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かんてんぱぱで陶灯(あかり)と器の二人展
南箕輪村で工房を持ち、作陶活動を続けている飯島英之さん(64)と清水信衛さん(70)による「陶灯(あかり)と器の二人展」が19日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。くりぬいた模様からもれる光の温かさが魅力の陶器のランプ掛け「陶灯」を中心に、普段の生活で使える器や皿など約350点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
村の文化団体での活動を通じて知り合った二人は、これまでにも公共施設などで合同展をしてきた。
今回は「癒し」をテーマに、遊び心を取り入れた作品を多く展示。縁起が良いことで人気のある「フクロウ」を取り入れた作品や、来年のえと「亥(いのしし)」のオブジェなどが並んでいる。また、作品展のたびに「譲ってほしい」という要望も多かったため、今回は即売もしている。
飯島さんは「陶芸は土と炎の芸術。見て楽しむだけでなく、手に触って感触を確かめてほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
環境保全セミナー
長野県経営者協会上伊那支部(向山孝一支部長)などは20日、伊那市西春近の「かんてんぱぱホール」で環境保全セミナーを開く。
基調講演は、エネルギー環境アドバイザーとして活躍するジャーナリスト最首公司氏が、世界のエネルギー情勢や、環境と調和するエネルギーなどについて話す。
また、NPO法人「伊那谷菜の花楽舎」理事長の関浩行氏が、バイオディーゼル燃料(BDF)の事例紹介をする。
長野県環境保全協会伊那支部(塚越寛支部長)、上伊那電気主任技術者協会(壬生善夫会長)が共催。
会員以外の企業や一般からの参加も歓迎する。入場無料。午後3時から。
参加申し込み、問い合わせなどは壬生電気管理事務所(0265・85・3295)まで。 -
上伊那農業高校の生徒が社会人講師を招いてそば打ち体験
上伊那農業高校で14日、地元専門家を招いたそば打ち体験授業があった。生産環境科の3年生約40人が参加。伊那市内で直売所を経営しながら伊那市そば打ち名人の会の会長も務めている小林史麿さん迎え、そばや直売所について学んだり、そば打ち体験した。
取り組みは、県の「創意ある学校経営支援事業」の一環として実施しているもので、授業の中では学べない実際の現場などを地元の専門家から学ぶことを目的としている。
3年生が小林さんの授業を受けるのは2年目。最初に産直市場の役割やそばの歴史、そばを使った地域お越しの事例などを学んだ後、そば打ちを体験。
班ごとに別れて、自分たちで栽培したそばから作ったそば粉約4キロを使用した。
2ミリ幅でそばを切り分ける最後の工程に苦戦する生徒も多く、小林さんは鮮やかな手つきでそば切りを披露すると「すごい」関心していた=写真。
授業に参加した山口翔さん(18)は「伊那はそばが盛んな地域だけど、知らなかったこともあり、知ることができて良かった」と話していた。 -
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さんが町内の保育園にお菓子をプレゼント
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さん(71)が15日、町内9つの保育園に通う約870人の園児に菓子をプレゼントするため、箕輪町を訪れた。
中島製菓(本社・愛知県名古屋市)の創業者として、昨年まで会長を務めていた中島さん。ふるさと大使を務める縁で、8年前から町内の保育園に自社の菓子を提供してきた。自身が来町するのは3回目。この日は、町内の5園を回った。
木下北保育園では、サンタクロースの衣装をまとって園児の前に登場。「サンタさんは来年も再来年もみなさんに会いたいので、元気で仲良くして下さい」と呼びかけた。
園児らは、歌と踊りを中島さんにプレゼント。帰り際には「また来てね」と笑顔で手を振っていた。
中島さんは小学3年生からに高校卒業までを疎開先である箕輪町で過ごし、現在は中京箕輪会の会長を務めている。 -
南箕輪村議会12月定例会閉会
南箕輪村議会12月定例会は15日、委員会に付託していた8議案、追加議案1件、議員発議「道路特定財源の堅持を求める意見書」1件を可決し閉会した。12月22日の任期満了に伴う村選挙管理委員会の委員と補充員の選挙は、議長の指名選挙で各4人が当選した。
追加議案は村議会委員会条例の一部を改正する条例。議員定数が次の一般選挙から削減されることに伴い、常任委員会を第1、第2の2委員会にし、定員を各5人にすることなど。議会開会日の4日、常任委員会・議会運営委員会定数等検討特別委員会の報告を決定したことを受け提出した。
選挙管理委員会委員は清水真さん、平沢三郎さん、神田利光さん、倉田和之さん(新)。補充員は高木宣威さん、原厚生さん、北條美恵子さん(新)、加藤一夫さん(新)。
請願・陳情の結果は次の通り。
◇閉会中の継続審査=▽「品目横断的経営安定対策」と米価下落対策にかかわる請願▽中国人強制連行・強制労働に関する意見書採択を求める陳情書▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める陳情▽トンネルじん肺根絶の根本的な対策を求める意見書の提出について
◇趣旨採択=▽安全・安心の医療と看護の実現を求める陳情書 -
箕輪町議会12月定例会一般質問
箕輪町議会12月定例会一般質問で14日、全国で相次ぐ地方行財政の不祥事発生について平沢豊満町長は、「官製談合はあってはならない」とし、「町については一切ない。官製談合ができないシステムになっている」と述べた。平出政敏議員の質問に答えたもので、町長は、「入札制度は先行したが、早くから一般競争入札を取り入れてよかったと思っている。現在の入札制度を変えることは考えていない」と答えた。
子育て支援センターについて藤田英文議員、唐沢荘介議員の質問には、「子育てサークルの声を聞いてどこかに支援センター的なものを設置したい」と答えた。
助役2人制実施期間の平出政敏議員の質問には、「私の任期の間は2人制を続けたい」とした。
防災計画についての唐沢荘介議員の質問に対し、防災協定について「新たにコメリの防災センターとの締結を考えている」とした。 -
南箕輪中で携帯電話の実態調査 所持率は46%
南箕輪中学校は、生徒の携帯電話に関する実態のアンケート結果をまとめた。それによると、携帯電話を持っている人は46%(家族共用含む)だったことが分かった。また、利用は、家族と生徒の間で、ずれがあることも浮かび上がった。
携帯電話は、インターネットを通じたいじめ、性犯罪などに結びつく危険性がある。学校側は子どもが何の機能を利用しているか知らない保護者がいることを指摘し「生徒から携帯電話を取り上げることは難しい。子どもを守るためにも、それぞれ家にあったルールを作ってほしい」と促している。
アンケートは、全校430人を対象に、初めて取り組んだ。携帯電話の有無、利用状況、使用料金、親との約束など23項目。
携帯電話の所持(家族共用)は1年生30・8%、2年生43・9%、3年生53%。生徒専用は30・8%だった。中学校入学時に購入したケースが多く、入学祝いや、小学校に比べて帰宅時間が遅くなるためとみる。
利用する機能は、メールが約4割と最も多く、着メロなどサイト情報、電話、カメラと続いた。メールは学校の友人や学校外の友人、親などで、1日1縲・0件が3分の2を占めた。50件以上も40人近い。学校で使用できないことから、家にいる時間はほとんど携帯電話に費やしている実態で、連絡を取る手段というより、メールやインターネット接続に興味があることがうかがえる。
1カ月間の使用料金は5千縲・万円が4割を超え、中には3万円以上もいた。
学校側は、生徒にインターネットのマナー・モラルを指導。また、保護者には授業参観日に合わせて結果を報告し、インターネット接続を通じ、予想される危険性について話した。 -
風力発電事業 長谷地域協はおおかた賛成
第4回長谷地域協議会が15日あり、入笠山縲恷ュ嶺高原周辺の風力発電事業について、委員の意見を聞いた。「山岳地帯での風力発電の先進地になる必要はない」と慎重論も出たが、賛成が多かった。
小坂市長は、市議会に提出された風力発電事業の賛成・反対の陳情に対し「今議会で継続審査となった場合、判断はしない」との考えを示した。
協議会には、全委員の15人が出席。
市側が風力発電事業の概要などを説明し、委員一人ひとりが考えを述べた。
「事業が具体的に見えてこない」という委員もいたが、おおかたの委員は賛成で「事業によって作業道ができれば、山林の管理ができる」「長谷住民4分の3に相当する署名の総意を受け止めていほしい」「循環型エネルギーを使っているところとしてむらづくりができる」など事業推進が地域の活性化につながるとした。
反対の一つに挙がる景観への影響は「悪いということが理解できない」「風力を観光にしているところがあり、問題にならないと思う」などが出た。
また、事業に対する情報不足の指摘、慎重審議や市議会との意見交換の場を求める意見も出た。
小坂市長は協議会終了後「企業のある地元は当然、賛成が多いかなと思う。意見を参考にしながら、市全体の考えを決めていく。議会の判断を見守る」と話した。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針発表
07年に設立41周年を迎える駒ケ根青年会議所は15日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度理事長の北原和明さん(38)=写真=が「未来に向かってスパイラルアップ! 心ときめくまちづくり」などを核とした基本方針を示した。来年度副理事長らが各委員会のスローガン、基本方針、事業計画などを説明した。
07年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=北原和明▽専務理事=坂元洋▽副理事長=田中靖隆、湯澤英喜、佐藤和樹▽総務JCブランディング委員長=宮脇哲也▽国際化まちづくり委員長=小林建蔵▽絆発信委員長=小出卓央▽夢少年委員長=松崎道靖▽拡大アカデミー委員長=吉川正宏 -
スリランカフェスティバルオープニング
スリランカの文化を紹介するスリランカフェスティバル2006in駒ケ根が15日から駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で開かれている。来日して17年になるD・W・アルッガマゲさん経営のウィードゥートレーディング、レストラン・アルッガマゲのほか、スリランカ航空などの主催。15日にはスリランカ大使などを招いたオープニングセレモニーが開かれ、来賓らが伝統のオイルランプ点灯式などを行ったほか、スリランカ女性による美しい民族舞踊などが披露されてフェスティバル開幕に華を添えた=写真。アルッガマゲさんは「これを機会にスリランカのことをもっと理解し、親しんでくれたらうれしい」とあいさつした。
17日まで、スリランカの有名占い師による星占い、専門家によるマッサージ、職人による彫金など伝統工芸品の実演や3種類の民族舞踊の披露などが行われるほか、宝石、食品、スリランカの花であるランの鉢植えの展示販売などが2階ニシザワギャラリーなどで行われる。
問い合わせはベルシャイン駒ケ根店(TEL82・2111)、レストラン・アルッガマゲ(TEL85・0080)へ。 -
駒ケ根郵便局年賀状差し出し式
年賀状の受け付け初日の15日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(等々力勉局長)は年賀状の差し出し式を局ロビーで開いた。赤穂保育園の年長園児41人と駒ケ根切手類販売組合会長の井坪勇さんが訪れ、それぞれ持参した年賀状を特設ポストに投かんした=写真。
投かん者の先着50人には来年のえとである亥(いのしし)を描いた手ぬぐいが局からプレゼントされるとあって、約30人の市民らも年賀状を手にして訪れ、早速ポストに投かんしていた。
同局は10月からの業務再編により新たに飯島、中川、中沢各局の集配業務も引き受けるため、年賀状の取り扱い量を昨年比1・6倍と見込んでいることから等々力局長は「ぜひ25日までに投かんを」と早めの投かんをアピールしている。 -
駒ケ根市家庭婦人バレー閉会式
駒ケ根市家庭婦人バレーボール連盟(大久保則子理事長)は14日夜、第25回リーグ戦の閉会式を駒ケ根市民体育館で行った。8月22日に開幕したリーグ戦と優勝決定戦を勝ち抜いて優勝した北割二区チームなど上位チームに表彰状とカップ、トロフィーが授与された=写真。
大久保理事長は「白熱した試合が多かった。試合を通じてチームの和が深まったくれたら幸い。来年も多くの人の参加を」とあいさつした。
リーグ戦には15チームが出場し、A、Bブロックに分かれて総当たり戦を行った後、順位決定戦を行った。
上位チームの順位は次の通り。
(1)北割二(2)北割一(3)東伊那(4)下平(5)福岡(6)町三(7)町二(8)上赤須 -
【記者室】狂犬病と飼い主の義務
狂犬病で日本人男性2人が相次いで亡くなった。いずれもフィリピンに旅行した際、犬にかまれて感染したものらしい。狂犬病は有効な治療法もなく、発症するとほぼ100パーセントの確率で死亡する恐ろしい病気だ▼世界では毎年5万人が死んでいるが、日本ではこの半世紀近く人も犬も発症の報告はなかったという。そのためか、法律で年1回ワクチンの接種が義務付けられているにもかかわらず、注射を受けさせない飼い主も多いようだ▼もっともらしく理由をつけてみても、実は単に金を惜しんでいるだけだろう。一方で身勝手な理由で犬を捨てる飼い主も後を絶たず、捕まって処分される哀れな犬の数は一向に減らない。犬を飼うならそれなりの義務を果たすべきだ。 (白鳥文男)
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箕輪東小学校5年「ひだまり村」
06年4月、箕輪町立箕輪東小学校に「ひだまり村」が開村した。5学年に進級した「ひだまり学級」が、「ひだまり村」として新たな生活を始めた。
テレビ番組の「DASH村」にヒントを得た。村人は児童29人。村長に「ひょっこりひょうたん島」のドンガバチョ、副村長に担任の丸山伸一教諭が就任し、村のテーマとして『挑戦せずしてあきらめることはできない』を宣言した。教室では、操り人形の村長が村人を見守っている。
「ひだまり村の田畑や花壇を作ろう」を合言葉に、キノコの駒打ちから活動が始まった。
花壇作りは、同校グラウンド南東の県道沿いにある地域の花壇を再生した。利用されなくなり空き缶、空きビンなどが多く捨てられる状況を見て、花壇を整備してごみをなくそう-と、箕輪町環境教育プログラムへの参加にも位置付け、取り組んできた。
茂った木を切り、雑草を取る花壇作り。時には片隅で、40匹ものミミズ捕獲作戦も密かに行われた。
苗を育てマリーゴールド、ダリア、サルビアなどを植えた。「5月ころからいろいろな花を植え替えていたので、慣れていて皆と協力して手際よく進めることができた」。初夏から秋まできれいな花を咲かせ、人々の目を楽しませた。
花壇へのごみの投げ捨てはほとんどなくなったが、花がない冬の間、「ごみ捨て防止に役立てよう」と、大型看板も手作りした。村人皆の願いを込めた言葉『ごみ捨てないで きれいな箕輪町 ひだまり村』を刻んで設置。「遠くから見てみたらすごく良かった」と満足の出来となった。
畑では大豆、トマト、サツマイモなどを育てた。草地を開墾して果樹園も作り、副村長の家のブドウと桃の木を植えた。収穫したブドウは1人10粒くらい。「すっぱいのもあったけれどおいしかった」。大事に大事に味わった。
米作りでは、もち米を栽培し、44キロ収穫した。もちつき、とん汁作りで収穫を祝った。
「食は、普通は出されたものを食べるだけだが、自分で作るとすごく大事そうに食べたり、全然違う。主体的に関わったことは全部跳ね返ってくる。体験学習はすごい大事なこと。村の中でいろいろなことに挑戦し、勉強してきた。興味を持って取り組めてきたと思う」と丸山副村長は言う。
村には鈴虫や、「マイケル」「美江子」などと名づけられたカブトムシもやってきて、村人と一緒に暮らしてきた。
農作業や花壇整備がひと段落したこれからは、日本の文化に触れようと、収穫した大豆やサツマイモで昔からの日本の手作り料理に挑戦する計画。陶芸の取り組みも始まった。
「おじいさん、おばあさんから昔の知恵を学びたい」。地域の人に教わり、地域の人との交流も考え中。ひだまり村の挑戦はまだまだ続く。(村上裕子) -
長谷保育園でもちつき大会
伊那市の長谷保育園で15日、もちつき大会があり、園児たちが大きな掛け声とともに一生懸命きねを振り下ろした。
恒例行事で、毎年きねと臼を使った昔ながらのやり方で体験している。園児たちは子ども用の小さいきねで「よいしょ、よいしょ」「ペッタン、ペッタン」と職員に支えられながらついた。つきたてのもちは一口サイズに丸め、きな粉やごまなどをまぶして味わった。
この日は、7月から給食に野菜の提供を受けている地元の農業女性グループ「麦わらぼうしの会」のメンバー3人も招待。一緒にもちつきや会食をしたほか、感謝の気持ちを込めて、園児手づくりのプレゼントを贈った。 -
市が長谷学校給食共同調理場を職員表彰
伊那市は、地域食材を使った給食の提供を評価するとともに、全国学校給食甲子園で優勝した功績をたたえ、長谷学校給食共同調理場を職員表彰した。
同調理場は、日々地域食材を豊富に取り入れた献立を考案し、安全でおいしい給食を175人分調理して、長谷の小中学校に提供している。11月にあった給食甲子園では、地元産の野菜や米などをふんだんに使ったメニューで、出場した全国1514校の頂点に立った。
市役所で14日夕開いた表彰式は、調理場長の西牧健史・長谷中学校長、栄養士の埋橋恵美さん、給食技師の松本ひろみさん、二瓶真美さん、春日雅子さんの5人が出席。調理場の様子や苦労話、甲子園のエピソードなどを紹介した。
小坂樫男市長は「全国で優勝したことは市にとって快挙。日ごろの努力に感謝するとともに、これからも体も心も健康になるようなおいしい給食を提供していってほしい」と激励。西牧校長は「これを励みに一層精進したい」と述べた。 -
観光ホテル初のディナーショー開催
宮田村の第3セクター方式で経営する宮田観光ホテルは14日夜、創業以来初のディナーショーを開いた。180席のチケットは完売。長期債務を抱え、サービス面などについても村民から厳しい意見が聞かれる同ホテルだが、新たな試みに「もっとお客様に楽しんでもらえるサービスに努める。そのためにも地元に応援してもらう環境をつくっていきたい」と担当者は話す。
人気上昇中の若手演歌歌手ら3人が出演。会場には歌手目当てに近隣地域以外からも60人ほどが訪れ、中高年の女性がペンライトを握り締め、黄色い歓声も飛んだ。
遠隔地からの客を受け入れることで、宿泊増にも貢献。手探りの段階だが、ホテルを運営する宮田観光開発の小田切英夫専務は「今後もこのような企画を続けていきたい」と自信をみせた。
村内から訪れた女性客は「関係者が知りあいなどに頼んでチケットを販売した部分もあると聞いたが、それでもホテルを変えようとする第一歩としては良かったと思う」と話した。
ある男性は「まだ改革とはいえないが、変わるチャンス。サービスなど特徴を出していくことが必要では」と指摘した。
村内にはサービス面を含め同ホテルの経営努力、地元へのアピールに疑問を抱く声が根強い。小田切専務も足りなかった部分があったことを認めつつ「今までとは違う姿を地元の人に知ってもらえるよう、努力したい」と話した。 -
郵便局でそば振る舞い
宮田村の宮田郵便局(中村文昭局長)は15日、年賀状の引き受け開始にあわせて来局者に無料でそばを振る舞った。年の瀬の慌しさに一服。心温まるもてなしに、多くの人が舌鼓を打った。
20年近く続く「お客様感謝デー」として実施。村内のそば店「そば蔵」が全面的に協力し、約200食を用意した。
近くの主婦がボランティアで調理。温かいできたてを提供した。
来局者の中には、以前からそばの振る舞いを楽しみにしている人も多く「おいしいねぇ」と満足げ。
忙しい足を止めて立ち寄った人からは「郵便局でそばを頂けるとは思わなかった」と喜ぶ姿もあった。
同局の年賀状販売目標は昨年比10%増の22万枚。配達は昨年並の28万4千枚程度を予想しており、早めの投かんを呼びかけている。
またそば蔵のそば詰め合わせはゆうパックで発売中。問い合わせは同局85・2049、そば蔵85・4870まで。 -
JA上伊那のあぐりスクールが修了式
上伊那農業協同組合(JA上伊那)が上伊那の小学生を対象として実施してきた「あぐりスクール」の修了式が16日、狐島の本所であり、小学2縲・年の69人が修了証書を受け取った=写真。
実体験を通じた食農教育として、JA上伊那が今年の4月から初めた取り組んだ試み。児童らは、年間を通して農業体験をしながら、農家の苦労や農産物の育つ過程を学習してきたほか、自分たちで育ててきた野菜を使った料理づくりや、対面販売にも挑戦してきた。参加者のほとんどが非農家。72人中69人が修了式を迎え、19人は皆勤だった。
瀬戸喜成校長代理は「『いただきます』という言葉には、命をあるのもへの感謝、生産者への感謝が込められている。勉強してきたことは今すぐ表れなくても、長い期間を通して生きてくる」と修了生や保護者に呼びかけた。
修了生の一人飯島小学校6年の浦上さやかさんは「オリジナルリンゴは初めてできちんと絵柄が付くか分からなかったが、きちんと付いて良かった」と振り返った。 -
南箕輪中生 落穂拾い米をマリ共和国へ
飢餓に苦しむ人たちのために役立てよう竏窒ニ、南箕輪村の南箕輪中学校(堀田実校長、430人)は15日、自分たちで落ち穂を拾って集めた米をアフリカのマリ共和国に送るため、仲介に立つJA上伊那へ受け渡した。
10月末にあった落ち穂拾いで集めた米と、地域住民からの寄付とを合わせた249キロを送る。1958(昭和33)年から始まった落ち穂拾いは、備品の購入費用にすることなどを目的に実施していたが、生徒の発案で94年から飢餓に苦しむ国へ送ることになった。
JA上伊那では、ボランティア団体を通じて98年から地域の農家などから集めた支援米をアジアやアフリカへ送っている。本年は管内から660キロの米が集まったという。
地区生徒会長の水谷正広君(14)は「生徒としてできることをしたつもり。送った米がお腹を空かせた子どもたちや貧しい人々の生活を支えるものになってくれれば」と話した。
JAの職員に発送する米を受け渡す生徒たち -
沢尻南交差点 供用開始
国道361号の権兵衛トンネル開通で増えた交通量を緩和するために新設した、同国道と県道伊那箕輪線(通称・春日街道)が交差する伊那市の沢尻南交差点の信号機は15日夕、供用を開始した。
国道に対して、県道の沢尻交差点(南箕輪村)からほぼ直角に接する道路を県などが3月末に新設して出来た沢尻南交差点。その後の交通量を調査し、交通量増加を確認した伊那署などは、11月から交差点に信号機を設置し始めていた。
県道の両側に民家が集まっているため、信号機設置のほか、交差点付近の県道に横断歩道を設け、歩行者用信号機も設置した。
沢尻南交差点に設置した信号機が供用開始に -
伊那郵便局で初差し出し
07年用の年賀はがきの受け付けは15日、全国一斉に始まり、上伊那各局で初差し出し式があった。伊那市坂下区の伊那郵便局では、近くの伊那保育園の園児18人が局を訪れ、年賀状を投かん。その後、続々と地域住民らもはがきを差し出しに来局した=写真。
園児たちは、「あけましておめでとう」などと書いた家族に宛てた年賀はがきを8千枚入る特性ポストに投かん。式では、歌のプレゼントもあり、本年の初差し出しに来た住民や局員らの顔をほころばせた。
同局によると、差し出しのピークは例年クリスマス以後。元旦の配達に間に合わせるためには、25日までに投かんしてほしいという。今年の元旦に配達した年賀はがきは55万5千枚(前年比7%減)だった。
年賀を初投かんする住民 -
箕輪町警部交番連絡協議会
交番に支援物資贈る箕輪町警部交番連絡協議会(24人、小林紀玄会長)は8日、町の安全のため歳末特別警戒でパトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、支援物資を届けている。今回はカップ麺12ケース、切りもち20キロ、栄養ドリンク50本を届けた。
役員8人が訪れ、小林会長が「町民が安心安全で暮らせるため、昼夜を問わず勤務いただいている。年末年始は事件事故の多発が予想される。支援物資を糧に活躍をお願いしたい」とあいさつした。
倉田千明所長は、「歳末特別警戒中で金融機関やコンビニを回っている。支援いただき大変ありがたい。署員の支えになる。町の安全確保のためがんばりたい」と感謝した。
今年1月から11月末までの町内の窃盗犯数は、空き巣・忍び込みなど侵入盗が多く15件。車上狙いは38件。「車も気持ちもしっかり鍵をかけて」と話し、交通事故防止や、飲酒運転をしないなど交通ルールを守った運転も呼びかけている。 -
厄年の同窓生ら母校赤穂中に書を寄贈
1981(昭和56)年度に赤穂中学校を卒業した同窓会員らが数え年で厄年を迎えることから来年正式に結成する「56すみれ会」(池上博康会長)は記念活動の一環として14日、母校赤穂中に書1幅を寄贈した。馬場功副会長ら役員5人が同中を訪れ、諏訪博校長に手渡した=写真。書は同中の元校長で県教育委員長も務めた松田泰俊さん=伊那市高遠=が揮ごうした「聴心」。諏訪校長は「生徒の声を心で聴く竏秩B教員としての心構えを松田先生が示してくれたものと思い、校長室に飾って長く大切にしたい」と感謝を述べた。
同会は今年から来年にかけて赤穂地区の小学校にもそれぞれ希望に応じた記念品を贈ることにしている。 -
東伊那郵便局でスタジオイマイ絵画作品展
駒ケ根市東伊那にアトリエを構える造形作家今井由緒子さんが主宰する絵画教室「スタジオイマイ美術研究室」の受講生らの作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで22日まで開かれている。駒ケ根市と伊那市に住む受講生5人がバラやフジなどの花や風景をモチーフに思い思いに描いた油絵、水彩画やちぎり絵などの作品6点を展示。訪れた人たちは待ち時間などに作品に目を向け、1枚1枚じっくりと見入っている=写真。
今井さんは東京芸術大彫刻科卒。各地で展覧会を開催するなど首都圏を中心に活躍中。96年には駒ケ根高原にモニュメントを制作、設置している。 -
東駒ケ根中同窓会母校に寄贈
駒ケ根市の東中学校同窓会(宮脇三広会長)は13日、母校に書架2脚、デジタルカメラ4台、DVD・VTRデッキ5台を寄贈した。宮脇会長ら3人が同中を訪れ、全校生徒の前で小木曽伸一校長に目録を手渡した=写真。宮脇会長は生徒に対し「小さな学校ではあるが、地域の人が寄せる思いや願いには絶大なものがある。これからも精いっぱい応援していきたい」と呼び掛けた。生徒を代表して生徒会長の竹村瑠里さんは「総合的な学習の時間をはじめ、これからの活動に役立てていきたい。大変良い物をいただき、ありがとうございました」と礼を述べた。
同窓会は集めた会費がある程度まとまった金額になるほぼ3年に1度ごとに母校に寄贈している。 -
青年海外協力隊修了式
駒ケ根市のJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史訓練所長)は13日、06年度第2次青年海外協力隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。70日間の訓練を終えた候補生196人は加藤所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の牛丸あかりさん(パナマ派遣)は「たくさんの人の協力のおかげで訓練を終えて任国に旅立てる。その感謝の気持ちを精いっぱい任地の人たちにも伝えていきたい」と謝辞を述べた。
JICAの松本有幸理事は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、訓練で培った能力をいかんなく発揮して活動し、協力隊の歴史に新たな1ページを加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの40カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産などの分野で技術の指導などに当たる。 -
光前寺で福だるまに名入れ
今年も残すところ半月あまり竏秩B駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)では商店や企業、個人などが商売繁盛や家内安全の願いを託して依頼した福だるまの名入れ作業に追われている。うずたかく積まれた赤や金、白などのだるまに囲まれた吉澤住職が筆を手にして一つ一つのだるまに丁寧に名前を書き込み=写真、職員が白で縁取りをして仕上げている。吉澤住職は「皆さんにとって来年が良い年になるよう心を込めて書いています」と話している。
寺では正月に販売するだるまを例年並みの約1500個用意。このうち注文に応じて名入れをするのは約200個という。
名入れの申し込みは24日ごろまで受け付けている。 -
箕輪の伝説の大型紙芝居
せせらぎ会が箕輪東小で読み聞かせ箕輪町の箕輪東小学校で12日、読書週間の行事で、朗読ボランティアの箕輪町図書館サークル「せせらぎ会」が、箕輪町の伝説を紹介する大型紙芝居を全校児童に読み聞かせた。
町郷土博物館が10、11月に開いた特別展「みのわの伝説」の関連行事で、せせらぎ会がみのわの伝説を紙芝居で紹介していたことから、児童に地元の話を紹介してほしい-と依頼した。
せせらぎ会の来校は初めて。会長ら5人が「あばれ天竜」「八乙女物語」の2作品を読んだ。児童は、町内の八乙女地籍の名前の由来の話などにじっと聞き入った。
読書週間は11日から19日まで。図書委員会のパネルシアター、母親文庫の劇などの企画があり、毎朝の読書や家庭読書にも取り組んでいる。 -
大芝高原みんなの森
アカマツから広葉樹へ樹種転換の意向南箕輪村大芝高原の森を後世に残すため、唐木一直村長は13日の村議会12月定例会一般質問で、「みんなの森は広葉樹への転換を図っていく」との考えを示した。
中山朋美議員が、松くい虫被害が隣の伊那市まで北上していることから、大芝高原の松くい虫対策とアカマツからの樹種転換について質問した。
村は松くい虫対策で、大芝高原全体のアカマツの約2割に薬剤樹幹注入を計画しているが、村長は「みんなの森」について、樹種転換の意向を示し、「転換の時期、方法は、専門家や多くの皆さんの意見を幅広く聞く」と答えた。
薬剤樹幹注入の処理費用にあてる「松くい虫対策募金」について有賀彰司議員が質問。募金は村森林セラピー協議会が村長に提案し村が実施する方向で検討していたが、村長は「募金を村で実施するのは問題があり難しい。森林セラピー協議会主体でやっていただくようお願いするつもり」と述べた。