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フェアトレード支援
南箕輪村
赤羽稔さんイヌやネコなど動物の形をしたビーズ細工のストラップ。ベトナムのホーチミン市7区にある「セント・ビンソン・チャリティ小学校」の児童が職業訓練として作ったもので、フェアトレードで収益金を児童の生活費と学校の運営費に充てるために販売している。この活動に共感し、日本国内でビーズ細工の販路を広げようとボランティア活動を始めた。
南箕輪村でアパートを経営。1年半前、不動産投資を考え下調べのためにベトナムを訪れた。土地価格の高騰で不動産投資は断念したが、「30年前の日本が感じられる、貧しくても元気があり、その日をとにかく生きようという活力がある」ベトナムに魅せられ、1年のうち8カ月はベトナムに滞在し春とお盆に帰国する生活になった。
06年秋、日本人がよく利用する喫茶店で、たまたま隣に座った男性が話しかけてきた。「セント・ビンソン・チャリティ小学校」を設立した藤牧勝久さんだった。
小学校は、藤牧さんがベトナム人のオアン夫人と1999年1月に設立。近隣の公立小学校の私設の分校(定時制)としてベトナム政府の正式な認可を受けている。このため、子どもたちの将来に必要な正式な卒業証書の授与ができる。
格差社会のベトナムで、職を求めて都会に流入する家庭の子どもや貧しい家庭の子どもなど、だれでも小学校教育を受けられるよう学費は無料、慈善授業で運営。現在児童数は130人。新たにホーチミン市初の無料の全日制私立小学校を創立する計画をしている。
藤牧さんから小学校の話を聞いて活動や思いに共感し、学校運営を支援する「セント・ビンソン チャリティクラブ」でフェアトレード活動に加わることを決めた。
「ボランティアはしてあげるものではない。させてもらってる、その場を与えてもらってる、その感覚にならないとだめ」。藤牧さんが学校運営の資金調達のために1年のうち半年は日本に戻り建築現場で働いていることも知り、心打たれた。 小学校も2回訪問し、子ども達に会った。「学校に来る子は家が無く、川沿いに小屋を建てて暮らしている。目が澄んでいて、きれい。とても頭がいいんですよ」。子ども達の将来のために、学校がどうしても必要だと実感した。
「子ども達が私の心の光のように感じる。藤牧さんに声を掛けてもらったこと、子ども達から本来のボランティア精神を教えられたことに感謝しています」
今年3月に帰国。地元でフェアトレードのビーズ細工を扱ってくれる店を探した。箕輪町のぷち・らぱん、伊那市のラクシュミー、飯田市のアジアン・ロータスが協力してくれることになった。
日本国内で同じく活動している人はわずか数人。「まずは自分の地元で広め、全国に広めていきたい」という。(村上裕子)
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ベトナム滞在中に、日本でフェアトレード活動に協力してくれる上伊那の人を探している。問い合わせは赤羽さん(TEL090・2175・7225、Eメールszram2004@yahoo.co.jp)へ。 -
地域交流センター等建設予定地で発掘調査始まる
箕輪町の地域交流施設整備で、地域交流センターと箕輪消防署建設予定地の町文化センター南側駐車場で、記録保存のための発掘調査が始まった。
同事業は、地域交流センターと交流広場の整備で子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点にし、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげることをねらう。
調査面積は、約千平方メートル。昨年7月の試掘の結果、住居跡のような保存の必要なものが出ているという。
安全対策で駐車場の周囲にロープを張り、重機でアスファルトをはがした後、砂や土を取り除く作業を進めている。発掘場所の周囲はさらにフェンスを立て、来週ころから調査員が入って作業を進める。調査終了は5月の連休明けの予定。 -
箕輪町保育研究会救急講習
箕輪町保育研究会(唐沢郁子会長)は9日から11日までの3日間、救急講習会を松島コミュニティセンターで開き、町保育園の職員が心肺そ生法などを熱心に学んだ。
万一事故が起きた際に対応できるよう救急法を身に付ける目的で、毎年1回、春に講習会をしている。
箕輪消防署員が、AEDの使い方、心肺そ生法、やけどやハチに刺されたときの対処法などを指導した。AEDの使い方は初めて講習を受けた職員もいて、機械音声に従ってパッドを装着したり、心電図解析のボタンを押すなど注意事項を聞きながら一連の流れを覚えた。
異物の除去は、これまでは指でかき出すなどの方法を学んだが、今回はみぞおちの下に握りこぶしを作って圧迫し異物を出す方法を人形を使って練習した。 -
【記者室】展示会場に音楽
あっ、音がある-。県伊那文化会館美術展示ホールで現在開催中の「信州から宇宙を見よう!-県内の宇宙スポットと天体写真展-」。訪れた方は、いつもの展覧会との違いに気づいただろうか。そう、会場内に音楽が流れているのだ▼プラネタリウム担当職員と学芸員に音響担当職員が協力し、展示会場に音楽を流す“ささやかな提案”だという。本格的な機材を入れ、決して邪魔にならないように音量は極控えめ。心地よい音楽を感じながら、天体写真を見る。プラネタリウムのCDコンサートに少し似た感覚だろうか▼通常の展覧会で音楽を流すことはない。しーんと静まり返った会場で鑑賞に浸る。しかし、音のある空間で鑑賞する“提案”を体験するのも面白い。(村上裕子)
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ジャスコ「幸せの黄色いレシートキャンペーン」贈呈式
イオングループ全店で取り組んでいる「幸せの黄色いレシートキャンペーン」で、ジャスコ箕輪店は11日、06年度キャンペーンに登録した箕輪町内の5団体への商品贈呈式を町福祉センターで開いた。
社会貢献活動の一環。ボランティア活動をしている団体が登録対象で、11日のイオンデーに買い物客に黄色いレシートを発行して登録団体から選んで各箱にレシートを入れてもらい、1年間のレシートの買い物金額の1%相当額を団体に希望を聞いて商品で還元する。
06年度は06年2月21日から07年2月20日までの1年間。参加率は05年度の3倍だった。
沖剛一店長が各団体に商品を手渡し、「皆さんの活動に対し形あるものでお渡しできることがうれしい。これからも活動を頑張っていただきたい」とあいさつした。
団体は、すまいる、ひまわりの会、虹の会、ほっとワークスみのわ、みのわ腹話術研究会。ウィンドブレーカー、Tシャツ、DVDプレーヤー、パネルシアターなどの商品を受け取った。団体の代表は、「キャンペーンをやっていただいていることがとてもありがたい。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。
07年度は、6団体がキャンペーンに参加登録している。 -
宮田村商工会青年部に新たな力、史上2人目の女性部員も
名物丼の開発をはじめ地域の活性化にも力を注ぐ宮田村商工会青年部に、一挙7人もの新部員が加わった。うち1人は史上2人目の女性。フレッシュな力を加え、小田切等部長以下53人の部員はさらに結束を強めている。
7人もの新入部員を迎えるのは約10年ぶり。11日の青年部本年度通常総会で正式入部し、代表して綿内信幸さんが「部の活動を通じて地域のために励みたい」とあいさつ。
小田切部長は「まずは行動して早く溶け込んで」と激励した。
男性ばかりの青年部に・ス紅一点・ス飛び込んだ下平裕美さん(26)=町2区=は「女性が他にいないのは寂しいが仲間を増やしたいと思い入部した。分からないことばかりだが頑張りたい」と話した。
青年部は新年度を迎え、2年任期で役員体制が一新。総会では前林裕一前部長から小田切部長への引き継ぎもあった。
本年度の事業計画も承認。名物丼やよさこいソーランなどの活性化事業を継承し、地域に根づいた活動を展開していくと確認した。
席上、小田切部長は各企業の基盤確立のための学習も進めるとあいさつし「全ての根底にあるのは人とのつながり。失敗をおそれず、チャレンジしよう」と呼びかけた。 -
ポルトガルのワインを飲み比べ、山ぶどうワインの関係者が意欲高め
4年連続で高品質を示す県の原産地呼称管理制度に認定された宮田村の山ぶどうワイン「紫輝」「駒ケ原」を生産販売する関係者は12日、500年の歴史を持つポルトガルのワインを試飲し、知識を学ぶ講習会を行った。現状に満足せず、さらに上のレベルを目指そうと開いたもの。・ス世界基準・スのワインとその根底にある文化の奥深さを感じつつ、生産販売意欲を高めた。
山ぶどうの里づくり推進会議(会長・清水靖夫宮田村長)の主催で、栽培組合、酒販店、飲食店組合など約30人が参加。
「紫輝」などを醸造する本坊酒造の橘勝士顧問が「風土を磨こう」と題して講演した。
国内外のワインに精通している橘さんは、日本に最初に伝来したとされるポルトガルのワインの現状を紹介。
風土、気候の違いを巧みに利用し、新しい技術も導入しながら特色あるワイン文化が各地で確立されていると伝え、参加者は代表する6銘柄を試飲した。
「外に目を向けることで見えてくる部分も多い。勉強になった」とある栽培者。
橘さんは宮田村の風土に期待を寄せ「この地域は文化をつくるのが上手。ぜひ作るだけでなく、ワインを使い楽しむ習慣が定着できたら」と話した。 -
宮田村の梅公園見ごろ、14日に花見イベント
宮田村新田区の梅公園で、遅咲きの梅が満開を迎えている。14日午前10時からは園内で花見イベントも行われ、中央アルプスの残雪との見事なコントラストが楽しめそうだ。
園内の梅はピンク、赤、白と色彩も豊か。シダレ梅などもある。
花見イベントは公園を手づくりした村おこし実行委員会が主催し、昨年に続き2回目。
焼きそばやフランクフルトなどの軽食や飲み物の販売もあるほか、お茶やコーヒー、豚汁、抹茶の野点無料サービスなども。
午前10時からは宮田太鼓、11時半からは信州みやだ梅舞会によるソーラン踊りの出演もある。
問い合わせは実行委員会事務局の村商工会85・2213 -
宮田小防犯教室
宮田村宮田小学校は12日、全校対象の防犯教室を同校体育館で開いた。村駐在所の中田祐記さんと廣田哲也さんを講師に、不審者に遭遇した場合の対処法を実践交えて学習。万が一の場合「助けて、助けて」と繰り返し大声で周囲に知らせることが大切と学んだ。
中田さんは「助けて」と1回叫ぶだけではダメと指摘。周囲に分かってもらうまで「大きな声で助けを求め続けて」と話した。
学年ごと「助けて」と発声したり、携帯している防犯ホイッスルを吹いてみる練習も行った。
「お父さんが交通事故にあったから一緒に病院に行こう」と迫ってくる不審者を想定して、児童の代表が対処してみる場面も。
手をつかもうとする相手に「イヤだ」と断わり、迅速に逃げる対応をみせた。
中田さんは児童の質問にも答え「何を言われても知らない人にはついていかない。連れ去られそうになったら、すぐに近くの家へ逃げ込み、助けを求めて」と呼びかけた。
全校児童はこの日の下校時に、地域に点在している「安心の家」をまわってあいさつし、何かの場合に逃げ込む意識を再徹底した。 -
手良小学校の学童クラブ開所
伊那市内で12番目となる学童クラブが開所した手良小学校で11日夜、同クラブの入所式が開かれた。入所した1年生を中心とした児童17人とその保護者ら計約40人が集まり、開所を祝った。
手良地区の住民からの要望で学童クラブを開所。留守家庭児童の保護と健全育成のため放課後の同児童たちの居場所づくりを目的に設けた。同小学校体育館のミーティングルームを改修し、クラブの教室を設置している。
入所式で北原明教育長は「上級生が先頭になって楽しいクラブをつくって」とあいさつ。植木行雄校長は「クラブが充実するよう地域、市、学校が連携を取っていきたい」と話した。
クラブ指導員の女性は「上級生が小さな子の面倒をよくしてくれる」と感想。クラブの教室で宿題をこなし、学校の体育館や校庭で野球やドッジボールなどをして遊んでいるという。
児童クラブは、1983(昭和58)年に伊那小学校で初めて開所。現在、高遠町、長谷を含む全15小学校のうち、伊那西、新山、高遠北小学校を除いた12校に同クラブがある。
体育館に表札を設置する北原教育長と植木校長ら -
さくら功労者 伊那市役所訪問
桜の保護、植栽などの活動に対し全国表彰する、日本さくらの会の「さくら功労者」に選ばれた伊那市内3団体の代表者が11日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に受賞を報告した。昨年より1団体多い3団体の受賞に、小坂市長も「伊那市からこれほど選ばれるのはすごい」と喜び、それぞれの活動を称えた。
受賞したのは、自分たちの学校や美和湖周辺などの木の治療に2年半の間従事した「伊那小学校6年勇組」と高遠の花の丘公園で約15年間、桜の保護育成活動に取り組む「高遠地区区会」「JA上伊那東部支所」の計3団体。4日、東京都であった第42回さくら祭り中央大会に参加し、表彰状や桜の絵柄の入った湯のみのを受け取ってきた。
勇組の34人は、本年度中学校へ進学したが自分たちで育て、三峰川沿いに植樹した桜の苗を管理するためサークルを結成した。この日は、サークル正副長や元担任教師4人が訪問。サークル長の宮島優哉君(12)は「これまでの活動が評価されたのでこれからも活動を続けたい」と感想を述べた。
高遠地区区長会の飯島明会長は「先輩たちのやってきた功績が認められてうれしい」。JA上伊那東部支所の伊藤昭人支所長は「今まで以上に活動に取り組みたい」と話した。
「さくら功労者」を受賞した3団体の皆さん -
おひさまクラブ・春の油彩画展
伊那市を中心とした上伊那の油絵愛好者でつくる「おひさまクラブ」(有賀恵治会長、16人)の油絵展は6日、同市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった=写真。メンバー12人が一人1縲・点の計24点の新作を出品している。27日まで。入場無料。
会社員、主婦、定年退職者など20縲・0歳代の幅広い年代の会員が集まり、身近な山や田園風景、ユリの花などの静物を描いた力作を出品。各メンバーが題材に対して感じた思いをキャンバスに向かって表現している。
「おひさまクラブ」は、市駅前ビルいなっせであった油絵教室の卒業生らで04年に発足。月2回の教室で、造形画家碓井伍一さん(71)=同市山寺=の指導を受けながらメンバーらの交流も深めている。同ギャラリーでの展示は、今回で5回目となる。
碓井さんは「初めて筆を握った人もいたが、次第にそれぞれが自分の絵を描けるよう成長している」と評価。有賀会長(67)=同市西春近=は「展示会の回を追うごとに作品が充実してきた。見てもらうことで励みになる」と来場を呼び掛けている。
土・日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
春祭り花で彩りを
宮田村大久保区で花いっぱいの地域活動をしている「おおくぼふれあい花壇ボランティア」は、14、15日に控えた区内の熊野神社例祭を花で彩ろうと、4ヶ所の花壇にパンジーを植えた。
花壇は、14日の宵祭りで子どもたちと保存会による祭囃子と獅子が練り歩く沿道に点在。「せっかくだから賑やかにしたい」と、当初の予定を前倒しして作業した。
パンジーが加わり、花壇はより一層充実。地域が集う・ス春祭り・スを色鮮やかに引きたてる。 -
トンボの池整備作業
駒ケ根市のハッチョウトンボを育む会(小川周次会長)は8日、ハッチョウトンボが生息する同市南割のトンボの池周辺の整備作業を行った。会員ら約10人が参加し、池の中に繁茂している水草や藻を取り除いたり、周囲の土手の草取りなどに汗を流した=写真。会員らは「ハッチョウトンボにはこの良い環境の中でもっともっと増えてほしい」とこれからの繁殖シーズンを楽しみにしている。
作業後、総会と昨年秋に完成した木道の完成祝賀会がアイ・パルいなんで開かれた。 -
駒草会民謡発表会
駒ケ根民謡友の会、三味線晴駒会、雪輪民謡会主催の第21回駒草会民謡発表会が8日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた=写真。約50組の出演者は緊張した表情で次々にステージに登場し、三味線や尺八、笛太鼓などの伴奏に合わせてそれぞれ自慢ののどを披露した。この道数十年というベテランから今日が初舞台という初心者まで、日ごろのけいこの成果を発揮しようと精いっぱいの歌を響かせた。客席の参加者らは時折手拍子を取ったりながら歌声に聴き入っていた。
上伊那各地の民謡クラブの賛助出演などもあり、ステージと客席が一体となって民謡づけの一日を楽しんでいた。 -
県下弓道大会駒ケ根大会
第16回県下弓道大会駒ケ根大会(駒ケ根市体育協会弓道部主催)が8日、駒ケ根市弓道場で開かれた。個人戦の高校男子、同女子、一般の3部と団体戦に県下各地から計216人が出場し、日ごろの修練の成果を競った=写真。競技は個人戦が1人8射、団体戦は予選が3人24射、決勝は同12射、同中の場合は競射で争われた。
上位は次の皆さん。
◆個人▼高校男子 (1)岩波哲也(諏訪二葉)7中(2)木下拓馬(飯田工)7中(3)新井士人(伊那弥生)7中▼高校女子 (1)原久可(飯田女子)7中(2)小林彩香(岡谷東)7中(3)下沢栄(飯田女子)7中▼一般 (1)今井文明(山二発條A)8中(2)渡辺純(信州大農学部)7中(3)森田慶一(東伊那A)6中
◆団体 (1)山二発條A(志村仁・今井文明・長屋麗子)10中(2)岡谷南高(宮沢知生・北沢卓也・時田真志)10中(3)東伊那A(森田慶一・前沢秀夫・湯沢敬二)8中 -
英語で観光ガイドクラブが高遠城址公園でお花見研修会
上伊那在住の有志でつくる英語で観光ガイドクラブ(会員20人、倉田嘉明代表)は10日夜、高遠城址公園で現場研修を開いた。高遠町のボランティアガイドに取り組む「高遠ふきのとうの会」の北村勝彦会長を迎え、タカトオコヒガンザクラのゆえんや高遠城址の歴史について学んだ。
同会は外国人旅行者などに地元の名所や歴史を英語で案内できる人材を育てる目的で今年1月に発足。自分たちが知らない地元の歴史を学んだり観光案内用の英文翻訳などに取り組みながら英語で観光案内するノウハウを学んでいる。
現場研修は今回が初めて。高遠城址は日本有数のサクラの名所として知られる地元観光名所の一つだが、歴史などについては会員たち自身が知らないことも多いため、改めて歴史的背景などを学ぶ研修を企画した。
北村さんは、公園内に約1500本近いサクラが植樹されていることや、エドヒガンザクラの交配種で、この地の固有の種類であることから「タカトオコヒガンザクラ」と名付けられたことを説明。
参加者から「伝説でタカトオコヒガンザクラの色が赤いのは血を吸った色だと言われるが」といった質問がでると、「ここは織田勢と仁科五郎盛信の激戦となった場所で、たくさんの人が自沈している。そういう血がサクラの色になっていると小さい時から聞かされた」と応えていた。
同クラブは現在会員を募集している。
申し込み・問い合わせは伊那国際交流協会(TEL72・7706)へ。 -
かんてんぱぱガーデンのカタクリ見ごろ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンでは、カタクリをはじめとする春の山野草が見ごろを迎えている=写真。
春から夏にかけて80種類以上の山野草が代わる代わる咲き、観光客の目を楽しませている同ガーデン。現在、ショウジョウバカマ、ミズバショウ、イワウチワなどが続々と見ごろを迎えており、約200株が群生するカタクリとともに訪れた観光客の目を楽しませている。
カタクリについてはその花の形から「かたかご」(傾いたかご)という呼び名が「かたこゆり」となりそれが転じて「カタクリ」と呼ばれるようになったとする説がある。昔は鱗(りん)茎からでん粉が採れ、それを「カタクリ粉」といって食べていたが、現在の一般的なカタクリ粉にはジャガイモのでん粉が用いられている。 -
箕輪町「わらべうた」講座開講
箕輪町公民館、町子どもセンター主催の子育て元気アップ講座「わらべうた」が11日、町文化センターで始まった。乳幼児とお母さんを対象にした講座で、お母さんが我が子に優しくわらべうたを歌った。
初開催の昨年度は平均15組の親子が参加した。本年度も、子どもが母親の声を近くで聞き、肌で感じ、愛情を感じることができる、子どもと真正面から向き合えるわらべうたを通した親子のふれあいを願い開く。
音楽教室を主宰する講師の千葉芳子さんは、わらべうたを「空よりも広く海よりも深いファンタジー」と紹介。「自分の子どもにだけ聞こえる声でやさしく、言葉を大切に」とアドバイスした。
0・1歳児の講座は18組が参加。お母さん達が「ココハトウチャン」「メンメンスースー」などのわらべうたを歌いながら、子どもの額や鼻を指でやさしくなでると、子ども達はお母さんの顔を見てニコニコと笑っていた。
月2回。0・1歳児は午前10時、2歳児以上は11時から。それぞれ約30分間。絵本の読み聞かせもある。申込み不要。妊婦の参加も歓迎。 -
箕輪町議選
新人の米山公弘氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、新人の米山公弘氏(47)=無所属、自営業、沢=が10日、出馬を表明した。
中央工学校卒。82年から92年まで箕輪町役場職員。
「行政経験と民間感覚を生かし、議会だけでなく、いろいろな活動をして生活者と行政、議会の距離を縮めたい」とする。
「議会モットー3カ条」として、議会をもっと(1)身近に(2)わかりやすく(3)生活者参加型に-を掲げ、政策に▼次世代のための生活環境整備▼アイデア・知的財産権の活用でものづくり、サービスづくり、街づくり▼自然環境、生活環境の充実▼議員評価制度の検討、活動記録・活動経費の公開-を挙げる。 -
箕輪町図書館新事業
「宅老所ミニ図書館」始まる箕輪町図書館は07年度新事業で、町内の宅老所に図書を届けお年寄りに利用してもらう「宅老所ミニ図書館」を始めた。10日、専用箱に入れた本や紙芝居など30冊を宅老所に届けた。
“届ける図書館”としてこれまでみのわ園などでやっていたが、よりきめ細かなサービスを目指し、大きな施設だけでなく町内の宅老所3カ所を利用する人にも楽しんでもらいたいと始めた。
専用箱に30冊を用意し、箱ごと施設に届け1カ月ごとに交換する。本は主に大活字本、昔の風景などが楽しめる写真集、絵本、雑誌など。読みたい本の要望を寄せてもらい、希望に沿うような本を届けていく。
宅老所菜の花(小笠原今朝美代表)では、段ボール箱にきれいな紙をはり「ミニ本箱」を用意して図書が届くのを待っていた。図書館職員が本を紹介すると、「小説が友達だ」と話す利用者もいて、さっそく本を手にした。菜の花では、「本はあるけど特に出すことは今までなかったので興味を示してくれると思う。地元の民話の紙芝居は喜ばれるので、今後要望したい」と話していた。 -
箕輪町運動あそび検討委員会
箕輪町運動あそび検討委員会は6日、ながた荘で開き、06年度の報告、07年度の概要を示して意見を交わした。
柳沢秋孝松本短大教授の柳沢運動プログラムを取り入れた運動あそびは4年目。心身ともに健康な子どもを育てる目的で、運動が好きな子どもになるよう支援する。
07年度は運動保育士を1人増員し2人体制で進める。前半は2人で、後半は1人ずつ園で指導する。対象は9保育園と5小学校の1・2年生。保育園は前年度より回数を増やし各園で年9回、小学校は年4回。
06年度は保育園7回、小学校4回。保育園では、「あきらめる姿が減り挑戦する子どもが増えた」などの感想があった。
柳沢教授は、「運動を通して人とのコミュニケーションが増え、心を育てることが最終目標。これを念頭に頑張ってほしい」とし、「箕輪町で保育園と小学校の一環教育のモデルとしての位置付けで教育委員会と福祉課で協力してやってほしい」と話した。
顧問の諏訪東京理科大の篠原菊紀教授と、信州大学の寺沢宏次助教授は、調査の質問を精査し数値化して残すことを提案した。 -
満開の桜の下で伊那節まつり
伊那市中央区にある伊那公園の「伊那節発祥之地」石碑前で11日、伊那節まつりがあった。48回目を数え、伊那節保存会員9人が保存会独自の伊那節「伊那の華」を披露した。
まつりには伊那商工会議所議員、市関係者、伊那公園桜愛護会員ら約50人が参加。
あいさつに立った向山公人会頭は、地域住民らに喜ばれる公園づくりや、伊那節が歌い継がれることを祈った。
そのあと、雨がぱらつく中、保存会員は太鼓や三味線、歌に合わせ、扇を使った振り付けで伊那節を踊った。
石碑は60(昭和35)年4月、伊那節発祥の地を広く知ってもらおうと市・伊那商工会議所が建立。伊那節を後世に伝えようと例年、桜の開花時期に合わせてまつりを開いている。
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伊那公園桜愛護会(伊藤一男会長)は15日午前11時縲恁゚後4時、伊那公園で「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」を開く。
午前11時からの太鼓演奏には、地元の小出太鼓、伊那太鼓が出演。また、足裏のつぼを刺激する健康歩道で、正しい歩き方を指導する。午後1時から、カラオケを楽しむ会を開く。参加は自由。
公園内にはソメイヨシノを中心に、13品種302本が植えられ、ほぼ満開を迎えている。 -
復旧の北の城橋、住民駆けつけ・ス開通式・ス
大規模な修復を終えた宮田村中越区の北の城橋は11日正午に約5ヵ月ぶりに復旧し、花見で近くを訪れた町二区の住民らがテープカットや渡りぞめをして開通を祝った。半世紀の歴史を持つ天竜川にかかる吊り橋は、車社会の現在も住民にとって重要な生活路線。「歩いて渡るなんて久しぶりだが、対岸と再び結ばれて良かった」と喜んだ。
手づくりで・ス開通式・スを行ったのは町二区の交流グループ「ともいきの会」の皆さん。当日は各地をめぐる花見を計画していたが、北の城橋の開通と重なることを知り、駆けつけ祝うことにした。
約30人は正午前に到着し、橋の前でテープカット。拍手して祝い、さっそく徒歩で橋を往復した。
橋近くの北の城公園のサクラも祝うように満開に咲き誇り、花見も満喫。
同会とは別に偶然花見見物で訪れていた村内河原町の大川幸平さん、美恵子さん夫妻も「開通とは聞いてはいたが、まさか今日とは。運が良かった。何かよいことありそう」と橋をゆっくりと歩いていた。
天竜川にかかる自動車も通行可能な吊り橋は珍しいが、伊那市南東部と結びかなりの交通量。木製の橋げたに損傷がみつかり修復していたが、早期開通が望まれていた。 -
・ス冬トレ・ス成果上々、大原ゴルフ同好会
宮田村大原区の愛好家50人でつくる「大原ゴルフ同好会」(小出義光会長)は8日、今季初のコンペを伊那市の伊那エースカントリークラブで開いた。冬期間も続けてきた体力トレーニングの成果は上々。プレー中も互いにフォームのチェックをするなど、秋の村民ゴルフ大会で上位入賞を目指している。
今まで同会の活動は年に3回のコンペが中心だったが、シーズンオフのトレーニングを導入。専門家を招くなどして、筋力づくりも行ってきた。
この日のコンペには16人が参加。大半は好スコアで、トレーニングの成果を実感しながらのラウンドとなった。
また、互いにアドバイスしあう光景もみられ、技術向上にどん欲。メンバーは「いきなり村民ゴルフ大会で優勝は難しいが、この調子で上位を狙っていきたい」と話した。 -
宮田村のこまゆき荘が新サービス、香りで温泉楽しんで
宮田村の第三セクター宮田観光開発が運営する温泉施設こまゆき荘(新田区)は、毎月第2金曜日に季節感など味わえる香り風呂のサービスを開始する。
初回の13日はサクラの香り。以降もゆず、みかん、カリン湯をはじめ、ハーブなども使いながら、香りでも入浴を楽しんでもらおうと計画している。
「お客様の要望なども聞き、さらにサービスを充実させていきたい」と同荘。
4月からは営業時間が午前6時から午後9時(最終入館は8時)となっている。
問い合わせなどは同荘81・7117へ。 -
美篶小卒業の同級生展 美篶郵便局で
伊那市の美篶小学校を1957(昭和32)年に卒業した主婦、太田光子さん(62)=南箕輪神子柴=が同級生の伊東悦子さん(同)=埼玉県越谷市=へ送った絵手紙の展示「光ちゃんから悦ちゃんへ絵手紙365日展」は27日まで、2人の地元である美篶郵便局で開いている。
卒業以来変ることのない交流を続ける2人は、伊東さんが地元を離れてからも手紙や電子メールなどで気持ちを伝え合う間柄。絵手紙を送り始めたのは、10年ほど前からで、2年前からはほぼ毎日続いている。
絵手紙展は、心安らぐ絵手紙が毎回届くのを楽しみにしている伊東さんから「皆さんに見てもらえば」との呼び掛けがあり企画した。太田さんは「これから絵手紙を始めたいと思っている人に興味を持ってほしい」と、これまで送った絵手紙を送り返してもらい展示することになった。
作品は、風景や植物、動物などを題材に描き、文章はその時の思いを日記として添えた100枚以上を出品。庭先に集まるスズメの愛らしさや、冬眠を終えたカエルを見て春の到来を感じたことなど、日常にある一つひとつの出来事を報告している。
太田さんは「絵手紙は、自分の思いを手紙にして相手に伝え続けることに意味がある。悦ちゃんというよいキャッチャーがいてくれたから続けてこれた」と話している。
土・日曜日、祝祭日は休み。午前9時縲恁゚後5時。
心温まる絵に日々の出来事を文章でつづった「光ちゃんから悦ちゃんへ絵手紙365日展」(美篶郵便局) -
地域交通安全活動推進委員の委嘱状伝達式
交通安全啓発ボランティア「地域交通安全活動推進委員」の委嘱状伝達式が9日、伊那署であった。小嶋惣逸署長が県公安委員会から委嘱のあった同署管内の委員14人に対し、委嘱状を受け渡した=写真。
同委員は、地域のおける交通安全の意識向上を目的に、啓発活動に取り組む地域のリーダーに法律上の資格を有して委嘱するボランティア。具体的な活動として、街頭啓発運動や児童を対象とした交通安全教室への参加などで事故防止を呼び掛ける。
委員の任期は2年間。本年は同管内の伊那市から9人、箕輪町から3人、南箕輪村から2人の計14人(再任10人、新任4人)を委嘱した。
会長に再任(3期目)した、三沢清さん(70)=同市福島=は「地域の交通安全のみならず児童の登下校の安全も守っていきたい」と意気込みを述べた。
小嶋署長は、昨年、交通事故や死亡事故の件数が県内で減少したのに対し、管内では死亡事故が増加した状況を報告。「地域の交通安全にとってもこの2年間は重要な時期。皆さんの活躍に期待したい」と呼び掛けた。 -
伊那ビジネス専門学校で入学式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校(三沢清美校長)は11日、07年度の入学式を同校で開いた。上伊那を中心に9人(情報経理学科8人、OAビジネス学科1人)が入学し、それぞれの学校生活をスタートした。
入学生代表で堀越悠香さん(18)=駒ヶ根市=が「本校の学生としての自覚と誇りを持って校則を守り学業に専念する」と宣誓。三沢校長は「なぜ学ぶのか自分自身で考え、を意識しながら勉学に励んで」と訓辞を述べた。
同校は、来年度から地域のニーズに答え情報経理学科に「パソコンエンジニア」「医療秘書」のいずれも2年制の新コースを設立する予定。パソコンエンジニアコースについては、本年度から試験的に内容を反映したカリキュラムを組んでいる。
また、学校施設内のバリアフリー化が済み、本年度は入学生9人のうち2人の障害者を受け入れてもいる。 -
宮田小交通安全教室
宮田村宮田小学校は10、11日、交通安全教室を開いている。1、2年生は歩行、3年生以上は自転車で路上も走行し、安全確認を繰り返し徹底した。
10日は、2、4、6年が行い、学校周辺の路上などで講習。安協や駐在所の協力で、交通ルールを守る正しい運転や歩行技術を学んだ。
安全確認が不十分だったり、ブレーキのかけ方が不慣れな姿もあり、安全に通行できるようアドバイスも受けていた。