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県議選 伊那市区 分析
告示日直前に急きょ選挙戦に突入することが確定した伊那市区(定数2)では、厚い地盤を持ち、今回から伊那市区に加わった高遠、長谷地区でも精力的に支持者を固めてきた現職の木下茂人氏(71)=無所属、美篶=と向山公人氏(64)=政信会、西町=が新人の井口純代氏(51)=あおぞら、福島=を引き離して再選を果たした。
4選を果たした木下氏は地盤とする農業関係の支持者からの票を確実に集め、農協などからの協力も受けた。 また、高遠、長谷地区にも早くから入り、地域間格差の解消や農業振興への取り組みを積極的にアピール。農業従事者が多く、地元である美篶地区との地縁が深い両地区で有利な戦いを進め、前回選ではわずが数百票の差しかなかった向山氏を約1700票引き離し、トップ当選の座を守った。
3選を果たした向山氏は、商業者の多い町部などで支持を固め、企業回りも積極的に展開。均衡ある県土づくりや産業振興などを訴え、地盤とする商工関係から票を集めた。また、推薦を受けた自民党や公明党の支持者票も確保した。
高遠、長谷地区でも早くからあいさつ回りなどを行い、町部などの支持を集めたが、木下氏には一歩及ばなかった。
告示直前の出馬表明で現職2人に挑んだ井口氏は、浮動票の掘り起こしと村井県政に支持寄りの立場をとる現職の批判票の取り込みを狙って短期決戦を展開。大型公共事業に積極的な村井県政の是非を問う一方、福祉、医療、子育てなどへの取り組みを訴えた。組織や党の力に頼らない独自選挙で、現職の批判票や共産党支持者の票を集めたが、投票率の低下を受け、十分な浮動票を巻き込むことができなかった。 -
県議選 一夜明けて 垣内基良氏
-感想は
ほっとした。朝3時まで息子と飲んだ。これから議席を安定させていかないと上伊那のためにならない。そのためには続けて勝てる組織をきちんとしないといけない。
-トップ当選して
とんでもない運命だ。不死鳥のようによみがえる。その精神力は支持者がいなきゃできない。1票差で町民の胸の中につかえたすっきりしない何かを取ると同時に、俺の分も取ってほしかった。ようやくわだかまりなく町が一つになった。本当にいい選挙だったと思う。
-村井知事の是非は選挙の争点になったか
郡区では政策的には争点ではなかったと思う。田中さん、村井さん双方を勉強しながらやっていれば争点だったが、県民が政争を繰り返し感情で投票行動していた。今回少し改善された。知事とは是々非々。考え方がだいたい一緒だから、あまりブレがないと思う。
-県議としてのこれから
現状を見て分析し、実行する。予算の個所付けを見ていないので、本年度やること、継続すること、来年予算化することを考える。定数が3から2になり地域選挙の終わりと思ったが、結果的には地域選挙だった。だから辰野から中川まで全部やる。この4年間で少し幅ができた。今までは持論展開し理解してもらうことをしてきたが、そういうことではない。県民同士でいがみ合わないように、真ん中を取るということでなく、上手に運営する方法をしていくことだと思う。議員は条例づくり、地域要望の取り入れがあるが、地域要望取り入れを処理する能力もつけないといけない。上伊那のためにきちっとやります。
-会派は「石田(冶一郎)先生の言う通りに」ということだが
まだこれからだけど、政治家は親方を裏切ってはいけない。そのことを自分の有権者に理解してもらうことをしていく。 -
県議選 新県議決まる
県議会議員選挙は8日投・開票された。上伊那では、伊那市区で現職木下茂人氏(71)=無所属(4)・美篶、現職向山公人氏(64)=政信会(3)・西町、駒ケ根市区で元職佐々木祥二氏(55)=無所属(3)・赤須東、郡区で元職垣内基良(57)=無所属(2)・辰野町、現職小林伸陽氏(63)=共産党(3)・箕輪町=が当選を果たした。
投票率は伊那市区が前回を8・2ポイント下回る60・79%、駒ケ根市区が0・48ポイント上回る71・11%。郡区は接戦だったが、投票率は上がらず、71・76%と前回を0・13ポイント下回った。
争点となった村井県政の姿勢には賛否両論あるが、有権者から「後世に禍根を残すようなことだけは避けてほしい」など注文がつく。「豊かで住みよい地域づくり」などを果たすため、県政をチェックし、有権者の1票1票にこたえなくてはならない。 -
県議選 郡区 有権者の判断
し烈な戦いを繰り広げた上伊那郡区。定数が3から2に削減され、現職、元職の各1人が当選、現職2人が落選した。接戦になるという各派の予想通り、4候補とも1万1千票以上を獲得し、トップ当選と最下位の差は1766票だった。
前回、辰野町から出馬して落選した赤羽公彦氏の獲得票(旧高遠町・旧長谷村を除いた8487票)の行方が注目されたが、垣内氏が町内で9639票を獲得し、2位に7700票以上の大差をつけて圧倒的な強さを見せた。「辰野町から県議の火を再び」の実現に向けて辰野一本化に力を注ぎ、前回よりも4385票を上乗せした。また、女性を対象にした集いを開くなど女性の支持拡大に力を入れ、前回と比較にならないほど後援会員数を増やしたのも特徴の一つ。
「自分自身の最後の戦い」と決めて臨んだ垣内氏。前回、1票差で落選した悔しさをばねに、トップ当選を果たした。
小林氏は「変わり始めた県政の改革を後戻りさせない」と訴え、他候補と立場の違いを明確にして戦った。地元箕輪町で5785票を固めたほか、すべての町村で前回を上回った。当選の要因は「政策が評価された」とみて、党派を超え、着実に獲得票数を伸ばした。
清水氏は前回の無所属から自民党公認として立った。昨年暮れから、地元箕輪町、南箕輪村を1万軒以上歩き、地元を固めた。箕輪町、南箕輪村で最高得票だったものの、辰野町で目標より1千票余が足りず、南部の獲得票も思うように伸びなかった。
南部から唯一立候補した小原氏は、飯島町・中川村で選対組織を立ち上げるなど南部から県議を送り出そうという気運を盛り上げた。前回の投票率に比べて0・63縲・・01ポイント上回り、地元宮田村の4295票をはじめ、飯島町、中川村で目標1万票に近い9074票を獲得した。北部の2町村に事務所を構え、支持拡大を図ったが、目標としていた票数に届かず、涙を飲んだ。 -
県議選 郡区
◆垣内基良氏
ほっとしたという感じ。辰野から中川までの責任を負ったと思う。気持ちを入れ替え、地域の皆さんのため、長野県のために頑張りたい。
前回の1票差で支持者がこの4年間、胸のつかえが取れず悩み苦しんだ。この選挙で勝たせていただき、皆さんの肩の荷、私自身の荷をなんとか下ろしたかった。おかげで下ろすことができた。辰野の皆さんが本当に一つにまとまっていただいた。政治理念、信条、行動力を含め政治力に理解いただいた結果。
皆さんのご要望、ご意見を聞いて、しっかり県政に反映する形をとりたい。今年の予算は決まっているので個所付けに努力し、来年度予算に要望を盛り込めるよう努力したい。
◆小林伸陽氏
厳しい選挙戦になると予想していた。戦いを勝ち抜けたのも、皆さんの努力の結果。
支持を訴える中で、政策や県のあるべき方向を示して戦ったのは、私の陣営だけである。公約を県政で実現する重さを感じている。
介護、子育て、医療、教育など住民の暮らしを守ることが最大の課題。県議会で支援に負けない努力をし、県政を前進させることで返したい。 -
「上伊那の太平洋戦争」を記録に
「写真記録・上伊那の太平洋戦争」を8月に発刊する予定のしなのき書房(長野市)は、昭和初期から終戦後の昭和30年までに上伊那で撮影された写真(風景、風俗、学校など)を広く募集している。
同書は「写真記録・信州の太平洋戦争シリーズ」として発刊されるもので、悲惨な太平洋戦争の記憶を風化させないようにと、「ふるさとの戦争」の写真約400枚を収録。・ス時代を証言する貴重な郷土資料・スとして後世に伝えられる。
編集協力は上伊那郷土研究会、収録対象地域は上伊那限定。A4判、上製本、248ページ。主な内容(予定)は
▽今に残る戦争遺跡▽高まる軍靴の足音▽昭和初期の教育▽日中戦争から太平洋戦争へ▽戦時下の教育▽銃後のくらし▽満州開拓を目指して▽敗戦からの復興▽伊那飛行場竏秩B
応募締切は5月上旬。連絡を受けてから同社が直接取材に訪れる。協力者には謝礼が出る。
問い合わせはしなのき書房(TEL026・284・7007)林さん。 -
県議選 伊那市区 木下茂人氏当選の弁
みなさん一人ひとりが票を掘り起こしてくれて、その積み重ねが結果につながった。みなさんの信任をたまわったからには公約を実行し、期待にこたえたい。豊かさを実感できる県政を進めていきたい。
短期決戦だった。最初は低調だったが、中盤から支援が盛りあがり、確かな手ごたえを感じることができた。感謝している。
村井知事誕生にかかわった一人としての責任もあり、本当の県の改革を知事とともに進めたい。知事とはべったりではなく、是々非々で取り組みたい。 -
県議選 木下茂人氏 当選から一夜明けて
4期連続でトップ当選。「団体も会社もあるわけではないが、一人ひとりが力を積み上げてくれた。本当にありがたいこと」。強力な選対組織は今回も健在だった。農業関係の支持も相変わらず厚く、当選後は「農業を理解している県議として頑張って」などの祝辞が多く寄せられた。
投票率が前回を大きく下回ったことについて「当初、無投票になるかもしれないと考えた人もかなりいたのかなあ。突然選挙になったので、波瀾が少なかった部分があった」「前回は知事に対してどう考えるかということが有権者の一番の関心事で、県政の大きな流れの中での対立がポイントだった。知事選を経て、県全体の方向性、大きな流れができたということで、県民に安心感があったのかな」と分析する。
選挙戦を通じて有権者が何を求めているのかを肌で感じた。
「山間地を回ってみて、このままではいけないと感じた。農業振興、若者定住、観光資源活用など、総合的な対策が必要だ。行政だけではできない。みなで考えないと」
「南信は均衡ある政治を求める声が多い。幹線道路も南信は未整備。国道153号のバイパスなど、構想(計画)のあるところは急がないと。今のペースでは40年かかってしまう。国の支援も得て」
議会改革については「田中前知事の時代からかなり進められたと思っている。情報の透明度も高まったし、改革すべきことは改革してきているが、県民にしてみると、これでいいということはないのだろう」と認識する。
今回選は「無所属」で立候補。今後の所属会派について有権者の関心が集まる。「(所属の緑のフォーラムは)4人残って無所属は私だけ。3人は自民党。会派の再編は選挙前からみな思っていたが、選挙が済まないとそれもできない。自分の考えはまだ申し上げる段階ではない」として、さっそく会派で相談するため9日夕に長野市へ。4期目のリーダーシップも強く求められることになりそうだ。 -
県議選 伊那市区
木下茂人氏の支持者らは8日午後8時ころから、美篶上大島の地域コミュニティセンターに集まり始め、開票開始の午後9時には約250人で広間が埋まった。
大型テレビで開票速報を見守る支持者らの顔に不安の色は見られない。
開票開始からわずか数分後、ケーブルテレビの女子アナが木下氏の「当選確実」を告げた。
会場に歓声と拍手が渦巻いた。
駆けつけた小坂市長らは「組織固めがすばらしかった。とりわけ合併した東部(高遠町・長谷)では圧倒的勝利と聞いている」などと祝福した。 -
由緒ある名水を宮田城址に、保存会が水場整備
宮田村北割区の住民有志でつくる宮田城址保存会(春日甲子雄会長)は、400メートルほど離れた上流の沢から引水して水場を整備した。かつて水の確保に苦しんだ区民を救った歴史ある名水でもあり、検査結果も良質で飲用可能。「長命水(ちょうめいすい)」と名付け、散策などに訪れた人の一服の・ス清涼剤・スになればと会員は話している。
春日会長によると、水源の南沢(城の沢)は、かつて水が乏しかった北割区南西部の集落に水を分配。「十貫水(じっかんみず)」と呼ばれ地域を潤したという。
中世の山城である宮田城を後世に伝えようと取り組む同保存会。登城ルートを再興するなど住民が憩えるよう整備を進めているが、水場も昨年10月末からコツコツと手作業で設置準備を進めてきた。
車は途中までしか入れないため、水源用タンクや石製の水受けなど、重い荷物も人力で背負って山道を運搬。 急斜面の導水パイプ設置など難工事の連続となったが、協力して完成にこぎつけた。
「みんなの力があってこそ」と春日会長。今後も気軽に訪れてもらえるよう、各種整備などを計画している。 -
こども相談員が業務開始
今月から宮田村教育委員会が設けた「こども室」に9日、専任のこども相談員1人が着任。業務を開始した。保育、小、中学校、高校とつながっていく子どもたち、そして保護者を支援。相談業務のほか現場も歩き、親子の悩み、困りごとに耳を傾ける。
相談員は村教委の臨時職員で、同教委の窓口が開いている平日は常勤する。
採用された沼野恵子さん=大田切区=は、元幼稚園教諭で長野市内の子育て支援センターに勤務した経験も。
3人の子どもの母親として宮田村の「まほうのくれよん」をはじめ各地の育児サークルの設立にも関わっており、子育ての悩みや相談にも通じている。
今後は既設の教育相談員やこども室の3人の職員らと連携をとりながら業務を進めるが、当面は入学前の子どもたちの支援が中心となりそうだ。
新井洋一教育長は「できるだけ気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけて」と期待。
沼野さんは「顔を早く多くの人に知ってもらい、経験を生かしてパイプ役として役に立てれば」と話した。 -
グランセローズ2次キャンプイン 大芝高原
4月から始まるプロ野球独立リーグの北信越BCリーグに参加する「信濃グランセローズ」の第2次キャンプが9日、南箕輪村の大芝高原野球場で始まった。初日、グラウンドでセレモニーがあり、キャンプインした選手や監督ら約30人を唐木一直村長らが歓迎し、今季の健闘を期待した。
同球場は、屋内練習施設や宿泊施設が隣接している練習環境が評価されてキャンプ地に決まった。キャンプ期間は19日まで(13、14日はオープン戦のため千葉県へ移動)。県民との交流を図るため練習は自由に見学が可能。期間中は少年野球教室もあるという。
セレモニーで唐木村長は「県民球団の誕生を村民をあげて応援したい。実りあるキャンプになることを期待する」とあいさつ。木田勇監督は声援に対し「この地で選手を鍛え抜いて初代チャンピオンになれるよう頑張りたい」と語った。
リーグ戦開幕は4月28日から。
第2次キャンプインする県民球団「グランセローズ」のメンバー(9日、南箕輪村・大芝高原野球場) -
世界的な音楽家が宮田村に活動拠点
世界的なビオラ奏者で東京音楽大学の学長も務めた兎束俊之さん(67)が宮田村に移住し、活動拠点となる音楽施設を備えた自宅を駒ケ原(新田区)に新築する。6日は現地で着工の地鎮祭があったが「世界中の音楽仲間が集まる。地域にも開放して、宮田から音楽の文化をさらに花開かせたい」と兎束さん。村も文化の里構想を持っており、関係者は一流音楽家の広がる夢に期待を寄せている。
兎束さんは、宮田村を拠点に国内外の有能な演奏家が集まる弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の結成に尽力。
5年目を迎える現在も音楽芸術監督として団員を率い、演奏会を精力的に開くなど、一流の音楽を伊那谷に伝えている。
何度も足を通わせるうちに、山々に囲まれた静かな土地柄にほれこみ、東京都内から移住することを決意。
いくつかの候補から2つのアルプスを望み、近くにサクラ並木がある駒ケ原を選んだ。
「音楽を語り、演奏する一生のすみ家にこんな良い場所はない」とお気に入り。
約650坪の敷地内に自宅を建設し、30畳ほどの演奏サロンも併設。交流拠点として、住民と音楽家が気楽にふれあえる接点にしたいとも構想する。
「仲間と演奏し、住民の皆さんに聴いてもらえたら。将来は宮田村でビオラの国際コンクールも開きたい」と夢は広がる一方だ。
完成は夏以降の予定。清水靖夫村長は「子どもたちにも感動を与えるアンサンブル信州は宮田の財産。兎束さんの夢に村も応援していきたい」と話した。 -
県議選 駒ケ根市区 今日投開票
駒ケ根市区(定数1)は午前7時縲恁゚後8時に市内22カ所の会場で投票が行われる。開票は午後9時から市役所で行われ、大勢判明は10時すぎごろと見られる。市選挙管理委員会は午後10時から20分ごとに開票速報を発表する予定。選挙人名簿登録者数は29日現在2万7535(男1万3360、女1万4175)人。
31日から始まった期日前投票では6日現在、有権者の約6%に当たる1676人が投票を済ませている。 -
高齢者優先の駐車場専用区画設置
宮田村は役場と村民会館の駐車場に、高齢者優先の駐車区画を設けた=写真=。
役場に2区画、村民会館は1区画。高齢運転者の標識でもある「紅葉マーク」を区画に記し、識別しやすく工夫した。
3区画とも入口から近い場所に設けてあり、使い勝手を良くしている。 -
青年海外協力隊入所式
JICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(山形茂生所長)は4日、07年度第1次隊の派遣前訓練入所式を開いた。全国から応募して試験に合格した212人が出席し、正式隊員を目指して訓練を開始した。山形所長はあいさつで「先輩たちは創意と工夫を凝らして自然環境、文化、言葉の違いを克服してきた。派遣先での厳しい環境の中での活動は容易ではないと思うが、その困難に立ち向かうために今日からの65日間、精いっぱい訓練に励むことを期待する」と激励した。候補生を代表し、マーシャル派遣予定の渡邉太一さん(大分県)は「初心を忘れず訓練に取り組み、晴れて任国に旅立てるよう精進することを誓う」と宣誓した=写真。
派遣前訓練はこれまで年3回行われ、期間はそれぞれ70日間だったが、今年度からは年4回、期間は各65日間となるほか、3次、4次では今年度初めてシニアボランティアとの合同訓練を行う。 -
如月会生け花展
生け花の7流派が集う如月会(保科百子会長、101人)は第50回生け花展を駒ケ根駅前ビル・アルパで8日まで開いている。会員が心をこめて生けた大作3点、中作2点を含む85点の作品が並び、華やかな色と香りで会場を包んでいる。保科会長は「季節を感じられる作品を心掛けた。伝統文化の素晴らしさを感じてもらえたらうれしい」と話している。展覧会に合わせて咲かせたサクラなどをあしらったかれんな作品の数々に、訪れた人たちは「きれいだね」「素敵だね」などと話しながらじっくりと見入っている=写真。
入場無料。8日の開場時間は午前10時縲恁゚後4時30分。 -
越百の水汲式とライトアップ点灯式
ソメイヨシノが2分咲きとなった与田切公園で6日夜、いいじま桜まつり開幕を前に、「越百の水」の水汲式とライトアップ点灯式があった。花冷えの中、桜まつり実行委員ら50人が参加。「おおるり」のフルート演奏に耳を傾け、それぞれペットボトルに「越百の水」を汲み、口に含んで、軟水を実感した。
引き続き、プール前に移動し、桜のトンネルに設置した水銀灯8基合わせて3800Wを、高坂町長が点灯。2分咲きの桜の花が白く浮き上がり、幻想的な風景を醸した。
参加者は花のトンネルの下をゆっくり歩いて、夜桜の風情を楽しんだ。
与田切公園の桜まつりは7日から14日まで。期間中、桜並木をライトアップする。午前10時縲恁゚後8時まで飲食テントを営業する。 「越百の水」は7日から給水開始。 -
県議選開票事務
箕輪町が新方式導入で時間短縮、合理化図る箕輪町は、8日の県議会議員選挙の開票事務で、効率化を図り時間短縮を目指す新方式を導入する。開票事務を通して仕事の合理化を学び、今後の業務、役場全体の体質改善につなげることを狙う。
元三重県知事で早稲田大学大学院の北川正恭教授が提唱する「一点突破全面展開」の発想に基づく行革手法の一つ。県内先進地の小諸市に学び、従来の分業体制から、開票、内容点検、計数までを流れ作業に切り替える。前回の県議選の開票作業は職員71人体制で所要時間1時間25分だったが、今回は49人体制で45分を目指す。
開票作業に広い空間を確保するため、開票場を町文化センターホールに変更し、いすは設置せず、作業台を効率が上がるとされる高さにして立ち作業にする。職員数の減と時間短縮によりコスト削減も図る。
町は5日から7日まで開票事務のリハーサルを繰り返し、理事者と課長全員も見守った。平沢豊満町長は、「日常一般の仕事の合理化を開票事務を通じて体験する。職員数を絞ってやるので、それを核に全職員に広がってほしい」としている。 -
山の音&手って市にぎやかに
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中川村の望岳荘芝生広場で7日、第3回桜まつり・山の音&手って市(アルプスコンサート)があった。村民有志でつくる実行委員会主催。
第2回桜まつりコンテスト入賞作品の発表や蟹沢かつひろさんのフォーク弾き語り、オカリナ演奏に耳を澄まし、ほぼ満開のソメイヨシノを見上げ、陽春の一時をのどかに過ごした。
また、会場では手作りパンや菓子、中川焼き、手織りの袋物、紙細工、鉢花の販売、フリーマーケット、喫茶などが催され、来場者でにぎわった。 -
都市農村交流セミナー
ワークショップ中間発表箕輪町の新しい体験型産業の創出を検討する「赤そばのまち・箕輪」発・都市農村交流セミナーの第3回会議は6日、町文化センターで開いた。住民ら26人が参加し、ワークショップの中間報告と今後の方向付けの提案を受け意見交換した。
アドバイザーの都市農山漁村交流活性化機構が、第2回で「地域住民、旅行者が楽しめる自然・農村資源の生かし方と課題」をテーマに検討した結果を報告し、交流活動取り組みの方向付けを提案した。
提案は▽地域の魅力資源を掘り起こし、評価し、記す▽交流の活動内容を設定する▽交流に必要な場・施設・ものづくりをする▽もてなし・人づくりをする▽わが町の魅力をPRする-の5項目。
地域住民主体で魅力資源のウォッチングをし記録する、交流のメニュー・プログラムをつくる、観光案内・農業指導・伝統芸能指導の人材を育成するなど具体的な提案説明があった。 -
県議選 伊那市区 3候補が各地で最後の演説
投票日を翌日にひかえ7日、伊那市内では立候補者3人が市内各地で最後の思いを訴えた。
木下氏は地元の美篶地区などで遊説を行い、夕方から旧伊那市と高遠町町内で市街地で遊説行進を敢行。
村井県政に対しては「本当の意味での改革を進めるステージとなったが、まだまだ超えていかなければならないハードルがある。私も新県政の誕生に携わった一人として車の両輪となってがんばっていきたい」と語った。
政策面では南北格差、都市と農村部の格差解消、経済の活性化による県財政の安定などを挙げ「伊那市の議員として伊那市のみなさんの考えを県政に反映させ、豊かさを感じられる郷土作りに取り組みたい」と訴えた。 -
はらぺこ保育園で入園式
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」で7日、入園式があった。青空の下、同園の園児と保護者など集まり、歌を歌ったり手作りのペンダントをプレゼント。新しく迎える8人の園児とその家族を温かく迎えた。
里山の中にある園舎で野外活動を中心とした保育をしよう竏窒ニ母親ら有志が立ち上げた同園は今年で3年目。伊那市や駒ヶ根市からの入園希望者が多かった今年は、今まででも最も多く園児が入園した。
同園で2年目、3年目を迎える先輩園児たちは、同園の歌を大きな声で披露。また、新入園児一人ひとりの名前を呼んで手つなぎ遊びの輪に誘うなどした。
林美紀代表は「はらぺこのお兄さん、お姉さんはみなさんが来てくれるのをずっと待っていたので嬉しい。今年も山へ行ったり川へ行ったりしていっぱい遊びましょう」と新入園児に呼びかけた。
その後はもちつきを行い、新しい1年のスタートを喜んだ。 -
ペアーレ伊那で立石さん、赤羽さんの写真展
伊那市の社会保険健康センター「ペアーレ伊那」で21日まで、城南町の建石繁明さん(72)と西春近の赤羽信一さん(61)による写真展が開かれている。
同施設で講座を開く建石さんは今回「春よ来い早く来い」と題して今年の2月から3月にかけて撮影した花々の写真20点を展示。
地元で撮影した作品が中心だが、早咲きとして知られる伊豆地域のカワズザクラとメジロの姿をとらえた作品なども並んでいる。
3月初旬に咲く「セツブンソウ」は、辰野町で撮影した作品。花びらのようなガクを持り、白い花が咲いているように見えるセツブンソウだが、本来のガクの枚数は5枚。しかし今回の撮影では、7枚のものや14枚のものもあり、建石さんは「25年近く撮影してきたが新たな発見」と話す。
そのほかにもフクジュソウやザゼンソウ、オオイヌノフグリなどといった早春の花々のさまざまな表情をとらえた作品が並んでいる。 -
県議選 きょう投・開票
任期満了に伴う県議会議員選挙は8日、各投票所で一斉に投票が行われる。即日開票で、新県議が決まる。
上伊那は伊那市区(定数2)に3人=現職2・新人1、駒ケ根市区(定数1)に2人=現職1・前職1、上伊那郡区(定数2)に4人=現職3・前職1=がそれぞれ立候補した。
投票時間は午前7時縲恁゚後8時(一部異なる)。
開票は、伊那市区が午後9時から、市役所。10時から20分おきに、庁内放送などで開票速報を発表する。
開票終了は10時半前ごろで、10時縲・0時20分に大勢判明する予定。
駒ケ根市区は9時から、市役所で行われ、大勢判明は10時すぎごろと見られる。市選挙管理委員会は10時から20分ごとに開票速報を発表する予定。
郡区は、飯島町・中川村が8時45分から、辰野町・箕輪町・南箕輪村・中川村が8時50分から、それぞれ開票作業を開始。開票が終了した町村ごとに順次、伊那合同庁舎で結果を発表する。
開票終了予定時刻は宮田村の9時半が最も早く、最終と見られる辰野町・箕輪町は10時半。大勢判明は10時ごろを見込む。
3月29日現在の有権者数は伊那市区5万7327人(男2万7764人、女2万9563人)、駒ケ根市区2万7535人(男1万3360人、女1万4175人)、郡区6万8547人(男3万3422人、女3万5125人)。 -
地域食材を使った料理の小冊子「いなレピ」作る
伊那商工会議所は、地域食材を使った料理の小冊子「いなレピ(伊那のレシピ)」=A5判、12ページ=を1千部作った。
本年度、地産地消による地域経済活性化事業として、地元産の野菜やキノコ、ダチョウ肉、雑穀アマランサスなどを使い、新特産品づくりに取り組んだ。
地域食材のブランド化を目指して「地産地消セミナー」を開き、講師2人から提案のあった料理8品をカラー写真入りで紹介。地元産ブロッコリーなどを具にした「野菜を味わうホワイトソースグラタン」、くしに刺したダチョウ肉や里芋などを火に通し、たれをつけて食べる「みそフォンデュ」など材料、分量、作り方が載る。
また、会報「いな」(毎月発行)に掲載した伊那名物ローメン、ソースかつどん、シメジ入りギョーザなども加えた。
事業報告を兼ねた食開発のミニ情報誌で、広く知ってもらおうと伊那商議所窓口で希望者に無料配布する。
問い合わせは、伊那商議所経営支援課(TEL72・7000)へ。 -
少年少女スポーツ、文化団体合同激励会
新たなシーズンを迎え、宮田村の少年少女が所属するスポーツ、文化12団体の合同激励会は7日、村体育センターで開いた。子どもたちは心身ともに鍛練し、仲間と一緒に元気に活動すると誓った。
武道、野球、エアロビクス各2団体、サッカー、体操、卓球、ドッジボール、宮田太鼓、そして本年度新たに日本舞踊の子鶴乃会が加わった。
保護者含め約100人が出席し、少林寺拳法の西出伊吹君、向山椋太君が「仲間とともに1年間頑張る」と宣誓。
保護者を代表して伊藤るみ子さん(ドリームエンジェルス)が「感謝の気持ちで臨むことが大切」、指導者代表の長谷川浩一さん(体操クラブ)は「心身豊かになるよう、仲間と協力して」と呼びかけた。
昨年度からスポーツ系5団体で行っていた合同開幕式を変更し、激励会方式に。村教委は各団体に1万5千円の激励金を渡し、子どもたちの一層の活躍に期待を寄せた。 -
・スわれら、かかし隊・ス2年目に
農作業を通じて肌で学ぶ宮田村公民館の親子体験教室「われら、かかし隊」が7日、2年目の活動を開始。さっそく7家族約20人が、土にまみれて「二十日大根」の種まきを行った。
この日は、後藤寛さん、川手友幸さんが栽培指導。ワイワイにぎやかに親子で種をまき、「元気に育て」と水やりした。
初めて参加した井上茉優ちゃん(2つ)も父親の明久さん、母親の亜矢さんと一緒に楽しそう。「体験を通じて食べ物について考えられたらいいですね」と亜矢さんは話した。
今年も町三区の遊休地で耕作。今後はジャガイモ、ニンジン、黒ゴマ、もち米など多彩につくり、さらにリンゴオーナーとなってリンゴ栽培も体験する。
目標は育てた農産物でカレーとリンゴデザートをつくること。食や伝統文化なども取り入れながら、ますまずパワーアップして活動していく。 -
伊那谷新酒祭り 桜さかなに飲み比べ
桜と地酒を楽しむ恒例のイベント「伊那谷新酒祭り」は7日、伊那市西町の春日城址(し)公園であった。5回目の今回は、飯田市の蔵元・喜久水が新規参加で地元9醸造会社の酒を飲み比べ。県内外から集まった参加者は、咲き始めたばかりの公園の桜を見ながら新酒の喉ごしを味わった。
西町商店街の有志で結成した「ルネッサンス西町の会」(向山等会長、56人)が主催する地域おこしイベント。会場には地元酒造会社9社(日本酒8社、地ビール1社)の20銘柄以上の新酒が集まり、それぞれの酒を関係者らが紹介した。
初回以来の参加となった20代の女性2人(上伊那在住)は「どこのお店の酒もおいしいものばかり。久しぶりに来れたので気合を入れてすべての銘柄に挑戦したい」とほろ酔い気分で楽しんだ。
商品券の当たる恒例の利き酒コンテストや、来場した先着120人に地酒(300ミリ)をプレゼントなどもあり会場は大盛り上がり。向山会長は「天気は悪いものの期待通りに桜が花を咲かせてくれた。来場者が多く来てくれたのでやっている方もうれしい」と話した。
同会は5月中旬、「西町の公園」である春日城址公園の美化活動を目的としたツツジの木の植樹を予定している。 -
登喜和冷凍食品 打ち上げ花火で追悼
登喜和冷凍食品(本社・伊那市、登内英雄社長)は6日夜、同市高遠町の「高遠さくらホテル」で、3月中旬に死去した登内武男会長の追悼の意を込めた打ち上げ花火を上げた。約80人の社員が出席し、高遠ダムの湖畔沿いから大輪の花を咲かせた花火を見ながら偲んだ。
恒例となっている花見会の打ち上げ花火に合わせ、故人を追悼した。例年に比べ約2倍となる、3号玉20発、4号玉の水中花火2発など計27発を用意した。
登内社長は「高遠の桜を見ながら交流し、社員それぞれの気持ちを確認し合えた。親ぼくを深めている様子を会長も空から見て喜んでくれていると思う。会社一筋の人でしたから」と話した。