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駒ケ根市の教職員人事異動
駒ケ根市内小中学校の転退職教職員は次の皆さん(カッコ内は新任校)。
◇赤穂小▽教諭=唐沢好三(辰野東小)米山隆美(辰野東小)伊藤正通(伊那西小)横山英志(赤穂中)北沢淳子(県伊那養護学校)関島浩志(松川中)五十嵐啓一(長野市立芋井中)▽技師=池上和恵(茅野市立永明中)▽講師=中沢博和(新規採用・長野市立裾花中)米田真也(新規採用・東御市立北御牧小)原葉子(新規採用・小諸市立水明小)
◇赤穂東小▽校長=熊谷正(飯田市立旭ケ丘中)▽教諭=橋爪久人(県伊那養護学校)小田切宏久(宮田小)濱口みさと(千曲市立八幡小)徳武清花(松本市立菅野小)▽講師=長谷川晶子(富県小)▽非常勤講師=河野滋夫(退職)曽根原千穂(新任・喬木村立喬木中)
◇赤穂南小▽教諭=北沢幸雄(南箕輪小)山岸祥子(西春近南小)西沢浩(中条村立中条小)星野圭子(高遠北小)児玉明聡(松本市立大野川小)▽講師=桃沢敏郎(東春近小)▽主査=木下真由美(中川東小)▽非常勤講師=座光寺智子(講師・赤穂南小)
◇中沢小▽教頭=酒井照明(校長・西春近北小)▽教諭=原茂(美篶小)眞島寿浩(県飯田養護学校)北村美加(安曇野市立堀金小)▽非常勤講師=伊藤みつ子(退職)北原志佳(宮田小)岡崎節子(赤穂東小)
◇東伊那小▽教頭=南波洋子(喬木村立喬木第二小)▽教諭=下島弘子(高遠小)▽主事=眞島典子(飯島小)
◇赤穂中▽校長=諏訪博(退職)▽教諭=池口正博(教頭・天龍村立天龍中)仁科俊彦(箕輪中)亀井政昭(県伊那養護学校)宮下誠士(箕輪中)中村志保(南箕輪中)久保田徹(塩尻市立丘中)笹野麻里子(松本市立開成中)▽講師=宮下英昭(伊那東部中)東方秀俊(飯田市立緑ケ丘中)中山弘樹(辰野西小)平沢崇(退職)上久保有子(松本市立鎌田中)田中さくら(退職)▽主事=津田由美子(松本市立大野川小・中)
◇東中▽教頭=山浦忍(小海町立北牧小)▽主幹=滝沢きぬゑ(退職)▽教諭=桂本真治(内地留学・愛知教育大)花岡陽(塩尻市立塩尻中)▽講師=日岐秀明(退職)北原康弘(新規採用・東御市立東部中)石井さやか(新規採用・東御市立田中小) -
【記者室】痛みを想像する難しさ
花粉症シーズン真っただ中。重い症状に苦しむ人も多いことと同情する。筆者もその一人だが、時によってひどさが違う。ついさっきまでくしゃみ連発、目は痛く、鼻は両づまりという状態だったのが、ふと気がつくとうそのように何でもないことがある▼この苦しさがなくなればどんなに気分がいいだろう竏窒ニ思っていたのに、実際そうなってみるとさほどありがたさを感じない。自身のことでさえこうなのだから、他人の苦しさを自分のものとして感じることは至難の業だ▼世の痛みや苦しみは実際に経験しなければ本当のところは分からない。想像だけで分かったようなつもりになり、的外れな判断をすることは厳に慎むべきだ。記者としての自分への忠告でもある。(白鳥文男)
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06年度社会福祉表彰
県の06年度社会福祉表彰式が22日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那地区で活動する3個人3団体を表彰した=写真。
表彰は社会福祉分野で功績を挙げている個人や団体を対象とするもので、上伊那からは県西駒郷地域生活支援センターの利用者に対する散髪を長年継続してきた個人や社会奉仕活動に取り組んできた高齢者クラブなどが選ばれた。
上伊那地方事務所の竹松政博所長は受賞者に表彰状を手渡し「何年にもわたる尽力が高く評価された結果だと思う。社会福祉は他人の気持ちに立ち、支え合うもの。今後も地域の福祉向上のため、尽力していただきたい」と祝福した。
受賞者(団体)は次のみなさん。
◇更生保護=豊島フミ子(伊那市)
◇高齢者福祉=町三区高齢者クラブ高砂会(駒ヶ根市)
◇障害者福祉=大島治(飯島町)中津源一(駒ヶ根市)
◇児童福祉=日本電算サンキョー労働組合伊那支部(伊那市)日本電産サンキョー労働組合駒ヶ根支部(駒ヶ根市) -
JA上伊那稲作部会が「うまい米・うまいお酒の春祭り」を開催
生産者自身が米の消費拡大に貢献しよう竏窒ニ、上伊那農業協同組合(JA上伊那)稲作部会(北條久志部会長)は22日、「うまい米・うまいお酒の春祭り」を伊那市狐島のJA上伊那本所で開いた。約100人の部会員が集まり、上伊那米で作った米料理や地酒を試食。自分たちの作る米の味を改めて確認しながら宴を楽しんだ。
米市場は消費減退、供給過剰基調と依然として厳しい状況にあるのが現状。こうした影響を受け、生産農家の消費量も減退する傾向にあるという。
同イベントは、こうした生産者自身がまずは米を見直し、消費拡大につなげていこう竏窒ニ昨年から始めた。
今年も、五平もちやすしなど、さまざまな米料理が並んだほか、上伊那で日本酒を醸造している地元酒蔵6社が、それぞれに醸造している日本酒を紹介。「まずは飲み比べ、自分に合った酒を探してほしい」と呼びかけた。
また、3種類の米の中から上伊那産のコシヒカリを当てるゲーム「米の食味テスト」では、九州、北海道の米と食べ比べ=写真。「分かりすぎるくらい違う」などと話しながら味の違いを確認していた。 -
県議選 告示まで1週間
任期満了に伴う県議選が30日告示、4月8日投票の日程で行われる。告示まで1週間。立候補予定者らは支持拡大に忙しく動き回る。(文中、現職・前職、五十音順、丸数字は当選回数)
出馬を表明しているのは、伊那市区(定数2)が木下茂人(71)=無所属(3)・美篶、向山公人(64)=無所属(2)・西町=の2氏で、いずれも現職。無投票ムードが漂うものの、一部で新人擁立を模索する動きが続いている。
駒ケ根市区(定数1)は、現職林奉文氏(61)=無所属(1)・南割、前職佐々木祥二氏(54)=無所属・赤須東。前回(03年4月)と同じ顔ぶれで、一騎打ちの公算が大きい。村井知事を批判する林氏、支持を表明する佐々木氏と立場は異なり、選挙戦のポイントとなりそうだ。
上伊那郡区(定数2)は、現職の小原勇(58)=無所属(1)・宮田村、小林伸陽(62)=共産党(2)・箕輪町、清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、前職の垣内基良(57)=無所属・辰野町=の4氏。不出馬を表明した辰野町の赤羽公彦氏が前回獲得した8400票の行方がかぎを握る。 -
箕議町議選 少数激戦へ
事前説明会に検討中含め18派箕輪町選挙管理委員会(浅野益幸委員長)は22日、4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙(17日告示、22日投開票)の立候補予定者への事前説明会を町役場で開いた。定数15に対し同日までに立候補を表明した16派と、検討中とする2派の計18派が出席。担当者から選挙運動や手続きなどの説明を受けた。
出席したのは、立候補を予定する現職10派、新人6派。党派別では共産党2、公明党1、無所属13。検討中の2派はいずれも町内の男性。
22日に新人1人が出馬表明し立候補予定者は16人。定数1超で選挙戦が確実となった。
立候補予定者は、現職は春日巌氏(67)=共産党・木下、上嶋貞一氏(67)=無所属・三日町、唐沢荘介氏(65)=無所属・上古田、寺平秀行氏(32)=無所属・松島、平出政敏氏(64)=無所属・北小河内、藤田英文氏(64)=無所属・大出、松崎久司氏(68)=無所属・福与、丸山善弘氏(67)=公明党・松島、三沢興宣氏(51)=無所属・松島、向山章氏(63)=無所属・松島=(50音順)。
新人は大槻久人氏(63)=無所属・沢、荻原かほり氏(65)=無所属・木下、小島常男氏(63)=無所属・木下、下原甲子人氏(66)=無所属・松島、武村俊身氏(65)=無所属・長岡、松本つぢ氏(56)=共産党・沢上=(50音順)。
現職の浦野政男氏、岡文子氏、桑沢幸好氏、柴財埜氏、関善一氏、日野和司氏、三井清史氏は不出馬の意向。 -
箕輪町議選
新人の松本つぢ氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、新人の松本つぢ氏(56)=共産党、団体職員、沢上=が22日、出馬を表明した。
引退を表明した共産党の現職桑沢幸好氏の後任。「党の2議席が1議席になってはいけないという思いと、女性が2人、3人と出てほしいという声があって決めた」という。
「草の根の町民の声をもっと町政に生かせるようにしていくことが求められる」とし、「やさしい人が育つまち」をテーマに、公約に▼子育て支援の充実(中学卒業まで医療費の窓口無料化)▼子育て支援センターづくり▼高齢者にやさしい福祉の充実▼「箕輪ブランド」といえる農業振興-などを掲げる。
諏訪実業高校卒。日本共産党上伊那地区委員、箕輪町女性部長、しんぶん赤旗箕輪出張所長。 -
南箕輪村「まっくんファーム」第1回総会
南箕輪村「まっくんファーム」(倉田庄衛組合長)は20日夜、第1回総会を村民センターで開き、組合員加入、06年度事業報告・収支決算、07年度事業計画案・収支予算案などの議案を承認した。
まっくんファームは06年11月20日、村1本の農業の「担い手」集落営農組織として加入者505人で設立した。
議案の組合員加入は、21人の新規加入を承認した。農地面積は283ヘクタールになる(設立時は274ヘクタール)。
07年度事業計画の主な取り組みは▽まっくんファームの体制づくり▽組合員の水稲・麦・大豆・ソバなどの共同作業と農産物の販売から精算までの一括経理▽研究委員会を設置し農業生産法人化の具体的な研究▽組合員加入及び農地利用集積推進-など。栽培面積目標217ヘクタール(水稲160ヘクタール、小麦23ヘクタール、大豆21ヘクタール、ソバ13ヘクタール)。販売額の計画合計は1億8876万円。 -
伊那商工会議所が通常総会
伊那商工会議所の通常総会が23日、伊那商工会館であった。議員40人が出席し、地域産業の活性化などを基本方針に、07年度の事業計画を決めた。
主要事業は▽中小企業の経営支援▽地域資源を活用した経済振興事業の推進▽人材育成・人材確保などに関する雇用施策推進支援事業の実施▽情報化の推進竏窒ネど25項目。具体的には、建設業振興事業として工事の受発注状況の調査研究、環境問題など市内企業の課題解決と住みやすいまちづくりの提言活動、伊那の食の調査研究、高遠町・長谷を含む広域観光の推進などを挙げた。一般会計予算は、ほぼ昨年度並みの8800万円。
部会編成は、業種別に10部会を設けているが、成果が表れるよう卸商業を繊維衣料品、食料品、一般商業に、観光接客を観光接客、サービス業へそれぞれ移行するなど10部会に組み直した。11月からスタートする。
また、県は「1市町村1商工団体」を原則としていることから、4月に発足する伊那市商工会との統合に向け、交流や話し合いの場を持つ意向も示した。 -
地域情報化計画まとまる
伊那市地域情報化推進会議の正副会長は22日、市役所を訪れ、小坂市長に地域情報化計画を報告した。
計画(07縲・1年度)は、地域の特性に応じた地域情報化の施策を推進するための指針。基本理念に「人にやさしい情報環境で、みんなが主役の伊那市」を掲げた。3地域の距離的格差を感じないよう、IT(情報技術)を活用した新市の一体感と活性化を実現する。
目標は「市民サービスの向上」「情報が身近にあるまちづくり」「市民参加によるまちづくり」「行政の効率化」の4点。具体的な取り組み事項に▽高遠町総合支所への自動交付機設置▽子どもの安全・安心(保育園などへの110番通報システムの導入)▽地域ポータルサイトの構築(地域の課題を掲げ、市民の持つ情報、知恵の活用しながら情報交換する)竏窒ネど40項目を盛り、現状と課題、取り組み年度などを記した。
市民、事業者を対象にしたインターネット活用など情報化に関するアンケート結果を踏まえ、計画をまとめた。
委員は情報関係者ら10人で、会長は広田満さん=信州大学農学部教授=が務めた。 -
愛護精神普及へ決意新た 動物慰霊祭
県動物愛護会上伊那支部、上伊那郡市飼犬管理対策協議会は20日、箕輪町にある南信犬等管理所で動物慰霊祭をした。本年度、伊那、飯田、諏訪の3保健所などに保護や引き取られ処分された犬、猫の霊を供養した。
慰霊祭には、市町村、保健所関係者ら約25人が出席。県動物愛護会上伊那支部の武村富雄支部長が「動物愛護の普及啓発に取り組むことが精霊に報いる唯一の行い」と話し、出席者全員が焼香をあげ、手を合わせた。
本年度(16日現在)、伊那、飯田、諏訪の保健所管内での処分数は犬184頭、猫1050匹。前年と比べて犬は減少傾向だが、猫は横ばい状態だという。
伊那保健所では、本年取り扱った犬206頭。そのうち95頭を飼い主へ返還し、75頭を新たな飼い主へ譲渡、36頭は処分となった。
焼香を上げ、黙とうする出席者ら -
伊那市防災会議
伊那市防災会議(会長・小坂樫男市長)は19日、市役所であり、市は防災対策本部となる役所でリアルタイムに監視できる気象観測システムの整備を来年度6月を目指し、構築することを発表した。
市総務課によると、同システムは、市内の公共施設など8個所にある降雨計をネットワーク化し、局地的な集中豪雨など、市内全体の降雨状況を把握する目的。昨年の7月豪雨災害の反省を踏まえ、情報の収集体制を強化する。
会議は、国土交通省、警察署、消防署、交通機関関係者など35人が委員として集まり、昨年の豪雨災害の対応や反省点などを報告した。
小坂市長は「豪雨災害、東海地震に備え自主防災組織の充実、発生時の情報伝達をどうのように素早くするかが重要」とあいさつした。 -
AED寄贈
駒ケ根市の金属製品製造、メッキ処理業の駒ケ根電化(山下善廣社長)は19日、AED(自動体外式除細動器)1台(約75万円)を市に寄贈した=写真。同社によるAED寄贈は3年連続。創立60年を迎えることから05年に寄贈を思い立ち「地域への感謝を込め、恩返しのつもりで」毎年寄贈してきた。中原正純市長は「2年前の最初の寄贈を契機に市はAEDの整備を進めている。企業としての市への貢献に、市民を代表して深く感謝する」と礼を述べた。
AEDは赤穂東小学校に配備される。 -
宮田小1年生、東保育園卒園児にパンジー贈る
宮田村宮田小学校1年生が育てたパンジー。4月から一緒の学び舎に通う東保育園の年長園児にプレゼントした。
1年3組と年長ふじ組は、落花生の栽培、収獲などを通じて1年間交流。土に親しみ心のふれあいも深めてきたが、その縁もあって一人ひとりにパンジーが届けられた。
23日の卒園式には会場に飾られ、各自持ち帰る予定。お兄さん、お姉さんの心からの贈り物を胸に、保育園を巣立つ。 -
かんてんぱぱで伊那谷からの花だより~陶・染・玉・照・結5人の仕事~
伊那谷を拠点に活動している5人の作家による「伊那谷からの花だより縲恣ゥ・染・玉・照・結5人の仕事縲怐vが25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。生活に彩りを添える生活雑貨など約700点が訪れた人の目を楽しませている=写真。
普段はクラフト市などで作品を披露する機会が多かったトンボ玉の角田まち子さん(南箕輪村)が、室内での発表を通して新たな作品展開を図りたい竏窒ニ企画した作品展で、同様に作品制作に取り組む作家らにも参加を呼びかけた。
5人の分野は陶芸、染色、トンボ玉、照明、水引きとさまざま。飛行船の形を模った「飛行船ライト」ペンギンが乗ったロケットを模った「ペンギンライト」などといった、ユニークな作品もあるほか、染色では現在は後継者がほとんどいないと言われる「蝋(ろう)友禅」のテーブルセンターなども展示している。
角田さんは「それぞれに自分の自信作を展示していると思う。全然違うジャンルを楽しめる作品展」と話していた。 -
【津軽三味線・日本民謡師範 高坂晴駒さん】
小さな体に構えた三味線から圧倒的な迫力で太く、力強い音がほとばしり出る。ばちが激しく糸に叩きつけられ、左手の指は目にも止まらぬ素早さでいそがしく棹(さお)の上を踊り竏秩B魂を体ごと揺さぶるような津軽三味線の魅力を多くの弟子たちに伝え続けている。教室には80歳のベテランも通い続けているが、このところ若い弟子も増えてきた。中には小学生もいて将来を楽しみにしている。
◇ ◇
津軽三味線は普通の三味線よりも棹が太い。しっかりとした芯のある音を出すためにばちも大きく、重い物が使われる。
「弾くのに力が要るから構えから違う。だからけっこう疲れて大変なんだけど、それだけに満足感も大きいですよ」
三味線を始めたのは30年ほど前。
「民謡がとてもはやったころでね。友達と民謡の会に入ったら会員の中に三味線のできる人がいて、その音色を聞いてどうしても弾いてみたくなったんですよ」
手ほどきを受けてみると、筝をたしなんでいたこともあって抵抗なく楽しく上達でき、ますます三味線が好きになった。
数々の民謡を弾いているうち、時折耳にする津軽三味線の音色にいつか深く魅せられるようになった。
「普通の三味線の音色はシャン、シャン竏窒ニいう繊細な感じ。それはそれで大好きなんだけど、津軽はまた全然違う。心に響くような迫力があってそこに強くひかれました」
高名な小野寺晴山師範の教えを求めて諏訪の教室に通いつめ、厳しいけいこを重ねて腕を磨いた。
◇ ◇
「津軽は何といっても大きな音が大切。強い力で弾かないと聴く人に心が伝わらないからね。以前は怖いもの知らずでよく1人で演奏したけど、今はちょっと嫌ですね。せめて3人くらいで弾かないと迫力が出ないから」
三味線を弾く一方で唄のけいこのため東京に長く通っている。
「もう11年になるかな。三味線は本来は唄の伴奏楽器だから唄はとても大切なんです。三味線、太鼓、尺八がそろってこそ伝統ある日本の民謡ですからね」
「弾いてきて気持ちいいのはね、20人くらいで弾いて音がきれいにそろった時。その瞬間は本当に楽しくて幸せな気持ちになります」
(白鳥文男) -
県議選 林奉文を励ます市民の集い
県議選駒ケ根市区に立候補を表明している現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=を後援する「青空大好き市民の会」は20日夜、「林奉文を励ます市民のつどい」を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。支持者ら約200人が参加し、必勝を誓って気勢を上げた。
林氏は「県議として田中知事とともに県政の改革に取り組んできた」として談合防止、福祉の充実、環境整備事業など、この4年間に取り組んだ活動を振り返った上で「村井県政では大型公共事業を行う影響で福祉や教育予算が削られることになる。これまでに進めてきた改革を後戻りさせないよう、何としてもこの選挙を勝ち抜いて市民の願いを県政に届けたい」と強く訴えた=写真。
参加者の代表が次々と激励や応援のメッセージを送るなど、集まった支持者らはあらためて当選に向けての決意を燃やしていた。 -
十二天の森整備ボランティア
駒ケ根市内に広がる平地林「十二天の森」内の散策道を歩きやすくしようと18日、市職員らでつくる「森を育む会」が市民団体「十二天の森を守る会」(城田嘉一会長)と市生涯学習課に呼び掛けてボランティアで整備を行った。子どもを含む約40人が参加し、大きな木の撤去や伐採にはチェーンソーを使うなどして、散策道をふさぐ倒木や垂れかかる枝を払った=写真。
作業は散策道が狭くなって通りにくいという市民からの声に応えて今回初めて行われた。会員は、今後は年1回程度、定期的に作業を行っていきたい竏窒ニしている。 -
駒ケ根商工会議所が検定満点者など表彰
駒ケ根商工会議所(渋谷敦士会頭)は19日夕、06年度の珠算、簿記の検定試験で1級と満点を取った小学生ら41人を表彰した=写真。商工会議所の竹澤誠専務理事は一人一人に認定証や表彰状を手渡し「表彰者は例年15人前後なのに今年は大変多く、うれしい。満点は簡単に取れるものではない。日ごろのたゆまぬ努力があってこそ今日の栄誉がある。これからも目標に向かって挑戦し、一歩一歩進んでいってほしい」と激励した。
表彰されたのは次の皆さん。
【1級合格】◆第177回珠算能力検定▼1級=田中雅喜(駒ケ根速算塾)◆第179回珠算能力検定▼暗算1級=田中雅喜
【満点合格】◆第114回簿記検定試験▼3級=戸沢ゆかり◆第115回簿記検定試験▼3級=丸山美紀、篠田恵
◆第177回珠算能力検定▼4級=花木彩香▼7級=北沢友樹、桜井彩乃▼9級=下島真紀▼暗算7級=田邉友樹、那須野叶(以上駒ケ根速算塾)◆第178回珠算能力検定▼暗算3級=小林千夏▼暗算7級=竹内慎二、北原拓真、竹村忍、吉見花絵(以上駒ケ根速算塾)◆第179回珠算能力検定▼6級=有賀未裕▼8級=宮沢彩花、荒崎方栄▼暗算5級=小田原史弥(以上駒ケ根速算塾)漆沢椿(五味珠算塾)▼暗算6級=竹村ちはや、中塚翠▼暗算7級=小林裕季、唐沢和希、池上毅、池上輝、榎本康亮、宮沢沙織、春日伸介、福沢聡也、木下由紀乃、白川みほ、小木曽結衣、川村雪奈、伊藤愛、堂園太一、小林真輝人、桜井彩乃、黒田理紗、中野翼、横山史典(以上駒ケ根速算塾)伊藤翼(五味珠算塾) -
みのわ健康アカデミー第2期生卒業式
熟年者の健康レベル向上を目指す箕輪町の「みのわ健康アカデミー」の第2期生卒業式が20日、町文化センターであった。1年間の健康学習やトレーニングに励んだ受講生55人が卒業証書を受けた。
学長の平沢豊満町長は、「自分の健康度を上げるため頑張っていただき、大変有意義な1年だったのでは。町の健康づくりのリーダーとしてご活躍いただきたい」とあいさつ。各曜日の代表者に卒業証書と活動記録を授与した。皆勤の9人には記念品を手渡した。
卒業生代表の東城興一さんは、「内容の濃い充実した勉強と実践ができたことは本当にありがたい。これからの生き方を指摘いただき感謝にたえない」とあいさつした。
受講生は45歳から75歳。1年間の成果は、1日の生活歩数の平均が1万62歩で1期生の9304歩を上回った。腹囲・体重の変化は平均で腹囲5・7センチ、体重1・6キロ減少。最も変化の大きかった人は腹囲20センチ、体重12キロ減少した。「GO/NO-GO」課題実験による大脳の活動状況は、反応時間が短くなりさらに間違いの回数も減少した。精神面では「自信がついた」「毎日が明るくなったような気がして楽しい」などの意見があった。
アカデミーの副学長でもある信州大学教育学部の寺沢宏次助教授は、「皆さん優等生で効果が出ている。健康が幸せに近づく最短距離。この状態を維持することが幸せにつながる」と講評した。 -
箕輪町観光協会
2007新バージョンの名刺台紙作成箕輪町観光協会が販売している町の名所の写真を印刷した名刺台紙に2007新デザイン、春夏秋冬の4バージョンが登場した。
デザインは「中曽根の権現桜」「みのわ手筒会による手筒花火」「赤そば(高嶺ルビー)の里」「萱野高原からの夜景」。フォトコンテストの入賞作品などを活用した。
既存の「もみじ湖」「萱野高原」の2種類と合わせ計6種類で選択の幅が広がり、季節ごとの利用もできる。
これまでは100枚単位の販売だったが、新デザインは50枚単位にし、1年任期の役員ら多くは必要ない人にも購入しやすくした。4種類組み合わせの注文もできる。「少ない単位でご利用いただけるので、ぜひご活用ください」としている。
名刺台紙価格は50枚で会員250円、一般500円。既存は100枚で会員500円、一般千円。役場産業振興課商工観光係窓口で販売している。問い合わせは商工観光係(TEL79・3111内線157)へ。 -
みはらしの湯がリニューアルオープン
老朽化に伴う改修工事を行っていた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」が21日、リニューアルオープンした。この日を待ち望んでいた常連客などが開館と同時に来場し、久しぶりの温泉を楽しんだ。
昨年10月に天井のアルミ材が落下する事故が発生した同施設では、利用者の安全を確保するために早期改修計画を策定。今月1日から20日間の日程で改修工事を進めていた。
今回の工事では、腐食が進んでいた天井の釣り金具をさびにくいステンレス製のものに取り替え。天井板も新しいものにした。また、腐食対策として新しい換気扇を増設。漏水していた浴槽の補修、一部屋根の塗装、畳の入れ替えなども行い、リニューアルオープンとなった。総事業費は約2400万円。
この日は、先着500人にみはらしファームとれたて市場の生産者が手掛けた鉢植えの花を贈呈。市内に住む常連夫婦は「健康的なお風呂で見晴らしも良く、リラックスできる。これからは健康のためになるべく来たい」と語った。
唐沢寿男支配人は「大変長い間お休みをいただきご迷惑をかけた。工事も無事完了したため、引き続きリピーターとして利用してもらえるよう従業員一同気を引き締め、温かくお迎えしていきたい」と話していた -
介護予防講演会
伊那市は20日、高遠町総合福祉センター「やますそ」で介護予防講演会を開いた。地域住民約90人が集まり、口からの健康長寿を考えた。
講演会は例年、テーマを変えて開催。今回は、元気で楽しい生活を送るため、口の健康を学ぼうと設定した。
講師は、県歯科医師会地域保健部副部長の村上順彦さん=辰野町。
高齢者の健康調査の結果などをグラフで示しながら、生活機能の低下を予防するには口くう機能の維持・向上が重要とし「楽しく、おいしく、安全な食生活を営む」アドバイスをした。
口の働きは食べる、話す、かむことによる脳への刺激などがある。75歳を過ぎると、2縲・割が時々むせる、口がかわくなどの傾向があるといい、口の衛生状態を保つため、歯医者でチェックすることを勧めた。
また、口を開閉したり、舌を回したりと「健口(けんこう)体操」も紹介した。 -
ドドーンと宮田の名物丼24日発売
宮田村の飲食店12店が腕によりをかけて24日に発売する“名物丼”が21日、報道陣に披露された。基本ルールである村の特産・山ぶどうワインを用いて、各店ともに個性あふれる丼が完成。村内産のシメジや豆腐などを使用する店も多く、“地産地消”への配慮も怠らない。村商工会青年部が村民にアイデアやレシピを募り始まったプロジェクト、「名物丼の歴史が始まる。お客様と一緒に進化していく」と関係者の寄せる期待は熱い。
村民公募のアイデアから選んだ「鶏の山ぶどう酒煮丼」をベースに、多くの人に愛される丼にしようと各店が独自の味を開発。
焼き鳥丼風があったり、デミグラスソースのシチュー風があったりと多彩。なかには締めにお茶漬けも楽しめる「ひつまぶし風」の丼まで飛び出した。
和食、洋食、中華と各店の個性が出ているのも特徴的。わさびや山椒を隠し味に使ったりするなど本格的な味わいだ。
商工会青年部は、各店をたずね歩いてもらおうと、5月6日までスタンプラリーも展開する。
村内には飲食店30店余りがあるが、実にその4割ほどが名物丼を提供することになり、そば蔵の小林享さん(50)は「みんな、やるぞっていう熱意を持っている証拠。張りきっています」と発売が待ち遠しい様子。
既に団体の予約が入っている店舗もあるなど、発売前から期待感は高まるばかりだ。
名物丼販売店は次の通り。
青葉TEL85・2344、鳳TEL85・4053、駒雪TEL85・2962、こまゆき荘TEL81・7117、酒菜亭すしよしTEL85・2074、そば蔵宮田店TEL85・4870、レストランときわTEL85・2207、萬里TEL85・2065、ペンションめいぷるTEL85・5335(24日以降発売)、すし割烹梵TEL85・4764、ジョイかすがTEL85・2424、レストハウスおおたTEL85・2237
腕によりをかけた各店の丼が勢揃い
味も見た目も個性豊か -
上伊那総合卓球選手権大会
第50回上伊那総合卓球選手権大会が21日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった。男女別のシングルス、ダブルスの競技に延べ約140人が参加し、熱戦を繰り広げた。上伊那卓球連盟主催
同連盟が企画する本年度最後の大会。小学校4年生から一般の60歳代までが集まり、年齢に関係なく同地区内で最も強いシングルス、ダブルス選手を決めた。
男子シングルスでは、伊那東部中学校2年生の沖村貴弘君(伊那少年卓球クラブ)が大人を相手に勝ち進み初優勝。準決勝、決勝では、一般選手に対してストレートで勝ち、栄冠を手にした。
結果は次の通り。
【男子】
▽シングルス (1)沖村貴弘(伊那少年卓球クラブ)(2)平野整(辰野卓球クラブ)(3)中村光伸(アルプス中央信金)、赤羽隆行(辰野卓球クラブ)
▽ダブルス (1)中村光伸(アルプス中央信金)・沖村貴弘(伊那少年卓球クラブ)(2)松沢正記(ニッパツ)・村沢貴之(駒ヶ根クラブ)(3)斉藤浩明(ニッパツ)・西村礼文(駒ヶ根クラブ)、平野整・赤羽隆行(辰野卓球クラブ)
【女子】
▽シングルス (1)宮崎愛子(伊那西レディース)(2)米山真梨子(箕輪ママ)(3)有賀益美(美篶レディース)、石井久子(同)
▽ダブルス (1)千村淳子(駒ヶ根クラブ)・石井久子(美篶レディース)(2)下島瑞貴・下島紗弓(伊那西高校)(3)上田倫美・上田鈴穂(伊那西高校)、春日宏香・牛山雅美(同)
熱戦を展開する女子ダブルス -
練炭で心中図り実父を殺人未遂
伊那署は21日午前0時18分、殺人未遂の疑いで、箕輪町木下の無職矢野勝容疑者(49)を逮捕した。20日午前6時ごろ、矢野容疑者からの119番通報で消防署員が掛け付けたところ、家の2階に実母のあさ子さん(79)、1階に実父(86)が倒れているのを発見。実母は既に死亡、実父は病院へ運ばれ重体だという。同署は、犯行の動機や母親の死因などを捜査している。
調べによると、容疑者は実母と共謀して実父を殺害し、自らも自殺しようとしたがその目的を遂げなかった疑い。19日朝ごろ、自宅で実父に睡眠薬を飲ませ、眠らせてから室内で練炭を燃やし、一酸化炭素中毒死させようとしたという。
練炭は、1階と2階のそれぞれにあり、容疑者は「3人で死のうと思った」などと供述。地域住民によると、容疑者は実父らと同居していて、自宅で溶接業を営んでいたが現在は3人とも無職だったという。
殺人未遂事件のあった現場住宅 -
飯島町七久保の線路沿いで土手火災
20日午前11時50分ごろ、飯島町七久保のJR飯田線鰻沢第2踏切南約200メートルの線路北側土手から出火。土手の下草など約1530平方メートルを焼いて午後零時50分に鎮火した。けが人はなかった。駒ケ根署が原因を調べている。
火のあおりを受けて線路脇にある電車の信号通信ケーブルの絶縁体が約100メートルにわたって数カ所焼けたため、上りと下りの普通列車の運行がそれぞれ54分と34分遅れ、計60人の乗客が影響を受けた。 -
みはらしファーム「みんなで大豆を作ろうよ」
みそ造りを体験伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの企画「みんなで大豆を作ろうよ」の最終回となるみそ造りが18日、みはらしファーム内の漬物加工場であった。9組30人が皆で育てた大豆でみそ作りを体験し、それぞれ持参したおけに10キロずつ仕込んだ。
恒例企画で今年は茅野、諏訪方面、遠くは東京から参加。春に種をまき大豆を育てた。天候に恵まれず草取り、収穫はできなかったが、コンバインで刈り取った大豆で12月に豆腐作りをした。大豆は78・3キロ収穫。みそ造りに28キロを使った。
塩とこうじを混ぜ、機械ですりつぶした煮豆を加えて均等に混ぜ合わせた。子どもたちは煮豆が機械から出てくる様子を「モンブランみたい」とじっと眺めたり、塩きりこうじと煮豆を競い合って混ぜていた。
今年で4回目の参加という松本市の浅輪佳代子さん家族は、友達家族3組も誘い計20人で参加した。「子どもが土、自然とふれあえて、どうやってみそができるか実体験できる。みその美味しさ、安心して食べられるのがいい」と話していた。 -
ガールスカウト長野県第26団フライアップ式
ガールスカウト日本連盟長野県第26団(60人、木部則子団委員長)は18日、各部門の最上級スカウトが上の部門に上がる「フライアップ式(上進式)」を伊那公民館で開いた。スカウトや保護者が見守る中、各部門で計10人が抱負を述べてフライアップした。
スカウトは造花で作った道を通り、「お友達をいっぱいつくりたい」「レンジャーになってもがんばります」などと抱負を述べ、花をジャンプしてそれぞれ上の部門に進んだ。
12年間活動してきた高校3年生の原祥子さんと長田梓さんは、春から大学に進学するが、スカウトに席を残し大人の部門SCAPPに上進した。長野県連盟からスカウト賞の授与があり、「大学生になっても頑張りたい」と話した。
木部団員長は、「新しい部門で新しいお友達を作り、楽しいことをいっぱい身に付けてほしい。フライアップできるのは、自分が一生懸命やっただけでなく、支えてくださったリーダーや父母の協力があったから。感謝の気持ちをもって、皆さんのおかげで大きくなれることを感じてほしい」とあいさつした。 -
南箕輪村「南原地区まちづくり景観形成住民協定」認定報告
南箕輪村南原地区が06年6月に締結した「南原地区まちづくり景観形成住民協定」が県知事の認定を受け19日、県庁で認定書交付式があった。協会長の伊藤幸一さんらは同日、村役場を訪れ唐木一直村長に認定の報告をした。
認定書交付式では、南原地区と伊那市御園地区の協定が認定を受け、板倉敏和副知事が認定書を交付した。
南原地区の協定は村内初で、地区全域を対象に景観の保全に取り組む。中央アルプスの山ろくで、南アルプスの雄大な風景を望む自然豊かな地域だが、権兵衛トンネル開通に伴う工場や店舗の進出、看板設置などにより景観が損なわれることを懸念し、06年6月20日に締結した。協定署名者は503世帯。区に居住する区民のほか地区内に土地を所有する村外者、地区内の企業などが署名した。
景観形成基準は土地利用、建築物、垣・柵・擁壁など9項目。建築物の高さは13メートル以下で勾配屋根、屋外広告物は道路から1メートル以上後退-などを定めている。
伊藤会長は、「念願かなって認定をいただき、今日が一歩。区民の中で協力して361号線沿いにチューリップを植えるなどの活動をしたい。花を一株でも多く植えるなどできることから細く長く取り組みたい」と話した。唐木村長は、「南原は開発が進んで一番心配している地域なので、住民が景観を守ろうと協定をしてくれたことは画期的でとてもありがたいと感謝している」と話した。