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門松づくり始まる
門松づくりの名人、中川村大草南陽の小沢豊実さん(60)は29日から門松づくりを始めた。第1号は飯田郵便局に納める大型1対、以後12月25日ころまでに、企業や商店から依頼された対20組、シングル40基、ミニ50基をつくる。高さは1・5メートルを中心に、村文化センター用の特大2・75メートルからミニサイズの75センチまで3サイズ。
材料のモウソウチクや松の枝は友人の竹林や山から、南天(ナンテン)は畑で作ったり、不足分は村内で調達する。梅の枝も知人の果樹園からもらい受け、ハウスでつぼみがほころぶまで加温する。しめ縄やはかまを編むわらは、休耕田9アールに稲を植え付け、青刈りするなど、材料は全て村内産を用い、百%手作り。
オイルの空き缶の回りにわらで編んだはかまを巻きつけ、直径13センチの竹3本を中心に、松とナンテン、梅を組み合わせ、紙四手としめ縄をあしらって、でき上がり。
缶の中には水の入った竹筒を入れ、その中に松や南天、梅を生けこむのが小沢さん流「いつまでも葉が落ちず、青々している」とか。 -
高齢者のための住宅は必要と方向付け
中川村役場で28日夜、高齢者地域ケア体制検討委員会(松下昌嵩会長、11人)があった。村長から諮問があった在宅福祉のあり方や共同住宅に関する検討を行い、委員会としては「高齢者のための住宅は必要」と方向づけし、12月12日、文言などを検討し、答申する考え。
この日の論議では「アンケート結果では、入居希望者がいる」「何らかの形の高齢者の居住スペース確保は必要」「現在の高齢者の住環境が良好でない人もいる」など「必要」とする意見が多かったが、中には「村は持ち家率が高く、在宅介護を充実させ、地域で支えあう体制ができれば、必ずしも必要ではない」という慎重論もあった。
同委員会は高齢者が住み慣れた地域で生活を続けるために必要な、地域の助け合いの仕組みを検討するために2月に設置され、講演会など経て、10月、共同住宅に関するアンケートを実施した。この結果を分析し、前回(10月26日)に続き、共同住宅の方向性について話しあった。 -
PPK運動の提唱者、北沢豊治さん(飯田市上郷公民館長)を招きことぶき学級
飯島町文化館で29日、中央公民館のことぶき学級があり、PPK(ピンピンコロリ)運動の提唱者、北沢豊治さん(飯田市上郷公民館長)が「早くぼけて、寝たきりになる秘訣」と題して講演。65人の学級生は体操を組み合わた、楽しい逆説的講話で「いつまでも元気で、病まず、ぽっくりいく」PPKの極意を学んだ。
北沢さんは「寝たきりになる秘訣」に「食生活を改善しない、みそ汁は濃い目にする」を挙げ、食の字を分解すると「人」「良」になる。だから、食生活は極めて大切と述べ、ヤンキーズの松井選手のスタミナの秘訣を「ま(豆類)ご(ごま)わ(ワカメ)や(野菜)さ(魚類)し(シイタケ)い(芋類)」と紹介し「健康には日本食が1番」と勧めた。
また「頭を使わない、いやみを言う」「運動しないでストレスを貯める」「毎日怒ったばかりいると、がんになれる」など、「ボケて、寝たきりになれる秘訣」を伝授したほか、首を廻す、爪もみ、ひざマッサージなど簡単な体操も紹介した。 -
東伊那郵便局で絵画作品展
駒ケ根市東伊那にアトリエを構える造形作家今井由緒子さんが主宰する絵画教室「スタジオイマイ」の受講生らの作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで12月22日まで開かれている。駒ケ根市と伊那市に住む受講生6人が山並みや街のたたずまいなどの風景や、花、野菜などの静物をモチーフに思い思いに描いた絵画作品6点を展示。訪れた人たちは待ち時間などに作品に目を向け、1枚1枚じっくりと見入っている=写真。
6作品の展示は8日まで。11日には入れ替えが行われ、新たな受講生の作品が展示される。
今井さんは東京芸術大彫刻科卒。各地で展覧会を開催するなど首都圏を中心に活躍中。96年には駒ケ根高原にモニュメントを制作、設置している。 -
明社協講演会
募金やボランティア作業などの福祉活動をしている明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は29日、郷土史研究家で同市文化財審議会委員、南田市場土地区画整理事業推進委員会委員長、元上穂区長の竹内滋一さんを講師に招いて「郷土駒ケ根あれこれ」と題した講演会を駒ケ根市福祉センターで開いた。
国道153号線伊南バイパスと交差する新しい道路の愛称が市場大通りに決まったことから「市場」の地名の由来について考えてみたという竹内さんは「記録によると鎌倉時代に現在の市場割に日本岐森(にほんぎのもり)があり、にぎやかな市場が立ったらしい。東山道もここを通っていたと考えられる。バイパスの開通でこの付近が昔の市場の繁栄を取り戻しつつあることを思うと感慨深い」などと話した=写真。
集まった約40人の市民らは感心した様子で大きくうなずいたりしながら竹内さんの話に聴き入っていた。 -
村井知事が高性能林業機械を使った間伐作業を視察
村井知事は30日、県林務部(加藤英郎部長)の案内で、飯島町寺平の寺平町有林に訪れ、高性能林業機械を使った間伐、搬出作業を視察した。
現地では高坂町長や町議、上伊那森林組合(井沢通治組合長)など関係者約20人が出迎えた。
一行はまず、2残1伐の列状間伐された34年生のヒノキ林を観察。作業道を歩いて、上伊那森林組合が作業する間伐材の搬出場所に移動。高性能林業機械(スイングヤーダ、タワーヤーダ)とジグザク滑車を組み合わせた、信州型搬出作業(多列ハイリード式)を熱心に見学した。
加藤部長は「傾斜地に適した効率的な方法で、全国的に他に類を見ない信州オリジナル。この方法はコスト削減や労働の安全性の向上、残存木を痛めないなどの利点がある」と説明した。
また、林内でも動く車両「プロセッサ」を使った搬出作業も視察した。
村井知事は「林業は機械化が遅れている分野という認識があったが、実際に見て、作業道は整備され、想像以上に機械化されており、心強い。森林県である長野県は、林業振興に真剣に取り組まなければ」と感想を述べていた。 -
栽培から調理まで・ス一貫・ス手作りコンニャク
宮田村の農村女性グループ・野ひばりの会(田中みち子会長)は、新しい味覚の開発に手作りコンニャクを研究。30日に丹精込めて育てたコンニャクイモを調理した。12月3日に村内で開かれる山ぶどうワイン祭りに出店。おでんの具材として来場者に振る舞うが、おふくろの味として定着させたいと期待を寄せている。
同会は地元農産物を使って、スープや梅おこわなど料理を開発。村内の各種イベントで提供し好評だ。
コンニャクは以前に会員のひとりが試験的に販売したところ人気で、今年から会として本格的に取り組むことに。種イモを購入し、各会員が育てた。
この日は約20人の会員が村文化会館調理室に集まり、育ったイモを持ち寄って調理。
ミキサーで砕き、弱火の鍋でじっくりと煮立てる。根気よくかき混ぜ、消石灰を投入。栽培から調理まで一貫した手作りコンニャクが完成した。
「種イモをコンニャクにするまでに成長させるには2、3年が必要。冬場の保存など課題もあるが、今後も手作りしてイベントなどで提供していければ」と田中会長。
山ぶどうの新酒「紫輝」の解禁を祝い3日午前11時から新田区の本坊酒造信州工場で開かれるワイン祭りでは、梅おこわやスープとともに、コンニャク入りのあつあつおでんを用意する。 -
松崎さん県内2人目、全日本剣道連盟から有功賞
剣道の普及を通じて青少年の健全育成に尽力する宮田村南割区の松崎友善さん(89)が、全日本剣道連盟の剣道有功賞を受賞した。功績が著しかった人にしか与えられない特別な賞で、県内で2人目。今も現役で後進の指導、育成にあたっているが「体の続く限り、剣道をやっていきたい」と話している。
松崎さんは1931(昭和6)年から剣道を始め、村の剣道少年部を1978(昭和53)年から指導。上伊那の剣道連盟の会長も今年の3月まで務めるなど、剣道の素晴らしさを地域に伝えてきた。
23日に長野市で開かれた県剣道大会の席上で受賞伝達式があり、次代を担う後輩たちから祝福を受けた。
「子どもたちに言うのは、相手を敬う気持ちを常に持つこと」と松崎さん。「剣道は相手がいないと勝負できないが、自分を鍛錬する場でもある」と続ける。
今も教える村剣道少年部の教え子たちへの報告はこれからだが、受賞を励みにこれからも温かい目で後輩の育成にあたる。 -
村民会館前にトーテムポール
青少年の健全育成を考える宮田村のグループ・芽ぶきの会(細田悦子代表)は、「地域で子どもを育むシンボルに」とトーテムポールを手作りし、村民会館前の広場に設置した。
木の伐採から、デザイン、製作まで全て11人のメンバーが協力して手がけた力作。親子3代を絵柄にし、子どもたちの健やかな育成の願いを込めた。
設置作業もみんなで汗を流し、立派に完成。子どもから大人まで多くの人が利用する村民会館を見守るように立った。
今後も村内各地に設置したい考えもあり、育成団体など関係者の希望を募りながら、活動を広めていく方針だ。 -
手良保育園でクリスマスツリーの飾り付け
サンタさんが早く来るといいな竏秩B伊那市の手良保育園の園児たちが30日、クリスマスツリーの飾り付けをした=写真。
例年同園では、本物のモミの木をツリーにしているが、今年は手ごろなモミがなかなか調達できずにいた。そこで、園児の保護者にも協力を呼びかけたところ、一人の園児の祖父が「もらってくれる人がいたらいいと思っていた」と、山に生えている高さ3・5メートルのモミの木を提供してくれた。
飾り付けは83人の全員が参加。園児は、サンタ、ベル、長靴など、思い思いの飾りを順番に飾り付け、最後にランプが点灯すると、拍手をして喜んだ。
保育士が「大きなツリーが出来たのを見て、サンタさんも来るかな」と話しかけると、園児らは「やったー」と、笑顔を見せた。 -
蜜ロウの干支の袋詰め作業
伊那市共同作業の家で30日、来年のえと「亥(いのしし)」を模った蜜ロウの置物の袋詰め作業があった。市内の共同作業所3施設から約10人が集まり、165組のカラフルな親子イノシシを袋詰めした=写真。
蜜ロウえとの販売は12年目。ミツバチの巣箱づくりを伊那市共同作業の家に依託している小松養蜂園(小松実治代表)が「少しでも利用者に還元できれば」と、翌年のえとを模った蜜ロウの置物を提供。それを施設利用者らで販売し、収益を利用者の賃金として還元している。市町村合併に合わせて昨年からは、作業や販売を市内の共同作業所6施設と合同で行っている。
今年は「親子猪竏忠ニ族の絆竏秩vと題して大小2種類を1セットとした。小林敏子所長は「悲しい事件が多いが、家族の絆を大切にしてほしいという思いを込めた」と話す。
置物は各共同作業所などで販売するほか、3日の「障害者の日の集い」や16日の「ふれあいバザールinいなっせ」などでも販売する。価格は1セット800円。
問い合わせは伊那市共同作業の家(TEL73・2489)へ。 -
箕輪西小がプリンターカートリッジ回収ボックスを町役場に引き渡し
エコ活動への協力を竏秩B使用済みのプリンターインクカートリッジを回収している箕輪西小学校の児童が30日、町役場を訪れ、庁舎内に回収ボックスを設置した。購買福祉委員長の柴聖人君は「家や知り合いで使用済みのカートリッジがあったらいただけるとありがたいです。よろしくお願いします」と、協力を呼びかけた。
町の学校環境プログラムを受け「自分たちにできるエコ活動」を進めてきた箕輪西小は今年の8月から、ほとんどの家庭で廃棄処分されている使用済みカートリッジの回収を始めた。今回、より多くの人に協力してもらおう竏窒ニ、回収ボックスの設置を町に依頼した。エコアクション21活動に取り組む町も、その一環として回収ボックスの設置を引き受けた。
使用済みカートリッジはベルマーク運動の対象となるため、同校では16万点を目標に回収し、来年の運動会に使うテントを購入したいとしている。
回収するカートリッジはキャノン、エプソン製の2種類。収集時に分別してもらえるよう、2種類の箱を作った。回収箱は役場入り口、電話ボックス前に設置されている。 -
伊那市八幡町・尚美堂店主
宮下敏さん(71)この時計も「直してほしい」ってついこの間持ってきたんだよ竏秩B使い込まれた古時計を嬉しそうに眺める。
父からの店を引き継いで42年。「出来る限りを尽くす」を信念に、数多くの時計を直してきた。今年は、その技術と経験が認められ、「信州の名工」の一人にも選ばれた。「いろんなことをしてきたこととの兼ね合いもあるのかもしれないけど、急なことで驚いている」と本音をもらす。
◇ ◇
小さい時から機械いじりが好きで、働く父の姿を見て育った。15歳の時、修理工としての本格的な修行を積むため、駒ヶ根市内の時計店へ。
最初に任されたのはベンジンでの箱磨き。寒い冬は、冷たい液で手がかじかみ、震えながら箱を磨いた。そんな日々を重ねる中で、大きい時計から徐々にいじらせてもらえるようになっていった。
機械時計の心臓とも言える「アンクル」を任せてもらえるようになったのは、3年ほど経った時のことだった。アンクルに付いてるルビーの爪石は、秒針の進む速さを決める要。その角度で、時計の正確さは決まる。
「最初は全然分からなくてね。失敗するとアンクルに当たる『がんぎ歯』が欠けて、限りなく回転した状態になってしまう。何度も失敗して散々怒られたよ」と笑う。
6年間の修行の後、“他流試合”の意味を込めて東京の時計屋で7年間働き、地元に戻ってきた。
◇ ◇
大切な人からもらったもの、何かの記念に贈られたもの竏秩B修理に持ち込まれる時計の中には、特別な思いがこもったものも多い。
ある時、「何軒も回ったけど断られた。直してほしい」と一人の客が駆け込んできた。その時計はネジは巻くことができず、何個所も故障しており、ほかで断られるのも無理のない代物だったが、引き受けることを決めた。
動かない場所の調整、減った部品の取り替えなど、あらゆる個所を修理するには、2週間ほどを費やした。その後、きちんと動くかをテストし、持ち主へと返すことができた。
「ありがとうございます」。そう笑顔を見せる客の姿が嬉しかった。
「修理した時計を見て喜んでもらえるのが何より。結局自分も時計が好きだってことなんだろうね。何がきても恐くないという自信はあるし、珍しい時計や複雑な時計ほど挑戦してみたい。まだまだ見たことのない時計はたくさんある。そんな時計をぜひ持ってきてほしい」 -
伊那商工会議所で情報化の実態を把握
伊那商工会議所は、情報化の実態を把握するアンケートの結果をまとめた。それによると、メール活用は全体で74%であることが分かった。
アンケートは商業、建設、工業、観光接客など全会員1800人が対象で、150人が回答した。
アンケートは、会社で利用している情報機器や活用状況など4項目。商議所から会員への情報伝達の手段は封書やファクスだが、新しい手段で情報を迅速に提供したり、メール活用が可能な環境を構築できるかどうかを探った。
メールの利用状況は情報通信業、工業、理財部会がほぼ100%だが、観光接客業、商業は50縲・0%にとどまり、業種や従業員数によって差が出た形。利用しない理由としては▽必要がない▽使い方が分からない▽パソコンを持っていない竏窒ネどが挙がった。
また、商議所からの情報配信について「メールでよい」が半数以上を占め、10%に満たなかった「よくない」を上回った。「どちらでもない」は40%近くで、メールの利便性を理解してもらうことで、上昇するとみている。
来年1月中旬には、県経営者協会上伊那支部と一緒に、インターネットやメール活用のための研修会を開く。情報化の推進に役立て、事業効果を上げる。
経協が昨年度、調査したブロードバンドやITシステムの構築・活用状況の結果から「上伊那の企業のIT(情報技術)利用に対する「現状満足度」は県内トップで、高い関心を示している結果と同じだった。 -
森林セラピー協議会
モニターツアー結果報告南箕輪村森林セラピー協議会(大熊恵二会長)は29日夜、第6回会議を開き、10月末に大芝高原であった森林セラピーモニターツアーの結果を報告し協議した。
来年4月のセラピーロードのグランドオープンに向けた準備として計画したモニターツアーは10月29、30日、東京都12人、神奈川県4人、長野県内3人の計19人が参加。年代は40歳代から70歳代で、60歳代が最も多く12人だった。
ツアーメニューは大芝高原みんなの森のセラピーロード散策、マレットゴルフ体験、温泉入浴に加え、健康チェック、ストレスチェックなど。
ストレスを調べるアミラーゼ測定は、来村直後の平均値はストレスが「ある」の範囲だったが、みんなの森散策後またはマレットゴルフ後は「ややある」に下がった。
アンケートでは、みんなの森の印象は「とてもよかった」14人、「よかった」5人と好印象。▽散策路が整理され、ひざ、腰にやさしかった▽森の深い所まで道を作ってほしい▽伐採して森の中にもっと光を入れてほしい-などの意見があった。
ツアー全体は「満足」の評価で、改善点には▽健康チェックの時間配分の工夫▽セラピーロードの散策にもっと時間をとってもよかった▽マレットゴルフの時間をもう少し長くしてほしかった-などがあった。
協議会では、ゆとりあるメニュー作り、みんなの森の中だけでなく牧草地まで広げたコースプラン、案内板の整備などの検討の意見があり、大熊会長は「ツアーを参考にグランドオープンに備えていきたい」と話した。 -
南箕輪村道109号線工事区間通行止めの迂回協力呼びかけ
南箕輪村は、11月下旬から道路拡幅工事をしている村道109号線の迂回路について、児童・生徒が通学路として利用する迂回路は道幅が狭いため、子どもたちの安全のため登下校時間帯の車の通行を遠慮してほしい-と協力を呼びかけている。
通称「観音道」と呼ばれる田畑区の村道109号線(国道153号縲恣c畑半沢ほたるの里縲恟t日街道の路線)の一部、延長約320メートルの区間が来年3月末まで通行止めになっている。
通行止め区間は南箕輪小学校と南箕輪中学校の通学路で、児童・生徒は109号線の1本北側の道路を迂回している。迂回路の道幅が狭いため、登下校時間帯(平日の午前7時縲・時30分、午後2時30分縲・時)は、車両の通行は迂回路のさらに1本北側の道路を利用してほしい-と話している。 -
上伊那郡縦断駅伝優勝の伊那市チーム 市長に報告
第54回上伊那郡縦断駅伝競走大会(上伊那陸上競技協会・伊那毎日新聞社主催、KOA特別協賛)で14年ぶりの総合優勝を果した伊那市チームは30日夕方、市役所を訪れ、小坂樫男市長に優勝の報告をした。
26日にあった、駒ヶ根市縲恍C野町の6区間(38・1キロ)を舞台に7市町村11チームが参加した同大会に伊那市は、旧市でつくるAチームと、旧高遠町・長谷村のBチームが出場。Aチームは、県縦断駅伝メンバー4人と高校生2人の力走で、2位と2分1秒差の記録で優勝した。
Aチームの桜井健一監督、平沢和海コーチ、1区・土橋勇一さん、2区・鈴木昌幸さん、3区・萩原英雄さん、5区・守屋智春さんの6人が訪問。小坂市長は「久しぶりの優勝おめでとう」と笑顔で祝福した。
桜井監督は「優勝候補と目され選手たちも緊張していたが勝ててうれしい」と感想。48歳、最年長の守屋さんは「来年も優勝」と連覇に向け、心強く語った。 -
伊那市役所で小学生防犯写生大会作品展 12月5日まで
第26回小学生防犯写生大会の作品展は12月5日まで、伊那市役所1階市民ホールで開いている=写真。「低学年の部」「高学年の部」の、金、銀、銅賞と佳作の入選作品18点が並び、防犯活動に一役買っている。伊那地区防犯協会の主催。
10月7日、伊那地区の小学生を対象に写生大会を実施。同月30日、伊那消防署で、伊那警察署長、小学校美術教諭らによる審査があり、参加者55人の作品から入選作品を選出した。
ポンプ車、救急車、パトカー、はしご車などを水彩絵具やクレヨンなどで写生。画面いっぱいに描かれた迫力ある作品や車両の細部の構造まで描き込んだ力作など、一人ひとりの個性が詰っている。 -
ながた自然公園
11月末で今季の営業終了箕輪町長田の「ながた自然公園」は30日で、本年度の営業を終了する。
宿泊棟、マレットゴルフ、焼肉広場、足湯は12月から来年3月まで利用できない。テニスコート3面の利用は、ながたの湯フロントに申し込む。ただし積雪時は使用できなくなる。 -
シンビジューム
)
飯島町岩間は冬を華麗に彩る洋蘭、シンビジュームの栽培が盛んだ。小林洋蘭園(小林千晃園主)と伊藤洋蘭園(伊藤長一郎園主)の2園で3万5千鉢を関西、関東方面に出荷している。ピークは11月末から12月中旬ころで、毎週、合わせて5千鉢が送られ、贈答や都会人の心の慰めになっている。
夏涼しく、冬好天が多い飯島町は花き栽培の適地で、かつて岩間地区は「岩間のユリ」として、一世を風びした新鉄砲ユリの一大産地だったが、35年前、両園の先代がユリから洋蘭に転向、現在は2代目が継ぎ、品種を増やし、生産を拡大している(大口国江)。
##中見だし
花色が冴え、市場評価は上々
小林洋蘭園はピンクの直立系を中心に数10種類、開花株は1万7000鉢、その3倍の苗を生育させている。現在、花が咲いているのは、ピンク系中輪の「エレガントピンク」「ハレルヤ」、大輪の白花「シークレットラブ」など10数種類。新品種は「エレガントピンク」「ピンクペチュエル」など桜色が中心。花付きのいいキャスケード系、コンパクトで飾りやすいテーブルシンビジューム、豪華なアーチタイプも作る。
小林さんは「飯島町は寒暖の差が大きく、花色が冴え、葉は短く厚い、しっかりした株になる。市場でも評判は上々」と話す。
##中見だし
オリジナル品種花の里など50品種を栽培
伊藤洋蘭園では、開花株1万8千鉢を栽培。ほとんどが中、大輪系で、ピンク系が8割、黄色が1割、緑、白、赤が合わせて1割程度、直立系が9割以上。人気があるのは2年前から発売している「愛子さま」。ロングランの銘花「あんみつ姫」「プリンセスまさこ」いずれも日本人好みの桜色。彩りに真紅の「福の神」、緑色の「デザートルック」などのほか、同園オリジナル品種「花の里」もある「花はオレンジがかったつやのある黄色。実生の中から選び登録した」
種苗会社から約10センチほどのメリクロン苗を仕入れ、3回鉢替えし、出荷できるまでに3年掛かる。苗の特性や消費の動向を見ながら、膨大なサンプルの中から苗を注文する「品種の選択が1番難しい。3年後を見越して、慎重に選んでいる」。
伊藤さんは「シンビジュームは丈夫で豪華、冬の窓辺を飾ったり、贈答にも最適」と話す。 -
国際交流ボランティア大会
窓拭き、落ち葉掃除できれいに箕輪町国際交流協会の日本語教室と子どもポルトガル語教室は25日、ボランティア大会で日ごろ教室会場として利用している町文化センターで窓拭きと落ち葉掃除をした。
授業で使う文化センターに感謝の気持ちを込めた掃除で、初めて計画。外国人を対象とした日本語教室、母国語を学ぶ子どものためのポルトガル語教室の生徒ら約30人が参加した。
センターの大きな窓を丁寧に拭き、子どもたちも竹ほうきで建物周辺の落ち葉を掃き集め、約1時間かけてきれいに掃除した。
終了後はポルトガル語教室の母親が作ったケーキを食べ、皆で交流した。 -
花いっぱい運動で村内施設にプランター配布
南箕輪村の花いっぱい運動で28日、南部小学校6年生と信州大学農学部の学生らが、間伐材を利用した手製プランターにチューリップの球根を植え、村内の福祉施設や役場庁舎などに配った。施設では、来年5月の連休ころの開花を楽しみにしている。
信大農学部ISO学生委員会のメンバーらが、演習林の間伐材の有効利用と景観づくりなどの目的で花いっぱい運動に提案。プランターは過日、花いっぱい推進協議会員と学生で製作した。
球根植え作業には南部小6年生26人が協力。南箕輪村ひまわり号の会が寄贈した球根を信大生らと一緒に植えた。プランターは16個あり大芝荘、村社協、老人ホーム、役場庁舎など8カ所に2個ずつ届けた。
信大生は「児童と一緒にとても楽しくやらせてもらえてうれしい。来年もぜひ活動に参加したい」。児童は「球根植えは楽しかった。自然がいっぱいで住みやすい村になってほしい」と話した。 -
ボランティアセンター検討委員会が要望
箕輪町ボランティアセンター検討委員会(大槻一子委員長)は27日、デイサービスセンターゆとり荘の改築で社会福祉総合センターに事務局を置く町社会福祉協議会が来年移転することに伴う跡地利用で、「ボランティアセンターとして引き続き使わせていただきたい」と平沢豊満町長に要望した。
ボランティアセンターは現在、社会福祉総合センターを拠点に、2階の1室「ボランティアルーム」で活動している。同センター運営委員会が9月、一般公募5人を加えて25人で検討委員会を組織。「住民から愛され必要とされるボランティアセンター構築」のため、5回の会議で構想や具体案をまとめた。
要望では、ボランティアセンターとして利用する場合の社会福祉総合センターの改修案として▽車両が横付けできる玄関▽2階にトイレ設置▽車いす利用者も会議ができるよう1階に大広場の確保-など具体的な案を挙げ、理想とするセンターの平面図も添付した。
町は、福祉空間等整備事業でゆとり荘周辺を整備し、サービスの幅を広げるため町社協の機能を集中させる計画。社会福祉総合センターの跡地利用は福祉課を中心に検討している。
平沢町長は、「趣旨を酌みながら内容を確認し検討したい」と答えた。 -
平沢豊満箕輪町長就任式
箕輪町長選挙で無投票当選した平沢豊満町長(65)は、2期目の町政運営のスタートとなる29日、約150人の職員の拍手に迎えられ初登庁した。
就任式で平沢町長は、「初心に帰り、すばらしいまちづくりにまい進したい。輝かしい歴史の1ページが築かれるよう、職員の皆さんとスクラムを組んで一歩一歩前に進めていきたい。行政責任として福祉水準はイコール・オア・ベター、一味違う箕輪の子ども育成、環境や下水道はじめ道路整備、協働をベースに町民と一丸になった知恵とズクを出した取り組みを進めたい。自治体運営は行政経営型を引き続きやりたい。職員が町民のリーダーとなって行政間競争に打つ勝てる行政を作っていく。やった人が報われる体制がさらに明確になっていく。仕事を通じて自己実現できる体制を組んでいきたい。慌ただしく忙しい4年間になると思う。全力投球でいくが、皆さんのご理解とご協力をいただきたい」とあいさつした。
桑沢昭一助役は、「よりよい町づくり目指して職員が一丸となって取り組むことは町長さんと同じ。激務なので健康に留意され、県下に誇れる町づくりのためご尽力をお願いします」と歓迎の言葉を述べた。 -
新年号掲載のエッセー、詩などを募集
伊那毎日新聞社は、来年1月発行の弊紙新年号に読者の皆さまの日ごろの想いをつづったエッセー、詩、俳句、川柳、短歌や漫画、写真等を掲載し・ス読者と共に住みよい地域づくり・スを目指す地元紙にふさわしい新年のスタートを切りたいと考えております。ぜひ自身作をお寄せください。
テーマは自由。字数などの制限も特に設けませんが、長い文章などは何回かに分けて掲載する場合があります。お一人で何点応募されても結構です。
来年1月1日付から順次掲載致します。新年にあまりふさわしくないと判断したものは後日掲載となりますのでご了承ください。
応募締め切りは12月15日(郵送の場合は消印有効)。
送り先は、郵便「〒396竏・021 伊那市伊那3648 伊那毎日新聞社編集局」、Eメール「info@inamai.com」、ファクス「0265・77・1950」。
問い合わせは、伊那毎日新聞社編集局(TEL0265・72・4100)へ。 -
信大農学部留学生と地域住民の交流会
地域の伝統郷土料理を通じて国際交流を深めよう竏窒ニ、信州大学農学部の留学生24人と男女共同参画の推進を図るための活動に取り組む「パートナーシップいなし」(有賀千篤会長)の会員11人が29日、伊那市西箕輪のそばの家「名人亭」で、そば打ち体験をした=写真。
地域レベルでの国際交流と相互理解を深めることを目的とする取り組みで10年目。過去には小学生や高齢者などと交流したこともあり、例年交流する主体を変えている。
信州そば発祥の地と言われる伊那のそば打ちを通じた交流会を企画した今年は、伊那市そば打ち名人の会の小林史麿会長を迎え、あらかじめそばの歴史について学んだ後、そば打ちに挑戦。留学生だけでなく、地域住民にも初めてそば打ちをする人が多かったが、粉を調理する習慣のある国から来ている留学生の中には、馴れた手つきで生地を練ってみせる者もおり、周囲を関心させていた。 -
山の上テラスのクリスマス・イルミネーション
箕輪町三日町の「山の上テラス」(山崎勝美代表)で12月1日、クリスマス・イルミネーションが始まる。点灯は25日まで。
5年目を迎え、今年のテーマは「Love Peace 縲怦、ある平和縲怐v。電飾は教会をメーンに、地上には10メートルもある十字架を作り、クリスマスツリーやサンタクロース、スノーマン、ハートなど庭中に飾りを施した。長さ5メートルの5線譜に、ある曲の楽譜の一部を現した飾りもある。
山の上テラスが自然エネルギーに取り組んでいることから、今年も点灯にかかる電力の3分の1は、風力と太陽光発電でまかなう。
毎日午後5時半に点灯。終了時刻は15日まで午後9時、16日から25日までは午後10時。 -
ワークショップ経営セミナー(5)
県経営者協会上伊那支部情報委員会など5団体は24日、飯田市の飯伊地域地場産業振興センターで経営改善研究会「第5回ワークショップ経営セミナー」を開いた=写真。
ワークショップ経営は、方針や目標の管理を小単位の「ショップ」に任せ、生産性の向上や採算性の改善などを図り、企業の体質強化につなげる方法。
下伊那の中小企業5社、10人余が出席し、伊那テクノバレー地域センターコーディネーター明石安弘さんから、部下を統率して経営目標を達成するショップ長の職務遂行能力基準の位置づけや賞与との関連など説明を受けた。
明石さんは「実力主義を強化しなければ、不公平感が出て、企業の活力の低下を招く」と社員教育の重要性を含め、成果が人件費を上回る人事制度の考えを示した。
また、参加企業が作成した「職務能力基準」(試案)の紹介もあった。
参加した飯田精機=下伊那郡喬木村=の林敏郎社長は「ショップ経営は成果があると判断している。収支状況を把握し、部門ごとに改善を進めたい」と話した。
セミナーは、経協の会員事業所を対象に、ITを活用した経営改善アンケートの結果を受け、経営改善の実践に生かそうと初めて企画。製造業の経営者や製造現場の責任者など6社が参加し、7月から5回、現場を視察したり、ショップの編成方法などを学んだりした。
セミナーは今回で終了するが、飯伊地域地場産業振興センターは12月、下伊那の参加企業を対象に、経営改善研究会を立ち上げる。各企業の実態に合わせ、ショップ経営を取り入れた経営改善を進める。
経協などは、ソフト開発など支援の必要があれば協力するという。 -
歯のポスターで全国優秀賞
日本学校歯科医会が主催する「06年度全国歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」の優秀賞に駒ケ根市の赤穂小学校6年木下美月さん(12)の作品が選ばれた。28日、同小を訪れた校医の須田哲夫さんとともに晴れの受賞を喜んだ=写真。木下さんは「まさか選ばれるとは思っていなかった。とてもうれしい」と話した。自身も虫歯はなく、歯医者にはこれまで1回行ったことがあるだけという。
ポスターは笑顔で歯を磨くお年寄りを正面から大きく描き「わしゃ80歳まで自分の歯」と文字が書かれている。祖父をモデルに描いた。 -
消防協力者に感謝状
火災の発生を未然に防いだとして伊南行政組合消防本部北消防署(米山覚署長)は28日、駒ケ根市中央の燃料店吉瀬燃料の社長吉瀬国利さん(84)に対し感謝状を贈った=写真。吉瀬さんは「あと数分発見が遅れれば火事になっていたのでは。役に立ってよかった」と笑顔で話した。
吉瀬さんは15日午後2時30分ごろ、石油の伝票を届けようと店から約30メートル離れた居酒屋「いち」を訪れてドアを開けたところ室内に煙が充満していたため、とっさにガスコンロの火を止めるなどして消防署に通報。火災を未然に防いだ。居酒屋の経営者は約1時間前にアルミ鍋で調理を始めたが2階で待つうちに寝入ってしまい、鍋の過熱で煙が充満しているのも知らずにいたという。米山署長は「現場は建物が密集している所で、火災になったら人命の危険があった。これからも火災予防に力を貸してほしい」と感謝を述べた。