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駒ケ根市消防団春季訓練・観閲式
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は29日、春季訓練と観閲式を同市の市営グラウンドで行った。団員約600人のうち370人が参加し、中原正純市長はじめ来賓らの前で日ごろの訓練の成果を披露した。
整列した団員らは来賓らの閲団を受けた後、救護、ラッパ、チェーンソーなどの特科訓練や分列行進に取り組み、引き締まった表情できびきびとした動きを見せた。災害時の救助活動などのため本年度新たに創設されたバイク隊が勇姿を披露した=写真。
中原正純市長は「常日ごろの訓練を通じておう盛な消防精神を高めながら、市民の安全・安心確保のために精進してほしい」と訓示した。
06年度末での退団者らに感謝状が贈られた。
感謝状を贈られたのは次の皆さん。
宮沢勝人、小沢敏樹、佐藤和樹、北原晋也、倉田卓哉、福沢源吾、小池純、春日公博、久保田浩人、大島晴仁、中谷貴宏、北沢浩、小山功志、小原徹史、気賀沢政徳、小林明夫、鹿嶋勝宏、矢崎貴紀、水上貴久、松原博人、北沢一浩、片桐光、小原信秀、桐山大、赤須丈浩、宮脇哲也、吉瀬誠、春日広志、下島右文、下平徹 -
駒ケ根高原記念植樹
駒ケ根高原を桜と楓の名所にしようと1999年に始まった毎年恒例の記念植樹が29日、駒ケ根高原の太田切川左岸にある森と水のアウトドアゾーンで行われた。セレモニーには木を寄付した団体や市の観光関係者ら約40人が出席し、シャベルを振るってカエデの苗木40本を植えた=写真。98年に植樹のきっかけとなる100万円の寄付をした駒ケ根ライオンズクラブは今年も10万円を寄付した。
記念植樹を主催する桜と楓の名所づくり実行委員会の山浦義人委員長は「今後も継続して植樹していけば紅葉の名所になるだろうと確信する。さらにオンリー・ワンの観光都市となることを願う」とあいさつした。
この9年間で高原に植えられた木はサクラ396本、カエデ7043本。 -
光前寺春の例大祭
駒ケ根市の古刹光前寺(吉澤道人住職)で29日、春の例大祭が行われた。あでやかな衣装を身にまとった子どもたちによる稚児行列のほか、本堂では住職らによる大般若経転読などが行われた。
稚児行列には地域の保育園児や小学生など男女25人が参加。サクラの花びらがひらひらと舞い散る中、仏教婦人会のご詠歌に先導されながら付き添いの保護者らとともに大講堂から本堂までの参道をしずしずと進んだ=写真。見守る家族や観光客は「かわいいね」「きれい」などとささやき合い、カメラを構えて盛んにシャッターを切っていた。 -
駒ケ根市こどもまつり
第33回駒ケ根市こどもまつり「わんぱくランド2007」が29日、駒ケ根市文化センター一帯で開かれた。すずらん公園の広場や文化センターの館内には各種団体などが企画する体験コーナーやゲーム施設など12のブースが並び、訪れた子どもたちや親子連れでにぎわった。
ボーイスカウト駒ケ根第1団が企画した「タイムトンネル」は段ボール箱を利用した延長50メートルにもなる迷路トンネル。先を争って挑戦した子どもたちは苦労しながら何とか出口にたどり着くと「もう1回」と笑顔で再挑戦していた=写真。
文化会館小ホールでは駒ケ根VYS会が透明なビニールを使った簡単たこ作りを指導した。出来上がったたこを持って外に出た子どもたちは早速たこ揚げにチャレンジ。風を受けてたこが揚がると「揚がった」と大喜び。糸を握り締めて夢中で走り回っていた。
すずらん公園の広場では赤穂中学校吹奏楽部による演奏などが行われ、楽しいまつりの雰囲気を盛り上げた。 -
電気機関車(ED19-1)と関連部品
箕輪町郷土博物館で一般公開6日箕輪町郷土博物館は6日、同館前庭に屋外展示している電機機関車(ED19-1)と関連部品を一般公開する。
電気機関車の外側塗装作業の終了に合わせ機関車の写真撮影、運転席への乗車、関連部品の見学を計画した。元国鉄OBの箕輪町内在住者らを中心とした機関車保存会が協力する。
機関車への乗車や写真撮影だけの場合は無料。関連部品見学は入館料大人100円、小中学生無料。時間は午前9時縲恁゚後4時。雨天でも実施。車での来館は町役場駐車場を利用する。 -
わんぱくひろばにぎやか
伊那市の春日公園で29日、第32回わんぱくひろばがあった。バルーンアートなど多彩な催し物が繰り広げられ、子どもたちのにぎやかな声が響いた。市青少年団体連絡協議会でつくる実行委員会主催。
ひろばでは、ネイチャーゲーム、巣箱作り、スーパーロデオ、ミニSLなどのコーナーが設けられ、行列ができるほどの人気。
バルーンアートは、膨らませた細長い風船をひねりながら、犬やネズミなどを作った。風船が割れる場面もあったが、小学生は夢中で、出来上がると大喜びだった。
市学校栄養職員は食育コーナー「手づくりおやつを味わおう」で、ナスの薄焼きや干し柿などの試食を兼ねて紹介。おやつは「食べ過ぎないように時間と量を決める」「栄養のバランスを考える」など促した。また、スナック菓子に含まれる油や塩分の量を示し、子どもたちは「こんなに入ってるの」と驚いていた。 -
伊那ビデオクラブが作品コンククール
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、33人)は29日、伊那市西箕輪の羽広荘で第10回ビデオ作品コンクールの表彰式を開いた。市長賞に、南箕輪村の北原正さん=南箕輪村=の「激走!春の高校伊那駅伝」が選ばれた。
コンクールは1年間の勉強した成果を発表する場で、今回は昨年並みの34点の応募があった。昨年秋、木曽で撮影会をした奈良井宿をはじめ、山登りを通じた夫婦愛、すず竹細工などを題材にした作品がそろった。1作品5分以内で、飯島町在住の映画監督後藤俊夫さん、市関係者、会員らが撮影や編集技術、音の使い方などを基準に審査した。
市長賞は、伊那市のイベント、高校伊那駅伝を題材に、高遠町まで伸びた新コースや、沿道の応援を受けながら走る選手たちの姿をとらえた作品。
表彰式で、入賞作品を1点ずつ放映し、会員は仲間の出来栄えに見入った。
飯島会長は「100点満点中70点以上が80%で、甲乙つけがたかった。団塊世代の定年退職で、ビデオを始める人が増えると思う。生きがいに通じるクラブ活動ができれば」と話した。
市長賞以外の入賞作は次の通り(敬称略)。
▽ケーブルテレビ賞=小坂友信(伊那市山寺)▽監督賞=飯島尚美(川北)▽市教育委員会賞=河野恆(池田町)▽会長賞=白鳥節夫(美篶)▽中日賞=小山喜美子(同)▽信濃毎日新聞社賞=武田忠芳(横山)▽伊那毎日新聞社賞=平沢三千人(南箕輪村)▽長野日報社賞=市川東明(箕輪町)▽みのわ新聞社賞=石川はつめ(伊那市美篶)▽有線放送賞=赤羽仁(同)▽上伊那教育会長賞=小島勇男(南箕輪村)▽特別賞=小山喜美子・市川東明(共同制作)▽NHK長野ビデオクラブ会長賞=赤羽伊三夫(伊那市西春近)▽奨励賞=向山雄一(箕輪町)▽新人賞=前田耕一(伊那市高遠町)▽努力賞=鵜生川寿和(辰野町)平沢正憲(伊那市野底)有賀光代(川北)城倉広夫(高遠町)中村勝(日影) -
中尾歌舞伎の春季公演
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会(西村篝会長、30人)の春季定期公演が29日、文化伝承施設「中尾座」であった。県内外から約300人が詰めかけ、会員の熱演に見入った。
演目は、4年ぶりとなる「御所桜堀川夜討弁慶上使の段」。弁慶が自分の娘を刺し殺し、主君である源義経に忠誠心を見せる話。
浄瑠璃と三味線に合わせ、弁慶が娘を身代わりにしたことを悔やんで男泣きしたり、偽者と疑われないために源義経の正室「卿(きょう)の君」の守役・侍従太郎が切腹したりと迫真の演技を見せた。
見物人から、盛んにかけ声やおひねりが飛んだ。
旧長谷村出身者でつくる「東京長谷人会」のメンバー18人も鑑賞。
大羽繁会長(74)は「延々と築いてきた文化に触れ、感動した。さらにふるさととのきずなを深めていきたい」と話した。
中尾歌舞伎は市無形文化財指定。江戸時代からの歴史があり、一時、戦争で自然消滅したが、86年に復活。例年、春と秋に定期公演を開いている。 -
田原区が有害鳥獣被害防止のための電気牧さく設置
有害鳥獣の農作物被害が深刻化する伊那市東春近の田原区(林一夫区長)と田原集落営農実践委員会(「伊東由和委員長)は29日、畑に隣接する山すそ約5キロに電気牧さくを設置した。地元農家や住民など100人以上が集まり、協力しながら作業に取り組んだ=写真。
田原区では上段地域を中心シカなどによる農作物被害が増加しており、被害が大きい上段地域は家庭菜園にまで及んでいる。作っても食べられてしまうという現状から、耕作を放棄する農業者も増えており、田原集落営農実践委員会が中心となって対策を検討。その結果、イノシシやシカの侵入を防ぐには効果の高い電気牧さくを設置することを決めた。 この日は、ステンレス線の電気牧さくを南福地区との境から駒ヶ根市との境まで設置。資材費、約150万円は県、市、農業共済、東春近地区農業振興センターの補助でまかなった。
隣接する富県地区などでは中山間地対応の補助を受けて既に電気牧さくが設置している。農業者だけでなく、住民全体で有害鳥獣対策に取り組むのは珍しく、関係者は「区民全体に有害鳥獣被害の深刻さに対する認識が広まっているのだと思う」と話していた。 -
【高校野球】北信越県大会南信予選・3日目
高校野球の第116回春季北信越県大会南信予選は29、30日、県営飯田球場と諏訪湖スタジアムであり、1回戦4試合、2回戦7試合があった。30日、上伊那勢は辰野が下伊那農業に10竏・、伊那弥生が赤穂に4竏・、駒ヶ根が飯田に8竏・で勝利。高遠が岡谷南に3竏・1、上伊那農業が諏訪清陵0竏・2で負けた。
大会4日目の5月3日は、県営飯田球場で辰野竏宙ノ那北戦(午前10時)、伊那弥生竏忠ェ谷南戦(午後0時30分)、諏訪湖スタジアムで駒ヶ根工業竏樗ム田長姫戦(午前10時)がある。
○…辰野は2回、先頭打者が出塁すると連打で4点を先制する。3、4回は連続三者凡退したが5回、2死から打線が爆発。長打や相手四死球などで小刻みに得点すると最後は唐沢が右前安打を放ち2試合連続コールド勝利を収めた。
○…伊那弥生は5回、1死から白鳥が左前安打で出塁すると唐沢の中前安打で先制点を獲得。8回にも長打などで好機を広げると3点を加点し、勝負を決めた。赤穂は6、8回、得点圏にランナーを進めるも、あと一本が打てず無得点に終わった。
○…高遠は初回、1点を先制されるもその裏、相手失策で出塁した北原が山浦の中前安打で生還し同点。2回にも2点を加点されるがすぐさま追いつき粘り強さをみせた。しかし、その後は好機をつくれず5、8回の連打を受けてコールド負けした。
結果は次の通り。
【30日・県営飯田球場】
駒ヶ根工業
000002420-8
001000010-2
飯田
諏訪清陵
011010-12
00000-0
上伊那農業
(5回コールド)
【30日・諏訪湖スタジアム】
下伊那農業
00000-0
04006-10
辰野
(5回コールド)
赤穂
000000000-0
00001003×-
4
伊那弥生
岡谷南
12003005-11
10200000-3
高遠
(8回コールド)
29日、上伊那勢は赤穂が阿南に3竏・、高遠が岡谷東に3竏・、上伊那農業が阿智に8竏・でそれぞれ勝った。
【29日・県営飯田球場】
阿南
000002000-2
00020001×-3
赤穂
岡谷東
000000000-
0
03000000×-
3
高遠
【29日・諏訪湖スタジアム】
阿智
0000000-0
010250×-8
上伊那農業
(7回コールド) -
【記者室】市民活動の実態は
不要傘を買い物袋にリサイクルするなど活発に活動する箕輪町消費者の会。総会で、「役員だけでなく会員をもっと働かせることを考えたほうがいい」との声。もちろんすべてではないだろうが、一般会員の活動があまりされていないらしい発言に驚いた▼活発に見える組織でも主に動くのは役員で、役員の負担は大きいようだ。率先して役員が動くことは大切だが、会員皆の支えが無ければ組織そのものも先細りになる▼本年度、初の男性会長が誕生した。「全員が会長の気持ちで活動を」とのあいさつは、会の現状を表したものだったのだろう。より活発な活動を求める意見に「受けて立つ」とも。いささか荒っぽい気もするが、これからどんな活動がされるだろうか。(村上裕子)
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福与城址まつり
箕輪町の福与城址で29日、第11回福与城址まつりがあった。箕輪南小学校の児童らによる太鼓演奏などがあり、訪れた地域住民を楽しませた。
福与区と三日町区の有志でつくる「福与城址を守る会」の主催で毎年行われているもので、今年は木下和紙保存会がNHKの大河ドラマにちなんで制作した風林火山をテーマとした山車飾りも展示。また、同地から移り住んだと言われている静岡県大井川町に住む「福与」姓の人たち16人も祭りに駆けつけた。
松崎久司実行委員長は「守る会の役割は先人から引き継いだ素晴らしい城址をこのままの姿で引き継いでいくことと、この城跡を通じて地域を活性化すること。城址周辺をスイセンの里とする計画もあり、今年から徐々にスイセンを植えていきたいと考えている。この城址を中心として地域、まちの活性化につなげていきたい」と語った。
スイセンは守る会のメンバーと箕輪南小学校の児童が今年の秋ころに植えること植えることを予定している。 -
箕輪町消防団春季訓練
箕輪町消防団(平沢久一団長)は29日、本年度の春季訓練を箕輪中部小学校のグラウンドで開いた。団長以下188人が参加し、動作一つひとつの動きをしっかりと確認。有事に備えた。
平沢団長は「訓練は災害時に規律ある団体行動をとるためのもの。有事には自らの安全を確保しながら町民の被害が最小限に留まるよう、力を発揮してほしい」とあいさつ。
その後、分団ごとに分かれて機械点検や規律訓練、分列行進などを実施。団員たちは各分団長の支持に従いながら、きびきびとした動作で訓練に取り組んでいた。
また、功績のあった団員に対する表彰状の伝達と感謝状の贈呈もあった。
表彰、感謝状の贈呈は次のみなさん。
◇日消功績章=平沢久一
◇日消精績章=春日秀雄
◇町長感謝状=石田博史、平出貴浩、唐沢晋一、向山聡史、北原雅志、岡孝之、春日秀雄、三井博幸、佐藤好統、唐沢貴幸、原伸一朗、唐沢智之、田中裕一、花岡慎吾
◇団長感謝状=桑沢国一 -
メーデー
連合系(連合長野上伊那地域協議会、上伊那地区労組会議、上伊那地区労福協)の第78回上伊那地区メーデーが29日、伊那市民会館であった。77単組約1500人が集まり、豊かで公正な社会の実現と格差是正、労働条件の改善などを訴えた=写真。
昨年に続き今年も連合系、労組系は別々にメーデーを開催。連合系のメーデーでは、福島敬実行委員長が「ここ数年、強い者はより強く、弱い者は切り捨てるといった二極化が進んでおり、私たちの生活が根底から脅かされている。今こそパートや派遣、契約労働者とも手を組んで格差是正を訴えていく時。行政改革の名のもと、規制緩和が進み、働く者の生活環境が以前より不安定になっている。ゆとり・豊かさ・公正な社会をつくるため、ともにがんばりましょう」と呼びかけた。
その後、市内でデモ行進を行い、ホワイトカラー・イグゼンプションの反対、働く者のためのワークルールの実現などを訴えた。 -
保科正之生誕記念講演会
伊那市観光協会がNHKの大河ドラマ化を目指して署名活動を進めている保科正之公の生誕396年記念講演会が29日、伊那市高遠城址の高遠閣であった。伊那市のふるさと大使で直木賞作家の中村彰彦さんが「名君 保科正之と武士道の精神」を演題に講演=写真。約250人が集まり、保科正之が目指した当時の政治と武士道について学んだ。
中村さんは「保科正之が磐石な重みを持って慕われる理由は素晴らしい政治をしたから」と語り、徳川3代将軍・家光の弟でありながらおごる所がなかった人柄や高遠3万石の藩主として民のための政治に取り組んだことを解説。家光の死後は11歳という若さで将軍になった家綱の補佐役として、取り潰しの緩和や殉死の禁止、大名証人制度の廃止などに取り組み、社会の不安定要素や理人情な制度是正に努めたほか、会津藩主としては収穫した米の一部を貯めておき、飢饉の時に貸し出す「社倉法」という飢饉対策を打ち出したことを紹介。
豊作の場合は2割の利息を付けて返済するようになっているが、不況だった場合は返さなくてよい制度となっており、こうした取り組みの結果として会津人口は増加し、国力の増強につながったことなどを説明した。 -
伊那市消防団春季訓練
伊那市消防団(田畑安彦団長)は29日、本年度の春季訓練を伊那市の富士塚グラウンドなどで開いた。14分団の707人が参加し、有事に最善を尽くすための体制を整えた。
この日は、分列行進や規律訓練や部隊を編成した時の訓練を実施。その中でもこの春新しく入団した団員たちは、基本的な動きから訓練し、点呼を行って人数の把握に努めることが、二次災害の防止につながることなどの説明を受けた。
田畑団長は「練習はただ個人が熟練度を上げるために行うものだが訓練は教えてもらったことを実施して身に付けること。自分たちの目的が達成できるようにがんばってほしい」と話していた。
また、訓練の後にはラッパ隊、消防音楽隊による定期演奏会もあり、集まった人たちの耳を楽しませていた。 -
「朝の学舎」~巡りきし時空(とき)のきざし~
昨日より今日が、今日より明日が、より幸せな社会になると、信じて疑わない時代がありました。物やお金は増え続け、生活はもっと便利になり、昨日よりも今日、今日よりも明日の方が、人間はきっと進歩しているに違いない、誰もがそう思ってきたのではないでしょうか。けれど、私たちが進んできた道のりは、これでよかったのか。ほんとうのところ人間は進歩してきたのでしょうか。
今の世の中、私たちは今日を生きる価値観さえ揺らいでいるのに、自由とは名ばかりの競争にあけくれ、あるいは否応なく巻き込まれ、目先の利益を追うことにやっきになっています。そして、誰もが生きにくく、進歩の方向が、まるで見えなくなってしまったような気がします。
自分がいったい何者なのか、自分がいったいどこから来て、これからどこへ行こうとしているのか、よく分からなくなってしまったのは、いつ頃からでしょう。そもそも、そんな問いかけすら、しなくなってしまったのかもしれません。
今日を懸命に生きることは、大事なことです。でも、今、目の前にある世の中の歪みをこのままにして、次の時代を子どもたちに託していいものでしょうか。
時は巡りきました。私たちは何者で、これからどこへ行こうとしているのか、そして、100年後、1000年後に確かに続く明日のために今できることは何なのか竏秩B私たちはもう気づいていい時にきていると思います。その<兆し>を見つけるために、『朝の学舎(あしたのまなびや)』をスタートします。
番組では、その<兆し>に気づき、未来の子どもたちに何を残し、伝えるべきかを常に思いながら各分野で活躍している皆さんに登場いただき、伊那谷各地で『朝の学舎』を開き、学舎に集まった子どもたちにメッセージを伝えていきます。 -
こまゆき荘感謝祭盛況
宮田村新田区の温泉交流施設こまゆき荘は30日、感謝祭を開いた。村の友好都市である愛知県田原市の海産物直売には長蛇の列。地元女性グループ「野ひばりの会」の手作り五平餅も人気を集め、家族連れらで賑わった。
感謝祭は毎年この時期に開いているが、田原市の海産物は毎回大人気。
この日も採れたてのアサリなどを目当てに、販売開始の午前11時には買い求める人で100人以上の列ができた。
夏みかんとともに、わずか10分余りで用意したアサリ80キロは完売。「もうないの」と残念がる人の姿もあった。
野ひばりの会は、用意した五平餅900本をその場で焼いて提供。コンガリとした香りにつられて続々と客が集まり、おふくろの味に舌鼓を打った。 -
西箕輪高原マラソン
伊那市の第18回西箕輪高原マラソン大会(実行委員会など主催)が29日、西箕輪中学校グラウンドを発着点に開かれた。地元を中心に、近隣町村から約220人が出場し、心地よい汗を流した。
コースは、西箕輪中学校グラウンドから伊那インター工業団地周辺を折り返す3キロと4・5キロ。
参加者はスタートの合図で、各部門が一斉にスタート。晴れ渡った空の下、参加者は元気に走った。
参加者のうち小・中学生が7割を占めた。
結果は次の通り(敬称略)。
◇3キロ▽一般男子(1)宮下雅光14分30秒(2)名取真司(3)清水壮悟▽一般女子(1)宮沢摩耶15分31秒(2)岩本恵美子(3)北沢美佳▽小学校4年生男子(1)富沢正二郎14分(2)高橋明(3)有賀裕樹▽同女子(1)森川未稀16分48秒(2)伯耆原紗恵(3)原この美▽5年生女子(1)原智花14分27秒(2)白鳥聖乃(3)唐沢有菜▽6年生女子(1)唐沢萌以15分24秒(2)松田愛菜(3)武田詩歩▽家族(1)原妙子一家16分19秒(2)鈴木浩二一家(3)北原俊弘一家
◇4・5キロ▽一般男子(1)酒井武彦15分51秒(2)延藤浩毅(3)西広雄仁▽一般女子(1)小日向里美29分05秒(2)橋爪しのぶ▽小学校5年生男子(1)早武悠太21分04秒(2)落合恒輝(3)千代泰平▽6年生男子(1)原貴久20分31秒(2)有賀巧(3)伊藤隆世▽中学生男子(1)田中仁19分35秒(2)白鳥克弥(3)原利英(4)白鳥健司(5)竹内雄也(6)浜田純平▽同女子(1)山口聖20分44秒(2)立石彩香(3)唐沢純香(4)落合悟花(5)湯沢澪(6)原真理子▽40歳以上男子(1)富沢博之15分02秒(2)伊藤文一(3)山田健一 -
駒ケ根市保育協会総会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園の職員らでつくる市保育協会は27日、市役所南庁舎で総会を開いた=写真。06年度事業・決算報告、07年度事業計画・予算案のほか、07年度の役員を承認した。新会長は馬場美保子さん。
07年度役員は次の皆さん。
▽会長=馬場美保子▽副会長=高坂正美、宮沢操▽会計=吉村千恵子▽監事=草深雪江、北原ヒロ子▽委員=園長全員 -
ニューつむぎがチャリティーカラオケショーの募金を寄付
伊那市旭町のカラオケスナック「ニューつむぎ」の丹羽貴士社長は27日、21日に生涯学習センターで開催した「チャリティーカラオケショー」で集まったチャリティー募金4万260円を伊那市社会福祉協議会に寄付した=写真。
開店3周年記念に合わせて開催したチャリティーショーで昨年に続き2回目。ショーの出場者から集めた参加費をチャリティーとして寄付しており、ショー自体は無料開放している。
同店のなじみ客など29人が出場した今回は、観客として伊那市共同作業の家の利用者約20人も招待。当日は約280人が集まる盛況ぶりとなった。
またこの日、ショーを成功することのできた感謝を込めて丹羽さん自身も5万円を寄付した。
丹羽さんは「ショーを盛況に行うことができて本当に嬉しい。今後も出場者の賛同を得て続けていくことができれば」と話していた。 -
シルクミュージアム第14回特別展
駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは第14回特別展「愛の架け橋 サンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会と日米生糸貿易」を28日から6月10日まで開いている。1939縲・0年に米国で開かれたサンフランシスコ・ゴールデンゲート万国博覧会ゆかりの和服、洋服やパンフレット、万博の様子を伝える資料写真など約70点が展示されているほか、太平洋戦争に伴って米国に設置された日系人強制収容所の実態を知ることができる貴重な写真など約60点も併せて展示されている。
展示資料の多くは万博の日本館で生糸製作の実演や説明などに当たったシルク・ガールの1人、三井静子さん(富士見町出身)の娘で米国カリフォルニア州立大教授の伊奈さつきさんが昨年6月に寄贈した。
三井さんは万博終了後、米国在住の日系2世伊奈周さんと結婚して米国で暮らしたが、ぼっ発した戦争のため夫婦とも強制収容所に収容された。収容所で生まれたさつきさんは当時両親がつづった日記などの資料をもとに02年、ドキュメンタリー映画「From A Silk Cocoon」(フロム・ア・シルク・コクーン)を制作している。
午前9時縲恁゚後5時。水曜休館。入館料は一般300円、小・中学生100円。
特別展期間中の5月13日には映画「竏茶Vルク・コクーン」の上映会と伊奈さつきさんとの対話の会が文化センターで開かれる。
問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
JA上伊那あぐりスクール駒ケ根校開校
さまざまな体験学習を通じて農業と食への理解を深めてもらおうとJA上伊那は28日、小学2縲・年生を対象にした農業体験講座「あぐりスクール」駒ケ根校を開校した。駒ケ根市、伊那市、飯島町、中川村、宮田村の9小学校の児童71人が参加。12月にかけて月1回ずつ開かれる9回の講座で田植えや稲刈り、リンゴやサツマイモの栽培作業などの農業体験のほか、川遊びや五平もちづくりなどに挑戦していく。
児童らは駒ケ根市のアイ・パルいなんでの開校式に臨んだ後、保護者らとともに早速近くの畑に行き、ジャガイモの種イモ植えとトウモロコシの種まきをした。ほとんどの児童らは初めての体験とあって戸惑ったような表情を見せていたが、JAの職員らの指導を受けながら楽しそうに作業していた=写真。
校長の宮下勝義JA上伊那代表理事組合長はあいさつで「良い思い出とたくさんの友達をつくって楽しんでほしい」と呼び掛けた。
同スクールは昨年伊那市で初めて開校して好評だったことから、今年は駒ケ根市でも開校することにした。 -
駒ケ根市高齢者クラブ連合会代議員会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長)は27日、07年度代議員会をアイ・パルいなんで開いた=写真。代議員105人のうち約80人が出席し、06年度事業・会計報告、07年度事業計画・予算案などを承認した。07年度の主な事業としてマレットゴルフ、ゲートボール、グラウンドゴルフや体育祭など、健康づくりのための各種大会のほか、交通安全教室や研修会などを行っていく。
高坂会長はあいさつで「本年度の重点目標として健康づくり、交通安全、仲間づくりの三つを掲げたい。明るく、元気で、前向きに進んでいこう」と呼び掛けた。 -
山本勘助の名が記された下知状を公開
武田信玄の家臣・山本勘助が実在したことを証明する下知(げち)状が、伊那市の長谷公民館内収蔵庫に保管されている。NHK大河ドラマ「風林火山」が放映中で、地域住民らの関心を集めそうだ。
下知状(1556年)は、武田が長谷の名家黒河内八郎右衛門にあてたもの。神野峯城(現飯田市)を攻めるため、山本勘助を大将に、浪人を集めて戦う用意をしろという内容。山本勘助の案内役も務めるように添えられ、文面から山本勘助の名がはっきり読み取ることができる。赤い判が押されていることから、朱印状とも呼ばれる。
伊那古文書研究会長の久保村覚人さん=伊那市荒井=が解読し、27日夜にあった第1回入野谷講座(長谷公民館主催)で複写した下知状を公開した。
久保村さんは「高遠城にも『勘助曲輪(ぐるわ)』が残っている。山本勘助が実在したという貴重な古文書である」と話した。 -
長谷非持山地区の基盤整備完了で記念碑除幕
伊那市長谷の非持山地区基盤整備事業が完了し、28日、現地で記念碑の除幕式があった。地権者、市関係者ら約100人が集まった。
非持山地区は、農業後継者不足などの問題を抱える。荒廃や放棄地の拡大を防止しようと地域の農業振興整備計画の検討を重ね、99縲・6年度、基盤整備事業に取り組んだ。
地権者は86人で、ほ場面積は30ヘクタール。農業機械の通行が円滑になるなど安全で効率的な農作業環境が整った。事業費は5億4600万円(国県補助77%)。
除幕式で、基盤整備委員会の北原幸彦委員長は「農耕地の基盤整備が整い、責務の大きさを痛感している。地域住民が結束し、悠久農地であることを願う」と述べた。
記念碑には「潤豊穣」と記され、北原委員長らが除幕。台座を含めた高さは3メートルで、安山岩などを使用した。
式後、地元の集会所に場所を移し、しゅん工式を開いて事業完了を喜んだ。 -
かんてんぱぱで木とうるしの会木曽漆器創作展
旧楢川村の有志でつくる「木とうるしの会」による「木曽漆器創作展」が5月6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。美しい漆で仕上げられた日常の生活用品など約500点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会は旧楢川村の商工会青年部の漆工研究会として約25年前に発足したもので、現在は木地師、塗師、加飾師など12人がともに活動している。従来の漆工芸が取り組んできた伝統的な分野のみにとらわれず、時代に合った新しいデザインや技術にも挑戦。これまでも県外や長野市などで作品展を開催してきた。今回は権兵衛トンネル開通1周年記念ということで伊那地域での作品展を開催。
椀や重箱、はしなどに加え、竹で作った外枠に和紙を張り、そこへ漆をほどこしたオーディオプレーヤーやスイッチプレートなどといった斬新な作品もあるほか、共同制作した漆パネルなども展示している。
小坂康人代表は「漆は古くて新しいもの。自然から生まれて自然に返るため、今問題となっている環境問題にも悪影響を及ぼさない。そういうものを生活の中に取り入れていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
萱野高原開きとミズバショウ祭り
箕輪町の萱野高原で28日、萱野高原開きとミズバショウ祭りがあった。高原の春を楽しもうと100人を超える人が訪れ、振る舞いのとん汁やおにぎりを味わったり、散策してにぎわった。箕輪町、町観光協会、みのわ振興公社の主催。
高原開きの神事が終わると、箕輪町民謡を楽しむ会が「萱野高原音頭」を40年ぶりに復活させ踊りを披露。みのわ太鼓ジュニアも威勢のいい太鼓の音を響かせた。
第2回「芽吹きのトレッキング」は、手作りしたバードコールを鳴らしながら高原を歩き、野鳥の声に耳を傾け、ミズバショウを観察した。歩いた後はタラの芽、コゴミ、コシアブラなどの山菜の天ぷらを味わい、春を満喫した。
贈呈式もあり、NTN長野製作所から萱野高原の整備のため88万円の寄付、中部電力伊那営業所からオオヤマザクラ100本、親山海クラブ(伯耆原尊代表)からシラネアオイ千株とヤマボウシ10本の寄贈があった。 -
箕輪町社協構造改革検討へ
箕輪町社会福祉協議会の平沢豊満会長は、26日に町福祉センターで開いた理事会で、町社協を行政から切り離し、現在町長が務めている会長職を一般から選任するなどの構造改革の検討を提案した。理事会は委員会を設置し検討する提案を承認した。
上伊那郡市の各社協の多くが会長を有識者から選出しており、本年6月に南箕輪村と宮田村が有識者選出に切り替わると、市町村長を選任するのは箕輪町だけになる。
平沢会長は、「行政と切り離し独立した形でサービスの充実、運営の独自性を出すためにも、検討する時期が来ている。会長を一般から選び、できるだけ早く新しい体制を作りたい」と説明。理事会の副会長、常務理事、理事3人の計5人で構成する検討委員会設置を提案した。検討事項は▽会長候補の選任▽常務理事の方向付け▽理事会の構成▽評議員会の構成▽町社協定款変更-。
検討委員会は大型連休明けに初会合を開き、検討を進める。検討内容は理事会、評議員会に諮って決定する。 -
南箕輪村老人クラブ連合会総会
南箕輪村老人クラブ連合会の07年度総会は26日、村公民館で開き、本年度事業計画案などを承認した。
本年度事業は、県・郡老連への参加協力、村主催事業への積極的参加、老人ホームへの訪問交流、デイサービスなどボランティア活動の充実、マレットゴルフやグラウンドゴルフ大会実施、花いっぱい推進事業への参加協力、ふれあい保育への参加協力、赤松荘庭園の樹木せん定・除草の清掃作業、会員増強など。予算額は収入、支出共に126万8030円。
役員改選で会長に宮脇米男さん(南原)、副会長に浦山幸男さん(北殿)、会計に福沢元市さん(南殿)を選出した。