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グリーンファームに木曽生まれのコグマ届く
伊那市ますみヶ丘の農畜産物直売所「グリーンファーム産直市場」(小林史麿社長)にこのほど、木曽地域から生後2カ月ほどとなるツキノワグマのコグマが届けられた=写真。人形のような愛らしいコグマは、買い物客の間でちょっとした人気者となっている。
コグマは木曽地域の消費者が山の中で衰弱していたところを発見。周囲に親がいる場合は危険なため、その日はそのままにして帰宅したが、翌日もう一度確認に行ったところ、前日のままだったため、連れ帰って介抱した。その結果、コグマの健康状態は回復。現在ツキノワグマ1頭を飼っている同直売所のことを思い出し、育ててほしいと持ち込んだ。
小林社長は「育児放棄をしたのか、はぐれたのか、撃たれたのか、いずれにしても何らかの理由で親と離れてしまったのだと思う」と話す。
現在同直売所には3歳になる「太郎」がいるが、太郎もコグマから育て上げた。新しいコグマもオスのため、「次郎」と命名。現在はまだ小さいため、直売所の一角にあるストーブの横でミルクを与えながら飼育している。買い物客も「かわいい」「一緒に寝床に寝とりたい」などと話しながら次郎の様子をうかがっていた。 -
保育園で生活習慣の習得を目指すすくすくカード導入
伊那市は本年度から、子どもに基本的な生活習慣を習得してもらうことを目的とする「すくすくカード」を市内25園で導入する。「あいさつ」「歯磨き」などといったテーマと、それに沿った生活目標が各月ごと設定されており、保護者には自分の子どもが家でもそれを実践できているかをチェックし、できていた場合にカードへスタンプを押してもらう。子どもの生活習慣を見直すことを通じて、保護者にも子どもの生活生活リズムに対する意識を高めてもらうことをねらっている。
学校教育の現場で「イスにきちんと座っていられる新入児童が少なくなった」などの声が挙がる中、市では保育園の段階で何らかの対策が必要であることを認識。家庭との連携のもと、生活習慣の習得を目指すため、今回初めてカードを導入することとなった。
対象は年少園児縲恃N長園児親子。テーマは8項目あり、それぞれに「大きな声で元気よくあいさつする」「朝は7時までに起き、夜は9時までに寝る」などといった具体的な取り組みが記されている。保護者は1カ月の中で定められた5日間について、子どもがそれをきちんと実践できているか確認する。
担当者は「今の子どもたちは親の生活リズムに合わせて生活していることも多く、その結果早ね早起きが疎かになっている。子どものリズムに合わせた生活習慣を保護者が考える意識づけにつながれば」と話していた。 -
町三区に地区ボランティア「3区福寿ボラ」発足
宮田村町三区の女性有志15人は、村社会福祉協議会が同区で行なう高齢者のミニデイサービス(福寿会)を支援しようと18日、地区ボランティア「3区福寿ボラ」を発足した。月に2回ほどのミニデイに協力し、2人の社協職員をサポート。高齢者の送迎や昼食配膳、片付けの手伝いのほか、話し相手となって・スふれあい・スを深める。
区の回覧で参加メンバーを幅広く公募。村社協の事務局長を務めた経験もある縣忍区長の発案だったが「意欲を持って賛同してくれた人たちばかり。楽しみながらふれあいを深めてくれるはず」と同区長は期待を寄せる。
村社協のミニデイサービスは村内全11地区で開催。町三区は最も利用者が多く、毎回約20人を2人の職員で受け持っていたため、ボランティアの参加は心強い味方となりそう。
メンバーの一人は「高齢者の自立に少しでも役立てれば。助けるという意識ではなく、ふれあいたいと思って参加した」と話した。
この日はミニデイの様子を見学し、ボランティアの内容を検討。各5人3チーム構成し、当番制で担当していくことなども決めた。5月7日から実際の活動を始める。
村内の地区ボランティアとしては7団体目の結成で、ミニデイ支援を目的にした団体としては中越区、大久保区に次いで3番目。 -
同族のつながり守り続け、・ス平澤牧・ス氏神祀る祝殿で神事
宮田村内には同族を意味する「牧(まき)」のつながりを今も大切に守り続け、年に1度は集まって神事をする光景がみられる。そのうち平澤(沢)姓30数戸でつくる「平澤牧」は15日、南割区の本家近くに祀る祝殿(いわいでん)で例祭を行った。
平澤姓は南割区、新田区を中心に点在。老朽化した祝殿を2000年に改築するなど、一族の・ス氏神・スを本家、分家が力をあわせて守っている。
毎年4月15日の例祭は負担の少ない週末催行へと変更したが、年番制により5家族ほどが交代で神事を行っている。
この日も朝から祝殿の周辺をを清掃し、のぼり旗を掲げて準備万端。正午から2礼2拍手の神事を行い、美味しい食事と酒を酌み交わし、一族の親睦を深めた。
現在平澤牧と同様に祝殿が健在なのは、北割区の牧田牧、中越区の伊藤牧、大田切区の飯島牧、田中牧など。
その他にも数戸から10数戸の血縁が「牧」を守っているケースも少なくない。
村教育委員会の小池孝文化財主任は「昔の農村は血縁一族の支えなしでは暮らしていけなかった。助け合う同じ仲間として「牧」は必要不可欠だった存在」と説明する。
地域の支え合いの原点ともいえる「牧」。平澤牧を構成する本家の平澤毅さんは「一族全員が集まるのは難しいが、血のつながる同じ仲間。今後も何かと協力していきたい」と話す。 -
村防犯指導員15人を委嘱、会長に唐木さん
宮田村防犯指導員会は17日開き、指導員15人を委嘱した。会長に唐木登さん=北割区=、副会長に近藤健一さん=中越区=を選出。住民の安全意識高揚に協力し、犯罪のない安全、安心な地域づくりに向けて目を光らせ、汗を流す。
近く行う駐車場、駐輪場の防犯診断を皮きりに、7月の祇園祭では街頭防犯活動を展開。安全運動に精力的に参加し、住みよい社会づくりに力を注ぐ。
席上、唐木会長は「地域と警察が力をあわせ防犯につとめたい」と協力を呼びかけた。
この日はさっそく、駒ケ根署の長沼秀治生活安全刑事課長を招き研修会。管内の犯罪状況などを聞き、地域は自分たちの手で守るという高い意識が犯罪抑止につながることを再認識した。
指導員は次の皆さん。
大蔵重樹、白川達夫(町一区)黒岩崇、伊藤宗海(町二区)縣忍、唐澤通夫(町三区)唐木登(北割区)保科幸雄(南割区)加藤勝彦(新田区)後藤元紀(大田切区)細田博人(大久保区)近藤健一(中越区)唐澤三里(つつじが丘区)伊藤裕頼(大原区) -
薬師堂のシダレザクラ満開
樹齢140年を超える伊那市高遠町勝間にある薬師堂のシダレザクラが見ごろを迎えている。高さ20メートルほどの大木で、県内外から来たアマチュアカメラマンらを圧倒している。
シダレザクラは1854縲・0年ごろ、勝間の里人が植樹したといわれる。「枝が幾重にも重なり、天から流れ落ちる滝のよう。薬師堂とともに、一幅の絵になる」と表現される。
訪れた人は桜を見上げ、撮影ポイントを選びながら、さまざまな角度でシャッターを切った。
愛知県から来た夫婦連れは、高遠城址公園の桜を見たあと、薬師堂に立ち寄った。「ちょうど満開で見事」と話し、しばらく見入っていた。 -
赤穂小交通安全教室
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)は13日、全校児童を対象にした交通安全教室を校庭で開いた。自動車が人形をはねる実験などを目前で見た児童らは恐怖の悲鳴を上げ、交通事故の恐ろしさを実感した様子だった=写真。
県交通安全教育支援センター員と駒ケ根警察署員が同校を訪れ、時速約30キロで走る車で人形をはねる▽自動車の運転席から周囲の死角を確認する竏窒フ2種の実験をしてみせた。
実験を目の当たりにした児童らは「飛び出しは絶対にしません」と誓っていた。高野校長は「道路に飛び出すことのないように、しっかり歩きましょう」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市町一区子ども会1年生を迎える会
駒ケ根市の町一区子ども会(中嶋真由美会長)は15日、今年度小学校に入学した区内の1年生を迎える会を赤須町地域交流センターで開いた。今年入学した1年生は14人。地域のお兄さん、お姉さんたちに囲まれた子どもたちは保護者らとともにゲームなどをして楽しいひとときを過ごした。6年生に一人一人インタビューを受けた1年生は大勢の前で少し照れながらもそれぞれ名前やクラスなどをはっきりと答え=写真、自由帳などが入ったプレゼントの包みをもらってうれしそうな笑顔を見せていた。
会場には区内の子どもたちの家が一目で分かるよう、05年に子ども会が新たに作成した子どもマップが持ち込まれ、1年生は自分の家の場所を探して1年生用の黄色のシールと花のリボンをを貼り付けていた。 -
地域福祉推進セミナー
地域福祉活動計画のあり方について考える「地域福祉推進セミナー」が15日、伊那市の生涯学習センターであった。関係者約100人が参加し、住民主体の地域福祉のあり方について考えた。伊那市社会福祉協議会主催。
社会福祉法に基づく地域福祉計画を実施するため、市社協では住民一人ひとりの活動目標などを具体的に示した地域福祉活動計画の策定しようとしている。セミナーはそれに先駆けて開催しているもので、講師には住民流福祉総合研究所の木原孝久所長を迎えた。
木原さんは「災害時の逃げ遅れを一人も見逃さないためには近所同士の助け合いが最も大切」とし、こうした関係づくりは孤独死や空き巣被害防止にも有効であることを示した。しかし、介護保険法の導入により「福祉はプロのサービス」という概念が定着した結果、災害時に最も近隣住民の支援を必要とする要支援者ほど近隣住民との関係が希薄になっている現状を指摘。要支援者一人ひとりに対して何人の近隣住民が実際に支援してくれるかを示す「支援者マップ」は支援者を明らかにするだけでなく、支援者がいない要支援者を発見することにもつながることなどを語った。 -
日本棋院上伊那支部総会記念碁会
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長)は15日、07年度定期総会記念囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学生から80代まで約30人の棋士が集まり、クラス別変則リーグ戦やプロ棋士の大橋拓文さん(22)との指導碁に臨んだ。
同支部では例年、総会に合わせて記念碁会を企画。大人も子どもも一緒になって日ごろの鍛練の成果を競い合う場としている。
そんな中今年は、子どもたちにもプロの技を見てもらおうとの思いから4年ぶりにプロの指導碁を開催。東京都出身で若手ホープの大橋プロ4段を招いたところ、10人が対局を志願した。
大橋プロは一度に3人を相手に対局=写真。対局に臨んでいる人だけでなく、周囲に集まった人も大橋プロの一手一手に目を見張り、その技を学んでいた。 -
伊那ナイターソフト開幕式
伊那ナイターソフトボール連盟(秋山道夫会長)は16日夜、本年度リーグ戦の開会式を伊那市武道館で開いた。
本年度は昨年と同数の25チームが参戦。
秋山会長は「多くのチームやソフト好きな人の力添えがあり、昨年は30周年という節目の年を迎えることができた。体に気を付けて各リーグの頂点を目指してがんばってほしい」とあいさつ。また、昨年度の優勝チームによる優勝旗返還や選手宣誓があり、昨年度Bリーグで優勝した下県フェニックスの伊藤篤さんは「日ごろため込んだストレスを発散し、正々堂々と戦うことを誓います」と宣誓した=写真。
本年度はAリーグ13チーム、Bリーグ12チーム総当たりの勝率制で競い合い、それぞれに1位縲・位までを決める。リーグ戦の会期は10月下旬までだが、そのほかにも春季、秋季にトーナメント戦が行われる。 -
藤沢精機が新型有害鳥獣捕獲おりを開発
精密機器などを製造する藤沢精機(本社・伊那市、保科忠由社長)がこのほど、有害鳥獣対策に用いるシカ、イノシシ用の新型捕獲おりを開発した。新しいおりには仕掛けの作動部分に新型装置を搭載。また、各所で使う人の安全性を考えた工夫がほどこされており、装置部分については現在特許を申請している=写真。
同社では大手企業の下請けとして精密機器の製造を行っているが、受注量の変動に左右されない、自社商品を模索。関連会社の方で7年前から製造してきた有害鳥獣の捕獲おりに着目し、今回初めて藤沢精機としての捕獲おりを開発した。
おりの大きさは約1メートル四方で奥行きが2メートル20センチで鉄製。備え付けの仕掛けとして2パターンを装備しているが、使用者が考えたオリジナルの仕掛けを扉と連動させることもできるようになっている。
特許を申請中の新装置では、複数の仕掛けが反応しなければ扉が閉まらないように設定することや、作業中に罠が誤作動しないよう、扉が閉まらない設定にすることもできる。
また、一端持ち上げた扉が勝手に下がらないようにするためストッパーが自動的に働く仕組み。そのほかにもオプションで捕獲おりや獲物が入ったことを感知して情報を送る発信機の取り付けスペースなどもついている。
価格は約10万円(税込み)。
問い合わせは藤沢精機(TEL73・9870)へ。 -
上伊那の県議が県会会派の所属固める
県会の会派再編が進む中、上伊那の県議もそれぞれの所属を明らかにした。向山公人氏(64)=伊那市=は佐々木祥二氏(55)=駒ヶ根市=らとともにリベラル保守を基本指針とする新会派を結成。一方、今回選は無所属で出馬した木下茂人氏(72)=伊那市=は、自民党県議団入りする。
今回選で支持を受けた連合長野から批判的な声が挙がる中、今回の決定について木下氏は「活動するのに一番良い形を選択した。後援会にも相談し、100パーセントというわけではないが理解はしてもらった」とコメント。
一方、県議選では自民党県連の推薦を受けた向山氏は「もともと自民党含めた保守系会派があった方が幅広い声を受け入れられ、支持も得られるのではないかと思っていた」として向山氏は自民党県議団入りせず、自身の政治信条を貫いた。
自民党推薦を受けた垣内基良氏(57)は自民党県議団入りする。 -
おやき、草もち、ぽたぽたもちづくりを担当
南箕輪村
味工房・米粉班小麦粉おやきの皮は昔ながらのものとは異なり、ふわっとしてほんのり甘い。具は野沢菜、あんこ、切干大根など。それに加え夏はカボチャやねぎみそなども並ぶ。中でも、自家製小豆で作るあんこは「甘過ぎなくておいしい」という声もよく届くという。
「ヒジキなんかもやってみたけど、なるべく地元で採れる材料にこだわってやろうということでやめたんです。中に入れる野菜のほとんどは、うちで作ったものを使っているので、野沢菜は収穫後に塩漬けにしておいて、使うたびに塩抜きをして味付けをし直すんです。草もちのヨモギも味工房のみんなに手伝ってもらいながら田植えの始まる時期に摘んで冷凍しておくんですよ」と代表の小林孝子さんは語る。
◇ ◇
大芝高原にある食品加工・販売施設「味工房」でおやきや草もち、ポタポタもちづくりを担当している。メンバーはみな60代。女性5人男性1人が毎日2人ずつ交代で作業に当たる。
作業は午前6時に始まる。一つひとつの工程はすべて手作業で行っているが、店が開く午前10時までに作り上げるには、順序良く作業を進めていかなければならない。
まずはおやき用の皮づくり。一人が卵と牛乳を加えた小麦粉を混ぜ、もう一人は熱湯を加えた米粉を混ぜる。小麦粉生地はしばらくの間寝かせ、米粉生地は一度ゆでてから再びこねる。その中に前の日に作っておいた具材を包んでいく。
◇ ◇
おやきについては当初メンバーが3年ほどの研究を重ね、現在の味を作り上げた。
この地域伝統の米粉のおやきは2日目になると皮が固くなってしまうが、砂糖を入れることで柔らかいままに保てることが分かった。また、メンバーのうちでおやつとして作られていたおやきを工夫した小麦粉のおやきも、隠し味として酢や油を加えると良いことも分かった。
「水分の多いネギみそは皮がくっ付かなくなってしまうので、一番作るのが難しい」と話す。
◇ ◇
添加物は使わず、「その日に売れる分をその日に作る」という形で取り組んできたが、当初に比べて生産量は着実に増えきてた。しかし、まだまだ余力があるため、今後はもう少し販路を広げていきたいと考えている。
「仲間も良いし、毎日が楽しい。添加物を使わないで地元の材料にこだわって作っているので、その日のうちに食べていただけるとうれしいです」
おやきは味工房のほか、南箕輪村の「あじーな」やニシザワ、伊那市の伊那中央病院などでも購入することができる。価格は小麦粉のおやきが130円、米粉おやきと草もちが150円。 -
箕輪町議選・南箕輪村議選
少数激戦火ぶた切る◆箕輪町議選 定数2超の17人立候補
任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙は17日告示され、定数15に対して2超の現新17人が立候補の届け出をし、5日間の選挙戦に突入した。投票は22日、即日開票される。
立候補者は現職10人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属14人。女性は2人でいずれも新人。
立候補の届出受付は、午前8時30分に町役場で始まった。書類の受け付けを済ませた各陣営の届け出人は、選挙の「七つ道具」である腕章や各種証明書などを受け取り、各選挙事務所へ戻った。
各陣営は事務所前などで出陣式をし、集まった支持者を前に候補者が第一声。「がんばろう!」と気勢を上げ、遊説に繰り出した。
投票は22日。町内22投票所で午前7時から午後8時まで。午後8時50分から町文化センターで開票する。
期日前投票は18日から21日まで。午前8時半から午後8時まで、役場2階の大会議室。
16日現在の有権者数は2万3人(男性9874、女性1万129)。 -
子どもたち・ス主役・スに花まつり
宮田村町二区の浄土宗・白心寺(山田弘之住職)は15日、釈迦の生誕を祝う「花まつり」を開いた。稚児行列や大数珠くくり、甘茶かけなど、子どもたちが・ス主役・スとなって仏事を営んだ。
稚児行列は生誕のシンボルでもある「白象」を引き、寺周辺の約2キロをゆっくりと練り歩き。檀家役員が甘茶を沿道住民に振る舞い、地域一緒に祝った。
寺では法要を営み、釈迦像への甘茶かけ、大数珠くくりなども子どもたちが体験。伝統に親しんでいた。 -
伝統のナイター野球開幕
宮田村ナイター野球会(白鳥竜也会長)は16日夜、リーグ戦開幕式を村農業者トレーニングセンターで開いた。8月まで7チームが2回戦総当りで熱戦を展開する。
今季は2チーム減ったが、2回戦制を導入してリーグ戦を活性化。式で白鳥会長は「体に気をつけて1年間頑張りましょう」とあいさつした。
選手を代表して「一撃」の島津久志さんが宣誓。昨季まで3連覇中の愛球クラブが優勝旗を返還した。
前身の早起き野球を受け継ぎ、ナイター野球になってから今季で18年目。近年はチーム数の減少も続くが、好きな野球を楽しもうと、試合を通じて親睦も深めている。
試合は月、木、土曜日の週3回の日程で組んでおり、会場の宮田球場に今年も球音と歓声が響き渡る。 -
「信濃グランセローズ」少年野球教室
南箕輪村の大芝高原グラウンドで第2次キャンプ中の北信越BC(ベースボール・チャレンジ)リーグに参加する「信濃グランセローズ」は15日、同グラウンドで少年野球教室を開いた。地元の小中学生ら約90人が選手らと触れ合い、投球やバッティング技術を学んだ。
野球教室には、木田勇監督や伊那市出身の坂田一万外野手、辰野町出身の市川貴之内野手ら28人が参加。選手らの問い掛け一つひとつに子どもたちは大きな声で返事し、目を輝かせて指導を受けた。木田監督は「将来の野球に役立つ技術を教えるので一つでも多く覚えていって」と語りかけた。
参加した少年野球チーム「南小ドラゴンズ」の原秀紀監督は「南箕輪でキャンプを張ることにビックリした。野球教室に参加できるのもめったにあることではないので、子どもたちにとっては一生の思い出になった」と話した。
同球団は中野市で第1次キャンプを終えた後、9日から南箕輪村で第2次キャンプに入った。リーグ戦は4月28日に開幕し、1チーム年間72試合のうち36試合のホームゲームを県内9会場で戦う予定だ。
2次キャンプは19日までで、練習は自由に見学ができる。
伊那市出身の坂田外野手からピッチング技術を習う児童 -
村役場職労青年部などが大芝高原で美化活動
南箕輪村役場職員労働組合青年部は14日、村商工会青年部、信大農学部の学生サークル、農村青年クラブのメンバーらとともに大芝公園周辺の美化ボランティアをした。集まった約40人がスズランの植付けなどを行い、公園周辺の美化に努めた。
村職労青年部と商工会青年部は今年2月に話し合い、その中で「何か一緒に取り組めることをしたい」という提案があったため、今回初めて合同美化活動を企画。村内の若い世代のメンバーで構成する団体にも呼びかけた。
この日は大芝公園の親水公園近くにある山野草スペースと大芝の湯のエントランスにスズランの苗、900株を定植=写真。また、大型農道沿いの側溝の土上げ作業を行い、ともに汗を流した。 -
かんてんぱぱで匠の技、「木の美」展
木曽の木を使った伝統工芸品などが並ぶ「匠の技、木の美」展が22日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。職人の技が光るヘギ板や家具、建具など約130点が並び、訪れた人を楽しませている=写真。
作品を出展しているのは屋根葺き、ヘギ板、建具、おけ、木工家具、製材に携わる5人の職人。いずれもその分野の一線で活躍している。
国内随一の良質な木の産地とも言われる木曽地域には、優れた伝統工芸品を手掛ける職人も多い。しかし、その技をPRする場が少ないため、伊那食品工業の塚越寛会長が今回の伊那側での作品展を提案した。
木の種類は異なるが、いずれも木曽の上質な木材を使用。昔ながらの手仕事で仕上げた美しいヘギ板を出展している小林鶴三さんは「目の詰まった良さ、色つやは木曽の天然木が一番良い」と語る。
また、今回の作品展に合わせて木曽の写真家・横井剛さんが赤沢を撮影した作品45点を同時展示。
横井さんは「伊那にはない木の良さを知ってほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時。
日曜日は小木工品の展示即売もしている。 -
駒ケ根市議選 選挙戦突入
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選は15日告示され、定数15に対して16人が立候補の届け出をして7日間の選挙戦に突入した。立候補者は現職9人、新人7人。党派別では共産党2人、公明党1人、無所属13人。女性は現職2人、新人1人の計3人。
各陣営は代表者らが市役所で届け出を済ませると、早速それぞれの選挙事務所前などで出陣式を開いた。必勝を期して威勢良く第一声を上げた候補者は、拳を掲げて気勢を上げる支持者らの声援を受けながら遊説カーに乗り込み「立候補のごあいさつ」に市内へと繰り出した。
投票は22日。市内22カ所の投票所で午前7時縲恁゚後8時まで行われ、午後9時に市民体育館で開票作業が始まる。期日前投票、不在者投票は16縲・1日の午前8時30分縲恁゚後8時まで市役所2階の大会議室で行われる。
14日現在の選挙人名簿登録者数は2万7520(男1万3345、女1万4175)人。 -
光前寺で『桜の下で』ライブ
オリジナル・ヒット曲『桜の下で』をテーマソングとして駒ケ根市の観光キャンペーンとタイアップした活動を展開しているボーカルグループ「橋本ひろしと冒険団」が14日、境内を彩るシダレザクラのライトアップに合わせて光前寺でライブ演奏を披露した=写真。メンバー5人のうち3人が出演して『桜の下で』など数曲を歌った。特設ステージが設けられた大講堂の前には約100人の聴衆が集まり、桜の花の下で美しく響く歌声に聴き入っていた。
訪れた北割一区の男性(67)は「優しくていい歌だ。この歌を通じて駒ケ根の良さを全国に発信してほしい」と話していた。
光前寺のサクラの開花に合わせた冒険団のライブは昨年に続いて2年目。タイアップはリーダーの橋本さんが市内に在住していることを縁に始まった。 -
ドラゴンの踊りインストラクター養成講座
伊那まつりおどり振興会は14、15日、ドラゴン踊りインストラクター養成講座を伊那市役所で開いた。13人の受講者が集まり、昨年度のインストラクターからの手ほどきを受けた=写真。
踊りインストラクターは講習会指導だけでなく、県外を訪れるキャラバン隊の一員としても活躍しているが、新市となり、これまで以上に活躍する場が増えると見込み、今回初めてインストラクターの養成講座を企画した。基本的な動作が踊れる18歳以上を対象として受講者を募ったところ、南箕輪村などからの参加もあった。
15日は6人が参加。一通りの流れを把握している参加者たちも、細かい動きの違いなどには悪戦苦闘しながら指導者としての技を学んでいた。
振興会が5月に開く認定会の中で認められた人が、正式なインストラクターとして活動していくことになる。
また、踊りのオープンレッスンはまつりの約1週間前から始まるが、要望があれば高遠、長谷地区でも企画したいとしている。 -
山寺で奇祭「やきもち踊り」
伊那市山寺区上村の八幡社白山社で15日、県無形文化財に指定される「やきもち踊り」があった。酒盛りと踊りを繰り返し、踊り終わると鳥居から一目散に走り出す奇祭。
羽織はかま姿の保存会員ら36人は境内で輪になり、足を挙げてユーモラスに踊った。前踊り・中踊り・後踊りの3段で、合間に刻みたばこをふかし、どぶろくや串焼きのアユで酒盛り。踊り手の顔が徐々に赤らんだ。
境内にある満開は見ごろで、詰めかけた見物人にも酒盛りの酒や魚が振る舞われた。
踊りの終了と同時に、踊り手はげたもはかず、鳥居の外へ。逃げ遅れると、厄病にかかわると伝えられ、歌の終わりに近づくと、踊り手はすぐ逃げ出せるように鳥居付近から離れようとせず、観客の笑いを誘った。
やきもち踊りは江戸時代、伊勢参りに行った人たちが習い、例祭で奉納されたが始まりといわれる。歌詞に「大津の浦はヤレコリヤ焼きもちがはらんで…」とあることから、その名がついた。 -
桜満開の伊那公園でイベント
桜の名所の一つ、伊那市の伊那公園で15日、「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」(伊那公園愛護会主催)があった。ソメイヨシノを中心とする300本余は満開。花見を高遠城址公園から伊那公園に切り替えた人もいたようで、多くの人でにぎわった。
公園内芝生広場の特設ステージでは、地元の小出太鼓、伊那太鼓が威勢よく演奏を披露したほか、飛び入り参加のカラオケなどが繰り広げられ、盛り上がりを見せた。
06年7月、公園内に足裏のつぼを刺激する健康歩道が完成したことから、地元の保健委員らが訪れた人に正しい歩き方を指導した。
暖かな1日で、ステージ前に用意した座席では市内外の家族連れなどが昼食を食べたり、酒をくみ交わしたりとのんびり過ごしていた。 -
箕輪町議選あす告示
4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙(22日投開票)は、17日告示する。議員定数を18から15に削減した初の選挙は、現新17人が立候補を予定し、定数2超で選挙戦が確実になっている。
15日までの立候補予定者は現職10人、新人7人。党派別では共産党2、公明党1、無所属14。女性は2人でいずれも新人。
現職の1人が06年暮れに出馬を表明。07年1月下旬から次々と現職、新人が出馬し定数15に達した。その後、候補擁立の声が聞こえるものの表明がなく、一時は無投票もささやかれたが、3月の立候補予定者事前説明会当日に新人1人、さらに立候補届出書類事前審査会直前の4月10日に新たに新人1人が出馬し定数2超となった。
各派は少数激戦のため「当選ラインが上がる」と見て、前哨戦は激しさを増している。
3月29日現在の選挙人名簿登録者数は1万9999人(男性9872人、女性1万127人)。 -
35歳以上のサッカー愛好者 カップ大会・白熱
本年発足した35歳以上のサッカー愛好者でつくる「南信35リーグ」は15日、伊那市の市陸上競技場で、初の公式戦となるカップ大会を開いた。南信地区の7チームが22日の決勝に向け予選リーグを展開。選手らは年齢を感じさせない動きでピッチを走り抜けた。
同リーグは、県サッカー協会の目標である、シニアサッカーの競技人口を増やすため3月末に設立。1998年に中信地区に設けたのが始まりで、南信地区は2番目となる。現在、北信、東信地区にもリーグの設立が検討されている。
カップ大会のほか、5月6日、同競技場でリーグ戦を開幕。11月4日までの間、同7チームがホーム&アウェーの総当り計42試合の熱戦を繰り広げる。
南信35リーグ運営委員長の小沢広志さん(50)=伊那市御園=は「サッカーを生涯スポーツとして広めていきたい。子どもたちが大人になってもサッカーを楽しむための地盤づくりの一歩になれば」と話す。
南信35リーグに加盟する7チームは次の通り。
▽いなのかんたろう▽FC飯田35▽駒ケ岳シニア▽SankyoFCシニア▽茅野ピースウイッシュサッカークラブ▽トップストーンシニア▽南箕輪Padre -
南箕輪村議 あす告示
南箕輪村議会議員選挙は17日告示、22日投開票される。15日現在、定数10に対し現新11人が立候補する予定で選挙戦突入は確実な情勢となった。
議員定数16から10に削減された今回は、定数1超の少数激戦の見込み。出馬を表明したのは現職9人、新人2人。党派別では共産党2人、無所属9人。女性は2人。
現職で不出馬の意向を示しているのは、赤羽悌氏(無所属・久保)、池田輝夫氏(同・田畑)、清水国洋氏(同・南殿)、清水松雄氏(同・大泉)、中山朋美氏(同・南原)、藤原定一氏(公明・大泉)、丸山博志氏(無所属・神子柴)の7人。
定数減により、当選ラインが上がるなどの要因もあり、現職で不出馬の意向を示した地区などで、新人の擁立は進まなかった。
地域別では、北殿3人、田畑2人。南殿、中込、南原、神子柴、大泉、久保はそれぞれ1人。沢尻、塩ノ井、北原、大芝からの立候補はない。
8日現在の有権者数は1万422人(男性5163人、女性5259人)。 -
大久保熊野社例祭、子どもたちの囃子もにぎやかに
宮田村大久保区の熊野神社例祭は14日宵祭り、15日本祭りで伝統の獅子舞とお囃子を奉納した。大人に加わり子どもたちも数多く参加。伝統を受け継ぎ、本格的な春の到来を地域みんなで祝った。
大久保の獅子舞は150年ほどの歴史を持ち、祭囃子保存会(小田切忠会長)が継承。
数十年前からは育成会事業で区内の小学生にも囃子を指導し、今年も約30人ほどの子どもたちが3月中旬から練習を積んできた。
宵祭りでは区集落センターから神社まで獅子と囃子が練り歩き、のどかな田園広がる地域に楽しげな笛や太鼓の音が響き渡った。
悪魔払いの舞を奉納し、地域の人たちによる演芸もにぎやかに。楽しい宴(うたげ)で春の夜が更けていった。 -
満開の桜に囲まれ里宮神社春祭り
宮田村駒ケ原の里宮神社で16日、春の例祭が開かれた。数多くの住民が集まり、恒例の演芸大会も盛況。満開のサクラをめでつつ、春の宴を満喫した。
同社は創建120年を迎えた由緒ある地域の守り神。数十年前から住民みんなで祭りを祝おうと演芸を取り入れ、駒ケ原約250戸の氏子にとって春の・ス風物詩・スとして定着している。
宮田太鼓の演奏で開幕。地区青年部の演劇は悪代官を水戸黄門が見事に懲らしめ、観衆を沸かせた。
有志による歌や踊りなどでも盛りあがり、村の人気ヒーロー「どんぶりレンジャー」も登場。
約7縲・00人が集まった会場で全員参加のジャンケン大会を行い、見事レンジャーに勝った5人には、村の名物丼が食べられる「丼券」が贈られるなど、盛りあがった。