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箕輪町議会3月定例会日程
箕輪町議会3月定例会は6日開会し19日までの14日間開く。
提出議案は、06年度一般会計など補正予算案、町道の廃止・認定、助役の定数を増加する条例の一部改正や人事行政の運営等の状況公表に関する条例制定など条例案、上伊那広域連合などの規約の一部変更、07年度一般会計予算案など39件。07年度施政並びに予算編成方針の町長説明、町議会活動検討特別委員会委員長報告もある。
日程は次の通り。
▽6日午前9時=本会議開会▽7縲・1日=休会▽12、13日=一般質問▽14、15日=常任委員会審査▽16縲・8日=休会▽19日午前9時=本会議、全員協議会 -
第19回長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場
長野県芸術文化協会主催の第19回長野県芸術文化総合フェスティバル伊那会場が3日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。芸術文化の普及のため音楽、舞踊、美術の各団体が日ごろの成果を発表し合った。
大ホールでは、大正琴、詩吟、民踊、舞踊の9ステージがあった。子ども達の寸劇を交えた構成吟、「マイアミ・ビーチ・ルンバ」をリズミカルに演奏した大正琴など多彩なステージに会場から大きな拍手が起きていた。
4日はフラメンコ、ダンス、バレエのステージがある。午後零時半から午後5時10分まで。華道展と水墨画展は午前10時縲恁゚後4時。入場料(全日程、全催し共通券)一般千円、小・中・高校生500円。 -
視覚障害ランナーの目となって
元五輪選手の宇佐美さん指導、宮田村で伴走者育成講習会視覚に障害を持つランナーの・ス目・スとなる伴走者を育成しようと3日、一般対象の講習会が宮田村の宮田中学校であった。日本スポーツボランティアアソシエーション(NSVA)と県視覚障害者マラソン協会の共催。NSVA理事長でマラソン日本代表として3回の五輪を経験した宇佐美彰朗さんらの指導で、約80人が実際に伴走して声のかけ方、気の配り方などを学んだ。
宇佐美さんの指導は、一昨年の北安曇郡池田町に続いて県内では2回目。21年間の伴走経験を持つ鈴木邦雄さんと一緒に教えた。
県内各地から参加があり、地元宮田中学校陸上部の20人も体験。目の見えない状態の人と一緒に歩き、段差の有無など路面状況の変化を的確に知らせる練習から始めた。
慣れてきた所で、聴覚障害のランナーを実際に伴走。コーナーなどの指示を出して走ったが、うまく伝わらずにコースをはみ出す姿もあった。
長野マラソンで伴走しようと準備を進めている伊那市の茅原由昭さん(20)と箕輪町の柴勇一郎さん(19)は「あせってしまい、指示を出すのが難しい」と話した。
宇佐美さん、鈴木さんは「安全を第一に、ランナーを走りやすくさせるのが伴走の基本」と繰り返し指導。「スポーツは健常者だけのものではない。皆さんからまわりに発信して」とも呼びかけた。
県内には約30人の視覚障害のランナーがいるが、伴走者は70人ほど。足りない状況もあり、県協会などは今後も講習会を開いて育成を図っていく考えだ。 -
JR宮田駅前に・ス名水・ス湧出
宮田村のJR宮田駅前の広場「輪苑」に、アルプスの大地がはぐくんだ天然水が湧出(ゆうしゅつ)した。広場を整備する住民の熱意に近くの企業が共鳴、支援し、全面的な地域の力によって掘り当てた。地下47メートルに眠っていた手付かずの水は豊富で、検査でも“名水”のお墨付き。3日には住民ら関係者約30人の出席で供用開始を祝ったが「飲んで親しんでもらい、駅前の活性に役立てたい」と期待を寄せている。
駅周辺の住民でつくる「一輪の会」が、寂しかった駅前を千株以上の花で四季を彩る広場に再生させたのが昨年5月。
近くに工場がある日本発条は、その住民の姿に賛同し、善意を寄せ、同会は飲み水や花を管理するために必要な井戸をボーリングして掘った。
たどりついた水はおいしいとされる中性値が強く、広場内に常時コンコンとわき出て誰でも自由に飲用可能。
「輪条の泉」と命名したが、同会の小沢常明代表は「活動の輪が広がり、地域の力になってきた。駅前は多くの利用者があり、気軽に広場に立ち寄ってもらい、のども潤してもらえれば」と話す。 -
橋爪まんぷさんがチャリティーオークションの収益を寄付
伊那市在住の漫画家・橋爪まんぷさん(66)が2日、伊那市社会福祉協議会を訪れ、チャリティーまんが絵展の収益金の一部(2万円)を市福祉基金に寄付した=写真。
チャリティーまんが絵展は6年前から橋爪さんが伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーを使って開催している。今回は昨年末から今年1月にかけて開催。今年のえとである亥(いのしし)が井上井月の俳句を演じたコミカルなまんが絵の原画12枚を展示し、希望者に1枚5千円で落札してもらった。また、今回は初の試みとして12枚を1セットにまとめた卓上カレンダーを1部500円で販売。用意した120部が完売した。
橋爪さんは「福祉のために活用してほしい」と語り、今後は十二支をを一周したいと話していた。 -
伊那市子ども会育成会連絡協議会
伊那市子ども会育成会連絡協議会(畑房男会長)は1日夜、市役所で年度末総会を開き、長年に渡り青少年健全育成に尽力してきたミニバスケットボールクラブ「高遠キャットミンツ」の監督を務める会社員の野溝なつきさん(38)=同市東春近中殿島=を表彰した=写真。
野溝さんは夫婦で02年、高遠小学校のミニバスチームを設立。5年間に渡りクラブ員の週3回の技術指導などで健全育成に寄与してきた。6年目の本年、初の県大会出場を果たすなどの好成績も残している。
畑会長は「子どもたちの技術だけでなく心も鍛えている。健全育成に寄与している」と感謝。野溝さんは「子どもたちと接することは大人にとっても勉強になる。我が子への教育にも役立っている」と話した。
総会では、各地区の子ども会・育成会長ら約20人が出席し、本年度の事業、会計報告があった。あいさつに立った北原明教育長は「地域の子どもたちは地域で育てることが今後の課題。その課題を意識しながら活動を展開してほしい」と呼び掛けた。 -
辰野の萩原正道君 全日本スノボ選手権出場へ
5、6日、石川県で開く、第25回日本スノーボード連盟全日本スノーボード選手権のジュニア男子の部に、辰野町小野の高校1年生・萩原正道君(15)が出場する。高校生が南信地区から参加するのは初めて。萩原君は、大回転(GS)、回転(SL)の2種目で健闘することを誓った。
萩原君は、2月中旬に富山県であった、中部地区大会で出場を決めた。ジュニア男子の部は、5人が参加し、両種目それぞれで代表権を得る3位以内に入った。競技はいずれも旗門を設置したコースを滑り終えるまでの時間を競い、得意のGSは2位を手にした。
スノーボードは、父親の影響で小学校3年生の時に始めた。萩原君は現在、スノーボードチーム「S‐mix」に所属。同チーム代表の白井勇樹さん(34)=伊那市=の指導で、週3回、木祖村の「やぶはら高原スキー場」で練習に励んでいる。
「優勝を目指して頑張りたい。迫力ある滑りができれば」と萩原君。全国大会は約30人が参加し、北海道、長野県の選手が毎年、上位に入っているという。「ライバルの白馬勢には勝ちたい」と闘志を燃やしている。
全日本スノーボード大会への出場はそのほか、一般男子の部で白井さんが2年ぶり6回目の出場も決めている。 -
伊那ビジネス専門学校で卒業式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)で3日、06年度の卒業式があった。上伊那を中心に集まった情報経理学科3人、OAビジネス科3人の計6人が卒業。修了生らは、学校生活の思い出を胸に新たな旅立ちの門出を祝った。
三沢岩視理事長は「社会生活に慣れる努力が大切」と式辞。三沢校長は「新たなチャレンジ精神をそれぞれの場で発揮して」と、それぞれがエールを送った。
情報経理学科1年の堀内志織さん(19)=辰野町=が「社会人になることに不安もあると思うが学校で学んだことを思い出して」と送辞。同学科卒業の藤森一也さん(20)=諏訪市=は「学校での体験は今後の人生に役立つと思う。一日も早く自立することを努力したい」と答えた。
報経理学科は2年制、OAビジネス学科は1年制。同校は、少人数教育でパソコンや簿記、秘書などを学び各種資格の習得ができる。卒業生は、一人を除き上伊那や諏訪、飯田市の製造業社、会計事務所などに就職が内定している。 -
ベル伊那で現代陶芸掘出し市 6日まで
現代日本陶芸界に大きな足跡を残した物故作家から現存の人気作家の作品が集まる展示即売会「現代陶芸掘出市」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
青磁で有名な三浦小平二、色絵磁器の藤本能道、鉄釉陶器の原清ら人間国宝作家約20人の作品を含む約90点を出品。加藤卓男の「三彩貼花文手付花瓶」、鈴木茂の「志野湯呑」などの名品が数多く並ぶ。
関係者は「日本の焼き物がひと通り見られる展示になっている。1万円から400万円の名品、珍品に巡り合える特別企画展」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
北割区で歌声喫茶
宮田村北割区で2日、歌声喫茶が開かれた。同区保健補導員が主催し、地域活性化に取り組む駒ケ根市北割大手自治会でつくる「中央アルプスの郷プロジェクト」が協力。青年海外協力隊の候補生11人も加わり、歌を通じて地域交流を深めた。
同区集落センターを会場に約30人が参加。リクエストや懐かしの曲にも応じながら、仲良く歌声を響かせた。
協力隊候補生も海外の国々の民族衣装を着て、一緒に輪の中へ。ふれあいの楽しいひとときを過ごした。 -
箕輪町赤十字奉仕団任命式
箕輪町赤十字奉仕団の任命式は1日夜、町文化センターであった。15分団の正副分団長が委嘱を受け、奉仕団員の責務や活動などを学んだ。
箕輪町分区の平沢豊満分区長が、幹部一人ひとりに委嘱書を手渡し、「奉仕の精神が第一。町民の生命、財産を守るため、災害時の奉仕の役割などをご理解いただき、使命感に燃えての活動をお願いしたい。日ごろの仕事を持ちながらの大変な仕事だが、1年間よろしくお願いしたい」と訓示した。
奉仕団の責務について、日本赤十字社長野県支部指導員の福島朝雄さんが講演。平等、公平で、宗教にとらわれない赤十字の活動などを紹介。災害時の指揮命令系統の整備、救急法普及のための講習会開催の検討を提案した。毛布のたたみ方、三角巾の扱い方など簡単な実技講習もした。
奉仕団の主な活動は社資募集、町地震防災訓練への参加、NHK海外助け合い募金、健康教室、救命救急法講習会、清掃奉仕活動など。
本部役員は次の皆さん。
▽委員長=向山初美▽副委員長=小川ゆかり(三日町)▽吉田冴子(長岡)▽委員=高山美穂子(大出)柴さつき(松島)伊藤礼子(中曽根)▽監事=向山千代子(中原)田中和子(福与) -
南箕輪村国民保護協議会
村国民保護計画案を承認南箕輪村国民保護協議会(唐木一直会長)は1日、第3回会議を村役場で開き、村国民保護計画案の語句などの訂正を確認して計画案を承認した。今後、県との正式協議を経て村が計画を決定する。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、村は06年6月に国民保護協議会設置条例を制定。8月に第1回会議を開き、協議を重ねてきた。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成。国や県の計画を基に村の特性を盛り込んでいる。
事務局が、県との事前相談で指摘を受けた語句などの訂正や追加をした計画案を示し、協議会が了承した。
計画決定後は冊子を作成し、村議会全員協議会に報告する。一般への公表は、役場庁舎内の住民相談室情報コーナーで閲覧できるようにする予定。 -
橋場みどりさん(56)飯島町山久
「りんごプロジェクトは『やろう』というみんなの気持ちが結集した活動。受賞はみなさんの協力のたまもの」-。
「パキスタン・ムルフン村りんごで村おこしプロジェクト」の積極的な活動が認められ、先ごろ、福岡国際会議場で開かれたソロプチミスト日本財団年次大会の席上で、社会ボランティア賞を受賞した。全国で4人のみ。
橋場さんは10年前、「外国に行かなくても、外国の話が聞ける。向こうの習慣、食も楽しめるのでは」と不純な動機で、赤穂公民館の日本語教室にボランティアで参加した。
この中で、外国人の賃金不払い問題に直面し「外国人支援は個人の力では限界がある、組織力が必要」と01年110人の仲間と「飯島町国際協力会」を立ち上げた。
「りんごプロジェクト」とのかかわりは、知人で大使館関係者の近藤陽子さんから「パキスタンムルフン村のリンゴ研修生を受け入れてもらえないか」との要請を受け「商品価値のないリンゴしか栽培できない村人のために、経済的な支援をしてあげたい」という気持ちが高まった。
問題は2000万円の資金の捻出だった。
青年海外協力隊の草の根事業を導入できないかと、同所に相談したが、「今まで交流の無かった所への支援は難しい」という返事だった。「それならば交流すればいい」と、03年ムルフン村に長男と2人で出掛けた。「教室数も不足し、1冊の教科書を3人で見ていた。まるで戦前の日本のように貧しいが、人々の温かさを感じた」という。
その思いを持ち帰り、会員に相談すると「いいんじゃないの」と快諾された。会員の中には果樹農家で、発展途上国の人に技術提供したいという人も居て、順調に受入準備が進んだ。
04年7月5日、カリームウッラー・ハーンさん、シャラファット・アリ・ハーンさん、アムシャット・アリさんの3人が来日、東京での日本語研修を経て、8月に飯島町へ。3人は「これがリンゴ」と大きさにびっくり。 町内に1軒借りて、共同生活し、3軒の農家に通い、葉摘みや玉回し、消毒、収穫作業を体験した。選果場で選果、出荷作業、ジュースなど加工も実習した。
冬場はせん定作業、春になり、花が咲き、摘果作業になった。摘果は1花そうに、1つを残し、残りをすべて摘果する、思いきりの良さが必要。「研修生は『こんなに取ってしまっていいのか』と思ったと思う。横で見ていると、農家のすごい技術に感動した。農家にとっても、指導することで、刺激を受け、技術の見なおしもできたのでは」。
6月、リンゴがピンポン玉大に肥大するころになると、研修生は1年が経過し、帰国の時期になった。
受入農家は12時間一緒に暮らし、情も移り、「もっと教えてやりたかった」と名残を惜しんだ。
1年後の昨年8月、「海を越えた自分たちの技術が現地でどうように普及されているか」の確認のために、受入農家の佐々木登さん、北原かづ子さんらとムルフン村に再び訪れた。「日本とパキスタンでは気候も土壌も違う。日本の技術をパキスタンに適した技術に応用してほしい。2年、3年後、成果がしっかり見えるようになってから、もう1度行きたい」と話した。夫と長男の3人暮らし。 -
赤穂高ソフト部に先輩らが激励金
第37回東日本高校女子ソフトボール大会(25縲・9日、群馬県前橋市)に県代表として出場する赤穂高校女子ソフトボール部(矢島菜美子主将、17人、顧問・木下栄二教諭)の健闘を祈り同部の先輩らが2日、出し合った激励金を贈った。同大会に1984年に初出場した経験のある武井弘江さんのほか、2年後輩の竹村真奈美さんが代表で同校を訪れ、矢島主将ら3人の選手に「全国レベルのチームは強いがぜひ頑張って」と激励しながら3万9千円を手渡した=写真。選手らは「自分たちの力が通用するか分からないが、恥ずかしくない試合をしたい」「持っている力を出し切りたい」「一つでも多く勝ちたい」などとそれぞれ決意を述べた。
大会には北海道から静岡県までの各代表32校が出場し、8ブロックに分かれての予選リーグと決勝トーナメントを行う。赤穂の初戦は26日。地元の高崎女子高と対戦する。同部は22チームが出場した県高校新人大会(9月、伊那市)で2位を獲得し、今大会への出場権を得た。 -
ハチ食品用地売買覚書調印
レトルト食品などを製造・販売するハチ食品(本社大阪市、正見縉市郎社長)は2日、駒ケ根市の上の原工業団地内の同社駒ケ根工場に隣接する約8950平方メートルの用地を9月30日までに取得するなどとする覚書に調印した。用地取得は将来の生産拡大に備えてのもので、正見社長は「具体的な計画はこれから」と話している。
同社は1905(明治38)年、初の国産カレー粉を「蜂カレー」として発売。2000年4月にはレトルト製品生産専門の駒ケ根工場の稼動を開始した。資本金8千万円、年商65億円。 -
駒工卒業式
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)は2日、卒業証書授与式を行った。機械、電気、情報技術各科の代表が進み出て本間校長から卒業証書を受け取った=写真。卒業生代表の柳沢悠斗君は答辞で「3年間の高校生活の一つ一つが心によみがえってくる。思い出を胸にそれぞれの道に進むが、自分の選んだ道なのだから夢を決してあきらめず、いつかつかみ取るために着実に進んでいきたい」と力強く述べた。
本間校長は「充実した高校生活を送った満足感とともに新生活への期待と不安の気持ちでいっぱいと思う。本校での貴重な体験でつちかった力を生かし、それぞれの進路でたくましく活躍することを期待する」とはなむけの言葉を贈った。卒業生104人は在校生と保護者らの拍手に送られながら、3年間過ごした母校を静かに後にした。
卒業生は機械科37人、電気科35人、情報技術科32人で、卒業後の進路は大学などへの進学と県内外への就職がほぼ半数ずつ。 -
上伊那各地の高校で卒業式
卒業シーズンを迎え2日、上伊那の高校でも卒業式が開かれた。その一つ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、卒業生274人に卒業証書を受け取り、ともに3年間を過ごした友人や恩師との別れを惜しんだ。
安藤貴幸校長は「弥生で学んだことを誇りとし、堂々と胸を張って社会に一歩を踏み出してほしい。自分の欲することだけでなく、人生の果たすべき使命を考えて行動していってほしい」と卒業生を激励。
卒業生代表の岡泰樹君は「弥生祭は苦難の連続だったが、目的に向かってみんなで頑張ればこれだけのことが実現するのだと実感した。さまざまな困難があると思うが、弥生で培ったものをもとに真実を見抜き、自らが主体的に行動できるようになりたい」と新生活に向けた志を示した。
上伊那でこの日に卒業式をした高校は3校。ほか5校は3日に予定している。伊那北高校は必須科目未履修問題に対応し、21日に延期している。 -
県議選駒ケ根市区前哨戦
駒ケ根市区(定数1)で立候補を表明しているのは現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=と、前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の2人。これまでのところほかに出馬の動きはなく、前回選と同じ顔ぶれでの激しい一騎打ちとなりそうだ。
4年前は新人だった林氏がわずか255票差で佐々木氏をかわして初当選を果たした。田中康夫知事(当時)を支持する姿勢を強く打ち出して追い風に乗った林氏と、県議として知事に不信任をつきつけたことが足かせとなって涙をのんだ佐々木氏竏秩B明暗がくっきりと分かれた選挙だったが、今回2人の立場は見事なまでに入れ換わった。林氏は現職として村井県政を批判し、佐々木氏は明確な支持を表明している。前回同様、ここが最大のポイントとなることは間違いなさそうだ。
林氏は村井県政について「改革は絶対に後戻りさせてほしくないという県民の声にもっと耳を傾けるべきだ。福祉、教育、環境などへの取り組みを田中時代以前の状態に戻してはならない」と語気を強める。
一方の佐々木氏は「田中氏も県政に一石を投じた」と一定の評価をしながらも「村井知事は政治のプロ。予算編成も政策も田中氏の時とは全然違ってバランスが取れている」として村井知事支持の姿勢を明確にしている。
では村井県政への有権者の支持、不支持がそのまま今選挙の結果となって表れるのだろうか。昨年8月の知事選での駒ケ根市区の得票数を見ると、村井氏が9597、田中氏が9206でその差はわずか391票。その後多少の変化があることを考慮に入れても、これでは予測は難しいと言わざるを得ない。多くの点で対立の構図が鮮明な両陣営だが、今選挙の見通しについてだけは「厳しい戦いになる」と口をそろえている。
林氏はこの4年間の県政での実績を中心にアピールしながら、田中元知事が進めた改革の推進と・ス福祉、暮らしを守る県政・スの実現を訴えていく。
「田中さんの改革はあまりにも急だったため、県議らの反発を買うことになった。当たり前のことが当たり前に行われただけなのだが。村井知事は借金体質への回帰路線を改め、ダムをはじめとする無駄な大型公共事業をやめて県民の暮らしを守ることの方にもっと金を使うべきだ。公共事業は必要なものだけを行い、地方の業者に任せるのがよい」
県議会の合間を縫っての市内全戸、約1万2千戸の訪問を目標に掲げ、2月にこれを達成した。地域ごとのミニ集会や街頭での県政報告も精力的にこなしてきているが、その中でさまざまな市民の声を聞いたという。絶体絶命の状況だった昭和伊南総合病院の救命救急センター返上問題の解決に尽力したことや、観成園新築移転の予算付けなどに感謝する声もあり「地元のことをしていないという批判も時には聞くが、分かってくれている人も多いと思うとありがたく、自信になった」。
佐々木氏は前回選で苦杯をなめた苦い経験を生かし、今度こそは何としても当選をつかもうと目の色を変えて戦いに臨んでいる。掲げるのは・ス豊かで住み良い元気な市、輝く県づくり・ス
この4年の間に地元区の区長を経験したことが逆転の発想につながったという。
「地域のことにじっくりと向かい合うことができたのは貴重な収穫だった。以前は日本の中の県をどうしようかと考えていたが、政治は区政からだと気がついた。教育も福祉も医療もまずはそこから。区が良くなれば市が、県が、ひいては日本が良くなる。住民の生の声から、地域の産業振興と経済の確立が大切だと実感した」
各地区でミニ集会や女性集会を開いているほか、20代から30代の若者の集いなどを開いて「大衆草の根運動」を展開している。
「これまでの組織戦や前回のムード戦略とは違う方針で取り組んでいるが、市民の支持の声が連鎖的に広がっていることに手応えを感じている」と自信の表情を見せている。 -
伊那舞台と辰野高校演劇部が4日に春公演
上伊那の社会人や大学生などでつくる劇団「伊那舞台」と辰野高校演劇部による春公演「銀河旋律」(成井豊作)が4日、辰野町民会館である。伊那舞台にとって高校生との共演は初の試み。滝沢絵実代表は「気軽に見てもらえる内容。夕飯前に家族で来て、話のねたにしてもらえれば」と来場を呼びかける。
上伊那農業高校の演劇部OBを中心に発足した同劇団は例年、秋に本公演を開催している。今回は上農時代の顧問がいる辰野高校演劇部とのコラボレートした春公演を催すこととなった。
演目の「銀河旋律」は、タイムトラベルが一般化した時代を舞台とした物語。主人公の柿本光介は、ある人物の仕業で過去を変えられ、恋人と出会わなかったことになってしまう。柿本は意を決してある行動に出る竏秩B高校の卒業公演を兼ね、出会いや別れなどを含むこの台本を選んだ。
入場無料。午後3時半開場、午後4時開演となっている。 -
宮田の名物丼にテレビ各局も注目
宮田村商工会青年部が村民から幅広くアイデアやレシピを募り、村内の飲食店10店ほどが24日にいよいよ発売を開始する同村の・ス名物丼・ス。そのユニークな取り組みにマスコミは注目し昨年夏以降、県内テレビ局各社の取材も相次いでいる。放送局関係者は「地元の人たちの熱い想いが宮田の丼には凝縮されている。その頑張りを伝えたい」と話す。
名物丼のイメージキャラクター・どんぶりレンジャーの大ファンと自認する長野放送の倉見慶子アナウンサー。数回宮田村へ足を運び、若者が地域のためにと丼開発に情熱を燃やしている姿を直接取材した。
「北信など遠い場所にいると、宮田村の名前や場所も知らない人もいますが、私は今、宮田は県内で最も熱い村だと思います。若い人たちがこんなにも頑張っているってスゴイですよ」と話す。
グルメネタは高視聴率が望めるため情報番組などでも数多く取りあげられるが、宮田村の名物丼の場合は開発段階のストーリーが番組制作者や視聴者の共感を呼び、単発のニュースで終わらせるのではなく、・ス追跡取材・スしている局も多い。
長野放送では5日午後7時からの月曜スペシャルで「よ縲怩「!丼 信州の丼大集合」を放送。そのなかでご当地丼激戦区として伊那谷を取りあげ、駒ケ根市のソースカツ丼、松川町のごぼとん丼、辰野町のホタル丼とともに、宮田村の名物丼も紹介する。
「丼って地元の想いや名物がつまっている食べ物。県内でこれほど熱心なのは伊那谷だけ。成功するかは、地元の結束力にあると思います」と倉見アナ。
高い注目に青年部や丼を提供する飲食店主は「関係する人をさらに巻き込んで、村民一丸の丼にしたい」と期待を高めている。 -
上伊那図書館の後利用は「市民のための思索・学習の場」
上伊那図書館後利用基本計画策定委員会(春日博人委員長、16人)は2日、後利用基本計画の報告書をまとめた。基本理念に「市民のための思索・学習の場」をすえ、博物館的用途に活用し、文化・教育の発信地とする。近く、正副委員長が小坂市長へ報告する。
「博物館的施設として整備保存し、隣接する上伊那郷土館は老朽化に伴い、取り壊すこと」を前提に、利活用・保存や周辺整備などを検討。
歴史的建造物であることから、構造やデザインはそのままの雰囲気を保ち、耐震改修と保存再生の整備をする。建物内部の部屋割りは大幅に変更せず、体験学習室、喫茶談話室、講堂、会議室など各階の利用を示した。
また、収蔵物を材料に、先人たちの足跡を学べるよう、市民を対象にした講座や展示を開くことも盛った。
郷土館跡地には、空調設備のある収蔵庫棟(延べ床面積千平方メートル)を建設し、古文書や考古資料を収める。
敷地は緑地化し、市民が憩える空間を作る。駅前再開発ビル「いなっせ」、伊那部宿、セントラルパークなどとも連携し、周遊に結びつける。
整備は07縲・9年度を予定。年内に郷土館を取り壊し、07年度中に収蔵庫棟の建設に着工する見通し。
想定事業は、耐震補強や改修工事、収蔵庫棟の建設など8億円。財源は、合併特例債を充てる考え。
委員会は昨年8月下旬から6回の会議を重ね、市民の提言を踏まえて報告書をまとめた。
上伊那図書館は、昭和初期に建てられた歴史的建造物。一部4階建ての鉄筋コンクリート造り。蔵書は2万冊ある。 -
【記者室】今も続く若妻会
南箕輪村田畑区の「白百合会」、通称若妻会は、会員の希望を基に手芸などを楽しんで趣味の幅を広げたり、子どものおやつ作りを習って日常に役立てるなど、定期的に交流を図りながら活動している▼若妻会という名称は初めて聞いた。昔は村内のほかの地区にもあったが、今も継続しているのは田畑区だけのようだ。始まりは現会員の祖母の年代からというから、かなりの歴史がある。会員数は全盛期と比べて少ないが、それでも20人が所属する▼時代の流れで若妻会のみならず婦人会や青年会も無くなってきている中で、「ここでやめるわけにはいかない」との声も。歴史ある会の存続を重荷にするのではなく、有意義に過ごせる会として楽しんでほしいと思う。(村上裕子)
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伊那東部中 学校給食でアマランサスパン
伊那市の東部中学校は2日、栄養価が高い穀物「アマランサス」を使ったパンを給食で生徒たちに提供した。初めて並ぶ緑色のパンに生徒はびっくり。恐る恐る匂いを嗅いだり、一口大にちぎって味わうなどしてアマランサスについて関心を深めた。
学校給食で休耕地の活用に役立っている穀物の普及をしたい竏窒ニ同校の栄養士が提案。栽培などを目指す伊那地域研究会やパンの製造会社の協力で、ペースト状にしたアマランサスの葉を練り込んだパンが給食に並んだ。
栄養士によると、種は穀物として、葉や花は野菜として活用ができる。たんぱく質、カルシウム、鉄分、繊維質を多く含み、コレステロールを下げ、代謝を良くする機能があるという。
1年5組の向村繁君(13)は「外見にはびっくりするが、味は普段食べているコッペパンと同じ。うまい」と感想を述べていた。
同学校では昨年11月末、種を使った鳥肉料理も給食で提供されている。 -
上伊那医師会附属・准看護学院で卒業式
伊那市狐島の上伊那医師会附属准看護学院(神山公秀学院長)で2日、第54期生17人の卒業式があった。保護者、在校生ら約60人が見守る中、卒業生らは、2年間の学校生活の思い出を胸に新たな看護の世界への一歩を歩み始めた。
神山学院長は「2年間の努力は大変だったと思うがこれで終わりではない。看取りの心を持ち続けてこれからのそれぞれの道を歩んでいってほしい」とあいさつした。
在校生代表の春日和樹さんが「私たちを暖かく迎えてくれた姿を忘れず私たちもこれから精進していきたい」と送辞。卒業生代表の小沢紗織さんは「皆さんの思いを胸に自信を持って新たなスタートを切りたい」と答えた。 -
松くい虫対策募金に善意
南箕輪村大芝高原のアカマツを守るため、村森林セラピー協議会が大芝荘に設置した「松くい虫対策募金箱」にこのほど、村民3人が善意を寄せた。
宴会で大芝荘を利用した男性2人は、募金箱を見て趣旨に賛同し、家で貯めた小銭などをビニール袋に入れて後日、大芝荘の受付に届けた。温泉など大芝公園の施設を利用している女性も、小銭を袋に入れて寄付した。 -
宮田村は副村長1人制に
宮田村は地方自治法の改正に伴い、助役制を改めて新たに設置する副村長の定数を1人とし、村議会3月定例会に関連議案を提出する。
同法による経過措置で現在の助役が残任期間は副村長を務めることになり、同村でも小林修助役が副村長を引き続き担う運び。 -
南箕輪村田畑区の白百合会が簡単おやつ作り
南箕輪村田畑区の若妻でつくる「白百合会」は26日、村保育園栄養士の指導で家庭で手軽にできるおやつ作り講習会を田畑公民館で開いた。
白百合会は同区で長く続く会で、現在会員は20人。ビーズアクセサリーやリース作り、マレットゴルフなど希望を出し合って活動している。
今回は、保育園に通う子どもを持つ会員が多いことから、保育園のおやつの人気メニューや栄養価があり短時間で作れるおやつを、栄養士の片桐由枝さんに教わった。
メニューは、保育園で出しているお好み揚げ、豆腐団子のほか、フルーツボンボン、リンゴのフリッター、簡単グラタンの計5品。参加した10人が片桐さんのアドバイスを受けながら手際よく作った。
会員は「保育園の給食展示で見るだけでは出来そうで出来ない。作り方を覚えて家でぜひ作ってみたい」と話していた。 -
第2回市政モニター会議
駒ケ根市は28日、06年度第2回市政モニター会議を市役所で開いた。市長の委嘱を受けたモニター7人が出席し、5月の第1回会議に引き続いて、市政の問題や市報のあり方などについて中原正純市長や市担当者らに提言した=写真。
冒頭、中原市長が07年度予算案や事業などについて説明し、モニターらはそれぞれ質問や意見を述べた。「赤穂中学校でのいじめはあるのか」との質問に対して市長は「いじめがまったくないとは言い切れないが、あれば率直に情報公開したい。策定中の子育て10カ条もいじめの防止に活用していきたい」と回答した。「駒ケ根市赤穂何番地竏窒ナは市民でさえ分かりづらく、観光都市としても恥ずかしい。早急に改善を」との強い要望に対しては「さまざまな意見があって大変難しい。検討していきたい」と述べるにとどまった。そのほか、市報をもっと分かりやすくしてほしい竏窒ネどの提言が出された。 -
かっぱ館で文化作品展
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は市内公民館の文化団体やサークルの会員らによる作品を一堂に集めた文化作品展を25日まで開いている。赤穂、中沢、東伊那の各公民館の教室などで活動する73人が出品した日本画、洋画、水彩画、水墨画、刺しゅう、書道、草木染めなど97作品を展示。いずれも見事な出来栄えで、訪れた人たちは「素晴らしいね」などと感心しながら作品をじっくりと鑑賞していた=写真。
問い合わせは同館(TEL81・4767)へ。 -
一般職員給料2%減額継続へ
宮田村は、新年度も引き続き一般職員の月額給料を規定額から2%減額するとして、条例改正案を9日開会の村議会3月定例会に提出する。
村職員労働組合との労使交渉も合意に達し、同組合の小林敏雄委員長は「(厳しい村財政など考慮し)やむを得ない状況で協力する」と話した。
条例案が可決すれば一般職員の給料減額措置は6年連続。減額は夏季一時金にも適用する。
国家公務員に準じて設けていた一般職員の休息時間(30分)も地方自治法の改正などに基づき廃止し、同じく改正案を提出する。
特別職の給料についても、村審議会の答申通りに引き続き規定額から村長13%、助役(副村長)、教育長各10%、村議5%減額する条例改正案も提出する