40)は「松本ナンバーが狭い道にいっぱいいて、すれ違いができないために行ったり戻ったり、民家の庭に入ったりと大変だった」と話していた。
午後1時すぎに、仕事で市街地からナイスロードを使って高遠方面へ向かった男性会社員(25)は、渋滞を避けて新山から高遠へ向かう山道を利用。渋滞には遭わなかったが、観光バスや県外車の多さに驚いた。「普段は観光バスなど絶対に通らない道。こんなところまで来たか、という思いだった」とあきれていた。
15日も終日渋滞が予想される。 -
「新山っ子応援団」始動
伊那市の新山小学校の存続を願う有志の集まり「新山保育園・小学校を考える会」(若林敏明会長)は14日、同会の活動に関連し、住民ボランティアで結成する「新山っ子応援団」の取り組みを始めた。この日、同応援団は、保育園の保護者と一緒に園庭作業に汗を流した。
応援団は、少人数が問題となっている保育園と小学校の存続に向けた実践活動の一つ。小規模であることを逆手に取り、この地域でしかできない魅力ある教育現場をつくりあげることが目的。住民がそれぞれの特技などを生かし、子供たちに技術や知識など提供していく。
この日は、3月から募集したメンバー約50人のうち約10人が参加し、園内の畳の取り替えや窓拭き、庭木の剪定などを約3時間かけて作業。保護者と職員だけで行っていたこれまでの作業と比べはかどりをみせた。
若林会長は「地域の触れ合いの和も広がりをみせている。少人数であることをチャンスに代えて住民が結束し、実践活動を繰り広げて訴えていきたい」と話した。
さび付いた遊具の色の塗り替えをするボランティアら -
三峰川の桜並木を歩いて満喫
市民団体・三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は14日、伊那市の三峰川右岸沿いにある桜並木を見ながら歩く「三峰川の桜めぐりツアー」を企画した。中学生や主婦などの一般住民約30人が参加し、春の風景に包まれた三峰川を身近に感じながらツアーを楽しんだ。
初企画となった同ツアーは、雪解けが進むアルプスや満開の桜並木などがある三峰川の景観のよさを再認識する目的。参加者らは、同市役所から高遠町の「山田河原臨時駐車場」までの約8キロを歩き、健康づくりにも役立てた。
ツアーのメーンとなる美篶青島の堤防沿いにあるソメイヨシノの並木に着いた一同は、春の陽気に包まれながら持参の弁当に舌鼓を打った。南箕輪村から参加の主婦3人は「改めて三峰川のよさを知った。きれいな桜も見れたし、健康にも役だった」と満悦顔で話した。
ソメイヨシノの並木を見ながら三峰川の右岸堤防道路沿いを歩く参加者ら -
上伊那高校卓球選手権大会
第34回上伊那高校卓球選手権大会が14日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。男女別のシングルス、学校対抗戦がそれぞれあり、選手らは日ごろの練習成果を発揮しようと熱戦を繰り広げた=写真。上伊那卓球連盟主催。
国体、高体連の地区予選に向けての前哨戦に位置付けられる大会。上伊那8校から男子56人、女子34人の計90人が集まり、団体(ダブルス1、シングルス4)とシングル戦の各トーナメントを戦った。
上位の結果は次の通り。
【男子】
▽団体 (1)上伊那農業A(2)伊那北A(3)駒ヶ根工業A(4)箕輪工業
▽シングルス (1)城田聖也(上伊那農業)(2)加藤隼人(同)(3)中島健(伊那弥生)、小田義明(駒ヶ根工業)
【女子】
▽団体 (1)伊那西A(2)伊那北(3)赤穂B(4)赤穂A
▽シングルス (1)牛山雅美(伊那西)(2)宮沢真紀(辰野)(3)名和真理子(赤穂)、中原綾香(同) -
果樹栽培アシスタント講習
高齢者らの就業促進のためのシニアワークプログラムの一環として駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)は10日、会員以外の一般も対象とした地域密着型技能講習「果樹栽培アシスタント講習」の第1回を駒ケ根市東伊那のふるさとの家セミナーハウスで開いた。駒ケ根市、飯島町、宮田村の19人が参加し、農業改良普及センターやJA上伊那職員らの指導でリンゴ栽培に必要な知識や技能を学んだ=写真。竹村理事長はあいさつで「金を受け取るにふさわしい、実践的な技術を身につけてほしい」と激励した。
講習は6月下旬までの全5回。4月末の第2回からは会場の近くに住む北原友一さんの園を借りて花摘み、摘果などの実技を交えて行う。 -
駒ケ根市民ナイターソフト開会式
第28回駒ケ根市長杯争奪市民ナイターソフトボール大会(市ナイターソフトボール連盟主催)の開会式と開幕試合が11日夜、市営グラウンドで行われた。一般A・Bと女性の3リーグに計40チームが出場し、半年間にわたって戦う長いシーズンが開幕した。
開会式で伊井島清子会長は「ナイターの季節がやってきた。今日から秋までけがをせず、元気に楽しい酒が飲めるように頑張って」とあいさつした。選手を代表して「ことひらクラブ」チームの佐野忠義主将は「家族に感謝し、正々堂々と清く正しく和気あいあいとプレーすることを誓う」と宣誓した=写真。
式後、永見山対長崎WORK、ことひらクラブ対3Sクラブの試合が行われた。 -
井上井月の新句見つかる
漂泊の俳人、井上井月(1822縲・7年)の新句「里みちは 馬も足高 大根曳(だいこひき)」が、伊那市内で見つかった。
井月研究会の矢島太郎代表によると、大根の豊作を喜ぶ句で「地面から大根が青首を出す。野を歩く農耕馬も足を高く上げて見える」と解釈し、自然との取り合わせを詠んだ。大きさは縦28センチ、横15センチ。「井月」の書体から見て、晩年の作品ではないかという。
所有していたのは、かな書道「竹葉会」を主宰する向山修さん。「井月がいろり端でお茶を飲んだと聞いたことがある」そうで、30年ほど前、手良にある実家の蔵で見つけた。書の観点から井月の研究を始めたばかりで、井月の俳句を題材にした書展を開いたことをきっかけに「井月全集」(高津才次郎編)に載っていない新句であることを知った。
矢島代表は「これまでに1800句余が見つかっている。注意すれば、個人宅で発見される可能性はある」と話す。
井月は江戸で和学や漢学などを学び、俳人・松尾芭蕉を慕って諸国を行脚。58年から30年間ほど伊那谷に住み、美篶で死去した。 -
桜の下 高遠ばやし巡行
タカトオコヒガンザクラが見ごろを迎えた高遠城址公園で12日夜、高遠ばやしの巡行があった。ライトアップされた公園内に、三味線や横笛、鼓などの音色が響き渡った。
高遠ばやし保存会員18人は高張ちょうちんを先頭に、高遠閣を出発、公園内を回った。行きはテンポの緩い本ばやし「松ばやし」「南蛮ばやし」、帰りはテンポの早い帰りばやし「御琴ばやし」「せのおばやし」を演奏。
桜を引き立てるように、会員もピンク色の法被に、花笠をかぶり、華やか。花見客が写真に収めていた。
観桜期に合わせた演奏は5年目。小松友衛会長は「満開の桜を見ながらの巡行は初めて。高遠ばやしはまつりのはやしだから、自分たちも楽しんでいる」と話した。
高遠ばやしは8つの町内に残り、それぞれが独自の曲を持つ。
16日も午後7時から、巡行がある。雨天中止。 -
ながたの湯ロビーで井上秀芳さんパステル展
箕輪町長田の「ながたの湯」ロビーで19日まで、春陽会会友の井上秀芳さん=松島=がパステル展を開いている。
ながたの湯ロビーでは、MAながた会のメンバーが交代で作品展をしている。
井上さんは主に油彩画に取り組んでいるが、今回は1年以内に描いたパステルの作品15点を展示した。「御岳山」「経ヶ岳」など山の絵、「向日葵」「ポピー」「コスモス」などの花のほか、昨年7月豪雨災害の箕輪町内の災害現場を描いた「爪跡」もある。
「パステル画はあまり展示されることがないので、発色のよさなどパステルのよさを気軽に見てほしい」と話している。 -
宮田村の辰野さんが県社会福祉事業団の理事長に
県立の知的障害者援護施設「西駒郷」(駒ケ根市、宮田村)などを管理する県社会福祉事業団の理事長に、宮田村大原区在住の辰野恒雄さん(68)が就任した。西駒郷の次長や県飯田児童相談所長を務めた元県職員で障害者、児童福祉の現場に精通。西駒郷では利用者が地域のグループホームなどで暮らす・ス地域生活移行・スが進むが「移行した人たちの老後の支援体制づくりも急務」と多忙な身を削って想いをめぐらす。
同事業団は移行した人たちの受け皿となる通所授産施設を箕輪町や長野市で経営するほか、県内18カ所にグループホームを設置して運営している。
「地域で暮らすことは誰が考えても素敵なこと。ただ、同じグループホームで生涯暮らすことは難しい。地域に出ると同時に、老後の受け皿も確立しておかないと大変なことになる。地域での生活経験がその人の厚みになるように支援していかないと」と辰野さん。
高齢化社会に障害者であるゆえに乗り遅れることがあってはならないと、自戒もこめて警鐘を鳴らす。
15年もの間勤務した西駒郷。生業部長を務めた当時、3年がかりで利用者が地域で暮らせるか調べ、目標を持って可能性を広げられるように個人別のプログラムを立ち上げた。
現在の自活訓練に通じ、地域生活移行の思想の先駆け。今のようにグループホームや生活寮がない時代だったが、利用者が出身地近くの施設に移れるよう配慮もした。
3月末に突然理事長就任の打診があり「寝耳に水だった」と笑うが「仕事が自分を選んでくれた。一生懸命取り組みたい」と話す。 -
地域づくり支援事業一次分26件全て認定
宮田村は13日、住民の自主的なむらづくりに15万円を上限に補助する「地域づくり支援事業」で、申請があった26件全てを一次分として認定した。5月末まで二次募集する。
継続事業は3年が限度。事業導入から4年目を迎え、今回の認定では花壇整備(街並みづくり事業)を除くと、区の事業が大半を占めた。
事業費は今回の認定分を除くと115万円ほど残っており、村総務課では「地域に根ざした活動に積極的に活用してもらえれば」と、二次分への応募を幅広く呼びかけている。
一次認定の団体、事業内容は次の通り。
▽地域情報誌「おおはらを発行する会」=地域情報紙発行(継続)▽町2区=自主防災組織充実と環境美化(新規)▽北割区=道路整備(継続)▽南割区=自主防災組織充実(新規)▽大田切区=歩行者安全確保(同)▽大久保区=水路改修(同)▽つつじが丘区=道路安全確保(同)▽大原区=環境美化と公園の安全確保(同)
【花壇整備(街並みづくり事業)】花と緑のある街づくりの会、大久保ふれあい花壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、三班辰巳会、里宮花の会、楽友会、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店街(以上継続)新田5班(新規) -
坂本勇さん絵手紙展
伊那市美篶下川手の洋画家坂本勇さん(62)の絵手紙展は21日まで、同市境東のギャラリーカフェ「カレッタ」で開いている。春の季節を意識した近作を中心に33点を出品。心温まる絵と一言が見る人を和ませている=写真。
同市西町の公園の桜や黄金色の鮮やかな花が咲くサンシュユなどの花をテーマに「春日公園も満開だ。良い木になってきたね」、「春をつげる黄色は元気のでる色」などと言葉を添える。作品には、日ごろの生活で感じた思いが込められている。
油絵を中心に創作活動に取り組む坂本さんが絵手紙を描き始めたの約10年前のこと。文章を考えて描くことにより、物事の見方や感じ方が以前より豊になったという。現在は、上伊那を中心に、油絵や絵手紙などの絵画教室も開いている。
坂本さんは「最近は言葉を考えるのがおもしろくなってきた。普段気になることを文にしてみるのが楽しい。素直な気持ちで描いた作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
定休日は15、16日。午前11時縲恁゚後6時。