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駒ケ根市消防団出初式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は8日、出初式を行った。小雪が舞い、寒風が吹く厳しい冷え込みの中、団員約420人が駒ケ根駅北公園から市文化会館まで威風堂々の分列行進を行って団の意気を示した。昨年に続いて団員の子供たち約40人が元気に加わり、団員らに交じって中原正純市長らの観閲を受けた=写真。
文化会館で行われた式典では出席者全員が消防殉職者への黙とうをささげたほか、功労者らに対する表彰が行われた。中原市長は「住民の身体、生命、財産を守る皆さんの努力に市民を代表して心から感謝する」と団員らの労をねぎらった。
表彰を受けたのは次の皆さん。
◇日本消防協会長表彰▽精績章=分団長・小澤敏樹、萩原道彦
◇県消防協会長表彰▽優秀章=駒ケ根市消防団▽功労章=分団長・山本郁勇、湯澤英喜、副分団長・久保田博昭、北原晋也▽努力章=分団長・佐藤和樹、副分団長・田中良英、宮脇勝、福澤源吾▽精績章=副分団長・倉田卓哉、松崎宗孝、部長・春日公博、堀内英樹、久保田浩人、中嶋健作▽技術章=部長・倉田義裕、北澤隆、原浩則、藤井茂▽精勤章=部長・北原義伸、竹村英樹、羽場昭、班長・遠山秀明、春日崇、北村弥浩、浦岡俊希、大島晴仁、中谷貴宏、伊藤匡、林健司、福澤浩、田中健一、池上仁司、所河宏一、下島裕一、竹村幸弘、三室真、下島健、臼井鉄也、団員・北沢稔、桐山大、滝沢博文、中村圭司
◇上伊那消防協会長表彰▽分団優秀章=5分団▽分団無火災章=5分団▽功労章=部長・唐澤裕二、小池純、亀山剛、小出徳一、佐久間弘司▽精勤章=班長・小林要介、小原正隆、榎本宗良、横田大輔、小澤康弘、小松原敏弘、大石正人、北澤文彦、瀧澤貴史、池上慎一、北原政明、春日隆志、山本哲広、小松利光、竹村孝、赤須潤一、馬場達弘、坂井比呂六、下島寿哉、団員・水野毅、北原忍、戸澤篤、堀内信彦、木下務
◇駒ケ根市長表彰▽15年勤続章=分団長・萩原道彦、副分団長・宮脇勝、福澤源吾、班長・林智久、藤澤俊幸、下平利博、竹村秀一、臼井鉄也、団員・鈴木克也、松下栄治、林芳郎、瀧澤勝幸、松崎久志、宮下伸二、赤須隆則▽10年勤続章=部長・小池純、亀山剛、佐久間弘司、春日崇、石澤正志、小原正隆、山本喜裕、小澤康弘、神崎太一、田畑博利、福澤浩、北澤文彦、松田伸也、鈴木忍、瀧澤貴文、池上慎一、吉澤淳、春日隆志、竹村達也、上村俊幸、馬場達弘、坂井比呂六、下島寿哉、団員・春日浩幸、小原徹史、山田一興、渋谷克希、丸山泰、竹村茂、戸枝昭人、堀内信彦、松崎道靖、松本寛明、奥原光幸、佐野秀一、竹村昌樹、宮澤剛、竹村陽平、木下昌俊、林寛道、瀧澤正博、林好成、林和志、大倉誠、戸澤徳明、中山浩一、小林明夫、小林建蔵、竹村弘光、春上聡、市村実▽5年勤続章=団員・田村仁志、下平新、吉澤健司、宮下昌己、塩澤俊昭、新山真史、宮原正博、吉澤克之、塩澤克美、北澤丈夫、渋谷良、服部和晃、林崇仁、大野恭平、小松義知、清水道浩、中原圭史、佐々木浩人、川端康聖、高橋行男、木下康彦、山本孝浩、宮澤孝彰、松井俊幸、小出博之、中城賢人、宮澤武史、木下進一、北原祐二、細田雅俊、久保田幸司、宮脇和也、竹村雅臣、佐藤亮、伊藤俊二、矢澤国明、松下功一▽永年無火災区=下平、上穂町、東伊那▽1カ年無火災区=南割、赤穂中割、北割二、小町屋、市場割、下平、町二、上穂町、旧吉瀬、旧永見山、旧菅沼、旧中沢中割、旧上割、旧中山、旧大曽倉、旧中曽倉、旧本曽倉、旧原、旧南入、東伊那▽市長感謝状=田中薬局・田中一正、アルプス中央信用金庫、ケーヨーD2駒ケ根店
◇駒ケ根市消防団長表彰▽分団無火災章=5分団▽団長特別章=分団長・萩原道彦、副分団長・北原晋也、部長・中嶋健作▽操法功労章=班長・田中健一、団員・山本智彦、伊東主税、堺澤智、堺澤伸吾、塩澤克美、中村光延、木下平治郎、樋屋直哉、石綿晃、飯島和彦、横前友紀、原純也、宮澤剛、森田徹也、小林喜巳、松井俊幸、松崎雄介、宮脇剛旨、宮下孝志、木下雅希、伊藤徹治、矢澤国明、寺澤徹、伊藤洸一、羽生吉浩▽特科勤続章=団員・宮下昌己、服部和晃、宮澤武史、宮脇和也 -
紙が機体の世界最小電動ヘリ飛行成功
駒ケ根工業高校教諭の竹内浩一さん(宮田村南割区)が、紙を機体にした赤外線制御による世界最小クラスの電動ヘリコプターを開発し、飛行に成功した。同じ大きさでも紙より軽い発泡ポリプロピレン(EPP)の機体は市販されているが、重心配分など試行錯誤を繰り返して完成。7日、駒ケ根工業高校体育館であった飛行会で一般公開し、わずか15センチ、11グラムの小さな紙の機体が宙に舞った。
かつては高価で、飛行技術も要したラジコンヘリコプターだが、近年は電動モーターやバッテリーの小型化が進み、誰でも気軽に遊べる世界が広がっている。
軽量で丈夫なEPPが機体の材質の主流となっているが、竹内さんは、世界最小の市販品をもとに「紙でも機体を作れないか」と挑戦を始めた。
パソコンの立体画像ソフトを用いて設計。宙に浮いても安定しないなど失敗を繰り返したが、10機ほどの試作機を経て、ようやく完成した。
紙はEPPよりも数グラム重いため、重心配分とそのほかの軽量化で補正。「微妙な調整が大変だった」と振り返る。
今後は同様に、飛行機も紙の機体で挑戦したい考え。「ラジコンは決して難しいものではなく、多くの人に体験してもらいたい」と話している。
このヘリコプターに関することや飛行会の日程などは、竹内さんのホームページ(http://www.oidenansho.com)で随時更新していく。 -
駒ケ根青年会議所新春会員大会
駒ケ根青年会議所(JC)は7日夜、新春会員大会を商工会館で開いた。新たに理事長に就いた北原和明さんがあいさつ。青少年の健全育成支援をはじめ「心ときめくまちづくり」に取り組むと新体制の基本方針を示した。
伊南各市町村の首長をはじめ来賓、会員約120人が出席。
北原新理事長は「まちづくりに近道はない。ふるさと伊南を愛し、正面から議論していきたい」と話した。
今期は協働をテーマに地域に密着した事業を展開。
子どもの育成支援もその一つで、30年前にJC会員が整備した菅の台のちびっ子広場の改修事業にも着手する。
「遊具の老朽化もみられ、次代を担う子どもたちが安全で楽しく遊べるように再生したい」と、北原理事長は説明した。 -
宮田村消防団出初め式
宮田村消防団(平澤成己団長)の出初め式は7日、村民会館で開いた。大雪や強風を考慮して市街地をパレードする恒例の分列行進は中止。式典のみとなったが、昨年の豪雨災害を教訓に、日常の備え、心構えを再徹底し、結束を高めた。
分列行進の中止は「今まで記憶にない」(関係者)事態となったが、厳粛な雰囲気のなか式典で士気を高揚。
160人の団員と来賓が出席し、平澤団長は「災害はいつやって来るか分からない。日夜備え、全団員一丸となって地域の安全、安心のために一層励もう」と訓示した。
有賀健一前団長に感謝状を贈ったほか、功績があった団員、消防活動に協力する事業所なども表彰。受章者を代表して第1分団2部の倉田康秀部長が謝辞した。 -
無病息災願いどんど焼き
宮田村内各地区でにぎやかに、伝統親しむ宮田村内各地区で7、8日朝、1年の無病息災を願うどんど焼きが行なわれた。大雪に見舞われたが、子どもたちが中心になり、各戸から正月飾りや門松などを集めて点火。天高く昇る炎や白煙に歓声があがった。
町二区は宮田小学校の校庭で行ない、子どもから大人まで70人ほどが参加。集めたダルマやしめ飾りなどを高さ3メートルほどに積み上げ、火をつけた。
吹雪模様のなか「バチ、バチ」という音をあげて燃えあがり、幻想的な雰囲気も。餅も焼いて食べ、地域一緒に新春の行事に親しんだ。
南割区は昔ながらに班(隣組)単位で実施。村内では区ごとにどんど焼きを行なうケースがほとんどだが、アットホームな雰囲気で正月行事を盛り上げた。
43戸の8班は近くの田んぼで行ない、寄り添うように新春の炎を見つめて団らんした。
餅を焼き、持参したきな粉やしょう油などで思い思いにパクリ。アツアツ、もっちもちの味に舌鼓を打ち「今年も良い1年になりそう」と笑顔があふれた。 -
新春の運試し、特賞の灯油も好評
村商工会大売出し抽選会宮田村商工会は7日、年末年始の大売出し抽選会を商工会館で開いた。大雪にも関わらず、例年並みの約千人が新春の・ス運試し・ス。特賞の灯油400リットルなど家計に助かる豪華な景品がそろい、会場は熱気を帯びた。
加盟70店では先月15日から20日間の売りだし期間中、買い上げ金額300円ごとに20枚で1回の抽選ができる補助券を進呈。
この日は午前9時の抽選開始とともに、長蛇の列ができた。
回転式の抽選機を「ガラガラ」とまわし、上位の賞が出るたびに鐘の音が。幸運を引き当て、歓声と笑顔も広がった。
賞品の総額は2百万円余り。「価格の高騰もあり灯油を賞品にして反応も良かった。この勢いで商店街の活気にさらに弾みがつけば」と関係者は話した。 -
箕輪町消防団 出初め式
箕輪町消防団の出初め式が7日、町文化センターであった。団員188人が出席し、気持ちを新たに、団活動への結束を固めた。
雪が降ったため、市中行進から箕輪消防署前での観閲のみに切り替えた。平沢町長、平沢久一団長が、ポンプ車を連ね、堂々と行進する団員を見守った。
式典で、平沢町長は、昨年7月の豪雨災害での団員の長期間にわたる活動に感謝し「災害を教訓に、地域の守りを強固なものにしていきたい」と式辞。「東海地震が想定される地域でもあり、消防団の役割は広範囲で、重要」とし、団員確保が厳しい状況に「団員報酬を一律から出動に応じた体系にするよう検討している。また、事業所とも協力関係を築き、団員が活動しやすい環境にしたい」と述べた。
平沢団長は、火災や自然災害などから住民の生命・財産を守るため、予防消防に徹するよう訓示した。
そのあと、県消防協会功績章など伝達を含めて表彰した。 -
県議選・向山公人氏が新春初顔合わせ会
伊那市区県議・向山公人氏の後援会「公友会」の新春初顔合わせ会が7日、伊那商工会議所であった。今春の県議選に出馬表明した向山氏は、決意を新たに、3選をねらう。
向山氏は、村井県知事の誕生で「新たな一歩を踏み出した。県政や地域の問題を話し合って解決する環境が整った」と述べた。「普段着のままの政治」を信条に掲げ「南北格差をなくし、均衡ある県土づくりをしたい。新しい方向づけのために力添えしていただきたい」と支援を求めた。
そのあと、来賓の宮下一郎衆院議員、吉田博美参院議員、小坂市長ら6人が激励の言葉を送り、国道153号伊那バイパス建設の促進などを期待した。 -
住民の安全確保へ決意新た 伊那市消防団出初め式
伊那市消防団(田畑安彦団長・1156人)の出初め式は8日、中央市街地などであった。同市と高遠町、長谷村が合併して生まれた新消防団として初の同式。団員ら約800人の大所帯が市街地を分列行進するなど、集まった市民らをわかせた。
分列行進は、参加した消防団、赤十字奉仕団、少年少女消防クラブ員らのほか、各分団のポンプ車など60台が出動。入舟交差点縲廱R伊那市駅の800メートル間を、500メートル以上の列を成して移動した。
先頭のラッパ隊から最後尾の長谷消防団車両までの一行を観客は、カメラで撮影したり、手を振って応援するなどして見守った。新市とともに誕生した新消防団の団員らは、きびきびとした行進で勇姿を披露した。
天竜川大橋の右岸上流では、消防ポンプ11台とはしご車などの消防車両5台の計16台が1分間の一斉放水をして、消火能力の高さを誇示した。
06年伊那市の火災件数は46件(前年比3件増)、損害額は6300万円(同約2千300万円増)。団員の出動状況は、7月豪雨災害の影響もあり延べ5426人(同4688人増)だった。 -
かんてんぱぱで今井いさおさん憧憬(どうけい)画の旅
幼いころに記憶した風景に自身の思いを込めて描く今井いさおさん(64)=岡谷市=による「今井いさお竏駐イ憬(どうけい)画の旅竏秩vが9日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。懐かしさや温かさを今に伝える水彩画20点が、訪れた人たちの心を和ませている。
デザイン関係の職業を辞め、現在の活動を始めたのは7年前。木合板に不透明水彩を用い、油絵のようなタッチを再現する一方、油絵の具ではできないグラデーションを巧みに表現している。「憧憬画」というオリジナルの呼び名で幼いころの記憶などを心象風景として描いており、昭和20年代の上諏訪駅前を描いた作品もある。
今回は伊那谷の風景を描いた作品も展示。平和への願いを込めて描いた作品「み返り峠」は、南方に出向いた兵士は戦地の海に浮かぶ島にふるさとを重ねて見たのではないか竏窒ニの思いから描いた。
今井さんは「今は失われてしまった昔の風景を描くことを通じて、見る人にも昔の記憶を懐かしんでほしい」話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。 -
【図書購入費を40年間寄付 米山政一さん】
1965(昭和40)年の12月、赤穂小学校のPTA役員の用事で、ある家庭を訪問した。ふと部屋の壁を見ると、子どもの寝床の枕元に靴下がぶら下がっているのが目に止まった。
「中をのぞくとミカンが1つ入っていた。何かのおまじないかと思って聞いたら、何とそれが子どもへのクリスマス・プレゼントだったんだ」
多くの家庭が貧しく、生活していくのがやっとの時代ではあったが「それでもあまりにその家の子が哀れでね…。後でおもちゃを1つ、安い物だが買って持って行ってやった」。
だが貧しい家はそこだけではない。自分の家も裕福というわけではないから、プレゼントを買って一軒一軒に配ることもできず、どうしたらいいだろうかと考えた。
「それで思いついたのが本なんだ。当時、小学校の図書館にもそう多くの本はなかった。本を学校に贈れば子どもたちみんなが喜んでくれるんじゃないかと思ったんだよ」
翌年から12月になると図書の購入費として小学校に毎年数万円ずつを寄付した。金額は特に決めず、その年その年に都合のつくだけの額を贈り続けた。
「本当はね、当時小学校に世話になっていた自分の子どもが卒業したらやめようと思っていた。3年間ぐらいのつもりだったんだ。でも学校で子どもたちに『おじさん、また来年もお願いします』と言われたり、礼の手紙をたくさんもらったりするとね、やめるわけにはいかないじゃないか。そうこうしているうちに今度は孫が入学した竏秩Bそんなことで今までずっと続いているだけだ」
◇ ◇
毎年のクリスマス・プレゼントは一度も欠かされることなく、40年がたった。今、図書館の一角には「米山文庫」コーナーが設けられている。これまでに学校が購入した図書の累計数は1097冊。寄付金の総額は百数十万円にもなるが「書き留めているわけじゃないから一体いくらになっているのか分からんなあ。まあ子どもたちに喜んでもらえるなら、これからも続けようと思っていますよ」 -
駒ケ根ライオンズクラブ新春祝賀会
駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は5日夜、07年の初例会と新春祝賀会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた。会員ら約60人が出席し、和やかに新年のスタートを祝った。服部会長はあいさつで「今年は選挙の年でもあり、いろいろと忙しくなりそうだ。株価上昇やスポーツの分野での明るい話題も多い。そんな新年を迎えるに当たってあらためてクラブの原点に立ち帰り、今年も惜しみなく努力を続けていこう」と力強く述べた=写真。
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箕輪町図書館
「聖職の碑」DVD貸出始める箕輪町図書館は、中央アルプス木曽駒ヶ岳での遭難事故を題材にした新田次郎の小説を映画化した「聖職の碑」DVDの貸し出しを始めた。
「聖職の碑」は、1913年(大正2年)に中箕輪高等小学校(現・箕輪町立箕輪中学校)の木曽駒ヶ岳集団登山における遭難事故を題材にした小説。78年に森谷司郎監督が映画化した。上映時間153分。
通常の公共図書館では貸し出しができない作品だが、「地元箕輪に関係のある作品なので保存もし、貸し出しもしたい」と発売元に交渉し、館外貸出の許可を得た。
DVDは3本。1本は保存用で、2本を貸し出している。すでに利用者もいるという。
図書館では「箕輪町に深く関わりのある作品なので、この機会にぜひ借りてほしい」と話している。 -
初の水槽付小型動力ポンプ積載車を引渡し
中川村は5日夜、役場車庫前で、村消防団第1分団第2部に水槽付小型動力ポンプ積載車を引き渡した=写真。水槽付の団配備は村はもとより近隣でも初。
第2部のボンプ車は約20年振りの更新。新車は5千CC、6人乗り、ジーゼルターボ。容量700リットルの水槽、自動で上下する投光器を搭載した。
曽我村長は下平団長に目録を手渡し「水槽を備え、水利の悪い場所や初期消火に威力を発揮でき、投光器は夜間の火災や作業に対応できる。一朝有事の際、機能を発揮できるように、十分に訓練を」と、有効活用を期待した。
村消防団は4月の団再編により、第1部と第2部が統合する計画で、大草地区中組、北組、飯沼、美里の4地区を守備する。
新車は7日、村消防団出初式で勇姿を披露する。 -
記者室
さしたる議論もなく防衛庁が省に昇格したかと思えば、本筋の議論をそっちのけでいじめ問題に目がいっている間に成立した教育基本法改正。列国の非難も物ともせず核を手離さない北朝鮮、早晩日本でも核武装論議が出て来るのでは。加えて改憲が参院選の争点とする首相の年頭会見。今年はいずれの方向に猪突猛進するのやら▼という話を戦争体験者にした所「自分たちが戦争に駆り出された時代と違い、今はなんでも言える時代。個人主義で国が命令しても動かないから大丈夫」と言う▼正月はどのチャンネルを回してもお笑いとバラエティー番組の氾濫。うるさいほどのおしゃべりはできても、いざという時、まともな意見が言える人がどれほどいるだろうか(大口国江)
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七草がゆで今年も元気モリモリ
宮田村の福祉交流施設・なごみ家は6日、七草がゆを利用者に振る舞った。正月疲れで減退気味の食欲も、さっぱりした粥(かゆ)でモリモリ増進。何杯もおかわりし「今年も元気に過ごせそう」と笑顔が広がった。
同施設で栽培している大根の葉(清白=すずしろ)など、愛情たっぷりのおかゆに彩り豊かに添えた。
利用者は「美味しい」「ちょうど良い感じ」と絶賛。あっという間に完食し「おかわりしようっと」と箸(はし)が進んだ。
「これで1年無病息災」と、おなか一杯大満足。正月明けの伝統行事に親しんでいた。 -
赤穂中同年会が設立総会
1981(昭和56)年度に赤穂中学校を卒業した同窓会員らが数え年で厄年を迎えるのを機に6日、赤穂中同年会「56すみれ会」の設立総会が駒ケ根市の文化会館で開かれた。卒業生357人のうち約240人が出席し、懐かしい校歌を歌って会の設立を祝った=写真。池上博康実行委員会長はあいさつで「厄年を迎え、人生の大きな節目としてここに会を設立する。素晴らしい級友たちとの新たな出会いと生涯の仲間づくりの場としてほしい」と呼び掛けた。
総会後に開かれたパーティーでは、出席者らが久しぶりに会った友人らと笑顔で昔話に花を咲かせるなど、恩師らも交えて旧交を温めた。
総会に先立ち、厄除けと物故者の慰霊の法要が市内の安楽寺で行われた。
同会は記念事業の一環として12月、母校赤穂中に同中の元校長で県教育委員長も務めた松田泰俊さん=伊那市高遠=が揮ごうした書1幅を寄贈し、赤穂地区の3小学校にもそれぞれ記念品を贈ったほか、市社会福祉協議会には介護用電動ベッド3台を贈った。 -
今季一番の大雪
「寒の入り」の6日、低気圧の影響で、上伊那も辺り一面が雪に覆われた。今季一番の大雪で、住民は朝から雪かきに当たった。企業が休みだったせいか、国道などで混雑はあまり見られなかったものの、物損事故が数件あった。
伊那消防署によると、6日午前零時縲恁゚後1時の降雪量は17センチ。除雪車が出たり、自宅周辺を雪かきする地域住民の姿が目立った。
伊那市通り町の商店街で、黙々と雪をかいていた男性は「今年は暖かかったからねぇ。雪が降ると言っていたが、こんなに降るとは」と話した。
交通事故の発生件数(6日午前零時縲恁゚後4時)は、伊那署管内で物損事故11件、人身2件、駒ケ根署管内で物損事故1件。人身事故は交差点内の出合い頭の衝突で、2人が軽傷を負った。伊那署管内の物損事故2件は、スタッドレスタイヤのはき忘れだった。
警察は「雪の日は速度を出さない。急ブレーキなど『急』が付く運転には気をつけて」と呼びかける。
長野気象台によると、7日は上空に強い寒気が入り、南部は雪、昼過ぎからくもりとなる。2月5日までの長期予報は、平年と同様に雪、または雨の日が多い。気温は平年並みか、高い。 -
七草がゆ
○…無病息災を願い、7日朝に七草がゆを食べる。新年のごちそうで弱った胃をいたわり、七草を食べて栄養バランスを整える昔からの知恵。
伊那市のニシザワショッパーズ通り町店でも、入り口付近に「七草セット」を並べて販売した。七草のセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)がそろう。
「家にある野菜で間に合わせる」という人もいたが「正月においしいものを食べたから、あっさりしたものがいい」と年配者の多くが買い求めた。中には、家族分をまとめて手にする人も。
例年6日は、すぐに売り切れてしまうため、5日に買った人もいたそうだ。 -
雪遊び
この冬一番の大雪となった6日、雪かきに追われる大人を尻目に雪遊びを楽しむ子どもたちの姿が各地で見られた。
冬休みに合わせて東京から伊那市へ帰省していたある家族は、そのさなかに大雪に遭遇。今年初めての雪遊びとなった。
長男は前日に「雪が降りますように」とお祈りをしていたため、その喜びもひとしお。寒さに顔を赤らめながら、妹を乗せたそりを元気良く引っ張っていた=写真。
また、町内各地には個性豊かな雪だるま並んだほか、雪合戦をする子どもたちもおり、冬休みの最後に贈られた自然からのプレゼントを喜んだ。 -
中山湖スケート場今季営業中止・完全閉鎖も
伊那市高遠町藤沢の中山湖スケート場は、昨年7月の豪雨の影響で整備が不可能となり今季の営業を中止、今後の復旧も困難な状況にあり、完全閉鎖の可能性も高まっている。
管理する市教育委員会高遠教育振興課によると、沢の氾濫によって土砂が湖に堆積、通常で水深2メートルあるが、これによって5縲・0センチほどとなった。また、湖に流れ込む沢も増えたことで、氷を張らせることが厳しくなっている。
復旧には土砂を掘削したり、湖の周囲に水路を設置するなどの大規模改修が強いられるが、予算面から、利用者が低迷している点などを踏まえ、改修の必要性の有無が検討課題となっている。
スケート場(外周約150メートル)は、88年にオープンし、当初は1シーズン千人以上が利用していたが、近年は400人前後まで低迷。競技人口の減少をはじめ、地元の小学校でスケート教室がなくなったことや、温暖気候による短期間営業を強いられていることなどが原因とされている。
近くにある国立青少年自然の家の利用者や地域住民が主に足を運び、氷上ボーリングやカーリングも楽しめるスケート場として親しまれていた。 -
木下茂人県議後援会新年祝賀会
伊那市の県議、木下茂人氏の後援会「伊那新風会」の新年祝賀会が6日、市民会館であった。今春の県議選に出馬を表明している木下氏が4選に向けて決意を示したほか、来賓らが激励の言葉を寄せた。
昨年の県知事選で支持した村井知事の誕生について木下氏は「誠実と信頼関係が生まれ、話し合って問題を解決していく環境ができた」としたうえで「先送りとなっている県政課題も山積している」と指摘。「県政の発展のために微力を尽くしたい」と出馬にあらめて決意を述べた。
また、公約に掲げる8事項のうち、均衡行政や産業振興について語り、「市民にかかりつけの議員になり、県政に反映させたい」と訴え、支援を求めた。
来賓として、宮下一郎衆院議員や吉田博美参院議員、小坂樫男市長らがあいさつ。小坂市長は昨年の村井県政の誕生に触れ「6年間の空白期間は腹の煮え繰り返る思いだったが、ようやく正常に戻った」とし、木下県議に向け「空白を取り戻すために、県政で活躍してもらいたい」と激励した。 -
伊那市立図書館恒例・新春かるた大会
伊那市荒井の市立図書館で6日、9回目となる新春かるた会があった。市内から幼児や児童ら7人が参加し、職員が用意した、キャラクターかるたなどバラエティーに富んだ約20種類を楽しみ、新年の伝統文化を味わった。
「小さな体におしゃれな羽もニイニイゼミ」などの読み札で絵札を取る、昆虫や日本の昔話などのかるたがある中、それぞれが好みのかるたを選んで満喫。参加者には「おばけかるた」が一番の人気だった。今年、新たに加わった同市書店組合が発売した「新伊那市かるた」も楽しんだ。
子どもたちは、職員が読み上げると、すばやく「あった!」と手を伸ばし合うなどの攻防。お手つきをすると照れ笑いを見せるなど、笑い声が絶えないまま白熱したかるた取りを展開した。
敬愛幼稚園年長の十文字まよちゃん(6つ)は「こんなにいっぱいのかるたを見たのは初めて。選ぶのに迷っちゃう」と話していた。 -
駒ケ根市中沢で山林火災
4日午後1時20分ごろ、駒ケ根市中沢原の山林から出火。付近の下草や田んぼの土手など約370平方メートルを焼いて約30分後に鎮火した。近くに住む女性(77)が火を消そうとして顔に軽いやけどを負い、病院で治療を受けた。
駒ケ根署は出火原因について、この女性が下草を焼いていたところ火が燃え広がったものとみて調べている。 -
ロウバイ香る
迎春の花、ロウバイ香る-。
中川村大草の溝口一夫さん宅のロウバイが3分咲き、見ごろを迎えている。ろう細工のような透きとおった花は芳香を放ち、道行くの人の足を止めさせる。
溝口さんの話では、毎年暮れから咲き始め、今月いっぱい位は楽しめそうとか。
ロウバイはロウバイ属の落葉低木、別名唐梅。淡黄色の花弁の中央部分が暗紫色になっているが、この部分が黄色の花もある。 -
箕輪町図書館ですごろくプレゼント
箕輪町図書館は7日まで、お正月企画で「もみじちゃん みのわまち1周すごろく」をプレゼントしている。絵本や本を何冊も抱えた子どもたちが、すごろくのプレゼントをうれしそうに受け取っている。
すごろくは、図書館職員手作りのオリジナル。町のキャラクター「もみじちゃん」が図書館をスタートし町の名所、史跡など町内を1周して図書館にゴールする。王墓古墳、ながた温泉、もみじ湖などを巡り、途中には「オトボーのカッパに足を引っ張られる」で7つ戻ったり、「8人の乙女に応援される」で5つ先に進めるなど楽しい工夫がされている。
すごろくの裏面は、みのわまちの昔話を紹介。「竜宮塚」「オトボー」「漆戸の淵」などすごろくにも登場する5話を載せている。
もみじちゃんの駒、さいころも切り抜いて作れるようになっており、塗り絵もできる。
プレゼントは、期間中に本を借りた小学生までの子どもが対象。500セット用意している。 -
松くい虫対策の募金箱設置
南箕輪村大芝高原のアカマツを松くい虫から守ろうと、南箕輪村森林セラピー協議会(大熊恵二協議会長)は、村内5カ所に「松くい虫対策募金箱」を設置した。協議会は、大芝高原のアカマツを守るため、村の緑を守るため、多くの協力を呼びかけている。
松くい虫被害は昨年、隣の伊那市でも東春近、西春近、美篶で被害木が発見された。村でいつ被害が発見されてもおかしくない状況として、村は松くい虫対策で薬剤樹幹注入の実施を決め、全体の約2割のアカマツを年次的に分散して処理する。
長期間の薬剤樹幹注入は村財政を圧迫するため、協議会が「松くい虫対策募金」を実施し処理費用にあてる。
募金箱は役場、村民センター、JA南箕輪支所、大芝荘、大芝の湯の5カ所に設置した。大熊協議会長は4日、JA南箕輪支所に募金箱を設置。訪れた人がさっそく募金してくれたという。
多額の募金は事前に協議会事務局の産業課商工林務係(TEL72・2176内線152)へ。 -
はら美術で折井宏光さんの日本画展
数少ない歴史画の継承者として活躍する日本画家・折井宏光さん(68)=諏訪市=による新春企画「歴史画を描く折井宏光日本画展」が9日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。武田信玄や木曽義仲、源義経などを描いた約30点が、訪れた人の目を楽しませている。
日本美術院の春秋の院展で数々の作品を入選させ、89年からは特待として歴史画を描き続けている折井さん。40年前に高校の美術教諭として勤務していた上伊那への思い入れは強く、当時からの友人の中には著名な地元作家もいる。企画展も友人らの後押しがあって実現した。
今回は展覧会に入選した大作も展示。04年の前田青邨記念賞展で入選した「木曽義仲」は、義仲が後白河法王の法住寺殿に攻め入った一場面をとらえた。どの作品も時代考証を正確にとらえており、当時の臨場感を今に伝える。
折井さんは「歴史画には一つのロマンがある。今回はそれを説明する色紙も展示しているので、これらを手がかりにしながら『こういう場面を描いたんだ』と感じてほしい」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。
また7日には、折井さんによるギャラリートークもある。午後1時から。入場無料。 -
上伊那の大手企業が仕事始め
上伊那の大手企業の一部が5日、仕事始めとなり、志も新たに07年業務をスタートした。
コンデンサーを中心とする電子部品製造のルビコン(本社・伊那市、勝山修一社長)は、西箕輪の本社で仕事始め式を開き、登内英夫会長と勝山修一社長が年頭あいさつをし、「全社一丸で日本一を目指そう」とした本年のスローガンに触れた。
登内会長は、一昨年の赤字から回復を成し遂げた昨年の社員の努力を称え、「みなさんの努力で社員が誇りに思える日本一の会社を必ず実現してほしい」と力説。その上で、真剣な取り組みでミスをなくすことや、全従業員が友愛、協調、努力の3つを持ち合うことの重要さを訴えた。
勝山社長は、「日本一を目指すということは世界一を目指すのと同じ。それをしっかり留めておいてほしい」とし、全社的な中長期計画を作成する中で、日本一の会社を目指す決意を示した。 -
年始訓話
01年度に赤字を出し、企業の体質強化に取り組んできた。06年度は8縲・0%の営業利益の壁をクリアできるだろう。毎日の頑張りの積み重ね、マーケットの好況に支えられている。連結決算で収益性の回復が遅れているが、対応策を取っている。売上、収益で、第5の危機を脱しつつある。
もう一つ大事なことは「安全」と「品質」。産業界、経済界を見渡すと、エレベーターやガス湯沸し器など命を落とす大きな事故が起きている。経営の欠陥を認めざるを得ない。工業製品が広く使われる中で、安全をおろそかにすることが企業の致命的になると認識する。
KOAは、売上の85%の製品を日本で作っている。売上の半分は海外で成り立っている。輸出が多く、為替の変動、原油高など影響を受けながらも、六十数年、生きてきた。生まれ育った伊那谷でものづくりを続け、地域社会に貢献できる企業でありたい。
この5年、10年、KPS(改善活動)の第2ステージ、技術分野、人材にエネルギーを投入してきた。
KOAの製品は、突き詰めれば社員一人ひとりの能力にかかっている。お客さまの満足を保証できるものを作っているから大丈夫ですと言える会社にしたい。