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落ち葉
落ち葉の季節。朝の冷えこみで、金色に輝いたイチョウも、鮮血のような鮮やかな紅葉も潔く葉を落した。木から離れ、自由になった葉は宙にくるくると舞い踊る。そして歩道をからからと走る。時には止まり、集い、また離れ、さまよう。やがて、歩道の端のU字溝に積もる。もう走れない。落ち葉の季節はうら悲しい気分にさせる▼が、木は葉を落とし、丸坊主になっても、冬空に向かって凛と立つ。枝先には冬芽を持ち、春には芽吹く、花も咲かせる、だから潔く葉を落す▼厳しい冬に向かって、しっかりとした冬芽(希望と言い換えてもいい)を持っていないから「うら悲しい」なのだ。小さくても希望の火を見付け燃やせることができれば「冬は楽し」なのだが:(大口国江)
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中川西小3年が「もっとたくさん大豆をつくろう」をテーマに発表
昨年度から青少年赤十字研究推進校の指定を受け「気づき、考え、実行する子ども」の具現化を図る中川西小学校で27日、公開授業と授業研究会があった。全県から小中学校の教諭ら約50人が参加した。
公開授業は3年生(片桐操教諭、20人)の総合的学習「もっとたくさん大豆を作ろう-喜久司さんに食べてもらう豆腐をつくろう」の単元。
昨年、大豆を育てた子どもたちはもっとたくさんの大豆を作りたいと、近くの座光寺喜久司さんの畑を借り、喜久司さんに教わりながら、たくさんの大豆を育てた。子どもたちはお世話になった喜久司さんに豆腐を作ってお礼をしようと、1回目の試作を終えた。
この日は午前中、2回目の豆腐づくりをした。公開授業では、各班ごとでき上がった豆腐を試食し、味、見た目、舌ざわりなどの観点ででき映えをチェックし、他の班の豆腐と食べ比べた。
子どもたちは「うちの班の方がおいしい」「表面がざらざらしている」など感想をカードに記入した。
この後「にがりを増やす」「重しを調節する」など、次回への見通しを発表し合った。 子どもたちはたくさんの教諭らに囲まれ、後ろからのぞき込まれながらも、堂々と自然体で授業を受けていた。
この後、「気づき、考え、実行する子どもの育ちを求めて縲恍n域の人々や児童相互のかかわりを通して」をテーマに、同校の征矢浩平教諭が研究、実践発表した。 -
東小PTA、親子でチャレンジ講座
中川村の中川東小学校PTAは25日、校内やふるさと体験館などで、親子でチャレンジ講座を開いた。教諭や地域の人々が講師になり、手作りうどんや陶芸、泥団子づくりなど9講座を楽しんだ。
このうち、玄関前では、講師に鈴木道郎さん(キャンパスビレッジ自然学校)を招き、25人が参加し、アウトドアクッキング、ダッチオープンを使って、焚き火料理をした。
この日の献立はインド料理のチャパティー。ダッチオープンに下こしらえしたタマネギやニンジン、ジャガイモ、サトイモを入れて、火に掛けた。野菜を煮ている間に、全粒粉を水で溶き、こねて、伸ばして生地を作った。
また、ひき肉に卵を混ぜて、よくこねて、生ハンバーク状にし、竹くしに巻き付け、直火で焼くなど、親子が協力し合って、手際よく調理を進めた。
お母さんと2人で参加した山上大輝君(11)は「大変だけど、面白い。煙りが目にしみて痛い」と話していた。 -
石田忠義さん(39
4月29日オープンしたほんもの体験型オートキャンプ場、「キャンプファームいなかの風」の管理人を務める。「オープンから半年余、今までに千人以上が利用した。リピターも多く、半年間に10回も来ていただいた人もいる」と盛況ぶりを。
1967年横浜市生まれ。結婚して東京で生活していたが「田舎暮らし」に憧れ、妻の友人が駒ケ根市に住んでいることや、伊那市長谷に親せきがあることなどから、Iターンを希望し、長野県を中心に、求人、不動産情報を調べた。駒ケ根高原のこまくさ橋からの景観がすっかり気に入り、駒ケ根市近辺を集中的に探した。
「自然の中で働きたい」という希望にぴったりのキャンプ場管理人の仕事を見つけ、4月1日、同キャンプ場を開設、運営する辰巳屋建設環境事業部に入社し、オープン準備を進めた。
オープンから半年余。利用者は愛知県が半分、県内は10%程度。「いなかの風」のHPや、アウトドアブランド「スノーピーク」のHPに「いなかの風」が紹介された反響も大きかったという。
また、1度利用した人が、友人や知人、職場の同僚に紹介したりと、口コミで知り、訪れる人が多いのが最近の傾向とか。
来場者は自然の棚田を利用した広大なキャンプサイト、息をのむ中央アルプスの眺めに感嘆の声を上げ、設備の清潔さにも感心するという。
「キャンプ場には風呂はいらないというイメージがあったが、展望露天風呂、ドラム缶風呂が好評で、町内の入浴施設の割引券を出しているが、利用はほとんどない」。
里山の自然体験として、米づくりやマウンティーンバイク、モトクロッサー、ダッチオープンでパンづくり、ストーンペイントなど14プログラムを用意。特にファミリーに人気があるのはモトクロッサー。2時間もあれば、初めての子どもでも乗れるようになる。家族連れからカップルまで幅広い利用者に好評なのが、ダッチオープンを使ったパンづくり。中にはパンを作っている間に、生のコーヒー豆を焙煎し、本格コーヒーを入れて、パンと一緒に楽しむ人もいるとか。
10月8、9日は30人余が稲刈り体験し、来年は田植えから1年間を通じての米づくりを計画する。
キャンパーズファームにはナスやトマト、、キュウリ、インゲンと15種類の夏野菜が育ち、無料で提供される。地元の人から柿など果物の差し入れもあり、思いがけないプレゼントが利用者を喜ばせている。
「このすばらしい景観の中で仕事ができ、訪れた人たちといろいろな話ができて楽しい。地元の人たちもなにかと気を配っていただきいている。こんな素敵なキャンブ場はほかにない」。
妻と2人暮らし(大口国江) -
ますます上質、山ぶどうワイン新酒「紫輝」
12月3日のワイン祭りで解禁宮田村特産の山ぶどうワイン新酒「紫輝」のビン詰め作業が29日、新田区の本坊酒造信州工場であった。収獲から2カ月で仕込んだヌーボータイプ。「糖度も酸度も絶妙で、しっかりとした味」と関係者は期待を寄せる。無料試飲ができる12月3日のワイン祭り(会場・同工場)で解禁し、上伊那を中心に720ミリリットル入りビン約6千本を出荷する。
村内農家14戸が育てた山ぶどう交配種・ヤマソービニオンが原料。今年は史上最高の約32トンの収獲で、樽熟成や甘口など数種類のワイン生産を予定する。
最も発売が早い「紫輝」は、1999年の醸造開始当初からある定番商品。近年は県の原産地呼称制度に認められるなど、上質ワインとして人気が高い。
この日は、ろ過したばかりのワインをビン詰め。フレッシュな味わいと香りをビンの中に封じ込めた。
「山ぶどう独特の香りと色、さらに交配するカベルネの渋みが上手に調和した」と藤野公宏工場長は話す。
ワイン祭りは生産者や村でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。午前11時から試飲を用意して一般来場者に振る舞うほか、軽食販売もある。
村役場を午前10時半に出発し、JR宮田駅前や農道を経由する2路線の会場送迎バスも用意している。
発売は祭りにあわせて開始し、上伊那各地の酒販店で取り扱う。1本1900円(税込み)。問い合わせは役場産業建設課(85・5864)へ。 -
宮田小3年生が駅伝大会
宮田村の宮田小学校3年生は29日、駅伝大会を同校庭で開いた。10人1組でチームを組み、ゴール目指してタスキをつないだ。
冬場を中心に1年生の時から朝のランニングを続ける3年生。マラソン大会は今までも開いたが、助け合いの中で走る楽しさを知ろうと、初めて駅伝大会を開いた。
9月の運動会以降、本格的に練習。チームメイト同士で誘いあって走る機会も多くなったが、この日の大会ではその成果を発揮しようと力走した。
練習の時よりも記録を伸ばして喜んだり、逆に結果を残せず少し肩を落としたり。個人で戦うのとは全く違う、団体競技の楽しさ、難しさも肌で味わった。
今後はマラソン大会も予定しており、励まし合いながら自己の目標に向って走り続ける。 -
AED導入で全職員対象の救急救命法講習会
宮田村は、心肺蘇生に用いる持ち運び可能な電気ショック式医療器具AED(自動体外式除細動器)1台を村民会館に整備した。緊急時に1人でも多く対応できるようにと29日、全職員対象の救急救命法講習会を役場で開いた。
伊南消防の救急隊員の指導で、ダミー人形を使ってAEDの使用法を学習。基本となる人工呼吸や心臓マッサージとAEDを組み合わせ、心肺蘇生法を体験した。
村は万が一の事態に備えて約30万円でAEDを購入。
各地区にある自主防災組織の訓練や講習などで積極的に活用してもらい、多くの住民が救急法を習得するきっかけにもしたいと考えている。 -
伊那市ママさんバレー リーグ優勝は「コスモス」
伊那市ママさんバレーボール協議会(武田さゆり会長)のリーグ戦順位決定戦は28日夜、伊那市の伊那小学校体育館であった。決勝戦は、「コスモス」がセットカウント2竏・で「マザーズ」を破り連覇、3位は「めぐみ」となった。
昨年より1チーム少ない10チームが参加し、それぞれ6試合ずつ戦う、変則リーグを5月初旬から展開。決勝戦、3位決定戦の対戦チームは、昨年と同じ顔合わせとなった。
決勝戦は、強固なブロックで攻撃を防ぎながら、相手のミスを誘い得点を積み重ねたコスモスが序盤から優勢。マザーズもブロックを交わすトスで対抗するが前年優勝チームの勢いにはかなわなかった。
コスモスの熊谷明子主将は「練習の成果が今日の試合で発揮できた。苦手意識のあったチームだったが作戦が成功した。3連覇に向けて来年も頑張りたい」と話していた。
武田会長は「リーグ戦を通じて、良い点、悪い点があると思うが、来年に向けてのステップアップにつなげてほしい」と本年のリーグ戦を閉めた。
順位は次の通り。
(1)コスモス(2)マザーズ(3)めぐみ(4)たんぽぽ(5)東春近(6)ウイング(7)トパーズ(8)荒井(9)みなみ(10)オレンジ -
信州高遠22キロてくてく歩き大会
励まし合いながら完歩を目指そう竏窒ニ22日、伊那市高遠町の信州高遠青少年自然の家から高遠町内まで「信州高遠22kmてくてく歩き大会」があった。県内外から266人が集まり、ともにゴールを目指した。
さまざまな世代の人や仲間同士で歩くことを通じて、忍耐力や体力、集中力を培うことなどを目的する取り組み。昨年までは「かち歩き大会」として行っていたが、今年は「てくてく歩き」と名称を改め、コースもループ橋方面を通るようにした。
毎年出場する参加者もいるが、好タイムを目指す人、完歩を目指す人、歩くことを楽しむ人など目的はさまざま。走らないことを原則として、それぞれのペースでゴールを目指していた。
各部門の上位入賞者は次の通り。
◆小学生の部(1)日向一機(11)(2)宮沢翼矢(12)(3)小池星弥(12) (5)北村俊也(12)
◆中学生の部(1)増澤圭史郎(15)(2)原悠也(15)(3)松田未来(15)(4)御子柴恵子(14)(5)石川実佳(15)
◆一般の部(1)高橋順子(54)(2)草深昭嘉(72)(3)岩本卓也(23)(4)中嶋鐵彌(63)(5)北原昇(56)
◆グループの部(1)伊那中C(2)ニコニコ家族(3)チームイトウ -
陣馬形キャンプ場でガラス割られる被害
中川村の陣馬形キャンプ場内にある村所有の避難小屋の窓ガラス約20枚が何者かの投石により割られていることが26日までに分かった。駒ケ根署は同日、村の職員らとともに現場の状況などについて確認したが、被害総額などは不明。同署が捜査している。
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上伊那ミニバス選手権
第23回上伊那ミニバスケットボール選手権大会が26日、駒ケ根市内の3会場で開かれた=写真。上伊那バスケットボール協会主催。男子8チーム、女子18チームが出場してトーナメントで戦った結果、男子は箕輪、女子は箕輪健全Aがそれぞれ優勝した。
上位は次の通り。
▼男子(1)箕輪(2)駒ケ根(3)伊那(4)辰野▼女子(1)箕輪健全A(2)伊那ミニ(3)駒ケ根(4)ミスズ -
親子でバングラディッシュ料理に挑戦
料理を通じて異文化も知ろう竏窒ニ伊那市の大萱保育園に通う年長園児親子13組が25日、バングラデシュ料理作りに挑戦した。 大萱保育園は今年、親子で調理体験を行うことで、食に対する理解を深めてもらうために年長園児の希望者を対象とした「親子クッキング」を実施。第1回目は白玉など和菓子を中心としたメニューに挑戦したところ、好評だった。
今回は同園に娘のヌールちゃんを通わせている信州大学農学部の留学生、ミーア・アブドゥル・ガッファさん夫妻に講師を依頼し、バングラ料理づくりを企画。日本では販売されていない香辛料を使ったり、あちらで食べられている細長い米を使ったりしながら、鶏肉がたっぷり入った野菜の煮物と香辛料が効いたライスカレーの2品に挑戦した=写真。
出来上がった料理は全員で試食。大人も子どもも家でつくるカレーとは違う異国の味を楽しんだ。 -
ハンセン病懇談会
不治の業病として恐れられたハンセン病についての正しい理解を深めてもらおうと県は26日、ハンセン病療養所入所者との懇談会を駒ケ根市の県看護大学で開いた。群馬県の国立療養所栗生楽泉園に入所している元患者の丸山多嘉男さん(79)が偏見や差別の根絶を訴えた=写真。
14歳で発病し、数年後草津の療養所に「強制収容された」という丸山さんは『ライ患者一掃竏窒ワず8名収容』と書かれた当時の新聞を示し「一掃とはごみをはいて捨てることだ。自分たちは人間でなく、ごみと同じ扱いなのか竏窒ニ悔しい思いをした」とこれまでのつらい思いを語った。時折涙で声を詰まらせながら切々と語る丸山さんの体験談に、集まった約10人はうつむきながらじっと耳を傾けていた。
ハンセン病はらい菌による感染症だが感染力は弱く、発病はごくまれ。発病すると皮膚や末梢神経が侵される。かつては不治とされたが、化学療法や投薬などにより治癒する。 -
旧中沢中記念碑移設
市道建設のために今月移転した「中沢中学校之碑」のしゅん工式が26日、中学のあった駒ケ根市の中沢小学校校庭の一角で開かれた。同窓会員ら約30人が集まり、石碑の前で懐かしい校歌を歌って往時をしのんだ=写真。
石碑は1980年に旧中沢中学校校舎が老朽化のため姿を消すのを記念して建てられたが昨年10月、主要地方道駒ケ根長谷線中沢地域バイパス改良工事に伴う市道の取り付け道路のルートに当たることが分かり、移転について同窓会(北原儀平会長)が中心になって話し合いを進めてきた。今月中旬に工事に着手し、東に約7メートル移築する工事を18日までに終えた。県の移転補償費用は約86万円。 -
駒ケ根市MIX9バレー大会
駒ケ根市バレーボール協会は26日、男女混合9人制のMIX9バレー大会を同市の市民体育館と西駒郷体育館で開いた。12チームが参加し、3ブロックごとのリーグ戦を行って順位を争った=写真。
特別ルールとして男子は、サーブはアンダーハンド、スパイクは40歳未満はアタックラインより後方、40歳以上は同ラインより前方で打てる竏窒ネどが採用された。
上位は次のチーム。
▼Aブロック(1)チームTOP(2)バレーボール協会役員チーム(3)仲良し排球部▼Bブロック(1)駒ケ根クラブ(2)こまちゃん(3)ぷらむ▼Cブロック(1)サインはエ?(2)にしこまごう(3)オールコマガネ -
おしゃべりミュージックコンサート
上伊那の音楽指導者らでつくるMMC(宮田ミュージックサークル)は26日「おしゃべりミュージックコンサート」を宮田村の村民会館で開いた。MMCが指導する2つの小学生グループ、宮田村の「サタデーシンガーズ」と飯島町の「音のカーニバル」が加わって演じるオペレッタ「夜行列車のあとで」が第1部で上演され、観客の盛んな拍手を受けた。第2部では「モーツァルト特集」、第3部では「テレビ、映画、CMなどでおなじみの曲特集」としてMMCのメンバーがそれぞれ得意のピアノやエレクトーン、フルート、ソプラノの歌声などを披露=写真。見事な演奏に聴衆はうっとりと聴き入っていた。
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バドミントン交流会
宮田村公民館(白鳥剛館長)は26日、バドミントン交流会を村農業者トレーニングセンターで開いた。村内の愛好家ら約30人が集まり、思い思いにシングルスやダブルスの試合をしたりするなど、バドミントン好き同士で伸び伸びと思い切りプレーを楽しんだ。
小学生ら初心者にはラケットの握り方やシャトル(羽根)の打ち方などの基本をコーチ=写真。初めは思うように打てなかった参加者も練習のかいあってしばらくすると笑顔を見せながら楽しそうに打ち合っていた。 -
伊那市でエイズ予防・性教育講演会
エイズ感染者で、来日するたびに各地でエイズ予防を訴える活動をしているブラジル人、ジョゼ・アラウージョ・リマ・フィーリョさんによるエイズ予防・性教育講演会が26日、伊那市民会館であった=写真。在日ブラジル人など約30人が参加。エイズ対策として先進的な取り組みをしてきたブラジル事例を通して、エイズから身を守るための方法や、子どもへの性教育のあり方を学んだ。
市内に住む在日ブラジル人にもエイズや性教育について学んでもらおう竏窒ニ、始めた取り組み。日本人も参加できるよう、日本語の同時通訳もしている。
ジョゼさんは2000年には感染者が150万人になると言われていたブラジルでは(1)治療の無料化(2)匿名での検査の実施(3)感染が進む特定グループでの予防対策竏窒iめ、60万人まで感染者を抑えた実例を紹介。「日本は先進国でありながら唯一エイズ感染者が増えている。私たちは国に対して正しい情報を提供してもらい、性について語り合っていかなければならない」と語った。
また「市内でも匿名かつ無料でエイズ検査が始まっており、気軽に検査に出かけてほしい」と呼びかけた。 -
第31回伊那市勤労青少年ホーム祭
第31回伊那市勤労青少年ホーム祭が25日、同ホームであった。サークル活動や講座受講でホームを利用する約50人が集まり、さまざまな催しを通して交流を深めた。
年に一度開く利用者の交流会。今年は「楽」をテーマに、20近いサークルや講座が参加。会食を交えながら、バンド演奏や各グループの取り組み発表などが行われた。
イベント企画やオリジナルグッズの企画制作をしているグループ「笑龍」は、さまざまなイベントをより楽しくするために開発しているオリジナルフード6種類を発表。
形や見た目はどれも似通っているが、味や触感はこれまでにない新鮮さを追求しており、試食した参加者は「面白い味」「カリカリしていて美味しい」などと話しながら楽しんでいた。 -
第11回上伊那スポーツフェスティバル06ふわっとテニス大会
第11回上伊那スポーツフェスティバル06の「ふわっとテニス大会」が26日、伊那市の勤労者福祉センター体育館であった。上伊那各地から88人が参加し、ともに汗を流した。上伊那スポーツ振興協議会など主催。
さまざまなスポーツを通して交流を深めるとともに、体力、マナーの向上を図ることなどを目的とする上伊那スポーツフェスティバルの一環。今回は、大人から子どもまで一緒に楽しめるニュースポーツ「ふわっとテニス」の大会を開いた。
参加者は二人一組で小学生の部、親子の部、一般の部の3部門に分かれて対戦。各ブロックで上位者を決めた。
親子で挑戦した参加者は、息の合ったチームワークでボールを打ち合い、得点を重ねるごとに喜びを分かち合っていた=写真。 -
南箕輪村の2小学校で邦楽コンサート
南箕輪村の南箕輪小学校と南部小学校で27日、尺八箏の会主催で邦楽グループ「まいまい」が演奏する邦楽コンサートがあった。例年この時期に開くコンサートで、南箕輪小は6年生、南部小は4年生以上が尺八、箏、三味線の演奏の様子を興味深く見つめ、耳を澄ませて邦楽の響きを楽しんだ。
南部小には6人が来校し、箏・三弦・十七弦による「落ち葉の踊り」、尺八も交えたモーツァルトの「まほうの鈴」など古典曲やクラシックなどを演奏。なじみのある「赤とんぼ」「里の秋」など6曲からなる「秋のメドレー」では、児童が演奏に合わせて歌うなどして楽しんだ。
篠笛クラブと太鼓グループ「CoCo龍」の児童による特別演奏もあった。演奏会後は箏、尺八などの楽器に児童が実際に触れ音を出す体験もした。 -
おはなしを楽しむつどい「わらべうたで遊ぼう」
おはなしを楽しむつどい「わらべうたで遊ぼう」は25日、箕輪町文化センターであった。親子連れら35人がわらべうたを歌い、一緒に楽しく遊んだ。箕輪町民ら有志によるおなはしを楽しむつどい実行委員会の主催。子ども夢基金助成活動。
福音館書店社外講師として全国で講演活動をしている神奈川県茅ヶ崎在住の荒川薫さんを講師に招いた。
わらべうた「おてぶしてぶし」は、どんぐりが左右どちらの手に入っているかを当てる。皆で歌い、荒川さんが両手をにぎって差し出すと、子ども達が集まって「こっち」と指差し、「おおあたり」と当たると飛び上がって喜んでいた。
「もどろもどろ」「おちゃをのみにきてください」など、参加者皆で輪になって遊んだ。 -
地域交流センター等利活用検討委員会初会合
箕輪町が国のまちづくり交付金事業を活用して進める、箕輪消防署の建替えに伴う消防署と地域交流センターの複合施設の建設に向け、町は27日、地域交流センター等利活用検討委員会の初会合を町文化センターで開き、地域交流センターを生かした子育て支援についてワークショップ形式で意見を出し合った。
計画では、施設は現消防署エリアに建設。12月中に基本設計、07年3月までに実設計し、07年度に着工する。07-08年度事業で、消防署が新施設に移転後、現在の署を取り壊す予定。
検討委員会は、地域交流センターや地域交流広場の利活用について検討、審議する。検討の柱は▽地域交流センターを生かした子育て支援▽同センターを生かした地域防災▽周辺施設との連携による世代間交流-。会議は3回程度開く予定で、毎回1つの柱について意見を出し合い、意見で反映できるものは設計に反映する。
委員は一般と町役場からの計7人。委員長に戸田勝利さん(総務課総務係長)、副委員長に白鳥紀子さん(社会教育委員・民間子育て支援)を選出した。
桑沢助役は「地域交流センターをどう活用するか、皆さんからの意見を参考に設計に取り掛かる。いい知恵を出し合って、いいものを造っていきたい」とあいさつした。 -
【記者室】ハンセン病を知っていますか
ハンセン病(古くはらい病)についてご存知だろうか。不治の病とされ、病状が進むと皮膚が変形することもあるためか必要以上に恐れられてきた。らい菌によって起こるが感染力は極めて弱く発病はまれ。投薬で完治する▼戦後間もなく強制的に療養所に収容された元患者の話を聞いた。涙で声を詰まらせながら語る言葉から、誤った国の政策により一生を台無しにされた無念の思いがひしひしと伝わってきた▼・ス元・ス患者は今も療養所で暮らしている。「半世紀以上も社会から隔離されてきたんだ。いまさら出てもいいと言われても住む家も家族もない」竏秩B恐ろしいのは病気よりもむしろ無知による偏見や差別だ。ハンセン病に限らず加害者にならないよう心したい。(白鳥文男)
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もっと野鳥とふれあいたい
宮田小1年2組、イメージふくらませエサ台づくりに宮田村宮田小学校1年2組は、野鳥を目の前で見たいと取り組みを始めた。28日は日本野鳥の会の小口泰人さん=駒ケ根市福岡=を迎え、村周辺に生息する野鳥の生態をビデオなどで学習。どのようなエサ台を作れば鳥たちが寄って来るか、考えをふくらませた。
同学級は5月と10月に、県野生鳥獣救護ボランティアも務める小口さんから保護しているフクロウなどを見せてもらい、野鳥に興味を持った。
しかし、普段の生活では野鳥を見ることが難しく、児童たちは「もっと目の前で見てみたい。鳥に近付くには、どうしたらいいんだろう」と疑問が深まった。
小口さんにお願いして、野鳥と接する方法をアドバイスしてもらうことに。この日は、弱い鳥、強い鳥で食べるものも違えば、エサの取り方も様々であることを学んだ。
台を作ったり、吊るすなどエサによって近付く方法があることも知ったが、小口さんは「どんな風にしたら鳥が来るか、一人ひとりアイデアを考えてみて」と呼びかけた。
今後は各児童が工夫してエサ台を作成し、家庭に設置する予定。さらにみんなで協力して校内にも設け、鳥との距離を近づけようと子どもたちの夢は広がっている。 -
飲酒運転防止に夜間バス検討を
宮田村商工会と同村議会との懇談会は27日、商工会館で開いた。商工会側は、飲酒運転防止と地域活性化の両面から、夜間に村内でバスを運行できないか提案。村や議会などと一緒に研究していきたいと投げかけた。
夜間バスの運行は、以前に同商工会で研究しようと試みた経緯がある。
当時は夜の中心商店街を活気づける観点だったが、最近になり飲酒運転が全国的な社会問題として大きく取り挙げられ、懇談会で再び議題に乗せた。
「経費面など単純に結論が出る話ではない」(関係者)が、懇談で前林善一商工会長らは商工会としても前向きに研究していきたい考えを示し、村側の協力も求めた。
懇談会は商工会役員、村議会産業建設委員会の約30人が出席。商工会各部会が各業種の厳しい現状を説明したうえで、村や議会に理解と協力を要請した。
建設部会は「工事数が減り続け厳しい。国や県の補助を積極的に活用して、新規の公共事業を充実してほしい」と要望。
商業部会は権兵衛トンネル開通による村の経済活性化策、工業部会は新製品開発の支援などを求めた。
他に、「村が物品などを購入する場合、村内業者が受注に参加できるよう配慮を」と意見も。商工業にとらわれず、若者の結婚対策、地域活性化のための住民組織強化なども提案した。 -
育てた農産物、おいしく「いただきます」
かかし隊、収獲祭にぎやかに農作物の栽培を通じて、季節の行事にもふれる宮田村公民館の親子学級「われら、かかし隊」は27日、収獲祭を村民会館で開いた。丹精込めて育てた農産物を調理。おはぎや汁物にして会食し、大地に根を生やした1年間の活動を振り返った。
春に発隊して、町3区の田畑で農産物の栽培に挑戦。収獲祭のメインディシュは、豊作だったもち米を使っておはぎにした。
青バタ大豆を煎って、きな粉づくりからチャレンジ。小豆やゴマなど全て自分たちで育てた農産物を調理し、美味しいおはぎが完成した。
いもっこ汁の里芋も、みんなで育てた野菜のひとつ。この日は活動に協力してくれた地域の人たちも招待し、みんなで天の恵みに感謝した。
好評だったかかし隊の今年の活動は終了。同公民館は来年も親子体験を継続していこうと計画している。 -
農業委員会が村長に建議書
宮田村農業委員会(小田切信樹会長)は、活力ある農村の確立に向けて15項目の施策要望をまとめ、27日に清水靖夫村長に建議書を提出した。来年度から大きく変わる米の需給調整制度や後継者問題など、未来に展望を持って対応できる施策を求め、開発に対する優良農地の保護明確化も要望に盛り込んだ。
水田協議会や農業関係者組織の強化整備、農協との連携による実態に即した地域密着の農業施策を強く要望。
若い世代や定年退職者への農業に対する意識を高め、新たな組織体制や育成支援などによる後継者、担い手対策も求めた。
村内では若手後継者が参加する「壮年連盟(壮連)」があるが、若者の農業離れなどで組織維持など難しい問題も抱えている。
委員会役員3人から建議を受けた清水靖夫村長は、後継者、担い手問題に関心を示し、行政としても改めて協力していく考えを示した。 -
アルコール依存症研修会
駒ケ根市で精神障害者グループホームを運営するなどの福祉活動をしているNPO法人メンタルサポート駒の杜(松崎澄子理事長)は26日、アルコール依存症について考える研修会を駒ケ根市の県看護大学で開いた。約40人が集まり、三重県立こころの医療センターの臨床心理士杉野健二さんの講演「アルコール依存症とその家族の回復竏虫ゥ己喪失の病からの回復」を聴いた。
杉野さんはアルコール依存症について「体や心の疲れを癒そうとして酒に救いを求めるのはいいが、その依存度が病的に高まるとやがて24時間飲み続けずにいられない状態になる」と説明=写真。その上で治療法について「精神科への入院や通院でたいていは直るのだが、自分で断酒する強い意志がなければ結局は元に戻ってしまう」と話した。 -
新ごみ処理施設建設計画「ぼつぼつ大詰めに」
上伊那広域連合の新ごみ処理施設建設計画で、難航している用地選定について連合長の小坂樫男・伊那市長は「地元の賛成が前提であり、難しい問題」とする一方で、候補にあがっている市内複数予定地は明確にしなかったものの「ぼつぼつ大詰めにきている」と述べた。28日開いた広域連合議会一般質問で説明した。
当初の計画では、07年度の稼動を目指していたが、用地選定が遅れているため、既存施設の稼動の延長を決めている経過があるが、「地権者を含む地元の同意なくして決定できない」とし、用地選定委員会設置の考えがないことを示した。
候補の複数予定地を明らかにしないことについては「検討中のために区の強い要望によって表に出ていない」と説明した。
また、候補地の一つにあがっている伊那市美篶の伊那中央清掃センター隣接地をめぐって、区民と交わしたとする他地区への施設移転の約束を放棄した理由を求める質問に対し、「地元対策委員会の複数の委員や責任ある立場の人からの(隣接地への)申し入れを受けてのことで、約束を破棄したものではない」と否定した。
隣接地案が浮上した経緯は、清掃センター周辺の6区・1常会役員らでつくる地元対策委員会で、委員から地元での施設建設検討の提案があったのを受けて、広域連合が8月に同委員会に案を示し、各区・常会での検討を要請している。
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上伊那広域連合の新ごみ処理施設建設計画で用地候補の一案にあがっている伊那市美篶の伊那中央清掃センター隣接地に対し、地元の美原区有志でつくる「隣接地案の白紙撤回を実現する美原区民の会」(角憲和代表)は28日、区民700余人分の反対署名を広域連合長の小坂樫男市長あてに提出した。
区民の会は、広域連合と区の間で交わしたとする他地区への施設移転の約束を主張し「区民との約束を無視した重大な違反行為」として反対の署名活動を実施。20日から1週間かけて、18歳以上を対象に全341戸へ協力を求めたうち、275戸・704人分集まった。
会は署名の原本に結果を添えて提出。12月5日までの解答を要望した。