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吹奏楽コンクール中南信地区大会・A編成
第46回県吹奏楽コンクール中南信地区大会の高校部門A編成が7月30日、伊那市の県伊那文化会館であり、参加19校が県大会進出を目指して、日ごろの練習の成果を競った。
A編成は50人以内で、「架空の伝説のための前奏曲」「吹奏楽のための一章」など課題曲4曲のうちの1曲と自由曲1曲を演奏。プロの演奏者ら7人が技術や表現力を基準に審査し、12日に長野市の県民文化会館で開く県大会への代表10校を選んだ。
上伊那からは伊那北、伊那弥生ケ丘、伊那西、赤穂の4校が出演し、それぞれダイナミックに音色を奏でた。赤穂が県大会進出を決めた。
プログラムの最後には、昨年までに3年連続全国大会に出場した松本美須々ケ丘高校の招待演奏もあった。 -
上伊那郷土館で夏休み体験学習教室
伊那市の上伊那郷土館で7月30日、夏休み体験学習教室「土器作りにチャレンジ」があり、上伊那の親子や小学生約50人が縄文土器作りに挑戦した。
地域との交流の機会とし、郷土館や考古学への関心を高めてもらおうと2年目。参加者は、富県の三ツ木遺跡や御殿場遺跡など上伊那の遺跡から出土し、郷土館で保管している土器や石器を見学。職員から縄文時代の人々の暮らしや土器の特徴などを学んで、実際に体験した。
練った粘土で作った円盤状の底に、ひも状にした粘土を輪にして積み上げ、わらや竹などで模様付け。子どもたちは夢中になって思い思いの土器を作った。郷土館で乾燥させ、11月に野焼きをして完成させる。
歴史に興味があり、モノ作りも好きという手良小4年の蟹澤功樹君(9)は母親と一緒に参加。「作ってみるとなかなか上手くいかないから、昔の人はすごいと思った。完成が楽しみ」と話していた。
同郷土館は体験学習教室の一環で同日夜、駒ケ根市で野鳥観察教室も開いた。 -
三峰川で市民団体などアレチウリ駆除大作戦
外来植物アレチウリの駆除大作戦が30日、伊那市内の三峰川周辺5カ所であり、市民団体や地域のボランティア約150人が作業に汗を流した。
アレチウリは、ウリ科の一年草。繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らすなどして景観を荒らす。一年草の性質を利用して、種ができる時期の前に根絶することが有効とされている。駆除大作戦は、市民団体などが立ち上がり、8年前から活動している。
今年は梅雨前線による豪雨の影響で河川敷には入らず、上流の長谷地域から天竜川合流点近くの市街地まで、繁茂する5カ所に分かれて作業。参加者は絡み合った長いつるを根元から一本一本引き抜いた。
実行委員長で、市民団体「三峰川みらい会議」代表の織井秀夫さんは「地域が力を合わせて活動することが大切。三峰川流域は着実に(駆除大作戦の)成果がみられている」と話していた。 -
箕輪町内駅駐輪場の放置自転車を回収
箕輪町住民環境課は28日、町管理の駅駐輪場の放置自転車整理作業で、5日に持ち帰りを求める警告札を付けた自転車で依然として放置されていた36台を回収した。
駅駐輪場は木ノ下駅、伊那松島駅、沢駅の3カ所。指定期日になっても持ち帰らない場合は放置物件として処理する内容を記した警告札を付けた自転車は37台。持ち帰りは松島駅で1台のみだった。
回収作業は伊那警察署箕輪町警部交番、JR東海伊那松島駅と木下区関係者が立会った。自転車はしばらくの間、町施設で保管し、その後クリーンセンター八乙女で処理する。 -
南箕輪村と南箕輪建設組合が災害協定締結
南箕輪村と南箕輪建設組合(白鳥義勇組合長)は27日、災害・除雪等緊急時における復旧協力の協定を締結した。建設組合はこれまでも村に協力しているが、今回の梅雨前線豪雨を機に改めて協定書を交わした。
協定は、災害などの発生や未然防止が必要なときに村内の公共施設や道路など応急復旧業務のため緊急出動する目的。村の要請に応じて公共施設などの応急復旧、応急除雪作業、応急復旧用の機械器具や資材の提供などに協力する。
組合は村内の11社で組織。今回の豪雨でも全社の40数人が、土のう積みをはじめ村の安全のため夜を徹して作業した。
役場での協定締結には組合の白鳥組合長、原光次副組合長、会計の堀正秋さんが出席した。
唐木一直村長は、「信頼関係の中でこれまでも協力してもらってきたが、今回も寝ないで作業してもらい本当に助かった」と感謝し、「災害はいつ起こるかわからない。引き続き協力をお願いしたい」とあいさつした。白鳥組合長は、「村の財産を守るためしっかり体制を整え全面協力したい」と話した。 -
災害復興支援重点日
北小河内中村地区でボランティアが作業箕輪町災害復興支援重点日の29日、土石流被害のあった北小河内中村地区で、町災害支援ボランティアセンターに登録したボランティア229人が、土砂の搬出や外壁、サッシの掃除などに取り組んだ。
ボランティアセンターは町民のボランティアを募り、27日から本格的な支援を始めた。29、30日を町災害復興支援重点日とし、集中的な手伝いを計画。ボランティアのほか地元区民らも参加した。
中村地区住民の要望に応じてボランティアを配置。土砂の搬出が主で家の周りや庭、車庫などにたまった土砂を運び出した。土砂は固まっているためかき出すだけでも一苦労。重い土砂を一輪車で何度も運ぶなど、汗をかきながら進めた。町保健福祉課による消毒作業も同時に行われた。
住民は、「ボランティアの人が毎日来てくれるおかげで、ここまで片付いてきた。本当に助かる」と話していた。
町内のほかの被災地域は、地元住民で対応するとしてセンターに派遣要請はなく、北小河内地区のみに派遣した。30日は約130人が作業する予定。
ボランティアセンター(ニューライフカタクラ跡地)は、町民のボランティア登録を受け付けている。登録は同センター(TEL090・2149・3551)へ。 -
駒ケ根市で北信越国体クライミング競技
第27回北信越国民体育大会山岳競技のクライミング競技が29日、駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」のクライミングウォールを会場に開かれた。長野県をはじめ北信越5県の成年女子、少年男子、同女子の代表チームが出場し、9月末から10月にかけて兵庫県で開催される第61回国体「のじぎく兵庫国体」への出場権を懸けて壁面に挑んだ。見守る関係者らが「頑張れ」と声援を送る中、選手らはそれぞれ緊張した表情で垂直を超える壁面にとり付き、あらかじめ決められたルートに沿って渾身の力を込めてよじ登っていた=写真。
30日は同じメンバーによる縦走競技が空木岳池山尾根コース(距離約3100メートル、標高差約520メートル)で行われ、2日間の総合成績により出場チーム(成年女子1、少年男子1、同女子2)が決まる。成年男子は北信越大会を通らずに出場できる。
同競技が駒ケ根市で開催されるのは初めて。同市では8月19・20日にビーチバレー(公開競技)が、同25縲・7日にホッケー競技が行われる。 -
小規模介護事業所連絡協議会設立へ
駒ケ根市内の宅幼老所やグループホームなどの小規模介護事業所の代表者ら有志数人は、これまで事業所同士の組織的なつながりがなかったことなどから連絡協議会設立へ動き出している。28日、施設の代表者ら8人がふれあいセンターに集まり、市保健福祉課、市社会福祉協議会を交えて協議会設立への意志を確認し合った。NPO法人リブサポート南信州の中原茂之代表は「われわれ現場の声を行政にぶつけるためにも連絡協議会の設立はぜひ必要」と強く訴えた=写真。出席者からはおおむね賛成の意見が得られたことから、今後設立に向けて本格的な準備作業に入る。会則や事業計画、予算などの原案を作成し、8月にも正式に連絡協議会を発足させたい考え。
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観成園最後の夏祭り
駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)で28日夜夏祭りが開かれた。観成園は建物などの老朽化により今年冬に北割一区に移転新築することになったため「最後の」祭りとなった。
車いすに乗った利用者と地元の住民らは歌や踊りなどの演芸や華やかな打ち上げ花火を一緒に見物したり、明るいちょうちんの下で輪になって盆踊りを楽しく踊ったりして最後の夏祭りを楽しんだ=写真。
福島園長は「1977年以来29年間、ここで地域のお世話になった。職員がどんなに頑張っても足りないものばかりだったが、上穂の方々に支えられてきたことに感謝したい」と話した。 -
飯島町発足50周年記念お陣屋まつり開幕
飯島町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民総参加の祭り「第25回お陣屋まつり」は29日、広小路をメーン会場ににぎやかに行なわれた。
町発足50周年記念、最終となる祭りは、駿府、飯島を往来した当時の行列を再現した代官行列が「えいほ、えいほ」の掛け声も勇ましく本郷公民館を出立し開幕。竹やぶの道をしずしずと進み、本郷神社へ。境内では本郷地区の歴史に基き、現代風刺を効かせた歴史劇「養山塚の秘話」を上演。町内唯1の回り舞台もギシギシ鳴って、観客の拍手喝采を浴びた。
メーン会場では、高坂町長が代官に扮した代官行列、古来伝承のしし舞が奉納され、特設ステージには、龍真、鼓楽、鼓遊の3グループが次々と登場し、特徴ある響きを披露した。
お陣屋音頭に合わせ、地区や団体の踊り連が広小路に繰り出し、工夫を凝らした子どもみこしも出陣し、祭りを盛り上げた。
夕闇が迫ると、火を点した提灯みこしも広小路に練り込み、競い、煙火の打ち上げも始まり、祭のにぎわいは最高潮に達した。 -
どんちゃん祭り開幕
みんなでワッショイ、子どもも大人も女性も男性もみんなで集えば元気が出る-。中川村民が総力を結集する「第15回どんちゃん祭り」は29日、中川牧ケ原文化公園を会場に開かれた。みこしや花火、太鼓、踊りにと、1大イベントにかける村民の心意気を示した。
曽我村長のあいさつ、鈴木村議会議長の発声で乾杯、陣馬子供連が太鼓を響かせ、祭り幕開け。
特設ステージでは子どもたち、お待ちかね
の「カッセイカマンショー」。悪の組織「フキョーダ」を正義のヒーローカッセイカマンがやっつける。子供も大人も身を乗り出して、ステージと一体になって、ショーを楽しんだ。
ダイスケによる大道芸、歴史ある中川バンドや少年ふるさと教室の太鼓の演奏に続き、陣馬太鼓の勇壮な響きが一気に祭り気分を盛り上げた。
工夫を凝らした子どもみこしが、食べ物や飲物の出店が軒を並べる会場に、元気いっぱい入場。YОSAKОYソーランやどんちゃん踊りの輪が広がり、打ち上げ花火開始を合図に、赤々と点る提灯を乗せた大人みこしが繰り出され、祭りはクライマックスに。次々と上がる花火の明かりが、祭りの興奮で上気した村民を写し出し、「わっしょい」「わっしょい」の掛け声と歓声、花火のさくれつ音が会場いっぱい響きわたった。 -
あさって告示、現職8人、新人4人で少数激戦が濃厚
任期満了に伴う中川村議会議員選挙は1日告示、6日投開票で行なわれる。告示まであと2日と迫ったが、19日に中組から新人が名乗りを挙げて以来、動きがなく、定数10に対し、立候補予定者は12人(現職8、新人4)でほぼ固まり、2超の少数激戦が濃厚となった。
立候補予定者の地区別では、片桐地区の南田島が3人(現職2、新人1)、中央、田島を合わせると5人(現職4、新人1)と、片桐南部に集中し、最大の激戦地区となりそうだ。隣接の針ケ平を加えると400近い票田を抱える横前地区では告示ギリギリまで、新人擁立を模索しているが、状況は厳しく、草刈場化しそう。
片桐と大草(南向)地区と比較すると、有権者数は80数人片桐地区が多いが、立候補予定者は大草地区が7人で、片桐地区5人と、片桐地区が幾分か有利に展開しそうだ。
党派別では共産党2人、ほかは無所属、女性候補は現職2人。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙だが、村民の関心は今1つ。「どんちゃん祭りが終らないと、選挙に気持ちがいかない」゜「立候補予定者の顔ぶれを見ると、村議にふさわしくない人もあり、欲を言えば、もう2、3人出てほしい」などの声もある。
前回も1票差が明暗を分けた村議選、どんちゃん祭りが終れば、一気に盛り上がりそうだ。
7月19日現在の有権者数は4393人(男2107、女2287)。
立候補予定者は次のみなさん(29日現在、現職、新人順)
◇現職(議席順)・前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)◇新人(五十音順)・斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=、高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、湯沢賢一氏(63無所属、中組)=自営業=。 -
大根足ダイコンを収穫
伊那市西箕輪の鷲見皓平さん宅で、両足のそろった大根足ダイコンが採れた。
人の腰から下の部分のような形をしたダイコンは、28日に妻の喜美子さんが収穫。ヘタの部分は直径約15センチ、長さ40センチほどと、かなり大ぶりで、ちょっと変わったダイコンの収穫を喜んだ。
収穫してしばらくは2本足がそろっていたが、その日の夕食で家族が1本の足を食べてしまったため、片足はひざ下を失ってしまったが、もう一方の“大根足”は健在。
鷲見さんは「こんなダイコンは初めて。作ろうと思って作れるものでもないので、土の関係などがあるのでは」と話していた。 -
みはらしファームの夕涼み市、カブトムシ狩り好評
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで29日、「風もさわやか夕涼み市」が開かれた。今年初めての企画、「カブトムシ牧場」は開場前に整理券60枚がでるほど好評で、夏休みを迎えた親子連れなどが、カブトムシ採集を体験した。
カブトムシ牧場は、みはらしファーム内で採れたカブトムシの成虫を放った小さなスペースで、来場者に1匹100円で採集体験を提供。300匹以上の余裕があったが、多くの人が集ったため、採集数を制限した。普段虫に、あまり触れることのない子どもたちは、ちょっと戸惑いながら木や土にいるカブトムシを採集した。笑顔を見せていた。
そのほかにも、ヨーヨー釣り、五平もちの屋台など、夏祭り定番の屋台に加え、みはらしファームで扱う農産物やパン、工芸品を使った夏祭り屋台も登場し、来場者を楽しませていた。
祭りは30日も開催する。午後5時縲恁゚後7時。 -
伊那谷最大の馬宿、宮田村大田切に存在
江戸から明治にかけ伊那街道で発達した民間輸送の仲馬(ちゅうま)。研究する都筑方治さん=飯島町出身、群馬県在住=の調査で、馬15頭が一度に泊まれる伊那谷最大の馬宿(うまやど)が宮田村大田切にあったことが分かった。馬を引き連れる馬方(うまかた)の宿泊施設でもあり、太田切川を渡る物流に重要な役割を果たしたとみられる。
29日に同村公民館が開いたふるさと発見講座で発表した。
今までの研究では、辰野町小野と駒ケ根市小町屋の間で馬宿の存在が未確認。空白区間だったが、都筑さんは仲馬の移動距離などから宮田村周辺にもあるはずと調査していた。
箕輪町で見つかった古文書から、大田切の馬宿が文政6(1823)年の正月2日に、宿泊した今村、横川(ともに現辰野町)の馬方の失火により焼失したという記述を発見。
現地調査で、馬宿があったとされる家人から「正月に火事を出して財産をなくした」という言い伝えがあることを聞き、古文書に記される物的証拠が現在も同家に残っていることから確証を得た。
今までは9頭が泊まれる飯島町七久保の馬宿が伊那谷最大とされたが「川が増水すれば、仲馬は足止めを食らう。大田切周辺には他にも馬が泊まる小屋があったのではないか」と都筑さんはみる。
宿場ごとに荷物を中継する幕府公認の伝馬制度に対して、仲馬は送り主からあて先まで中継せずに責任持って引き渡す。一度に3縲・頭の馬で物資を運ぶが、長距離輸送のため馬宿は欠かせない存在だった。
宅配便をはじめ現代の流通の原点でもある仲馬だが、都筑さんは「伊那街道は中山道の脇街道で、宿場に常備していた馬が少なかったことも、仲馬の隆盛につながったのでは」と話していた。 -
伊那公園に健康歩道が完成
伊那市の伊那公園芝生広場に、足裏を刺激する「健康歩道」が完成した。29日に歩き始め式を開き、一般開放。市民の健康づくりにつなげる。
式には中央区役員、伊那公園桜愛護会員約40人が出席。
神事に続き、毛利次男区長は「健康のため、大いに利用してほしい」と呼びかけた。
そのあと、参加者は健康歩道を歩いた。「痛い、痛い」と言いながら「歩き終わったあとに、足裏からぽかぽかしてくる」と話していた。
健康歩道は幅1・5メートル、長さ1周50メートル。工事費は256万円(宝くじ補助金含む)。
約3万個の石を大きさによって使い分け、足裏への刺激を変えた5つのゾーンを設けた。足裏を指圧することで、血液の循環がよくなるという。だれでも自由に使うことができる。
健康歩道の建設は、文化交流のあった台湾省南投県魚池郷の高齢者グループ一行を訪ねた際、寺院で見かけたことがきっかけ。工事中、桜愛護会員も石を敷き詰める作業に当たった。 -
ワークショップ経営セミナー
県経営者協会上伊那支部情報委員会など5団体は28日、伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで経営改善研究会「第1回ワークショップ経営セミナー」を開いた。上・下伊那の中小企業5社、30人余が集まり、基調講演などを聞いた。
ワークショップ経営は、従業員と経営内容を共有し、生産性の向上や採算性の改善などを図り、企業の体質強化につなげる方法。
経協の会員事業所を対象に、ITを活用した経営改善アンケートの結果を受け、経営改善の実践に生かすため、セミナーを初めて企画。参加は、製造業の経営者や製造現場の責任者などから申し込みがあった。11月まで5回の日程で開き、次回から自社のデータを分析し、実践的な取り組みに入る。最終回は中間まとめとして、参加企業の事例発表を予定している。
基調講演では、KOA顧問の浦野正敏さんが20年前から取り組んでいる生産現場での徹底した無駄取りなどの事例を紹介。受注竏註カ産竏衷o荷の縦割りでチーム編成したワークショップ制の導入などによって、意識改革、棚卸資産の圧縮、設備の効率化、客の安心・満足などの成果に結びついたとし「経営の代表取締役のリーダーシップがなければ習癖は越えられない」と話した。 -
橋上のイベント「どんぴちゃ祭り」が中止
梅雨前線の影響で、各地域の夏祭りが中止になる中、9月2日に予定していた伊那市の「第17回どんぴちゃ祭り」も中止になった。開催場所となる殿島橋の橋脚が沈下したためで、28日夜の第2回実行委員会で決めた。
天竜川にかかる殿島橋(歩行者専用)は延長約210メートル。梅雨前線の影響で、橋脚が沈下し、通行できない状況にある。
橋上でのイベントは全国的に珍しく、例年、東・西春近の綱引き陣取り合戦や花火大会などを展開している。
商工会関係者、地元区長らで構成する実行委員から「やはり橋の上でないと意味がない」と意見があり、場所の変更はせず、中止とした。天竜川の中州で打ち上げている花火は、殿島橋から道具を運び込んでいるが、橋が使えないため、取りやめた。
中止に伴い、東・西春近の地元企業約240社(05年実績)から募った寄付金は、すべて返却。正副会長、事務局が手分けをし、地元の理事と一緒に寄付者を回る。
今後、橋の早期架け替えについて市を通じて伊那建設事務所に要望。商工会の合併などを控えているが、伝統ある祭りを続けていきたいと意向を確認した。
殿島橋の橋脚2基とその上部約60メートルは30日までに撤去される。 -
水森亜土さん作品展 ベル伊那・1日まで
歌手、女優、イラストレーターとして活躍する水森亜土氏の作品展は8月1日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。油絵を中心に版画水彩など、計58点を展示販売している。
独特の感性で描いた作品は、ジャズ音楽などを題材に表現。ジャズシンガーを描いた「Hey Fm baby」や、可愛らしい少女を描いた「Hey taxi!」「マスカレード」などがある。
額縁はすべて本人が指定したオリジナル。赤、青、黄色などのパステル色が、作品のよさを引き出している。
関係者は「亜土さんが最盛期のころの年代から、園児などの低年齢層まで人気がある。楽しめる絵がたくさんそろっている」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
吹奏楽コンクール中学生の部 上伊那9校・県大会へ
第46回県吹奏楽コンクール中学生の部南信A地区大会が29日、伊那市西町の県伊那文化会館大ホールで開かれ、県大会出場校が決まった=写真。県、県教育委員会などの主催。
コンクールはA編成(50人以内、課題曲・自由曲)、B編成(30人以内、自由曲)の2部門に、諏訪、上伊那地域から計27校が出場。高校、中学校教諭ら5人が、演奏技術や表現力などを審査した。
生徒らは歌劇やバレエ音楽などを自由曲の題材に、日ごろの練習成果を発揮し、息のあった演奏を披露。ほぼ満員となった観客席では、保護者らが澄んだ響きに耳を傾けた。
県大会にはA編成から上位10校、B編成から上位3校が出場。8月8竏・0日、長野県民文化会館(長野市)で大会がある。
出場校は次の通り(上伊那関係分)。
▽A編成=箕輪(金賞)伊那(金賞)春富(金賞)赤穂(金賞)飯島(金賞)辰野(銀賞)宮田(銀賞)中川(銀賞)
▽B編成=高遠(金賞) -
はなまる地域探検隊・木曽を訪問
伊那市の小中学生を対象に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)は29日、学習の場を木曽へ移して活動展開した。権兵衛トンネルを抜け、木曽町ある天体観測所や考古資料館などを見学。隊員たちは他地域で経験する初めての体験に胸を踊らせた。
児童、生徒計80人が夏休みを利用して集まり、マイクロバスで木曽へ向かった。探検隊は3年前、工事中のトンネルを見ているため、子どもたちは今回の木曽訪問に格別の思いで参加した。
東京大学木曽観測所では、口径105センチシュミット望遠鏡を見た。観測所関係者が望遠鏡について説明、星を追うデモンストレーションを披露。子どもたちは目を輝かせ、メモを取りながら、熱心に話を聞いた。
関係者によると同望遠鏡は、広い視野でボケの無い像が撮影可能、世界でも4番目の大きさの口径。小沢昌弘君(伊那東小4年)は「落ちてきそう」と、そのサイズに驚いた様子だった。
そのほか、観測所の近くにある名古屋大学の太陽風を観測する電波望遠鏡や、開田高原でのびのびと木曽馬が暮す「木曽馬の里」なども見学し、見聞を広げた。 -
「伊那おやじの会」料理づくりに挑戦
中高年男性の居場所づくりを目的に本年度から始まった、伊那公民館の講座「伊那おやじの会」は28日、2回目の講座として料理教室を開いた。エプロン姿の男性ら28人が、馴れない手つきで調理に挑戦した。
受講者は市内在住の60竏・0歳代の仲間づくりを目的に集まる男性たち。6月の開講式で3月までの全10回の年間計画を決めた際、要望が最も多かった「料理教室」を早速、実施することになった。
同市食生活改善推進協議会の地区グループ「かやの会」の3人を講師に招き、鳥肉のみそ炒め、ほうれん草のきのこ和えなど4品を調理。家庭ではほとんど料理をしないメンバーは、配布したレシピとにらめっこしながら取り組んだ。
「それは何切り?」などと、参加者らは講師の包丁さばきに興味津々、積極的に質問して料理を学ぼうと取り組んだ。西町の男性(71)は「男でも料理の一つくらいはできないと」とし、出来上がった品に舌鼓を打っていた。
次回の講座ではマレットゴルフ交流会を開く予定となっている。 -
さくらがブドウの袋かけ体験
汗流す充実感、園主平沢さん夫妻の厚意で宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は27、28日、村内駒が原の農園でブドウの袋かけ作業に挑戦した。園主の平沢秋人さん、明子さん夫妻が「収獲するだけでなく、もっと色々な体験をしてみては」と快く農園を開放して実現。自分が書いたイラストや文字入りの袋を一つひとつ丁寧にかけ、楽しみながら働く意欲を高めた。
昨年も平沢さん夫妻の厚意でブドウの収獲を体験したメンバー。
「今年は袋かけもやってみませんか」と声がかかった。
夫妻との会話も楽しみつつ、にぎやかに作業。袋には自分の名前や似顔絵を書くなど、愛着も込めた。
「来年はみんなで栽培もしてみない。将来ワインなんかできたら最高じゃん」と平沢さんから持ちかけられ、メンバーは夢もふくらんで笑顔。汗を流す充実感に浸り、9月中旬の収獲を心待ちにした。 -
駒ケ岳北御所ルートの復旧作業
伊那谷の中学校の伝統でもある中央アルプス駒ケ岳集団登山の主要ルートで、今回の豪雨により被害があった宮田村の北御所林道について、管理する南信森林管理署は31日から作業に入り、1週間程度で復旧する見通しを示した。豪雨で大半の中学校が夏休み明けに登山を延期しており、それには間に合う公算だが、30日に北御所から入山して登頂を予定していた駒ケ根東中学校は、往復ロープウェー利用に変更する。
同署によると、林道入口から500メートル付近をはじめ5カ所で崩落。「緊急車両が通れないため、学校集団登山は現時点でできない」と説明する。
ただ「工期は1週間程度で、夏休み明けの利用には支障がない予定」とした。 -
箕輪バイパス片側通行止め解除
箕輪町松島の国道153号箕輪バイパスJR飯田線跨線橋の片側通行止めは28日午後5時、解除になった。
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ブラジル籍男 信号無視で逮捕
伊那署は28日午前3時31分、道路交通法違反の疑いで、住所不定のブラジル籍の無職、アンデルソン・ワーグナー・ニシムラ・ベナンシオ容疑者(24)を逮捕した。
調べによると、アンデルソン容疑者は同3時25分ごろ、伊那市荒井区の川北町信号機交差点で、原動機付き自転車を運転中、信号無視をした疑い。パトロール中の警察官が現行犯逮捕した。 -
南箕輪村民ゴルフ大会チャリティ募金を村社協に寄付
南箕輪村民ゴルフ大会の実行委員会は27日、信州伊那国際ゴルフクラブで16日にあったゴルフ大会でのチャリティ募金を村社会福祉協議会に寄付した。
南箕輪ゴルフクラブ会長で大会実行委員会副会長の牛山敞司さん、クラブ事務局長の白鳥義勇さんが村役場を訪れ、募金8万7130円を唐木一直村社協会長に手渡した。
牛山会長は「健康でゴルフができるのは幸せ。その幸せの一端を体の不自由な人たちにおすそわけしたい」とあいさつ。唐木会長は「皆さんの趣旨を十分理解し、福祉のために役立てたい」と感謝した。
村民ゴルフ大会は188人が参加。募金箱は白樺6番ホールのグリーン脇に設置し、募金対象のワンオンしなかった人だけでなく参加者が善意を寄せた。 -
【記者室】伊那市伊那部、駒ケ根市赤穂…
伊那市伊那部○番地、駒ケ根市赤穂○番地、箕輪町中箕輪○番地…。目指す場所がどの辺りなのか、これじゃ全然分からない竏窒ニいう経験をお持ちの方は多いのではないだろうか▼取材で訪ねる家を探すのにえらく時間がかかってしまうことが筆者にもよくある。事件などの場合には一刻も早く現地に急行しなければならないのに、血眼になって住宅地図をにらみつけ、しらみつぶしに探してみても一向に見つからない。誰か何とかしてくれないものか▼それにしても人間の住む場所を表すのが数字というのは何とも味気ない。対して錦町、水神町、辰見町などはそれぞれに味わい深い趣きがある。歴史や由来を想像させるそんな地名を後世に大切に残していきたいものだ。(白鳥記者)
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高校生が一日看護体験
駒ケ根市の昭和伊南総合病院は28日、上伊那の高校生を対象にした一日看護体験学習を行った。男子3、女子13の計16人が参加し、病棟での看護などを体験した。
白衣を着た高校生は数人ずつに分かれて各病棟で入院患者の身の回りの世話に当たった。内科病棟を訪れたグループは患者の手足をせっけんで洗う作業を体験=写真。医療用手袋をつけ、恐る恐る患者の手を洗い始めるとそばで見ていた担当の看護師が「もっと強く」「指の奥までしっかり洗って」などとアドバイス。高校生らは慣れない手つきながらゆっくりと慎重に作業をこなした。患者が「気持ち良かった」と言うと初めて緊張が緩み、うれしそうな笑顔を見せた。高校生らは患者の汚物処理などの作業も行い、看護師らの仕事の大変さに改めて驚いていた。
参加した伊那弥生ケ丘高2年の水田亮君(17)は「将来は医療関係の職業に就きたいと思って参加した。実際に患者さんと接するのはすごく緊張するが、いい経験になった」と話した。 -
【筝、三味線演奏家 大庫こずえさん】
91年から駒ケ根市で教室を開く傍ら、3年前から昼神温泉の舞台で月5回の定期演奏をこなす。一方で筝、三味線、尺八から成るユニット「まいまい」のメンバーとして各地で演奏活動を行うほか、中学、高校で邦楽器の実技指導も行っている。
4月、霊犬早太郎伝説700年を記念する独演会を光前寺で開いた。同じ演目で7月には京都芸術センターでも公演を開催。演奏家としての方向性を模索し、追求し続けながらもつかめずにいたこれまでの自身とは一線を画す演奏に、新境地への確かな手応えを感じている。
「聴いて楽しんでもらうことはうれしいのだけれど、自分が音楽に求めているものはただそれだけではなくてもっと本質的な何か。筝でなければできないこと、自分だけにしかできないこと竏秩Bそれが今回の試みで少し見えてきた気がします」
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東京都豊島区生まれ。邦楽とは特に縁のないごく普通の家庭に育った。中学3年生の時「思い当たるきっかけもないのに、なぜか筝を弾いてみたいという思いが強くわき上がってきて」進学した高校で筝のクラブに入った。初めて弾いてみた筝は「すごく楽しかった」。指導に当たっていたのがたまたま山田流筝曲の師匠で、クラブと並行して、浅草にあるその師匠の教室にも通い始めた。
「1人だけでなく、ほかの先生の教えをもっと受けてみたい」と東京芸術大邦楽科の別科筝曲に入学。「素晴らしい先生に出会えて」2年間の課程を修了したが…。
その後結婚して夫の仕事の都合で駒ケ根市に転居。子育てに没頭する生活が10年近く続いた。
「子育ては楽しかった。筝や三味線は思い出したように年に1回ぐらい触れてみる程度で、特に弾きたいとも思いませんでした」
子どもが成長したのを機に再び演奏を始めると、長かった空白を埋めるようにさまざまな活動に挑戦した。ビートルズの曲、ピアノやギター、インドの楽器との共演竏秩B東京、名古屋などの大都市でも公演した。
「楽しんで演奏することは新鮮な経験でした。可能性を求めていろんなことを試してみたんですが…」何かが違う。やればやるほど伝統的な演奏に魅力を感じ「こういう演奏でいいのか」と疑問は募るばかりだった。
光前寺の公演の話が舞い込んだのはそんな時。心機一転を期して臨んだ演奏は重なった欲求不満を吹き飛ばすものだった。
「やっと気がついたんです。無理して新しいことをやらなくてもいい。自分自身が本当にやりたいことをやればいい。それがほかの人にはない、自分を100パーセント生かせる道だってことに竏秩v
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「この道に終わりはない。一生勉強です」
今も月1回東京に通い、師匠に教えを受けている。
「先生は『教えることはもうない』と言う。でも何かしら得るものは必ずあります。以前弾いた曲をまた弾いてみると、もっと深いものを感じることがある。感性が深まったというか竏秩Bそれが自分を成長させることでもあるんです」
演奏の依頼、教室の申し込みはTEL83・0863へ。
(白鳥文男)