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伊那市の同報無線がデジタル方式で一元化に
伊那市は3市町村合併に伴い、旧市町村で個別に整備していたアナログ同報無線を統合接続し、新市庁舎から市内全体に防災情報を伝達するデジタル方式によるシステムを構築した。10日、市役所で総務省信越総合通信局より無線局免許状が小坂樫男市長へ手渡され、同システムの運用が同日から始まった。
市消防防災課によると、合併特例法期限内に合併した市町村内ではデジタル方式の同報無線システムを構築したのは同信越総合通信局管内(長野県、新潟県)で初めて。「(合併特例法期間内で)1番最後に合併し、最初にデジタル方式を取り入れた」(関係者)ことになるという。
今後、計画される各アナログ同報無線のデジタル化更新へのスムーズな移行を目指すため、デジタル方式による通信方法を採用。旧市町村役場の既設アナログ親局を運用しながら新庁舎のデジタル親局を用いて各アナログ親局間を接続した。
これまでは、各旧市町村の親局からそれぞれの地区の屋外スピーカー(伊那地区147本、高遠町地区12本、長谷地区15本)へ防災情報などを流す方法のみのため新庁舎から情報を伝える場合は電話やFAXで高遠町、長谷地区の旧役場へ情報内容を連絡していた。通信方法を一元化しことにより、電話で内容を伝えるなどの手間が省けたため迅速な情報の共有が可能となった。
システムの構築は06年事業で、総額約6千400万円(うち95パーセントは合併特例債を使用)。事業費には、接続工事費のほか、既存のアナログ親局がデジタル波を受けるための装置や、デジタル親局の遠隔制御装置(伊那消防署と防災対策本部へ設置)の費用などが含まれている。
新庁舎に設置したデジタル親局の使用方法を確認する職員 -
伊那公民館で高齢者教室開講
伊那市の伊那公民館の高齢者教室の開講式が9日、同公民館であった。本年度は新入生14人が加わり、163人でスタート。受講生らは生涯学習に向けて気持ちを新たにし、活動に積極的に取り組むことを決意した。
武田登公民館長は「先輩の皆さん、今年1年間よろしくお願いします。新しく入った皆さんと仲良く、楽しみながら活動に取り組んで。新入生の皆さんが入って良かったと思える活動になればうれしい」とあいさつした。
同教室は、3年間の「すこやか学級」と同学級を卒業後に通える「福寿学級」の2教室。マレット交流会や歴史、健康講座などの月に1回の全体学習のほか、園芸、木彫、水墨画などのクラブ活動を通して、地域や仲間づくりに励んいく。
この日は全体学習の初回として小坂樫男市長の記念講演「市政あれこれ」があった。
武田公民館長の式辞に耳を傾ける受講生ら -
「トップストーン伊那Jr」誕生
伊那市内の小学生が通うサッカースクール「伊那FC」は4月から、「トップストーン伊那Jr(ジュニア)」として新たなスタートを切った。伊那FCの指導者が退任したため活動の継続が困難になり、宮田村のフットボールクラブ「トップストーン」(細田文博代表)が活動を引き継いだ。
NPO法人・トップストーンは、保育・幼稚園児、小学生、中学生などの部門ごとにチームを構成しているが伊那Jrは、本体の小学生チームとは独立したチーム。県の協会にはそれぞれで別登録しているため、各種大会には各チームで参加していく。
練習日は、これまでの週1回から週2回に増加し、指導者は1人からトップストーンの杉本雅史監督(駒ヶ根市)とコーチ2人が指導するなど練習環境は充実。参加する子どもの保護者に対しては、引き継ぎに関する説明会で了承を得たという。
杉本監督は「練習機会を増やし、子どもたちがボールに触れる回数を増やすことで実力を引き出していきたい」と意気込む。技術向上に向け、今後はトップストーンの本体との交流試合や合同練習などを企画していくという。
伊那FCは15年ほど前に発足したサッカースクールで、南信地区から初輩出となるJリーガー、三沢慶一選手(ヴィッセル神戸)の出身スクール。現在の伊那Jrには、2竏・年生の小学生約20人が所属している。
クラブ加入などにかんする問い合わせは、トップストーン事務所(85・0555)へ。
新チームとして活動を再開した「トップストーン伊那Jr」の子どもたち -
箕輪町酪農振興協議会臨時総会
畜産飼料生産組織コントラクター設立に向け研究委員会立ち上げへ箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)は、畜産飼料生産組織のコントラクター設立に向けた研究委員会を立ち上げる。10日、松島コミュニティセンターで開いた臨時総会で承認した。
議事で、事業の継続性や会員数が少ないことなどから役員任期を従来の1年から2年にする、協議会におおむね35歳くらいまでの会員で構成する青年部を設置することを承認。コントラクター設立に向けた研究委員会の立ち上げについては根橋会長が提案し、了承を得た。
研究委員会立ち上げに関して会長は、自給飼料の増産のため農地集約の必要性や、機械を集約し共同利用することで効率的な運営とコスト削減を図ることなどを説明し、「箕輪の農業を守るのは自分達しかない。若い世代にも入ってもらって研究したい」と述べた。上伊那農業改良普及センターからコントラクターの概要説明もあった。
会員からは、「農地を守る、箕輪の農業を守る、箕輪のために何ができるかを考えないとだめ。40代、50代がもっと真剣に考えないとうまくいかない」「全酪農家が協力しないとできなくなる。綿密に練ったほうがいい」などの意見があった。
研究委員会は本年度役員5人、地区から4人、青年部員の17人程度で立ち上げる予定。 -
東日本少年個人フェンシング大会
箕輪北小6年河西翔平君、箕輪北小4年西藤俊哉君3位入賞東京都フェンシング協会主催の第8回東日本少年個人フェンシング大会(5月4縲・日、東京都台東区・台東リバーサイドスポーツセンター)で、NAGANO.Jr.フェンシングクラブに所属する箕輪北小学校6年の河西翔平君(12)=大出=、同4年の西藤俊哉君(9)=沢=が、小学男子エペで3位入賞した。9日、平沢豊満箕輪町長に入賞報告に訪れた。
同大会は、最も大きな大会となる9月の全国少年大会の前哨戦で全国から選手が出場する。小学男子初のエペの大会は3年から6年まで12人が出場した。
予選を河西君は3勝、西藤君は2勝1敗で準々決勝に進出。2人とも準決勝で惜しくも破れたが、3位入場を果たした。
河西君は、兄2人の影響で保育園年長からフェンシングを始め、今回、全国大会で初入賞した。「優勝できなかったのが残念。今後の全国大会で優勝したい」と語った。西藤君は父と姉の影響で保育園年中から始め、全国大会の入賞経験もある。「エペの初の大会で3位のいい成績を残したので、来年はエペで優勝したい」と話した。
NAGANO.Jr.FCは、金曜日の夜と土曜日の午前中に箕輪町社会体育館と武道館で練習に励んでいる。クラブ員は小・中学生20人。部員を募集している。問い合わせは長野県フェンシング協会事務局(TEL70・6602)へ。 -
花祭・延寿院
お釈迦様の誕生を祝う月遅れの花まつりが8日、中川村葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)であった。
信者や隣接の宅幼老所「かつら」の利用者ら約50人が訪れ、熱心にお参りした。
信者らは、フジやボタン、ツツジなど季節の花で飾られた花御堂に安置された、右手で天を指し、左手で大地をさした10数センチの釈迦誕生像に、甘茶をかけて、合掌し、お釈迦様の誕生日を祝った。 -
登場
上伊那地方事務所長
宮坂正巳さん(54)「自然が豊か。広大な面積の中に工場も立地しているし農地もある。10広域の中でも一番豊かな地域だと認識している。地域の人たちが大手を含めた企業誘致を進めた成果がでてきている発展性のある地域」と上伊那の印象を語る。
1976年、県の職員に。上小の地方事務所から始まり、企画局の交通政策課長、北安曇地方事務所長、企画局の企画局長などを歴任。県下水道公社の理事長を経て、上伊那地方事務所長に着任した。
交通政策課長時代には、松本空港の運用時間延長のために尽力した。住民の理解を得ながら物事を進めていくことの難しさを実感しつつも午前9時から午後5時までだった運行時間を、副便ができる午前8時半から午後7時までに延長することを実現。便宜性の向上に努めながら利用促進に努めた。
「村井知事の就任後、県では『市町村が輝く長野県』を目指した取り組みを進めている。上伊那でも8つの市町村が輝き、地域のみなさんが安心して暮らしていけるような支援をしていきたい。上伊那はいろんな分野で先進的。観光、農業、工業を総合した上伊那ブランドを作っていくことを地方事務所としても支援していきたい」
趣味は家庭菜園と読書。中でも『新宿鮫』を代表作とするハードボイルド、冒険小説作家・大沢在昌氏の作品はほとんど読破している。
単身赴任中。妻、娘、息子は長野市で暮らす。 -
「原田泰治の世界」展
箕輪町教育委員会は27日まで、「原田泰治の世界」展を町文化センターホールで開いている。
長野県出身の原田泰治の美術展を町で開催したい-と企画。セイコーエプソンのプリント創作技法「ピエゾグラフ」による、原画により近いピエゾグラフ作品を展示した。
作品は春から冬まで四季をテーマにしたものなど45点。「あんずの畑」「ボンネットバス」「栗ひろい」をはじめ80号の「潮風の詩」「そよ風」などの大作もある。
「あたたかい眼差しの作品は、観る人の心にほのぼのとした温もりと安らぎを与えてくれることから“日本人の心の故郷”と呼ばれている」と解説されるように、会場には昔懐かしい、ふるさとの風景が広がっている。 -
南箕輪村ナイターソフトボール連盟07年度リーグ戦開幕式
南箕輪村ナイターソフトボール連盟(孕石勝市会長)の07年度リーグ戦開幕式が8日夜、大芝陸上競技場であった。
本年度は昨年同様15チームで、登録者は304人(うち女性3人)。大芝陸上競技場2面と南原グラウンドで9日から7月30日まで約3カ月間のリーグ戦を展開する。
開会式で、前年度優勝チーム「スパークス」と「タイヤテック伊那」が優勝旗を返還。「タイヤテック伊那」の久保田敦さんが選手宣誓した。
孕石会長は、「昨年と同じ15チームで大会が盛会にできることを嬉しく思う。19歳から70歳を超えるまで幅の広い皆さんが参加する生涯スポーツ。“ルールはやさしく、マナーは厳しく”、楽しく和気あいあいの試合ができるようお願いする」とあいさつした。 -
農業経営者協会箕輪支部が箕輪中に花苗寄贈
長野県農業経営者協会箕輪支部(6人)は8日、農業振興と地域貢献のため箕輪中学校に花の苗300ポットを贈った。
花苗寄贈は昨年に続いて2度目。会員に花苗の生産者がいることから、ペチュニア、ナデシコ、インパチェンス、マリーゴールドの4種類を用意した。牛肥15キロ入り10袋も贈った。
会員5人が来校し、緑化委員会の早川直樹委員長、小森安津咲副委員長が代表して花苗を受け取った。
「きれいな花を育ててもらい、栽培体験を通して農業の大切さを理解してほしい。地元に美しい花があることも知ってほしい」と会員。早川委員長は「きれいな花をもらったので、この花で学校にきれいな花をいっぱい咲かせたい」、小森副委員長は「花をくれた方々に感謝して学校をきれいにしていきたい」と話した。
花は、緑化委員会が1、2年生が見える場所に花壇を作り育てるという。 -
駒ケ根高原美術館で本多勝一展
現松川町出身のジャーナリスト本多勝一さんの作品展「本多勝一展 ニセモノを見抜きホンモノをめざすジャーナリズムを」が駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で6月20日まで開かれている。朝日新聞記者時代から現在までの多くの著作から抜粋した文章のほか、40歳代から始めたという絵画約50点を展示している=写真。
午前9時縲恁゚後5時30分。入館料は大人1千円、大学・高校生800円、小中学生500円(小中学生は毎土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
子育て10か条策定会議第4回
子育てのよりどころにしてもらおうと駒ケ根市が制定を進める「子育て10か条」の第4回策定会議が8日、市役所南庁舎で開かれた=写真。市民、団体の代表や教育関係者などで構成された委員約30人のうち出席した約20人が素案をもとに検討して9か条の原案をまとめたほか、名称を「こまがね子育て10か条」とすることを決めた。条文の10番目は各家庭で話し合って決めてもらうことが望ましいとされた。前文の内容と各条文の順番などは今後事務局が検討する。
原案は市のホームページで公開し、意見箱を設置するなどして市民の意見を募るほか、市民団体などの意見も反映した上で6月中旬ごろに制定される見通し。
2月に始まった会議は、当初3月中旬までに最終案をまとめて発表する計画だったが、じっくり検討したいとする意見が強かったことから5月にずれ込んだ。
こまがね子育て10か条の案は次の通り。
一、アルプスに 響くあいさつ 心が通う
一、顔出せば 広がる人の輪 ご近所づきあい
一、「ありがとう」「ごめんなさい」言葉で伝える 素直な気持ち
一、ほめてしかって抱きしめて 目を見てうなずき 最後まで
一、早寝 早起き 家族で愛の朝ごはん
一、つけっ放しに御用心 テレビやゲームは時間を決めて
一、外遊び 群れ遊び 自然に身につく がまんやルール
一、家事・育児 家族みんなで協力を できることからお手伝い
一、かけがえのない命 子どもにも自分にも 語りかけよう
一、(第10条は各家庭ごとに話し合って決める) -
はらぺこ保育園でみそづくり
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」の園児たちが9日、恒例のみそ作りに挑戦した。園児たちは小さな手でめいっぱい大きなみそ玉を作り、おいしくなるように願いを込めた。
みそ作りは今年で3年目。園児たちが楽しみながら地域の伝統文化を学ぶ機会となっており、出来上がったみそは園児が畑で栽培した野菜と一緒に調理して食べるなどしている。
入園園児が増えた今年は、昨年より多い大豆10キロ、こうじ10キロ、塩2キロを仕込み。 前日にゆでておいた大豆をすり鉢とすりこ木、昔のみそ作りで使っていた機械などを使ってすりつぶし作業から開始。ミンチ状になった大豆の生地が機械の先から出て来る姿を見た園児たちは「ソウメンみたい」などと喚声を挙げた。
次にすりつぶした大豆にこうじ、塩、大豆のゆで汁を加えてみそ玉づくりへ。大中小、さまざまな大きさのみそ玉が出来上がった。
みそ玉は1週間ほどワラの上で寝かせてからおけに漬け込み、半年ほど熟成させる。
小林成親保育士は「味には自信がある。今年はみそラーメンなんかもに挑戦できないかと考えている」と話していた。 -
プロドライバー事故防止コンクールで伊那バスが最優秀賞
県交通安全協会連合会、県警などが主催する「第29回プロドライバー事故防止コンクール」表彰式が8日、長野市であり、伊那バス観光(本社・伊那市、藤沢秀敬社長)が最優秀賞受賞事業所の一つに選ばれた。また、同コンクール標語創作部門に応募した同事業所の牧内裕子さんも同じく最優秀賞を受賞。同日、伊那署の小嶋惣逸署長のもとへ受賞報告に訪れた。
同コンクールはプロドライバーが模範となり、一般ドライバーの安全意識高揚と安全で快適な交通社会を実現することを目的としており、県内のバス、タクシー、トラックの各事業所を対象に交通事故防止や交通安全への取り組みなどを総合的に評価。今回は653事業所が参加し、標語部門には378通の応募があった。
そのうち33事業所が最優秀賞を受賞。標語部門では牧内さんが唯一の最優秀標語創作者に選ばれた。
伊那バスが最優秀賞を受賞するのは今回で7回目。運転手のグループ教育や研修会などを行いながら社を挙げて交通事故防止に取り組んでいることなどが高く評価された。運行統括管理者の小林金俊常務は「事故に関しては絶対ないようにしたい。来年も最優秀賞がとれるようにがんっていきたい」と話す。
また、運転手の姿勢を表した創作標語「心技体すべてが模範のプロドライバー」で最優秀賞を受賞した牧内さんは、息子が通っている剣道教室の指導をヒントに今回の標語を作成。「『心技体、すべてを鍛えなければならない』という指導を聞き、プロドライバーも心技体の3つがそろわなければならないと思った。まさか選ばれると思っていなかったので驚いたし恐縮している」と語る。
また、上伊那では辰野タクシーが最優秀賞に選ばれたほか、伊那タクシー、白川タクシー、上伊那貨物自動車、伊南乗用自動車が優秀賞に、丸登運送伊那営業所、日英タクシー、高遠観光タクシー、丸正タクシー、赤穂タクシーが優良賞に選ばれている。 -
聴導犬協会新施設建設で説明会
宮田村町三区の村民会館に隣接する村土地開発公社所有の土地に、村内に本部を置く日本聴導犬協会が新たな施設を建て移転する計画に関して8日夜、周辺住民を対象に説明会があった。清水靖夫村長、協会の有馬もと会長らが概要を示した。約20人の住民が出席し、周辺に及ぼす影響や事業内容など質疑を交えて聞いた。清水村長は土地売買(一部賃貸)契約に向け、地域の声も反映させ交渉を進める考えを改めて示し、理解を求めた。
建設の主財源となる自転車振興会の補助が内定し、施設概略が固まってきたことを受け、契約を前に公社と協会が説明会に臨んだ。
新施設は2階建てで、訓練室や利用者滞在の宿泊室などを整備。今後、公社と契約を交わし、今秋着工、来春の業務開始を目指す。
出席者からは周辺に与える影響について質問もあった。
協会側は「新施設では、通常は5頭程度、最大で10頭ほどの犬が訓練する」とし、訓練された犬で、ふん尿をはじめとしたしつけは徹底されていると説明。有馬会長は村民の幅広い協力があって、訓練などの活動が支えられているとも話した。
清水村長は、一部に異論のある村民会館隣接地を村の考えであっ旋した経過も含め「多くの人が出入りし、近くに老人福祉センター、デイサービスセンターもある。福祉の環境が整い、連携ができ好ましい」と話した。
説明会出席者や一部議会側からも挙がっていた住民への情報開示が遅いとの指摘に対し、清水村長は取材に「何も決まっていないのに説明はできない。材料がそろったので、集まってもらった」と話した。 -
宮田小が野鳥愛護校に
宮田村の宮田小学校(清水閣成校長)は、自然に親しみ鳥への愛着が高いと認められ、全国の小中学校が対象の「野鳥愛護校」に指定された。大日本猟友会が認定して交付金を助成するもので、県内97校目、上伊那では2002年に指定された伊那市の西春近北小以来、4年ぶり9校目。9日には指定証の授与式が同校であり、さらに自然への愛着を高めようと、全校児童の前で報告した。
2年2組が校庭にエサ箱を設けるなどして野鳥と親しむ学習を活発に展開するほか、卒業した昨年の6年生が傷んだ野鳥を保護する出来事も。自然にふれ、考える取り組みは、さまざまな形で広がりをみせている。
全校が参加した授与式では、児童会長の上條途夢君とともに、2年2組の山中伸晃君、小澤茉由さんが、上伊那猟友会長の竹入正一さんから指定証、交付金を受け取った。
「2年生の活動が認められた。野鳥が訪れる環境をつくっていきたい」と上條君。山中君は「みんな鳥のことが好き。これからも観察を続けたい」、小澤さんは「クラス全員で鳥の世話を頑張ります」とあいさつした。
この日、さっそく2年生は飯島町で保護されたハヤブサを見学する機会も。清水校長は「さらに活動を広げていけたら」と、子どもたちの笑顔に期待を寄せた。 -
小田切恵子さんの
)
伊那市西春近の木彫家、小田切恵子さんの一刀彫「井月像」を見せてもらった。竹行李を背負い、杖をつき前かがみになった姿、とろんとして切れ長の目が「にかっ」と斜に笑いながらもいやみがない、顔の表情が特にいい▼ほほ笑み地蔵、釈迦像、白狐、猫を抱く少女像、「雉(キジ)の夫婦」など長年、人間味のある慈愛を込めた数々の作品を見続けた私の目には「これはすごい、きっと、彼女の代表作の1つになる」と写った。「父の生き様を重ね、姿はこじきでも、崇高な精神を宿した井月の姿とともに精神性も彫り出したかった」という▼仏師の家系に生まれ、恵まれた感性と技術を持ちながらも、自己の生存の意義を問い続けた彼女の答がこの作品だったのでは(大口国江) -
Beauty-美しきもの」が大鹿村大磧神社で春ロケ
飯島町在住の後藤俊夫監督(67)がメガホンを取る「Beauty-美しきもの」の昭和30年代の歌舞伎シーンの撮影が9日、大鹿村大河原の大磧神社舞台で行なわれた。
主役の半次役を演じる片岡孝太郎さん、雪夫役の片岡愛之助さんが出演したほか、上下伊那から200人余が観客役としてエキストラ出演。もんぺや着物など昭和30年代の衣装をまとい、熱心に舞台を見つめ、拍手をするなどして、映画を盛り上げ、感動を共有した。
撮影シーンはシベリアから生還した半次は、かの地で亡くなったとばかり思っていた雪夫が盲目になって舞台に立っていることを知り、連れ帰り、伊那路村の舞台に、半次は立役、雪夫は女形になって立つ。演目は「新口村の段」、雪の道行を演じた。 -
花ろまん(15)カーネーション
母の命日に数10本の白いカーネーションを抱え、亡き母を偲び、友人に配ったという、フィラデルフィアの少女、アンナ・M・ジャービス。賛同者を得て、1914年に公式に「母の日」(カーネーションデイー)としてアメリカの祝日に制定されたという。
日本では5月の第2日曜日、小遣いを握りしめ、子どもたちは花屋へ。赤いカーネーションを買い求め「お手伝い券」などを添えて、母に贈る。母と「母の日」の思い出の中に、いつまでも色鮮やかに赤いカーネーションは咲き続ける。子どもたちに愛され、カーネーションは幸せな花である。
カーネーション(略してカーネ)と言えば、赤や白、ピンクの1茎に1つの大輪の花が咲くスタンダード系の花を思い浮かべる人は多いが、カーネは多彩である。営利品種だけでも2000種類を超える。色は黒以外ならほとんどの色があり、咲き方もスタンダードと1本の茎から3縲・輪の花が咲くスプレー系。復色、覆輪、単弁、絞りなどさまざま。 ナデシコ科、地中海沿岸原産、江戸時代にオランダから渡り、以来、新しい花が次々とデビューする古くて新しい花、カーネについて、個人経営では県下1、2の規模を誇るしなのグリーンファームの代表であり、南信ハウスカーネーション組合の組合長も務める堺沢豊さん=駒ケ根市南割=と、かつて日本農業賞受賞のカーネ栽培名門、清花園(南箕輪村田畑)の加藤秀樹組合長にお聞きした。(大口国江)
##(中見出し)
19棟で20種類100万本を生産、しなのグリーンファーム
67年、伊那市富県で初めてカーネを見て「稲作より、経営的に安定するのでは」と、500平方メートルのビニールハウスにスタンダード系ピンクを作付け。その後、年々規模を拡大し、現在は6600平方メートルで年間100万本を生産する。スタンダード1割、9割がスプレー、赤・ピンクが5割、グリーン2割、残りが白、黄色、オレンジ。「最近のスタンダードは縁取りのあるものや絞り、グリーンなど魅力的な花が出てきた。夏切りから2割に増やしている。スタンダードは広い場所に飾るスタンド花に向き、アレンジ花はスプレーが使い勝手がいい」。
また、ブライダルは薄いピンクのシャレード、シェーラザード、リリアン、グリーン系のグリーンハート、ロイヤルグリーンが人気がある。セレモニーは白、キリスト教では献花に白のカーネを使う「仏花は白が一般的だが、中京や関西では赤い花を使う」と、所変われば色変わるようだ。
「母の日」イコール赤というイメージがあり、「母の日」は赤が根強い人気があるが、「母の日」以外は用途が少ないとか。
「新品種が続々と生まれ、それぞれ性質が違う、性質に適した栽培法を確立することや、品種が多すぎて、の選定が難しい。産地間競争も中国やスペインなどグローバル化している。原油の高騰は燃料費だけでなく、資材や輸送にも影響が出ている。カーネの適温は18度縲・0度、地球温暖化は夏物を作りずらくしている」と、課題も多い。「それでも、カーネはいい、40年作り続けても飽きない」とカーネにこだわる。
同園では「母の日」の13日午前8時縲恁゚後6時まで、1本百円で直売する。贈答や宅配もできる。(TEL83・5311)
##(中見出し)
「カーネーションは散らない、花持ちが良く、かわいい花」清花園の加藤秀樹組合長。
南箕輪村田畑、春日街道の東に27棟の白く輝くガラス温室群が展開する。カーネの名門「清花園(加藤秀樹組合長)」である。同園は76年、5人の仲間が集まり、ガラス温室16棟で共同栽培したのが始まり。57年、団体の部で日本農業賞受賞という輝かしき歴史を刻んだ。現在、4人がそれぞれ独立して経営している。
このうち、組合長の加藤さんは7棟で50万本を生産。スタンダード3割、スプレー7割。色は白が3縲・割、グリーンが2縲・割とか。清花園全体では赤・ピンク系が5割を占める中、ピンクは試験栽培のみと特長的。
苗は国産や海外のパテント苗で、植え付けか約半年で切れる。「多年草で、株が健全なら、何年も切れるのだが、実際には1、2年で更新が必要」とか。
カーネの中で育ったという加藤さんは2代目。「カーネは散らない。花持ちが良く、条件が良ければ夏場で7縲・0日、冬は1カ月も持つ。好きな色は白、価格的にも安定している。白を入れると華やかになり、他の色を引きたてる。グリーン系は目が休まる、濃い色、淡い色と使い勝手の良さも魅力」とか。
カーネはメーンの花ではない、そえ花が基本、どんな花材にもマッチする。そのカーネが1年中でたった1日主役になるのが「母の日」。「『母の日』はは嫌い」と意外なことを言う「注目され、1番気を使う。価格も5月中旬までは高値で推移するが、後半は半値以下になる」とか。「珍しい花、華やかな花が次々とデビューし、カーネ離れが進んでいるが、カーネはかわいい、八重咲きのフリフリした感じがいい。単弁のすっきりした花も趣きがある。消費者の声に耳を傾けながら、これからも作り続けたい」と若き組合長は意欲的だ。
##(写真)見だし
こぼれ話
カーネーションという言葉には「肉色」と言う意味があり、原種の色は「サーモンピンク」だったとか。16世紀の詩人スペンサーがこの花を「コロネーション(花冠)」とよんだことから名付けられた。和名は香りの良さから「麝香(じゃこう)ナデシコ」。欧米女性はこの花を贈られると、先ず、花の中に顔をうずめて、香りに浸るとか。 -
春花壇の中央審査
学校の春花壇の美を競う「フラワー・ブラボー・コンクール」の中央審査が9日、中川村の中川中学校、伊那市の春富中学校、長谷中学校の3校で行われた。県教育委員会や県農政部農業技術科、園芸特産課、中日新聞社ら4人の審査員が、黄色や青、赤などのパンジーで彩られたメーン花壇を、花の生育状況、花壇の設計、地域への波及などを観点に審査した。17日審査会を開き、18日に結果を発表する。
このうち、中川中学校では、「虹」をテーマに、全校生徒が虹のように輝き、心をつないでほしいと願いを込めたメーン花壇を審査。緑化委員会の宮下花歩委員長が、デザインや作業方法、日程などを説明し「2月から3月に掛けて、低温のため、生育が悪く、苦労した」と話した。
また、デイサービスセンター「いわゆり荘」や、特養「越百園」、社会福祉法人「麦の家」などにプランターに植えたパンジーをプレゼントしているなど、地域への貢献にも触れた。 -
飯島町農村保全対策協議会設立総会
飯島町の4地区の農地・水・環境保全対策委員会が設立されたのを受け、全町の活動組織の協調性を確保し、農地・水・環境保全を図る飯島町農村保全対策協議会が設立され、9日夜、農村環境改善センターで、設立総会・定時総会を開いた=写真。
各地区の対策委員会役員、町営農センター、地区営農組合長など委員22人が出席し、規約を制定し、07年度事業計画・予算を決めた。今後、協定書類を作成し、支援活動交付金申請書事務手続きを進める。
規約の事業に▽対策の情報収集と調査研究▽共同活動や営農活動の啓発▽地区活動組織への情報提供、指導▽活動組織間の連絡調整▽活動組織の事務処理と経理処理の補完-などを掲げ、事務所、組織、機関、役員構成などを定めた。
引き続き、定時総会に移り、▽各地区の共同活動実践に向けたサポート▽環境負荷低減に向けた農業の取り組みと、水路機能向上など研修会、講習会の開催▽地区活動組織への情報提供と活動指導▽生態系保全の啓発普及▽事務処理と経理処理の補完▽活動組織からの受託事務事業-などを盛りこんだ07年度活動計画を決めた。予算602万円余
役員は次のみなさん(敬称略)
▽会長=星野光希▽同副=加藤主殿、森岡一雄▽庶務=堀内克美▽会計=米山登▽理事=小林正尚、倉沢公則、伊藤一男、竹沢秀幸▽監査=熊谷功、片桐義博 -
写真展「なんじゃもんじゃ」
伊那市境東のカメラ店「キタハラカメラ」に集う上伊那の写真愛好者による作品展「なんじゃもんじゃ」は20日まで、同市立伊那図書館で開いている=写真。・ス正体不明・スと呼ばれるヒトツバタゴ(通称・なんじゃもんじゃ)のような個性が光る作品に来場者の注目が集まっている。
展示は02年から始まり6回目。一面に広がった塩づくりの釜、牛舎でのんびりした様子で寝転がる猫の写真など、出展者54人が一人1点ずつを展示。被写体をとらえる視点は人それぞれで風景や人物、花などが題材でカラーやモノクロ、デジタル処理した作品などが並ぶ。
メンバーは小学生や大学教授、主婦、会社員、農家などと職業や年齢はさまざま。毎日夕方になると同カメラ店に愛好者が集まり、その日に撮影した写真やデジタルカメラ、プリンターなどの話題で話は尽きないという。
事務局の向山世男さん(70)=伊那市=は「今回は・スなんじゃもんじゃ・スの主旨にあった『これはなんだ』と思わせれ作品ばかりが集まった。身近な場所にいくらでも写真が撮れる場所はあふれている」と話している。
14日は休館日。入場無料。 -
南箕輪村議会
議長に有賀彰司氏、副議長に孕石勝市氏南箕輪村議会は改選後初の議会を8日開き、正副議長選挙で、議長に有賀彰司氏(67)=無所属、南殿=、副議長に孕石勝市氏(66)=無所属、田畑=が当選した。
正副議長選挙は立候補制。議長は有賀氏1人の立候補で、指名推薦により当選。副議長は孕石氏と三沢澄子氏(57)=共産党、北殿=の2人が立候補し、投票で孕石氏が当選した。任期は、正副議長ともに申し合わせにより2年で09年4月26日まで。
有賀議長は、「定数が減り村の皆さんが議員10人に期待するものが非常に大きい。負託にこたえられるようにやっていきたい」。孕石副議長は「開かれた議会運営をしたい。議員と議長とのパイプ役として活力ある議会活動ができるよう全力を出していきたい」と抱負を述べた。
正副議長選挙のほか議会選出議員選挙、07年度一般会計補正予算案など4議案を可決、先決処分2件を承認、監査委員の選任に同意した。
一般会計補正予算は歳入歳出に各3375万円を追加し、総額を41億8375万円とする。歳出の主なものは老人憩いの家バリアフリー工事、商工業振興資金貸付基金積立金、村道109号線工事請負費(地方道路交付金事業)など。
議案は村商工業振興基金の設置に関する条例の一部改正条例、村消防団員等公務災害補償条例の一部改正条例、村老人保健医療特別会計補正予算。先決処分事項の承認は、村税条例の一部改正条例、国民健康保険税条例の一部改正条例。
監査委員は原司宣さん(68)。
委員会構成、議会選出議員は次の通り(敬称略)。
【常任委員会】
◇第1(5人)▽委員長=高見利夫▽副委員長=久保村義輝▽委員=小坂泰夫、原司宣、有賀彰司
◇第2(5人)▽委員長=原悟郎▽副委員長=山本昭子▽委員=三沢澄子、山口守夫、孕石勝市
【議会運営委員会】
▽委員長=小坂泰夫▽副委員長=山口守夫▽委員=高見利夫、原悟郎
【議会選出議員】
◇上伊那広域連合=有賀彰司、孕石勝市
◇伊那消防組合=有賀彰司、高見利夫
◇伊那中央行政組合=有賀彰司、原悟郎
◇県上伊那広域水道用水企業団=有賀彰司
◇伊北環境行政組合=有賀彰司、原悟郎 -
向山和秋個展
箕輪町長岡の向山和秋さん(58)は、風景画を中心とした油彩画の個展を伊那市境東のギャラリー&カフェ「カレッタ」で開いている。
作品は、長田の林道から仙丈や東箕輪の集落を望む「おゝ偉大なり我が故郷」、三日町上棚から西を眺めた「光輝く季節の古里」、人生の生き様を描いた「さあ!最高峰めざして」などのほか、京都旅行でスケッチした舞妓を題材にした「女神のうたた寝」などもある。近作ばかりで10号から50号まで。
向山さんは、自然の中の緑が春から順に色を変えていく過程の美しさを表現したいと研究。「伊那谷の春の終わりから初夏までの美しさを描いた作品。緑の表現に挑戦してみたので、それを味わってほしい」と話している。
展示は16日まで。午前11時縲恁゚後6時。13、14日休み。販売もする。 -
音楽評論家
伊那市
山田英子さん07年3月3日、全国音楽評論家協会の認定を受け、音楽評論家になった。
認定を受けるまでには年4回の試験があり、内容は50種類にも及ぶ。「段階を踏まないと評論家にはなれないですね。テストで大変だったけど、ポピュラー、ジャズ、クラシック…といろいろな音楽を勉強しました」。部屋に飾られた認定証。「重みがある。恥ずかしくないように、常に勉強しています」。
豊科町出身。東京で音楽を専門に勉強し、河合音楽教室の講師になった。当時、自宅のほか伊那市、箕輪町、宮田村、豊科町、穂高町、明科町の教室を担当し、約120人の生徒にピアノを指導した。
演奏家の顔もあり、結婚式場の専属エレクトーン奏者として活躍。ピアノ奏者として結婚式やパーティーで演奏したり、弾き語りもしている。
現在は、長野ミュージシャンスクールの看板を掲げ、エレクトーン、ピアノ、キーボード、楽典、カラオケを指導する。自宅教室に加え、松本市では先生にピアノを教え、カラオケは5教室。カラオケ指導は、「本格的に教えてくれる」「覚えやすい」と評判で、ピアノを弾きながら発声、音程、楽譜に始まり、言葉、曲の表情、マイクの扱い方、礼儀まで基礎から総合的に教える。
日本音楽審査員協会の歌謡師範、歌謡教授、歌謡講師で、優良音楽審査員でもある。地元では伊那ケーブルテレビジョンのカラオケ大会の審査員を長年務めるほか、全国各地に出向き、先ごろ全国大会の審査員もした。5月4日には、日本音楽審査員協会主催の段位認定カラオケ大会長野県大会の大会長も務めた。審査だけでなく、自身も国立劇場やNHKホールなどさまざまなステージで歌っている。
他方面で活躍し多忙な日々だが、毎日5時間は勉強する。「先生は常に勉強しないといけないのよ。人の上に立つには、いろいろ勉強してないとなれない」。1時間半から2時間はピアノを弾き、本やテープを買って勉強する。歌も1曲を何百回と歌う。「歌詞を3番まで覚えるのは大変。家の中でも、いつも声を出して歌ってる」。努力を惜しまない。
「挑戦することが好き」。多趣味で花、食器、骨董品、料理、ファッションにも凝っている。「何でもセンスよ。常に人を見て自分を磨き上げる。それが大事かな」。音楽と趣味。一つひとつは異なるものだが、それらすべてが今の自分を形成しているという。
「人の気持ちを考えて、人のために生きる。人と人の出会いをとても大事にしているの」。そんな生き方が人を引きつけ、周囲に人が集まる。「音楽を教える仕事を大事にし、音楽評論家として常に上を目指していきたい」。大好きな花に囲まれながら、勉強の日々は続く。(村上裕子) -
赤穂東小春の交通安全教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)は8日、春の交通安全教室を開いた。1・2年生は登下校時の安全な歩き方を、5・6年生は自転車の乗り方の指導を受けた。
教室のために自宅から自転車を持ち込んだ5・6年生は駒ケ根署の警察官から自転車の安全運転について「まず乗る前にブレーキの点検やサドルの高さ調整をし、道路ではしっかり安全確認をするように」と注意を受けた。児童らはヘルメットをかぶって自転車にまたがり、学校周辺の道路に出て実地訓練。交差点などに立つ警察官や安協役員、教職員らの助言を受けながら慎重に走ったり、横断歩道や踏切を渡ったりした=写真。中にはうっかり道路右側を走って注意される児童もいた。
3・4年生の交通安全教室は10日に行われる。 -
昭和伊南病院健診センターリニューアル
駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は一部改装工事を行っていた健診センター(山田幸宏センター長)の完成に伴って7日、記念式典を行って施設内を関係者に公開した=写真。センターは05年4月に開設されて健康診断や人間ドックなどの業務を行ってきたが、業績が好調なことから受診者のさらなる増加を図ろうと、会議室などのスペースを超音波検査室や1泊ドック専用宿泊室、リフレッシュルームなどに改修した。述べ床面積は約670平方メートルでこれまでの約2倍となった。総事業費は約3500万円。
病院を運営する伊南行政組合の中原正純組合長は「2年前に健診センターを立ち上げたが、その後予防医療の流れはさらに加速していることから病院経営の大きな柱にしようと今回の改修に取り組んだ。地域住民の期待に応えたい」と述べた。
センターは完成前の4月16日に仮オープンし、既に業務を行っている。 -
駒ケ根市議会全協で報告 広域連合情報システム再構築へ
駒ケ根市は7日の市議会全員協議会で上伊那広域連合情報システムの最適化計画について説明した。計画によると住民サービスの水準向上と経費削減を目的として、現行のコンピューター基幹システムを09年9月までに再構築する。関連する総経費は11年までに約31億1千万円の見通し。
現在のシステムは大型汎用コンピューターを使い、必要に応じて職員がプログラムを自己開発しているが、高度情報化の流れの中で旧態化しつつあることから、情報処理の簡素化、効率化、高度化などのため、抜本的な再構築を図る。これにより、業務コスト、システム処理コストは年間約3億円削減できるという。 -
【記者室】失言の重み 吉村元知事
元県知事の吉村午良氏が亡くなった。と聞いても上伊那地域の住民にとってはピンとこない竏窒ニいうのが実感のようだ。上信越道、長野新幹線の開通や長野五輪開催などを大きな実績として評価する向きもあるが、いずれも県南部にはほとんど関係がなかったから無理もない▼唯一思い出すのがスピードスケート競技を指した「面白くない。ミズスマシみたいに回っているだけだ」との発言だ。言葉というのは恐ろしい。5期20年知事を務めたあげく、多くの庶民の記憶に残ったのは問題発言だけとは▼その後本人は陳謝したが、実際にそう思っていたからこそ口に出てしまったことなのは誰にでも分かる。まさに不覚。吉村さん、今でもあの世で悔やんでいるに違いない。(白鳥文男)
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アフリカへ毛布をおくる運動
アフリカ協会など5団体でつくる「アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会(JBAC)」は31日まで、「アフリカへ毛布をおくる運動」キャンペーンとしてアフリカへ送るための毛布を一般から募っている。
同運動はアフリカが大干ばつに見舞われた1984年、当時のユニセフ事務局長だったジェームス・グラント氏が全世界に毛布200万枚の緊急支援を呼びかけたことを発端としたもの。1985年に当初目標は達成されたものの、アフリカ地域では依然として毛布のニーズが高いことから、日本ではその後もいくつかの団体が合同事業として毛布を送る活動を継続。これまでに360万枚以上の毛布を20カ国に送付した。
収集する毛布はシングルサイズ(140センチ×200縲・10センチ)のもので、綿毛布や普通の毛布よりも薄い毛布、破れたり穴のあいた毛布、汚れた毛布は受け付けない。使用した毛布は必ずクリーニングか洗濯をして出すこと(新品毛布はそのままで良い)。また、毛布の輸送費として1枚につき900円の海外輸送協力金を求めている(海外輸送協力金のみの協力も可)。
また、構成団体の一つ立正佼成会の伊那協会青年部は、20日に箕輪町のジャスコ箕輪店、伊那市高遠町の食彩館、駒ヶ根市の西友でユニセフ募金のための街頭募金を実施するため、そこでも毛布の収集を行う。
時間は午前11時縲恁゚後2時。
問い合わせは立正佼成会伊那協会(TEL72・2996)三沢さん。
毛布送付先は郵便番号230竏・054横浜市鶴見区大黒埠頭15番地日本通運大黒国際貨物センター「日通大黒毛布係」、海外輸送協力金振込先(郵便局口座)は口座名義「アフリカへ毛布をおくる運動事務局」、口座番号「00110竏・竏・51756」
問い合わせは(TEL045・503・2222)。