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Iターン就農の夫と二人三脚、宮田村南割区 杉山久美さん
「リンゴ栽培をやりたい」と大阪からIターンで宮田村へ就農した夫、栄司さんとの出会いは新聞記事。いつかは仕事で独立しようと色々な情報を集めていた時「同世代の人がこんなに頑張っているんだ」と励まされた。夢を実現させようと前向きな姿に自分を重ね、昨年秋にめでたく結婚。自分の目標を温め続けながら「今は栄司さんの力になることが一番かな」と微笑む。
高遠町(現伊那市高遠町)出身。大学卒業後、駒ケ根市や下伊那郡上村(現飯田市)で保健師として務めた。
「田舎で歩き回る保健師さんになりたいと思って。そう・スコトー先生・スみたいな」。遠山谷と呼ばれ、村民みんなが狭い峡谷に家族のように寄り添って暮らす上村での生活は充実していた。
その一方で、いつかは独立したいという夢も。保健婦の仕事のかたわら、イモづくりに取り組んだり、愛知県までパンを習いに行ったり、情報収集にも余念がなかった。
「これって決めたらコツコツ積み上げて、夢に向って行動するタイプなんです」。
将来のためにと新聞もスクラップしていたが、そこに飛び込んできたのが脱サラして新規就農した栄司さんの姿だった。
「新聞を見て、私もこんなことをやっているよって、どうしても彼に伝えたくなっちゃって」。記事の中には番地などまで彼の詳しい住所は書いてなかったが、村と地区を頼りにさっそく手紙を送った。
手紙は無事に彼のもとへ。それからメールや手紙でのやりとりが始まった。
ある時、リンゴのパンをつくる機会が。頭に浮かんだのが栄司さんのこと。「リンゴつくっているんだから、おすそわけに行ってみよう」と。
初めて直接対面したが、さらに意気投合。リンゴ園を見せてもらい、一晩語り合った。
「農業とか関係なく、やりたいと思っていることを実現させていることに強く惹かれました」。
誰もがホッとするような場所を提供したり、仕事がしたいと想い抱く自分自身の夢。しかし、それを実現させるにもタイミングがあると感じている。
結婚前の昨年春からリンゴ栽培を手伝い始めた。「今は彼が納得いくリンゴをつくるために、穏やかな気持ちで取り組めるように協力したいと思って。2人だからこそのリンゴができたらイイな」。
子どもはたくさん欲しいと、夫婦の声が揃う。「思っていることは必ず実現できる」と、今は2人3脚で大地と向き合う日々だ。 -
トップストーンがママさんサッカー大会
宮田村のサッカークラブチーム・トップストーンは11日、保護者を対象にママさんサッカー大会を村勤労者体育センターで開いた。いつもは子どもたちを応援する側の母親たちが熱戦を展開。親同士の親睦も深めた。
同大会は今年で5回目を迎え、1チーム5人のフットサル形式。
同クラブに加入する保育園から中学3年生までの母親が学年ごとに集まり、9チームが予選リーグ、決勝トーナメントで対戦した。
大会に向けて5回ほど練習を積んできたママさんたち。激しい接触プレーもあるなど、試合は白熱し、子どもたちからは「お母さん頑張って」と声援も飛んでいた。 -
伊那市高遠町で伝統の「だるま市」
伊那市高遠町の冬の風物詩「だるま市」が11日、鉾持神社参道であり、町内外から福だるまを買い求める人でにぎわった。
五穀豊穣(ほうじょう)を願う鉾持神社の祈年祭に合わせて開催する伝統行事。上伊那では高遠町だけの風習となっている。
昨年のだるまを持って訪れた人たちは、鉾持神社にだるまを奉納して、一年の無事のお礼と今年の安全を祈願していた。
参道には大小さまざまなだるまや、熊手などの縁起物の露店が並んだ。だるまを買う際に値引きしてもらうと福がくるともいわれ、客と業者との駆け引きが盛んだった。
大きいだるまが売れたり、ご祝儀が入ったりすると、購入者に向けて「商売繁盛、家内安全、無病息災」と、威勢のいい手締めがあり、参道は活気に満ちていた。
また、権兵衛トンネルの開通で昨年に続いて、王滝村などの物産販売もあった。商店街には、町商工会の人形飾りコンクールに出品した6団体の作品が並び、通行人の目を楽しませた。 -
南箕輪・冬季村民体育祭ソフトバレー大会
南箕輪村公民館は11日、村民体育館など3会場で、冬季村民体育祭「ソフトバレーボール大会」を開いた。村内11地区から50チーム、約400人が集まり、年齢層などで部門分けして、熱戦を繰り広げた。
地区の親ぼくを深める目的で、10年ほど前から続く恒例。全年代層でプレーできるよう、中学生から30歳代の「ブロンズの部」、40歳代の「シルバーの部」、50歳以上の「ゴールドの部」、大人と小学生の混合「ファミリーの部」の4部門を設けた。
各部門ごとで予選を開き、それぞれの上位チームが各決勝トーナメントへ進出した。コート場では各年代層ごとの激しい攻防を展開。会場内は熱気に包まれ、観客らも声を張り上げて応援した。
結果は次の通り(カッコ内は地区名)。
▽ブロンズの部(1)パッション角川(田畑)(2)KuBo1(久保)(3)AC200V(北殿)、神子柴男女六楽坊(神子柴)▽シルバーの部(1)田畑最強新婚夫婦(田畑)(2)田畑のエースはセイでなきゃ…?(同)(3)神子柴はいよーシルバー(神子柴)、大泉イブシ銀(大泉)▽ゴールドの部(1)沢尻50(沢尻)(2)田畑ゴールドラッシュ(田畑)(3)久保G1(久保)、久保G2(同)▽ファミリーの部(1)大泉軍団B(大泉)(2)田畑サンズ(田畑)(3)Ku・Bo‐Zu(久保)、ファミリー塩ノ井(塩ノ井)
各コートで熱戦を展開した村民体育祭 -
きさらぎ友好杯剣道大会 少年剣士ら技術磨く
第14回きさらぎ友好杯剣道大会(伊那剣心館主催)は11日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館で開いた。上伊那地域と岡谷市の少年剣道クラブやスポーツ少年団など計10団体が集まり、約200人の少年、少女剣士らが各部門で熱戦を繰り広げた。
互いの剣道技術を磨き、交流を深める目的。今大会は、伊那中央ロータリークラブ(矢島宏会長)の創立20周年記念事業の一環で青少年育成のために助成金の寄付があり、例年より倍の参加人数となる大会が開けることになった。
交流は、小学1・2年、小学3・4年、小学5・6年、中学の部の計4部門で、ぞれぞれ男女別の予選リーグ、決勝トーナメントを展開(小学1・2年は男女一緒)。小さな剣士たちは、大きな掛け声とともに、日ごろの練習で培った技術を披露し合った。
伊那剣心館の熊谷進会長は「この大会は、大会の少ない如月のこの時期に子供たちに剣道の試合経験を積ませてあげたいとの保護者の思いで始まった。子供たちには、少しでも多くの試合を体験し、日ごろのけい古の成果を発揮してもらいた」と話していた。 -
駒ケ根市議選に現職の北沢洋氏不出馬
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に現職で議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が立候補しない意向を固めた。一部市民から来年1月の市長選に推す声も上がっている北沢氏だが不出馬の理由について、議員を2期務め、議長までさせてもらったので一区切りにしたい竏窒ネどと話している。
現職21人のうち引退を決めたのは10人。これまで立候補の意向を示しているのは現職7人と新人2人。定数は今選挙から15となる。 -
みはらしの湯で絵手紙と世界のたこ展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで28日まで、「世界の凧(たこ)と絵手紙展」が開かれている。世界各国のたこと色とりどりの絵手紙、千点以上が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
「世界のたこ」を手掛けたのは西箕輪の竹越一夫さんと、長野市戸隠在住の平塚岩夫さん。2年ほど前からたこ作りを始めた竹越さんは今回、中国、タイ、台湾など10カ国17種類のたこを出展。春の祭の時に挙げるという円に近い12角形をしたインドのたこや、鳥を模ったたこなど、多彩な作品が並んでおり、その意味を書いた写真も展示している。
絵手紙作品は伊那市内の高尾町、東春近、西箕輪で活動する3つの絵手紙グループに所属する約40人が出展。日常生活の中で切手を張ってやりとりした作品などを中心に展示しており、相手のために考えた元気が出る言葉の数々が添えられている。
絵手紙グループの荒恵子さんは「日常普段着の絵手紙。生活の中で感じ取ったことや春夏秋冬を大切にした作品も多い。添えられた短い言葉の意味を察してもらえれば」と話していた。
3月19日縲・5日は伊那市立図書館でも作品展を実施する。 -
伊那接客業者防犯・防火協会が火の用心を呼びかけるステッカーを作成
飲食店などでつくる伊那接客業者防犯・防火協会(鈴木一比古会長)はこのほど、飲酒運転根絶と火の用心を呼びかけるステッカーを作成した=写真。
飲酒運転根絶に関しては前々から取り組んでいたが、火の用心への取り組みは今回が初めて。1月に発生した兵庫県宝塚市のカラオケボックスの火事を受け、同業者として火の管理を徹底しよう竏窒ニステッカーを作成。加盟する約600店に注意を呼びかけていくことにした。
ステッカーには黄色の紙を使用。掲載する標語は消防署に考案してもらい「火の使用消すまでその場を離れない」とした。
ステッカーは、組合加盟店に配布し、店内に貼ってもらう。 -
山ぶどうワイン4年連続で県原産地呼称に認定
宮田村の特産品山ぶどうワインの「紫輝」と「駒ケ原」の2006年産2銘柄が9日、高品質の県内産製品であることを証明する県の「原産地呼称管理制度」に認定された。東京都内で開かれた著名なソムリエらによる審査会で決定。4年連続の認定に、地元栽培者や醸造元の本坊酒造など関係者は「さらに良いワインにしたい」と喜んでいる。
同村では13戸の農家が山ぶどうの交配種ヤマソービニオンを栽培。村内の本坊酒造信州工場で醸造している。
新酒として昨年末に6千本余りで発売した「紫輝」は売れ行き好調で、ほぼ底をついている状態。
熟成タイプで3月発売予定の「駒ケ原」は今回審査にタンクが違う2種類を出品し、いずれも認定を受けた。
栽培の安定により、品質とともに年々収獲量も高まっていることから、今後は販路拡大が急務。
昨年はスーパー「ジャスコ」などを経営する大手流通業のイオンが、首都圏の店舗などで「駒ケ原」の取り扱いを開始するなど、作りのこだわりにも注目が集まってきている。
「ヤマソービニオンは宮田と定着しつつある。こだわりを着実に情報発信し、栽培、醸造技術ともさらに研究を深めたい。他製品への活用も必要」と同工場長の藤野公宏さん。
関係者でつくる推進会議などが連携し、さらなる飛躍を目指したいと話した。 -
駒ケ根東中が青年海外協力隊訓練所見学
駒ケ根市の東中学校1年生39人は9日、同市にある駒ケ根青年海外協力隊訓練所を見学した。海外に派遣された元隊員の体験談を聞いた生徒らは、日本では考えられないような体験の数々に感心したり驚いたりしていた=写真。
訪れた生徒らはスタッフの案内により、訓練所の施設内を見学。図書室、食堂、宿泊棟など、館内をじっくりと見て回った。候補生らが70日間寝起きする居室を見て「狭いな」などと感想を話し合ったり、図書室の蔵書の多さに感心したりしていた。生徒らは説明で協力隊の任務や現地での苦労などを聞いたほか、貧しい国に住む子どもたちの生活の様子を聞くなどして、まだ見ぬ遠い国々の文化や暮らしに思いをはせていた。 -
旧県看護専門学校解体工事進む
駒ケ根市上穂栄町の市文化センターに隣接する旧県看護専門学校の建物=写真=の解体工事が進んでいる。建物は1970年建築で鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積は2025平方メートルだった。看護専門学校校舎として使用されなくなったのに伴い、市が総合文化センター分館として公民館を始め各種団体の活動などに利用してきたが建物が老朽化したことから、市の申し入れにより所有者の県が解体を決めた。解体後の跡地については市が緑地、駐車場などの利用方法を検討している。工期は20日までの予定。
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南箕輪村役場職員労働組合青年部と村商工会青年部が交流会
南箕輪村役場職員労働組合青年部(小池隆部長)と村商工会青年部(北沢博仁部長)の初の交流会が9日夜、村商工会館であった。異業種の交流を図りながら、「私たちの南箕輪村」をテーマに住みよい村になるために自由に討論し、「環境活動などに一緒に取り組んで輪を広げたい」など前向きに意見を交わした。
商工会青年部が昨年から各種団体の青年部との交流に取り組んでいることもあり、今回、双方の呼びかけで交流会が実現。30人が参加した。
村が発展し輝くために、住みよい村になるために何が必要か、衣・食・住・心をキーワードに、4班に分かれて自由に意見を出し合った。
大芝高原についてはPR不足、施設の核やターゲットの選択、特産品は販売戦略などが課題に挙がった。「きれいな南箕輪村をつくるため、青年部員として村民意識を変えられる活動をしたい」と、ごみ拾いに一緒に取り組む提案や、「村は何かするときにまとまりがない」として連携、団結の必要性の指摘もあった。
商工会の北沢部長は「村を背負って立つ若い我々が元気を出さないと村は元気にならない。意見を出し合い、プラスの方向に持っていきたい」。村の小池部長は「皆の輝く思い、情熱が集まることで大きな輝きになる。この会が継続して本当に大きな輝きになることを願う」とあいさつした。 -
箕輪町議選
新人の下原甲子人氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、新人の下原甲子人氏(66)=無所属、経営コンサルタント、松島栄町=が10日、出馬を表明した。
下原氏は、「民間企業で培った経営力を、地域社会のために発揮したい」とし、「明るく元気な地域社会づくりの推進」をテーマに掲げ、「情熱と行動力をもって実行したい」とする。地元や近隣の常会、友人、知人の支持を受け、出馬を決めたという。
公約に▼よい人・仲間づくり(福祉の充実と信頼の人・仲間づくりの推進)▼よい仕事の場、よいものづくり(雇用確保と産業振興)▼よい住環境、よいぬくもりのある地域づくり-を掲げる。
辰野高校卒。KOAに勤務し箕輪工場長、常務取締役を務めた。現在、松島区区会議員。 -
おはなしこんにちは
腹話術を満喫箕輪町図書館で10日、みのわ腹話術研究会による「おはなしこんにちは」があった。約80人の親子が、腹話術やパネルクイズ、工作などを楽しんだ。
腹話術は、人形小学校に通っているという「はなこちゃん」が登場。子どもたちは、はなこちゃんがひらがなを「あえいうお」と言うと、「間違ってる」と教えてくれたり、カエルが出てくると「こっちのほうがかわいい」と話したり、身を乗り出して夢中になっていた。
デコレーションケーキの形をした「けいこさん」が出てくると、2月生まれの男の子に手伝ってもらいイチゴやリンゴ、バナナをけいこさんに飾りつけるなど、子どもたちも参加して楽しんだ。
空の箱の中から缶コーヒーが出てくる手品なども披露。「図書館にある手品の本に載っています。本を借りて皆もやってみてね」と本の紹介もあった。 -
きものいぐち「心新たに一(はじめ)展」
12日まで 南箕輪村民センター伊那市高遠町のきものいぐち「心新たに一(はじめ)展」が10日、南箕輪村の村民センターで始まった=写真。
07年最初の展示会。新春企画は、訪問着と袋帯セット、留袖と袋帯セットが25万円均一、30万円均一。本格派きもの展は本加賀友禅、手描京友禅、老舗西陣帯(留袖、訪問着、色留袖、袋帯)がそろう。高級喪服フルセット、新作振袖もある。
同店は「お客様にご満足いただけるように良い品をそろえました。抹茶スイーツのおもてなしも用意してお待ちしています。お気軽にお出かけください」と話している。
12日まで午前10時縲恁゚後7時(12日は午後5時)。
17日から20日までは高遠町のきものいぐち特設会場で開く。午前9時半縲恁゚後7時。問い合わせは同店(TEL94・2074)へ。 -
アトピー・アレルギーの集い
アトピー・アレルギーの子どもを持つ上伊那の保護者らでつくるサークル「たんぽぽの会」(宮下美香代表、20人)と県看護大学小児看護学講座は10日、第9回講座として「子どもと食物アレルギー」をテーマに「アトピー・アレルギーを持つ子どもと親と支援者の集い」を駒ケ根市の県看護大学で開いた。会員など約40人が集まり、伊那中央病院小児科部長藪原明彦さんの講演「子どもと食物アレルギー竏註H物アレルギーを理解するために」、松本市教育委員会学校給食課管理栄養士今野美穂さんの講演「松本市における食物アレルギー対応食提供事業について」を聞いたほか、参加者同士で情報交換するなどしてアトピー・アレルギーへの理解を深めた。
藪原さんは食物アレルギーの起こるメカニズムや症状について「子どもの場合、多くは加齢とともに軽くなるが」とした上で治療と予防法などについて詳しく説明した=写真。 -
上伊那地区生徒会交流会
上伊那地区の高校生徒会役員らによる交流会が10日、伊那市の伊那北高校であった。上伊那8校の生徒会役員約100人が集まり、取り組み発表を通して今後の生徒会運営について考えた。
生徒会活動の情報交換、意見交換を通して他校生徒と交流を深めるとともに、生徒会活動を活性化することを目的とする取り組み。3年生から生徒会活動を引き継いだ2年生が、さまざまな活動を参考にしながら新しい1年の生徒会運営を考える場にもなっている。
それぞれの高校は、全体会の中で1年間の取り組みを紹介。辰野高校は、PTA代表者、教職員、生徒代表で学校のあり方を話し合う「三者協議会」の取り組みについて触れ、話し合いを通じて制服の扱いなどを決めてきた経緯を示した。
また分科会では、携帯サイト、服装、ごみ問題など、高校生の生活に密接なテーマ6つを取り上げ、グループごと討論=写真。他校の取り組みを学びながら、自分たちの高校のあり方を考えていた。 -
南信中学生ロボットコンテスト・過去最多50チーム
第4回南信中学生ロボットコンテストが10日、伊那市の伊那中学校であった。上伊那の9校と下伊那の1校から過去最多の50チーム、250人が参加。生徒らは、アイデアを凝らしたロボットを操って、得点を競い合った=写真。上伊那技術・家庭科教育研究会の主催。
独自のロボットで紙製の輪を運び、筒に掛けたり、相手の陣地へ押し出したりできた数で競った。出場ロボットは、リングを押し込むタイプが中心で、中には2本の腕で一度に5つの輪を挟み、筒にかけるタイプもあり、それぞれのチームのアイデアが光った。
大会は、4ブロックで予選トーナメントを開き、各ブロックの上位2チームと審査員が推薦した2チームの計16チームで決勝トーナメントを展開。リングを押し込む、はめ込むなど3つの機能を持つタイプで出場した伊那東部中(伊那市)の「The天竜」チームが、決勝戦で同校対決に勝ち、優勝した。
ロボットを操作した2年・伊藤貴樹君(14)は「去年は焦ってしまい失敗してしまったが、冷静に望んだのがよかった。初めての優勝できてびっくりしてる」と、アシスタントの1年・山口昌太君(13)らと喜びを分かち合っていた。 -
市書店組合「新伊那市かるた」初の大会
伊那市書店組合(小林史麿組合長)は10日、同市荒井の市立図書館で、新市誕生記念の一環として販売した「新伊那市かるた」を使った、かるた大会を初めて開いた。市内を中心に駒ヶ根市などから幼児縲恆蜷lの33人が集まり、年齢ごとの部門に分かれて楽しんだ=写真。
昨年春に販売し始めた同かるたは、高遠城址(し)公園のコヒガンザクラ、長谷の孝行猿、天竜川のザザ虫などを題材に、合併したふるさとを知ってもらおうと3千部を制作。現在は約2500部を売り、地元出身者などからの問い合わせもあるという。
読み手は、伊那朗読の会の会員の一人、柄山祐希さん(83)=同市中央区=が務め、かるたの題材になっている場所について解説しながら進行。参加者は、関心しながらも次第に札数が少なくなると、体勢を前のめりにして札を取り合う熱戦を展開した。
小学校3年生以下の「年少の部」で9枚獲得した、西春近北小3年の本間はるかちゃん(9つ)は、前半で稼いだリードを守りきって優勝。「端から端まで見渡して取った。勝ててうれしい」と喜んでいた。
小林組合長は「新しい伊那市の歴史や文化を理解してほしい」と、かるたの題材になっている場所を巡る企画を検討しているという。かるた大会も継続していく考えでいる。 -
代官行列が広小路を通行
江戸時代の風情や縁日の姿を再現する飯島町の冬季最終となる「第14回お陣屋行燈市」が10、11日、JR飯島駅前広小路で開催。穏やかな早春の日差しの中、大型時代劇「遠山の金さん」や代官行列、陣馬太鼓、どんどろしし舞など多彩なイベントが繰り広げられ、夕闇が迫れば、大小の百基の行燈に火が点り幻想的を醸した。
今年の時代劇は行燈一座の「遠山の金さん」と「代官行列を楽しみ会」も出し物を用意した。2日目は古田人形芝居の上演もある。(関連記事11面)
##(写真よこ多分 -
桜オーナー
中アの残雪に映える千人塚公園の桜を守り、未来に引継ごうと、飯島町は桜守ファミリー募集する。同公園の古木は樹齢77年の染井吉野、樹高20メートル余、地衣類が繁茂し、テング巣病もまん延していることから、桜1本を1ファミリーが愛情を込めて管理する桜オーナー制を検討。染井吉野は戦後、全国で爆発的に植栽され、成長も早いが老化も早く、随所で同様の問題が起きている事から、この取り組みは大いに注目される▼ロマンあふれる試みの成否のカギは町民の桜愛護の熱意と、高枝切りなど高所作業できる機資材を持つ企業や団体の多くが手を挙げてくれるかに掛かっている▼花の季節には自前の桜で花見、ちょっとした大名気分が味わえるかも。多くの参加を願う(大口国江)
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高遠高の董君が豪州語学留学帰国報告
高遠高校振興会の海外短期派遣事業で、1月20日から17日間の日程でオーストラリアのブリスベンに語学留学していた同校進学コース1年の董永超さん(16)が9日夕、伊那市役所に振興会長の小坂樫男市長を訪ね、帰国報告をした。
中国出身で、01年に来日した董さんは、中国語と日本語の読み書きができる。将来、通訳を目指し、英語も習得するために留学を希望した。
現地ではホームステイをしながら英語学校に通学。日々、5縲・時間の勉強を重ねたといい「英語での会話は相手に通じたけど、発音の違いによく注意されて苦労した」。
また、「世界各国から来ていた大勢の留学生と友だちになれた」と喜んでいて、帰国後も、ホームステイ先の家族や、友人とメールのやり取りをしているという。
董さんは「もう一度留学したいし、ほかの国の言葉も勉強していきたい」と話していた。
小坂市長は「若いときに海外で勉強してくることはいいこと。今後に生かして頑張ってほしい」と激励した。
事業は7年目。市と同窓会で構成する振興会が、渡航や研修費用の約半額を補助し、意欲ある生徒を語学留学に送り出している。 -
中沢小大縄跳び大会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は7日、全校大縄跳び大会を開いた。全学年児童が所属する縦割りの仲良し班8班による対抗戦。2人で回す縄を1人ずつ跳んだ回数を競うもので、5分間の競技を2回繰り返した合計回数で勝負を決めた。
休み時間などを利用して練習を重ねてきた児童らは緊張した表情で合図を待ち、審判の笛で一斉に競技開始。タイミングを合わせて次々に縄に飛び込み、10回、20回竏窒ニ回数を重ねた=写真。低学年児童の中には跳ぶタイミングがなかなかつかめずに立ち往生したり、縄に足を引っ掛けて転倒する児童もいたが、皆に励まされながら順番が来るたび何回も挑戦していた。
競技の結果、5班が1回目325回、2回目343回のずば抜けた記録で優勝した。28日には学年対抗の大縄跳び大会が行われる。 -
東伊那小ふるさと学習発表会
駒ケ根市の東伊那小学校(小川清美校長)は7日、児童らが学年ごとに学んできたさまざまな学習や活動の成果を保護者らに発表するふるさと学習発表会を体育館で開いた。約100人の保護者や来賓らが訪れ、懸命に発表する児童の姿を温かい目で見詰めた。
5年生は「通学合宿を通して学んだ料理体験」として、7月に同市東伊那の農業体験宿泊施設「ふるさとの家」で3泊4日を過ごした時の料理作りについて発表。実際に体育館で卵焼きや野菜サラダ、ウインナーエッグなどを作って見せた=写真。保護者らは卵焼きを作る様子などを見て「上手」などと感心していた。1年生はアサガオを育てた苦労や花が咲いた時の喜びなどについて寸劇仕立で発表して大きな拍手を受けた。
体育館の壁面には模造紙に書いた学習のまとめなどがずらりと掲示され、訪れた保護者らがじっくりと見入っていた。 -
スリランカ風紅茶パーティ
スリランカの紅茶と料理でパーティを楽しむ集いが8日、駒ケ根市のふれあいセンターで開かれた。地域に住む外国人の支援と交流を目的に06年に設立された民間ボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」(清水敏晴代表)と駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)、駒ケ根市の共催。ネットワークのメンバーなど約20人が参加し、駒ケ根青年海外協力隊で語学講師を務めるシリパーラ・ウィラコーンさんなどスリランカ人3人を迎えて楽しい午後のひとときを過ごした。
テーブルに並んだお茶受けのメニューはいずれもスリランカ風のパンケーキ、サバとジャガイモのカツレツ、ひよこ豆などをいためたカダラの3品。参加者はショウガを入れた紅茶イングルテー、ミルクを入れたキリテーとともに味わったほか、ウィラコーンさんにスリランカの文字を教わったり文化や習慣などについて質問するなどして、異文化交流を楽しんだ=写真。 -
村役場理事者管理職会が松くい虫対策募金に寄付
南箕輪村役場の理事者管理職会は9日、大芝高原のアカマツを松くい虫被害から守るため森林セラピー協議会が取り組んでいる松くい虫対策募金に、7万円を寄付した。
「村の貴重なアカマツを絶やすことはできない。職員としても協力しよう」と、村長を除く助役、教育長、課長級職員の計12人が寄付。伊藤修教育長が代表して、森林セラピー協議会の大熊恵二会長に手渡した。
大熊会長は、「率先して住民の先頭に立って寄付いただきありがたい」と感謝し、「今年4月の森林セラピーロードグランドオープンに向け、より一層募金活動の高まりを作っていきたい」と話した。
募金箱を村内5カ所に設置してから1カ月が経過。協議会事務局によると、理事者管理職会の寄付を除き、現在までに約12万円が寄せられているという。 -
南箕輪村福祉計画策定懇話会
障害福祉計画を協議南箕輪村福祉計画策定懇話会(山本昭子会長)は8日夜、村役場で開き、村が06年度中に策定する障害者福祉計画案の説明を受け、協議した。
懇話会は05年12月に設置。委員は19人。高齢者及び障害者福祉計画の策定、見直しの検討が任務で、これまで介護保険事業計画、老人保健福祉計画の審議をした。
障害者福祉計画は、06年4月に施行された障害者自立支援法により市町村に策定が義務付けられている。村は、障害保健福祉サービスの確保のための方策を定め、村の障害者施策を総合的かつ計画的に推進するため、村第4次総合計画基本計画に即して策定する。計画期間は07年度から11年度まで。
計画案は、主な整備目標に▽ニーズに応じた相談支援体制の確立▽安心して地域で暮らすための支援体制の整備▽就労・日中活動支援の充実-を挙げ、施策展開の具体的な方向を示している。
村が、障害者自立支援法の概要と障害福祉計画案を説明。今後、懇話会の意見を参考にして計画を策定する。 -
南箕輪小学校2年1組
「大豆を作るのは大変だったけど、いっぱい出来てうれしかった」
南箕輪村の南箕輪小学校2年1組(30人、片桐恵子教諭)は、生活科の学習の一環で、信越放送の「大豆100粒運動」に応募し、児童1人に200粒ずつの大豆をもらって栽培、加工などに取り組んでいる。
学校近くに畑を借り、土づくりから活動が始まった。1人が2畝を受け持ち、6月に種をまいた。自分の大豆が分かるように、看板も絵を描くなど手作りして立てた。
栽培は、児童の祖父の協力を得て、土寄せや草取りなどに励んだ。大豆の芽が土から顔を出し、花が咲き、さやができた。固く小さな一粒の大豆が、どんどん大きくなり実をつけ、9月には枝豆として味わった。「すごーくおいしい」。それは感動の味だった。
収穫を迎えた11月。はざかけをして乾かした後、棒を手に豆たたきをした。「豆がポンポン飛び出してすごーい」。ほこりだらけになりながら頑張ってたたき続け、手の皮がむけてしまった児童もいたが、200キロもの大豊作だった。
収穫した大豆で次は、きなこ、豆腐、納豆作りに取り組んだ。事前に図書館の本やインターネットで作り方を調べるなど、皆夢中になった。
きなこ作りでは、学校でやる前に、児童が自分で考えた方法を家庭で試し、出来上がったきなこを学校に持ってきて皆に食べてもらい、アイデアを出し合って再度挑戦することもあった。学校では、炒った大豆を石うす、すり鉢、コーヒーミル、ミルサーなど、児童が考えたさまざまな方法で挑戦。2度目は、きなこもちにして食べた。
村内の豆腐店を見学して豆腐の作り方を教わり、収穫祭の親子学習会で保護者と一緒に豆腐とおから料理作りもした。おからはクッキー、ケーキ、ドーナツ、卯の花煮、サラダにした。「おいしかった」。頑張って育てた大豆を使った料理は、忘れられない味となった。
大豆は、参観日に袋に入れて販売し、売上金を収穫祭の費用にあてたほか、栽培でお世話になったおじいさんに、お礼としてランニングシューズを贈るために使った。
たくさん収穫できた大豆を「皆にお返ししよう」と考えた児童は、節分に食べてもらうために、全30学級に配る豆を準備。丁寧に炒って袋詰めにし、学級に配った。「お年寄りにも喜んでほしい」と、村社会福祉協議会のデイサービスセンター松寿荘にも、生の大豆3キロを届けた。松寿荘では、煮物にして食べると言い、児童はお年寄りにあてた手紙も渡した。
片桐教諭は、「地域の方、お家の方に支えられて、本当にいい学習ができた。児童はすごく楽しんで、とても意欲的だった」という。
20日には学習発表会がある。1年間の学習をまとめ、家の人に聞いてもらう予定だ。(村上裕子) -
箕輪町水田農業推進協議会
箕輪町水田農業推進協議会は9日、町役場で開き、07年産米の生産目標数量などを示した。
07年産米の生産は、売れる米づくりの促進のため、06年産の生産と同規模で、06年生産数量を目標値とする。町の数量目標は2700トン、作付け面積は436・74ヘクタール。
06年度の水稲生産実績も示した。限度面積は438・11ヘクタール、確定面積は426・64ヘクタール。目標達成率は97・38%だった。
協議会に引き続き開いた水田農業推進地区委員長会では、地区別の水田面積配分を示し、今後の事務手続きなどを説明した。 -
【記者室】「子育て10カ条」どう生かす
駒ケ根市教育委員会が子育て10カ条を策定中だ。全国各地でも同様の試みがなされていて「子育ては褒める、しかる、見守る、抱きしめる」「まず親がきちんと実行 社会のルール」「子どもができる役割を一つ持たせましょう」などが掲げられている▼制定すること自体には何ら異論はないのだが、気になるのは現実の家庭教育にどう生かすのか竏窒セ。市教育長は「額に入った飾りにせず実際に役立つものにしていきたい」と言うが、まったく同感▼社会で起きている問題の多くは家庭にその原因があるといわれる。外部が立ち入ることが難しい領域だけに効果を上げるのはなかなか大変だが、家庭教育を立て直すくらいの意気込みで取り組まれることを強く期待したい。(白鳥文男)