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駒ケ根市第1回区長会
駒ケ根市は12日、07年第1回の区長会を市役所で開いた。市内各区の新区長16人が出席。中原正純市長はじめ市の幹部職員らと初の顔合わせをし、担当課長らから行政全般にわたっての説明を受けた。全地区の区長会長には小町屋の竹村幸茂さんが、副会長には中沢の木下眞さんと東伊那の市村善弘さんがそれぞれ選出された。竹村さんは「力不足だが1年間精いっぱい頑張りたい」とあいさつした。
中原市長は「1年間お世話になるが、協働の地域づくりを進めるためにリーダーシップを発揮してほしい」と述べた。
今年から中沢の12区が統合されたため、市内の区は16となった。
06年の各区長は次の皆さん。
◇赤穂地区▽南割=大森實雄▽中割=倉田隆之▽北割二=小町谷紀幸▽北割一=小林祥宏▽小町屋=竹村幸茂▽福岡=水田敦郎▽市場割=渋谷宣吉▽上赤須=入谷隆夫▽下平=中坪博和▽町一=下島賢治▽町二=柏原孝從▽町三=中坪兼吉▽町四=林富士男▽上穂町=井上利雄
◇中沢地区▽中沢=木下眞
◇東伊那地区▽東伊那=市村善弘 -
商工会新年会で役員功労、永年勤続従業員を表彰
宮田村商工会は12日、新年祝賀会を商工会館で開いた。役員功労表彰として、奥田憲一監事が全国商工会連合会長表彰を受章。小田切洸さん、鈴木正文さん、塩沢一美さん、北原健一さんも同じく県商工会連合会長表彰を受け、伝達した。会員企業永年勤続優良従業員127人も表彰した。
会員、来賓約100人が出席。前林善一商工会長は「景気の良さを実感できるのは一握りの人たちだけ。格差拡大景気だが、みんなで厳しい局面を乗り越えていこう」と年頭のあいさつをした。
席上、役員功労と永年勤続従業員のうち全国商工会連合会表彰の40年から30年の対象者には、前林会長から表彰状が伝達された。
30年以上の永年勤続表彰者は次の皆さん、カッコ内は所属事業社名(25年以下は後日掲載)。
【40年】藤木正臣、市村豊明(以上タカノ)酒井英世(日本発条)【35年】鈴木俊見、宮沢勝、近藤修一、伊東作二、向山和孝、小林美春、原田茂、山崎一郎、西幅正一、唐沢光人(以上タカノ)小田切武(マスダ)滝沢俊明、河合和子、池上弘一、吉沢吉人、高橋一郎、平沢昭人、桑沢繁夫、矢沢克巳(以上日本発条)松下良兼、酒井正和(ティービーエム)山岸守(上林工務店)【30年】菅原秀美、伊藤金義(以上タカノ)松下梅子(松下金属工業)尾崎正己(ティービーエム) -
伊水会新春書作品展
上伊那の書道家らでつくる伊水会(千葉耕風代表)は14日まで、「新春書作品展」を伊那市駅前ビル「いなっせ」にある2階ロビー展示ギャラリーで開いている。小品を中心とする29人の50作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は例年、「伊水会展」と題して会員の作品発表を行っているが、新春作品展を催すのは初めて。散歩がてらに足を運んでもらえるような気張らない作品展にしよう竏窒ニ、これまでの書き溜めた作品の中から気に入ったものを出展している。
漢字、仮名、隷書、墨象など、さまざまな書体を用いた作品が並び、“書の年賀状”という意味合いで、今年のえと「亥(イノシシ)」をテーマとした作品も多い。
千葉代表は「生活の中に入っていくような書を中心とする気軽な作品展。墨象は墨と筆でつくる絵画的な面白さもある。ぜひ足を運んでほしい」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
JA上伊那、赤字部門を中心として事業見直しへ
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の「07年役職員新年の集い」が11日夜、伊那市の県伊那文化会館であり、宮下勝義組合長は赤字部門を中心に事業見直しを進めることを明らかにした。
年頭あいさつに臨んだ宮下組合長は、農業の劇的な変化と共にさまざまな問題に直面している現状に触れ「今年は生産体制の確立と基盤づくりに真剣に取り組んでいかなければならない」と発言。その具体策の一つとして、収支の合わない事業を見直す方針を示した。しかし、営農技術員などは現状を維持し、食の供給地としてのブランドづくりを促進。「全体としては拡大基調で見直しが進むようにしたい」とした。
支所機能についても迅速な対応を可能とするために見直しを進め、08年から新体制でスタートしたいとした。
式典では、永年勤続者の表彰があったほか、落語家・三遊亭楽太郎さんによる講演もあり、参加した役職員は志を -
高校入学者選抜第2回予定調査結果
長野県教育委員会は12日、07年度高等学校入学者選抜の第2回予定数調査の結果を公表した。
調査は昨年12月20日に実施したもので、前期選抜、後期選抜それぞれについて志望校1校を調べた。
上伊那では進学校を中心に普通科人気が高く、伊那市の伊那北高校では、募集定員240人のところ前後期合わせて384人が志願を予定している。また、第1回調査の時と同様に上伊那農業高校などの専門学科でも志願予定者数が募集定員を超えている。
県内の06年度中学校卒業見込み者数は2万1818人で前年度より149人減少しているが、高校志願予定者数は2万1565人で前の年を12人上回っている。 -
来年度から副市長2人体制へ
伊那市は来年度、収入役を廃止し、副市長2人を置く方針を示した。12日、市議会の会派代表者会議で説明した。
副市長に、酒井助役、白鳥収入役をあてる考え。収入役の廃止で、会計管理者に、特別職でない部長級の一般職員を任命する。
地方自治法の一部改正に伴い、マネジメント機能の強化を図る。副市長は、市長の補佐や市長権限に属する事務の一部の委任を受け、政策や企画をつかさどる。定数は条例で定める。
小坂市長は、合併後の調整や企業誘致などを挙げ「市長を補佐する仕事がハードになっている。できたら副市長2人を置きたい」と理解を求めた。
委員は、複数に対する考え方や2人の事務分担、県内の実態などを質問。
小坂市長は「事務分担は、おおまかに内務と外務の形を考えているが、きちんと整理したい」と答えた。報酬額は「同じ職務で差をつけるのはいかがなものか」と述べ、助役に合わせたいとした。
1月下旬縲・月に開く特別職報酬審議会で諮問し、答申を受けて、2月下旬の市議会で関係条例を提案する。
報酬額は、助役が76万8千円、収入役が68万1千円となっている。 -
南ア世界自然遺産登録へ
南アルプス世界自然遺産登録に向け、29日、長野県連絡協議会を立ち上げる。12日、伊那市役所で設立準備会=写真=があり、「自然遺産」で進めていくことを確認した。
運動は静岡県、山梨県、長野県の10市町村で展開。長野県は飯田市、伊那市、富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で、伊那市が取りまとめ役を務める。
準備会には、県内4市町村の首長、議長、担当課長ら約20人が出席。
世界遺産やこれまでの経緯など説明を受け、連絡協の規約、事業案、経費負担などを協議した。
小坂市長は「登録までの道のりは長いと思うが、運動の過程が重要。諏訪、上・下伊那など巻き込みながら、運動を展開したい」と述べ、南アを見直すきっかけになることに期待した。
2月末には、3県の関係市町村で推進協議会を立ち上げる予定。
南アは、標高3、000メートル級の高山が連なり、日本を代表する山岳景観を有する。ニホンカモシカやライチョウなど30種類以上が確認されている。キタダケソウなど植物も多数存在するが、シカの食害が深刻になっている。 -
そり教室
中川村の中川西小学校は12日、駒ケ根高原スキー場で1、2年生のそり教室を開いた。
1、2年生36人は舟型のそりに、1人乗り、2人乗り、後ろ向き、時には3連結とつながって滑った。「スピードが出過ぎる」「3回も転んでしまった」などと、歓声と悲鳴を交互に上げながら、そり遊びに熱中した。
この日のゲレンデは積雪60センチ、パウダースノーでコンディションは最高。同校のほか、赤穂小学校、辰野東小学校のスキー教室とあって、ゲレンデは小学生で貸し切り状態だった。 -
干支にちなみウリ坊パンが新発売
飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまのパン屋「ブレッドいいちゃん」は干支にちなみ、イノシシの子、ウリ坊をデザインした「ウリ坊パン」を新発売した。
中身はチョコクリーム、目や愛きょうたっぷりの鼻、独特の縞模様はチョコレートで書いた。
12日は町内の全保育園の給食に提供。園児らは「かわいい!」「食べちゃうのがもったいない」と言いながら、頭からパクついていた。
ちなみに値段は1個110円。 -
伊那市消防団 参与会を発足
伊那市消防団(田畑安彦団長、1156人)は9日、高遠町・長谷村と合併により誕生した新団以前の各旧市町村の団長経験者を集め、団の活動に助言を与えることを職務とした参与会を発足した。市役所で委嘱式などがあり、会長に御子柴龍一さん、副会長に馬場市衛さんを選出した。
委嘱したのは就任の同意を得た23人。この日は、そのうち12人が出席し、田畑団長から委嘱状を受け取った。田畑団長は「地元の地理に詳しい皆さんから指導を頂くことで、災害が起きても迅速な対応ができると思う。皆さんの活躍を期待したい」と話した。
御子柴会長は「私たちの仕事は現職の皆さんを補佐し、地域住民の財産保全などを助けること。親ぼくを深めるとともに新伊那市消防団の手助けをしていきたい」と就任のあいさつをした。
参与会は、合併前、後の団長経験者が対象。今後は年2回の定例会で団幹部と親ぼくを深めながら意見交換をするほか、団行事にも参加していく。 -
子育て学級
お正月行事や遊びを紹介箕輪町の町公民館子育て学級は11日、町文化センターでお正月遊びの羽根突きを見たり、紙飛行機を飛ばして遊んだ。
年明け最初の学級で、お正月にちなんでスタッフが羽根突きを披露。かわいい絵が描かれた羽子板も紹介した。羽根の玉になるムクロジの種も、実際に実を割って中の種を見せると、子どもたちは興味津々に見ていた。
鏡開きの日だったことから、鏡もちを割っておしるこなどにして食べることも紹介。きなこ、あんこなどさまざまなもちの食べ方が描かれた絵本も見た。
子どもたちは羽根突きの代わりに風船突きをしたり、リトミックで縄をジャンプして飛び越したり、元気に体を動かした。紙飛行機作りでは、お母さんと一緒に広告紙で作り、飛ばし方を教わって何度も何度も飛ばして遊んだ。 -
ポコリットみなみみのわ
松寿荘でハーモニカ演奏南箕輪村のハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」(高嶋一人代表)は10日、デイサービスセンター松寿荘を訪問してハーモニカ演奏を披露した。
地域貢献活動として04年の会発足当時から続けている訪問。夏と冬の年2回で、例年のクリスマス会を今年は新春訪問にし、8日からの3日間と25日からの3日間の計6日間。
「南箕輪村民歌」の合奏に始まり、お正月らしく「一月一日」、「雪」や「冬景色」など季節の曲を次々と演奏した。会員9人の息の合った合奏のほか、独奏で「祝い酒」「わたしの城下町」も披露した。
歌詞を書いた模造紙を準備し、演奏に合わせて利用者に一緒に歌ってもらう趣向で、利用者は大きな声で歌ったり、皆の歌と演奏を聞きながら楽しんでいた。 -
無理心中の被疑者2人送検
11日、駒ケ根署は6月に駒ケ根市赤穂の駒ケ根高原別荘地内道路上に止めたワンボックスカーの車内で小学4年生のさやかさん(当時9)を道連れに無理心中を図った殺人の疑いで、父親の京都市の無職中道哲朗容疑者(当時57)と、知り合いで住所不詳無職の石田正夫容疑者(当時59)の2人の書類を被疑者死亡のまま長野地方検察庁飯田支部に送った。
同署の調べによると2人は6月18縲・2日午前までの間に駒ケ根高原別荘地内の道路上に車を止め、車内に置いた七輪で豆炭を燃やして一酸化炭素中毒による無理心中を図った疑い。 -
「能装束展」駒ケ根高原美術館で
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は特別展として文化庁芸術拠点形成事業「室町時代から平成へ竏駐坙{文化の普遍性と能装束の美」を同館別館で3月4日まで開いている=写真。江戸時代の伝統の技法で製作された貴重な唐織、長絹、厚板、面、腰帯、鬘帯など、めったに目にすることのできない能装束約160点を展示しているほか、製作課程のパネルなども展示中。入場無料。
午前9時30分縲恁゚後5時。特別展期間中は常設展の入館料も割引料金(大人500円、大学・高校生300円、中学生以下無料)となっている。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
駒ケ根高原スキー場で小学校スキー教室始まる
駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場で今シーズンの小学校スキー教室が始まった。快晴に恵まれた11日は赤穂南小学校の5・6年生が教諭らに引率されて白銀のゲレンデを訪れ、早速雪の上にシュプールを描いていた。
色とりどりのスキーウエアに身を包んだ児童らは能力別に分かれてインストラクターの指導を受けた。初級クラスでは緩やかな斜面を使い、スキーをハの字に開いて曲がるボーゲンなどの練習を繰り返した=写真。最初はこわごわ滑っていた児童らも雪の感触に慣れるにつれ、スピードを上げて長距離を滑り下りたり、歓声を上げて友達同士で競争したりするなど、スキーの楽しさを満喫していた。
同スキー場には3月にかけ、地元の上伊那のほか、中京方面などの小学校も続々とスキー教室に訪れる。 -
はつらつ手良塾が裁判員制度の学習会
伊那市手良地区住民でつくる「はつらつ手良塾」は10日夜、09年度までに導入される「裁判員制度」の学習会を手良公民館で開いた。塾生や地区住民など約15人が集まり、新しい制度への理解を深めた=写真。
同塾で裁判に関する学習会を開くのは3回目。昨年12月には実際に刑事裁判の傍聴もしており、今回は学習会を実施。DVD(音声デジタル・ディスク)で裁判員に選ばれた場合の流れを学んだ後、長野県地方裁判所伊那支部の庶務課長・桜井郁夫さんから、裁判員制度が導入された経緯などを学んだ。
参加者からは「これまで難しい問題は専門家に任せるというのが一般的だったと思うが」などといった質問があり、それに対し桜井さんは「これまではそういう機運の中、裁判が行われてきたのは事実。その一方で国民から離れた存在となり、手続きが長期に及ぶなど、国民感情にそぐわない弊害も出てきた。裁判自体簡単とは言わないが、法律はみなさんの常識でできているもの。それを適応してもらい、判断してほしい」と呼びかけた。
はつらつ手良塾は、手良地区の60代のメンバーを中心として構成する公民館クラブ。地域には気力、体力、時間的余裕のある60代世代もおり、地域の中核的役割を担っている人も多いが、この世代は公民館活動と疎遠になりがち。そこで手良公民館は昨年、新規公民館事業として「はつらつ手良塾」を発足した。地域の課題や歴史などをテーマに、塾生らが主体的に学んでいる。 -
富県小学校で食育カルタ
正しい食事のあり方について学ぼう竏窒ニ11日、伊那市富県小学校の1、2年生が、「食育カルタ」に挑戦した。
同校では今年、給食週間に合わせて学年別の食育講座を開くことを決め、昨年県や食に関連するボランティアなどで発足した「上伊那食育キャラバン隊」を招いた。同キャラバン隊は、これまでも地区の公民館などから依頼を受け、食育の大切さを伝えるための情報発信をしてきたが、小学校での講座は今回が始めて。この日は、伊那保健所の清水昭子さんと県栄養士会伊那支部の富永志のぶさんが訪れ、1、2年生を対象に「食育カルタ」を実施した。
最初に、清水さんと富永さんは50音のカルタを読み上げながら食事のマナーや朝食の大切さなどを説明。その後のカルタ大会では、チームごとに分かれて対戦。1、2年生がペアとなり、先ほど学習したばかりのカルタを「はい」と元気良く取っていた。 -
上農高校に武蔵野市立第三中学校からお礼状が届く
上伊那農業高校園芸科学科食用植物コースの2年生の元へこのほど、12月始めにデザインアップルなどを贈った東京都武蔵野第三中学校の中学生からお礼状が届いた。
上農高校では9年前から、「セカンドスクール」として農業体験に訪れる第三中学校の生徒らを受け入れている。昨年5月も、中学生約100人が同校を訪れ、各のコースの2年生が体験学習をサポート。食用植物コースでは、2年生14人が初めてリンゴの摘果を体験する中学生を指導した。
そのリンゴを11月末に収穫し、10キロ詰め5箱を中学校へと贈ったところ、大判の模造紙に中学生一人ひとりのメッセージが書かれたお礼状3枚が届いた。
礼状には「おいしいリンゴをありがとうございます」「来年もおいしいリンゴを作って届けてください」など、思い思いの言葉が書かれており、高校生もそのメッセージを笑顔で眺めていた。
2年生の宮下未来さん(17)と小川愛美さん(16)は「中学生は土にも慣れていなかったので、教えるのは大変だったが、仲良くなれて良かった」と話していた。
今後、2年生は写真付きで第三中学校へ手紙を送ることを予定している。 -
【記者室】大学教授のセクハラ
駒ケ根市にある県看護大学の教授が女子学生にセクハラ行為をしたとして停職3カ月の処分を受けた。大学によると教授は数回にわたり、研究室や講師宿舎で学生の肩を露出させたり後ろ向きにひざに座らせたりして、胸や腹などを触ったようだ▼多くの生物にとって種の保存は自分一個の生命よりも重大なもので、極論すればそのためだけに生きているともいえる。この教授も毎日若い女性ばかりに囲まれているうち、ついフラフラと本能に流されてしまったのだろうか▼オスとしての強い本能を持った結果と考えれば哀れでもあり、同情もしたいが、やはり人間ならば理性で押さえられるはず。まして教授の地位を利用しての行為とあっては冗談や笑い話では済まない。(白鳥文男)
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伊那食品工業がくぬぎの杜を整備
伊那食品工業は、伊那市西春近の本社近くにある建設業者の旧社屋を買い取り、「くぬぎの杜(もり)」として整備した。会議などで使うほか、生涯学習の場として希望者に開放する。
敷地面積は1万1200平方メートル。2階建てで、延べ床面積は2400平方メートル。1階に海藻残さを有機肥料に野菜を作る「ぱぱ菜農園」の事務所と海藻倉庫、2階に大ホール(470平方メートル)、小ホール、会議室などを設けた。施設周辺のクヌギ林も整備した。
買収や駐車場整備を含めた改装費は約2億円。
塚越寛会長は「勉強したいという意識を持っている団塊の世代がいる。有効に使ってもらえるよう、安い料金で貸し出す」と話している。
すでに絵画教室の申し込みが入っている。
問い合わせは、伊那食品の総務(TEL78・1121)へ。 -
新たな部長に小田切さん、商工会青年部が次期役員承認
宮田村商工会青年部は10日夜に臨時総会を開き、次期役員を選任して全会一致で承認した。新たな部長は小田切等さん、副部長に花井祐治さん、吉沢賢治さんで任期は4月1日から2年間。地域の活力源として多彩な活動を展開する部の伝統を受け継ぐ。
同青年部の地域貢献はめざましく、昨年からは村民参加型で名物丼の開発にも着手。さらにふるさとCM大賞入賞、よさこいソーランなど、村の活性化につなげている。
小田切さんは「部員の気持ちを活動に反映させ、まとまりを持って活動していく」と抱負。
退任する前林裕一部長は「青年部には多方面から注目と期待が寄せられているが、一丸となり切磋たく磨した結果。全員が頑張って行動することが大切」とエールを送った。
新役員は次の皆さん。カッコないは企業名。
▽部長=小田切等(長野ユーシン)▽副部長=花井祐治(花井木工)吉沢賢治(吉沢水道設備)▽常任委員=増田博(マスダ)清水邦浩(千代田)白鳥直人(白鳥石材)岡貴之(カミイナ)太田豪敏(レストハウスおおた)間瀬令理(間瀬製作所)初崎哲也(初崎製作所)春日政信(富寿司)宮澤剛一(和工機)清水光吉(宮田アルマイト工業)小田切豊(加藤電器)塩沢太一郎(中央塗装)三浦信之(信榮建築工房)馬場誠(理容アルプス)春日孝昭(RASTADESIGN)▽監査委員=下浦茂則(寿司吉)池上真悟(明栄)▽直前部長=前林裕一(小一商店) -
4公園の日常管理を地区に移管へ
宮田村教育委員会は、村立の13公園のうち町2区のひまわり公園など4カ所について、新年度から日常管理を区や地区に移管しようと計画している。協働の観点から地域の協力で経費削減などに努めたい方針。年間30万円の委託料を支払い中越区に管理を委託していたリバーランド天竜公園については、委託料を全廃し、ボランティアによる管理形態に変更する考えだ。
日常管理を区や地区に移そうと予定しているのは他に、どんぐり公園(中越区、町一区)、ほのぼのパーク(町三区)、せせらぎ公園(河原町)。
トイレや遊具などの施設管理は従来通り村が行なうが、草刈りなどの日常的な管理を任せていきたい考え。
委託料などは支払わないが、消耗品や資材などを管理団体に提供する。
リバーサイド天竜公園については、ゼロ予算事業を適用。
定期的な点検は村が行なうが、ボランティアにより月1回程度の草刈りを行なう。トイレの常設もやめ、春から秋のみの仮設にする。
村の本年度の公園管理費は590万円。管理の見直しにより、中越区への委託料も含め削減効果は50万円弱ほどを見込む。
村教委は10日の区長会で概要説明し協力を求めた。 -
野鳥のエサ台、積もった雪をみんなでどかして
校内2カ所にエサ台を設置して、野鳥観察に取り組む宮田村の宮田小学校1年2組。10日に3学期の始業式を迎えて元気に登校したが、冬休み中の大雪がもたらした異変に気付いた。
児童の目に飛び込んできたのは、エサ台に積もった大量の雪。これでは鳥たちが寄り集まれないと、さっそく、シャベルなどを持ち出してエサ台の元へ走った。
寒くても子どもたちは元気一杯。雪をきれいに取り除く児童もいれば、縁の下で支柱を支える姿も。誰かに指図されるわけでもなく、個人ができることを考えながら協力して作業した。
「鳥さんはまた来てくれるかな」。祈りながら、パンやリンゴ、ミカンなど新たなエサを置いた。 -
小中学校長が子どもの安全見守り協力要請
宮田村の宮田小、中学校は10日、児童、生徒の安全を地域全体で見守ってほしいと、各区長に協力要請した。
野溝和人小学校長、新津吉明中学校長がこの日あった区長会に出席。
「地域の見守る目が犯罪防止につながる。児童生徒への声かけ、不審者情報の提供など協力を」と呼びかけた。
村内では住民有志が参加する「子どもの安全見守り隊」などが精力的に、登下校時間帯などに地域を巡回。子どもを見守る意識が高まってきている。 -
延寿院で安全祈願祭
中川村商工会(宮下進会長)は10日、葛島の延寿院(伊佐栄豊住職)で安全祈願祭を開いた。
安全意識の高揚と従業員の無事故、企業の繁栄、商売繁盛を願うもので、会員事業所から34人が参加した。
会員は不動堂に座り、伊佐住職の鳴らす太鼓に合わせ、不動明王像に合掌し、役員が焼香した。
この後、伊佐住職は願木に点火、赤々と燃え上がる護摩の火を前に「祈願文」を奏上、願主と願意を読み上げ、「商売繁盛」「工事安全」「交通安全」などを祈願した。 -
小学校のスキー・スノボ教室始まる 富小一番乗り
伊那市の富県小学校の3竏・年生(98人)を対象としたスキー・スノーボード教室が11日、同市西春近の中央道伊那スキーリゾートであった。児童たちは晴天の中、笑い声を響かせながらシュプールを繰り返し描きながら楽しんだ。
市内の小学校の中で今シーズン、最も早く教室を開いた。3・4年生は全員がスキーを、5・6年生はスキーと4年前から取り入れたスノーボードのいずれかを選んで技術の取得を目指した。
教室は、個々の能力に応じて12グループに分かれ、同スキー場のインストラクターが指導。初心者はブーツの履き方、スキー板をハの字にして滑る「プルークボーゲン」などを学んだ。
半日も立つと全員がリフトに乗って、約1キロのゲレンデを滑り下りるほど上達。児童らは、何度も転び雪の感触を味わいながら思い思いに滑降を満喫した。 -
「伊那スキークラブ」会員を募集
伊那市を中心としたスキー・スノーボード愛好者でつくる「伊那スキークラブ」(田口正彦会長、220人)は、クラブ員を募集している。10日夜、同市西春近の中央道伊那スキーリゾートで始まった、クラブ員対象の技術研修会への参加も呼び掛けている。
本年で53年目を迎える伝統あるスキークラブ。クラブ員は、中学生や定年退職した70歳代の高齢者など幅広い世代の愛好者でつくる。技術向上のみならず、仲間作りを目的にクラブ員を幅広く募集。技術研修会への体験参加(無料)も受け付けている。
技術研修会は年間行事の一環で、3月7日までの計8回を予定。技術検定の資格取得や各種大会へ出場を目指す人、初心者などを対象としている。スキー、スノーボードの滑走技術の習得のため、メンバーの中の指導有資格者らを講師に、レベル別のグループをつくり夜間、講習会を開いている。
クラブの年会費は4千円、入会金は3千円。入会すると、各連盟主催の大会へ出場できるという。田口会長は「昔、スキーをやっていた団塊世代の人たちが退職後の趣味として、また始めてみるのもいいと思う」と話している。
10日夜、中央道伊那スキーリゾートで始まったクラブ員の技術研修会 -
第21回伊那消防組合職員意見発表会
第21回伊那消防組合職員意見発表会は11日、箕輪町文化センターであり、同組合管内の4消防署から7人が出場し、日ごろの消防、救助活動などを題材に肌で感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の荻原大輔消防士(25)が「
OVER THE BORDER縲恪窓ォを越えて縲怐vと題した意見発表で最優秀賞を獲得。優秀賞は、伊那消防署の下倉剛雄消防士(25)、高遠消防署の伊藤政史消防副士長(32)が選ばれた。
入署して2年目の荻原消防士は、昨年の7月豪雨災害で体験した、管轄に縛られた活動のもどかしさを訴えた。「各消防本部、市町村で複雑な事情があると思うが新人の私だからこそ素朴に持つ疑問。すぐそばで困っている人がいれば手を貸してあげたい」とした。
現在、国、県が進めている消防の広域化を図れば、管轄を越えて活動ができる竏窒ニ制度改正を熱望。「東海地震では伊那谷に被害が出ると予想される今だからこそ、私は提案したい。救う命に国境はないと確信している」と強調した。
最優秀賞者の荻原消防士は、県内の14消防本部の代表者が集まる県消防職員意見発表会(2月8日、伊那市)に出場。「初めての出場となるが自分の意見を大きな声で伝えたい」と意気込みを語った。 -
春を告げる素朴な花、プリムラ
ラテン語で「最初の」という意味を持つプリムラ、ほかの花に先駆けて春一番に咲く「報春花」、プリムラ属は北半球を中心に500種類以上が自生し、様々な園芸種が作出されている。今回は最もポピュラーなイギリス生まれのポリアンサ、中国原産のマラコイデス、オプコニカについて、伊那市東春近の導楽園の酒井富貴社長と、伊那種苗園の酒井信社長にお聞きした(大口国江)。
##(中見出し)
ジュリアン、ポリアンサを37万鉢栽培する導楽園、育種にも意欲的
伊那市東春近の天竜河畔に白く輝く7連棟のガラス温室、11棟のビニールハウスが続く。ジュリアン30万鉢をはじめ、バラ咲き、蛇の目咲きなどポリアン系37万鉢を栽培する。早生系のジュリアン、ポリアンサの出荷がほぼ終り、新春から中輪系バラ咲きや、蛇の目咲きの新品種ジュエリーオブクイーンの出荷が始まった。
同園のプリムラ栽培歴は長い、先代、酒井幸保さん(現社長の夫)の時から、すでに30年余。自家採りの種を5月下旬縲・月にプラグにまく。種は好光性のため、覆土しない。1週間位で発芽する。7月中旬、本葉2、3枚で6センチポットに移植。11月中旬から小輪で耐寒性に優れたジュリアンがポッとひとつ、続いて、ポッポッと咲き、やがて何万鉢もワッと咲く。花が4、5輪咲いた鉢から、名古屋や関東方面に出荷する。12月になると、大輪のポリアンサも咲き出す。
出荷作業は枯れ葉や花を取り、形を整え、ジュリアンは1ケースに24個、パッと目立つ黄色を中心に、ピンク、赤、紫と色をそろえ、彩りよく並べる。中・大輪系は1ケース20鉢を並べる。
出荷作業が1段落すると、種採り作業に移る。プリムラは自家交配しない。雌しべが高いところにあり、雄しべが低いところにある。遠すぎて実を結ばない可哀想な花。そこで人工受粉し、様々な花を作出する。「気に入った花やきれいな花を選び、他の株の花粉をつけて、交配し育種している」。
黄色に赤の縁取りのある花を先代の幸保さんの「幸」と現社長の富貴さんの「貴」を組み合わせて名付けた「幸貴」。ピンクからオレンジと色の変化が楽しめる「暁」の2種類を育種し、品種登録出願中である。
3代目を継ぐ大さんも育種に熱心で、突然変異の中から花弁が細く、日本桜草の雰囲気を持つ花や、筒咲き、絞り咲きなど、特徴ある花を選び、だれも見たことにない新しい花づくりをしている。大さんが作出した新品種もまもなくデビューする。
##(中見だし)
苗生産とマラコイデス、オプコニカを栽培する伊那種苗園
広域農道沿いに広がる東春近木裏原に、一風変わった角型ハウスの一群がある。標高が高く、夏涼しい同園は、プリムラの苗栽培の適地で、暖地からの委託で50万本生産する。鉢花で出荷するのはジュリアン2万鉢、マラコイデス3万鉢、オプコニカ2千鉢と少ない。
マラコイディス
小さな花を密集させる繊細な姿が愛される。自家採りの種を6月に蒔き、12月から咲き始め、1月から出荷が始まった。ピンクの濃淡を中心に、白、赤、紫と多彩。縁取りのある「蛇の目」も各色そろう。
ボリウムを普通のマラコイデスの5分の1以下と、コンパクトにした「ポシェット」もある。従来はピンクの濃淡の2種類しか無かったが、同園で、マラコイデスの中から、かちっとまとまったものを選別し、赤、紫、蛇の目など5種類を作出した。「場所を取らず、どこにも置ける小ささ、かわいらしさで人気がある。マラコイデスは過湿にすると、灰色カビ病が発生する。鉢土が乾いたら、たっぷり水をやるといい。5月頃まで楽しめる」。
オプコニカ
葉裏の毛に「プリミン」という毒素を分泌する品種もあり、かぶれる人もいるから注意が必要。白から濃紫、または真紅にと、鮮やかな花色の変化、6カ月も咲き続け寿命の長さから、根強いファンもいる。「直接触らず、手袋をはめて作業をするといい」とか。
このほか、くすんだ葉色、シックで可れんな花「シネンシス」もプリムラの仲間、これから咲き始める。 -
駒ケ根市内4小学校で始業式
駒ケ根市内の5小学校のうち東伊那小を除く4小学校で10日、3学期の始業式が一斉に行われた。赤穂小学校(高野普校長)では1、3、5年生の代表児童らが全校児童を前に3学期に向けての決意を発表するなどして、気持ちも新たに新学期のスタートを切った。
5年生は年明けらしく、毛筆で書いた「けじめをつける」「発言をする」「やさしい心」などの作品を1人ずつ示しながら、3学期に懸ける目標や決意をそれぞれ発表した=写真。
高野校長は児童らに「学期の始まりに当たって自分で掲げた目標を実現し、修業式にはみんなが金メダルをもらえるよう頑張ってほしい」と呼び掛けた。
東伊那小学校は11日に始業式を開く。